(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-01
(45)【発行日】2022-07-11
(54)【発明の名称】肉製品を移送するためのデバイスおよび方法
(51)【国際特許分類】
B65G 47/52 20060101AFI20220704BHJP
B65G 47/57 20060101ALI20220704BHJP
B65G 15/58 20060101ALI20220704BHJP
【FI】
B65G47/52 D
B65G47/52 B
B65G47/57 B
B65G15/58 B
(21)【出願番号】P 2019540322
(86)(22)【出願日】2018-01-24
(86)【国際出願番号】 NL2018050049
(87)【国際公開番号】W WO2018139921
(87)【国際公開日】2018-08-02
【審査請求日】2021-01-04
(32)【優先日】2017-01-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】NL
(73)【特許権者】
【識別番号】509174255
【氏名又は名称】マレル・ポウルトリー・ベー・フェー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】マグヌス・ブロンダール・ケルタンソン
(72)【発明者】
【氏名】エリアス・ハルドア・ビャーナソン
【審査官】須山 直紀
(56)【参考文献】
【文献】特開平05-077930(JP,A)
【文献】米国特許第07770717(US,B2)
【文献】特開2000-233823(JP,A)
【文献】実開昭58-031089(JP,U)
【文献】特開2009-203022(JP,A)
【文献】実開昭49-147784(JP,U)
【文献】米国特許第05673783(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 47/52
B65G 47/57
B65G 15/58
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
肉製品を受け取り領域から放出領域へ移送するための屠殺動物肉処理デバイスであって、
- 少なくとも1つの供給コンベアであって、前記供給コンベアは、前記受け取り領域において肉製品を受け取るため、かつ肉製品を略水平移送方向において搬送領域まで移送するために、前記受け取り領域と前記搬送領域との間に延在しており、前記供給コンベアは、第1の端部と第2の端部とを有しており、前記第2の端部は前記搬送領域に配置される、少なくとも1つの供給コンベアと、
- 肉製品を前記搬送領域から前記放出領域へ移送するための吸引
コンベアであって、
前記吸引コンベアは、前記搬送領域と前記放出領域との間に延在しており、前記吸引
コンベアは、
前記搬送領域において略垂直方向の配向度を有する移送面を有しており、かつ前記搬送領域において前記供給コンベアによって支持された肉製品と係合するための
、前記移送面に設けられた吸引開口部
のレーンを有しており、前記吸引コンベアは、係合された肉製品を前記供給コンベアから持ち上げて、係合された肉製品を前記搬送領域から離すよう移動させるよう構成されて
おり、前記供給コンベアの前記第2の端部は、前記吸引コンベアの前記吸引開口部のレーンと整列されている、吸引
コンベアと、
-
前記供給コンベアに対して略平行に延在した戻りコンベア
、および前記供給コンベアに対して略平行に延在した第2の戻りコンベアであって、
2つの前記戻りコンベアつまり前記戻りコンベアおよび前記第2の戻りコンベアは前記供給コンベアの両側において前記供給コンベアの側方に配置されており、2つの前記戻りコンベアは、前記供給コンベアによって前記搬送領域に提供されかつ前記吸引コンベアの前記吸引開口部と係合していない肉製品を、前記搬送領域から離して前記受け取り領域へ向けて移送
し、前記戻りコンベアは、前記供給コンベアから肉製品を受け取るために前記供給コンベアの前記第2の端部に隣接して前記搬送領域に配置される第1の端部を有して
おり、前記第2の戻りコンベアは、前記供給コンベアから肉製品を受け取るために前記供給コンベアの前記第2の端部に隣接して前記搬送領域に配置される第1の端部を有している
、戻りコンベア
および第2の戻りコンベアと、
を備えており、
前記屠殺動物肉処理デバイスは、さらに、帰還領域において、前記戻りコンベアによって前記搬送領域から離れるよう移送された肉製品を、再び前記搬送領域へ向けて移送するために前記戻りコンベアから前記供給コンベア上に移動させるよう構成されており、それによって、前記供給コンベアおよび前記戻りコンベアが肉製品の循環を提供することを特徴とする屠殺動物肉処理デバイス。
【請求項2】
肉製品を受け取り領域から放出領域へ移送するための屠殺動物肉処理デバイスであって、
- 少なくとも1つの供給コンベアであって、前記供給コンベアは、前記受け取り領域において肉製品を受け取るため、かつ肉製品を略水平移送方向において搬送領域まで移送するために、前記受け取り領域と前記搬送領域との間に延在しており、前記供給コンベアは、第1の端部と第2の端部とを有しており、前記第2の端部は前記搬送領域に配置される、少なくとも1つの供給コンベアと、
- 肉製品を前記搬送領域から前記放出領域へ移送するための吸引移送装置であって、前記吸引移送装置は、前記搬送領域において前記供給コンベアによって支持された肉製品と係合するための少なくとも1つの吸引開口部を有しており、前記吸引移送装置は、係合された肉製品を前記供給コンベアから持ち上げて、係合された肉製品を前記搬送領域から離すよう移動させるよう構成されている、吸引移送装置と、
- 前記搬送領域において、前記供給コンベアから戻りコンベアへ肉製品を移動させることを促進するための帰還コンベアであって、前記帰還コンベアは、前記搬送領域において略垂直方向の配向度を有する移送面を有しており、垂直方向に配向された前記移送面は、少なくとも前記供給コンベアの幅に沿って延在しており、前記帰還コンベアは、前記供給コンベアによって移送された肉製品が前記帰還コンベアの垂直方向に配向された前記移送面に対して前記供給コンベアによって押し付けられるように、前記供給コンベアの前記移送面の上に配置される、帰還コンベアと、
- 前記供給コンベアに対して略平行に延在した少なくとも1つの戻りコンベア、および前記供給コンベアに対して略平行に延在した第2の戻りコンベアであって、2つの前記戻りコンベアつまり前記戻りコンベアおよび前記第2の戻りコンベアは前記供給コンベアの両側において前記供給コンベアの側方に配置されており、2つの前記戻りコンベアは、前記供給コンベアによって前記搬送領域に提供されかつ前記吸引移送装置の前記吸引開口部と係合していない肉製品を、前記搬送領域から離して前記受け取り領域へ向けて移送し、前記戻りコンベアは、前記供給コンベアから肉製品を受け取るために、前記供給コンベアの前記第2の端部に隣接して前記搬送領域に配置される第1の端部を有しており、前記第2の戻りコンベアは、前記供給コンベアから肉製品を受け取るために、前記供給コンベアの前記第2の端部に隣接して前記搬送領域に配置される第1の端部を有している、戻りコンベアおよび第2の戻りコンベアと、
を備えており、
前記屠殺動物肉処理デバイスは、さらに、帰還領域において、前記戻りコンベアによって前記搬送領域から離れるよう移送された肉製品を、再び前記搬送領域へ向けて移送するために前記戻りコンベアから前記供給コンベア上に移動させるよう構成されており、それによって、前記供給コンベアおよび前記戻りコンベアが肉製品の循環を提供することを特徴とす
る屠殺動物肉処理デバイス。
【請求項3】
前記戻りコンベア上への、または前記戻りコンベアおよび第2の戻りコンベア上への、前記吸引
コンベアの前記吸引開口部と係合していない肉製品の横方向動作を促進するために、前記吸引コンベアの前記移送面は、前記供給コンベアの幅に少なくとも等しい幅、好ましくは前記供給コンベアの幅よりも広い幅を有していることを特徴とする請求項
1に記載の屠殺動物肉処理デバイス。
【請求項4】
前記吸引コンベアの前記移送面は、前記供給コンベアの幅と前記戻りコンベアの幅とを組み合わせた幅に少なくとも等しい幅を有しており、好ましくは前記供給コンベアの幅と前記戻りコンベアの幅と第2の戻りコンベアの幅とを組み合わせた幅に少なくとも等しい幅を有することを特徴とする請求項
1に記載の屠殺動物肉処理デバイス。
【請求項5】
前記供給コンベア、前記戻りコンベアおよび/または第2の戻りコンベアのそれぞれは移送面を有しており、
前記搬送領域において、前記供給コンベアの前記移送面は、肉製品が前記供給コンベアから前記戻りコンベア上または前記第2の戻りコンベア上に移動される際に前記戻りコンベア上または前記第2の戻りコンベア上に落下するように、前記戻りコンベアの前記移送面の上および/または前記第2の戻りコンベアの前記移送面の上に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項
4のいずれか一項に記載の屠殺動物肉処理デバイス。
【請求項6】
前記供給コンベア、前記戻りコンベアおよび/または第2の戻りコンベアのそれぞれは移送面を有しており、
前記帰還領域において、前記供給コンベアの前記移送面および前記戻りコンベアの前記移送面ならびに/または前記第2の戻りコンベアの前記移送面がともに略平坦な帰還領域を画定するように、前記供給コンベアの前記移送面は、前記戻りコンベアの前記移送面および/または前記第2の戻りコンベアの前記移送面と同じ高さにあることを特徴とする請求項1から請求項
5のいずれか一項に記載の屠殺動物肉処理デバイス。
【請求項7】
前記供給コンベア、前記戻りコンベアおよび/または第2の戻りコンベアのそれぞれは移送面を有しており、
前記帰還領域において、肉製品が前記戻りコンベアからまたは前記第2の戻りコンベアから前記供給コンベア上に移動される際に前記供給コンベア上に落下するように、前記供給コンベアの前記移送面は、前記戻りコンベアの前記移送面および/または前記第2の戻りコンベアの前記移送面の下に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項
6のいずれか一項に記載の屠殺動物肉処理デバイス。
【請求項8】
前記供給コンベアおよび戻りコンベア、または前記戻りコンベアおよび第2の戻りコンベアはそれぞれ前記搬送領域において戻りローラーを有しており、前記戻りローラーのそれぞれは回転軸を有しており、前記回転軸は互いに対して平行に延在すること
、および/または
前記戻りコンベアおよび/または第2の戻りコンベアは、肉製品が前記搬送領域から距離を置いて前記供給コンベア上に帰還されるように、前記供給コンベアの長さの少なくとも25%、好ましくは少なくとも50%、より好ましくは少なくとも75%に沿って、前記供給コンベアの移送方向と平行であるが反対の方向に肉製品を移送するよう構成されていることを特徴とする請求項1から請求項
7のいずれか一項に記載の屠殺動物肉処理デバイス。
【請求項9】
前記屠殺動物肉処理デバイスは、前記帰還領域において、前記戻りコンベアから前記供給コンベアへ、任意選択的に第2の戻りコンベアから前記供給コンベアへ、肉製品を移動させることを促進するために帰還コンベアを備えており、
前記帰還コンベアは、前記帰還領域において略垂直方向の配向度を有する移送面を有しており、
垂直方向に配向された前記移送面は、少なくとも前記戻りコンベアの幅に沿って延在し、好ましくは少なくとも前記戻りコンベアおよび前記供給コンベアの幅に沿って延在しており、
前記帰還コンベアは、前記戻りコンベアによって移送された肉製品が前記帰還コンベアの垂直方向に配向された前記移送面に対して前記戻りコンベアによって押し付けられるように、
および前記帰還コンベアの移送面の上方への動きが、前記肉製品を横につまり戻りコンベアから当該戻りコンベアに隣り合って配置された供給コンベアへ移動させて、個別の肉製品の流れを供給するように、前記戻りコンベアの前記移送面の上に配置されることを特徴とする請求項1から請求項
8のいずれか一項に記載の屠殺動物肉処理デバイス。
【請求項10】
前記屠殺動物肉処理デバイスは、前記受け取り領域において肉製品を受け取るためのかつ肉製品を略水平移送方向において前記搬送領域まで移送するための第2の供給コンベアと、肉製品を前記搬送領域から前記放出領域へ移送するための関連する第2の吸引移送装置
