(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-30
(45)【発行日】2022-07-08
(54)【発明の名称】利用可能なリソース割当量のためのブロックチェーンベースのセット交換方法および装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20220701BHJP
G06Q 20/38 20120101ALI20220701BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q20/38 300
G06Q20/38 310
(21)【出願番号】P 2020540772
(86)(22)【出願日】2019-02-22
(86)【国際出願番号】 CN2019075785
(87)【国際公開番号】W WO2019237761
(87)【国際公開日】2019-12-19
【審査請求日】2020-09-23
(31)【優先権主張番号】201810610225.7
(32)【優先日】2018-06-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520015461
【氏名又は名称】アドバンスド ニュー テクノロジーズ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(72)【発明者】
【氏名】シンイン・ヤン
【審査官】藤澤 美穂
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第108053198(CN,A)
【文献】米国特許第05592376(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0116693(US,A1)
【文献】特開2010-211748(JP,A)
【文献】特開2017-199051(JP,A)
【文献】特開2018-049428(JP,A)
【文献】国際公開第2018/092443(WO,A1)
【文献】特開2001-312674(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用可能なリソース割当量のためのブロックチェーンベースのセット交換方法であって、ブロックチェーンネットワークは、管理ノードおよびいくつかのオブジェクトノードを含み、各オブジェクトノードが、トランザクション媒体として前記管理ノードによって発行された仮想リソースを使用することによって著作権使用トランザクションを実行し、
選択規則に従って、複数のオブジェクトノードおよび/または複数のオブジェクトノードのセットをターゲットオブジェクトとして、前記管理ノード
の選択モジュールによって選択するステップであって、オブジェクトノードの各セットが2以上のオブジェクトノードを含む、ステップと、
前記ターゲットオブジェクトがオブジェクトノードのセットである場合、前記ターゲットオブジェクトの各オブジェクトノードと交換される利用可能なリソース割当量を、
前記管理ノードの利用可能なリソース割当量決定モジュールによって各ターゲットオブジェクトに対して決定するステップであって、前記ターゲットオブジェクトの各オブジェクトノードに対して、前記オブジェクトノードと交換される前記利用可能なリソース割当量が、前記オブジェクトノードに対応する収益増加分を
計算するために使用され、
前記収益増加分が著作権使用トランザクション収益の増加分である、ステップと、
前記オブジェクトノードに対応する仮想リソース減少分として、前記オブジェクトノードに対応する前記利用可能なリソース割当量に対応する仮想リソースを、
前記管理ノードの仮想リソース減少分決定モジュールによって前記ターゲットオブジェクトの各オブジェクトノードに対して決定するステップと、
前記管理ノードの構築および発行モジュールによって、前記オブジェクトノードに対応する前記決定した仮想リソース減少分を含む割当量交換トランザクションを構築して、前記割当量交換トランザクションをブロックチェーンに発行するステップと
を含む、方法。
【請求項2】
前記ターゲットオブジェクトの各オブジェクトノードと交換される利用可能なリソース割当量を決定するステップが、
前記ターゲットオブジェクト
の各オブジェクトノードと交換される利用可能なリソース割当量を決定するステップと、
前記ターゲットオブジェクトの前記各オブジェクトノードに対応する
著作権使用トランザクション収益の収益率を取得するステップと、
前記オブジェクトノードに対応する前記収益率と前記ターゲットオブジェクト
の各オブジェクトノードと交換される前記利用可能なリソース割当量とに従って、前記オブジェクトノードと交換される前記利用可能なリソース割当量を、前記ターゲットオブジェクトの各オブジェクトノードに対して取得するステップと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ターゲットオブジェクトの各オブジェクトノードと交換される利用可能なリソース割当量を決定するステップが、
前記ターゲットオブジェクト
の各オブジェクトノードと交換される前記利用可能なリソース割当量として、前記ターゲットオブジェクトに対応する指定された残りの仮想リソースの量を決定するステップを含み、前記ターゲットオブジェクトに対応する前記指定された残りの仮想リソースの量が前記ターゲットオブジェクトの前記オブジェクトノードに対応する指定された残りの仮想リソースの量の合計であり、各オブジェクトノードに対して、前記オブジェクトノードに対応する前記指定された残りの仮想リソースの量が、前記オブジェクトノードに対応するユーザによって事前に割り当てられ、かつ前記オブジェクトノードに対応する残りの仮想リソースの少なくとも一部である量である、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ターゲットオブジェクトの各オブジェクトノードと交換される利用可能なリソース割当量を決定するステップが、
前記ターゲットオブジェクト
の各オブジェクトノードと交換される前記利用可能なリソース割当量として残りの仮想リソースの最小量を、各ターゲットオブジェクトに対して決定するステップを含み、前記残りの仮想リソースの最小量が、
複数のターゲットオブジェクトにそれぞれ対応する複数の指定された残りの仮想リソースの最小量から指定された残りの仮想リソースの最小量を決定することと、
前記指定された残りの仮想リソースの最小量以下の量を前記最小量として選択することとによって決定される、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記ターゲットオブジェクトの各オブジェクトノードに対応する収益率を取得するステップが、
前記ターゲットオブジェクトに対応する指定された残りの仮想リソースの量に対する、前記オブジェクトノードに対応する指定された残りの仮想リソースの量の割合を、前記オブジェクトノードに対応する前記収益率として、前記ターゲットオブジェクトの各オブジェクトノードに対して計算するステップを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
利用可能なリソース割当量のためのブロックチェーンベースのセット交換装置であって、ブロックチェーンネットワークは、前記装置およびいくつかのオブジェクトノードを含み、各オブジェクトノードが、トランザクション媒体として前記装置によって発行された仮想リソースを使用することによって著作権使用トランザクションを実行し、
選択規則に従って、複数のオブジェクトノードおよび/または複数のオブジェクトノードのセットをターゲットオブジェクトとして選択するように構成された選択モジュールであって、オブジェクトノードの各セットが2以上のオブジェクトノードを含む、選択モジュールと、
前記ターゲットオブジェクトがオブジェクトノードのセットである場合、前記ターゲットオブジェクトの各オブジェクトノードと交換される利用可能なリソース割当量を、各ターゲットオブジェクトに対して決定するように構成された利用可能なリソース割当量決定モジュールであって、前記ターゲットオブジェクトの各オブジェクトノードに対して、前記オブジェクトノードと交換される前記利用可能なリソース割当量が、前記オブジェクトノードに対応する収益増加分を
計算するために使用され、
前記収益増加分が著作権使用トランザクション収益の増加分である、利用可能なリソース割当量決定モジュールと、
前記オブジェクトノードに対応する仮想リソース減少分として、前記オブジェクトノードに対応する前記利用可能なリソース割当量に対応する仮想リソースを、前記ターゲットオブジェクトの各オブジェクトノードに対して決定するように構成された仮想リソース減少分決定モジュールと、
前記オブジェクトノードに対応する前記決定した仮想リソース減少分を含む割当量交換トランザクションを構築して、前記割当量交換トランザクションをブロックチェーンに発行するように構成された構築および発行モジュールと
を備える、装置。
【請求項7】
前記利用可能なリソース割当量決定モジュールが、
前記ターゲットオブジェクト
の各オブジェクトノードと交換される利用可能なリソース割当量を決定し、
前記ターゲットオブジェクトの各オブジェクトノードに対応する
著作権使用トランザクション収益の収益率を取得し、
前記オブジェクトノードに対応する前記収益率と前記ターゲットオブジェクト
の各オブジェクトノードと交換される前記利用可能なリソース割当量とに従って、前記オブジェクトノードと交換される前記利用可能なリソース割当量を、前記ターゲットオブジェクトの各オブジェクトノードに対して取得するように構成される、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記利用可能なリソース割当量決定モジュールが、
前記ターゲットオブジェクト
の各オブジェクトノードと交換される前記利用可能なリソース割当量として、前記ターゲットオブジェクトに対応する指定された残りの仮想リソースの量を決定するように構成され、前記ターゲットオブジェクトに対応する前記指定された残りの仮想リソースの量が前記ターゲットオブジェクトの前記オブジェクトノードに対応する指定された残りの仮想リソースの量の合計であり、各オブジェクトノードに対して、前記オブジェクトノードに対応する前記指定された残りの仮想リソースの量が、前記オブジェクトノードに対応するユーザによって事前に割り当てられ、かつ前記オブジェクトノードに対応する残りの仮想リソースの少なくとも一部である量である、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記利用可能なリソース割当量決定モジュールが、
前記ターゲットオブジェクト
の各オブジェクトノードと交換される前記利用可能なリソース割当量として残りの仮想リソースの最小量を、各ターゲットオブジェクトに対して決定するように構成され、前記残りの仮想リソースの最小量が、
複数のターゲットオブジェクトにそれぞれ対応する複数の指定された残りの仮想リソースの最小量から指定された残りの仮想リソースの最小量を決定することと、
前記指定された残りの仮想リソースの最小量以下の量を前記最小量として選択することとによって決定される、請求項7に記載の装置。
【請求項10】
前記利用可能なリソース割当量決定モジュールが、
前記ターゲットオブジェクトに対応する指定された残りの仮想リソースの量に対する、前記オブジェクトノードに対応する指定された残りの仮想リソースの量の割合を、前記オブジェクトノードに対応する前記収益率として、前記ターゲットオブジェクトの各オブジェクトノードに対して計算するように構成される、請求項8に記載の装置。
【請求項11】
利用可能なリソース割当量のためのブロックチェーンベースのセット交換システムであって、管理ノードおよびいくつかのオブジェクトノードを含み、各オブジェクトノードが、トランザクション媒体として前記管理ノードによって発行された仮想リソースを使用することによって著作権使用トランザクションを実行するように構成され、
前記管理ノード
の選択モジュールが、選択規則に従って、複数のオブジェクトノードおよび/または複数のオブジェクトノードのセットをターゲットオブジェクトとして選択する
ように構成され、オブジェクトノードの各セットが2以上のオブジェクトノードを含む、
前記管理ノードの利用可能なリソース割当量決定モジュールが、前記ターゲットオブジェクトがオブジェクトノードのセットである場合、前記ターゲットオブジェクトの各オブジェクトノードと交換される利用可能なリソース割当量を、各ターゲットオブジェクトに対して決定する
ように構成され、前記ターゲットオブジェクトの各オブジェクトノードに対して、前記オブジェクトノードと交換される前記利用可能なリソース割当量が、前記オブジェクトノードに対応する収益増加分を
計算するために使用され、
前記収益増加分が著作権使用トランザクション収益の増加分であり、前記管理ノードの仮想リソース減少分決定モジュールが、前記オブジェクトノードに対応する仮想リソース減少分として、前記オブジェクトノードに対応する前記利用可能なリソース割当量に対応する仮想リソースを、前記ターゲットオブジェクトの各オブジェクトノードに対して決定する
ように構成され、
前記管理ノードの構築および発行モジュールが、前記オブジェクトノードに対応する前記決定した仮想リソース減少分を含む割当量交換トランザクションを構築して、前記割当量交換トランザクションをブロックチェーンに発行する
ように構成される、システム。
【請求項12】
