(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-04
(45)【発行日】2022-07-12
(54)【発明の名称】エネルギー貯蔵装置を含む無停電電源供給システム
(51)【国際特許分類】
H02J 9/06 20060101AFI20220705BHJP
H02J 7/00 20060101ALI20220705BHJP
H02J 7/34 20060101ALI20220705BHJP
H01M 10/44 20060101ALI20220705BHJP
H01M 10/48 20060101ALI20220705BHJP
【FI】
H02J9/06 120
H02J7/00 B
H02J7/34 G
H01M10/44 Q
H01M10/44 P
H01M10/48 P
(21)【出願番号】P 2019543961
(86)(22)【出願日】2017-08-24
(86)【国際出願番号】 KR2017009274
(87)【国際公開番号】W WO2018159910
(87)【国際公開日】2018-09-07
【審査請求日】2019-08-15
(31)【優先権主張番号】10-2017-0026520
(32)【優先日】2017-02-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2017-0026513
(32)【優先日】2017-02-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2017-0026514
(32)【優先日】2017-02-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】593121379
【氏名又は名称】エルエス、エレクトリック、カンパニー、リミテッド
【氏名又は名称原語表記】LS ELECTRIC CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】127,LS-ro,Dongan-gu,Anyang-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100140822
【氏名又は名称】今村 光広
(72)【発明者】
【氏名】リ、ジ-ホン
(72)【発明者】
【氏名】ユン、ドン-ジン
(72)【発明者】
【氏名】キム、ジ-ホン
(72)【発明者】
【氏名】リ、ユン-ジェ
(72)【発明者】
【氏名】キム、ミン-ジェ
【審査官】辻丸 詔
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-052134(JP,A)
【文献】特開平11-027877(JP,A)
【文献】特開2007-124783(JP,A)
【文献】特開2013-258827(JP,A)
【文献】特開2007-267501(JP,A)
【文献】特開2016-063556(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 9/06
H02J 7/00
H02J 7/34
H01M 10/44
H01M 10/48
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
系統に連結された無停電電源供給システムにおいて、
前記系統の交流電圧を直流電圧に変換する第1のコンバータ;
前記第1のコンバータと直列に連結され、前記第1のコンバータから出力された直流電圧を交流電圧に変換して負荷に伝達する第2のコンバータ;
前記第1のコンバータ及び前記第2のコンバータの間のノードに電気的に連結されて充放電を行うバッテリーを含むエネルギー貯蔵装置;及び、
前記第1及び第2のコンバータの動作状態を受信し、これに基づいて、前記無停電電源供給システムの動作を制御するPLCを含むものの、
前記PLCは、受信された前記第1及び第2のコンバータの動作状態を用いて、前記エネルギー貯蔵装置の動作モードを判断する
ものであり、
前記エネルギー貯蔵装置は、
前記PLCは、前記エネルギー貯蔵装置のモード切替回数をカウントし、前記モード切替回数が予め定められた設定値より大きくなる場合、前記無停電電源供給システムを停止させて、前記系統を前記負荷に連結させる、
無停電電源供給システム。
【請求項2】
前記PLCは、前記第1のコンバータの動作状態が故障であると判断される場合、前記エネルギー貯蔵装置の動作モードをUPSモードと判断又は切り替えて、
前記第1のコンバータをリセットさせる、
請求項1に記載の無停電電源供給システム。
【請求項3】
前記エネルギー貯蔵装置は、前記バッテリー及び前記ノードの間に連結され、両端にかかった直流電圧の大きさを変換する第3のコンバータをさらに含み、
前記PLCは、
前記第1のコンバータのリセット後、前記第1のコンバータの動作状態が正常であると判断される場合、前記エネルギー貯蔵装置の動作モードを一般モードに切り替え、
前記第1のコンバータのリセット後、前記第1のコンバータの動作状態が故障であると判断される場合、前記エネルギー貯蔵装置の動作モードをUPSモードに切り替えて、前記第2及び第3のコンバータの動作状態をモニタリングする、
請求項2に記載の無停電電源供給システム。
【請求項4】
前記PLCは、前記第3のコンバータの動作状態が故障であると判断される場合、前記無停電電源供給システムを停止させて、前記系統を前記負荷に連結させる、
請求項3に記載の無停電電源供給システム。
【請求項5】
前記エネルギー貯蔵装置は、前記バッテリー及び前記ノードの間に連結され、両端にかかった直流電圧の大きさを変換する第3のコンバータをさらに含み、
前記PLCは、
前記第3のコンバータの動作状態が動作中である場合、前記エネルギー貯蔵装置の動作モードをUPSモードと判断し、
前記第3のコンバータの動作状態が待機状態であるか故障であると判断される場合、前記エネルギー貯蔵装置の動作モードを一般モードと判断する、
請求項1に記載の無停電電源供給システム。
【請求項6】
前記PLCは、前記第2のコンバータの動作状態が故障であると判断される場合、前記無停電電源供給システムの動作を停止させて、前記系統を前記負荷に連結させる、
請求項1に記載の無停電電源供給システム。
【請求項7】
系統に連結された無停電電源供給システムにおいて、
前記系統の交流電圧を直流電圧に変換する第1のコンバータ;
前記第1のコンバータと直列に連結され、前記第1のコンバータから出力された直流電圧を交流電圧に変換して第1負荷に伝達する第2のコンバータ;
前記第1のコンバータ及び前記第2のコンバータの間のノードに電気的に連結されて充放電を行うバッテリー;
前記バッテリー及び前記ノードの間に連結され、両端にかかった直流電圧の大きさを変換する第3のコンバータ;及び、
前記第1~第3のコンバータから動作状態に対する情報を受信し、前記第1及び第2のコンバータの動作状態に基づいて、前記第3のコンバータの動作モードに対する指令を生成して、前記第3のコンバータに伝達するPLCを含むものの、
前記第3のコンバータは、
前記ノードの電圧が予め定められた限界電圧より低い場合、前記PLCから前記指令を受信する前に、前記ノードに前記バッテリーに貯蔵された電力を提供するUPSモードで動作する、
無停電電源供給システム。
【請求項8】
前記第3のコンバータにおいて、前記ノードの電圧をセンシングし、これに基づいて、動作モードを決定する第1の反応単位時間は、前記PLCにおいて、前記第3のコンバータの動作モードに対する指令を更新する第2の反応単位時間より小さい、
請求項
7に記載の無停電電源供給システム。
【請求項9】
前記第3のコンバータは、前記第1の反応単位時間を累積して動作時間を計算し、前記動作時間が前記第2の反応単位時間より小さい場合、前記第3のコンバータの動作モードを維持する、
請求項
8に記載の無停電電源供給システム。
【請求項10】
前記第3のコンバータは、前記PLCから動作モードに対する指令を受信する場合、受信された前記指令に従う動作モードで動作する、
請求項
7に記載の無停電電源供給システム。
【請求項11】
前記第3のコンバータは、前記ノードの電圧が予め定められた限界電圧より大きい場合、前記バッテリーの電圧レベルに応じて異なる方式で動作する、
請求項
7に記載の無停電電源供給システム。
【請求項12】
前記バッテリーが満充電状態である第1レベルである場合、前記第3のコンバータは、ホールドモード(Hold mode)で動作し、
前記バッテリーが前記第1レベルより小さい場合、前記第3のコンバータは、前記バッテリーを充電させる充電モード(Charge mode)で動作する、
請求項
11に記載の無停電電源供給システム。
【請求項13】
前記バッテリーが前記第1レベルと前記第1レベルより小さい第2レベルの間の領域である場合、前記第3のコンバータは、前記バッテリーを第1方式で充電し、
前記バッテリーが前記第2レベルと前記第2レベルより小さい第3レベルの間の領域である場合、前記第3のコンバータは、前記バッテリーを前記第1方式と異なる第2方式で充電する、
請求項
12に記載の無停電電源供給システム。
【請求項14】
前記第3のコンバータは、前記ノードの電圧が前記限界電圧より低くいものであり、且つ、前記バッテリーの電圧レベルが予め定められたバッテリー最小電圧レベルより大きい場合、前記UPSモードで動作する、
請求項
7に記載の無停電電源供給システム。
【請求項15】
エネルギー貯蔵装置を含み、系統に連結された無停電電源供給システムにおいて、
前記系統の交流電圧を直流電圧に変換する第1のコンバータ;
前記第1のコンバータと直列に連結され、前記第1のコンバータから出力された直流電圧を交流電圧に変換して第1負荷に伝達する第2のコンバータ;
前記第1のコンバータ及び前記第2のコンバータの間のノードに電気的に連結されて充放電を行うバッテリーを含むエネルギー貯蔵装置;
前記バッテリー及び前記ノードの間に連結され、両端にかかった直流電圧の大きさを変換する第3のコンバータ;及び、
前記第1~第3のコンバータから動作状態に対する情報を受信し、前記第1及び第2のコンバータの動作状態に基づいて、前記第3のコンバータの動作モードに対する指令を生成して、前記第3のコンバータに伝達するPLCを含むものの、