または第2の吸引コンベアと、をさらに備えており、
前記第2の吸引移送装置
または第2の吸引コンベアは、前記搬送領域において前記第2の供給コンベアによって支持された肉製品と係合するための少なくとも1つの吸引開口部を有しており、前記第2の吸引移送装置
または第2の吸引コンベアは、係合された肉製品を前記第2の供給コンベアから持ち上げて、係合された肉製品を前記搬送領域から離すよう移動させるよう構成されており、
前記第2の供給コンベアは、前記受け取り領域と前記搬送領域との間において前記供給コンベアに対して略平行に延在しており、前記第2の供給コンベアは、第1の端部と第2の端部とを有しており、前記第2の端部は、前記搬送領域に配置されており、
前記第2の供給コンベアには、戻りコンベアが設けられており、前記戻りコンベアは、前記第2の供給コンベアによって前記搬送領域に提供されかつ前記第2の吸引移送装置
または第2の吸引コンベアの前記吸引開口部と係合していない肉製品を、前記搬送領域から離して前記受け取り領域へ向けて移送するために、前記第2の供給コンベアに対して略平行に延在しており、前記戻りコンベアは、前記第2の供給コンベアから肉製品を受け取るために前記第2の供給コンベアの前記第2の端部に隣接して前記搬送領域に配置される第1の端部を有しており、
好ましくは、前記供給コンベアの前記戻りコンベアは、前記供給コンベアおよび前記第2の供給コンベアが前記戻りコンベアを共有するように、前記第2の供給コンベアの戻りコンベアでもあることを特徴とする請求項1
または請求項2に記載の屠殺動物肉処理デバイス。
【請求項11】
前記第2の供給コンベアには、第2の戻りコンベアが設けられており、
前記第2の戻りコンベアは、前記第2の供給コンベアによって前記搬送領域に提供されかつ前記第2の吸引移送装置
または第2の吸引コンベアの前記吸引開口部と係合していない肉製品を前記搬送領域から離して前記受け取り領域へ向けて移送するために、前記戻りコンベアおよび前記第2の戻りコンベアが前記第2の供給コンベアの両側において前記第2の供給コンベアの側方に配置されるように、前記第2の供給コンベアに対して略平行に延在しており、
前記第2の戻りコンベアは、前記第2の供給コンベアから肉製品を受け取るために、前記第2の供給コンベアの前記第2の端部に隣接して前記搬送領域に配置される第1の端部を有することを特徴とする請求項
10に記載の屠殺動物肉処理デバイス。
【請求項12】
前記吸引移送装置
または吸引コンベアおよび前記第2の吸引移送装置
または吸引コンベアは、吸引コンベアに組み込まれており、前記吸引コンベアは、前記搬送領域と前記放出領域との間に延在しており、前記吸引コンベアは、前記搬送領域において、略垂直方向の配向度を有する移送面を有しており、
前記吸引コンベアは、前記搬送領域において前記供給コンベアによって提供された肉製品と係合するため、かつ肉製品を前記搬送領域から略垂直移送方向に持ち上げるために、前記移送面に設けられた吸引開口部のレーンを有しており、
前記吸引コンベアは、前記搬送領域において前記第2の供給コンベアによって提供された肉製品と係合するため、かつ肉製品を前記搬送領域から略垂直移送方向に持ち上げるために、前記移送面に設けられた第2の吸引開口部のレーンを有しており、
前記供給コンベアの前記第2の端部は、前記吸引移送装置の前記吸引開口部のレーンと整列されており、
前記第2の供給コンベアの前記第2の端部は、前記吸引移送装置の前記第2の吸引開口部のレーンと整列されていることを特徴とする請求項
10または請求項
11に記載の屠殺動物肉処理デバイス。
【請求項13】
請求項1から請求項
12のいずれか一項に記載の屠殺動物肉処理デバイスを提供するよう吸引移送装置と組み合わせるべく構成された再循環コンベアユニットであって、
前記再循環コンベアユニットは、前記供給コンベアと前記戻りコンベアとを備えることを特徴とする再循環コンベアユニット。
【請求項14】
請求項1
または請求項2に記載の屠殺動物肉処理デバイスを使用して、屠殺動物の肉製品を受け取り領域から放出領域へ移送するための方法であって
前記受け取り領域において肉製品を供与し、かつ供給コンベアを使用して前記受け取り領域から搬送領域へ肉製品を移送するステップであって、前記供給コンベアは、肉製品を前記受け取り領域で受け取るため、かつ肉製品を略水平移送方向において前記搬送領域まで移送するために、前記受け取り領域と前記搬送領域との間に延在しており、前記供給コンベアは第1の端部と第2の端部とを有しており、前記第2の端部は前記搬送領域に配置される、ステップと、
前記搬送領域において前記供給コンベアによって提供された肉製品を、吸引移送装置
または吸引コンベアを使用して、前記搬送領域から好ましくは略垂直方向の移送方向に持ち上げ、かつ肉製品を前記放出領域まで移送するステップであって、前記吸引移送装置は、前記搬送領域において前記供給コンベアによって支持された肉製品と係合するための少なくとも1つの吸引開口部を有しており、前記吸引移送装置は、係合された肉製品を前記供給コンベアから持ち上げて、係合された肉製品を前記搬送領域から離すよう移動させるよう構成され
ているか、または前記吸引コンベアは、前記搬送領域において前記供給コンベアによって支持された肉製品と係合するために、前記移送面に設けられた吸引開口部のレーンを有しており、および前記吸引コンベアは、係合された肉製品を前記供給コンベアから持ち上げて、係合された肉製品を前記搬送領域から離すよう移動させるよう構成されている、ステップと、
前記供給コンベアによって前記搬送領域に提供されかつ前記吸引移送装置または吸引コンベアにより係合されていない肉製品を、前記供給コンベアから当該供給コンベアに隣り合って配置された戻りコンベアへと横に移動させることを促進するステップであって、前記肉製品を、前記供給コンベアにより帰還コンベアまたは吸引コンベアの略垂直方向の配向度を有する移送面に対して押し付けることにより、および前記帰還コンベアまたは前記吸引コンベアの移送面を上方に移動させることにより、肉製品を横に移動させて、個別の肉製品の流れを供給する、促進するステップと、
戻りコンベアを使用して、前記供給コンベアによって前記搬送領域に提供されかつ前記吸引移送装置
または吸引コンベアの前記吸引開口部と係合していない肉製品を、前記搬送領域から離して前記受け取りへ向けて移送するステップであって、前記戻りコンベアは、前記供給コンベアに対して略平行に延在しており、前記戻りコンベアは、前記供給コンベアから肉製品を受け取るために、前記供給コンベアの前記第2の端部に隣接して前記搬送領域に配置される第1の端部を有する、ステップと、
帰還領域において、前記戻りコンベアによって移送された肉製品を、前記搬送領域から離れるよう移動させ、再び前記搬送領域へ向けて移送するべく前記戻りコンベアによって前記供給コンベア上に戻し、それによって、前記供給コンベアと前記戻りコンベアとは前記搬送領域と供給領域との間に肉製品の循環を提供する、ステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、肉製品を受け取り領域から放出領域へ移送するためのデバイスおよび方法に関する。そうしたデバイスおよび方法は、例えば特許文献1から公知となっている。
【背景技術】
【0002】
肉製品の加工の分野では、不規則な速度でつまりばらばらに供与される肉製品を1つずつ拾い上げるつまり把持し、それら肉製品を1つずつ移動させるつまり搬送し、肉製品を整頓して別々に分け、個別の肉製品の流れを提供することが望まれている。個別の肉製品同士の間にギャップを伴う肉製品の流れは、例えば肉製品の計量、切断処理、包装などの個別の加工を可能にする。
【0003】
とりわけ魚および家禽から肉片を加工する分野では、略垂直なコンベアベルトが設けられた吸引コンベアを使用して、1つずつ肉製品を拾い上げるつまり把持して肉製品を移動させるつまり搬送することが公知となっている。コンベアベルトには、間隔をあけた吸引開口部のレーンが設けられる。当該吸引開口部は、拾い上げる肉製品のサイズに比べて小さい直径を有する。肉製品が吸引開口部を覆うと、肉製品は、負圧が肉製品を移送面に対して引き付けるよう、吸引開口部と係合する。
【0004】
肉製品は、コンベアによってまたは単にばらばらに容器に入れられて、整頓されていない形態で吸引コンベアに供与される。コンベアベルトにおける間隔をあけた吸引開口部のレーンによって、肉製品は1つずつ拾い上げられる。肉製品は、吸引コンベアによって搬送領域から放出領域へ移送される。放出領域では、肉製品を、加工デバイス、後続のコンベアなどへ放出できる。
【0005】
従来技術の解決法のボトルネックは、肉製品の吸引コンベアへの供与にある。吸引開口部の量が限られており、かつ吸引開口部を肉製品と係合可能にする吸引開口部のサイズが制限されていることによって、肉製品が吸引コンベアに正しく供与されること、より具体的には、吸引コンベアが肉製品に係合できかつ肉製品を持ち上げることができるように肉製品が吸引開口部のレーンに対して正しく位置付けられることが重要となる。
【0006】
さらに、吸引開口部の量が限られているため、所定の時間内に拾い上げることができる肉製品の数が制限される。
【0007】
したがって、肉製品が堆積することがあり、肉製品が吸引開口部の届かないところに位置付けられ、ひいては肉製品を長期間にわたってまたはさらに永続的に移送プロセスから外れるよう移動させる。これはとりわけ衛生上の理由から食品に関して望ましくない。
【0008】
従来技術では、真空コンベアの他に、食料品を拾い上げ、移送し、解放するタイプの吸引移送装置を使用することも知られていることを示す。例えば、吸引移送装置は、肉製品と係合するための真空ヘッドが設けられたアームまたはレバーの形態の1つ以上のピッカーを備える。これらのタイプの移送装置は、真空コンベアに関して上述したように、ピックアップデバイスへ肉製品を供与することに関して同じタイプの問題に悩まされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、肉製品を受け取り領域から放出領域へ移送するための改良された屠殺動物肉処理デバイスを提供することであり、このデバイスは吸引コンベアを備える。とりわけ、本発明の目的は、肉製品の吸引コンベアへの供与を改善することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
そのため、本発明は、肉製品を受け取り領域から放出領域へ移送するための屠殺動物肉処理デバイスを提供し、当該デバイスは、
- 少なくとも1つの供給コンベアであって、当該供給コンベアは、受け取り領域で肉製品を受け取るため、かつ略水平移送方向において肉製品を搬送領域へ移送するために、受け取り領域と搬送領域との間に延在しており、当該供給コンベアは、第1の端部と第2の端部とを有しており、第2の端部は搬送領域に配置されている、供給コンベアと、
- 肉製品を搬送領域から放出領域へ移送するための吸引移送装置であって、当該吸引移送装置は、搬送領域で供給コンベアによって支持された肉製品と係合するための少なくとも1つの吸引開口部を有しており、当該吸引移送装置は、係合された肉製品を供給コンベアから持ち上げて、係合された肉製品を搬送領域から離して移動させるよう構成されている、吸引移送装置と、
- 少なくとも1つの戻りコンベアであって、当該戻りコンベアは、供給コンベアによって搬送領域に提供されかつ吸引移送装置の吸引開口部と係合していない肉製品を、搬送領域から離して受け取り領域へ向けて移送するために供給コンベアに対して略平行に延在しており、戻りコンベアは、供給コンベアから肉製品を受け取るために供給コンベアの第2の端部に隣接して搬送領域に配置される第1の端部を有する、戻りコンベアと、を備えており、
屠殺動物肉処理デバイスは、帰還領域において、戻りコンベアによって移送された肉製品を、再び搬送領域へ向けて移送するべく搬送領域から離して戻りコンベアから供給コンベア上へ移動させるようさらに構成されており、それによって、供給コンベアおよび戻りコンベアは、肉製品の循環を提供する。
【0012】
本発明に基づく屠殺動物肉処理デバイスは、供給コンベアに対して略平行に延在する戻りコンベアを備えており、戻りコンベアは、供給コンベアの端部に隣接して、搬送領域に配置される第1の端部を有する。そのため、戻りコンベアは、供給コンベアによって搬送領域に提供された余剰の肉製品を受け取るよう構成されている。これに関連して、余剰の肉製品との用語は、吸引移送装置の吸引開口部と係合せず、ひいては供給コンベアの端部に堆積するリスクがある肉製品を言う。
