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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-05
(45)【発行日】2022-07-13
(54)【発明の名称】照明装置
(51)【国際特許分類】
   F21V 33/00 20060101AFI20220706BHJP
   F21S 8/04 20060101ALI20220706BHJP
   G03B 17/55 20210101ALI20220706BHJP
   G03B 15/00 20210101ALI20220706BHJP
   G03B 15/03 20210101ALI20220706BHJP
   G03B 17/02 20210101ALI20220706BHJP
【FI】
F21V33/00 400
F21S8/04
G03B17/55
G03B15/00 S
G03B15/03 K
G03B17/02
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2018179550
(22)【出願日】2018-09-25
(65)【公開番号】P2020053193
(43)【公開日】2020-04-02
【審査請求日】2021-02-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000003757
【氏名又は名称】東芝ライテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100062764
【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 襄
(74)【代理人】
【識別番号】100092565
【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100112449
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 哲也
(72)【発明者】
【氏名】田坂 圭次郎
(72)【発明者】
【氏名】森山 厳與
(72)【発明者】
【氏名】泉田 淳司
【審査官】安食 泰秀
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-125102(JP,A)
【文献】特開2017-107828(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21V 33/00
F21S 8/04
G03B 17/55
G03B 15/00
G03B 15/03
G03B 17/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手形状に形成された照明器具と;
金属製のケース、およびこのケース部の前面側に取り付けられる金属製のカバー部を有するケースと、前記カバー部に固定され、発生した熱を前記ケースに伝達する電気機器を有し、前記照明器具の長手方向の一端側に連結される電気機器ユニットと;
を具備することを特徴とする照明装置。
【請求項2】
前記照明器具と前記ケースとを連結する金属製の連結部を具備する
ことを特徴とする請求項1記載の照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、電気機器を備える照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電気機器として例えばカメラを備える照明装置が知られている。この照明装置は、例えば、照明器具の中央にカメラが一体に配置され、カメラの周囲に光源が配置されている。
【0003】
そして、このような電気機器を備える照明装置では、電気機器の放熱性が十分に確保されない場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2016-197823号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、電気機器の放熱性を確保できる照明装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の照明装置は、長手形状に形成された照明器具、および照明器具の長手方向の一端側に連結される電気機器ユニットを備える。電気機器ユニットは、金属製のケース、およびケース部の前面側に取り付けられる金属製のカバー部を有するケースと、カバー部に固定され、発生した熱をケースに伝達する電気機器を有する。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の照明装置によれば、電気機器の放熱性を確保できる照明装置を提供することが期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】一実施形態を示す照明装置の斜視図である。