前記エネルギー貯蔵装置は、
前記ノードの電圧が予め定められた限界電圧より低い場合、前記PLCから前記指令を受信する前に、前記ノードに前記バッテリーに貯蔵された電力を提供するUPSモードで動作する、
無停電電源供給システム。
【請求項16】
前記第2のコンバータと並列に連結され、前記第1のコンバータから出力された直流電圧を交流電圧に変換して、前記第1負荷と異なる第2負荷に伝達する第4のコンバータ;及び、
前記第1のコンバータと前記第2及び第4のコンバータの間に配置されるバスをさらに含み、
前記エネルギー貯蔵装置は、前記バスの電圧に基づいて、前記UPSモードで動作有無を判断する、
請求項
15に記載の無停電電源供給システム。
【請求項17】
前記第1のコンバータと並列に連結され、前記系統の交流電圧を直流電圧に変換する第5のコンバータをさらに含み、
前記第5のコンバータは、前記第1のコンバータが動作しない場合、ターンオンされ、前記第2のコンバータに前記系統の電源を変換して伝達する、
請求項
15に記載の無停電電源供給システム。
【請求項18】
前記第2のコンバータと前記第1負荷の間に配置され、一端が前記第2のコンバータの出力端に連結されて、他端が前記系統に連結されるスイッチモジュールをさらに含み、
前記スイッチモジュールは、前記スイッチモジュールの前記一端又は前記他端のいずれかを選択して、前記第1負荷に連結する、
請求項
15に記載の無停電電源供給システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エネルギー貯蔵装置を含む無停電電源供給システムに関し、具体的には、事故時にエネルギー貯蔵装置の応答速度を向上させ、指令間の関係を簡素化した無停電電源供給システムに関する。
【背景技術】
【0002】
無停電電源供給システム(Energy Storage System)は、生産された電力を発電所、変電所及び送電線等を含む各々の連係システムに貯蔵した後、電力の必要な時期に選択的かつ効率的に使用してエネルギー効率を高めるシステムである。
【0003】
無停電電源供給システムは、時間帯及び季節別変動の大きい電気負荷を平準化して全般的な負荷率を向上させる場合、発電単価を低くすることができ、電力設備の増設に要する投資費と運転費等を節減することができ、電気料金を値下げしてエネルギーを節約することができる。
【0004】
かかる無停電電源供給システムは、電力系統における発電、送配電、需要家に設置されて用いられており、周波数調整(Frequecy Regulation)、新再生エネルギーを用いた発電機出力安定化、ピーク負荷低減(Peak Shaving)、負荷平準化(Load Leveling)、非常電源等の機能として使用されている。
【0005】
無停電電源供給システムは、貯蔵方式によって大きく物理的エネルギー貯蔵と化学的エネルギー貯蔵とに分けられる。物理的エネルギー貯蔵としては、揚水発電、圧縮空気貯蔵、弾み車等を用いた方法があり、化学的エネルギー貯蔵としては、リチウムイオンバッテリー、鉛蓄戦池、Nas電池等を用いた方法がある。
【0006】
一方、このような無停電電源供給システムは、各々の構成要素を制御する上位制御機を含み、上位制御機(Programmable Logic Controller;以下、PLC)は、各々の構成要素と通信して現在の動作状態を判断する。PLCは、無停電電源供給システムのあらゆるシーケンス動作をコントロールし、それぞれの状況に応じて各構成要素に指令を下げて動作を行う。PLCと各々の構成要素は、無線又は有線通信方式で通信することになる。
【0007】
無停電電源供給システムは、PLCと各々の構成要素間の通信で連結される方式を用いるが、回路が複雑となり、構成要素が増えることに伴い、連結の複雑度が増加し、性能が制限される問題点があった。
【0008】
具体的には、無停電電源供給システムにおいて、通信で連結される形態の複雑性が増えることに伴い、通信信号に対する干渉が発生し、これによって、動作中に誤りが発生し得る確率が高くなり、無停電電源供給モード(Uninterruptible Power Supply;以下、UPS)に対する動作が遅くなる問題点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、エネルギー貯蔵装置で無停電電源を能動的に供給し、PLCにおける各構成要素の動作状態に基づいて、前記エネルギー貯蔵装置の動作モードを判断することにより、システムを安定的かつ効果的に制御できる無停電電源供給システムを提供することを目的とする。
【0010】
また、本発明は、PLCから指令を受ける前に、エネルギー貯蔵装置のDC-DCコンバータにおいて、UPSモードの動作有無を能動的に判断して無停電電源を供給することにより、事故時に早い応答速度と制御及び指令間の関係を簡素化することができる構造及び動作方法を行う無停電電源供給システムを提供することを他の目的とする。
【0011】
本発明の目的は、以上に言及した目的に制限されないし、言及していない本発明の他の目的及び長所は、下記の説明によって理解することができ、本発明の実施形態によってより明らかに理解することができる。また、本発明の目的及び長所は、特許請求の範囲に示した手段及びその組み合わせによって実現できることが分かりやすい。
【課題を解決しようとする手段】
【0012】
このような問題を解決するために、本発明の一実施形態による無停電電源供給システムは、エネルギー貯蔵装置(ESS)を含み、系統に連結された無停電電源供給システムにおいて、前記系統の交流電圧を直流電圧に変換する第1のコンバータ、前記第1のコンバータと直列に連結され、前記第1のコンバータから出力された直流電圧を交流電圧に変換して負荷に伝達する第2のコンバータ、前記第1のコンバータ及び前記第2のコンバータの間のノードに電気的に連結されて充放電を行うバッテリーを含むエネルギー貯蔵装置、及び前記第1及び第2のコンバータの動作状態を受信し、これに基づいて、前記無停電電源供給システムの動作を制御するPLCを含むものの、前記PLCは、受信された前記第1及び第2のコンバータの動作状態を用いて、前記エネルギー貯蔵装置の動作モードを判断する。
【0013】
また、前記PLCは、前記第1のコンバータの動作状態が故障であると判断される場合、前記エネルギー貯蔵装置の動作モードをUPSモードと判断又は切り替えて、前記第1のコンバータをリセットさせることができる。
【0014】
また、前記エネルギー貯蔵装置は、前記バッテリー及び前記ノードの間に連結され、両端にかかった直流電圧の大きさを変換する第3のコンバータをさらに含み、前記PLCは、前記第1のコンバータのリセット後、前記第1のコンバータの動作状態が正常であると判断される場合、前記エネルギー貯蔵装置の動作モードを一般モードに切り替え、前記第1のコンバータのリセット後、前記第1のコンバータの動作状態が故障であると判断される場合、前記エネルギー貯蔵装置の動作モードをUPSモードに切り替え、前記第2及び第3のコンバータの動作状態をモニタリングすることができる。
【0015】
また、前記PLCは、前記第3のコンバータの動作状態が故障であると判断される場合、前記無停電電源供給システムを停止させ、前記系統を前記負荷に連結させてもよい。
【0016】
また、前記エネルギー貯蔵装置は、前記バッテリー及び前記ノードの間に連結され、両端にかかった直流電圧の大きさを変換する第3のコンバータをさらに含み、前記PLCは、前記エネルギー貯蔵装置の動作モードが一般モードであり、前記第3のコンバータの動作状態が動作中である場合、前記エネルギー貯蔵装置の動作モードをUPSモードと判断し、前記エネルギー貯蔵装置の動作モードが一般モードであり、前記第3のコンバータの動作状態が待機状態であるか故障であると判断される場合、前記エネルギー貯蔵装置の動作モードを一般モードと判断することができる。
【0017】
また、前記PLCは、前記第2のコンバータの動作状態が故障であると判断される場合、前記無停電電源供給システムの動作を停止させ、前記系統を前記負荷に連結させてもよい。
【0018】
また、前記エネルギー貯蔵装置は、前記PLCが、前記エネルギー貯蔵装置のモード切替回数をカウントし、前記モード切替回数が予め定められた設定値より大きくなる場合、前記無停電電源供給システムを停止させ、前記系統を前記負荷に連結させてもよい。
【0019】
本発明の他の実施形態による無停電電源供給システムは、系統に連結された無停電電源供給システムにおいて、前記系統の交流電圧を直流電圧に変換する第1のコンバータ、前記第1のコンバータと直列に連結され、前記第1のコンバータから出力された直流電圧を交流電圧に変換して第1負荷に伝達する第2のコンバータ、前記第1のコンバータ及び前記第2のコンバータの間のノードに電気的に連結されて充放電を行うバッテリー、及び前記バッテリー及び前記ノードの間に連結され、両端にかかった直流電圧の大きさを変換する第3のコンバータを含むものの、前記第3のコンバータは、前記ノードの電圧が予め定められた限界電圧より低い場合、前記ノードに前記バッテリーに貯蔵された電力を提供するUPSモードで動作する。
【0020】
また、前記第1~第3のコンバータから動作状態に対する情報を受信し、前記第1及び第2のコンバータの動作状態に基づいて、前記第3のコンバータの動作モードに対する指令を生成し、前記第3のコンバータに伝達するPLCをさらに含んでいてもよい。
【0021】
また、前記第3のコンバータにおいて、前記ノードの電圧をセンシングし、これに基づいて、動作モードを決定する第1の反応単位時間は、前記PLCにおいて、前記第3のコンバータの動作モードに対する指令を更新する第2の反応単位時間より小さくてもよい。
【0022】
また、前記第3のコンバータは、前記第1の反応単位時間を累積して動作時間を計算し、前記動作時間が前記第2の反応単位時間より小さい場合、前記第3のコンバータの動作モードを維持することができる。
【0023】
また、前記第3のコンバータは、前記PLCから動作モードに対する指令を受信する場合、受信された前記指令に従う動作モードで動作することができる。
