(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-01
(45)【発行日】2022-07-11
(54)【発明の名称】パスワード入力システム
(51)【国際特許分類】
G06F 21/34 20130101AFI20220704BHJP
【FI】
G06F21/34
(21)【出願番号】P 2019571403
(86)(22)【出願日】2018-04-24
(86)【国際出願番号】 KR2018004757
(87)【国際公開番号】W WO2019009509
(87)【国際公開日】2019-01-10
【審査請求日】2021-03-30
(31)【優先権主張番号】10-2017-0084824
(32)【優先日】2017-07-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519400612
【氏名又は名称】キム、ドクウ
【氏名又は名称原語表記】KIM, DEOK WOO
(74)【代理人】
【識別番号】100091982
【氏名又は名称】永井 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100105153
【氏名又は名称】朝倉 悟
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100118843
【氏名又は名称】赤岡 明
(74)【代理人】
【識別番号】100217940
【氏名又は名称】三並 大悟
(72)【発明者】
【氏名】キム、ドクウ
【審査官】上島 拓也
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-099147(JP,A)
【文献】特開2011-070323(JP,A)
【文献】特開2009-181316(JP,A)
【文献】特開2012-027708(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0042377(US,A1)
【文献】特開2013-020304(JP,A)
【文献】特開2006-127457(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 21/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
セキュリティ設定機能を提供するパスワード入力システム
; および
前記パスワード入力システムに取り付けられたパスワードアダプタを含み、
前記パスワード入力システムは、
ユーザーの
パスワード入力
を順次行う単一スイッチ、
入力されたパスワードの現在の状態および
パスワードの処理の結果を出力する出力部、
前記パスワードアダプタとデータを送受信するための専用の通信ポート、
前記セキュリティ設定機能のためのプログラムが保存されたメモリ
、および
前記メモリに保存されたプログラムを実行させるプロセッサを含み、
前記単一スイッチによる順次パスワードの入力は、入力回数情報、入力時間情報、入力間の時間間隔情報および入力待ち時間情報を含み、
前記プロセッサ
は、
前記プログラムを実行させることにより、前記ユーザーからパスワードの入力を待機するとともに、前記専用の通信ポートに前記パスワードアダプ
タが結合された場合、前記パスワードアダプタとの通信でパスワードを受信し、前記受信したパスワードを既に保存されたパスワードと比較して一致する場合、前記
単一スイッチによるユーザーのパスワードを入力することなく、前記設定されたセキュリティを解除
して、
前記単一のスイッチを介して前記パスワード入力を受信すると、計数カウンターを使用して、受信された前記入力回数情報を記録し、受信された前記入力回数情報、入力時間情報、入力間の時間間隔情報および入力待ち時間情報に基づいてパスワードを認識し、そして、認識されたパスワードを既に保存されたパスワードと比較して一致するか否かを判別し、判別した結果、一致した場合、上記設定されたセキュリティを解除させる、パスワード入力システム。
【請求項2】
前記プロセッサは、前記パスワードアダプタから受信したパスワー
ドが既に保存されたパスワードと不一致の場合、前記不一致回数を累積して前記メモリに保存し、前記累積された不一致回数が既に設定された回数を超えた場合、前記
単一スイッチへの
パスワード入力を介してのみ、前記設定されたセキュリティを解除できるように変更することである請求項1に記載のパスワード入力システム。
【請求項3】
前記
単一スイッチへのパスワード入力を介してのみ、前記設定されたセキュリティを解除できるように変更された状態において、ユーザーによりパスワードが入力されることによって、前記設定されたセキュリティが解除される場合、前記プロセッサは、前記累積された前記不一致回数を初期化させることである請求項2に記載のパスワード入力システム。
【請求項4】
前記専用の通信ポートはUSBポートであり、前記パスワードアダプタはUSBポートを備えるUSBデバイスに実装されるか、または前記専用の通信ポートはRFIDリーダユニットであり、前記パスワードアダプタはRFIDタグに実装されていることである請求項1に記載のパスワード入力システム。
【請求項5】
前記パスワードアダプタは、複数の直列接続されたシフトレジスタを含み、前記パスワードの値を前記複数の直列接続されたシフトレジスタの入力値に設定し、シフトクロック信号が印加されることにより出力される値を前記専用の通信ポートを介して伝達することである請求項1に記載のパスワード入力システム。
【請求項6】
前記出力される値を受信して読み取るための入力レジスタおよび前記入力値を、前記シフトレジスタに入力させるためのロード信号、およびシフトクロック信号を生成するための出力レジスタをさらに含む請求項5に記載のパスワード入力システム。
【請求項7】
前記プロセッサは、前記専用の通信ポートを介して受信した値がすべて0であるか1である場合、前記パスワードアダプタとの接続が設定されていないと判断することである請求項5に記載のパスワード入力システム。
【請求項8】
前記出力部は、ユーザーにパスワードの入力要求を知らせるイベントを出力させることである請求項
1に記載のパスワード入力システム。
【請求項9】
前記プロセッサは、前記メモリに保存された入力テーブルおよび
前記計数カウンターを初期化させ
、前記
単一スイッチへのパスワード入力を受信することにより前記計数カウンターを増加させ、前記計数カウンターをポインタとして利用して連続する
パスワード入力間の時間間隔を前記入力テーブルに記録し、
前記入力待ち時間が経過するにつれて前記パスワー
ド入力が完了したものと判断し、
前記プロセッサは、前記入力テーブルに保存された前記時間間隔情報のうち、時間間隔の大きな上位順の時間間隔情報を、前記パスワードよりも一小さい桁数だけ抽出して前記パスワードの各桁の分離点に設定し、前記分離点に基づいて前記計数カウンターを分離させ、前記分離点に基づいて分離された計数カウンターの数を加算して順次に前記パスワード
入力の各
桁として認識することである請求項
1に記載のパスワード入力システム。
【請求項10】
前記プロセッサは
、計数カウンターおよび桁カウンターを初期化させた後、前記
単一スイッチを介してユーザーから予め設定された第1時間内に計数カウンターを増加させる
パスワード入力を受信すると、前記計数カウンターを前記
パスワード入力に対応するように増加させ、
既に設定された第2時間範囲が経過した後、前記既に設定された第1時間内に前記計数カウンターを増加させる
パスワード入力をさらに受信した場合、前記計数カウンターを前記
パスワード入力に対応するように増加させ、前記桁カウンターを一緒に増加させ、前記
パスワード入力が完了することにより、前
記各桁カウンターに対応する計数カウンターによって入力されたパスワードを、前記保存されたパスワードと比較して一致するかどうかを判別することである請求項
1に記載のパスワード入力システム。
【請求項11】
前記計数カウンターを増加させるための
パスワード入力は前記
単一スイッチを前記第1時間内に入力した回数であることである請求項1
0に記載のパスワード入力システム。
【請求項12】
前記パスワード入力が既に設定された回数だけ連続してエラーであると判断された場合、前記プロセッサはマスターパスワードのみの認証成功時にのみ、前記設定されたセキュリティを解除させることである請求項1