【0013】
本発明によれば、吸引移送装置の吸引開口部と係合していない肉製品は、搬送領域から離れて受け取り領域へ向けて移送され、再び搬送領域へ向けて移送されるべく、搬送領域から離れて供給コンベア上に再導入される。このようにして、供給コンベアおよび戻りコンベアは肉製品の循環を提供する。肉製品を搬送領域から離して供給コンベア上に再導入することによって、肉製品が吸引移送装置の吸引開口部に対して供給コンベア上に正しく位置付けられる機会が増加する。
【0014】
したがって、搬送領域での肉製品の過剰な蓄積が防止される。また吸引開口部の届かないところに位置付けられた肉製品が長期間にわたって移送プロセスから外れるよう移動される機会が大幅に減少される。
【0015】
請求項1に記載の戻りコンベアを備えたデバイスを提供することによって、本発明は、肉製品を受け取り領域から放出領域へ移送するための改良された屠殺動物肉処理デバイスを提供し、当該デバイスは吸引コンベアを備える。したがって、とりわけ本発明は、吸引コンベアへの肉製品の改善された供与をもたらす。
【0016】
本発明に基づく屠殺動物肉処理デバイスは、家禽肉製品または魚肉製品の移送に、より具体的にはこれら肉製品の流れの供給にとりわけ有用である。これらのタイプの肉片製品は、吸引開口部との係合を可能にする粘度(consistency)を有する。一実施形態において、デバイスにはさらに給水器が設けられており、当該給水器は、吸引開口部による肉片製品の係合をさらに強化するように肉片および/または吸引コンベアを保湿するため好ましくは1つ以上のスプレーヘッドを備える。
【0017】
供給コンベアは、受け取り領域と搬送領域との間を延在する。供給コンベアは、搬送領域における一方の端部と、受け取り領域にまたは受け取り領域を越えて位置付けられ得る反対側の端部と、を有する。
【0018】
一実施形態において、供給コンベアの反対側の端部は、受け取り領域を越えて配置されており、供給コンベアが受け取り領域を通過する前に肉製品を供給コンベアに再導入できるようにする。したがって、再循環された肉製品は、供給コンベアの空いた移送面に導入され、それによって、肉製品が、吸引コンベアの吸引開口部と係合するのに最適なポジションにおいて供給コンベアの中央に位置付けられる機会が増加する。
【0019】
代替実施形態において、帰還領域および受け取り領域は一致する。そうした実施形態において、再循環された余剰の肉製品は、供給コンベアが新しい肉製品つまり供給コンベアによってまだ移送されていない肉製品を受け取るのと同じ場所で供給コンベアに再導入される。
【0020】
供給コンベアおよび1つ以上の戻りコンベアは、好ましくは、肉製品を反対の移送方向へ移送するために互いに平行に延在する。一実施形態において、供給コンベアの幅および供給コンベアの移送速度は、1つ以上の戻りコンベアの幅および移送速度と同様である。代替実施形態においては、供給コンベアの幅および供給コンベアの移送速度は、1つ以上の戻りコンベアの幅および移送速度と異なってもよい。例えば、戻りコンベアの移送速度は供給コンベアの移送速度よりも速くてもよく、戻りコンベアの幅は供給コンベアの幅よりも小さくてもよい。
【0021】
一実施形態において、搬送領域においてデバイスは、肉製品が供給コンベアから戻りコンベアへ、任意選択的に供給コンベアから第2の戻りコンベアへ移動することを促進するための帰還コンベアを備えており、当該帰還コンベアは、搬送領域において略垂直方向の配向度を有する移送面を有しており、垂直方向に配向された当該移送面は、少なくとも供給コンベアの幅に沿って延在し、好ましくは少なくとも供給コンベアおよび戻りコンベアの幅に沿って延在しており、当該帰還コンベアは、供給コンベアによって移送される肉製品が帰還コンベアの垂直方向に配向された移送面に対して供給コンベアによって押し付けられるように、供給コンベアの移送面の上に配置される。
【0022】
帰還コンベアの上方への動きは、供給コンベアの前方への動きと組み合わせて、吸引コンベアの吸引開口部と係合していない肉製品を、供給コンベアの第1の端部に隣り合って配置された戻りコンベアに向かう方向に移動させるために利用できることが認識されている。
【0023】
したがって、本発明によれば、吸引コンベアと係合していない肉製品は、搬送領域から離れて受け取り領域へ向けて移送され、再び搬送領域へ向けて移送されるべく、搬送領域を離れて供給コンベアに再導入される。したがって、供給コンベアおよび戻りコンベアは、肉製品の循環を提供する。肉製品を搬送領域から離して供給コンベア上に再導入することによって、肉製品を吸引移送装置の吸引開口部に対して供給コンベア上に正しく位置付ける機会が増加する。
【0024】
したがって、搬送領域における肉製品の過剰な蓄積が防止される。吸引開口部の届かないところに位置付けられた肉製品が、長期間にわたって移送プロセスから外れるよう移動される機会も大幅に減少される。
【0025】
典型的には、本発明に基づくデバイスの供給コンベアおよび1つ以上の戻りコンベアは、肉製品を支持するための移送面を提供するエンドレスコンベアベルトつまり軌道を備える。例えば吸引コンベアとは対照的に、供給コンベアおよび1つ以上の戻りコンベアは、肉製品と係合するのではなく、支持面を提供するよう構成されており、肉製品は、重力によってかつ肉製品と供給コンベアおよび戻りコンベアの移送面との間の摩擦によって、適所に位置に保持される。したがって、移送面の傾斜は好ましくは制限される。とりわけ、供給コンベアは、好ましくは、水平方向または略水平方向に延在する。
【0026】
本発明に基づくデバイスの戻りコンベアは、少なくとも搬送領域において、供給コンベアの移送方向に垂直な平面で見た場合に、好ましくは供給コンベアの移送面に平行に延在している、つまり供給コンベアへ向けてまたは供給コンベアから離れるように傾斜された移送面を有さない。戻りコンベアの移送方向に平行な平面において、好ましい実施形態では、戻りコンベアの移送面は、少なくとも搬送経路の一部に沿って水平に対して角度をなして延在しており、それによって、搬送領域における供給コンベアの移送面よりも低い高さから、搬送領域における供給コンベアの移送面と同じまたは当該移送面より高い高さへ、肉製品を移送する。
【0027】
本発明に基づく屠殺動物肉処理デバイスの実施形態において、吸引移送装置は吸引コンベアであり、当該吸引コンベアは、搬送領域と放出領域との間に延在しており、当該吸引コンベアは、搬送領域に供給コンベアによって提供された肉製品と係合するため、かつ搬送領域から略垂直移送方向に肉製品を持ち上げるために、搬送領域において略垂直方向の配向度を有する移送面を有しておりかつ移送面に設けられた吸引開口部のレーンを有しており、供給コンベアの第2の端部は、吸引移送装置の吸引開口部のレーンと整列されている。
【0028】
吸引コンベアのコンベアベルトの上方への動きは、供給コンベアの前方への動きと組み合わせて、吸引コンベアの吸引開口部と係合していない肉製品を、供給コンベアの第1の端部に隣り合って配置される戻りコンベアに向かう方向に移動させるために利用できることが認識されている。
【0029】
したがって、本発明によれば、吸引コンベアと係合していない肉製品は、搬送領域から離れて受け取り領域へ向けて移送され、再び搬送領域へ向けて移送されるべく、搬送領域を離れて供給コンベアに再導入される。このようにして、供給コンベアおよび戻りコンベアは、肉製品の循環を提供する。肉片製品を搬送領域から離して供給コンベアに再導入することによって、肉製品を吸引開口部に対して、この特定の実施形態においては吸引開口部のレーンに対して、供給コンベア上に正確に位置付ける機会が増加する。
【0030】
したがって、搬送領域における肉製品の過剰な蓄積が防止される。1つ以上の吸引開口部の届かないところに位置付けられた肉製品が長期間にわたって移送プロセスから外れるよう移動される機会が大幅に減少される。
【0031】
吸引コンベアは、搬送領域において、好ましくは垂直方向の配向度または略垂直方向の配向度を有する。代替的に、吸引コンベアは、垂直に対して傾斜されてもよい。一実施形態において、吸引コンベアは、水平回転軸を有するドラムを備えており、当該ドラムは湾曲した移送経路を画定する。そうした実施形態において、供給コンベアは、好ましくは、吸引コンベアと係合した肉製品の主な変位方向が垂直となるように、湾曲した移送経路の箇所で湾曲した吸引コンベアと接触する。
【0032】
吸引コンベアの構成に関して、これらのタイプのコンベアは一般に公知であるため、本明細書では詳細に説明しない。
【0033】
典型的に、吸引コンベアは、吸引開口部を備えるベルトを備えている。吸引開口部は、肉製品が吸引開口部と重なり合うことができ、それによって吸引開口部を実質的に密閉できるように、移送される肉製品のサイズと比較して小さい。コンベアベルトのうち移送面から離れた側に提供される低圧によって、空気が吸引開口部を通して引き込まれ、続いて吸引開口部に重なった肉製品がコンベアベルトの移送面に対して、つまり少なくとも移送面のうち吸引開口部のすぐ周りの部分に対して吸引される。
【0034】
スペースをあけて配置された肉製品の流れを提供するよう構成された吸引コンベアでは、吸引開口部が移送方向で見た場合に間隔をあけて配置されていることが示される。このようにして、吸引開口部のレーンが提供される。吸引開口部を、互いに一列に設けることができる、つまり移送方向に延在する中心線上に配置可能であり、あるいは、互いに対してずらして配置されてもよく、例えばそうした中心線の両側に交互に設けられてもよいことが示される。
【0035】
さらに、吸引コンベアへの肉製品の最適な供与のために、供給コンベアの第2の端部が吸引コンベアの吸引開口部のレーンと整列されることが示される。好ましくは、供給コンベアの移送面は中心線を有しており、当該中心線は供給コンベアの移送方向に平行に延在しており、供給コンベアの当該中心線は、吸引コンベアの吸引開口部の上記中心線と整列されるつまり交わる。
【0036】
好ましくは、吸引コンベアは、搬送領域から肉製品を持ち上げるための略垂直セクションを備えており、それに続いてつまり搬送領域の下流で、吸引コンベアの移送面が上方に面した状態で略水平な移送セクションへと転向する。略水平な移送セクションにおいて移送面の背後の負圧が低減されるかまたはさらに除去された場合、肉製品はもはや吸引コンベアに係合せず、吸引コンベアの移送面にただ支持されるだけとなる。そのため、肉製品を、後続のコンベア、例えば吸引コンベアの水平セクションの端部に設けられた通常の移送コンベアへ搬送できる。
【0037】
代替実施形態において、吸引コンベアは、搬送領域から肉製品を持ち上げるための略垂直セクションを備えており、それに続いてつまり搬送領域の下流において、吸引コンベアの移送面が下方に面する状態で、略水平な移送セクションへと転向する。略水平な移送セクションにおいて、移送面の背後の負圧が減少されるかまたはさらに除去された場合、肉製品はもはや吸引コンベアと係合せず、例えば吸引デバイスの水平セクションの下に設けられた通常の移送コンベア上に落下する。
【0038】
好ましい実施形態において、吸引コンベアは、吸引開口部を備える移送ベルトを備えており、この移送ベルトは、複数のローラーにわたって案内される。代替実施形態において、吸引コンベアは、吸引開口部を備えるドラムの形態で提供され、当該ドラムの外面が移送面を形成する。本発明に基づく移送システムでは、他の従来技術の吸引コンベアを使用することもできる。
【0039】
本発明に基づく屠殺動物肉処理デバイスは、上述のように、略垂直な移送面を備える吸引コンベアまたは帰還コンベアと組み合わせた場合、とりわけ家禽肉製品、例えば鶏、七面鳥、アヒルなどの屠殺された家禽の胸肉または例えばサーモンステーキなどの魚肉製品などの個別の肉製品の流れを供給するのにとりわけ有用である。これらのタイプの肉片製品は、べたつくような粘度を有することを特徴とし、それによって肉製品が互いに張り付き、かつ移送面に張り付く。そのため、とりわけ肉製品が互いに張り付いた複数の肉片製品の集団で提供される場合、これらのタイプの肉製品を互いから分離すること、および分離された肉製品の製品流れつまり個別の肉片の間に隙間がある状態で肉製品の流れを提供することは難しい。
