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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-05
(45)【発行日】2022-07-13
(54)【発明の名称】ステアリングドライブデバイス
(51)【国際特許分類】
   B65G 47/46 20060101AFI20220706BHJP
   B65G 39/12 20060101ALI20220706BHJP
   B65G 47/68 20060101ALN20220706BHJP
【FI】
B65G47/46 C
B65G39/12
B65G47/68 D
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2021006295
(22)【出願日】2021-01-19
(65)【公開番号】P2021134086
(43)【公開日】2021-09-13
【審査請求日】2021-01-19
(31)【優先権主張番号】109106542
(32)【優先日】2020-02-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】501482776
【氏名又は名称】陽程科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100107962
【弁理士】
【氏名又は名称】入交 孝雄
(72)【発明者】
【氏名】黄秋逢
(72)【発明者】
【氏名】游象岳
【審査官】松永 謙一
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-174318(JP,A)
【文献】独国特許出願公開第102016107665(DE,A1)
【文献】中国実用新案第209720880(CN,U)
【文献】米国特許出願公開第2016/0145053(US,A1)
【文献】国際公開第2016/208736(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 39/12、47/46、47/68
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
定向モーター、ホイールハブモーターモジュール、及びドライブデバイスから構成され、
上記定向モーターは、垂直回転軸を備え、
上記ホイールハブモーターモジュールは、固定台の底部により定向モーターの垂直回転軸に固定されると共に、該固定台両側から上方に延長するサイドパネルに固定された水平固定シャフトの廻りに回転する少なくとも1つのローラーを備え、
上記ドライブデバイスは、定向モーターおよびホイールハブモーターモジュールに電気的に接続されて定向モーターの垂直回転軸およびホイールハブモーターモジュールのローラーの回転を制御する制御モジュールを備え、
ベースを介して上記定向モーターの下に配置されて一体に構成することにより
定向モーターの垂直回転軸を駆動してホイールハブモーターモジュールの固定台を駆動してホイールハブモーターモジュールを事前設定された角度位置に回転操向し、ホイールハブモーターモジュールは、ローラーを駆動して物品を移送する、ことを特徴とする搬送装置のステアリングドライブデバイス。
【請求項2】
前記定向モーターの底部をベースと組み合わせ、ベースに開口を設け、回転軸の下部を該開口に通してアクスルセンター落下防止部と組み合わせてなる、
請求項1に記載の搬送装置のステアリングドライブデバイス。
【請求項3】
前記ドライブデバイスは、ベースの底部と組み合わされたモーターコントロールボックスをさらに含み、制御モジュールは、モーターコントロールボックス内に設置された、請求項2に記載の搬送装置のステアリングドライブデバイス。
【請求項4】
前記ホイールハブモーターモジュールの固定台の底部は底板を形成してその中央に設けた固定穴を介して前記定向モーターの回転軸に接続され、底板の両側に上向きに伸びるサイドパネルにそれぞれローラー用の位置決め穴を設けて、前記水平固定シャフトの両端をそれぞれ位置決め穴に取り付けた、
請求項1に記載の搬送装置のステアリングドライブデバイス。
【請求項5】
前記ホイールハブモーターモジュールの水平固定シャフトの両端が、アクスルロックを介してサイドパネルの対応する位置決め穴にそれぞれ取り付けられた、
請求項4に記載のステアリングドライブデバイス。
【請求項6】
前記ホイールハブモーターモジュールの固定台の上にダストカバーが組み込まれ、ローラーを部分的に露出させるための開口が該ダストカバー上に設けられた、