メモリ、プロセッサ、および前記メモリに格納され前記プロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムを備えるコンピュータデバイスであって、前記プロセッサが前記プログラムを実行すると、請求項1に記載の利用可能なリソース割当量のためのブロックチェーンベースの交換方法が実施される、コンピュータデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書の実施形態は、情報技術の分野に関し、特に、利用可能なリソース割当量のためのブロックチェーンベースのセット交換方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
収益を得るために、作品(音楽作品、文学作品、美術作品など)のクリエータは、一般に長い間、作品の著作権を出版社に使用許諾しており、出版社が作品を配給する。実際には、作品の配給の間に生まれた収益の大部分は出版社に属し、クリエータが得るのはごく一部であることがある。
【0003】
ブロックチェーン技術の発展に伴い、著作権作品のブロックチェーンベースのポイントツーポイントの配給を実施することが可能である。ブロックチェーンネットワークでは、ノードは、作品のクリエータまたはユーザであってよい。クリエータは、出版社に依存することなく、直接作品をユーザに配給して収益を得ることができる。
【0004】
現在のところ、各ブロックチェーンノードは通常、トランザクション媒体として電子形態で、デジタル通貨(ビットコインなど)または法定通貨(人民元など)など市場での共通通貨を使用することによって、著作権使用トランザクションを実行する。
【0005】
具体的には、ターゲット作品に対応する著作権使用イベントについて、ユーザノードは、支払い額を決定し、ユーザノードに対応する支出として支払い額の通貨を決定し、クリエータノードに対応する収入として支払い額の通貨を決定し、次いで、ユーザノードに対応する決定した支出およびクリエータノードに対応する決定した収入を含む著作権使用トランザクションを実行して、著作権使用トランザクションをブロックチェーンに発行する。このようにして、クリエータは収益を得ることができる。
【0006】
既存の技術に加えて、クリエータはより多様な方法で収益を得ることができる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
作品のクリエータがより多様な方法で収益を得るために、本明細書の実施形態は、利用可能なリソース割当量のためのブロックチェーンベースのセット交換方法および装置を提供する。技術的解決策は、以下の通りである。
【0008】
本明細書の実施形態の第1の態様によれば、利用可能なリソース割当量のためのブロックチェーンベースの交換方法が提供され、ブロックチェーンネットワークは管理ノードといくつかのオブジェクトノードを含み、各オブジェクトノードはトランザクション媒体として仮想リソースを使用することによって著作権使用トランザクションを実行し、方法は、
【0009】
選択規則に従って、複数のオブジェクトノードおよび/または複数のオブジェクトノードのセットをターゲットオブジェクトとして、管理ノードによって選択するステップであって、オブジェクトノードの各セットは2以上のオブジェクトノードを含む、ステップと、
【0010】
ターゲットオブジェクトがオブジェクトノードのセットである場合、各ターゲットオブジェクトに対して、ターゲットオブジェクトの各オブジェクトノードと交換される利用可能なリソース割当量を決定するステップであって、ターゲットオブジェクトの各オブジェクトノードに対して、オブジェクトノードと交換される利用可能なリソース割当量が、オブジェクトノードに対応する収益増加分を決定するために使用される、ステップと、
【0011】
ターゲットオブジェクトの各オブジェクトノードに対して、オブジェクトノードに対応する仮想リソース減少分として、オブジェクトノードに対応する利用可能なリソース割当量に対応する仮想リソースを決定するステップと、
【0012】
オブジェクトノードに対応する決定した仮想リソース減少分を含む割当量交換トランザクションを構築し、割当量交換トランザクションをブロックチェーンに発行するステップとを含む。
【0013】
本明細書の実施形態の第2の態様によれば、利用可能なリソース割当量のためのブロックチェーンベースのセット交換装置が提供され、ブロックチェーンネットワークは装置といくつかのオブジェクトノードを含み、各オブジェクトノードはトランザクション媒体として装置によって発行された仮想リソースを使用することによって著作権使用トランザクションを実行し、装置は、
【0014】
選択規則に従って、複数のオブジェクトノードおよび/または複数のオブジェクトノードのセットをターゲットオブジェクトとして選択するように構成された選択モジュールであって、オブジェクトノードの各セットは2以上のオブジェクトノードを含む、選択モジュールと、
【0015】
ターゲットオブジェクトがオブジェクトノードのセットである場合、各ターゲットオブジェクトに対して、ターゲットオブジェクトの各オブジェクトノードと交換される利用可能なリソース割当量を決定するように構成された利用可能なリソース割当量決定モジュールであって、ターゲットオブジェクトの各オブジェクトノードに対して、オブジェクトノードと交換される利用可能なリソース割当量が、オブジェクトノードに対応する収益増加分を決定するために使用される、利用可能なリソース割当量決定モジュールと、
【0016】
ターゲットオブジェクトの各オブジェクトノードに対して、オブジェクトノードに対応する仮想リソース減少分として、オブジェクトノードに対応する利用可能なリソース割当量に対応する仮想リソースを決定するように構成された仮想リソース減少分決定モジュールと、
【0017】
オブジェクトノードに対応する決定した仮想リソース減少分を含む割当量交換トランザクションを構築し、割当量交換トランザクションをブロックチェーンに発行するように構成された構築および発行モジュールとを備える。
【0018】
本明細書の実施形態の第3の態様によれば、利用可能なリソース割当量のためのブロックチェーンベースのセット交換システムが提供され、システムは管理ノードといくつかのオブジェクトノードを含み、各オブジェクトノードはトランザクション媒体として管理ノードによって発行された仮想リソースを使用することによって著作権使用トランザクションを実行し、
【0019】
管理ノードは、選択規則に従って、複数のオブジェクトノードおよび/または複数のオブジェクトノードのセットをターゲットオブジェクトとして選択することであって、オブジェクトノードの各セットは2以上のオブジェクトノードを含む、ことと、ターゲットオブジェクトがオブジェクトノードのセットである場合、各ターゲットオブジェクトに対して、ターゲットオブジェクトの各オブジェクトノードと交換される利用可能なリソース割当量を決定することであって、ターゲットオブジェクトの各オブジェクトノードに対して、オブジェクトノードと交換される利用可能なリソース割当量が、オブジェクトノードに対応する収益増加分を決定するために使用される、ことと、ターゲットオブジェクトの各オブジェクトノードに対して、オブジェクトノードに対応する仮想リソース減少分として、オブジェクトノードに対応する利用可能なリソース割当量に対応する仮想リソースを決定することと、オブジェクトノードに対応する決定した仮想リソース減少分を含む割当量交換トランザクションを構築し、割当量交換トランザクションをブロックチェーンに発行することとを行うように構成される。
【0020】
本明細書の実施形態において提供される技術的解決策によれば、ブロックチェーンネットワークは、管理ノードとオブジェクトノードを含み、各オブジェクトノードはトランザクション媒体として管理ノードによって発行された仮想リソースを使用することによって著作権使用トランザクションを実行する。オブジェクトノードが、いくつかの著作権使用イベントにおいてユーザとして仮想リソースを受け渡し、いくつかの著作権使用イベントにおいてクリエータとして仮想リソースを受け取ることができる。任意のセットのオブジェクトノードに対して、オブジェクトノードのセットが管理ノードによってターゲットオブジェクトとして選択されると、オブジェクトノードのセットのうちの各オブジェクトノードが、オブジェクトノードに対応する収益増加分を決定するために使用される特定の利用可能なリソース割当量を得ることができる。加えて、オブジェクトノードに配給される利用可能なリソース割当量は、オブジェクトノードが所持する仮想リソースを使用することによって交換される必要がある。
【0021】
上述の一般的な説明および後述する詳細な説明は、単に例示的に解釈され、本明細書の実施形態の限定を構成できないことが理解されよう。
【0022】
加えて、本明細書の実施形態のいずれか一つは、上に説明したすべての効果を達成する必要はない。
【0023】
本明細書の実施形態または既存技術における技術的解決策をより明確に説明するために、実施形態または既存技術を説明するために必要な添付の図面を以下に簡単に説明する。明らかに、以下の説明における添付の図面は単に、本明細書の実施形態において記録されたいくつかの実施形態を示しており、当業者は依然としてこれらの添付の図面から他の図面を導出してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本明細書の実施形態による、利用可能なリソース割当量のためのブロックチェーンベースの交換方法の概略的なフローチャートである。
【
図2】本明細書の実施形態による、利用可能なリソース割当量のためのブロックチェーンベースのセット交換方法の概略的なフローチャートである。
【
図3】本明細書の実施形態による、利用可能なリソース割当量を事前に交換するためのブロックチェーンベースの方法の概略的なフローチャートである。
【
図4】本明細書の実施形態による、利用可能なリソース割当量のためのブロックチェーンベースの交換装置の概略的な構造図である。
【
図5】本明細書の実施形態による、利用可能なリソース割当量のためのブロックチェーンベースの交換システムの概略的な構造図である。
【
図6】本明細書の実施形態による、利用可能なリソース割当量のためのブロックチェーンベースのセット交換装置の概略的な構造図である。
【
図7】本明細書の実施形態による、利用可能なリソース割当量のためのブロックチェーンベースのセット交換システムの概略的な構造図である。
【
図8】本明細書の実施形態による、利用可能なリソース割当量を事前に交換するためのブロックチェーンベースの交換装置の概略的な構造図である。
【
図9】本明細書の実施形態による、利用可能なリソース割当量を事前に交換するためのブロックチェーンベースの交換システムの概略的な構造図である。
【
図10】本明細書の実施形態による、方法のために構成されたコンピュータデバイスの概略的な構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本明細書に記載のトランザクション(譲渡)は、ブロックチェーンのクライアントを介してユーザによって作られた、かつブロックチェーンの分散データベースに最終的に発行される必要のあるデータの一部を指す。
【0026】
ブロックチェーンのトランザクションは、狭義のトランザクションと広義のトランザクションを含む。狭義のトランザクションは、ブロックチェーンのユーザによって発行されたバリュートランザクションを指す。例えば、従来のビットコイン・ブロックチェーン・ネットワークでは、トランザクションはブロックチェーンのユーザによって開始された譲渡(transfer)である場合がある。広義のトランザクションは、ブロックチェーンのユーザによって発行されたトランザクションインテント(transaction intent)を持つトランザクションデータの一部を指す。例えば、運用担当者は、実際のトランザクション要件に基づいてコンソーシアムブロックチェーンを構築し、コンソーシアムブロックチェーンを信頼して、値の譲渡に関係しないいくつかの他のタイプのオンライントランザクション(例えば、賃貸トランザクション、車両スケジュールトランザクション、保険金請求トランザクション、クレジットサービス、医療サービスなど)を展開できる。しかしながら、このタイプのコンソーシアムブロックチェーンでは、トランザクションは、コンソーシアムブロックチェーンのユーザによって発行されたトランザクションインテントを持つトランザクションメッセージまたはトランザクション要求である場合がある。
【0027】
既存の技術では、著作権使用トランザクションをブロックチェーンに発行することは、作品のユーザノードが著作権使用イベントに基づいて作品のクリエータ(通常、作品の著作権所有者)に譲渡し、譲渡レコードが発行のためにブロックチェーンに格納されることを意味する。著作権使用イベントは、例えば、小説の購入、クリエータが構成した楽曲の購入、および楽曲のダウンロードなど著作権作品の使用を含むすべてのイベントを指す。
【0028】
既存のブロックチェーンベースの著作権トランザクションモデルの主な特徴は、ブロックチェーンネットワークの各ノードが、著作権使用トランザクションを実行するために、トランザクション媒体として市場での共通通貨を使用することである。このことは、作品の配給によりクリエータノードが得る市場での共通通貨が、クリエータが得る収益であることを意味する。
【0029】
しかしながら、本出願において提供される技術的解決策は、作品のクリエータが収益を得る方法を強化する。
【0030】
例えば、本明細書の実施形態では、ブロックチェーンネットワークは、管理ノードおよびオブジェクトノードを含み、各オブジェクトノードは、トランザクション媒体として管理ノードによって発行された仮想リソースを使用することによって著作権使用トランザクションを実行する。
【0031】