【0040】
肉製品を横につまり供給コンベアから当該供給コンベアに隣り合って配置された戻りコンベアへ移動させるために吸引コンベアまたは帰還コンベアの移送面の上方への動きを利用する屠殺動物肉処理デバイスは、個別の肉製品、とりわけべたつくような粘度を有する肉製品の流れの供給を可能にする。
【0041】
帰還コンベアまたは吸引コンベアの上方への動きを、供給コンベアの前方への動きと組み合わせることによって、真空移送装置と係合していない肉製品の転倒・転落(tumbling)が生じる。この転倒・転落の動きによって、肉片製品は互いにばらばらになされる。搬送領域において供給コンベアに隣り合って配置された戻りコンベアへ向けて肉製品を移動させるために、移送面の上方への動き、より具体的には肉製品の転倒・転落を利用することによって、戻りコンベアは、転倒・転落したつまりばらばらにされた肉製品のみを受け取る。したがって、戻りコンベアは、ばらばらにされた肉製品を受け取り、戻りコンベアの移送面によって十分に支持されると、肉製品を搬送領域から離れるよう移動させる。このように、戻りコンベアを提供することによって、ばらばらにされた肉片製品は互いから分離される。
【0042】
略垂直方向に配向された移送面を供給コンベアの幅を超えてかつ戻りコンベアの受け取り端部に沿って延在させることによって、とりわけ供給コンベアの移送面と当該供給コンベアの下に配置される戻りコンベアの移送面との間に高低差を導入することと組み合わせることで、肉製品をばらばらにして分離することが促進される。
【0043】
したがって、そうした屠殺動物肉処理デバイスは、不規則な速度でつまりばらばらに、べたついた肉製品を生産するよう構成された生産ステーションを、肉製品を次々に処理するよう構成された処置ステーションにつなげることを可能にし、例えば処置ステーションは、肉製品の計量、切断処理または包装のために構成されている。
【0044】
一実施形態において、デバイスは、略垂直な移送面を備える帰還コンベアおよび/または吸引コンベアを備える。さらに好ましい実施形態において、吸引コンベアおよび/または帰還コンベアの垂直移送面の速度は、供給コンベアの速度よりも低く、好ましくは供給コンベアの速度の90%未満であり、より好ましくは供給コンベアの速度の80%未満である。したがって、供給コンベアの移送面の速度に対して低下した速度を有する垂直移送面を用いることで、肉製品を無傷な状態で維持しながら好ましい転倒・転落効果が達成される。とりわけ粘着性のある肉製品で使用される場合、略垂直な移送面の速度が供給コンベアの移送面の速度と同様であるかそれより高い場合、垂直移送面に張り付くような肉製品の傾向が、肉製品を損傷する可能性があることが示されている。
【0045】
一実施形態において、吸引移送装置は吸引コンベアであり、吸引コンベアは、供給コンベアの幅に少なくとも等しい幅、好ましくは供給コンベアの幅よりも広い幅を有しており、戻りコンベア上あるいは戻りコンベアおよび第2の戻りコンベア上への、吸引コンベアの吸引開口部と係合していない肉製品の横方向動作を促進する。
【0046】
吸引コンベアには、肉製品を一度に1つずつ拾い上げるために、吸引開口部のレーンつまりスペースをあけて配置された吸引開口部の列が設けられているため、移送面の広い範囲が、肉製品との係合および/または支持のために使用されないと考えられている。本発明に基づくこの実施形態において、この移送面の上方へ動きは、吸引コンベアと係合していない肉製品を戻りコンベアへ向けて移動させるために利用される。移送面の上方への動きは、搬送領域から持ち上げられる肉製品の動きと、供給コンベアおよび当該供給コンベア上に提供された肉製品の搬送領域へ向かう動きと組み合わせることで、吸引開口部と係合していないこれら肉製品の戻りコンベアへ向かう動きをもたらす。
【0047】
さらなる実施形態において、吸引コンベアは、供給コンベアの幅および戻りコンベアの幅を組み合わせた幅に少なくとも等しい幅を有しており、好ましくは供給コンベアの幅と戻りコンベアの幅と第2の戻りコンベアの幅とを組み合わせた幅に少なくとも等しい幅を有する。
【0048】
したがって、そうした実施形態において、吸引コンベアの移送面は、搬送領域での肉製品との係合および搬送領域からの肉製品の持ち上げに必要な幅を超えて延在する。移送面は、供給コンベアの端部に沿うだけでなく、1つ以上の戻りコンベアの1つ以上の端部にも沿って延在する。このようにして、吸引コンベアは、吸引開口部と係合していない肉製品を供給コンベア上に移動する際に最適に利用される。
【0049】
一実施形態において、デバイスは第2の戻りコンベアを備えており、当該第2の戻りコンベアは、供給コンベアによって搬送領域に提供されかつ吸引移送装置の吸引開口部と係合していない肉製品を搬送領域から離して受け取り領域へ向けて移送するために、2つの戻りコンベアつまり戻りコンベアおよび第2の戻りコンベアが供給コンベアの両側において当該供給コンベアの側方に配置されるように、供給コンベアに対して略平行に延在しており、当該第2の戻りコンベアは、供給コンベアから肉製品を受け取るために、供給コンベアの第2の端部に隣接して搬送領域に配置される第1の端部を有する。
【0050】
したがって、そうした実施形態において、供給コンベアは、その両側において戻りコンベアによって挟まれている。
【0051】
好ましくは、2つの戻りコンベアは実質的に同一である、つまり同じ長さ、同じ幅を有しており、同じ移送速度で駆動される。
【0052】
好ましい実施形態において、2つの戻りコンベアは、典型的には両方とも搬送領域に配置される1つの端部を有しており、同様の長さを有しており、したがって両方のコンベアは、同じ帰還領域を有する、つまり両方の戻りコンベアは、肉製品を同じ場所で供給コンベア上に戻す。この共有された帰還領域は、受け取り領域の上流または下流に配置されてもよく、あるいは帰還領域と重なってもよい。
【0053】
代替実施形態において、2つの戻りコンベアは、例えば長さが異なっていてもよい。そうした実施形態において、これら戻りコンベアは、典型的には両方とも搬送領域に配置される1つの端部を有しており、異なる帰還領域を有する。例えば、1つの搬送領域は、供給コンベアの受け取り領域の上流に配置されてもよく、1つの搬送領域は、供給コンベアの受け取り領域の下流に配置されてもよい。
【0054】
好ましい実施形態において、戻りコンベアは、少なくとも搬送領域と帰還領域との間の経路に沿って、移送方向に傾斜しており、それによって、肉製品は、搬送領域における供給コンベアの移送面より下の高さから、帰還領域における供給コンベアの移送面以上の高さまで、上方向に搬送される。
【0055】
一実施形態において、戻りコンベア、または戻りコンベアおよび第2の戻りコンベアは、搬送領域において、略水平方向に延在する回転軸を有する戻りローラーを有しており、かつ帰還領域において、垂直方向または略垂直方向に延在する回転軸を有する戻りローラーを有しており、それによって、戻りコンベア、または戻りコンベアおよび第2の戻りコンベアは、戻りコンベアから供給コンベア上へ肉製品を移動させるよう供給コンベアへ向けて徐々に傾斜する移送面を有する。
【0056】
本発明によれば、吸引コンベアと係合していない肉製品は、搬送領域から離れて受け取り領域へ向けて移送され、そして再び搬送領域へ向けて移送されるべく、搬送領域を離れて供給コンベアに再導入される。このようにして、供給コンベアおよび戻りコンベアは、肉製品の循環を提供する。肉製品を搬送領域から離して供給コンベアに再導入することによって、肉製品が吸引開口部のレーンに対して供給コンベア上に正しく位置付けられる機会が増加する。
【0057】
一実施形態において、戻りコンベアおよび/または第2の戻りコンベアは、肉製品が搬送領域から距離を置いて供給コンベア上に帰還されるように、供給コンベアの長さの少なくとも25%、好ましくは少なくとも50%、より好ましくは少なくとも75%に沿って、供給コンベアの移送方向と平行であるが反対の方向に肉製品を移送するよう構成される。
【0058】
さらなる実施形態において、供給コンベアおよび戻りコンベア、または戻りコンベアおよび第2の戻りコンベアは、同じ長さを有しており、好ましくは互いに隣接して配置される端部を有する。さらに好ましい実施形態において、供給コンベアおよび戻りコンベア、または戻りコンベアおよび第2の戻りコンベアは、ホッパー状構造の底部を形成し、その壁は、一端においては吸引コンベアによって形成され、かつ反対側の端部においては帰還コンベアによって形成される。さらに別の実施形態において、ホッパー状構造は、真空コンベア以外の真空移送装置とともに使用するために、またはさらに別のタイプの製品ピッカーとともに使用するために構成されており、両端においてつまり供給コンベアの両端において、帰還コンベアを備える。
【0059】
一実施形態において、供給コンベア、戻りコンベアおよび/または第2の戻りコンベアはそれぞれ移送面を有しており、搬送領域において、供給コンベアの移送面は、戻りコンベアの移送面の上および/または第2の戻りコンベアの移送面の上に配置されており、それによって、肉製品は、供給コンベアから戻りコンベアまたは第2の戻りコンベア上に移動された場合、戻りコンベアまたは第2の戻りコンベア上に落下する。
【0060】
したがって、吸引コンベアまたは帰還コンベアと組み合わせて使用される場合、コンベアの移送面の上方への動きは、吸引移送装置の吸引開口部と係合していない肉製品の1つ以上の戻りコンベアへ向かう動きを促進するために、高低差と組み合わせて使用される。これらの特徴の組み合わせは、1つ以上の戻りコンベアへ向かう肉製品の動きを増大させる際に特別良好に機能することが判明している。
【0061】
本発明によれば、デバイスは、帰還領域において、戻りコンベアによって移送された肉製品を搬送領域から離し、再び搬送領域へ向けて移送するべく戻りコンベアから供給コンベア上に移動させるよう構成されており、それによって、供給コンベアおよび戻りコンベアは、肉製品の循環を提供する。
【0062】
一実施形態において、戻りコンベアは、肉製品を供給コンベアの移送方向に対して略平行でありかつ反対の方向へ移送する。
【0063】
一実施形態において、デバイスには、戻りコンベアによって移送された肉製品を供給コンベアへ向けて押し出すために、戻りコンベアの移送面にわたって戻りコンベアの移送方向に対して角度をなして延在する帰還シュートが設けられている。
【0064】
代替実施形態において、デバイスには、戻りコンベアの端部において帰還コンベアが設けられており、帰還コンベアは、戻りコンベアの移送方向に対して角度をなす移送方向に、好ましくは戻りコンベアの移送方向に対して垂直の移送方向に、肉製品を移送するために略水平または斜めの移送面を有しており、この方向は、供給コンベアの移送方向に略平行であるが反対の移送方向である。帰還コンベアは、戻りコンベアによって移送された肉製品を受け取り、その後、これらの肉製品を供給コンベアへ向けて移動させる。
【0065】
好ましい実施形態において、デバイスは、帰還領域において、肉製品が戻りコンベアおよび/または第2の戻りコンベアから供給コンベアに移動するのを促進するための帰還コンベアを備えており、当該帰還コンベアは、帰還領域において略垂直方向の配向度を有する移送面を有しており、垂直方向に配向された当該移送面は、少なくとも戻りコンベアの幅に沿って延在し、好ましくは少なくとも戻りコンベアおよび供給コンベアの幅に沿って延在しており、当該帰還コンベアは、戻りコンベアによって移送された肉製品が帰還コンベアの垂直方向に配向された移送面に押し付けられるように、戻りコンベアの移送面の上に配置される。
【0066】
好ましくは、帰還コンベアは、供給コンベアの幅と戻りコンベアの幅と第2の戻りコンベアの幅とを合わせた幅に少なくとも等しい幅を有する。このようにして、単一の帰還コンベアを、両方の戻りコンベアから供給コンベアへ肉製品を移動させるために使用でき、それによって、デバイスの簡単かつ効率的な設計が実現可能となる。
【0067】
一実施形態において、供給コンベア、戻りコンベアおよび/または第2の戻りコンベアはそれぞれ移送面を有しており、帰還領域において、供給コンベアの移送面は、戻りコンベアの移送面および/または第2の戻りコンベアの移送面と同じ高さにあり、それによって供給コンベアの移送面と戻りコンベアの移送面および/または第2の戻りコンベアの移送面とは、ともに略平坦な帰還領域を画定する。