0に記載のパスワード入力システム。
【請求項13】
前記出力部は、前記
パスワードアダプタとの接続状態、前記第1時間、前記第2時間範囲、
パスワード入力が成功してユーザー認証が完了することにより使用可能な状態およ
びパスワード入力が複数回エラ
ーの状態をそれぞれ異なる表示方法で出力させることである請求項1
0に記載のパスワード入力システム。
【請求項14】
前記プロセッサは
、計数カウンターおよび桁カウンターを初期化させた後、前記
単一スイッチを介してユーザーから既に設定された第1時間内に計数カウンターを増加させる
パスワード入力を受信すると、前記計数カウンターを増加させ、タイマーを初期化させた後、次の第1時間内に計数カウンターを増加させる入力を待機し、
前記第1時間を超えた場合、前記桁カウンターを増加させ、前記第1時間を越える前まで増加された計数カウンターを前記桁カウンターが増加される前桁のパスワー
ド入力として認識し、前記入力が完了されることにより、前
記各桁カウンターに対応する計数カウンターによって入力されたパスワードを、前記保存されたパスワードと比較して一致するかどうかを判別することである請求項
1に記載のパスワード入力システム。
【請求項15】
前記
単一スイッチを介してユーザからパスワードの設定を開始するための入力を受信すると、前記プロセッサは、前記パスワー
ド入力を受信するのと同じ方法で入力されたパスワードを、前記保存されたパスワードに代替して、新しいパスワードに保存することである請求項
1に記載のパスワード入力システム。
【請求項16】
前記出力部は複数の文字または画像を出力させるためのディスプレイを含み、前記ディスプレイには前記
単一スイッチを
操作した回数に対応する文字または画像が出力され、前記プロセッサは、ユーザーから前記出力された文字または画像をパスワードの第1桁に指定する入力を受信すると、前記パスワードの第2桁を指定するための文字または画像を、前記ディスプレイを介し出力させ、前記
単一スイッチの操作が完了されることにより、前記指定されたパスワードの各桁に対応する文字または画像を、前記保存されたパスワードと比較して一致するかどうかを判別することである請求項
1に記載のパスワード入力システム。
【請求項17】
前記出力部は複数の文字または画像を出力させるためのディスプレイを含み、前記ディスプレイには、予め指定された順序に該当する文字または画像が連続して出力され、前記プロセッサは、ユーザーから現在出力された文字または画像をパスワードの第1桁に指定する入力を受信すると、前記現在出力された文字または画像をパスワードの第1桁に指定した後、さらに前記予め指定された順序に前記文字または画像を連続して出力させて前記パスワードの第2桁を指定する入力を受信するために待機し、前記入力が完了されることにより、前記指定されたパスワードの各桁に対応する文字または画像を、前記保存されたパスワードと比較して一致するかどうかを判別することである請求項
1に記載のパスワード入力システム。
【請求項18】
前記プロセッサは、前記ディスプレイに前記指定されたパスワードの各桁をブラインド文字で表示し、ユーザーから前記第1桁を指定する入力の受信を待機する間には、前記第1桁を前記文字または画像で出力させ、前記第1桁を除いた残りの桁は、ブラインド文字で表示することである請求項1
6または1
7に記載のパスワード入力システム。
【請求項19】
第1項ないし第1
7項のいずれか一項に記載したパスワード入力システムを含むように構成されたポータブル補助記憶装置。
【請求項20】
第1項ないし第1
7項のいずれか一項に記載したパスワード入力システムを含むように構成されたドアロック装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パスワード入力システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
USBメモリや外付けハードディスクドライブなどのポータブル補助記憶装置は、移動性が簡便で携帯性の便利なストレージデバイスであって、ユニバーサルシリアルバス(Universal Serial Bus; USB)を適用して使用するのが一般的である。
【0003】
これらのポータブル補助記憶装置は、ユーザー認証方法としてユーザーのIDとパスワードで行われるが、これらの認証方法は、ユーザーのIDとパスワードが流出された場合、セキュリティ機能が完全に消滅する可能性がある。
【0004】
これを改善するために、様々なUSBセキュリティプログラムが開発され使用されているが、これらのプログラムの形態は、必ず利用しようとするコンピュータ上に、該当プログラムが予め設けられていなければいけないという制約がある。
【0005】
これを改善するために補助記憶装置にBluetooth機能を追加して、携帯電話のアプリケーションでパスワードを入力できるようにしたり、生体認証を利用してユーザー認証をする方法なども適用されている。このような方法の場合は、ユーザー認証のセキュリティ性を向上させることができるという利点があるものの、製造において多くのコストが増加するにつれて市場で使われない場合が多い。
【0006】
これに関連し、特許文献1は、パスワードを入力するための入力部と、入力されたパスワードの確認のための出力部をUSBセキュリティデバイスに内蔵して、安全なパスワード入力が可能な技術を開示している。
【0007】
しかし、上記発明は、いかなる場合にも常時パスワードの入力を必要とするが、上記発明が適用されたデバイスのうちポータブル補助記憶装置の場合は、電源問題で常時対象機器に結合した後、パスワードを入力する手順を行なうことによってのみ使用が可能になるが、ユーザーのみが装置を使用する安全な環境でもパスワードを常に入力しなければならない問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】大韓民国特許公開公報第10-2011-0078601号(発明の名称:安全なパスワード入出力機能を有するUSB保安装置および認証方法)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、前記引用された発明に加えて、ユーザーがパスワードアダプタを取り付けた場合は、パスワードアダプタとの接続が設定されてユーザーのパスワードを入力することなく設定されたセキュリティを解除させることのできるパスワード入力システムを提供しようとする。
【0010】
また、本発明は、一つの入力部を介して入力されたユーザーの入力回数情報、入力時間情報、入力間の時間間隔情報および入力待ち時間情報に基づいて、セキュリティのためのパスワードの入力および設定が可能なパスワード入力システムを提供しようとする。
【0011】
また、本発明は、一つの入力部だけを入力デバイスとして使用することにより、サイズの小さい装置への装着が簡単で、追加のソフトウェアを必要とせず、コストも最小限に抑えて簡単に実際の応用および適用が可能になる。
【0012】
ただ、本実施例が解決しようとする技術的課題は、上記したような技術的課題に限定されず、また他の技術的課題が存在し得る。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前述した技術的課題を達成するための技術的手段として、本発明の一実施例に係るセキュリティ設定機能を持つパスワード入力システムは、ユーザーの入力のための一つの入力部、現在の状態および結果を出力する出力部、パスワードアダプタとデータを送受信するための専用の通信ポート、前記セキュリティ設定機能のためのプログラムが保存されたメモリおよび前記メモリに保存されたプログラムを実行させるプロセッサを含む。この時、前記プロセッサが前記プログラムを実行させることにより、前記ユーザーからパスワードの入力を待機するとともに、前記専用の通信ポートに前記パスワードアダプターが結合された場合には、前記パスワードアダプタとの通信でパスワードを受信し、前記受信したパスワードを既に保存されたパスワードと比較して一致する場合、前記ユーザーのパスワードを入力することなく、前記設定されたセキュリティを解除させる。
【0014】
