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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-01
(45)【発行日】2022-07-11
(54)【発明の名称】引戸
(51)【国際特許分類】
   E06B 7/28 20060101AFI20220704BHJP
   E06B 3/46 20060101ALI20220704BHJP
   E05D 15/06 20060101ALI20220704BHJP
   E05D 13/00 20060101ALI20220704BHJP
【FI】
E06B7/28 K
E06B3/46
E05D15/06 124A
E05D13/00 G
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2017192913
(22)【出願日】2017-10-02
(65)【公開番号】P2019065600
(43)【公開日】2019-04-25
【審査請求日】2020-08-19
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 平成29年5月19日にセブン‐イレブン厚木中荻野店の出入り口に引戸を施工して、引戸の開閉動作の試験を行った。
(73)【特許権者】
【識別番号】591156788
【氏名又は名称】株式会社セブン-イレブン・ジャパン
(73)【特許権者】
【識別番号】504163612
【氏名又は名称】株式会社LIXIL
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100160794
【弁理士】
【氏名又は名称】星野 寛明
(72)【発明者】
【氏名】池田 弘毅
(72)【発明者】
【氏名】浅井 洋一
(72)【発明者】
【氏名】宮嶋 直樹
【審査官】芝沼 隆太
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3110612(JP,U)
【文献】実開平4-1982(JP,U)
【文献】実開昭54-18937(JP,U)
【文献】特開2014-134068(JP,A)
【文献】特開2015-218527(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06B 7/00- 7/36
3/00- 3/46
3/50- 3/52
E05D 11/00-15/58
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
障子と、
前記障子の下部を案内するレールと、を備える引戸であって、
前記障子の下部は、前記レールに形成されたレール溝を清掃する清掃部品と、
前記レール溝に沿って設けられたモヘアと、を備え
前記清掃部品は、前記障子の戸先側の振れ止めに設けられ、
前記レール溝の前記障子の閉鎖状態における戸先框近傍であって前記レール溝における前記振れ止めが移動する位置から外れた位置には、前記レール溝底部から上方に延びる傾斜面を有する傾斜部材が設けられる引戸。
【請求項2】
前記レールの長さは、前記障子の戸先框の可動範囲と同等もしくは前記障子の可動範囲よりも前記障子開方向に長く形成される請求項1に記載の引戸。
【請求項3】
前記レールの長さは、前記障子の閉鎖時における戸尻框よりも見付方向外側まで延びる請求項に記載の引戸。
【請求項4】
前記レール溝の一端部は開放されている請求項1~請求項いずれかに記載の引戸。
【請求項5】
前記清掃部品は、前記障子の閉鎖状態における戸先側の前記レール溝の近傍に設けられている請求項1~請求項のいずれかに記載の引戸。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、引戸に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、例えばコンビニエンスストア等の店舗の出入口には、自動ドア等の引戸が設けられている。店舗等、多くの人が出入りするような出入口に設けられる自動ドアでは、自動ドアのレール溝に砂や塵埃などが堆積して汚れていると、店舗の印象も悪くなり、ひどい場合には自動ドアの開閉の支障となるため、レールの点検・清掃が欠かせない。しかし、このようなレールの清掃は、店舗運営上の負担となっており、清掃性の良い自動ドア等の引戸が望まれている。
【0003】
例えば、自動ドア等の引戸ではなく、窓ガラスの溝に溜まるほこりやゴミを、窓ガラスを開閉するだけで取り除けるように、サッシの両端部分にブラシを植え付けることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】実開平6-87594号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記公報に記載されているように、窓ガラスの溝には塵埃が若干堆積する程度であるが、店舗などの出入口は、人の出入りが頻繁である上、塵埃だけでなく、硬貨等の異物が溝に入る場合があり、引戸の開閉障害の原因となってしまうことがある。
