(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-01
(45)【発行日】2022-07-11
(54)【発明の名称】電流測定装置
(51)【国際特許分類】
G01R 15/00 20060101AFI20220704BHJP
G01R 19/00 20060101ALI20220704BHJP
【FI】
G01R15/00 500
G01R19/00 B
(21)【出願番号】P 2017164643
(22)【出願日】2017-08-29
【審査請求日】2020-07-20
(73)【特許権者】
【識別番号】000105350
【氏名又は名称】KOA株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002572
【氏名又は名称】特許業務法人平木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 保
【審査官】島▲崎▼ 純一
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-142224(JP,A)
【文献】特開2011-112510(JP,A)
【文献】特開2017-028859(JP,A)
【文献】特開2016-118437(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0356825(US,A1)
【文献】特開2017-015588(JP,A)
【文献】特開2009-020451(JP,A)
【文献】特開2002-298725(JP,A)
【文献】国際公開第2015/008597(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0009655(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01R 15/00
G01R 19/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
抵抗体と該抵抗体の両端に設けられた第1及び第2の電極とを備えるシャント抵抗器と、前記シャント抵抗器に接続された一対の第1及び第2の電圧信号ライン
であって、前記第1の電圧信号ラインは前記第1の電極に接続され、前記第2の電圧信号ラインは前記第2の電極に接続された、一対の第1及び第2の電圧信号ラインと、前記一対の第1及び第2の電圧信号ラインによる信号によって電流を測定する電流測定回路と、を備えた電流測定装置であって、
前記一対の第1及び第2の電圧信号ラインは、電圧信号を増幅するために前記電流測定回路に備えた増幅回路に接続され、
前記一対の第1及び第2の電圧信号ラインとは異なる信号ラインであって、前記シャント抵抗器
の前記第2の電極より導出した第3の信号ラインを、前記電流測定回路のコモンラインに接続され、
前記コモンラインは、前記増幅回路へ電源を供給するためのボルテージレギュレータに接続され、
前記シャント抵抗器の
前記第2の電極は、電位がP側とN側との間で変動するインバータ回路の出力端子に接続され、
前記出力端子は、前記インバータ回路における電位を変動するための二つのスイッチング素子の間に設けられ、
前記シャント抵抗器は、前記増幅回路が搭載された基板とは別体として構成され
、
前記電流測定回路は、前記インバータ回路で発生するコモンモードノイズが前記第3の信号ラインから前記ボルテージレギュレータを通じてGNDに流れる経路を備え、
前記第3の信号ラインにより、前記コモンラインのコモンモードノイズが、前記一対の第1及び第2の電圧信号ラインに与える影響を低減した
電流測定装置。
【請求項2】
前記コモンラインに前記増幅回路の負電源端子が接続される
請求項
1に記載の電流測定装置。
【請求項3】
前記コモンラインに前記増幅回路のGND端子が接続される
請求項
1に記載の電流測定装置。
【請求項4】
前記増幅回路の前記一対の第1及び第2の電圧信号ラインからの信号入力部にそれぞれ抵抗を備える
請求項1から
3までのいずれか1項に記載の電流測定装置。
【請求項5】
前記シャント抵抗器の抵抗値は0.1mΩ以下である
請求項1から
4までのいずれか1項に記載の電流測定装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電流測定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
シャント抵抗器は、被測定電流を通電させるための2つの電流端子と、検出電圧信号を取り出すための2つの信号出力端子または電線で構成されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、被測定電流が大電流になるほど、シャント抵抗器による損失低減のためにシャント抵抗値をより小さくする必要がある。このため、シャント検出電圧も微弱な信号レベルとなり、特許文献1では考慮はされていないノイズの影響を受けやすくなる。
【0005】
