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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-04
(45)【発行日】2022-07-12
(54)【発明の名称】体液分析用の検査装置
(51)【国際特許分類】
   G01N 1/10 20060101AFI20220705BHJP
   G01N 33/483 20060101ALI20220705BHJP
   G01N 33/50 20060101ALI20220705BHJP
【FI】
G01N1/10 V
G01N33/483 C
G01N33/50 Z
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2021513733
(86)(22)【出願日】2019-03-04
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-08-26
(86)【国際出願番号】 KR2019002460
(87)【国際公開番号】W WO2020045778
(87)【国際公開日】2020-03-05
【審査請求日】2020-11-11
(31)【優先権主張番号】10-2018-0101355
(32)【優先日】2018-08-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】520306750
【氏名又は名称】インティン カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】INTIN CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】4F, 771, Gyeongan-ro, Dong-Gu, Daegu 41111 Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100083116
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 憲三
(72)【発明者】
【氏名】キム ジフン
【審査官】岩永 寛道
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2017-0071275(KR,A)
【文献】特開2017-161301(JP,A)
【文献】国際公開第2017/140854(WO,A1)
【文献】特表2004-535576(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-1533107(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 1/00- 1/44
G01N 33/48- 33/98
A61B 10/00
G02B 21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象体液を拡大して観察するための拡大レンズが備えられる第1組立体、上記の第1組立体に結合できるように構成され光を集光するレンズ透過孔が備えられる第2組立体、及び第1組立体及び上記の第2組立体との間で上記の対象体液を収容する観察シートを含み、
上記の観察シートは、上記の第1組立体及び上記の第2組立体の内側に配置されるボディ部及び上記のボディ部から延長される掴み部を含み、
上記の第1組立体、上記の第2組立体及び上記の観察シートが互いに分離可能であって、
上記のボディ部は、上記の対象体液が投入されるように形成される体液投入部、及び上記の体液投入部に投入された上記の対象体液が上記の拡大レンズの視野で観察されるように誘導する体液誘導部を含み、
上記の体液投入部は、上記の対象体液の投入を誘導するように上記のボディ部に形成される少なくとも一つの体液ガイド溝を含む、
体液分析用の検査装置。
【請求項2】
上記の第1組立体は、第1組立ボディ、上記の第1組立ボディの内側に上記の観察シートが安着できるように形成される安着溝、上記の安着溝に形成されて上記の第1組立ボディを貫通する貫通孔、及び上記の第2組立体と組み立てることができるように上記の第1組立ボディの上面に形成される少なくとも一つの結合溝をさらに含む、請求項1に記載の体液分析用の検査装置。
【請求項3】
上記の掴み部は、上記の第1組立体及び上記の第2組立体の外部空間に配置される、請求項2に記載の体液分析用の検査装置。
【請求項4】
上記の第1組立体は、上記の安着溝と外部空間を連通させる第1連通孔をさらに含む、請求項3に記載の体液分析用の検査装置。
【請求項5】
上記の拡大レンズは、上記の安着溝に内設される、請求項2に記載の体液分析用の検査装置。
【請求項6】
