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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-05
(45)【発行日】2022-07-13
(54)【発明の名称】磁気浮上列車の軌道用の分岐器
(51)【国際特許分類】
   E01B 25/34 20060101AFI20220706BHJP
   B61L 5/00 20060101ALI20220706BHJP
   B60L 13/03 20060101ALI20220706BHJP
【FI】
E01B25/34
B61L5/00 Z
B60L13/03 B
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2021506037
(86)(22)【出願日】2019-09-20
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-08-05
(86)【国際出願番号】 CN2019106870
(87)【国際公開番号】W WO2020151243
(87)【国際公開日】2020-07-30
【審査請求日】2020-10-21
(31)【優先権主張番号】201910063627.4
(32)【優先日】2019-01-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201920113875.0
(32)【優先日】2019-01-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516183897
【氏名又は名称】中▲車▼青▲島▼四方▲機車車▼輌股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】CRRC QINGDAO SIFANG CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.88 Jinhongdong Road, Chengyang District, Qingdao, Shandong, 266111, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100095898
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 満
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100196221
【弁理士】
【氏名又は名称】上潟口 雅裕
(72)【発明者】
【氏名】ディン サンサン
(72)【発明者】
【氏名】ティアン イ
(72)【発明者】
【氏名】ユアン ヘミング
(72)【発明者】
【氏名】スン シャントン
【審査官】柿原 巧弥
(56)【参考文献】
【文献】特開昭59-006763(JP,A)
【文献】中国実用新案第2687162(CN,Y)
【文献】特開平05-280003(JP,A)
【文献】特開昭59-122601(JP,A)
【文献】特開昭57-133902(JP,A)
【文献】特開2004-346674(JP,A)
【文献】特開2005-036440(JP,A)
【文献】特開平04-161502(JP,A)
【文献】特開平02-045255(JP,A)
【文献】特開昭62-194301(JP,A)
【文献】特開昭53-083211(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E01B 25/34
B61L 5/00
B60L 13/03
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
前部主軌道梁及び後部切替軌道梁を含み、前記後部切替軌道梁は、中心固定軌道梁及び中間移動軌道梁を含み、
前記前部主軌道梁は、直路とカーブ路との間で湾曲変換可能であり、前記中心固定軌道梁は固定で動かない軌道梁であり、前記中間移動軌道梁は、直路とカーブ路との間で平行移動可能であり、
磁気浮上列車はカーブ路に沿って分岐器を通過する前に、前記前部主軌道梁はカーブ路まで湾曲し、前記中間移動軌道梁はカーブ路まで平行移動し、
磁気浮上列車は直路に沿って分岐器を通過する前に、前記前部主軌道梁を直路まで復帰する必要があり、前記中間移動軌道梁は直路まで平行移動することを特徴とする磁気浮上列車の軌道用の分岐器。
【請求項2】
前部主軌道梁及び後部切替軌道梁を含み、前記後部切替軌道梁は、中心固定軌道梁及び中間移動軌道梁を含み、
前記前部主軌道梁は、直路とカーブ路との間で回転可能であり、前記中心固定軌道梁は固定で動かない軌道梁であり、前記中間移動軌道梁は、直路とカーブ路との間で平行移動可能であり、
磁気浮上列車はカーブ路に沿って通過する場合、前記前部主軌道梁は、回転軸周りにカーブ路まで回転し、前記中間移動軌道梁はカーブ路まで平行移動し、
