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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-04
(45)【発行日】2022-07-12
(54)【発明の名称】データ管理システム
(51)【国際特許分類】
   H04Q 9/00 20060101AFI20220705BHJP
   G08C 15/00 20060101ALI20220705BHJP
   G08C 25/00 20060101ALI20220705BHJP
   H02J 13/00 20060101ALI20220705BHJP
【FI】
H04Q9/00 311J
G08C15/00 C
G08C25/00 A
H02J13/00 301A
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2018187501
(22)【出願日】2018-10-02
(65)【公開番号】P2020057940
(43)【公開日】2020-04-09
【審査請求日】2021-07-29
(73)【特許権者】
【識別番号】000211307
【氏名又は名称】中国電力株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(72)【発明者】
【氏名】岡田 武
(72)【発明者】
【氏名】長岡 鉄也
【審査官】中川 幸洋
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-192654(JP,A)
【文献】特開2002-218079(JP,A)
【文献】特開平11-211519(JP,A)
【文献】国際公開第2013/128902(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04Q 9/00
G08C 15/00
G08C 25/00
H02J 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つ以上のスマートメータと、データ収集通信装置と、メータデータ管理装置とを備えるデータ管理システムであって、
前記スマートメータは、
電力使用量に対応する指示数を所定時間毎に取得する指示数取得部と、
前記指示数を示す指示数データと前記指示数の取得日時を示す取得日時データとを含むメータデータを、前記データ収集通信装置に送信する送信部とを備え、
前記データ収集通信装置は、
前記1つ以上のスマートメータから、前記メータデータを受信する受信部と、
前記受信部が前記1つ以上のスマートメータから受信した前記メータデータを、前記メータデータ管理装置に送信する送信部と、を備え、
前記メータデータ管理装置は、
前記スマートメータを庫出した時点の指示数である庫出指示数を記憶する記憶部と、
前記データ収集通信装置から前記メータデータを受信する受信部と、
前記スマートメータが需要先に取り付けられて以降、前記受信部が最初に受信した前記メータデータの直前のメータデータに含まれる指示数データとして、前記庫出指示数を示す庫出指示数データを補間する補間部と、を備える、データ管理システム。
【請求項2】
前記メータデータ管理装置は、
前記スマートメータが需要先に取り付けられてから、前記スマートメータと前記メータデータ管理装置との間の通信が確立するまでの間に、前記スマートメータが取得したメータデータの再収集を、前記スマートメータと前記メータデータ管理装置との通信が確立した後に、前記データ収集通信装置に対し指示する再収集指示部を更に備え、
前記補間部は、前記データ収集通信装置から再収集されたメータデータの直前のメータデータに含まれる指示数データとして、前記庫出指示数データを補間する、請求項1に記載のデータ管理システム。
【請求項3】
前記補間部は、前記庫出指示数データを補間したメータデータに含まれる日時データを、前記スマートメータの取付日時に対応する指示数管理開始日時として登録する、請求項1又は2に記載のデータ管理システム。
【請求項4】
前記記憶部は、前記スマートメータを庫入した時点の指示数である庫入指示数を更に記憶し、
前記補間部は、前記スマートメータが需要先から取り除かれる以前、前記受信部が最後に受信した前記メータデータの直後のメータデータに含まれる指示数データとして、前記庫入指示数を示す庫入指示数データを補間する、請求項1~3のいずれか1項に記載のデータ管理システム。
【請求項5】
前記メータデータ管理装置の前記受信部は、前記スマートメータが需要先から取り除かれた後に、携帯端末によって前記スマートメータから取得されたメータデータを受信し、
前記補間部は、前記携帯端末によって取得されたメータデータの直後のメータデータに含まれる指示数データとして、前記庫入指示数データを補間する、請求項4に記載のデータ管理システム。
【請求項6】