請求項4に記載の搬送装置のステアリングドライブデバイス。
【請求項7】
前記ホイールハブモーターモジュールの固定台の上にダストカバーが組み込まれ、該ダストカバーがローラーを部分的に露出するための開口を備えると共に、前記定向モーターおよびホイールハブモーターモジュールの外側はクイックリリースモーターカバーで覆われ、
該クイックリリースモーターカバーの上部には上記ダストカバーを露出させるための開口が設けられた、
請求項1に記載の搬送装置のステアリングドライブデバイス。
【請求項8】
前記定向モーターの底部がベースを介して前記ドライブデバイスと組み合わされ、
前記定向モーターの垂直回転軸を該ベースに設けられた開口を挿通させ、
クイックリリースモーターカバー下方に設けた開放部がベース上部と組み合わされることにより、クイックリリースモーターカバーを着脱可能とした、
請求項7に記載の搬送装置のステアリングドライブデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ステアリングドライブデバイスに関し、特に、搬送装置の搬送プラットフォームの分岐点で物品を仕分けするために使用されるステアリングドライブデバイスを提供する。
【背景技術】
【0002】
従来の搬送装置で使用されている仕分システムによると、物品搬送プラットフォームの転換点または分岐点に配置され、所定の位置に物品を誘導したり、指定された経路に従って迅速に仕分けしたりすることができ、仕分方法には、強制シフトソーティング、インターロッキングローラー仕分けとディファレンシャルローラー仕分けの3つの方法に大別できる。
【0003】
最初の強制シフトソーティング方法は、物品が搬送プラットフォームを介して分岐点に移送され、次に偏向プレートを使用して物品を目的の搬送プラットフォームの方向に強制転向する。この方法は、物品が搬送プラットフォームの側面にぶつかり、自動工程を行う無人工場の時代には使いにくいため、スーツケースや梱包箱などの搬送装置に一般的に使用される。
したがって、この仕分けシステムは、恒久的な損傷や損傷を懸念しない物品にのみ適用され、移送中の物品が搬送プラットフォームのターンで詰まると、作動中の搬送装置が詰まる原因になり、このため、動けなくなったり、搬送装置や物品が破損したりして停止すると、大きな損失が発生する。
無人工場では、このように機械が停止して使用できなくなると、大きな有形・無形の損失が生じることがわかる。関連する技術的内容については、中華民国特許発表第166,192号および第190741号を参照されたい。
【0004】
第2番目のインターロッキングローラー方法のリンクローラーによるコンベア装置の仕分システムの仕分の方法は、複数列のリンクローラーモジュールが装備され、各リンクローラーモジュールは、複雑なリンケージ構造を使用して、各ローラーモジュールを水平に引っ張り、同時に異なる角度に回転およびスイングし、隣接して連結されたローラーモジュール間の位置にモーターベルトによって駆動される複数の駆動シャフトを備え、駆動シャフトの外面は、隣接する連結されたローラーモジュールのローラーの間に保持される。
物品が搬送プラットフォームの転換点または分岐点にあるとき、物品はローラーモジュールに接触して回転し、伝達シャフトを使用して隣接するローラーモジュール間の各ローラーの回転にリンクして被駆動物を動かし、物品が搬送プラットフォームに面するようにして、分岐経路の特定の搬送方向に向けて移動する。
したがって、分岐経路の角度が大きすぎる、または90度に近い場合に、コンベア装置で第2のインターロッキングローラー仕分け方法を使用すると、駆動軸が隣接するインターロッキングローラーに同時に接触するため、過度に大きな角度に回転できないことが理解できよう。
リンクローラーのこの仕分け方法は、作動角度によっては動作が制限されて使用できなくなり、また、このような問題を解決するために、コンベア装置がより多くのスペースを必要とする。さらに、全体的な構造設計の複雑さが非常に高く、さまざまな形状又はさまざまな分岐パスの数の搬送装置を使用する場合、すべてのローラーモジュールのアクション構造とリンケージタイプを再構成する必要があり、ドライブ制御プログラムは複雑であり、合理的でない。 全体的なメンテナンスが難しく、組み立てが難しく、コストも高く、モジュールを共有できない。
関連する技術的内容については、中華民国特許告知第4344174号を参照されたい。
【0005】
