(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-30
(45)【発行日】2022-07-08
(54)【発明の名称】玩具セット
(51)【国際特許分類】
A63H 3/04 20060101AFI20220701BHJP
A63H 17/00 20060101ALI20220701BHJP
【FI】
A63H3/04 A
A63H17/00 C
(21)【出願番号】P 2021002041
(22)【出願日】2021-01-08
【審査請求日】2021-01-08
(31)【優先権主張番号】10-2020-0002733
(32)【優先日】2020-01-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521013910
【氏名又は名称】大元メディア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】金 善一
(72)【発明者】
【氏名】国分 功
【審査官】宮本 昭彦
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3192453(JP,U)
【文献】特表2018-514334(JP,A)
【文献】特開2005-224253(JP,A)
【文献】特開昭60-253481(JP,A)
【文献】米国特許第04170840(US,A)
【文献】韓国登録特許第10-1880988(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63H 1/00 - 37/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
恐竜の形状に対応する外形を有する模型玩具と、
前記模型玩具に結合可能な変形玩具とを含み、
前記変形玩具は、前記模型玩具と独立
して運送機械の形態を有する第1状態と、
前記恐竜の形状に部分的に対応する形態を有し、前記模型玩具を部分的に覆
って保護する防御物に変形されて前記模型玩具と解除可能に結合される第2状態とに変形可能に構成される変形体を含み、
前記変形体は、
前記第2状態で前記模型玩具の
胴体部の背中部分を覆うように構成されるフレーム部と、
第1方向での前記フレーム部の部分を通過する第1回転軸を中心に回転可能に前記フレーム部に結合され、前記第1状態及び前記第2状態のうちいずれか1つからもう1つへの変形のために前記第1回転軸を中心に前記フレーム部に対して回転するように構成され、前記第2状態で前記第1方向での前記胴体部の左側面を覆うように構成される左側変形部と、
前記第1方向に反対となる第2方向での前記フレーム部の部分を通過する第2回転軸を中心に回転可能に前記フレーム部に結合され、前記第1状態及び前記第2状態のうちいずれか1つからもう1つへの変形のために前記第2回転軸を中心に前記フレーム部に対して回転するように構成され、前記第2状態で前記第2方向での前記胴体部の右側面を覆うように構成される右側変形部と、
前記第1方向及び前記第2方向に直交するもう1つの方向での前記フレーム部の部分を通過するもう1つの回転軸を中心に回転可能に前記フレーム部に結合され、前記第1状態及び前記第2状態のうちいずれか1つからもう1つへの変形のために前記もう1つの回転軸を中心に前記フレーム部に対して回転するように構成され、前記第2状態で前記胴体部から延長する前記模型玩具の頭延長部または尻尾延長部を覆うように構成されるもう1つの変形部と、を含み、
前記左側変形部及び前記右側変形部は、前記第1状態で互いに狭められ前記もう1つの変形部を収容するように構成され、前記第2状態で互いに狭められ前記模型玩具を解除可能にグリップするように構成される、
玩具セット。
【請求項2】
前記左側変形部及び前記右側変形部は、前記第1状態及び前記第2状態のうちいずれか1つからもう1つへの変形のために前記フレーム部に対して互いに異なる2
つの方向に回転するように構成され
る、
請求項1に記載の
玩具セット。
【請求項3】
前記左側変形部及び前記右側変形部は、前記第2状態から前記第1状態への変形のため
に前記フレーム部に対して折りたたまれるように構成される、
請求項1に記載の
玩具セット。
【請求項4】
前記変形体は、前記第2状態で前記模型玩具の一部を部分的に覆うように構成される少なくとも1つの外皮変形部を含む、
請求項1に記載の
玩具セット。
【請求項5】
前記左側変形部及び前記右側変形部は、前記第1状態及び前記第2状態のうちいずれか1つからもう1つへの変形のために互いに狭められて回転するように構成される、
請求項
1に記載の
玩具セット。
【請求項6】
前記
もう1つの変形部は、前記第1方向及び前記第2方向に直交する第3方向での前記フレーム部の部分を通過する第3回転軸を中心に回転可能に前記フレーム部に結合される
前方変形部
を含む、
請求項
1に記載の
玩具セット。
【請求項7】
前記
前方変形部は、前記第2状態
で前記模型玩具の
胴体部から前記第3方向に延長する前記模型玩具の
前記頭延長部を覆うように構成される、
請求項
6に記載の
玩具セット。
【請求項8】
前記左側変形部及び前記右側変形部はそれぞれ、前記第1状態で前記
もう1つの変形部の回転を阻止するように突出
し、前記第2状態で前記模型玩具の対応係止部に結合されるように構成された係止部を含む、
請求項
1に記載の
玩具セット。
【請求項9】
前記
前方変形部は、前記フレーム部に回転可能に結合されるリンク部と、前記リンク部に回転可能に、または脱着可能に結合され、前記模型玩具の
前記頭延長部に部分的に対応する形状を有する末端部とを含む、
請求項
6に記載の
玩具セット。
【請求項10】
前記
もう1つの変形部は、前記第3方向に反対となる第4方向での前記フレーム部の部分を通過する第4回転軸を中心に回転可能に前記フレーム部に結合される
後方変形部をさらに含む、
請求項
6に記載の
玩具セット。
【請求項11】
前記左側変形部及び前記右側変形部のそれぞれは、
前記第1回転軸及び前記第2回転軸が配置される支持部と、前記支持部に回転可能に結合される回転部とを含む、
請求項1に記載の
玩具セット。
【請求項12】
前記支持部は前記第2状態
で前記模型玩具の
前記胴体部を覆うように構成され、前記回転部は前記第2状態
で前記模型玩具の
前記胴体部から延長する前記模型玩具の
脚延長部または翼延長部を覆うように構成される、
請求項
11に記載の
玩具セット。
【請求項13】
前記第1状態で前記変形体の第1位置に除去可能に結合され、前記第2状態で前記変形体の前記第1位置と異なる第2位置に、または前記模型玩具の所定の位置に解除可能に結合される付属体をさらに含む、
請求項1に記載の
玩具セット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は形態の変形が可能な変形玩具、及びこのような変形玩具を含む玩具セットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
形態を変形させることができる変形玩具(transformable toy)が当該分野に知られている。このような変形玩具は操作可能な複数の部材で構成され得る。使用者が通常の変形玩具の複数の部材を操作することによって、変形玩具は1つの形態からもう1つの形態に変形可能である。例えば、通常の変形玩具として変身ロボット玩具が知られている。しかし、通常の変形玩具は、変形玩具自体の変形のみに限定されて形状が変更されるように構成されるという限界がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示の実施例は、通常の変形玩具自体のみの限定的な変形形態とは異なる新たな変形形態を通じて、使用者に差別的かつ創意的な経験の機会を提供する。本開示の実施例は、それ自体で変形可能なだけでなく、模型玩具と組み合わせられて使用者に多様な面白味を与えることができる変形玩具を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
開示された実施例の一側面は、それ自体で変形可能であり、また、模型玩具と組み合わせられることができる変形玩具に関する。一実施例による変形玩具は変形体を含む。変形体は、模型玩具と独立する第1状態と、模型玩具を部分的に覆って模型玩具と解除可能に結合される第2状態とに変形可能に構成される。変形体は、フレーム部と、少なくとも1つの変形部を含む。フレーム部は、変形体の第2状態で模型玩具の一部を部分的に覆うように構成される。少なくとも1つの変形部は、対応する回転軸を中心に回転可能にフレーム部に結合される。少なくとも1つの変形部は、変形体の第1状態及び第2状態のうちいずれか1つからもう1つへの変形のために対応する回転軸を中心にフレーム部に対して回転するように構成される。
【0005】
一実施例において、少なくとも1つの変形部は、変形体の第1状態及び第2状態のうちいずれか1つからもう1つへの変形のためにフレーム部に対して互いに異なる2つ以上の方向に回転するように構成される2つ以上の変形部を含む。
【0006】
一実施例において、少なくとも1つの変形部は、変形体の第2状態から第1状態への変形のために対応する回転軸を中心に回転してフレーム部に対して折りたたまれるように構成される。
【0007】
一実施例において、少なくとも1つの変形部は、変形体の第2状態で模型玩具の一部を部分的に覆うように構成される少なくとも1つの外皮変形部を含む。
【0008】
一実施例において、少なくとも1つの変形部は、第1方向でのフレーム部の部分を通過する第1回転軸を中心に回転可能にフレーム部に結合される第1変形部と、第1方向に反対となる第2方向でのフレーム部の部分を通過する第2回転軸を中心に回転可能にフレーム部に結合される第2変形部とを含む。
【0009】
一実施例において、第1変形部は、第2状態で第1方向での模型玩具の一部を覆うように構成され得、第2変形部は、第2状態で第2方向での模型玩具のもう1つの一部を覆うように構成され得る。
【0010】
一実施例において、第1変形部及び第2変形部は、第1状態及び第2状態のうちいずれか1つからもう1つへの変形のために互いに狭められて回転するように構成され得る。
【0011】
一実施例において、少なくとも1つの変形部は、第1方向及び第2方向に直交する第3方向でのフレーム部の部分を通過する第3回転軸を中心に回転可能にフレーム部に結合される第3変形部をさらに含む。
【0012】
一実施例において、第3変形部は、第2状態でフレーム部によって覆われる模型玩具の部分から第3方向に延長する模型玩具のもう1つの部分を覆うように構成され得る。
【0013】
一実施例において、フレーム部と第1変形部及び第2変形部は、第1状態で第3変形部を収容するように構成され得る。
【0014】
一実施例において、第1変形部及び第2変形部はそれぞれ、変形体の第1状態で第3変形部の回転を阻止するように突出する係止部を含み得る。
【0015】
一実施例において、第3変形部は、フレーム部に回転可能に結合されるリンク部と、リンク部に回転可能に、または脱着可能に結合され、模型玩具の外形に部分的に対応する形状を有する末端部とを含み得る。
【0016】
一実施例において、少なくとも1つの変形部は、第3方向に反対となる第4方向でのフレーム部の部分を通過する第4回転軸を中心に回転可能にフレーム部に結合される第4変形部をさらに含む。
【0017】
一実施例において、少なくとも1つの変形部は、対応する回転軸が配置される支持部と、支持部に回転可能に結合される回転部を含み得る。支持部は、変形体の第2状態で支持部に対応する模型玩具の部分を覆うように構成され得、回転部は、第2状態で支持部に対応する模型玩具の部分から延長する模型玩具のもう1つの部分を覆うように構成され得る。
【0018】
一実施例において、変形玩具は、第1状態で変形体の第1位置に除去可能に結合され、且つ第2状態で変形体の第1位置と異なる第2位置に、または模型玩具の所定の位置に解除可能に結合される付属体をさらに含み得る。
【0019】
開示された実施例のもう1つの側面は、玩具セットに関する。一実施例による玩具セットは、模型玩具と前述の実施例による変形玩具を含む。一実施例において、玩具セットの模型玩具は、恐竜の形状に対応する形態を有する。一実施例において、玩具セットの変形玩具は、第1状態で運送機械の形態を有し、第2状態で恐竜の形状に部分的に対応する形態を有する。
【発明の効果】
【0020】
一実施例による変形玩具は、模型玩具を覆いつつ模型玩具と解除可能に結合されるように変形され得、模型玩具と独立している状態で別途の特定形態を有するように変形され得る。従って、一実施例による変形玩具は、使用者に差別的かつ創意的な経験を与えることができる。例えば、使用者は、変形玩具自体の変形と関連する面白味を有することができる。使用者は、変形された変形玩具を、模型玩具を覆う付着物として模型玩具に装着させる面白味と、変形されて付着された変形玩具が模型玩具を保護する防御物として機能するという面白味を有することができる。また、使用者は、模型玩具と組み合わせられる前の変形玩具から変形玩具が模型玩具とは異なる形態を有するという特別な面白味を有することができる。
【0021】
また、一実施例による変形玩具は、簡単な構造及び簡単な操作方式で模型玩具を覆うように、また、模型玩具から除去されるように変形され得る。
【0022】
また、一実施例による変形玩具は、模型玩具から分離された時にはコンパクト(compact)に折りたたまれながらも、模型玩具と結合された時には広い表面積を有することができるように、容易に変形され得る。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本開示の第1実施例による玩具セットを示す斜視図である。
【
図2】
図1に示す模型玩具と変形玩具の組合わせ体を示す斜視図である。
【
図4】
図1に示す変形玩具のもう1つの分解斜視図である。
【
図11】第1実施例による変形玩具において互いに分離された変形体と付属体を示す斜視図である。
【
図12】第1実施例による変形玩具の変形体が変形する第1例を示す斜視図である。
【
図13】第1実施例による変形玩具の変形体が変形する第2例を示す斜視図である。
【
図14】第1実施例による変形玩具の変形体が変形する第3例を示す斜視図である。
【
図15】第1実施例による変形玩具の変形体が変形する第4例を示す斜視図である。
【
図16】第1実施例による変形玩具の変形体が模型玩具に結合されて形成された組合わせ体を示す斜視図である。
【
図17】
図16に示す変形玩具の変形体と模型玩具の組合わせ体の断面図である。
【
図19】本開示の第2実施例による玩具セットを示す斜視図である。
【
図20】
図19に示す模型玩具と変形玩具の組合わせ体及び変形された付属体を示す斜視図である。
【
図21】第2実施例による変形玩具の変形体と付属体を示す斜視図である。
【
図23】
図19に示す変形玩具のもう1つの分解斜視図である。
【
図29】第2実施例による変形玩具の変形体が変形する第1例を示す斜視図である。
【
図30】第2実施例による変形玩具の変形体が変形する第2例を示す斜視図である。
【
図31】第2実施例による変形玩具の変形体が変形する第3例を示す斜視図である。
【
図32】第2実施例による変形玩具の変形体及び付属体が模型玩具に結合されて形成された組合わせ体を示す斜視図である。
【
図33】
図32に示す変形玩具と模型玩具の組合わせ体の断面図である。
【
図34】本開示の第3実施例による玩具セットを示す斜視図である。
【
図35】
図34に示す模型玩具と変形玩具の組合わせ体を示す斜視図である。
【
図36】
図34に示す第3実施例による変形玩具の分解斜視図である。
【
図37】
図34に示す第3実施例による変形玩具のもう1つの分解斜視図である。
【
図43】第3実施例による変形玩具の変形体が変形する第1例を示す斜視図である。
【
図44】第3実施例による変形玩具の変形体が変形する第2例を示す斜視図である。
【
図45】第3実施例による変形玩具の変形体が変形する第3例を示す斜視図である。
【
図46】第3実施例による変形玩具の変形体が変形する第4例を示す斜視図である。
【
図47】第3実施例による変形玩具の変形体が変形する第5例を示す斜視図である。
【
図48】第3実施例による変形玩具の変形体及び付属体が模型玩具に結合されて形成された組合わせ体を示す斜視図である。
【
図49】
図48に示す変形玩具と模型玩具の組合わせ体の断面図である。
【
図50】本開示の第4実施例による玩具セットを示す斜視図である。
【
図51】
図50に示す模型玩具が操作によって変形される形状を示す斜視図である。
【
図53】
図50に示す模型玩具と変形玩具の組合わせ体を示す斜視図である。
【
図54】
図50に示す模型玩具と変形玩具の組合わせ体を示す下方斜視図である。
【
図56】
図50に示す変形玩具のもう1つの分解斜視図である。
【
図62】第4実施例による変形玩具において変形部の回転部が回転する動作のうちの1つの姿を示す斜視図である。
【
図63】第4実施例による変形玩具の変形体が変形する第1例を示す正面図である。
【
図65】第4実施例による変形玩具の変形体が変形する第2例を示す斜視図である。
【
図66】第4実施例による変形玩具の変形体が変形する第3例を示す斜視図である。
【
図67】
図50に示す変形玩具の変形体及び付属体が模型玩具に結合されるために配置されたことを示す斜視図である。
【
図68】第4実施例による変形玩具と模型玩具の組合わせ体の部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本開示の実施例は、本開示の技術的思想を説明する目的で例示されたものである。本開示による権利範囲は、以下に提示される実施例やこれらの実施例に関する具体的説明で限定されるものではない。
【0025】
本開示に用いられる全ての技術的用語及び科学的用語は、異なって定義されない限り、本開示が属する技術分野で通常の知識を有する者に一般に理解される意味を有する。本開示に用いられる全ての用語は、本開示をさらに明確に説明する目的で選択されたものであり、本開示による権利範囲を制限するために選択されたものではない。
【0026】
本開示で用いられる「含む」、「備える」、「有する」等のような表現は、当該表現が含まれる語句または文章で異なって言及されない限り、他の実施例を含む可能性を内包する開放型用語(open-ended terms)として理解されるべきである。
【0027】
本開示で記述された単数型の表現は、異なって言及しない限り、複数型の意味を含み得、これは請求の範囲に記載された単数型の表現にも同様に適用される。
【0028】
本開示で用いられる「第1」、「第2」等の表現は、複数の構成要素を相互に区分するために用いられ、当該構成要素の順序または重要度を限定するものではない。
【0029】
本開示において、ある構成要素が他の構成要素に「連結されて」いたり、「結合されている」と言及される場合、前記ある構成要素が前記他の構成要素に直接的に連結され得たり、結合され得るものとして、または新たな他の構成要素を介して連結され得たり、結合され得るものとして理解されるべきである。
【0030】