前記補間部は、前記庫入指示数データを補間したメータデータに含まれる日時データを、前記スマートメータの取除日時に対応する指示数管理終了日時として登録する、請求項4又は5に記載のデータ管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、1つ以上のスマートメータと、データ収集通信装置と、メータデータ管理装置とを備えるデータ管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電力の需要家が使用した電力使用量を把握する上で、スマートメータが普及するまでは、検針員による現地での目視検針が行われており、目視された検針値をハンディターミナル等によってホストコンピュータへ格納していた。
【0003】
スマートメータの普及に伴い、目視検針から自動検針へ徐々に移行しており、扱う検針値も月毎のものから30分毎の検針値へと変わってきている。現地での目視検針が行われなくなることにより、大幅な作業省力化が測れる一方、これまで人間系での判断によりフォローできていた部分を、いかにしてフォローアップしていくかが課題となっている。また、扱う検針データの量が膨大となることにより、効率よく検針データを収集する工夫が求められている。
【0004】
スマートメータを需要先に取り付けると、通常、取り付けと同時に電力使用量に対応する所定時間毎の指示数の取得を開始するが、スマートメータを取り付けてから、スマートメータとメータデータ管理装置(MDMS)との間の通信が確立するまでタイムラグが存在するため、スマートメータの取り付け以降、メータデータ管理装置がスマートメータから最初に指示数を受信するまでの電力使用量を自動的に算出することは、従来困難であった。また、需要先に出向してハンディターミナル等を用いることにより、スマートメータ取り付け時の指示数を手動で取得する方法も考えられるが、作業が煩雑であった。
【0005】
この点、例えば特許文献1は、計測器とサーバとの通信が確立していない期間は、計測器が計測した検針データを、計測器に接続されたコンセントレータが収集し、計測器とサーバとの通信が確立した後、コンセントレータが収集した検針データをサーバに送信する技術を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2014-154114号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、スマートメータの需要先への取り付けから、メータデータ管理装置による最初のメータデータの受信までの間の電力使用量を算出するために、特許文献1の技術を援用した場合、スマートメータを需要先に取り付けるのみならず、スマートメータに接続するコンセントレータ、及びスマートメータとコンセントレータとの間のネットワークをわざわざ設置する必要があり、手続きが煩雑である。とりわけ、上記のようにスマートメータ取り付け時の指示数を、ハンディターミナル等を用いて手動で取得する方法よりも、更に手続きが煩雑であるのみならず、経済的コストや装置設置のための時間的コストも嵩む。
【0008】
本発明は、スマートメータとメータデータ管理装置との通信が確立していない期間にスマートメータが取得した検針値のきめ細かな管理を、簡便かつ自動的に実現することが可能なデータ管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1) 1つ以上のスマートメータと、データ収集通信装置と、メータデータ管理装置とを備えるデータ管理システムであって、前記スマートメータは、電力使用量に対応する指示数を所定時間毎に取得する指示数取得部と、前記指示数を示す指示数データと前記指示数の取得日時を示す取得日時データとを含むメータデータを、前記データ収集通信装置に送信する送信部とを備え、前記データ収集通信装置は、前記1つ以上のスマートメータから、前記メータデータを受信する受信部と、前記受信部が前記1つ以上のスマートメータから受信した前記メータデータを、前記メータデータ管理装置に送信する送信部と、を備え、前記メータデータ管理装置は、前記スマートメータを庫出した時点の指示数である庫出指示数を記憶する記憶部と、前記データ収集通信装置から前記メータデータを受信する受信部と、前記スマートメータが需要先に取り付けられて以降、前記受信部が最初に受信した前記メータデータの直前のメータデータに含まれる指示数データとして、前記庫出指示数を示す庫出指示数データを補間する補間部と、を備える、データ管理システム。
【0010】
(1)によれば、スマートメータを需要先に取り付けて以降、メータデータ管理装置がスマートメータからのメータデータを最初に受信するまでの間の電力使用量を推定するために有用なデータを自動的に管理することが可能となる。
【0011】
(2) 前記メータデータ管理装置は、前記スマートメータが需要先に取り付けられてから、前記スマートメータと前記メータデータ管理装置との間の通信が確立するまでの間に、前記スマートメータが取得したメータデータの再収集を、前記スマートメータと前記メータデータ管理装置との通信が確立した後に、前記データ収集通信装置に対し指示する再収集指示部を更に備え、前記補間部は、前記データ収集通信装置から再収集されたメータデータの直前のメータデータに含まれる指示数データとして、前記庫出指示数データを補間することが好ましい。
【0012】
