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特許7100717無線周波数電源のパルス変調のためのシステムおよび方法ならびにその反応室
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-05
(45)【発行日】2022-07-13
(54)【発明の名称】無線周波数電源のパルス変調のためのシステムおよび方法ならびにその反応室
(51)【国際特許分類】
   H05H 1/46 20060101AFI20220706BHJP
【FI】
H05H1/46 R
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2020564614
(86)(22)【出願日】2019-04-19
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-09-02
(86)【国際出願番号】 CN2019083470
(87)【国際公開番号】W WO2019218842
(87)【国際公開日】2019-11-21
【審査請求日】2020-12-11
(31)【優先権主張番号】201810474665.4
(32)【優先日】2018-05-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520266443
【氏名又は名称】ベイジン・ナウラ・マイクロエレクトロニクス・イクイップメント・カンパニー・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Beijing NAURA Microelectronics Equipment Co.,LTD
【住所又は居所原語表記】No.8 Wenchang Avenue Beijing,Economic-Technological Development Area,Beijing 100176,China
(74)【代理人】
【識別番号】100209048
【弁理士】
【氏名又は名称】森川 元嗣
(72)【発明者】
【氏名】ウェイ、ガン
(72)【発明者】
【氏名】ウェイ、ジン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン、ジン
【審査官】鳥居 祐樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-073247(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0243723(US,A1)
【文献】特開2004-160338(JP,A)
【文献】特表2016-528667(JP,A)
【文献】特開2019-186098(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05H 1/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
変調出力モジュール、入力モジュール、および周波数調整モジュールを備える、無線周波数(RF)電源のパルス変調システムであって、
前記変調出力モジュールが、前記RF電源の出力信号を変調し、パルス変調RF信号を出力するように構成され、前記パルス変調RF信号の各パルスサイクルが、パルスオン位相およびパルスオフ位相を含み、オーバーシュートサブ位相が、前記パルスオン位相の初期プリセット時間に設定され、
前記入力モジュールが、前記周波数調整モジュールに電気的に接続され、前記入力モジュールが、前記オーバーシュートサブ位相の前記パルス変調RF信号の入力RF周波数を受信し、前記入力RF周波数をプリセット周波数として前記周波数調整モジュールに送るように構成され、前記プリセット周波数が固定周波数であり、
前記周波数調整モジュールが、前記変調出力モジュールに電気的に接続され、前記周波数調整モジュールが、前記オーバーシュートサブ位相の反射電力がプリセット反射電力を満たすように、または反射係数がプリセット反射係数を満たすように、前記オーバーシュートサブ位相の前記パルス変調RF信号のRF周波数を前記プリセット周波数に調整するように構成され
前記プリセット反射係数が0.5未満であるRF電源のパルス変調システム。
【請求項2】
前記プリセット反射係数が0.2未満である、請求項に記載のRF電源のパルス変調システム。
【請求項3】
前記オーバーシュートサブ位相の前記パルス変調RF信号の電力範囲が、前記RF電源の最大出力電力の0.5~1倍である、請求項1に記載のRF電源のパルス変調システム。
【請求項4】
前記オーバーシュートサブ位相の前記パルス変調RF信号の前記電力範囲が、前記RF電源の前記最大出力電力の0.8~1倍である、請求項に記載のRF電源のパルス変調システム。
【請求項5】
前記オーバーシュートサブ位相の時間長が、前記パルスオン位相の時間長の10%以下であり、および/または、
前記パルス変調RF信号のパルス変調周波数範囲が10Hz~100KHzであり、デューティサイクル範囲が10%~90%である、