上記の第1組立体は、上記の第1組立ボディの外枠に沿って、段になるように形成され、上記の第2組立体との結合による組立を案内する第1周囲段顎をさらに含む、請求項4に記載の体液分析用の検査装置。
【請求項7】
上記の第2組立体は、第2組ボディ、及び上記の少なくとも一つの結合溝と結合されるように上記の第2組立ボディの下面に形成される少なくとも一つの結合突起をさらに含む、請求項6に記載の体液分析用の検査装置。
【請求項8】
上記の第2組立体は、上記の観察シートの掴み部が外部空間に配置されるように上記の第2組立ボディに形成される第2連通孔をさらに含む、請求項7に記載の体液分析用の検査装置。
【請求項9】
上記のレンズ透過孔は、上記の第2組立ボディの上側から下側に貫通される、請求項7に記載の体液分析用の検査装置。
【請求項10】
上記の第2組立体は、上記の第2組立ボディの外枠に沿って、段になるように形成され、上記の第1組立体との結合による組立を案内する第2周囲突起をさらに含む、請求項8に記載の体液分析用の検査装置。
【請求項11】
上記の第1組立体は、ユーザー端末のカメラに着脱できるように設置される、請求項1に記載の体液分析用の検査装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、体液分析用の検査装置に関するもので、より詳しくは、場所や時間の制限なしに、ユーザーが直接に体液を検査して、体液の分析結果をユーザー端末を通じて確認することができるようにした体液分析用の検査装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、人々は自分の健康や身体状況を確認するために専門医療機関を訪問しなければならないが、専門医療機関を訪問し検診を受けるためには、忙しい日常生活の中で時間を見つけたりして、複雑なプロセスの手続きを進める必要があるため、多くの時間とコストがかかる。これにより、ほとんどの人は、ほとんどの不快感は甘受し生活して、耐えがたいほどの痛みや不快感が発生してから専門医療機関を用いる状態である。このような不便さを解消するために、様々な先端の装備を用いて、身体状況を頻繁に確認し、これをネットワークを通じて専門医療機関に伝達し、チェックする技術が開発されたが、実際に商品化されて利用される技術は、極めてまれな実情である。
【0003】
むしろ、過去から用いられた簡単なテスト機の使用は着実に増加しており、特に、便利な使い方、低コスト、専門医療機関の利用時の不快感を解消することができるので、若い世代の間での使用率がさらに増加している。
【0004】
このようなテスト機は、人々の身体から排出される分泌物又は体液、例えば、唾液、尿、汗、血または精子などを用いて特定の状況で排出されるホルモンのような生化学物質を検出するようにするもので、比較的に精度が高く、使いやすいメリットがあり、主に妊娠の診断、糖尿病の診断または血糖値のチェックのようなテストの手段として用いられている。
【0005】
最近になって、結婚年齢が増加し、ストレスが増加することにつれて、不妊と難妊の夫婦が増加しており、これにより、妊娠診断のテスト機の使用が増加する傾向にある。これらの妊娠診断のテスト機は、妊娠の可否のみを判別することができるだけで不妊及び難妊で悩まされているユーザーに対しては、助けにはならない状況である。さらにこれさえも女性の妊娠だけを確認することができるもので、女性の妊娠の可能性の可否や、男性の生殖能力のような事項は、専門の医療機関でのみ確認することができる限界があった。
【0006】
特に、男性の生殖能力を確認するための精子検査は男性が実験室で精液のサンプルを射精することを要求するが、これは男性にはにかみや羞恥心を感じさせることができ、自宅で精子サンプルを採取する場合、実験室に迅速に持ち込んでくることを要求されることもあるが、これは運搬中に精子が死ぬことができる危険性があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、本発明が解決しようとする技術的課題は、ユーザーが手軽に携帯して便利に用いることができる体液分析用の検査装置を提供して、ユーザーが希望する場所及び時間に直接に体液検査を行うことができ、体液の分析結果をユーザー端末を通じてすぐに確認できるようにした体液分析用の検査装置を提供することである。
【0008】
また、本発明は、明示的に言及された目的以外にも、後述する本発明の構成から達成することができる他の目的も含む。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記した技術的課題を解決するための本発明の実施例による、対象体液を拡大して観察するための拡大レンズが備えられる第1組立体、上記の第1組立体に結合できるように構成され光を集光するレンズ透過孔が備えられる第2組立体、及び第1組立体及び上記の第2組立体の間で上記の対象体液を収容する観察シートを含み、上記の観察シートは、上記の第1組立体及び上記の第2組立体の内側に配置されるボディ部及び上記のボディ部から延長される掴み部を含む。