前記プロセッサは、前記パスワードアダプタから受信したパスワードの情報が、前記既に保存されたパスワードとる不一致の場合は、前記不一致回数を累積して前記メモリに保存し、前記累積された不一致回数が既に設定された回数を超えた場合、前記入力部への入力を介してのみ前記設定されたセキュリティを解除できるように変更することができる。
【0015】
前記入力部への入力を介してのみ前記設定されたセキュリティを解除できるように変更された状態において、ユーザーによってパスワードが入力されることにより、前記設定されたセキュリティが解除される場合、前記プロセッサ前記累積された前記不一致回数を初期化させることができる。
【0016】
前記パスワードアダプタは、複数の直列接続されたシフトレジスタを含み、前記パスワードの値を前記複数の直列接続されたシフトレジスタの入力値に設定し、シフトクロック信号が印加されることにより出力される値を前記専用の通信ポートを介して伝達ことができる。
【0017】
本発明に係るパスワード入力システムは、前記出力される値を受信して読み取るための入力レジスタおよび前記入力値を前記シフトレジスタに入力させるためのロード信号およびシフトクロック信号を生成するための出力レジスタをさらに含むことができる。
【0018】
前記プロセッサは、前記専用の通信ポートを介して受信した値がすべて0であるか1である場合、前記パスワードアダプタとの接続が設定されていないものと判断することができる。
【0019】
前記プロセッサは、前記プログラムを実行させることにより、前記入力部を介してユーザーからパスワード入力を受信すると、前記入力されたパスワードを既に保存されたパスワードと比較して一致した場合、設定されたセキュリティを解除させ、前記パスワード入力は前記入力部への入力回数情報、入力時間情報、入力間の時間間隔情報および入力待ち時間情報のうち一つ以上を含むことができる。
【0020】
前記ユーザーデバイスとの接続が設定されるにつれて、前記出力部はユーザーにパスワードの入力要求を知らせるイベントを出力させることができる。
【0021】
前記プロセッサは、前記メモリに保存された入力テーブルおよび計数カウンターを初期化させ、ユーザーから前記入力部の入力を受信することにより前記計数カウンターを増加させ、前記計数カウンターをポインタとして利用して連続される入力間の時間間隔を前記入力テーブルに記録し、前記入力待ち時間が経過するにつれて前記パスワードの入力が完了したものと判断し、前記プロセッサは前記入力テーブルに保存された前記時間間隔情報のうち時間間隔の大きい上位順の時間間隔情報を、前記パスワードよりも一桁小さい数だけ抽出して前記パスワードの各桁の分離点として設定し、前記分離点に基づいて前記計数カウンターを分離させ、前記分離点に基づいて分離された計数カウンターの数を加算することにより、順次に前記パスワードの各桁の入力として認識することができる。
【0022】
前記プロセッサは、パスワードの計数カウンターおよび桁カウンターを初期化させた後、前記入力部を介してユーザーから既に設定された第1時間内に計数カウンターを増加させる入力を受信すると、前記計数カウンターを前記入力に対応するように増加させ、既に設定された第2時間範囲が経過した後、前記既に設定された第1時間内に前記計数カウンターを増加させる入力をさらに受信した場合、前記計数カウンターを前記入力に対応するように増加させ、前記桁カウンターを一緒に増加させ、前記入力が完了するにつれて、前記パスワードの各桁のカウンターに対応する計数カウンターにより入力されたパスワードを、前記保存されたパスワードと比較して一致するかどうかを判別することができる。
【0023】
前記計数カウンターを増加させるための入力は、前記入力部を前記第1時間内に入力した回数であっても良い。
【0024】
前記パスワード入力が既に設定された回数だけ連続してエラーであると判別された場合、前記プロセッサはマスターパスワードのみの認証成功時にのみ、前記設定されたセキュリティを解除させることができる。
【0025】
前記出力部は、前記接続状態、前記第1時間、前記第2時間の範囲、前記使用可能な状態および前記パスワードの入力が複数回エラーである時、それらの状態をそれぞれ異なる表示方法で出力させることができる。
【0026】
前記プロセッサは、パスワードの計数カウンターおよび桁カウンターを初期化させた後、前記入力部を介してユーザーから既に設定された第1時間内に計数カウンターを増加させる入力を受信すると、前記計数カウンターを増加させ、タイマーを初期化させた後、次の第1時間内に計数カウンターを増加させる入力を待機し、前記第1時間を超えた場合、前記桁カウンターを増加させ、前記第1時間を越える前まで増加された計数カウンターを前記桁カウンターが増加される前の桁のパスワードの入力として認識し、前記入力が完了されることにより前記パスワードの各桁のカウンターに対応する計数カウンターにより入力されたパスワードを、前記保存されたパスワードと比較して一致するかどうかを判別することができる。
【0027】
前記入力部を介してユーザーからパスワードの設定を開始するための入力を受信すると、前記プロセッサは前記パスワードの入力を受信するのと同一の方法で入力されたパスワードを、前記保存されたパスワードに代替して新しいパスワードで保存することができる。
【0028】
前記出力部は一つ以上の文字または画像を出力させるためのディスプレイを含み、前記ディスプレイには前記入力部を入力した回数に対応する文字または画像が出力され、前記プロセッサはユーザーから前記出力された文字または画像をパスワードの第1桁として指定する入力を受信すると、前記パスワードの第2桁を指定するための文字または画像を、前記ディスプレイを介して出力させ、前記入力が完了されることにより前記指定されたパスワードの各桁に対応する文字または画像を前記保存されたパスワードと比較して一致するかどうかを判別することができる。
【0029】
前記出力部は一つ以上の文字または画像を出力させるためのディスプレイを含み、前記ディスプレイには予め指定された順序に該当する文字または画像が連続して出力され、前記プロセッサはユーザーから現在出力された文字または画像をパスワードの第1桁に指定する入力を受信すると、前記現在出力された文字または画像をパスワードの第1桁に指定した後、さらに前記予め指定された順に前記文字または画像を連続して出力させて前記パスワードの第2桁を指定する入力を受信するために待機し、前記入力が完了されることにより前記指定されたパスワードの各桁に対応する文字または画像を、前記保存されたパスワードと比較して一致するかどうかを判別することができる。
【0030】
前記プロセッサは、前記ディスプレイに前記指定されたパスワードの各桁をブラインド文字で表示し、ユーザーから前記第1桁を指定する入力の受信を待機する間、前記第1桁を前記文字または画像で出力させ、前記第1桁を除いた残りの桁は、ブラインド文字で表示することができる。
【0031】
本発明に係るパスワードシステムは、ポータブル補助記憶装置またはドアロック装置に含まれるように構成されることができる。ポータブル補助記憶装置に適用される場合には、本発明の前記プロセッサは、USBなどの通信プロトコルを処理する専用のチップと結合されフラッシュメモリが付加されて実装されることが望ましい。ドアロックに適用される場合には、ドアロックのロック装置を駆動する電気回路部に信号を与える方法で実装されていることが望ましい。
【発明の効果】
【0032】
前述した本発明の課題解決手段のいずれかによると、パスワードアダプタを利用することにより、ユーザーは、ユーザーのみ装置を使用する安全な環境では、別途のパスワードを入力することなく設定されたセキュリティを解除させることができるので、利用上の利便性を向上させることができる。
【0033】
また、別途のプログラムやアプリケーションがコンピュータ上に設けられていなくても、パスワード入力システムそのものだけで高い安全性を期待することができる。
【0034】
また、入力部として一つのスイッチだけを使用することにより、サイズの小さい装置、例えば、USB補助記憶装置などへの装着が簡単で、最小限のコストで適用が可能なので、ドアロックのようにセキュリティ設定を要求する様々な製品にについて、実際、応用が可能であるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【
図1】本発明の一実施例に係るパスワード入力システムのブロック図である。
【