磁気浮上列車は直路に沿って通過する場合、前記前部主軌道梁は、回転軸周りに直路まで回転し、前記中間移動軌道梁は直路まで平行移動することを特徴とする磁気浮上列車の軌道用の分岐器。
【請求項3】
前記中心固定軌道梁は、前記前部主軌道梁と前記カーブ路とを接続するための第1外側梁、及び前記前部主軌道梁と前記直路とを接続するための第2外側梁を含み、
前記第1外側梁及び前記第2外側梁はともに固定の軌道梁であることを特徴とする請求項1または2に記載の磁気浮上列車の軌道用の分岐器。
【請求項4】
前記中間移動軌道梁は、略U字型の軌道梁であることを特徴とする請求項1または2に記載の磁気浮上列車の軌道用の分岐器。
【請求項5】
前記中間移動軌道梁は、横梁、及び前記横梁の両端にそれぞれに設けられた第1内側梁と第2内側梁を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の磁気浮上列車の軌道用の分岐器。
【請求項6】
前記中間移動軌道梁を前記中心固定軌道梁の第1外側梁と第2外側梁との間で移動可能させるように、前記横梁の底部にローラーが設けられたことを特徴とする請求項5に記載の磁気浮上列車の軌道用の分岐器。
【請求項7】
前記横梁の底部に設けられ、前記ローラーと嵌合する積載軌道をさらに含むことを特徴とする請求項に記載の磁気浮上列車の軌道用の分岐器。
【請求項8】
前記前部主軌道梁はセメントまたは鋼桁であることを特徴とする請求項1または2に記載の磁気浮上列車の軌道用の分岐器。
【請求項9】
前記中心固定軌道梁は固定のセメントまたは鋼桁であることを特徴とする請求項1または2に記載の磁気浮上列車の軌道用の分岐器。
【請求項10】
前記中間移動軌道梁はセメントまたは鋼桁であることを特徴とする請求項1または2に記載の磁気浮上列車の軌道用の分岐器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、
1)2019年01月23日にて中国特許局に提出され、出願番号が201910063627.4であり、発明名称が「磁気浮上列車の軌道用の分岐器」である発明特許出願と、
2)2019年01月23日にて中国特許局に提出され、出願番号が201920113875.0であり、発明名称が「磁気浮上列車の軌道用の分岐器」である実用新案特許出願と、の特許出願の優先権を主張し、その全ての内容が援用されることで本出願に結合される。
【0002】
本発明は磁気浮上列車という技術的分野に関わり、特に磁気浮上列車の軌道用の分岐器に関わる。
【背景技術】
【0003】
磁気浮上列車は、摩擦抵抗がほとんどない特徴点で、人々の注目を受けている。磁気浮上列車は運転過程において、軌道両側の電磁石に頼って浮上の保持、進みの駆動、及びステアリングを行う必要があるので、車体が軌道の両側下方を包絡する必要がある。列車は軌道方向の変換が必要である場合、分岐器の作用は特に重要であると思われる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
現在、一般的な磁気浮上列車の軌道用の分岐器はいずれも強制弾性変形機械構造があり、駆動質量が大きくて軌道変更時間が長い。
【0005】
従って、如何に分岐器の強制弾性長さを最大限に減少するかとのこと、及び駆動質量及び軌道変更時間を減少する分岐器は、当業者が現在、解決する必要がある重要な技術的課題である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記技術的課題を解決するために、本発明は、前部主軌道梁及び後部切替軌道梁を含み、前記後部切替軌道梁は、中心固定軌道梁及び中間移動軌道梁を含み、
前記前部主軌道梁は、直路とカーブ路との間で湾曲変換可能であり、前記中心固定軌道梁は固定で動かない軌道梁であり、前記中間移動軌道梁は、直路とカーブ路との間で平行移動可能であり、
磁気浮上列車はカーブ路に沿って分岐器を通過する前に、前記前部主軌道梁はカーブ路まで湾曲し、前記中間移動軌道梁はカーブ路まで平行移動し、
磁気浮上列車は直路に沿って分岐器を通過する前に、前記前部主軌道梁を直路まで復帰する必要があり、前記中間移動軌道梁は直路まで平行移動する磁気浮上列車の軌道用の分岐器を提供する。
【0007】
本発明の他の方案は、前部主軌道梁及び後部切替軌道梁を含み、前記後部切替軌道梁は、中心固定軌道梁及び中間移動軌道梁を含み、
前記前部主軌道梁は、直路とカーブ路との間で回転可能であり、前記中心固定軌道梁は固定で動かない軌道梁であり、前記中間移動軌道梁は、直路とカーブ路との間で平行移動可能であり、
磁気浮上列車はカーブ路に沿って通過する場合、前記前部主軌道梁は、回転軸周りにカーブ路まで回転し、前記中間移動軌道梁はカーブ路まで平行移動し、
磁気浮上列車は直路に沿って通過する場合、前記前部主軌道梁は、回転軸周りに直路まで回転し、前記中間移動軌道梁は直路まで平行移動する磁気浮上列車の軌道用の分岐器を提供する。
【0008】
