(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-04
(45)【発行日】2022-07-12
(54)【発明の名称】バッテリー温度検出システムおよび方法
(51)【国際特許分類】
G01K 7/22 20060101AFI20220705BHJP
H01M 10/48 20060101ALI20220705BHJP
【FI】
G01K7/22 Z
H01M10/48 301
(21)【出願番号】P 2019566948
(86)(22)【出願日】2018-10-15
(86)【国際出願番号】 KR2018012110
(87)【国際公開番号】W WO2019078559
(87)【国際公開日】2019-04-25
【審査請求日】2019-12-10
(31)【優先権主張番号】10-2017-0133982
(32)【優先日】2017-10-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521065355
【氏名又は名称】エルジー エナジー ソリューション リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】ジャン、ホ サン
【審査官】菅藤 政明
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-096442(JP,A)
【文献】特開平11-237286(JP,A)
【文献】国際公開第2012/014449(WO,A1)
【文献】特開2009-109271(JP,A)
【文献】特開2016-057173(JP,A)
【文献】特開2008-151535(JP,A)
【文献】特開2013-160505(JP,A)
【文献】特開2003-324802(JP,A)
【文献】特開2004-157024(JP,A)
【文献】特表2012-517012(JP,A)
【文献】特表2001-511549(JP,A)
【文献】特開2004-150800(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01K 13/00-13/25
G01K 7/16- 7/28
G01R 31/36-31/396
H01M 10/48
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のバッテリーとそれぞれ連結された複数の温度検知部と、
前記複数の温度検知部と共有して用いられる一つの基準抵抗を連結して前記複数の温度検知部に温度検出電圧を印加させ、印加された前記温度検出電圧の電圧値に基づいて前記複数の温度検知部の抵抗値を算出し、算出された前記抵抗値に基づいて前記複数の温度検知部とそれぞれ連結された前記複数のバッテリーの温度を検出するバッテリー管理システム(Battery Management System;BMS)と、
を含み、
前記BMSは、
前記基準抵抗と、前記複数の温度検知部とが順次接続された場合、
前記基準抵抗の抵抗値と、接続された前記複数の温度検知部の数と、前記複数の温度検知部の抵抗値の総和と、対応する温度検知部からの最後の温度検知部までの抵抗値の総和と、前記印加された温度検出電圧の電圧値とを基にして、対応する温度検知部に印加される電圧の電圧値の計算式を導出し、
前記導出された計算式と、前記対応する温度検知部で測定された電圧値を用いた連立計算を介して前記複数の温度検知部の抵抗値を算出する
バッテリー温度検出システム。
【請求項2】
前記複数の温度検知部は、一つ以上のサーミスタをそれぞれ含む、請求項1に記載のバッテリー温度検出システム。
【請求項3】
前記基準抵抗は、
前記複数の温度検知部のうち最前端に位置した温度検知部と連結され、
前記複数の温度検知部は、
前記最前端に位置した温度検知部から最後端に位置した温度検知部まで順次連結される、請求項1または2に記載のバッテリー温度検出システム。
【請求項4】
前記BMSは、
前記基準抵抗と前記複数の温度検知部が順次連結された場合、下記の[数1]に基づいて連結された前記複数の温度検知部に印加される前記温度検出電圧の電圧値を算出する、バッテリー温度検出システムであって、
【数1】
【数2】
Vnは前記基準抵抗と連結された前記温度検知部を最前端として、n番目の前記温度検知部と、n-1番目の前記温度検知部との間の電位、mは連結された前記複数の温度検知部の個数、Rpは前記基準抵抗の抵抗値、RTは連結された前記複数の温度検知部の抵抗値の総和、上記[数2]はn番目の前記温度検知部からm番目の前記温度検知部までの抵抗値の総和、およびVpは前記温度検出電圧の電圧値である、
請求項1から3のいずれか一項に記載のバッテリー温度検出システム。
【請求項5】
前記BMSは、
前記複数の温度検知部に印加された前記温度検出電圧の電圧値をそれぞれ測定し、測定された前記温度検出電圧の電圧値と算出された前記温度検出電圧の電圧値に基づいて前記複数の温度検知部の抵抗値を算出する、請求項4に記載のバッテリー温度検出システム。