(2)によれば、スマートメータを需要先に取り付けて以降、メータデータ管理装置がスマートメータからのメータデータを最初に受信するまでの間の電力使用量を推定するためのデータの管理を、よりきめ細かく実行することが可能となる。
【0013】
(3) 前記補間部は、前記庫出指示数データを補間したメータデータに含まれる日時データを、前記スマートメータの取付日時に対応する指示数管理開始日時として登録することが好ましい。
【0014】
(3)によれば、例えばスマートメータの在庫管理に用いる取付日時のデータを自動的に設定することが可能となる。
【0015】
(4) 前記記憶部は、前記スマートメータを庫入した時点の指示数である庫入指示数を更に記憶し、前記補間部は、前記スマートメータが需要先から取り除かれる以前、前記受信部が最後に受信した前記メータデータの直後のメータデータに含まれる指示数データとして、前記庫入指示数を示す庫入指示数データを補間することが好ましい。
【0016】
(4)によれば、メータデータ管理装置がスマートメータからのメータデータを最後に受信して以降、スマートメータを需要先から取り外すまでの間の電力使用量を推定するために有用なデータを自動的に管理することが可能となる。
【0017】
(5) 前記メータデータ管理装置の前記受信部は、前記スマートメータが需要先から取り除かれた後に、携帯端末によって前記スマートメータから取得されたメータデータを受信し、前記補間部は、前記携帯端末によって取得されたメータデータの直後のメータデータに含まれる指示数データとして、前記庫入指示数データを補間することが好ましい。
【0018】
(5)によれば、メータデータ管理装置がスマートメータからのメータデータを最後に受信して以降、スマートメータを需要先から取り外すまでの間の電力使用量を推定するためのデータの管理を、よりきめ細かく実行することが可能となる。
【0019】
(6) 前記補間部は、前記庫入指示数データを補間したメータデータに含まれる日時データを、前記スマートメータの取除日時に対応する指示数管理終了日時として登録することが好ましい。
【0020】
(6)によれば、例えばスマートメータの在庫管理に用いる取除日時のデータを自動的に設定することが可能となる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、スマートメータとメータデータ管理装置との通信が確立していない期間にスマートメータが取得した検針値のきめ細かな管理を、簡便かつ自動的に実現することが可能なデータ管理システムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の実施形態に係るデータ管理システムの全体構成と発明の概要を示す図である。
図2】本発明の実施形態に係るデータ管理システムに備わるスマートメータの機能ブロック図である。
図3】本発明の実施形態に係るデータ管理システムに備わるデータ収集通信装置の機能ブロック図である。
図4】本発明の実施形態に係るデータ管理システムに備わるメータデータ管理装置の機能ブロック図である。
図5A】本発明の実施形態における庫出指示数の補間方法の説明図である。
図5B】本発明の実施形態において庫出指示数を補間した後に検出される例外データの例を示す説明図である。
図5C】本発明の実施形態において庫出指示数を補間した後に検出される例外データの例を示す説明図である。
図6】本発明の実施形態におけるスマートメータのデータ保持可能期間とスマートメータが保持している指示数データとの関係を示す図である。
図7】本発明の実施形態に係るデータ管理システムの動作を示すフローチャートである。
図8A】本発明の実施形態における庫入指示数の補間方法の説明図である。
図8B】本発明の実施形態において庫入指示数が例外データだった場合の説明図である。
図9】本発明の実施形態に係るデータ管理システムの動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施形態について各図面を参照しながら詳述する。
〔1 発明の構成〕
〔1.1 全体構成〕
図1は、本発明の実施形態に係るデータ管理システム1の全体構成図である。
データ管理システム1は、スマートメータ10と、データ収集通信装置20と、メータデータ管理装置(MDMS)30とを備える。なお、図示はしないが、スマートメータ10とデータ収集通信装置20、及びデータ収集通信装置20とメータデータ管理装置(MDMS)30とは、互いにネットワークを介して接続される。
【0024】
スマートメータ10は、需要家において使用された電力使用量をデジタルで計測するための装置である。スマートメータ10は、通常のスマートメータと同様に、自動検針機能のほか、図示はしないが、発生したイベントを検知する機能や、スマートメータ10の管理箇所からのリモートでの接続・切断を可能とする機能や、家電装置と連携する機能を有する。
【0025】
更に、スマートメータ10は、電力使用量に対応する指示数を取得すると共に、取得した指示数を示す指示数データと、指示数の取得日時を示す取得日時データを含むメータデータを、スマートメータ10の記憶部140に格納する。メータデータは、データ収集通信装置20を介して、メータデータ管理装置30に送信される。
【0026】
