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特許7098610イベントの検出に応じて通常速度ビデオストリームと同時にスローモーションビデオストリームを提供するためのシステムおよび方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-01
(45)【発行日】2022-07-11
(54)【発明の名称】イベントの検出に応じて通常速度ビデオストリームと同時にスローモーションビデオストリームを提供するためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/266 20110101AFI20220704BHJP
   H04L 67/02 20220101ALI20220704BHJP
   H04N 21/2387 20110101ALI20220704BHJP
   H04N 21/24 20110101ALI20220704BHJP
【FI】
H04N21/266
H04L67/02
H04N21/2387
H04N21/24
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2019519685
(86)(22)【出願日】2016-10-14
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-11-07
(86)【国際出願番号】 US2016057234
(87)【国際公開番号】W WO2018071046
(87)【国際公開日】2018-04-19
【審査請求日】2019-10-15
(73)【特許権者】
【識別番号】518345664
【氏名又は名称】ロヴィ ガイズ, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】小原 丈明
【審査官】鈴木 順三
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2012/0210383(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0022332(US,A1)
【文献】特開2015-012574(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0077441(US,A1)
【文献】特表2015-525510(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00 - 21/858
H04L 67/00 - 67/75
G06F 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
イベントがビデオストリーム内で検出されるときに、スローモーションビデオストリームを提供するための方法であって、前記方法は、
制御回路を用いて、第1のビデオストリームを生成することと、
前記制御回路を用いて、前記第1のビデオストリームの再生速度を修正することによって、前記第1のビデオストリームから第2のビデオストリームを生成することであって、前記第2のビデオストリームは、スローモーションビデオストリームである、ことと、
前記制御回路を用いて、前記第1のビデオストリームのコンテンツを監視して、前記第1のビデオストリーム内で、イベントトリガの所定のセットのうちのイベントトリガを識別することであって、前記イベントトリガの所定のセットのうちの各イベントトリガは関心のあるアクティビティと関連付けられるメタデータ前記第1のビデオストリームの少なくともフレームが含むことを示し、前記関心のあるアクティビティは、前記第2のビデオストリームを使用して表示のために生成されるものである、ことと、
前記制御回路を用いて、前記イベントトリガの識別に基づいて、前記第1のビデオストリームとともに前記第2のビデオストリームを伝送することを決定することと、
前記第1のビデオストリームとともに前記第2のビデオストリームを伝送することを決定することに応答して、通信回路を用いて、前記第1のビデオストリームおよび前記第2のビデオストリームの両方を同時に伝送することと
を含む、方法。
【請求項2】
前記イベントトリガと関連付けられるイベントのタイプを決定することと、
前記タイプをデータベースのエントリと比較することであって、前記エントリのうちの各個別のエントリは、異なるタイプのイベントを所定のスローモーション再生速度に関連付ける、ことと、
前記比較に基づいて、前記第2のビデオストリームのための所定の再生速度を識別することと、
前記所定の再生速度に等しくなるように前記第2のビデオストリームの再生速度を修正することと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記イベントトリガに基づいて、前記第2のビデオストリームに追加する仮想グラフィックのタイプを決定することと、
前記仮想グラフィックのタイプおよび前記第2のビデオストリームのコンテンツに基づいて、前記仮想グラフィックを生成することと、
前記仮想グラフィックを前記第2のビデオストリームに追加することと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
ユーザ機器を伴う相互作用を記述するデータを受信することと、
前記相互作用を記述するデータを監視して、前記相互作用内で前記イベントの参照を識別することと
をさらに含み、
前記第1のビデオストリームとともに前記第2のビデオストリームを伝送することを決定することはさらに、前記相互作用内で前記イベントの参照を識別することに基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ユーザ機器を伴う前記相互作用は、前記ユーザ機器によって受信される電子通信を含み、前記方法はさらに、前記イベントを、前記ユーザ機器に前もって伝送されたイベントのリストと比較し、前記イベントが前記ユーザ機器に前もって伝送されていたかどうかを決定することを含み、前記第1のビデオストリームとともに前記第2のビデオストリームを伝送することを決定することはさらに、前記イベントが前記ユーザ機器に前もって伝送されていたかどうかに基づく、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
イベントがビデオストリーム内で検出されるときに、スローモーションビデオストリームを提供するためのシステムであって、前記システムは、
制御回路であって、前記制御回路は、
第1のビデオストリームを生成することと、
前記第1のビデオストリームの再生速度を修正することによって、前記第1のビデオストリームから第2のビデオストリームを生成することであって、前記第2のビデオストリームは、スローモーションビデオストリームである、ことと、
前記第1のビデオストリームのコンテンツを監視して、前記第1のビデオストリーム内で、イベントトリガの所定のセットのうちのイベントトリガを識別することであって、前記イベントトリガの所定のセットのうちの各イベントトリガは関心のあるアクティビティと関連付けられるメタデータ前記第1のビデオストリームの少なくともフレームが含むことを示し、前記関心のあるアクティビティは、前記第2のビデオストリームを使用して表示のために生成されるものである、ことと、
前記イベントトリガの識別に基づいて、前記第1のビデオストリームとともに前記第2のビデオストリームを伝送することを決定することと
を行うように構成される、制御回路と、
前記第1のビデオストリームとともに前記第2のビデオストリームを伝送することを決定することに応答して、前記第1のビデオストリームおよび前記第2のビデオストリームの両方を同時に伝送するように構成される、通信回路と
を備える、システム。
【請求項7】
前記制御回路はさらに、
前記イベントトリガと関連付けられるイベントのタイプを決定することと、
前記タイプをデータベースのエントリと比較することであって、前記エントリのうちの各個別のエントリは、異なるタイプのイベントを所定のスローモーション再生速度に関連付ける、ことと、
前記比較に基づいて、前記第2のビデオストリームのための所定の再生速度を識別することと、
前記所定の再生速度に等しくなるように前記第2のビデオストリームの再生速度を修正することと
を行うように構成される、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記制御回路はさらに、
前記イベントトリガに基づいて、前記第2のビデオストリームに追加する仮想グラフィックのタイプを決定することと、
前記仮想グラフィックのタイプおよび前記第2のビデオストリームのコンテンツに基づいて、前記仮想グラフィックを生成することと、
前記仮想グラフィックを前記第2のビデオストリームに追加することと
を行うように構成される、請求項6に記載のシステム。
【請求項9】
前記制御回路はさらに、
ユーザ機器を伴う相互作用を記述するデータを受信することと、
前記相互作用を記述するデータを監視して、前記相互作用内で前記イベントの参照を識別することと
を行うように構成され、
前記制御回路はさらに、前記相互作用内で前記イベントの参照を識別することにさらに基づいて、前記第1のビデオストリームとともに前記第2のビデオストリームを伝送することを決定するように構成される、請求項6に記載のシステム。
【請求項10】
前記ユーザ機器を伴う前記相互作用は、前記ユーザ機器によって受信される電子通信を含み、前記制御回路はさらに、前記イベントを、前記ユーザ機器に前もって伝送されたイベントのリストと比較し、前記イベントが前記ユーザ機器に前もって伝送されていたかどうかを決定するように構成され、前記制御回路はさらに、前記イベントが前記ユーザ機器に前もって伝送されていたかどうかにさらに基づいて、前記第1のビデオストリームとともに前記第2のビデオストリームを伝送することを決定するように構成される、請求項9に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
ライブ放送は、典型的には、イベントが最初に示された後にスローモーション再生で、得点プレー、スクラムプレーコール、およびチャレンジドプレー等の主要イベントを示す。これらの再生は、ライブ放送プロバイダの裁量および決定により提供される。したがって、ライブ放送のプロバイダによってスローモーション再生のために選定されていないイベントのスローモーション再生を鑑賞することを所望する視聴者は、不満を持ち得る。また、スローモーション再生が放送プロバイダによって提供されるときでさえも、再生のタイミングは、放送局の裁量により、視聴者は、再生が示されるであろうときを知らない。例えば、放送局は、スローモーション再生を示す前に、広告を上映し得る。再生を見るまでの長い待機は、特に、視聴者が複数の試合を鑑賞しようとしている場合に、視聴者にとって苛立たしくあり得る。主要イベントのクリップは、放送局またはYouTube(登録商標)のようなオーバーザトップ(「OTT」)ビデオプロバイダ等の他のビデオソースによって提供されるアプリ等の他のソースから現在入手可能であるが、これらのクリップがアップロードされる前に遅延があり、ユーザは、それらを探し出す必要がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0002】
方法およびシステムが、ビデオストリームに描写される特定のイベントを示すスローモーションビデオとともに、ビデオストリームを提供するために本明細書に説明される。スポーツの試合のストリーム等のライブビデオストリームは、得点イベント、反則、挑戦、レースの完走等の視聴者に特に着目される主要イベントを含むであろう。これら等のイベントは、多くの場合、高速移動を有し、それらは、スローモーションでより良く観察されることができる。視聴者がスローモーションでこれらのイベントを鑑賞し得ることを確実にするために、本明細書で提供される方法およびシステムは、スローモーションビデオストリームを生成し、ビデオストリーム内の主要イベントを識別し、通常速度ビデオストリームとともに、主要イベントを示すスローモーションビデオストリームを視聴者に伝送する。本明細書に説明される方法およびステムは、主要イベントが検出される瞬間に、視聴者が主要イベントのスローモーションバージョンへのアクセスを有することを確実にすることによって、関連技術分野の限界を克服する。
【0003】
いくつかの実施形態では、方法およびシステムが、イベントがビデオストリーム内で検出されるときに、スローモーションビデオストリームを提供するために本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、(例えば、サーバの)制御回路によって実行されるメディアガイドアプリケーションは、第1のビデオストリームを生成する。例えば、メディアガイドアプリケーションは、フットボールの試合から1つ以上のライブビデオを受信してもよく、受信されたライブビデオからユーザに伝送するためのビデオストリームを生成してもよい。
【0004】
いくつかの実施形態では、メディアガイドアプリケーションは、第1のビデオストリームの再生速度を修正することによって、第1のビデオストリームから、スローモーションビデオストリームである第2のビデオストリームを生成する。例えば、メディアガイドアプリケーションは、第1のビデオストリームを複製して第2のビデオストリームを作成してもよく、次いで、(例えば、より遅い再生レートを規定するように)フットボールの試合を描写する第2のビデオストリームの性質を修正してもよい、または(例えば、フレームを追加することによって)第2のビデオストリーム自体を修正し、フットボールの試合を描写するビデオストリームのスローモーションバージョンを作成してもよい。
【0005】
いくつかの実施形態では、メディアガイドアプリケーションは、第1のビデオストリームのコンテンツを監視し、第1のビデオストリーム内でイベントトリガの所定のセットのうちのイベントトリガを識別する。イベントトリガの所定のセットのうちの各イベントトリガは、第2のビデオストリームを使用して表示のために生成される、イベントの第1のビデオストリーム内の存在を示す。例えば、ライブのフットボールの試合に関するイベントトリガは、ビデオストリームのオーディオにおいて閾値音量レベルを上回って話される言葉「タッチダウン」であってもよい。メディアガイドアプリケーションは、ライブのフットボールの試合を描写する第1のビデオストリームのコンテンツを監視し、第1のビデオストリーム内で、タッチダウンイベントが第1のビデオストリーム内に存在することを示すイベントトリガ(閾値音量レベルを上回る言葉「タッチダウン」)を識別する。メディアガイドアプリケーションは、第2のスローモーションビデオストリームを使用して表示のために生成される、タッチダウンイベントの第1のビデオストリーム内の存在を決定する。
【0006】
いくつかの実施形態では、メディアガイドアプリケーションは、イベントトリガと関連付けられるイベントのタイプを決定し、タイプを、エントリのうちの各個別のエントリが異なるタイプのイベントを所定のスローモーション再生速度に関連付ける、データベースのエントリと比較する。メディアガイドアプリケーションは、第2のビデオストリームの所定の再生速度を識別し、所定の再生速度に等しくなるように第2のビデオストリームの再生速度を修正する。例えば、メディアガイドアプリケーションは、閾値音量レベルを上回って話される言葉「タッチダウン」のイベントトリガが、タッチダウンイベントと関連付けられることを決定してもよい。メディアガイドアプリケーションは、次いで、タッチダウンイベントタイプを、タッチダウンイベントを所定のスローモーション再生速度、例えば、通常再生速度の4分の1に関連付ける、データベースと比較する。メディアガイドアプリケーションは、第2のビデオストリームのためのこの1/4速度を識別し、識別された1/4速度に等しくなるように、タッチダウンを示す第2のビデオストリームの再生速度を修正する。
【0007】
いくつかの実施形態では、メディアガイドアプリケーションは、イベントトリガに基づいて、第2のビデオストリームに追加する仮想グラフィックのタイプを決定する。メディアガイドアプリケーションは、次いで、仮想グラフィックのタイプおよび第2のビデオストリームのコンテンツに基づいて、仮想グラフィックを生成し、仮想グラフィックを第2のビデオストリームに追加する。例えば、メディアガイドアプリケーションは、タッチダウンの存在を示すイベントトリガに基づいて、ハイライトを混雑したエンドゾーン内のレシーバに追加することを決定してもよい。メディアガイドアプリケーションは、レシーバに重ね合わせられるハイライトを生成し、この仮想グラフィック(ハイライト)を第2のビデオストリームに追加するであろう。
【0008】
いくつかの実施形態では、メディアガイドアプリケーションが、第1のビデオストリームのコンテンツを監視してイベントトリガを識別するとき、メディアガイドアプリケーションは、第1のビデオストリームのコンテンツに関連するソーシャルメディアフィードを受信し、メディアガイドアプリケーションは、ソーシャルメディアフィード上のアクティビティのレベルを監視する。ソーシャルメディアフィード上のアクティビティのレベルがアクティビティの閾値レベルを超えることを検出するステップに応答して、メディアガイドアプリケーションは、イベントトリガを識別する。例えば、メディアガイドアプリケーションは、フットボールの試合に関連する電子通信(例えば、ソーシャルメディアポスト)のソーシャルメディアフィード(例えば、TWITTERフィードまたはFACEBOOKフィード)を受信してもよい。メディアガイドアプリケーションが、試合に関連するポストの数が短い期間内に増加することを決定する場合、メディアガイドアプリケーションは、イベントが試合において起こったことを決定してもよく、したがって、メディアガイドアプリケーションは、イベントトリガを検出してもよい。
【0009】
いくつかの実施形態では、メディアガイドアプリケーションが、第1のビデオストリームのコンテンツを監視してイベントトリガを識別するとき、メディアガイドアプリケーションは、第1のビデオストリームのコンテンツを監視して、イベントトリガの第1の要因を識別し、メディアガイドアプリケーションは、第1のビデオストリームのコンテンツを監視して、イベントトリガの第2の要因を識別し、第1の要因および第2の要因を識別するステップに基づいて、メディアガイドアプリケーションは、イベントトリガを識別する。そのような実施形態では、イベントトリガは、第1の要因が識別され、第2の要因が識別されないときには識別されず、イベントトリガは、第2の要因が識別され、第1の要因が識別されないときには識別されない。例えば、イベントトリガは、アナウンサが閾値音量レベルを上回る言葉「タッチダウン」と言うことであってもよい。メディアガイドアプリケーションが、アナウンサが言葉「タッチダウン」と言うが、より低い音量であることを検出する場合、またはメディアガイドアプリケーションが、アナウンサが閾値音量レベルに達するが、言葉「タッチダウン」と言わないことを検出する場合、メディアガイドアプリケーションは、本イベントトリガを識別しないであろう。
【0010】
いくつかの実施形態では、メディアガイドアプリケーションは、イベントトリガを識別するステップに基づいて、第1のビデオストリームとともに第2のビデオストリームを伝送することを決定する。例えば、ユーザが、タッチダウンを伴う通常ストリームおよびスローモーションビデオの両方を視聴することに関心を持つであろうため、メディアガイドアプリケーションは、タッチダウンイベントの存在を示すイベントトリガを識別するステップに基づいて、第1のビデオストリーム(通常速度でタッチダウンを示すビデオストリーム)とともに、タッチダウンの第2のスローモーションビデオストリームを伝送することを決定する。
【0011】
いくつかの実施形態では、メディアガイドアプリケーションはまた、ユーザ機器を伴う相互作用を記述するデータを受信し、相互作用を記述するデータを監視して、相互作用内でイベントの参照を識別する。この場合、メディアガイドアプリケーションは、メディアガイドアプリケーションが相互作用内でイベントの参照を識別するステップにさらに基づいて、第1のビデオストリームとともに第2のビデオストリームを伝送することを決定することができる。例えば、メディアガイドアプリケーションは、試合を鑑賞している2人のユーザの間の会話を記述するマイクロホンデータフィードからのデータを受信してもよい。メディアガイドアプリケーションは、ユーザがタッチダウンイベントについて議論していることを決定し、次いで、第1のビデオストリームとともに第2のビデオストリームを伝送することを決定してもよい。
【0012】
いくつかの実施形態では、メディアガイドアプリケーションが、相互作用を記述するデータを監視し、相互作用内でイベントの参照を識別するときに、メディアガイドアプリケーションは、相互作用を記述するデータのコンテンツを、イベントに対応するメタデータと比較し、比較に基づいて、相互作用がイベントに関連することを決定し、相互作用を記述するデータのコンテンツに基づいて、相互作用がイベントへの関心を示すことを決定してもよい。例えば、メディアガイドアプリケーションは、会話を記述するデータのコンテンツを、例えば、タッチダウンを得点した人、試合をしているチーム等を含み得る、タッチダウンを記述するメタデータと比較してもよい。メディアガイドアプリケーションは、次いで、比較に基づいて、相互作用がそのタッチダウンに関連することを決定し、相互作用がイベントへの関心を示すことを決定する。例えば、メディアガイドアプリケーションは、ユーザがタッチダウンを得点した選手への関心を表した、または得点プレーへの関心を表したことを示す、データを受信してもよい。
【0013】
