IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ シロナ・デンタル・システムズ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツングの特許一覧

<>
  • 特許-歯科対象を捕捉するための方法 図1
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-05
(45)【発行日】2022-07-13
(54)【発明の名称】歯科対象を捕捉するための方法
(51)【国際特許分類】
   A61C 19/04 20060101AFI20220706BHJP
【FI】
A61C19/04 Z
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2017235989
(22)【出願日】2017-12-08
(65)【公開番号】P2018094410
(43)【公開日】2018-06-21
【審査請求日】2019-11-27
(31)【優先権主張番号】16203381.5
(32)【優先日】2016-12-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】500058187
【氏名又は名称】シロナ・デンタル・システムズ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】アブカイ,シアマク
(72)【発明者】
【氏名】ブラウン,ティム
(72)【発明者】
【氏名】ポール,ジャン
(72)【発明者】
【氏名】ラッシュ,ヴォルカー
【審査官】胡谷 佳津志
(56)【参考文献】
【文献】特表2013-536715(JP,A)
【文献】特開2008-259822(JP,A)
【文献】特表2015-514461(JP,A)
【文献】特開平08-215192(JP,A)
【文献】勝又 明敏,パノラマX線撮影のルネサンスをめざして,岐歯学誌,日本,2012年01月,Vol. 38, No. 3,pp. 117-128
【文献】川俣 明敏, 外4名,パノラマMR像作製の試み,歯放,日本,Vol. 33,pp. 237-243
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61C 19/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象ボリュームを有する歯科対象(1)、具体的には上顎骨(2)および/または下顎骨(3)の少なくとも一部をMRT装置(4)によって捕捉するための方法であって、それぞれに規定のセグメント化されたボリューム領域(6、9、12、15、18)を示す複数のMRTセグメント画像(5、8、11、14、17)は、前記MRT装置(4)によって前記MRT装置(4)の測定ボリューム(21)内に取得され、前記セグメント化されたボリューム領域(6、9、12、15、18)は部分的にオーバーラップするが一部分以上はオーバーラップしない、方法において、ターゲット表面(22)は規定されるか規定されており、前記歯科対象(1)の前記対象ボリューム内の前記ターゲット表面(22)を通した2次元集約画像に対応する2次元合成画像(29)が、コンピュータを用いて前記個々のMRTセグメント画像(5、8、11、14、17)から生成され、
前記MRTセグメント画像(5、8、11、14、17)を生成する前に、前記MRTセグメント画像(5、8、11、14、17)の数、前記MRTセグメント画像(5、8、11、14、17)の前記MRT装置(4)に対する位置および/または配向が自動的コンピュータ(23)によって判定され、
前記対象ボリューム内の前記セグメント化されたボリューム領域(6、9、12、15、18)のそれぞれは、前記それぞれのセグメント化されたボリューム領域(6、9、12、15、18)の中心面(7、10、13、16、19)が前記ターゲット表面(22)の接線と平行に配置され且つ隣接するボリューム領域(6、9、12、15、18)の中心面(7、10、13、16、19)と交差するように配置され、
前記セグメント化されたボリューム領域(6、9、12、15、18)の前記数、前記位置および/または前記配向は、エラーサイズが固定の公差値になるまで、最適化方法によって変動されることを特徴とする、方法。
【請求項2】