本開示で用いられた「第1方向」は、後述のフレーム部が第2状態で模型玩具を見る方向(内側方向)を横切る無数の方向のうちいずれか1つの方向を意味する。本開示で用いられた「第2方向」は、前記第1方向の反対方向と定義され、前記内側方向及び前記第1方向に直交する両方向のうちいずれか1つは「第3方向」と定義され、もう1つは「第4方向」と定義される。即ち、前記第2~第4方向は、前記第1方向を基準として定義される。図面を参考にして、本開示の実施例では第1方向(D1)、第2方向(D2)、第3方向(D3)及び第4方向(D4)が例示的に示されるが、これは本開示の理解のためのものであるだけで、第1方向をどの方向に置くかによって第2~第4方向が変わり得る。
【0031】
本開示では、第1方向(D1)、第2方向(D2)、第3方向(D3)及び第4方向(D4)をそれぞれ「左側方向」、「右側方向」、「前方方向」及び「後方方向」と称することがあるが、これは本開示の理解のためのものであるだけで、各方向の呼称は変り得る。
【0032】
以下、添付の図面を参照し、実施例を説明する。添付の図面において、同一または対応する構成要素には同一の参照符号が付与されている。また、以下の実施例の説明において、同一または対応する構成要素を重複して記述することが省略され得る。しかし、構成要素に関する記述が省略されても、そのような構成要素がある実施例に含まれないものとして意図されはしない。
【0033】
以下に説明される実施例と添付の図面に示す例は、変形玩具、及び模型玩具と変形玩具を含む玩具セットに関わる。本開示による模型玩具(model toy)は、周知の動物、映画または漫画に登場する人物または動物、または、仮想の人物または動物を模倣したものであって、金属材料、樹脂材料または木材を用いて製造され得る。このような模型玩具は当該分野でフィギュア(figure)であり得る。模型玩具は、動きが不可能な一体型のボディーで形成されたり、関節で連結される複数の部分を有するように形成され得る。本開示による変形玩具(transformable toy)は、相対的に脱着可能に、相対的に回転可能に、または、相対的に移動可能に連結される複数の部材が使用者の操作によってその形態または状態が変形可能に構成され得る。
【0034】
本開示の実施例による変形玩具は、形態が変形可能な変形体を含む。実施例による変形玩具は、変形体のみで構成され得たり、変形体に除去可能に、または、脱着可能に結合される付属体をさらに含むこともできる。実施例によれば、付属体は変形可能ではなかったり、変形体とは独立的に変形することもできる。
【0035】
実施例による変形玩具の変形体は、模型玩具と分離されて独立する第1状態と、模型玩具に結合される第2状態とを有するように構成される。変形玩具は、第1状態で1つの特徴的形態(第1形態)を有し、第2状態でもう1つの特徴的形態(第2形態)を有するように、変形可能に構成される。変形玩具は、第1状態の前記第1形態及び第2状態の前記第2形態に可逆的に変形可能である。また、変形玩具は、第1状態及び第2状態で前記第1形態または前記第2形態に部分的に対応する中間形態に可逆的に変形可能である。また、変形体は、前記第1状態で前記第1形態の少なくとも一部を形成する形態を有し、前記第2状態で前記第2形態の少なくとも一部を形成する形態を有するように、変形可能である。また、付属体は、前記第1状態で所定の第1位置に結合され、前記第1形態の少なくとも一部を構成することができ、前記第2状態で所定の第2位置に結合され、前記第2形態の少なくとも一部を構成することができる。
【0036】
第1形態は、運送機械の形状に対応する形態を含み得る。一例として、第1形態は、車両、飛行機、宇宙船、船、または、潜水艦のような運送機械の形状に対応する形態を有し得る。他の例として、第1形態は、動物の形状または人の形状に対応する形態を有し得る。
【0037】
変形玩具は、第2状態で模型玩具の形状に対応する前記第2形態を有し得る。第2形態は、動物の形状または人の形状に対応し得る。一例として、第2形態は、恐竜の形状に対応する形態を有し得る。前記恐竜の形状は、陸上恐竜、水上恐竜または飛行恐竜の形状になり得る。
【0038】
実施例による変形体は、変形体の第2状態で、実施例による模型玩具の外表面を覆いつつ模型玩具に解除可能に結合され得る。これを通じて、実施例による変形玩具は使用者に新たな経験と興味を誘発させ得る。例えば、使用者は、模型玩具が、変形玩具が変形されて形成する防御物(鎧または甲冑)を着用しているという面白味を有することができる。
【0039】
実施例によれば、変形玩具は、前述の第1状態及び第2状態に変形可能に構成される変形体を含む。変形玩具101,102,103,104は、模型玩具201,202,203,204と解除可能に結合されるように変形可能な変形体1001,1002,1003,1004を含む。変形体1001,1002,1003,1004は、変形のために回転可能な部材がヒンジジョイントによって結合されている組立体であり得る。変形体1001,1002,1003,1004は、模型玩具201,202,203,204と独立する第1状態と、模型玩具201,202,203,204を少なくとも部分的に覆い、模型玩具201,202,203,204と解除可能に結合される第2状態に変形可能に構成されている。例えば、
図1、
図19、
図34及び
図50に示す変形体は、模型玩具と独立する第1状態にあり、
図2、
図20、
図35及び
図53に示す変形体は、模型玩具を部分的に覆い、第1状態とは異なる第2状態にある。
【0040】
実施例によれば、変形玩具の変形体は、変形体の基礎の部分として機能し、且つ変形体の第2状態で模型玩具を部分的に覆うように構成されるフレーム部1100を含み得る。フレーム部1100は、変形体の第2状態で模型玩具の一部、例えば、模型玩具の胴体部の背中部分を覆うように構成され得る。フレーム部1100は、少なくとも1つの変形部を回転可能に支持しながら、変形体の基礎または脊椎として機能する構造部材であり得る。フレーム部1100は、運送機械の一部として認識され得る表面を有する板状体として形成され得る。または、フレーム部1100はバー(bar)形状のシャフトとして形成されることもできる。
【0041】
実施例によれば、変形玩具の変形体は、フレーム部1100に回転可能に結合され、且つフレーム部1100に対して回転するように構成される少なくとも1つの変形部を含み得る。前記少なくとも1つの変形部は、変形体の第1状態及び第2状態への変形を実行させるための構造部材であり得、また、フレーム部1100に結合されてフレーム部1100とともに変形体を構成する構造部材であり得る。
【0042】
前記少なくとも1つの変形部は、変形体の第2状態で模型玩具の一部を部分的に覆うように構成され得る。また、前記少なくとも1つの変形部は、変形体の第2状態で模型玩具の一部を部分的に覆うように構成される少なくとも1つの外皮変形部を含み得る。このような外皮変形部は、回転可能な部材として、または、除去可能な部材として前記少なくとも1つの変形部に提供され得る。
【0043】
実施例によれば、前記少なくとも1つの変形部は、それに対応する回転軸を中心にフレーム部1100に回転可能に結合され、それに対応する回転軸を中心にフレーム部1100に対して回転するように構成される。前記対応する回転軸は、フレーム部1100を任意の方向に通過することができる。これにより、前記少なくとも1つの変形部は、フレーム部1100に対して回転することによって、変形体の第1状態及び第2状態のうちいずれか1つからもう1つへの変形のために操作され得る。または、前記少なくとも1つの変形部は、変形体の第1状態から第2状態への変形のためにそれに対応する回転軸を中心に回転することによって、フレーム部1100に対して展開されるように構成され得る。または、前記少なくとも1つの変形部は、変形体の第2状態から第1状態への変形のためにそれに対応する回転軸を中心に回転することによって、フレーム部1100に対して折りたたまれるように構成され得る。
【0044】
実施例によれば、変形体は、ただ1つの変形部を含み得る。前記1つの変形部は、変形体の第1状態及び第2状態への変形時に、フレーム部1100に対して折りたたまれたり、前記1つの変形部に対応する回転軸を中心にフレーム部1100に対して回転するように構成され得る。また、前記1つの変形部は、模型玩具に係合されるように構成されることもできる。
【0045】
実施例によれば、変形体に提供される前記少なくとも1つの変形部は、2つ以上の変形部を含み得る。前記2つ以上の変形部は、変形体の第1状態及び第2状態のうちいずれか1つからもう1つへの変形のためにフレーム部1100に対して互いに異なる2つ以上の方向に回転するように構成され得る。また、前記2つ以上の変形部は、変形体の第2状態から変形体の第1状態への変形のために各自の対応する回転軸を中心に回転することによって、フレーム部1100に対して折りたたまれるように構成され得る。
【0046】
実施例によれば、前記2つ以上の変形部のうちの2つの変形部は、変形体と模型玩具との間の解除可能な結合のために模型玩具をグリップ(grip)するように(例えば、模型玩具をクランピングしたり、模型玩具と係合されるように)構成され得る。前記2つの変形部を除いた他の変形部は、模型玩具の一部を部分的に覆うように構成され得る。また、模型玩具をグリップする前記2つの変形部が模型玩具を覆うように構成され得る。
【0047】
実施例による変形部のフレーム部1100に対する回転中心は、第1~第4回転軸(R1,R2,R3,R4)であり得る。本開示で言及される回転軸は、第1方向(D1)、第2方向(D2)、第3方向(D3)、第4方向(D4)、または、隣接した2つの方向の間の斜めの方向に変形玩具の変形体を通じて延長する仮想の軸を意味し得る。実施例による変形玩具は、前記第1~第4回転軸以外に追加の回転軸を有し得る。
【0048】
前記第1~第4回転軸は、フレーム部1100の各部分を通じて延長し得る。フレーム部1100に対する前記第1~第4回転軸の位置は、第1~第4方向(D1,D2,D3,D4)により定義され得る。第1回転軸(R1)は、第1方向(D1)でのフレーム部1100の部分を通過することができ、第2回転軸(R2)は、第2方向(D2)でのフレーム部1100の部分を通過することができる。第3回転軸(R3)は、第1方向(D1)または第2方向(D2)と直交する第3方向(D3)でのフレーム部1100の部分を通過することができる。第4回転軸(R4)は、第1方向(D1)または第2方向(D2)と直交する第4方向(D4)でのフレーム部1100の部分を通過することができる。
【0049】
実施例によれば、前記第1及び第2回転軸は、ほぼ第3及び第4方向(D3,D4)に延長する仮想の軸であり、前記第3及び第4回転軸は、ほぼ第1及び第2方向(D1,D2)に延長する仮想の軸である。しかし、前記第1~第4回転軸と前記第1~第4方向との間の対応関係が前述の対応に限定されるわけではない。
【0050】
一実施例による変形玩具は、前記2つの変形部として、フレーム部1100に第1回転軸を中心に回転可能に結合される第1変形部と、フレーム部1100に第2回転軸を中心に回転可能に結合される第2変形部とを含み得る。もう1つの実施例による変形玩具は、前記第1及び第2変形部以外に、第3回転軸を中心にフレーム部1100に回転可能に結合される第3変形部を含み得る。更に他の実施例による変形玩具は、前記第1~第3変形部以外に、第4回転軸を中心にフレーム部1100に回転可能に結合される第4変形部を含み得る。
【0051】
実施例によれば、少なくとも1つの変形部のうちの第1及び第2変形部は、模型玩具をグリップするように構成され得る。一部の実施例では、第1及び第2変形部以外に、少なくとも1つの変形部のうちの第3変形部、第4変形部または更に他の変形部が模型玩具をグリップするように構成され得る。変形体の第2状態で変形部が模型玩具をグリップすることができるので、第2状態の変形体は容易に模型玩具と解除可能に結合されることができる。
【0052】
実施例によれば、変形部が模型玩具をグリップする構成は、変形部に提供される係止部と、模型玩具に提供され、変形部の係止部と相補的に係合されたり嵌合される対応係止部として実現され得る。変形部の前記係止部は、突起またはピンの形状を有する雄形の係止部、または、溝または孔の形状を有する雌形の係止部として形成され得る。変形部の前記係止部が雄形の係止部である場合、模型玩具に提供される前記対応係止部は雌形の係止部であり得る。変形部の前記係止部が雌形の係止部である場合、模型玩具に提供される前記対応係止部は雄形の係止部であり得る。一実施例において、変形部に提供される係止部は変形部の末端に位置し得、模型玩具に提供される対応係止部は模型玩具の胴体部または脚延長部に位置し得る。
【0053】
以下では、前記第1変形部、前記第2変形部、前記第3変形部及び前記第4変形部がそれぞれ左側変形部1201、右側変形部1202、前方変形部1300及び後方変形部1400として説明される。しかし、本開示はこれに制限されない。例えば、前記第1変形部が右側変形部1202、前方変形部1300及び後方変形部1400のうちいずれか1つとみなされることもでき、前記第3変形部が左側変形部1201、右側変形部1202及び後方変形部1400のうちいずれか1つとみなされることもできる。
【0054】
以下、
図1~
図18を参照して、本開示の第1実施例による変形玩具101、模型玩具201及び玩具セット11が説明される。
図1及び
図2は、第1実施例による玩具セット及び変形玩具を示す。
図3及び
図4は、
図1に示す変形玩具の分解斜視図である。
図5~
図10は、それぞれ
図1に示す変形玩具の前下方斜視図、後下方斜視図、平面図、側面図、正面図及び背面図である。
図11~
図17は、第1実施例による変形玩具が変形する例及び模型玩具に結合される例を示す。
【0055】
図1及び
図2を参照すると、玩具セット11は変形玩具101と模型玩具201を含む。模型玩具201は、陸上動物の形状に対応する外形、例えばティラノサウルス(tyrannosaurus)と呼ばれ得る恐竜の形状に対応する外形を有し得る。
図1は模型玩具201から独立した変形玩具101を示し、
図2は変形玩具101と模型玩具201が結合されて作る模型玩具及び変形玩具の組合わせ体を示す。
【0056】
模型玩具201は、胴体部210と、胴体部210から前方に延長する首延長部220と、首延長部220から前方に延長する頭延長部230と、胴体部210から後方に延長する尻尾延長部240と、胴体部210から下方に延長する脚延長部250を有し得る。胴体部210は、ティラノサウルスの胴形状を有し得る。また、模型玩具201は、胴体部210に、変形玩具101と模型玩具201との間の解除可能な結合のために機能する対応係止部211を有する。首延長部220は、ティラノサウルスの首形状を有し得る。頭延長部230は、ティラノサウルスの頭形状を有し得る。頭延長部230は、その下側に回転可能に付着された顎部231を有し得、顎部231はティラノサウルスの下顎形状を有し得る。尻尾延長部240は、ティラノサウルスの尻尾形状を有し得る。脚延長部250は、ティラノサウルスの後脚形状を有し得る後脚延長部251と、ティラノサウルスの前脚形状を有し得る前脚延長部252を含む。
【0057】
図3及び
図4を参照すると、変形体1001は、前記2つの変形部として、フレーム部1100に対して互いに異なる2つの方向に回転するように構成される左側変形部1201及び右側変形部1202を含む。
【0058】
左側変形部1201と右側変形部1202は、
図1に示す変形体の第1状態及び
図2に示す変形体の第2状態のうちいずれか1つからもう1つへの変形のためにフレーム部1100に対して互いに異なる2つの方向に回転するように構成されている。左側及び右側変形部1201,1202での互いに異なる2つの方向の回転は、左側及び右側変形部1201,1202のうちの1つがその対応回転軸を中心に時計方向に回転し、左側及び右側変形部1201,1202部のうちのもう1つがその対応回転軸を中心に反時計方向に略同時にまたは順次回転することを含み得る。これにより、左側及び右側変形部1201,1202は各自の対応する回転軸を中心に互いに広げられたり狭められるようにフレーム部1100に対して回転するように構成されている。
【0059】
左側及び右側変形部1201,1202の回転と関連し、左側変形部1201は第1回転軸(R1)を中心にフレーム部1100に回転可能に結合され、右側変形部1202は第2回転軸(R2)を中心にフレーム部1100に回転可能に結合される(
図7参照)。第2回転軸(R2)は第1回転軸(R1)と離隔されており、第1回転軸(R1)と平行であり得る。一部の実施例によれば、第1回転軸(R1)と第2回転軸(R2)は互いに向かって傾くようになってもよい。
【0060】
第1回転軸(R1)は第1方向(D1)でのフレーム部1100の部分を通過し、第2回転軸(R2)は第1方向(D1)の反対方向である第2方向(D2)でのフレーム部1100の部分を通過する。変形の実施例として、第1回転軸(R1)と第2回転軸(R2)は1つの回転軸を構成することもできる。第1及び第2回転軸が1つの回転軸である場合、フレーム部1100は左側及び右側変形部1201,1202を1つの回転軸を中心として互いに異なる方向に回転させるように構成され得る。
【0061】
フレーム部1100に互いに異なる方向に回転するように結合される左側及び右側変形部1201,1202は、変形体1001の第1状態から第2状態への変形のためにフレーム部1100に対して展開されるように、また、変形体1001の第2状態から第1状態への変形のためにフレーム部1100に対して折りたたまれるように構成され得る。左側及び右側変形部1201,1202は、フレーム部1100に対して広げられつつ互いに異なる方向に回転して、変形体1001の第2状態でフレーム部1100に対して展開される。左側及び右側変形部1201,1202は、フレーム部1100に対して互いに狭められつつ互いに異なる方向に回転して、変形体1001の第1状態でフレーム部1100に対して折りたたまれる。
【0062】
左側及び右側変形部1201,1202は、変形体1001の第2状態で模型玩具の一部を覆うように構成され得る。左側変形部1201は、変形体1001の第2状態で第1方向(D1)での模型玩具の一部(この実施例においては、模型玩具の胴体部の左側面の一部)を覆うように構成される。右側変形部1202は、変形体1001の第2状態で第2方向(D2)での模型玩具のもう1つの一部(この実施例においては、模型玩具の胴体部の右側面の一部)を覆うように構成される。
【0063】
従って、左側及び右側変形部1201,1202は、変形体1001において第1及び第2回転軸(R1,R2)を中心に互いに広げられたり、互いに狭められるように回転することができる。詳細には、左側及び右側変形部1201,1202は、互いに広げられて模型玩具の胴体部が左側及び右側変形部1201,1202の間に挿入されることを許容する挿入位置と、互いに狭められて模型玩具の胴体部を覆う覆い位置とに回転することができる。
【0064】