このような場合、従来では問題とならなかった微弱なコモンモードノイズも高感度の増幅アンプにより増幅されてしまうため、高精度の電流検出ができない。そのため、コモンモードノイズが大きくなるような用途にはシャント抵抗器の抵抗値を下げて使用することが難しくなるという問題があった。
【0006】
本発明は、コモンモードノイズの影響を低減することで、高精度の電流検出を可能とした電流測定装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、さらにもう1つの端子または電線を追加して増幅回路の電源ラインに接続するものである。これによりコモンモードノイズの影響を抑制することができる。
【0008】
本発明の一観点によれば、シャント抵抗器と、前記シャント抵抗器に接続された一対の第1及び第2の電圧信号ラインと、前記一対の第1及び第2の電圧信号ラインによる信号によって電流を測定する電流測定回路と、を備えた電流測定装置であって、前記一対の第1及び第2の電圧信号ラインは、電圧信号を増幅するために前記電流測定回路に備えた増幅回路に接続され、前記一対の第1及び第2の電圧信号ラインとは異なる信号ラインであって、前記シャント抵抗器より導出した第3の信号ラインを、前記電流測定回路のコモンラインに接続した電流測定装置が提供される。
【0009】
前記第3の信号ラインにより、前記コモンラインのコモンモードノイズが、前記一対の第1及び第2の電圧信号ラインに与える影響を低減したものである。
【0010】
前記コモンラインに前記増幅回路のGND端子が接続されるものである。
前記コモンラインに前記増幅回路の負電源端子が接続されるものである。
前記シャント抵抗器は、スイッチング素子を備えたインバータ回路等の主回路の電流検出を行うものである。
【0011】
前記増幅回路の前記一対の第1及び第2の電圧信号ラインからの信号入力部に抵抗を備えることが好ましい。
【0012】
前記シャント抵抗器の抵抗値は0.1mΩ以下であることが好ましい。低抵抗のシャント抵抗器を用いると、ノイズの影響が顕著になるからである。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、電流検出においてコモンモードノイズの影響を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】
図1(a)は、本発明の実施の形態による電流測定装置の一構成例を示す回路図である。
図1(b)は、本発明の実施の形態による電流測定装置のシャント抵抗器の一構成例を示す斜視図である。
【
図2】本発明の第2の実施の形態による電流測定装置の一構成例を示す回路図である。
【
図3】本発明の第3の実施の形態による電流測定装置の一構成例を示す回路図である。
【
図4】本発明の第4の実施の形態による電流測定装置のうちシャント抵抗器の一構成例を示す平面図、側面図である。
【
図5】本発明の第5の実施の形態による電流測定装置のうちシャント抵抗器の一構成例を示す平面図(
図5(a))、側面図(
図5(b))である。
【
図6】本発明の第6の実施の形態による電流測定装置の回路図の一例を示す図である。
【
図7】本発明の第7の実施の形態による電流測定装置の回路図の一例を示す図であり、インバータ回路に適用する場合に、ゲート電源を利用してシャント信号増幅器の電源とする回路例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態による電流測定装置について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0016】
図1(a)は、本発明の実施の形態による電流測定装置Aの一構成例を示す回路図である。
図1(b)は、本発明の実施の形態による電流測定装置のシャント抵抗器1の一構成例を示す斜視図である。
【0017】
図1(a),
図1(b)に示すように、シャント抵抗器1は、抵抗体3と、抵抗体3の両端に設けられた第1の電極5aと第2の電極5bとを有する。
【0018】
図1においては、抵抗体3の端面と電極5a、5bの端面とが突き合わせされた突き合わせ構造を例にして説明しているが、突き合わせ構造に限定されるものではない。
【0019】
抵抗体3用の材料としては、Cu-Ni系、Cu-Mn系、Ni-Cr系などの金属の板材を用いることができる。端子部5の電極材用の材料としてはCuなどを用いることができる。シャント抵抗器1の抵抗値は例えば、0.1mΩ以下と低抵抗である。
【0020】
電極5a、5bには、図示しない基板やバスバー等に固定するための孔部7a,7bが設けられている。電極5a、5bの抵抗体3との接合部側には、電極面に立設された第1の信号出力端子T1と第2の信号出力端子T2とが設けられている。さらに、第2の信号出力端子T2に近接した第2の電極5bの電極面に立設された、第3の信号出力端子T3が設けられている。
【0021】
電流測定装置Aには、シャント抵抗器1と接続され、シャント抵抗器1からの出力信号を増幅するための増幅回路(基板)11が設けられている。増幅回路11は、例えば、フォトカプラや静電カップリングコンデンサーなどによるΔΣ変換アナログ絶縁アンプ27を備える。