第3番目のディファレンシャル(差動)ローラーによる仕分方法について、各モジュールは、3セットのローラーコンポーネントを使用してローラーをヘリンボーン構成で駆動し、モーターを介して差動運動を生成する。つまり、3つの異なる方向のパワーローラーを使用し、異なる方向と速度で垂直に回転する。これにより、物品自体を水平に回転させ、同時に異なる方向に前進させることができ、これにより、物品は搬送プラットフォーム上の特定の異なる方向に移動する。このように、搬送プラットフォームが分岐点に輸送されるとき、差動ローラーの各セットは、物品の重量、摩擦係数、形状、サイズなどの可変要素に従って決定する必要があり、物品が大きすぎる場合 配送速度が遅くなり、したがって、3つ目の方法は、差動ローラーの1つのモジュールが水平方向に回転できないため、動作時間が長くなり、搬送速度が遅くなり、高速生産の搬送装置を多数使用することができず、全体の構造が複雑で、駆動制御プログラムが複雑であることがわかる。
異なる搬送装置で使用する場合、差動ローラーは実際の状況に応じて前後に回転し続ける必要があり、損傷しやすいだけでなく、メンテナンスコストが高く、適用範囲が狭い。
関連する技術内容については、米国特許公告番号US5374879A参照されたい。
【0006】
しかしながら、上記3つの搬送装置の仕分け方式は、搬送物が異なる場合、搬送物の経路計画ごとに非常に精密な制御・調整設計が必要であることが理解できる。ただし、シンプルさとスピードを重視する今日の無人生産モードでは、シンプルさ、信頼性、スピード、メンテナンスのしやすさ、損傷の低減などの特性を満たさなければならない。同時に、現在の無人自動生産の要件を満たすには、低コストの要件が必要で、 物品や搬送機器、機械に損傷を与えることは許容できない。したがって、無人工場での自動生産の時代に、業界はどのようにして、さまざまな搬送装置に簡単に適応できる仕分けシステム構造を設計したり、非常に短い時間で仕分システムの関連する修理、交換を完了したりできるかは、業界が長い間改善したいと考えていた重要な関心事と問題でもある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】特開2001-233440号公報
【文献】特開平11-246039号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明者らは、上記の欠陥を考慮して、関連情報を収集し、多くの関係者から評価を得て検討し、この業界での長年の経験に基づいて、試行生産および改造を継続、実行し、本発明のステアリングドライブデバイスを開発した。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の主な目的は、ステアリングドライブデバイスの定向モーターに、ホイールハブモーターモジュールおよびドライブデバイスをそれぞれ上側および下側に設けることである。ドライブデバイスが定向モーターおよびホイールハブモーターモジュールに制御信号を送ると、定向モーターの垂直な回転軸は、上部ホイールハブモーターモジュールの固定台を駆動して、事前設定された角度位置に水平に回転する。
ホイールハブモーターモジュールはローラーを水平軸廻りに回転させ、ローラー上の物体を駆動して所定の方向に前方に移動させる。 したがって、ステアリングドライブデバイスは単一のモジュラー設計として設計される。定向モーターを使用してホイールハブモーターモジュールを駆動し、水平方向にステアリングすることができる。ホイールハブモーターモジュールは 次に、駆動ローラーが垂直に回転して物体を輸送し、シンプルな構造、全体の組み立てスペースが小さく、低コストの効果を実現する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の好ましい実施形態の斜視図である。
図2】本発明の好ましい実施形態の斜視分解図である。
図3】別の視点からの本発明の好ましい実施形態の分解斜視図である。
図4】本発明の好ましい実施形態のホイールハブモーターモジュールの斜視分解図である。
図5】本発明の図4を別の観点から分解した斜視図である。
図6】本発明の好ましい実施形態の断面側面図である。
図7】本発明の別の好ましい実施形態の斜視図である。
図8】本発明の別の好ましい実施形態の分解斜視図である。
図9】別の視点からの本発明の別の好ましい実施形態の分解斜視図である。
図10】本発明のホイールハブモーターモジュールの別の好ましい実施形態の分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
上記の目的および効果を達成するために、本発明によって採用される技術的手段および構造を以下に詳細に示し、完全な理解のために本発明の好ましい実施形態の構造および機能を説明する。
【0012】
図1~6を参照されたい。