フレーム部1100と左側及び右側変形部1201,1202は、それぞれ第1及び第2ヒンジジョイントによって連結される。第1及び第2ヒンジジョイントは、フレーム部1100の各側方に提供されたヒンジ部1111と、各左側及び右側変形部1201,1202の基端に提供された対応ヒンジ部1211と、ヒンジ部1111と対応ヒンジ部1211を貫くヒンジシャフト1112からなり得る。フレーム部1100の左側に提供されたヒンジ部1111が、第1回転軸(R1)が通過する第1方向(D1)でのフレーム部1100の部分になり得、フレーム部1100の右側に提供されたヒンジ部1111が第2回転軸(R2)が通過する第2方向(D2)でのフレーム部1100の部分になり得る。各ヒンジシャフト1112が第1回転軸(R1)及び第2回転軸(R2)に対応し得る。ヒンジジョイントを構成するヒンジシャフトは、ピン、ボルト、ネジを含み得る。
【0065】
変形体のフレーム部1100は、左側及び右側変形部1201,1202を互いに向かって、即ち、前記覆い位置に向かって加圧するように構成される少なくとも1つのスプリングを含み得る。前記スプリングによって、左側及び右側変形部1201,1202は、互いに広げられた状態から互いに狭められるように加圧されることができる。変形玩具の変形体は、左側及び右側変形部1201,1202の間に配置される少なくとも1つの前記スプリングを含むこともできる。または、変形玩具の変形体は、左側及び右側変形部1201,1202の各自の対応する回転軸に配置され、左側及び右側変形部1201,1202のうちの1つをもう1つに向かって加圧する一対の前記スプリングを含むこともできる。前記スプリングは、ねじりスプリング、引張スプリングまたは圧縮スプリングを含み得る。
【0066】
変形体1001のフレーム部1100は、フレーム部1100と左側及び右側変形部1201,1202のそれぞれの間に配置されるねじりスプリング1113を含む。左側及び右側変形部1201,1202は、ねじりスプリング1113の加圧力によって互いに向かって狭められるように加圧される。これにより、変形体1001は、互いに向かって加圧される左側及び右側変形部1201,1202が模型玩具の胴体部に結合された状態で、模型玩具と安定的に結合されることができる。また、ねじりスプリング1113の加圧力によって、変形体1001の回転可能な変形部が変形体1001の第1状態で安定的に維持されることができる。
【0067】
ヒンジシャフト1112がねじりスプリング1113の内部を貫くようにねじりスプリング1113がフレーム部1100と左側及び右側変形部1201,1202の間に配置される。例えば、ねじりスプリング1113の一端はフレーム部1100の表面に係止することができ、ねじりスプリング1113の他端は対応ヒンジ部1211に係止することができる。ねじりスプリング1113によって加圧される各左側及び右側変形部1201,1202の内面がフレーム部1100の各側面に当接して、左側及び右側変形部1201,1202のフレーム部1100の内側への回転が規制されることができる。
【0068】
変形玩具の変形体1001は、左側及び右側変形部1201,1202を互いに広げるように左側及び右側変形部1201,1202を回転させるために使用者が操作できる操作部を含み得る。フレーム部1100に前記スプリングが提供される場合、前記操作部は前記スプリングの加圧力に対抗して左側及び右側変形部1201,1202を回転させるために操作され得る。前記操作部は、各左側及び右側変形部1201,1202に配置され得、左側及び右側変形部1201,1202は前記操作部に加えられる力の方向に各自の対応する回転軸(例えば、第1回転軸(R1)または第2回転軸(R2))を中心に回転することができる。一部の実施例では、変形玩具の変形体は前記操作部を備えないこともでき、使用者は左側及び右側変形部1201,1202を構成するボディーを摘まんで左側及び右側変形部1201,1202を回転させることもできる。
【0069】
左側及び右側変形部1201,1202は、操作部1212を含む。各操作部1212は、翼として認識され得る形状を有し、各左側及び右側変形部1201,1202の基端から突出した突起物として形成されている。操作部1212は、左側及び右側変形部1201,1202の基端から側方と上方との間の斜めの方向に延長する。例えば、使用者が一対の操作部1212を摘まんで一対の操作部1212を狭めるように一対の操作部1212を操作することによって、左側及び右側変形部1201,1202は互いに広げられ、前記挿入位置に回転する。一対の操作部1212によって左側及び右側変形部1201,1202が広げられた状態で、模型玩具の胴体部が左側及び右側変形部1201,1202の間に挿入されることができる。その後、操作部1212が解除されることによって、左側及び右側変形部1201,1202はねじりスプリング1113の加圧力によって互いに狭められ、模型玩具の胴体部を覆うことができる。
【0070】
左側及び右側変形部1201,1202は、末端で突出した突起物として形成された係止部1213を含む。左側及び右側変形部1201,1202の各係止部1213は、左側及び右側変形部1201,1202が互いに狭められた状態で、左側及び右側変形部1201,1202のうちの1つからもう1つに向かって突出する。また、模型玩具は、胴体部の左側及び右側に係止部1213に対応する対応係止部211(
図1参照)を有する。対応係止部211は、胴体部の側方表面から窪んだ溝として形成されている。変形体1001の第2状態で、係止部1213が対応係止部211に第1方向(D1)または第2方向(D2)に嵌合される。これにより、左側及び右側変形部1201,1202が模型玩具の胴体部を覆って解除可能にグリップしながら、第2状態に変形された変形体1001が模型玩具に結合されることができる。
【0071】
左側及び右側変形部1201,1202は、第2状態に変形された変形体1001と模型玩具を解除可能に結合させ、模型玩具の胴体部を覆う。第2状態に変形された変形体1001が模型玩具に結合されれば、左側及び右側変形部1201,1202が模型玩具の一部を覆う。従って、左側及び右側変形部1201,1202は使用者に模型玩具を覆って保護する一種の防御物(例えば、鎧)の一部として認識され得る。
【0072】
実施例によれば、変形玩具の変形体は、前記少なくとも1つの変形部として、前方変形部1300を含み得る。前方変形部1300は、フレーム部1100に第3回転軸を中心に回転可能に結合され得る。前記第3回転軸は、第1方向(D1)または第2方向(D2)に直交する第3方向(D3)でのフレーム部1100の部分を通過する。前方変形部1300は、変形体の第2状態で、フレーム部1100によって覆われる模型玩具の部分から第3方向(D3)に延長する模型玩具のもう1つの部分を覆うように構成され得る。
【0073】
この実施例において、変形体1001は、前方変形部1300を含む。前方変形部1300は、フレーム部1100に第3回転軸(R3)(
図7参照)を中心に回転可能に結合される。第3回転軸(R3)は、第1方向(D1)及び第2方向(D2)に直交する第3方向(D3)でのフレーム部1100の部分(フレーム部の前端部)を通過する。前方変形部1300は、変形体1001の第2状態で、フレーム部1100が模型玩具を覆う部分(例えば、
図1に示す模型玩具の胴体部)から第3方向(D3)に延長する模型玩具のもう1つの部分(例えば、
図1に示す模型玩具の首延長部及び頭延長部)を覆うように構成される。
【0074】
実施例によれば、変形玩具の変形体は、前記少なくとも1つの変形部として、後方変形部1400を含み得る。後方変形部1400は、フレーム部1100に第4回転軸を中心に回転可能に結合され得る。前記第4回転軸は、第3方向(D3)と反対となる第4方向(D4)でのフレーム部1100の部分を通過する。一実施例の変形玩具は、前方変形部1300及び後方変形部1400を含み得る。一実施例の変形玩具は、前方及び後方変形部1300,1400のうちいずれか1つを含み得る。実施例によれば、後方変形部1400は、変形体の第2状態で、フレーム部1100によって覆われる模型玩具の部分から第4方向(D4)に延長する模型玩具のもう1つの部分を覆うように構成され得る。
【0075】
この実施例において、変形体1001は、前記少なくとも1つの変形部として、後方変形部1400を含む。後方変形部1400は、フレーム部1100に第4回転軸(R4)(
図7参照)を中心に回転可能に結合される。第4回転軸(R4)は、第4方向(D4)でのフレーム部1100の部分(フレーム部の後端部)を通過する。第4回転軸(R4)は、第3回転軸(R3)から第4方向(D4)に離隔されている。後方変形部1400は、変形体1001の第2状態で、フレーム部1100が模型玩具を覆う部分(例えば、
図1に示す模型玩具の胴体部)から第4方向(D4)に延長する模型玩具のもう1つの部分(例えば、
図1に示す模型玩具の尻尾延長部)を覆うように構成される。
【0076】
実施例によれば、変形体の前方変形部1300は、フレーム部1100に回転可能に結合されるリンク部と、前記リンク部に回転可能に、または脱着可能に結合される末端部を含み得る。前記末端部は、模型玩具の外形に部分的に対応する形状を有し得る。また、前記末端部は、変形体の第2状態で模型玩具の一部を部分的に覆うように構成されることもできる。即ち、前記末端部は、変形体の第2状態で模型玩具を部分的に覆う外皮変形部として機能することができる。
【0077】
この実施例において、前方変形部1300は、フレーム部1100に第3回転軸(R3)を中心に回転可能に結合されるリンク部1310と、リンク部1310の前端(第3方向(D3)でのリンク部1310の端部)に第5回転軸(R5)(
図7参照)を中心に回転可能に結合される末端部1320を含む。第5回転軸(R5)は、第3回転軸(R3)と平行であり得る。この実施例のリンク部1310は、模型玩具の首延長部(
図1参照)を部分的に覆うように構成される。この実施例の末端部1320は、模型玩具の頭延長部及び顎部(
図1参照)を部分的に覆うように構成され、例えば、使用者が兜として認識できる形状を有し得る。
【0078】
フレーム部1100とリンク部1310は、第3ヒンジジョイントによって連結される。第3ヒンジジョイントは、フレーム部1100の前端に提供されたヒンジ部1121と、リンク部1310の後端に提供された対応ヒンジ部1311と、ヒンジ部1121と対応ヒンジ部1311を貫くヒンジシャフト1122からなり得る。フレーム部1100のヒンジ部1121が、第3回転軸(R3)が通過する第3方向(D3)でのフレーム部1100の一部になり得る。リンク部1310は、フレーム部1100に対して上方及び下方に回転することができる。ヒンジ部1121の前端にはストッパー部1123が突出し、リンク部1310の下方回転を規制することができる。また、対応ヒンジ部1311の後端面のうち一部がフレーム部1100の前端面に当接して、リンク部1310の上方回転を規制することができる。
【0079】
リンク部1310と末端部1320は、第5ヒンジジョイントによって連結される。第5ヒンジジョイントは、末端部1320の基端に提供されたヒンジ部1321と、リンク部1310の前端部とヒンジ部1321を貫くヒンジシャフト1312からなり得る。末端部1320は、リンク部1310の幅より小さい幅を有し、変形体1001の第1状態でリンク部1310の内側空間に回転することができる。ヒンジ部1321にはストッパー部1322が突出する。ストッパー部1322がリンク部1310の前端エッジに当接して、末端部1320の上方回転を規制することができる。
【0080】
フレーム部1100と後方変形部1400は、第4ヒンジジョイントによって連結される。第4ヒンジジョイントは、フレーム部1100の後端に提供されるヒンジ部1131と、後方変形部1400の基端に提供された対応ヒンジ部1410と、ヒンジ部1131と対応ヒンジ部1410を貫くヒンジシャフト1132からなり得る。フレーム部1100のヒンジ部1131が、第4回転軸(R4)が通過する第4方向(D4)でのフレーム部1100の一部になり得る。後方変形部1400は、フレーム部1100に対して前方及び後方に回転することができる。対応ヒンジ部1410に隣接した後方変形部1400の基端がヒンジ部1131に接触して、後方変形部1400の上方回転及び後方回転を規制することができる。後方変形部1400は、変形体1001の第1状態でフレーム部1100の下面と接触するようにフレーム部1100に折りたたまれることができる。
【0081】
実施例によれば、変形体の前記少なくとも1つの変形部は、支持部と、前記支持部に回転可能に結合される回転部を含み得る。変形部の前記支持部は、所定の形状を有して変形部のメインボディーを構成することができる。前記支持部は、前記回転部を回転可能に支持し、且つ変形部の回転中心に対してフレーム部1100と模型玩具を支持する支持物として機能することができる。前記支持部は、変形部とフレーム部との間のヒンジジョイントを構成する部品を有するように構成され得る。従って、前記支持部には前記少なくとも1つの変形部の対応する回転軸が配置され得る。前記支持部は、バー(bar)の形状、平板の形状または曲板の形状を有し得る。また、前記支持部は、変形体の第2状態で前記支持部に対応する模型玩具の部分を覆うように構成され得る。前記回転部は、対応する回転軸を中心に回転する変形部において前記支持部によって支持された状態で、変形部の回転軸とは異なる回転軸を中心に回転するように構成され得る。前記回転部は、変形体の第2状態で前記支持部に対応する前記模型玩具の部分から延長する前記模型玩具のもう1つの部分を覆うように構成され得る。即ち、前記回転部は、前記模型玩具の一部を部分的に覆うように構成される外皮変形部として機能することができる。
【0082】
実施例によれば、各左側及び右側変形部1201,1202は、支持部1220と支持部1220に回転可能に結合される回転部1230を含み得る。変形部の支持部1220は、所定の形状を有して変形部のメインボディーを構成することができる。支持部1220は、変形部の係止部1213が提供され、回転部1230を回転可能に支持し、左側及び右側変形部1201,1202の回転中心に対してフレーム部1100と模型玩具を支持する支持物として機能することができる。支持部1220は、左側及び右側変形部1201,1202とフレーム部1100との間のヒンジジョイントを構成する部品を有するように構成され得る。従って、支持部1220には左側及び右側変形部1201,1202の回転中心となる対応する回転軸が配置される。支持部1220は、係止部1213とヒンジジョイントを連結しながらバー(bar)の形状を有し得る。または、支持部1220は、係止部1213とヒンジジョイントを連結しながら平板または曲板の形状を有し得る。一実施例において、前記回転部は、変形体の第1状態で地面に略平行な位置に位置し、変形体の第2状態で地面に略垂直な直立位置に位置するように構成され得る。もう1つの実施例において、前記回転部は、変形体の第1状態で折りたたまれるように、また、変形体が第1状態から第2状態に変形される時、左側方向または右側方向に展開されるように構成され得る。
【0083】
この実施例において、各左側及び右側変形部1201,1202は、支持部1220と回転部1230を含む。支持部1220は、変形体1001の第2状態で支持部1220に対応する模型玩具の部分(
図1に示す模型玩具の胴体部)を覆うように構成される。各支持部1220に対応ヒンジ部1211が提供されている。従って、支持部1220には左側及び右側変形部1201,1202の各自の対応する回転軸(即ち、第1回転軸(R1)及び第2回転軸(R2))が配置される。
【0084】
回転部1230は、第6回転軸(R6)(
図7参照)を中心に支持部1220に回転可能に結合される。回転部1230は、変形体1001の第2状態で支持部1220に対応する模型玩具の部分(
図1に示す模型玩具の胴体部)から延長する模型玩具のもう1つの部分(
図1に示す模型玩具の後脚延長部)を覆うように構成される。回転部1230の末端部は、模型玩具の後脚延長部の足形状に対応するように形成され得る。変形体1001の第1状態で、第6回転軸(R6)は第5回転軸(R5)と平行であり得る。回転部1230は、変形体1001の第1状態で地面に略平行な走行位置に位置することができ、変形体1001の第2状態で地面に略垂直な直立位置に位置することができる。
【0085】
支持部1220と回転部1230は、支持部1220の後端から下方及び側方に突出したヒンジ部1221と、回転部1230の基端付近で回転部1230を貫いてヒンジ部1221に結合されるヒンジシャフト1222からなり得る第6ヒンジジョイントによって連結される。ヒンジ部1221にはストッパー部が提供され得、回転部1230の内面にはこのようなストッパー部が挿入される円弧状の溝が提供され得る。ヒンジ部1221のストッパー部が回転部1230の溝に接触し、回転部1230を直立位置に規制することができる。
【0086】
回転部1230のエッジには内側に突出した嵌合突起1231が形成されている。前方変形部1300のリンク部1310は、その側方表面に嵌合突起1231が嵌合される嵌合孔1313を有する。変形体1001の第1状態で嵌合突起1231が嵌合孔1313に嵌合され、回転部1230を地面に平行な走行位置に維持させることができる。また、支持部1220は、前方に突出した突出部1223を有し、突出部1223は模型玩具の前脚延長部252(
図1参照)を部分的に覆うように形成される。
【0087】
実施例によれば、フレーム部1100と左側及び右側変形部1201,1202は、変形体の第1状態で前方変形部1300及び後方変形部1400のうち少なくとも1つを収容するように構成され得る。変形体が第2状態から第1状態に変形される時、変形体の前方変形部1300及び/又は後方変形部1400はフレーム部と左側及び右側変形部1201,1202とが限定する空間内に少なくとも部分的に収容され得る。従って、変形体は第1状態で更にコンパクトに構成されることができる。また、実施例によれば、左側及び右側変形部1201,1202が前述した係止部1213を含む場合、左側及び右側変形部1201,1202は変形体の第1状態で、フレーム部1100と左側及び右側変形部1201,1202が収容する前方変形部1300及び/又は後方変形部1400をグリップするように構成され得る。係止部1213は、変形体の第1状態で収容された前方変形部1300及び/又は後方変形部1400の回転を阻止するように突出し得る。従って、変形体は第1状態で安定的に維持されることができる。
【0088】
図5及び
図6に示すように、変形体1001の第1状態で、フレーム部1100は、フレーム部1100の下面と左側及び右側変形部1201,1202の内面とによって限定される収容部1140を有する。変形体が第2状態から第1状態に変形される時、後方変形部1400は収容部1140内に回転することができる。また、前方変形部1300の末端部1320は後方変形部1400を覆いつつ収容部1140内に回転することができる。また、後方変形部1400と前方変形部1300の末端部1320が収容部1140に収容された状態で、左側及び右側変形部1201,1202の支持部1220から突出した係止部1213が末端部1320の下方に位置して末端部1320をグリップすることができる。前記ねじりスプリングの加圧力によって左側及び右側変形部1201,1202がフレーム部の内側に加圧されるので、係止部1213は前方変形部1300と後方変形部1400が収容部1140から回転することを防止し、変形体1001は第1状態に安定的に維持されることができる。
