(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-04
(45)【発行日】2022-07-12
(54)【発明の名称】空気調和装置
(51)【国際特許分類】
F24F 11/56 20180101AFI20220705BHJP
F24F 11/52 20180101ALI20220705BHJP
【FI】
F24F11/56
F24F11/52
(21)【出願番号】P 2017067294
(22)【出願日】2017-03-30
【審査請求日】2020-02-28
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000006611
【氏名又は名称】株式会社富士通ゼネラル
(74)【代理人】
【識別番号】100103850
【氏名又は名称】田中 秀▲てつ▼
(74)【代理人】
【識別番号】100066980
【氏名又は名称】森 哲也
(72)【発明者】
【氏名】増田 雄介
【審査官】村山 美保
(56)【参考文献】
【文献】特開平06-129690(JP,A)
【文献】特開2015-081725(JP,A)
【文献】特開2014-149099(JP,A)
【文献】特開2003-195915(JP,A)
【文献】特開2016-125710(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 11/56
F24F 11/52
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
室内の空気調和を行なう空気調和機と、
ユーザが冷房運転又は暖房運転を選択可能で、ユーザの選択操作に応じて前記空気調和機を遠隔操作するための操作端末と、を備え、
前記空気調和機は、冷房が必要な室温であるときにユーザの操作によらず自動で前記空気調和機の冷房運転を開始するための自動オン運転が可能であり、
前記操作端末は、
前記空気調和機を遠隔操作する際に、前記空気調和機の運転情報を取得する取得制御部と、
前記取得制御部で取得した前記運転情報に基づいて、前記空気調和機が前記自動オン運転を行なっていることを検知している状態で、ユーザによって前記空気調和機の運転と異なる運転を開始するための操作として、冷房が必要であるのに暖房運転を選択する操作が行なわれた場合、ユーザに前記自動オン運転を実行中である旨の注意喚起を行なう注意喚起部と、を備えることを特徴とする空気調和装置。
【請求項2】
外気温を検出する外気温検出部を備え、
前記取得制御部は、
前記空気調和機を遠隔操作する際に、前記外気温検出部で検出した外気温を取得し、
前記操作端末は、
前記取得制御部で取得した前記外気温に応じて、前記空気調和機の運転をオンにするためのユーザの操作が適切であるか否かを判定する判定部を備え、
前記注意喚起部は、
前記判定部でユーザの操作が不適切であると判定されたときに、ユーザに前記注意喚起を行なうことを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。
【請求項3】
前記操作端末は、
画面を表示する表示部を備え、
前記判定部でユーザの操作が不適切であると判定されたときに、ユーザに実行の可否を確認するための確認画面を、前記表示部に表示する表示制御部と、を備えることを特徴とする請求項2に記載の空気調和装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気調和装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
運転が停止されている状態でも、室温が閾値を超えている場合に、ユーザに注意喚起を行なうと共に、強制的に冷房運転を開始するものがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
運転が停止されていても、室温に応じて自動的に運転を開始する自動オン運転が設定されている状態で、操作端末によって不適切な操作が行われる可能性がある。例えば、冷房が必要な室温であるのに暖房運転を選択する操作が行われたり、暖房が必要な室温であるのに冷房運転を選択する操作が行われたりする、といった場合である。この場合、自動オン運転が設定されているにも関わらず、不適切な運転が開始されてしまうことになる。
本発明の課題は、自動オン運転が設定されているときに、不適切な運転が開始されることを抑制できる空気調和装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様に係る空気調和装置は、室内の空気調和を行なう空気調和機と、空気調和機を遠隔操作するための操作端末と、を備え、空気調和機は、ユーザの操作によらず室内環境に応じて自動で空気調和機の運転を開始するための自動オン運転が可能であり、操作端末は、空気調和機を遠隔操作する際に、空気調和機の運転情報を取得する取得制御部と、取得制御部で取得した運転情報に基づいて、空気調和機が自動オン運転を行なっていることを検知している状態で、ユーザによって空気調和機の運転と異なる運転を開始するための操作が行われたときに、ユーザに自動オン運転を実行中である旨の注意喚起を行なう注意喚起部と、を備える。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、自動オン運転が行なわれているときに、不適切な運転が開始されることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図2】室内機及び操作端末の機能ブロック図である。