したがって、本出願は、仮想リソースを受け渡すためのブロックチェーンベースの方法を提供する。ブロックチェーンネットワークが、管理ノードおよびいくつかのオブジェクトノードを含み、各オブジェクトノードは、トランザクション媒体として管理ノードによって発行された仮想リソースを使用することによって著作権使用トランザクションを実行し、仮想リソースを受け渡すための方法は、
【0032】
ターゲット作品に対応する著作権使用イベントのための受け渡し額を、ユーザノードによって決定するステップであって、ユーザノードが、ターゲット作品を使用するユーザに対応するオブジェクトノードである、ステップと、
【0033】
ユーザノードに対応する仮想リソース減少分として受け渡し額に対応する仮想リソースを、ユーザノードによって決定し、クリエータノードに対応する仮想リソース増加分として受け渡し額に対応する仮想リソースを決定するステップであって、クリエータノードが、ターゲット作品を作成したユーザに対応するオブジェクトノードである、ステップと、
【0034】
ユーザノードに対応する決定した仮想リソース減少分とクリエータノードに対応する仮想リソース増加分とを含む著作権使用トランザクションを、ユーザノードによって構築し、著作権使用トランザクションをブロックチェーンに発行するステップとを含む。
【0035】
仮想リソースは、実際は、電子データの一種であってよく、仮想リソースの例は、ゲームコイン、ポイント、仮想アイテムなどであってよい。
【0036】
受け渡し額は、例えば、ターゲット作品のために使用される必要のある仮想リソースの量であり、ターゲット作品のクリエータによって事前に設定され得る。
【0037】
言い換えると、仮想リソースを受け渡すための上述の方法では、著作権使用トランザクションをブロックチェーンに発行することは、作品のユーザノードが、著作権使用イベントに基づいて作品のクリエータ(通常作品の著作権の所有者である)に仮想リソースを受け渡し、仮想リソース受け渡しレコードが発行のためのブロックチェーンに格納されることを意味する。
【0038】
仮想リソースを受け渡すための上述の方法によれば、オブジェクトノードは、いくつかの著作権使用イベントではユーザとして仮想リソースを受け渡してよく、いくつかの著作権使用イベントではクリエータとして仮想リソースを集めてよい。各著作権使用イベントに対応する仮想リソース受け渡しレコードが、発行のためにブロックチェーンに格納されることになる。各オブジェクトノードに対応する残りの仮想リソースは、ブロックチェーンに格納された仮想リソースの受け渡しレコードに基づいて決定されてよい。
【0039】
仮想リソースを受け渡すための上述の方法では、各オブジェクトノードに対して、オブジェクトノードが著作権使用トランザクションに基づいて他のオブジェクトノードによって受け渡された仮想リソースを集めるだけでなく、仮想リソースの発行を担当する管理ノードに仮想リソースを、コストを伴ってあるいはコストなしに受け渡しするように要求することができる。
【0040】
例えば、管理ノードが支払いとともに仮想リソースを受け渡す方法は、以下の通りである。
【0041】
管理ノードが、補充額を含みかつ任意のオブジェクトノードによって送信された補充要求を受信し、オブジェクトノードに対応するユーザの資産口座から補充額に対応する仮想リソースに等しい資産を控除し、オブジェクトノードに対応する仮想リソース増加分として補充額に対応する仮想リソースを決定し、オブジェクトノードに対応する決定した仮想リソース増加分を含むリソース補充トランザクションを実行し、リソース補充トランザクションをブロックチェーンに発行する。
【0042】
本出願はさらに、利用可能なリソース割当量のためのブロックチェーンベースの交換方法を提供する。任意のオブジェクトノードに対して、利用可能なリソース割当量が管理ノードによってオブジェクトノードに配給されるとき、オブジェクトノードは収益を得ることができる(利用可能なリソース割当量はオブジェクトノードに対応する収益増加分を決定するために使用される)。加えて、オブジェクトノードに配給された利用可能なリソース割当量は、オブジェクトノードが所持する仮想リソースを使用することによって交換される必要がある。
【0043】
本出願はさらに、利用可能なリソース割当量のための別のブロックチェーンベースの交換方法を提供する。任意のオブジェクトノードのセットに対して、オブジェクトノードのセットが管理ノードによってターゲットオブジェクトとして選択されるとき、ターゲットオブジェクトのセットの各オブジェクトノードはオブジェクトノードに対応する収益増加分を決定するために使用される特定の利用可能なリソース割当量を得ることができる。加えて、オブジェクトノードに配給された利用可能なリソース割当量は、オブジェクトノードが所持する仮想リソースを使用することによって交換される必要がある。
【0044】
本出願はさらに、利用可能なリソース割当量を事前に交換するためのブロックチェーンベースの方法を提供する。任意のオブジェクトノードに対して、オブジェクトノードが管理ノードによって事前交換ノードとして選択されるとき、オブジェクトノードは、特定の利用可能なリソース割当量を事前に交換する資格があり、事前に交換された利用可能なリソース割当量に基づいて事前に収益を引き出すことができる。加えて、オブジェクトノードは、事前に交換された利用可能なリソース割当量に対応する仮想リソースを、保証として将来の仮想リソース収入によって返済する必要がある。
【0045】
本出願に提供された上述の技術的解決策は、任意のタイプの作品(美術品、楽曲、および文学など)の著作権トレードシナリオに適用され得る。説明の便宜のために、音楽著作権トランザクションシナリオが、以降の説明の例として使用される。このシナリオでは、仮想リソースは「音楽トーンコイン」と呼ばれ得る。当業者には、このことが本出願についての限定を構成しないことを理解されよう。
【0046】
当業者が本明細書の実施形態における技術的解決策をよりよく理解できるように、本明細書の実施形態における技術的解決策は、本明細書の実施形態の添付の図面を参照していかに詳細に説明される。明らかに、説明される実施形態は、すべての実施形態ではなく、本明細書の実施形態のいくつかに過ぎない。本明細書の実施形態に基づいて、当業者によって得られるすべての他の実施形態は保護範囲に含まれる。
【0047】
本明細書の実施形態に提供された技術的解決策は、添付の図面を参照して以下に詳細に説明される。
【0048】
図1は、本明細書の実施形態による、利用可能なリソース割当量のためのブロックチェーンベースの交換方法の概略的フローチャートである。方法は以下のステップを含み得る。
【0049】
S100:管理ノードは、選択規則に従ってターゲットノードとして複数のオブジェクトノードを選択する。
【0050】
本明細書では、ノードは、データ処理機能および通信機能を有するデバイスであってよい。
【0051】
ブロックチェーンネットワークのノードが管理ノードおよびオブジェクトノードを含み得る。一般に、任意のオブジェクトノードに対して、オブジェクトノードは、ユーザノードが、作品Aのクリエータノードに仮想リソースを受け渡す、作品Aのユーザノードであってよく、あるいは、クリエータノードが作品Bのユーザノードによって受け渡された仮想リソースを集める、作品Bのクリエータノードであってよい。
【0052】
通常、管理ノードは、著作権使用イベントの参加者(ユーザまたはクリエータ)でなくてよいが、全著作権トランザクションシステムの管理者であってよい。オブジェクトノードによって使用されるトランザクション媒体(すなわち、仮想リソース)は、管理ノードによって発行され、そのことは、著作権トランザクションシステムにおいて、仮想リソースがトランザクション媒体として使用されてよいことを意味する。しかしながら、トランザクションシステムの範囲を超えて、仮想リソースがトランザクション媒体として必ずしも使用されるとは限らない。例えば、管理ノードによって発行された仮想リソースは、市場の種々の商品を購入するために使用されない。したがって、作品のクリエータノードにとって、収集された仮想リソースは獲得された収益を必ずしも意味しない。
【0053】
本明細書の実施形態では、管理ノードは、一度だけ、周期的に(例えば、月に一度)、不規則にS100を実行してよい。さらに、管理ノードは、
図1に示された利用可能なリソース割当量のための交換方法を、一度だけ、周期的に(例えば月に一度)、または不規則に実行してよい。
【0054】
本明細書の実施形態では、選択規則は、実際のサービス要求に従って特定され得る。例えば、管理ノードが選択規則に従ってターゲットノードとして10個のオブジェクトノードをランダムに選択してよい。別の例では、管理ノードが、オブジェクトノードに対応する残りの仮想リソースの降順で、ターゲットノードとして10個のオブジェクトノードを順番に選択してもよい。
【0055】
任意のオブジェクトノードに対して、オブジェクトノードに対応する残りの仮想リソースは、ターゲットノードに対応し、ブロックチェーンに格納された仮想リソース減少分が、オブジェクトノードに対応し、ブロックチェーンに格納された仮想リソース増加分から控除された後に残った仮想リソース増加分であることに留意すべきである。
【0056】
さらに、複数の作品カテゴリが事前に設定されてよく、各作品カテゴリに対して、複数のオブジェクトノードと作品カテゴリの間の対応関係が確立されてよい。例えば、複数の作品カテゴリ(ロック音楽、カントリー音楽、ジャズ音楽など)が、異なる音楽スタイルに従って事前に設定されたよく、次いで、各オブジェクトノードに対して、オブジェクトノードが好む少なくとも一つの作品カテゴリが取得され、オブジェクトノードとオブジェクトノードが好む作品カテゴリの間の対応関係が確立される。オブジェクトノードに対応するユーザAが、ジャズ音楽歌手およびロック音楽愛好家の両方であると仮定すると、オブジェクトノードAとジャズ音楽の作品カテゴリの間の対応関係が確立され、オブジェクトノードAとロック音楽の作品カテゴリの間の対応関係が確立されてよい。
【0057】
このように、本明細書の実施形態では、各作品カテゴリに対して、管理ノードは、選択規則に従って、作品カテゴリに関連するオブジェクトノードからターゲットノードとして複数のオブジェクトノードを選択してよい。例えば、管理ノードは、選択規則に従って、ロック音楽に関連するオブジェクトノードからターゲットノードとして10個のオブジェクトノードを選択し、カントリー音楽に関連するオブジェクトノードからターゲットノードとして6個のオブジェクトノードを選択し、ジャズ音楽に関連するオブジェクトノードからターゲットノードとして2つのオブジェクトノードを選択してよい。
【0058】
さらに、管理ノードが選択規則に従って厳密にターゲットノードを選択することを保証するために、スマートコントラクト技術が使用されてよい。例えば、ステップS100では、管理ノードが、選択規則を含み、かつブロックチェーンに格納されたスマート選択コントラクトを呼び出して、スマート選択コントラクトを介してターゲットノードとして複数のオブジェクトノードを選択してよい。スマート選択コントラクトは、ブロックチェーンネットワークのノードのコンセンサス検証が事前に成功した後にブロックチェーンに格納される。
【0059】
S102:ターゲットノードと交換される利用可能なリソース割当量を、各ターゲットノードに対して決定する。
【0060】
複数の選択されたターゲットノードは、実際に利用可能なリソース割当量を交換する資格のあるオブジェクトノードである。各ターゲットノードに対して、ターゲットノードと交換される利用可能なリソース割当量は、ターゲットノードに対応する収益増加分を決定するために使用される。
【0061】
本明細書の実施形態では、各ターゲットノードと交換される利用可能なリソース割当量を決定するための複数の方法が存在する。
【0062】
例えば、各ターゲットノードに対して、ターゲットノードと交換される利用可能なリソース割当量は、ターゲットノードの要求に従って決定され得る。すなわち、各ターゲットノードに対して、ターゲットノードに対応する指定された残りの仮想リソースの量が、ターゲットノードと交換される利用可能なリソース割当量として決定される。ターゲットノードに対応する指定された残りの仮想リソースの量は、ターゲットノードに対応するユーザによって事前に割り当てられ、かつターゲットノードに対応する少なくともいくらかの残りの仮想リソースの量である。
【0063】
各ターゲットノードと交換される利用可能なリソース割当量は、同じ値として決定されてもよい。例えば、各ターゲットノードに対して、残りの仮想リソースの最小量が、ターゲットノードと交換される利用可能なリソース割当量として決定され得る。残りの仮想リソースの最小量は、以下のように決定される:複数のターゲットノードにそれぞれ対応する複数の指定された残りの仮想リソースの量から、指定された残りの仮想リソースの最小量を決定し、残りの仮想リソースの最小量として指定された残りの仮想リソースの最小量以下の量を選択する。
【0064】
S104:ターゲットノードに対応する仮想リソース減少分として利用可能なリソース割当量に対応する仮想リソースを決定する。
【0065】
S106:ターゲットノードに対応する決定した仮想リソース減少分を含む割当量交換トランザクションを構築して、割当量交換トランザクションをブロックチェーンに発行する。
【0066】
本明細書の実施形態では、ターゲットノードに発行された利用可能なリソース割当量は、ターゲットノードが所持する仮想リソースを使用することによって交換される必要があるので、ステップS104からS106を介して、利用可能なリソース割当量に対応する仮想リソースは、ターゲットノードに対応する残りの仮想リソースから控除され、控除レコードがブロックチェーン上に公開される。