いくつかの実施形態では、ユーザ機器を伴う相互作用は、ユーザ機器によって受信される電子通信である。例えば、ユーザは、インターネットを経由して別のユーザとチャットをしていてもよい。いくつかの実施形態では、メディアガイドアプリケーションは、イベントを、ユーザ機器に前もって伝送されたイベントのリストと比較し、イベントがユーザ機器に前もって伝送されていたかどうかを決定する。メディアガイドアプリケーションは、イベントがユーザ機器に前もって伝送されていたかどうかにさらに基づいて、第1のビデオストリームとともに第2のビデオストリームを伝送することを決定してもよい。例えば、メディアガイドアプリケーションが、2人のユーザがタッチダウンについてチャットをしていることを示すデータを受信し、メディアガイドアプリケーションが、1人のユーザがタッチダウンをまだ視聴していないことを決定する場合、メディアガイドアプリケーションは、タッチダウンを示す2つのビデオストリームがユーザによって視聴され得るように、それらを伝送することを決定するであろう。
【0014】
メディアガイドアプリケーションが第1のビデオストリームとともに第2のビデオストリームを伝送することを決定することに応答して、メディアガイドアプリケーションは、第1のビデオストリームおよび第2のビデオストリームの両方を同時に伝送してもよい。例えば、メディアガイドアプリケーションは、通常速度でタッチダウンを示す第1のビデオストリーム、およびより遅い速度でタッチダウンを示す第2のビデオストリームを伝送する。これらのビデオストリームの両方は、ユーザ機器において同時に表示されることができる。
【0015】
いくつかの実施形態では、メディアガイドアプリケーションは、第2のビデオストリームの長さを、第2のビデオストリームを伝送するための事前決定された期間と比較する。比較に基づいて、第2のビデオストリームの長さが事前決定された期間に達していることを決定するステップに応答して、メディアガイドアプリケーションは、第1のビデオストリームを伝送し続けながら、第2のビデオストリームの伝送を中断する。例えば、第2のビデオが10秒の長さに達する場合、メディアガイドアプリケーションは、通常速度のフットボールの試合を伝送し続けながら、タッチダウンのスローモーションビデオの伝送を中断してもよい。
【0016】
いくつかの実施形態では、メディアガイドアプリケーションは、第1のビデオストリームのコンテンツを監視してイベントの終了を識別し、イベントの終了を識別するステップに応答して、メディアガイドアプリケーションは、第1のビデオストリームを伝送し続けながら、第2のビデオストリームの伝送を中断する。例えば、メディアガイドアプリケーションは、ビデオストリームの運動感知を実施し、(例えば、タッチダウンがアナウンスされた後に、ビデオが別のバンテージポイントに突然切り替わる場合に)タッチダウンプレーが終了したときを決定してもよく、タッチダウンプレーが終了したことを決定すると、通常速度のフットボールの試合を伝送し続けながら、タッチダウンのスローモーションビデオの伝送を中断する。
本明細書は、例えば、以下の項目も提供する。
(項目1)
イベントがビデオストリーム内で検出されるときに、スローモーションビデオストリームを提供するための方法であって、前記方法は、
制御回路を用いて、第1のビデオストリームを生成することと、
前記制御回路を用いて、前記第1のビデオストリームから第2のビデオストリームを生成することであって、前記第2のビデオストリームは、スローモーションビデオストリームである、ことと、
前記制御回路を用いて、前記第1のビデオストリーム内で、イベントトリガの所定のセットのうちのイベントトリガを識別することと、
前記イベントトリガを識別することに応答して、前記第1のビデオストリームとともに前記第2のビデオストリームを伝送し、通信回路を用いて、前記第1のビデオストリームおよび前記第2のビデオストリームの両方を同時に伝送することと
を含む、方法。
(項目2)
イベントがビデオストリーム内で検出されるときに、スローモーションビデオストリームを提供するための方法であって、前記方法は、
制御回路を用いて、第1のビデオストリームを生成することと、
前記制御回路を用いて、前記第1のビデオストリームの再生速度を修正することによって、前記第1のビデオストリームから第2のビデオストリームを生成することであって、前記第2のビデオストリームは、スローモーションビデオストリームである、ことと、
前記制御回路を用いて、前記第1のビデオストリームのコンテンツを監視し、前記第1のビデオストリーム内で、イベントトリガの所定のセットのうちのイベントトリガを識別することであって、前記イベントトリガの所定のセットのうちの各イベントトリガは、前記第2のビデオストリームを使用して表示のために生成される、イベントの前記第1のビデオストリーム内の存在を示す、ことと、
前記制御回路を用いて、前記イベントトリガの識別に基づいて、前記第1のビデオストリームとともに前記第2のビデオストリームを伝送することを決定することと、
前記第1のビデオストリームとともに前記第2のビデオストリームを伝送することを決定することに応答して、通信回路を用いて、前記第1のビデオストリームおよび前記第2のビデオストリームの両方を同時に伝送することと
を含む、方法。
(項目3)
前記イベントトリガと関連付けられるイベントのタイプを決定することと、
前記タイプをデータベースのエントリと比較することであって、前記エントリのうちの各個別のエントリは、異なるタイプのイベントを所定のスローモーション再生速度に関連付ける、ことと、
前記比較に基づいて、前記第2のビデオストリームの所定の再生速度を識別することと、
前記所定の再生速度に等しくなるように前記第2のビデオストリームの再生速度を修正することと
をさらに含む、項目2に記載の方法。
(項目4)
前記イベントトリガに基づいて、前記第2のビデオストリームに追加する仮想グラフィックのタイプを決定することと、
前記仮想グラフィックのタイプおよび前記第2のビデオストリームのコンテンツに基づいて、前記仮想グラフィックを生成することと、
前記仮想グラフィックを前記第2のビデオストリームに追加することと
をさらに含む、項目2に記載の方法。
(項目5)
ユーザ機器を伴う相互作用を記述するデータを受信することと、
前記相互作用を記述するデータを監視し、前記相互作用内で前記イベントの参照を識別することと
をさらに含み、
前記第1のビデオストリームとともに前記第2のビデオストリームを伝送することを決定することはさらに、前記相互作用内で前記イベントの参照を識別することに基づく、項目2に記載の方法。
(項目6)
前記相互作用を記述するデータを監視し、前記相互作用内で前記イベントの参照を識別することは、
前記相互作用を記述するデータのコンテンツを、前記イベントに対応するメタデータと比較することと、
前記比較に基づいて、前記相互作用が前記イベントに関連することを決定することと、
前記相互作用を記述するデータのコンテンツに基づいて、前記相互作用が前記イベントへの関心を示すことを決定することと
を含む、項目5に記載の方法。
(項目7)
前記ユーザ機器を伴う前記相互作用は、前記ユーザ機器によって受信される電子通信を含み、前記方法はさらに、前記イベントを、前記ユーザ機器に前もって伝送されたイベントのリストと比較し、前記イベントが前記ユーザ機器に前もって伝送されていたかどうかを決定することを含み、前記第1のビデオストリームとともに前記第2のビデオストリームを伝送することを決定することはさらに、前記イベントが前記ユーザ機器に前もって伝送されていたかどうかに基づく、項目5に記載の方法。
(項目8)
前記第1のビデオストリームのコンテンツを監視し、前記第1のビデオストリーム内でイベントトリガを識別することは、
前記第1のビデオストリームの前記コンテンツに関連するソーシャルメディアフィードを受信することと、
前記ソーシャルメディアフィード上のアクティビティのレベルを監視し、前記イベントトリガを識別することと、
前記監視中に、前記ソーシャルメディアフィード上の前記アクティビティのレベルがアクティビティの閾値レベルを超えることを検出することに応答して、前記イベントトリガを識別することと
を含む、項目2に記載の方法。
(項目9)
前記第1のビデオストリームのコンテンツを監視し、前記第1のビデオストリーム内で前記イベントトリガの所定のセットのうちの前記イベントトリガを識別することは、
前記第1のビデオストリームのコンテンツを監視し、前記イベントトリガの第1の要因を識別することと、
前記第1のビデオストリームのコンテンツを監視し、前記イベントトリガの第2の要因を識別することと、
前記第1の要因および前記第2の要因を識別することに基づいて、前記イベントトリガを識別することであって、前記イベントトリガは、前記第1の要因が識別され、前記第2の要因が識別されないときには識別されず、前記イベントトリガは、前記第2の要因が識別され、前記第1の要因が識別されないときには識別されない、ことと
を含む、項目2に記載の方法。
(項目10)
前記第2のビデオストリームの長さを、前記第2のビデオストリームを伝送するための事前決定された期間と比較することと、
前記比較に基づいて、前記第2のビデオストリームの長さが前記事前決定された期間に達していることを決定することに応答して、前記第1のビデオストリームを伝送し続けながら、前記第2のビデオストリームの伝送を中断することと
をさらに含む、項目2に記載の方法。
(項目11)
前記第1のビデオストリームのコンテンツを監視し、前記イベントの終了を識別することと、
前記イベントの終了を識別することに応答して、前記第1のビデオストリームを伝送し続けながら、前記第2のビデオストリームの伝送を中断することと
をさらに含む、項目2に記載の方法。
(項目12)
イベントがビデオストリーム内で検出されるときに、スローモーションビデオストリームを提供するためのシステムであって、前記システムは、
制御回路であって、前記制御回路は、
第1のビデオストリームを生成することと、
前記第1のビデオストリームの再生速度を修正することによって、前記第1のビデオストリームから第2のビデオストリームを生成することであって、前記第2のビデオストリームは、スローモーションビデオストリームである、ことと、
前記第1のビデオストリームのコンテンツを監視して、前記第1のビデオストリーム内で、イベントトリガの所定のセットのうちのイベントトリガを識別することであって、前記イベントトリガの所定のセットのうちの各イベントトリガは、前記第2のビデオストリームを使用して表示のために生成される、イベントの前記第1のビデオストリーム内の存在を示す、ことと、
前記イベントトリガの識別に基づいて、前記第1のビデオストリームとともに前記第2のビデオストリームを伝送することを決定することと
を行うように構成される、制御回路と、
前記第1のビデオストリームとともに前記第2のビデオストリームを伝送することを決定することに応答して、前記第1のビデオストリームおよび前記第2のビデオストリームの両方を同時に伝送するように構成される、通信回路と
を備える、システム。
(項目13)
前記制御回路はさらに、
前記イベントトリガと関連付けられるイベントのタイプを決定することと、
前記タイプをデータベースのエントリと比較することであって、前記エントリのうちの各個別のエントリは、異なるタイプのイベントを所定のスローモーション再生速度に関連付ける、ことと、
前記比較に基づいて、前記第2のビデオストリームのための所定の再生速度を識別することと、
前記所定の再生速度に等しくなるように前記第2のビデオストリームの再生速度を修正することと
を行うように構成される、項目12に記載のシステム。
(項目14)
前記制御回路はさらに、
前記イベントトリガに基づいて、前記第2のビデオストリームに追加する仮想グラフィックのタイプを決定することと、
前記仮想グラフィックのタイプおよび前記第2のビデオストリームのコンテンツに基づいて、前記仮想グラフィックを生成することと、
前記仮想グラフィックを前記第2のビデオストリームに追加することと
を行うように構成される、項目12に記載のシステム。
(項目15)
前記制御回路はさらに、
ユーザ機器を伴う相互作用を記述するデータを受信することと、
前記相互作用を記述するデータを監視し、前記相互作用内で前記イベントの参照を識別することと
を行うように構成され、
前記制御回路はさらに、前記相互作用内で前記イベントの参照を識別することにさらに基づいて、前記第1のビデオストリームとともに前記第2のビデオストリームを伝送することを決定するように構成される、項目12に記載のシステム。
(項目16)
前記制御回路はさらに、前記相互作用を記述するデータを監視し、前記相互作用内で前記イベントの参照を識別するときに、
前記相互作用を記述するデータのコンテンツを、前記イベントに対応するメタデータと比較することと、
前記比較に基づいて、前記相互作用が前記イベントに関連することを決定することと、
前記相互作用を記述するデータのコンテンツに基づいて、前記相互作用が前記イベントへの関心を示すことを決定することと
を行うように構成される、項目15に記載のシステム。
(項目17)
前記ユーザ機器を伴う前記相互作用は、前記ユーザ機器によって受信される電子通信を含み、前記制御回路はさらに、前記イベントを、前記ユーザ機器に前もって伝送されたイベントのリストと比較し、前記イベントが前記ユーザ機器に前もって伝送されていたかどうかを決定するように構成され、前記制御回路はさらに、前記イベントが前記ユーザ機器に前もって伝送されていたかどうかにさらに基づいて、前記第1のビデオストリームとともに前記第2のビデオストリームを伝送することを決定するように構成される、項目15に記載のシステム。
(項目18)
前記制御回路はさらに、前記第1のビデオストリームのコンテンツを監視し、前記第1のビデオストリーム内でイベントトリガを識別するときに、
前記第1のビデオストリームの前記コンテンツに関連するソーシャルメディアフィードを受信することと、
前記ソーシャルメディアフィード上のアクティビティのレベルを監視し、前記イベントトリガを識別することと、
前記監視中に、前記ソーシャルメディアフィード上の前記アクティビティのレベルがアクティビティの閾値レベルを超えることを検出することに応答して、前記イベントトリガを識別することと
を行うように構成される、項目12に記載のシステム。
(項目19)
前記制御回路はさらに、前記第1のビデオストリームのコンテンツを監視し、前記第1のビデオストリーム内で前記イベントトリガの所定のセットのうちの前記イベントトリガを識別するときに、
前記第1のビデオストリームのコンテンツを監視し、前記イベントトリガの第1の要因を識別することと、
前記第1のビデオストリームのコンテンツを監視し、前記イベントトリガの第2の要因を識別することと、
前記第1の要因および前記第2の要因を識別することに基づいて、前記イベントトリガを識別することと
を行うように構成され、
前記イベントトリガは、前記第1の要因が識別され、前記第2の要因が識別されないときには識別されず、前記イベントトリガは、前記第2の要因が識別され、前記第1の要因が識別されないときには識別されない、項目12に記載のシステム。
(項目20)
前記制御回路はさらに、
前記第2のビデオストリームの長さを、前記第2のビデオストリームを伝送するための事前決定された期間と比較することと、
前記比較に基づいて、前記第2のビデオストリームの長さが前記事前決定された期間に達していることを決定することに応答して、前記第1のビデオストリームを伝送し続けながら、前記第2のビデオストリームの伝送を中断することと
を行うように構成される、項目12に記載のシステム。
(項目21)
前記制御回路はさらに、
前記第1のビデオストリームのコンテンツを監視し、前記イベントの終了を識別することと、
前記イベントの終了を識別することに応答して、前記第1のビデオストリームを伝送し続けながら、前記第2のビデオストリームの伝送を中断することと
を行うように構成される、項目12に記載のシステム。
(項目22)
イベントがビデオストリーム内で検出されるときに、スローモーションビデオストリームを提供するためのシステムであって、前記システムは、
制御回路を用いて、第1のビデオストリームを生成するための手段と、
前記制御回路を用いて、前記第1のビデオストリームの再生速度を修正することによって、前記第1のビデオストリームから第2のビデオストリームを生成するための手段であって、前記第2のビデオストリームは、スローモーションビデオストリームである、手段と、
前記制御回路を用いて、前記第1のビデオストリームのコンテンツを監視し、前記第1のビデオストリーム内で、イベントトリガの所定のセットのうちのイベントトリガを識別するための手段であって、前記イベントトリガの所定のセットのうちの各イベントトリガは、前記第2のビデオストリームを使用して表示のために生成される、イベントの前記第1のビデオストリーム内の存在を示す、手段と、
前記制御回路を用いて、前記イベントトリガの識別に基づいて、前記第1のビデオストリームとともに前記第2のビデオストリームを伝送することを決定するための手段と、
前記第1のビデオストリームとともに前記第2のビデオストリームを伝送することを決定することに応答して、通信回路を用いて、前記第1のビデオストリームおよび前記第2のビデオストリームの両方を同時に伝送するための手段と
を備える、システム。
(項目23)
前記イベントトリガと関連付けられるイベントのタイプを決定するための手段と、
前記タイプをデータベースのエントリと比較するための手段であって、前記エントリのうちの各個別のエントリは、異なるタイプのイベントを所定のスローモーション再生速度に関連付ける、手段と、
前記比較に基づいて、前記第2のビデオストリームのための所定の再生速度を識別するための手段と、
前記所定の再生速度に等しくなるように前記第2のビデオストリームの再生速度を修正するための手段と
をさらに備える、項目22に記載のシステム。
(項目24)
前記イベントトリガに基づいて、前記第2のビデオストリームに追加する仮想グラフィックのタイプを決定するための手段と、
前記仮想グラフィックのタイプおよび前記第2のビデオストリームのコンテンツに基づいて、前記仮想グラフィックを生成するための手段と、
前記仮想グラフィックを前記第2のビデオストリームに追加するための手段と
をさらに備える、項目22に記載のシステム。
(項目25)
ユーザ機器を伴う相互作用を記述するデータを受信するための手段と、
前記相互作用を記述するデータを監視し、前記相互作用内で前記イベントの参照を識別するための手段と
をさらに備え、
前記第1のビデオストリームとともに前記第2のビデオストリームを伝送することを決定するための前記手段は、前記相互作用内で前記イベントの参照を識別することに基づいて、前記第1のビデオストリームとともに前記第2のビデオストリームを伝送することを決定するための手段を備える、項目22に記載のシステム。
(項目26)
前記相互作用を記述するデータを監視し、前記相互作用内で前記イベントの参照を識別するための前記手段は、
前記相互作用を記述するデータのコンテンツを、前記イベントに対応するメタデータと比較するための手段と、
前記比較に基づいて、前記相互作用が前記イベントに関連することを決定するための手段と、
前記相互作用を記述するデータのコンテンツに基づいて、前記相互作用が前記イベントへの関心を示すことを決定するための手段と
を備える、項目25に記載のシステム。
(項目27)
前記ユーザ機器を伴う前記相互作用は、前記ユーザ機器によって受信される電子通信を含み、前記システムはさらに、前記イベントを、前記ユーザ機器に前もって伝送されたイベントのリストと比較し、前記イベントが前記ユーザ機器に前もって伝送されていたかどうかを決定するための手段を備え、前記第1のビデオストリームとともに前記第2のビデオストリームを伝送することを決定するための前記手段は、前記イベントが前記ユーザ機器に前もって伝送されていたかどうかを決定するための手段を備える、項目25に記載のシステム。
(項目28)
前記第1のビデオストリームのコンテンツを監視し、前記第1のビデオストリーム内でイベントトリガを識別するための前記手段は、
前記第1のビデオストリームの前記コンテンツに関連するソーシャルメディアフィードを受信するための手段と、
前記ソーシャルメディアフィード上のアクティビティのレベルを監視し、前記イベントトリガを識別するための手段と、
前記監視中に、前記ソーシャルメディアフィード上の前記アクティビティのレベルがアクティビティの閾値レベルを超えることを検出することに応答して、前記イベントトリガを識別するための手段と
を備える、項目22に記載のシステム。
(項目29)
前記第1のビデオストリームのコンテンツを監視し、前記第1のビデオストリーム内で前記イベントトリガの所定のセットのうちの前記イベントトリガを識別するための前記手段は、
前記第1のビデオストリームのコンテンツを監視し、前記イベントトリガの第1の要因を識別するための手段と、
前記第1のビデオストリームのコンテンツを監視し、前記イベントトリガの第2の要因を識別するための手段と、
前記第1の要因および前記第2の要因を識別することに基づいて、前記イベントトリガを識別するための手段であって、前記イベントトリガは、前記第1の要因が識別され、前記第2の要因が識別されないときには識別されず、前記イベントトリガは、前記第2の要因が識別され、前記第1の要因が識別されないときには識別されない、手段と
を備える、項目22に記載のシステム。
(項目30)
前記第2のビデオストリームの長さを、前記第2のビデオストリームを伝送するための事前決定された期間と比較するための手段と、
前記比較に基づいて、前記第2のビデオストリームの長さが前記事前決定された期間に達していることを決定することに応答して、前記第1のビデオストリームを伝送し続けながら、前記第2のビデオストリームの伝送を中断するための手段と
をさらに備える、項目22に記載のシステム。
(項目31)
前記第1のビデオストリームのコンテンツを監視し、前記イベントの終了を識別するための手段と、
前記イベントの終了を識別することに応答して、前記第1のビデオストリームを伝送し続けながら、前記第2のビデオストリームの伝送を中断するための手段と
をさらに備える、項目22に記載のシステム。
(項目32)
イベントがビデオストリーム内で検出されるときに、スローモーションビデオストリームを提供するためのその上にエンコードされた命令を伴うメモリを備える、非一過性のコンピュータ可読媒体であって、前記命令は、
制御回路を用いて、第1のビデオストリームを生成するための命令と、
前記制御回路を用いて、前記第1のビデオストリームの再生速度を修正することによって、前記第1のビデオストリームから第2のビデオストリームを生成するための命令であって、前記第2のビデオストリームは、スローモーションビデオストリームである、命令と、