【
図3】室内機制御処理を示すフローチャートである。
【
図4】操作端末制御処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図面は模式的なものであって、現実のものとは異なる場合がある。また、以下の実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであり、構成を下記のものに特定するものでない。すなわち、本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
【0009】
《構成》
図1は、空気調和機の構成図である。空気調和機11は、室内12の壁面に取り付けられた室内機13と、戸外に設置された室外機14と、を備える。空気調和機11は、操作端末15を介した無線通信により、ユーザによって遠隔操作される。なお、空気調和機11は、図示しない付属の赤外線リモコンからも遠隔操作可能であってもよい。
図2は、空気調和機の機能ブロック図である。室内機13は、ユーザの操作によらず室内環境に応じて自動で空気調和機11の運転を開始するための自動オン運転(以下、おまかせ運転と称する)が可能であり、室内機制御部22と、ファン23と、を備える。室外機14には、外気温センサ16が設けられており、外気温センサ16で検出した外気温は、室内機制御部22へ入力される。室内機13には、無線アダプタ24が設けられており、無線ルータ25を介して、操作端末15との間で各種信号を通信する。室内機制御部22は、操作端末15からの各種信号を受け、室外機14、ファン23を駆動制御する。
【0010】
室内機13と室外機14は、冷媒回路を形成しており、この冷媒回路を循環する冷媒と空気の間で熱エネルギーの交換が行われ、室内機13から冷気や暖気が室内12へ供給される。室内機制御部22は、図示しない室外機14のコンプレッサーや四方弁を駆動制御することにより、冷房/暖房の切り換えや、室内機から吹き出される冷気や暖気の温度をコントロールする。操作端末15は、スマートフォンやタブレット等のスマートデバイスからなり、室内機13を遠隔操作するためのアプリケーションがインストールされている。このアプリケーションを起動することにより、室内機13を外出先からオンオフしたり、運転状況を確認したり、運転内容を変更したり、電気代を確認したりすることができる。操作端末15は、操作端末制御部32と、タッチパネル33と、を備える。
【0011】
操作端末制御部32は、取得制御部51と、注意喚起部52と、判定部53と、表示制御部54と、を備える。取得制御部51は、空気調和機11を遠隔操作する際に、空気調和機11の運転情報を取得する。注意喚起部52は、空気調和機11がおまかせ運転を行なっていることを検知している状態で、ユーザによって空気調和機11の運転と異なる運転を開始するための操作が行われたときに、ユーザにおまかせ運転を実行中である旨の注意喚起を行なう。判定部53は、外気温に応じて、室内機13の運転をオンにするためのユーザの操作が適切であるか否かを判定する。表示制御部54は、ユーザの操作が不適切であると判定されたときに、ユーザに実行の可否を確認するための確認画面を、タッチパネル33に表示する。タッチパネル33は、例えば液晶ディスプレイ及び操作入力部を備える。操作端末15はスマートデバイスに限るものではなく、室内機制御部22と双方向通信を行えるものであれば良い。
【0012】
次に、室内機制御部22で実行する室内機制御処理について説明する。
ここでは、本発明に係る処理を中心に説明しており、冷媒回路の制御等の一般的な処理は省略する。
図3は、室内機制御処理を示すフローチャートである。室内機制御処理は、ユーザが室内機13に対して運転開始を指示する操作が行われたら開始され、以後、停止信号を受信するまで運転を継続する。
ステップS101では、操作端末15から操作要求を受信しているか否かを判定する。操作要求を受信していないときには(S101‐No)操作要求を受信するまで待機する。一方、操作要求を受信したときには(S101‐Yes)ステップS102に移行する。ステップS102では、操作端末15に対して、各種データを送信する。例えば、室内機13の運転状況、室温、外気温等である。ステップS103では、操作端末15の操作に応じた運転を実行し、ステップS101に戻る。上記が室内機制御処理である。
【0013】
次に、操作端末15で実行する操作端末制御処理について説明する。
図4は、操作端末制御処理を示すフローチャートである。操作端末制御処理は、ユーザが操作端末15で室内機13を遠隔操作するためのアプリケーションを起動したら開始され、以後、所定の演算周期に従って繰り返し実行される。
ステップS111では、室内機13に対して操作要求を送信する。ステップS112では、室内機13から、各種データを受信する。例えば、室内機13の運転状況、室温、外気温等である。これらステップS111、S112の処理は、取得制御部51で実行される。ステップS113では、トップ画面である設定画面を、タッチパネル33に表示する。
【0014】
ステップS114では、おまかせ運転(自動オン運転)を実行中であるか否かを判定する。おまかせ運転は、室内の温度や湿度に応じて、自動で室内機13を運転開始する機能であり、みまもり運転とも呼ばれる。おまかせ運転を実行していないときには(S114‐No)ステップS115に移行する。一方、おまかせ運転を実行しているときには(S114‐Yes)ステップS121に移行する。