請求項1に記載のRF電源のパルス変調システム。
【請求項6】
RF電源のパルス変調方法であって、
パルス変調RF信号を出力することであって、前記パルス変調RF信号の各パルスサイクルが、パルスオン位相およびパルスオフ位相を含み、オーバーシュートサブ位相が、前記パルスオン位相の初期プリセット時間に設定される、ことと、
前記オーバーシュートサブ位相の前記パルス変調RF信号の入力RF周波数を受信し、前記入力RF周波数を、固定周波数であるプリセット周波数として使用することと、
前記パルス変調RF信号を出力するときに、前記オーバーシュートサブ位相の反射電力がプリセット反射電力を満たすように、または反射係数がプリセット反射係数を満たすように、前記オーバーシュートサブ位相の前記パルス変調RF信号のRF周波数を前記プリセット周波数に調整することと、
前記プリセット反射係数が0.5未満である、
を備える、RF電源のパルス変調方法。
【請求項7】
前記プリセット反射係数が0.2未満である、請求項に記載のRF電源のパルス変調方法。
【請求項8】
前記オーバーシュートサブ位相の前記パルス変調RF信号の電力範囲が、前記RF電源の最大出力電力の0.5~1倍である、請求項に記載のRF電源のパルス変調方法。
【請求項9】
前記オーバーシュートサブ位相の前記パルス変調RF信号の前記電力範囲が、前記RF電源の前記最大出力電力の0.8~1倍である、請求項に記載のRF電源のパルス変調方法。
【請求項10】
前記オーバーシュートサブ位相の時間長が前記パルスオン位相の時間長の10%以下であり、および/または、
前記パルス変調RF信号のパルス変調周波数範囲が10Hz~100KHzであり、デューティサイクル範囲が10%~90%である、請求項に記載のRF電源のパルス変調方法。
【請求項11】
反応室であって、
プラズマ生成デバイスと、RF電源と、パルス変調システムとを備え、前記パルス変調システムが、前記RF電源および前記プラズマ生成デバイスに電気的に接続され、前記プラズマ生成デバイスにパルス変調RF信号を提供するように構成され、前記パルス変調システムが、請求項1~5のいずれか一項に記載の任意のパルス変調システムを含む、
反応室。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001] 本開示は、一般に、半導体製造技術分野に関し、より詳細には、無線周波数(RF)電源のパルス変調のためのシステムおよび方法、ならびにその反応室に関する。
【背景技術】
【0002】
[0002] プラズマ装置は、集積回路(IC)または微小電気機械システム(MEMS)デバイスを製造する準備プロセスにおいて広く適用される。プラズマ装置は、プロセスガスを励起してプラズマを形成するために、RF電源によって出力される無線周波数(RF)電力を使用する。プラズマ装置は、CCP(capacitor coupled plasma)装置、ICP(inductively coupled plasma)装置、ECR(surface wave or electron cyclotron resonator)装置を含む。CCP装置は、キャパシタ結合方式を用いてプラズマを生成するものであり、それは構造がシンプルで、コストが低く、広い面積に均一に分布したプラズマを生成することが容易である。CCP装置は、誘電体膜のエッチングプロセスに適している。ECR装置は、低圧で高密度のプラズマを得ることができ、それは比較的コストが高い。ICP装置は、低圧で高密度のプラズマを得ることができるだけでなく、構造もシンプルでコストも低い。さらに、ICP装置は、プラズマ密度を生成および決定するように構成されたRF源と、ウェハに入射する粒子エネルギーを決定するように構成されたRF源とを別々に制御することができる。ICP装置は、金属や半導体の材料のエッチングプロセスに適している。
【0003】
[0003] 図1は、本開示のいくつかの実施形態によるICP(inductively coupled plasma)装置の概略図である。ICP装置は、反応室10を含む。反応室10の天井壁には、誘電体窓11が埋め込まれている。誘電体窓11上には誘導コイル12が配置されている。誘導コイル12は、第1のインピーダンス整合デバイス13を介して第1のRF電源14に電気的に接続され、プロセスガスを励起して反応室10内にプラズマを形成する。すなわち、第1のRF電源14は、プラズマを生成してその密度を決定するように構成されたRF源である。反応室10内には、ウェハSを載置するように構成された静電チャック15が配置されている。静電チャック15は、第2のインピーダンス整合デバイス16を介して第2のRF電源17に電気的に接続されている。静電チャック15は、プラズマを引き寄せてウェハSに向けて移動させ、プラズマによるウェハSへの蒸着(deposition)、エッチング等の処理を完了するように構成されている。すなわち、第2のRF電源17は、ウェハに入射する粒子エネルギーを決定するように構成されたRF源である。
【0004】