【0089】
実施例によれば、変形玩具は、変形体に除去可能に結合される付属体をさらに含み得る。前記付属体は、模型玩具の一部に対応する形状を有し得る。前記付属体は、運送機械の一部に対応する形状を有することもできる。前記付属体は、変形体の第1状態で変形体の第1位置に除去可能に結合され得る。一実施例において、前記付属体は、変形体の第2状態で前記第1位置とは異なる第2位置で変形体に解除可能に結合され得る。もう1つの実施例において、前記付属体は、変形体の第2状態で模型玩具の所定の位置に解除可能に結合され得る。更に他の実施例において、前記付属体は、変形体とは独立的に変形するように構成され得る。
【0090】
図3及び
図4を参照すると、変形玩具101は、変形体1001に除去可能に結合される付属体1501を含む。付属体1501は、変形体1001の第1状態で変形体1001の第1位置(例えば、第3方向(D3)での変形体の一部)に除去可能に結合され得る。付属体1501は、変形体1001の第2状態で前記第1位置とは異なる第2位置(例えば、第4方向(D4)での変形体の一部)で変形体1001に解除可能に結合され得る。付属体1501は、変形体1001の第1状態で変形体1001の前端部に除去可能に結合される。一例として、付属体1501は、前輪を含む車両の前側の部分の形状を有し得る。また、付属体1501の上面の一部は、操縦席を覆うキャノピー(canopy)のような形状を有し得る。
【0091】
付属体1501は、前方変形部1300に除去可能に結合される。
図3及び
図11を参照すると、リンク部1310は前端エッジから前方に突出した複数の嵌合突起1314を有し、付属体1501は各嵌合突起1314が嵌合される嵌合孔1511を有する。変形体1001の第1状態で、嵌合突起1314が嵌合孔1511に嵌合され、付属体1501が前方変形部1300のリンク部1310に除去可能に結合され得る。また、
図3及び
図4に示すように、フレーム部1100は後端付近での上面に嵌合孔1151を有し、付属体1501は下方に突出した嵌合突起1512を有する。変形体1001の第2状態で、付属体1501は嵌合突起1512と嵌合孔1151との間の嵌合を通じてフレーム部1100の後端付近の上面に解除可能に結合され得る。
【0092】
変形体1001は、第1状態で模型玩具201の外形とは異なる形態をとる。この実施例の変形体1001の第2状態は、車両形状に対応する形態(
図1参照)を有する。変形体1001の車両形態のために、変形体1001は第1状態で地面上での移動のための複数の車輪を含む。この実施例において、変形体1001は、付属体1501に回転可能に結合される前輪1610と、左側及び右側変形部1201,1202の回転部1230の後端エッジに回転可能に結合される後輪1620を含む。変形体1001が第2状態から第1状態に変形されれば、前輪1610と後輪1620が地面上に置かれることができる。変形体1001の第1状態で、回転部1230が地面に平行な走行位置に回転し、付属体1501が前方変形部1300に結合されるので、前輪1610と後輪1620が地面上に置かれることができる。
【0093】
図11~
図18を参照して、この実施例による変形玩具の変形する例及び変形玩具と模型玩具の結合例を説明する。
【0094】
図11を参照すると、変形体1001の第1状態で付属体1501が変形体1001から分離される。付属体1501は、変形体1001の第2状態で変形体1001に結合されるように待機される。
【0095】
次に、
図12を参照すると、操作部1212を互いに狭める方向に外力が操作部1212に加えられれば、左側及び右側変形部1201,1202は互いに異なる2つの方向に(即ち、フレーム部1100に対して時計方向及び反時計方向に)前記挿入位置に回転して互いに広げられる。これにより、左側及び右側変形部1201,1202によってグリップされた末端部1320が左側及び右側変形部1201,1202から解除される。
【0096】
次に、
図13を参照すると、末端部1320が前方方向に回転し、リンク部1310が上方に回転して、前方変形部1300が変形体の第2状態で回転する。次に、
図14を参照すると、後方変形部1400が後方方向に回転して変形体の第2状態で回転する。次に、
図15を参照すると、左側及び右側変形部1201,1202の回転部1230が前記走行位置から回転して前記直立位置に位置する。これにより、変形体1001は、左側及び右側変形部1201,1202が互いに広げられており、前方変形部1300、後方変形部1400及び回転部1230が展開している状態となる。
【0097】
次に、
図16及び
図17を参照すると、使用者は操作部1212によって挿入位置に広げられた左側及び右側変形部1201,1202の間に(即ち、互いに広げられた係止部の間に)、模型玩具201の胴体部210を挿入させる。使用者が操作部1212を解除することによって、左側及び右側変形部1201,1202は前記ねじりスプリングの加圧力によって互いに狭められるように覆い位置に回転し、これにより、変形体1001は模型玩具201に臨時に固定されることができる。その後、左側及び右側変形部1201,1202の係止部1213が胴体部210の対応係止部211に係合されるように、変形体1001と模型玩具201が相対移動されることができる。使用者が左側及び右側変形部1201,1202の係止部1213と胴体部210の対応係止部211との間の結合を一度に実行する場合、変形体1001と模型玩具201との間の相対移動は必要ではない。左側及び右側変形部1201,1202の係止部1213が対応係止部211に係合されれば、第2状態に変形された変形体1001を模型玩具201に装着することが完了することができ、変形体1001は模型玩具201を覆いつつ模型玩具201に解除可能に結合される第2状態となる。左側及び右側変形部1201,1202が胴体部210をグリップした状態で、フレーム部1100及び左側及び右側変形部1201,1202が模型玩具の胴体部210を覆っており、前方変形部1300が模型玩具の頭延長部を覆っており、後方変形部1400が模型玩具の尻尾延長部を覆っており、回転部1230が模型玩具の後脚延長部を覆っている。
【0098】
次に、
図18に示すように、変形体1001が模型玩具201に装着された状態で、付属体1501がフレーム部1100の後端付近の上面に結合され得る。
【0099】
変形体1001が第2状態から第1状態に変形される手順は、前述の手順とは反対になり得る。変形体1001が第2状態から第1状態に変形されれば、変形体1001は
図1に示す車両形状の形態をとる。変形体1001の車両形状の形態から、使用者は、模型玩具と組み合わせられる前の変形玩具が模型玩具とは異なる車両の形態をとり、走行可能であるという面白味を有することができる。
【0100】
変形体1001が第1状態と第2状態に可逆的に変形する時、使用者は操作部1212を摘まむ(pinch)動作を通じて容易に左側及び右側変形部1201,1202を互いに広げられるように回転させることができる。即ち、左側及び右側変形部1201,1202は、模型玩具をその間に置いて互いに異なる2つの方向に回転することによって、模型玩具を覆うように第2状態に変形されたり模型玩具とは独立する第1状態に変形される。従って、変形体1001は、簡単な構造及び操作方式で、模型玩具201に装着されるように、また、模型玩具201から脱着されるように、変形されることができる。
【0101】
図2及び
図18に示すように、変形体1001が模型玩具201を覆う第2状態及び変形玩具の第2形態で、使用者は模型玩具201と変形玩具101の組合わせ体から、模型玩具201がフレーム部1100、左側及び右側変形部1201,1202、左側及び右側変形部1201,1202の回転部1230、前方変形部1300及び後方変形部1400によって一種の防御物(例えば、甲冑)を着用していることを認識することができる。使用者は変形玩具101と模型玩具201の組合わせ体から、これらが分離された形態から有する面白味とは完全に異なる新たな面白味、即ち、車両の形態を有する変形玩具が模型玩具の甲冑となるように変形され、模型玩具が変形玩具によって作られる甲冑を着用しているという面白味を有することができる。変形体1001の第1状態と第2状態は、変形体1001の2つの特徴的状態である。変形体1001が第1状態と第2状態に可逆的に変形する途中で取る中間形態は、模型玩具201の形状に部分的に対応することができる。これにより、使用者はこのような中間形態にある変形玩具101から更に他の面白味を有することができる。
【0102】
以下、
図19~
図33を参照して、本開示の第2実施例による変形玩具102、模型玩具202及び玩具セット12が説明される。
図19及び
図20は、第2実施例による玩具セット及び変形玩具を示す。
図21は、第2実施例による変形玩具の変形体及び付属体を示す。
図22及び
図23は、
図19に示す変形玩具の分解斜視図である。
図24~
図28は、それぞれ
図21に示す変形玩具の平面図、側面図、正面図、背面図及び底面図である。
図29~
図33は、第2実施例による変形玩具が変形する例及び模型玩具に結合される例を示す。
【0103】
以下の第2実施例に関する説明において、前述の第1実施例と比較して同一または対応する構成には同一の参照符号が付与され、それに関する説明は省略され得る。説明が省略された第2実施例の構成は、前述の第1実施例の説明を参照して理解できる。
【0104】
図19を参照すると、第2実施例による玩具セット12は、変形玩具102と模型玩具202を含む。模型玩具202は、陸上動物の形状に対応する外形、例えばラプター(Raptor)と呼ばれ得る恐竜の形状に対応する外形を有する。
【0105】
模型玩具202は、前述の第1実施例の模型玩具と類似の形状を有する。模型玩具202は、各後脚延長部251の外側面に嵌合溝として形成された対応係止部253を有する。対応係止部253は、模型玩具202と変形玩具102との間の解除可能な結合のために機能する。また、胴体部210の上面には嵌合孔212が形成されており、尻尾延長部240の上面には嵌合孔241が形成されている。嵌合孔212と嵌合孔241は、変形玩具102の一部と模型玩具202との間の結合のために機能する。
【0106】
図19に示す変形玩具102は、模型玩具202と独立している。変形玩具102は、模型玩具202を覆うように変形可能であり、変形された状態で模型玩具202と解除可能に結合される。変形玩具102は、変形されて模型玩具202と解除可能に結合されるように構成される変形体1002と、変形体1002に除去可能に結合され、模型玩具202を部分的に覆うように構成される付属体1502を含む。
【0107】
図20を参照すると、変形玩具102の変形体1002及び変形玩具102の付属体1502の一部が模型玩具202と結合され、変形玩具及び模型玩具の組合わせ体を作る。従って、変形体1002は、模型玩具202と独立する第1状態(
図19に示す変形体の状態)と、模型玩具202を少なくとも部分的に覆って模型玩具202と解除可能に結合される第2状態(
図20に示す変形体の状態)に変形するように構成される。この実施例において、
図19に示すように、変形体1002は第1状態で付属体1502と結合され、互いに結合される変形体1002と付属体1502は車両形状、例えばモーターバイク(motorbike)として認識され得る形状に対応する形態を有する。
【0108】
図21~
図23を参照すると、変形体1002は、変形体1002の基礎または脊椎として機能するフレーム部1100を含む。フレーム部1100は、変形体1002の第2状態で模型玩具の一部(
図19に示す模型玩具の胴体部の背中部分)を覆うように構成される。フレーム部1100は、その下面に下方に突出した嵌合突起1152を有する。第2状態の変形体1002が模型玩具に結合される時、嵌合突起1152が模型玩具の胴体部に形成された嵌合孔212(
図19参照)に嵌合され、フレーム部1100が模型玩具の胴体部に固定されることができる。
【0109】
また、変形体1002は、フレーム部1100に回転可能に結合され、且つフレーム部1100に対して回転するように構成される少なくとも1つの変形部を含む。変形体1002の前記少なくとも1つの変形部は、変形体の第1状態及び第2状態に変形を実行させるための構造部材であり、フレーム部1100に結合されてフレーム部1100とともに変形体1002を構成する構造部材である。変形体1002は、前記少なくとも1つの変形部として、左側及び右側変形部1201,1202と前方変形部1300を含む。この実施例による左側及び右側変形部1201,1202と前方変形部1300は、変形体1002の第2状態で模型玩具の一部を部分的に覆うように構成される。左側及び右側変形部1201,1202と前方変形部1300は、それに対応する回転軸を中心にフレーム部1100に回転可能に結合される。また、左側及び右側変形部1201,1202と前方変形部1300は、変形体1002の第1状態及び第2状態のうちいずれか1つからもう1つへの変形のために、それに対応する回転軸を中心にフレーム部1100に対して回転したり互いに異なる2つ以上の方向に回転するように構成される。また、左側及び右側変形部1201,1202と前方変形部1300は、変形体1002の第2状態から第1状態への変形のために、それに対応する回転軸を中心にフレーム部1100に対して折りたたまれるように構成される。これにより、左側及び右側変形部1201,1202と前方変形部1300は、フレーム部1100に対して回転したりフレーム部1100に対して折りたたまれることによって、変形体の第1状態及び第2状態のうちいずれか1つからもう1つへの変形のために操作されることができる。
【0110】
図21~
図23を参照すると、変形体1002は、前記少なくとも1つの変形部を構成する2つの変形部として、フレーム部1100に互いに異なる2つの方向に回転するように構成される左側変形部1201及び右側変形部1202を含む。
【0111】
左側変形部1201と右側変形部1202は、
図19に示す変形体の第1状態及び
図20に示す変形体の第2状態のうちいずれか1つからもう1つへの変形のためにフレーム部1100に対して互いに異なる2つの方向(即ち、フレーム部1100に対して時計方向及び反時計方向)に回転するように構成されている。これにより、左側及び右側変形部1201,1202は、各自の対応する回転軸(即ち、第1回転軸(R1)及び第2回転軸(R2))を中心に互いに広げられたり狭められるようにフレーム部1100に対して回転するように構成されている。左側及び右側変形部1201,1202の回転と関連し、左側変形部1201は第1回転軸(R1)(
図24参照)を中心にフレーム部1100に回転可能に結合され、右側変形部1202は第2回転軸(R2)(
図24参照)を中心にフレーム部1100に回転可能に結合される。第2回転軸(R2)は、第1回転軸(R1)と離隔されており、第1回転軸(R1)と平行であるか、第1回転軸(R1)に向かって傾くことができる。
【0112】
第1回転軸(R1)は、第1方向(D1)でのフレーム部1100の部分を通過し、第2回転軸(R2)は、第1方向(D1)の反対方向である第2方向(D2)でのフレーム部1100の部分を通過する。変形の実施例として、第1回転軸(R1)と第2回転軸(R2)は1つの回転軸を構成することもでき、フレーム部1100は左側及び右側変形部1201,1202を1つの回転軸を中心として互いに異なる方向に回転させるように構成されることができる。
【0113】
左側及び右側変形部1201,1202は、変形体1002の第2状態でフレーム部1100に対して展開されるように、また、変形体1002の第1状態でフレーム部1100に対して折りたたまれるように構成される。左側及び右側変形部1201,1202は、フレーム部1100に対して広げられながら、互いに異なる方向に回転することによって、変形体1002の第2状態でフレーム部1100に対して展開される。左側及び右側変形部1201,1202は、フレーム部1100に対して狭められながら、互いに異なる方向に回転することによって、変形体1002の第1状態でフレーム部1100に対して折りたたまれる。
【0114】
左側及び右側変形部1201,1202は、変形体1002の第2状態で模型玩具の一部を覆うように構成される。左側変形部1201は、変形体1002の第2状態で第1方向(D1)での模型玩具の一部(
図19に示す模型玩具の胴体部の左側面及び後脚延長部の左側面の一部)を覆うように構成される。右側変形部1202は、変形体1002の第2状態で第2方向(D2)で模型玩具のもう1つの一部(
図19に示す模型玩具の胴体部の右側面及び後脚延長部の右側面の一部)を覆うように構成される。
【0115】
従って、左側及び右側変形部1201,1202は、変形体1002において第1及び第2回転軸(R1,R2)を中心に互いに広げられたり、互いに狭められるように回転することができる。詳細には、左側及び右側変形部1201,1202は、互いに広げられて模型玩具の胴体部及び後脚延長部が左側及び右側変形部1201,1202の間に挿入されることを許容する挿入位置と、互いに狭められて模型玩具の胴体部及び後脚延長部を覆う覆い位置とに回転することができる。
【0116】
フレーム部1100と左側及び右側変形部1201,1202は、それぞれ前述の第1及び第2ヒンジジョイントによって連結される。フレーム部1100の左側に提供されたヒンジ部1111が、第1回転軸(R1)が通過する第1方向(D1)でのフレーム部1100の部分となり、フレーム部1100の右側に提供されたヒンジ部1111が第2回転軸(R2)が通過する第2方向(D2)でのフレーム部1100の部分となる。各ヒンジシャフト1112が第1回転軸(R1)及び第2回転軸(R2)に対応する。
【0117】
変形体1002のフレーム部1100は、フレーム部1100と左側及び右側変形部1201,1202のそれぞれの間に配置され、且つ左側及び右側変形部1201,1202を前記覆い位置に加圧するねじりスプリング1113を含む。左側及び右側変形部1201,1202は、ねじりスプリング1113の加圧力によって互いに向かって狭められるように加圧される。これにより、変形体1002は、互いに向かって加圧される左側及び右側変形部1201,1202が模型玩具の後脚延長部に結合された状態で、模型玩具と安定的に結合されることができる。また、ねじりスプリング1113の加圧力によって、変形体1002の第1状態で変形体1002の回転可能な変形部が安定的に維持されることができる。変形の実施例として、変形体1002は、左側及び右側変形部1201,1202の間に配置される少なくとも1つのスプリングを含むこともできる。
【0118】
