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  • 特許-ブレスレットリンク 図3b
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-05
(45)【発行日】2022-07-13
(54)【発明の名称】ブレスレットリンク
(51)【国際特許分類】
   A44C 5/10 20060101AFI20220706BHJP
【FI】
A44C5/10 511G
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2019554978
(86)(22)【出願日】2018-04-11
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-04-30
(86)【国際出願番号】 EP2018059234
(87)【国際公開番号】W WO2018189219
(87)【国際公開日】2018-10-18
【審査請求日】2021-02-17
(31)【優先権主張番号】00487/17
(32)【優先日】2017-04-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CH
(73)【特許権者】
【識別番号】506059942
【氏名又は名称】カルティエ インターナショナル アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100149249
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 達也
(72)【発明者】
【氏名】ドミニク ギヨー
(72)【発明者】
【氏名】スティーブ メネトリエ
【審査官】大内 康裕
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-082597(JP,A)
【文献】登録実用新案第3169559(JP,U)
【文献】特開2001-269205(JP,A)
【文献】米国特許第06328188(US,B1)
【文献】特開2017-018554(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A44C 5/00~ 5/24
F16C 3/00~ 9/06
F16D 1/00~ 9/10
F16G 1/00~17/00
E05B 1/00~85/28
E05D 1/00~ 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブレスレットを形成するのに適しており、その主方向が長手方向軸線を画定するブレスレットリンクであって、前記リンクは、
-長手方向を横断する方向に配置された経路(20)が横断する本体(10)であって、前記経路(20)は、前記本体(10)に設けられた、第2のリンクが係合可能な接合部(12)によって少なくとも部分的に中断される、本体(10)と、
-経路(20)に収容された棒体(30)であって、棒体(30)が接合部(12)を通過する組立位置と、棒体(30)が接合部(12)を自由にする自由位置との間で、本体(10)に対して経路内で並進移動されることが可能である棒体(30)と、
-棒体(30)を組立位置に保持するために棒体(30)の長手方向位置を係止する第1の位置と、棒体(30)が並進移動可能な第2の位置との間で、前記本体(10)内で並進移動可能に配置された係止部材(40)と、
-前記係止部材(40)を第1の位置に保持する傾向のある、係止部材(40)に力を加える弾性部材と
を備え、
係止部材(40)は、押しボタンであるか、または、押しボタンに連結されており、使用者が押しボタンに圧力を加えたことに応答して第2の位置に移動可能であり、
前記ブレスレットリンクは、棒体(30)と本体(10)の間に置かれ、棒体(30)に、組立位置から自由位置に向かって並進に押す傾向のある力を加えるために配置されたばね(28)を備えることを特徴とするリンク。
【請求項2】
押しボタンは、使用者が工具を使用せずに操作できるように、本体の外部表面の近くに位置する、請求項1に記載のリンク。
【請求項3】
押しボタンは、係止部材(40)の第1の位置において、本体(10)の前記外部表面に実質的に同一平面に配置された作動面を有する、請求項2に記載のリンク。
【請求項4】
係止部材(40)および押しボタンは単一の部品として作られる、請求項1~3の何れか一項に記載のリンク。
【請求項5】
係止部材(40)は、長手方向軸線および経路(20)の両方に対して横断方向に並進移動可能である、請求項1~4の何れか一項に記載のリンク。
【請求項6】
係止部材(40)は、棒体(30)の円筒面に設けられた溝(34)に係合可能なラッチ(42)を備える、請求項1~5の何れか一項に記載のリンク。
【請求項7】
棒体(30)は、直径D1を有する部分と、D1よりも大きい直径D2を有する部分とを備え、経路(20)は、直径d1を有する領域と、d1よりも大きい直径d2を有する領域とを備え、直径d1を有する領域と直径d2を有する領域との間の直径の変化が縁部(224)を形成し、d1<D2<d2であり、前記縁部(224)が棒体と当接する、請求項1~6の何れか一項に記載のリンク。
【請求項8】