前記セグメント化されたボリューム領域(6、9、12、15、18)のそれぞれの深さ(30)が規定され、セグメント化されたボリューム領域(6、9、12、15、18)それぞれはその位置および配向に対して前記測定ボリューム(21)内に規定されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記セグメント化されたボリューム領域(6、9、12、15、18)の前記深さ(30)は0.5mm~30mmであり、好ましくは1mm~15mmであることを特徴とする、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記2次元合成画像(29)の前記ターゲット表面(22)は、サンプル頭部または患者頭部のプレビュー画像の前記上顎骨および/または前記下顎骨を通って延伸する曲面ターゲット表面であることを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記ターゲット表面(22)は、前記上顎骨(2)および/または前記下顎骨(3)の咬合面に垂直な方向の平面形状、または一つの方向において曲面形状であって、前記上顎骨(2)および/または前記下顎骨(3)の歯軸の経路を追跡することを特徴とする、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記合成画像(29)は従来的なX線パノラマスライス画像に対応するかこれをシミュレートすることを特徴とする、請求項4または5に記載の方法。
【請求項7】
前記合成画像(29)の前記ターゲット表面(22)は従来的なX線パノラマスライス画像のシャープなスライスの経路に対応するか、これをシミュレートすることを特徴とする、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記セグメント化されたボリューム領域(6、9、12、15、18)のそれぞれは、前記それぞれのMRTセグメント画像の最低解像度の方向が前記ターゲット表面(22)に直交して配置されるよう配置されることを特徴とする、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記MRTセグメント画像(5、8、11、14、17)を生成する前に、前記MRTセグメント画像(5、8、11、14、17)の前記数、前記MRTセグメント画像(5、8、11、14、17)の前記MRT装置(4)に対する前記位置および/または前記配向がユーザによって規定され、前記MRT装置(4)に対する、前記MRTセグメント画像の前記セグメント化されたボリューム領域(6、9、12、15、18)の前記位置および前記配向は仮想ツールによって規定されることを特徴とする、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
サンプル上顎骨および/またはサンプル下顎骨を含むサンプル頭部は表示装置(24)によって概略的な形態で表示され、前記規定のセグメント化されたボリューム領域(6、9、12、15、18)およびそれらの前記サンプル頭部に対する配置および/または前記サンプル頭部に対する前記規定のターゲット表面(22)がグラフィック表現(28)によって示されることを特徴とする、請求項1~9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記表示装置(24)によって、前記生成される合成画像(29)と前記サンプル頭部は、前記個々のセグメント化されたボリューム領域(5、8、11、14、17)の前記グラフィック表現と共に、および/または前記規定のターゲット表面(22)と共に同時に示されることを特徴とする、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
MRTセグメント画像(5、8、11、14、17)それぞれは、単一のMRTスライス画像またはいくつかのMRTスライス画像のスタックからなることを特徴とする、請求項1~11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記MRTセグメント画像(5、8、11、14、17)の全てにおいて、前記歯科対象(1)の前記MRT装置(4)の前記測定ボリューム(21)に対する空間位置は同一のままであることを特徴とする、請求項1~12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記合成画像(29)は、前記ターゲット表面(22)上の合成画像(29)の画素それぞれに対してこの画素の中心点の位置を判定することで、個々のMRTセグメント画像(5、8、11、14、17)から生成されることを特徴とする、請求項1~13のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、対象ボリュームを有する歯科対象、具体的には上顎骨および/または下顎骨の少なくとも一部をMRT装置によって捕捉するための方法に関し、この方法では、規定のセグメント化されたボリューム領域を示す複数のMRTセグメント画像がMRT装置によってMRT装置の測定ボリューム内に取得され、セグメント化されたボリューム領域は一部分より多くはオーバーラップしない。
【背景技術】
【0002】
従来技術は、上顎/下顎などの歯科対象またはその一部のMRT画像を生成するためのいくつかの方法を開示する。
【0003】
既知の1つの方法によると、従来的なMRT装置は、例えば、顎アーチを切り取る、個々のMRT断面画像を取得するのに使用される。顎アーチ全体を取得することが目的である場合、例えば、5つの個々のMRT断面画像が必要となる場合がある。
【0004】
この方法の欠点の1つは、個々のMRT断面画像の手動プランニングがかなりの時間を伴うという事実にある。個々のMRT断面画像は連続していないため、診断を困難にする。