【0067】
図1に示された利用可能なリソース割当量のためのブロックチェーンベースの交換方法により、作品のクリエータノードに対して、作品を配給することによって集められた仮想リソースは収益として直接実施されない。クリエータノードが収益を得る意図がある場合、クリエータノードは、利用可能なリソース割当量を交換する資格のある管理ノードによってターゲットノードとして選択される必要があるだけでなく、特定の利用可能なリソース割当量を交換するために所持した仮想リソースを消費する必要がある。交換された利用可能なリソース割当量は、クリエータに対応する収益増加分を決定するために使用され得る。このようにして、クリエータは収益を得ることができる。
【0068】
加えて、ステップS100では、管理ノードが、選択規則に従って、ターゲットノードとして選択規則を満たすオブジェクトノードを決定し得る。
【0069】
選択規則を満たす各オブジェクトノードに対して、選択規則は少なくとも次の規則の1つを含む。
【0070】
規則1:オブジェクトノードに対応する指定された残りの仮想リソースの量が第1のしきい値以上である。
【0071】
規則2:統計期間の間、オブジェクトノードに対応し、著作権使用トランザクションに基づいて生成された仮想リソース増加分の量は、第2のしきい値以上である。
【0072】
規則1に対して、オブジェクトノードに対応する指定された残りの仮想リソースの量は、オブジェクトノードに対応するユーザによって事前に割り当てられ、かつオブジェクトノードに対応する少なくともいくらかの残りの仮想リソースの量であることに留意すべきである。オブジェクトノードに対応する指定された残りの仮想リソースの量は、オブジェクトノードに対応するユーザが、残りの仮想リソースのほとんどを選択に参加するために指定することを意味する。
【0073】
例えば、オブジェクトノードAおよびBに対して、ターゲットノードAに対応する残りの仮想リソース(音楽トーンコインであってよい)は、5つの音楽トーンコインであり、オブジェクトノードBに対応する残りの仮想リソースは、8つの音楽トーンコインである。オブジェクトノードAに対応するユーザAが、事前にすべての音楽トーンコインを選択に参加するために指定する場合、オブジェクトノードAに対応する指定された残りの仮想リソースの量は、5である。オブジェクトノードAに対応するユーザBが、選択に参加するために所有する7つの音楽トーンコインを事前に指定する場合、オブジェクトノードBに対応する指定された残りの仮想リソースの量は、7である。
【0074】
第1のしきい値は、実際のサービス要件に従って指定された固定値であってよい。上記の例では、第1のしきい値が6である場合、オブジェクトノードAに対応する指定された残りの仮想リソースの量が5であるので、オブジェクトノードAは規則1を満たさないが、オブジェクトノードBは規則1を満たす。
【0075】
加えて、管理ノードが周期的に選択を実行する場合、第1のしきい値が各選択において異なり得る、すなわち、第1のしきい値が動的に変化する。これは、オブジェクトノードにそれぞれ対応する指定された残りの仮想リソースの量が任意の時間に変化し得るためである。例えば、管理ノードが、周期的に(月に一度)100個のオブジェクトノードからターゲットノードとして10個のオブジェクトノードを選択すると仮定する。各選択に対して、オブジェクトノードは、オブジェクトノードにそれぞれ対応する指定された残りの仮想リソースの現在の量に従ってソートされ、10番目のオブジェクトノードに対応する指定された残りの仮想リソースの量が、第1のしきい値として決定される。
【0076】
規則1は、ターゲットノードとして指定された残りの仮想リソースのより大きい量をもつオブジェクトノードを管理ノードが選択すべきであることを意味することが分かる。各オブジェクトノードに対応する指定された残りの仮想リソースの量がオブジェクトノードに対応する残りの仮想リソースの量である場合、規則1が実際に、オブジェクトノードが所持するより多くの仮想リソースが、管理ノードが利用可能なリソース割当量を交換する資格をオブジェクトノードに割り当てるより高い優先度を示すことを意味する。
【0077】
さらに、規則1は、オブジェクトノードに対応する指定された残りの仮想リソースの量が第1のしきい値以上であり、リソース補充トランザクションに基づいて生成された仮想リソース増加分の、オブジェクトノードに対応する指定された残りの仮想リソースの量に対応する残りの仮想リソースに対する割合が、指定された割合以下であることであってよい。指定された割合は、実際のニーズに従って指定され、例えば、80%であってよい。目的は、いくつかのオブジェクトノードが、リチャージを介して、ターゲットノードとして選択されることになるオブジェクトノードに対応する残りの仮想リソースを増加しないようにするためである。
【0078】
規則2に対して、統計期間がサービス要件に従って指定されることに留意すべきである。例えば、管理ノードは毎月一回ターゲットノードを選択する。管理ノードが今年の5月に選択を行うと、統計期間は、4月1日から4月30日として指定され得る。
【0079】
オブジェクトノードに対して、統計期間の間、オブジェクトノードがクリエータノードとして集めた仮想リソースが多いほど、管理ノードが利用可能なリソース割当量を交換するための資格を割り当てる優先度がより高いことを示すことを、規則2は意味する。
【0080】
第1のしきい値と同様、第2のしきい値は、実際のサービス要件に従って指定された固定値であってよい。加えて、管理ノードが規則的に選択を行う場合、第2のしきい値は、各選択において異なってよく、すなわち、第2のしきい値が動的に変化する。これは、選択に対応する統計期間が異なるからである。複数の統計期間の間、オブジェクトノードに対応し、かつ著作権使用トランザクションに基づいて生成された仮想リソース増加分は変化し得る。
【0081】
例えば、管理ノードが、周期的に(月に一度)100個のオブジェクトノードからターゲットノードとして10個のオブジェクトノードを選択すると仮定する。各選択に対して、選択に対応する統計期間の間、オブジェクトノードに対応し、かつ著作権使用トランザクションに基づいて生成された仮想リース増加分に従ってオブジェクトノードがソートされ、10番目のオブジェクトノードに対応する仮想リソース増加分の量が、第1のしきい値として決定される。
【0082】
加えて、ステップS100では、管理ノードは、選択規則に従って、選択規則を満たすオブジェクトノードを決定し、選択規則を満たす各オブジェクトノードに対して、オブジェクトノードに対応するユーザが、ターゲットノードとしてオブジェクトノードを決定することに同意するか否かを判定し、同意する場合、オブジェクトノードをターゲットノードとして決定する。
【0083】
管理ノードは、各オブジェクトノードに対して、オブジェクトノードに対応する権限タイプを事前に取得し、権限タイプは、承認タイプ、問い合わせタイプ、および拒否タイプの一つを含むことに留意すべきである。
【0084】
これに基づいて、オブジェクトノードに対して、オブジェクトノードに対応するユーザは、ターゲットノードとしてオブジェクトノードを決定することに同意するか否かを判定することは、以下のようであってよい。
【0085】
オブジェクトノードに対応する権限タイプが、承認タイプである場合、オブジェクトノードに対応するユーザがターゲットノードとしてオブジェクトノードを決定することに同意すると決定し、オブジェクトノードに対応する権限タイプが、問い合わせタイプである場合、オブジェクトノードに対応するユーザがターゲットノードとしてオブジェクトノードを決定することに同意するか否かを問い合わせ、オブジェクトノードに対応する権限タイプが、拒否タイプである場合、オブジェクトノードに対応するユーザがターゲットノードとしてオブジェクトノードを決定することに同意しないと決定する。
【0086】
加えて、本明細書の実施形態では、ターゲットノードは、各オブジェクトノードに対応する競争力表現値を計算することによってオブジェクトノードから選択されてよい。この場合、選択規則は、実際は、競争力表現値アルゴリズムであってよい。
【0087】
例えば、ステップS100では、管理ノードは、各オブジェクトノードに対して、競争力表現値アルゴリズムを使用することによって、オブジェクトノードに対応する競争力表現値を計算し、オブジェクトノードにそれぞれ対応する競争力表現値にしたがってターゲットノードとして事前に設定した数のオブジェクトノードを選択する。各オブジェクトノードに対して、オブジェクトノードに対応するより大きな競争力表現値が、オブジェクトノードがターゲットノードとして選択されるより高い優先度を示す。
【0088】
実際の適用では、競争力表現値アルゴリズムは、実際のサービス要件に従って指定され得る。本明細書では一例が使用される。
【0089】
管理ノードは、各オブジェクトノードに対して、競争力表現値アルゴリズムの入力としてオブジェクトノードに対応する特徴的パラメータを使用することによって、オブジェクトノードに対応する競争力表現値を計算してよい。
【0090】
オブジェクトノードに対応する特徴的パラメータは、以下の少なくとも1つを含む。
【0091】
特徴的パラメータ1:オブジェクトノードに対応する指定された残りの仮想リソースの量であり、指定された残りの仮想リソースの量の意味は、上述した通りであり、詳細は再度説明しない。
【0092】
特徴的パラメータ2:オブジェクトノードに対応する指定された残りの仮想リソースの量に対応する仮想リソースに対する、著作権使用トランザクションに基づいて生成した仮想リソース増加分の割合である。
【0093】
特徴的パラメータ3:統計期間の間に、オブジェクトノードに対応し、かつ著作権使用トランザクションに基づいて生成された仮想リース増加分の量である。
【0094】
各オブジェクトノードに対応する特徴的パラメータの構成は同じであることに留意すべきである。例えば、オブジェクトノードに対応する特徴的パラメータが、特徴的パラメータ1および特徴的パラメータ2であると仮定すると、各オブジェクトノードに対応する特徴的パラメータは、特徴的パラメータ1および特徴的パラメータ2である。
【0095】
例えば、本明細書の実施形態は、競争力表現値を計算するための式:∂*(a*X + b*Y)を与える。
【0096】
ここで、Xは特徴的パラメータ1であり、Yは特徴的パラメータ3であり、aはXに対応する重みであり、bはYに対応する重みである。特徴的パラメータ2が指定された割合より大きいと、∂は1であり、特徴的パラメータ2が指定された割合以下であると、∂は0である。
【0097】
さらに、オブジェクトノードにそれぞれ対応する競争力表現値に従ってターゲットノードとしてオブジェクトノードの事前設定された個数を選択する方法は、
【0098】
オブジェクトノードにそれぞれ対応する競争力表現値の降順にオブジェクトノードをソートするステップと、第1のオブジェクトノードを選択するステップと、オブジェクトノードに対応するユーザが、オブジェクトノードとターゲットノードとして決定することに同意するか否かを判定するステップと、同意する場合、オブジェクトノードをターゲットノードとして決定するか、または、同意しない場合、オブジェクトノードをターゲットノードとして決定することをスキップするステップと、ターゲットノードの事前設定された個数が決定されるまで次のオブジェクトノードを選択することを継続するステップとを含む。
【0099】
加えて、実際の適用では、管理ノードは、利用可能なリソース割当量と収益増加分との間の変換率を特定してよく、ターゲットノードと交換される変換率と利用可能なリソース割当量とに従って、ターゲットノードに対応する収益増加分を計算し得ることに留意すべきである。例えば、変換率は、1:100として特定され、すなわち、利用可能なリソース割当量が1である場合、変換を介して得られ得る収益増加分は、100元である。
【0100】
オブジェクトノードが管理ノードから仮想リソースを購入することに基づいて、変換率が必ずしも購入率とはならないことは、強調されるべきである。例えば、オブジェクトノードは、管理ノードから1つの音楽トーンコインの購入に対して80元を支払う必要があり、利用可能なリソース割当量が1であり、100元の収益増加分に変換され得る。
【0101】
管理ノードに対応する管理者が、実際のサービス要件に従って変換率と購入率を動的に調整し得ることは、さらに強調されるべきである。
【0102】
ターゲットノードに対応する収益増加分が、ターゲットノードに対応するユーザに、管理ノードに対応するユーザによって支払われ得るか、あるいは、ターゲットノードに対応するユーザに、他の組織または個人よって支払われ得る。実際は、特定の状況に依存して事前に同意され得る。
【0103】
本明細書では、技術的解決策は、技術的解決策を例示するために、実際の適用シナリオと組み合わされる。以降の例示的な説明は、単に解決策を理解するのを助けるためのものであり、解決策の実施形態に対する限定を構成するものではない。
【0104】
音楽会社Xが、ユーザの著作権支払い習慣を養うためにブロックチェーンベースの音楽著作権トランザクションシステムを構築する。音楽著作権トランザクションシステムでは、音楽会社Xのサーバが、管理ノードとして機能して、音楽トーンコインを発行し、音楽作家または音楽リスナが、オブジェクトノードとして機能し、トランザクション媒体として音楽トーンコインを使用して著作権使用トランザクションを行う。
【0105】