前記制御回路を用いて、前記第1のビデオストリームのコンテンツを監視し、前記第1のビデオストリーム内で、イベントトリガの所定のセットのうちのイベントトリガを識別するための命令であって、前記イベントトリガの所定のセットのうちの各イベントトリガは、前記第2のビデオストリームを使用して表示のために生成される、イベントの前記第1のビデオストリーム内の存在を示す、命令と、
前記制御回路を用いて、前記イベントトリガの識別に基づいて、前記第1のビデオストリームとともに前記第2のビデオストリームを伝送することを決定するための命令と、
前記第1のビデオストリームとともに前記第2のビデオストリームを伝送することを決定することに応答して、通信回路を用いて、前記第1のビデオストリームおよび前記第2のビデオストリームの両方を同時に伝送するための命令と
を備える、非一過性のコンピュータ可読媒体。
(項目33)
前記命令はさらに、
前記イベントトリガと関連付けられるイベントのタイプを決定するための命令と、
前記タイプをデータベースのエントリと比較するための命令であって、前記エントリのうちの各個別のエントリは、異なるタイプのイベントを所定のスローモーション再生速度に関連付ける、命令と、
前記比較に基づいて、前記第2のビデオストリームのための所定の再生速度を識別するための命令と、
前記所定の再生速度に等しくなるように前記第2のビデオストリームの再生速度を修正するための命令と
を備える、項目32に記載の非一過性のコンピュータ可読媒体。
(項目34)
前記命令はさらに、
前記イベントトリガに基づいて、前記第2のビデオストリームに追加する仮想グラフィックのタイプを決定するための命令と、
前記仮想グラフィックのタイプおよび前記第2のビデオストリームのコンテンツに基づいて、前記仮想グラフィックを生成するための命令と、
前記仮想グラフィックを前記第2のビデオストリームに追加するための命令と
を備える、項目32に記載の非一過性のコンピュータ可読媒体。
(項目35)
前記命令はさらに、
ユーザ機器を伴う相互作用を記述するデータを受信するための命令と、
前記相互作用を記述するデータを監視し、前記相互作用内で前記イベントの参照を識別するための命令と
をさらに備え、
前記第1のビデオストリームとともに前記第2のビデオストリームを伝送することを決定するための前記命令は、前記相互作用内で前記イベントの参照を識別することに基づいて、前記第1のビデオストリームとともに前記第2のビデオストリームを伝送することを決定するための命令を備える、項目32に記載の非一過性のコンピュータ可読媒体。
(項目36)
前記相互作用を記述するデータを監視し、前記相互作用内で前記イベントの参照を識別するための前記命令は、
前記相互作用を記述するデータのコンテンツを、前記イベントに対応するメタデータと比較するための命令と、
前記比較に基づいて、前記相互作用が前記イベントに関連することを決定するための命令と、
前記相互作用を記述するデータのコンテンツに基づいて、前記相互作用が前記イベントへの関心を示すことを決定するための命令と
を備える、項目35に記載の非一過性のコンピュータ可読媒体。
(項目37)
前記ユーザ機器を伴う前記相互作用は、前記ユーザ機器によって受信される電子通信を含み、前記命令はさらに、前記イベントを、前記ユーザ機器に前もって伝送されたイベントのリストと比較し、前記イベントが前記ユーザ機器に前もって伝送されていたかどうかを決定するための命令を備え、前記第1のビデオストリームとともに前記第2のビデオストリームを伝送することを決定するための前記命令は、前記イベントが前記ユーザ機器に前もって伝送されていたかどうかを決定するための命令を備える、項目35に記載の非一過性のコンピュータ可読媒体。
(項目38)
前記第1のビデオストリームのコンテンツを監視し、前記第1のビデオストリーム内でイベントトリガを識別するための前記命令は、
前記第1のビデオストリームの前記コンテンツに関連するソーシャルメディアフィードを受信するための命令と、
前記ソーシャルメディアフィード上のアクティビティのレベルを監視し、前記イベントトリガを識別するための命令と、
前記監視中に、前記ソーシャルメディアフィード上の前記アクティビティのレベルがアクティビティの閾値レベルを超えることを検出することに応答して、前記イベントトリガを識別するための命令と
を備える、項目32に記載の非一過性のコンピュータ可読媒体。
(項目39)
前記第1のビデオストリームのコンテンツを監視し、前記第1のビデオストリーム内で前記イベントトリガの所定のセットのうちの前記イベントトリガを識別するための前記命令は、
前記第1のビデオストリームのコンテンツを監視し、前記イベントトリガの第1の要因を識別するための命令と、
前記第1のビデオストリームのコンテンツを監視し、前記イベントトリガの第2の要因を識別するための命令と、
前記第1の要因および前記第2の要因を識別することに基づいて、前記イベントトリガを識別するための命令であって、前記イベントトリガは、前記第1の要因が識別され、前記第2の要因が識別されないときには識別されず、前記イベントトリガは、前記第2の要因が識別され、前記第1の要因が識別されないときには識別されない、命令と
を備える、項目32に記載の非一過性のコンピュータ可読媒体。
(項目40)
前記命令はさらに、
前記第2のビデオストリームの長さを、前記第2のビデオストリームを伝送するための事前決定された期間と比較するための命令と、
前記比較に基づいて、前記第2のビデオストリームの長さが前記事前決定された期間に達していることを決定することに応答して、前記第1のビデオストリームを伝送し続けながら、前記第2のビデオストリームの伝送を中断するための命令と
を備える、項目32に記載の非一過性のコンピュータ可読媒体。
(項目41)
前記命令はさらに、
前記第1のビデオストリームのコンテンツを監視し、前記イベントの終了を識別するための命令と、
前記イベントの終了を識別することに応答して、前記第1のビデオストリームを伝送し続けながら、前記第2のビデオストリームの伝送を中断するための命令と
を備える、項目32に記載の非一過性のコンピュータ可読媒体。
(項目42)
イベントがビデオストリーム内で検出されるときに、スローモーションビデオストリームを提供するための方法であって、前記方法は、
第1のビデオストリームを生成することと、
前記第1のビデオストリームの再生速度を修正することによって、前記第1のビデオストリームから第2のビデオストリームを生成することであって、前記第2のビデオストリームは、スローモーションビデオストリームである、ことと、
前記第1のビデオストリームのコンテンツを監視し、前記第1のビデオストリーム内で、イベントトリガの所定のセットのうちのイベントトリガを識別することであって、前記イベントトリガの所定のセットのうちの各イベントトリガは、前記第2のビデオストリームを使用して表示のために生成される、イベントの前記第1のビデオストリーム内の存在を示す、ことと、
前記イベントトリガの識別に基づいて、前記第1のビデオストリームとともに前記第2のビデオストリームを伝送することを決定することと、
前記第1のビデオストリームとともに前記第2のビデオストリームを伝送することを決定することに応答して、前記第1のビデオストリームおよび前記第2のビデオストリームの両方を同時に伝送することと
を含む、方法。
(項目43)
前記イベントトリガと関連付けられるイベントのタイプを決定することと、
前記タイプをデータベースのエントリと比較することであって、前記エントリのうちの各個別のエントリは、異なるタイプのイベントを所定のスローモーション再生速度に関連付ける、ことと、
前記比較に基づいて、前記第2のビデオストリームの所定の再生速度を識別することと、
前記所定の再生速度に等しくなるように前記第2のビデオストリームの再生速度を修正することと
をさらに含む、項目42に記載の方法。
(項目44)
前記イベントトリガに基づいて、前記第2のビデオストリームに追加する仮想グラフィックのタイプを決定することと、
前記仮想グラフィックのタイプおよび前記第2のビデオストリームのコンテンツに基づいて、前記仮想グラフィックを生成することと、
前記仮想グラフィックを前記第2のビデオストリームに追加することと
をさらに含む、項目42-43のいずれかに記載の方法。
(項目45)
ユーザ機器を伴う相互作用を記述するデータを受信することと、
前記相互作用を記述するデータを監視し、前記相互作用内で前記イベントの参照を識別することと
をさらに含み、
前記第1のビデオストリームとともに前記第2のビデオストリームを伝送することを決定することはさらに、前記相互作用内で前記イベントの参照を識別することに基づく、項目42-44のいずれかに記載の方法。
(項目46)
前記相互作用を記述するデータを監視し、前記相互作用内で前記イベントの参照を識別することは、
前記相互作用を記述するデータのコンテンツを、前記イベントに対応するメタデータと比較することと、
前記比較に基づいて、前記相互作用が前記イベントに関連することを決定することと、
前記相互作用を記述するデータのコンテンツに基づいて、前記相互作用が前記イベントへの関心を示すことを決定することと
を含む、項目45に記載の方法。
(項目47)
前記ユーザ機器を伴う前記相互作用は、前記ユーザ機器によって受信される電子通信を含み、前記方法はさらに、前記イベントを、前記ユーザ機器に前もって伝送されたイベントのリストと比較し、前記イベントが前記ユーザ機器に前もって伝送されていたかどうかを決定することを含み、前記第1のビデオストリームとともに前記第2のビデオストリームを伝送することを決定することはさらに、前記イベントが前記ユーザ機器に前もって伝送されていたかどうかに基づく、項目45-46のいずれかに記載の方法。
(項目48)
前記第1のビデオストリームのコンテンツを監視し、前記第1のビデオストリーム内でイベントトリガを識別することは、
前記第1のビデオストリームの前記コンテンツに関連するソーシャルメディアフィードを受信することと、
前記ソーシャルメディアフィード上のアクティビティのレベルを監視し、前記イベントトリガを識別することと、
前記監視中に、前記ソーシャルメディアフィード上の前記アクティビティのレベルがアクティビティの閾値レベルを超えることを検出することに応答して、前記イベントトリガを識別することと
を含む、項目42-47のいずれかに記載の方法。
(項目49)
前記第1のビデオストリームのコンテンツを監視し、前記第1のビデオストリーム内で前記イベントトリガの所定のセットのうちの前記イベントトリガを識別することは、
前記第1のビデオストリームのコンテンツを監視し、前記イベントトリガの第1の要因を識別することと、
前記第1のビデオストリームのコンテンツを監視し、前記イベントトリガの第2の要因を識別することと、
前記第1の要因および前記第2の要因を識別することに基づいて、前記イベントトリガを識別することであって、前記イベントトリガは、前記第1の要因が識別され、前記第2の要因が識別されないときには識別されず、前記イベントトリガは、前記第2の要因が識別され、前記第1の要因が識別されないときには識別されない、ことと
を含む、項目42-48のいずれかに記載の方法。
(項目50)
前記第2のビデオストリームの長さを、前記第2のビデオストリームを伝送するための事前決定された期間と比較することと、
前記比較に基づいて、前記第2のビデオストリームの長さが前記事前決定された期間に達していることを決定することに応答して、前記第1のビデオストリームを伝送し続けながら、前記第2のビデオストリームの伝送を中断することと
をさらに含む、項目42-49のいずれかに記載の方法。
(項目51)
前記第1のビデオストリームのコンテンツを監視し、前記イベントの終了を識別することと、
前記イベントの終了を識別することに応答して、前記第1のビデオストリームを伝送し続けながら、前記第2のビデオストリームの伝送を中断することと
をさらに含む、項目42-50のいずれかに記載の方法。
【図面の簡単な説明】
【0017】
本開示の上記および他の目的および利点は、同様の参照文字が全体を通して同様の部分を指す、添付の図面と併せて考慮される、以下の発明を実施するための形態の検討から明白となるであろう。
【0018】
図1図1は、本開示のいくつかの実施形態による、2つのビデオストリームを表示している、メディアガイドアプリケーションによって生成される表示の例証的実施例を示す。
図2図2は、本開示のいくつかの実施形態による、メディアガイドアプリケーションによって生成される表示画面の例証的実施例を示す。
図3図3は、本開示のいくつかの実施形態による、メディアガイドアプリケーションによって生成される表示画面の別の例証的実施例を示す。
図4図4は、本開示のいくつかの実施形態による、例証的ユーザ機器デバイスのブロック図である。
図5図5は、本開示のいくつかの実施形態による、例証的メディアシステムのブロック図である。
図6図6は、本開示のいくつかの実施形態による、ビデオストリームに描写される特定のイベントを示すスローモーションビデオストリームとともに、ビデオストリームを提供することに関与する例証的ステップのフローチャートである。
図7図7は、本開示のいくつかの実施形態による、スローモーションビデオストリームを生成するための例証的ステップのフローチャートである。
図8図8は、本開示のいくつかの実施形態による、スローモーションビデオストリームを伝送するためのイベントトリガがビデオストリーム内に存在するかどうかを決定するための例証的ステップのフローチャートである。
図9図9は、本開示のいくつかの実施形態による、第2のビデオストリームを伝送するかどうかを決定するための例証的ステップのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
ビデオストリームに描写される特定のイベントを示すスローモーションビデオとともに、ビデオストリームを提供するための方法およびシステムが、本明細書に説明される。スポーツの試合のストリーム等のライブビデオストリームは、得点イベント、反則、挑戦、レースの完走等の視聴者に特に着目される主要イベントを含むであろう。これら等のイベントは、多くの場合、高速移動を有し、それらは、スローモーションでより良く観察されることができる。視聴者がスローモーションでこれらのイベントを鑑賞し得ることを確実にするために、本明細書で提供される方法およびシステムは、スローモーションビデオストリームを生成し、ビデオストリーム内の主要イベントを識別し、通常速度ビデオストリームとともに、主要イベントを示すスローモーションビデオストリームを視聴者に伝送する。本明細書に説明される方法およびステムは、主要イベントが検出される瞬間に、視聴者が主要イベントのスローモーションバージョンへのアクセスを有することを確実にすることによって、関連技術分野の限界を克服する。
【0020】
いくつかの実施形態では、メディアガイドアプリケーションは、例えば、フットボールの試合を示す、通常速度ビデオストリームである、第1のビデオストリームを生成する。メディアガイドアプリケーションは、第1のビデオストリームの再生速度を修正することによって、第1のビデオストリームから、第2のスローモーションビデオストリームを生成する。メディアガイドアプリケーションは、第1のビデオストリームのコンテンツを監視し、イベントトリガの所定のセットのうちのイベントトリガを識別する。各イベントトリガは、第1のビデオストリームが、メディアガイドアプリケーションが第2のビデオストリームを使用して表示のために生成するはずであるイベントを含むことを示す。例えば、第1のビデオストリームがフットボールの試合を示す場合、イベントトリガは、第1のビデオストリームがタッチダウンを含むことを示してもよい。識別に基づいて、メディアガイドアプリケーションは、第1のビデオストリームとともに第2のスローモーションビデオストリームを伝送することを決定し、メディアガイドアプリケーションは、第1の通常速度ビデオストリームおよび第2のスローモーションビデオストリームの両方を伝送する。
【0021】
図1は、本開示のいくつかの実施形態による、2つのビデオストリームを表示している、メディアガイドアプリケーションによって生成される表示の例証的実施例を示す。図1は、(例えば、ユーザ機器の)表示100を示す。表示100は、フル画面で第1のビデオストリーム102、およびピクチャインピクチャウィンドウで第2のビデオストリーム104を表示している。メディアガイドアプリケーションは、第1のビデオストリーム102を生成する。例えば、メディアガイドアプリケーションは、ライブイベントから1つ以上のライブビデオを受信してもよく、受信されたライブビデオからユーザに伝送するためのビデオストリームを生成してもよい。ライブイベントは、フットボールの試合、サッカーの試合、野球の試合、ホッケーの試合、バスケットボールの試合、トラック競技、水泳等のスポーツの試合を含んでもよい。ライブイベントは、イベントからのスローモーションビデオクリップを見ることへの関心があろう、授賞式、コンサート、討論、バラエティ番組等の任意の他のタイプのイベントを含んでもよい。
【0022】
いくつかの実施形態では、(例えば、サーバの)制御回路によって実行されるメディアガイドアプリケーションは、1つ以上のビデオ入力に基づいて、第1のストリームを生成してもよい。メディアガイドアプリケーションを実装する、制御回路の構造および付加的機能は、図4に関して下記にさらに説明される。例えば、メディアガイドアプリケーションは、ライブイベントを描写する単一のビデオストリームを受信し、ユーザ機器への伝送のためのビデオストリームを処理および/またはフォーマットしてもよい。別の実施例として、メディアガイドアプリケーションは、例えば、イベント時に存在するいくつかのカメラから、いくつかのビデオフィードを受信してもよく、例えば、1つの時点における1つのカメラアングルからのビデオフィードを使用して、および後の時点における別のカメラからのビデオフィードを使用して、フィードを組み立てて単一のビデオフィードを形成してもよい。メディアガイドアプリケーションは、自動的に、またはある手動入力に基づいて、これらのフィードをアセンブルしてもよい。メディアガイドアプリケーションは、ユーザ機器への伝送のために、必要に応じてアセンブルされたビデオをフォーマットしてもよい。
【0023】
いくつかの実施形態では、メディアガイドアプリケーションは、第1のビデオストリームの再生速度を修正することによって、第1のビデオストリーム102から、スローモーションビデオストリームである第2のビデオストリーム104を生成する。例えば、メディアガイドアプリケーションは、第1のビデオストリーム102を複製して第2のビデオストリーム104を作成してもよく、次いで、例えば、メディアガイドアプリケーションが第2のビデオストリーム104のビデオを表示するはずである再生レートを規定するように、第2のビデオストリーム104の性質を修正してもよい。例えば、ビデオが、典型的には、毎秒24フレームで再生される場合、メディアガイドアプリケーションは、第2のビデオストリーム104が通常再生レートの1/4で再生されるように、第2のビデオストリーム104が毎秒6フレームで再生されるはずであることを規定する、データを第2のビデオストリーム104の中に含んでもよい。メディアガイドアプリケーションは、全てのスローモーションビデオストリームのための固定再生速度(例えば、通常再生速度の2分の1、通常再生速度の4分の1、通常再生速度の8分の1等)を有してもよい。代替として、メディアガイドアプリケーションは、例えば、ライブイベントのタイプ、第1のビデオストリーム102内でメディアガイドアプリケーションによって検出される特定のイベントまたはトリガ、フレームの間の視覚変化の量、および/または他の要因に基づいて、第2のビデオストリーム104のためのフレームレートを選択してもよい。メディアガイドアプリケーションが第2のビデオストリーム104のための再生速度を選択し得る様式は、下記により詳細に説明される。
【0024】
フレーム再生レートを規定するデータを含むのではなく、メディアガイドアプリケーションは、オリジナルフレームの間にフレームを追加し、標準再生レートで表示されるビデオストリームのスローモーションバージョンを作成することによって、ビデオストリームを修正してもよい。メディアガイドアプリケーションは、上記に説明される技法のうちのいずれかを使用して、第2のビデオストリーム104の所望の速度を決定してもよい。メディアガイドアプリケーションは、固定速度を使用してもよい、またはメディアガイドアプリケーションは、例えば、ライブイベントのタイプ、第1のビデオストリーム102内でメディアガイドアプリケーションによって検出される特定のイベントまたはトリガ、フレームの間の視覚変化の量、および/または他の要因に基づいて、第2のビデオストリーム104のための速度を選択してもよい。メディアガイドアプリケーションは、次いで、第1のビデオストリーム102のフレームを複製し、複製されたフレームの間に付加的フレームを挿入することによって、第2のビデオストリーム104が所望の速度を有するように、第2のビデオストリーム104を生成する。例えば、メディアガイドアプリケーションは、同一の画像が通常よりも長くメディアガイドアプリケーションによって表示されるように、各フレームを1回またはそれを上回って複製し得る。別の実施例として、メディアガイドアプリケーションは、捕捉されたフレームの間に画像をデジタルで補間し、捕捉されたフレームの間により円滑な遷移を作成してもよい。メディアガイドアプリケーションは、決定された速度に基づいて、挿入するフレームの数を選択するであろう。例えば、速度がオリジナル速度の4分の1である場合、メディアガイドアプリケーションは、各オリジナルフレームの間に3つの付加的フレームを追加するであろう。速度がオリジナル速度の2分の1である場合、メディアガイドは、各オリジナルフレームの間に1つの付加的フレームを追加するであろう。
【0025】