【0010】
上記の第1組立体は、第1組立ボディ、上記の第1組立ボディの内側に上記の観察シートが安着できるように形成される安着溝、上記の安着溝に形成されて上記の第1組立ボディを貫通する貫通孔、及び上記の第2組立体と組み立てることができるように上記の第1組立ボディの上面に形成される少なくとも一つの結合溝をさらに含むことができる。
【0011】
上記の掴み部は、上記の第1組立体及び上記の第2組立体の外部空間に配置されることができる。
【0012】
上記の第1組立体は、上記の安着溝と外部空間を連通させる第1連通孔をさらに含むことができる。
【0013】
上記の拡大レンズは、上記の安着溝に内設される。
【0014】
上記の第1組立体は、上記の第1組立ボディの外枠に沿って、段になるように形成され、上記の第2組立体との結合による組立を案内する第1周囲段顎をさらに含むことができる。
【0015】
上記の第2組立体は、第2組ボディ、及び上記の少なくとも一つの結合溝と結合されるように上記の第2組立ボディの下面に形成される少なくとも一つの結合突起をさらに含むことができる。
【0016】
上記の第2組立体は、上記の観察シートの掴み部が外部空間に配置されるように上記の第2組立ボディに形成される第2連通孔をさらに含むことができる。
【0017】
上記のレンズ透過孔は、上記の第2組立ボディの上側から下側に貫通されることができる。
【0018】
上記の第2組立体は、上記の第2組立ボディの外枠に沿って、段になるように形成され、上記の第1組立体との結合による組立を案内する第2周囲突起をさらに含むことができる。
【0019】
上記のボディ部は、上記の対象体液が投入されるように形成される体液投入部、及び上記の体液投入部に投入された上記の対象体液が上記の拡大レンズの視野で観察されるように誘導する体液誘導部を含むことができる。
【0020】
上記の体液投入部は、上記の対象体液の投入を誘導するように上記のボディ部に形成される少なくとも一つの体液ガイド溝を含むことができる。
【0021】
上記の第1組立体は、ユーザー端末のカメラに着脱できるように設置されることができる。
【発明の効果】
【0022】
このように、本発明の実施例に係る体液分析用の検査装置によると、ユーザーが手軽に携帯しながら便利に用いることができ、ユーザー端末のカメラの部位に容易に着脱できる体液分析用の検査装置を提供して、ユーザーが望む場所及び時間に直接に検査を行うことができ、体液の分析結果をユーザー端末を通じてすぐに確認することができるメリットがある。
【0023】
また、女性および男性の両方が用いることができるようにして、女性は自分の排卵期を確認して妊娠の可能性が高い時期を確認することができ、男性は自分の精子の状態を確認できるようにすることで、妊娠の可能性を高めることができる。
【0024】
さらに、体液分析用の検査装置をユーザー端末に用いることにおいて、装置の付着が容易だけでなく、カメラの周りに一定に体液分析用の検査装置を取り付けることができる。
【0025】
また、体液が収容される観察シートにユーザーが把持することができる掴み部を備えて、ユーザーによって体液が汚染されることを防止するだけでなく、体液分析用の検査装置の内部に観察シートを容易に安着させ、分離することができる。
【0026】
一方、本発明の効果は、上述したものに限定されず、後述する本発明の構成から導出することができる他の効果も、本発明の効果に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1図1は、本発明の一実施例によるユーザー端末に装着される体液解析用の検査装置の例示図である。
図2図2は、本発明の一実施例による体液分析用の検査装置の分解斜視図である。
図3a図3aは、本発明の一実施例による第1組立体の平面図である。
図3b図3bは、図3aに図示したA-A線の拡大断面図である。
図4a図4aは、本発明の一実施例による第2組立体の平面図である。
図4b図4bは、図4aに図示したB-B線の拡大断面図である。
図5図5は、本発明の一実施例による観察シートの平面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
本明細書及び請求の範囲で用いられた用語や単語は通常的であるか、辞書的な意味に限定して解釈されてはならず、発明者は、自分自身の発明を最も最善の方法で説明するために、用語の概念を適切に定義することができるという原則に立脚して、本発明の技術的な思想に符合する意味と概念で解釈されるべきである。
【0029】