【0024】
また、前記第3のコンバータは、前記PLCから充電動作に対する指令を受信する場合、前記バッテリーの電圧レベルに応じてホールドモード(Hold mode)又は充電モード(Charge mode)で動作することができる。
【0025】
また、前記第3のコンバータは、前記ノードの電圧が予め定められた限界電圧より大きい場合、前記バッテリーの電圧レベルに応じて異なる方式で動作することができる。
【0026】
また、前記バッテリーが満充電状態である第1レベルの場合、前記第3のコンバータは、ホールドモード(Hold mode)で動作し、前記バッテリーが前記第1レベルより小さい場合、前記第3のコンバータは、前記バッテリーを充電させる充電モード(Charge mode)で動作することができる。
【0027】
また、前記バッテリーが前記第1レベルと前記第1レベルより小さい第2レベルの間の領域である場合、前記第3のコンバータは、前記バッテリーを第1方式で充電し、前記バッテリーが前記第2レベルと前記第2レベルより小さい第3レベルの間の領域である場合、前記第3のコンバータは、前記バッテリーを前記第1方式と異なる第2方式で充電することができる。
【0028】
また、前記第3のコンバータは、前記バッテリーの電圧レベルが予め定められたバッテリー最小電圧レベルより大きい場合、前記UPSモードで動作することができる。
【0029】
本発明のさらに他の実施形態による無停電電源供給システムは、前記系統の交流電圧を直流電圧に変換する第1のコンバータ、前記第1のコンバータと直列に連結され、前記第1のコンバータから出力された直流電圧を交流電圧に変換して第1負荷に伝達する第2のコンバータ、及び前記第1のコンバータ及び前記第2のコンバータの間のノードに電気的に連結されて充放電を行うバッテリーを含むエネルギー貯蔵装置を含むものの、前記エネルギー貯蔵装置は、前記ノードの電圧が予め定められた限界電圧より低い場合、前記ノードに前記バッテリーに貯蔵された電力を提供するUPSモードで動作する。
【0030】
また、前記第2のコンバータと並列に連結され、前記第1のコンバータから出力された直流電圧を交流電圧に変換して、前記第1負荷と異なる第2負荷に伝達する第4のコンバータ、及び前記第1のコンバータと前記第2及び第4のコンバータの間に配置されるバスをさらに含み、前記エネルギー貯蔵装置は、前記バスの電圧に基づいて、前記UPSモードで動作有無を判断することができる。
【0031】
また、前記第1のコンバータと並列に連結され、前記系統の交流電圧を直流電圧に変換する第5のコンバータをさらに含み、前記第5のコンバータは、前記第1のコンバータが動作しない場合、ターンオンされ、前記第2のコンバータに前記系統の電源を変換して伝達することができる。
【0032】
また、前記第2のコンバータと前記第1負荷の間に配置され、一端が前記第2のコンバータの出力端に連結されて、他端が前記系統に連結されるスイッチモジュールをさらに含み、前記スイッチモジュールは、前記スイッチモジュールの前記一端又は前記他端のいずれかを選択して、前記第1負荷に連結することができる。
【発明の効果】
【0033】
前述したような本発明によれば、本発明の無停電電源供給システムは、PLCから指令を受ける前に、エネルギー貯蔵装置で無停電電源を能動的に供給することにより、事故時に早い応答速度を確保して、制御及び指令間の関係を簡素化することができる。
【0034】
また、本発明の無停電電源供給システムは、各構成要素の動作状態のみを受信し、システムの動作モードを判断して制御するアルゴリズムを用いることで、PLCと各構成要素の間の動作制御アルゴリズムを簡素化することができる。
【0035】
これによって、本発明の無停電電源供給システムは、各構成要素の間に通信連結の複雑性を緩和させて通信誤り確率を低くすることができ、これによって、無停電電源供給システムの安全性も向上させることができる。また、無停電電源供給システムのメンテナンス及び管理が容易となり、システム管理に要する様々な資源及び費用を減少させることができる。
【0036】
また、本発明の無停電電源供給システムのエネルギー貯蔵装置に含まれたDC-DCコンバータの動作制御アルゴリズムを簡素化することによって、事故時にエネルギー貯蔵装置の応答速度を向上させることができ、各構成要素の間に通信連結の複雑性を緩和させて通信誤り確率を低くすることができ、これによって、無停電電源供給システムの安全性も向上させることができる。
【0037】
上述した効果および本発明の具体的な効果は、以下に発明を実施するための具体的な事項を説明しながら共に記述する。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【
図1】本発明の第1実施形態による無停電電源供給システムを示すためのブロック回路図。
【
図2】本発明の第2実施形態による無停電電源供給システムを示すためのブロック回路図。
【
図3】本発明の第3実施形態による無停電電源供給システムを示すためのブロック回路図。
【
図4】本発明の第4実施形態による無停電電源供給システムを示すためのブロック回路図。
【
図5】本発明の幾つかの実施形態による無停電電源供給システムの一般モードでの動作を説明するための図面。
【
図6】本発明の幾つかの実施形態による無停電電源供給システムの充電モードでの動作を説明するための図面。
【
図7】本発明の幾つかの実施形態による無停電電源供給システムのUPSモードでの動作を説明するための図面。
【
図8】本発明の一実施形態による無停電電源供給システムに含まれたエネルギー貯蔵装置の動作を説明するための手順図。
【
図9】本発明の一実施形態による無停電電源供給システムに含まれたPLCの「一般モード」での動作を説明するための手順図。
【
図10】本発明の一実施形態による無停電電源供給システムに含まれたPLCの「UPSモード」での動作を説明するための手順図。
【
図11】本発明の他の実施形態による無停電電源供給システムに含まれたPLCの動作を説明するための手順図。
【
図12】本発明の他の実施形態による無停電電源供給システムに含まれたPLCの動作を説明するための手順図。
【
図13】本発明のさらに他の実施形態による無停電電源供給システムに含まれたDC-DCコンバータの動作アルゴリズムを説明するための手順図。
【
図14】本発明のさらに他の実施形態による無停電電源供給システムのエネルギー貯蔵装置に含まれたバッテリー充電方式を説明するためのグラフ。
【
図15】本発明のさらに他の実施形態による無停電電源供給システムに含まれたDC-DCコンバータの一端に連結されたノードに対する電圧を説明するためのグラフ。
【
図16】本発明のさらに他の実施形態による無停電電源供給システムに含まれたDC-DCコンバータの動作アルゴリズムを説明するための手順図。
【発明を実施するための形態】
【0039】
前述した目的、特徴及び長所は、添付の図面を参照して詳細に後述され、これによって、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明の技術的思想を容易に実施することができる。本発明の説明において、本発明に係る公知技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にすると判断される場合には詳細な説明を省略する。以下では、添付の図面を参照して本発明による好ましい実施形態を詳説する。図面における同じ参照符号は、同一又は類似の構成要素を示すものに使われる。
【0040】
以下では、
図1~
図16を参照して、本発明の幾つかの実施形態によるエネルギー貯蔵装置を含む無停電電源供給システムについて説明する。
【0041】
図1は、本発明の第1実施形態による無停電電源供給システムを示すためのブロック回路図である。
【0042】
図1を参照すれば、本発明の第1実施形態による無停電電源供給システムは、系統(AC GRID)110、第1のコンバータ120、第2のコンバータ130、第1負荷135及びエネルギー貯蔵装置200を含む。また、無停電電源供給システムの各構成要素を制御するPLC300をさらに含んでいてもよい。
【0043】
具体的には、系統(AC GRID)110は、スイッチ(AC_CB1)を介して第1のコンバータ120に交流電圧を提供する。
【0044】
第1のコンバータ120は、系統110で提供する交流電圧を直流電圧に変換するAC-DCコンバータを含む。このとき、第1のコンバータ120は、AC-DC IGBT(Insulated Gate Bipolar mode Transistor)型コンバータを含むが、本発明がこれに限定されるものではない。
【0045】
第1のコンバータ120と系統110の間にはスイッチ(AC_CB2)が配置されてもよい。スイッチ(AC_CB2)は、交流電圧伝送ラインを電気的に連結させるか断絶させることができる。第1のコンバータ120とスイッチ(AC_CB2)は、PLC300の指令に従って制御されてもよい。
【0046】
第2のコンバータ130は、第1のコンバータ120と直列に連結され、第1のコンバータ120が提供する直流電圧を交流電圧に変換して第1負荷135に伝達することができる。このとき、第2のコンバータ130は、DC-AC IGBT型コンバータを含むが、本発明がこれに限定されるものではない。
【0047】
第2のコンバータ130と第1のコンバータ120の間には、複数のスイッチ(DC-CB1、DC-CB2)が配置されてもよい。複数のスイッチ(DC-CB1、DC-CB2)は、直流電圧伝送ラインを電気的に連結させるか断絶させることができる。同様、第2のコンバータ130と複数のスイッチ(DC-CB1、DC-CB2)は、PLC300の指令に従って制御されてもよい。
【0048】
第1負荷135は、電力を消耗する様々な電子装置及び設備となり得る。
【0049】
エネルギー貯蔵装置200は、第1のコンバータ120と第2のコンバータ130の間に直接に連結されてもよい。このとき、エネルギー貯蔵装置200は、PLC300の指令を受信する前に、第1のコンバータ120と第2のコンバータ130の間のノード(N1)の電圧を測定し、ノード(N1)の電圧が基準電圧より低くなる場合、自動で第2のコンバータ130にバッテリー220の電力を伝達することができる。これに関する詳説は、以下に後述する。