図2a】パスワードアダプタの実施例を説明するための図である。
【
図2b】パスワードアダプタの実施例を説明するための図である。
【
図2c】パスワードアダプタの実施例を説明するための図である。
【
図2d】パスワードアダプタの実施例を説明するための図である。
【
図3】本発明の一実施例に係るパスワード入力方法を説明するための例示図である。
【
図4】本発明の他の実施例に係るパスワード入力方法を説明するための例示図である。
【
図5】ディスプレイが備えられた場合における実施例を説明するための図である。
【
図6】ディスプレイが備えられた場合におけるまた別途の実施例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下では、添付した図面を参照して、本発明の属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施できるように、本発明の実施例を詳細に説明する。しかし、本発明は、複数の異なる形態で実装されても良く、ここで説明する実施例に限定されない。そして図面で本発明を明確に説明するために説明と関係ない部分は省略した。
【0037】
明細書全体において、或る部分が或る構成要素を‘含む’と言う時、これに特段に反対されない記載がない限り、他の構成要素を除外するのではなく、他の構成要素をさらに含むことができることを意味する。
【0038】
図1は、本発明の一実施例に係るパスワード入力システム100のブロック図である。
図2a~
図2dは、パスワードアダプタ200の実施例を説明するための図である。
【0039】
本発明の一実施例は、ユーザーの入力回数情報、入力時間情報、入力間の時間間隔情報および入力待ち時間情報に基づいて適用装置についてパスワードの入力および設定が可能なパスワード入力システム 100に関するものである。
【0040】
この時、本発明の一実施例は、パスワードアダプタ200と結合および分離が可能なことを特徴としており、パスワードアダプタ200が結合されてパスワード入力システム100との接続が設定されることにより、ユーザーはパスワードを入力しなくても設定されたセキュリティを解除させることができる。
【0041】
また、本発明の一実施例に係るパスワード入力システム100は、USBなどのポータブル補助記憶装置だけでなく、スマートデバイス、玄関および車両などのドアロック装置など、様々な製品に適用が可能である。
【0042】
これにより、本発明の一実施例に係るパスワード入力システムは、ポータブル補助記憶装置の内部プロセッサ、メモリなどの構成とデータを送受信するなどの構成と相互連動されることができる。また、ドアロックの内部プロセッサ、メモリ、データ通信モジュールなどの構成要素とロック装置またはロック駆動部と相互連動されることができる。
【0043】
この時、本発明の一実施例では、パスワードが基本的にパスワード入力システム100上に一つだけ設定されても良く、ポータブル補助記憶装置などの場合には、各ファイルまたはフォルダごとに複数のパスワードが設定されて、それぞれのアクセスの試みに応じてパスワードの入力を要求することができる。
【0044】
一方、本発明の一実施例に係るパスワード入力システム100は、ユーザーにより設定されたパスワードのほか、工場出荷時に予め設定されたマスターパスワードが存在しても良く、ユーザーが自身の設定したパスワードを忘れてしまう場合もマスターパスワードを介してパスワードの初期化またはセキュリティ解除が可能である。
【0045】
このような本発明の一実施例に係るパスワード入力システム100は、
図1のように入力部110、出力部120、メモリ130、プロセッサ140および専用の通信ポート150を含む。
【0046】
入力部110は、パスワードの入力または設定のためのユーザーの入力を受信する。前記入力部110は、ボタンタイプ、感圧式、静電式などのタッチタイプなど、特に限定されないが、以下では、ボタンタイプで形成されたものを説明する。
【0047】
また、入力部110は、低コストおよび様々な装置への適用容易性のために一つの入力部に備えられることを特徴とする。
【0048】
出力部120は、ユーザーの入力に対する結果または現在の状態を出力する。この時、出力部120は、一つ以上のLEDで構成されて、赤、緑、オレンジ、白など様々な表示色を一つのLEDまたは複数のLEDを介して出力することができる。一方、出力部120は、後述するようにLEDだけでなく、別途のLCDなどのディスプレイを別途備えられるか 、LEDと一緒にまたはLEDを代替して構成されることもできる。
【0049】
メモリ130には、本発明に係るセキュリティ設定機能を担当するプログラムが保存される。前記メモリ130は、例えば、コンパクトフラッシュ(compact flash;CF)カード、SD(secure digital)カード、メモリスティック(memory stick)、ソリッドステートドライブ(solid-state drive; SSD)およびマイクロ(micro)SDカードなどのNAND型フラッシュメモリ(NAND flash memory)、ハードディスクドライブ(hard disk drive; HDD)などのマグネティックコンピュータ記憶装置およびCD-ROM、DVD-ROMなどの光学ディスクドライブ(optical disc drive)など、ポータブルとして実装可能な形態であれば特に限定されるものではない。
【0050】
プロセッサ140は、メモリ130に保存されたプログラムを実行させ、ポータブル補助記憶装置のように、場合によっては、ユーザーデバイスとの接続が設定されることにより、プロセッサ140は、メモリ130に保存されたプログラムを実行するさせることもできる。
【0051】
この時、ユーザーデバイスは、デスクトップ(desktop)、ラップトップ(laptop)だけでなく、スマートフォン、タブレットPCなどのように、携帯性と移動性が保障される無線通信装置であって、パスワード入力システム100との接続が設定されて保存されたデータの読み込み/書き込みが制御されるすべての形態の装置を含むことができる。
【0052】
専用の通信ポート150は、パスワードアダプタ200とデータを送受信する。前記専用の通信ポート150は様々な方法で実装が可能である。簡単にはシフトレジスタを利用してプロセッサやプログラム無しで実装したり、プロセッサを置いて実装が可能である。
【0053】
プロセッサがない場合には、例えば、
図2aに示すように、本発明の専用の通信ポート150をUSBセキュリティデバイスの後方に置き、ここにパスワードアダプタ200が結合される形で実装することが容易である。
【0054】
また、プロセッサを備える場合は、専用の通信ポート150は、例えば、
図2bに示すように、USBポートを有する形で実装されることができる。この場合、標準的なUSB通信を介してパスワードの情報を伝送できるが、このような構成では、パスワードアダプタ200がホストに結合されるUSBポートと、本発明に係るパスワード入力システム100であるポータブル補助記憶装置が結合されるまた他のUSBポートを有する。したがって、パスワードアダプタ200は、本発明に係るパスワード入力システム100であるポータブル補助記憶装置に対しては、ホストの役割を行なうことになる。
【0055】
また、専用の通信ポート150は、RFIDリーダユニットで実装されることができ、この場合、パスワードアダプタ200は、RFIDタグで実装されて相互間のデータを送受信することができる。専用の通信ポート150およびパスワードアダプタ200がRFIDリーダユニットおよびRFIDタグで実装されると、本発明は、ポータブル補助記憶装置だけでなく、玄関および車両のドアロックなどに容易に適用することができる。
【0056】
具体的には、パスワード入力システム100に電源が印加されると、パスワード入力待ち状態を維持するようになり、この時のパスワードアダプタ200との接続が設定された場合、前記専用の通信ポート150を介してパスワードアダプタ200とデータを送受信できる状態になる。
【0057】
プロセッサ140は、専用の通信ポート150を介してパスワードアダプタ200にパスワードの情報を要求して受信し、受信したパスワードを既に保存されたパスワードと比較する。比較した結果、一致する場合は、ユーザーのパスワードを入力することなく設定されているセキュリティを解除させる。