【0022】
シャント抵抗器1の第1の信号出力端子T1と第2の信号出力端子T2とは、増幅回路11の2つの入力端子T4,T5にそれぞれ配線L1,L2により接続されている。さらに、第3の信号出力端子T3を設け、配線L3により、増幅回路11のコモンラインL4(GND31)と導通する負電源端子T6に接続した。
尚、配線L1とL2とは撚り線であることが好ましい。
【0023】
増幅回路11は、入力端子T4,T5を有し、それぞれ、抵抗21a,21bを介して絶縁アンプ27に接続されている。また、入力端子T4,T5からの配線間には、コンデンサ25が設けられる。これにより、ノーマルモードノイズの絶縁アンプ27への入り込みを抑制することができる。絶縁アンプ27の正電源端子はL5(Vcc)に接続され、負電源端子はL4(GND31)に接続されている。
【0024】
5端子方式(5a,5b,T1,T2,T3)でシャント抵抗器1と増幅回路11とを接続することにより、コモンモードノイズはT3→L3→T6→L4と通って増幅回路側のGND31に落ちる。したがって、コモンモードノイズが、信号を増幅するために電流測定装置Aに設けた増幅回路11に接続される一対の電圧信号ライン(配線L1,L2)に与える影響を低減することができる。
【0025】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態による電流測定装置について説明する。
図2は、本実施の形態による電流測定装置Aの一構成例を示す回路図である。
図2に示す構成例では、
図1に示す構成例と比較して、シャント抵抗器1に端子T3を設けていない。その代わりに、第2の信号出力端子T2から増幅回路11の入力端子T5への配線L2とコモンラインL4(GND31)への配線L3とが、いずれも、端子T2から分枝して設けられている。このような構成でも、
図1と同様の効果を得ることができる。さらに、端子T3を設けなくても良いという特徴がある。
【0026】
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態による電流測定装置について説明する。
図3は、本実施の形態による電流測定装置の一構成例を示す回路図である。
図3に示す構成例において、
図1に示す構成との相違点は、増幅回路11(絶縁アンプ27)にマイナスの電源Veeを与え、電源Veeとは別に、GNDを設けている点である。端子T6は増幅回路11のGNDと接続している(本例においてT6を特にGND端子という)。そして、GND端子T6に配線L3を接続している。
【0027】
このようにすると、信号出力において、マイナス側の増幅可能な範囲が広くなり、コモンモードノイズによる増幅範囲低減の影響も改善するという利点がある。
【0028】
(第4の実施の形態)
次に、本発明の第4の実施の形態による電流測定装置について説明する。
図4は、本実施の形態による電流測定装置のうちシャント抵抗器91の一構成例を示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。なお裏面図は平面図(a)と同様に表れる。
図4に示す構成例では、シャント抵抗器91は、対向するように配置された2つの電極91a,91b間に複数の柱状の抵抗体93を設けている。電極91a,91bにはそれぞれバスバー等と固定するための貫通孔17aを備えている。また、電極91a,91bの側面から、端子T21~T23が側方に向けて突出している。このようなシャント抵抗器では、より低抵抗のシャント抵抗器を実現することができる。
図4(d)はシャント抵抗器91を、
図1に示す増幅回路11に接続した例を示す。第1の信号出力端子としての端子T21と第2の信号出力端子としての端子T22とは、増幅回路11の2つの入力端子T4,T5にそれぞれ配線L1,L2により接続されている。第3の信号出力端子としての端子T23は、配線L3により、増幅回路11のコモンラインL4(GND31)と導通する負電源端子T6に接続している。このような構成においても、コモンモードノイズの影響をより効果的低減することができる。
【0029】
(第5の実施の形態)
次に、本発明の第5の実施の形態による電流測定装置について説明する。
図5は、本実施の形態による電流測定装置(シャントモジュール)の一構成例を示す平面図(
図5(a))、側面図(
図5(b))である。
【0030】
シャントモジュールにおいては、シャント抵抗器と増幅回路基板とを接近して配置することで自己インダクタンスによる影響を低減できるが、一方、シャント抵抗器と増幅回路基板とが近いことにより、シャント抵抗器の発熱による増幅回路基板への影響が懸念される。
【0031】