【0050】
エネルギー貯蔵装置200は、第3のコンバータ210とバッテリー220を含んでいてもよい。このとき、バッテリー220は、図面上には一つのみ示したが、本発明がこれに限定されるものではなく、複数のバッテリーセルを含むか、並列、直列又は直並列に連結されたバッテリー構造体からなってもよい。バッテリー220は、系統110から電力を伝達されて充電されるか、貯蔵された電力を第1負荷135に提供することができる。
【0051】
第3のコンバータ210は、第1のコンバータ120及び第2のコンバータ130の間のノード(N1)と、バッテリー220の間に位置し、バッテリー220が一定電力を出力するか入力されるように、両端にかかった直流電圧の大きさを変換することができる。このとき、第2のコンバータ130は、DC-DC IGBT型コンバータを含むが、本発明がこれに限定されるものではない。
【0052】
また、第3のコンバータ210は、両方向コンバータで動作することができる。従って、第3のコンバータ210の充/放電回路は、一つに統合して構成されてもよい。第3のコンバータ210は、「UPSモード」で動作しない場合、バッテリー220を充電することができ、第3のコンバータ210は、自らバッテリー220の充電率(State of Charge;SOC)を管理することができる。ただし、本発明がこれに限定されるものではない。
【0053】
図面では、エネルギー貯蔵装置200が無停電電源供給システム内に一つだけ含まれていると示したが、本発明がこれに限定されるものではなく、複数のエネルギー貯蔵装置200を含んでいてもよい。このとき、複数のエネルギー貯蔵装置200は、同一のノードに並列に連結されるか、互いに直列に連結されてもよい。
【0054】
また、エネルギー貯蔵装置200は、第1のコンバータ120が正常に動作する場合、第3のコンバータ210とノード(N1)の間に位置したスイッチ(DC-CB3)をオフさせる。このようなエネルギー貯蔵装置200の状態を「一般モード(Normal Mode)」と言う。エネルギー貯蔵装置200の第3のコンバータ210は、「一般モード(Normal Mode)」で第1のコンバータ120が正常に動作する場合、ノード(N1)の間に位置したスイッチ(DC-CB3)をオフさせる。
【0055】
かかる「一般モード」におけるエネルギー貯蔵装置200は、「停止モード(Stop mode)」、「待機モード(Standby mode)」、「ホールドモード(Hold mode)」で動作することができる。
【0056】
具体的には、「停止モード(Stop mode)」は、あらゆる動作を停止することを意味する。
【0057】
「待機モード(Standby mode)」は、エネルギー貯蔵装置200がノード(N1)に対する電圧モニタリングを行わずに待機中である状態を意味する。
【0058】
「ホールドモード(Hold mode)」は、「待機モード(Standby mode)」と逆に、エネルギー貯蔵装置200がノード(N1)に対する電圧モニタリングを行いながら待機中である状態を意味する。この場合、エネルギー貯蔵装置200は、ノード(N1)の電圧が下降する場合、「UPSモード(UPS mode)」に切り替えらてもよい。
【0059】
一方、バッテリー220の充電率(State of Charge、以下、「SOCレベル」という。)が予め設定された値より低くなると、エネルギー貯蔵装置200は、スイッチ(DC-CB3)をターンオンさせてバッテリー220を充電する。このようなエネルギー貯蔵装置200の状態を「充電モード(Charge Mode)」と言う。
【0060】
ただし、本発明がこれに限定されるものではなく、エネルギー貯蔵装置200は、バッテリー220のSOCレベルに関係なく、ノード(N1)の電圧(Vdc)に応じて直ぐに「充電モード」で動作する「常時充電方式」が用いられてもよい。
【0061】
また、エネルギー貯蔵装置200は、ノード(N1)の電圧レベルをリアルタイムでモニタリングすることにより、系統110又は第1のコンバータ120の異常動作を検出することができる。この場合、エネルギー貯蔵装置200は、スイッチ(DC-CB3)をターンオンさせて、バッテリー220に貯蔵された電力を第1負荷135に伝達する。このようなエネルギー貯蔵装置200の状態を「UPSモード(UPS Mode)」と言う。
【0062】
かかるエネルギー貯蔵装置200の動作アルゴリズムに関する詳説は、以下に後述する。
【0063】
PLC300は、第1のコンバータ120、第2のコンバータ130及び第3のコンバータ210の動作状態を受信し、これに基づいて、無停電電源供給システムの動作を制御することができる。
【0064】
具体的には、PLC300は、受信された第1のコンバータ120、第2のコンバータ130及び第3のコンバータ210の動作状態を用いてエネルギー貯蔵装置200の動作モードを判断し、これに基づいて、無停電電源供給システムの動作を制御することができる。例えば、PLC300は、第1のコンバータ120の動作状態が故障であると判断される場合、エネルギー貯蔵装置200の動作モードをUPSモードと判断し、第1のコンバータ120をリセットさせることができる。また、PLC300は、第2のコンバータ130が動作状態が故障であると判断される場合、安全のため無停電電源供給システムを停止させることができる。PLC300の制御動作に関する詳説は、
図9~
図12を参照して後述する。
【0065】
PLC300は、無停電電源供給システムに含まれた各構成要素と無線又は有線で通信することができる。例えば、PLC300は、無停電電源供給システムの各構成要素とRS 485、CAN、TCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)、UDP(User Datagram Protocol)のようなプロトコルに基づくデータ通信を行うことができる。ただし、本発明がこれに限定されるものではない。
【0066】
また、PLC300は、エネルギー貯蔵装置200の動作モードに基づいて、無停電電源供給システムに含まれた各構成要素の動作を制御することができる。例えば、PLC300は、第1のコンバータ120及び第2のコンバータ130の動作を制御し、無停電電源供給システムに含まれたスイッチ(AC_CB1、AC_CB2、DC-CB1、DC-CB2)の動作を制御することができる。ただし、本発明がこれに限定されるものではない。
【0067】
図2は、本発明の第2実施形態による無停電電源供給システムを示すためのブロック回路図である。説明の便宜のため以下では、前述した実施形態と同じ事項については、重複した説明を省略して相違点を中心に説明する。
【0068】
図2を参照すれば、本発明の第2実施形態による無停電電源供給システムは、
図1を参照して説明した無停電電源供給システムの構成要素をそのまま含み、実質的に類似に動作するが、第4のコンバータ140、第2負荷145及びバス(B1)をさらに含む。
【0069】
第4のコンバータ140は、第2のコンバータ130と並列に連結され、第1のコンバータ120から出力された直流電圧を交流電圧に変換して第2負荷145に電力を提供することができる。このとき、第4のコンバータ140は、DC-AC IGBT型コンバータを含むが、本発明がこれに限定されるものではない。
【0070】
第4のコンバータ140と第2のコンバータ130は、バス(B1)を介して第1のコンバータ120の出力端に連結されてもよい。バス(B1)は、同じ電力を並列に連結された複数の装置に提供する機能を行うことができる。
【0071】
第1負荷135と第2負荷145が正常に動作するために、バス(B1)の電位は、一定して維持されなければならない。このため、第1のコンバータ120に異常が発生する場合、エネルギー貯蔵装置200は、バス(B1)の電位が一定となるようにバッテリー220の電力を提供することができる。
【0072】
また、エネルギー貯蔵装置200は、第1のコンバータ120が正常に動作する場合も、バス(B1)の電位が一定して維持されるように電力をさらに提供するか電力を吸収することができる。ただし、本発明がこれに限定されるものではない。
【0073】
図2では、バス(B1)に一つの第1負荷135と第2負荷145のみが電気的に連結されるように示したが、本発明がこれに限定されるものではなく、バス(B1)には複数の負荷が連結して動作されてもよい。
【0074】
図3は、本発明の第3実施形態による無停電電源供給システムを示すためのブロック回路図である。説明の便宜のため以下では、前述した実施形態と同じ事項については、重複した説明を省略して相違点を中心に説明する。
【0075】
図3を参照すれば、本発明の第3実施形態による無停電電源供給システムは、
図1を参照して説明した無停電電源供給システムの構成要素をそのまま含み、実質的に類似に動作するが、第5のコンバータ125をさらに含む。
【0076】
第5のコンバータ125は、第1のコンバータ120と並列に連結され、系統110の交流電圧を直流電圧に変換することができる。第5のコンバータ125は、第1のコンバータ120と実質的に同様に動作することができる。このとき、第5のコンバータ125は、DC-ACダイオード型(diode type)コンバータを含むが、本発明がこれに限定されるものではない。
【0077】
第5のコンバータ125は、PLC300によって制御されてもよい。第5のコンバータ125は、第1のコンバータ120が正常に動作しない場合、第1のコンバータ120に代えて動作することができる。
【0078】
例えば、第1のコンバータ120が正常に動作しない場合、PLC300は、第1のコンバータ120両端のスイッチ(AC_CB2、DC-CB1)をターンオンさせ、第5のコンバータ125両端のスイッチ(AC_CB3、DC-CB4)をターンオンさせて、系統110の電力をノード(N1)に伝達することができる。
【0079】