データ収集通信装置20は、例えば「HES(Head End System)」とも呼称され、1つ以上のスマートメータ10に接続し、当該1つ以上のスマートメータ10からメータデータを収集すると共に、データ通信を制御する。
【0027】
メータデータ管理装置30は、データ収集通信装置20を介してスマートメータ10からメータデータを受信し、記憶部360に格納する。また、メータデータ管理装置30は、記憶部360に格納されたメータデータを管理・分析し、データベース化すると共に、例えば、当該データベースに基づいて電力使用量を算出したり、他のシステムとのデータ連携を行ったりする。
【0028】
更に、メータデータ管理装置30の制御部310は、各スマートメータ10からの指示数データの再収集をデータ収集通信装置20に指示したり、収集した一連のメータデータに、指示数データとして庫出指示数データや庫入指示数データを補間したりする。
【0029】
〔1.2 各部の構成〕
図2は、スマートメータ10の機能ブロックを示す。スマートメータ10は、制御部110と記憶部140とを備える。制御部110は、指示数取得部120と、送信部130とを備える。
【0030】
制御部110は、CPU、ROM、RAM、CMOSメモリ等を有し、これらはバスを介して相互に通信可能に構成される、当業者にとって公知のものである。
【0031】
CPUはスマートメータ10を全体的に制御するプロセッサである。該CPUは、ROMに格納されたシステムプログラムを、バスを介して読み出し、該システムプログラムに従ってスマートメータ10全体を制御することで、図2に示すように制御部110を、指示数取得部120及び送信部130の機能を実現するように構成される。
【0032】
指示数取得部120は、スマートメータ10が設置された建物等の設備で使用された電力使用量に対応する指示数を取得する。例えば、指示数取得部120は、取得間隔が30分毎である場合、30分毎の指示数である30分指示数を取得する。この場合、ある時刻に取得された30分指示数と、当該時刻から30分後に取得された30分指示数との差は、この間の30分間の電力使用量に対応する。
【0033】
送信部130は、指示数取得部120によって取得された指示数を示す指示数データ、及び、指示数取得部120によって指示数が取得された日時を示す取得日時データを含むメータデータ150をデータ収集通信装置20に送信する。
【0034】
上記の繰り返しとなるが、記憶部140はメータデータ150を格納する。
【0035】
図3は、データ収集通信装置20の機能ブロックを示す。データ収集通信装置20は、受信部210と、送信部220とを備える。
【0036】
受信部210は、1つ以上のスマートメータ10から、上記のメータデータ150を受信する。また、送信部220は、1つ以上のスマートメータ10から受信したメータデータ150を、まとめてメータデータ管理装置30に送信する。
【0037】
図4は、メータデータ管理装置30の機能ブロックを示す。メータデータ管理装置30は、制御部310と、記憶部360とを備える。制御部310は、受信部315と、再収集指示部320と、判定部325と、補間部330と、例外データ検出部335と、格納部340とを備える。記憶部360は、メータデータ365と、マスタデータ370と、庫出指示数データ375と、庫入指示数データ380とを格納する。
【0038】
制御部310は、CPU、ROM、RAM、CMOSメモリ等を有し、これらはバスを介して相互に通信可能に構成される、当業者にとって公知のものである。
【0039】
CPUはメータデータ管理装置30を全体的に制御するプロセッサである。該CPUは、ROMに格納されたシステムプログラムを、バスを介して読み出し、該システムプログラムに従ってスマートメータ10全体を制御することで、図4に示すように制御部110を、受信部315と、再収集指示部320と、判定部325と、補間部330と、例外データ検出部335と、格納部340の機能を実現するように構成される。
【0040】
受信部315は、データ収集通信装置20から、スマートメータ10毎のメータデータを受信する。
【0041】
再収集指示部320は、スマートメータ10が需要先に取り付けられてから、スマートメータ10とメータデータ管理装置30との通信が確立するまでの間にスマートメータ10が取得したメータデータの再収集を、スマートメータ10とメータデータ管理装置30との通信が確立した後に、データ収集通信装置20に対して指示する。
【0042】
判定部325は、スマートメータ10の需要先への取り付けから、再収集指示部320によって再収集された一連のメータデータの末尾のメータデータの取得日時(スマートメータ10での取得日時)までの期間が、スマートメータ10のデータ保持可能期間を超えているか否かを判定する。
【0043】
補間部330は、受信部315によって受信された一連のメータデータの先頭の直前のコマに、後述の記憶部360に格納された庫出指示数データ375を補間する。とりわけ、補間部330は、判定部325によって、スマートメータ10の需要先への取り付けから、再収集された一連のメータデータの末尾のメータデータの取得日時(スマートメータ10での取得日時)までの期間が、スマートメータ10のデータ保持可能期間以内であると判定された場合に、再収集された一連のメータデータの先頭の直前のコマに、庫出指示数データ375を補間するとよい。