ステップS115では、タッチパネル33を介して各種設定操作が行われたか否かを判定する。例えば、冷房をオンにしたり、暖房をオンにしたりする操作であり、こうした設定操作が行なわれていないときには(S115‐No)ステップS101に戻る。一方、設定操作が行われたときには(S115‐Yes)ステップS116に移行する。
【0015】
ステップS116では、冷房又は暖房をオンにする操作が不適切であるか否かを判定する。具体的には、外気温が設定値T1(例えば24℃)以上であるのに暖房をオンにする操作されたときや、外気温が設定値T2(例えば18℃)以下であるのに冷房をオンにする操作されたときに、不適切な操作であると判定する。一方、外気温が設定値T1を下回っている状態で暖房をオンにする操作されたときや、外気温が設定値T2を上回っている状態で冷房をオンにする操作されたときには、不適切な操作ではないと判定する。設定値T1は、冷房運転を許容できる外気温の下限値であり、設定値T2は、暖房運転を許容できる外気温の上限値である。
ここで、不適切な操作ではないと判定したときには(S116‐No)ステップS120に移行する。一方、不適切な操作であると判定したときには(S116‐Yes)ステップS117に移行する。このステップS116の処理は、判定部53で実行される。
【0016】
ステップS117では、実行するか否かを確認するための確認画面を、タッチパネル33に表示する。確認画面には、例えば「許可」及び「中止」、また「OK」及び「Cancel」のように、二つの選択肢が表示される。
ステップS118では、タッチパネル33を介して実行を許可する操作、又は実行を中止する操作が行われたか否かを判定する。何れの操作も行なわれていないときには(S118‐No)何れかの操作が行われるまで待機する。何れかの操作が行われたときには(S118‐Yes)ステップS119に移行する。
【0017】
ステップS119では、行われた操作が実行を許可する操作であるか否かを判定する。行われた操作が実行を許可する操作であるときには(S119‐Yes)ステップS120に移行する。一方、行われた操作が実行を中止する操作であるときには(S119‐No)ステップS111に戻る。ステップS120では、室内機13に対して実行信号を送信してからステップS111に戻る。ステップS121では、タッチパネル33を介して冷房又は暖房をオンにする操作が行われたか否かを判定する。何れも操作されていないときには(S121‐No)ステップS111に戻る。一方、何れかが操作されたときには(S121‐Yes)ステップS122に移行する。
【0018】
ステップS122では、冷房又は暖房をオンにする操作が不適切であるか否かを判定する。具体的には、以下に二つの具体例を示す。第一の具体例として、外気温が設定値T1(例えば24℃)以上であるのに暖房をオンにする操作されたときや、外気温が設定値T2(例えば18℃)以下であるのに冷房をオンにする操作されたときに、不適切な操作であると判定する。一方、外気温が設定値T1を下回っている状態で暖房をオンにする操作されたときや、外気温が設定値T2を上回っている状態で冷房をオンにする操作されたときには、不適切な操作ではないと判定する。設定値T1は、冷房運転を許容できる外気温の下限値であり、設定値T2は、暖房運転を許容できる外気温の上限値である。
【0019】
第二の具体例として、本体の運転内容と異なる運転を指示した場合には不適切な操作であると判定し、本体の運転内容と同じ運転を指示した場合には不適切な操作ではないと判定する。
ここで、不適切な操作ではないと判定したときには(S122‐No)ステップS123に移行する。一方、不適切な操作であると判定したときには(S122‐Yes)ステップS124に移行する。このステップS122の処理は、判定部53で実行される。
【0020】
ステップS123では、おまかせ運転を中止し、オンにされた運転を実行するために、室内機13に対して実行信号を送信し、ステップS101に戻る。ステップS124では、ユーザへの注意喚起として、おまかせ運転中である旨の注意喚起画面を、タッチパネル33に表示する。このステップS124の処理は、注意喚起部52で実行される。ステップS125では、実行の可否を確認するための確認画面を、タッチパネル33に表示する。確認画面には、例えば「許可」及び「中止」、また「OK」及び「Cancel」のように、二つの選択肢が表示される。このステップS125の処理は、表示制御部54で実行される。
図5は、操作端末の表示例を示す図である。注意喚起画面については、42の符号で示すように、「おまかせ運転中です」という文字を表示している。確認画面については、41の符号で示すように、「変更しますか?」という文字と共に、「OK」及び「Cancel」の選択肢を表示している。
【0021】
ステップS126では、タッチパネル33を介して実行を許可する操作、又は実行を中止する操作が行われたか否かを判定する。何れの操作も行なわれていないときには(S126‐No)何れかの操作が行われるまで待機する。何れかの操作が行われたときには(S126‐Yes)ステップS127に移行する。ステップS127では、行われた操作が実行を許可する操作であるか否かを判定する。行われた操作が実行を許可する操作であるときには(S127‐Yes)ステップS128に移行する。一方、行われた操作が実行を中止する操作であるときには(S127‐No)ステップS111に戻る。ステップS128では、おまかせ運転を中止し、オンにされた運転を実行するために、室内機13に対して実行信号を送信してからステップS111に戻る。上記が操作端末制御処理である。