[0004] しかしながら、図1に示すICP装置内の第1のRF電源14および第2のRF電源17は、連続波RF電源である。連続波RF電源は、図2に示すような連続波RF信号を出力する。図1のICP装置を使用してウェハ上でエッチングプロセスを実行することによって、エッチングプロセスのフィーチャ寸法(feature dimension)が20nm未満である場合、ウェハデバイスは損傷を受ける可能性があり、これはデバイスの電気的性能に影響を及ぼす可能性がある。すなわち、プラズマ誘起損傷(PID)である。
【0005】
[0005] PID問題を解決するために、第1のRF電源14および第2のRF電源17のうちの少なくとも1つは、パルス変調RF電源を使用し得る。パルス変調RF電源は、図3に示すようなパルス変調RF信号を出力する。パルス変調RF電源は、パルスオン位相(pulse-on phase)における時間T1ではRF信号を変調する可能性があり、パルスオフ位相(pulse-off phase)における時間T2ではRF信号を変調しない可能性があり、パルスサイクルはT=T1+T2である。図3は、理想的なパルス変調RF信号の波形を示す。しかしながら、実際の状況では、パルスがオンである瞬間にある程度の電力オーバーシュートが必要とされる。オーバーシュートサブ位相が、パルスオンの初期時間に設定される。すなわち、パルス変調RF電源は、電力オーバーシュート信号(電力はオーバーシュート電力と呼ばれ得る)をロードする。オーバーシュート電力は、T1における他の時点で変調されたRF信号の電力よりも大きい。オーバーシュート電力は、パルス電力よりも大きく、ある特定の範囲にあり、それは、パルスRFプラズマの点火(ignition)の成功を確実にし得る。
【0006】
[0006] パルスプラズマの点火およびブレークダウンの瞬間のインピーダンス特性により、点火が成功するためには、より高いオーバーシュート電力及びより長いオーバーシュート時間が必要とされる。しかし、オーバーシュート電力が十分に負荷され、オーバーシュート時間が十分に長い場合であっても、点火の成功が困難な場合がある。
【発明の概要】
【0007】
[0007] 本開示は、従来技術に存在する技術的問題のうちの少なくとも1つを解決することを目的とし、点火の成功を容易に達成し、RFシステムの設計要件を低減し、コストを低減することができる、無線周波数(RF)電源のパルス変調システム、RF電源のパルス変調方法、および反応室を提案する。
【0008】
[0008] 上記の問題を解決するために、本開示の一態様は、変調出力モジュールと周波数調整モジュールとを含む、RF電源のパルス変調システムを提供する。変調出力モジュールは、RF電源の出力信号を変調し、パルス変調RF信号を出力するように構成され、パルス変調RF信号の各パルスサイクルは、パルスオン位相およびパルスオフ位相を含み、オーバーシュートサブ位相が、パルスオン位相の初期プリセット時間に設定される。周波数調整モジュールは、変調出力モジュールに電気的に接続され、周波数調整モジュールは、オーバーシュートサブ位相の反射電力がプリセット反射電力を満たすように、または反射係数がプリセット反射係数を満たすように、オーバーシュートサブ位相のパルス変調RF信号のRF周波数を調整するように構成される。
【0009】
[0009] 好ましくは、パルス変調システムは、入力モジュールをさらに含む。入力モジュールは、周波数調整モジュールに電気的に接続され、入力モジュールは、オーバーシュートサブ位相のパルス変調RF信号の入力RF周波数を受信し、入力RF周波数をプリセット周波数として周波数調整モジュールに送るように構成される。周波数調整モジュールは、オーバーシュートサブ位相のパルス変調されたRF信号のRF周波数をプリセット周波数に調整するように構成される。
【0010】
[0010] 好ましくは、周波数調整モジュールは、掃引周波数マッチングアルゴリズムを使用して、オーバーシュートサブ位相のパルス変調RF信号のRF周波数を自動的に調整するように構成される。
【0011】
[0011] 好ましくは、プリセット反射係数は0.5未満である。
【0012】
[0012] 好ましくは、プリセット反射係数は0.2未満である。
【0013】
[0013] 好ましくは、オーバーシュートサブ位相のパルス変調RF信号の電力範囲は、RF電源の最大出力電力の0.5~1倍である。
【0014】
[0014] 好ましくは、オーバーシュートサブ位相のパルス変調RF信号の電力範囲は、RF電源の最大出力電力の0.8~1倍である。
【0015】
[0015] 好ましくは、オーバーシュートサブ位相の時間長は、パルスオン位相の時間長の10%以下であり、および/またはパルス変調RF信号のパルス変調周波数範囲は、10Hz~100KHzであり、デューティサイクル範囲は、10%~90%である。
【0016】
[0016] 本開示の第2の態様は、RF電源のパルス変調方法をさらに提供し、方法は、以下のステップを含む:
パルス変調RF信号を出力することであって、パルス変調RF信号の各パルスサイクルがパルスオン位相およびパルスオフ位相を含み、オーバーシュートサブ位相がパルスオン位相の初期プリセット時間に設定される、ことと、