また、補間部330は、受信部315によって受信された一連のメータデータの末尾の直後のコマに、後述の記憶部360に格納された庫入指示数データ380を補間する。とりわけ、補間部330は、スマートメータ10の需要先からの取り外し後、例えばハンディターミナルを用いることにより、スマートメータ10とメータデータ管理装置30との間の通信が途絶えた後の一連のメータデータを、スマートメータ10から手動で取得し、取得された一連のメータデータの末尾の直後のコマに、庫入指示数データ380を補間するとよい。
補間部330によって実行される補間方法の詳細は、以下の〔2.一連のメータデータの直前のコマへの補間方法〕及び〔3.一連のメータデータの直後への補間方法〕で詳述する。
【0044】
例外データ検出部335は、受信部315によって受信されたメータデータ中の例外データを検出する。具体的には、例外データ検出部335は、再収集指示部320によって再収集された一連のメータデータの先頭のコマのメータデータに含まれる指示数データが例外データであると検出することが可能である。また、例外データ検出部335は、一連のメータデータの先頭の直前のコマに補間すべき庫出指示数データが例外データであると検出することが可能である。また、例外データ検出部335は、一連のメータデータの末尾の直後のコマに補間すべき庫入指示数データが例外データであると検出することが可能である。
【0045】
格納部340は、受信部315によって受信したメータデータ365等を、記憶部360に格納する。
【0046】
メータデータ365は、例えばデータ収集通信装置20を介して、スマートメータ10から受信したメータデータである。
マスタデータ370は、スマートメータ10を管理する台帳となるデータである。
庫出指示数データ375は、スマートメータ10を庫出した時点での指示数を示すデータである。
庫入指示数データ380は、スマートメータ10を庫入した時点での指示数を示すデータである。
庫出指示数データ375と庫入指示数データ380は、例えばメータデータ管理装置30に接続された配電システム等から受信部315が受信することにより、取得することが可能である。
【0047】
〔2.一連のメータデータの直前のコマへの補間方法〕
以下、図5A図7を参照することにより、補間部330による、一連のメータデータの先頭の直前のコマへの庫出指示数データの補間方法について説明する。
【0048】
〔2.1 通常の補間〕
図5Aは、通常の補間方法を示すデータテーブルである。図5Aに示すように、3月13日の21:00から3月13日の21:30の間に、スマートメータ10がメータデータ管理装置30との間のネットワークに参入した場合、3月13日の21:30以降のメータデータについては、メータデータ管理装置30が逐次受信することが可能であるが、3月13日の21:00以前のメータデータ、より具体的には、スマートメータ10を需要先に設置してから、スマートメータ10とメータデータ管理装置30との通信が確立するまでのメータデータについては、メータデータ管理装置30はそのままでは取得できない。
【0049】
そこで、再収集指示部320がデータ収集通信装置20に対し、スマートメータ10の庫出以降、スマートメータ10がネットワークに参入するまでの間のメータデータの再収集を指示する。これにより、図5Aに示すように、メータデータ管理装置30は、3月13日の9:30から3月13日の21:00までのメータデータを取得できる。
【0050】
しかし、これだけではメータデータ管理装置30は、スマートメータ10が需要先に設置されてから、スマートメータ10が最初に指示数を取得するまでの間の電力使用量を算出することができない。
【0051】
そこで、補間部330は、再収集された一連のメータデータの先頭である、3月13日の9:30のメータデータの直前のコマに、庫出指示数データを補間する。更に、補間部330は、庫出指示数データを補間したコマの日時である3月13日の9:00を、指示数管理開始日時として登録する。
【0052】
庫出指示数データが補間されたコマのメータデータを用いることにより、メータデータ管理装置30は、スマートメータ10が需要先に設置されてから、スマートメータ10が最初に指示数を取得するまでの間の電力使用量を算出することが可能となる。より具体的には、図5Aに示される例を用いて説明すると、3月13日の9:00のコマの庫出指示数と、3月13日の9:30のコマの指示数との差分が、スマートメータ10が需要先に設置されてから最初に指示数を取得するまでの間の電力使用量に対応する。
【0053】
〔2.2 例外データの検出〕
図5B及び図5Cは、例外データの例を示す。
【0054】
図5Bに示すように、再収集指示部320によって、スマートメータ10の庫出以降、スマートメータ10がネットワークに参入するまでの間のメータデータが再収集されたものの、例えば、再収集された一連のメータデータのうち、先頭のメータデータに含まれる指示数が、その次のメータデータに含まれる指示数よりも大きくなる等、再収集された一連のメータデータ内で、コマとコマの間で指示数の不整合が発生する場合がある。