したがって、本明細書に記載された実施例と図面に図示された構成は、本発明の最も望ましい一実施例に過ぎないだけで、本発明の技術的な思想をすべて代弁するものではないので、本出願時点においてこれらを代替することができる様々な均等物と変形例があり得ることを理解しなければならない。
【0030】
図1は本発明の一実施例によるユーザー端末に装着される体液解析用の検査装置の例示図及び、図2は本発明の一実施例による体液分析用の検査装置の分解斜視図を示す。
【0031】
図1及び図2に示すように、体液分析用の検査装置1は、ユーザー端末10のカメラ11を通じて対象体液を撮影して、体液の映像が生成されるようにして、体液の映像を分析した結果、ユーザー端末10を通じて確認できるようにする。ユーザー端末10は、予めインストールされている分析プログラムや分析アプリケーションを通じて体液の映像を分析し、分析された結果を出力して、ユーザーに提供したり、専門検診機関に渡すことができる。
【0032】
体液分析用の検査装置1は、ユーザー端末10のカメラ11に着脱できるように設置される第1組立体100、第1組立体100に結合できるように設置される第2組立体200及び、第1組立体100と第2組立体200との間で対象体液を収容する観察シート300を含んで構成される。
【0033】
第1組立体100は、ユーザー端末10のカメラ11に着脱できるように設置されてカメラ11が、対象体液を撮影できるように構成される。ここで、第1組立体100は、ユーザー端末10のカメラ11付近に接着剤で付着したり、クリップの形からなる別の装着部材を通じてユーザー端末10に選択的に付着されたり、削除したりすることができる。この際、装着部材は、クリップの形に限定されず、ユーザー端末10に付着することができる様々な形からなることができる。
【0034】
図3aは、本発明の一実施例による第1組立体の平面図及び図3bは、図3aに示したA-A線の拡大断面図を示す。
【0035】
図3a及び図3bを参考にすれば、第1組立体100は、平板の第1組立ボディ110、第1組立ボディ110の内側に観察シート300が安着できるように形成される安着溝120、安着溝120に形成されて、第1組立ボディ110を貫通する貫通孔130、安着溝120と外部空間を連通させる第1連通孔140及び第2組立体200と組み立てできるように、第1組立ボディ110の上面に形成される少なくとも一つの結合溝150を含むことができる。
【0036】
第1組立ボディ110は、外部の衝撃や汚染から対象体液を保護することができ、ユーザー端末10のカメラ11が対象体液を安定的に撮影できるように、合成樹脂又は金属などのように外部の衝撃に強く軽い物質で構成することができる。また、第1組立ボディ110の外面は、光の透過が限られた部分でのみからなるように、非透過性の塗料で着色されたり、または不透明な材料からなることができる。安着溝120は、第1組立ボディ110の上面の中心部に一定の幅を有する溝の形で形成されことができるが、特に、観察シート300に対応される形状の溝からなることにより、観察シート300の安着の際の観察シート300を安定的に支えながら、揺れないように固定することができる。貫通孔130は、安着溝120の中央に形成されて第1組立ボディ110を貫通でき、ユーザー端末10に体液分析用の検査装置1を取り付ける場合、カメラ11と対向する方向に位置して観察シート300に収容された対象体液を貫通孔130を通じて撮影できるようにする。第1連通孔140は、安着溝120と外部空間とを連通させるために、第1組立ボディ110の枠の部位を貫通して形成されることができる。第1連通孔140は、下記で説明する観察シート300の掴み部320が安着でき、掴み部320の断面に対応する形状からなることができる。少なくとも一つの結合溝150は、第1組立ボディ110の上面に形成され、下記で説明する第2組立体200の結合突起240と結合されることにより、第1組立体100と第2組立体200を組み立てることができる。例えば、結合溝150が二つの場合、第1組立ボディ110の上面の左右にそれぞれ形成され、第2組立体200に備えられた二つの結合突起240とそれぞれ結合されることができる。
【0037】
また、第1組立体100は、第1組立ボディ110の内側の中央、特に観察シート300が安着される安着溝120の中央に内設される拡大レンズ160をさらに含むことができる。拡大レンズ160を通じて対象体液を観察する場合、対象体液を拡大することができますので、ピンホール「Pin Hole」の効果が生成されることができる。ここで、ピンホール効果は、小さな孔を通じて見る際に、比較的に鮮やかに見える現象であって、下記で説明する第2組立体200のレンズ透過孔220を通じて入ってくる光が一箇所に集める必要なく、一直線に入って来るので正確な像が結ばれて対象体液を鮮やかに観察することができる。このように、拡大レンズ160は、ユーザー端末10のカメラ11で足りない拡大比率を補完して、対象体液を十分に拡大して観察することができるようにする。