これらは、それぞれ斜視図、分解斜視図、別の角度から見た分解斜視図、ホイールハブモーターモジュールの分解斜視図、および図4のホイールハブモーターモジュールを別の角度から見た分解斜視図、側面断面図である。
これらの図から明らかなように、本発明のステアリングドライブデバイスは、定向モーター1、定向モーター1の上下に取り付けられたホイールハブモーターモジュール2(Wheel Hub Motor)、及び定向モーター1およびホイールハブモーターモジュール2を駆動するためのドライブデバイス3を含む。
【0013】
定向モーター1は、垂直方向の軸の廻り回転する回転軸11を備え、長方形のベース12は、定向モーター1のハウジングの底部と組み合わされ、ベース12中心に開口121を備え、回転軸11は、該ハウジングの下方に延長されて一端は開口121を挿通して、アクスルセンター落下防止部111と組み合わされ、突出しない。定向モーター1は、サーボモータ、ステッピングモータ等の回転角度を設定できるモータである。
定向モーター1の回転軸11は、ロータ構造であり、ステータ構造はシェルのブラケットまたはエンドプレートに接続されて回転軸11を回転させる。
回転軸11は中空回転軸とすることができ、回転軸11の下に、制御回路接続ケーブルを挿通して回転軸の外側につながるためのピアシング112が設けられている。
モーター駆動制御および検出方法および機能については、従来技術として、複数のHall ICまたはセンサー制御回路を使用して、順回転、逆回転、ゼロリターン制御(原点)、および指定されたポイントにステップした後の励磁(excitation)固定動作の実現、モーターを保護するバッファースタート、バッファーストップ、過負荷保護、電流制限保護、アラーム、緊急停止機能などあるが、これらは一般的な知識であり、この技術分野一般における先行技術のオプションであるため、ここでは詳細な構造は個別に説明しない。
また、本発明に開示された技術の精神から逸脱することなく行われた他のすべての同等の変更および修正は、本発明によってカバーされる特許の範囲に含まれるべきである。
【0014】
ホイールハブモーターモジュール2は、定向モーター1のハウジング上に固定台21を介して配置され、固定台21は水平固定シャフト221の廻りに回転する少なくとも1つのローラー22、および固定台21と組み合わされたダストカバー23を含み、 ローラー22および水平固定シャフト221は、好ましくは、ホイールハブモーターとして実装される。この実施形態で使用されるホイールハブモーターは、従来の技術である。
この実施例で使用される、ホイールハブモーターのローラー22は、固定台21に接続されたローター構造であり、ローラー22の中心に位置する固定シャフト221は両端で固定台21に取り付けられ、 ローラー22を回転させるステーター構造をなす。また、固定シャフト221は中空軸とすることもでき、固定シャフト221の側面には、制御回路接続ケーブルを通して軸の外側に導くためのピアシング222が設けられる。
【0015】
ホイールハブモーターモジュール2のアウターローター(アウターリングのローター)の動作モードは、定向モーター1のインナーローター(インナーリングのローター)の動作モードと独立して動作する。
ホイールハブモーターの駆動制御と検出の方法と機能( 複数のHall ICまたはセンサー制御回路を使用して、順回転、逆回転、停止、および速度制御を実現できる。)として、モーターを保護するバッファー始動、バッファー停止、過負荷保護、電流制限保護、アラームおよび緊急停止機能を加えて、これらはすべて、当該技術分野の周知かつ慣用技術であるから、それらの詳細については説明を省略する。
【0016】
また、当該技術分野ではインホイールモーター(In- wheel Motor)の名称でこれらのホイールハブモーターが一般的に使用されており、その詳細な構造については個別に説明しないが、本発明で開示する技術の精神から逸脱することなく、これらを適用し、 同等の変更および修正変更を加えることは、本発明がカバーする特許の範囲に含まれるものとする。
【0017】
図4および図5に示すように、固定台21の底板211中央には回転軸11に接続する固定穴210が設けられ、そのサイドパネル212が底板211の両側に上方に延長して形成され、位置決め穴2121、アクスルロック213、およびダストカバー23に接続するための屈曲した固定ピース214が設けられる。
また、サイドパネル212の位置決め穴2121の下方には、ホイールハブモーターケーブルを通すための開口215があり、ローラー22の中心に設けられた固定シャフト221の両端は、該アクスルロック213を介して位置決め穴2121にそれぞれ取り付けられる。