【0058】
この時、パスワードアダプタ200から伝達されて比較するパスワードは、ユーザーが入力すべきパスワードと同一のパスワードであるか、またはマスターパスワードであっても良い。
【0059】
一方、本発明の一実施例に係るパスワード入力システム100は、他のパスワードアダプタ200などを介してセキュリティ設定を解除しようとする連続的な試みを防止するために、プロセッサ140は、パスワードアダプタ200から受信したパスワードが既に保存されたパスワードと不一致の場合、不一致回数を累積してメモリ130に保存することができる。そして蓄積された不一致回数が既に設定された回数を超えた場合は、パスワードアダプタ200を介してセキュリティ設定が解除されることを遮断し、入力部110への入力を介してのみ、設定されたセキュリティを解除できるように変更することができる。
【0060】
この時、本発明の一実施例は、出力部120を介して他のパスワードアダプタ200が接続されたことを表示したり、蓄積された不一致回数を表示したり、入力部110のみを介してセキュリティ設定解除が可能であることを表示することができる。
【0061】
また、本発明の一実施例は、入力部110への入力を介してのみ、設定されたセキュリティを解除できるように変更された状態において、入力部110を介してパスワードが入力されることによって設定されたセキュリティが解除される場合には、プロセッサ140は、蓄積された不一致回数を初期化させることができる。
【0062】
一方、パスワードアダプタ200は、メモリ(図示せず)およびプロセッサ(図示せず)で実装される装置であっても良く、メモリおよびプロセッサを含まない簡単な形で実装されることができる。
【0063】
例えば、パスワードアダプタ200は、
図2cおよび
図2dに示すように、複数の直列接続されたシフトレジスタを含むように構成することができる。この時、
図2cは、専用の通信ポート150の信号構成であり、2dは、パスワードアダプタ200の詳細構成を示すものである。
【0064】
この時、パスワードアダプタ200は、パスワードの値を複数の直列接続されたシフトレジスタの入力値となるように設定し、シフトクロック信号が印加されることにより、1ビットずつ出力される値を専用の通信ポート150を介して配信する。
【0065】
例えば、パスワード桁が16桁である‘3267 9141 7167 8793’の場合には、4ビットで数字表現が可能なので、
図2dに示すように、8ビットシフトレジスタ8個(SR0、SR1、...、SR7)が直列に接続することができる。そして一番目のシフトレジスタ(SR0)は‘32’、二番目のシフトレジスタ(SR1)は‘67’を入力値として有し、最後のシフトレジスタ(SR7)は‘93’を入力値として有することになる。
【0066】
その後、直列接続されたシフトレジスタにロード信号(LOAD)が印加され、64個のシフトクロック信号(CLOCK)が印加されて1ビットずつ読み込む。
【0067】
これにより、出力される値(DATA)は、専用の通信ポート150を介して伝達され、プロセッサ140は、既に保存されたパスワードと一致するかどうかを確認して、セキュリティ設定解除有無を判断することができる。
【0068】
一方、専用の通信ポート150は、プロセッサ140の方から見た時に、
図2cに示すようにLOAD(Out)、CLOCK(Out)、DATA(In)、POWER、GNDの5線で構成されることができ、パスワードアダプタ200の方から見る時は、
図2dのように、LOAD(In)、CLOCK(In)、DATA(Out)、POWER、GNDの5線で構成される。この他に、本発明の一実施例に係るパスワード入力システム100は、入力レジスタおよび出力レジスタをさらに含むことができる。
【0069】
出力レジスタは、例えば、2ビットで構成されて、入力値をシフトレジスタに入力させるためのロード信号およびシフトクロック信号を生成することができ、入力レジスタは1ビットで構成されて、出力される値を受信して読み取ることができる。
【0070】
一方、プロセッサは、専用の通信ポート150を介してパスワードアダプタ200から受信した値がすべて‘0’であるか、すべて‘1’である場合には、パスワードアダプタ200との接続が設定されていないものと判断することができる。
【0071】
このように、本発明の一実施例は、パスワード入力システム100に、前述したパスワードアダプタ200を取り付けて利用することにより、毎回パスワードを入力することによってのみセキュリティ設定が解除されるという、利用時の不便さを最小限に抑えることができるという利点がある。
【0072】
以下では、本発明の一実施例に係るパスワード入力システム100に対して、出力部120がディスプレイを備えていない場合および備える場合について、それぞれ説明する。
【0073】
まず、パスワード入力システム100の出力部120が、ディスプレイを備えていない場合、すなわち、一つ以上のLEDのみで構成された場合について説明する。
【0074】
パスワード入力システム100のプロセッサ140がプログラムを実行させると、出力部120は、パスワードの入力要求を知らせるイベントを出力させる。例えば、出力部120は、プロセッサ140の制御に応じて、またはデフォルトで第1の色(緑)を常時点灯させることになる。
【0075】
このように、接続が設定されると、ユーザーは入力部110を介してパスワードを入力するようになり、これを受信したプロセッサ140は、入力回数情報、入力時間情報、入力間の時間間隔情報および入力待ち時間情報のうちいずれか一つ以上に基づいて入力されたパスワードを既に保存されたパスワードと比較して一致するかどうかを判別し、判別の結果、一致する場合、設定されたセキュリティを解除させる。
【0076】
この時、本発明の一実施例は、ユーザーからの入力回数情報だけでなく、或る時間範囲内に入力すべきかを検討する入力時間情報を、パスワードの入力で一緒に検討しており、さらには入力した後、一定時間の間待機した後に次の入力を受信することにより、入力として認識する情報である入力待ち時間情報までパスワードの入力として一緒に検討しており、従来の単なるボタン式、タッチ式などの簡単な構成を採用しながら、同時に、高いセキュリティ性を期待できる効果を奏する。
【0077】
図3は、本発明の一実施例に係るパスワード入力方法を説明するための例示図である。
図4は、本発明の他の実施例に係るパスワード入力方法を説明するための例示図である。
【0078】
本発明の一実施例は、メモリ130に入力テーブルおよび計数カウンターが保存される。この時、計数カウンターは入力部110への入力回数をカウントし、入力テーブルには入力間の時間間隔情報が記録される。
【0079】
プロセッサ140は、ユーザーデバイスに接続された後、自動的に、またはユーザーから入力部110へのパスワード入力が開始されることを認識することにより、メモリ130に保存された入力テーブルと計数カウンターを初期化させ、出力部120に入力が可能であることを示すイベントを出力させる。
【0080】
プロセッサ140は、ユーザーから入力部110を介して入力が受信されたことを確認するたびに計数カウンターを1回ずつ増加させ、連続する2つの入力間の時間間隔情報を計数カウンターをポインタとして利用して、入力テーブルに記録する。
【0081】
そしてプロセッサ140は、入力待ち時間が経過すると、パスワードの入力が完了したと判断し、既に保存されたパスワードと比較してその一致するかどうかを判別する。
【0082】
この時、プロセッサ140は、入力テーブルに保存された時間間隔情報のうち、時間間隔の大きい上位順の時間間隔情報をパスワードよりも一つ小さい桁数だけ抽出してパスワードの各桁の分離点として設定する。そして分離点に基づいて計数カウンターを分離させ、分離点に基づいて分離された計数カウンターの数を加算して、順次にパスワードの各桁の入力として認識することができる。
【0083】
図3の例示を参照すると、既に保存されたパスワードが‘3267’の場合、ユーザーはパスワードの入力として3回連続して押し(I1~I3)、しばらく待機し(W1)、その次の2回は連続して押し(I4 ~I5)しばらく待機し(W2)、その次の6回は連続して押し(I6~I11)、しばらく待機し(W3)、その次に7回を連続して押し(I12~I18)、入力待ち時間(WT)だけ待つ。