すなわち、第5のコンバータ125は、第1のコンバータ120に代えて動作することができ、第5のコンバータ125を加えることにより、第1のコンバータ120無停電電源供給システムの安全性を向上させることができる。
【0080】
図4は、本発明の第4実施形態による無停電電源供給システムを示すためのブロック回路図である。説明の便宜のため以下では、前述した実施形態と同じ事項については、重複した説明を省略して相違点を中心に説明する。
【0081】
図4を参照すれば、本発明の第4実施形態による無停電電源供給システムは、
図1を参照して説明した無停電電源供給システムの構成要素をそのまま含み、実質的に類似に動作するが、スイッチモジュール150をさらに含む。
【0082】
スイッチモジュール150は、第2のコンバータ130と第1負荷135の間に配置され、一端が第2のコンバータ130の出力端に連結されて、他端が系統110に連結されてもよい。このとき、スイッチモジュール150は、前記一端又は前記他端のいずれかを選択して第1負荷135に連結することができる。
【0083】
すなわち、スイッチモジュール150は、無停電電源供給システムが正常に動作しない場合、系統110の電力を第1負荷135に直接に伝達できるバイパス(bypass)経路を形成することができる。
【0084】
スイッチモジュール150は、PLC300によって制御されてもよい。PLC300は、第1のコンバータ120、第2のコンバータ130又はエネルギー貯蔵装置200の状態情報に基づいて、スイッチモジュール150のバイパス経路の連結有無を判断することができる。
【0085】
例えば、第2のコンバータ130がいずれも正常に動作しない場合、PLC300は、スイッチモジュール150がバイパス経路を形成し、系統110の電力を第1負荷135に直接に伝達するように制御することができる。ただし、本発明がこれに限定されるものではない。
【0086】
図5は、本発明の幾つかの実施形態による無停電電源供給システムの一般モードでの動作を説明するための図面である。
図6は、本発明の幾つかの実施形態による無停電電源供給システムの充電モードでの動作を説明するための図面である。
図7は、本発明の幾つかの実施形態による無停電電源供給システムのUPSモードでの動作を説明するための図面である。
【0087】
図5を参照すれば、
図5は、本発明の幾つかの実施形態による無停電電源供給システムが「一般モード」で動作することを示す。このような「一般モード」におけるエネルギー貯蔵装置200は、前述した「停止モード(Stop mode)」、「待機モード(Standby mode)」、「ホールドモード(Hold mode)」で動作することができる。
【0088】
この場合、系統110の交流電圧は、第1のコンバータ120によって直流電圧に変換される。次いで、第1のコンバータ120の出力である直流電圧は、第2のコンバータ130に伝達され、交流電圧に変換されて第1負荷135に伝達される。
【0089】
このとき、エネルギー貯蔵装置200は、ノード(N1)と分離される。具体的には、エネルギー貯蔵装置200は、ノード(N1)の電圧(Vdc)と予め定められた限界電圧(Vdc_limit)を比較して、ノード(N1)の電圧(Vdc)が限界電圧(Vdc_limit)より大きい場合、電気的に分離される。この場合、エネルギー貯蔵装置200は、PLC300から充電命令を受けるか、バッテリー220のSOCレベルが満充電状態ではない場合、「充電モード」で動作することができる。ただし、本発明がこれに限定されるものではない。
【0090】
図6を参照すれば、
図6は、本発明の幾つかの実施形態による無停電電源供給システムが「充電モード」で動作することを示す。エネルギー貯蔵装置200は、「一般モード」状態でPLC300から充電命令を受けるか、バッテリー220のSOCレベルをチェックして、バッテリー220が満充電状態ではない場合、「充電モード」で動作することができる。
【0091】
また、エネルギー貯蔵装置200は、バッテリー220のSOCレベルが予め定めた充電下限線(SOC_Min)より小さい場合、「充電モード」で動作することができる。
【0092】
エネルギー貯蔵装置200が「充電モード」で動作する場合、エネルギー貯蔵装置200は、ノード(N1)と電気的に連結される。このとき、第3のコンバータ210は、ノード(N1)の電源を変換し、バッテリー220に伝達することでバッテリー220を充電させる。
【0093】
次いで、エネルギー貯蔵装置200は、バッテリー220のSOCレベルが予め定めた充電上限線(SOC_Max)より高くなる場合、「充電モード」を中断させる。
【0094】
ただし、本発明がこれに限定されるものではなく、エネルギー貯蔵装置200は、バッテリー220のSOCレベルに関係なく、ノード(N1)の電圧(Vdc)に応じて直ぐに「充電モード」で動作する「常時充電方式」が用いられてもよい。
【0095】
図7を参照すれば、
図7は、本発明の幾つかの実施形態による無停電電源供給システムが「UPSモード」で動作することを示す。
【0096】
この場合、エネルギー貯蔵装置200は、ノード(N1)と連結され、第1のコンバータ120は、ノード(N1)と分離される。具体的には、第1のコンバータ120に異常が発生し、系統110の電源をろくに伝達できない場合、ノード(N1)の電圧(Vdc)は、低くなる。
【0097】
このとき、エネルギー貯蔵装置200は、ノード(N1)の電圧(Vdc)を一定水準に維持させるように動作することができ、これによって、第1負荷135に一定電力を伝達することができる。
【0098】
例えば、エネルギー貯蔵装置200は、ノード(N1)の電圧(Vdc)と予め定められた限界電圧(Vdc_limit)を比較して、ノード(N1)の電圧(Vdc)が限界電圧(Vdc_limit)より小さい場合、ノード(N1)に電気的に連結される。
【0099】
このとき、PLC300は、エネルギー貯蔵装置200の動作モードを確認して、エネルギー貯蔵装置200の動作モードが「UPSモード」で動作する場合、第1のコンバータ120両側のスイッチ(AC_CB2、DC-CB1)をターンオフさせてもよい。ただし、本発明がこれに限定されるものではなく、エネルギー貯蔵装置200が直接に第1のコンバータ120両側のスイッチ(AC_CB2、DC-CB1)をターンオフさせてもよい。
【0100】
これによって、エネルギー貯蔵装置200は、第1負荷135に一定した大きさの電力を継続して伝達することができる。
【0101】
以下では、本発明の幾つかの実施形態による無停電電源供給システムの動作アルゴリズムについて詳説する。
【0102】
図8は、本発明の一実施形態による無停電電源供給システムに含まれたエネルギー貯蔵装置の動作を説明するための手順図である。
【0103】
図8を参照すれば、本発明の一実施形態によるエネルギー貯蔵装置200は、ノード(N1)の電圧(Vdc)と予め定めた限界電圧(Vdc_limit)を比較する(S110)。
【0104】
次いで、ノード(N1)の電圧(Vdc)が予め定めた限界電圧(Vdc_limit)より小さい場合、エネルギー貯蔵装置200は、「UPSモード」で動作する(S120)。ノード(N1)の電圧(Vdc)が低くなる原因として例えば、第1のコンバータ120の故障や系統110電圧の不安定等があり得る。
【0105】
このとき、エネルギー貯蔵装置200は、ノード(N1)に電気的に連結され、ノード(N1)の電圧(Vdc)に対する制御を活性化する。これによって、バッテリー220に貯蔵された電力を第1負荷135に提供する。
【0106】
次いで、エネルギー貯蔵装置200は、「UPSモード」で動作することを知らせる指令(CMD_UPS)をPLC300に伝達する(S130)。ただし、PLC300は、前記指令(CMD_UPS)を受信する前に、第1のコンバータ120、第2のコンバータ130及び第3のコンバータ210の動作状態に基づいて、エネルギー貯蔵装置200の動作モードを判断することができ、前記指令(CMD_UPS)は、PLC300の判断をチェックするために用いることができる。また、エネルギー貯蔵装置200は、前記S130ステップを省略して動作することができる。
【0107】
次いで、エネルギー貯蔵装置200は、ノード(N1)の電圧(Vdc)と予め定めた限界電圧(Vdc_limit)を再度比較する(S140)。
【0108】
次いで、ノード(N1)の電圧(Vdc)が予め定めた限界電圧(Vdc_limit)より依然として小さい場合、エネルギー貯蔵装置200は、S120~S140ステップを繰り返す。
【0109】
一方、ノード(N1)の電圧(Vdc)が予め定めた限界電圧(Vdc_limit)より依然として大きくなる場合、ノード(N1)の電圧(Vdc)の制御を解除し、「待機モード」又は「一般モード」に戻る(S150、S190)。
【0110】
これと違って、ノード(N1)の電圧(Vdc)が予め定めた限界電圧(Vdc_limit)より大きい場合、エネルギー貯蔵装置200は、「一般モード」で動作する。このとき、エネルギー貯蔵装置200は、「一般モード」で動作することを知らせる指令(CMD_Normal)をPLC300に伝達する(S160)。このとき、PLC300は、前記指令(CMD_Normal)を受信する前に、第1のコンバータ120、第2のコンバータ130及び第3のコンバータ210の動作状態に基づいて、エネルギー貯蔵装置200の動作モードを判断することができ、前記指令(CMD_Normal)は、PLC300の判断をチェックするために用いることができる。また、エネルギー貯蔵装置200は、前記S160ステップを省略して動作することができる。
【0111】
次いで、エネルギー貯蔵装置200は、「充電モード」に進めるか否かを決定するために、バッテリー220のSOCレベルが充電下限線(SOC_Min)より小さいか否かを判断する(S170)。
【0112】
仮に、バッテリー220のSOCレベルが充電下限線(SOC_Min)より大きい場合、エネルギー貯蔵装置200は、「一般モード」又は「待機モード」を維持する(S190)。
【0113】