【0005】
別の方法、いわゆるカーブドMPR法によると、最初に、従来的なMRT装置によって略等方性のボリュームデータセットが取得され、その後に、このボリュームデータセットがコンピュータによって、顎アーチ上に手動で描いた曲面経路、いわゆるパノラマ曲線に沿って投影されるが、このようにする中で、顎アーチ全体の2次元生成画像が生成される。
【0006】
この方法の欠点の1つは、等方性ボリュームデータセットのサンプリングが、個々のMRT断面画像に比べてかなり長い画像取得時間を伴うことである。また、ボリュームデータセットの画像品質が、以後の画像操作、特に、補間ロスによって劣化する。
【0007】
したがって、本発明の目的は、画像取得時間が短縮され、かつ画像品質が向上されて、従来的なMRT装置では必要とされる追加のハードウェア構成要素を必要としないように、歯科対象を捕捉するための方法を提供することである。
【発明の概要】
【0008】
本発明は、対象ボリュームを有する歯科対象、具体的には上顎骨および/または下顎骨の少なくとも一部をMRT装置によって捕捉するための方法に関し、この方法では、それぞれに規定のセグメント化されたボリューム領域を示す複数のMRT画像がMRT装置によってMRT装置の測定ボリューム内に取得される。この状況においては、セグメント化されたボリューム領域は一部分より多くはオーバーラップしない。ターゲット表面は、規定されるか、既に規定されている。歯科対象の対象ボリューム内のターゲット表面を通した2次元集約画像に対応する2次元合成画像が、コンピュータによって個々のMRTセグメント画像から生成される。
【0009】
歯科対象は、下顎および/または上顎の一部であり得る。また、歯科対象は、いくつかの、上顎および/または下顎の非連続的領域も含み得る。顎関節も、歯科対象の一部であり得る。MRT装置(磁気共鳴トモグラフィ装置)は、頭部、特に、上顎および/または下顎をスキャンするための従来的なMRT装置である。この場合、MRT装置は測定ボリュームを有し、対象の対象ボリュームは、対象をサンプルすることができるよう、測定ボリューム内に配置される。本発明の方法によると、複数のMRTセグメント画像、つまり、少なくとも2つのMRTセグメント画像がMRT装置によって取得され、このMRTセグメント画像のそれぞれは、規定のセグメント化されたボリューム領域を示す。セグメント化されたボリューム領域は、あらゆる任意の形状を有してもよく、例えば立方体形状を有してもよい。
【0010】
個々のMRTセグメント画像のセグメント化されたボリューム領域は曲面形状を有してもよく、この場合には、こうした曲面のセグメント化されたボリューム領域を取得することができる特別なMRT装置が使用される。こうしたMRT装置では、傾斜コイルが、例えば、傾斜磁場の等値線が曲面形状に延伸するように配置され得る。
【0011】
MRT画像が単一のMRTスライス画像を含んで、MRTセグメント画像がMRT装置によって1ステップで取得されてもよい。このようにして、個々のMRTセグメント画像が1つずつ連続してサンプルされる。代替として、MRTセグメント画像を同時に取得することができる別のMRT装置が使用されてもよい。このような場合、こうしたMRT装置は、対象ボリュームの複数のスライスの励起を可能とし、以下の専門文書(Benedikt A. Poser. Simultaneous Multi-slice excitation by parallel transmission. Magn Reson Med. 2014年4月; 71 (4): 1416-1427)に記載されるような、いわゆるマルチパルス励起方法に基づいている。
【0012】
従来的なMRT装置の場合、サンプリングは対象ボリューム内で、X傾斜に沿って、Y傾斜に沿って、およびZ傾斜に沿って実行され、そして、解像度は、傾斜コイルを適宜制御することで対象ボリューム内のボクセルの長さ、幅および深さを調整することで設定される。一般的な解像度は、0.5mmの長さ、0.5mmの幅、そして1.5mm~15mmの深さを有するボクセルによって判定される。
【0013】
ボクセルの長さおよび幅が0.3mm~2mmの範囲で、MRTセグメント画像の解像度が個々のボクセルをサンプリングすることで判定されてもよい。
【0014】
本発明の方法は、例えば、その後平面投影として読み取られる曲面ボリューム領域を励起するために、特定のRFパルス(2Dパルス)を生成するMRT装置の特定のアドレッシングを使用してもよい。したがって、従来的なMRT装置の技術的可能性はこの目的のために十分である。
【0015】
また、本発明の方法は、従来的な1DのRFパルスも励起パルスとして使用し得るが、これは、2Dパルス技術と比べると、より高速な画像化と、例えば金属または空気による障害磁場に対する感度が低いという利点を有する。金属部品および空気によるこうした障害は、特に、上顎骨および下顎骨の領域において起こり得る。
【0016】