【0055】
この場合、例外データ検出部335は、先頭のメータデータに含まれる指示数データを例外データとして検出する。補間部330は、この例外データを含む先頭のメータデータの直前のコマに、庫出指示数データを補間すると共に、庫出指示数データを補間したコマの時刻を、指示数管理開始日時として登録する。
なお、メータデータ管理装置30は、電力使用量算出の際、例外データである3月14日の9:30の指示数データを用いない。
【0056】
図5Cに示すように、再収集指示部320によって、スマートメータ10の庫出以降、スマートメータ10がネットワークに参入するまでの間のメータデータが再収集された後、補間部330によって、一連のメータデータの先頭の直前のコマに庫出指示数データが補間されたものの、補間された庫出指示数が、再収集された一連のメータデータの先頭のコマの指示数よりも大きくなる等、庫出指示数と、再収集されたメータデータに含まれる指示数との間で指示数の不整合が発生する場合がある。
【0057】
この場合、例外データ検出部335は、庫出指示数データを例外データとして検出する。この庫出指示数データは例外データとして検出されるものの、補間部330は、この庫出指示数データを補間したコマの時刻を、指示数管理開始日時として登録する。
なお、メータデータ管理装置30は、電力使用量算出の際、この例外データ、すなわち庫出指示数データを用いない。
【0058】
なお、例外データ検出部335は、指示数データ自体の間で不整合が発生した場合だけではなく、指示数データの取得日時のデータ間で不整合が発生した場合に、例外データを検出してもよい。
【0059】
〔2.3 補間しない場合〕
図6は、スマートメータ10のデータ保持可能期間と、スマートメータ10に実際に保持されている指示数データとの関係を示す。
【0060】
スマートメータ10は記憶装置として記憶部14を備えるが、記憶部14が指示数データを記憶する容量には限度があるため、記憶部14は先入先出方式で、新たに指示数データを記憶した際、最も古くに記憶部14に格納された指示数データを削除する。これにより、記憶部14は、各々の指示数データにとって均一のデータ保持期間を有する。
【0061】
図6の(a)に示すように、スマートメータ10の取り付けから、再収集された一連のメータデータのうち末尾のメータデータの取得日時までの期間が、記憶部14のデータ保持期間に収まっている場合には、スマートメータ10は、需要先に取り付けられて以降の全ての指示数データを記憶しているため、再収集指示部320の再収集指示によって、スマートメータ10が需要先に取り付けられて以降の全ての指示数データを再収集することが可能となる。
【0062】
この場合、補間部330は、再収集された一連のメータデータの先頭の直前のコマに、庫出指示数データを補間することにより、スマートメータ10が需要先に取り付けられて以降、スマートメータ10が最初に指示数を取得するまでの間の電力使用量を算出することが可能となる。また、庫出指示数データが補間されたコマの日時を指示数管理開始日時として登録することにより、近似的に、この指示数管理開始日時をスマートメータ10の取付日時としてみなすことが可能となる。
【0063】
一方で、図6の(b)に示すように、スマートメータ10の取り付けから、再収集された一連のメータデータのうち末尾のメータデータの取得日時までの期間が、記憶部14のデータ保持期間を超えた場合には、データ保持期間を超えた指示数データは削除される。この場合、再収集指示部320の再収集指示によって、スマートメータ10が需要先に取り付けられて以降の全ての指示数データを再収集することは不可能となる。とりわけ、スマートメータ10が最初に取得した指示数データを再収集することはできない。
【0064】
この場合、補間部330は、再収集された一連のメータデータの先頭の直前のコマに庫出指示数データを補間しても、スマートメータ10が需要先に取り付けられて以降、スマートメータ10が最初に指示数を取得するまでの間の電力使用量を算出することが不可能となる。また、庫出指示数が補間されたコマの時刻を指示数管理開始日時として登録しても、この指示数管理日時をスマートメータ10の取付日時としてみなすことはできない。
【0065】
そこで、判定部325は、スマートメータ10の需要先への取り付けから、再収集指示部320の指示によって再収集された一連のメータデータの末尾のメータデータの取得日時(スマートメータ10での取得日時)までの期間と、スマートメータ10(記憶部140)のデータ保持可能期間とを比較し、前者の期間が後者の期間内に収まっている場合にのみ、補間部330は、再収集された一連のメータデータの先頭の直前のコマに、庫出指示数データを補間してもよい。
【0066】
一方で、仮に前者の期間が後者の期間を超えたとしても、指示数管理開始日時をスマートメータ10の取付日時として近似することはできないものの、庫出指示数データと、スマートメータ10に保持された指示数データの中で最も古い指示数データとを用いることにより、スマートメータ10の取付日時から、スマートメータ10に保持された指示数データの中で最も古い指示数データの取得日時までの電力使用量を算出することは可能である。したがって、仮に前者の期間が後者の期間を超えたとしても、補間部330は、再収集された一連のメータデータの先頭の直前に、庫出指示数データを補間してもよい。