経路は、棒体を並進に案内するような寸法とされた案内領域(220、240)と、第2の領域(222、242)とを備え、第2の領域は、前記第2の領域との摩擦なしに棒体が並進できるような寸法とされる、請求項1~7の何れか一項に記載のリンク。
【請求項9】
請求項1~の何れか一項に記載のリンクを少なくとも2つ含むことを特徴とするブレスレット。
【請求項10】
棒体(30)が組立位置にあるリンクを含む請求項に記載のブレスレットを長くまたは短くする方法であって、前記方法は、係止部材(40)を並進に駆動するステップを含み、前記並進駆動により、棒体(30)の少なくとも部分的な自動排出をもたらすことを特徴とする方法。
【請求項11】
棒体(30)が自由位置にあるリンクを含む請求項に記載のブレスレットを長くまたは短くする方法であって、前記方法は、棒体(30)を経路(20)に押し戻すステップを含み、棒体(30)が組立位置に到達すると、係止部材(40)は自動的にその第1の位置に移動されることを特徴とする方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、時計製造の分野に関する。より詳細には、ブレスレットを形成するのに適しており、その主方向が長手方向軸線を画定するブレスレットリンクに関する。リンクは、長手方向軸線に対して横断方向に配置された経路が横断する本体を備える。経路は、リンクの本体に設けられ、第2のリンクが係合することのできる接合部によって中断される。リンクを隣接したリンクと組み立てるために、棒体が経路に収容される。棒体は、棒体が接合部を通過する組立位置と、棒体が接合部を解放する解放位置との間で、本体に対して経路内で並進移動することが可能である。
【背景技術】
【0002】
リンクブレスレットのリンクは、ほとんどの場合、リンク相互の接続および相対的な移動性を確保する横断棒体またはピンから組み立てられる。リンクが誤って取り外されないようにするために、棒体と連携するリンクの少なくとも1つに棒体を固定するためのさまざまな解決策が提案されている。これらの解決策も同様に、交換または長さの調節のために、リンクの取り外しのために棒体を抜き取ることを許容する。典型的には、棒体を押し出すか、よくてもねじを外したりする必要があり、これは、適切な工具の使用とある程度の器用さを必要とする。したがって、一般的に、誤った取り扱いによってブレスレットを損傷する危険性を避けるために、ブレスレットの長さの単純な調整は専門家によって行われる必要がある。
【0003】
特開2007-82597号には、リンクに収容された係止部材に関連して実施された、上述した種類の棒体の一例が記載および図示されている。この係止部材は、棒体をブレスレットの長手方向に作用させ、それをその筐体内に保持するために配置される。この目的のために、棒体は、その中心に環状溝を有しており、棒体の係止を確実にするために、弾性部材の作用の影響下で、その溝の中に係止部材の先端を挿入することができる。さらに、係止部材は、収縮して棒体を解放するために、圧縮可能である。棒体の引き出しは、係止部材によって保持されてない従来の棒体に必要な操作と同様に、棒体に圧力を加えるため、および、係止部材を収縮するために、工具をリンクの筐体に挿入することを必要とする。
【0004】
しかし、着用者自身がそのような操作を行うことができることが望ましい。実際、専門家を訪問することは必ずしも便利ではない。
【0005】
欧州特許公開第1977658号は、係止部材が棒体の軸線に垂直な軸線に沿って旋回可能に取付けられた、可逆係止システムを提案する。係止部材は、棒体の表面に設けられた溝に係合できるように位置決めされている。係止部材は、その角度位置に応じて、溝に係合する、または溝から係脱する非円筒部を備える。この着想は興味深いが、係止部材を旋回させ、棒体の係止/解除をもたらすために、ドライバー等の工具に頼る必要がある。また、この文献から、係止部材の回転を確保するためには、ねじの回転と組み合わせて、ねじに軸線方向圧力を加える必要があることが理解されよう。軸線方向圧力は係止部材の水平面での変化を引き起こし、これにより回転を可能にする。係止部材の回転のみが、棒体が係止され、または解除されることを可能にする。
【0006】
本発明の目的は、より簡単に、かつ、工具無しで利用可能な、改善された解決策を提案することである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】特開2007-82597号
【文献】欧州特許公開第1977658号
【発明の概要】
【0008】
より詳細には、本発明は、ブレスレットを形成するのに適しており、その主方向が長手方向軸線を画定するブレスレットリンクに関する。リンクは:
-長手方向を横断する方向に配置された経路が横断する本体であって、前記経路は、前記本体に設けられた、第2のリンクが係合可能な接合部によって少なくとも部分的に中断される、本体と、
-経路に収容された棒体であって、棒体が接合部を通過する組立位置と、棒体が接合部を自由にする自由位置との間で、本体に対して経路内で並進移動されることが可能である棒体と、
-棒体を組立位置に保持するために棒体の長手方向位置を係止する第1の位置と、棒体が並進移動可能な第2の位置との間で、本体内で並進移動可能に配置された係止部材と、
-係止部材を第1の位置に保持する傾向のある、係止部材に力を加える弾性部材と