また、使用されるMRT装置がMRT法に基づいていてもよく、MRT法では、同一の磁場強度の空間的曲面領域が、EP2511725A1に開示されるように、曲面ボリューム領域を励起するため、および画像化様式で読み取るため、の両方のために特別な追加の非線形傾斜コイルによって測定ボリューム内に生成される。
【0017】
また、本方法は、傾斜磁場の直線の等値線を持つ従来的な傾斜コイルを有する従来的なMRT装置を使用し得る。その結果、追加の傾斜コイルを設置する必要がなく、MRT装置の測定ボリュームが低減されるだけでなく、MRT装置の高額な改造費も回避できる。したがって、本発明の方法は、MRT装置を任意の特別な方法に適合させることを必要とせずに、従来的なMRT装置によって実行し得る。
【0018】
この点に関して、セグメント化されたボリューム領域は、これらが一部分より多くはオーバーラップしないように規定される。したがって、セグメント化されたボリューム領域は、この領域が対象をある程度含むよう、対象ボリューム領域間に間隔が生成されるよう、またはセグメント化されたボリューム領域が部分的にオーバーラップし得るように配置されて、対象の少なくとも一部が連続的に捕捉されるようにしてもよい。セグメント化されたボリューム領域は、自動的に、またはユーザによって規定され得る。
【0019】
セグメント化されたボリューム領域はオーバーラップし得るが、完全には相互を含まない。代替として、セグメント化されたボリューム領域は、対象をサンプリングするときに間隔が生成されるように配置されてもよい。また、セグメント化されたボリューム領域は、顎の一部のみをカバーし得る。
【0020】
また、セグメント化されたボリューム領域が異なる解像度で取得されて、生成されたMRTセグメント画像も異なる解像度を有するようにしてもよい。
【0021】
本発明の方法を実行するために、ターゲット表面がMRT装置に対して既に規定されていてもよく、コンピュータを用いて、またはユーザによって規定されてもよい。個々のMRTセグメント画像から2次元合成画像が生成され、該2次元合成画像は、ターゲット表面を通した2次元集約画像に対応する。したがって、集約画像は、ターゲット表面上のMRTセグメント画像のマッピングに対応する。
【0022】
ターゲット表面は、例えば、上顎骨および/または下顎骨の輪郭に沿うように配置されて、合成画像がX線診断からの従来的なパノラマスライス画像に対応するかこれをシミュレートするようにしてもよい。
【0023】
したがって、X線診断からのパノラマスライス画像と同様に、ターゲット表面を規定することによってシャープなスライスの位置および配向が規定される。
【0024】
ターゲット表面は、例えば、対象ボリュームの中間表面であってもよく、これは、個々のセグメント化されたボリューム領域の中間平面によって規定されてもよく、または顎などの解剖学的構造の中間表面によって規定されてもよい。
【0025】
MRTセグメント画像のそれぞれは、3次元画像または2次元画像であり得る。MRTセグメント画像が3次元画像の場合、MRTセグメント画像の個々のボクセルが投影方向に投影されるが、これは、例えば、合成画像を生成するために、ターゲット表面上にターゲット表面に直交して配置され得る。生成中、単一のボクセルが固定の重み付け係数で重み付けされてもよい。単一のMRTセグメント画像が2次元画像である場合、MRTセグメント画像の画素それぞれがターゲット表面上に直接投影される。
【0026】
したがって、2次元画像データはそれぞれのセグメント化されたボリューム領域の軸のうちの1つに沿ったボクセルの1つのスライスのみを有し、3次元画像データはそれぞれのセグメント化されたボリューム領域の軸の全てに沿った複数のボクセルを有する。投影は、それぞれのセグメント化されたボリューム領域の利用可能なボクセル(1つのスライスまたはいくつかのスライス)を、例えばターゲット表面に垂直に配置され得る、投影の1つの方向に沿ってターゲット表面上に投影することで実行され、そして集約され得る。
【0027】
ターゲット表面は、規定されてもよいし、対象ボリュームにおけるセグメント化されたボリューム領域を規定する前に既に規定されていてもよく、セグメント化されたボリューム領域が既知のターゲット表面の関数として配置される。セグメント化されたボリューム領域は、例えば、ターゲット表面が少なくとも部分的にその中に含まれるように配置されてもよい。
【0028】
セグメント化されたボリューム領域を規定した後、あるいはこれをサンプリングした後であっても、ターゲット表面は、測定ボリューム内でMRT装置に対して、および/またはセグメント化されたボリューム領域に対してその後にシフトさせてもよい。ターゲット表面はその後に、例えば、規定のセグメント化されたボリューム領域の関数として適合され得る。
【0029】
本発明の1つの利点は、歯科対象を捕捉するために、顎アーチに沿った個々のMRTセグメント画像だけを取得する必要があり、合成画像は、例えば、MRTセグメント画像をターゲット曲線上に投影することによって互いに適合されることである。したがって、カーブドMPR法と比べて、歯の状態の全てのボリュームデータセットを取得する必要がなく、以後に、パノラマ曲線に対するボリューム領域がボリュームデータセットから手動で選択され得る。この態様は、本方法を実行するための画像取得時間を短縮する。