本発明は、開閉障害となることがない引戸を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため本発明は、障子(例えば、後述の障子4)と、前記障子の下部を案内するレール(例えば、後述のレール9)と、を備える引戸(例えば、後述の引戸1)であって、前記障子の下部は、前記レールに形成されたレール溝(例えば、後述のレール溝91)を清掃する清掃部品(例えば、後述のモヘア4272)を備える引戸を提供する。
【0007】
また、前記清掃部品は、前記障子の戸先側の振れ止め(例えば、後述の第1の振れ止め427)に設けられていることが好ましい。また、前記レール溝の前記障子の閉鎖状態における戸先框(例えば、後述の戸先框43)近傍には、前記レール溝底部から上方に延びる傾斜面を有する傾斜部材(例えば、後述の台形状部材92)が設けられることが好ましい。また、前記レールの長さは、前記障子の戸先框の可動範囲と同等もしくは前記障子の可動範囲よりも前記障子開方向に長く形成されることが好ましい。また、前記レールの長さは、前記障子の閉鎖時における戸尻框(例えば、後述の戸尻框44)よりも見付方向外側まで延びることが好ましい。また、前記レール溝の一端部は開放されていることが好ましい。また、前記清掃部品は、前記障子の閉鎖状態における戸先側の前記レール溝の近傍に設けられていることが好ましい。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、レール溝に入った異物を除去できる引戸を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の一実施形態に係る引戸の正面図である。
図2】上記実施形態に係る引戸における吊り障子の戸先側の縦断面図である。
図3】上記実施形態に係る引戸の横断面図である。
図4】上記実施形態に係る引戸における吊り障子の戸尻側の縦断面図である。
図5】上記実施形態に係る引戸における吊り障子の戸先側の下部の第1の振れ止めを示す斜視図である。
図6】上記実施形態に係る引戸における吊り障子の戸尻側に位置するレールの振れ止めを示す斜視図である。
図7】上記実施形態に係る引戸における中方立に設けられたシリンダ錠を示す斜視図である。
図8】上記実施形態に係る引戸における中方立に設けられたシリンダ錠のデッドボルトが係合する係合穴を示す斜視図である。
図9】上記実施形態に係る引戸におけるレールに、1円硬貨が落ちた様子を示す断面図である。
図10】上記実施形態に係る引戸におけるレールのレール溝を、モヘアが清掃している様子を示す部分断面図である。
図11】上記実施形態の変形例に係る引戸におけるレールの台形状部材を示す斜視図である。
図12】上記実施形態の変形例に係る引戸におけるレールを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。なお、本明細書において、「見付方向」とは、建物に形成された開口部に納められた例えば自動ドアや手動の引戸等の引戸1の上枠、下枠の長手方向(すなわち、ガラスや吊り障子4の面内方向)を意味し、「見込方向」とは、屋内外方向(すなわち、奥行き方向)を意味する。また、吊り障子4、4の戸先框(突合框)が突合される位置を中央位置(図1における左右方向の中央の位置)と定義する。
【0011】
本発明の一実施形態に係る引戸1について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る引戸1の正面図である。
引戸1は、建物の開口部10に取り付けられる枠体2と、枠体2内においてスライド可能な吊り障子4,4と、吊り障子4、4の振れを抑えると共に吊り障子4、4の移動を案内するレール9と、を備える引分け戸である。引戸1は、左右対称に構成される。なお、図1は、吊り障子4,4が開放された状態を示す。
【0012】
枠体2は、上枠21と、下枠22と、左右の縦枠23,23と、中方立24と、を有しており、上枠21(無目)と、縦枠23,23と、により矩形に枠組みされる。
【0013】
中方立24は、上枠21、縦枠23,23、及び下枠22と共に枠組みされてFIX部枠体30を構成する。FIX部枠体30の内部には、FIX板としてのガラスパネル35が嵌め込まれる。FIX部枠体30を構成する下枠22は、床面102上に配置される。中方立24は、吊り障子4,4が閉鎖された状態においては、屋内側からは後述する戸尻框44によって覆われる。
【0014】
吊り障子4は、框体40と、框体40の内部に嵌め込まれるガラスパネル45と、を備える。框体40は、上框41と、下框42と、戸先框43と、戸尻框44と、を框組みすることで構成される。框体40を構成する下框42は、床面102よりも上に配置される。