【0038】
また、第1組立体100は、第1組立ボディ110の外枠に沿って段になるように形成され、第2組立体200との結合による組み立てを案内する第1の周囲段顎170をさらに含むことができる。これにより、第1組立体100と第2組立体200が組み立ての際に左右すべりに対応して補強がなすことができ、第1組立体100と第2組立体200の組み合わせによる席の位置を簡単に確保でき、組み立てを容易にすることができる。
【0039】
図4aは、本発明の一実施例による第2組立体の平面図及び、図4bは図4aに示したB-B線の拡大断面図を示す。
【0040】
図4aおよび図4bを参考にすれば、第2組立体200は、第1組立体100の上側に組み立てできるように構成され、平板の第2組立ボディ210、光を集光するレンズ透過孔220、第2組立ボディ210に形成される第2連通孔230及び、第1組立体100の結合溝150と結合されるように、第2組立ボディ210の下面に形成される少なくとも一つの結合突起240を含むことができる。
【0041】
第2組立ボディ210は、外部の衝撃や汚染から対象体液を保護することができ、対象体液を安定的に撮影することができるように、合成樹脂または金属などのように外部からの衝撃に強く、軽い物質からなることができる。また、第2組立ボディ210の外面は、光の透過が限られた部分のみからなるように、非透過性塗料で着色されたり、不透明な材料からなることができる。
【0042】
レンズ透過孔220は、狭い垂直の孔であって、第2組立ボディ210の上側の中心から下側に貫通することができ、貫通される第2組立ボディ210の上部面の周辺には黒色に塗布することができる。これにより、光をよく吸収する黒色の影響を受け、狭い穴に、より多くの光を吸収することができるようにする。
【0043】
第2連通孔230は、第1連通孔140と対応する位置に第2組立ボディ210の枠の部位を貫通して形成されることができる。すなわち、第2連通孔230は、観察シート300の掴み部320が、外部空間に配置されるよう、第2組立ボディ210に形成されることができる。より詳しくは、下記で説明する観察シート300の掴み部320が安着されることができ、掴み部320の断面に対応する形状になることができる。少なくとも一つの結合突起240は、第2組立ボディ210の下面に突出形成されて少なくとも一つの結合溝150に結合することができる。つまり、結合突起240が二つである場合、第2組立ボディ210の場合、左右側にそれぞれ突出形成されることができ、結合溝150に対向する位置に設置され、第1組立体100と第2組立体200の結合の際の結合突起240が結合溝150にそれぞれ挿入されるようにする。
【0044】
また、第2組立体200は、第2組立ボディ210の外枠に沿って段になるように形成されて、第1組立体100との結合による組み立てを案内する第2周囲突起250をさらに含むことができる。ここで、第1組立体100の枠に設置される第1周囲段顎170と第2組立体200の枠に設置される第2周囲突起250が相互に対応して結合できるように設置することができるため、第1組立体100と第2組立体200の組み合わせに応じた位置の調整がなくても、第1組立体100と第2組立体200を簡単に組み立てることができる。
【0045】
図5は、本発明の一実施例に係る観察シートの平面図を示す。
【0046】
図5を参考にすれば、観察シート300は検査しようとする対象体液が塗布され、ユーザー端末10のカメラ11が対象体液を撮影することができるようにする載物台の役割をする。これのため観察シート300は対象体液を収容するボディ部310とボディ部310から延長される掴み部320を含むことができる。ボディ部310は一定な量の対象体液を収容することができ、薄い板の形状で形成されることができる。ボディ部310は光の透過と鮮やかな映像を獲得するために透明な材質、例えば、ポリカーボネート、ポリエチレン、アクリルのような合成樹脂材質やガラス材質からなることができる。または、ボディ部310は対象体液が鮮やかに観察されることができるように単色または対象体液の補色で彩色されたり、一面にフィルムが付着されることもある。
【0047】
ボディ310は、対象体液が投入されるように形成される体液投入部311及び、体液投入部311に投入された対象体液が拡大レンズ160の視野で観察されるように誘導する体液誘導部312を含むことができる。体液投入部311は、対象体液の投入を誘導するようにボディ部310に形成される少なくとも一つの体液ガイド溝311a、311bを含むことができる。例えば、体液投入部311は、ボディ部310の左右側にそれぞれ形成される一対の体液ガイド溝311a,311bを含むことができる。