図5において、シャント抵抗器1は、抵抗体3と、抵抗体3の両端に電極5a,5bとが接続固定されている。電極5a,5bには、バスバー等に固定するための貫通孔7a,7bを備える。電極5a,5bの抵抗体3との接続部近傍には、電圧と取り出すための端子T1,T2を備える。増幅回路基板71は、一次側と二次側とに分離する絶縁アンプ15等の回路部品、配線等を備えている。シャント抵抗器1と増幅回路基板71とは、所定の離間距離を保って配置されている。この離間距離は、増幅回路基板71を覆うケース等により保たれるが、図示を省略する。シャント抵抗器1の端子T1,T2に接続された配線L1,L2は、シャント抵抗器に接するか、近接した状態でツイストさせてから増幅回路基板71に接続され、絶縁アンプ15に電圧信号を送る。端子T2は、増幅回路基板71に到達し貫通する長さで立設されており、増幅回路基板71のGNDに接続される。
【0032】
このような5端子方式により信号出力に電線等を使用してもコモンモードノイズによる影響が抑制される。また電圧信号の配線を撚り線にすることで、シャント抵抗器1と増幅回路基板71を離間しても、磁束によるノイズの影響を低減することができる。なお、5端子方式とは、電流を流すための電極5a,5b、電圧を取り出す端子T1,T2、および、ノイズをGNDに導く端子T3(もしくは、T1又はT2のいずれかから分岐した配線でもよい)からなるシャント抵抗器および/またはそのようにシャント抵抗器が接続された電流測定装置の構成を示し、本発明に係る電流測定方式である。
【0033】
(第6の実施の形態)
図6は、本発明の第6の実施の形態による電流測定装置の回路図の一例を示す図である。
図6は三相モータを駆動するためのインバータ回路の一例であり、インバータブリッジ回路1相分を示している。
【0034】
図6に示す5端子方式によるシャント電流検出器のインバータ回路への応用例では、インバータブリッジ部Bと、シャント抵抗器1と増幅回路27を備えた電流測定装置Aとを有する。インバータブリッジ部Bは、第1のIGBT(Integrated Gate Bipolar Transistor)51と第2のIGBT53とを、それぞれ制御するゲート駆動回路(43,47),ゲート電源回路(41,46)を有する。ゲート電源回路41,46は、電力供給制御部45により制御される。また、インバータ制御回路28を備える。電流測定装置Aは、シャント抵抗器1と、絶縁アンプ37を備える。
【0035】
インバータブリッジ部Bの出力端子TBuと負荷側モータは、シャント抵抗器1が備える電極5a,5bで示される被測定電流通電端子に接続される。
【0036】
さらに、上記の通り、スイッチング素子を備えたインバータ回路の電流検出を行うシャント抵抗器1の第1の信号出力端子T1と第2の信号出力端子T2とは、増幅回路を構成する絶縁アンプ37の2つの入力端子T4,T5にそれぞれ接続されている。第3の信号出力端子T3は、増幅回路を備えた電流測定装置AのコモンラインL4(GND31)に接続している。符号29,61は浮遊容量である。
【0037】
図6においてL12は出力端子TBuの電位がIGBTのスイッチングによってP側やN側に大きく変動することによって発生するコモンモードノイズを示している。インバータブリッジ部BのコモンモードノイズL12は、出力端子TBuからシャント抵抗器に流れるが、このとき第3の信号出力端子T3より電流測定装置AのGNDに流れる。このように、増幅回路11のコモンライン33をシャント抵抗器1により信号出力ラインと別のルートで配線する方式とすることで、信号出力端子TBuのコモンモードノイズ電流はGNDに流れるため、コモンモードノイズの影響を低減した電流検出が可能となる。
【0038】
(第7の実施の形態)
図7は、本発明の第7の実施の形態による電流測定装置の回路図の一例を示す図である。
図7は三相モータを駆動するためのインバータ回路の一例であり、インバータブリッジ回路1相分を示しており、ゲート電源を利用してシャント信号増幅器(絶縁アンプ37)の電源とする回路例を示す図である。この場合はこのゲート電源電流変動によるシャント信号(端子T1,T2の信号)へのノイズについて、出力端子TBuへバイパスすることができるという利点がある。特に、増幅回路への電源を供給するためにチャージポンプ式のボルテージレギュレータを使用した場合、パルス状の電源電流が流れてノイズが大きくなることがある。このような場合、本実施例のように本発明の5端子方式を用いることが有用である。
【0039】
上記の実施の形態において、図示されている構成等については、これらに限定されるものではなく、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
【0040】
また、本発明の各構成要素は、任意に取捨選択することができ、取捨選択した構成を具備する発明も本発明に含まれるものである。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明は、電流測定装置に利用可能である。
【符号の説明】
【0042】
A…電流測定装置
1…シャント抵抗器
3…抵抗体
5a…第1の電極(電極)
5b…第2の電極(電極)
11…増幅回路
21a,21b…抵抗
31…GND
L1,L2…配線(撚り線)
L3…配線
L4…コモンライン
T1…第1の信号出力端子
T2…第2の信号出力端子
T3…第3の信号出力端子
T4、T5…入力端子