図2】同上照明装置の照明部を分離した斜視図である。
図3】同上照明装置の断面図である。
図4】同上照明装置の斜視図である。
図5】同上照明装置の撮影ユニットのユニット部を分離した斜視図である。
図6】同上撮影ユニットの分解斜視図である。
図7】同上ユニット部のカバーの斜視図である。
図8】同上ユニット部の分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、一実施形態を、図面を参照して説明する。
【0010】
図1ないし図5に照明装置10を示す。照明装置10は、例えば天井面等の被設置面に設置される直付形照明装置である。照明装置10は、照明器具11、電気機器ユニットとしての撮影ユニット12、およびこれら照明器具11と撮影ユニット12とを連結する連結部13を備えている。照明器具11は長手形状で、照明器具11の長手方向の一端側の側部に撮影ユニット12が連結されている。なお、照明器具11の光照射方向を前面側、この前面側に対して反対側を背面側という。本実施形態では、照明器具11の背面側が例えば天井面等の被設置面に設置されるものであり、この場合、照明器具11の前面側を下面側、背面側を上面側ともいう。
【0011】
照明器具11は、器具本体15、およびこの器具本体15に着脱可能に配置される照明部16を備えている。さらに、照明器具11は、器具本体15に配置される点灯用電源部17、電源部または電気機器用電源部としてのカメラ用電源部18、および端子台19等を備えている。
【0012】
器具本体15は、金属製で、長手形状に形成されている。器具本体15は、被設置面に設置される設置面部22、両側の側面部23、および両端の端面部24を有し、前面側が開口されている。一方の端面部24には、連結部13が挿通される連結孔25が設けられている。
【0013】
照明部16は、長手形状のシャーシ28、このシャーシ28の前面側に取り付けられた発光モジュール29、およびこの発光モジュール29を覆ってシャーシ28に取り付けられた光拡散性を有する透光カバー30を備えている。発光モジュール29は、基板、およびこの基板に実装された複数の半導体発光素子を有している。そして、照明部16は、器具本体15の前面側に着脱可能に取り付けられる。
【0014】
点灯用電源部17は、交流電源を直流電源である所定の点灯電源に変換して照明部16の発光モジュール29に供給する。
【0015】
カメラ用電源部18は、交流電源を直流電源である所定の動作電源に変換して撮影ユニット12に供給する。
【0016】
端子台19は、器具本体に引き込まれる電源線が接続され、点灯用電源部およびカメラ用電源部に交流電源を供給する。
【0017】
また、図1ないし図8に示すように、撮影ユニット12は、ケース40、およびこのケース40内に配置される電気機器としてのカメラ41を備えている。
【0018】
ケース40は、金属製のケース部43、このケース部43の前面側に着脱可能に取り付けられる金属製のカバー部44、このカバー部44をケース部43に固定する固定手段である化粧ねじ45、カバー部44に配置される前面カバー46、およびカメラ41をカバー部44に取り付ける取付金具47等を備えている。
【0019】
ケース部43は、長方形状の背面部49、両側の側面部50、および両端の端面部51を有し、前面側(下面側)が開口されている。ケース部43は、器具本体15の短手方向の幅、および前後方向(上下方向)の高さと略同じ大きさに形成され、器具本体15との連結状態で器具本体15からの連続性を有している。
【0020】
ケース部43の一端側で端面部51の前端側に取付片部52が設けられ、この取付片部52に複数の引掛孔53が設けられている。ケース部43の他端側で端面部51の前端側に取付片部54が設けられ、この取付片部54に化粧ねじ45が螺着する取付孔55が設けられている。また、ケース部43の一端側の端面部51には、連結部13が挿通される連結孔56が形成されている。
【0021】
カバー部44は、長方形状の前面部58、両側の側面部59、および両端の端面部60を有し、背面側(上面側)が開口されている。