【0015】
図2は、引戸1における吊り障子4の戸先側の縦断面図である。
無目としての上枠21は、屋外側に配置され且つ中空部を有するホロー構造である上枠本体211と、上枠本体211の屋内側に固定される駆動ユニット212と、を備える。
上枠21の屋外側の下部には、下側へ開口するガラスパネル支持凹部2111が形成されている。ガラスパネル支持凹部2111においては、ガラスパネル35は、端部がセッティングブロック2112に当接し、バックアップ材2113によって挟まれて支持されている。更にバックアップ材2113の下方には、シール材2114が塗工される。上枠本体211は、例えば、アルミニウムを押し出し成型することによって形成することができる。
【0016】
駆動ユニット212は、図示せぬ駆動装置を有しており、この駆動装置によって吊り障子4を水平方向且つ見付方向にスライド可能である。駆動ユニット212には、検知センサ213が設けられており、この検知センサ213にて人体などが検出された際に、吊り障子4がスライドして建物開口部10が開放されるように構成されている。なお、検知センサ213については、本実施例のように駆動ユニット212に設けられる以外に、天井など、様々な場所に設けられてもよい。
【0017】
下枠22は、屋外側に配置され且つ中空部を有するホロー構造である下枠本体221を有している。下枠22の屋外側の上部には、ガラスパネル支持凹部2211が形成されている。ガラスパネル支持凹部2211においては、下枠22に固定された押縁2215と、下枠22の屋外側の上部とにより、ガラスパネル35の下部が支持されている。ガラスパネル35は、端部がセッティングブロック2212に当接し、バックアップ材2213によって挟まれて支持されている。更にバックアップ材2213の上方には、シール材2214が塗工される。下枠本体221は、例えば、アルミニウムを押し出し成型することによって形成することができる。
【0018】
縦枠23は、縦枠本体部231と、延出部232とを有している。縦枠本体部231は、縦枠23において屋内側に位置しており、図3に示す水平面で切った断面である横断面では、中空の長方形状を有している。延出部232は、縦枠本体部231から見込み方向であって屋外側へ延び、屋外側の先端部が見付方向へ所定の幅で広がるT字形状を有しており、T字形状の部分と縦枠本体部231の一部とにより見付方向に開口するコの字状の縦枠挿入溝2321が形成されている。
図3は、引戸1の横断面図である。
【0019】
縦枠挿入溝2321には、ガラスパネル35の側部が支持されている。ガラスパネル35は、バックアップ材2313によって挟まれて支持されている。更にバックアップ材2313よりもガラスパネル35の中央寄りには、シール材2314が塗工される。縦枠本体部231は、例えば、アルミニウムを押し出し成型することによって形成することができる。
【0020】
中方立24は、中方立本体部241と、延出部242とを有している。中方立本体部241は、中方立24において屋内側に位置しており、図3に示す水平面で切った断面である横断面では、断面矩形の中空の長方形状を有している。延出部242は、中方立本体部241から見込み方向であって屋外側へ延び、屋外側の先端部が見付方向へ所定の幅で広がるT字形状を有しており、T字形状と中方立本体部241の一部とにより見付方向に開口するコの字状の中方立挿入溝2421が形成されている。
【0021】
中方立挿入溝2421には、ガラスパネル35の中央位置側の側部が支持されている。ガラスパネル35は、バックアップ材2413によって挟まれて支持されている。更にバックアップ材2413よりもガラスパネル35の見付方向内側には、シール材2414が塗工される。中方立本体部241は、例えば、アルミニウムを押し出し成型することによって形成することができる。
【0022】
中方立本体部241には、施錠装置としてのシリンダ錠8が設けられている。シリンダ錠8は、中方立本体部241の中空部分に収容されており、シリンダ錠8のシリンダ82は、対向して配置された一対の中方立本体部241の対向面からそれぞれ突出している。また、対向面に対する中方立本体部241の反対の面には、図7に示すように、サムターン81がそれぞれ突出している。また、中方立本体部241の屋外側の面には、長方形状の貫通孔が形成されており、貫通孔から屋内側へシリンダ錠8のデッドボルト83(図6等参照)が突出可能である。
図6は、引戸1における吊り障子4の戸尻側に位置するレール9の振れ止め95を示す斜視図である。図7は、引戸1における中方立24に設けられたシリンダ錠8を示す斜視図である。なお、図6図8図10等においては、説明の便宜上、適宜床面102の図示を省略している。
【0023】