パルス変調RF信号を出力することに応答して、オーバーシュートサブ位相の反射電力がプリセット反射電力を満たすように、または反射係数がプリセット反射係数を満たすように、オーバーシュートサブ位相のパルス変調RF信号のRF周波数を調整すること。
【0017】
[0017] 好ましくは、方法は、以下のステップをさらに含む:
オーバーシュートサブ位相のパルス変調RF信号の入力RF周波数を受信し、入力RF周波数をプリセット周波数として使用することと、
オーバーシュートサブ位相のパルス変調RF信号のRF周波数をプリセット周波数に調整すること。
【0018】
[0018] 好ましくは、オーバーシュートサブ位相のパルス変調RF信号のRF周波数を調整することは、掃引周波数マッチングアルゴリズムを使用してオーバーシュートサブ位相のパルス変調RF信号のRF周波数を自動的に調整することを含む。
【0019】
[0019] 好ましくは、プリセット反射係数は0.5未満である。
【0020】
[0020] 好ましくは、プリセット反射係数は0.2未満である。
【0021】
[0021] 好ましくは、オーバーシュートサブ位相のパルス変調RF信号の電力範囲は、RF電源の最大出力電力の0.5~1倍である。
【0022】
[0022] 好ましくは、オーバーシュートサブ位相のパルス変調RF信号の電力範囲は、RF電源の最大出力電力の0.8~1倍である。
【0023】
[0023] 好ましくは、オーバーシュートサブ位相の時間長は、パルスオン位相の時間長の10%以下であり、および/またはパルス変調RF信号のパルス変調周波数範囲は、10Hz~100KHzであり、デューティサイクル範囲は、10%~90%である。
【0024】
[0024] 本開示の第3の態様は、プラズマ生成デバイスと、RF電源と、パルス変調システムとを含む反応室をさらに提供する。パルス変調システムは、RF電源およびプラズマ生成デバイスに電気的に接続され、パルス変調RF信号をプラズマ生成デバイスに提供するように構成される。パルス変調システムは、上述したいずれかのパルス変調システムを含む。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】[0025] 図1は、本開示のいくつかの実施形態による、ICP(inductively coupled plasma)装置の概略図である。
図2】[0026] 図2は、本開示のいくつかの実施形態による、連続無線周波数(RF)信号の波形を示す概略図である。
図3】[0027] 図3は、本開示のいくつかの実施形態による、理想的なパルス変調RF信号の波形を示す概略図である。
図4】[0028] 図4は、本開示のいくつかの実施形態による、RF電源のパルス変調システムの概略原理ブロック図である。
図5】[0029] 図5は、本開示のいくつかの実施形態による、入射電力、反射電力、およびシステム出力のRF周波数の波形の概略図である。
図6】[0030] 図6は、本開示のいくつかの実施形態による、RF電源の別のパルス変調システムの概略原理ブロック図である。
図7】[0031] 図7は、本開示のいくつかの実施形態による、入射電力、反射電力、およびシステム出力のRFの波形の概略図である。
図8】[0032] 図8は、本開示のいくつかの実施形態による、RF電源のパルス変調方法の概略フローチャートである。
【詳細な説明】
【0026】
[実施形態の詳細な説明]
[0033] 当業者に本開示の技術的解決策を理解させるために、本開示によって提供される無線周波数(RF)電源のパルス変調システムおよび方法が、添付の図面に関連して詳細に説明される。
【0027】
[0034] 本開示によって提供されるRF電源のパルス変調システムおよび方法および反応室の説明の前に、「オーバーシュート電力が十分に負荷され、オーバーシュート時間が十分に長い場合であっても、点火の成功の実現が困難な場合がある」という技術的問題が最初に分析される。パルスがオンの瞬間には高いオーバーシュート電力(3000W)が負荷されるが、点火位相におけるインピーダンス特性のために、電力(1500W)の大部分は反射される。オーバーシュート電力は大きいが、一部の電力(約1500W)のみがパルス点火用の電極に有効に印加される。したがって、パルス点火の成功を保証することは困難である。
【0028】
[0035] 実施形態1
[0036] 図4は、本開示のいくつかの実施形態による、RF電源のパルス変調システムの概略原理ブロック図である。図4に示すように、本開示の実施形態によって提供されるRF電源のパルス変調システムは、変調出力モジュール10および周波数調整モジュール20を含む。変調出力モジュール10は、RF電源の出力信号を変調し、パルス変調RF信号を出力するように構成され得る。パルス変調RF信号の各パルスサイクルは、パルスオン位相およびパルスオフ位相を含む。オーバーシュートサブ位相がパルスオン位相の初期プリセット時間に設定される。
【0029】
[0037] 周波数調整モジュール20は、変調出力モジュール10に電気的に接続される。周波数調整モジュール20は、反射電力がプリセット反射電力を満たすように、または反射係数がプリセット反射係数を満たすように、パルス変調RF信号のRF周波数をオーバーシュートサブ位相において変調するように構成され得る。