一方、バッテリー220のSOCレベルが充電下限線(SOC_Min)より小さい場合、エネルギー貯蔵装置200は、「充電モード」に切り替えられる(S175)。具体的には、エネルギー貯蔵装置200は、バッテリー220を充電させるため、ノード(N1)に電気的に連結される。このとき、エネルギー貯蔵装置200は、ノード(N1)を介してバッテリー220に流れる電流を制御してバッテリー220を充電させることができる。
【0114】
次いで、エネルギー貯蔵装置200は、バッテリー220のSOCレベルが充電上限線(SOC_Max)より大きくなったか否かを判断する(S180)。
【0115】
仮に、バッテリー220のSOCレベルが充電上限線(SOC_Max)より依然として小さい場合、S175ステップを繰り返して行う。
【0116】
これと違って、バッテリー220のSOCレベルが充電上限線(SOC_Max)より大きくなる場合、エネルギー貯蔵装置200は、バッテリー220に流れる電流制御を中断し、エネルギー貯蔵装置200の動作モードは、「一般モード」又は「待機モード」に切り替えられる(S185、S190)。
【0117】
ただし、本発明がこれに限定されるものではなく、エネルギー貯蔵装置200は、バッテリー220のSOCレベルに関係なく、ノード(N1)の電圧(Vdc)に応じて直ぐに「充電モード」で動作する「常時充電方式」が用いられてもよい。
【0118】
これによって、本発明の無停電電源供給システムに含まれたエネルギー貯蔵装置200は、PLC300から動作指令を受けずに、動作モードを能動的に切り替えて無停電電源を負荷に提供することができる。
【0119】
すなわち、本発明のエネルギー貯蔵装置200は、PLC300の指令を受信せずに、UPSモードの動作有無を能動的に判断して無停電電源を供給することにより、事故時に早い応答速度を確保して、PLC300から受信するデータ交換を簡素化することができる。
【0120】
これによって、本発明の無停電電源供給システムの動作制御アルゴリズムが簡素化され、これによって、無停電電源供給システムに誤りが発生する場合、エネルギー貯蔵装置200の応答速度を向上させることができる。また、無停電電源供給システムの各構成要素の間に通信連結の複雑性を緩和させて通信誤り確率を低くすることができ、無停電電源供給システムの安全性も向上させることができる。
【0121】
図9は、本発明の一実施形態による無停電電源供給システムに含まれたPLCの一般モードでの動作を説明するための手順図である。
【0122】
図9を参照すれば、
図9は、無停電電源供給システムに含まれたエネルギー貯蔵装置200が「一般モード」で動作する際のPLC300のシーケンスアルゴリズムを示す。
【0123】
まず、PLC300は、AC-DCコンバータである第1のコンバータ120の動作状態を判断する(S110)。このとき、PLC300は、第1のコンバータ120から受信された動作データ値に基づいて、第1のコンバータ120の動作状態を判断することができる。第1のコンバータ120の動作状態は、「正常状態」又は「故障状態」と判断され得る。
【0124】
仮に、第1のコンバータ120の動作状態が「故障状態」と判断される場合、PLC300は、エネルギー貯蔵装置200が「UPSモード」で動作するものと判断する(S115)。この場合、PLC300は、他のシーケンスアルゴリズムで動作し、これに関する詳説は、
図10を参照して後述する。
【0125】
一方、第1のコンバータ120の動作状態が「正常状態」と判断される場合、PLC300は、DC-DCコンバータである第3のコンバータ210の動作状態を判断する(S120)。
【0126】
PLC300は、第3のコンバータ210から受信された動作データ値に基づいて、第3のコンバータ210の動作状態を判断することができる。第3のコンバータ210の動作状態は、「動作中」、「正常状態」、「故障状態」又は「待機状態」と判断され得る。
【0127】
このとき、「動作中」は、第3のコンバータ210が動作して、第1負荷135に電力を提供する状態を示し、「正常状態」又は「待機状態」は、第3のコンバータ210が正常に動作することができ、待機中である状態を示し、「故障状態」は、第3のコンバータ210が動作しないか、異常動作を行う場合を示す。ここで、異常動作とは、平均的な出力範囲から外した出力を提供することを意味する。
【0128】
仮に、第3のコンバータ210の動作状態が「動作中」である場合、PLC300は、エネルギー貯蔵装置200が「UPSモード」で動作するものと判断する(S115)。
【0129】
一方、第3のコンバータ210の動作状態が「正常状態」、「故障状態」又は「待機状態」である場合、PLC300は、外部から充電命令が受信されたか否かを判断する(S130)。
【0130】
仮に、外部から充電命令が受信される場合、受信された充電命令をエネルギー貯蔵装置200に伝達して、「充電モード」で動作することを指示する(S125)。
【0131】
一方、充電命令を受信していない場合、PLC300は、DC-ACコンバータである第2のコンバータ130の動作状態を判断する(S140)。このとき、PLC300は、第2のコンバータ130から受信された動作データ値に基づいて、第2のコンバータ130の動作状態を判断することができる。第2のコンバータ130の動作状態は、「正常状態」又は「故障状態」と判断され得る。
【0132】
仮に、第2のコンバータ130の動作状態が「故障状態」と判断される場合、PLC300は、無停電電源供給システムを停止させる(S155)。ここで、無停電電源供給システムを停止させることは、系統110の電源を負荷135に連結することを意味する。このとき、無停電電源供給システムが停止する場合、系統110と負荷135は、バイパスを介して電気的に連結されてもよい。ただし、本発明がこれに限定されるものではない。
【0133】
一方、第2のコンバータ130の動作状態が「正常状態」と判断される場合、PLC300は、外部から停止命令が受信されるか否かを確認する(S150)。停止命令が受信される場合、PLC300は、無停電電源供給システムを停止させる(S155)。一方、停止命令が受信されない場合、PLC300は、S110ステップ~S150ステップを繰り返して行う。
【0134】
図10は、本発明の一実施形態による無停電電源供給システムに含まれたPLCの「UPSモード」での動作を説明するための手順図である。説明の便宜のため以下では、前述した実施形態と同じ事項については、重複した説明を省略して相違点を中心に説明する。
【0135】
図10を参照すれば、
図10は、無停電電源供給システムに含まれたエネルギー貯蔵装置200が「UPSモード」で動作する際のPLC300のシーケンスアルゴリズムを示す。
【0136】
まず、PLC300は、AC-DCコンバータである第1のコンバータ120の動作状態を判断する(S210)。このとき、PLC300は、第1のコンバータ120から受信された動作データ値に基づいて、第1のコンバータ120の動作状態を判断することができる。第1のコンバータ120の動作状態は、「正常状態」又は「故障状態」と判断され得る。
【0137】
仮に、第1のコンバータ120の動作状態が「故障状態」と判断される場合、PLC300は、第1のコンバータ120をリセットさせる(S225)。
【0138】
次いで、PLC300は、さらに第1のコンバータ120の動作状態を判断する(S230)。
【0139】
仮に、第1のコンバータ120のリセット後、第1のコンバータ120の動作状態が「正常状態」と判断される場合、PLC300は、エネルギー貯蔵装置200の現在の動作モードを「一般モード」と判断する(S235)。
【0140】
一方、第1のコンバータ120のリセット後、第1のコンバータ120の動作状態が「故障状態」と判断される場合、PLC300は、エネルギー貯蔵装置200の現在の動作モードが「UPSモード」に維持されているものと判断する。次いで、PLC300は、DC-DCコンバータである第3のコンバータ210の動作状態を判断する(S240)。
【0141】
次いで、第3のコンバータ210の動作状態が「故障状態」と判断される場合、PLC300は、無停電電源供給システムを停止させる(S265)。ここで、無停電電源供給システムを停止させることは、系統110の電源を負荷135に連結することを意味する。このとき、無停電電源供給システムが停止する場合、系統110と負荷135は、バイパスを介して電気的に連結されてもよい。ただし、本発明がこれに限定されるものではない。
【0142】
一方、第3のコンバータ210の動作状態が「正常状態」と判断される場合、PLC300は、DC-ACコンバータである第2のコンバータ130の動作状態を判断する(S250)。このとき、PLC300は、第2のコンバータ130から受信された動作データ値に基づいて、第2のコンバータ130の動作状態を判断することができる。
【0143】
仮に、第2のコンバータ130の動作状態が「故障状態」と判断される場合、PLC300は、無停電電源供給システムを停止させる(S265)。
【0144】
一方、第2のコンバータ130の動作状態が「正常状態」と判断される場合、PLC300は、外部から停止命令が受信されるか否かを確認する(S260)。停止命令が受信される場合、PLC300は、無停電電源供給システムを停止させる(S265)。一方、停止命令が受信されない場合、PLC300は、S210ステップ~S260ステップを繰り返して行う。
【0145】
このように、PLC300は、無停電電源供給システムに含まれた各構成要素(例えば、第1のコンバータ120、第2のコンバータ130及び第3のコンバータ210)の動作状態に基づいて、エネルギー貯蔵装置200の動作モードを判断することができる。この場合、PLC300は、エネルギー貯蔵装置200から動作モードに対する情報を受信せずに、無停電電源供給システムを制御することができ、構成要素とPLC300の間に通信の複雑性を低くすることができる。また、無停電電源供給システム内で動作モードの判断による重畳動作を防ぐことができる。
【0146】
これによって、本発明は、無停電電源供給システムは、各構成要素の間に通信連結の複雑性を緩和させて通信誤り確率を低くすることができ、これによって、無停電電源供給システムの安全性も向上させることができる。