または、前記中心固定軌道梁は、前記前部主軌道梁と前記カーブ路とを接続するための第1外側梁、及び前記前部主軌道梁と前記直路とを接続するための第2外側梁を含み、
前記第1外側梁及び前記第2外側梁はともに固定の軌道梁である。
【0009】
または、前記中間移動軌道梁は、略U字型の軌道梁である。
【0010】
または、前記中間移動軌道梁は、横梁、及び前記横梁の両端にそれぞれに設けられた第1内側梁と第2内側梁を含む。
【0011】
または、前記中間移動軌道梁を前記中心固定軌道梁の第1外側梁と第2外側梁との間で移動可能させるように、前記横梁の底部にローラーが設けられた。
【0012】
または、前記横梁の底部に設けられ、前記ローラーと嵌合する積載軌道をさらに含む。
【0013】
または、前記前部主軌道梁はセメントまたは鋼桁である。
【0014】
または、前記中心固定軌道梁は固定のセメントまたは鋼桁である。
【0015】
または、前記中間移動軌道梁はセメントまたは鋼桁である。
【0016】
上記背景技術に対して、本発明に提供される磁気浮上列車の軌道用の分岐器は、中間移動軌道梁を設置することで、強制変形長さを最大限に減少し、駆動質量が小さく、必要な軌道変更時間が短い、との有益効果を有する。
【0017】
本発明の実施例または従来技術における技術案をより明瞭に説明するために、以下、実施例または従来技術への記載に使用する必要がある図面を簡単に紹介し、明らかなように、以下の記載における図面は、本発明のいくつかの実施例だけであり、当業者にとって、創造的な労働を費やしない場合、さらにこれらの図面に応じて他の図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の具体的な実施形態に提供される磁気浮上列車の軌道用の分岐器が直路状態にある構造模式図である。
図2】本発明の具体的な実施形態に提供される磁気浮上列車の軌道用の分岐器がカーブ路状態にある構造模式図である。
図3】本発明の具体的な実施形態に提供される中心固定軌道梁の構造模式図である。
図4】本発明の具体的な実施形態に提供される中間移動軌道梁の構造模式図である。
図5】本発明の具体的な実施形態に提供される後部切替軌道梁の側面図(カーブ路位置にある)である。
図6】本発明の具体的な実施形態に提供される後部切替軌道梁の側面図(カーブ路位置にあり、かつ磁気浮上列車が示される)である。
図7】本発明の具体的な実施形態に提供される後部切替軌道梁の側面図(直路位置にあり、かつ磁気浮上列車が示される)である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施例を詳しく記載し、前記実施例の例示が図面に示されており、全体を通して同様または類似の符号は、同様または類似の素子、或いは、同様または類似の機能を有する素子を示す。以下、図面を参照することで記載された実施例は例示的なものであり、本発明を解釈するためのことを意図しているが、本発明への制限と理解できない。
【0020】
本発明の記載において、用語である「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「頂」、「低」「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」等が指示する方位または位置関係は、図面に示されることを基づく方位または位置関係であり、本発明の記載を便利にさせて記載を簡単化するためだけであり、指摘された装置または素子が必ず特定の方位を有して特定の方位で構造し操作するように指示、または暗示することではないと理解する必要があり、よって、本発明への制限と理解できない。
【0021】
なお、用語である「第1」、「第2」は、記載目的のためだけであり、相対的な重要性を指示、または暗示する、或いは、指示された技術的特徴の数を非明示的に指し示すと理解できない。これにより、「第1」、「第2」ということが限定された特徴は、1つまたはより複数の該特徴を明示的に、または非明示的に含むことができる。本発明の記載において、「複数」の意味は、特に明確で具体的な限定がない限り、2つまたは2つ以上である。
【0022】
本発明において、特に明確な規定および限定がない限り、用語である「装着」、「連結」、「接続」、「固定」等の用語は、広義に解されるべきであり、例えば、固定接続であっても良いし、係脱可能な接続であってもよく、或いは、一体的な接続であり、機械的接続であっても良いし、電気的な接続であってもよく、直接連結であっても良いし、媒介を介して間接的に連結してもよく、2つの素子内部の連通であってもよい。当業者にとって、具体的な状況に応じて上記用語の本発明における具体的な意味を理解できる。
【0023】
本発明の核心は、分岐器の移動及び強制変形長さを最大限に減少可能であり、駆動質量が小さく、必要な軌道変更時間が短い、磁気浮上列車の軌道用の分岐器を提供することである。
【0024】
当業者がよりよく本発明の方案を理解するために、以下は図面と具体的な実施形態を結合して、本発明を詳しく説明する。
【0025】