ねじりスプリング1113は、左側及び右側変形部1201,1202の各自の対応する回転軸に配置され、左側及び右側変形部1201,1202のうちの1つをもう1つに向かって加圧する。ヒンジシャフト1112がねじりスプリング1113の内部を貫くようにねじりスプリング1113がフレーム部1100と左側及び右側変形部1201,1202との間に配置される。例えば、ねじりスプリング1113の一端はフレーム部1100の表面に係止することができ、ねじりスプリング1113の他端は対応ヒンジ部1211に係止することができる。ねじりスプリング1113によって加圧される各左側及び右側変形部1201,1202の内面がフレーム部1100の各側面に当接し、左側及び右側変形部1201,1202のフレーム部1100の内側への回転が規制されることができる。
【0119】
左側及び右側変形部1201,1202は、操作部1212を含む。各操作部1212は、翼として認識され得る形状を有し、各左側及び右側変形部1201,1202の基端から突出した突起物として形成されている。操作部1212は、左側及び右側変形部1201,1202の基端から第1方向(D1)または第2方向(D2)と上方との間の斜めの方向に延長する。操作部1212は、ねじりスプリング1113の加圧力に対抗して左側及び右側変形部1201,1202を回転させるために操作され得る。左側及び右側変形部1201,1202は、操作部1212に加えられる力の方向に各自の対応する回転軸(例えば、第1回転軸(R1)または第2回転軸(R2))を中心に回転することができる。例えば、使用者が一対の操作部1212を摘まんで一対の操作部1212を狭めるように一対の操作部1212を操作することによって、左側及び右側変形部1201,1202は互いに広げられ、前記挿入位置に回転する。一対の操作部1212によって左側及び右側変形部1201,1202が広げられた状態で、模型玩具の胴体部及び後脚延長部が左側及び右側変形部1201,1202の間に挿入されることができる。その後、操作部1212が解除されるにつれ、左側及び右側変形部1201,1202はねじりスプリング1113の加圧力によって互いに狭められ、模型玩具の胴体部及び後脚延長部を覆うことができる。
【0120】
この実施例において、左側及び右側変形部1201,1202は、模型玩具をグリップするように構成されている。模型玩具をグリップすることと関連し、左側及び右側変形部1201,1202は、末端から突出し、突起またはピンのような突起物を含む雄形の係止部として形成された係止部1213を含む。また、模型玩具は、後脚延長部の左側面及び右側面に係止部1213と相補的に結合されるように構成された対応係止部253(
図19参照)を含む。対応係止部253は、窪んだ溝のような雌形の係止部として形成されている。変形体1002の第2状態で、係止部1213が対応係止部253に第1方向(D1)または第2方向(D2)に嵌合される。これにより、左側及び右側変形部1201,1202が模型玩具の胴体部を覆い、模型玩具の後脚延長部を解除可能にグリップしながら、第2状態に変形された変形体1002が模型玩具に結合されることができる。
【0121】
左側及び右側変形部1201,1202は、第2状態に変形された変形体1002と模型玩具を解除可能に結合させ、模型玩具の胴体部及び模型玩具の後脚延長部の一部を覆う。第2状態に変形された変形体1002が模型玩具に結合されれば、左側及び右側変形部1201,1202が模型玩具の一部を覆う。従って、左側及び右側変形部1201,1202は、使用者に模型玩具を覆う一種の防御物(鎧)の一部として認識され得る。
【0122】
変形体1002は、前記少なくとも1つの変形部として、前方変形部1300を含む。前方変形部1300は、フレーム部1100に、それに対応する回転軸、即ち、第3回転軸(R3)(
図24参照)を中心に回転可能に結合される。第3回転軸(R3)は、第1方向(D1)及び第2方向(D2)に直交する第3方向(D3)でのフレーム部1100の部分(フレーム部の前端部)を通過する。前方変形部1300は、変形体1002の第2状態で、フレーム部1100が模型玩具を覆う部分(例えば、
図19に示す模型玩具の胴体部)から第3方向(D3)に延長する模型玩具のもう1つの部分(例えば、
図19に示す模型玩具の首延長部及び頭延長部)を覆うように構成される。
【0123】
この実施例において、前方変形部1300は、フレーム部1100に第3回転軸(R3)を中心に回転可能に結合されるリンク部1310と、リンク部1310の前端付近に第5回転軸(R5)(
図24参照)を中心に回転可能に結合される末端部1320を含む。リンク部1310は、模型玩具の首延長部(
図19参照)を部分的に覆うように構成される。末端部1320は、模型玩具の頭延長部と顎部(
図19参照)を部分的に覆うように構成され、例えば使用者が頭延長部を覆う兜として認識できる形状を有する。
【0124】
フレーム部1100とリンク部1310は、フレーム部1100の前端に提供されたヒンジ部1121と、リンク部1310の後端に提供された対応ヒンジ部1311と、ヒンジ部1121と対応ヒンジ部1311を貫くヒンジシャフト1122からなり得る、前述の第3ヒンジジョイントによって連結される。リンク部1310は、フレーム部1100に対して上方及び下方に回転することができる。対応ヒンジ部1311付近のリンク部1310の後端面がフレーム部1100部の前端面に当接し、リンク部1310の下方回転が規制されることができる。対応ヒンジ部1311の後端面のうち一部がフレーム部1100の前端付近の上面に当接し、リンク部1310の上方回転が規制されることができる。
【0125】
リンク部1310は、その後端部に下方に延長する一対の延長部1315を有する。各延長部1315は、模型玩具の前脚延長部(
図19参照)を部分的に覆うように構成され、その一部の上面で左側及び右側変形部1201,1202の前方表面と接触することができる。一対の延長部1315のそれぞれには嵌合孔1316が形成されている。変形体1002の第1状態で付属体1502と変形体1002が結合される時、付属体1502の一部が嵌合孔1316に嵌合される。
【0126】
末端部1320は、変形体1002の第1状態で一対の延長部1315の間に回転して挿入されることができる。リンク部1310と末端部1320は、末端部1320の後端に提供されたヒンジ部1321とリンク部1310の前端部とヒンジ部1321を貫くヒンジシャフト1312からなり得る、前述の第5ヒンジジョイントによって連結される。
【0127】
この実施例において、各左側及び右側変形部1201,1202は、支持部1220と支持部1220に回転可能に結合される回転部1230を含む。
【0128】
支持部1220は、所定の形状を有し、左側及び右側変形部1201,1202のメインボディーを構成することができる。支持部1220は、回転部1230を回転可能に支持し、且つ左側及び右側変形部1201,1202の回転中心に対してフレーム部1100と模型玩具を支持する支持物として機能することができる。支持部1220は、変形体1002の第2状態で模型玩具の胴体部の側面の一部を覆うように構成される。支持部1220には対応ヒンジ部1211が提供されるので、左側及び右側変形部1201,1202の各自の対応する回転軸(即ち、第1回転軸(R1)及び第2回転軸(R2))が支持部1220に配置される。回転部1230は、変形体1002の第2状態で模型玩具の後脚延長部(
図19参照)を部分的に覆うように構成される。この実施例において、変形体1002の第1状態で回転部1230は、地面に略平行であると共に付属体1502と結合される結合位置に位置することができ、変形体1002の第2状態で地面に略垂直な直立位置に位置することができる。
【0129】
回転部1230は、第6回転軸(R6)(
図27参照)を中心に支持部1220に回転可能に結合される。回転部1230の末端部は、模型玩具の後脚延長部の足形状に対応するように形成されている。回転部1230の末端部には内側に突出した嵌合突起1232が形成されており、嵌合突起1232は回転部1230の結合位置で付属体1502の一部に嵌合される。支持部1220と回転部1230は、支持部1220の後端から下方及び側方に突出したヒンジ部1221と、回転部1230の基端付近で回転部1230を貫いてヒンジ部1221に結合されるヒンジシャフト1222からなり得る、前述の第6ヒンジジョイントによって連結される。ヒンジ部1221の付近にはストッパー部1224が突出し、回転部1230にはストッパー部1224が挿入される円弧状の溝1233が形成されている。ストッパー部1224が溝1233の一端に接触し、回転部1230を地面に垂直な直立位置に規制することができる。
【0130】
この実施例において、変形体1002に除去可能に結合される付属体1502は、付属変形体1520と付属外皮部1530を含む。付属変形体1520は、変形体1002の第1状態で変形体1002の第1位置に除去可能に結合され、変形体1002とは独立的に変形可能に構成される。付属外皮部1530は、付属変形体1520に除去可能に結合され、変形体1002の第2状態で模型玩具の一部、詳細には模型玩具の尻尾延長部(
図19参照)に解除可能に結合され、尻尾延長部を部分的に覆う。
【0131】
付属変形体1520は、使用者が車両として認識できる形状、例えばモーターバイク(motorbike)として認識できる形状に対応する形態を有し得る。即ち、付属変形体1520は、一対の前輪1521と1つの後輪1522を有する。変形体1002が第1状態で付属変形体1520と結合されるので、結合される変形体1002と付属変形体1520は変形体1002の第1状態でモーターバイクの形状に対応する形態を有する。変形体1002の第1状態で前輪1521と後輪1522が地面上に置かれるように、変形体1002の第1状態で回転部1230は結合位置に回転する。変形体1002の第1状態で、回転部1230は地面に平行な状態に維持され、前輪1521と後輪1522が地面上に置かれることができる。
【0132】
付属変形体1520は、各側面に嵌合孔1523を有し、左側及び右側変形部1201,1202の係止部1213が嵌合孔1523に解除可能に嵌合される。これにより、付属変形体1520は、変形体1002の第1状態で互いに狭められた左側及び右側変形部1201,1202と係合されるように構成される。即ち、互いに狭められた左側及び右側変形部1201,1202は、変形体の第1状態で付属変形体1520をグリップするように構成される。また、付属変形体1520は、各側面に嵌合孔1524を有し、変形体1002の回転部1230の嵌合突起1232が変形体1002の第1状態で嵌合孔1524に嵌合される。
【0133】
付属変形体1520は、使用者が運転席として認識できるリセス部1525を上側に有する。また、付属変形体1520は、その前端部に一対の前方アーム1526と、その下端部に一対の後方アーム1527を有する。一対の前方アーム1526は、ボール-ソケット結合方式で付属変形体1520の前端部に回転可能に結合される。これにより、一対の前方アーム1526は、付属変形体1520に対して互いに広げられたり狭められるように回転可能であり、各前方アームの軸を中心に付属変形体1520に対して回転可能である。各前方アーム1526には嵌合突起1528が形成されており、変形体1002の第1状態で嵌合突起1528はリンク部1310の嵌合孔1316に嵌合される。
【0134】
付属変形体1520の前輪1521は、各前方アーム1526の末端に回転可能に結合されており、付属変形体1520の後輪1522は、各後方アーム1527の末端に回転可能に結合されている。各後方アーム1527は互いに連結され、付属変形体1520に対して後輪1522を狭持した状態で回転可能である。
図20に示すように、前輪1521と後輪1522が地面に平行に回転するように付属変形体が変形されれば、付属変形体1520は使用者に付属変形体1520が飛行可能な運送機械に変形され得る面白味を与えることができる。付属変形体1520の前端付近には嵌合孔1529が形成されており、フレーム部1100の嵌合突起1152が嵌合孔1529に嵌合される。従って、付属変形体1520が変形体の第1状態で変形体に結合される時、変形体のフレーム部1100が付属変形体1520に固定されることができる。
【0135】
付属外皮部1530は、付属変形体1520の後端上部に除去可能に嵌合されることができる。付属外皮部1530は、その前端に嵌合突起1531を有する。嵌合突起1531が模型玩具の尻尾延長部の嵌合孔241(
図19参照)に嵌合されることによって、付属外皮部1530は尻尾延長部を覆うように尻尾延長部に結合され得る。付属外皮部1530は、ヒンジジョイントで連結される2つの部材から構成され得、このような2つの部材は、互いに折りたたまれた状態で付属変形体1520の後端上部に嵌合されることができる。
【0136】
図21及び
図29~
図33を参照して、この実施例による変形玩具の変形する例及び変形玩具と模型玩具の結合例を説明する。
【0137】
図21に示すように、変形体1002の第1状態で、付属体1502が変形体1002から分離される。例えば、操作部1212の操作によって左側及び右側変形部1201,1202が付属体1502を解除することによって、付属体1502が変形体1002から分離されることができる。付属体1502の付属変形体1520が変形体1002から分離され、付属外皮部1530が付属変形体1520から分離される。付属変形体1520から分離された付属外皮部1530は、模型玩具の尻尾延長部との結合のために待機される。また、変形体1002から分離された付属変形体1520は、
図20に示す、飛行可能な運送機械の形態に変形され得る。
【0138】
次に、
図29を参照すると、付属体が分離された変形体1002において、操作部1212を互いに狭める方向に外力が操作部1212に加えられれば(即ち、使用者が操作部1212を摘まむ動作をすれば)、左側及び右側変形部1201,1202は互いに異なる方向に挿入位置に回転して互いに広げられる。
【0139】
次に、
図30を参照すると、末端部1320が前方に回転し、リンク部1310が上方に回転して、前方変形部1300が変形体1002の第2状態で回転する。次に、
図31を参照すると、左側及び右側変形部1201,1202の回転部1230が直立位置に、即ち、変形体の第2状態で回転する。
【0140】
次に、
図32及び
図33を参照すると、前方変形部1300及び回転部1230が展開した状態で、使用者は挿入位置に広げられた左側及び右側変形部1201,1202の間に(即ち、互いに広げられた係止部の間に)、模型玩具202の胴体部及び後脚延長部を挿入させる。使用者が操作部1212を解除することによって、左側及び右側変形部1201,1202は前記ねじりスプリングの加圧力によって互いに狭められるように覆い位置に回転し、これにより、変形体1002は模型玩具202に臨時に固定されることができる。左側及び右側変形部1201,1202の係止部1213が対応係止部253に係合されれば、変形体1002を模型玩具202に装着することが完了することができ、変形体1002は模型玩具202を覆いつつ模型玩具202に解除可能に結合される第2状態となる。左側及び右側変形部1201,1202が後脚延長部をグリップした状態で、フレーム部1100と左側及び右側変形部1201,1202が模型玩具の胴体部を覆っており、前方変形部1300が模型玩具の頭延長部を覆っており、回転部1230が模型玩具の後脚延長部を覆っている。変形体1002が模型玩具202に装着された状態で、付属外皮部1530は折りたたまれた状態から展開され、模型玩具202の尻尾延長部を覆うように尻尾延長部に結合される。
【0141】
変形体1002が第2状態から第1状態に変形される手順は、前述の手順とは反対になり得る。変形体1002が第2状態から第1状態に変形され、第1状態の変形体1002と付属体1502が結合されれば、変形体1002を含む変形玩具102は、
図19に示す車両形状(モーターバイク形状)の形態をとる。変形玩具102のモーターバイク形状の形態から、使用者は、模型玩具と組み合わせられる前の変形玩具が模型玩具とは異なる車両形態をとって走行可能であるという面白味を有することができる。また、使用者は、付属変形体1520が変形体1002とは独立した別個の変形体となっており、付属変形体1520が飛行可能な車両形態に変形され得るという面白味を有することができる。
【0142】
図20及び
図32に示すように、変形体1002が模型玩具202を覆う第2状態で、使用者は模型玩具202と変形体1002の組合わせ体から、模型玩具202がフレーム部1100、左側及び右側変形部1201,1202、左側及び右側変形部1201,1202の回転部1230、および前方変形部1300によって一種の防御物(例えば、甲冑)を着用していることを認識することができる。従って、使用者は、車両の形態を有する変形玩具が模型玩具の甲冑となるように変形され、模型玩具が変形玩具によって作られる甲冑を着用しているという面白味を有することができる。
【0143】
以下、
図34~
図49を参照して、本開示の第3実施例による変形玩具103、模型玩具203及び玩具セット13が説明される。
図34及び
図35は、第3実施例による玩具セット及び変形玩具を示す。
図36及び
図37は、
図34に示す変形玩具の分解斜視図である。
図38~
図42は、それぞれ
図34に示す変形玩具の平面図、側面図、正面図、背面図及び底面図である。
図43~
図49は、第3実施例による変形玩具が変形する例及び模型玩具に結合される例を示す。
【0144】
以下の第3実施例に関する説明において、前述の第1実施例と比較して同一または対応する構成には同一の参照符号が付与され、それに関する説明が省略され得る。説明が省略された第3実施例の構成は、前述の第1実施例の説明を参照して理解できる。
【0145】
図34を参照すると、第3実施例による玩具セット13は、変形玩具103と模型玩具203を含む。模型玩具203は、陸上動物の形状に対応する外形、例えばトリケラトプス(triceratops)と呼ばれ得る恐竜の形状に対応する外形を有する。
【0146】
模型玩具203の脚延長部250は、胴体部210から地面に接するように延長する後脚延長部251及び前脚延長部252を有し得る。後脚延長部251はトリケラトプスの後脚形状を有し得、前脚延長部252はトリケラトプスの前脚形状を有し得る。模型玩具203は、頭延長部230から突出する第1突起232及び一対の第2突起233を有し得る。第1突起232は頭延長部230の前端付近に提供されており、第2突起233は頭延長部230の上部に提供されている。第1突起232はトリケラトプスの鼻付近に形成される角の形状を有し得、第2突起233はトリケラトプスの頭の上部に形成される角の形状を有し得る。胴体部210の左側及び右側には、対応係止部211が嵌合溝として形成されており、対応係止部211は模型玩具203と変形玩具103との間の解除可能な結合のために機能する。
【0147】
図34に示す変形玩具103は、模型玩具203と独立している。変形玩具103は、模型玩具203を覆うように変形可能であり、変形された状態で模型玩具203と解除可能に結合される。変形玩具103は、変形されて模型玩具203と解除可能に結合されるように構成される変形体1003と、変形体1003に除去可能に結合され、模型玩具203を部分的に覆うように構成される付属体1503を含む。
【0148】
図35を参照すると、変形玩具103の変形体1003及び付属体1503が模型玩具203と結合され、変形玩具及び模型玩具の組合わせ体を作る。従って、変形体1003は、模型玩具203と独立する第1状態(