いくつかの実施形態では、ビデオフィードは、メディアガイドアプリケーションが第1のビデオストリーム102を生成するときに、メディアガイドアプリケーションが、ビデオからフレームを除去するか、またはメディアガイドアプリケーションによって表示されるビデオが通常速度で出現するように、メディアガイドアプリケーションがフレームレートを加速するかのいずれかであるように、通常よりも高いフレームレートで記録されている場合がある。例えば、標準ビデオストリームが毎秒24フレームを有する場合、カメラは、通常よりも高いフレームレート、例えば、毎秒96フレームで、ライブイベントを捕捉するように構成されてもよい。ビデオは、高品質スローモーションストリームがビデオストリームから作成され得るように、このように捕捉されてもよい。メディアガイドアプリケーションが毎秒24フレームでこの高フレームレートビデオを再生する場合、ビデオは、捕捉されたイベントが起こった速度の4分の1で、動きを減速させると考えられるであろう。したがって、この場合、メディアガイドアプリケーションは、所望のスローモーション速度が、高フレームレートビデオが標準再生フレームレートにおいて再生するであろう速度に合致する場合、第2のビデオストリーム104を修正する必要がない場合がある。
【0026】
いくつかの実施形態では、メディアガイドアプリケーションは、第1のビデオストリーム102のコンテンツを監視し、第1のビデオストリーム102内で、イベントトリガの所定のセットのうちのイベントトリガを識別する。イベントトリガの所定のセットのうちの各イベントトリガは、第2のビデオストリーム104を使用して表示のために生成される、イベントの第1のビデオストリーム102内の存在を示す。例えば、ライブのフットボールの試合における1つのイベントトリガは、第1のビデオストリーム102のオーディオにおいて閾値音量レベルを上回って話される言葉「タッチダウン」であってもよい。これは、タッチダウンイベントが第1のビデオストリーム102内に存在することを示し、本タッチダウンイベントは、第2のスローモーションビデオストリーム104を使用して表示のために生成されるものである。
【0027】
本明細書で使用されるように、イベントトリガは、ライブイベントの一部が、ユーザに特に着目され得るなんらかのイベントを含むことを示す、あらゆるものを指す。イベントトリガは、例えば、第1のビデオストリーム102のオーディオコンテンツ、視覚コンテンツ、および利用可能である場合、クローズドキャプションコンテンツを分析することによって、第1のビデオストリーム102の中に見出されてもよい。イベントトリガは、補助データ、例えば、センサからのデータ、ソーシャルメディアフィード、スコアまたはプレー更新、メタデータ(例えば、第1のビデオストリーム102とともに受信される、または第三者ソースから受信される)、またはイベントの存在を示す手動入力の中に見出されてもよい。各イベントトリガは、視覚、オーディオ、クローズドキャプションコンテンツ、および/または外部データの1つ以上の属性で構成されてもよく、異なる属性の組み合わせで構成されてもよい。第1のビデオストリーム102内で識別される属性は、例えば、音量レベル、オーディオまたはクローズドキャプション内の個々の言葉または語句、話者識別、単一フレーム視覚特性、および検出される移動を含んでもよい。メディアガイドアプリケーションは、任意の検出される属性をイベントトリガの所定のセットと比較し、イベントトリガを識別してもよい。代替として、メディアガイドアプリケーションは、第1のビデオストリーム102内または補助データ内のイベントトリガを直接識別してもよい。
【0028】
メディアガイドアプリケーションは、第1のビデオストリーム102のオーディオコンポーネントを分析し、音量レベル、口頭によるコンテンツ、および/または話者の識別を含む、種々のオーディオ属性を決定してもよい。例えば、メディアガイドアプリケーションが所与の閾値を上回る音量レベルを検出する場合、本音量レベルは、イベントの存在を示してもよい、または本音量レベルは、1つ以上の他の要因と組み合わせてイベントを示し得る、興奮の程度を示してもよい。メディアガイドアプリケーションは、アナウンサが声を張り上げるとき、観衆が興奮しているとき、レースの開始を示す銃が撃たれるとき、ホイッスルが反則を宣言するとき等に、閾値を上回る音量を検出してもよい。メディアガイドアプリケーションは、口頭によるコンテンツ(すなわち、使用される言葉)を分析し、アナウンサまたは他の人がイベントにリアルタイムで応答しているかどうかを検出してもよい。例えば、メディアガイドアプリケーションは、アナウンサが得点アクティビティを叫ぶこと(例えば、「タッチダウン!」、「ゴール!」)、ある他のタイプのアクティビティを叫ぶこと(例えば、「ファーストダウン」、「チャレンジ」、「フィニッシュライン」)、またはアクションに注意を向けるための言葉を使用すること(例えば、「あれを見て下さい!」、「…は見たことがありません」)を検出してもよい。メディアガイドアプリケーションは、より精巧な発話パターン認識を使用し、イベントトリガを識別するために使用され得るオーディオの種々の属性を識別してもよい。話者の識別もまた、イベントトリガを識別することに関連し得、例えば、審判がフットボールの試合中に「タッチダウン」と言うとき、ビデオは、典型的には、スローモーションで示される必要がない、審判の顔に焦点を合わせている。さらに、異なるアナウンサは、メディアガイドアプリケーションが考慮し得る、異なるスタイルおよび発話パターンを有し得る。
【0029】
クローズドキャプションが制御回路において受信または生成される場合、メディアガイドアプリケーションは、クローズドキャプションデータを分析し、アナウンサまたは他の人がイベントにリアルタイムで応答しているかどうかを検出するためにメディアガイドアプリケーションが使用し得る、クローズドキャプションの属性を識別してもよい。クローズドキャプションデータが話者の識別を含む場合、メディアガイドアプリケーションはまた、イベントトリガを識別する際に話者の識別を考慮してもよい。メディアガイドアプリケーションは、例えば、キーワードを検索するように、または発話の語句、文、および/またはより長い節を分析し、上記に説明されるような属性およびイベントトリガを識別するように、オーディオ情報が処理される同一の方法で、クローズドキャプションを処理してもよい。
【0030】
メディアガイドアプリケーションはまた、ビデオの視覚コンポーネントを分析し、メディアガイドアプリケーションがイベントトリガを検出するために使用し得る、視覚属性を決定してもよい。メディアガイドアプリケーションは、各フレームを別個に分析し、エンドゾーンの中へ入ったフットボール、ネットの中にあるバスケットボール、またはフィニッシュラインを横断する走者等のフレーム内の属性を識別してもよい。メディアガイドアプリケーションは、加えて、または代替として、2つ以上のフレームをともに分析し、レシーバによってキャッチされているフットボール、またはグラウンドから跳んでいる走り高跳びの選手等の視覚属性を示す、移動を検出してもよい。メディアガイドアプリケーションはまた、画像上の言葉「タッチダウン」または「ゴール」、イベント時にスコアボード内で変化するスコア、またはビデオにグラフィックで追加されるスコアボード上で変化するスコアのいずれか等の合図をビデオグラフィック内で検出してもよい。メディアガイドアプリケーションは、本明細書に説明される視覚、オーディオ、およびクローズドキャプション分析のうちのいずれかを含む、複数のタイプの分析、または視覚、オーディオ、および/または字幕属性を識別するように、かつイベントトリガを識別するように、ビデオおよび/または付随するデータを分析するための任意の他の方法を並行して実施してもよい。
【0031】
いくつかの実施形態では、メディアガイドアプリケーションは、イベントトリガと関連付けられるイベントのタイプを決定し、タイプを、エントリのうちの各個別のエントリが異なるタイプのイベントを所定のスローモーション再生速度に関連付ける、データベースのエントリと比較する。異なるタイプのライブイベント(例えば、異なるスポーツ)は、異なる再生速度を有してもよい、またはあるタイプのライブイベント内の異なるイベントは、異なる再生速度を有してもよい。例えば、メディアガイドアプリケーションは、言葉「タッチダウン」およびエンドゾーンに投げ入れられているボールのイベントトリガが、キャッチするタッチダウンイベントと関連付けられること、または言葉「タッチダウン」のイベントトリガおよびエンドゾーンの中へボールを持って走る選手が走るタッチダウンイベントと関連付けられることを決定してもよい。メディアガイドアプリケーションは、次いで、第2のビデオストリーム104のための所定の再生速度を識別し、所定の再生速度に等しくなるように第2のビデオストリーム104の再生速度を修正する。例えば、イベントトリガが走るタッチダウンイベントと関連付けられる場合、メディアガイドアプリケーションは、走るタッチダウンイベントタイプを、走るタッチダウンイベントを所定のスローモーション再生速度、例えば、通常再生速度の4分の1に関連付ける、データベースと比較する。メディアガイドアプリケーションは、第2のビデオストリーム104のためのこの1/4速度を識別し、識別された1/4速度に等しくなるように、タッチダウンを示す第2のビデオストリーム104の再生速度を修正する。イベントトリガがキャッチするタッチダウンイベントと関連付けられる場合、データベースは、異なる所定のスローモーション再生速度、例えば、通常再生速度の8分の1を有してもよい。メディアガイドアプリケーションは、次いで、通常再生速度の8分の1であるように再生速度を修正するであろう。
【0032】
所定の再生速度は、一定の速度である必要はない。例えば、イベントが、走ることが後に続くキャッチ等の2つのアクションから成る場合、メディアガイドアプリケーションは、第2のビデオストリーム104のキャッチ部分を比較的遅い速度(例えば、通常再生速度の8分の1)に設定してもよく、メディアガイドアプリケーションは、第2のビデオストリーム104の走る部分をより速い速度(例えば、通常再生速度の半分)に設定してもよい。さらに、メディアガイドアプリケーションは、単一のイベントが可変レートで示されるように、第2のビデオストリーム104を生成してもよい。例えば、メディアガイドアプリケーションは、キャッチにつながる瞬間よりも遅い再生レートを有するようにキャッチの瞬間を設定してもよい。メディアガイドアプリケーションはまた、または代替として、第1のビデオストリーム102の視覚分析を実施し、第1のビデオストリーム102の本視覚分析に基づいて、再生速度を変動させてもよい。例えば、メディアガイドアプリケーションが、第1のビデオストリーム102がフレームの間により多くの量の変化を有することを検出する場合、メディアガイドアプリケーションは、メディアガイドアプリケーションが、第1のビデオストリーム102がフレームの間により少ない量の変化を有することを検出する場合よりも遅い再生速度を有するように、第2のビデオストリーム104を設定してもよい。
【0033】
いくつかの実施形態では、メディアガイドアプリケーションは、イベントトリガに基づいて、第2のビデオストリーム104に追加する仮想グラフィックのタイプを決定する。メディアガイドアプリケーションは、次いで、仮想グラフィックのタイプおよび第2のビデオストリーム104のコンテンツに基づいて、仮想グラフィックを生成してもよく、仮想グラフィックを第2のビデオストリーム104に追加してもよい。例えば、メディアガイドアプリケーションは、タッチダウンの存在を示すイベントトリガに基づいて、ハイライトを混雑したエンドゾーン内のレシーバに追加することを決定してもよい。混雑したエンドゾーンでは、最初にタッチダウンが示されたときに視聴者がレシーバを見つけることは困難であり得るため、メディアガイドアプリケーションは、付加的グラフィックを追加し、視聴者が見る場所を見出すことに役立ち得る。メディアガイドアプリケーションは、レシーバに重ね合わせられるハイライトを生成し、この仮想グラフィック(ハイライト)を第2のビデオストリーム104に追加するであろう。メディアガイドアプリケーションによって生成される他のグラフィックは、境界線(グラウンド上、または境界の3次元投影を用いたもののいずれか)、ファーストダウンライン、特定の選手、またはボールまたはパック等の試合要素をハイライトするためのグラフィックを含んでもよい。メディアガイドアプリケーションは、異なるイベントトリガを異なるグラフィックと関連付けるデータベースにアクセスしてもよい。例えば、タッチダウンイベントトリガは、特定の選手をハイライトするグラフィックと関連付けられてもよい。チャレンジイベントトリガは、境界線をハイライトするグラフィックと関連付けられてもよい。付加的オーディオ、視覚、および/またはクローズドキャプション分析が、グラフィックを生成するかどうか、および含むグラフィックのタイプを決定するように実施されてもよい。視覚分析は、グラフィックを生成する方法および各フレーム内にグラフィックを設置する場所を決定するように実施されてもよい。
【0034】
いくつかの実施形態では、メディアガイドアプリケーションが、第1のビデオストリーム102のコンテンツを監視してイベントトリガを識別するとき、メディアガイドアプリケーションは、第1のビデオストリーム102のコンテンツに関連するソーシャルメディアフィードを受信し、メディアガイドアプリケーションは、ソーシャルメディアフィード上のアクティビティのレベルを監視する。ソーシャルメディアフィード上のアクティビティのレベルがアクティビティの閾値レベルを超えることを検出するステップに応答して、メディアガイドアプリケーションは、イベントトリガを識別する。例えば、メディアガイドアプリケーションは、フットボールの試合に関連するポストを含む、電子通信(例えば、ソーシャルメディアポスト)のソーシャルメディアフィード(例えば、TWITTERフィードまたはFACEBOOKフィード)を受信してもよい。ソーシャルメディアフィードは、個々のユーザまたはコンテンツプロバイダの間で電子的に通信される任意のデータを含んでもよい。データは、2人以上のユーザの間で私的に共有されてもよい、または公的に共有されてもよい。データは、1人のユーザまたはコンテンツプロバイダに起源を持ち、付加的ユーザによって再伝送されてもよい。データは、任意のフォーマットで異なるタイプのデータまたはコンテンツ(例えば、テキスト、画像、ビデオ)を含んでもよい。複数のフィードが、集約され、次いで、メディアガイドアプリケーションによって受信されてもよく、および/またはメディアガイドアプリケーションは、複数のソーシャルメディアフィードを受信してもよい。
【0035】
メディアガイドアプリケーションが、試合に関連するポストの数が短い期間内に突然増加することを決定する場合、メディアガイドアプリケーションは、イベントが試合において起こったことを決定してもよく、したがって、メディアガイドアプリケーションは、イベントトリガを検出してもよい。メディアガイドアプリケーションは、ポストが、チーム、競技者、コーチ、またはライブイベントの任意の他の参加者に関連することを決定してもよく、メディアガイドアプリケーションは、本情報を使用し、イベントトリガを識別してもよい。メディアガイドアプリケーションは、ポストのコンテンツを分析し、特定のタイプのイベント(例えば、タッチダウンまたはゴール)が起こったことを決定してもよい。メディアガイドアプリケーションは、ポストの数および頻度、ポストのコンテンツ、ポストの中に含まれる任意のタグ、ポストの気分、ポストの中に含まれる写真またはビデオ、およびイベントトリガを識別することに関連する任意の他の属性を分析してもよい。メディアガイドは、スコアが変化したことを示すデータ、またはボールまたはパックがゴールを越えて入ったことを示すデータ等の他のタイプの補完データを受信してもよい。データは、(例えば、電子センサによって)自動的に生成されてもよい、または(例えば、イベントを視聴する個人によって)手動で生成されてもよい。
【0036】
いくつかの実施形態では、メディアガイドアプリケーションが、第1のビデオストリーム102のコンテンツを監視してイベントトリガを識別するとき、メディアガイドアプリケーションは、第1のビデオストリーム102のコンテンツを監視して、イベントトリガの第1の要因を識別し、メディアガイドアプリケーションは、第1のビデオストリーム102のコンテンツを監視して、イベントトリガの第2の要因を識別し、第1の要因および第2の要因を識別するステップに基づいて、メディアガイドアプリケーションは、イベントトリガを識別する。そのような実施形態では、メディアガイドアプリケーションは、第1の要因が識別され、第2の要因が識別されないときには、イベントトリガを識別せず、メディアガイドアプリケーションは、第2の要因が識別され、第1の要因が識別されないときには、イベントトリガを識別しない。例えば、イベントトリガは、アナウンサが閾値音量レベルを上回る言葉「タッチダウン」と言うことであってもよい。メディアガイドアプリケーションが、アナウンサが言葉「タッチダウン」と言うが、より低い音量であることを検出する場合、またはメディアガイドアプリケーションが、アナウンサが閾値音量レベルに達するが、言葉「タッチダウン」と言わないことを検出する場合、メディアガイドアプリケーションは、本イベントトリガを識別しないであろう。単一のトリガのために2つを上回る要因が存在し得る。単一のイベントトリガのための要因は、異なるタイプのデータ、例えば、オーディオデータ、クローズドキャプションデータ、ソーシャルメディアデータ等の中に見出されてもよい。
【0037】
いくつかの実施形態では、メディアガイドアプリケーションは、イベントトリガを識別するステップに基づいて、第1のビデオストリーム102とともに第2のビデオストリーム104を伝送することを決定する。例えば、ユーザが、タッチダウンを伴う通常ストリームおよびスローモーションビデオの両方を視聴することに関心を持つであろうため、メディアガイドアプリケーションは、タッチダウンイベントの存在を示すイベントトリガを識別するステップに基づいて、第1のビデオストリーム(通常速度でタッチダウンを示すビデオストリーム)とともに、タッチダウンの第2のスローモーションビデオストリームを伝送することを決定する。
【0038】
多くの場合、(例えば、放送が必要に応じて検閲され得るように)ライブイベントのビデオがヘッドエンドまたはサーバにおいて受信される時間とライブイベントのビデオがユーザ機器に伝送される時間との間に遅延があるため、イベントのライブビデオは、メディアガイドアプリケーションがビデオをユーザに伝送する前にメディアガイドアプリケーションによって受信および分析されることができる。例えば、キャッチが行われ、キャッチがアナウンサによって叫ばれるまで、タッチダウンプレーが起こっていることがメディアガイドアプリケーションに明確ではない場合がある。遅延ウィンドウが十分に長い(典型的には7秒)ため、アナウンスが行われる時間までに、キャッチがユーザ機器に伝送または表示されていないであろう。したがって、キャッチの開始がユーザ機器に伝送されて表示される時間までに、メディアガイドアプリケーションは、第1のビデオストリームがイベントトリガを含むであろうことを決定するために十分なビデオフィードを受信しており、両方とも検出されたイベントを示す、第1のビデオストリームおよび第2のビデオストリームを同時に伝送することができる。
【0039】
いくつかの実施形態では、メディアガイドアプリケーションはまた、ユーザ機器を伴う相互作用を記述するデータを受信し、相互作用を記述するデータを監視して、相互作用内でイベントの参照を識別する。この場合、メディアガイドアプリケーションは、相互作用内でイベントの参照を識別するステップにさらに基づいて、第1のビデオストリームとともに第2のビデオストリームを伝送することを決定してもよい。相互作用は、ユーザ機器の存在下の2人ユーザの間の相互作用であってもよい。例えば、メディアガイドアプリケーションは、試合を鑑賞している2人のユーザの間の会話を記述する、マイクロホンデータフィードからのデータを受信してもよく、メディアガイドアプリケーションは、ユーザがタッチダウンイベントを予想していることを決定し、次いで、ユーザがイベントに関心を持っているため、第1のビデオストリームとともに第2のビデオストリームを伝送することを決定してもよい。相互作用は、ユーザ機器を介して(例えば、コンピュータ、スマートフォン、タブレット等の間で)通信する2人以上のユーザの間にあってもよい。代替として、相互作用は、ユーザとユーザ機器と間にあってもよい。例えば、ユーザは、ユーザ機器に直接話し掛ける、または入力デバイスまたは他のインターフェースを使用し、選好または関心を提供してもよい。
【0040】
相互作用は、ライブイベントの特定の参照を伴わずに行われる発言または選択を含んでもよい。例えば、メディアガイドアプリケーションは、ユーザが特定のチームまたは競技者への関心を示したことを検出してもよい。例えば、ユーザが空想のフットボールチームのための競技者を選択する場合、これは、ユーザが競技者を伴う主要イベントのスローモーションビデオストリームを視聴することに関心を持つであろうことをメディアガイドアプリケーションに示すであろう。相互作用を検出するアプリケーションは、相互作用を分析し、相互作用を要約するデータをメディアガイドアプリケーションに伝送してもよい。代替として、アプリケーションは、未加工相互作用を記述するデータをメディアガイドアプリケーションに伝送し、相互作用を分析してもよい。
【0041】
例えば、ユーザは、メディアガイドアプリケーションが、空想スポーツアプリケーション、スポーツニュースアプリケーション、ソーシャルメディアアプリケーション、またはユーザがライブイベントまたはライブイベントの側面への関心を表し得る任意の他のアプリケーション等の他のアプリケーションから、ユーザの関心を示すデータにアクセスすることを可能にし得る。メディアガイドアプリケーションは、ユーザの関心についての情報を提供するであろう、1つ以上の他のアプリケーションにアクセスし得ることを決定してもよい。メディアガイドアプリケーションは、これらのアプリケーションのそれぞれに自動的にアクセスしてもよい、またはメディアガイドアプリケーションは、これらのアプリケーションのそれぞれにアクセスし、アプリケーションから情報を引き出すための許可をユーザから要求してもよい。メディアガイドアプリケーションは、次いで、アプリケーションから関連情報(例えば、ユーザが関心を持つチームまたは競技者)を引き出す。例えば、アプリケーションが空想フットボールアプリケーションである場合、メディアガイドアプリケーションは、ユーザが、ユーザのチーム上の選手、ユーザの敵のチーム上の選手、ユーザが追加することを要求した選手、ユーザがウォッチリストに入れた選手等に関心を持っていることを決定してもよい。例えば、アプリケーションがソーシャルメディアアプリケーションである場合、メディアガイドアプリケーションは、ユーザが、ユーザが気に入った、またはフォローしたスポーツまたは競技者に関心を持っていることを決定してもよい。メディアガイドアプリケーションが、ユーザが特定のスポーツ、競技者、またはライブイベントの他の属性への関心を表したことを決定するとき、これは、メディアガイドアプリケーションがイベントトリガを識別すると見なす他の属性の閾値を低くし得る。