【0022】
前面部58には、長方形状の開口部61が形成されている。前面部58の背面側には、開口部61の縁部に環状の押え突部62が突設され、短手方向における押え突部62の両側に前面カバー46を嵌合して位置決めする位置決め部63が突設され、長手方向における押え突部62の両端側に取付孔64を有する取付台部65が突設されている。
【0023】
カバー部44の一端側には、端面部60の縁部に、ケース部43の取付片部52の各引掛孔53に引っ掛けて係止される複数の略L字形の係止爪部66が突設されている。また、カバー部44の他端側には、端面部60が窪んで化粧ねじ45が配置される窪み部67が設けられているとともに、この窪み部67にケース部43の取付片部54に配置される取付部68が設けられている。この取付部68に化粧ねじ45が挿通する挿通孔69が設けられている。そして、カバー部44は、係止爪部66および化粧ねじ45によってケース部43の前面側に固定される。
【0024】
前面カバー46は、例えば樹脂製で、長方形状の平板状に形成されている。前面カバー46には、円形の撮影用窓部71aと、四角形状の表示用窓部71bとが互いに離反した位置に設けられている。そして、前面カバー46は、カバー部44の背面側で、位置決め部63間に配置されるとともに、環状の押え突部62上に配置され、開口部61を閉塞する。また、前面カバーの少なくとも前面側には、照明器具11からの光の反射を軽減する光反射軽減部72を備えている。光反射軽減部72は、例えば、光吸収作用を有する黒色に形成されていたり、光をカメラ41のレンズ部以外の方向に反射させる凹凸形状に形成されている。
【0025】
取付金具47は、金属製で、カメラ41の背部側に嵌合して保持する長方形枠状の保持部74、およびこの保持部74の両端に設けられた取付脚部75を有している。取付脚部75には、カメラ41の端面に臨んで接続用窓部76が設けられている。取付脚部75の先端側には、前面カバー46の長手方向の端部を位置決めする位置決め部77、およびカバー部44の取付台部65に配置される取付片部78を有している。取付片部78を挿通するねじ79が取付台部65の取付孔64に螺着されることにより、取付金具47がカバー部44の背面側に固定されている。そして、取付金具47は、保持部74でカメラ41の背部側を保持し、カメラ41の前面側を前面カバー46を介してカバー部44の背面側に押し付け、カメラ41をカバー部44に一体に固定している。
【0026】
また、カメラ41は、直方体状のカメラ本体81、このカメラ本体81内に配置された撮像素子、この撮像素子に対向してカメラ本体81の前面側に設けられたレンズ部82、カメラ本体81の前面側に設けられた発光部83、カメラ本体81の一方の端面に設けられた端子部84、例えばメモリカード等の記憶部、例えばスマートフォンやタブレット等の通信端末と無線通信を行う無線通信部、およびカメラ41の動作を制御する制御部等を有している。レンズ部82と発光部83とは、カメラ本体81の前面側の互いに離反した位置に配置されている。
【0027】
撮像素子は、例えばCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等が用いられる。
【0028】
発光部83は、撮影動作時に可視光領域の波長のインジケータ光を発光する。このインジケータ光には、虫を誘引する誘虫性を有する例えば紫外線領域の波長の光である誘虫光が含まれている。発光部83は、例えば紫外線LEDが用いられたり、LEDチップを封止する蛍光体層に含有する蛍光体によって誘虫光が含まれるようにしてもよい。
【0029】
端子部84には、カメラ用電源部18からのケーブルAが接続され、カメラ用電源部18からカメラ41が動作する動作電源が供給される。端子部84は、照明器具11側に対して反対側となるカメラ本体81の端面に設けられている。
【0030】
カメラ41は、動作電源が供給されることによって起動し、撮像素子による撮影を開始して撮影した映像を記憶部に記憶する。また、カメラ41は、動作電源が遮断されることによって動作を停止する。カメラ41の制御部は、無線通信部を通じて通信端末等と通信し、通信端末の操作によって記憶部に記憶された映像を通信端末に送信する。
【0031】
そして、カメラ41は前面カバー46上に配置され、レンズ部82が前面カバー46の撮影用窓部71aに挿通配置され、発光部83が表示用窓部71bに対向配置されている。
【0032】