【0084】
入力部110を介して全18回だけ入力されることにより、プロセッサ140は、18回だけ計数カウンターをそれぞれ増加させ(I1~I18)、計18回入力に対する入力間の時間間隔情報(計17個)を前記計数カウンターをポインタ(I1~I2間の時間間隔、I2~I3間の時間間隔、...、I17~I18間の時間間隔)に設定して入力テーブルに記録する。
【0085】
次に、プロセッサ140は、パスワードの桁数である‘4桁’よりも一つ小さい‘3個’だけ、入力テーブルに保存された時間間隔情報のうち、時間間隔の大きい上位順の時間間隔情報である‘W1’、‘W2’、‘W3’を抽出してパスワードの各桁の分離点として設定する。
【0086】
そしてプロセッサ140は、各分離点‘W1’、‘W2’、‘W3’を基準に計数カウンターを分離させ、その結果、‘I1~I3’、‘I4~I5’、‘I6~I11’、‘I12~I18’に分離される。
【0087】
プロセッサ140は、分離点に基づいて分離された時間の間の計数カウンター数を加算することにより、順次にパスワードの各桁の入力に対応させ、それに応じてそれぞれ‘3’、‘2’、‘6’、‘7’がパスワードの各桁の入力に対応されることができる。
【0088】
このような本発明の一実施例によると、ユーザーは、数字を入力する時に、数字だけ連続して入力し、次の数字はしばらく待機し、入力待ち時間(WT)を超える前までのみ再び入力すれば良いので、パスワードの数字と数字との間の空白に対する時間情報として入力待ち時間(WT)情報だけを認知していれば良いという容易さと同時に、高いセキュリティ性を提供するという利点がある。
【0089】
本発明の他の実施例に係るパスワードの入力方法は、ユーザーの入力を段階別に案内するものである。
【0090】
具体的には、接続が設定された状態において、プロセッサ140は、パスワードの計数カウンターおよび桁カウンターを初期化させた後、入力部110を介してユーザーから既に設定された第1時間内に計数カウンターを増加させる入力を受信すると、計数カウンターを入力に対応するように増加させる。この時、プロセッサ140は、第1時間内に入力を完了することを案内するイベント(LEDの緑色点滅)を出力部140を介して出力されるようにすることができる。
【0091】
例えば、入力部110がボタンスイッチの形で構成された場合には、計数カウンターを増加させるための入力は、第1時間内にボタンスイッチを入力した回数であっても良い。その他にタッチパッド形態の入力部110である場合、計数カウンターを増加させるための入力は、タッチした回数、またはタッチした時間によってカウントされた回数であっても良く、様々な入力手段で備えられることにより多様にセットされても良い。
【0092】
次に、ユーザーの入力が中断され、第2時間範囲が経過した後、桁カウンターを増加させ、既に設定された第1時間内に計数カウンターを増加させる入力をさらに受信した場合、プロセッサ140は計数カウンターを入力に対応するように増加させる。この時、設定された第2時間は第1時間と同一の値に設定されることができる。
【0093】
このような過程が繰り返されてパスワードの入力が完了することにより、プロセッサ140は、パスワードの各桁カウンターに対応する計数カウンターによって入力されたパスワードを予め設定されて保存されたパスワードと比較して一致するかどうかを判別することになる。
【0094】
例えば、第1時間が3秒、第2時間が1秒であり、パスワードが‘3267’と仮定すると、ユーザーは緑色LEDが点滅する間、入力部110を介してパスワードの一番目の桁の計数である‘3’を入力するためにボタンスイッチを第1時間である3秒以内に3回を押し、プロセッサ140はこれに対応してパスワードの一番目の桁カウンターを1増加させ、計数カウンターを3に増加させることになる。
【0095】
次に、第2時間範囲である1秒間赤色に点滅され、第2時間が経過すると赤色点滅が緑色点滅に変更されて、次のパスワードを入力される中であることをユーザーに知らせる。この時、前記計数カウンターの値3は、桁カウンター値1に対応してパスワードの一番目の桁に保存される。
【0096】
次に、ユーザーは、入力部110を介してパスワードの二番目の桁の計数である‘2’を入力するために、ボタンスイッチを第1時間である3秒内に2回押し、プロセッサ140は、これに対応してパスワードの二番目の桁カウンターを1増加させ、計数カウンターを2に増加させることになる。その後、第1時間が経過すると、前記計数カウンターの値2は、桁カウンター値2に対応してパスワードの二番目の桁に保存される。このような方法を繰り返してパスワードの入力と判別が可能である。
【0097】
また他の例として、本発明の一実施例は、前述した第1時間および第2時間をそれぞれ別途設定するのではなく、一つの第1時間のみを利用してパスワード入力を受信することもできる。
【0098】
図4の場合、プロセッサ140は、計数カウンターを‘1’増加させるための入力を第1時間が経過する前までの1回の入力で認識することができ、第1時間が経過する場合は桁カウンターを‘1’だけ増加させることができる。
【0099】
これにより、入力部110を介してユーザーから第1時間内に計数カウンターを増加させる入力を受信すると、プロセッサ140は、計数カウンターを‘1’増加させることになり、この時、プロセッサ140は、計数カウンターを‘1’増加させた後、タイマーを初期化させ、さらに第1時間内に計数カウンターを増加させる入力を待機することになる。
【0100】
つまり、ユーザーがパスワードの一番目の桁に‘3’を入力しようとする場合(P1)、1回入力(In1)した後、次の入力(In2)が第1時間を経過しないようにして、計3回の入力(In1~ In3)をしなければならず、その後、第1時間(T1)が経過すると、桁カウントが増加して、以後の入力はパスワードの二番目の桁の入力として認識される。
【0101】
したがって、ユーザーがパスワードの二番目の桁に‘2’を入力しようとする場合(P2)、第1時間内に1回入力(In4)し、入力と同時にタイマーが初期化された状態で、さらに第1時間内に1回入力(In5)後、第1時間(T2)を経過するようにすれば良い。
【0102】
このように、本発明の一実施例は、単に計数カウンターを増加させるための入力回数だけでなく、ボタンが入力された時間の範囲および時間の超過有無まで考慮しているので、より高いセキュリティ性を期待することができる。
【0103】
一方、このような第1時間は、工場出荷時の状態では、予め設定されていても良く、ユーザーにより変更設定も可能であることは言うまでもない。
【0104】
このような過程が繰り返されて、パスワードの各桁に対応する計数に対して正確な入力が完了すると、プロセッサ140は、出力部120を介して入力されたパスワードが既に保存されたパスワードと一致することを知らせるために緑色点滅を緑色点灯状態に変更して出力させ、セキュリティ設定を解除することができる。
【0105】
一方、パスワードのすべての桁に対して入力が完了したが、判断の結果、入力されたパスワードが既に保存されたパスワードと不一致の場合、プロセッサ140は、緑色点滅状態を継続して出力されるように制御することになる。
【0106】
この場合、ユーザーはパスワードを最初から再度入力しなければならないので、入力部110を既に設定された第3時間の間(例えば、3秒以上)継続して入力すると、プロセッサ140は、パスワードの計数カウンターおよび桁カウンターを初期化させ、ユーザーをしてパスワードを再度入力しなければならないことを知らせるために出力部120のLEDを、例えばオレンジ色に点灯するようにした後、直に緑色点滅状態が出力されるようにする。
【0107】
一方、パスワード入力が既に設定された回数だけエラーであるものと判別された場合、プロセッサ140は、マスターパスワードのみの認証成功時にのみ、設定されたセキュリティを解除させるようにすることができる。
【0108】
例えば、パスワードの入力回数が計5回に制限されるように設定した場合に、プロセッサ140が4回の間に入力されたパスワードが保存されたパスワードと異なるものと判別した場合、プロセッサ140は、パスワードの入力機会がただ一回だけ存在することを知らせるために出力部120を介してLEDがオレンジ色に点滅して出力されるようにする。
【0109】