【請求項6】
前記BMSは、
前記基準抵抗と前記複数の温度検知部が連結されていない状態でバッテリー温度検出要請を受信する場合、前記基準抵抗と前記複数の温度検知部を順次連結し、下記の[数3]に基づいて連結された前記複数の温度検知部の抵抗値をそれぞれ算出する、バッテリー温度検出システムであって、
【数3】
【数4】
Rnはn番目に位置した前記温度検知部の抵抗値、Vpは前記温度検出電圧の電圧値、Vn'はn番目の前記温度検知部において測定される前記温度検出電圧の電圧値、Rpは前記基準抵抗の抵抗値、および上記[数4]は最前端に位置した前記温度検知部からn-1番目の前記温度検知部までの抵抗値の総和であり、n=1の場合に[数4]の値は0となる、
請求項1から3のいずれか一項に記載のバッテリー温度検出システム。
【請求項7】
複数のバッテリーとそれぞれ連結された複数の温度検知部と共有して用いられる基準抵抗を連結して前記複数の温度検知部に温度検出電圧を印加させるステップと、
前記複数の温度検知部に印加された前記温度検出電圧の電圧値に基づいて前記複数の温度検知部の抵抗値を算出するステップと、
算出された前記抵抗値に基づいて前記複数の温度検知部とそれぞれ連結された前記複数のバッテリーの温度を検出するステップと、
を含み、
BMSは、
前記基準抵抗と、前記複数の温度検知部とが順次接続された場合、
前記基準抵抗の抵抗値と、接続された前記複数の温度検知部の数と、前記複数の温度検知部の抵抗値の総和と、対応する温度検知部からの最後の温度検知部までの抵抗値の総和と、前記印加された温度検出電圧の電圧値を基にして、対応する温度検知部に印加される電圧の電圧値の計算式を導出し、
前記導出された計算式と、前記対応する温度検知部で測定された電圧値を用いた連立計算を介して前記複数の温度検知部の抵抗値を算出する
バッテリー温度検出方法。
【請求項8】
前記複数の温度検知部は、一つ以上のサーミスタをそれぞれ含む、請求項7に記載のバッテリー温度検出方法。
【請求項9】
前記基準抵抗は、
前記複数の温度検知部のうち最前端に位置した温度検知部と連結され、
前記複数の温度検知部は、
前記最前端に位置した温度検知部から最後端に位置した温度検知部まで順次連結される、請求項7または8に記載のバッテリー温度検出方法。
【請求項10】
前記算出するステップは、
前記基準抵抗と前記複数の温度検知部が順次連結された場合、下記の[数1]に基づいて連結された前記複数の温度検知部に印加される前記温度検出電圧の電圧値を算出するステップを含む、バッテリー温度検出方法であって、
【数1】
【数2】
Vnは前記基準抵抗と連結された前記温度検知部を最前端として、n番目の前記温度検知部、n-1番目の前記温度検知部との間の電位、mは連結された前記複数の温度検知部の個数、Rpは前記基準抵抗の抵抗値、RTは連結された前記複数の温度検知部の抵抗値の総和、上記[数2]はn番目の前記温度検知部からm番目の前記温度検知部までの抵抗値の総和、およびVpは前記温度検出電圧の電圧値である、
請求項7から9のいずれか一項に記載のバッテリー温度検出方法。
【請求項11】
前記算出するステップは、
前記複数の温度検知部に印加された前記温度検出電圧の電圧値をそれぞれ測定し、測定された前記温度検出電圧の電圧値と算出された前記温度検出電圧の電圧値に基づいて前記複数の温度検知部の抵抗値を算出するステップをさらに含む、請求項10に記載のバッテリー温度検出方法。
【請求項12】
前記算出するステップは、
前記基準抵抗と前記複数の温度検知部が連結されていない状態でバッテリー温度検出要請を受信する場合、前記基準抵抗と前記複数の温度検知部を順次連結し、下記の[数3]に基づいて連結された前記複数の温度検知部の抵抗値をそれぞれ算出するステップを含む、バッテリー温度検出方法であって、
【数3】
【数4】
Rnはn番目に位置した前記温度検知部の抵抗値、Vpは前記温度検出電圧の電圧値、Vn'はn番目の前記温度検知部において測定される前記温度検出電圧の電圧値、Rpは前記基準抵抗の抵抗値、および上記[数4]は最前端に位置した前記温度検知部からn-1番目の前記温度検知部までの抵抗値の総和であり、n=1の場合に[数4]の値は0となる、
請求項7から9のいずれか一項に記載のバッテリー温度検出方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は2017年10月16日付の韓国特許出願第10-2017-0133982号に基づいた優先権の利益を主張し、上記韓国特許出願の文献に開示された全ての内容は本明細書の一部として含まれる。
【0002】
本発明は、バッテリー温度検出システムおよび方法に関し、より具体的には、バッテリーの温度を測定するためにバッテリーと連結された温度検知部に印加される電圧の大きさに基づいて温度検知部の抵抗値を算出し、算出された抵抗値に基づいて温度検知部と連結されたバッテリーの温度を検出することができるバッテリー温度検出システムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0003】