そして、ローラー22の上部外周面をサイドパネル212の上部よりも高く突出させてその上を通過する物品を駆動して移動させる。
ダストカバー23は、サイドパネル212の固定ピース214によって固定台21の上部に接続され、ダストカバー23の表面には、ローラー22の外周面が露出するための開口231を設けられ、ダストカバー23は、固定台21を覆う。
ローラー22が部分的に露出している外側の構造も、ダストカバー23の構造から省略するか、または固定台21と組み合わせて統合することができる。そのような単純な変更および同等の構造変更は、依然として本特許の範囲内に含まれるべきである。
【0018】
ドライブデバイス3は、定向モーター1の下方に設置され、ベース12の底部と組み合わされたモーターコントロールボックス31を含み、DCブラシレスモーター駆動ボードまたはコントローラーは、該モーターコントロールボックス31の内部に設置される。
制御モジュール32は、回転軸11および固定シャフト221から引き出されたケーブルを介して、定向モーター1およびホイールハブモーターモジュール2の制御回路に電気的に接続され、ドライブデバイス3は、外部電源に接続されて電力を供給し、回転軸11およびローラー22の回転を制御する。
【0019】
図2および図3に示すように、上記定向モーター1およびホイールハブモーターモジュール2の外側に、中空の長方形のクイックリリースモーターカバー(ハウジング)4を備え、該クイックリリースモーターカバー4は、その開口40にローラー22を露出したダストカバー23を設置している。
また、クイックリリースモーターカバー4の下方は開放部41であって、
【0020】
定向モーター1の回転軸11は、ホイールハブモーターモジュール2の固定台21の底板211の固定穴210に固定され、ローラー22の固定シャフト221は、2つのサイドパネル212の間に設置され、固定台21は上方のダストカバー23と組み合わされて、ローラー22の外周面は、開口231から上方に部分的に露出する。
定向モーター1およびドライブデバイス3は、ケーブルを介してドライブデバイス3の制御モジュール32に電気的に接続されており、本発明のステアリングドライブデバイスの定向モーター1は、ステアリングのためにホイールハブモーターモジュール2を駆動することができる。
ローラー22は、ホイールハブモーターモジュール2によって駆動されて水平軸の廻りに回転し、搬送プラットフォーム上の物品を駆動して前方に移送し、ステアリングドライブデバイスをさらにモジュール化して搬送装置または仕分けシステムに適用して、より多くの用途に提供することができる。
【0021】
本発明の実施例において、物品は、コンベヤーベルトまたは搬送プラットフォームのローラーによって順番に前進するように輸送され、物品がステアリングドライブデバイスに入ったか、または入ろうとする段階で、ドライブデバイス3の制御モジュール32は、制御信号を発する。 信号はそれぞれケーブルを介して定向モーター1とホイールハブモーターモジュール2に送信される。
定向モーター1の制御回路は、制御信号の回転角度情報を受信すると、回転軸11を駆動して固定台21を回転駆動し、ホイールハブモーターモジュール2を、元の位置を含むプリセット角度位置まで水平に安定して操向する。
ポイント(つまり、0度、直線方向)は、左または右(つまり、-180~+180度)に回転する。
ホイールハブモーターモジュール2の制御回路が制御信号を受信すると、ローラー22を駆動して水平軸の廻りに回転させ、ローラー22上の物品を駆動して所定の方向に前進させる。
複数セットのステアリングドライブデバイスを搬送プラットフォーム上に配置して、これらのステアリングドライブデバイスの各セットを所定の形状のアレイモジュールとして並べて配置することにより、輸送プラットフォームの転換点または分岐点で物品をそれぞれの方向に移送する。
ステアリングドライブデバイスの各セットの定向モーター1は、回転軸11を介してホイールハブモーターモジュール2をプリセット角度位置に個別に操向することができ、これにより、ホイールハブモーターモジュール2の回転角度を無制限にすることができるだけでなく、ホイールハブモーターモジュール2の駆動ローラー22は、力を直接出力して物品を駆動して案内し、所定の方向に素早く前進して搬送することができる。
【0022】
また、上記定向モーター1およびハブモータモジュール2は、ドライブデバイス3の制御モジュール32にケーブルで電気的に接続するように実装することが好ましいが、これに限定されるものではなく、ハブモータモジュールに実装してもよい。 ハブモータモジュール2の下にケーブル接続用の第1の接続端があり、モーターコントロールボックス31に第2の接続端がある。