【0030】
[0038] いくつかの実施形態では、オーバーシュートサブ位相においてパルス変調RF信号のRF周波数を調整することによって、反射電力がプリセット反射電力を満たし得るか、または反射係数がプリセット反射係数を満たし得る。このように、オーバーシュート電力の大部分は、プラズマ生成デバイスのRF電極に負荷され、点火の成功を容易に実現することができる。この場合、オーバーシュートサブ位相のプリセット時間およびオーバーシュート電力に対する要件は、低減され得る。したがって、低いオーバーシュート電力および短いプリセット時間で点火を成功裏に実現することができる。したがって、RFシステムに対する損傷を大幅に低減することができ、RFシステムの設計要件およびコストを低減することができる。
【0031】
[0039] 初期プリセット時間の値は限定されないことに留意する必要がある。当業者は、パルスオン位相におけるオーバーシュートサブ位相の時間を決定することができる。
【0032】
[0040] プリセット反射電力またはプリセット反射係数は制限されない可能性もあることにさらに留意する必要がある。当業者は、実際の必要に応じて、プリセット反射電力またはプリセット反射係数を決定してもよい。決定されたプリセット反射電力またはプリセット反射係数は、RF電極に負荷された有効電力が成功裏に点火し得ることを確実にするべきである。
【0033】
[0041] 好ましくは、周波数調整モジュール20は、掃引周波数マッチングアルゴリズムを使用して、オーバーシュートサブ位相においてパルス変調RF信号のRF周波数を自動的に調整することができる。すなわち、周波数調整モジュール20は、自動掃引周波数を使用して、オーバーシュートサブ位相において最適なインピーダンス整合を得ることができ、それは最小の反射電力である。最適なインピーダンス整合を得るために自動掃引周波数を使用することによって、本方法は、時間および労力を節約することができ、便利である。
【0034】
[0042] 好ましくは、発明者は、複数の実験を行い、反射係数が0.5未満であるとき、電力の大部分がプラズマデバイスのRF電極に負荷され得ることを発見し、これはパルス点火が成功するのにより容易である。
【0035】
[0043] さらに好ましくは、発明者は、プリセット反射係数に対してさらなる低減実験を行い、反射係数が0.2未満であるとき、電力がプラズマデバイスのRF電極に可能な限り負荷され、パルス点火が短時間で成功することをさらに確実にし得ることを発見する。
【0036】
[0044] 好ましくは、オーバーシュートサブ位相のパルス変調RF信号の電力範囲は、プラズマ点火が成功する可能性を高めるために、RF電源の最大出力電力の0.5~1倍であり得る。
【0037】
[0045] さらに好ましくは、オーバーシュートサブ位相におけるパルス変調RF信号の電力範囲は、プラズマ点火が成功する可能性をさらに高めるために、RF電源の最大出力電力の0.8~1倍であり得る。
【0038】
[0046] オーバーシュートサブ位相におけるパルス変調RF信号の電力範囲は、上記の範囲に加えて他の範囲であり得る。
【0039】
[0047] 好ましくは、プラズマ点火が成功する可能性を高めるために、オーバーシュートサブ位相の時間長は、パルスオン位相の時間長の10%以下であり、および/またはパルス変調RF信号のパルス変調周波数範囲は、10Hz~100KHzであり得、デューティサイクル範囲は、10%~90%である。
【0040】
[0048] 本開示の実施形態によって提供されるRF電源のパルス変調システムが、図5に関連して説明される。いくつかの実施形態では、本開示の実施形態によって提供されるRF電源のパルス変調システムは、CCPプラズマ生成デバイスの上部変調電極板に接続される。CCPプラズマ生成デバイスは、接地される下部電極板のベースとして構成され得る。RF電力システムの中心周波数は2MHzであり、それは2±10%MHzの範囲で調整され、最大出力電力は5000Wである。いくつかの他の実施形態では、RF信号のRF周波数は2MHzであり、RF信号のRF周波数は3000W以下であり、それは2000Wであり、パルスオン位相の時間長は200usである。オーバーシュートサブ位相のプリセット時間長は10usであり、オーバーシュートサブ位相のオーバーシュート電力は3000Wである。
【0041】
[0049] 上記に基づいて、オーバーシュートサブ位相において、周波数調整モジュール20は、掃引周波数マッチングアルゴリズムを使用して、オーバーシュートサブ位相のパルス変調RF信号の周波数を自動的に調整することができる。したがって、最適なインピーダンス整合に対応する最小反射電力が達成され得る。図5に示すように、オーバーシュートサブ位相における反射電力はたった80Wであり、パルスオン位相の他の時間における反射電力はたった5Wである。したがって、オーバーシュートサブ位相における3000W-80W=2920Wの電力が、点火が成功することを確実にするために電極板に負荷される。