一般に、2次電池は、電気自動車、エネルギー貯蔵システムおよび無停電電源供給装置のような高容量を必要とする環境では、単位2次電池セル(Cell)を複数接合することによって一つのバッテリーモジュールとして用いることができ、場合によってはバッテリーモジュールを複数接合して用いることができる。
【0004】
複数のバッテリーモジュールを共に用いる場合、過電流および過電圧などのような異常動作によりバッテリーモジュールが過熱し、そのためにバッテリーモジュールが膨れて破損するなどの問題が発生しうる。このような問題点を補完するために、複数接合して用いる場合、常に各個別モジュールの電圧、電流および温度を測定および検出することによって、バッテリーモジュールに異常が発生するのを防止する必要性がある。
【0005】
図1に示すように、従来のバッテリー温度検出システムは、上述した問題を解決するために、複数のバッテリーモジュールごとにバッテリーモジュールの温度を検出するための温度検出センサ10と温度検出センサ10によりセンシングされた情報を用いて温度値を測定する温度測定回路20をそれぞれ設けることによって、バッテリーモジュールの温度をそれぞれ測定した。しかし、従来のバッテリー温度検出システムは、バッテーモジュールごとに温度測定回路20を設けなければならないため、部品の体積が増加して効率を落とし、費用を増加させるという問題がある。
【0006】
そこで、本発明者は、従来のバッテリー温度検出システムが有する問題点を解決するために、複数の温度検出センサが一つの基準抵抗を共通に用いてバッテリーモジュールの温度を検出することによって、バッテリーモジュールに連結された温度検出センサごとに温度測定回路を備える必要がないバッテリー温度検出システムおよび方法を開発するに至った。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上述した問題点を解決するために導き出されたものであり、本発明の目的は、一つ以上のバッテリーの温度を測定するために一つ以上のバッテリーごとにそれぞれ連結された一つ以上の温度検知部と基準抵抗を連結して一つ以上の温度検出電圧を印加し、印加された温度検出電圧の電圧値に基づいて一つ以上の温度検知部それぞれの抵抗値を算出し、算出された抵抗値に基づいて一つ以上の温度検知部とそれぞれ連結された一つ以上のバッテリーの温度を検出できるバッテリー温度検出システムおよび方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施形態によるバッテリー温度検出システムは、一つ以上のバッテリーとそれぞれ連結された一つ以上の温度検知部、および上記一つ以上の温度検知部と基準抵抗を連結して上記一つ以上の温度検知部に温度検出電圧を印加させ、印加された上記温度検出電圧の電圧値に基づいて上記一つ以上の温度検知部の抵抗値を算出し、算出された上記抵抗値に基づいて上記一つ以上の温度検知部とそれぞれ連結された上記一つ以上のバッテリーの温度を検出するバッテリー管理システム(Battery Management System;BMS)を含む。
【0009】
一つの実施形態において、上記バッテリー温度検出システムは、上記一つ以上の温度検知部に対する多重化(Multiplexing)を実行し、上記一つ以上の温度検知部のいずれか一つ以上の温度検知部を選択して上記基準抵抗と連結する連結部をさらに含んでもよく、上記BMSは、上記基準抵抗と温度検出電圧源との間に介在し、上記温度検出電圧源から上記温度検出電圧が供給されるのを制御するスイッチ部を含んでもよい。
【0010】
一つの実施形態において、上記BMSは、上記連結部が選択した上記一つ以上の温度検知部と上記基準抵抗および上記温度検出電圧源を連結し、上記連結部により選択されなかった一つ以上の温度検知部は上記温度検出電圧源と断絶させ、上記連結部がいかなる温度検知部も選択しない場合、上記スイッチ部を制御して上記基準抵抗と上記温度検出電圧源との間を遮断させてもよい。
【0011】
一つの実施形態において、上記一つ以上の温度検知部は、一つ以上のサーミスタ(Thermistor)をそれぞれ含んでもよい。
【0012】
一つの実施形態において、上記基準抵抗は、上記一つ以上の温度検知部のうち最前端に位置した温度検知部と連結されてもよく、上記一つ以上の温度検知部は、上記最前端に位置した温度検知部から最後端に位置した温度検知部まで順次連結されてもよい。
【0013】
一つの実施形態において、上記BMSは、上記基準抵抗と上記一つ以上の温度検知部が連結された場合、下記の[数1]に基づいて連結された上記一つ以上の温度検知部に印加される上記温度検出電圧の電圧値を算出してもよい。
【0014】
【0015】
ここで、Vnはn番目の温度検知部に印加される上記温度検出電圧の電圧値、mは連結された上記一つ以上の温度検知部の個数、Rpは上記基準抵抗の抵抗値、RTは連結された上記一つ以上の温度検知部の抵抗値の総和、下記[数2]はn番目の温度検知部からm番目の温度検知部までの抵抗値の総和、およびVpは上記温度検出電圧の電圧値である。