音楽作家に対して、音楽トーンコインの主なソースは、著作権使用イベントの音楽リスナによる音楽トーンコインを集めることによるものである。音楽リスナに対して、音楽トーンコインの主なソースは、管理ノードへのリソース補充要求を開始することによって、それらの所有する資産とともに、音楽トーンコインを購入することにもよるものである(1つの音楽トーンコインを購入するために80元かかると仮定する)。音楽会社Xは、音楽作家に、著作権使用トランザクション収益に基づく音楽作家によって得られた音楽トーンコインを利用可能なリソース割当量に変換するためにより多くの機会を与えること、およびできるだけ多くの音楽リスナが音楽リスナによって補充された音楽トーンコインを利用可能なリソース割当量に変換することを制限することを意図している。
【0106】
したがって、音楽会社Xのサーバは、定期的に(例えば、四半期ごとに)、
図1に示す利用可能なリソース割当量のための交換方法を実行する。ターゲットノードを選択するための音楽会社Xのサーバの戦略は、以下の通りである。
【0107】
1. オブジェクトノードは、オブジェクトノードにそれぞれ対応する音楽トーンコインの指定された残りの仮想リソースの量の降順にソートされ(量は、オブジェクトノードに対応するユーザによって事前に指定され、個人によって異なり、音楽トーンコインの指定された残りの仮想リソースの量は、音楽トーンコインの残りの仮想リソースの量であってよく、あるいは、音楽トーンコインの残りの仮想リソースの量未満であってよい)、第1の100個のオブジェクトノードが選択されて、リスト1を形成する。
【0108】
2. オブジェクトノードは、オブジェクトノードの、前四半期の著作権使用トランザクションに基づいて生成された音楽トーンコイン増加分の値(すなわち、音楽トーンコイン収入)に従ってソートされ、第1の100個のオブジェクトノードが選択され、リスト2を形成する。
【0109】
3. 80%超の音楽トーンコインの対応するマージンに対する、著作権使用に基づいて生成された音楽トーンコインの量の割合をもつオブジェクトノードが、複数のオブジェクトノードから選択されて、リスト3を形成する。
【0110】
リスト1~3に基づいて、3つのリスト中に同時に現れるオブジェクトノードが候補ノードとして決定される。各候補ノードに対して、候補ノードに対応するユーザが、利用可能なリソース割当量の交換に同意するか否かが判定され、利用可能なリソース割当量の交換に同意しない候補ノードが除外され、残りの候補ノードがターゲットノードとして決定される。
【0111】
音楽会社Xは、ターゲットノードに対応する音楽トーンコインの指定された残りの仮想リソースの量に従って、利用可能なリソース割当量(1000であると仮定する)として、音楽トーンコインの指定された残りの仮想リソースの量の最小値を決定する。次いで、ブロックチェーンのコンセンサス機構を介して、1000の音楽トーンコインが、各ターゲットノードの音楽トーンコインのマージンにより控除される。音楽会社Xの調整にしたがって、1の利用可能なリソース割当量が、100の収益増加分に変換され得る。この場合、リソース割当量が1000であり、対応する収益増加分が、100000元に達し得る。
【0112】
任意のターゲットノードに対して、ターゲットノードに対応するユーザ(一般に、上述の選択規則を介して選択された音楽作家)は、実生活において芸術サービス(例えば、商業公演に参加すること、他の人たちのために音楽を作曲することなど)を提供する場合、サービスを提供するための手数料(50000元と仮定する)に加えて、ターゲットノードに対応するユーザはさらに、音楽会社Xから100000元の報酬を得ることができる。言い換えると、ターゲットノードに対応するユーザは、芸術サービスを介して15元の収益を得る。
【0113】
ターゲットノードに対応するユーザが実生活において他の人たちに芸術サービスを提供することを拒否する場合、ターゲットノードに対応する利用可能なリソース割当量が、このケースではユーザに支払われるべき収益増加分に変換されることができない。
【0114】
このようにして、芸術会社は好循環の音楽著作権トランザクションシステムを構築する。音楽著作権トランザクションシステムの運用を介して、まず、音楽リスナによる音楽に対する支払いの習慣が養われ、収益インセンティブ機構が音楽作家に対して形成され、音楽作家が音楽リスナに愛されるより多くの作品を作成し、実生活において他の人たちのためにより多くの芸術サービスを提供するように奨励する。
【0115】
図2は、本明細書の実施形態による、利用可能なリソース割当量のためのブロックチェーンベースのセット交換方法の概略的なフローチャートであり、以下のステップを含む。
【0116】
S200:管理ノードは、選択規則に従って、複数のオブジェクトノードおよび/または複数のオブジェクトノードのセットをターゲットオブジェクトとして選択する。
【0117】
S202: ターゲットオブジェクトがオブジェクトノードのセットである場合、各ターゲットオブジェクトに対して、ターゲットオブジェクトの各オブジェクトノードと交換される利用可能なリソース割当量を決定する。
【0118】
S204:ターゲットオブジェクトの各オブジェクトノードに対して、オブジェクトノードに対応する仮想リソース減少分として、オブジェクトノードに対応する利用可能なリソース割当量に対応する仮想リソースを決定する。
【0119】
S206: オブジェクトノードに対応する決定した仮想リソース減少分を含む割当量交換トランザクションを構築し、割当量交換トランザクションをブロックチェーンに発行する。
【0120】
図2に示す方法では、複数のオブジェクトノードがオブジェクトノードのセットを形成するために許可され、オブジェクトノードのセットが選択に参加するために単位として使用される。例えば、オブジェクトノードのセットに対して、オブジェクトノードのセットに対応する指定された残りの仮想リソースの量は、実際にはオブジェクトノードのセットにおけるオブジェクトノードに対応する指定された残りの仮想リソースの量によって蓄積される。オブジェクトノードのセットにおける各オブジェクトノードに対して、オブジェクトノードのセットに対応する指定された残りの仮想リソースの量に対する、オブジェクトノードに対応する指定された残りの仮想リソースの量の割合は、オブジェクトノードに対応する収益率である。オブジェクトノードのセットに対して、オブジェクトノードのセットのうちの各オブジェクトノードに対応する収益率が、事前にオブジェクトノードのセットのうちのオブジェクトノードによって指定されてよい。
【0121】
図2に示す方法では、ターゲットオブジェクトが選択規則に従って管理ノードによって選択されたオブジェクトノードまたはオブジェクトノードのセットを指すことは、強調されるべきである。
図1に示す方法におけるターゲットノードを決定する様々な方法がまた、
図2に示す方法においてターゲットオブジェクトを決定するステップに適用可能である。すなわち、ステップS200では、オブジェクトノードの各セットは、ターゲットオブジェクトの選択のためにオブジェクトノードとして一時的に考慮されてよい。当業者にとって、
図1に示す方法の上記説明を理解した後には、管理ノードがオブジェクトノードおよびオブジェクトノードのセットからターゲットオブジェクトを選択する具体的な実施形態を理解することは十分に容易であり、詳細は再度説明しない。
【0122】
オブジェクトノードのセットがターゲットオブジェクトとして選択されると、オブジェクトノードのセットのオブジェクトノードは、利用可能なリソース割当量を交換する資格を共同で取得してよい。
【0123】
利用可能なリソース割当量がターゲットオブジェクトの各オブジェクトノードと交換される方法は、以下のように決定される。
【0124】
管理ノードは、ターゲットオブジェクトと交換される利用可能なリソース割当量を決定し、ターゲットオブジェクトの各オブジェクトノードに対応する収益率を取得し、次いで、ターゲットオブジェクトの各オブジェクトノードに対して、オブジェクトノードに対応する収益率とターゲットオブジェクトと交換される利用可能なリソース割当量とに従って、オブジェクトノードと交換される利用可能なリソース割当量を取得する。
【0125】
ターゲットオブジェクトに対応する指定された残りの仮想リソースの量は、ターゲットオブジェクトと交換される利用可能なリソース割当量として決定され得る。ターゲットオブジェクトに対応する指定された残りの仮想リソースの量は、ターゲットオブジェクト内のオブジェクトノードに対応する指定された残りの仮想リソースの量の合計である。各オブジェクトノードに対して、オブジェクトノードに対応する指定された残りの仮想リソースの量は、オブジェクトノードに対応するユーザによって事前に割り当てられ、かつオブジェクトノードに対応する少なくともいくらかの残りの仮想リソースの量である。
【0126】
あるいは、各ターゲットオブジェクトに対して、残りの仮想リソースの最小量は、ターゲットオブジェクトと交換される利用可能なリソース割当量として決定され得る。残りの仮想リソースの最小量は、次の方法で決定される:複数のターゲットオブジェクトにそれぞれ対応する複数の指定された残りの仮想リソースの量から、指定された残りの仮想リソースの最小量を決定し、残りの仮想リソースの最小量として、指定された残りの仮想リソースの最小量以下の量を選択する。
【0127】
ターゲットオブジェクトの各オブジェクトノードに対して、ターゲットオブジェクトに対応する指定された残りの仮想リソースの量に対する、オブジェクトノードに対応する指定された残りの仮想リソースの量の割合が、オブジェクトノードに対応する収益率として決定され得る。
【0128】
さらに、
図2に示す方法の適用シナリオは、以下であってよい。場合によっては、別々に選択されるべきターゲットノードの選択に参加するいくつかのオブジェクトノードにとって困難な場合がある(例えば、音楽リスナに人気のない音楽作家は多くの場合、非常に少ない音楽トーンコインを獲得し、利用可能なリソース割当量交換のため資格を取得できない)。したがって、ターゲットノードとして選択される資格のない複数のオブジェクトノードは、オブジェクトノードのセットに組み合わされ、ユニットとして選択に参加し得る。オブジェクトノードのセットがターゲットオブジェクトとして選択されると、オブジェクトノードは、利用可能なリソース割当量を交換するためにその仮想リソースを使用し、次いで利用可能なリソース割当量から変換された収益増加分を共有する。
【0129】
オブジェクトノードのセット内のオブジェクトノードによって代表ノードを選択する方法は、例えば、当業者によく知られる、投票、ランダム指定方法、モンテカルロ・アルゴリズムなどであってよく、詳細は本明細書では再度説明しない。
【0130】
上述の音楽会社Xの例を依然として使用する。オブジェクトノードの特定のセットに対応する指定された残りの仮想リソースの量が1200(音楽トーンコイン)であり、オブジェクトノードのセットがオブジェクトノードA~Cを含み、1200の指定された残りの仮想リソースの量において、800音楽トーンコインが、オブジェクトノードAからのものであり、300音楽トーンコインがオブジェクトノードBからのものであり、100音楽トーンコインがオブジェクトノードCからのものであると仮定する。したがって、オブジェクトノードAに対応する収益率は2/3であり、オブジェクトノードBに対応する収益率が1/4であり、オブジェクトノードCに対応する収益率は1/12である。オブジェクトノードのセットがターゲットオブジェクトとして選択される場合、オブジェクトノードのセットに対する管理ノードによって許可された利用可能なリソース割当量は1200であり、オブジェクトノードAに対する利用可能なリソース割当量は800(対応する収益増加分は80000元である)であり、オブジェクトノードBに対する利用可能なリソース割当量は300(対応する収益増加分は30000元である)であり、オブジェクトノードCに対する利用可能なリソース割当量は100(対応する収益増加分は10000元である)である。加えて、オブジェクトノードのセット内のオブジェクトノードは、代表ノードとしてオブジェクトノードを選択する必要があり、代表ノードに対応するユーザが実生活で他の人たちのために芸術サービスを提供するときだけ、音楽会社XはオブジェクトノードA~Cに個別に収益増加分を支払う。
【0131】
図3は、本明細書の実施形態による、利用可能なリソース割当量を事前に交換するためのブロックチェーンベースの方法の概略的フローチャートであり、次のステップを含む。
【0132】
S300:管理ノードは、事前選択規則に従って事前交換ノードとして複数のオブジェクトノードを選択する。
【0133】
S302:各事前交換ノードに対して、事前交換ノードと事前に交換される利用可能なリソース割当量を決定する。
【0134】
S304:利用可能なリソース割当量に基づいてターゲットスマートコントラクトを生成する。
【0135】
S306:ターゲットスマートコントラクトをブロックチェーンに発行する。
【0136】
図1に示す利用可能なリソース割当量のための交換方法では、各選択されたターゲットノードに対して、ターゲットノードによって交換され得る利用可能なリソース割当量は通常、ターゲットノードに対応する残りの仮想リソースの量以下であり、そうでなければ、各オブジェクトノードの支払いの残高が保証され得ない。
【0137】
図3に示す方法では、管理ノードはさらに、事前選択規則に従って事前交換ノードとして複数のオブジェクトノードを選択してよい。各事前交換ノードに対して、事前交換ノードは、事前交換ノードの残りの仮想リソースを制限することなく、利用可能なリソース割当量(事前交換ノードの残りの仮想リソースの量より多くてもよい)を事前に交換してよい。事前交換ノードと事前に交換される利用可能なリソース割当量は、ターゲットノードに対応する収益増加分を決定するために使用される。