【0042】
[0050] 本発明の実施形態のRF電源のパルス変調システムは、プラズマを発生させるためにCCPプラズマ生成デバイスに接続され得る。いくつかの実施形態では、RF電源のパルス変調システムは、ICPプラズマ生成デバイスなどのような他のタイプのプラズマ生成デバイスにも接続され得る。
【0043】
[0051] 実施形態2
[0052] 図6は、本開示のいくつかの実施形態による、RF電源の別のパルス変調システムの概略原理ブロック図である。図6に示されるように、上述のRF電源のパルス変調システムと比較すると、本開示の実施形態のRF電源のパルス変調システムもまた変調出力モジュール10および周波数調整モジュール20を含み、これらは、上述の実施形態において詳細に説明されており、ここでは繰り返さない。
【0044】
[0053] 本実施形態と上記実施形態1との相違点のみを説明する。具体的には、図6に示すように、パルス変調システムは、入力モジュール30をさらに含む。入力モジュール30は、周波数調整モジュール20に電気的に接続される。入力モジュール30は、オーバーシュートサブ位相におけるパルス変調RF信号の入力RF周波数を受信し、入力RFをプリセット周波数として周波数調整モジュール20に送るように構成され得る。周波数調整モジュール20は、プリセット周波数として、オーバーシュートサブ位相におけるパルス変調RF信号のRF周波数を調整するようにさらに構成され得る。
【0045】
[0054] 本実施形態と上記の実施形態との間の違いは、プリセット周波数が手動で設定され得ることであることが理解され得る。プリセット周波数は、オーバーシュートサブ位相におけるパルス変調RF信号の反射電力がプリセット反射電力を満たす、およびオーバーシュートサブ位相におけるパルス変調RF信号の反射係数がプリセット反射係数を満たす周波数であり得る。
【0046】
[0055] いくつかの実施形態では、入力モジュール30は、限定はしないが、キーボード、オーディオ受信機などであり得る。
【0047】
[0056] いくつかの実施形態では、RF信号のRF周波数は13.56MHzであり得、RF信号の電力は1500W以下であり得、パルスオン位相の時間長は500usであり得る。オーバーシュートサブ位相のプリセット時間長は5usである。オーバーシュートサブ位相におけるパルス変調RF信号の電力は、2000Wであり得る。オーバーシュートサブ位相におけるパルス変調RF信号の周波数は、13.42MHzであり得る。
【0048】
[0057] 本開示の実施形態によって提供されるRF電源のパルス変調システムが、図7に関連して説明される。いくつかの実施形態では、RF電源のパルス変調システムは、ICPプラズマ生成デバイスのインダクタコイルに接続される。ICPプラズマ生成デバイスは、連続波RF電源に接続するための下部電極板ベースとして構成され得る。RF電源のRF中心周波数は13.56MHzであり、13.56±5%MHzの範囲で調整され、最大出力電力は3000Wである。いくつかの実施形態では、RF信号のRF周波数は13.56MHzであり、RF信号の電力は、1500W以下であり、それは1000Wであり、パルスオン位相の時間長は500usである。オーバーシュートサブ位相のプリセット時間長は5usである。オーバーシュートサブ位相におけるパルス変調RF信号の電力は2000Wである。オーバーシュートサブ位相におけるパルス変調RF信号の周波数(すなわち、上述のプリセット周波数)は、13.42MHzである。
【0049】
[0058] 動作の前に、入力モジュール30によって入力される、オーバーシュートサブ位相におけるパルス変調RF信号の周波数は、13.42MHzである。図7に示すように、オーバーシュートサブ位相における反射電力はたった100Wであり、パルスオン位相における他の時間における反射電力はたった5Wであり、したがって、オーバーシュートサブ位相においてインダクタコイルに負荷される電力は、2000W-100W=1900Wである。したがって、点火が容易に成功し得る。
【0050】
[0059] RF電源のパルス変調システムは、プラズマを生成するためにICPプラズマ生成デバイスに接続され得ることに留意されたい。いくつかの他の実施形態では、RF電源のパルス変調システムは、CCPプラズマ生成デバイスなどの他のタイプのプラズマ生成デバイスに接続され得る。
【0051】
[0060] 上記の実施形態のRF電源のパルス変調システムの中心周波数は、それぞれ2MHzおよび13.56MHz、または400kHz、27.12MHz、40MHz、60MHz、80MHz、100MHzなどのような他の周波数であり得ることにさらに留意する必要がある。
【0052】
[0061] 実施形態3
[0062] 本開示はまた、反応室を提供する。反応室は、プラズマ生成デバイス、RF電源、およびパルス変調システムを含むことができる。パルス変調システムは、RF電源およびプラズマ生成デバイスに電気的に接続され得る。パルス変調システムは、パルス変調RF信号をプラズマ生成デバイスに提供するように構成され得る。パルス変調システムは、実施形態1または実施形態2で提供されるパルス変調システムを使用することができる。