カメラ41は、ケース40内で照明器具11側に寄った位置に配置されている。すなわち、カメラ41の一端面とのカバー部44の一端面(照明器具11側)の端面部60との間の間隔が、カメラ41の他端面とのカバー部44の他端面(照明器具11とは反対側側)の端面部60との間の間隔よりも狭い関係にある。カメラ41の他端面とのカバー部44の他端面(照明器具11とは反対側側)の端面部60との間の間隔が広いことにより、照明器具11側に対して反対側となるカメラ本体81の端面に設けられている端子部84にケーブルAが接続配置しやすくなる。カメラ41の端子部84は、取付金具47の接続用窓部76に対向され、ケーブルAの接続が可能となっている。
【0033】
カメラ41は、ケース40内で前面側に寄った位置に配置されている。すなわち、カメラ41は、カバー部44側に寄った位置に配置されている。これにより、カメラ41の背面側とケース部43の背面部49の内面との間に、カメラ41の端子部84に接続されるケーブルAの配線スペースが形成されている。
【0034】
また、連結部13は、軸方向に貫通する金属製の連結管86、およびこの連結管86に螺着する金属製のナット87,88を備えている。
【0035】
連結管86は、円筒状で、内部には軸方向両端に連通する連通孔89が形成され、外周には軸方向中央にフランジ部90が突設されているとともにこのフランジ部90の両端側に雄ねじ部91,92が形成されている。
【0036】
そして、連結管86の一端の雄ねじ部91が器具本体15の端面部24の連結孔25に挿入され、この雄ねじ部91の先端側にナット87が螺着されることにより、連結管86のフランジ部90とナット87との間で器具本体15の端面部24を挟み込んで締め付け固定されている。
【0037】
連結管86の他端の雄ねじ部92が撮影ユニット12のケース部43の連結孔56に挿入され、この雄ねじ部92にナット88が螺着されることにより、連結管86のフランジ部90とナット88との間でケース部43の端面部51を挟み込んで締め付け固定されている。
【0038】
したがって、連結部13は、器具本体15と撮影ユニット12のケース40とを一体に連結するとともに、連結管86の連通孔89を通じてカメラ用電源部18とカメラ41とを接続するケーブルAを配線可能としている。さらに、連結部13は、照明器具11の前面側および撮影ユニット12の前面側よりもそれぞれ背面側に寄った位置に配置されている。
【0039】
次に、このように構成された照明装置10の動作を説明する。
【0040】
照明装置10を設置するには、照明部16を外した状態で、器具本体15を被設置部に設置し、被設置部から引き出されている電源線を端子台19に接続する。その後、照明部16を器具本体15に取り付ける。
【0041】
そして、照明装置10に電源を投入すると、交流電源が点灯用電源部17およびカメラ用電源部18に供給される。点灯用電源部17により交流電源を点灯電源に変換して照明部16に供給し、照明部16が点灯して照明する。同時に、カメラ用電源部18により交流電源を動作電源に変換してカメラ41に供給し、カメラ41が起動する。
【0042】
カメラ41が起動すると、撮像素子による撮影を開始し、撮影した映像を記憶部に記憶する。
【0043】
また、カメラ41の撮影時には、照明器具11からの光がカメラ41の前面側で反射してレンズ部82から入射する可能性があるが、カメラ41のレンズ部82の周囲で、カメラ41の前面側である前面カバー46の少なくとも前面側に、照明器具11からの光の反射を軽減する光反射軽減部72が設けられているため、カメラ41の前面側で反射する光がレンズ部82に入射するのが軽減され、良好な撮影が可能となる。
【0044】
また、カメラ41の撮影時には、発光部83がインジケータ光を発光して撮影状態にあることを表示する。このインジケータ光には、虫を誘引する誘虫性を有する誘虫光が含まれているため、例えばカメラ41のレンズ部82に付着しようとする虫を発光部83に誘引し、虫をレンズ部82から遠ざけ、撮影には影響が生じないようする。
【0045】
また、撮影動作に伴ってカメラ41は発熱するが、このカメラ41が発生する熱はケース40に伝わり、ケース40の表面から外気中に放熱される。さらに、ケース40の伝わった熱の一部は連結部13を通じて照明器具11の器具本体15に伝達されて放熱される。したがって、カメラ41の温度上昇が抑制され、カメラ41の温度が定格温度内に維持される。
【0046】
また、通信端末をカメラ41に無線接続し、通信端末を操作することにより、カメラ41の記憶部に記憶された映像を通信端末で確認したり、映像データを通信端末に取得する。