また、第1の接続端と第2の接続端は、直接接続または分離するための対応するピンタイプのプラグおよびソケットコネクタにすることができるため、定向モーター1、ホイールハブモーターモジュール2、およびドライブデバイス3は、可動および取り外し可能に構成することができる。 電気接続の場合は、モータードライブボードまたはコントローラーの嵌合コネクタに直接挿入して、フラットケーブルコネクタまたは一般的な回路基板のゴールドフィンガーデザインを使用して電気接続を形成する。
フールプルーフポジショニングメカニズムは、ドッキングプロセス中のフールプルーフポジショニングの効果で補完することもでき、このような単純な変更および同等の構造変更は、本発明の対象となる特許の範囲に含まれる。
【0023】
本発明の別の好ましい実施形態のホイールハブモーターモジュールのそれぞれ斜視図、分解斜視図、及び別の角度から見た分解斜視図、およびドライブデバイスの分解斜視図である図7から10を参照されたい。
図から明らかなように、本実施例のホイールハブモーターモジュール2は、水平固定シャフト221の廻りを回転する2つのローラー22を備え、2つのローラー22の中心の固定シャフト221の両端は、それぞれ、固定台21のサイドパネル212上の対応する位置決め穴2121で固定される。
さらに、2つのローラー22の外周面は、それぞれ、ダストカバー23の開口231から上方に部分的に露出し、同期して回転して、それらの上にある物品を駆動して移送する。
これらの単純な修正および同等の構造変化は、依然として本特許の範囲に含まれる。
【0024】
従って、本発明のステアリングドライブデバイスは、定向モーター1を使用して、ドライブデバイス3によって送信される制御信号の回転角度情報を受信し、固定台21は、回転軸11によって回転駆動され、ホイールハブモーターモジュール2を、プリセット角度位置に水平面内で操向する。
また、定向モーター1はホイールハブモーターモジュール2を回転させたい場合にのみ動作するため、モーターの使用頻度が低く、他の複雑なステアリング機構と連携せずに特定の角度位置に回転できるため、モーターや機構に損傷を与えることはなく、 全体の耐用年数を延長することができる。
ステアリングドライブデバイスの単一のモジュラー設計により、現場のオペレーターの迅速な分解と組み立てが容易になり、組み立てまたは生産ラインのメンテナンスのダウンタイムを大幅に短縮でき、構造がシンプルで、全体的な組み立てスペースが小さく、コストが低いという利点がある。
【0025】
また、定向モーター1の上に設置されたホイールハブモーターモジュール2は、低速、大トルク、高効率という利点があり、ドライブデバイス3から制御信号を受信してローラー22を駆動して直接駆動力として出力することにより、物品を素早く所定の方向に移送し、誘導することができる。
ステアリングドライブデバイスを異なる搬送装置で使用する場合、複数セットのステアリングドライブデバイスを搬送プラットフォーム上に並べて配置し、異なる数または所定の形状、幾何学的配置および組み合わせなどのアレイを形成して、異なる仕分けのニーズに応じた搬送を容易にすることもでき、 プラットフォームの形状、角度、またはパス(ターニングポイントやダイバージェンスポイントなど)が使用され、これは、より適用可能で用途が広い。
【0026】
上記の詳細な説明は、本発明の好ましい実行可能な実施形態に関するものであり、これらの本実施形態は、本発明の特許出願の範囲を限定することを意図するものではなく、本発明の技術的精神から逸脱することなく行われる他のすべての同等の変更および修正。 すべての変更は、本発明の対象となる特許の範囲に含まれる。
【0027】
本発明の上記のステアリングドライブデバイスは、実際に使用されたときにその効果および目的を達成することができる。
したがって、本発明は、真に優れた実用性を備えた発明であるし、特許法に規定する特許の要件を満たすものである。
【符号の説明】
【0028】
1:定向モーター
11:回転軸
111:アクスルセンター落下防止部
112:ピアシング
12:ベース
121:開口
2:ホイールハブモーターモジュール
21:固定台
210:固定穴
211:底板
212:サイドパネル
212:位置決め穴
213:アクスルロック
214:固定ピース
215:開口
22:ローラー
221:固定シャフト
222:ピアシング
23:ダストカバー
231:開口
3:ドライブデバイス
31:モーターコントロールボックス
32:制御モジュール
4:クイックリリースモーターカバー
40:ハウジングの開口
41:開放部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10