【0068】
平坦な帰還領域、つまり戻りコンベアの移送面と供給コンベアの移送面が互いに同じ高さで走行する帰還領域を提供することによって、肉製品を戻りコンベアから供給コンベア上に容易に移送できる。
【0069】
代替実施形態において、供給コンベア、戻りコンベアおよび/または第2の戻りコンベアはそれぞれ移送面を有しており、帰還領域において、供給コンベアの移送面は、戻りコンベアの移送面および/または第2の戻りコンベアの移送面の下に配置されており、それによって肉製品は、戻りコンベアからまたは第2の戻りコンベアから供給コンベア上に移動される際に供給コンベア上に落下する。
【0070】
したがってそうした実施形態において、高低差は、戻りコンベアから供給コンベアへの肉製品の移動を促進するために使用される。
【0071】
一実施形態において、デバイスは、肉製品を受け取り領域で受け取るためのかつ肉製品を略水平移送方向において搬送領域へ移送するための第2の供給コンベアと、肉製品を搬送領域から放出領域へ移送するための関連する第2の吸引移送装置と、をさらに備えており、
第2の吸引移送装置は、搬送領域において第2の供給コンベアによって支持された肉製品と係合するための少なくとも1つの吸引開口部を有しており、当該第2の吸引移送装置は、係合された肉製品を第2の供給コンベアから持ち上げて、係合された肉製品を搬送領域から離れるよう移動させるよう構成されており、
第2の供給コンベアは、受け取り領域と搬送領域との間において供給コンベアに対して略平行に延在しており、第2の供給コンベアは、第1の端部と第2の端部とを有しており、第2の端部は搬送領域に配置されており、
上記第2の供給コンベアには、
- 戻りコンベアであって、当該戻りコンベアは、第2の供給コンベアによって搬送領域に提供されかつ第2吸引移送装置の吸引開口部と係合していない肉製品を搬送領域から離して受け取り領域へ向けて移送するために第2の供給コンベアに対して略平行に延在しており、戻りコンベアは、第2の供給コンベアから肉製品を受け取るために、第2の供給コンベアの第2の端部に隣接して搬送領域に配置された第1の端部を有する、戻りコンベアが設けられており、好ましくは、供給コンベアの戻りコンベアは第2の供給コンベアの戻りコンベアでもあり、それによって、供給コンベアおよび第2の供給コンベアは、戻りコンベアを共有する。
【0072】
そうした実施形態において、吸引移送装置は二倍の処理能力を有しており、肉製品の平行な列を作り出すことができる。そうしたデバイスは、屠殺された家禽の左側の胸肉および右側の胸肉、または同様の左側および右側の肉製品を平行して移送するのに特に有益である。
【0073】
好ましい実施形態において、供給コンベアの戻りコンベアは、第2の供給コンベアの戻りコンベアでもあり、それによって供給コンベアと第2の供給コンベアは戻りコンベアを共有する。
【0074】
したがって、そうした実施形態において、共有された戻りコンベアは、供給コンベアと第2の供給コンベアとの間に配置される。
【0075】
さらなる実施形態において、第2の供給コンベアには第2の戻りコンベアが設けられており、当該第2の戻りコンベアは、第2の供給コンベアによって搬送領域に提供されかつ第2の吸引移送装置の吸引開口部と係合していない肉製品を搬送領域から離して受け取り領域へ向けて搬送するために、戻りコンベアおよび第2の戻りコンベアが第2の供給コンベアの両側において第2の供給コンベアの側方に配置されるように、第2の供給コンベアに対して略平行に延在しており、第2の戻りコンベアは、第2の供給コンベアから肉製品を受け取るために、第2の供給コンベアの第2の端部に隣接して搬送領域に配置された第1の端部を有する。
【0076】
したがって、そうした実施形態において、供給コンベアおよび第2の供給コンベアの両方はそれぞれ、戻りコンベアおよび第2の戻りコンベアによって挟まれている。一実施形態において、供給コンベアおよび第2の供給コンベアは、2つの供給コンベアの間に位置付けられる戻りコンベアを共有する。そうした実施形態において、共有される戻りコンベアの幅は、好ましくは、第2の戻りコンベアの移送面の幅の2倍である。
【0077】
さらなる実施形態において、吸引移送装置および第2の吸引移送装置は吸引コンベアに組み込まれており、当該吸引コンベアは、搬送領域と放出領域との間に延在しており、当該吸引コンベアは、搬送領域において略垂直方向の配向度を有する移送面を有しており、当該吸引コンベアは、搬送領域で供給コンベアによって提供された肉製品と係合するためかつ搬送領域から略垂直移送方向に肉製品を持ち上げるために、移送面に設けられた吸引開口部のレーンを有しており、
当該吸引コンベアは、搬送領域において第2の供給コンベアによって提供された肉製品と係合するためにかつ肉製品を搬送領域から略垂直移送方向に持ち上げるために、移送面に設けられた第2の吸引開口部のレーンを有しており、
供給コンベアの第2の端部は、吸引移送装置の吸引開口部のレーンと整列されており、
第2の供給コンベアの第2の端部は、吸引移送装置の第2の吸引開口部のレーンと整列されている。
【0078】
本発明は、請求項の1つ以上に記載のデバイスを提供するために吸引移送装置と組み合わせるよう構成された再循環コンベアユニットをさらに提供しており、当該再循環コンベアユニットは、供給コンベアおよび戻りコンベアを備える。したがって、そうした再循環コンベアユニットは、既存の従来技術の吸引コンベアと組み合わせて、本発明に基づくデバイスを提供するために使用することができる。
【0079】
本発明は、好ましくは請求項の1つ以上に記載の屠殺動物肉処理デバイスを使用して、屠殺動物肉製品を受け取り領域から放出領域へ移送するための方法をさらに提供し、当該方法は、
肉製品を受け取り領域において供与し、供給コンベアを使用して肉製品を受け取り領域から搬送領域へ搬送するステップであって、当該供給コンベアは、肉製品を受け取り領域で受け取るためかつ肉製品を略水平移送方向において搬送領域へ移送するために、受け取り領域と搬送領域との間に延在しており、供給コンベアは、第1の端部と第2の端部とを有しており、第2の端部は搬送領域に配置される、ステップと、
吸引移送装置を使用して、供給コンベアによって搬送領域に提供された肉製品を好ましくは略垂直の移送方向において搬送領域から持ち上げて、肉製品を放出領域へ移送するステップであって、当該吸引移送装置は、搬送領域において供給コンベアによって支持された肉製品と係合するための少なくとも1つの吸引開口部を有しており、当該吸引移送装置は、係合された肉製品を供給コンベアから持ち上げて、係合された肉製品を搬送領域から離れるように移動させるよう構成されている、ステップと、
戻りコンベアを使用して、供給コンベアによって搬送領域に提供されかつ吸引移送装置の吸引開口部と係合していない肉製品を搬送領域から離して受け取りへ向けて移送するステップであって、当該戻りコンベアは、供給コンベアに略平行に延在しており、戻りコンベアは、供給コンベアから肉製品を受け取るために、供給コンベアの第2の端部に隣接して搬送領域に配置された第1の端部を有する、ステップと、
供給コンベアおよび戻りコンベアが搬送領域と供給領域との間に肉製品の循環を提供するように、帰還領域において、戻りコンベアによって移送された肉製品を搬送領域から離れるように移動させ、再び搬送領域へ向けて移送するべく戻りコンベアによって供給コンベア上に戻すステップと、を含む。本発明は、このようにして、屠殺動物肉製品を受け取り領域から放出領域へ移送するための簡単で効率的な方法を提供し、当該方法は、肉製品が長期間にわたって移送プロセスの外に移動される機会をさらに減少させる。
【0080】
本発明は、肉製品を受け取り領域から放出領域へ移送するための屠殺動物肉処理デバイスをさらに提供し、吸引移送装置は、一般的なピックアップデバイス、つまり供給コンベアから肉製品を拾い上げて肉製品を放出領域に移送して放出領域で解放するためのピックアップデバイスに置き換えられ、当該ピックアップデバイスは、1つ以上のピッカーを備えており、当該ピッカーは、搬送領域で供給コンベアによって供与された肉製品と係合するために、例えば、ピアスアーム、把持アーム、または冷凍チップピックアップヘッドを備える。
【0081】
本発明に基づくデバイスおよび本発明に基づく方法の有利な実施形態は、従属請求項と、本発明を例示的な実施形態のいくつかに基づいてさらに例示しかつ説明する明細書とに開示されており、実施形態のいくつかは概略図に図示される。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【
図1】本発明に基づく、肉製品を受け取り領域から放出領域へ移送するための屠殺動物肉処理デバイスの第1の例示的な実施形態の概略上面図である。
【
図3】本発明に基づく、肉製品を受け取り領域から放出領域へ移送するための屠殺動物肉処理デバイスの第2の例示的な実施形態の概略上面図である。
【
図5a】本発明に基づく再循環コンベアユニットの例示的な実施形態の斜視図である。
【
図5b】
図5aの再循環コンベアユニットの上面図である。
【
図6】
図5の再循環コンベアユニットを備える、本発明に基づく屠殺動物肉処理デバイスの第3の例示的な実施形態の斜視図である。
【
図7】本発明に基づく、肉製品を受け取り領域から放出領域へ移送するための屠殺動物肉処理デバイスの第4の例示的な実施形態の概略上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0083】
図1は、肉製品2を受け取り領域3から放出領域4へ移送するための屠殺動物肉処理デバイス1の第1の例示的な実施形態の概略上面図を示す。
図2は、
図1の肉処理デバイス1の概略側面図を示す。
【0084】
肉製品2を移送するための屠殺動物肉処理デバイス1は、供給コンベア5と、吸引コンベア6と、戻りコンベア7と、を備える。
【0085】
図1および
図2に図示された特定の実施形態において、デバイスは、送り込みコンベア14と、帰還コンベア15と、をさらに備える。
【0086】
供給コンベア5は、第1の端部5aと第2の端部5bとを有する。図示された特定の実施形態において、第1の端部5aは帰還領域8に配置され、第2の端部5bは搬送領域9に配置される。
【0087】
吸引コンベア6は、搬送領域9と放出領域4との間に延在する。吸引コンベア6は、搬送領域9において、略垂直方向の配向度を有する移送面11を有する。移送面11には、肉製品2と係合するための吸引開口部12のレーンが設けられている。
【0088】
供給コンベア5の第2の端部5bは、吸引コンベア6の吸引開口部12のレーンと整列される。
【0089】
戻りコンベア7は、供給コンベア5に対して略平行な方向に延在する。戻りコンベア7は、第1の端部7aおよび第2の端部7bを有する。第1の端部7aは、供給コンベア5の第2の端部5bに隣接して搬送領域に配置されている。図示された特定の実施形態において、戻りコンベア7の第2の端部7bは、帰還コンベア15に隣り合って配置されている。
【0090】
さらに、図示された特定の実施形態において、戻りコンベア7は、肉製品を支持しかつ移送するための移送面を戻りコンベアに提供するエンドレスベルトまたは軌道を備える移送コンベアである。図示された実施形態において、帰還コンベア15の移送面は、略水平方向に延在する。
【0091】
図示された特定の実施形態において、肉製品2は、送り込みコンベア14によって提供され、送り込みコンベア14の端部は、受け取り領域3において供給コンベア5上に肉製品を落とすために供給コンベア5の上に配置される。
【0092】
帰還コンベア15は、帰還領域8に設けられる。帰還コンベア15は、戻りコンベア7の第2の端部7bに配置されており、かつ戻りコンベア7に垂直な方向において戻りコンベア7の幅にわたって延在する。
【0093】
図示された特定の実施形態において、供給コンベア5と戻りコンベア7と送り込みコンベア14と帰還コンベア15は、コンベアに移送面を提供するエンドレスベルトまたは軌道を備える移送コンベアである。図示された特定の実施形態において、これらコンベアの移送面は、肉製品を支持しかつ移送するために略水平方向に延在する。
【0094】
供給コンベア5は、受け取り領域3で肉製品2を受け取るために、かつ肉製品2を搬送領域8まで矢印10で示される略水平移送方向に移送するために、受け取り領域3と搬送領域8との間に延在する。