図2に示すように、上框41は、中空部を有する断面矩形のホロー構造である上框本体中央部411を有している。上框本体中央部411の下側には、上框本体下部412が壁部4162によって隔てられて設けられている。上框本体下部412には、見付方向内側(図2中下側)へ向って開口する上框ガラスパネル支持凹部413が形成されている。上框ガラスパネル支持凹部413には、ガラスパネル45の上部が挿入されて支持されている。ガラスパネル45は、バックアップ材4113によって挟まれて支持されている。バックアップ材4113は、断面L字状に形成された固定部材4115によって、上框41に固定されている。更にバックアップ材4113の見付方向内側(図2中下側)には、シール材4114が塗工される。
【0024】
上框本体中央部411の上側には、被吊り下げ部414が、壁部4161によって隔てられて設けられている。被吊り下げ部414には、上側へ向って開口する被吊り下げ凹部4131が形成されている。被吊り下げ凹部4131においては、被吊り下げ凹部4131の開口を塞ぐように、ワッシャ4132が上框41に固定されている。ワッシャ4132は、ボルト2122により、駆動ユニット212の駆動アーム2121の下端部に固定されている。図示しない駆動装置が駆動することにより、駆動ユニット212は、図2の紙面の裏面と表面とを結ぶ方向に、吊り障子4を移動させる。
【0025】
下框42は、中空部を有する断面矩形のホロー構造である下框本体中央部421を有している。下框本体中央部421の上側には、下框本体上部422が壁部4162によって隔てられて設けられている。下框本体上部422には、ガラスパネル35の見付方向内側(図2中上側)へ向って開口する下框ガラスパネル支持凹部423が形成されている。下框ガラスパネル支持凹部423には、ガラスパネル45の下部が挿入されて支持されている。ガラスパネル45は、端部がセッティングブロック4212に当接し、バックアップ材4213によって挟まれて支持されている。バックアップ材4213は、断面L字状に形成された固定部材4215によって、下框42に固定されている。更にバックアップ材4213の上側には、シール材4214が塗工される。
【0026】
下框本体中央部421の下側には、框レール部424が、壁部4261によって隔てられて設けられている。框レール部424には、図5に示すように、下框42の長手方向に沿って延びる框レール溝4241が形成されている。吊り障子4の下部である下框42の底面であって、框レール溝4241の両脇には、框レール溝4241に平行にモヘア固定溝が形成されており、モヘア固定溝には、モヘア425が框レール溝4241に沿って、それぞれ設けられている。下框42の戸先側の框レール溝4241の部分には、レール溝91に向かって突出する第1の振れ止め427が設けられている。換言すれば、第1の振れ止め427は、吊り障子4の閉鎖状態における下框42の戸先側でレール9のレール溝91内に配置されている。
図5は、引戸1における吊り障子4を下から見た状態の戸先側の下部の第1の振れ止め427を示す斜視図である。
【0027】
第1の振れ止め427は、図10に示すように、レール9のレール溝91に挿入された状態でレール9によって、レール9内における移動が案内され、これにより、吊り障子4の下部を含めた吊り障子4全体がレール9に沿って案内される。第1の振れ止め427は、底面の形状が、図5に示すように、2つの台形の下底同士を接続したような形状に形成されており、2つの台形の当該接続位置には、溝4271が形成されている。溝4271には、レール9に形成されたレール溝91を清掃する清掃部品としてのモヘア4272が、挿入され圧着されることにより、2つの台形の下底の位置に沿って見込方向に一直線状に設けられている。各台形の上底に相当する部分は、レール9のレール溝91において第1の振れ止め427が案内される方向における先端部に位置し、同方向において第1の振れ止め427は、先細り形状に形成されている。第1の振れ止め427を構成する各台形は、ボルト4273によって貫通され、ボルト4273の先端部は、下框本体中央部421と框レール部424とを隔てている壁部4261(図2等参照)に固定されている。
図10は、引戸1におけるレール9のレール溝91を、モヘア4272が清掃している様子を示す部分断面図である。
【0028】
図3に示すように、戸先框43は、断面矩形の中空の縦框本体部431を有している。縦框本体部431の中央位置側には、衝撃緩衝部材432が設けられている。衝撃緩衝部材432は、断面L字状に形成された固定部材4311によって、縦框本体部431に固定されている。
一方の吊り障子4の戸先框43に設けられた衝撃緩衝部材4321は、他方の吊り障子4の戸先框43の方へ突出する突出部を有しており、他方の吊り障子4の戸先框43に設けられた衝撃緩衝部材4322には、一方の戸先框43の衝撃緩衝部材4321の凸部が係合する凹部が形成されている。これらの凸部と凹部とは、図3に示すように、吊り障子4が閉鎖されているときに、互いに係合し合っている。
【0029】