【0042】
いくつかの実施形態では、メディアガイドアプリケーションが、相互作用を記述するデータを監視し、相互作用内でイベントの参照を識別するときに、メディアガイドアプリケーションは、相互作用を記述するデータのコンテンツを、イベントに対応するメタデータと比較し、比較に基づいて、相互作用がイベントに関連することを決定し、相互作用を記述するデータのコンテンツに基づいて、相互作用がイベントへの関心を示すことを決定する。フットボールの試合中のイベントに関して、メタデータは、イベントのタイプ(例えば、得点プレー、反則、ファーストダウン等)、イベントに関与する選手、関与するチーム、イベントが起こった時間、およびイベントを識別するための任意の他の関連情報を含んでもよい。
【0043】
例えば、ユーザは、タッチダウンキャッチを行う選手への関心を(例えば、友達とその選手について議論することによって、または自分の空想チームに選手を入れることによって)表してもよい。メディアガイドアプリケーションは、本相互作用のコンテンツを受信し、相互作用を記述するデータのコンテンツ(例えば、選手の名前)を、同一の選手を含むであろう、タッチダウンを記述するメタデータと比較してもよい。メディアガイドアプリケーションは、次いで、比較に基づいて、会話がタッチダウンキャッチを行った選手について議論したため、会話がそのタッチダウンに関連することを決定してもよい。メディアガイドアプリケーションは、次いで、相互作用がイベントへの関心を示すことを決定してもよい。例えば、メディアガイドアプリケーションが、ユーザがタッチダウンキャッチを行う選手について肯定的に、または詳細に話すことを決定する場合、メディアガイドアプリケーションは、ユーザがイベントへの関心を示したことを決定するであろう。一方で、ユーザが選手について不作法で否定的な発言をする場合、メディアガイドアプリケーションは、ユーザがイベントに関心を持っていないことを決定してもよい。
【0044】
いくつかの実施形態では、ユーザ機器を伴う相互作用は、ユーザ機器によって受信される電子通信である。例えば、ユーザは、コンピュータ、スマートフォン、またはタブレット等のユーザ機器を介して、別のユーザと通信ネットワーク(例えば、セルネットワークまたはインターネット)を経由してチャットをしていてもよい。いくつかの実施形態では、メディアガイドアプリケーションは、イベントを、ユーザ機器に前もって伝送されたイベントのリストと比較し、イベントがユーザ機器に前もって伝送されていたかどうかを決定する。メディアガイドアプリケーションは、イベントがユーザ機器に前もって伝送されていたかどうかにさらに基づいて、第1のビデオストリームとともに第2のビデオストリームを伝送することを決定する。例えば、2人のユーザがタッチダウンについてチャットをしていて、メディアガイドアプリケーションが、1人のユーザがタッチダウンをまだ視聴していないことを決定する場合、メディアガイドアプリケーションは、タッチダウンを示す2つのビデオストリーム102および104がユーザによって視聴され得るように、それらを伝送することを決定するであろう。メディアガイドアプリケーションは、次いで、ビデオストリーム102および104の両方をユーザに表示してもよい。メディアガイドアプリケーションは、別のビデオ、例えば、別のスポーツの試合をすでに表示していてもよく、ユーザがすでに表示されているビデオを鑑賞し続け得るように、ピクチャインピクチャウィンドウ内で、またはある他の様式で、ビデオストリーム102または104を表示し得る。
【0045】
メディアガイドアプリケーションは、ユーザ機器が表示したライブイベントおよびユーザ機器が表示したビデオストリームに基づいて、ユーザ機器に伝送されたイベントを記録に残してもよい。このように、ユーザが特定の試合または試合からのクリップをすでに視聴していて、友達とクリップについてチャットをしている場合、メディアガイドアプリケーションは、ユーザが本クリップをすでに見ているため、それをユーザに伝送しないであろう。しかしながら、ユーザがクリップをまだ視聴していない場合、メディアガイドアプリケーションは、ユーザが、友達が話題にしているイベントを見得るように、第1のビデオストリーム102および/または第2のビデオストリーム104を自動的に伝送するであろう。
【0046】
第1のビデオストリーム102とともに第2のビデオストリーム104を伝送することを決定するステップに応答して、メディアガイドアプリケーションは、第1のビデオストリーム102および第2のビデオストリーム104の両方を同時に伝送してもよい。メディアガイドアプリケーションは、図4に関して説明される通信回路を使用して、ビデオストリーム102および104を伝送してもよい。例えば、メディアガイドアプリケーションは、通常速度でタッチダウンを示す第1のビデオストリーム102、およびより遅い速度でタッチダウンを示す第2のビデオストリーム104を伝送してもよい。これらのビデオストリームの両方は、図1に示されるように、ユーザ機器において同時に表示されることができる。ストリームのうちの1つは、ピクチャインピクチャウィンドウ内に表示されることができる、またはストリームは、表示100内の並んだまたは任意の他の配列で表示されることができる。代替として、2つのビデオストリームは、2つの異なるデバイス上に表示されてもよい。
【0047】
上記に議論されるように、メディアガイドアプリケーションは、標準再生レートと異なる再生レートを規定するデータをビデオストリーム102および104の中に含んでもよい。メディアガイドアプリケーションは、第1のビデオストリーム102が通常速度として出現し、第2のビデオストリーム104がスローモーションで同一のイベントを示すように、本表示レートを使用し、ビデオストリームを生成することができる。
【0048】
第2のビデオストリーム104は、単にビデオストリーム102の減速したバージョンである必要はない。例えば、メディアガイドアプリケーションは、イベントのより良好な視聴を提供するために、第2のビデオストリーム104が第1のビデオストリーム104のズームインおよび減速したバージョンであるように、第2のビデオストリーム104を生成してもよい。メディアガイドアプリケーションは、ビデオストリーム102と異なるアスペクト比を有するように第2のビデオストリーム104を修正してもよい。メディアガイドアプリケーションが同一のイベントを示す複数のビデオフィードを受信する場合、メディアガイドアプリケーションは、第1のビデオストリーム102を生成するために使用されるビデオフィードと異なる第2のビデオストリーム104を生成するためのビデオフィードを選択することができる。第2のビデオを生成するために使用されるビデオフィードは、異なるアングルにあってもよい、またはより接近したショットを有してもよい。第2のビデオストリーム104のビデオフィード、ズーム、アスペクト比、または他の特徴は、自動的に、または手動で設定されてもよい。
【0049】
いくつかの実施形態では、メディアガイドアプリケーションは、第2のビデオストリームの長さを、第2のビデオストリームを伝送するための事前決定された期間と比較する。比較に基づいて、第2のビデオストリームの長さが事前決定された期間に達していることを決定するステップに応答して、メディアガイドアプリケーションは、第1のビデオストリームを伝送し続けながら、第2のビデオストリームの伝送を中断する。例えば、第2のビデオが10秒の長さに達する場合、メディアガイドアプリケーションは、通常速度ビデオストリーム102を伝送し続けながら、スローモーションビデオストリーム104の伝送を中断してもよい。異なるイベントタイプは、異なる設定される事前決定された期間と関連付けられてもよく、メディアガイドアプリケーションは、イベントタイプに基づいて、事前決定された期間を決定してもよい。
【0050】
いくつかの実施形態では、メディアガイドアプリケーションは、第1のビデオストリームのコンテンツを監視して、イベントの終了を識別し、イベントの終了を識別するステップに応答して、メディアガイドアプリケーションは、第1のビデオストリームを伝送し続けながら、第2のビデオストリームの伝送を中断する。例えば、メディアガイドアプリケーションは、ビデオストリームの運動感知を実施し、タッチダウンプレーが終了したときを決定してもよく、タッチダウンプレーが終了したことを決定すると、メディアガイドアプリケーションは、通常速度ビデオストリーム102を伝送し続けながら、スローモーションビデオストリーム104の伝送を中断する。例えば、タッチダウンがアナウンスされた後に、ビデオが別のバンテージポイントに突然切り替わる場合、これは、イベントの終了を示し得る。
【0051】
メディアガイドアプリケーションは、事前決定された期間および第1のビデオストリームの監視の組み合わせを使用し、第2のビデオストリームの伝送を中断するときを決定してもよい。例えば、メディアガイドアプリケーションは、ボールがキャッチされる、または競技者がフィニッシュラインを横断するとき等の第1のビデオストリーム内の特定の瞬間を識別し、次いで、その瞬間から事前決定された期間後にスローモーションビデオストリーム104の伝送を中断してもよい。
【0052】
いくつかの実施形態では、メディアガイドアプリケーションは、ユーザが1人以上の付加的ユーザと通信し得る、チャットコンポーネントを含む。例えば、ユーザは、電子メッセージを伝送してもよい、マイクロホンに向かって話してもよい、ビデオメッセージを伝送してもよい、またはメッセージを相互に伝送するための任意の他の手段を使用してもよい。メディアガイドアプリケーションは、これらのメッセージのコンテンツを分析し、表示するビデオストリームの内容、または表示するビデオストリームの部分の内容を決定してもよい。例えば、メディアガイドアプリケーションがビデオストリームをユーザに表示しており、ユーザがそのビデオストリーム内の異なる点について議論するメッセージを受信する場合、メディアガイドアプリケーションは、メッセージが関連するビデオストリーム内の点を決定し、メッセージが関連する点からビデオストリームを自動的に表示し始めてもよい。別の実施例として、メディアガイドアプリケーションがビデオストリーム(例えば、1つのフットボールの試合)をユーザに表示しており、ユーザが異なるビデオストリーム(例えば、第2のフットボールの試合またはその試合の中の特定のプレー)について議論するメッセージを受信する場合、メディアガイドアプリケーションは、メッセージが関連するビデオストリーム(すなわち、第2のフットボールの試合または特定のプレー)を決定し、メッセージが関連するビデオストリームを自動的に表示し始めてもよい。自動的に再生されるビデオストリームは、メディアガイドアプリケーションが表示する唯一のビデオストリームであってもよい、またはメディアガイドアプリケーションは、メディアガイドアプリケーションが最初に表示していたビデオストリームを再生し続けてもよい。例えば、メディアガイドアプリケーションは、ピクチャインピクチャ配列、並んだ配列、または任意の他の配列で、両方のビデオストリームを表示してもよい。
【0053】
任意の所与のコンテンツ配信システムでユーザに利用可能なコンテンツの量が、膨大であり得る。その結果、多くのユーザは、ユーザがコンテンツの選択を効率的にナビゲートし、所望し得るコンテンツを容易に識別することを可能にする、インターフェースを通したメディアガイドの形態を所望している。そのようなガイドを提供するアプリケーションは、本明細書では、双方向メディアガイドアプリケーションと称されるが、時として、メディアガイドアプリケーションまたはガイドアプリケーションと称されることもある。
【0054】
双方向メディアガイドアプリケーションは、ガイドを提供するコンテンツに応じて、種々の形態をとってもよい。1つの典型的なタイプのメディアガイドアプリケーションは、双方向テレビ番組ガイドである。双方向テレビ番組ガイド(時として、電子番組ガイドと称される)は、とりわけ、ユーザが、多くのタイプのコンテンツまたはメディアアセット間をナビゲートし、それを特定することを可能にする、周知のガイドアプリケーションである。双方向メディアガイドアプリケーションは、ユーザが、コンテンツ間をナビゲートし、それを特定および選択することを可能にする、グラフィカルユーザインターフェース画面を生成してもよい。本明細書で参照されるように、用語「メディアアセット」および「コンテンツ」は、例えば、テレビ番組、および有料番組、オンデマンド番組(ビデオオンデマンド(VOD)システムにおけるような)、インターネットコンテンツ(例えば、ストリーミングコンテンツ、ダウンロード可能コンテンツ、ウェブキャスト等)、ビデオクリップ、オーディオ、コンテンツ情報、写真、回転画像、ドキュメント、再生一覧、ウェブサイト、記事、書籍、電子書籍、ブログ、チャットセッション、ソーシャルメディア、アプリケーション、ゲーム、および/または任意の他のメディアまたはマルチメディア、および/またはそれらの組み合わせ等の電子的に消費可能なユーザアセットを意味すると理解されたい。ガイドアプリケーションはまた、ユーザが、コンテンツ間をナビゲートし、それを特定することを可能にする。本明細書で参照されるように、用語「マルチメディア」は、上記に説明される少なくとも2つの異なるコンテンツ形態、例えば、テキスト、オーディオ、画像、ビデオ、または双方向コンテンツ形態を利用する、コンテンツを意味すると理解されたい。コンテンツは、ユーザ機器デバイスによって、録画、再生、表示、またはアクセスされてもよいが、また、ライブパーフォーマンスの一部であることもできる。
【0055】
本明細書で議論される実施形態のいずれかを実施するためのメディアガイドアプリケーションおよび/または任意の命令は、コンピュータ可読媒体上にエンコードされてもよい。コンピュータ可読媒体は、データを記憶することが可能な任意の媒体を含む。コンピュータ可読媒体は、限定ではないが、電気または電磁信号の伝搬を含む、一過性であり得る、または限定ではないが、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、USBドライブ、DVD、CD、メディアカード、レジスタメモリ、プロセッサキャッシュ、ランダムアクセスメモリ(「RAM」)等の揮発性および不揮発性コンピュータメモリまたは記憶デバイスを含む、非一過性であり得る。
【0056】
インターネット、モバイルコンピューティング、および高速無線ネットワークの出現に伴って、ユーザは、従来は使用しなかったユーザ機器デバイス上でメディアにアクセスするようになっている。本明細書で参照されるように、語句「ユーザ機器デバイス」、「ユーザ機器」、「ユーザデバイス」、「電子デバイス」、「電子機器」、「メディア機器デバイス」、または「メディアデバイス」は、テレビ、スマートTV、セットトップボックス、衛星テレビに対応するための統合型受信機デコーダ(IRD)、デジタル記憶デバイス、デジタルメディア受信機(DMR)、デジタルメディアアダプタ(DMA)、ストリーミングメディアデバイス、DVDプレーヤ、DVDレコーダ、接続型DVD、ローカルメディアサーバ、BLU-RAY(登録商標)プレーヤ、BLU-RAY(登録商標)レコーダ、パーソナルコンピュータ(PC)、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、ウェブTVボックス、パーソナルコンピュータテレビ(PC/TV)、PCメディアサーバ、PCメディアセンター、ハンドヘルドコンピュータ、固定電話、携帯情報端末(PDA)、携帯電話、ポータブルビデオプレーヤ、ポータブル音楽プレーヤ、ポータブルゲーム機、スマートフォン、または任意の他のテレビ機器、コンピューティング機器、または無線デバイス、および/またはそれらの組み合わせ等の上記に説明されるコンテンツにアクセスするための任意のデバイスを意味すると理解されたい。いくつかの実施形態では、ユーザ機器デバイスは、正面画面および裏面画面、複数の正面画面、または複数の角度付き画面を有してもよい。いくつかの実施形態では、ユーザ機器デバイスは、正面カメラおよび/または裏面カメラを有してもよい。これらのユーザ機器デバイス上で、ユーザは、テレビを通して利用可能な同一のコンテンツ間をナビゲートし、それを特定することが可能であり得る。その結果として、メディアガイドは、これらのデバイス上でも利用可能であり得る。提供されるガイドは、テレビのみを通して利用可能なコンテンツ、他のタイプのユーザ機器デバイスのうちの1つ以上のもののみを通して利用可能なコンテンツ、またはテレビおよび他のタイプのユーザ機器デバイスのうちの1つ以上のものの両方を通して利用可能なコンテンツのためのものであってもよい。メディアガイドアプリケーションは、ユーザ機器デバイス上で、オンラインアプリケーション(すなわち、ウェブサイト上で提供される)として、または独立型アプリケーションまたはクライアントとして提供されてもよい。メディアガイドアプリケーションを実装し得る、種々のデバイスおよびプラットフォームは、下記により詳細に説明される。
【0057】
メディアガイドアプリケーションの機能のうちの1つは、メディアガイドデータをユーザに提供することである。本明細書で参照されるように、語句「メディアガイドデータ」または「ガイドデータ」は、コンテンツに関連する任意のデータまたはガイドアプリケーションを動作させる際に使用されるデータを意味すると理解されたい。例えば、ガイドデータは、番組情報、ガイドアプリケーション設定、ユーザ選好、ユーザプロファイル情報、メディア一覧、メディア関連情報(例えば、放送時間、放送チャネル、タイトル、内容、評価情報(例えば、ペアレンタルコントロール評価、批評家の評価等)、ジャンルまたはカテゴリ情報、俳優情報、放送会社またはプロバイダのロゴのロゴデータ等)、メディア形式(例えば、標準解像度、高解像度、3D等)、オンデマンド情報、ブログ、ウェブサイト、およびユーザが所望のコンテンツ選択間をナビゲートし、それを特定するために役立つ、任意の他のタイプのガイドデータを含んでもよい。
【0058】
図2-3は、メディアガイドデータを提供するために使用され得る、例証的表示画面を示す。図2-3に示される表示画面は、任意の好適なユーザ機器デバイスまたはプラットフォーム上に実装されてもよい。図2-3の表示は、フル画面表示として図示されているが、それらはまた、表示されているコンテンツ上に完全または部分的にオーバーレイされてもよい。ユーザは、表示画面に提供された選択可能なオプション(例えば、メニューオプション、一覧オプション、アイコン、ハイパーリンク等)を選択することによって、またはリモートコントロールまたは他のユーザ入力インターフェースまたはデバイス上の専用ボタン(例えば、「ガイド」ボタン)を押下することによって、コンテンツ情報にアクセスする要望を示してもよい。ユーザのインジケーションに応答して、メディアガイドアプリケーションは、グリッド内の時間およびチャネル別、時間別、チャネル別、ソース別、コンテンツタイプ別、カテゴリ別(例えば、映画、スポーツ、ニュース、子供向け、または他の番組カテゴリ)、または他の所定、ユーザ定義、または他の編成基準等のいくつかの方法のうちの1つにおいて編成されたメディアガイドデータを表示画面に提供してもよい。
【0059】
図2は、単一表示内の異なるタイプのコンテンツへのアクセスも可能にする、時間およびチャネル別に配列された番組一覧表示200の例証的グリッドを示す。表示200は、以下、すなわち、(1)各チャネル/コンテンツタイプ識別子(列内のセル)が利用可能な異なるチャネルまたはコンテンツのタイプを識別する、チャネル/コンテンツタイプ識別子204の列、および(2)各時間識別子(行内のセル)が番組の時間帯を識別する、時間識別子206の行を伴うグリッド202を含んでもよい。グリッド202はまた、番組一覧208等の番組一覧のセルも含み、各一覧は、一覧の関連チャネルおよび時間の上に提供される、番組のタイトルを提供する。ユーザ入力デバイスを用いて、ユーザは、ハイライト領域210を移動させることによって番組一覧を選択することができる。ハイライト領域210によって選択される番組一覧に関する情報が、番組情報領域212内に提供されてもよい。領域212は、例えば、番組タイトル、番組内容、番組が提供される時間(該当する場合)、番組が放送されるチャネル(該当する場合)、番組の評価、および他の所望の情報を含んでもよい。
【0060】
線形番組(例えば、所定の時間に複数のユーザ機器デバイスに伝送されるようにスケジュールされ、スケジュールに従って提供されるコンテンツ)にアクセスを提供することに加えて、メディアガイドアプリケーションはまた、非線形番組(例えば、任意の時間においてユーザ機器デバイスにアクセス可能であって、スケジュールに従って提供されない、コンテンツ)へのアクセスも提供する。非線形番組は、オンデマンドコンテンツ(例えば、VOD)、インターネットコンテンツ(例えば、ストリーミングメディア、ダウンロード可能メディア等)、ローカルで記憶されたコンテンツ(例えば、上記に説明される任意のユーザ機器デバイスまたは他の記憶デバイス上に記憶されたコンテンツ)、または時間的制約のない他のコンテンツを含む、異なるコンテンツソースからのコンテンツを含んでもよい。オンデマンドコンテンツは、映画または特定のコンテンツプロバイダ(例えば、「The Sopranos」や「Curb Your Enthusiasm」を提供するHBO On Demand)によって提供される任意の他のコンテンツを含んでもよい。HBO ON DEMANDは、Time Warner Company L. P. et al.によって所有されるサービスマークであり、THE SOPRANOSおよびCURB YOUR ENTHUSIASMは、Home Box Office, Inc.によって所有される商標である。インターネットコンテンツは、チャットセッションまたはウェブキャスト等のウェブイベント、またはインターネットウェブサイトまたは他のインターネットアクセス(例えば、FTP)を通して、ストリーミングコンテンツまたはダウンロード可能なコンテンツとしてオンデマンドで利用可能なコンテンツを含んでもよい。