【0030】
セグメント化されたボリューム領域のそれぞれの深さは有利な方法で規定され得るが、この場合、セグメント化されたボリューム領域それぞれはその位置および配向に対して測定ボリューム内に規定される。
【0031】
その結果、MRT装置の測定ボリューム内の個々のセグメント化されたボリューム領域の位置および配向が規定される。セグメント化されたボリューム領域は、例えば、子供のプログラムにおいて個々のセグメント化されたボリューム領域が子供の平均的患者頭部の上顎骨および/または下顎骨に沿って自動的にサンプルされるよう配置され得る。同様に、大人のプログラムでは、セグメント化されたボリューム領域は、セグメント化されたボリューム領域が大人の平均的患者頭部の上顎骨および/または下顎骨に沿ってサンプルされるよう配置される。
【0032】
その後、ユーザはMRT装置上でマッチするプログラムを選択し得る。
【0033】
有利には、セグメント化されたボリューム領域の深さは、0.5mm~30mmの範囲であってもよく、1mm~15mmが好ましい。
【0034】
したがって、上顎骨および/または下顎骨はセグメント化されたボリューム領域内に完全に含有され、対応して、合成画像中に投影として完全に画像化される。
【0035】
立方体形状のセグメント化されたボリューム領域の深さは、例えば、ターゲット表面に対して直交方向に配置されてもよい。セグメント化されたボリューム領域の長さおよび幅は、対象がその中に含有されるように選択され得る。
【0036】
有利には、MRTセグメント画像のそれぞれは、立法形状を有するセグメント化されたボリューム領域、または曲面形状を有する長手方向にセグメント化されたボリューム領域を示し得る。
【0037】
セグメント化されたボリューム領域の形状は、MRT装置、特に、MRT装置の傾斜コイルの設計による影響を受ける。
【0038】
従来的なMRT装置の場合、患者の開口のx、y、z軸に沿って線形傾斜磁場を生成する3つの傾斜コイルが使用される。この配置により、任意に回転し得る平面表面が傾斜磁場の重なりを介して固有の共鳴周波数を取得することが可能となる。従来的な1Dパルスによる励起領域は、3つの表面軸に沿って突出し、ゆえに、空間に任意に配向された立法を表す、励起された平面表面である。
【0039】
有利には、2次元合成画像のターゲット表面は曲面ターゲット平面であってもよく、これは、サンプル頭部または患者頭部のプレビュー画像の上顎骨および/または下顎骨を通って延伸する。
【0040】
その結果、2次元合成画像がターゲット表面を通して断面画像として生成され、合成画像はX線診断からの従来的なパノラマスライス画像に対応する。
【0041】
この場合、MRT装置の測定ボリューム内の曲面ターゲット表面の位置および配向は、サンプル頭部(子供のまたは大人の)の上顎骨および/または下顎骨の配置によって、または患者頭部のプレビュー画像によって特定される。したがって、MRT装置は、規定のセグメント化されたボリューム領域が順々に連続してサンプルされ、そしてMRTセグメント画像が規定のターゲット表面上に投影されるように、徐々に調整される。
【0042】
患者頭部のプレビュー画像は、例えば、それぞれの患者の患者頭部の3次元X線画像または3次元MRT画像であり得る。
【0043】
患者頭部のプレビュー画像は、ターゲット表面の位置付けを可能にする、2次元X線画像または2次元MRT画像であってもよい。
【0044】
したがって、ターゲット表面は、サンプル頭部(頭部の3Dモデル)、または頭部のプレビュー画像(患者配向プランニング画像)の使用を通して規定される。MRT装置に対する患者の固定は、例えば、ヘッドホルダおよび/またはバイトホルダによって実行され得る。
【0045】
有利には、ターゲット表面は、上顎骨および/または下顎骨の咬合平面に垂直な方向の平面形状であってもよく、または一つの方向において曲面形状であってもよく、上顎骨および/または下顎骨の歯軸の経路を追跡する。
【0046】
したがって、ターゲット表面の第一の代替は、上顎骨に沿った曲面形状であって咬合平面に垂直な方向の平面形状である。第二の代替では、ターゲット表面は曲面形状であり、顎の経路に沿った隣接方向、および歯軸の咬合方向の両方において歯軸を追跡する。したがって、2つの代替では、上顎骨および/または下顎骨を非常に明確に示す1つの合成画像がターゲット表面を通して生成される。
【0047】
咬合平面は、上顎および下顎が接触する空間平面を表す。この咬合平面は、切歯点(歯31および41の切縁部の接触点)と歯36および41の遠心頬側咬頭を接続することで構成され、通常は口唇閉鎖ラインを通って延伸する。
【0048】
歯の歯長手方向軸を、歯軸と称する。この歯軸は、単一根歯における根尖と切縁部(cutting edge)の中心との間、複根歯においては根分岐(2分岐、3分岐)と咬合表面中心との間の接続線として規定される。上顎骨における前歯(犬歯と切歯)は、通常の位置では、遠心方向に傾斜している。
【0049】
有利には、合成画像は従来的なX線パノラマスライス画像に対応する。