図34に示す変形体の状態)と、模型玩具203を少なくとも部分的に覆い、模型玩具203と解除可能に結合される第2状態(
図35に示す変形体の状態)とに変形するように構成される。この実施例において、
図34に示すように、変形体1003は第1状態で車両形状に対応する形態を有する。
【0149】
図36及び
図37を参照すると、変形体1003は、変形体1003の基礎または脊椎として機能するフレーム部1100を含む。フレーム部1100は、変形体1003の第2状態で模型玩具の一部(
図34に示す模型玩具の胴体部の背中を部分)を覆うように構成される。この実施例において、フレーム部1100は前端付近に上方に突出した突出部1162を有し、突出部1162は操縦席を覆うキャノピー(canopy)として認識され得る形状を有し得る。
【0150】
また、変形体1003は、フレーム部1100に回転可能に結合され、且つフレーム部1100に対して回転するように構成される少なくとも1つの変形部を含む。変形体1003の前記少なくとも1つの変形部は、変形体の第1状態及び第2状態に変形を実行させるための構造部材であり、フレーム部1100に結合されてフレーム部1100とともに変形体1003を構成する構造部材である。この実施例において、変形体1003は、前記少なくとも1つの変形部として、左側及び右側変形部1201,1202、前方変形部1300、および後方変形部1400を含む。この実施例による左側及び右側変形部1201,1202と後方変形部1400は、変形体1003の第2状態で模型玩具の一部を部分的に覆うように構成される。この実施例による前方変形部1300は、変形体1003の第2状態で模型玩具を覆わない。左側、右側、前方及び後方変形部1201,1202,1300,1400は、それに対応する回転軸を中心にフレーム部1100に回転可能に結合される。また、左側、右側、前方及び後方変形部1201,1202,1300,1400は、変形体1003の第1状態及び第2状態のうちいずれか1つからもう1つへの変形のためにそれに対応する回転軸を中心にフレーム部1100に対して回転したり互いに異なる2つ以上の方向に回転するように構成される。また、左側、右側、前方及び後方変形部1201,1202,1300,1400は、変形体1003の第2状態から第1状態への変形のために、それに対応する回転軸を中心にフレーム部1100に対して折りたたまれるように構成される。これにより、左側、右側、前方及び後方変形部1201,1202,1300,1400は、フレーム部1100に対して回転したりフレーム部1100に対して折りたたまれることによって、変形体の第1状態及び第2状態のうちいずれか1つからもう1つへの変形のために操作され得る。
【0151】
図36及び
図37を参照すると、変形体1003は、前記少なくとも1つの変形部を構成する2つの変形部として、フレーム部1100に対して互いに異なる2つの方向に回転するように構成される左側変形部1201及び右側変形部1202を含む。
【0152】
左側変形部1201と右側変形部1202は、
図34に示す変形体の第1状態及び
図35に示す変形体の第2状態のうちいずれか1つからもう1つへの変形のためにフレーム部1100に対して互いに異なる2つの方向(即ち、フレーム部1100に対して時計方向及び反時計方向)に回転するように構成されている。これにより、左側及び右側変形部1201,1202は、各自の対応する回転軸(即ち、第1回転軸(R1)及び第2回転軸(R2))を中心に互いに広げられたり狭められるようにフレーム部1100に対して回転するように構成されている。左側及び右側変形部1201,1202の回転と関連し、左側変形部1201は第1回転軸(R1)(
図38参照)を中心にフレーム部1100に回転可能に結合され、右側変形部1202は第2回転軸(R2)(
図38参照)を中心にフレーム部1100に回転可能に結合される。第2回転軸(R2)は、第1回転軸(R1)と離隔されており、第1回転軸(R1)と平行であるか、第1回転軸(R1)に向かって傾くことができる。
【0153】
第1回転軸(R1)は第1方向(D1)でのフレーム部1100の部分を通過し、第2回転軸(R2)は第1方向(D1)の反対方向である第2方向(D2)でのフレーム部1100の部分を通過する。変形の実施例として、第1回転軸(R1)と第2回転軸(R2)は1つの回転軸を構成することもでき、フレーム部1100は左側及び右側変形部1201,1202を1つの回転軸を中心として互いに異なる方向に回転させるように構成され得る。
【0154】
左側及び右側変形部1201,1202は、変形体1003の第2状態でフレーム部1100に対して展開されるように、また、変形体1002の第1状態でフレーム部1100に対して折りたたまれるように構成される。左側及び右側変形部1201,1202は、フレーム部1100に対して広げられながら、互いに異なる方向に回転することによって、変形体1003の第2状態でフレーム部1100に対して展開される。左側及び右側変形部1201,1202は、フレーム部1100に対して互いに狭められながら、互いに異なる方向に回転することによって、変形体1003の第1状態でフレーム部1100に対して折りたたまれる。
【0155】
左側及び右側変形部1201,1202は、変形体1003の第2状態で模型玩具の一部を覆うように構成される。左側変形部1201は、変形体1003の第2状態で第1方向(D1)での模型玩具の一部(
図34に示す模型玩具の胴体部の左側面)を覆うように構成される。右側変形部1202は、変形体1003の第2状態で第2方向(D2)で模型玩具のもう1つの一部(
図34に示す模型玩具の胴体部の右側面)を覆うように構成される。
【0156】
従って、左側及び右側変形部1201,1202は、変形体1003において第1及び第2回転軸(R1、R2)を中心に互いに広げられたり互いに狭められるように回転することができる。詳細には、左側及び右側変形部1201,1202は、互いに広げられて模型玩具の胴体部が左側及び右側変形部1201,1202の間に挿入されることを許容する挿入位置と、互いに狭められて模型玩具の胴体部を覆う覆い位置とに回転することができる。
【0157】
フレーム部1100と左側及び右側変形部1201,1202は、それぞれ前述の第1及び第2ヒンジジョイントによって連結される。フレーム部1100の左側に提供されたヒンジ部1111が、第1回転軸(R1)が通過する第1方向(D1)でのフレーム部1100の部分となり、フレーム部1100の右側に提供されたヒンジ部1111が、第2回転軸(R2)が通過する第2方向(D2)でのフレーム部1100の部分となる。各ヒンジシャフト1112が第1回転軸(R1)及び第2回転軸(R2)に対応する。
【0158】
変形体のフレーム部1100は、フレーム部1100と左側及び右側変形部1201,1202のそれぞれの間に配置され、且つ左側及び右側変形部1201,1202を前記覆い位置に加圧するねじりスプリング1113を含む。左側及び右側変形部1201,1202は、ねじりスプリング1113の加圧力によって互いに向かって狭められるように加圧される。これにより、変形体1003は、互いに向かって加圧される左側及び右側変形部1201,1202が模型玩具の胴体部に結合された状態で、模型玩具と安定的に結合されることができる。また、ねじりスプリング1113の加圧力によって、変形体1003の第1状態で変形体1003の回転可能な変形部が安定的に維持されることができる。変形の実施例として、変形体1003は、左側及び右側変形部1201,1202の間に配置される少なくとも1つのスプリングを含むこともできる。
【0159】
ねじりスプリング1113は、左側及び右側変形部1201,1202の各自の対応する回転軸に配置され、左側及び右側変形部1201,1202のうちの1つをもう1つに向かって加圧する。ヒンジシャフト1112がねじりスプリング1113の内部を貫くようにねじりスプリング1113がフレーム部1100と左側及び右側変形部1201,1202の間に配置される。ねじりスプリング1113は、対応ヒンジ部1211に提供されたスリーブ部1214に嵌合される。ねじりスプリング1113の一端はフレーム部1100の表面に係止し、ねじりスプリング1113の他端は対応ヒンジ部1211に係止する。ねじりスプリング1113によって加圧される各左側及び右側変形部1201,1202の内面がフレーム部1100の各側面に当接し、左側及び右側変形部1201,1202のフレーム部1100の内側への回転が規制されることができる。
【0160】
左側及び右側変形部1201,1202は、操作部1212を含む。各操作部1212は、翼として認識され得る形状を有し、各左側及び右側変形部1201,1202の基端から突出した突起物として形成されている。操作部1212は、左側及び右側変形部1201,1202の基端から第1方向(D1)または第2方向(D2)と上方との間の斜めの方向に延長する。操作部1212は、ねじりスプリング1113の加圧力に対抗して左側及び右側変形部1201,1202を回転させるために操作され得る。左側及び右側変形部1201,1202は、操作部1212に加えられる力の方向に各自の対応する回転軸(例えば、第1回転軸(R1)または第2回転軸(R2))を中心に回転することができる。例えば、使用者が一対の操作部1212を摘まんで一対の操作部1212を狭めるように一対の操作部1212を操作することによって、左側及び右側変形部1201,1202は互いに広げられ、前記挿入位置に回転する。一対の操作部1212によって左側及び右側変形部1201,1202が広げられた状態で、模型玩具の胴体部が左側及び右側変形部1201,1202の間に挿入されることができる。その後、操作部1212が解除されることによって、左側及び右側変形部1201,1202はねじりスプリング1113の加圧力によって互いに狭められ、模型玩具の胴体部を覆うことができる。
【0161】
左側及び右側変形部1201,1202は、模型玩具をグリップするように構成されている。模型玩具をグリップすることと関連し、左側及び右側変形部1201,1202は末端に前記雄形の係止部として形成される係止部1213を含む。また、模型玩具は、胴体部の左側面及び右側面に係止部112と相補的に結合されるように構成された対応係止部211(
図34参照)を含む。対応係止部211は、窪んだ溝または孔のような雌形の係止部として形成されている。変形体1003の第2状態で、係止部1213が対応係止部211に第1方向(D1)または第2方向(D2)に嵌合される。これにより、左側及び右側変形部1201,1202が模型玩具の胴体部を覆い、模型玩具の胴体部を解除可能にグリップしながら、第2状態に変形された変形体1003が模型玩具に結合されることができる。
【0162】
左側及び右側変形部1201,1202は、第2状態に変形された変形体1003と模型玩具を解除可能に結合させ、模型玩具の胴体部の一部を覆う。第2状態に変形された変形体1003が模型玩具に結合されれば、左側及び右側変形部1201,1202が模型玩具の一部を覆う。従って、左側及び右側変形部1201,1202は、使用者に模型玩具を覆う一種の防御物(鎧)の一部として認識され得る。
【0163】
変形玩具103は、変形体1003の第1状態で変形体1003の第1位置に除去可能に結合され、且つ変形体1003の第2状態で模型玩具の所定の位置に解除可能に結合される付属体1503を含む。
【0164】
付属体1503は、前記少なくとも1つの変形部の付属外皮部として機能する。付属体1503は、模型玩具の頭延長部(
図34参照)を部分的に覆うように構成され、例えば使用者が兜として認識できる形状を有する。付属体1503には第1開口1541及び第2開口1542が形成されている。変形体1003の第2状態で模型玩具の頭延長部の第1突起232(
図35参照)が第1開口1541に挿入される。変形体1003の第2状態で模型玩具の頭延長部の第2突起233(
図35参照)が第2開口1542に挿入される。即ち、
図35に示すように、付属体1503は、第1突起232が第1開口1541に挿入され、第2突起233が第2開口1542に挿入された状態で、模型玩具の所定の位置、即ち、模型玩具の頭延長部230に解除可能に結合される。
【0165】
この実施例において、変形体1003は、前記少なくとも1つの変形部として、前方変形部1300を含む。前方変形部1300は、フレーム部1100にそれに対応する回転軸、即ち、第3回転軸(R3)(
図38参照)を中心に回転可能に結合される。第3回転軸(R3)は、第1方向(D1)及び第2方向(D2)に直交する第3方向(D3)でのフレーム部1100の部分(フレーム部の前端部)を通過する。前方変形部1300は、変形体1003が第1状態から第2状態に変形される時、第4方向(D4)にフレーム部1100に回転する。また、前方変形部1300は、付属体1503を変形体1003に除去可能に結合させるように構成される。
【0166】
前方変形部1300は、フレーム部1100に上方及び下方に第3回転軸(R3)(
図38参照)を中心に回転可能に結合されるリンク部1331と、リンク部1331に第5回転軸(R5)(
図38参照)を中心に回転可能に結合される末端部1332を含む。付属体1503は、変形体1003の第1状態で末端部1332及び左側及び右側変形部1201,1202に除去可能に結合され得る。リンク部1331及び末端部1332は、模型玩具を覆わない。変形体1003の第2状態でリンク部1331は下方に回転する。変形体1003の第2状態で、末端部1332はその上面が突出部1162の上面と接触するように後方に回転することができる。
【0167】
リンク部1331は、フレーム部1100に第3ヒンジジョイントによって連結される。第3ヒンジジョイントは、フレーム部1100の前端に提供されたヒンジ部1121と、リンク部1331の後端に提供された対応ヒンジ部1333と、ヒンジ部1121と対応ヒンジ部1333を貫くヒンジシャフト1122からなり得る。末端部1332は、リンク部1331に第5ヒンジジョイントによって連結される。第5ヒンジジョイントは、リンク部1331の前端に提供されたヒンジ部1334と、末端部1332の後端に提供された対応ヒンジ部1335と、ヒンジ部1334と対応ヒンジ部1335を貫くヒンジシャフト1336からなり得る。
【0168】
末端部1332の両側端には一対の位置決め突起1337が突出する。位置決め突起1337に対応する嵌合溝1543が付属体1503の各側端に形成されている。
図42に示すように、変形体1003の第1状態で、位置決め突起1337が嵌合溝1543に嵌合されるように、付属体1503が末端部1332に除去可能に結合される。変形体1003の第1状態で、付属体1503が変形体1003の下部で露出しないように、位置決め突起1337と嵌合溝1543が位置する。また、付属体1503は、各側端に嵌合突起1544を有し、左側及び右側変形部1201,1202はその前端付近の内面に嵌合突起1544が嵌合される嵌合孔1225を有する。変形体1003の第1状態で、付属体1503の一部は末端部1332内に位置し、付属体1503の残りの一部は互いに狭められた左側及び右側変形部1201,1202の間に位置する。また、変形体1003の第1状態で、付属体の嵌合突起1544が左側及び右側変形部1201,1202の嵌合孔1225に嵌合されるので、付属体1503は互いに狭められた左側及び右側変形部1201,1202によってグリップされることができる。
【0169】
また、末端部1332の対応ヒンジ部1335には一対の嵌合突起1338が形成されており、左側及び右側変形部1201,1202の前端には嵌合突起1338に嵌合される嵌合溝1226が形成されている。変形体1003の第1状態で、左側及び右側変形部1201,1202が互いに狭められれば、嵌合突起1338が嵌合溝1226に第1方向(D1)または第2方向(D2)で嵌合される。これにより、変形体1003の第1状態で互いに狭められた左側及び右側変形部1201,1202と、これに結合される末端部1332によって、付属体1503は変形体1003と係合されることができる。また、変形体1003の第1状態で互いに狭められた左側及び右側変形部1201,1202が末端部1332を嵌合突起1338及び嵌合溝1226によってグリップし、末端部1332は左側及び右側変形部1201,1202にグリップされた付属体1503を通じて固定されるので、変形体1003の第1状態で末端部1332が固定されることができる。
【0170】
この実施例において、変形体1003は、前記少なくとも1つの変形部として、後方変形部1400を含む。後方変形部1400は、フレーム部1100に第4回転軸(R4)(
図38参照)を中心に回転可能に結合される。後方変形部1400は、変形体1003の第2状態で、フレーム部1100が模型玩具を覆う部分(例えば、
図34に示す模型玩具の胴体部)から第4方向(D4)に延長する模型玩具のもう1つの部分(例えば、
図34に示す模型玩具の尻尾延長部)を覆うように構成される。
【0171】
フレーム部1100と後方変形部1400は、フレーム部1100の後端に提供されるヒンジ部1131と、後方変形部1400の基端に提供された対応ヒンジ部1410と、ヒンジ部1131と対応ヒンジ部1410を貫くヒンジシャフト1132からなり得る第4ヒンジジョイントによって連結される。後方変形部1400は、フレーム部1100に対して前方及び後方に回転することができる。対応ヒンジ部1410に隣接した後方変形部1400の基端がヒンジ部1131に接触し、後方変形部1400の後方回転及び上方回転を規制することができる。後方変形部1400は、変形体1003の第1状態でフレーム部1100の下面と接触するようにフレーム部1100に折りたたまれることができる。
【0172】
この実施例において、各左側及び右側変形部1201,1202は、支持部1220と、支持部1220に回転可能に結合される回転部1230を含む。
【0173】
支持部1220は、所定の形状を有し、左側及び右側変形部1201,1202のメインボディーを構成することができる。支持部1220は、回転部1230を回転可能に支持し、且つ左側及び右側変形部1201,1202の回転中心に対してフレーム部1100と模型玩具を支持する支持物として機能することができる。支持部1220は、変形体1003の第2状態で支持部1220に対応する模型玩具の部分(
図34に示す模型玩具の胴体部の側面の一部)を覆うように構成される。支持部1220には対応ヒンジ部1211が提供されるので、左側及び右側変形部1201,1202の各自の対応する回転軸(即ち、第1回転軸(R1)及び第2回転軸(R2))が支持部1220に配置される。回転部1230は、変形体1003の第2状態で支持部1220に対応する模型玩具の部分から延長する模型玩具のもう1つの部分(
図34に示す模型玩具の脚延長部)を覆うように構成される。回転部1230は、変形体1003の第1状態で地面に略平行な走行位置(
図39参照)に位置することができ、変形体1003の第2状態で地面に略垂直な直立位置(
図35参照)に位置することができる。
【0174】