【0047】
また、照明装置10への電源を遮断すると、照明部16が消灯するとともに、カメラ41が動作を停止する。
【0048】
また、カメラ41の寿命は、照明部16の発光モジュール29(半導体発光素子)の寿命よりも短いため、カメラ41は交換する作業が行われる。カメラ41の交換は、カバー部44をケース部43に固定している化粧ねじ45を外し、カバー部44をケース部43から外すとともにこのカバー部44と一体にカメラ41を外し、カメラ41からケーブルAを外す。続いて、交換するカメラ41にケーブルAを接続し、交換するカメラ41と一体のカバー部44をケース部43に配置し、化粧ねじ45を締め付けてカバー部44をケース部43に取り付ける。
【0049】
そして、本実施形態の照明装置10では、連結部13により、照明器具11と撮影ユニット12のケース40とを機械的に連結するとともに、照明器具11と撮影ユニット12のケース40との間で電気配線可能とするため、簡単な構成でカメラ41を備えることができる。
【0050】
連結部13は、連結管86を用いているため、照明器具11と撮影ユニット12のケース40との間での機械的な連結と電気配線とを容易に実現できる。
【0051】
連結部13は、照明器具11の前面側および撮影ユニット12の前面側よりもそれぞれ背面側に寄った位置に配置されているため、照明器具11および撮影ユニット12の前面側から連結部13が見えにくく、外観を良好にすることができる。
【0052】
また、照明器具11の側部に連結部13によって撮影ユニット12が連結され、この撮影ユニット12が片持ち状態で照明器具11に支持されるために、撮影ユニット12の自重により照明器具11に対して垂れ下がる虞があるが、撮影ユニット12のケース40内に配置されるカメラ41を照明器具11側に寄った位置に配置することにより、撮影ユニット12の自重によって連結部13にかかるモーメントを低減し、撮影ユニット12の垂れ下がりを低減でき、照明器具11に対してカメラ41を所定の位置に保つことができる。これにより、カメラ41の撮影方向がずれることなく、カメラ41によって所定の撮影範囲を撮影することができる。
【0053】
撮影ユニット12のケース40内に配置されるカメラ41を照明器具11側に寄った位置に配置することにより、照明器具11とは反対側においてカメラ41とケース40との間の間隔が広いスペースが形成されるため、そのスペースに対向するようにカメラ41の端面に端子部84を設けるとともに、そのスペースを利用してカメラ41の端子部84にケーブルAを接続することができる。
【0054】
撮影ユニット12は、照明器具11の長手方向の一端に連結されるため、照明器具11との一体感が得られ、外観を良好にできる。
【0055】
また、カメラ41のレンズ部82の周囲で、カメラ41の前面側である前面カバー46の少なくとも前面側に、照明器具11からの光の反射を軽減する光反射軽減部72が設けられているため、カメラ41の前面側で反射する光がレンズ部82に入射するのを軽減し、良好な撮影ができる。
【0056】
また、カメラ41の撮影時には、発光部83がインジケータ光を発光して撮影状態にあることを表示するが、このインジケータ光には虫を誘引する誘虫性を有する誘虫光が含まれているため、例えばカメラ41のレンズ部82に付着しようとする虫を発光部83に誘引し、虫をレンズ部82から遠ざけ、撮影に虫の影響が生じるのを抑制できる。
【0057】
また、撮影時にカメラ41は発熱するが、このカメラ41が発生する熱は金属製のケース40に伝達されてこのケース40から放熱されるため、カメラ41の放熱性を確保でき、カメラ41の温度上昇を抑制できる。
【0058】
照明器具11と撮影ユニット12のケース40とを金属製の連結部13で連結しているため、カメラ41が発生する熱をケース40から連結部13を通じて照明器具11(器具本体15)に伝達することができ、放熱性を向上できる。
【0059】
なお、電気機器としては、カメラ41に限らず、例えば照度センサ、人感センサ、あるいは蓄電池を備えた非常用光源等の他の電気機器でもよい。
【0060】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0061】
10 照明装置
11 照明器具
12 電気機器ユニットとしての撮影ユニット
13 連結部
40 ケース
41 電気機器としてのカメラ
43 ケース部
44 カバー部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8