【0050】
有利には、合成画像のターゲット表面は従来的なX線パノラマスライス画像のシャープなスライスの経路に対応するかこれをシミュレートする。
【0051】
結果として、合成画像は従来的なX線パノラマスライス画像に対応して、歯科医が慣習的に、パノラマスライス画像によって診断を行うことを容易にする。
【0052】
有利には、合成画像は、ターゲット表面上の合成画像の画素それぞれに対してこの画素の中心点の位置を判定することで、個々のMRTセグメント画像から生成され得る。MRTセグメント画像のうちの1つのボクセルまたは画素それぞれに対して中心点が判定され、投影された中心点を判定するために、この中心点がそれぞれのMRTセグメント画像の既知の投影方向に沿ってターゲット表面上に投影される。MRTセグメント画像のうちの1つのボクセルまたは画素が使用される合成画像の合成画像画素について、その投影中心点は、それぞれの合成画像画素の中心点に最も近接させて配置される。
【0053】
したがって、ターゲット表面は、MRTセグメント画像の中心面を通って延伸し、MRTセグメント画像の中心面の交差線において、隣接する中心面上のそれぞれに隣接するMRTセグメント画像と共に場所を変え得る。このターゲット表面規定に基づく場合、合成画像画素それぞれは、MRTセグメント画像のうちの1つの画像の正確に1つの具体的な特定のボクセルを割り当てられ、その結果、MRTセグメント画像の変化する配向によって、合成画像中の個々のMRTセグメント画像の中心面の間での移行における画素値の視覚的に急激な変化(「よれ」)となり得る。この実施形態の利点の1つは、個々のMRTセグメント画像が歪まず、MRTセグメント画像内の解剖学的構造が合成画像中でスケール通りに再生成されるという特徴からなる。
【0054】
有利には、MRTセグメント画像のこれらの画素またはボクセルは、この画素またはボクセルの投影中心点と合成画像画素の中心点との間の距離が規定の公差値を下回る、および/または合成画像画素の所望の投影方向とこの画素またはボクセルの投影方向との間の角度が規定の最大角度を下回る場合の、合成画像画素として使用される。
【0055】
合成画像画素の所望の投影方向は、例えば、ターゲット表面に直交する。この場合、画素またはボクセルの実際の投影方向は、MRTセグメント画像の配向によって、特に、Z傾斜の方向によって特定される。
【0056】
代替として、個々のMRTセグメント画像から合成画像を生成する場合、MRTセグメント画像はターゲット表面上の合成画像の画素それぞれに対してこの画素の中心点の位置を判定することで、ターゲット表面上に投影され得る。MRTセグメント画像のうちの1つの画素またはボクセルそれぞれに対して中心点が判定され、投影された中心点を判定するために、この中心点がそれぞれのMRTセグメント画像の既知の投影方向に沿ってターゲット表面上に投影され、その結果、MRTセグメント画像の少なくとも2つの隣接した、投影された画素またはボクセルの補間を通して合成画像の合成画像画素となる。
【0057】
この代替の実施形態で、合成画像はMRTセグメント画像の隣接画素の補間を通して生成される。これらの代替の実施形態の利点の1つは、視覚的に目立った移行が少ないため、MRTセグメント画像間の移行において生成される折れ目が小さいという特徴からなる。
【0058】
有利には、MRTセグメント画像の生成またはサンプリングの前に、MRTセグメント画像の数、MRTセグメント画像のMRT装置に対する位置および/または配向が、自動的、またはある程度自動的にコンピュータによって固定され得る。
【0059】
このようにして、MRTセグメント画像の数、位置および配向が、コンピュータによって自動的に判定される。対象が、例えば、上顎の左側である場合、2つまたは3つのセグメント化されたボリューム領域が部分的にオーバーラップし、左上顎を完全に含有すると自動的に判定され得る。
【0060】
自動プランニングにおいて、上顎骨および/または下顎骨を含有する対象ボリュームは、3~30のセグメント化されたボリューム領域、好ましくは6~8のセグメント化されたボリューム領域に分割され得る。この場合、セグメント化されたボリューム領域は、これらが上顎骨または下顎骨に沿って均一に分割され、対象ボリュームがその全体を捕捉されるように、互いに対して配置される。
【0061】
有利には、対象ボリューム内のセグメント化されたボリューム領域のそれぞれは、それぞれのセグメント化されたボリューム領域の中心面がターゲット表面の接線に平行に配置されるよう配置され得る。
【0062】
結果として、個々のセグメント化されたボリューム領域は、セグメント化されたボリューム領域のそれぞれの中心面がターゲット表面に接して配置されるように、既に規定されたターゲット表面の関数として配置される。セグメント化されたボリューム領域の中心面は、例えば、それぞれのMRTセグメント画像の好ましい方向に対応してもよく、立法形状のセグメント化されたボリューム領域の最長の縁部または最大の側面によって特定され得る。
【0063】