【0138】
例えば、各事前交換ノードに対して、管理ノードは、リソース交換トランザクションを開始しない(すなわち、事前交換の割当量に対応する仮想リソースが、事前交換ノードの残りの仮想リソースから控除される)が、利用可能なリソース割当量に基づいてターゲットスマートコントラクトを生成する。ターゲットスマートコントラクトを使用して、事前交換ノードの仮想リソースの将来の増加分から利用可能なリソース割当量に対応する仮想リソースを控除する。事前交換ノードの仮想リソースの将来の増加分は、ブロックチェーンに格納されるべき、かつ事前交換ノードに対応する仮想リソース増加分である。
【0139】
言い換えると、各選択した事前設定ノードに対して、管理ノードは、保証として、事前交換ノードの仮想リソースの将来の増加分を有する事前交換ノードのために特定量の仮想リソースの「ローン」を発行してよく、事前交換ノードの仮想リソースの将来の増加分が、事前に交換された利用可能なリソース割当量を返すために優先的に使用されることを確実にするために、「ローンのコントラクト」がスマートコントラクトの形式でブロックチェーンに格納される。加えて、各事前交換ノードに対して、事前交換ノードに対応するユーザは、事前に交換した利用可能なリソース割当量のおかげで、事前に超過収益を取得してよい。
【0140】
選択した事前交換ノードができるだけ多くの特定の返済能力を所持できるように、事前選択規則にしたがって管理ノードが事前交換ノードとして複数のオブジェクトノードを選択する具体的な方法は、以下である。
【0141】
管理ノードは、各オブジェクトノードに対して、複数の第1のサイクルの各々において、オブジェクトノードに対応する仮想リソース増加分の量が、指定された量より大きいか否かを判定し、大きい場合、オブジェクトノードを事前交換ノードとして決定し、そうでなければ、オブジェクトノードを事前交換ノードとして決定することを拒否する。指定された量は、実際のサービス要件に従って指定され得る。
【0142】
例えば、第1のサイクルが1か月であると仮定すると、最近の3か月の各月において、オブジェクトノードに対応する仮想リソース増加分の量が指定された量より大きいか否かが判定され得る。
【0143】
さらに、オブジェクトノードに対応し、複数の第1のサイクルの各々においてブロックチェーンに発行された仮想リソース増加分の量が指定された量より大きいか否か判定する方法は、
【0144】
オブジェクトノードに対応し、複数の第1サイクルの各々の著作権使用トランザクションに基づいて生成された仮想リソース増加分の量が指定された量より大きいか否かを判定するステップを含む。
【0145】
加えて、
図3に示す方法では、ターゲットスマートコントラクトはさらに、事前交換ノードの仮想リソースの将来の増加分から、利息額に対応する仮想リソースを控除するために使用される。利息額に対応する仮想リソースは、事前に超過収益を取得するために事前交換ノードによって支払われた対価とみなすことができる。
【0146】
さらに、各事前交換ノードに対して、管理ノードが事前交換ノードと事前交換される利用可能なリソース割当量を決定する方法は、
【0147】
複数の第2サイクルの各々において事前交換ノードに対応する仮想リソース増加分の量に従って、事前交換ノードと事前交換される利用可能なリソース割当量を決定するステップを含む。
【0148】
例えば、事前交換ノードに対して、事前交換ノードが最近の3か月の各月において獲得した音楽トーンコインの量が600より多い場合、事前交換ノードが今後数か月の各月において600音楽トーンコインの返済能力を有する可能性が高いことを示している。したがって、事前交換ノードと事前交換される利用可能なリソース割当量が600であると決定されてよい。
【0149】
別の例では、事前交換ノードに対して、事前交換ノードが、最近3か月のうちの一月に、600より多い音楽トーンコインの収入を有し、他の二月の各々では300未満の音楽トーンコインの収入を有する場合、事前交換ノードが最近の3か月に獲得した音楽トーンコインの量の平均値(すなわち、400)は、事前交換ノードと事前交換される利用可能なリソース割当量として使用され得る。
【0150】
同様に、各事前交換ノードに対して、管理ノードは、複数の第3サイクルの各々において事前交換ノードに対応する仮想リソース増加分の量にしたがって、事前交換ノードと事前交換される利用可能なリソース割当量を決定してよい。
【0151】
例えば、事前交換ノードに対して、事前交換ノードが最近の3か月の各月において著作権使用トランザクションに基づいて獲得した音楽トーンコインの量が、600より多い場合、事前交換ノードが各月に獲得した音楽トーンコインの量が安定しており、事前交換ノードに対応する利息額が比較的小さくてよいことを示す。
【0152】
別の例では、事前交換ノードに対して、事前交換ノードが、最近3か月のうちの一月に、600より多い音楽トーンコインの収入を有し、他の二月の各々では300未満の音楽トーンコインの収入を有する場合、事前交換ノードが獲得した音楽トーンコインの月当たりの量が安定しておらず、事前交換ノードが将来に事前交換された利用可能なリソース割当量を返済できない可能性が高いことを示す。したがって、事前交換ノードに対応する利息額は比較的大きくてよい。
【0153】
本明細書に説明される第1サイクル、第2サイクル、および第3サイクルは、同じサイクルでも異なるサイクルでもよいことに留意すべきである。
【0154】
図3に示す方法では、オブジェクトノードのセットがまた利用可能なリソース割当量を事前に交換するための資格を有してよいことは、強調されるべきである。オブジェクトノードのセット内の各オブジェクトノードに対応する収益率にしたがって、オブジェクトノードのセット内の各オブジェクトノードと事前交換される利用可能なリソース割当量が決定され、オブジェクトノードのセット内の各オブジェクトノードに対して、オブジェクトノードに事前交換された利用可能なリソース割当量の仮想リソース(利息額に対応する仮想リソースをさらに含んでよい)が、オブジェクトノードに対応する仮想リソースの将来の増加分から控除される。
【0155】
加えて、実際の適用では、
図1に示す利用可能なリソース割当量のための交換方法、
図2に示す利用可能なリソース割当量のための交換方法、および
図3に示す利用可能なリソース割当量を事前に交換するための方法をすべて個別に実施してよいことが、当業者には理解されよう。確実に、少なくとも2つの方法はまた、
図1に示す利用可能なリソース割当量のための交換方法、
図2に示す利用可能なリソース割当量のための交換方法、および
図3に示す利用可能なリソース割当量を事前に交換するための方法から、組み合わされて使用するために選択されてよく、組み合わせた実施形態はまた、本願の特許請求の範囲の保護範囲に含まれる。
【0156】
例えば、
図1および
図3に示す方法が組み合わせられる。具体的には、
図1に示す方法が各オブジェクトノードに対して実行された後、すなわち、各ターゲットノードが選択され、各ターゲットノードが利用可能なリソース割当量を交換する資格を有するとき、
図3に示す方法が実行されてよい。すなわち、事前選択ルールはさらに、ターゲットノードから複数の事前交換ノードを選択するために使用され、各事前交換ノードがさらに利用可能なリソース割当量を事前に交換する資格を有する。このケースでは、各事前交換ノードに対して、事前交換ノードは、利用可能なリソース割当量を交換するために残りの仮想リソースを使用する資格を有するだけでなく、保証として仮想リソースの将来の増加分と、より多くの利用可能なリソース割当量を事前に交換する資格を有する。
【0157】
上述の音楽会社Xの例を依然として使用する。管理ノードが、1000の利用可能なリソース割当量を交換するためにターゲットノードの残りの仮想リソースを使用する資格をターゲットノードに与えるとき、ターゲットノードは、最近の3つの四半期の各四半期において著作権使用トランザクションに基づいて音楽トーンコインからかなりの収益(500超など)をあげているとみる。したがって、管理ノードはさらに、事前交換ノードとしてターゲットノードを決定し、事前交換ノードに1000の利用可能なリソース割当量を事前に交換する資格を与え、スマートコントラクトを介して、事前交換ノードが事前に交換された利用可能なリソース割当量および次の3四半期における対応する利息額(合計1200音楽トーンコインに対する)を返済するために、事前交換ノードの仮想リソースの将来の増加分を使用することについて、事前交換ノードと合意する。
【0158】
加えて、上述した仮想リソースを受け渡すためのブロックチェーンベースの方法では、仮想リソースの使用が、著作権トランザクションに制限されることはなく、次の2つの態様を含む。
【0159】
1.任意のオブジェクトノードが管理ノードから商品またはサービスを購入するために自身の仮想リソースを使用できる
【0160】
例えば、オブジェクトノードは、支払い額を決定し、オブジェクトノードに対応する仮想リソース減少分として支払い額に対応する仮想リソースを使用し、決定した仮想リソース減少分を含む商品購入トランザクションまたは決定した仮想リソース減少分を含むサービス購入トランザクションを実行し、商品購入トランザクションまたはサービス購入トランザクションをブロックチェーンに発行する。
【0161】
例えば、オブジェクトノードに対応するユーザがギターを購入する必要があると、ユーザは、オブジェクトノードを介して管理ノードに100音楽トーンコインを支払い、管理ノードはユーザにギターを配送する。
【0162】
オブジェクトノードによって購入されたサービスは、管理ノードによって与えられたプロモーション権であってよく、この権利は、限定ではなく、管理ノードが他のオブジェクトノードにオブジェクトノードの作品を広告するためのプロモーション情報を送信することを含むことに留意すべきである。
【0163】
2.任意のオブジェクトノードは、他のオブジェクトノードおよび管理ノードに加えて、第三者デバイス(電子商取引サーバなど)から商品またはサービスを購入するために自身の仮想リソースを使用してよい。
【0164】
例えば、オブジェクトノードは、支払い額を決定し、支払い額を含む商品購入要求またはサービス購入要求を行い、商品購入要求またはサービス購入要求を第三者デバイスに送信して、商品またはサービスを購入する。商品またはサービスをオブジェクトノードに適用した後、第三者デバイスは、支払い額を含む交換要求を管理ノードに送信する。管理ノードは、交換要求に従って支払い額を資産額に変換し、資産額のうちの資産を第三者デバイスに支払う。
【0165】
例えば、音楽作家(オブジェクトノード)がレコードを作成する意図があり、10000元のプロデュース料をレコード会社(第三者デバイス)に支払う必要がある場合、音楽作家は支払いのために所持する音楽トーンコインを使用してよい。例えば、100音楽トーンコイン(1音楽トーンコインが100元に等しいと管理ノードが規定すると仮定する)がレコード会社に支払われ、その後、レコード会社が管理ノードに、100音楽トーンコインを交換するように要求し、それにより10000元のプロデュース料を取得し得る。
【0166】
図1に示す利用可能なリソース割当量のためのブロックチェーンベース交換方法に基づいて、本明細書の実施形態がさらに、利用可能なリソース割当量のためのブロックチェーンベースの交換装置を提供する。
図4に示すように、ブロックチェーンネットワークは、装置およびいくつかのオブジェクトノードを含み、各オブジェクトノードがトランザクション媒体として装置によって発行された仮想リソースを使用することによって著作権使用トランザクションを実行し、装置は、
【0167】
選択規則に従ってターゲットノードとして複数のオブジェクトノードを選択するように構成された選択モジュール401と、
【0168】
各ターゲットノードに対して、ターゲットノードと交換される利用可能なリソース割当量を決定するように構成された利用可能なリソース割当量決定モジュール402であって、ターゲットノードと交換される利用可能なリソース割当量は、ターゲットノードに対応する収益増加分を決定するために使用される、利用可能なリソース割当量決定モジュール402と、
【0169】
ターゲットノードに対応する仮想リソース減少分として利用可能なリソース割当量に対応する仮想リソースを決定するように構成された、仮想リソース減少分決定モジュール403と、
【0170】
ターゲットノードに対応する決定した仮想リソース減少分を含む割当量交換トランザクションを構築し、割当量交換トランザクションをブロックチェーンに発行するように構成された構築および発行モジュール404とを備える。
【0171】
装置はさらに、複数の作品カテゴリを事前設定し、各作品カテゴリに対して、複数のオブジェクトノードと作品カテゴリとの対応関係を確立するように構成された事前処理モジュール405をさらに備える。
【0172】
選択モジュール401は、各作品カテゴリに対して、選択規則に従って、作品カテゴリに関連するオブジェクトノードからターゲットノードとして複数のオブジェクトノードを選択するように構成される。
【0173】
選択モジュール401は、選択規則を含み、かつブロックチェーンに格納されたスマート選択コントラクトを呼び出して、スマート選択コントラクトを介してターゲットノードとして複数のオブジェクトノードを選択するように構成される。
【0174】
選択モジュール401は、選択規則に従って、選択規則を満たすオブジェクトノードをターゲットノードとして決定する、あるいは、選択規則に従って、選択規則を満たすオブジェクトノードを決定し、選択規則を満たす各オブジェクトノードに対して、オブジェクトノードに対応するユーザが、ターゲットノードとしてオブジェクトノードを決定することに同意するか否かを判定し、同意する場合、オブジェクトノードをターゲットノードとして決定するように構成される。