この実施例において、各左側及び右側変形部1201,1202の回転部1230は、第1回転部1240及び第2回転部1250を含む。第1回転部1240は、各左側及び右側変形部1201,1202の後端付近に配置され、模型玩具の後脚延長部を部分的に覆うように構成される。第2回転部1250は、各左側及び右側変形部1201,1202の前端付近に配置され、模型玩具の前脚延長部を部分的に覆うように構成される。
【0175】
第1回転部1240は、第6回転軸(R6)(
図38参照)を中心に支持部1220に回転可能に結合される。第1回転部1240の末端部は、模型玩具の後脚延長部の足形状に対応するように形成されている。支持部1220と第1回転部1240は、第6ヒンジジョイントによって連結される。第6ヒンジジョイントは、支持部1220の後端から下方及び側方に突出したヒンジ部1221と、第1回転部1240の基端付近で第1回転部1240を貫いてヒンジ部1221に結合されるヒンジシャフト1222からなり得る。第1回転部1240は、基端に突出したストッパー部1241を有する。ストッパー部1241は、ヒンジ部1221の後端エッジと接触して第1回転部1240を直立位置に規制する。
【0176】
第2回転部1250は、第7回転軸(R7)(
図38参照)を中心に支持部1220に回転可能に結合される。第2回転部1250の末端部は、模型玩具の前脚延長部の足形状に対応するように形成されている。支持部1220と第2回転部1250は、第7ヒンジジョイントによって連結される。第7ヒンジジョイントは、支持部1220の前端から下方及び側方に突出したヒンジ部1223と、第2回転部1250の基端付近で第2回転部1250を貫いてヒンジ部1223に結合されるヒンジシャフト1224からなり得る。第2回転部1250にはヒンジ部1223の前端エッジと接触して第2回転部1250を直立位置に規制するストッパー部1251が提供されている。
【0177】
この実施例において、第1回転部1240と第2回転部1250は、変形体1003の第1状態及び前記走行位置で、互いに部分的に重なるように位置する。これと関連し、ヒンジ部1223は、ヒンジ部1221より内側に、即ち、ヒンジ部1221より第1回転軸(R1)または第2回転軸(R2)に近く位置することができる。また、第2回転部1250の外面には凹部1252が形成されており、凹部1252は第1回転部1240の末端部及びこれに隣接した部分を収容するように形成されている。従って、
図39及び
図42に示すように、第1回転部1240と第2回転部1250が変形体の第1状態で側方向に互いに重なるように構成され得る。従って、変形体1003は、第1状態で減少した幅寸法を有することができる。
【0178】
フレーム部1100と左側及び右側変形部1201,1202は、変形体の第1状態で後方変形部1400を収容するように構成される。
図41及び
図42に示すように、変形体1003の第1状態で、フレーム部1100は、フレーム部1100の下面と左側及び右側変形部1201,1202の内面とによって限定される収容部1140を有する。変形体が第2状態から第1状態に変形される時、後方変形部1400は収容部1140内に回転することができる。従って、変形体1003は、第1状態で更にコンパクトに構成されることができる。また、後方変形部1400が収容部1140に収容された状態で、左側及び右側変形部1201,1202の支持部1220から突出した係止部1213が後方変形部1400の下方に位置して後方変形部1400をグリップすることができる。ねじりスプリング1113の加圧力によって左側及び右側変形部1201,1202がフレーム部の内側に加圧されるので、係止部1213は、後方変形部1400が収容部1140から回転することを防止し、変形体1003は第1状態に安定的に維持されることができる。
【0179】
変形体1003の第1状態は、模型玩具203の外形とは異なる形態をとる。変形体1003の第1状態は、車両形状に対応する形態(
図34参照)を有する。変形体1003の車両形態のために、変形体1003は第1状態で地面上における移動のための複数の車輪を含む。この実施例において、変形体1003は、末端部1332に回転可能に結合される前輪1610と、左側及び右側変形部1201,1202の第1回転部1240に回転可能に結合される後輪1620を含む。変形体1003の第1状態で前輪1610と後輪1620が地面上に置かれるように、変形体1003は第2状態から第1状態に変形され得る。変形体1003の第1状態で、第1回転部1240と第2回転部1250は地面に平行な走行位置に維持され、前輪1610と後輪1620が地面上に置かれることができる。
【0180】
図43~
図49を参照して、この実施例による変形玩具の変形する例及び変形玩具と模型玩具の結合例を説明する。
【0181】
図43を参照すると、変形体1003において、操作部1212に操作部1212を互いに狭める方向に外力が加えられれば(即ち、使用者が操作部1212を摘まむ動作をすれば)、左側及び右側変形部1201,1202は互いに異なる方向に挿入位置に回転して互いに広げられる。
【0182】
次に、
図44を参照すると、広げられた左側及び右側変形部1201,1202において、付属体1503が末端部1332及び左側及び右側変形部1201,1202から除去され、付属体1503は模型玩具の頭延長部を覆うように待機される。
【0183】
次に、
図45を参照すると、後方変形部1400がフレーム部1100から後方に回転する。次に、
図46を参照すると、各左側及び右側変形部1201,1202において、第2回転部1250が直立位置に回転し、その後、第1回転部1240が直立位置に回転する。次に、
図47を参照すると、前方変形部1300のリンク部1331がフレーム部1100に対して下方に回転し、末端部1332は変形体1003の第1状態での位置より低い位置に位置する。次に、末端部1332がフレーム部1100の上面に向かって回転する。
【0184】
次に、
図48及び
図49を参照すると、後方変形部1400、第2回転部1250、第1回転部1240が展開し、末端部1332がフレーム部1100の上面に回転した状態で、使用者は挿入位置に広げられた左側及び右側変形部1201,1202の間に(即ち、互いに広げられた係止部の間に)、模型玩具203の胴体部210を挿入させる。使用者が操作部1212を解除することによって、左側及び右側変形部1201,1202は前記ねじりスプリングの加圧力によって互いに狭められるように覆い位置に回転し、これにより、変形体1003は模型玩具203に臨時に固定されることができる。左側及び右側変形部1201,1202の係止部1213が対応係止部211に係合されれば、第2状態に変形された変形体1003を模型玩具203に装着することが完了することができ、変形体1003は模型玩具203を覆いつつ模型玩具203に解除可能に結合される第2状態となる。変形体1003が模型玩具203に装着された状態で、フレーム部1100と左側及び右側変形部1201,1202が模型玩具の胴体部を覆っており、後方変形部1400が模型玩具の尻尾延長部を覆っており、第1回転部1240が模型玩具の後脚延長部を覆っており、第2回転部1250が模型玩具の前脚延長部を覆っている。変形体1003が模型玩具203に装着された状態で、付属体1503が模型玩具203の頭延長部を覆うように模型玩具の頭延長部に結合される。
【0185】
変形体1003が第2状態から第1状態に変形される手順は、前述の手順とは反対になり得る。変形体1003が第2状態から第1状態に変形され、付属体1503が第1状態の変形体1003に結合されれば、変形体1003を含む変形玩具103は、
図34に示す車両形状の形態をとる。変形玩具103の車両形状の形態から、使用者は、模型玩具と組み合わせられる前の変形玩具が模型玩具とは異なる車両形態をとって走行可能であるという面白味を有することができる。
【0186】
図35及び
図48に示すように、第2状態の変形体1003が模型玩具203を覆い、付属体1503が模型玩具203に結合された状態で、使用者は模型玩具203と変形玩具103の組合わせ体から、模型玩具203が一種の防御物(例えば、甲冑)を着用していることを認識することができる。従って、使用者は、車両の形態を有する変形玩具が模型玩具の甲冑となるように変形され、模型玩具が変形玩具によって作られる甲冑を着用しているという面白味を有することができる。
【0187】
以下、
図50~
図68を参照して、本開示の第4実施例による変形玩具104、模型玩具204及び玩具セット14が説明される。
図50、
図53及び
図54は、第4実施例による玩具セット及び変形玩具を示す。
図51及び
図52は、第4実施例による模型玩具の他の形状を示す。
図55及び
図56は、
図50に示す変形玩具の分解斜視図である。
図57~
図61は、それぞれ
図50に示す変形玩具の平面図、側面図、正面図、背面図及び底面図である。
図62は、第4実施例による変形玩具において回転部が回転する例を示す。
図63~
図68は、第4実施例による変形玩具が変形する例及び模型玩具に結合される例を示す。
【0188】
以下の第4実施例に関する説明において、前述の第1実施例と比較して同一または対応する構成には同一の参照符号が付与され、それに関する説明は省略され得る。説明が省略された第4実施例の構成は、前述の第1実施例の説明を参照して理解できる。
【0189】
図50を参照すると、第4実施例による玩具セット14は、変形玩具104と模型玩具204を含む。模型玩具204は、飛行動物の形状に対応する外形、例えばプテラノドン(pteranodon)と呼ばれ得る恐竜の形状に対応する外形を有し得る。
【0190】
模型玩具204において、胴体部210の左側及び右側には、対応係止部211が嵌合溝として形成されており、対応係止部211は模型玩具204と変形玩具104との間の解除可能な結合のために機能する。模型玩具204は、胴体部210から後方に延長する一対の脚延長部260を有し得、一対の脚延長部260はプテラノドンの脚形状を有し得る。
【0191】
図50~
図51に示すように、模型玩具204は胴体部210から各側方に延長する一対の翼延長部270を含む。翼延長部270は、プテラノドンの翼形状を有し得る。翼延長部270は、胴体部210にヒンジジョイントによって回転可能に結合されている。他の例として、翼延長部270は胴体部210と一体に形成されることもできる。各翼延長部270は、胴体部210に回転可能に結合された第1翼延長部271と、第1翼延長部271に回転可能にヒンジジョイントによって連結される第2翼延長部272を含む。これにより、
図51及び
図52に示すように、翼延長部270の第1及び第2翼延長部271,272は、折りたたまれた形態をとることもできる。
図52に示すように、胴体部210の下面には嵌合孔213と嵌合孔214が形成されており、頭延長部230の下面には嵌合孔234が形成されている。嵌合孔213、嵌合孔214及び嵌合孔234は、変形玩具104の付属体と模型玩具204との間の結合のために機能する。
【0192】
図50に示す変形玩具104は、模型玩具204と独立している。変形玩具104は、模型玩具204を覆うように変形可能であり、変形された状態で模型玩具204と解除可能に結合される。変形玩具104は、変形されて模型玩具204と解除可能に結合されるように構成される変形体1004を含む。
図54を参照すると、変形玩具104は、変形体1004に除去可能に結合され、且つ模型玩具204を部分的に覆うように構成される付属体1504を含む。
【0193】
図53及び
図54を参照すると、変形玩具104の変形体1004及び付属体1504が模型玩具204と結合され、変形玩具及び模型玩具の組合わせ体を作る。従って、変形体1004は、模型玩具204と独立する第1状態(
図50に示す変形体の状態)と、模型玩具204を少なくとも部分的に覆い、模型玩具204と解除可能に結合される第2状態(
図53及び
図54に示す変形体の状態)に変形するように構成される。
【0194】
図55及び
図56を参照すると、変形体1004は、変形体1004の基礎または脊椎として機能するフレーム部1100を含む。フレーム部1100は、変形体1004の第2状態で模型玩具の一部(
図50に示す模型玩具の胴体部の背中部分)を覆うように構成される。フレーム部1100は、後端に上方に突出した突出部1163を有し、突出部1163は操縦席を覆うキャノピー(canopy)として認識され得る形状を有し得る。
【0195】
また、変形体1004は、フレーム部1100に回転可能に結合され、且つフレーム部1100に対して回転するように構成される少なくとも1つの変形部を含む。変形体1004の前記少なくとも1つの変形部は、変形体の第1状態及び第2状態に変形を実行させるための構造部材であり、フレーム部1100に結合されてフレーム部1100とともに変形体1004を構成する構造部材である。この実施例において、変形体1004は、前記少なくとも1つの変形部として、左側及び右側変形部1201,1202と前方変形部1300を含む。この実施例による左側及び右側変形部1201,1202と前方変形部1300は、変形体1004の第2状態で模型玩具の一部を部分的に覆うように構成される。左側及び右側変形部1201,1202と前方変形部1300は、それに対応する回転軸を中心にフレーム部1100に回転可能に結合される。また、左側及び右側変形部1201,1202と前方変形部1300は、変形体1004の第1状態及び第2状態のうちいずれか1つからもう1つへの変形のために、それに対応する回転軸を中心にフレーム部1100に対して回転したり互いに異なる2つ以上の方向に回転するように構成される。また、左側及び右側変形部1201,1202と前方変形部1300は、変形体1004の第2状態から第1状態への変形のために、それに対応する回転軸を中心にフレーム部1100に対して折りたたまれるように構成される。これにより、左側及び右側変形部1201,1202と前方変形部1300は、フレーム部1100に対して回転したりフレーム部1100に対して折りたたまれることによって、変形体の第1状態及び第2状態のうちいずれか1つからもう1つへの変形のために操作されることができる。
【0196】
図55及び
図56を参照すると、変形体1004は、前記少なくとも1つの変形部を構成する2つの変形部として、フレーム部1100に互いに異なる2つの方向に回転するように構成される左側変形部1201及び右側変形部1202を含む。
【0197】
左側変形部1201と右側変形部1202は、
図50に示す変形体の第1状態及び
図53に示す変形体の第2状態のうちいずれか1つからもう1つへの変形のためにフレーム部1100に対して互いに異なる2つの方向(即ち、フレーム部1100に対して時計方向及び反時計方向)に回転するように構成されている。これにより、左側及び右側変形部1201,1202は、各自の対応する回転軸(即ち、第1回転軸(R1)及び第2回転軸(R2))を中心に互いに広げられたり狭められるようにフレーム部1100に対して回転するように構成されている。左側及び右側変形部1201,1202の回転と関連し、左側変形部1201は第1回転軸(R1)を中心にフレーム部1100に回転可能に結合され、右側変形部1202は第2回転軸(R2)を中心にフレーム部1100に回転可能に結合される(
図57参照)。第2回転軸(R2)は、第1回転軸(R1)と離隔されており、第1回転軸(R1)と平行であるか、第1回転軸(R1)に向かって傾くことができる。
【0198】
第1回転軸(R1)は第1方向(D1)でのフレーム部1100の部分を通過し、第2回転軸(R2)は第1方向(D1)の反対方向である第2方向(D2)でのフレーム部1100の部分を通過する。変形の実施例として、第1回転軸(R1)と第2回転軸(R2)は1つの回転軸を構成することもでき、フレーム部1100は左側及び右側変形部1201,1202を1つの回転軸を中心として互いに異なる方向に回転させるように構成されることができる。
【0199】
左側及び右側変形部1201,1202は、変形体1004の第2状態でフレーム部1100に対して展開されるように、また、変形体1004の第1状態でフレーム部1100に対して折りたたまれるように構成される。左側及び右側変形部1201,1202は、フレーム部1100に対して広げられながら、互いに異なる方向に回転することによって、変形体1004の第2状態でフレーム部1100に対して展開される。左側及び右側変形部1201,1202は、フレーム部1100に対して狭められながら、互いに異なる方向に回転することによって、変形体1004の第1状態でフレーム部1100に対して折りたたまれる。
【0200】
左側及び右側変形部1201,1202は、変形体1004の第2状態で模型玩具の一部を覆うように構成される。左側変形部1201は、変形体1004の第2状態で第1方向(D1)での模型玩具の一部(
図50に示す模型玩具の胴体部の左側面)を覆うように構成され得る。右側変形部1202は、変形体1004の第2状態で第2方向(D2)での模型玩具のもう1つの一部(
図50に示す模型玩具の胴体部の右側面)を覆うように構成され得る。
【0201】
従って、左側及び右側変形部1201,1202は、変形体1004において第1及び第2回転軸(R1,R2)を中心に互いに広げられたり互いに狭められるように回転することができる。詳細には、左側及び右側変形部1201,1202は、互いに広げられて模型玩具の胴体部が左側及び右側変形部1201,1202の間に挿入されることを許容する挿入位置と、互いに狭められて模型玩具の胴体部を覆う覆い位置とに回転することができる。
【0202】
フレーム部1100と左側及び右側変形部1201,1202は、それぞれ前述の第1及び第2ヒンジジョイントによって連結される。フレーム部1100の左側に提供されたヒンジ部1111が、第1回転軸(R1)が通過する第1方向(D1)でのフレーム部1100の部分となり、フレーム部1100の右側に提供されたヒンジ部1111が、第2回転軸(R2)が通過する第2方向(D2)でのフレーム部1100の部分となる。各ヒンジシャフト1112が第1回転軸(R1)及び第2回転軸(R2)に対応する。
【0203】
変形体のフレーム部1100は、フレーム部1100と左側及び右側変形部1201,1202のそれぞれの間に配置され、且つ左側及び右側変形部1201,1202を前記覆い位置に加圧するねじりスプリング1113を含む。左側及び右側変形部1201,1202は、ねじりスプリング1113の加圧力によって互いに向かって狭められるように加圧される。これにより、変形体1004は、互いに向かって加圧される左側及び右側変形部1201,1202が模型玩具の胴体部に結合された状態で、模型玩具と安定的に結合されることができる。また、ねじりスプリング1113の加圧力によって、変形体1004の第1状態で変形体1004の回転可能な変形部が安定的に維持されることができる。変形の実施例として、変形体1004は、左側及び右側変形部1201,1202の間に配置される少なくとも1つのスプリングを含むこともできる。
【0204】