縦框本体部431の見付方向外側には、戸尻側本体部433が壁部434によって隔てられて設けられている。戸尻側本体部433には、両脇にホロー構造の中空の両脇部分が設けられることにより見付方向へ向って開口する戸尻側ガラスパネル支持凹部4332が形成されている。ガラスパネル支持凹部4332には、ガラスパネル45の側部が挿入されて支持されている。縦框本体部431と戸尻側本体部433とを隔てる壁部434には、セッティングブロック4333がねじによって固定されている。ガラスパネル45の中央側の端部は、セッティングブロック4333に当接している。また、ガラスパネル45は、バックアップ材4334によって挟まれて支持されている。更にバックアップ材4334の見付方向内側には、シール材4335が塗工される。
【0030】
戸尻框44は、断面矩形の中空の縦框本体部441を有している。縦框本体部441の見付方向外側には、衝撃緩衝部材4412が設けられている。衝撃緩衝部材4412は、断面L字状に形成された固定部材4411によって、縦框本体部441に固定されている。一方の吊り障子4の戸尻框44に設けられた衝撃緩衝部材4412と、他方の吊り障子4の戸尻框44に設けられた衝撃緩衝部材4412とは、同一形状に形成されており、これらは、中央位置側の2つの戸先框43のうちの一方の戸先框43に設けられた、凸部が形成された衝撃緩衝部材4321と同一の形状に形成されている。
【0031】
縦框本体部441の見付方向内側には、戸先側本体部443が壁部444によって隔てられて設けられている。戸先側本体部443には、両脇にホロー構造の中空の両脇部が設けられることにより中央側(ガラスパネル35の見付方向内側)へ向って開口する戸先側ガラスパネル支持凹部4432が形成されている。戸先側ガラスパネル支持凹部4432には、ガラスパネル45の側部が挿入されて支持されている。縦框本体部441と戸先側本体部443とを隔てる壁部444には、セッティングブロック4433がねじによって固定されている。ガラスパネル45の中央側の端部は、セッティングブロック4433に当接している。また、ガラスパネル45は、バックアップ材4434によって挟まれて支持されている。更にバックアップ材4434のガラスパネル35の見付方向内側には、シール材4435が塗工される。
【0032】
また、図8に示すように、戸尻框44には、シリンダ錠8のデッドボルト83(図6参照)が係合可能な係合穴445が形成されている。係合穴445の開口の形状は、長方形状であり、係合穴445にシリンダ錠8のデッドボルト83が係合することにより、吊り障子4が施錠される。
図8は、引戸1における中方立24に設けられたシリンダ錠8のデッドボルト83が係合する係合穴445を示す斜視図である。
【0033】
レール9は、一方の中方立24近傍の位置から他方の中方立24近傍の位置に至るまで(戸先框43の可動範囲)に設けられている。図6図9図10等に示すように、レール9には、第1の振れ止め427が挿入された状態で、第1の振れ止め427及び吊り障子4の下部を含めて吊り障子4を案内するレール溝91が、レール9の一端から他端に至るまで形成されている。レール溝91には、施錠装置としてのシリンダ錠8のデッドボルト83は係合しないため、浅く幅が狭い。このため、障子4が開いたときにレール溝91に硬貨を落としたとき、10円硬貨がレール溝91に入った場合、上端がレール溝91からはみ出ており、引戸1が閉じられると、戸先框43の先端に当り、中央位置である台形状部材92付近まで案内されるようになっている。また、例えば日本国政府発行の硬貨のうちで最も直径の小さい1円硬貨(直径20mm)Yをレール溝91に落としたときに、図9に示すように、1円硬貨Yの下端部は、レール溝91の角部に位置し、1円硬貨Yの上端は、レール溝91からはみ出るようにレール溝の対角線の長さが20mm未満となるように構成されている。この場合、前述と同様に障子4が閉じられると、1円硬貨は突出が小さいため、戸先框43には当たらず、第1振れ止め427に当たり、中央位置に案内される。よって、直径が20mmを超える大きな硬貨がレール溝91に入った場合には、硬貨の上端がレール溝から大きくはみ出るため、戸先框43に当り、中央位置まで案内される。
図9は、引戸1におけるレール9に、1円硬貨が落ちた様子を示す断面図である。
【0034】
レール9の中央位置におけるレール溝91には、図11に示すように、台形状部材92が設けられている。台形状部材92は、側面視で台形状をしており、台形状部材92の底面は、レール溝91の底面に載置されている。台形状部材92の上面は、上下方向において、レール溝91の開口とほぼ同じ位置にある。上面と底面とは、傾斜面によって接続されている。
図11は、引戸1におけるレール9の台形状部材92を示す斜視図である。
【0035】