以上、ステップS111、S112の処理が取得制御部51で実行される。ステップS124の処理が注意喚起部52で実行される。外気温センサ16が「外気温検出部」に対応する。ステップS116、S122の処理が判定部53で実行される。タッチパネル33が「表示部」に対応する。ステップS125の処理が表示制御部54で実行される。
【0022】
《作用》
次に、実施形態の主要な作用について説明する。
おまかせ運転は、室内12の温度や湿度に応じて、自動的に冷房運転や暖房運転を開始する機能であり、例えば高齢者や幼児のように、自発的に操作端末15を操作することができない、又は苦手な方のために、使用されることを想定している。このおまかせ運転を実行している状態で、操作端末15によって不適切な操作が行われる可能性がある。例えば、冷房が必要な室温であるのに暖房運転を選択する操作が行われたり、暖房が必要な室温であるのに冷房運転を選択する操作が行われたりする、といった場合である。この場合、おまかせ運転が実行されているにも関わらず、強制的に不適切な運転が開始されてしまうことになる。
【0023】
そこで、操作端末15は、まず室内機13から運転状況や外気温等の各種データを受信する(S112)する。そして、おまかせ運転を実行している状態で(S114の判定が“Yes”)、冷房や暖房をオンにする操作が行われたら(S121の判定が“Yes”)、この操作が不適切であるか否かを外気温に応じて判断する。すなわち、外気温が高温であるのに暖房をオンにされたときや、外気温が低温であるのに冷房をオンにされたときには、不適切な操作であると判定する(S122の判定が“Yes”)。そして、
図5に示されるように、ユーザへの注意喚起として、おまかせ運転中である旨をタッチパネル33に表示する(S124)。これにより、おまかせ運転中であれば本来は不要な操作がなされていることを、効果的にユーザに認識させることができる。
【0024】
さらに、注意喚起を表示する際に、
図5に示されるように、実行の可否を確認するための確認画面をタッチパネル33に表示する(S125)。これにより、例えば誤って操作端末15を操作していた場合には、「Cancel」の選択肢を選択実行することにより(S127の判定が“No”)、不適切な運転が実行されることを防げる。
操作端末15の場合、アプリケーションを起動するための動作を既に行なっている。したがって、不適切な操作が入力されたときに、直ぐに確認画面が表示されるため、操作性にも優れており、ユーザに煩雑感を与えることを抑制できる。
【0025】
一方、ユーザの操作が必ずしも誤っていたとは限らない。例えば冬季に、室内機13とは別の暖房設備(暖炉やストーブ)を使用したり、室内12で調理用の加熱器を使用したりして、一時的に室温が上昇するような状況もある。この場合には、ユーザが一時的に冷房をオンにすることも起こり得る。したがって、確認画面を見たユーザが「OK」の選択肢を選択実行すると(S127の判定が“Yes”)、操作端末15は、室内機13に対して実行信号を送信する(S128)。室内機制御部22は、操作端末15の操作に応じた運転を実行する(S103)。これにより、ユーザの意志を尊重した運転を実行することができる。
なお、外気温が低温で暖房がオンにされたときや、外気温が高温で冷房がオンにされたときには(S122の判定が“No”)、不適切な操作ではないと判定し、室内機13に対して実行信号を送信する(S123)。これにより、ユーザの意志を尊重した運転を実行することができる。
【0026】
《応用例》
実施形態では、おまかせ運転中に不適切な操作がなされ、確認画面を表示しても、実行を許可する操作が行われると、おまかせ運転が中止される場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、予め定めた時間(例えば2~3時間程度)が経過した後に、おまかせ運転を復帰させてもよい。このとき、おまかせ運転を復帰させてもよいかどうかを、改めて確認画面を表示して、ユーザに選択させてもよい。このように、おまかせ運転を中止してから、ある程度の時間が経過したときに、再びおまかせ運転を復帰させることで、利便性が向上する。
【0027】
《変形例》
実施形態では、ユーザへの注意喚起として、おまかせ運転中である旨を、操作端末15のタッチパネル33に表示しているが、これに限定されるものではない。例えば、おまかせ運転中である旨を、ランプの点灯、効果音や音声の出力によって行なってもよい。また、これらは操作端末15で行わなくともよく、室内機13で行なってもよい。
実施形態では、冷房運転又は暖房運転をオンにする操作が不適切であるか否かを、操作端末15で判定しているが、これに限定されるものではなく、室内機制御部22で判定してもよい。
【0028】
以上、限られた数の実施形態を参照しながら説明したが、権利範囲はそれらに限定されるものではなく、上記の開示に基づく実施形態の改変は、当業者にとって自明のことである。
【符号の説明】
【0029】
11 空気調和機
12 室内
13 室内機
14 室外機
15 操作端末
16 外気温センサ
22 室内機制御部
23 ファン
24 無線アダプタ
25 無線ルータ
33 タッチパネル
51 取得制御部
52 注意喚起部
53 判定部
54 表示制御部