を備える。
【0009】
本発明によれば、係止部材は、押しボタンであるか、または、押しボタンに連結されており、使用者が押しボタンに圧力を加えたことに応答して第2の位置に移動可能である。
【0010】
また、本発明は、少なくとも2つの、本発明によるリンクを含むブレスレット、および、そのようなブレスレットを長くする、または短くする方法にも関する。
【0011】
本発明の他の詳細は、本明細書に添付された図面を参照してなされる以下の説明を読むことにより、より明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、本発明の好ましい実施形態に係るリンクの分解図である。
図2a】自由位置に図1のリンクの長手方向断面図である。
図2b】押し込位置における図1のリンクの長手方向断面図である。
図3a】自由位置における図1のリンクの横方向断面図である。
図3b】押込み位置における図1のリンクの横方向断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1は本発明によるブレスレットリンクを示しており、種々の部品を分解して示す。このリンクは、ブレスレットを形成するために、他の適合可能なリンクに接続される能力を有する。明細書の以降において、リンクが関与するブレスレットの主方向を長手方向軸線として定義する。
【0014】
リンクは、実質的に平行六面体の形態の本体10を備えるが、これは限定的ではない。本体10を、長手方向軸線に対して横方向に配置された経路20が横断する。少なくとも一つの接合部12、または、ブレスレットの構成に応じて必要であれば、複数の接合部が本体10に設けられる。この接合部12は、第2のリンクの係合を、この第2のリンクに含まれる対応した雄部により可能にする。この特定の場合において、リンクの本体10は、他のリンクの接合部12または時計ケースと協働することを意図された雄部14を備える。経路20は、接合部12によって、少なくとも部分的に中断または交差される。
【0015】
より具体的には、経路20は、2つの端部のうち、一方は接合部12に、他方はリンクの外部に開口する第1の部分22を備える。経路20のこの第1の部分22は、リンクの外側に位置し、直径d1を有する案内領域220と、接合部12側に位置し、d1より大きい直径d2を有する第2の領域222とを有する。これら2つの領域の間で、直径の変化は、その役割が以下で明確になる縁部224を形成する。
【0016】
また、経路20は、接合部12側が開口し、ストッパ26により他方の側が閉口される第2の部分24を備える。経路20のこの第2の部分24は、リンクの接合部12側に位置し、直径d3を有する案内領域240と、リンクの外側に位置し、d3よりも大きい直径d4を有する第2の領域242と備え、d3はd2に実質的に等しくすることができる。これら2つの領域の間で、直径の変更は縁部244を形成する。
【0017】
ばね28は、経路20の第2の部分24に収容されており、ストッパ26と、直径d4を有する領域と直径d3を有する領域との間の直径の変化により形成される縁部244との間に維持される。
【0018】
リンクは、経路20に収容された棒体30をさらに備える。棒体30は、棒体30が接合部12を通過する組立位置と、棒体が接合部12を解放するまたは解放することのできる解放位置との間で、本体10に対して経路20内で並進移動することが可能である。したがって、組立位置において、棒体30は、それらを互いに接続するために第2のリンクと協働することができる。逆に、自由位置では、第1のリンクに接続されていた第2のリンクを取り外すことができる。
【0019】
より具体的には、棒体30は、異なる直径を有する部分を備える。棒体30は、その長さの大部分について、直径d1を有する経路20の案内領域220がその移動において棒体30を案内することができるように、経路20の最小直径d1よりわずかに小さい直径D1を示す。
【0020】
経路20の第2の部分24に位置するよう意図されたその先端部において、棒体が係止位置にある場合、棒体30はD1より大きい直径D2を有する部分32を備える。直径d3を有する経路20の案内領域240がその移動においてこの部分32を案内できるように、D2はd3よりもわずかに小さい。棒体30の移動によって誘発される摩擦を低減するために、棒体30は、案内領域220および240以外では、経路20と直接接触していないことに留意されたい。棒体30が経路20の第1の部分22で、直径D2を有する棒体30の先端が端部224に当接するまで、摺動できるようにするために、D2はd1よりも大きく、かつ、d2よりも小さい。
【0021】
棒体30は、その円筒面に設けられた環状溝34をさらに備える。溝は、直径D3がD1より小さく、後述する係止部材40と協働することを意図される。
【0022】
実際、本発明によるリンクは、棒体30を組立位置に保持するために、棒体30の長手方向位置を係止する第1の位置、棒体30が並進移動可能に解放された第2の位置との間を移動するために配置された前記係止部材40をさらに備える。この第1の位置において、係止部材は、ばね28の作用下で、溝34、具体的にはその側壁、少なくとも接合部の側面に位置する側壁と協働する。第2の位置において、係止部材は溝34ともはや協働せず、棒体の通過を可能にする。
【0023】