【0147】
また、事故時に早い応答速度を確保して、制御及び指令間の関係を簡素化することができ、システムのメンテナンス及び管理が容易となり、システム管理に要する様々な資源及び費用を減少させることができる。
【0148】
図11及び12は、本発明の他の実施形態による無停電電源供給システムに含まれたPLCの動作を説明するための手順図である。
【0149】
図11を参照すれば、
図11は、無停電電源供給システムに含まれたエネルギー貯蔵装置200が「一般モード」で動作する際のPLC300のシーケンスアルゴリズムを示し、
図9を参照して説明した内容とほぼ類似であるため、以下では、
図9との相違点を中心に説明する。
【0150】
まず、PLC300は、無停電電源供給システムの動作モードの変更回数をカウントすることができる。すなわち、PLC300は、エネルギー貯蔵装置200のモード切替回数(M_CNT)をカウントし、前記モード切替回数(M_CNT)が予め定められた設定値(M_CNT_Lim)より大きくなるか否かを判断する(S310)。
【0151】
仮に、モード切替回数(M_CNT)が予め定められた設定値(M_CNT_Lim)より大きくなる場合、PLC300は、無停電電源供給システムを停止させる(S360)。ここで、無停電電源供給システムを停止させることは、系統110の電源を負荷135に連結することを意味する。このとき、無停電電源供給システムが停止する場合、系統110と負荷135は、バイパスを介して電気的に連結されてもよい。ただし、本発明がこれに限定されるものではなく、以下においても同様である。
【0152】
一方、モード切替回数(M_CNT)が予め定められた設定値(M_CNT_Lim)より小さい場合、PLC300は、AC-DCコンバータである第1のコンバータ120の動作状態を判断する(S320)。
【0153】
次いで、第1のコンバータ120の動作状態が「故障状態」と判断される場合、PLC300は、エネルギー貯蔵装置200が「UPSモード」で動作するものと判断する(S325)。この場合、PLC300は、他のシーケンスアルゴリズムで動作し、これに関する詳説は、
図12を参照して後述する。
【0154】
一方、第1のコンバータ120の動作状態が「正常状態」と判断される場合、PLC300は、DC-DCコンバータである第3のコンバータ210の動作状態を判断する(S330)。このとき、第3のコンバータ210の動作状態は、「動作中」、「正常状態」、「故障状態」又は「待機状態」と判断され得る。
【0155】
仮に、第3のコンバータ210の動作状態が「動作中」である場合、PLC300は、エネルギー貯蔵装置200に「待機状態」で動作することを指示することができる(S335)。このとき、エネルギー貯蔵装置200の「待機状態」は、負荷に電力を供給しないとともに、第1のコンバータ120と第2のコンバータ130の間のノード(N1)の電圧をモニタリングし、エネルギー貯蔵装置200が「UPSモード」で動作するか否かを決定する状態を意味する。
【0156】
次いで、第3のコンバータ210の動作状態が「正常状態」、「故障状態」又は「待機状態」である場合、PLC300は、DC-ACコンバータである第2のコンバータ130の動作状態を判断する(S340)。
【0157】
仮に、第2のコンバータ130の動作状態が「故障状態」と判断される場合、PLC300は、無停電電源供給システムを停止させる(S355)。
【0158】
一方、第2のコンバータ130の動作状態が「正常状態」と判断される場合、PLC300は、モード切替回数(M_CNT)を初期化する(M_CNT=0)(S350)。
【0159】
次いで、PLC300は、S310ステップ~S350ステップを繰り返して行う。
【0160】
図12を参照すれば、
図12は、無停電電源供給システムに含まれたエネルギー貯蔵装置200が「UPSモード」で動作する際のPLC300のシーケンスアルゴリズムを示す。
【0161】
まず、「UPSモード」においてもPLC300は、無停電電源供給システムの動作モードの変更回数をカウントすることができる。すなわち、PLC300は、エネルギー貯蔵装置200のモード切替回数(M_CNT)をカウントし、前記モード切替回数(M_CNT)が予め定められた設定値(M_CNT_Lim)より大きくなるか否かを判断する(S410)。
【0162】
仮に、モード切替回数(M_CNT)が予め定められた設定値(M_CNT_Lim)より大きくなる場合、PLC300は、無停電電源供給システムを停止させる(S460)。
【0163】
一方、モード切替回数(M_CNT)が予め定められた設定値(M_CNT_Lim)より小さい場合、PLC300は、DC-DCコンバータである第3のコンバータ210の動作状態を判断する(S420)。
【0164】
次いで、第3のコンバータ210の動作状態が「故障状態」と判断される場合、PLC300は、エネルギー貯蔵装置200が「一般モード」で動作するものと判断する(S425)。この場合、PLC300は、
図11で説明したシーケンスアルゴリズムで動作し、これに関する重複した説明は、省略する。
【0165】
一方、第3のコンバータ210の動作状態が「正常状態」と判断される場合、PLC300は、AC-DCコンバータである第1のコンバータ120の動作状態を判断する(S430)。
【0166】
次いで、第1のコンバータ120の動作状態が「正常状態」である場合、PLC300は、エネルギー貯蔵装置200が「一般モード」で動作するものと判断する(S425)。
【0167】
一方、第1のコンバータ120の動作状態が「故障状態」である場合、PLC300は、DC-ACコンバータである第2のコンバータ130の動作状態を判断する(S440)。
【0168】
仮に、第2のコンバータ130の動作状態が「故障状態」と判断される場合、PLC300は、無停電電源供給システムを停止させる(S455)。
【0169】
一方、第2のコンバータ130の動作状態が「正常状態」と判断される場合、PLC300は、モード切替回数(M_CNT)を初期化する(M_CNT=0)(S450)。次いで、PLC300は、S410ステップ~S450ステップを繰り返して行う。
【0170】
すなわち、
図11及び
図12で説明したシーケンスアルゴリズムどおりにPLC300が動作する場合、無停電電源供給システムに通信誤り又は複数の構成要素(例えば、第1のコンバータ120及び第3のコンバータ210)に故障が同時に発生する時、エネルギー貯蔵装置200の動作モードは、「一般モード」と「UPSモード」を交号に数回変更されることになる。このとき、PLC300は、モード切替回数(M_CNT)をカウントすることにより、このような誤り状況が発生する際にシステムを停止させることができる。
【0171】
これによって、本発明の無停電電源供給システムは、複数の構成要素におけるエラーが同時に発生する複合的な問題の状況下で早く対応することができ、システムの安全性を向上させることができる。
【0172】
また、本発明の無停電電源供給システムは、各構成要素の間に通信連結の複雑性を緩和させて通信誤り確率を低くすることができ、これによって、無停電電源供給システムの安全性も向上させることができる。また、無停電電源供給システムのメンテナンス及び管理が容易となり、システム管理に要する様々な資源及び費用を減少させることができる。
【0173】
図13は、本発明のさらに他の実施形態による無停電電源供給システムに含まれたDC-DCコンバータの動作アルゴリズムを説明するための手順図である。
図14は、本発明のさらに他の実施形態による無停電電源供給システムのエネルギー貯蔵装置に含まれたバッテリー充電方式を説明するためのグラフである。
【0174】
図13を参照すれば、本発明のさらに他の実施形態によるエネルギー貯蔵装置200の第3のコンバータ210は、まず、エネルギー貯蔵装置200において、基本的に「ホールドモード」を基本値として動作する。前述したように、「ホールドモード」は、エネルギー貯蔵装置200がノード(N1)に対する電圧モニタリングを行いながら待機中である状態を意味する。この場合、エネルギー貯蔵装置200は、ノード(N1)の電圧が下降する場合、「UPSモード(UPS mode)」に切り替えられてもよい。
【0175】
次いで、ノード(N1)の電圧(Vdc)と予め定めた限界電圧(Vdc_limit)を比較する(S510)。
【0176】
次いで、ノード(N1)の電圧(Vdc)が予め定めた限界電圧(Vdc_limit)より小さい場合、第3のコンバータ210は、バッテリー220の電圧レベル(Vbat)が最小電圧レベル(Vbat_Min)より大きいか否かを判断する(S520)。ノード(N1)の電圧(Vdc)が低くなる原因として例えば、第1のコンバータ120の故障や系統110電圧の不安定等があり得る。
【0177】
次いで、バッテリー220の電圧レベル(Vbat)が最小電圧レベル(Vbat_Min)より小さい場合、バッテリー220は、ノード(N1)又は負荷135に電力を提供するために不十分である状態を意味するため、この場合、S510ステップを繰り返して行う。
【0178】
一方、バッテリー220の電圧レベル(Vbat)が最小電圧レベル(Vbat_Min)より大きい場合、第3のコンバータ210は、バッテリー220を放電(Discharge)させる「UPSモード」で動作する(S530)。このとき、第3のコンバータ210は、PLC300にエネルギー貯蔵装置200が「UPSモード」で動作することを知らせる指令を伝達することができる。ただし、第3のコンバータ210からPLC300に指令が伝達される反応単位時間は、第3のコンバータ210の動作に対する反応単位時間より長いため、第3のコンバータ210は、PLC300から動作モードに対する指令を受信する前、能動的に先に動作することができる。
【0179】
次いで、第3のコンバータ210は、ノードの電圧をセンシングし、これに基づいて、動作モードを決定する第1の反応単位時間を累積して動作時間(T)を計算し、前記動作時間がPLC300において、第3のコンバータ210の動作モードに対する指令を更新する第2の反応単位時間(例えば、ディレー時間(Delay time))より大きいか否かを判断する(S540)。
