(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-04
(45)【発行日】2022-07-12
(54)【発明の名称】ギアユニット、減速装置及び掃除ロボット
(51)【国際特許分類】
F16H 1/08 20060101AFI20220705BHJP
A47L 9/28 20060101ALI20220705BHJP
A47L 9/04 20060101ALI20220705BHJP
H02K 7/116 20060101ALI20220705BHJP
【FI】
F16H1/08
A47L9/28 E
A47L9/04 A
H02K7/116
(21)【出願番号】P 2018133482
(22)【出願日】2018-07-13
【審査請求日】2021-06-30
(31)【優先権主張番号】201710617495.6
(32)【優先日】2017-07-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】000232302
【氏名又は名称】日本電産株式会社
(72)【発明者】
【氏名】張 鉄城
(72)【発明者】
【氏名】張 学超
(72)【発明者】
【氏名】韓 振旻
【審査官】長清 吉範
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-215571(JP,A)
【文献】特開2013-81775(JP,A)
【文献】特開2004-333973(JP,A)
【文献】特開2004-81444(JP,A)
【文献】特開2016-153302(JP,A)
【文献】特開平07-327880(JP,A)
【文献】実開昭56-117147(JP,U)
【文献】実開昭54-057773(JP,U)
【文献】実開昭56-56872(JP,U)
【文献】特開2014-188001(JP,A)
【文献】実開昭62-104548(JP,U)
【文献】欧州特許出願公開第0677913(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16H 1/08
A47L 9/28
A47L 9/04
H02K 7/116
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上カバーと下カバーとを備えるカバー部材と、
前記下カバーに固定されたステータと、
前記ステータに対向し、中心軸線を中心として回転可能な回転軸及び磁石を有するロータと、
前記回転軸に固定され、前記回転軸の回転に伴って回転するマスターギアと、
前記マスターギアと噛み合うヘリカルギヤと、
を備え、
前記マスターギア及び前記ヘリカルギヤが前記カバー部材に収納されており、前記上カバーは、前記回転軸の頂端を収納可能な凹所を有するボス部を備え、
前記ロータは、軸方向に移動可能であり、
前記ヘリカルギヤは、軸方向に固定されており、
前記回転軸の回転が停止している時に、前記回転軸の頂端が前記ボス部の前記凹所内にあり、
前記回転軸が回転している時に、前記ヘリカルギヤは、前記マスターギアに付勢し、前記回転軸の頂端が前記ボス部の前記凹所から脱離することを特徴とするギアユニット。
【請求項2】
前記回転軸の頂端が前記ボス部の前記凹所から脱離した状態において、前記磁石の軸方向中心は、前記ステータの軸方向中心に対して、軸方向にずれて配置されていることを特徴とする請求項1に記載のギアユニット。
【請求項3】
前記下カバーは、前記上カバーへ向かって窪んだ凹部を備え、
前記ロータの少なくとも一部及び前記ステータは、前記凹部に収納されていることを特徴とする請求項1に記載のギアユニット。
【請求項4】
前記ステータ及び前記ロータを備えるアウターロータ型モータであって、
前記磁石は、前記ステータの径方向外側に配置されていることを特徴とする請求項3に記載のギアユニット。
【請求項5】
前記回転軸の下端と軸方向に対向する前記下カバーの上面には、スラストワッシャが配置されていることを特徴とする請求項1に記載のギアユニット。
【請求項6】
前記上カバーと前記下カバーとは、タッピングビスにより係合することを特徴とする請求項1に記載のギアユニット。
【請求項7】