【0175】
オブジェクトノードが選択規則を満たす各オブジェクトノードに対して、
【0176】
オブジェクトノードに対応する指定された残りの仮想リソースの量が、第1のしきい値以上であり、オブジェクトノードに対応する指定された残りの仮想リソースの量が、オブジェクトノードに対応するユーザが所持し、かつオブジェクトノードに対応する少なくともいくらかの残りの仮想リソースの量であり、オブジェクトノードに対応する残りの仮想リソースが、ターゲットノードに対応し、かつブロックチェーンに格納された仮想リソース減少分が、オブジェクトノードに対応し、かつブロックチェーンに格納された仮想リソース増加分から控除された後に残った仮想リソース増加分である、および/または、
【0177】
統計期間の間に、オブジェクトノードに対応し、かつ著作権使用トランザクションに基づいて生成された仮想リソース増加分の量が、第2のしきい値以上である。
【0178】
装置はさらに、補充モジュール406を備え、補充モジュール406が、補充額を含み、かつ任意のオブジェクトノードによって送信された補充要求を受信し、オブジェクトノードに対応するユーザの資産口座から補充額に対応する仮想リソースに等しい資産を控除し、オブジェクトノードに対応する仮想リソース増加分として補充額に対応する仮想リソースを決定し、オブジェクトノードに対応する決定した仮想リソース増加分を含むリソース補充トランザクションを実行し、リソース補充トランザクションをブロックチェーンに発行するように構成される。
【0179】
オブジェクトノードに対応する指定された残りの仮想リソースの量が、第1のしきい値以上であることは、
【0180】
オブジェクトノードに対応する指定された残りの仮想リソースの量が第1のしきい値以上であり、リソース補充トランザクションに基づいて生成された仮想リソース増加分の、オブジェクトノードに対応する指定された残りの仮想リソースの量に対応する残りの仮想リソースに対する割合が、指定された割合以下であることである。
【0181】
選択規則は、競争力表現値アルゴリズムを含み、
【0182】
選択モジュール401は、各オブジェクトノードに対して、競争力表現値アルゴリズムを使用することによって、オブジェクトノードに対応する競争力表現値を計算し、オブジェクトノードにそれぞれ対応する競争力表現値にしたがってターゲットノードとして事前に設定した数のオブジェクトノードを選択するように構成される。各オブジェクトノードに対して、オブジェクトノードに対応するより大きな競争力表現値が、オブジェクトノードがターゲットノードとして選択される優先度が高いことを示す。
【0183】
選択モジュール401は、各ターゲットノードに対して、競争力表現値アルゴリズムの入力としてオブジェクトノードに対応する特徴的パラメータを使用することによって、オブジェクトノードに対応する競争力表現値を計算するように構成される。
【0184】
オブジェクトノードに対応する特徴的パラメータは少なくとも次のうちの一つを含む。
【0185】
(1)オブジェクトノードに対応する指定された残りの仮想リソースの量であって、オブジェクトノードに対応する指定された残りの仮想リソースの量が、オブジェクトノードに対応するユーザが所持し、かつオブジェクトノードに対応する少なくともいくらかの残りの仮想リソースの量であり、オブジェクトノードに対応する残りの仮想リソースが、ターゲットノードに対応し、かつブロックチェーンに格納された仮想リソース減少分が、オブジェクトノードに対応し、かつブロックチェーンに格納された仮想リソース増加分から控除された後に残った仮想リソース増加分である、オブジェクトノードに対応する指定された残りの仮想リソースの量、
【0186】
(2)オブジェクトノードに対応する指定された残りの仮想リソースの量に対応する仮想リソースに対する、著作権使用トランザクションに基づいて生成した仮想リソース増加分の割合、および
【0187】
(3)統計期間の間に、オブジェクトノードに対応し、かつ著作権使用トランザクションに基づいて生成された仮想リソース増加分の量、である。
【0188】
選択モジュール401は、オブジェクトノードにそれぞれ対応する競争力表現値の降順にオブジェクトノードをソートすることと、第1のオブジェクトノードを選択することと、オブジェクトノードに対応するユーザが、オブジェクトノードとターゲットノードとして決定することに同意するか否かを判定することと、同意する場合、オブジェクトノードをターゲットノードとして決定することか、または、同意しない場合、オブジェクトノードをターゲットノードとして決定することをスキップすることと、ターゲットノードの事前設定された個数が決定されるまで次のオブジェクトノードを選択することを継続することとを行うように構成される。
【0189】
装置は、さらに、各オブジェクトノードに対して、オブジェクトノードに対応する権限タイプを事前に取得するように構成された事前取得モジュール407を備え、権限タイプは、承認タイプ、問い合わせタイプ、および拒否タイプの一つを含む。
【0190】
選択モジュール401は、オブジェクトノードに対応する権限タイプが承認タイプである場合、オブジェクトノードに対応するユーザがターゲットノードとしてオブジェクトノードを決定することに同意すると決定し、オブジェクトノードに対応する権限タイプが問い合わせタイプである場合、オブジェクトノードに対応するユーザがターゲットノードとしてオブジェクトノードを決定することに同意するか否かを問い合わせ、オブジェクトノードに対応する権限タイプが拒否タイプである場合、オブジェクトノードに対応するユーザがターゲットノードとしてオブジェクトノードを決定することに同意しないと決定するように構成される。
【0191】
利用可能なリソース割当量決定モジュール402は、各ターゲットノードに対して、ターゲットノードに対応する指定された残りの仮想リソースの量をターゲットノードと交換される利用可能なリソース割当量として決定するように構成され、ターゲットノードに対応する指定された残りの仮想リソースの量は、ターゲットノードに対応するユーザによって事前に割り当てられ、かつターゲットノードに対応する少なくともいくらかの残りの仮想リソースである量であり、あるいは、利用可能なリソース割当量決定モジュール402は、各ターゲットノードに対して、残りの仮想リソースの最小量をターゲットノードと交換される利用可能なリソース割当量として決定するように構成される。
【0192】
残りの仮想リソースの最小量が、以下の方法で決定される。
【0193】
複数のターゲットノードにそれぞれ対応する複数の指定された残りの仮想リソースの量から、指定された残りの仮想リソースの最小量を決定し、
【0194】
残りの仮想リソースの最小量として、指定された残りの仮想リソースの最小量以下の量を選択する。
【0195】
図1に示す利用可能なリソース割当量のためのブロックチェーンベースの交換方法に基づいて、本明細書の実施形態はさらに、利用可能なリソース割当量のための交換システムを提供する。
図5に示すように、システムは、管理ノード(白丸)およびいくつかのオブジェクトノード(黒丸)を含み、各オブジェクトノードは、トランザクション媒体として管理ノードによって発行された仮想リソースを使用することによって著作権使用トランザクションを実行する。
【0196】
管理ノードは、選択規則に従ってターゲットノードとして複数のオブジェクトノードを選択することと、各ターゲットノードに対して、ターゲットノードと交換される利用可能なリソース割当量を決定することであって、ターゲットノードと交換される利用可能なリソース割当量は、ターゲットノードに対応する収益増加分を決定するために使用される、決定することと、ターゲットノードに対応する仮想リソース減少分として利用可能なリソース割当量に対応する仮想リソースを決定することと、ターゲットノードに対応する決定した仮想リソース減少分を含む割当量交換トランザクションを構築することと、割当量交換トランザクションをブロックチェーンに発行することとを行う。
【0197】
図2に示す利用可能なリソース割当量のためのブロックチェーンベースのセット交換方法に基づいて、本明細書の実施形態はさらに、利用可能なリソース割当量のためのブロックチェーンベースのセット交換装置を提供する。
図6に示すように、ブロックチェーンネットワークは、装置といくつかのオブジェクトノードを含み、各オブジェクトノードは、トランザクション媒体として装置によって発行された仮想リソースを使用することによって著作権使用トランザクションを実行し、装置は、
【0198】
選択規則に従って、複数のオブジェクトノードおよび/または複数のオブジェクトノードのセットをターゲットオブジェクトとして選択するように構成された選択モジュール601であって、オブジェクトノードの各セットが2以上のオブジェクトノードを含む、選択モジュールと、
【0199】
ターゲットオブジェクトがオブジェクトノードのセットである場合、各ターゲットオブジェクトに対して、ターゲットオブジェクトの各オブジェクトノードと交換される利用可能なリソース割当量を決定するように構成された利用可能なリソース割当量決定モジュール602であって、オブジェクトノードと交換される利用可能なリソース割当量が、オブジェクトノードに対応する収益増加分を決定するために使用される、利用可能なリソース割当量決定モジュールと、
【0200】
ターゲットオブジェクトの各オブジェクトノードに対して、オブジェクトノードに対応する仮想リソース減少分として、オブジェクトノードに対応する利用可能なリソース割当量に対応する仮想リソースを決定するように構成された仮想リソース減少分決定モジュール603と、
【0201】
オブジェクトノードに対応する決定した仮想リソース減少分を含む割当量交換トランザクションを構築し、割当量交換トランザクションをブロックチェーンに発行するように構成された構築および発行モジュール604とを備える。
【0202】
利用可能なリソース割当量決定モジュール602は、ターゲットオブジェクトと交換される利用可能なリソース割当量を決定し、ターゲットオブジェクトの各オブジェクトノードに対応する収益率を取得し、ターゲットオブジェクトの各オブジェクトノードに対して、オブジェクトノードに対応する収益率とターゲットオブジェクトと交換される利用可能なリソース割当量とに従って、オブジェクトノードと交換される利用可能なリソース割当量を取得するように構成される。
【0203】
利用可能なリソース割当量決定モジュール602は、ターゲットオブジェクトと交換される利用可能なリソース割当量としてターゲットオブジェクトに対応する指定された残りの仮想リソースの量を決定するように構成される。ターゲットオブジェクトに対応する指定された残りの仮想リソースの量は、ターゲットオブジェクト内のオブジェクトノードに対応する指定された残りの仮想リソースの量の合計である。各オブジェクトノードに対して、オブジェクトノードに対応する指定された残りの仮想リソースの量は、オブジェクトノードに対応するユーザによって事前に割り当てられ、かつオブジェクトノードに対応する少なくともいくらかの残りの仮想リソースの量である。
【0204】
利用可能なリソース割当量決定モジュール602は、各ターゲットオブジェクトに対して、ターゲットオブジェクトと交換される利用可能なリソース割当量として最小量の残りの仮想リソースを決定するように構成される。
【0205】
最小量の残りの仮想リソースは次の方法で決定される:
【0206】
複数のターゲットオブジェクトにそれぞれ対応する複数の指定された残りの仮想リソースの量から、指定された残りの仮想リソースの最小量を決定し、
【0207】
残りの仮想リソースの最小量として、指定された残りの仮想リソースの最小量以下の量を選択する。
【0208】
利用可能なリソース割当量決定モジュール602は、ターゲットオブジェクトの各オブジェクトノードに対して、オブジェクトノードに対応する収益率として、ターゲットオブジェクトに対応する指定された残りの仮想リソースの量に対する、オブジェクトノードに対応する指定された残りの仮想リソースの量の割合を計算するように構成される。
【0209】
図2に示すように利用可能なリソース割当量のためのブロックチェーンベースのセット交換方法に基づいて、本明細書の実施形態はさらに、利用可能なリソース割当量のためのブロックチェーンベースのセット交換装置を提供する。
図7に示すように、システムは、管理ノード(白丸)およびいくつかのオブジェクトノード(黒丸)を含み、各オブジェクトノードは、トランザクション媒体として管理ノードによって発行された仮想リソースを使用することによって著作権使用トランザクションを実行する。
【0210】
管理ノードは、選択規則に従って、複数のオブジェクトノードおよび/または複数のオブジェクトノードのセットをターゲットオブジェクトとして選択し、ここで、オブジェクトノードの各セットが、2以上のオブジェクトノードを含み、ターゲットオブジェクトがオブジェクトノードのセットである場合、各ターゲットオブジェクトに対して、ターゲットオブジェクトの各オブジェクトノードと交換される利用可能なリソース割当量を決定し、ここで、オブジェクトノードと交換される利用可能なリソース割当量が、オブジェクトノードに対応する収益増加分を決定するために使用され、ターゲットオブジェクトの各オブジェクトノードに対して、オブジェクトノードに対応する仮想リソース減少分として、オブジェクトノードに対応する利用可能なリソース割当量に対応する仮想リソースを決定し、オブジェクトノードに対応する決定した仮想リソース減少分を含む割当量交換トランザクションを構築し、割当量交換トランザクションをブロックチェーンに発行する。