図1図7を参照し、図1は本発明の具体的な実施形態に提供される磁気浮上列車の軌道用の分岐器が直路状態にある構造模式図であり、図2は本発明の具体的な実施形態に提供される磁気浮上列車の軌道用の分岐器がカーブ路状態にある構造模式図であり、図3は本発明の具体的な実施形態に提供される中心固定軌道梁の構造模式図であり、図4は本発明の具体的な実施形態に提供される中間移動軌道梁の構造模式図であり、図5は本発明の具体的な実施形態に提供される後部切替軌道梁の側面図(カーブ路6位置にある)であり、図6は本発明の具体的な実施形態に提供される後部切替軌道梁の側面図(カーブ路6位置にあり、かつ磁気浮上列車5が示される)であり、図7は本発明の具体的な実施形態に提供される後部切替軌道梁の側面図(直路7位置にあり、かつ磁気浮上列車5が示される)である。
【0026】
具体的な実施形態において、本発明に提供される磁気浮上列車の軌道用の分岐器について、図1図2図3及び図4に示すように、前記分岐器は、前部主軌道梁1及び後部切替軌道梁を含み、前記後部切替軌道梁は、中心固定軌道梁2及び中間移動軌道梁3を含み、前記前部主軌道梁1は、直路7とカーブ路6との間で回転または湾曲変換可能であり、前記中心固定軌道梁2は固定で動かない軌道梁であり、前記中間移動軌道梁3は、直路7とカーブ路6との間で平行移動可能である。
【0027】
具体的な実施形態において、本発明に提供される磁気浮上列車の軌道用の分岐器について、図5図6及び図7に示すように、前記中心固定軌道梁2は、前記前部主軌道梁1と前記カーブ路6とを接続するための第1外側梁21、及び前記前部主軌道梁1と前記直路7とを接続するための第2外側梁22を含み、前記第1外側梁21及び前記第2外側梁22はともに固定の軌道梁である。
【0028】
具体的な実施形態において、本発明に提供される磁気浮上列車の軌道用の分岐器について、前記中間移動軌道梁3は、略U字型の軌道梁である。前記中間移動軌道梁3は、横梁33、及び前記横梁の両端にそれぞれに設けられた第1内側梁31と第2内側梁32を含む。前記中間移動軌道梁3を前記中心固定軌道梁2の第1外側梁21と第2外側梁22との間で移動可能させるように、前記横梁33の底部にローラー34が設けられた。
【0029】
具体的な実施形態において、本発明に提供される磁気浮上列車の軌道用の分岐器について、図6に示すように、前記中間移動軌道梁3が前記第1外側梁21に近い位置まで移動した場合、前記第1外側梁21と前記第1内側梁31とは、前記磁気浮上列車5が前記カーブ路6を通過する移行梁として組み合わせ、図7に示すように、前記中間移動軌道梁3が前記第2外側梁22に近い位置まで移動した場合、前記第2外側梁22と前記第2内側梁32とは、前記磁気浮上列車5が前記直路7を通過する移行梁として組み合わせる。
【0030】
具体的な実施形態において、本発明に提供される磁気浮上列車の軌道用の分岐器について、前記横梁33の底部に設けられ、前記ローラー34と嵌合する積載軌道4をさらに含む。前記ローラー34は前記積載軌道4を移動することにより、前記中間移動軌道梁3の前記カーブ路6と前記直路7との間での切替を実現する。
【0031】
具体的な実施形態において、本発明に提供される磁気浮上列車の軌道用の分岐器について、前記前部主軌道梁1及び前記中間移動軌道梁3はともにセメントまたは鋼桁であり、前記中心固定軌道梁2は固定のセメントまたは鋼桁である。
【0032】
具体的な実施形態において、本発明に提供される磁気浮上列車の軌道用の分岐器について、図5及び図6に示すように、磁気浮上列車5がカーブ路6に沿って通過する場合、前記前部主軌道梁1は、回転軸周りにカーブ路6まで回転または湾曲し、前記中間移動軌道梁3は、前記第1外側梁21に近い位置まで平行移動する。図7に示すように、磁気浮上列車5が直路7に沿って通過する場合、前記前部主軌道梁1は、回転軸周りに直路7まで回転または湾曲し、前記中間移動軌道梁3は、前記第2外側梁22に近い位置まで平行移動する。該分岐器は、分岐器の強制弾性長さを最大限に減少し、駆動質量及び軌道変更時間を減少する。
【0033】
以上は本発明により提供される磁気浮上列車の軌道用の分岐器を詳しく紹介した。本明細書において、具体的な例によって本発明の原理及び実施形態を説明して、以上の実施例に対する説明は、ただ本発明の方法及びその核心思想への理解に寄与する。指摘すべきのは、当業者にとって、本発明の原理から逸脱しない上に、本発明に対して若干の改良と修飾を行ってもよく、これら改良と修飾はいずれも本発明の請求項の保護範囲に該当している。
【符号の説明】
【0034】
1 ・・・前部主軌道梁;
2 ・・・中心固定軌道梁;
21 ・・・第1外側梁;
22 ・・・第2外側梁;
3 ・・・中間移動軌道梁;
31 ・・・第1内側梁;
32 ・・・第2内側梁;
33 ・・・横梁;
34 ・・・ローラー;
4 ・・・積載軌道;
5 ・・・磁気浮上列車;
6 ・・・カーブ路;
7 ・・・直路。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7