前記上カバーと前記下カバーとは、掛止係合することを特徴とする請求項1に記載のギアユニット。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれか一項に記載のギアユニットを備える減速装置。
【請求項9】
メインブラシ部と、
サイドブラシ部と、
前記メインブラシ部及び前記サイドブラシ部を駆動する請求項8に記載の減速装置と、
を備える掃除ロボット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ギアユニット、減速装置及び掃除ロボットに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特開2013-81775号公報に記載の掃除ロボットは、ギアユニット、メインブラシ部及びサイドブラシ部を備える。メインブラシ部及びサイドブラシ部のそれぞれは、ギアユニットによって駆動されて回転することで、清掃作業を行うことができる。ギアユニットは、上カバー及び下カバーによって囲まされた空間に収容された複数のギアを備える。従来の掃除ロボットのギアユニットでは、ギアユニットの上カバーが凹所を備え、モータの回転軸の頂端が当該凹所に収容可能であることで、回転軸を位置決めすることができる。掃除ロボットが清掃作業を行う時に、ギアユニットにおけるギアが回転することにより、モータによって発生された駆動力をメインブラシ部及びサイドブラシ部に伝達することができる。
【文献】特開2013-81775号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本願発明者は、ギアの回転によりギアユニットの内部に摩擦が生じることで、掃除ロボットが大きなノイズを発生してしまい、特に、回転軸の頂端が凹所内にあるため、回転軸が回動する時に、その頂端が凹所の内周面に不可避的に接触することによってノイズを発生し、当該ノイズは、掃除ロボットによって発生された主なノイズとなっている、と発見した。
【0004】
本発明は、ギアユニット、減速装置及び掃除ロボットを提供し、当該ギアユニットにおけるロータの回転軸が軸線に沿って移動可能であり、当該回転軸が回転している時に、回転軸に固定されたマスターギアは、それと噛み合う周囲のへリカルギヤによる作用力を受けて、当該回転軸の頂端が上カバーの凹所から脱離させることで、回転軸の頂端と当該凹所の内周面との接触によるノイズを防止することができる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施例の第1の態様によれば、上カバーと下カバーとを備えるカバー部材と、前記下カバーに固定されたステータと、前記ステータに対向し、中心軸線を中心として回転可能な回転軸及び磁石を有するロータと、前記回転軸に固定され、前記回転軸の回転に伴って回転するマスターギアと、前記マスターギアと噛み合うヘリカルギヤと、を備え、前記マスターギア及び前記ヘリカルギヤが前記カバー部材に収納されており、前記上カバーは、前記回転軸の頂端を収納可能な凹所を有するボス部を備え、前記ロータは、軸方向に移動可能であり、前記回転軸の回転が停止している時に、前記回転軸の頂端が前記ボス部の前記凹所内にあり、前記回転軸が回転している時に、前記ヘリカルギヤが前記マスターギアに付勢し、前記回転軸の頂端が前記ボス部の前記凹所から脱離するギアユニットを提供する。上方へ延伸し、回路基板と電気的に連続されたリード線は案内構造に沿って案内される。
【0006】
本発明の実施例の第2の態様によれば、前記回転軸の頂端が前記ボス部の前記凹所から脱離した状態で、前記磁石の軸方向中心は、前記ステータの軸方向中心に対して、軸方向にずれて配置されている。
【0007】
本発明の実施例の第3の態様によれば、前記下カバーは、前記上カバーへ向かって窪んだ凹部を備え、前記ロータの少なくとも一部及び前記ステータが前記凹部に収納されている。
【0008】
本発明の実施例の第4の態様によれば、当該ギアユニットは、前記ステータ及び前記ロータを備えるアウターロータ型モータであって、前記磁石は、前記ステータの径方向外側に配置されている。
【0009】
本発明の実施例の第5の態様によれば、前記回転軸の下端と軸方向に対向する前記下カバーの上面には、スラストワッシャが配置されている。
【0010】