有利には、セグメント化されたボリューム領域のそれぞれは、それぞれのMRTセグメント画像の最低解像度の方向がターゲット表面に直交して配置されるよう配置され得る。
【0064】
このようにして、MRTセグメント画像はターゲット表面上に最低解像度の方向に投影され、2次元合成画像は高解像度を有する。
【0065】
従来的なMRT装置の場合、対象ボリューム内のサンプリングはX傾斜に沿って、Y傾斜に沿って、およびZ傾斜に沿って実行され、そして、解像度は、対象ボリューム内のボクセルの長さ、幅および深さを調整することで設定される。一般的な解像度は、0.5mmの長さ、0.5mmの幅、そして1.5mm~15mmの深さを有するボクセルによって判定される。ボクセルの深さの方向は、それぞれのMRTセグメント画像の最低解像度の方向と対応して一致する。
【0066】
有利には、セグメント化されたボリューム領域の数、位置および/または配向は、エラーサイズが固定の公差値を下回るまで最適化方法によって変動され得る。
【0067】
その結果、MRT装置の測定ボリューム内のセグメント化されたボリューム領域の数、位置および配向が、最適化方法によって自動的に判定される。したがって、個々のセグメント化されたボリューム領域のプランに必要な時間量が短縮される。
【0068】
有利には、使用され得るエラーサイズには、合成画像の個々の合成画像画素の実際の投影方向と所望の投影方向との間の角度の合計が含まれ、この場合、所望の投影方向はターゲット表面に対する法線に対応し、実際の投影方向はそれぞれのMRTセグメント画像から使用される画素またはボクセルの投影方向によって規定される。
【0069】
このようにして、最適化方法は、エラーサイズの固定の公差値が確実に超過しないようにするが、これは、セグメント化されたボリューム領域の数が小さすぎると、実際の投影方向が所望の投影方向から、特に移行ゾーンにおいて大きく逸脱するために、合成画像中の個々のMRTセグメント画像の間の移行ゾーンに明確な折れ目または歪みが生成され得るからである。
【0070】
有利には、MRTセグメント画像の数、MRT装置に対するMRTセグメント画像の位置および/または配向は、MRTセグメント画像の生成前にユーザによって規定され得るが、この場合、仮想ツールを用いてMRT装置に対するMRTセグメント画像のセグメント化されたボリューム領域の位置および配向を規定し得る。
【0071】
したがって、個々のセグメント化されたボリューム領域は、ユーザによって仮想的に規定され得る。
【0072】
セグメント化されたボリューム領域の固定は、ある程度自動的に実行されて、セグメント化されたボリューム領域の一時的位置および配向が第一のステップで提示され、第二のステップで仮想ツールによってユーザにより補正されてもよい。
【0073】
この状況においては、仮想ツールはユーザとセグメント化されたボリューム領域の間のインタラクションを可能にする任意のコンピュータアルゴリズムであり得る。
【0074】
有利には、サンプル上顎骨および/またはサンプル下顎骨を含むサンプル頭部が表示装置によって概略的な形態で表示されてもよく、この場合、規定のセグメント化されたボリューム領域およびそれらのサンプル頭部に対する配置および/またはサンプル頭部に対する規定のターゲット表面が図によって表される。
【0075】
このようにして、サンプル頭部に対してセグメント化されたボリューム領域と規定のターゲット表面が位置するポイントが図によってユーザに示される。この特徴は、ユーザが、生成される合成画像を分析することを容易にする。
【0076】
また、MRTセグメント画像間の移行も、表示装置によって視覚的に示され得る。
【0077】
また、生成される合成画像は、ユーザに頭蓋骨などの顎以外の構造に対する配向を可能にするために、サンプル頭部または患者配向プレビュー画像の2次元または3次元モデル上に重ねられてもよい。合成画像が重ねられる領域は、サンプル頭部または患者配向プレビュー画像から仮想的にパンチされて、合成画像が背景とオーバレイしないようにされてもよい。
【0078】
有利には、表示装置は、生成される合成画像とサンプル頭部を、個々のセグメント化されたボリューム領域および/または規定のターゲット表面(22)と同時に示すのに使用され得る。
【0079】
この態様は、ユーザがサンプル頭部を基準として使用することを容易にし、そうする中で、生成される合成画像のより良好な診断を容易にする。
【0080】
有利には、MRTセグメント画像それぞれは、単一のMRTスライス画像またはいくつかのMRTスライス画像のスタックからなってもよい。
【0081】
したがって、この特徴により、MRTセグメント画像がいくつかのMRTスライス画像の単一スタックから構成されて、MRTセグメント画像がMRT装置によって1ステップで、または順々に連続して続く複数のステップで取得されることが可能となる。
【0082】
有利には、スタックのMRTスライス画像は、固定の取得方向に垂直に、互いに平行に配置され得る。
【0083】
この態様は、MRTスライス画像のそれぞれを、順々にスライス毎にサンプルすることを可能にする。
【0084】