図6に示すように、レール9の端部、即ち、中方立24側の端部には、第2の振れ止め95が設けられている。第2の振れ止め95は、図4等に示すように、ステンレス鋼製の長方形状の板の中央部分が山となるように折り曲げられて重ね合わされた重ね合わせ部951と、その重ね合わせ部951に一体的に接続されている一端部952及び他端部953とを有している。一端部952及び他端部953は同一平面状に位置しており、これらは、それぞれねじ954によってレール9の溝を構成する上面両脇の部分に固定されている。従って、上側へ向けて開口するレール溝91の開口の一部は、第2の振れ止め95によって上側が覆われている。しかし、上側が覆われているのは第2の振れ止め95が設けられている部分だけであり、第2の振れ止め95の下側には、図4に示すように、レール溝91を形成する空間が残されているため、レール溝91の延びる方向における第2の振れ止め95の両側のレール溝91の部分は、覆われておらず連通しており開放されている。即ち、第2の振れ止め95は、レール9の戸尻側の一端部に設けられていることから、レール溝91の一端部は、開放されている。
図4は、引戸1における吊り障子4の戸尻側の縦断面図である。
【0036】
重ね合わせ部951には、ポリアセタール製の樹脂カバー955が固定されている。樹脂カバー955は、重ね合わせ部951の全体を取り巻くように設けられている。第2の振れ止め95は、下框42の框レール溝4241に挿入された状態とされ、吊り障子4をレール9に沿って移動可能に案内する。
【0037】
前述のようにレール9は、見付方向において一方の中方立24近傍の位置から他方の中方立24近傍の位置に至るまで設けられており、従って、レール9の長さは、一方の中方立24から他方の中方立24までの長さと同等であり、レール9に案内される吊り障子4の幅と同等である。
【0038】
ここで、「レール9の長さは、一方の中方立24から他方の中方立24までの長さと同等」とは、厳密に一方の中方立24から他方の中方立24までの最短距離と同一であるということのみを含むことを意味するだけではなく、一方の中方立24の近傍から他方の中方立24の近傍もしくはそれよりも若干長い位置までの長さをも含むことを意味する。レール9の長さは、障子4の可動範囲よりも障子4の開方向に長く形成されてもよい。また、ここで、「レール9に案内される吊り障子4の幅と同等」とは、本実施形態の場合には、引戸1は、吊り障子4を2枚有しているため、2枚分の吊り障子4の幅を、「吊り障子4の幅」と呼ぶが、この「吊り障子4の幅」とほぼ同じぐらいの長さ有していることを意味する。レール9の長さは、2枚分の障子4の戸先框の可動範囲とほぼ同じくらいの長さを有しており、その端部は、中方立24よりも吊り障子4の開方向における外側まで延びている(図3参照)。即ち、図3に示すように、レール9の長さは、吊り障子4の閉鎖時における戸尻框44よりも見付方向外側まで延びている、この部分に第1振れ止め427によりレール9内の塵埃がレール9の端部に集積され、掃除機などのノズル先端をレール溝91に差し込むことができるようにしてある。
【0039】
具体的には、吊り障子4は、図1に示すように、FIX板としてのガラスパネル35と吊り障子4のガラスパネル45とがほぼ一致する位置関係で重なることにより吊り障子4が全開の状態となるが、このような状態となることが可能な程度に、レール9が長ければよいことを意味する。即ち、レール9には、第2の振れ止め95が設けられており、吊り障子4の下框42には、第1の振れ止め427が設けられているため、吊り障子4が閉鎖している状態から、吊り障子4をレール9に沿って移動させてゆくと、第1の振れ止め427と第2の振れ止め95とが当接して、これ以上吊り障子4が開かない全開の状態になる。このように、第1の振れ止め427と第2の振れ止め95とが当接した状態で、FIX板としてのガラスパネル35と吊り障子4のガラスパネル45とがどの程度一致するかによって、第2の振れ止め95を所定の位置に固定するためにレール9の長さが違ってくる。しかし、図1に示すように、大体FIX板としてのガラスパネル35と吊り障子4のガラスパネル45とが一致している状態となるように、第1の振れ止め427と第2の振れ止め95とを配置させることが可能な程度の長さを、レール9は有していることを意味する。障子4が閉鎖した状態で戸尻框44の位置よりも見付方向外側にレール9が延びている。そのため、第1振れ止め472のモヘア4272によって掃き出された、塵、埃などが第2振れ止め95のレール溝91を通過して集積される。
【0040】
上記構成による引戸1によるレール溝91の清掃・異物除去の動作は以下のとおりである。
先ず、検知センサ213が人体を検知すると、不図示の駆動装置によって吊り障子4が閉鎖されている状態から、吊り障子4をレール9に沿って開き方向に移動させてゆく。すると、図10に示すように、第1の振れ止め427に設けられているモヘア4272がレール溝91内を掃いてゆくため、レール溝91内の塵埃や異物は、モヘア4272により戸尻側へ掃き出されてゆく。そして、吊り障子4が開放され全開の状態となり、第1の振れ止め427が第2の振れ止め95に当接する位置に至ると、モヘア4272により掃かれてきたレール溝91内の塵埃は、第2の振れ止め95の下側のレール溝91の部分を通過し、第2の振れ止め95よりも外側へ寄せられる。