【0048】
体液誘導部312は、体部310の中心部に平板状に挿入され、体液投入部311に投入された対象体液を保護しながら対象体液が中心の内側に浸透して拡大レンズ160の視野で観察されるように誘導することができる。また、体液誘導部312は体液投入部311の底より高く形成され、第2組立体200のレンズ透過孔220と一定の間隔を維持できるようにする。一対の体液ガイド溝311a、311bに対象体液をそれぞれ落とすと、対象体液は体液ガイド溝311a、311bから体液誘導部312の中心内側に染み込むことになるが、その際、一定量の対象体液が吸収されるように体液誘導部312の上面は液体を吸収できる綿、紙または多孔性合成樹脂のような材質で塗布されことができる。
【0049】
掴み部320は、ボディ部310から延長され、第1組立体100及び第2組立体200の外部空間に配置されることができる。掴み部320は、ユーザーが把持できるように構成され、ボディ部310を第1組立体100の安着溝120に容易に挿入したり又は離脱させたりすることができる。この際、掴み部320は,ボディ部310と同じ材質で形成されることがあるが、この限定されない。このように、観察シート300に掴み部320を具現し、ユーザーによって対象体液の汚染を防止するだけでなく、体液分析用の検査装置1の内部に観察シート300を容易に安着させ、分離することができる。
【0050】
また、掴み部320には観察シート300の投入方向をユーザーが容易に確認できるように方向表示手段が表示されることができる。
【0051】
一方、掴み部320は、第1組立体100及び第2組立体200の内部空間に配置されることもできる。すなわち、安着溝120が観察シート300の平面と同じ形状で構成される場合には、掴み部320は、ボディ部310と一緒に第1組立体100及び第2組立体200の内側に安着することができる。このように、ボディ部310および掴み部320が、第1組立体100及び第2組立体200の内部空間に配置される場合、第1組立体100及び第2組立体200には、第1連通孔140及び第2連通孔230が備えられていないことがある。
【0052】
また一方で、第1組立体100は、ユーザー端末10のカメラ11と向き合う方向に貫通孔130が位置するように設置し、第2組立体200のレンズ透過孔220を通じて光が集光されるようにすることで、観察シート300に収容された対象体液を拡大レンズ160を通じて鮮やかに観察することができるようにする。
【0053】
すなわち、レンズ透過孔220を通じて光を集光することができるので、拡大レンズ160に入ってくる光を明らかにして観察シート300で観察される対象体液の鮮明度及び明るさを向上させることができ、これにより、ユーザー端末10で鮮やかな映像が表出されるようにする。
【0054】
以下では、本発明を実施例による体液分析用の検査装置を用いて、対象体液を検査する過程について、例を挙げて説明する。
【0055】
まず、ユーザー端末10のカメラ11の上側に体液分析用の検査装置100の第1組立体100を据え置きしたり、付着したりした後、第1組立体100の安着溝120に観察シート300を安着させる。
【0056】
次に、第1組立体100に安着された観察シート300の体液投入部311に対象体液を落とした後、第1組立体100の上側に第2組立体200を結合して組み立てを終えることができる。この際、第1組立体100の安着溝120に対象体液が収容された観察シート300を先に安着させた後、観察シートが安着された第1組立体100と第2組立体200を結合して組み立てた後に、第1組立体100と第2組立体200が結合された体液分析用の検査装置をユーザー端末10に取付けたり、付着させたりすることも可能である。
【0057】
その後、ユーザー端末10の体液分析検査専用プログラムやアプリケーションを実行して、カメラ11を通じて観察シート300に収容された対象体液を観察して撮影することで、体液分析検査プロセスを実行することができる。
【0058】
このように、体液分析用の検査装置1は、ユーザーが手軽に携帯しながらも、実使用で簡単に対象体液だけを収集して検査装置に投入することで、ユーザーが直接体液検査を行うことができるようにして、対象体液を分析した結果をユーザー端末を通じてすぐに確認することができるので、ユーザーに利便性と正確な検査結果を提供することができる。
【0059】
以上で、本発明の望ましい実施例について詳細に説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されるものではなく、次の請求の範囲で定義している本発明の基本的な概念を用いた当業者の様々な変形及び改良形態も、本発明の権利範囲に属するものである。
図1
図2
図3a
図3b
図4a
図4b
図5