【0067】
〔2.4 一連のメータデータの直前に補間する場合の動作〕
図7は、一連のメータデータの先頭の直前のコマに庫出指示数データを補間する場合の、データ管理システム1の動作例を示すフローチャートである。
【0068】
ステップS1において、メータデータ管理装置30の再収集指示部320は、データ収集通信装置20に対し、スマートメータ10の庫出以降、スマートメータ10がネットワークに参入するまでの間のメータデータの再収集を指示する。これにより、メータデータ管理装置30の受信部315は、スマートメータ10から、データ収集通信装置20を介して、スマートメータ10の庫出以降、スマートメータ10がネットワークに参入するまでの間のメータデータを受信する。
【0069】
ステップS2において、メータデータ管理装置30の判定部325によって、スマートメータ10の需要先への取り付けから、再収集された一連のメータデータの末尾のメータデータの取得日時(スマートメータ10での取得日時)までの期間が、スマートメータ10のデータ保持可能期間以内であると判定された場合(S2:YES)には、処理はステップS3に移行する。メータデータ管理装置30の判定部325によって、スマートメータ10の需要先への取り付けから、再収集された一連のメータデータの末尾のメータデータの取得日時(スマートメータ10での取得日時)までの期間が、スマートメータ10のデータ保持可能期間を超えたと判定された場合(S2:NO)には、一連の処理は終了する。
【0070】
ステップS3において、補間部330は、受信部315によって受信された一連のメータデータの先頭の直前のコマに、記憶部360に格納された庫出指示数データ375を補間する。
【0071】
ステップS4において、例外データ検出部335は、再収集指示部320の指示によって再収集された一連のメータデータの先頭のメータデータに含まれる指示数データや、補間部330によって、再収集された一連のメータデータの先頭の直前に補間された庫出指示数データ等から例外データを検出する。
【0072】
〔3.一連のメータデータの直後への補間方法〕
以下、図8A図9を参照することにより、補間部330による、一連のメータデータの末尾の直後のコマへの庫入指示数データの補間方法について説明する。
【0073】
〔3.1 通常の補間〕
図8Aは、通常の補間方法を示すデータテーブルである。図8Aに示すように、3月13日の9:30から3月13日の10:00の間に需要先からスマートメータ10を取り除いた場合、3月13日の9:00から、スマートメータ10を取り除いた時点に最も近接したコマである3月13日の9:30までの期間の電力消費量は、3月13日の9:00のコマの指示数である“0276”と3月13日の9:30のコマの指示数である“0278”とから算出することが可能である。
【0074】
しかし、3月13日の9:30から、スマートメータ10を取り除いた時点までの期間の電力消費量は、スマートメータ10を取り除いた時点での指示数データが存在しないため、これまでは算出することができなかった。
【0075】
そこで、補間部330は、メータデータ管理装置30の受信部315が受信した一連のメータデータの末尾である、3月13日の9:30のメータデータの直後のコマに、庫入指示数データを補間する。更に、補間部330は、庫入指示数データを補間したコマの日時である3月13日の10:00を、指示数管理終了日時として登録し、この指示数管理終了日時を、スマートメータ10の取除日時としてみなすことが可能となる。
【0076】
庫入指示数が補間されたコマのメータデータを用いることにより、メータデータ管理装置30は、スマートメータ10が最後に指示数を取得してから、スマートメータ10が需要先から取り除かれる時点までの間の電力使用量を算出することが可能となる。
【0077】
なお、庫入指示数データは、メータデータ管理装置30の受信部315が受信した一連のメータデータの末尾の直後のコマに補間されてもよいが、スマートメータ10を庫入した後、例えばハンディターミナル等を用いることにより、スマートメータ10から、メータデータ管理装置30によって最後にメータデータが受信されて以降のメータデータを手動で取得し、この手動で取得された一連のメータデータの末尾に、庫入指示数データを補間してもよい。
【0078】
〔3.2 例外データの検出〕
図8Bは、例外データの例を示す。
【0079】
図8Bに示すように、メータデータ管理装置30の受信部315が受信した一連のメータデータの末尾、あるいは、スマートメータ10を需要先から取り除いた後、ハンディターミナル等により手動で取得された一連のメータデータの末尾に庫入指示数を補間しようとしたものの、この庫入指示数データに対応するデータ取得日時が、スマートメータ10の庫入日時よりも未来の日時であるため、一連のメータデータにおいて庫入日時よりも未来のコマに庫入指示数データが補間される場合がある。
【0080】