【0016】
【0017】
一つの実施形態において、上記BMSは、上記一つ以上の温度検知部に印加された上記温度検出電圧の電圧値をそれぞれ測定し、測定された上記温度検出電圧の電圧値と算出された上記温度検出電圧の電圧値に基づいて上記一つ以上の温度検知部の抵抗値を算出してもよい。
【0018】
一つの実施形態において、上記BMSは、上記基準抵抗と上記一つ以上の温度検知部が連結されていない状態でバッテリー温度検出要請を受信する場合、上記基準抵抗と上記一つ以上の温度検知部を順次連結し、下記の[数3]に基づいて連結された上記一つ以上の温度検知部の抵抗値をそれぞれ算出してもよい。
【0019】
【0020】
ここで、Rnはn番目に位置した温度検知部の抵抗値、Vpは上記温度検出電圧の電圧値、Vn'はn番目の温度検知部において測定される上記温度検出電圧の電圧値、Rpは上記基準抵抗の抵抗値、および下記[数4]は上記最前端に位置した温度検知部からn-1番目の温度検知部までの抵抗値の総和である(但し、n=1の場合に[数4]の値は0となる)。
【0021】
【0022】
本発明の一実施形態によるバッテリー温度検出方法は、一つ以上のバッテリーとそれぞれ連結された一つ以上の温度検知部と基準抵抗を連結して上記一つ以上の温度検知部に温度検出電圧を印加させるステップ、上記一つ以上の温度検知部に印加された上記温度検出電圧の電圧値に基づいて上記一つ以上の温度検知部の抵抗値を算出するステップ、および算出された上記抵抗値に基づいて上記一つ以上の温度検知部とそれぞれ連結された上記一つ以上のバッテリーの温度を検出するステップを含む。
【0023】
一つの実施形態において、上記バッテリー温度検出方法は、上記一つ以上の温度検知部に対する多重化(Multiplexing)を実行し、上記一つ以上の温度検知部のいずれか一つ以上の温度検知部を選択して上記基準抵抗と連結するステップをさらに含んでもよく、上記印加させるステップは、上記基準抵抗と上記温度検出電圧源との間に介在するスイッチ部を制御して上記温度検出電圧源から上記温度検出電圧が供給されるのを制御するステップを含んでもよい。
【0024】
一つの実施形態において、上記印加させるステップは、選択した上記一つ以上の温度検知部と上記基準抵抗および上記温度検出電圧源を連結し、選択されなかった一つ以上の温度検知部は上記温度検出電圧源と断絶させ、いかなる温度検知部も選択しない場合、上記スイッチ部を制御して上記基準抵抗と上記温度検出電圧源との間を遮断させるステップをさらに含んでもよい。
【0025】
一つの実施形態において、上記一つ以上の温度検知部は、一つ以上のサーミスタ(Thermistor)をそれぞれ含んでもよい。
【0026】
一つの実施形態において、上記基準抵抗は、上記一つ以上の温度検知部のうち最前端に位置した温度検知部と連結されてもよく、上記一つ以上の温度検知部は、上記最前端に位置した温度検知部から最後端に位置した温度検知部まで順次連結されてもよい。
【0027】
一つの実施形態において、上記算出するステップは、上記基準抵抗と上記一つ以上の温度検知部が連結された場合、下記の[数1]に基づいて連結された上記一つ以上の温度検知部に印加される上記温度検出電圧の電圧値を算出するステップを含んでもよい。
【0028】
【0029】
ここで、Vnはn番目の温度検知部に印加される上記温度検出電圧の電圧値、mは連結された上記一つ以上の温度検知部の個数、Rpは上記基準抵抗の抵抗値、RTは連結された上記一つ以上の温度検知部の抵抗値の総和、下記[数2]はn番目の温度検知部からm番目の温度検知部までの抵抗値の総和、およびVpは上記温度検出電圧の電圧値である。
【0030】
【0031】
一つの実施形態において、上記算出するステップは、上記一つ以上の温度検知部に印加された上記温度検出電圧の電圧値をそれぞれ測定し、測定された上記温度検出電圧の電圧値と算出された上記温度検出電圧の電圧値に基づいて上記一つ以上の温度検知部の抵抗値を算出するステップをさらに含んでもよい。
【0032】
一つの実施形態において、上記算出するステップは、上記基準抵抗と上記一つ以上の温度検知部が連結されていない状態でバッテリー温度検出要請を受信する場合、上記基準抵抗と上記一つ以上の温度検知部を順次連結し、下記の[数3]に基づいて連結された上記一つ以上の温度検知部の抵抗値をそれぞれ算出するステップを含んでもよい。
【0033】
【0034】
ここで、Rnはn番目に位置した温度検知部の抵抗値、Vpは上記温度検出電圧の電圧値、Vn'はn番目の温度検知部において測定される上記温度検出電圧の電圧値、Rpは上記基準抵抗の抵抗値、および下記[数4]は上記最前端に位置した温度検知部からn-1番目の温度検知部までの抵抗値の総和である(但し、n=1の場合に[数4]の値は0となる)。
【0035】
【発明の効果】
【0036】