ねじりスプリング1113は、左側及び右側変形部1201,1202の各自の対応する回転軸に配置され、左側及び右側変形部1201,1202のうちの1つをもう1つに向かって加圧する。ヒンジシャフト1112がねじりスプリング1113の内部を貫くようにねじりスプリング1113がフレーム部1100と左側及び右側変形部1201,1202の間に配置される。例えば、ねじりスプリング1113の一端はフレーム部1100の表面に係止することができ、ねじりスプリング1113の他端は対応ヒンジ部1211に係止することができる。ねじりスプリング1113によって加圧される各左側及び右側変形部1201,1202の内面がフレーム部1100の各側面に当接し、左側及び右側変形部1201,1202のフレーム部1100の内側への回転が規制されることができる。
【0205】
左側及び右側変形部1201,1202は、操作部1212を含む。各操作部1212は、翼として認識され得る形状を有し、各左側及び右側変形部1201,1202の基端から突出した突起物として形成されている。操作部1212は、左側及び右側変形部1201,1202の基端から第1方向(D1)または第2方向(D2)と上方との間の斜めの方向に延長する。操作部1212は、ねじりスプリング1113の加圧力に対抗して左側及び右側変形部1201,1202を回転させるために操作され得る。左側及び右側変形部1201,1202は、操作部1212に加えられる力の方向に各自の対応する回転軸(例えば、第1回転軸(R1)または第2回転軸(R2))を中心に回転することができる。例えば、使用者が一対の操作部1212を摘まんで一対の操作部1212を狭めるように一対の操作部1212を操作することによって、左側及び右側変形部1201,1202は互いに広げられ、前記挿入位置に回転する。一対の操作部1212によって左側及び右側変形部1201,1202が広げられた状態で、模型玩具の胴体部が左側及び右側変形部1201,1202の間に挿入されることができる。その後、操作部1212が解除されることによって、左側及び右側変形部1201,1202はねじりスプリング1113の加圧力によって互いに狭められ、模型玩具の胴体部及び後脚延長部を覆うことができる。
【0206】
左側及び右側変形部1201,1202は、模型玩具をグリップするように構成されている。これと関連し、左側及び右側変形部1201,1202は、末端から突出し、突起またはピンのような突起物を含む雄形の係止部として形成される係止部1213を含む。また、模型玩具は、胴体部の左側面及び右側面に係止部112と相補的に結合されるように構成された対応係止部211(
図50参照)を含む。対応係止部211は、窪んだ溝のような雌形の係止部として形成されている。変形体1004の第2状態で、係止部1213が対応係止部211に第1方向(D1)または第2方向(D2)に嵌合される。これにより、左側及び右側変形部1201,1202が模型玩具の胴体部を部分的に覆い、模型玩具の胴体部を解除可能にグリップしながら、第2状態に変形された変形体1004が模型玩具に結合されることができる。
【0207】
左側及び右側変形部1201,1202は、第2状態に変形された変形体1004と模型玩具を解除可能に結合させる。第2状態に変形された変形体1004が模型玩具に結合されれば、フレーム部1100と左側及び右側変形部1201,1202が模型玩具の一部を覆う。従って、フレーム部1100と左側及び右側変形部1201,1202は、使用者に模型玩具を覆う一種の防御物(鎧)の一部として認識され得る。
【0208】
この実施例において、変形体1004は、前記少なくとも1つの変形部として、前方変形部1300を含む。前方変形部1300は、フレーム部1100にそれに対応する回転軸、即ち、第3回転軸(R3)(
図57参照)を中心に回転可能に結合される。前方変形部1300は、変形体1004の第2状態で、フレーム部1100が模型玩具を覆う部分(例えば、
図50に示す模型玩具の胴体部)から第3方向(D3)に延長する模型玩具のもう1つの部分(例えば、
図50に示す模型玩具の頭延長部)を覆うように構成される。
【0209】
前方変形部1300は、フレーム部1100に第3回転軸(R3)を中心に回転可能に結合されるリンク部1310と、リンク部1310の前端付近に第5回転軸(R5)(
図57参照)を中心に回転可能に結合される末端部1320を含む。末端部1320は、模型玩具の頭延長部を覆うように構成される。末端部1320は、模型玩具の頭延長部の外形に部分的に対応する形状、例えば使用者が頭延長部を覆う兜として認識できる形状を有する。
【0210】
フレーム部1100とリンク部1310は、前述の第3ヒンジジョイントによって連結される。この実施例のリンク部1310は、変形体1004の第1状態でフレーム部1100に形成されたリセス部1171に挿入されることができ、変形体1004の第2状態で、リセス部1171からフレーム部1100の前方に突出するように回転することができる。また、変形体1004の第2状態で、リンク部1310がフレーム部1100の前端に接触し、リンク部1310の下方回転が規制されることができる。リンク部1310と末端部1320は、前述の第5ヒンジジョイントによって連結される。末端部1320は、変形体1004の第1状態でその後端が突出部1163と接触するように回転する。末端部1320は、変形体1004の第2状態で、変形体1004の第1状態での末端部1320の位置より前方に位置する。
【0211】
各左側及び右側変形部1201,1202は、支持部1220と支持部1220に回転可能に結合される回転部1230を含む。
【0212】
支持部1220は、所定の形状を有し、左側及び右側変形部1201,1202のメインボディーを構成することができる。支持部1220は、回転部1230を回転可能に支持し、且つ左側及び右側変形部1201,1202の回転中心に対してフレーム部1100と模型玩具を支持する支持物として機能することができる。支持部1220は、変形体1004の第2状態で模型玩具の胴体部の側面の一部を覆うように構成されることもできる。支持部1220には対応ヒンジ部1211が提供されるので、左側及び右側変形部1201,1202の各自の対応する回転軸(即ち、第1回転軸(R1)及び第2回転軸(R2))が支持部1220に配置される。
【0213】
左側及び右側変形部1201,1202の回転部1230は、支持部1220に対応する模型玩具の部分(
図50に示す模型玩具の胴体部)から延長する模型玩具のもう1つの部分(
図50に示す模型玩具の翼延長部)を覆うように構成される。この実施例において、左側及び右側変形部1201,1202の前記回転部は、支持部1220に回転可能に結合される第1回転部1260と、第1回転部1260に回転可能に結合される第2回転部1270を含む。第1回転部1260と第2回転部1270で構成される左側及び右側変形部1201,1202の回転部1230は、
図57に示す折畳位置と、
図53に示す展開位置とに回転することができる。前記折畳位置で、第1回転部1260と第2回転部1270は左側方向または右側方向に互いに重ねられ、略第1回転軸(R1)または第2回転軸(R2)の方向に延長する。前記展開位置で、
図62に示すように、第1回転部1260は第1方向(D1)または第2方向(D2)に支持部1220に対して突出し、第2回転部1270は第1回転部1260の突出方向に回転する。第1回転部1260と第2回転部1270が前記展開位置に回転する時、使用者は第1回転部1260と第2回転部1270が翼を展開した形状に変形されることを認識することができる。
【0214】
この実施例において、第1回転部1260は、各左側及び右側変形部1201,1202の前端に配置され、模型玩具の第1翼延長部(
図50参照)を部分的に覆うように構成される。第2回転部1270は、第1回転部1260の末端に配置され、模型玩具の第2翼延長部(
図50参照)を部分的に覆うように構成される。
【0215】
第1回転部1260は、第8回転軸(R8)(
図58参照)を中心に支持部1220に回転可能に結合される。支持部1220と第1回転部1260は、第8ヒンジジョイントによって連結される。第8ヒンジジョイントは、支持部1220の前端に提供されたヒンジ部1227と、第1回転部1260の基端に提供された対応ヒンジ部1261と、ヒンジ部1227と対応ヒンジ部1261に結合されるヒンジシャフト1228からなり得る。支持部1220には、側端から外側に突出したストッパー部1229が提供されている。ストッパー部1229に第1回転部1260の後端が接触し、第1回転部1260の後方回転が規制されることができる。対応ヒンジ部1261にはストッパー部1262が提供されており、ストッパー部1262が支持部1220の内面に接触し、第1回転部1260の前方回転が規制されることができる。
【0216】
第2回転部1270は、第9回転軸(R9)(
図58参照)を中心に第1回転部1260に回転可能に結合される。第2回転部1270と第1回転部1260は、第9ヒンジジョイントによって連結される。第9ヒンジジョイントは、第1回転部1260の末端に提供されたヒンジ部1263と、第2回転部1270の基端に提供された対応ヒンジ部1271と、ヒンジ部1263と対応ヒンジ部1271に結合されるヒンジシャフト1264からなり得る。ヒンジ部1263にはストッパー部1265が提供されており、ストッパー部1265が第2回転部1270の基端付近のエッジに接触し、第2回転部1270の前方回転を規制することができる。第2回転部1270の内側エッジには、リセス部1272が形成されており、リセス部1272は支持部1220の前端エッジと側端エッジの形状に対応するように窪む。これにより、第2回転部1270は、変形体1004の第1状態で支持部1220の前端エッジと側端エッジを収容しつつ前記折畳位置に回転することができる。従って、変形体1004は第1状態で減少した幅寸法を有することができ、更にコンパクトに第1状態に変形されることができる。
【0217】
変形玩具104は、変形体1004の第1状態で変形体1004に第1位置に除去可能に結合され、且つ変形体1004の第2状態で模型玩具の所定の位置に解除可能に結合される付属体1504を含む。
【0218】
付属体1504は、変形体1004の第2状態で模型玩具の一部を覆うように構成される。付属体1504は、第1付属外皮部1550と第2付属外皮部1560を含む。
【0219】
第1付属外皮部1550は、模型玩具の胴体部の腹部分(
図54参照)と模型玩具の脚延長部の下面(
図54参照)を覆うように構成される。第1付属外皮部1550は、その上面に嵌合突起1551と嵌合突起1552を有する。嵌合突起1551は、模型玩具の胴体部に形成された嵌合孔213(
図52参照)に嵌合される。嵌合突起1552は、模型玩具の胴体部に形成された嵌合孔214(
図52参照)に嵌合される。これにより、変形体1004の第2状態で、第1付属外皮部1550は模型玩具の胴体部の下部及び模型玩具の脚延長部を覆うように模型玩具に解除可能に結合されることができる。第1付属外皮部1550は、模型玩具の腹と脚を覆う防御物(鎧)として認識され得る。
【0220】
第2付属外皮部1560は、模型玩具の頭延長部の下面を覆うように構成される。第2付属外皮部1560は、その上面に嵌合突起1561を有する。嵌合突起1561は、模型玩具の頭延長部に形成された嵌合孔234(
図52参照)に嵌合される。これにより、第2付属外皮部1560は、模型玩具の頭の下部を覆う兜の一部として認識され得る。また、第2付属外皮部1560は、変形体1004の第1状態で第1付属外皮部1550に除去可能に結合され、変形体1004の第1状態で末端部1320の下に位置する。第2付属外皮部1560の下面には嵌合孔1562が形成されており、第1付属外皮部1550の嵌合突起1551が嵌合孔1562に嵌合される。これにより、第2付属外皮部1560は変形体1004の第1状態で第1付属外皮部1550に結合され、変形体1004に維持される。
【0221】
付属体1504は、変形体1004の第1状態で互いに狭められた一対の左側及び右側変形部1201,1202と係合されるように構成される。第1付属外皮部1550は、後端付近の下面に一対の嵌合溝1553(
図61参照)を有し、前端での上面に一対の嵌合突起1554(
図55参照)を有する。
図61に示すように、変形体1004の第1状態で、各左側及び右側変形部1201,1202の係止部1213が嵌合溝1553に係合される。左側及び右側変形部1201,1202の第1回転部1260は、嵌合突起1554にそれぞれ対応する嵌合孔1266(
図56及び
図61参照)を有する。変形体1004の第1状態で、第1付属外皮部1550の嵌合突起1554が第1回転部1260の嵌合孔1266に嵌合される。これにより、付属体1504は、変形体1004の第1状態で、係止部1213と嵌合溝1553との間の係止と、嵌合孔1266と嵌合突起1554との間の嵌合によって、互いに狭められた左側及び右側変形部1201,1202に係合されることができる。
【0222】
変形体1004の第1状態は、模型玩具204の外形とは異なる形態をとる。変形体1004の第1状態は、飛行機の形状に対応する形態(
図50参照)を有する。また、変形体1004は、第1状態で地面上で移動されることができる。変形体1004の移動可能な形態のために、変形体1004は第1状態で地面上での移動のための複数の車輪を含む。この実施例において、変形体1004は、第1付属外皮部1550の各側端に回転可能に結合される車輪1630を含む。変形体1004の第1状態で車輪1630が地面上に置かれるように、付属体1504が第1状態に変形された変形体1004に結合され得る。変形体1004の他の例として、変形体1004はその前方の部分に車輪をさらに含むこともできる。または、変形体1004は左側及び右側変形部1201,1202の前記回転部に車輪をさらに含むこともできる。
【0223】
図63~
図68を参照して、この実施例による変形玩具の変形する例及び変形玩具と模型玩具の結合例を説明する。
【0224】
図63及び
図64を参照すると、変形体1004の第1状態で、操作部1212を互いに狭める方向に外力が操作部1212に加えられれば(即ち、使用者が操作部1212を摘まむ動作をすれば)、左側及び右側変形部1201,1202は互いに異なる方向に前記挿入位置に回転して互いに広げられる。また、広げられた左側及び右側変形部1201,1202から付属体1504が除去される。また、付属体1504において、第2付属外皮部1560が第1付属外皮部1550から脱着される。左側及び右側変形部1201,1202から除去された付属体1504は、模型玩具の胴体部の腹部分と模型玩具の頭延長部の下部を覆うように待機される。
【0225】
次に、
図65及び
図66を参照すると、一側の変形部の第1回転部1260と第2回転部1270が順次展開位置に回転し、他側の変形部の第1回転部1260と第2回転部1270が順次展開位置に回転する。
【0226】
次に、
図67及び
図68を参照すると、第1及び第2回転部1260,1270が展開位置に展開し、左側及び右側変形部1201,1202が広げられた状態で、模型玩具204の胴体部210が左側及び右側変形部1201,1202の間に(即ち、互いに広げられた係止部の間に)挿入される。この時、展開位置に展開した左側及び右側変形部1201,1202の第1回転部1260及び第2回転部1270が模型玩具204の翼延長部270を覆う。使用者が操作部1212を解除すれば、左側及び右側変形部1201,1202はねじりスプリングの加圧力によって互いに狭められるように覆い位置に回転し、これにより、変形体1004は模型玩具204に臨時に固定されることができる。左側及び右側変形部1201,1202の各係止部1213が模型玩具204の対応係止部211に係合されれば、変形体1004は左側及び右側変形部1201,1202によって胴体部210と解除可能に結合されることができる。次に、リンク部1310がフレーム部1100に対して前方に回転し、末端部1320は変形体1004の第1状態での末端部1320より前方に位置して模型玩具204の頭延長部を覆う。末端部1320が頭延長部230を覆えば、変形体1004はフレーム部1100、左側及び右側変形部1201,1202、第1及び第2回転部1260,1270及び末端部1320によって模型玩具204を覆いつつ模型玩具204に解除可能に結合される第2状態となり、模型玩具204に装着されることができる。変形体1004が模型玩具204に装着された状態で、第1付属外皮部1550が模型玩具204の胴体部210に下方から結合され、第2付属外皮部1560が模型玩具204の頭延長部230に下方から結合される。これにより、変形玩具104は模型玩具204を覆いつつ模型玩具204に解除可能に結合される。
【0227】
第1付属外皮部1550と第2付属外皮部1560が模型玩具204から除去され、変形体1004が第2状態から第1状態に変形される手順は、前述の手順とは反対になり得る。変形体1004が第2状態から第1状態に変形され、第1状態の変形体1004と付属体1504が結合されれば、変形体1004と付属体1504を含む変形玩具104は走行可能な飛行機形状の形態をとる。変形玩具104の飛行機形状の形態から、使用者は、模型玩具と組み合わせられる前の変形玩具が模型玩具とは異なる形態をとって飛行または走行可能であるという面白味を有することができる。
【0228】
図53、
図54及び
図67に示すように、第2状態の変形体1004がフレーム部1100、左側及び右側変形部1201,1202、左側及び右側変形部1201,1202の第1及び第2回転部1260,1270、および前方変形部1300によって模型玩具204を覆い、付属体1504が模型玩具204に結合された状態で、使用者は模型玩具204と変形玩具104の組合わせ体から、模型玩具204が変形玩具104によって作られる一種の防御物(例えば、甲冑)を着用していることを認識することができる。従って、使用者は、走行可能な飛行機の形態を有する変形玩具が模型玩具の甲冑となるように変形され、模型玩具が変形玩具によって作られる甲冑を着用しているという面白味を有することができる。
【0229】
以上、一部実施例と添付の図面に示す例によって本開示の技術的思想が説明されたものの、本開示が属する技術分野で通常の知識を有する者が理解できる本開示の技術的思想及び範囲を逸脱しない範囲で多様な置換、変形及び変更がなされ得るという点を知っているべきである。また、そのような置換、変形及び変更は、添付の請求の範囲内に属するものと考えられるべきである。
【符号の説明】
【0230】
11玩具セット、12玩具セット、13玩具セット、14玩具セット、101変形玩具、102変形玩具、103変形玩具、104変形玩具、1001変形体、1002変形体、1003変形体、1004変形体、1100フレーム部、1201左側変形部(第1変形部)、1202右側変形部(第2変形部)、1220支持部、1230回転部、1240第1回転部、1250第2回転部、1260第1回転部、1270第2回転部、1300前方変形部(第3変形部)、1310リンク部、1320末端部、1331リンク部、1332末端部、1400後方変形部(第4変形部)、1501付属体、1502付属体、1503付属体、1504付属体、201模型玩具、202模型玩具、203模型玩具、204模型玩具、R1第1回転軸、R2第2回転軸、R3第3回転軸、R4第4回転軸、D1第1方向、D2第2方向、D3第3方向、D4第4方向