【0095】
吸引コンベア6は、搬送領域9において供給コンベア5によって提供される肉製品2と係合するように、かつ肉製品2を搬送領域9から矢印13で示される略垂直移送方向に持ち上げるように構成される。
【0096】
供給コンベア5の第2の端部5bは、供給コンベア5から肉製品2を受け取るために戻りコンベア7の第1の端部7aに隣接して配置されており、それによって、戻りコンベア7は、供給コンベア5によって搬送領域9に提供された肉製品2を、搬送領域9から離して受け取り領域8へ向けて移送できる。戻りコンベア7の移送方向は矢印17で示される。
【0097】
帰還領域8において、搬送領域9から離れるよう戻りコンベア7によって移送された肉製品2は、帰還コンベア15に受け取られる。帰還コンベア15は、肉製品2を戻りコンベア7の移送方向17に垂直な矢印16で示される移送方向に移動するよう構成されている。
【0098】
したがって、図示された特定の実施形態において、余剰の肉製品2は、再び搬送領域9へ向けて移送されるべく、帰還コンベア15によって戻りコンベア7から供給コンベア5に移動され、それによって、供給コンベア5および戻りコンベア7は肉製品2の循環を提供する。
【0099】
肉製品を搬送領域から離して供給コンベア上に再導入することによって、肉製品が吸引開口部のレーンに対して供給コンベア上に正しく位置付けられる機会が増加する。したがって、搬送領域において肉製品が過剰に蓄積することが防止される。吸引開口部の届かないところに位置付けられた肉製品が、長期間にわたって移送プロセスから外れるよう移動される機会も大幅に減少する。
【0100】
図1および
図2に図示された実施形態において、供給コンベアの第2の端部5bは搬送領域9に配置されており、供給コンベア5の第1の端部5aは、受け取り領域3を越えて、つまり受け取り領域3のうち供給コンベア5の第2の端部5bが配置される側とは反対の側に配置される。
【0101】
この構成つまり供給コンベア5の第1の端部5aを受け取り領域3の外側に配置することによって、供給コンベア5が受け取り領域3を通過する前に肉製品2を供給コンベア5に再導入できるようにする。このようにして、再循環された肉製品2は、供給コンベア5の空いた移送面上に導入され、それによって、これら肉製品が、吸引コンベア6の吸引開口部と係合するのに最適なポジションで供給コンベアの搬送軌道の中心に位置付けられる機会が増加する。
【0102】
吸引コンベア6は、吸引開口部19を備えたベルト18を備える。吸引開口部19は、肉製品2が吸引開口部19と重なり合うことができ、したがって吸引開口部19を実質的に密閉することができるように、肉製品2のサイズと比較して小さい。図示された実施形態において、吸引コンベア6のコンベアベルト18の背後に吸引デバイス20が設けられている。吸引デバイス20は、コンベアベルトのうち移送面から離れた側に負圧を提供し、当該減圧によって、空気が吸引開口部19を介して引き込まれ、したがって吸引開口部19と重なる肉製品2が、吸引開口部19によってコンベアベルトの移送面に対して係合つまり吸引される。
【0103】
図1に図示された実施形態において、吸引デバイス20は、吸引コンベア6の移送面の垂直セクションの背後において、吸引コンベア6の水平セクションの第1の部分に沿って負圧を提供する。したがって、肉製品2は、吸引コンベアの垂直セクションに沿ってかつ水平セクションの第1の部分に沿って吸引開口部と係合する。吸引コンベア6の水平セクションの第2の部分に沿って、肉製品2は、吸引コンベアの移送面によって単に支持されるだけであり、吸引開口部とはもはや係合しない。したがって、肉製品2を移送面から運び去ることができ、例えば吸引コンベア6の下流に配置された別のコンベア上に自由に搬送できる。
【0104】
図3は、肉製品202を受け取り領域203から放出領域204へ移送するための屠殺動物肉処理デバイス201の第2の例示的な実施形態の概略上面図を示す。
図4は、
図3のデバイス201の概略側面図を示す。
【0105】
肉製品202を移送するための屠殺動物肉処理デバイス201は、供給コンベア205と、吸引コンベア206と、戻りコンベア207とを備える。
【0106】
図3および
図4に示す特定の実施形態において、デバイスはさらに、第2の戻りコンベア218と、送り込みコンベア214と、帰還コンベア215とを備える。
【0107】
供給コンベア205は、第1の端部205aおよび第2の端部205bを有する。図示された特定の実施形態において、第1の端部205aは帰還領域208に配置され、第2の端部205bは搬送領域209に配置される。
【0108】
吸引コンベア206は、搬送領域209と放出領域204との間に延在する。吸引コンベア206は、搬送領域209において略垂直方向の配向度を有する移送面211を有する。移送面211には、肉製品202と係合するための吸引開口部212のレーンが設けられている。
【0109】
供給コンベア205の第2の端部205bは、吸引コンベア206の吸引開口部212のレーンと整列されている。
【0110】
戻りコンベア207および第2の戻りコンベア218の両方が、供給コンベア205に略平行な方向に延在する。戻りコンベア207は、第1の端部207aおよび第2の端部207bを有する。第2の戻りコンベア218は、第1の端部218aおよび第2の端部218bを有する。第1の端部207a、218aは、供給コンベア205の第2の端部205bに隣接して搬送領域に配置される。図示された特定の実施形態において、戻りコンベアの第2の端部207b、218bは、供給コンベア205の第1の端部205aに隣り合って配置される。
【0111】
図示された特定の実施形態において、肉製品202は送り込みコンベア214によって提供され、送り込みコンベア214の端部は、受け取り領域203において供給コンベア205上に肉製品を落とすために、供給コンベア205の第1の端部205aにおいて供給コンベア205の上に配置される。
【0112】
図示された特定の実施形態において、帰還コンベア215は、略垂直方向の配向度を有する移送面を有する。帰還コンベア215は、戻りコンベア207の第2の端部207bと、第2の戻りコンベア207の第2の端部218bと、供給コンベア205の第1の端部205aとに沿って配置される。
【0113】
図示された特定の実施形態において、供給コンベア205、戻りコンベア207、第2の戻りコンベア218、送り込みコンベア214および帰還コンベア215は、コンベアに移送面を提供するエンドレスベルトまたは軌道を備える移送コンベアである。
【0114】
図示された特定の実施形態において、供給コンベア205の移送面および送り込みコンベア214の移送面は、肉製品を支持しかつ移送するために略水平方向に延在する。
【0115】
図示された特定の実施形態において、搬送領域セクションにおいて、戻りコンベア207および第2の戻りコンベア218の移送面は、肉製品を支持しかつ移送するために略水平方向に延在する。第1および第2の戻りコンベア207、218の両方の一部は、搬送領域に配置される戻りコンベアの第1の端部と、帰還領域に配置される戻りコンベアのセクションとの間の高低差をうまく通り抜ける角度で延在しており、移送経路の一部に沿って傾斜した移送面を戻りコンベアに提供する。なお、移送面の傾斜は、それでもなお戻りコンベアが重力によって誘発される摩擦によって肉製品と係合して移送できるようになされている。
【0116】
供給コンベア205は、受け取り領域203で肉製品202を受け取るために、かつ肉製品202を矢印210で示される略水平移送方向において搬送領域208まで移送するために、受け取り領域203と搬送領域208との間に延在する。
【0117】
吸引コンベア206は、搬送領域209において供給コンベア5によって提供された肉製品202と係合し、搬送領域209から矢印213で示される略垂直移送方向に肉製品202を持ち上げるよう構成される。
【0118】
供給コンベア205の第2の端部205bは、一側では戻りコンベア207の第1の端部207aによって、反対側では第2の戻りコンベア218の第1の端部218aによって挟まれている。このようにして、デバイスは、余剰の肉製品つまり吸引開口部と係合していない肉製品に、吸引コンベアの吸引開口部のレーンから離れるよう移動するための2つの選択肢を提供し、それによって戻りコンベアが肉製品を搬送領域209から離して受け取り領域208へ向けて搬送できるように、肉製品が戻りコンベアに受け取られる機会が増加する。
【0119】
さらに、
図3および
図4に図示された実施形態において、供給コンベア205の移送面は、戻りコンベア207の移送面の上にかつ第2の戻りコンベア218の移送面の上に配置されており、それによって、余剰の肉製品は、供給コンベア205から搬送領域において戻りコンベア207または第2の戻りコンベア218上に移動する際に、戻りコンベア上に落下する。
【0120】
したがって、吸引コンベア206の移送面によってもたらされる上方への動きと組み合わせることで、高低差は、吸引コンベアの吸引開口部と係合していない肉製品の戻りコンベアへ向かう動きを促進するために使用される。これらの特徴の組み合わせは、1つ以上の戻りコンベアへ向かう肉製品の動きを増大させる際に特別良好に機能することが判明している。
【0121】
戻りコンベア207の移送方向は矢印17で示される。第2の戻りコンベア218の移送方向は矢印219で示される。両方の戻りコンベアは、帰還コンベア215において、供給コンベア205の始点つまり第1の端部に隣接して終端する。
【0122】
図示された特定の実施形態において、帰還コンベア215は、その垂直方向に配向された移送面を用いて、肉製品を矢印216で示される上方移送方向に移動させるよう構成されている。帰還コンベア215には、吸引コンベアの吸引開口部などの係合手段を備えないエンドレスコンベアベルトつまり軌道が設けられているので、肉製品は、帰還コンベアによって上方に持ち上げられることはない。代わりに、帰還コンベア215は転がり動作を引き起こす。
【0123】
帰還領域208では、戻りコンベア207によってまたは第2戻りコンベア218によって移送された肉製品202が、帰還コンベア215の垂直方向移送面に押し付けられる。帰還コンベア215の上向きに方向付けられた移送方向を、戻りコンベア207または第2の戻りコンベア218の水平方向に方向付けられた移送方向と組み合わせることで、より具体的には肉製品と戻りコンベアの移送面および帰還コンベアの移送面との間の摩擦力が、肉製品を供給コンベア205へ向けて移動させる。
【0124】
したがって、図示された特定の実施形態において、余剰の肉製品202は、再び搬送領域209へ向けて搬送されるべく、帰還コンベア215によって戻りコンベア207または第2の戻りコンベア218から供給コンベア205に移動され、それによって、供給コンベアおよび戻りコンベアは肉製品の循環を提供する。
【0125】
図3および
図4に図示された実施形態において、帰還領域208および受け取り領域203は一致する、つまり互いに重なり合う。したがって、再循環された余剰の肉製品は、供給コンベア205が送り込みコンベア214から新しい肉製品つまり供給コンベアによってまだ移送されていない肉製品を受け取る場所と同じ場所で供給コンベア205に再導入される。
【0126】
図3および
図4に図示された実施形態において、供給コンベア205、戻りコンベア207および第2の戻りコンベア218はそれぞれ、帰還領域において互いに同じ高さの移送面を有しており、それによって、供給コンベア205の移送面と戻りコンベア207の移送面と第2の戻りコンベア218の移送面とは、ともに略水平帰還領域を画定する。
【0127】
戻りコンベアの移送面と供給コンベアの移送面とが互いに同じ高さで走行する帰還領域を提供することによって、戻りコンベアから供給コンベアへの肉製品の容易な搬送が実現可能となる。
【0128】
図3および
図4に図示された実施形態において、吸引コンベア206の吸引開口部のレーンは、スペースをあけて配置された複数の吸引開口部を備える。吸引コンベア206に設けられた吸引開口部は、これら吸引開口部が肉製品で覆われるつまり肉片製品が吸引開口部と係合するため、視認できない。吸引開口部は、間隔をあけて設けられている、つまりスペースをあけて配置されており、それによってこれら吸引開口部が肉製品と係合する場合、スペースをあけて配置された肉製品の流れが提供される。