本発明は、バッテリーの温度を測定するためにバッテリーごとにそれぞれ連結された温度検知部と基準抵抗を順次連結して温度検出電圧を印加し、印加された温度検出電圧の大きさに基づいて温度検知部それぞれの抵抗値を算出し、算出された抵抗値に基づいて一つ以上の温度検知部とそれぞれ連結された一つ以上のバッテリーの温度を検出できるという利点がある。
【0037】
また、本発明は、バッテリーごとにそれぞれ連結された温度検知部が一つの基準抵抗を共有して用いることによって、それぞれの温度検知部ごとに温度測定回路を備える必要がないため、温度測定回路に用いられるプルアップ(Pull-up)抵抗およびキャパシタ(Capacitor)の使用を減らすことができ、それにより、システムの体積を減少でき、費用を節減できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【
図1】従来のバッテリー温度検出システムを概略的に示す図である。
【
図2】本発明の一実施形態によるバッテリー温度検出システム100の構成要素を概略的に示す図である。
【
図3】本発明の一実施形態によるバッテリー温度検出システム100の構成要素を概略的に示す図である。
【
図4】本発明の一実施形態によるバッテリー温度検出システム100の構成要素を概略的に示す図である。
【
図5】本発明の他の一実施形態によるバッテリー温度検出システム100'の構成要素を概略的に示す図である。
【
図6】本発明の一実施形態によるバッテリー温度検出システム100を用いてバッテリーの温度を検出する一連の過程を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0039】
以下では本発明の理解を助けるために好ましい実施形態を提示する。但し、下記の実施形態は本発明をより容易に理解するために提供されるものに過ぎず、本実施形態によって本発明の内容が限定されるものではない。
【0040】
図2~4は、本発明の一実施形態によるバッテリー温度検出システム100の構成要素を概略的に示す図である。
【0041】
図2~4を参照すれば、本発明の一実施形態によるバッテリー温度検出システム100は、温度検知部110およびバッテリー管理システム(Battery Management System;BMS)120を含んで構成されることができる。
【0042】
図2~4に示されたバッテリー温度検出システム100は一実施形態によるものであって、その構成要素が
図2~4に示された実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて付加、変更または削除されてもよい。
【0043】
先ず、温度検知部110は、一つ以上のバッテリーとそれぞれ連結されることができ、連結されたバッテリーの温度を検出することができる。例えば、温度検知部110は、一つ以上のサーミスタ(Thermistor)をそれぞれ含むことができる。
【0044】
サーミスタは、マンガン、ニッケル、銅、コバルト、クロム、鉄などの酸化物を各種組み合わせて混合焼結した半導体素子であり、温度に応じて電気抵抗値が変化する特性を有する素子であってもよい。例えば、温度と抵抗値が比例特性を有するPTC(positive temperature coefficient thermistor)、温度と抵抗値が反比例特性を有するNTC(negative temperature coefficient thermistor)、および特定温度において抵抗値が急変するCIR(critical temperature resistor)を含むことができる。
【0045】
一つの実施形態において、温度検知部110はPTCまたはNTCを含むことができ、後述のBMS120がPTCまたはNTCの抵抗値とマッチングする温度値を選択することによって、バッテリーの温度を検出するようにすることができる。
【0046】
一つの実施形態において、一つ以上の温度検知部110は、温度を測定しようとする対象のバッテリーを含むバッテリーモジュールまたはバッテリーパックに共にパッケージングできる。
【0047】
BMS120は、一つ以上の温度検知部110に温度検出電圧を印加させて一つ以上の温度検知部110の抵抗値を算出することができ、算出された抵抗値に基づいて一つ以上のバッテリーの温度を検出することができる。このために、BMSは、温度測定回路121および制御部122を含むことができる。
【0048】
温度測定回路121は、一つ以上の温度検知部110と連結されてそれぞれの温度検知部110ごとに温度検出のための温度検出電圧を印加させることができ、印加された電圧値を後述の制御部122に提供することができる。このために、温度測定回路121は、基準抵抗121aおよび温度検出電圧源121bを含むことができる。
【0049】
基準抵抗121aは一つ以上の温度検知部110のうち最前端に位置した温度検知部110と連結されることができ、一つ以上の温度検知部110は最前端に位置した温度検知部110から最後端に位置した温度検知部110まで順次連結されることができる。