本発明の実施例の第6の態様によれば、前記上カバーと前記下カバーとは、タッピングビスにより係合する。
【0011】
本発明の実施例の第7の態様によれば、前記上カバーと前記下カバーとは、掛止係合する。
【0012】
本発明の実施例の第8の態様によれば、第1の発明乃至第7の発明のいずれかに記載のギアユニットを備える減速装置を提供する。
【0013】
本発明の実施例の第9の態様によれば、メインブラシ部と、サイドブラシ部と、前記メインブラシ部及び前記サイドブラシ部を駆動する第8の態様に記載の減速装置とを備える掃除ロボットを提供する。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、回転軸の頂端と当該凹所の内周面との接触によるノイズを防止するという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】
図1は、本発明の実施例1のギアユニットが作動していない状態での軸方向の断面図である。
【
図2】
図2は、本発明の実施例1の回転軸の回転状態でのギアユニットの軸方向の断面図である。
【
図3】
図3は、本発明の実施例1のマスターギア及びヘリカルギヤの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
含まれた図面は、本発明の例示する実施例を更に理解するために提供したものであり、明細書の一部となり、文字記載とともに本発明の原理を説明する。下記の図面は、ただ本発明の一部の実施例だけであり、当業者にとって、創造的な働きを払わないことを前提として、これらの図面に基づいて、その他の図面を取得することもできるのは自明である。
【0017】
図面を参照して、下記の明細書により、本発明の前述及びその他の構成要件が明らかになる。明細書及び図面において、本発明の特定な実施形態が開示されており、それにおいて、本発明の原則的な実施形態の一部を採用可能となることが示された。本発明は、記述された実施形態に限定されたものではなく、本発明は、添付の特許請求の範囲に含まれた全部補正、変更及び同等なものを含むことを理解すべきである。
【0018】
また、本発明の以下の説明において、便宜に説明するために、ロータの回転軸の中心軸線を中心とする半径方向を「径方向」と称し、前記中心軸線を中心とする円周方向を「周方向」と称し、当該中心軸線に沿う方向を「軸方向」と称し、当該「軸方向」の上カバーヘ向く方向を「上」方向と称し、「上」方向と逆なる方向を「下」方向と称する。
【0019】
本発明の実施例は、ギアユニットを提供する。
図1は、本発明の実施例1のギアユニットが作動していない状態での軸方向の断面図である。
図2は、本発明の実施例1の回転軸の回転状態でのギアユニットの軸方向の断面図である。
【0020】
図1及び
図2に示されたように、ギアユニット100は、カバー部材101、ステータ102、ロータ103、マスターギア104及びヘリカルギヤ105を含む。
【0021】
本実施例において、カバー部材101は、上カバー1011及び下カバー1012を含んでもよい。ステータ102は、下カバー1012に固定されてもよい。ロータ103は、ステータ102に対向し、中心軸線Cを中心として回転する回転軸1031及び磁石1032を備えてもよい。マスターギア104は、回転軸1031に固定され、回転軸1031の回転に伴って回転する。ヘリカルギヤ105がマスターギア104と噛み合い、マスターギア104及びヘリカルギヤ105は、ともに上カバー1011及び下カバー1012によって囲まれた収納空間A中に収納されている。
【0022】
本実施例において、上カバー1011は、ボス10111を備えてもよい。ボス部10111が、回転軸1031の頂端10311を収納可能な凹所10112を備えてもよい。
【0023】
本実施例において、ヘリカルギヤ105は軸方向に固定されてもよい。ロータ103は、軸方向に移動可能である。
図1に示されたように、回転軸1031の回転が停止しているときに、回転軸1031の頂端10311がボス部10111の凹所10112内にある。
【0024】
図2に示されたように、回転軸1031が回転しているときに、ヘリカルギヤ105がマスターギア104に付勢し、回転軸1031の頂端10311がボス部10111の凹所10112から脱離する。