【0053】
[0063] 具体的には、プラズマ生成デバイスは、ICPプラズマ生成デバイスであり得、インダクタコイルと、ウェハをロードするように構成されたベースとを含み得る。インダクタコイルまたはベースのうちの少なくとも1つは、パルス変調システムに接続され得る。
【0054】
[0064] 加えて、いくつかの他の実施形態では、プラズマ生成デバイスは、CCPプラズマ生成デバイスであり得、上部電極板と、下部電極板としてのベースとを含み得る。上部電極板またはベースのうちの少なくとも1つは、パルス変調システムに接続され得る。
【0055】
[0065] 本開示の実施形態によって提供される反応室は、実施形態1または実施形態2で提供されるパルス変調システムを使用することができる。したがって、点火の成功は容易であり得、RFシステムの設計要件は低減され得、コストが低減される。
【0056】
[0066] 実施形態4
[0067] 本開示の実施形態は、パルス変調RF信号を出力することを含む、RF電源のパルス変調方法をさらに提供する。パルス変調RF信号の各パルスサイクルは、パルスオン位相および位相オフ位相を含み得る。オーバーシュートサブ位相がパルスオン位相の初期プリセット時間に設定され得る。
【0057】
[0068] 方法は、パルス変調RF信号を出力するときに、オーバーシュートサブ位相における反射電力がプリセット反射電力を満たすように、または反射係数がプリセット反射係数を満たすように、オーバーシュートサブ位相におけるパルス変調RF信号のRF周波数を調整することをさらに含む。
【0058】
[0069] 本開示では、オーバーシュートサブ位相においてパルス変調RF信号のRF周波数を調整することによって反射電力がプリセット反射電力を満たすように、または反射係数がプリセット反射係数を満たすようにする。すなわち、オーバーシュート電力の大部分は、点火が容易に成功するように、プラズマ生成デバイスのRF電極に負荷され得る。この場合、オーバーシュートサブ位相のプリセット時間およびオーバーシュート電力に対する要件が低下され得る。したがって、点火は、より低いオーバーシュート電力およびより短いプリセット時間で成功し得る。したがって、RFシステムへの損傷を大幅に低減することができ、RFシステムの設計要件を下げることができ、コストを低減することができる。
【0059】
[0070] 図8は、本開示のいくつかの実施形態による、RF電源のパルス変調方法の概略フローチャートである。方法は、以下を含む:
S1において、オーバーシュートサブ位相におけるパルス変調RF信号の入力RF周波数を受信し、RF周波数をプリセット周波数として使用することと、
S2において、パルス変調RF信号を出力し、オーバーシュートサブ位相におけるパルス変調RF信号のRF周波数をプリセット周波数に調整すること。
【0060】
[0071] 図8は、プリセット周波数が手動で設定されることを可能にするパルス変調方法を示す。プリセット周波数は、オーバーシュートサブ位相におけるパルス変調RF信号の反射電力がプリセット反射電力を満たし、およびオーバーシュートサブ位相におけるパルス変調RF信号の反射係数がプリセット反射係数を満たす周波数であり得る。
【0061】
[0072] 好ましくは、反射係数は0.5未満であり得る。いくつかの他の実施形態では、反射係数は0.2未満であり得る。
【0062】
[0073] 好ましくは、オーバーシュートサブ位相におけるパルス変調RF信号の電力範囲は、最大出力電力の0.5~1倍であり得る。いくつかの他の実施形態では、オーバーシュートサブ位相におけるパルス変調RF信号の電力範囲は、最大出力電力の0.8~1倍であり得る。
【0063】
[0074] 好ましくは、オーバーシュートサブ位相の時間長は、パルスオン位相の時間長の10%以下であり、および/またはパルス変調RF信号のパルス変調電力範囲は、10Hz~100KHzであり得、デューティサイクル範囲は、10%~90%である。
【0064】
[0075] 好ましくは、プリセット周波数は手動で調整され得るが、本開示はこれに限定されない。いくつかの他の実施形態では、オーバーシュートサブ位相のパルス変調RF信号のRF周波数を調整することは、掃引周波数マッチングアルゴリズムを使用して、オーバーシュートサブ位相におけるパルス変調RF信号のRF周波数を自動的に調整することをさらに含むことができる。上述の実施形態は、本開示の原理を説明するための例示的な実施形態に過ぎず、本開示は、これらの実施形態に限定されない。当業者であれば、本開示の精神および本質から逸脱することなく、様々な修正および改良を行うことができ、これらの修正および改良は本開示の範囲内である。
以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
変調出力モジュールおよび周波数調整モジュールを備える、無線周波数(RF)電源のパルス変調システムであって、