【0050】
一つの実施形態において、基準抵抗121aと一つ以上の温度検知部110は、デイジーチェーン(Daisy Chain)結線方式で連結されることができる。
【0051】
一つの実施形態において、基準抵抗121aと一つ以上の温度検知部110との間にはそれぞれスイッチング素子123が備えられることができ、スイッチング素子123のオン/オフ制御によって基準抵抗121aと一つ以上の温度検知部110は互いに連結および短絡されることができる。
図4にスイッチング素子123は一つ以上の温度検知部110の間にのみ介在するものとして示されているが、これに限定されず、一つ以上の温度検知部110の間だけでなく基準抵抗121aと最前端に位置した温度検知部110との間にも介在してもよい。
【0052】
一つの実施形態において、基準抵抗121aは、温度測定のための温度測定回路121の入出力端子と温度検出電圧源121bとの間に接続されるプルアップ抵抗(Pull-up resistor)であってもよく、一つ以上の温度検知部110と連結されて後述の温度検出電圧源121bから印加される温度検出電圧の配分を行うことができる。
【0053】
温度検出電圧源121bは、基準抵抗121aと連結されることができ、温度検出電圧を出力して一つ以上の温度検知部110に印加することができる。
【0054】
ここで、温度検出電圧は、バッテリーから出力される電圧とは別途に、一つ以上の温度検知部110に印加して一つ以上の温度検知部110の抵抗値を算出するために印加される電圧を意味する。
【0055】
温度測定回路121は、温度検出電圧源121bから出力されて一つ以上の温度検知部110ごとにそれぞれ印加される温度検出電圧の電圧値を後述の制御部122に提供することができる。例えば、温度測定回路121は、アナログ-デジタルコンバータ(Analog-Digital Converter;ADC、図示せず)を含むことができる。温度測定回路121は、ADCを介して一つ以上の温度検知部110に印加される温度検出電圧をデジタル値に変換して後述の制御部122に提供することができる。
【0056】
制御部122は、温度測定回路121から提供される一つ以上の温度検知部110ごとにそれぞれ印加される温度検出電圧の電圧値に基づいて一つ以上の温度検知部110の抵抗値を算出することができ、算出された抵抗値に基づいて一つ以上の温度検知部110とそれぞれ連結された一つ以上のバッテリーの温度を検出することができる。
【0057】
一つの実施形態において、制御部122は、基準抵抗121aと一つ以上の温度検知部110が連結された場合、下記の[数1]に基づいて連結された一つ以上の温度検知部110に印加される温度検出電圧の電圧値を算出することができる。
【0058】
【0059】
ここで、Vnはn番目の温度検知部110に印加される温度検出電圧の電圧値、mは連結された一つ以上の温度検知部110の個数、Rpは基準抵抗121aの抵抗値、RTは連結された一つ以上の温度検知部110の抵抗値の総和、下記[数2]はn番目の温度検知部110からm番目の温度検知部110までの抵抗値の総和、およびVpは温度検出電圧の電圧値である。
【0060】
【0061】
また、制御部122は、一つ以上の温度検知部110に印加された温度検出電圧の電圧値Vn'をそれぞれ測定することができ、測定された温度検出電圧の電圧値Vn'と上述の[数1]により算出された温度検出電圧の電圧値Vnに基づいて一つ以上の温度検知部110の抵抗値Rnを算出することができる。
【0062】
ここで、制御部122が温度検出電圧の電圧値Vn'を測定するということは、温度測定回路121から一つ以上の温度検知部110ごとにそれぞれ印加される温度検出電圧の電圧値Vn'の提供を受けることを意味する。
【0063】
例えば、
図3に示すように、基準抵抗121aと2個の温度検知部(110-1および110-2)が順次連結された場合、温度検出電圧源121bから出力される温度検出電圧VPが基準抵抗121aと2個の温度検知部(110-1および110-2)に印加される。温度測定回路121は、2個の温度検知部(110-1および110-2)に実際に印加される温度検出電圧の電圧値(V1'およびV2')を制御部122に提供することができる。この時、2個の温度検知部(110-1および110-2)に実際に印加される温度検出電圧の電圧値(V1'およびV2')がそれぞれ3Vおよび1Vであってもよい。また、制御部122は、上述の[数1]を用いて2個の温度検知部(110-1および110-2)に印加される温度検出電圧の電圧値(V1およびV2)を算出することができる。ここで、基準抵抗121aの抵抗値Rpが10KΩであり、温度検出電圧源121bから出力される温度検出電圧の電圧値Vpが5Vである場合、最前端に位置した温度検知部110-1に印加される温度検出電圧の電圧値V1は5(R1+R2)/(10KΩ+R1+R2)になり、2番目に位置した温度検知部110-2に印加される温度検出電圧の電圧値V2は5*R2/(10KΩ+R1+R2)になる。