【0061】
グリッド202は、オンデマンド一覧214、録画コンテンツ一覧216、およびインターネットコンテンツ一覧218を含む、非線形番組のメディアガイドデータを提供してもよい。異なるタイプのコンテンツソースからのコンテンツのためのメディアガイドデータを組み合わせる表示は、時として、「混合メディア」表示と称されることもある。表示200とは異なる、表示され得るメディアガイドデータのタイプの種々の順列は、ユーザ選択またはガイドアプリケーション定義に基づいてもよい(例えば、録画および放送一覧のみの表示、オンデマンドおよび放送一覧のみの表示等)。例証されるように、一覧214、216、および218は、これらの一覧の選択が、それぞれ、オンデマンド一覧、録画一覧、またはインターネット一覧専用の表示へのアクセスを提供し得ることを示すように、グリッド202内に表示される時間帯全体に及ぶものとして示されている。いくつかの実施形態では、これらのコンテンツタイプの一覧は、グリッド202に直接含まれてもよい。ユーザがナビゲーションアイコン220のうちの1つを選択することに応答して、付加的メディアガイドデータが表示されてもよい(ユーザ入力デバイス上の矢印キーを押下することは、ナビゲーションアイコン220を選択することと同様に表示に影響を及ぼし得る)。
【0062】
表示200はまた、ビデオ領域222およびオプション領域226を含んでもよい。ビデオ領域222は、ユーザが、ユーザに現在利用可能である、今後利用可能となる、または利用可能であった番組を視聴および/またはプレビューすることを可能にしてもよい。ビデオ領域222のコンテンツは、グリッド202に表示される一覧のうちの1つに対応する、またはそれから独立し得る。ビデオ領域を含むグリッド表示は、時として、ピクチャインガイド(PIG)表示と称されることもある。PIG表示およびそれらの機能性は、2003年5月13日発行のSatterfield et al.の米国特許第6,564,378号、および2001年5月29日発行のYuen et al.の米国特許第6,239,794号(それらの全体として参照することによって本明細書に組み込まれる)でより詳細に説明されている。PIG表示は、本明細書に説明される実施形態の他のメディアガイドアプリケーション表示画面に含まれてもよい。
【0063】
オプション領域226は、ユーザが、異なるタイプのコンテンツ、メディアガイドアプリケーション表示、および/またはメディアガイドアプリケーション特徴にアクセスすることを可能にしてもよい。オプション領域226は、表示200(および本明細書に説明される他の表示画面)の一部であってもよい、または画面上のオプションを選択すること、またはユーザ入力デバイス上の専用または割当可能ボタンを押下することによって、ユーザによって呼び出されてもよい。オプション領域226内の選択可能オプションは、グリッド202内の番組一覧に関連する特徴に関してもよい、またはメインメニュー表示から利用可能なオプションを含んでもよい。番組一覧に関連する特徴は、他の放送時間または番組の受信方法の検索、番組の録画、番組の連続録画の有効化、番組および/またはチャネルをお気に入りとして設定、番組の購入、または他の特徴を含んでもよい。メインメニュー表示から利用可能なオプションは、検索オプション、VODオプション、ペアレンタルコントロールオプション、インターネットオプション、クラウドベースのオプション、デバイス同期オプション、第2の画面デバイスオプション、種々のタイプのメディアガイドデータ表示にアクセスするオプション、プレミアムサービスをサブスクライブするオプション、ユーザのプロファイルを編集するオプション、ブラウザオーバーレイにアクセスするオプション、または他のオプションを含んでもよい。
【0064】
メディアガイドアプリケーションは、ユーザの選好に基づいて個人化されてもよい。個人化されたメディアガイドアプリケーションは、ユーザが、メディアガイドアプリケーションを用いて個人化された「体験」を生成するように、表示および特徴をカスタマイズすることを可能にする。この個人化された体験は、ユーザがこれらのカスタマイズを入力することを可能にすることによって、および/または種々のユーザ選好を決定するようにメディアガイドアプリケーションがユーザアクティビティを監視することによって、生成されてもよい。ユーザは、ログインすることによって、または別様にガイドアプリケーションに対して自らを識別することによって、それらの個人化されたガイドアプリケーションにアクセスしてもよい。メディアガイドアプリケーションのカスタマイズは、ユーザプロファイルに従って作成されてもよい。カスタマイズは、提示方式(例えば、表示の色方式、テキストのフォントサイズ等)、表示されるコンテンツ一覧の側面(例えば、HDTV番組のみまたは3D番組のみ、お気に入りチャネル選択に基づいたユーザ指定の放送チャネル、チャネルの表示の並び替え、推奨コンテンツ等)、所望の録画特徴(例えば、特定のユーザに対する録画または連続録画、録画品質等)、ペアレンタルコントロール設定、インターネットコンテンツのカスタマイズされた提示(例えば、ソーシャルメディアコンテンツ、電子メール、電子的に配信された記事等の提示)、および他の所望のカスタマイズを変更させるステップを含んでもよい。
【0065】
メディアガイドアプリケーションは、ユーザが、ユーザプロファイル情報を提供することを可能にしてもよい、またはユーザプロファイル情報を自動的にコンパイルしてもよい。メディアガイドアプリケーションは、例えば、ユーザがアクセスするコンテンツ、および/またはユーザがガイドアプリケーションと行い得る他の相互作用を監視してもよい。加えて、メディアガイドアプリケーションは、特定のユーザに関連する他のユーザプロファイルの全体または一部を取得し(例えば、www.allrovi.com等のユーザがアクセスするインターネット上の他のウェブサイトから、ユーザがアクセスする他のメディアガイドアプリケーションから、ユーザがアクセスする他の双方向アプリケーションから、ユーザの別のユーザ機器デバイスから等)、および/またはメディアガイドアプリケーションがアクセスし得る他のソースから、ユーザについての情報を取得してもよい。結果として、ユーザは、ユーザの異なるユーザ機器デバイスにわたって、統一されたガイドアプリケーション体験を提供することができる。本タイプのユーザ体験は、図5に関連して下記により詳細に説明される。付加的な個人化されたメディアガイドアプリケーション特徴は、2005年7月11日出願のEllis et al.の米国特許出願公開第2005/0251827号、2007年1月16日発行のBoyer et al.の米国特許第7,165,098号、および2002年2月21日出願のEllis et al.の米国特許出願第2002/0174430号(それらの全体として参照することによって本明細書に組み込まれる)でより詳細に説明されている。
【0066】
メディアガイドを提供するための別の表示配列が、図3に示されている。ビデオモザイク表示300は、コンテンツのタイプ、ジャンル、および/または他の編成基準に基づいて編成されたコンテンツ情報のための選択可能オプション302を含む。表示300では、テレビ一覧オプション304が、選択され、したがって、一覧306、308、310、および312を放送番組一覧として提供する。表示300では、一覧は、カバーアート、コンテンツからの静止画像、ビデオクリップのプレビュー、コンテンツからのライブビデオ、または一覧中のメディアガイドデータによって記述されているコンテンツをユーザに示す他のタイプのコンテンツを含む、グラフィック画像を提供してもよい。グラフィック一覧はまた、それぞれ、一覧と関連付けられるコンテンツに関するさらなる情報を提供するように、テキストを伴ってもよい。例えば、一覧308は、メディア部分314およびテキスト部分316を含む、1つを上回る部分を含んでもよい。メディア部分314および/またはテキスト部分316は、コンテンツをフル画面で視聴するように、またはメディア部分314に表示されるコンテンツに関連する情報を閲覧するように(例えば、ビデオが表示されるチャネルの一覧を閲覧するように)、選択可能であり得る。
【0067】
表示300内の一覧は、異なるサイズである(すなわち、一覧306は、一覧308、310、および312より大きい)が、所望に応じて、全ての一覧が同一のサイズであってもよい。一覧は、コンテンツプロバイダの所望に応じて、またはユーザ選好に基づいて、ユーザの関心の程度を示すように、またはあるコンテンツを強調するように、異なるサイズであるか、またはグラフィック的に強調されてもよい。コンテンツ一覧をグラフィック的に強調するための種々のシステムおよび方法は、例えば、2009年11月12日に出願されたYatesの米国特許出願公開第2010/0153885号(その全体として参照することによって本明細書に組み込まれる)で議論されている。
【0068】
ユーザは、そのユーザ機器デバイスのうちの1つ以上のものから、コンテンツおよびメディアガイドアプリケーション(および上記および下記に説明されるその表示画面)にアクセスしてもよい。図4は、例証的ユーザ機器デバイス400の一般化された実施形態を示す。ユーザ機器デバイスのより具体的な実装は、図5に関連して下記に議論される。ユーザ機器デバイス400は、入出力(以下「I/O」)パス402を介して、コンテンツおよびデータを受信してもよい。I/Oパス402は、処理回路406および記憶装置408を含む制御回路404に、コンテンツ(例えば、放送番組、オンデマンド番組、インターネットコンテンツ、ローカルエリアネットワーク(LAN)または広域ネットワーク(WAN)を経由して利用可能なコンテンツ、および/または他のコンテンツ)およびデータを提供してもよい。制御回路404は、I/Oパス402を使用して、コマンド、要求、および他の好適なデータを送受信するために使用されてもよい。I/Oパス402は、制御回路404(具体的には、処理回路406)を1つ以上の通信パス(下記に説明される)に接続してもよい。I/O機能は、これらの通信パスのうちの1つ以上のものによって提供されてもよいが、図面が複雑になり過ぎることを回避するため、図4では単一パスとして示されている。
【0069】
制御回路404は、処理回路406等の任意の好適な処理回路に基づいてもよい。本明細書で参照されるように、処理回路とは、1つ以上のマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、プログラマブル論理デバイス、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)等に基づく回路を意味すると理解され、マルチコアプロセッサ(例えば、デュアルコア、クアドコア、ヘクサコア、または任意の好適な数のコア)またはスーパーコンピュータを含んでもよい。いくつかの実施形態では、処理回路は、複数の別個のプロセッサまたは処理ユニット、例えば、複数の同一のタイプの処理ユニット(例えば、2つのIntel Core i7プロセッサ)または複数の異なるプロセッサ(例えば、Intel Core i5プロセッサおよびIntel Core i7プロセッサ)にわたって分散されてもよい。いくつかの実施形態では、制御回路404は、メモリ(すなわち、記憶装置408)に記憶されたメディアガイドアプリケーションに対する命令を実行する。具体的には、制御回路404は、メディアガイドアプリケーションによって、上記および下記に議論される機能を果たすように命令されてもよい。例えば、メディアガイドアプリケーションは、制御回路404に、メディアガイド表示を生成するための命令を提供してもよい。いくつかの実装では、制御回路404によって実施される任意のアクションは、メディアガイドアプリケーションから受信される命令に基づいてもよい。
【0070】
クライアントサーバベースの実施形態では、制御回路404は、ガイドアプリケーションサーバまたは他のネットワークまたはサーバと通信するための好適な通信回路を含んでもよい。上記に述べられる機能性を実施するための命令は、ガイドアプリケーションサーバ上に記憶されてもよい。通信回路は、ケーブルモデム、総合デジタル通信網(ISDN)モデム、デジタルサブスクライバ回線(DSL)モデム、電話モデム、イーサネット(登録商標)カード、または他の機器との通信用の無線モデム、または任意の他の好適な通信回路を含んでもよい。そのような通信は、インターネットまたは任意の他の好適な通信ネットワークまたはパスを伴ってもよい(図5に関連してより詳細に説明される)。加えて、通信回路は、ユーザ機器デバイスのピアツーピア通信、または相互から遠隔の場所にあるユーザ機器デバイスの通信を可能にする回路を含んでもよい(下記により詳細に説明される)。
【0071】
メモリは、制御回路404の一部である、記憶装置408として提供される、電子記憶デバイスであってもよい。本明細書で参照されるように、語句「電子記憶デバイス」または「記憶デバイス」とは、ランダムアクセスメモリ、読取専用メモリ、ハードドライブ、光学ドライブ、デジタルビデオディスク(DVD)レコーダ、コンパクトディスク(CD)レコーダ、BLU-RAY(登録商標)ディスク(BD)レコーダ、BLU-RAY(登録商標) 3Dディスクレコーダ、デジタルビデオレコーダ(DVR、または時として、パーソナルビデオレコーダまたはPVRと呼ばれる場合もある)、ソリッドステートデバイス、量子記憶デバイス、ゲームコンソール、ゲームメディア、または任意の他の好適な固定またはリムーバブル記憶デバイス、および/またはそれらの任意の組み合わせ等の電子データ、コンピュータソフトウェア、またはファームウェアを記憶するための任意のデバイスを意味すると理解されたい。記憶装置408は、本明細書に説明される種々のタイプのコンテンツ、および上記に説明されるメディアガイドデータを記憶するために使用されてもよい。不揮発性メモリもまた、(例えば、ブートアップルーチンおよび他の命令を起動するために)使用されてもよい。図5に関連して説明されるクラウドベースの記憶装置が、記憶装置408を補完するために使用される、または記憶装置408の代わりに使用されてもよい。
【0072】
制御回路404は、1つ以上のアナログチューナ、1つ以上のMPEG-2デコーダ、または他のデジタルデコード回路、高解像度チューナ、または任意の他の好適な同調またはビデオ回路、またはそのような回路の組み合わせ等のビデオ生成回路および同調回路を含んでもよい。(例えば、記憶するために、無線、アナログ、またはデジタル信号をMPEG信号に変換するための)エンコード回路もまた、提供されてもよい。制御回路404はまた、コンテンツをユーザ機器400の好ましい出力形式に上方変換および下方変換するためのスケーリング回路を含んでもよい。回路404はまた、デジタル信号とアナログ信号との間で変換するためのデジタル/アナログ変換回路およびアナログ/デジタル変換回路を含んでもよい。同調およびエンコード回路は、コンテンツを受信して表示する、再生する、または録画するために、ユーザ機器デバイスによって使用されてもよい。同調およびエンコード回路はまた、ガイドデータを受信するために使用されてもよい。例えば、同調、ビデオ生成、エンコード、デコード、暗号化、解読、スケーリング、およびアナログ/デジタル回路を含む、本明細書に説明される回路は、1つ以上の汎用または特殊プロセッサ上で起動するソフトウェアを使用して実装されてもよい。複数のチューナが、同時同調機能(例えば、視聴および録画機能、ピクチャインピクチャ(PIP)機能、多重チューナ録画機能等)に対処するように提供されてもよい。記憶装置408が、ユーザ機器400とは別のデバイスとして提供される場合、同調およびエンコード回路(複数のチューナを含む)は、記憶装置408と関連付けられてもよい。
【0073】
ユーザは、ユーザ入力インターフェース410を使用して、命令を制御回路404に送信してもよい。ユーザ入力インターフェース410は、リモートコントロール、マウス、トラックボール、キーパッド、キーボード、タッチスクリーン、タッチパッド、スタイラス入力、ジョイスティック、音声認識インターフェース、または他のユーザ入力インターフェース等の任意の好適なユーザインターフェースであってもよい。ディスプレイ412は、独立型デバイスとして提供される、またはユーザ機器デバイス400の他の要素と統合されてもよい。例えば、ディスプレイ412は、タッチスクリーンまたはタッチセンサ式ディスプレイであってもよい。そのような状況では、ユーザ入力インターフェース410は、ディスプレイ412と統合される、または組み合わせられてもよい。ディスプレイ412は、モニタ、テレビ、モバイルデバイス用液晶ディスプレイ(LCD)、非晶質シリコンディスプレイ、低温ポリシリコンディスプレイ、電子インクディスプレイ、電気泳動ディスプレイ、アクティブマトリクスディスプレイ、エレクトロウェッティングディスプレイ、電気流体ディスプレイ、ブラウン管ディスプレイ、発光ダイオードディスプレイ、エレクトロルミネセントディスプレイ、プラズマディスプレイパネル、高性能アドレッシングディスプレイ、薄膜トランジスタディスプレイ、有機発光ダイオードディスプレイ、表面伝導型電子放出素子ディスプレイ(SED)、レーザテレビ、カーボンナノチューブ、量子ドットディスプレイ、干渉変調器ディスプレイ、または視覚的画像を表示するための任意の他の好適な機器のうちの1つ以上のものであってもよい。いくつかの実施形態では、ディスプレイ412は、HDTV対応型であり得る。いくつかの実施形態では、ディスプレイ412は、3Dディスプレイであってもよく、双方向メディアガイドアプリケーションおよび任意の好適なコンテンツは、3Dで表示されてもよい。ビデオカードまたはグラフィックカードは、ディスプレイ412への出力を生成してもよい。ビデオカードは、3Dシーンおよび2Dグラフィックのレンダリング加速、MPEG-2/MPEG-4デコード、TV出力、または複数のモニタを接続する能力等の種々の機能を提供し得る。ビデオカードは、制御回路404に関連する上記に説明される任意の処理回路であってもよい。ビデオカードは、制御回路404と統合されてもよい。スピーカ414は、ユーザ機器デバイス400の他の要素と統合されたものとして提供されてもよい、または独立型ユニットであってもよい。ディスプレイ412上に表示されるビデオおよび他のコンテンツのオーディオコンポーネントは、スピーカ414を通して再生されてもよい。いくつかの実施形態では、オーディオは、スピーカ414を介して音声を処理および出力する、受信機(図示せず)に配布されてもよい。
【0074】
ガイドアプリケーションは、任意の好適なアーキテクチャを使用して実装されてもよい。例えば、これは、ユーザ機器デバイス400上で完全に実装される、独立型アプリケーションであってもよい。そのようなアプローチでは、アプリケーションの命令は、ローカルで(例えば、記憶装置408内に)記憶され、アプリケーションによって使用するためのデータは、周期的にダウンロードされる(例えば、帯域外フィードから、インターネットリソースから、または別の好適なアプローチを使用して)。制御回路404は、記憶装置408からアプリケーションの命令を読み出し、本明細書で議論される表示のうちのいずれかを生成するための命令を処理してもよい。処理された命令に基づいて、制御回路404は、入力が入力インターフェース410から受信されるときに実施するアクションを決定してもよい。例えば、表示上のカーソルの上/下への移動は、入力インターフェース410が上/下ボタンが選択されたことを示すとき、処理された命令によって示されてもよい。
【0075】
いくつかの実施形態では、メディアガイドアプリケーションは、クライアントサーバベースのアプリケーションである。ユーザ機器デバイス400上に実装される、シックまたはシンクライアントによって使用するためのデータは、ユーザ機器デバイス400の遠隔にあるサーバに要求を発行することによって、オンデマンドで読み出される。クライアントサーバベースのガイドアプリケーションの一実施例では、制御回路404は、遠隔サーバによって提供されるウェブページを解釈する、ウェブブラウザを起動する。例えば、遠隔サーバは、記憶デバイス内にアプリケーションのための命令を記憶してもよい。遠隔サーバは、回路(例えば、制御回路404)を使用して、記憶された命令を処理し、上記および下記に議論される表示を生成してもよい。クライアントデバイスは、遠隔サーバによって生成される表示を受信してもよく、表示のコンテンツを機器デバイス400上でローカルで表示してもよい。このように、命令の処理が、サーバによって遠隔で実施される一方、結果として生じる表示は、機器デバイス400上にローカルで提供される。機器デバイス400は、入力インターフェース410を介して、ユーザからの入力を受信し、対応する表示を処理および生成するために、それらの入力を遠隔サーバに伝送してもよい。例えば、機器デバイス400は、上/下ボタンが入力インターフェース410を介して選択されたことを示す、通信を遠隔サーバに伝送してもよい。遠隔サーバは、その入力に従って命令を処理し、入力に対応するアプリケーションの表示を生成してもよい(例えば、カーソルを上/下に移動させる表示)。生成された表示は、次いで、ユーザへの提示のために、機器デバイス400に伝送される。
【0076】
いくつかの実施形態では、メディアガイドアプリケーションは、インタープリタまたは仮想マシン(制御回路404によって起動される)によって、ダウンロードされ、解釈または別様に起動される。いくつかの実施形態では、ガイドアプリケーションは、ETVバイナリ交換形式(ETV Binary Interchange Format/EBIF)でエンコードされ、好適なフィードの一部として制御回路404によって受信され、制御回路404上で起動するユーザエージェントによって解釈されてもよい。例えば、ガイドアプリケーションは、EBIFアプリケーションであってもよい。いくつかの実施形態では、ガイドアプリケーションは、制御回路404によって実行されるローカル仮想マシンまたは他の好適なミドルウェアによって受信および起動される、一連のJAVA(登録商標)ベースのファイルによって定義されてもよい。そのような実施形態のうちのいくつか(例えば、MPEG-2または他のデジタルメディアエンコードスキームを採用するもの)では、ガイドアプリケーションは、例えば、番組のMPEGオーディオおよびビデオパケットを用いたMPEG-2オブジェクトカルーセルにおいてエンコードおよび伝送されてもよい。