【0041】
そして、吊り障子4が開放されている状態のときには、吊り障子4、4間を人が通過するが、これにより、塵埃や、人が落とした硬貨等がレール溝91内に入る。このとき、図9に示すように、レール溝91の深さが浅いため、前述のように、1円硬貨Yをレール溝91に落としたときには、1円硬貨Yの下端部は、レール溝91の角部に位置し、1円硬貨Yの上端は、レール溝91から若干はみ出る。
【0042】
そして、人が通過した後に、吊り障子4がそれぞれ中央位置側へ移動してゆくときには、第1の振れ止め427に設けられているモヘア4272がレール溝91内、特に底面を掃いてゆくため、レール溝91内の塵埃、硬貨やコイン等の円板を含む板状体は、モヘア4272により戸先側、即ち、中央位置側へ掃き出されてゆく。そして、吊り障子4が閉鎖され全閉の状態となり、第1の振れ止め427が台形状部材92の近傍の位置に至ると、モヘア4272により掃かれてきたレール溝91内の塵埃は、台形状部材92の近傍に集められる。
【0043】
その後、例えば、店舗の店員などの引戸1の管理者は、吊り障子4を再び開放した状態とし、引戸1のレール9の中央位置に集められた塵埃や硬貨を除去する。具体的には、レール9の中央に設けられている台形状部材92の斜面を利用して、レール溝91内の塵埃や硬貨をレール溝91内から掃出して、これらを除去する。
また、引戸1の管理者は、吊り障子4を再び閉鎖した状態とし、引戸1のレール9の戸尻側に集められた塵埃や硬貨を除去する。具体的には、レール9の戸尻側の端部であって、第2の振れ止め95よりも外側のレール溝91の中から塵埃や硬貨を掃出して、これらを除去する。
【0044】
以上説明した本実施形態の建具1によれば、以下のような効果を奏する。
本実施形態においては、吊り障子4の下部は、レール9に形成されたレール溝91を清掃する清掃部品としてのモヘア4272を備える。
【0045】
吊り障子4が開放されたときには、塵埃や硬貨がレール溝91に入り込む。このため、レール溝91全長に塵埃や硬貨が溜まる。このため、吊り障子4の開閉不良防止及び引戸1の美観を保つために、一定期間ごとにレール溝91を清掃する必要がある。本実施形態においては、上述のように、吊り障子4が閉鎖する方向へ移動しているときに、レール溝91に入った塵埃や硬貨は、第1振れ止め427のモヘア4272により、レール溝91の中央位置に寄せられる。このため、例えば店員は、レール溝91の中央位置のみ掃除をすればよく、効率よく掃除の作業をすることが可能となり、清掃性を向上させることができる。
また、モヘア4272は、柔らかいので、本実施形態のように、吊り下げられている吊り障子4が下がった場合であっても、第2の振り止め95が強くレール溝91の底面に衝突することが抑えられ、また、第2の振り止めがレール9に引っ掛かることを防ぐことが可能である
【0046】
また、レール溝91の吊り障子4の閉鎖状態における戸先框43近傍には、レール溝91の底部から上方に延びる傾斜面を有する台形状部材92が設けられている。これにより、レール9の中央において台形状部材92の斜面を利用して、レール溝91内の塵埃や硬貨をレール溝91内から掃出して、これらを除去することを容易とすることができる。
【0047】
また、本実施形態においては、レール9の長さは、吊り障子4の戸先框43の可動範囲と同等である。これにより、吊り障子4が移動する範囲の全域にレール9を設ける必要がなくなり、レール9を短い構成とすることが可能である。このため、レール溝91に溜まる塵埃や硬貨の量を抑えることが可能となり、清掃の手間を従来の半分とすることが可能となる。
【0048】
また、レール9の長さは、吊り障子4の閉鎖時における戸尻框44よりも見付方向外側まで延びている、これにより、戸尻框44よりも見付方向外側まで延びているレール9の部分に塵、埃などを集積させることが可能となる。
【0049】
また、本実施形態においては、レール溝91の一端部は開放されている。これにより、第2振れ止め95の下に塵埃が溜まることを抑えることが可能となる。これにより、掃除機で塵埃を簡単に吸引できる。
【0050】
また、本実施形態においては、清掃部品としてのモヘア4272は、吊り障子4の戸先側の振れ止めである第1の振れ止め427に設けられている。これにより、レール9の長さが短いことと相まって、吊り障子4がレール溝91に沿って移動することにより第1の振れ止め427がレール溝91に沿って移動する。これによりモヘア4272によって、レール溝91の中央位置近傍から吊り障子4の戸尻側の端部に至るまで、清掃することが可能となる。
【0051】
また、本実施形態においては、清掃部品としてのモヘア4272は、吊り障子4の閉鎖状態における戸先側のレール溝91の近傍に設けられている。
【0052】