【0129】
図3および
図4に図示された実施形態において、吸引開口部は、互いに一列に設けられる、つまり中心線上に配置されており、当該中心線は、移送方向に延在する。
図1および
図2に図示された実施形態においては、吸引開口部は、互いに対してずらして配置されており、例えばそうした中心線の両側に交互に設けられる。
【0130】
図3および
図4に図示された実施形態において、戻りコンベア207および第2の戻りコンベア218は同様の長さを有しており、そのためこれら戻りコンベアの両方が同じ帰還領域を有する、すなわち両方の戻りコンベアは肉製品を同じ場所で供給コンベアに戻す。この共有された帰還領域208は、帰還領域208と重なっている。
【0131】
代替実施形態において、戻りコンベア207の長さと第2の戻りコンベア218の長さは異なっていてもよい。そうした実施形態において、これら戻りコンベアは、典型的にはその両方が搬送領域に配置される1つの端部を有しており、異なる帰還領域を有する。例えば、1つの搬送領域が供給コンベアの受け取り領域の上流に配置されてもよく、1つの搬送領域が供給コンベアの受け取り領域の下流に配置されてもよい。
【0132】
図2および
図3に図示された実施形態において、吸引コンベアは、供給コンベアの幅と戻りコンベアの幅とを組み合わせた幅に等しい幅を有する。このように、吸引コンベアの移送面は、搬送領域で肉製品と係合しかつ搬送領域から肉製品を持ち上げるために必要な幅を超えて延在する。移送面は、供給コンベアの端部に沿うだけでなく、戻りコンベアの端部にも沿って延在する。したがって、吸引コンベアは、吸引開口部と係合していない肉製品を戻りコンベア上に移動させる際に最適に利用される。
【0133】
図3および
図4に図示された実施形態において、帰還コンベア215は、供給コンベア205の幅と戻りコンベア207の幅と第2の戻りコンベア218の幅とを組み合わせた幅に少なくとも等しい幅を有する。このようにして、単一の帰還コンベアを、両方の戻りコンベアから供給コンベアへ肉製品を移動させるために使用でき、それによって、デバイスの簡単かつ効率的な設計が実現可能となる。
【0134】
図3および
図4に図示された実施形態において、デバイス201は、帰還領域208において、戻りコンベア207および第2の戻りコンベア218から供給コンベア205への肉製品の移動を促進するための帰還コンベア215を備える。帰還コンベア215は、帰還領域208において略垂直方向の配向度を有する移送面を有する。
【0135】
図示された好ましい実施形態において、帰還コンベア215は、供給コンベア205の幅と戻りコンベア207の幅と第2の戻りコンベア218の幅とを組み合わせた幅に少なくとも等しい幅を有する。そのため、単一の帰還コンベアを、両方の戻りコンベアから供給コンベアへ向けて肉製品を移動させるために使用でき、それによって、デバイスの簡単でありかつ効率的な設計が可能となる。
【0136】
図5は、本発明に基づく再循環コンベアユニット300の例示的な実施形態の斜視図を示す。より具体的には、
図5aは再循環コンベアユニット300の斜視図を示し、一方で
図5bは再循環コンベアユニット300の上面図を示す。再循環コンベアユニット300は、第1の供給コンベア305と、第1の戻りコンベア307と、第2の戻りコンベア318とを備える。再循環コンベアユニット300は、本発明に基づくデバイスを提供するために吸引コンベアと組み合わせられるよう構成されている。
【0137】
したがって、再循環コンベアユニット300は、既存の従来技術の吸引コンベアと組み合わせて、本発明に基づくデバイスを提供するために使用できる。
図6は、
図5の再循環コンベアユニット300を備える屠殺動物肉処理デバイス301の斜視図を示す。
【0138】
屠殺動物肉処理デバイス301は、
図3および
図4に示されたデバイスと部分的に同様である。主な違いは、デバイス301が、第1の供給コンベア305に加えて、第2の供給コンベア321と、第2の吸引開口部322のレーンを有する吸引コンベア306とを備えることである。第2の供給コンベア321は、第2の吸引開口部322のレーンと整列されている。
【0139】
したがって、肉製品302を移送するための屠殺動物肉処理デバイス301は、第1の供給コンベア305と、第2の供給コンベア321と、吸引コンベア306とを備える。
【0140】
したがって、デバイス301は、二倍の処理能力を有しており、肉製品の平行な列を作り出すことができる。そうしたデバイスは、屠殺された家禽の左側の胸肉および右側の胸肉、または同様の左側および右側の肉製品を平行して移送するのに特に有益である。
【0141】
図5および
図6に図示された実施形態において、第2の供給コンベア321は、肉製品を受け取り領域303で受け取るためかつ肉製品を略水平移送方向において搬送領域まで移送するために、受け取り領域303と搬送領域309との間において第1の供給コンベア305に対して略平行に延在しており、供給コンベア321は、第1の端部と第2の端部とを有しており、当該第2の端部は、搬送領域に配置されており、かつ吸引コンベアの第2の吸引開口部のレーンと整列されている。
【0142】
さらに、
図5および
図6に図示された実施形態において、第1の供給コンベア305および第2の供給コンベア321の両方が、第1の戻りコンベア307’、307”および第2の戻りコンベア318’、318”を有する。
【0143】
第2の供給コンベア321の第1の戻りコンベア307’は、第2の供給コンベア321によって搬送領域309に提供された肉製品を搬送領域309から離して受け取り領域303へ向けて移送するために、第2の供給コンベア321に対して略平行に延在する。第2の供給コンベア321の第1の戻りコンベア307’は、供給コンベアから肉製品を受け取るために、第2の供給コンベア321の第2の端部321aに隣接して搬送領域309に配置される第1の端部307aを有する。
【0144】
第2の供給コンベア321の第2の戻りコンベア318”は、第2の供給コンベア321によって搬送領域309に提供された肉製品を搬送領域309から離して受け取り領域303へ向けて移送するために、第1の戻りコンベア307”および第2の戻りコンベア318”が第2の供給コンベア321の両側において当該第2の供給コンベア321を挟むように、第2の供給コンベア312の第1の戻りコンベア307”に対して略平行に延在する。第2の戻りコンベア318”は、第2の供給コンベア321から肉製品を受け取るために、第2の供給コンベア321の第2の端部321bに隣接して搬送領域309に配置された第1の端318aを有する。
【0145】
このように、
図5および
図6に図示された実施形態において、第1の供給コンベア305および第2の供給コンベア321はそれぞれ、第1の戻りコンベア307’、307”および第2の戻りコンベア318’、318”によって挟まれている。
【0146】
さらに、図示された好ましい実施形態において、第1の供給コンベア305および第2の供給コンベア321は、第1の戻りコンベアを共有する、つまり第1の戻りコンベア307’、307”は、単一の戻りコンベア307に組み込まれており、当該単一の戻りコンベア307は、2つの供給コンベア305、321の間に配置され、かつ第2の戻りコンベア318’、318”の移送面の幅の2倍の幅を有する。
【0147】
図5および
図6に図示された特定の実施形態において、デバイス301、より具体的には再循環コンベアユニット300は、帰還コンベア315をさらに備える。図示された実施形態において、帰還コンベア315は、
図3および
図4に示されたデバイス201の帰還コンベア215と同様である。
【0148】
図5および
図6に図示された実施形態において、帰還コンベア315は、2つの供給コンベア305、321の幅とそれらの戻りコンベア307、318’、318”の幅とを組み合わせた幅に少なくとも等しい幅を有する。このようにして、単一の帰還コンベアは、戻りコンベアから供給コンベアへ肉製品を移動させるために使用でき、それによって、デバイスの簡単かつ効率的な設計が実現可能となる。
【0149】
図5および
図6に図示された実施形態において、吸引コンベア307は、水平回転軸を有するドラムを備えており、当該ドラムは湾曲した移送経路を画定する。図示された好ましい実施形態において、供給コンベア305、321はそれぞれ、搬送領域において吸引コンベアと係合した肉製品の主な変位方向が垂直になるような湾曲した移送経路の箇所で湾曲した吸引コンベア306と接触する。
【0150】
さらに、
図5および
図6に図示される好ましい実施形態において、戻りコンベア307、318’、318”は、搬送領域309において、第1の供給コンベア305の移送面と第2の供給コンベア305の移送面との間に配置される移送面を有する。搬送領域309と帰還領域308との間の経路に沿って、戻りコンベアの移送面は移送方向に傾斜しており、それによって肉製品は、搬送領域における供給コンベアの移送面より下の高さから、帰還領域における供給コンベアの移送面に等しい高さまで、上方向に移送される。
【0151】
図7は、肉製品402を受け取り領域403から放出領域404へ移送するための屠殺動物肉処理デバイス401の第4の例示的な実施形態の概略上面図を示す。
図8は、
図7の肉処理デバイス401の概略側面図を示す。
図7および
図8に図示されたデバイスは、
図3および4に図示されたデバイスと部分的に同様であることが示される。主な違いは、
図3および4に図示された実施形態では吸引移送装置が吸引コンベアとして構成されていることである。
【0152】
肉製品402を移送するための屠殺動物肉処理デバイス401は、供給コンベア405と、吸引移送装置406と、戻りコンベア407とを備える。このデバイスは、第2の戻りコンベア418と、送り込みコンベア414と、帰還コンベア415とをさらに備える。
【0153】
供給コンベア405は、第1の端部405aおよび第2の端部405bを有する。図示された特定の実施形態において、第1の端部405aは、帰還領域408に配置されており、かつ第2の端部405bは搬送領域409に配置されている。
【0154】
吸引移送装置406は、搬送領域409から放出領域404に肉製品を移送するため、参照符号421で示される2つのピッカーを備える。ピッカー421のそれぞれには、その底端部において吸引ヘッド424が設けられており、吸引ヘッド424は、肉製品と係合するための吸引開口部を備えている。さらに、ピッカー421は、垂直方向に移動できるように、回動可能なフレーム422に取り付けられている。したがって、ピッカー421は、搬送領域409において供給コンベア405によって支持された肉製品402と係合するべく下降可能であり、その後、供給コンベア405の移送面から肉製品402を持ち上げるために上昇可能である。回動可能なフレーム422は、当該フレーム422が垂直軸線423の周りで回動でき、ひいてはピッカー421を搬送領域409から放出領域404へかつ放出領域404から搬送領域409へ移動させることができるよう構成される。
【0155】
供給コンベア405の第2の端部405bは、吸引移送装置406のピッカー421のピックアップポジションと位置合わせされる。
【0156】
図示された特定の実施形態において、肉製品402は、送り込みコンベア414によって提供され、送り込みコンベア414の端部は、受け取り領域403で供給コンベア405上に肉製品を落とすため、供給コンベア405の上に配置される。
【0157】
戻りコンベア407および第2の戻りコンベア418は両方とも、供給コンベア405に略平行な方向に延在する。戻りコンベア407は、第1の端部407aおよび第2の端部407bを有する。第2の戻りコンベア418は、第1の端部418aおよび第2の端部418bを有する。第1の端部407a、418aは、供給コンベア405の第2の端部405bに隣接して搬送領域に配置される。図示された特定の実施形態において、戻りコンベアの第2の端部407b、418bは、供給コンベア405の第1の端部405aに隣り合って配置される。
【0158】
図示された特定の実施形態において、肉製品402は送り込みコンベア414によって提供され、送り込みコンベア414の端部は、受け取り領域403において供給コンベア405上に肉製品を落とすために、供給コンベア405の第1の端部405aにおいて供給コンベア405の上に配置される。