【0077】
図4のユーザ機器デバイス400は、ユーザテレビ機器502、ユーザコンピュータ機器504、無線ユーザ通信デバイス506、または非携帯用ゲーム機等のコンテンツにアクセスするために好適な任意の他のタイプのユーザ機器として、図5のシステム500に実装されることができる。簡単にするために、これらのデバイスは、本明細書では総称して、ユーザ機器またはユーザ機器デバイスと称されてもよく、上記に説明されるユーザ機器デバイスに実質的に類似し得る。メディアガイドアプリケーションが実装され得る、ユーザ機器デバイスは、独立型デバイスとして機能してもよい、またはデバイスのネットワークの一部であってもよい。デバイスの種々のネットワーク構成が実装されてもよく、下記により詳細に議論される。
【0078】
図4に関連して上記に説明されるシステム特徴のうちの少なくともいくつかを利用する、ユーザ機器デバイスは、単に、ユーザテレビ機器502、ユーザコンピュータ機器504、または無線ユーザ通信デバイス506として分類されなくてもよい。例えば、ユーザテレビ機器502は、いくつかのユーザコンピュータ機器504のように、インターネットコンテンツへのアクセスを可能にするインターネット対応型であり得る一方で、ユーザコンピュータ機器504は、なんらかのテレビ機器502のように、テレビ番組へのアクセスを可能にするチューナを含んでもよい。メディアガイドアプリケーションはまた、種々の異なるタイプのユーザ機器上で同一レイアウトを有してもよい、またはユーザ機器の表示能力に合わせられてもよい。例えば、ユーザコンピュータ機器504上では、ガイドアプリケーションは、ウェブブラウザによってアクセスされるウェブサイトとして提供されてもよい。別の実施例では、ガイドアプリケーションは、無線ユーザ通信デバイス506用に縮小されてもよい。
【0079】
システム500では、典型的には、各タイプのユーザ機器デバイスが1つを上回って存在するが、図面が複雑になり過ぎることを回避するように、それぞれ1つだけが図5に示されている。加えて、各ユーザは、1つを上回るタイプのユーザ機器デバイスと、また、各タイプのユーザ機器デバイスのうちの1つを上回るものとを利用してもよい。
【0080】
いくつかの実施形態では、ユーザ機器デバイス(例えば、ユーザテレビ機器502、ユーザコンピュータ機器504、無線ユーザ通信デバイス506)は、「第2の画面デバイス」と称されてもよい。例えば、第2の画面デバイスは、第1のユーザ機器デバイス上に提示されるコンテンツを補完してもよい。第2の画面デバイス上に提示されるコンテンツは、第1のデバイス上に提示されるコンテンツを補完する、任意の好適なコンテンツであってもよい。いくつかの実施形態では、第2の画面デバイスは、第1のデバイスの設定および表示選好を調節するためのインターフェースを提供する。いくつかの実施形態では、第2の画面デバイスは、他の第2の画面デバイスと相互作用する、またはソーシャルネットワークと相互作用するために構成される。第2の画面デバイスは、第1のデバイスと同一の部屋内に位置することができる、第1のデバイスと異なる部屋であるが同一の家または建物内に位置することができる、または第1のデバイスと異なる建物内に位置することができる。
【0081】
ユーザはまた、家庭内デバイスおよび遠隔デバイスにわたって一貫したメディアガイドアプリケーション設定を維持するように、種々の設定を設定してもよい。設定は、本明細書に説明されるもの、およびお気に入りのチャネルおよび番組、番組を推奨するためにガイドアプリケーションが利用する番組選好、表示選好、および他の望ましいガイド設定を含む。例えば、ユーザが、そのオフィスのパーソナルコンピュータ上で、例えば、ウェブサイトwww.allrovi.comの上で、チャネルをお気に入りとして設定した場合、同一のチャネルが、ユーザの家庭内デバイス(例えば、ユーザテレビ機器およびユーザコンピュータ機器)上で、および所望に応じて、ユーザのモバイルデバイス上でお気に入りとして表示されるであろう。したがって、同一タイプのユーザ機器デバイスであるかまたは異なるタイプのユーザ機器デバイスであるかにかかわらず、1つのユーザ機器デバイス上で行われる変更は、別のユーザ機器デバイス上のガイド体験を変更することができる。加えて、行われる変更は、ユーザによって入力される設定、およびガイドアプリケーションによって監視されるユーザアクティビティに基づいてもよい。
【0082】
ユーザ機器デバイスは、通信ネットワーク514に結合されてもよい。すなわち、ユーザテレビ機器502、ユーザコンピュータ機器504、および無線ユーザ通信デバイス506は、それぞれ、通信パス508、510、および512を介して、通信ネットワーク514に結合される。通信ネットワーク514は、インターネット、携帯電話ネットワーク、モバイルボイスまたはデータネットワーク(例えば、4GまたはLTEネットワーク)、ケーブルネットワーク、公衆交換電話ネットワーク、または他のタイプの通信ネットワーク、または通信ネットワークの組み合わせを含む、1つ以上のネットワークであってもよい。パス508、510、および512は、別個または一緒に、衛星パス、光ファイバパス、ケーブルパス、インターネット通信をサポートするパス(例えば、IPTV)、フリースペース接続(例えば、放送または他の無線信号用)、または任意の他の好適な有線または無線通信パス、またはそのようなパスの組み合わせ等の1つ以上の通信パスを含んでもよい。パス512は、図5に示される例示的実施形態では、無線パスであることを示すように破線で描かれ、パス508および510は、有線パスであることを示すように実線として描かれている(しかし、これらのパスは、所望に応じて、無線パスであってもよい)。ユーザ機器デバイスとの通信は、これらの通信パスのうちの1つ以上のものによって提供されてもよいが、図5では、図面が複雑になり過ぎることを回避するように、単一パスとして示されている。
【0083】
通信パスは、ユーザ機器デバイスの間には描かれていないが、これらのデバイスは、パス508、510、および512に関連して上記に説明されるもの、およびUSBケーブル、IEEE 1394ケーブル、無線パス(例えば、Bluetooth(登録商標)、赤外線、IEEE 802-11x等)等の他の短距離ポイントツーポイント通信パス、または有線または無線パスを介した他の短距離通信等の通信パスを介して、相互に直接通信してもよい。BLUETOOTH(登録商標)は、Bluetooth(登録商標) SIG, INC.によって所有される認証マークである。ユーザ機器デバイスはまた、通信ネットワーク514を介した間接パスを通して、相互に直接通信してもよい。
【0084】
システム500は、それぞれ、通信パス520および522を介して、通信ネットワーク514に結合される、コンテンツソース516およびメディアガイドデータソース518を含む。パス520および522は、パス508、510、および512に関連して上記に説明される通信パスのうちのいずれかを含んでもよい。コンテンツソース516およびメディアガイドデータソース518との通信は、1つ以上の通信パスを介して交信されてもよいが、図5では、図面が複雑になり過ぎることを回避するように、単一パスとして示される。加えて、コンテンツソース516およびメディアガイドデータソース518のそれぞれが1つを上回って存在し得るが、図5では、図面が複雑になり過ぎることを回避するように、それぞれ1つだけが示されている。(異なるタイプのこれらのソースのそれぞれが下記に議論される)。所望に応じて、コンテンツソース516およびメディアガイドデータソース518は、1つのソースデバイスとして統合されてもよい。ソース516および518と、ユーザ機器デバイス502、504、および506との間の通信は、通信ネットワーク514を通したものとして示されるが、いくつかの実施形態では、ソース516および518は、パス508、510、および512に関連して上記に説明されるもの等の通信パス(図示せず)を介して、ユーザ機器デバイス502、504、および506と直接通信してもよい。
【0085】
コンテンツソース516は、テレビ配信施設、ケーブルシステムヘッドエンド、衛星配信施設、番組ソース(例えば、NBC、ABC、HBO等のテレビ放送会社)、中間配信施設および/またはサーバ、インターネットプロバイダ、オンデマンドメディアサーバ、および他のコンテンツプロバイダを含む、1つ以上のタイプのコンテンツ配信機器を含んでもよい。NBCは、National Broadcasting Company, Inc.によって所有される商標であり、ABCは、American Broadcasting Company, INC.によって所有される商標であり、HBOは、Home Box Office, Inc.によって所有される商標である。コンテンツソース516は、コンテンツの発信元であってもよい(例えば、テレビ放送会社、ウェブキャストプロバイダ等)、またはコンテンツの発信元でなくてもよい(例えば、オンデマンドコンテンツプロバイダ、ダウンロード用放送番組のコンテンツのインターネットプロバイダ等)。コンテンツソース516は、ケーブルソース、衛星プロバイダ、オンデマンドプロバイダ、インターネットプロバイダ、オーバーザトップコンテンツプロバイダ、または他のコンテンツのプロバイダを含んでもよい。コンテンツソース516はまた、ユーザ機器デバイスのうちのいずれかから遠隔の場所にある、異なるタイプのコンテンツ(ユーザによって選択されるビデオコンテンツを含む)を記憶するために使用される、遠隔メディアサーバを含んでもよい。コンテンツの遠隔記憶のため、および遠隔に記憶されたコンテンツをユーザ機器に提供するためのシステムおよび方法は、2010年7月20日発行のEllis et al.の米国特許第7,761,892号(その全体として参照することによって本明細書に組み込まれる)に関連して、より詳細に議論されている。
【0086】
メディアガイドデータソース518は、上記に説明されるメディアガイドデータ等のメディアガイドデータを提供してもよい。メディアガイドデータは、任意の好適なアプローチを使用して、ユーザ機器デバイスに提供されてもよい。いくつかの実施形態では、ガイドアプリケーションは、データフィード(例えば、継続フィードまたはトリクルフィード)を介して、番組ガイドデータを受信する、独立型双方向テレビ番組ガイドであってもよい。番組スケジュールデータおよび他のガイドデータは、テレビチャネルのサイドバンド上で、帯域内デジタル信号を使用して、帯域外デジタル信号を使用して、または任意の他の好適なデータ伝送技術によって、ユーザ機器に提供されてもよい。番組スケジュールデータおよび他のメディアガイドデータは、複数のアナログまたはデジタルテレビチャネル上でユーザ機器に提供されてもよい。
【0087】
いくつかの実施形態では、メディアガイドデータソース518からのガイドデータは、クライアントサーバアプローチを使用して、ユーザの機器に提供されてもよい。例えば、ユーザ機器デバイスは、メディアガイドデータをサーバからプルしてもよい、またはサーバは、メディアガイドデータをユーザ機器デバイスにプッシュしてもよい。いくつかの実施形態では、ユーザの機器上に常駐するガイドアプリケーションクライアントは、必要に応じて、例えば、ガイドデータが古くなっているとき、またはユーザ機器デバイスが、データを受信する要求をユーザから受信するとき、ソース518とセッションを開始し、ガイドデータを取得してもよい。メディアガイドは、任意の好適な頻度で(例えば、継続的に、毎日、ユーザ規定期間で、システム規定期間で、ユーザ機器からの要求に応答して等)ユーザ機器に提供されてもよい。メディアガイドデータソース518は、ユーザ機器デバイス502、504、および506に、メディアガイドアプリケーション自体、またはメディアガイドアプリケーションのソフトウェア更新を提供してもよい。
【0088】
いくつかの実施形態では、メディアガイドデータは、視聴者データを含んでもよい。例えば、視聴者データは、現在および/または履歴ユーザアクティビティ情報(例えば、ユーザが典型的に鑑賞するコンテンツ、ユーザがコンテンツを鑑賞する時刻、ユーザがソーシャルネットワークと相互作用するかどうか、ユーザがソーシャルネットワークと相互作用し、情報をポストする時間、ユーザが典型的に鑑賞するコンテンツのタイプ(例えば、有料TVまたは無料TV)、気分、脳の活動情報等)を含んでもよい。メディアガイドデータはまた、サブスクリプションデータを含んでもよい。例えば、サブスクリプションデータは、所与のユーザがサブスクライブするソースまたはサービスおよび/または所与のユーザが以前にサブスクライブしていたが、後にアクセスを打ち切ったソースまたはサービス(例えば、ユーザがプレミアムチャネルをサブスクライブしているかどうか、ユーザがプレミアムレベルのサービスを追加したかどうか、ユーザがインターネット速度を加速させたかどうか)を識別してもよい。いくつかの実施形態では、視聴者データおよび/またはサブスクリプションデータは、1年を上回る期間の間の所与のユーザのパターンを識別してもよい。メディアガイドデータは、所与のユーザがサービス/ソースへのアクセスを打ち切るであろう可能性を示すスコアを生成するために使用される、モデル(例えば、残存者モデル)を含んでもよい。例えば、メディアガイドアプリケーションは、所与のユーザが特定のサービスまたはソースへのアクセスを打ち切るであろうかどうかの可能性を示す、値またはスコアを生成するためのモデルを使用して、サブスクリプションデータとともに視聴者データを処理してもよい。特に、より高いスコアは、ユーザが特定のサービスまたはソースへのアクセスを打ち切るであろう、より高いレベルの信頼性を示し得る。スコアに基づいて、メディアガイドアプリケーションは、ユーザがアクセスを打ち切る可能性が高いであろうものとしてスコアによって示される特定のサービスまたはソースをユーザが維持するように勧誘する宣伝を生成してもよい。
【0089】
メディアガイドアプリケーションは、例えば、ユーザ機器デバイス上に実装される独立型アプリケーションであってもよい。例えば、メディアガイドアプリケーションは、記憶装置408内に記憶され、ユーザ機器デバイス400の制御回路404によって実行され得る、ソフトウェアまたは実行可能命令のセットとして実装されてもよい。いくつかの実施形態では、メディアガイドアプリケーションは、クライアント-サーバアプリケーションであってもよく、その場合、クライアントアプリケーションのみが、ユーザ機器デバイス上に常駐し、サーバアプリケーションは、遠隔サーバ上に常駐する。例えば、メディアガイドアプリケーションは、部分的にユーザ機器デバイス400の制御回路404上のクライアントアプリケーションとして実装されてもよく、そして遠隔サーバの制御回路上で起動するサーバアプリケーション(例えば、メディアガイドデータソース518)として部分的に遠隔サーバ上で実装されてもよい。遠隔サーバの制御回路(メディアガイドデータソース518等)によって実行されると、メディアガイドアプリケーションは、制御回路に、ガイドアプリケーション表示を生成し、生成された表示をユーザ機器デバイスに伝送するように命令してもよい。サーバアプリケーションは、メディアガイドデータソース518の制御回路に、ユーザ機器上での記憶のためのデータを伝送するように命令してもよい。クライアントアプリケーションは、受信用ユーザ機器の制御回路に、ガイドアプリケーション表示を生成するように命令してもよい。
【0090】
ユーザ機器デバイス502、504、および506に配信されるコンテンツおよび/またはメディアガイドデータは、オーバーザトップ(OTT)コンテンツであってもよい。OTTコンテンツ配信は、上記に説明される任意のユーザ機器デバイスを含む、インターネット対応型ユーザデバイスが、ケーブルまたは衛星接続を経由して受信されるコンテンツに加えて、上記に説明される任意のコンテンツを含む、インターネットを経由して転送されるコンテンツを受信することを可能にする。OTTコンテンツは、インターネットサービスプロバイダ(ISP)によって提供されるインターネット接続を介して配信されるが、第三者も、コンテンツを配布する。ISPは、視聴能力、著作権、またはコンテンツの再配布に責任がない場合があり、OTTコンテンツプロバイダによって提供されるIPパケットのみを転送してもよい。OTTコンテンツプロバイダの実施例は、IPパケットを介してオーディオおよびビデオを提供する、YOUTUBE(登録商標)、NETFLIX、およびHULUを含む。Youtubeは、Google Inc.によって所有される商標であり、Netflixは、Netflix, Inc.によって所有される商標であり、Huluは、Hulu, LLC.によって所有される商標である。OTTコンテンツプロバイダは、加えて、または代替として、上記に説明されるメディアガイドデータを提供してもよい。コンテンツおよび/またはメディアガイドデータに加えて、OTTコンテンツのプロバイダは、メディアガイドアプリケーション(例えば、ウェブベースのアプリケーションまたはクラウドベースのアプリケーション)を配布することができる、またはコンテンツは、ユーザ機器デバイス上に記憶されたメディアガイドアプリケーションによって表示されることができる。
【0091】
メディアガイドシステム500は、いくつかのアプローチまたはネットワーク構成を例証することを意図しており、これによって、ユーザ機器デバイスおよびコンテンツおよびガイドデータのソースは、コンテンツにアクセスし、メディアガイドを提供する目的のために、相互に通信してもよい。本明細書に説明される実施形態は、これらのアプローチのうちのいずれか1つまたは一部において、またはコンテンツを配信し、メディアガイドを提供するための他のアプローチを採用するシステムにおいて、適用されてもよい。以下の4つのアプローチは、図5の一般化された実施例の具体的例証を提供する。
【0092】
あるアプローチでは、ユーザ機器デバイスは、ホームネットワーク内で相互に通信してもよい。ユーザ機器デバイスは、上記に説明される短距離ポイントツーポイント通信方式を介して、ホームネットワーク上に提供されるハブまたは他の類似デバイスを通した間接パスを介して、または通信ネットワーク514を介して、相互に直接通信することができる。1つの家庭内の複数の個人のそれぞれが、ホームネットワーク上の異なるユーザ機器デバイスを動作させてもよい。結果として、種々のメディアガイド情報または設定が、異なるユーザ機器デバイスの間で通信されることが望ましくあり得る。例えば、2005年7月11日出願のEllis et al.の米国特許公開第2005/0251827号でより詳細に説明されるように、ホームネットワーク内の異なるユーザ機器デバイス上で、ユーザが一貫したメディアガイドアプリケーション設定を維持することが望ましくあり得る。ホームネットワーク内の異なるタイプのユーザ機器デバイスもまた、相互に通信し、コンテンツを伝送してもよい。例えば、ユーザは、ユーザコンピュータ機器から携帯用ビデオプレーヤまたは携帯用音楽プレーヤにコンテンツを伝送してもよい。
【0093】
第2のアプローチでは、ユーザは、複数のタイプのユーザ機器を有してもよく、これによって、コンテンツにアクセスし、メディアガイドを取得する。例えば、一部のユーザは、家庭内およびモバイルデバイスによってアクセスされる、ホームネットワークを有してもよい。ユーザは、遠隔デバイス上に実装されるメディアガイドアプリケーションを介して、家庭内デバイスを制御してもよい。例えば、ユーザは、そのオフィスのパーソナルコンピュータ、またはPDAまたはウェブ対応携帯電話等のモバイルデバイスを介して、ウェブサイト上のオンラインメディアガイドアプリケーションにアクセスしてもよい。ユーザは、オンラインガイドアプリケーション上で種々の設定(例えば、録画、リマインダ、または他の設定)を設定して、ユーザの家庭内機器を制御してもよい。オンラインガイドは、直接、またはユーザの家庭内機器上のメディアガイドアプリケーションと通信することによって、ユーザの機器を制御してもよい。ユーザ機器デバイスが相互から遠隔の場所にある、ユーザ機器デバイスの通信のための種々のシステムおよび方法は、例えば、Ellis et al.の2011年10月25日発行の米国特許第8,046,801号(その全体を参照することによって本明細書に組み込まれる)で議論されている。
【0094】
第3のアプローチでは、家庭内外のユーザ機器デバイスのユーザは、コンテンツソース516と直接通信し、コンテンツにアクセスするために、そのメディアガイドアプリケーションを使用することができる。具体的には、家庭内では、ユーザテレビ機器502およびユーザコンピュータ機器504のユーザは、メディアガイドアプリケーションにアクセスし、所望のコンテンツ間をナビゲートし、それを特定してもよい。ユーザはまた、無線ユーザ通信デバイス506を使用して、家庭外のメディアガイドアプリケーションにアクセスし、所望のコンテンツ間をナビゲートし、それを特定してもよい。
【0095】
第4のアプローチでは、ユーザ機器デバイスは、クラウドコンピューティング環境内で動作し、クラウドサービスにアクセスしてもよい。クラウドコンピューティング環境では、コンテンツ共有、記憶、または配布のための種々のタイプのコンピューティングサービス(例えば、ビデオ共有サイトまたはソーシャルネットワーキングサイト)が、「クラウド」と称される、ネットワークアクセス可能コンピューティングおよび記憶リソースの集合によって提供される。例えば、クラウドは、通信ネットワーク514を介したインターネット等のネットワークを介して接続される、種々のタイプのユーザおよびデバイスにクラウドベースのサービスを提供する、中央にまたは分散場所に位置し得る、サーバコンピューティングデバイスの集合を含むことができる。これらのクラウドリソースは、1つ以上のコンテンツソース516および1つ以上のメディアガイドデータソース518を含んでもよい。加えて、または代替として、遠隔コンピューティングサイトは、ユーザテレビ機器502、ユーザコンピュータ機器504、および無線ユーザ通信デバイス506等の他のユーザ機器デバイスを含んでもよい。例えば、他のユーザ機器デバイスは、ビデオの記憶されたコピーまたはストリーミングされたビデオへのアクセスを提供してもよい。そのような実施形態では、ユーザ機器デバイスは、中央サーバと通信することなく、ピアツーピア様式で動作してもよい。