【0064】
この時、2個の温度検知部(110-1および110-2)に実際に印加される温度検出電圧の電圧値(V1'およびV2')と2個の温度検知部(110-1および110-2)に印加される温度検出電圧の電圧値(V1およびV2)が同じ値を有しなければならないため、「3V=(R1+R2)/(10KΩ+R1+R2)」および「1V=5*R2/(10KΩ+R1+R2)」の二つの式が算出される。
【0065】
制御部122は、算出された二つの式を連立計算することができる。例えば、制御部122は、1番目の式である「3V=(R1+R2)/(10KΩ+R1+R2)」を通じて「R1=15-R-2」を算出することができ、これを2番目の式に代入することによってR1およびR2の値を10KΩおよび5KΩに算出することができる。
【0066】
一つの実施形態において、制御部122は、算出された温度検知部110の抵抗値Rnに基づいて温度検知部110と連結されたバッテリーの温度を検出することができる。例えば、温度検知部110がPTCを含む場合、BMS120は、PTCの温度に応じた抵抗値を実験的に測定し、測定された抵抗値は温度値とマッチングしてデータテーブル(data table)またはルックアップテーブル(Look-up table)として格納することができる。その後、制御部122は、PTCを含む温度検知部110の抵抗値を算出することができ、算出された抵抗値とマッチングする温度値を既に格納されたデータテーブルまたはルックアップテーブルのうちから選択することによって温度検知部110と連結されたバッテリーの温度値を検出することができる。しかし、本発明は、これに限定されず、抵抗値を用いて温度を算出するいかなる方式でも適用できる。例えば、一つ以上の温度検知部110がサーミスタを含む場合、サーミスタの成分を考慮した温度算出式に上記抵抗値を代入することによって温度を検出することができる。
【0067】
一つの実施形態において、一つ以上の温度検知部110と基準抵抗121aは連結されていない状態であってもよい。この時、制御部122が基準抵抗121aと一つ以上の温度検知部110が連結されていない状態でバッテリー温度検出要請を受信する場合、制御部122は、基準抵抗121aと一つ以上の温度検知部110を順次連結し、下記の[数3]に基づいて連結された一つ以上の温度検知部110の抵抗値をそれぞれ算出することができる。
【0068】
【0069】
ここで、Rnはn番目に位置した温度検知部110の抵抗値、Vpは温度検出電圧の電圧値、Vn'はn番目の温度検知部110において測定される温度検出電圧の電圧値、Rpは基準抵抗121aの抵抗値、および下記[数4]は最前端に位置した温度検知部110からn-1番目の温度検知部110までの抵抗値の総和である(但し、n=1の場合に[数4]の値は0となる)。
【0070】
【0071】
例えば、基準抵抗121aと一つ以上の温度検知部110が連結されていない状態でバッテリー温度検出要請を受信する場合、制御部122は、基準抵抗121aと最前端に位置した温度検知部110を連結させることができる。
【0072】
ここで、バッテリー温度検出要請は、本発明の一実施形態によるバッテリー温度検出システム100の使用者がバッテリーの温度を検出しようとする場合、または外部システムがバッテリーの状態情報として温度情報を取得しようとする場合に出力する信号を意味する。
【0073】
制御部122は、バッテリー温度検出要請が入力される場合、基準抵抗121aと最前端に位置した温度検知部110との間に介在したスイッチング素子(図示せず)を制御して基準抵抗121aと最前端に位置した温度検知部110を連結することができ、上述の[数3]を用いて最前端に位置した温度検知部110の抵抗値R1を算出することができる。例えば、基準抵抗121aの抵抗値RPが10KΩであり、温度検出電圧の電圧値VPが5Vであり、温度測定回路121において測定される最前端に位置した温度検知部110に印加された温度検出電圧の電圧値V1'が2.5Vである場合、最前端に位置した温度検知部110の抵抗値R1は、(2.5V*10KΩ)/(5V-2.5V)として10KΩになる。
【0074】
最前端に位置した温度検知部110の抵抗値R1が算出された後、制御部122は、2番目に位置した温度検知部110と最前端に位置した温度検知部110との間に介在したスイッチング素子123を制御して2番目に位置した温度検知部110と最前端に位置した温度検知部110を連結し、上述の[数3]を用いて2番目に位置した温度検知部110の抵抗値R2を算出することができる。例えば、2番目に位置した温度検知部110に印加された温度検出電圧の電圧値V2'が1Vである場合、算出された2番目に位置した温度検知部110の抵抗値R2は、(1V*(10KΩ+10KΩ))/(5V-1V)として5KΩになる。制御部122は、上述の方法により最後端に位置した温度検知部110の抵抗値まで算出することができ、最後端に位置した温度検知部110の抵抗値を算出した後、基準抵抗121aと一つ以上の温度検知部110の連結状態をオフ状態に変更することができる。以下では、