この状態で、パスワードが正確に入力されると問題ないが、パスワードが誤って入力され、計5回の間誤った入力となると、プロセッサ140は、予め設定されたオプションに応じてマスターパスワードのみで設定されたセキュリティが解除されるようにセキュリティを強化することができる。
【0110】
一方、本発明の一実施例に係る出力部120は、様々な表示色を出力できるように構成されて、ユーザーデバイスとの接続状態、パスワードを入力される時間である第1時間、パスワードの次の桁の入力を準備する第2時間範囲、パスワード入力が成功してユーザー認証が完了することにより、使用可能な状態、パスワード入力が複数回エラーの状態などを、それぞれ異なる表示方法で出力させることができる。
【0111】
一方、本発明の一実施例に係るパスワード入力システム100は、工場出荷時にデフォルトで設定されたパスワードを、ユーザーが希望するパスワードに変更するように設定することができる。
【0112】
例えば、ユーザーデバイスとの接続が設定されることにより、出力部120のLEDが緑色点灯状態で、入力部110を介してユーザーから特定のパターンに対応するパスワードの設定を開始するための入力を受信すると、プロセッサ140は、出力部120のLEDを緑色点灯状態でオレンジ色点滅状態に変更されるよう出力させる。
【0113】
そしてプロセッサ140は、前記説明したパスワードの入力方法と同様に、パスワードの計数カウンターおよび桁カウンターを初期化させた後、入力部110を介してユーザーから計数カウンターを増加させる入力を受信すると、計数カウンターを入力に対応されるように増加させる。一桁が入力されると、待機時間が経過した後、計数カウンターを増加させる入力を再度受信するようになれば、計数カウンターを入力に対応するように増加させ、桁カウンターも併せて増加させる。
【0114】
この時、出力部120は、一桁が入力されるたびに待機時間にLEDが赤色に点滅した後、さらにオレンジ色に点滅されるようにすることができる。
【0115】
パスワードは、例えば、4桁のように既に設定された桁数を満たす入力をすべて受信することによってのみ設定のための入力が完了することができ、特定のパターンの入力または待機時間が経過した後、また他の待機時間の間、計数カウンターを増加させる入力が受信されない場合、設定が完了する。
【0116】
これらの設定が完了すると、プロセッサ140は、パスワードの各桁のカウンターに対応する計数カウンターによって入力されたパスワードを既に保存されたパスワードに代替して、新しいパスワードで保存し、さらにLEDを接続状態である緑色点灯状態に変更されるように出力させる。
【0117】
一方、プロセッサ140は、更に高いセキュリティ性のためにパスワードを暗号キーで利用したり、パスワードを利用した拡張暗号化キーを作成して保存データなどを暗号化または復号化することができる。
【0118】
以下では、本発明の一実施例に係るパスワード入力システム100において、出力部120がLCDのようなディスプレイをさらに備えるケースについて具体的に説明する。
【0119】
本発明の一実施例に係るパスワード入力システム100の出力部120は、一つ以上の文字または画像を出力させるためのディスプレイをさらに含むことができる。この時、パスワード入力システム100は、例えば、USBのように、そのサイズが非常に小さい場合には、LEDがLCDのようなディスプレイに一緒に実装されるように設計および製作されても良いが、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0120】
また、ディスプレイは7セグメントのように一つの文字だけが表示されるよう実装されても良く、または複数の文字や画像の形でも実装可能であることは言うまでもない。
【0121】
図5は、ディスプレイが備えられている場合の実施例を説明するための図である。
【0122】
まず、
図5を参照して、第一の例示として、ディスプレイが一桁の数字または文字だけを出力可能な構成である場合について説明する。
【0123】
ユーザーデバイスとの接続が設定されることにより、緑色点灯状態が表示されるようになると、表示部のディスプレイは‘0’で固定されて表示される。その次のユーザーがパスワードで‘942018’を入力する場合、ボタンスイッチを押すと、押す回数、例えば‘9回’を押すと‘9’に対応するように文字または画像がディスプレイに出力される。
【0124】
プロセッサ140は、ユーザーから出力された文字または画像を第1桁に指定する入力(例えば、ボタンを長く押す)を受信すると、第1桁の設定が完了したことを確認する信号(例えば、文字または画像が点滅され、LEDは赤色に点滅した後、さらに緑色点滅状態に変更される)を出力させる。その後、プロセッサ140は、さらにディスプレイに‘0’に固定されて表示されるようにして、パスワードの第2桁を指定するための文字または画像を出力させる。
【0125】
次に、ユーザーはボタンスイッチを‘4回’押すと‘4’に対応するように文字または画像がディスプレイに出力され、同様の方法により第2桁を指定する入力を受信すると、設定が完了したことを確認する信号が出力される。
【0126】
このような方法で入力が完了することにより、プロセッサ140は、指定されたパスワードの各桁に対応する文字または画像を、既に保存されたパスワードと比較して一致するかどうかを判別することになる。そしてパスワードが一致した場合、LEDが緑色に点灯した状態で、ディスプレイはOFF状態になるようにし、不一致の場合には、前述したような状態が出力されるようにすることができる。
【0127】
一方、既に保存されたパスワードを変更するための設定は、前述した方法と同様である。
【0128】
例えば、ユーザーデバイスとの接続が設定されることにより、出力部120のLEDが緑色点灯状態において、入力部110を介してユーザーからボタンスイッチの特定のパターンに該当するパスワードの設定を開始するための入力を受信すると、プロセッサ140は、出力部120のLEDを緑色点灯状態からオレンジ色点滅状態に変更されるよう出力させる。
【0129】
ユーザーは、ディスプレイを確認しながら、自身の希望する毎桁の計数を入力し、ボタンスイッチを3秒以上押すか、特定の時間の間の待機時間が経過すると、LEDが瞬間的に赤色に点灯した後、さらにオレンジ色に点滅することになる。
【0130】
このような方法でパスワードを設定して保存が完了すると、オレンジ色に点滅中のLEDはさらに緑色点灯状態に変更されて出力される。
【0131】
この過程で、パスワードの最終的な設定直前に、すべての桁数への入力が完了すると、プロセッサ140は、ディスプレイを介して入力されたすべての桁数へのパスワードを1秒間隔で示すことにより、ユーザーにパスワードの最終設定の前に、これを確認させるステップをさらに提供することができる。
【0132】
次に、第二の例示もまた第一の例示と同様に、
図4のように、ディスプレイは一桁の数字または文字だけを出力できるように構成された状態と仮定して説明する。この時、ユーザーが入力するパスワードは、‘942018’と仮定する。
【0133】
ユーザーデバイスとの接続が設定されることにより、緑色点灯状態が表示されると、表示部のディスプレイには予め指定された順序に該当する文字または画像が連続して出力される。例えば、第一の例示のように表示部のディスプレイに‘0’に固定されて表示されるのではなく、‘0’から順番に1秒間隔で増加しながら‘9’まで表示される。この時、画像やアルファベットなどの文字が既に設定された順序により連続的に表示されても良いことは言うまでもない。
【0134】
プロセッサ140は、ユーザーから現在出力された文字または画像をパスワードの第1桁に指定する入力を受信すると、現在出力された文字または画像をパスワードの第1桁に指定した後、さらに、予め指定された順序に文字または画像を連続して出力させ、パスワードの第2桁を指定する入力を受信するために待機する。
【0135】
例えば、ディスプレイ上に‘0’から数字が増加して‘9’に到達することにつれて、ユーザーは、現在出力中の‘9’を第1桁に指定するためのボタンを押すと、プロセッサ140は、さらに元の順序である‘0’をディスプレイに出力させることになり、LEDを赤色に出力させた後、さらに緑色に点滅するようにする。