【0025】
本実施例によれば、回転軸が回転しているときに、その頂端が上カバーの凹所から脱離することで、回転軸の頂端と当該凹所の内周面との接触によるノイズを防止する。これによって、ギアユニットによって発生されたノイズを低減することができる。
【0026】
図3は、本実施例のマスターギア及びヘリカルギヤの斜視図である。
図3には、マスターギア104、ヘリカルギヤ105及び下カバー1012が示されているが、上カバー1011は省略して、図示されていない。
【0027】
図3に示されたように、マスターギア104の歯1041は、ヘリカルギヤ105の歯1051と噛み合うことができる。これによって、マスターギア104が回転する時に、歯1041により歯1051を駆動する。ヘリカルギヤ105が駆動されて回転し、歯1041が歯1051による反作用力を受け、軸方向における反作用力の成分により、マスターギア104が軸方向に下方へ移動するように駆動される。これにより、ロータ103が軸方向に下方へ移動するように駆動される。
【0028】
図3に示されたように、ヘリカルギヤ105の歯1051は、軸方向に対して傾斜しており、マスターギア104の歯1041も軸方向に対して傾斜している。これによって、上から下に見た場合に、マスターギア104が反時計回り方向UCに沿って回転する時に、ヘリカルギヤの歯1051は、マスターギア104の歯1041に対して軸方向に沿って下方に付勢することができる。また、
図3に示されたのは、ただマスターギア104の歯1041及びヘリカルギヤ105の歯1051の様態の1つの実施形態だけであり、本実施例は、これに限らない。例えば、回転軸が回転する時の方向により、ヘリカルギヤ105の歯1051の傾斜方向、及びマスターギア104の歯1041の様態を設定することで、マスターギア104が回転する時に、ヘリカルギヤ105がマスターギア104に対して軸方向に沿って下側に付勢させることができる。
【0029】
本実施例において、
図1に示されたように、回転軸1031の回転が停止している場合に、磁石1032とステータ102との間には、磁気相互作用が発生する。当該磁気相互作用により、ロータ103が軸方向上側の作用力を受ける。当該作用力は、ロータ103の重力に抵抗することで、ロータ103が浮上状態となっている。ロータ103が浮上状態となっている場合に、頂端1031が凹所10112内に位置することができることで、ギアユニット100を実装するときに、回転軸の頂端を位置決めすることができる。
【0030】
本実施例において、
図2に示されたように、回転軸1031が回転している場合に、ロータ103は、ヘリカルギヤ105によって付勢された軸方向下側への作用力を受けて、頂端10311が凹所10112から脱離した位置まで、下方へ移動する。
【0031】
図2に示されたように、回転軸1031の頂端10311がボス部の凹所10112から脱離した状態で、磁石1032の磁力中心D1がステータ102の磁力中心D2に対して、軸方向にずれて配置されている。つまり、ヘリカルギヤ105がロータ103に対して軸方向に沿って下側に付勢するため、ロータの磁石1032の磁力中心D1と、ステータ102の磁力中心D2との間には、所定の軸方向距離dが生じる。
【0032】
本実施例において、ギアユニット100は、他の構造によりロータ103に対して軸方向上側への作用力を提供してもよい。例えば、ギアユニット100には、ばね等の弾性体を設けてもよく、当該弾性体は、ロータ103に対して軸方向上側への作用力を提供することができる。また、ヘリカルギヤ105がマスターギア104に対して軸方向に沿って下側に付勢する場合に、ロータ103を軸方向に下方へ移動させるように当該弾性体は弾性変形することが可能である。
【0033】
本実施例において、
図1に示されたように、下カバー1012は、上カバー1011へ窪んだ凹部1013を備えてもよい。凹部1013には、収容空間Eが形成されており、ロータ103の少なくとも一部及びステータ101は、当該凹部1013に収納されており、これによって、下カバー1012は、凹部を保護することができる。
【0034】