【0159】
図示された実施形態において、帰還コンベア415が、供給コンベア405の両端に設けられている。帰還コンベア415は両方とも、略垂直方向の配向度を有する移送面を有する。帰還コンベア415は、戻りコンベア407の対向する第2の端部407a、407bと、第2の戻りコンベア407の両端部418a、418bと、供給コンベア405の両端部405a、405bとに沿って配置される。
【0160】
図示された特定の実施形態において、供給コンベア405、戻りコンベア407、第2の戻りコンベア418、送り込みコンベア414および帰還コンベア415はすべて、個々のコンベアに移送面を提供するエンドレスベルトまたは軌道を備える移送コンベアである。
【0161】
供給コンベア405の移送面および送り込みコンベア414の移送面は、肉製品を支持しかつ移送するために略水平方向に延在する。
【0162】
搬送領域セクションにおいて、戻りコンベア407の移送面および第2の戻りコンベア418の移送面は、肉製品を支持しかつ移送するために略水平方向に延在する。戻りコンベア207および第2の戻りコンベア218の両方の一部は、搬送領域209に配置される戻りコンベアの第1の端部と、帰還領域408に配置される戻りコンベアの前記一部との間の高低差をうまく通り抜ける角度で延在しており、移送経路の一部に沿って傾斜した移送面を戻りコンベアに提供する。なお、移送面の傾斜は、それでもなお戻りコンベアが重力によって誘発される摩擦によって肉製品と係合して移送できるようになされている。
【0163】
供給コンベア405は、受け取り領域403で肉製品402を受け取るためかつ肉製品402を矢印410で示す略水平移送方向において搬送領域408まで移送するために、受け取り領域403と搬送領域408との間に延在する。
【0164】
吸引移送装置406には、搬送領域409において供給コンベア405によって提供される肉製品402と係合するためかつ肉製品402を搬送領域409から矢印413で示される略垂直移送方向に持ち上げるため、吸引ヘッド424を有するピッカー421が設けられている。続いて、肉製品402は、ピッカー421を支持するフレームを回動させることによって、帰還コンベアにわたって、放出領域へ向けて略水平方向に移動される。放出領域において、肉製品402は、吸引開口部における負圧を除去することによって、放出コンベア上に落される。
【0165】
図示された実施形態において、供給コンベア405の第2の端部405bは、一側では戻りコンベア407の第1の端部407aによって、反対側では第2の戻りコンベア418の第1の端部418aによって挟まれている。そのため、デバイス401は、吸引ヘッド424の吸引開口部と係合していない肉製品に、供給コンベアから戻りコンベアへ移動するための2つの選択肢を提供する。これによって、戻りコンベアが肉製品を搬送領域409から離して受け取り領域408へ向けて搬送できるように、肉製品が戻りコンベアに受け取られる機会が増加する。
【0166】
さらに、
図7および
図8に図示された実施形態において、供給コンベア405の移送面は、戻りコンベア407の移送面の上かつ第2の戻りコンベア418の移送面の上に配置されており、それによって、肉製品は、搬送領域において供給コンベア405から戻りコンベア407上または第2の戻りコンベア418上に移動される際に、戻りコンベア上に落下する。
【0167】
このようにして、高低差は、供給コンベアの端部に配置された帰還コンベア415の移送面によって提供される上方への動きと組み合わせて、ピッカーの吸引開口部と係合していない肉製品の戻りコンベアへ向かう動きを促進するよう使用される。これらの特徴の組み合わせは、1つ以上の戻りコンベアへ向かう肉製品の動きを増大させる際に特別良好に機能することが判明している。
【0168】
戻りコンベア407の移送方向は矢印417で示される。第2の戻りコンベア418の移送方向は、矢印419で示される。両方の戻りコンベアは、供給コンベア405の始点つまり第1の端部に隣接して、帰還コンベア415において終端する。
【0169】
図示された特定の実施形態において、帰還コンベア415は、当該帰還コンベア415の垂直方向に配向された移送面を用いて、肉製品を矢印416で示される上方移送方向に移動させるべく構成される。帰還コンベア415には、吸引コンベアの吸引開口部などの係合手段を備えないエンドレスコンベアベルトつまり軌道が設けられているので、肉製品が帰還コンベア415によって上方に持ち上げられることはない。代わりに、帰還コンベア415は、肉製品が帰還コンベア415の移送面と接触した状態で転倒・転落動作つまり転がり動作を生じさせる。
【0170】
帰還領域408において、戻りコンベア407によってまたは第2の戻りコンベア418によって移送された肉製品402は、再び帰還コンベア415の垂直移送面に押し付けられる。帰還コンベア415の上向きに方向付けられた移送方向は、戻りコンベア407または第2の戻りコンベア418の水平方向に方向付けられた移送方向と組み合わせることによって、より具体的には肉製品と戻りコンベアの移送面および帰還コンベアの移送面との間の摩擦によって、肉製品を転倒・転落動作で供給コンベア405へ向けて移動させる。
【0171】
したがって、図示された特定の実施形態において、肉製品402は、再び搬送領域409へ向けて移送されるべく、帰還コンベア415によって供給コンベア405から戻りコンベア407または第2の戻りコンベア418上に移動され、第2の帰還コンベアによって戻りコンベア407または第2の戻りコンベア418から供給コンベア405上に移動され、それによって、供給コンベアおよび戻りコンベアは肉製品の循環を提供する。
【0172】
図7および
図8に図示された実施形態において、帰還領域408および受け取り領域403は一致する、つまり互いに重なり合う。このようにして、再循環された肉製品は、供給コンベア405が送り込みコンベア414から新しい肉製品つまり供給コンベア405によってまだ移送されていない肉製品を受け取る場所と同じ場所で供給コンベア405上に再導入される。
【0173】
図7および
図8に図示された実施形態において、供給コンベア405、戻りコンベア407、および第2の戻りコンベア418はそれぞれ移送面を有しており、これら移送面は、帰還領域において、供給コンベア405の移送面と戻りコンベア407の移送面と第2の戻りコンベア418の移送面とがともに略水平で平坦な帰還領域を画定するように、互いと同じ高さにある。
【0174】
戻りコンベア407、418の移送面と供給コンベア405の移送面とが互いに水平な状態で走行する平坦な帰還領域を提供することによって、戻りコンベアから供給コンベア上への肉製品の容易な搬送が実現可能となる。
【0175】
図7および
図8に図示された実施形態において、吸引移送装置は、スペースをあけて配置された2つのピッカーを備える。ピッカーの吸引ヘッドに設けられた吸引開口部は、提示された側面図および上面図では視認できない。ピッカーを支持する回動可能なフレームは、ピッカーを間隔をあけて離間する、つまりスペースをあけて配置する。これは、フレームの回動運動と組み合わせることで、吸引コンベアが次々に肉製品を放出コンベアに提供できるようにし、ひいては間隔があけられた肉製品の流れを作り出すことを可能にする。
【0176】
図7および
図8に図示された実施形態において、戻りコンベア407および第2の戻りコンベア418は、同様の長さを有しており、したがって両方のコンベアは同じ帰還領域を有する、つまり両方の戻りコンベアは肉製品を同じ場所で供給コンベア上に戻す。この共有された帰還領域408は、受け取り領域403と重なっている。
【0177】
図7および
図8に図示された実施形態において、搬送領域に配置される帰還コンベアは、供給コンベアの幅と両方の戻りコンベアの幅とを組み合わせた幅に等しい幅を有する。帰還コンベアの移送面は、供給コンベアの端部に沿うだけでなく、戻りコンベアの端部にも沿って延在する。したがって、帰還コンベアは、ピッカーと係合していない肉製品を戻りコンベア上に移動する際に最適に利用される。
【0178】
図7および
図8に図示された実施形態において、帰還領域に配置された帰還コンベア415も、供給コンベア405の幅と戻りコンベア407の幅と第2の戻りコンベア418の幅とを組み合わせた幅に少なくとも等しい幅を有する。このようにして、単一の帰還コンベアを、肉製品を両方の戻りコンベアから供給コンベアへ向けて移動させるために使用でき、それによって、デバイスの簡単かつ効率的な設計が実現可能となる。
【符号の説明】
【0179】
1 屠殺動物肉処理デバイス
2 肉製品
3 受け取り領域
4 放出領域
5 供給コンベア
5a 供給コンベアの第1の端部
5b 供給コンベアの第2の端部
6 吸引コンベア
7 戻りコンベア
7a 戻りコンベアの第1の端部
7b 戻りコンベアの第2の端部
8 帰還領域
9 搬送領域
10 供給コンベアの移送方向
11 吸引コンベアの移送面
12 吸引開口部のレーン
13 搬送領域における吸引コンベアの移送方向
14 送り込みコンベア
15 帰還コンベア
16 帰還コンベアの移送方向
17 戻りコンベアの移送方向
18 吸引コンベアのコンベアベルト
19 吸引開口部
20 吸引デバイス
201 屠殺動物肉処理デバイス
202 肉製品
203 受け取り領域
204 放出領域
205 供給コンベア
205a 供給コンベアの第1の端部
205b 供給コンベアの第2の端部
206 吸引コンベア
207 戻りコンベア
207a 戻りコンベアの第1の端部
207b 戻りコンベアの第2の端部
208 帰還領域
209 搬送領域
210 供給コンベアの移送方向
211 吸引コンベアの移送面
212 吸引開口部のレーン
213 搬送領域における吸引コンベアの移送方向
214 送り込みコンベア
215 帰還コンベア
216 帰還コンベアの移送方向
217 戻りコンベアの移送方向
218 第2の戻りコンベア
218a 第2の戻りコンベアの第1の端部
218b 第2の戻りコンベアの第2の端部
219 第2の戻りコンベアの移送方向
220 吸引デバイス
300 再循環コンベアユニット
301 屠殺動物肉処理デバイス
302 肉製品
303 受け取り領域
304 放出領域
305 第1の供給コンベア
305a 第1の供給コンベアの第1の端部
305b 第1の供給コンベアの第2の端部
306 吸引コンベア
307’ 第1の供給コンベアの第1の戻りコンベア
307” 第2の供給コンベアの第1の戻りコンベア
307a 第1の戻りコンベアの第1の端部
307b 第1の戻りコンベアの第2の端部
308 帰還領域
309 搬送領域
310 第1の供給コンベアの移送方向
311 吸引コンベアの移送面
312 吸引開口部のレーン
313 搬送領域における吸引コンベアの移送方向
314 送り込みコンベア
315 帰還コンベア
316 帰還コンベアの移送方向
317 第1の戻りコンベアの移送方向
318’ 第1の供給コンベアの第2の戻りコンベア
318” 第2の供給コンベアの第2の戻りコンベア
319 第2の戻りコンベアの移送方向
320 吸引デバイス
321 第2の供給コンベア
321a 第2の供給コンベアの第1の端部
321b 第2の供給コンベアの第2の端部
322 吸引開口部の第2レーン
401 屠殺動物肉処理デバイス
402 肉製品
403 受け取り領域
404 放出領域
405 供給コンベア
405a 供給コンベアの第1の端部
405b 供給コンベアの第2の端部
406 吸引移送装置
407 戻りコンベア
407a 戻りコンベアの第1の端部
407b 戻りコンベアの第2の端部
408 帰還領域
409 搬送領域
410 供給コンベアの移送方向
412 吸引移送装置の吸引開口部
413 搬送領域における吸引移送装置の移送方向
414 送り込みコンベア
415 帰還コンベア
416 帰還コンベアの移送方向
417 戻りコンベアの移送方向
418 第2の戻りコンベア
418a 第2の戻りコンベアの第1の端部
418b 第2の戻りコンベアの第2の端部
419 第2の戻りコンベアの移送方向
4220 吸引デバイス
421 ピッカー
422 回動可能なフレーム
423 垂直回動軸線
424 吸引ヘッド