【0211】
図3に示す利用可能なリソース割当量を事前に交換するためのブロックチェーンベースの方法に基づいて、本明細書の実施形態はさらに、利用可能なリソース割当量を事前に交換するためのブロックチェーンベースの装置を提供する。
図8に示すように、ブロックチェーンネットワークは、装置ノードおよびいくつかのオブジェクトノードを含み、各オブジェクトノードは、トランザクション媒体として装置によって発行された仮想リソースを使用することによって著作権使用トランザクションを実行し、装置は、
【0212】
事前選択規則に従って事前交換ノードとして複数のオブジェクトノードを選択するように構成された事前選択モジュール801と、
【0213】
各事前交換ノードに対して、事前交換ノードと事前に交換される利用可能なリソース割当量を決定するように構成された、利用可能なリソース割当量決定モジュール802であって、事前交換ノードと事前に交換される利用可能なリソース割当量は、ターゲットノードに対応する収益増加分を決定するために使用される、利用可能なリソース割当量決定モジュールと、
【0214】
利用可能なリソース割当量に基づいてターゲットスマートコントラクトを生成するように構成されたターゲットスマートコントラクト生成モジュール803であって、ターゲットスマートコントラクトは、事前交換ノードの仮想リソースの将来の増加分から利用可能なリソース割当量に対応する仮想リソースを控除するために使用され、事前交換ノードの仮想リソースの将来の増加分が、ブロックチェーンに格納されることになり、かつ事前交換ノードに対応する仮想リソース増加分である、ターゲットスマートコントラクト生成モジュールと、
【0215】
ターゲットスマートコントラクトをブロックチェーンに発行するように構成された発行モジュール804とを備える。
【0216】
事前選択モジュール801は、各オブジェクトノードに対して、複数の第1のサイクルの各々において、オブジェクトノードに対応する仮想リソース増加分の量が、指定された量より大きいか否かを判定し、大きい場合、オブジェクトノードを事前交換ノードとして決定し、そうでなければ、オブジェクトノードを事前交換ノードとして決定することを拒否するように構成される。
【0217】
事前選択モジュール801は、オブジェクトノードに対応し、複数の第1サイクルの各々の著作権使用トランザクションに基づいて生成された仮想リソース増加分の量が指定された量より大きいか否かを判定するように構成される。
【0218】
利用可能なリソース割当量決定モジュールは、複数の第2サイクルの各々において事前交換ノードに対応する仮想リソース増加分の量に従って、事前交換ノードと事前交換される利用可能なリソース割当量を決定するように構成される。
【0219】
ターゲットスマートコントラクトはさらに、事前交換ノードの仮想リソースの将来の増加分から、利息額に対応する仮想リソースを控除するために使用される。利息額は、複数の第3サイクルの各々において事前交換ノードに対応する仮想リソース増加分の量にしたがって決定される。
【0220】
図3に示す利用可能なリソース割当量を事前に交換するためのブロックチェーンベースの方法に基づいて、本明細書の実施形態はさらに、利用可能なリソース割当量を事前に交換するためのブロックチェーンベースのシステムを提供する。
図9に示すように、システムは、管理ノード(白丸)およびいくつかのオブジェクトノード(黒丸)を含み、各オブジェクトノードは、トランザクション媒体として管理ノードによって発行された仮想リソースを使用することによって著作権使用トランザクションを実行する。
【0221】
管理ノードは、事前選択規則に従って事前交換ノードとして複数のオブジェクトノードを選択することと、各事前交換ノードに対して、事前交換ノードと事前に交換される利用可能なリソース割当量を決定することであって、事前交換ノードと事前に交換される利用可能なリソース割当量は、ターゲットノードに対応する収益増加分を決定するために使用される、決定することと、利用可能なリソース割当量に基づいてターゲットスマートコントラクトを生成することであって、ターゲットスマートコントラクトは、事前交換ノードの仮想リソースの将来の増加分から利用可能なリソース割当量に対応する仮想リソースを控除するために使用され、事前交換ノードの仮想リソースの将来の増加分が、ブロックチェーンに格納されることになり、事前交換ノードに対応する仮想リソース増加分である、生成することと、ターゲットスマートコントラクトをブロックチェーンに発行することとを行う。
【0222】
本明細書の実施形態はさらに、少なくともメモリ、プロセッサ、およびメモリに格納されプロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムを含む、コンピュータデバイスを提供する。プロセッサがプログラムを実行すると、
図1、
図2、または
図3の方法の機能が実施される。
【0223】
図10は、本明細書の実施形態による、コンピューティングデバイスのより詳細なハードウェア構造の概略図である。デバイスは、プロセッサ1010、メモリ1020、入出力インターフェース1030、通信インターフェース1040、およびバス1050を含み得る。デバイス内のプロセッサ1010、メモリ1020、入出力インターフェース1030、および通信インターフェース1040の間の通信接続は、バス1050を介して実施される。
【0224】
プロセッサ1010は、汎用中央処理ユニット(CPU)、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、または関連プログラムを実行するための1つまたは複数の集積回路によって実装され、本明細書の実施形態に提供された技術的解決策を実施する。
【0225】
メモリ1020は、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、静的ストレージデバイス、または動的ストレージデバイスなどの形態で実装され得る。メモリ1020はオペレーティングシステムおよび他のアプリケーションプログラムを格納する。本明細書の実施形態に提供された技術的解決策がソフトウェアまたはファームウェアによって実装される場合、関連するプログラムコードがメモリ1020に格納され、プロセッサ1010によって呼び出されて実行される。
【0226】
入出力インターフェース1030は、入出力モジュールに接続されて情報を入力および出力するように構成される。入出力モジュールは、一構成要素としてデバイス中に(図示せず)構成されてもよいし、対応する機能を提供するためにデバイスに外部接続されてもよい。入力デバイスは、キーボード、マウス、タッチスクリーン、マイクロフォン、種々のセンサなどを含み、出力デバイスは、ディスプレイ、スピーカ、振動機、インジケータライトなどを含むことができる。
【0227】
通信インターフェース1040は、通信モジュール(図示せず)に接続し、デバイスと他のデバイスの間の通信および相互作用を実施するように構成される。通信モジュールは、有線形式(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)またはネットワークケーブル)で通信を実装してよく、または無線形式(例えば、モバイルネットワーク、ワイヤレスフィデリティ(Wi-Fi)、またはブルートゥース(登録商標))で通信を実装してもよい。
【0228】
バス1050はチャネルを含み、デバイスの構成要素(プロセッサ1010、メモリ1020、入出力インターフェース1030、および通信インターフェース1040など)の間で情報を送信する。
【0229】
プロセッサ1010、メモリ1020、入出力インターフェース1030、通信インターフェース1040、およびバス1050だけが、上述のデバイスに対して示されているが、具体的な実装プロセスでは、デバイスは通常動作を実施するために必要な他の構成要素をさらに含み得ることに留意すべきである。加えて、上述のデバイスは、代わりに本明細書の実施形態の解決策を実施するために必要な構成要素のみを含むことができ、図に示されたすべての構成要素を必ずしも含まないことが当業者には理解されよう。
【0230】
本明細書の実施形態はさらに、利用可能なリソース割当量のためのブロックチェーンベースのクラウドファンディングシステムを提供する。
図8に示すように、利用可能なリソース割当量のためのブロックチェーンベースのクラウドファンディングシステムは複数のブロックチェーンノードを含み、各ブロックチェーンノードに対して、ブロックチェーンノードが、発明の概要における第2番目、第3番目、第5番目、および第6番目の態様の少なくとも一つにおける方法を実施する機能を有する。
【0231】
本明細書の実施形態はさらに、コンピュータプログラムを格納するコンピュータ可読ストレージ媒体を提供する。プログラムがプロセッサによって実行されると、発明の概要における第2番目、第3番目、第5番目、および第6番目の態様の少なくとも一つにおける方法の機能が実施される。
【0232】
コンピュータ可読媒体は、任意の方法または技法を使用することによって情報を格納できる、永続的および非永続的媒体、およびリムーバブルおよび非リムーバブル媒体を含む。情報は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムのモジュール、または他のデータであってよい。コンピュータストレージ媒体の例は、限定ではないが、コンピューティングデバイスがアクセスできる情報を記憶できるように構成され得る、相変化ランダムアクセスメモリ(PRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、別のタイプのRAM、ROM、電気的に消去可能プログラム可能な読み取り専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリまたは別のメモリ技術、コンパクトディスクROM(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)または別の光学ストレージ、カセット磁気テープ、テープおよびディスクストレージまたは別の磁気ストレージデバイスまたは任意の非伝送媒体を含む。本明細書に開示の定義に基づくと、コンピュータ可読媒体は、変調されたデータ信号およびキャリアなど、一時的コンピュータ可読媒体(一時的媒体)を含まない。
【0233】
上述の実施形態の説明からわかるように、当業者は、本明細書の実施形態が、必要なユニバーサル・ハードウェア・プラットフォームに加えてソフトウェアを使用することによって実装されうることを明確に理解できる。そのような理解に基づいて、本明細書の実施形態必須の技術的解決策または、既存技術に貢献する部分は、ソフトウェア製品の形態で実装され得る。コンピュータソフトウェア製品は、ROM/RAM、磁気ディスク、または光学ディスクなどのストレージ媒体に格納され、実施形態に説明された方法または本明細書の実施形態のいくつかの部分を実行するようにコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワークデバイスなどであってよい)に命令するためのいくつかの命令を含む。
【0234】
上述の実形態に説明されたシステム、方法、モジュールまたはユニットは具体的に、コンピュータチップまたはエンティティによって実装されるか、または特定の機能を有する製品によって実装されることができる。一般の実装デバイスは、コンピュータであり、コンピュータの具体的な形式は、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、携帯電話、カメラ付き電話、スマートフォン、個人情報端末、メディアプレーヤ、ナビゲーションデバイス、電子メール送受信デバイス、ゲームコンソール、タブレットコンピュータ、ウェアらブルデバイス、またはこれらのデバイスのいくつかの組み合わせであってよい。
【0235】
本明細書の実施形態は、進歩的な方法ですべて説明され、同一のまたは類似の部分について、実施形態を参照し、各実施形態の説明は、他の実施形態との差異に焦点を当てている。特に、装置およびデバイスの実施形態は、基本的に方法の実施形態に類似しているため、簡単に説明されている。関連部分については、方法の実施形態の部分的説明を参照されたい。上記に説明した方法の実施形態は、単に例であり、個別の構成要素として説明されたモジュールは、物理的に分離していても、していなくてもよい。本明細書の実施形態の解決策が実施されると、モジュールの機能はソフトウェアおよび/またはハードウェアの一つの同じ部分または複数の部分で実装され得る。そのいくつかのまたはすべてのモジュールが、実際の要件に基づいて選択され、実施形態の解決策の目的を実施し得る。当業者は、創造的な努力なしにその目的を理解し実施できる。
【0236】
本明細書の実施形態の特定の実施形態のみが上述されており、当業者は、本明細書の実施形態の原則に逸脱することなく、様々な改善および改良をさらに行うことができることに留意すべきである。そのような改善および改良はまた、本明細書の実施形態の保護範囲内である。
【符号の説明】
【0237】
401 選択モジュール
402 利用可能なリソース割当量決定モジュール
403 仮想リソース減少分決定モジュール
404 構築および発行モジュール
405 事前処理モジュール
406 補充モジュール
407 事前取得モジュール
601 選択モジュール
602 利用可能なリソース割当量決定モジュール
603 仮想リソース減少分決定モジュール
604 構築および発行モジュール
801 事前選択モジュール
802 利用可能なリソース割当量決定モジュール
803 ターゲットスマートコントラクト生成モジュール
804 発行モジュール