前記変調出力モジュールが、前記RF電源の出力信号を変調し、パルス変調RF信号を出力するように構成され、前記パルス変調RF信号の各パルスサイクルが、パルスオン位相およびパルスオフ位相を含み、オーバーシュートサブ位相が、前記パルスオン位相の初期プリセット時間に設定され、
前記周波数調整モジュールが、前記変調出力モジュールに電気的に接続され、前記周波数調整モジュールが、前記オーバーシュートサブ位相の反射電力がプリセット反射電力を満たすように、または反射係数がプリセット反射係数を満たすように、前記オーバーシュートサブ位相の前記パルス変調RF信号のRF周波数を調整するように構成される、パルス変調システム。
[C2]
入力モジュールをさらに備え、
前記入力モジュールが、前記周波数調整モジュールに電気的に接続され、前記入力モジュールが、前記オーバーシュートサブ位相の前記パルス変調RF信号の入力RF周波数を受信し、前記入力RF周波数をプリセット周波数として前記周波数調整モジュールに送るように構成され、
前記周波数調整モジュールが、前記オーバーシュートサブ位相の前記パルス変調されたRF信号の前記RF周波数を前記プリセット周波数に調整するように構成される、
C1に記載のRF電源のパルス変調システム。
[C3]
前記周波数調整モジュールが、掃引周波数マッチングアルゴリズムを使用して、前記オーバーシュートサブ位相の前記パルス変調RF信号の前記RF周波数を自動的に調整するように構成される、C1に記載のRF電源のパルス変調システム。
[C4]
前記プリセット反射係数が0.5未満である、C1に記載のRF電源のパルス変調システム。
[C5]
前記プリセット反射係数が0.2未満である、C4に記載のRF電源のパルス変調システム。
[C6]
前記オーバーシュートサブ位相の前記パルス変調RF信号の電力範囲が、前記RF電源の最大出力電力の0.5~1倍である、C1に記載のRF電源のパルス変調システム。
[C7]
前記オーバーシュートサブ位相の前記パルス変調RF信号の前記電力範囲が、前記RF電源の前記最大出力電力の0.8~1倍である、C6に記載のRF電源のパルス変調システム。
[C8]
前記オーバーシュートサブ位相の時間長が、前記パルスオン位相の時間長の10%以下であり、および/または、
前記パルス変調RF信号のパルス変調周波数範囲が10Hz~100KHzであり、デューティサイクル範囲が10%~90%である、
C1に記載のRF電源のパルス変調システム。
[C9]
RF電源のパルス変調方法であって、
パルス変調RF信号を出力することであって、前記パルス変調RF信号の各パルスサイクルが、パルスオン位相およびパルスオフ位相を含み、オーバーシュートサブ位相が、前記パルスオン位相の初期プリセット時間に設定される、ことと、
前記パルス変調RF信号を出力するときに、前記オーバーシュートサブ位相の反射電力がプリセット反射電力を満たすように、または反射係数がプリセット反射係数を満たすように、前記オーバーシュートサブ位相の前記パルス変調RF信号のRF周波数を調整することと、
を備える、RF電源のパルス変調方法。
[C10]
前記オーバーシュートサブ位相の前記パルス変調RF信号の入力RF周波数を受信し、前記入力RF周波数をプリセット周波数として使用することと、
前記オーバーシュートサブ位相の前記パルス変調RF信号の前記RF周波数を前記プリセット周波数に調整することと、
をさらに備える、C9に記載のRF電源のパルス変調方法。
[C11]
前記オーバーシュートサブ位相の前記パルス変調RF信号の前記RF周波数を調整することが、
掃引周波数マッチングアルゴリズムを使用して、前記オーバーシュートサブ位相の前記パルス変調RF信号の前記RF周波数を自動的に調整すること
を含む、C9に記載のRF電源のパルス変調方法。
[C12]
前記プリセット反射係数が0.5未満である、C9に記載のRF電源のパルス変調方法。
[C13]
前記プリセット反射係数が0.2未満である、C12に記載のRF電源のパルス変調方法。
[C14]
前記オーバーシュートサブ位相の前記パルス変調RF信号の電力範囲が、前記RF電源の最大出力電力の0.5~1倍である、C9に記載のRF電源のパルス変調方法。
[C15]
前記オーバーシュートサブ位相の前記パルス変調RF信号の前記電力範囲が、前記RF電源の前記最大出力電力の0.8~1倍である、C14に記載のRF電源のパルス変調方法。
[C16]
前記オーバーシュートサブ位相の時間長が前記パルスオン位相の時間長の10%以下であり、および/または、
前記パルス変調RF信号のパルス変調周波数範囲が10Hz~100KHzであり、デューティサイクル範囲が10%~90%である、C14に記載のRF電源のパルス変調方法。
[C17]
反応室であって、
プラズマ生成デバイスと、RF電源と、パルス変調システムとを備え、前記パルス変調システムが、前記RF電源および前記プラズマ生成デバイスに電気的に接続され、前記プラズマ生成デバイスにパルス変調RF信号を提供するように構成され、前記パルス変調システムが、C1~8に記載の任意のパルス変調システムを含む、
反応室。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8