この場合、例外データ検出部335は、庫入よりも未来のコマに含まれる庫入指示数データを例外データとして検出する。また、この場合、補間部330は、庫入時点の直後のコマの時刻を、指示数管理終了日時として登録する。
なお、メータデータ管理装置30は、電力使用量算出の際、例外データとしての庫入指示数データを用いない。
【0081】
〔3.3 一連のメータデータの直後に補間する場合の動作〕
図9は、一連のメータデータの末尾の直後のコマに庫入指示数データを補間する場合の、データ管理システム1の動作例を示すフローチャートである。
【0082】
ステップS11において、メータデータ管理装置30によって最後にメータデータが受信された後に、スマートメータ10によって取得された指示数データを含むメータデータを、例えばハンディターミナル等を用いることにより、スマートメータ10から手動で取得する。ハンディターミナル等を用いて手動で取得されたメータデータは、例えば、ハンディターミナル等をメータデータ管理装置30に対して直接的又は間接的に接続することにより、メータデータ管理装置30に送信される。
【0083】
ステップS12において、補間部330は、一連のメータデータの末尾の直後のコマに庫入指示数データを補間する。更に、補間部330は、庫入指示数データを補間したコマの日時を、指示数管理終了日時として登録する。
【0084】
ステップS13において、例外データ検出部335は、庫入よりも未来の日時のコマに庫入指示数データが含まれる場合には、この庫入指示数データを例外データとして検出する。
【0085】
〔4 効果〕
本実施形態に係るデータ管理システム1において、メータデータ管理装置30は、スマートメータ10が需要先に取り付けられて以降、最初に受信したメータデータの直前のメータデータに含まれる指示数データとして、スマートメータ10の庫出指示数データを補間する。
これにより、スマートメータ10を需要先に取り付けて以降、メータデータ管理装置30がスマートメータからのメータデータを最初に受信するまでの間の電力使用量を推定するために有用なデータを自動的に管理することが可能となる。
【0086】
また、本実施形態によれば、メータデータ管理装置30は、スマートメータ10が需要先に取り付けられてから、スマートメータ10とメータデータ管理装置30との間の通信が確立するまでの間に、スマートメータ10が取得したメータデータを再収集し、再収集されたメータデータの直前のメータデータに含まれる指示数データとして、庫出指示数データを補間する。
【0087】
これにより、スマートメータを需要先に取り付けて以降、メータデータ管理装置がスマートメータからのメータデータを最初に受信するまでの間の電力使用量を推定するためのデータの管理を、よりきめ細かく自動的に実行することが可能となる。
【0088】
また、本実施形態によれば、メータデータ管理装置30は、スマートメータ10が需要先から取り除かれる以前に最後に受信したメータデータの、直後のメータデータに含まれる指示数データとして、スマートメータ10の庫入指示数データを補間する。
これにより、メータデータ管理装置30がスマートメータ10からのメータデータを最後に受信して以降、スマートメータ10を需要先から取り外すまでの間の電力使用量を推定するために有用なデータを自動的に管理することが可能となる。
【0089】
また、本実施形態によれば、メータデータ管理装置30は、スマートメータ10が需要先から取り除かれた後に、携帯端末によってスマートメータ10から取得されたメータデータを受信し、携帯端末によって取得されたメータデータの直後のメータデータに含まれる指示数データとして、庫入指示数データを補間する。
これにより、メータデータ管理装置30がスマートメータ10からのメータデータを最後に受信して以降、スマートメータ10を需要先から取り外すまでの間の電力使用量を推定するためのデータの管理を、よりきめ細かく自動的に実行することが可能となる。
【0090】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限るものではない。また、本実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【0091】
データ管理システム1による制御方法は、ソフトウェアにより実現される。ソフトウェアによって実現される場合には、このソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。また、これらのプログラムは、リムーバブルメディアに記録されてユーザに配布されてもよいし、ネットワークを介してユーザのコンピュータにダウンロードされることにより配布されてもよい。更に、これらのプログラムは、ダウンロードされることなくネットワークを介したWebサービスとしてユーザのコンピュータに提供されてもよい。
【符号の説明】
【0092】
1 データ管理システム
10 スマートメータ
20 データ収集通信装置
30 メータデータ管理装置(MDMS)
315 受信部
320 再収集指示部
325 判定部
330 補間部
335 例外データ検出部
340 格納部
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図5C
図6
図7
図8A
図8B
図9