本発明によれば、係止部材40は、リンクの本体10に対して並進移動可能であり、並進移動することにより、その第1の位置からその第2の位置に移行する。
【0024】
より具体的には、係止部材40は、前記本体10の表面、好ましくはブレスレットの着用者に接触するよう意図された面に設けられたキャビティの内部に配置された押しボタンである。
【0025】
無論、別の押しボタンを係止部材40に直接的または間接的に接続し、係止部材と協働できるように、特に、着用者により押しボタンに加えられた圧力に応じて、第1の位置から第2の位置に向かって変位できるように、リンクに配置するという別案を提供することも可能である。有利には、圧力は、着用者の指または任意の他の適切な手段によって押しボタンの作動面に直接加えられる。
【0026】
すべての場合において、着用者によって押しボタンに加えられる圧力は、係止部材40がその第1の位置と第2の位置との間を移動する際に示す並進方向に実質的に向けられた方向を示すことができると有利である。
【0027】
押しボタンは、棒体30の溝34に係合できるように寸法決めされたラッチ42と関連付けられている。好ましい実施形態では、ラッチ42および押しボタンは単一の部品として作られるが、組み立てられた別個の部品から形成することもできる。ラッチ42は、棒体30が開口420に関して実質的に中心にある場合、棒体30の軸線に沿った並進変位中に棒体30の通過を可能にする開口420を含む。好ましい実施形態によれば、開口420は、直径がD1よりも大きい円形部分を有する。
【0028】
押しボタンは、係止部材40を第1の位置に保持し、ラッチを溝34に配置する傾向がある力を係止部材40に及ぼす弾性部材46の配置を可能にする筐体44をさらに含む。この弾性部材46は、リンクの本体10と押しボタンとの間に挿入されたばねの形態を取ることができる。
【0029】
押しボタンは、案内開口48をさらに備え、その中にリンクの本体10と一体の案内ピン100が収容される。開口は、押しボタンの移動を案内するために長方形状である。案内開口48と案内ピン100との間の協働は、特に押しボタンが第1の位置にある場合に、押しボタンが正しく位置決めされることを保証する。次に、押しボタンは、案内ピン100および棒体30を押し、したがって完全に位置決めされ、リンクと同一平面にあり、安定する。
【0030】
押しボタンが係止部材の第1の位置でリンクと同一平面にある、すなわち、リンクの外面と実質的に整列して配置されているという事実は、リンクが高品質であるという印象をブレスレットの着用者に与える。しかしながら、本発明は、工具の利用が可能な場合でも着用者が圧力をかける目的で工具を利用する必要なく圧力をかけることができるように、押しボタンがリンクの関係する外部表面の近くに位置する作動面を有するので、満足のいく方法で実施することができる。
【0031】
したがって、棒体30の、直径D2を有する部分は、経路20の、直径d1を有する領域に侵入することができないことが理解されるであろう。その結果、棒体30は経路20の第2の部分の側面に取り付けられ、押しボタンはその空洞にすでに取り付けられている。棒体30は、ラッチ42の開口420を通る位置をとるように配置される。次に、ばね28は、ストッパ26によって経路20を閉じる前に、経路20の第2の部分24に配置され、その後、本体10の表面に埋め込まれ、リンクの表面で見えなくなる。簡単に取り外し可能な解決策を得るために、ストッパをねじ込むことができる。
【0032】
弾性部材46の作用下で、押しボタンは、直径D3を有する棒体30の溝34の基部をラッチ42が押圧する第1の位置に押し込まれる。次に、棒体30が本体10に挿入され、接合部12を通過して、別のリンクとの組み立てを可能にする。次に、棒体30は組立位置にあり、その位置は横方向に固定されている。
【0033】
棒体30が組立位置にあるときに押しボタンを押すことにより、ラッチ42の開口が棒体30と一直線になると直ちに、ばね28の作用下で棒体が自動的に経路20から排出される。棒体30の並進変位は、直径D2を有し、縁部224に当接する、棒体30の第2の領域32の端部によって制限される。棒体30は完全には取り外せなくすることができ、それにより棒体30が紛失するのを防ぐ。それは、力と変形を制限するために十分に案内されたままである。したがって、棒体30は自由位置にあり、連結部12からリンクを取り外したり、リンクを挿入したりすることができる。
【0034】
棒体30を組立位置に戻すためには、棒体30を経路20に押し戻すだけで十分である。溝34がラッチ42の位置に戻るとすぐに、弾性部材46は自動的にロック部材40をその第1の位置に戻す。棒体30の位置を再び係止するために、係止部材40の操作は必要とされない。
【0035】
かかるシステムを備えた複数のリンクを並べて配置することにより、着用者がリンクを追加/除去し、ブレスレットの長さを調整することは非常に容易である。リンクの追加と除去は、工具を使わずに非常に信頼性が高く安全な方法で行われる。
【0036】
上記の説明は、非網羅的な例として提案されており、当業者は、必要に応じて複数の係合部材を組み合わせることにより、1つまたは複数のリンク範囲を有するリンクブレスレットのさまざまな種類の設計に適合させるために、これを利用することができる。
図1
図2a
図2b
図3a
図3b