有利には、歯科対象のMRT装置の測定ボリュームに対する空間位置は、MRTセグメント画像の全てにおいて同一のままである。
【0085】
したがって、患者頭部などの歯科対象は、MRT装置に対して固定されるように位置付けされ、その後、個々のMRTセグメント画像が取得される。
【0086】
既知の方法の場合、例えば、脊椎のサンプリングのために、複数のMRT画像が撮影されるが、この場合、患者はMRT画像撮影間でMRT装置に対して動かされる。
【0087】
MRT装置に対して対象を固定して位置付ける利点の1つは、MRT装置に対する対象の位置が全てのMRTセグメント画像で全く同一であり、種々の画像を計算する際に、動かされる患者によって生じる空間的不正確さが追加されないということである。さらに、機械的シフトによる画像取得の全体時間の増大が回避され、MRT技術者のワークフローはシンプルなままである。
【図面の簡単な説明】
【0088】
本発明を図表の参照により説明する。図面は次に示される:
図1図1は、本発明の方法を明らかにするスケッチである。
【発明を実施するための形態】
【0089】
例示的実施形態
図1は、歯科対象1、具体的には、上顎骨2および/または下顎骨3の少なくとも一部をMRT装置4によって捕捉するための本発明の方法を明らかにするスケッチである。
【0090】
この場合、第一のセグメント化されたボリューム領域6の第一のMRTセグメント画像5は中心面7で取得され、第二のセグメント化されたボリューム領域9の第二のMRTセグメント画像8は中心面10で取得され、第三のセグメントボリューム領域12の第三のMRTセグメント画像11は中心面13で取得され、第四のセグメント化されたボリューム領域15の第四のMRTセグメント画像14は中心面16で取得され、そして、第五のセグメント化されたボリューム領域18の第五のMRTセグメント画像17は中心面19で取得される。この状況においては、MRTセグメント画像5、8、11、14および17は、ある程度オーバーラップしているセグメント化されたボリューム領域6、9、12、18を形成する。歯科対象1を捕捉するために、患者頭部20はMRT装置4に対してMRT装置4の測定ボリューム21内に、例えば、ヘッドホルダによっておよび/またはバイトホルダによって位置付けられる。その後、個々のMRTセグメント画像5、8、11、14および17は、MRT装置4によって順々に撮影される。測定ボリューム21内のMRT装置に対する曲面ターゲット表面22は、既に固定されているか、ユーザによって固定される。ターゲット表面22は、点線で示され、上顎骨2および/または下顎骨3における中心面として延伸する。また、ターゲット表面22は、咬合方向において湾曲し、ターゲット表面22が顎2および3の個々の歯の歯軸を通る平均化された表面に対応してもよい。MRTセグメント画像5、8、11、14および17の画像データは、MRT装置4からコンピュータ23に送信され、モニタなどの表示装置24によって図により表示される。コンピュータ23に接続されるのは、キーボード25およびマウス26などの入力手段である。入力手段25および26により、ユーザはカーソル27によって仮想ツールを操作できる。表示装置24は、対象1に対する概略的表現28、規定のセグメント化されたボリューム領域6、9、12、15および18、ならびにターゲット表面22を表示するのに使用される。概略的表現28により、歯科医などのユーザは、対象に対するセグメント化されたボリューム領域およびターゲット表面22の位置をより明確に見ることができる。2次元合成画像29は、個々のMRTセグメント画像5、8、11、14および17から、コンピュータ23によって生成され、MRTセグメント画像5、8、11、14および17は、ターゲット表面22上に投影される。この場合、合成画像29はX線診断からの従来的なパノラマスライス画像に対応しており、ターゲット表面22は、従来的なパノラマスライス画像のシャープなスライスの経路に対応している。この場合、第一のセグメント化されたボリューム領域6の深さ30は25mmである。第一のMRTセグメント画像5の幅に対応する第一のセグメント化されたボリューム領域6の幅31は、100mmである。第一のMRTセグメント画像5の長さに対応する第一のセグメント化されたボリューム領域6の長さ32は、250mmである。
【0091】
参照番号
1 ホルダ
2 上顎骨
3 下顎骨
4 MRT装置
5 第一のMRTセグメント画像
6 セグメント化されたボリューム領域
7 中心面
8 第二のMRTセグメント画像
9 第二のセグメント化されたボリューム領域
10 中心面
11 第三のMRTセグメント画像
12 第三のセグメント化されたボリューム領域
13 中心面
14 第四のMRTセグメント画像
15 第四のセグメント化されたボリューム領域
16 中心面
17 第五のMRTセグメント画像
18 第五のセグメント化されたボリューム領域
19 中心面
20 患者頭部
21 測定ボリューム
22 曲面ターゲット表面
23 コンピュータ
24 モニタまたは表示装置
25 キーボード
26 マウス
27 カーソル
28 概略的表現
29 合成画像
30 深さ
31 幅
32 長さ

図1