本実施例において、ギアユニット100は、ステータ102及びロータ103を備えるアウターロータ型モータを含んでもよく、磁石1032が、ステータ102の径方向外側に配置されている。また、当該アウターロータ型モータの他の部材は、ギアユニット100に含まれてもよい。
【0035】
本実施例において、回転軸1031の下端10312と軸方向に対向する下カバー1012の上面には、スラストワッシャ106が配置されてもよい。スラストワッシャ106は、回転軸1031の下端10312を支持することができる。回転軸1031が回転する場合に、ヘリカルギヤ105によって加えられた下側への作用力、磁石1032とステータ102との間の磁気相互作用力、ロータ103の重力及びスラストワッシャ106の支持力という4種類の力の作用で、ロータ103は、軸方向において、受ける力の釣り合いとなっている。
【0036】
また、本実施例において、回転軸1031の下端10312は、スラストワッシャ106と低い圧力で接触するので、回転軸1031の下端10312と下カバー1012との間の摩擦を低減し、ギアユニットの寿命を長くすることができる。
【0037】
本実施例において、上カバー1011と下カバー1012とは、タッピングビスにより係合してもよい。これによって、上カバーと下カバーとをしっかりと係合することができる。ただし、本実施例は、これに限らず、両方間が他の形態で係合することもでき、例えば、掛止部により係合する等してもよい。
【0038】
本実施例において、
図1に示されたように、ヘリカルギヤ105は、回転軸1052に固定されて回転軸1052とともに回転してもよい。回転軸1052は、軸方向に固定されるように設けられてもよい。これによって、回転軸1031が回転するときに、ヘリカルギヤ105がマスターギア104に対して安定に付勢することができる。
【0039】
本実施例において、ギアユニット100には、複数のギアを含んでもよく、当該複数のギアがマスターギア104及びヘリカルギヤ105を含んでもよい。また、当該複数のギアは、他のギアを含んでもよい。当該複数のギアで回転軸1031の回転を他の部材へ伝達することにより、他の部材が動くように駆動されることができる。例えば、当該他の部材がメインブラシ部及び/またはサイドブラシ部であってもよい。
【0040】
本実施例によれば、当該ギアユニットにおけるロータの回転軸が軸線に沿って移動することができ、当該回転軸が回転している時に、回転軸に固定されたマスターギアがそれにと噛み合う周囲のヘリカルギヤペアの作用力を受けて、当該回転軸の頂端が上カバーの凹所から脱離させることで、回転軸の頂端と当該凹所の内周面との接触によるノイズを防止する。
【0041】
本発明の実施例2は、実施例1に記載のギアユニット100を備える減速装置を提供する。実施例1において、当該ギアユニットを詳しく説明したので、その内容をここに援用して説明を省略する。
【0042】
本実施例によれば、減速装置のノイズを低減することができる。
【0043】
本発明の実施例3は、メインブラシ部と、サイドブラシ部と、前記メインブラシ部及び前記サイドブラシ部を駆動する実施例2に記載の減速装置とを備える掃除ロボットを提供する。実施例2において、当該減速装置を詳しく説明したので、その内容をここに援用して説明を省略する。
【0044】
本実施例によれば、掃除ロボットのギアユニットにおけるロータの回転軸が回転しているときに、当該回転軸の頂端が上カバーの凹所から脱離することで、回転軸の頂端と当該凹所の内周面との接触によるノイズを防止し、掃除ロボットによって発生されたノイズを低減する。
【0045】
以上、具体的な実施形態について本発明を記述したが、当業者は、これらの記述がいずれも例示するものであり、本発明の保護範囲を限定するものではないことを理解すべきである。当業者は、本発明の技術思想及び原理に基づいて本発明に対して各種の変形及び補正を行うことができ、これらの変形及び補正が本発明の範囲内に含まれる。
【符号の説明】
【0046】
100 ギアユニット
101 カバー部材
102 ステータ
103 ロータ
104 マスターギア
105 ヘリカルギア
106 スラストワッシャ
1011 上カバー
1012 下カバー
1013 凹部
1031、1052 回転軸
1032 磁石
10111 ボス部
10112 凹所
10311 頂端
10312 下端