次に、‘0’から順次に数字が増加して次のパスワード桁の‘4’に到達すると、ユーザーは、現在出力中の‘4’を第2桁に指定するためのボタンを押し、それによりプロセッサ140は上記のように、さらに元の順序である‘0’をディスプレイに出力させる。
【0136】
このような過程を経てパスワードの入力が完了することにより、プロセッサ140は、指定されたパスワードの各桁に対応する文字または画像を保存したパスワードと比較して一致するかどうかを判別することになる。
【0137】
この時、パスワードが一致した場合、LEDが緑色点滅状態から緑色常時点灯状態に変更され、ディスプレイはOFF状態になるようにし、不一致の場合には、上述したような状態が出力されるようにすることができる。
【0138】
第二の例示もまた既に保存されたパスワードを変更するための設定は、パスワードの入力ステップと類似している。
【0139】
例えば、ユーザーデバイスとの接続が設定されることにより、出力部120のLEDが緑色点灯状態において、入力部110を介してユーザーからボタンスイッチの特定のパターンに該当するパスワードの設定を開始するための入力を受信すると、プロセッサ140は、出力部120のLEDを緑色点灯状態からオレンジ色点滅状態に変更されるよう出力させる。
【0140】
ユーザーは、予め指定された順序で連続して出力される文字または画像がディスプレイ上で出力されることを確認しながら、自身の入力する任意の順序での文字または画像に到達すると、入力部110を介してこれを第1桁に指定する。この時、プロセッサ140は、第1桁が指定されたことを知らせるために、その文字または画像を点滅させたり、または瞬間的にLEDを赤色に点滅するようにした後、さらにオレンジ色に点滅するようにすることができる。
【0141】
第1桁が指定されると、さらに、予め指定された順序で文字または画像がディスプレイ上で出力され、上記のような方法ですべての桁に対してパスワードを設定することになる。
【0142】
すべてのパスワードの桁数が指定されてから特定のパターンのボタン入力や予め設定された時間が経過すると、さらにLEDはオレンジ色点滅状態から緑色常時点灯状態に変更され、これにより、ユーザはパスワードの変更設定が完了したことを確認することができる。
【0143】
この過程で、パスワードの最終的な設定直前に、すべての桁への入力が完了すると、プロセッサ140は、ディスプレイを介して入力されたすべての桁へのパスワードを1秒間隔で示すことにより、ユーザーにパスワードの最終設定の前に、これを確認させるステップをさらに提供することができる。
【0144】
図6は、ディスプレイが備えられた場合、また他の実施例を説明するための図である。
【0145】
図5に図示された第三の例示では、第一およびと第二の例示とは異なり、ディスプレイは複数の文字または画像を出力できるように構成された状態と仮定して説明する。この時、ユーザーが入力するパスワードは、‘942018’と仮定する。
【0146】
ユーザーデバイスとの接続が設定されることにより緑色点灯状態が表示されると、表示部のディスプレイには、指定されたパスワードの各桁をブラインド文字または画像として表示することができる。
【0147】
パスワード入力待ち状態でパスワードのブラインド文字または画像の第1桁は点滅で表示される。この状態で、ディスプレイの一定領域上には第二の例示のように、予め指定された順序に該当する文字または画像が連続して出力され、ユーザーが現在出力された文字または画像を第1桁に指定すると、次のパスワードの第2桁に該当するブラインド文字または画像が点滅表示される。
【0148】
前述した方法でパスワードの入力が完了すると、ディスプレイ上の一定領域にはパスワードの入力が完了した後、保存されたパスワードと一致したことを示す‘OK’表示が出力される。
【0149】
一方、パスワードの各桁に該当する文字または画像を、それぞれの桁に指定する入力をすると、入力されたパスワードをユーザーに確認させることにより、一層正確な入力をするために、一時的にブラインド文字の該当桁に入力された文字または画像が出力された後、さらに次の桁のブラインド文字または画像が点滅するように出力させることもできる。
【0150】
パスワードの設定プロセスは、入力部110を介してユーザーからボタンスイッチの特定のパターンに該当するパスワードの設定を開始するための入力を受信すると、プロセッサ140は、出力部120のディスプレイ上に現在パスワードの設定が進行中であることを知らせる表示Mを出力させる。
【0151】
次に、ユーザーは予め指定された順序で連続して出力される文字または画像がディスプレイ上で出力されることを確認しながら、自身の入力したい順序での文字または画像に到達すると、入力部110を介してこれを第1桁に指定する。
【0152】
この時、パスワードの入力過程と同様に、現在入力すべきパスワードのブラインド文字または画像の第1桁は点滅表示され、残りはブラインドで表示されるようになる。
【0153】
また、当該桁の入力が完了すると、一時的にブラインド文字の該当桁に入力された文字または画像が出力された後、さらに次の桁のブラインド文字または画像が点滅するように出力させることもできる。
【0154】
パスワードの設定のための入力がすべて完了すれば、または、各桁の入力が完了し次の桁の入力を待機する過程では、以前までの入力が完了したパスワードの文字または画像を、例えば、1秒間隔で順番に見せることにより、ユーザーに現在までまたは最終的に入力されたパスワードが正しく入力されかどうかを確認させることができる。
【0155】
一方、
図5および
図6の場合は、パスワードアダプタ200との接続が設定されることができ、この場合、ユーザーは、前述したようにパスワードを入力しなくても設定されたセキュリティを解除させることができる。
【0156】
ちなみに、本発明の実施例に係る
図1に示された構成要素は、ソフトウェアまたはFPGA(Field Programmable Gate Array)若しくはASIC(Application Specific Integrated Circuit)などのハードウェアの形で実装されることができ、所定の役割を行なうことができる。
【0157】
しかしながら、‘構成要素’は、ソフトウェアまたはハードウェアに限定されるわけではなく、各構成要素は、アドレッシングできる記録媒体に存在するように構成されても良く、一つまたはそれ以上のプロセッサを再生させるように構成されても良い。
【0158】
したがって、一例として、構成要素は、ソフトウェアの構成要素、客体指向ソフトウェア構成要素、クラス構成要素およびタスク構成要素などの構成要素と、プロセス、関数、属性、プロシージャ、サブルーチン、プログラムコードのセグメント、ドライバ、ファームウェア、マイクロコード、回路、データ、データベース、データ構造、テーブル、アレイ、および変数を含む 。
【0159】
構成要素とその構成要素内で提供される機能は、より小さい数の構成要素で結合されたり、追加の構成要素にさらに分離されることができる。
【0160】
前述した本発明の一実施例によると、別途のプログラムやアプリケーションがコンピュータ上に設けられていなくても、低コストでもパスワード入力システム100そのものだけで、高いセキュリティ性を期待することができる。
【0161】
本発明の方法およびシステムは、特定の実施例に関連して説明したが、それらの構成要素または動作の一部または全部は、汎用のハードウェアアーキテクチャを有するコンピュータシステムを使用して実装することができる。
【0162】
前述した本発明の説明は、例示のためのものであり、本発明の属する技術分野の通常の知識を有する者は、本発明の技術的思想や必須の特徴を変更せずに、他の具体的な形で容易に変形が可能であることを理解できるであろう。したがって、以上で記述した実施例は、すべての面で例示的なものであって、限定的ではないものと理解しなければならない。例えば、単一型で説明されている各構成要素は、分散されて実施されることもでき、同様に分散されたものと説明されている構成要素も結合された形態で実施することができる。
【0163】
本発明の範囲は、上記の詳細な説明よりは、後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味および範囲そしてその均等概念から導出されるすべての変更または変形された形態が本発明の範囲に含まれるものと解釈されなければならない。