図5を参照して本発明の他の一実施形態によるバッテリー温度検出システム100'について説明する。
【0075】
図5は、本発明の他の一実施形態によるバッテリー温度検出システム100'の構成要素を概略的に示す図である。
【0076】
図5を参照すれば、本発明の他の一実施形態によるバッテリー温度検出システム100'は、
図2~4に示された本発明の一実施形態によるバッテリー温度検出システム100に連結部130をさらに備えることができる。
【0077】
連結部130は、一つ以上の温度検知部110に対する多重化(Multiplexing)を実行することができ、一つ以上の温度検知部110のいずれか一つ以上の温度検知部110を選択して基準抵抗121aと連結することができる。一例として、連結部130は、多重化可能なマルチプレクサー(Multiplexer)であってもよい。
【0078】
ここで、多重化とは、多重信号や情報ストリームを単一の複合信号の形態で同時に送り、受信側で別個の信号に復元することを意味する。
【0079】
連結部130の入力端子は一つ以上の温度検知部110と連結されることができ、連結部130は制御部122の制御に基づいて一つ以上の温度検知部110のいずれか一つ以上の温度検知部110を選択して選択的に連結することができる。
【0080】
BMS120は、連結部130が選択した一つ以上の温度検知部110と基準抵抗121aおよび温度検出電圧源121bを連結し、連結部130により選択されなかった一つ以上の温度検知部110は温度検出電圧源121bと断絶させることができる。また、BMS120は、連結部130がいかなる温度検知部も選択しない場合、基準抵抗121aと温度検出電圧源121bとの間を遮断させることができる。このために、BMS120は、基準抵抗121aと温度検出電圧源121bとの間に介在し、温度検出電圧源121bから温度検出電圧が供給されるのを制御できるスイッチ部121cをさらに含むことができる。
【0081】
本発明の他の一実施形態によるバッテリー温度検出システム100'において、制御部122は、外部からバッテリー温度検出要請が入力される場合、連結部130を制御して温度を検出しようとするバッテリーと連結された温度検知部110と基準抵抗121aを連結し、連結された温度検知部110に温度検出電圧を印加することができる。この時、連結された温度検知部110の抵抗値Rnは、温度検出電圧の電圧値VP、基準抵抗121aの抵抗値RPおよび電圧分配法則を用いて算出されることができる。例えば、基準抵抗121aの抵抗値RPが10KΩであり、温度検出電圧の電圧値VPが5Vであり、連結部130を介して連結された温度検知部110に印加された温度検出電圧の電圧値Vn'が2.5Vである場合、電圧分配法則を通じて連結された温度検知部110の抵抗値Rnが10KΩであることを算出することができる。以下では、
図6を参照して本発明の一実施形態によるバッテリー温度検出システム100を用いたバッテリー温度検出方法について説明する。
【0082】
図6は、本発明の一実施形態によるバッテリー温度検出システム100を用いてバッテリーの温度を検出する一連の過程を説明するためのフローチャートである。
【0083】
図6を参照すれば、先ず、基準抵抗と一つ以上の温度検知部を連結し(S110)、連結された基準抵抗および一つ以上の温度検知部に温度検出電圧を印加する(S120)。その後、S120ステップで一つ以上の温度検知部に印加された温度検出電圧の電圧値を測定し(S130)、[数1]を用いて一つ以上の温度検知部に印加される温度検出電圧の電圧値を算出する(S140)。
【0084】
S130ステップで測定された一つ以上の温度検知部に印加された温度検出電圧の電圧値とS140ステップで算出された一つ以上の温度検知部に印加される温度検出電圧の電圧値を通じて一つ以上の温度検知部の抵抗値を算出し(S150)、算出された抵抗値とマッチングする温度値を選択することによって一つ以上の温度検知部と連結されたバッテリーの温度を検出する(S160)
【0085】
前述したバッテリー温度検出方法は、図面に提示されたフローチャートを参照して説明された。簡単に説明するために、上記方法は一連のブロックで図示し説明されたが、本発明は上記ブロックの順に限定されず、幾つかのブロックは他のブロックと本明細書で図示し記述されたものとは互いに異なる順にまたは同時になされてもよく、同一または類似した結果を達成する様々な他の分枝、流れ経路およびブロックの順が実現されてもよい。また、本明細書にて記述される方法の実現のために示された全てのブロックが要求されなくてもよい。
【0086】
以上では本発明の好ましい実施形態を参照して説明したが、上記技術分野の熟練した当業者であれば、下記の特許請求の範囲に記載された本発明の思想および領域から逸脱しない範囲内で本発明を多様に修正および変更できることを理解することができる。