【0096】
クラウドは、ユーザ機器デバイスのために、他の実施例の中でもとりわけ、コンテンツ記憶、コンテンツ共有、またはソーシャルネットワーキングサービス等のサービスへのアクセス、および上記に説明される任意のコンテンツへのアクセスを提供する。サービスは、クラウドコンピューティングサービスプロバイダを通して、またはオンラインサービスの他のプロバイダを通して、クラウド内で提供されることができる。例えば、クラウドベースのサービスは、コンテンツ記憶サービス、コンテンツ共有サイト、ソーシャルネットワーキングサイト、または他のサービスを含むことができ、それを介して、ユーザ供給コンテンツは、接続されたデバイス上で他者によって視聴するために配布される。これらのクラウドベースのサービスは、ユーザ機器デバイスが、コンテンツをローカルで記憶し、ローカルで記憶されたコンテンツにアクセスするのではなく、コンテンツをクラウドに記憶し、コンテンツをクラウドから受信することを可能にしてもよい。
【0097】
ユーザは、カムコーダ、ビデオモード付きデジタルカメラ、オーディオレコーダ、携帯電話、およびハンドヘルドコンピューティングデバイス等の種々のコンテンツ捕捉デバイスを使用して、コンテンツを録画してもよい。ユーザは、直接、例えば、ユーザコンピュータ機器504から、またはコンテンツ捕捉特徴を有する、無線ユーザ通信デバイス506からのいずれかにおいて、クラウド上のコンテンツ記憶サービスにコンテンツをアップロードすることができる。代替として、ユーザは、最初に、コンテンツをユーザコンピュータ機器504等のユーザ機器デバイスに転送することができる。コンテンツを記憶するユーザ機器デバイスは、通信ネットワーク514上のデータ伝送サービスを使用して、コンテンツをクラウドにアップロードする。いくつかの実施形態では、ユーザ機器デバイス自体が、クラウドリソースであり、他のユーザ機器デバイスは、直接、ユーザがコンテンツを記憶したユーザ機器デバイスから、コンテンツにアクセスすることができる。
【0098】
クラウドリソースは、例えば、ウェブブラウザ、メディアガイドアプリケーション、デスクトップアプリケーション、モバイルアプリケーション、および/またはそれらのアクセスアプリケーションの任意の組み合わせを使用して、ユーザ機器デバイスによってアクセスされてもよい。ユーザ機器デバイスは、アプリケーション配信のために、クラウドコンピューティングに依拠する、クラウドクライアントであってもよい、またはユーザ機器デバイスは、クラウドリソースにアクセスすることなく、ある機能性を有してもよい。例えば、ユーザ機器デバイス上で起動するいくつかのアプリケーションは、クラウドアプリケーション、すなわち、インターネットを経由して、サービスとして配信されるアプリケーションであってもよい一方で、他のアプリケーションは、ユーザ機器デバイス上に記憶され、起動されてもよい。いくつかの実施形態では、ユーザデバイスは、コンテンツを複数のクラウドリソースから同時に受信してもよい。例えば、ユーザデバイスは、オーディオを1つのクラウドリソースからストリーミングする一方で、コンテンツを第2のクラウドリソースからダウンロードすることができる。または、ユーザデバイスは、より効率的なダウンロードのために、コンテンツを複数のクラウドリソースからダウンロードすることができる。いくつかの実施形態では、ユーザ機器デバイスは、図4に関連して説明される処理回路によって実施される処理動作等の処理動作のために、クラウドリソースを使用することができる。
【0099】
本明細書で参照されるように、用語「~に応答して」は、「~の結果として開始される」ことを指す。例えば、第2のアクションに応答して実施されている第1のアクションは、第1のアクションと第2のアクションとの間に介在ステップを含んでもよい。本明細書で参照されるように、用語「~に直接応答して」は、「~によって引き起こされる」ことを指す。例えば、第2のアクションに直接応答して実施されている第1のアクションは、第1のアクションと第2のアクションとの間に介在ステップを含まなくてもよい。
【0100】
図6-8は、本開示のいくつかの実施形態による、制御回路(例えば、制御回路404)が、ビデオストリームに描写される特定のイベントを示すスローモーションビデオストリームとともに、ビデオストリームを提供するためのプロセスを提示する。いくつかの実施形態では、本アルゴリズムは、処理回路(例えば、処理回路406)によってデコードおよび実行される命令のセットとして非一過性の記憶媒体(例えば、記憶デバイス408)上に、エンコードされてもよい。処理回路は、ひいては、同調、ビデオ生成、エンコード、デコード、暗号化、解読、スケーリング、アナログ/デジタル変換回路、および同等物等の制御回路404内に含有される他のサブ回路に命令を提供してもよい。
【0101】
図6は、本開示のいくつかの実施形態による、ビデオストリームに描写される特定のイベントを示すスローモーションビデオストリームとともに、ビデオストリームを提供することに関与する例証的ステップのフローチャートである。図6のフローチャートは、制御回路(例えば、制御回路404)上に実装されるプロセス600を説明する。制御回路404は、上記に説明されるように、メディアガイドアプリケーションからのコマンドの下で作動していてもよい。プロセス600の要素は、ユーザ機器デバイス502、504、および/または506において、またはメディアコンテンツソース516において、またはデバイスおよび/またはソースの組み合わせにおいて、実施されてもよい。
【0102】
602では、制御回路404は、第1のビデオストリームを生成する。第1のビデオストリーム102を生成するステップは、図1に関連して説明される。第1のビデオストリーム102を表示する表示100は、図4に関して上記に説明されるディスプレイ412であってもよい。表示100は、図4に関して上記に説明される、ユーザテレビ機器502、ユーザコンピュータ機器504、または無線ユーザ通信デバイス506によって生成されてもよい。一実施例として、制御回路404は、メディアコンテンツソース516から受信されるフットボールの試合のビデオフィードに基づいて、フットボールの試合を描写する第1のビデオストリーム102を生成する。
【0103】
604では、制御回路404は、第1のビデオストリーム102の再生速度を修正することによって、第1のビデオストリーム102から第2のビデオストリーム104を生成する。第2のビデオストリーム104は、スローモーションビデオストリームである。スローモーションビデオストリームを生成するプロセスは、図1に関して説明され、そして図7に関してさらに説明される。例えば、メディアガイドアプリケーションは、第1のビデオストリーム102を複製して第2のビデオストリーム104を作成してもよく、次いで、(例えば、より遅い再生レートを規定するように)フットボールの試合を描写する第2のビデオストリーム104の性質を修正してもよい、または(例えば、フレームを追加することによって)第2のビデオストリーム自体104を修正し、フットボールの試合を描写するビデオストリームのスローモーションバージョンを作成してもよい。
【0104】
606では、制御回路404は、第1のビデオストリームのコンテンツを監視し、第1のビデオストリーム内でイベントトリガの所定のセットのうちのイベントトリガを識別する。イベントトリガの所定のセットのうちの各イベントトリガは、第2のビデオストリームを使用して表示のために生成されるイベントの第1のビデオストリーム内の存在を示す。イベントトリガの所定のセットは、記憶装置408の中に記憶され、処理回路406によってアクセスされてもよい。イベントトリガは、図1に関して説明される。例えば、1つのイベントトリガは、制御回路404が第1のビデオストリーム内で閾値音量レベルを上回って話される言葉「タッチダウン」を識別するときに検出され得る、フットボールの試合におけるタッチダウンであってもよい。制御回路404は、第2のビデオストリーム104を使用して表示のために生成される、タッチダウンイベントの第1のビデオストリーム102内の存在を決定する。コンテンツを監視してイベントトリガを識別するプロセスは、図8に関してさらに説明され、そして図1に関して説明される。
【0105】
608では、制御回路404は、イベントトリガを識別するステップに基づいて、第1のビデオストリーム102とともに第2のビデオストリーム104を伝送することを決定する。例えば、第1のビデオストリーム102内のタッチダウンイベントトリガを識別するステップに基づいて、制御回路404は、第1のビデオストリーム102とともに、スローモーションでタッチダウンを示す第2のビデオストリーム104を伝送することを決定する。第2のビデオストリームを伝送することを決定するプロセスは、図1に関してさらに説明される。
【0106】
610では、通信回路は、第1のビデオストリーム102とともに第2のビデオストリーム104を伝送することを決定するステップに応答して、第1のビデオストリーム102および第2のビデオストリーム104の両方を同時に伝送する。図4に関して説明されるように、制御回路404は、通信回路を含んでもよい。ビデオストリーム102および104は、図1に示されるように、両方のビデオストリームを同時に表示するために、ユーザテレビ機器502、ユーザコンピュータ機器504、または無線ユーザ通信デバイス506によって受信されてもよい。通信回路は、通信ネットワーク514を経由してビデオストリーム102および104を伝送してもよい。
【0107】
図7は、本開示のいくつかの実施形態による、スローモーションビデオストリームを生成するための例証的ステップのフローチャートである。図7のフローチャートは、制御回路(例えば、制御回路404)上に実装されるプロセス700を説明する。制御回路404は、上記に説明されるように、メディアガイドアプリケーションからのコマンドの下で作動していてもよい。プロセス700の要素は、ユーザ機器デバイス502、504、および/または506において、またはメディアコンテンツソース516において、またはデバイスおよび/またはソースの組み合わせにおいて、実施されてもよい。
【0108】
702では、制御回路404は、第2のビデオストリーム104のための再生速度を決定する。図1に関して議論されるように、全てのスローモーションビデオストリームのための固定再生速度が存在し得る、または再生速度は、例えば、ライブイベントのタイプ、イベントトリガ、フレームの間の視覚変化の量、および他の要因に基づいて、変動し得る。制御回路404は、(例えば、記憶装置408の中に記憶された再生速度情報を検索することによる)任意の要求されるデータベース検索および/または第1のビデオストリーム102のビデオ分析を実施し、第2のビデオストリーム104のための再生速度を決定することができる。
【0109】
704では、制御回路404は、第1のビデオストリーム102のフレームに基づいて、第2のビデオストリーム104のためのフレームを生成する。図1に関して説明されるように、第1のビデオストリーム102または第1のビデオストリーム102のフレームは、第2のビデオストリーム104を生成するように複製されてもよい。付加的フレームもまた、第2のビデオストリーム104内のフレームの間の間隙を充填するように、第1のビデオストリーム102のフレームに基づいて生成されてもよい。これらの付加的フレームは、第1のビデオストリーム102内のフレームのコピーであってもよい、または制御回路404は、複製された第1のビデオストリーム102のフレームの間に挿入するためのフレームをデジタルで補間してもよい。代替として、制御回路404は、第1のビデオストリーム102のフレームを指し示し、第2のビデオストリーム104のためのフレームを生成してもよい。
【0110】
706では、制御回路404は、生成されたフレームをアセンブルし、第2のビデオストリームを作成する。例えば、制御回路404が第1のビデオストリーム102からフレームをコピーした場合、これらは、第2のビデオストリームを作成するように順序付けられ、アセンブルされることができる。制御回路404が第2のビデオストリーム104のためのフレームをデジタルで補間した場合、これらは、第2のビデオストリーム104をアセンブルするように、複製された第1のビデオストリーム102のフレームの間に挿入されるであろう。
【0111】
図8は、本開示のいくつかの実施形態による、スローモーションビデオストリームを伝送するためのイベントトリガがビデオストリーム内に存在するかどうかを決定するための例証的ステップのフローチャートである。図8のフローチャートは、制御回路(例えば、制御回路404)上に実装されるプロセス800を説明する。制御回路404は、上記に説明されるように、メディアガイドアプリケーションからのコマンドの下で作動していてもよい。プロセス800の要素は、ユーザ機器デバイス502、504、および/または506において、またはメディアコンテンツソース516において、またはデバイスおよび/またはソースの組み合わせにおいて、実施されてもよい。
【0112】
802では、制御回路404は、制御回路404によって生成された第1のビデオストリーム102を処理する。制御回路404によって実施される処理は、オーディオ、クローズドキャプション、およびビデオデータがそれぞれ、別個に分析され得るように、オーディオ、クローズドキャプション、およびビデオデータを読み取り、分離するステップを伴ってもよい。処理はさらに、オーディオデータの中の言葉が分析され得るように、オーディオデータに関して発話認識を実施するステップを伴ってもよい。制御回路404は、802において、イベントトリガに関してオーディオ、クローズドキャプション、および視覚データを分析するために必要とされる、任意の他の前処理を実施してもよい。
【0113】
804では、制御回路404は、第1のビデオストリーム102のオーディオデータを分析する。図1に関して説明されるように、オーディオデータは、解説トラックの中の言葉、音量、話者識別、およびイベントトリガを識別するための他の関連属性を含むことができる。
【0114】
806では、制御回路404は、第1のビデオストリーム102のクローズドキャプションデータを分析する。図1に関して説明されるように、クローズドキャプションデータは、解説者の分析、他の話された言葉(例えば、観衆からの声援、審判のコメント)、話者の識別、およびイベントトリガを識別するために使用され得る任意の他の属性を含んでもよい。
【0115】
808では、制御回路404は、第1のビデオストリーム102の視覚データを分析する。図1に関して説明されるように、視覚データは、画面上の注釈、フレーム毎の視覚コンテンツ、運動分析、およびイベントトリガを識別するための他の関連属性を含むことができる。図8に示されるように、要素804、806、および808は、並行して実施されてもよい。
【0116】
810では、制御回路404は、オーディオ、クローズドキャプション、および/または視覚データの属性をイベントトリガの所定のセットと比較する。イベントトリガの所定のセットは、記憶装置408の中に記憶されてもよい。図1に関して説明されるように、所定のイベントトリガは、1つ以上のタイプのデータの中で検出される、単一の特徴または要因の組み合わせを説明し得る。要素804-808の分析を通して識別される特徴および要因は、所定のイベントトリガと比較される。
【0117】
812では、制御回路404は、イベントトリガが第1のビデオストリーム102内に存在するかどうかを決定する。特に、810における比較が、1つ以上のイベントトリガの特徴または要因が分析されたデータの中に存在することを示す場合には、制御回路404は、イベントトリガがビデオストリーム内に存在することを決定する。
【0118】
図9は、本開示のいくつかの実施形態による、第2のビデオストリームを伝送するかどうかを決定するための例証的ステップのフローチャートである。図9のフローチャートは、制御回路404上に実装されるプロセス900を説明する。制御回路404は、上記に説明されるように、メディアガイドアプリケーションからのコマンドの下で作動していてもよい。プロセス900の要素は、ユーザ機器デバイス502、504、および/または506において、またはメディアコンテンツソース516において、またはデバイスおよび/またはソースの組み合わせにおいて、実施されてもよい。
【0119】
902では、制御回路404は、第1のビデオストリーム102のオーディオ、クローズドキャプション、および/または視覚属性を決定する。第1のビデオストリームのオーディオ、クローズドキャプション、および/または視覚属性は、図8の要素804、806、および808に関して説明されるように、そして図1に関して上記に説明されるように、オーディオ、クローズドキャプション、および/または視覚属性を分析することによって、決定されてもよい。
【0120】
904では、制御回路404は、イベントトリガの所定のセットから次のイベントトリガを得る。最初に制御回路404が要素904を実施するとき、イベントトリガの所定のセットからの第1のイベントトリガが、読み出される。イベントトリガの所定のセットは、記憶装置408から読み出されてもよい。
【0121】
906では、制御回路404は、読み出されたイベントトリガを、第1のビデオストリームのオーディオ、クローズドキャプション、および視覚属性と比較する。
【0122】
908では、制御回路404は、読み出されたイベントトリガの条件が、オーディオ、クローズドキャプション、および視覚属性によって満たされるかどうかを決定する。図1に関して説明されるように、イベントトリガは、1つ以上の属性または要因を含んでもよく、決定された属性がイベントトリガの全ての要因に合致しない場合、イベントトリガ条件は、満たされない。イベントトリガは、ORまたはNOT条件等のより複雑な論理を有してもよい。例えば、チャレンジのためのイベントトリガは、赤いフラグがフレーム内に出現する場合、または言葉「チャレンジ」が話されるかまたはクローズドキャプション内に存在し、コーチの顔がフレーム内に出現する場合のいずれかで、満たされてもよい。
【0123】
決定908が、イベントトリガ条件の全てが満たされていることを決定する場合、制御回路404は、910において第2のビデオストリーム104を伝送する。制御回路404は、通信ネットワーク514を経由して第2のビデオストリーム104を伝送してもよい。第2のビデオストリーム104の伝送は、図1に関して説明される。
【0124】
決定908が、イベントトリガ条件の全てが満たされていないことを決定する場合、制御回路404は、決定912に続く。決定912では、制御回路404は、イベントトリガの事前決定されたリストがそれ以上のイベントトリガを含むかどうかを決定する。制御回路404が、イベントトリガの事前決定されたリストがさらなるイベントトリガを含むことを決定する場合、制御回路404は、要素904に戻る。
【0125】
912において、制御回路404が、イベントトリガの事前決定されたリストがそれ以上のイベントトリガを含まないことを決定する場合、制御回路404は、要素914に進む。914では、制御回路404は、イベントトリガが存在しないため、第2のビデオストリーム104を伝送しない。
【0126】
図9に示されるように、制御回路404は、各イベントトリガを連続的にチェックする。代替として、制御回路404は、2つ以上のイベントトリガの条件が並行して満たされているかどうかをチェックしてもよい。図9に示されるように、制御回路404は、イベントトリガが見出された後に、イベントトリガに関してチェックすることを止める。代替として、制御回路404は、例えば、第2のビデオストリーム104の速度および/または第2のビデオストリーム104の中に含む付加的グラフィックを決定するために使用され得る、付加的イベントトリガに関してチェックし続けてもよい。
【0127】
図6-9の説明は、本開示の任意の他の実施形態と併用され得ることが考慮される。加えて、図6-9のアルゴリズムに関連して説明される説明は、本開示の目的を促すために、代替順序で、または並行して、行われてもよい。例えば、条件文および論理評価は、システムまたは方法の遅延を低減させる、または速度を増加させるように、任意の順序で、または並行して、または同時に実施されてもよい。さらなる実施例として、いくつかの実施形態では、いくつかの変数のインスタンスは、複数の論理プロセッサスレッドを使用して、並行して評価されてもよい、またはアルゴリズムは、分岐予測を組み込むことによって増進されてもよい。さらに、図6-9のプロセスは、適切に構成されたソフトウェアおよびハードウェアの組み合わせの上に実装され得、図4-5に関連して議論されるデバイスまたは機器のうちのいずれかは、プロセスのうちの1つ以上のものを実装するために使用され得ることに留意されたい。
【0128】
上記に議論されるプロセスは、例証であって、限定を意図するものではない。当業者は、本明細書で議論されるプロセスのステップが、本発明の範囲から逸脱することなく、省略される、修正される、組み合わせられる、および/または再配列されてもよく、任意の付加的ステップが、実施されてもよいことを理解するであろう。より一般的には、上記の開示は、例示的であって、限定を意図するものではない。続く請求項のみが、本発明が含むものに関する境界を設定することが意図される。さらに、いずれか1つの実施形態で説明される特徴および限定は、本明細書の任意の他の実施形態に適用され得、一実施形態に関するフローチャートまたは実施例は、好適な様式で任意の他の実施形態と組み合わせられる、異なる順序で行われる、または並行して行われ得ることに留意されたい。加えて、本明細書で説明されるシステムおよび方法は、リアルタイムで実施されてもよい。また、上記に説明されるシステムおよび/または方法は、他のシステムおよび/または方法に適用される、またはそれらに従って使用され得ることにも留意されたい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9