これにより、レール9の長さが短いことと相まって、吊り障子4がレール9に沿って移動することにより、モヘア4272がレール溝91に沿って移動する。これにより清掃部品によって、レール溝91の中央位置近傍から吊り障子4の戸尻側の端部に至るまで、清掃することが可能となる。
【0053】
また、本実施形態においては、吊り障子4の下端部に設けられ、レール9に案内される第1の振れ止め427と、レール9の中方立24側に設けられ、吊り障子4を案内する第2の振れ止め95と、中方立24に設けられ、吊り障子4に係合可能な施錠装置としてのシリンダ錠8と、を備える。
【0054】
これにより、従来のように、防犯上の観点からレール9の溝を深くしてシリンダ錠8のデッドボルト83をレール溝91に係合させる必要がないため、レール溝91を浅くすることができる。このため、硬貨等の異物がレール溝91内に深く入り込むことを防止でき、これにより硬貨等を容易に取り出すことが可能となる。また、吊り障子4の移動に伴い、第1の振れ止め427がレール溝91に案内されることにより、レール溝91内の硬貨等を掃き出すことができるため、振れ止めに硬貨が噛み込まれることを防止できる。
【0055】
また、本実施形態においては、レール9の長さは、前記障子の戸先框の可動範囲と同等である。
【0056】
これにより、レール9は、吊り障子4が閉鎖された状態のときに、吊り障子4の下框42にほぼ一致した位置関係で配置されており、この状態でレール9は、中方立24より戸尻側には無いため、レール9に関してこの部分の清掃が不要になる。このため、清掃姓を高めることが可能となる。
【0057】
また、本実施形態においては、第2の振れ止め95は、レール9の溝を塞がないように、レール上面にねじ954で固定されている。即ち、レール9の溝はその長手方向全域で連通するように設けられている。これにより、第2振れ止め95の下を塵埃や異物が通り抜けることが可能である。このため、塵埃がこの部分に溜まり、取れにくくなることが抑えられる。これにより、掃除機で塵埃を簡単に吸引できる。
【0058】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。
【0059】
例えば、上記実施形態では、引戸1は、引分け戸であったが、これに限定されない。例えば、引戸は、図12に示すような片引き戸1A等であってもよい。この場合には、図12に示すように、レール9Aの長さは、片引き戸1Aの可動範囲、もしくは縦枠23Aから中方立24Aまでの長さと同等である。
図12は、引戸1Aにおけるレール9Aを示す斜視図である。
【0060】
ここで、「レール9Aの長さは、縦枠23Aから中方立24Aまでの長さと同等」とは、厳密に縦枠23Aから中方立24Aまでの長さであるということのみを含むことを意味するだけではなく、一方の中方立24Aから他方の中方立24Aまでの長さより若干長いことをも含むことを意味する。
【0061】
具体的には、吊り障子4Aは、FIX板としてのガラスパネル35Aと、吊り障子4Aのガラスパネル45Aとがほぼ一致する位置関係で重なることにより吊り障子4Aが全開の状態となるが、このような状態となることが可能な程度に、レール9Aが長ければよいことを意味する。即ち、レール9Aには、第1実施形態の第2の振れ止め95と同一の第2の振れ止めが設けられており、吊り障子4Aの下框42Aには、第1実施形態の第1の振れ止め427と同一の第1の振れ止めが設けられているため、吊り障子4Aが閉鎖している状態から、吊り障子4Aをレール9Aに沿って移動させてゆくと、第1の振れ止めと第2の振れ止めとが当接して、これ以上吊り障子4Aが開かない全開の状態になる。このように、第1の振れ止めと第2の振れ止めとが当接した状態で、FIX板としてのガラスパネル35Aと吊り障子4のガラスパネル45Aとがどの程度一致するかによって、第2の振れ止めを所定の位置に固定するためにレール9Aの長さが違ってくるが、大体FIX板としてのガラスパネル35Aと吊り障子4Aのガラスパネル45Aとが一致している状態となるように、第1の振れ止めと第2の振れ止めとを配置させることが可能な程度の長さを、レール9Aは有していることを意味する。
【0062】
また、引戸の各部の構成は、上述した実施形態の引戸1の各部の構成に限定されない。即ち、例えば、清掃部品は、モヘア4272に限定されず、モヘア4272に代えて、塵埃を掃きやすいシート状のものやゴム状のヘラ状のものを用いてもよい。
【0063】
また、本実施形態においては、シリンダ錠8は、中方立24に設けられ、吊り障子4に係合可能であったが、この構成に限定されない。施錠装置は、中方立又は障子のいずれか一方に設けられ、中方立又は障子の他方に係合可能であればよい。
【符号の説明】
【0064】
1…引戸
4…吊り障子(障子)
9…レール
43…戸先框
44…戸尻框
91…レール溝
92…台形状部材(傾斜部材)
4272…モヘア
427…第1の振れ止め
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12