【0180】
仮に、第3のコンバータ210の「UPSモード」に対する動作時間(T)が第2の反応単位時間(例えば、ディレー時間(Delay time))より小さい場合、第3のコンバータ210は、S520ステップ~S540ステップを繰り返して行う。すなわち、第3のコンバータ210は、続けて「UPSモード」で動作することができる。
【0181】
一方、第3のコンバータ210の「UPSモード」に対する動作時間(T)が第2の反応単位時間(例えば、ディレー時間(Delay time))より大きい場合、第3のコンバータ210は、PLC300から「UPSモード」で動作しなさいという指令が受信されるか否かを判断する(S550)。
【0182】
仮に、第3のコンバータ210がPLC300から「UPSモード」で動作しなさいという指令を受信する場合、第3のコンバータ210は、S520ステップ~S550ステップを繰り返して行う。このとき、第3のコンバータ210は、続けて「UPSモード」で動作することができる。
【0183】
S550ステップは、ノード(N1)の電圧(Vdc)と予め定めた限界電圧(Vdc_limit)より下がったにもかかわらず、第3のコンバータ210が自ら「UPSモード」で動作しない場合、PLC300が押して「UPSモード」で動作しなさいという指令を伝達することを意味する。これによって、本発明の無停電電源供給システムは、無停電電源供給のための2次安全装置を具現することができる。
【0184】
一方、第3のコンバータ210がPLC300から「UPSモード」ではない他の動作モードで動作しなさいという指令を受信する場合、第3のコンバータ210は、前記指令の動作モードで動作するか、前述したS510ステップに戻ることになる。
【0185】
これと逆に、ノード(N1)の電圧(Vdc)が限界電圧(Vdc_limit)より大きい場合、第3のコンバータ210は、バッテリー220を充電(Charge)させる「充電モード」で動作する。
【0186】
次いで、第3のコンバータ210は、バッテリー220の電圧レベル(Vbat)をチェックし、電圧レベル(Vbat)に応じて異なる方式で動作する(S570)。
【0187】
仮に、
図14を共に参照すれば、バッテリー220の電圧レベル(Vbat)が満充電電圧レベル(Over Voltage Limit;以下、OVL)である場合、第3のコンバータ210は、「ホールドモード」で動作する(S572)。
【0188】
これと違って、バッテリー220の電圧レベル(Vbat)が第2領域(Region2)にある場合、すなわち、電圧レベル(Vbat)が満充電電圧レベル(OVL)より小さく、基準電圧レベル(Voltage max)より大きい場合、第3のコンバータ210は、「CVモード(CV mode)」でバッテリー220を充電する(S574)。
【0189】
一方、バッテリー220の電圧レベル(Vbat)が第1領域(Region 1)にある場合、すなわち、基準電圧レベル(Voltage max)より小さく、最低電圧レベル(Under Voltage Limit;以下、UVL)より大きい場合、第3のコンバータ210は、「CVモード」と異なる「CCモード(CC mode)」でバッテリー220を充電する(S576)。ここで、「CVモード」と「CCモード」は、従来の技術に関する内容であるため、詳細は省略する。
【0190】
また、
図14では、最低電圧レベル(UVL)は、最小電圧レベル(Vbat_Min)と相違するものと示したが、本発明がこれに限定されるものではなく、最低電圧レベル(UVL)と最小電圧レベル(Vbat_Min)は、同一であってもよい。
【0191】
図15は、本発明のさらに他の実施形態による無停電電源供給システムに含まれたDC-DCコンバータの一端に連結されたノードに対する電圧を説明するためのグラフである。
【0192】
図15を参照すれば、本発明のさらに他の実施形態による無停電電源供給システムのノード(N1)での電圧(Vdc)の変化を示す。
【0193】
本発明の第3のコンバータ210は、
図10及び
図14を参照して説明したアルゴリズムによって動作し、ノード(N1)の電圧(Vdc)は、正常状態で限界電圧(Vdc_limit)より高く維持される。
【0194】
ただし、無停電電源供給システムに含まれた構成要素のうち、一部が故障であるか正常に動作しない場合、ノード(N1)の電圧(Vdc)が低くなり得る。
【0195】
このとき、ノード(N1)の電圧(Vdc)が予め定めた限界電圧(Vdc_limit)より小くなる場合、第3のコンバータ210は、「UPSモード」で動作することになり、バッテリー220に貯蔵された電力をノード(N1)に提供する。
【0196】
このような第3のコンバータ210の動作反応速度は、A区間に相当し、約5msec以下の反応速度で動作することができる。
【0197】
次いで、第3のコンバータ210は、ノード(N1)の電圧(Vdc)が限界電圧(Vdc_limit)より高くなり、正常範囲に戻るまで「UPSモード」で動作することになり、これは、B区間に相当する。B区間は、約20msec以下となり得るが、本発明がこれに限定されるものではない。
【0198】
これによって、本発明の無停電電源供給システムに含まれたエネルギー貯蔵装置200は、PLC300から動作指令を受けずに、動作モードを能動的に切り替えて無停電電源を提供することができる。
【0199】
すなわち、本発明のエネルギー貯蔵装置200の第3のコンバータ210は、PLC300の指令を受信せずに、UPSモードの動作有無を能動的に判断して無停電電源を供給することにより、事故時に早い応答速度を確保して、PLC300から受信するデータ交換を簡素化することができる。
【0200】
これによって、本発明の無停電電源供給システムの第3のコンバータ210に対する動作制御アルゴリズムが簡素化され、これによって、無停電電源供給システムに誤りが発生する場合、エネルギー貯蔵装置200の応答速度を向上させることができる。また、無停電電源供給システムの各構成要素の間に通信連結の複雑性を緩和させて通信誤り確率を低くすることができ、無停電電源供給システムの安全性も向上させることができる。
【0201】
図16は、本発明のさらに他の実施形態による無停電電源供給システムに含まれたDC-DCコンバータの動作アルゴリズムを説明するための手順図である。説明の便宜のため以下では、前述した実施形態と同じ事項については、重複した説明を省略して相違点を中心に説明する。
【0202】
図16を参照すれば、本発明のさらに他の実施形態による無停電電源供給システムに含まれたDC-DCコンバータの動作アルゴリズムは、
図10を参照して説明したアルゴリズムと類似する。
【0203】
具体的には、本発明の他の幾つかの実施形態による無停電電源供給システムのアルゴリズムのS610~S650ステップは、
図10のS510~S550ステップと実質的に同様に動作する。
【0204】
ただし、本発明の他の幾つかの実施形態による無停電電源供給システムのアルゴリズムは、S610ステップにおいて、ノード(N1)の電圧(Vdc)が限界電圧(Vdc_limit)より大きい場合、PLC300から「充電モード」に対する指令が受信されたか否かを判断する(S660)。
【0205】
仮に、PLC300から「充電モード」に対する指令が受信されない場合、第3のコンバータ210は、「ホールドモード」で動作する(S672)。
【0206】
一方、PLC300から「充電モード」に対する指令が受信される場合、第3のコンバータ210は、バッテリー220を充電(Charge)させる「充電モード」で動作する。
【0207】
次いで、第3のコンバータ210は、バッテリー220の電圧レベル(Vbat)をチェックし、電圧レベル(Vbat)に応じて異なる方式で動作する(S670)。
【0208】
仮に、バッテリー220の電圧レベル(Vbat)が満充電電圧レベル(Over Voltage Limit;以下、OVL)である場合、第3のコンバータ210は、「ホールドモード」で動作する(S672)。
【0209】
これと違って、バッテリー220の電圧レベル(Vbat)が第2領域(Region2)にある場合、すなわち、電圧レベル(Vbat)が満充電電圧レベル(OVL)より小さく、基準電圧レベル(Voltage max)より大きい場合、第3のコンバータ210は、「CVモード(CV mode)」でバッテリー220を充電する(S674)。
【0210】
一方、バッテリー220の電圧レベル(Vbat)が第1領域(Region1)にある場合、すなわち、基準電圧レベル(Voltage max)より小さく、最低電圧レベル(Under Voltage Limit;以下、UVL)より大きい場合、第3のコンバータ210は、「CVモード」と異なる「CCモード(CC mode)」でバッテリー220を充電する(S676)。
【0211】
これによって、本発明の無停電電源供給システムにおけるエネルギー貯蔵装置200の第3のコンバータ210は、PLC300の指令を受信せずに、UPSモードの動作有無を能動的に判断し、無停電電源を供給することにより、事故時に早い応答速度を確保して、PLC300から受信するデータ交換を簡素化することができる。
【0212】
これによって、本発明の無停電電源供給システムの第3のコンバータ210に対する動作制御アルゴリズムが簡素化され、これによって、無停電電源供給システムに誤りが発生する場合、エネルギー貯蔵装置200の応答速度を向上させることができる。また、無停電電源供給システムの各構成要素の間に通信連結の複雑性を緩和させて通信誤り確率を低くすることができ、無停電電源供給システムの安全性も向上させることができる。
【0213】
前述した本発明は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者にとって、本発明の技術的思想を脱しない範囲内で様々な置換、変形及び変更が可能であるため、前述した実施形態及び添付の図面によって限定されるものではない。