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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-05
(45)【発行日】2022-07-13
(54)【発明の名称】ペン型コンパス
(51)【国際特許分類】
   B43L 9/02 20060101AFI20220706BHJP
【FI】
B43L9/02 A
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2021514935
(86)(22)【出願日】2020-04-13
(86)【国際出願番号】 JP2020016290
(87)【国際公開番号】W WO2020213565
(87)【国際公開日】2020-10-22
【審査請求日】2021-10-18
(31)【優先権主張番号】P 2019078967
(32)【優先日】2019-04-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】591287864
【氏名又は名称】株式会社レイメイ藤井
(74)【代理人】
【識別番号】100093104
【弁理士】
【氏名又は名称】船津 暢宏
(72)【発明者】
【氏名】関 智子
【審査官】中澤 俊彦
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第201172336(CN,Y)
【文献】実公昭35-25229(JP,Y1)
【文献】特開2010-137572(JP,A)
【文献】実開昭54-182029(JP,U)
【文献】実開昭54-41348(JP,U)
【文献】実公昭48-1717(JP,Y1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B43L 9/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
針が設けられた脚部となる針側本体と、芯が取り付けられる脚部となる芯側本体とを備え、前記針側本体と前記芯側本体とを合わせて閉じると、略円筒形状のペン型となるペン型コンパスであって、
前記針側本体又は前記芯側本体の一方の本体の内側に、芯を収納する芯ホルダーを備え、
前記芯ホルダーを開閉する扉部が、前記芯ホルダーが設けられていない他方の本体に対向する面に形成されたペン型コンパス。
【請求項2】
芯ホルダーが略カプセル形状で、前記芯ホルダーが設けられた一方の本体の内側から、前記芯ホルダーが設けられていない他方の本体に向かって突出して設けられ、
前記他方の本体の内側に、前記突出した部分を収納可能な空間が形成されている請求項1記載のペン型コンパス。
【請求項3】
芯ホルダーの扉部が、カプセル形状の円筒部分の円周に沿ってスライドして開閉する請求項1又は2記載のペン型コンパス。
【請求項4】
芯を保持する芯止め部と、
前記芯止め部を前記芯側本体に固定する芯止め用ナットとを有し、
前記芯側本体の内側に、前記芯止め部を収納する凹部と、前記凹部から前記芯側本体の側面を貫通して延びる貫通孔とが形成され、
前記芯止め部が、前記凹部に収納された状態で、前記貫通孔から外側に突出すると共に、前記芯止め用ナットに係合する突出部を備えた請求項1乃至3のいずれか記載のペン型コンパス。
【請求項5】
芯止め部が、芯が挿入される芯挿入孔に略平行にスリットを備えた請求項4記載のペン型コンパス。
【請求項6】
凹部が、貫通孔に向かって狭くなるよう形成され、
芯止め部が、突出部に向かって細くなるよう形成されており、
前記芯止め部が前記凹部に収納され、突出部が貫通孔から突出した状態で、芯止め用ナットが前記突出部に係合して締められると、前記芯止め部の前記突出部が設けられた端部より太い部分の側面が前記凹部の内壁に押し付けられて締め付けられ、スリットが閉じられる請求項4又は5記載のペン型コンパス。
【請求項7】
芯止め部及び芯止め用ナットが弾性を備えた樹脂で形成されている請求項4乃至6のいずれか記載のペン型コンパス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯性に優れたペン型コンパスに係り、特に替え芯の保管や持ち運び、及び芯の交換等の操作を容易にし、替え芯や部品を紛失しにくくすることができるペン型コンパスに関する。
【背景技術】
【0002】
[先行技術の説明]
従来、持ち運びに便利なコンパスとして、ペン型でキャップを備えたペン型コンパスがある。
ペン型コンパスは、本体の脚部を閉じた場合に筆記具のような略円柱形状となり、針や芯が取り付けられた先端部を保護するキャップが設けられたものである。
キャップを装着することによって、針や芯が露出しないため、安全に取り扱うことができると共に、ペンケースに収納した場合に他の物品を傷つけることが無く、またコンパスの先端部分を保護することができ、携帯に便利なものとなっている。
【0003】
[関連技術]
尚、コンパスに関する従来技術としては、実用新案登録第3178069号公報「コンパス」(特許文献1)、実用新案登録第3179264号公報「コンパス」(特許文献2)、実開昭60-141289号公報「鉛筆芯の見えるコンパス」(特許文献3)がある。
【0004】
特許文献1には、ペン型のコンパスで、芯の送り出し装置を備えたものが記載されている。
特許文献2には、針が黒色に形成され、鉛筆を取り付けることができるコンパスが記載されている。
特許文献3には、替え芯を内蔵することができるコンパスが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】実用新案登録第3178069号公報
【文献】実用新案登録第3179264号公報
【文献】実開昭60-141289号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来のペン型コンパスでは、替え芯を本体とは別の小さいケース(容器)等に収納するものが多く、コンパス本体と一緒に持ち歩くのが煩雑で、必要な時にすぐに芯を交換できないことがあり、また、替え芯を紛失しやすいという問題点があった。
【0007】
更に、芯を本体に固定する部分の部品が細かく、部品点数が多いため、芯の着脱や位置(高さ)決めの操作が複雑で操作が難しく、部品を紛失しやすいという問題点があった。
【0008】
尚、特許文献1~3には、替え芯を本体内部に保持でき、芯を固定する部品の形状を変更して、部品点数を減らし、芯の着脱操作を容易にし、替え芯や部品の紛失を防ぐことは記載されていない。
【0009】
本発明は上記実状に鑑みて為されたもので、替え芯を本体内部に保持して必要な時にすぐに芯を交換できると共に、芯を本体に固定する部分の部品点数を減らして、操作を容易にし、替え芯や部品の紛失を防ぐことができるペン型コンパスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、針が設けられた脚部となる針側本体と、芯が取り付けられる脚部となる芯側本体とを備え、針側本体と芯側本体とを合わせて閉じると、略円筒形状のペン型となるペン型コンパスであって、針側本体又は芯側本体の一方の本体の内側に、芯を収納する芯ホルダーを備え、芯ホルダーを開閉する扉部が、芯ホルダーが設けられていない他方の本体に対向する面に形成されている。
【0011】
また、本発明は、上記ペン型コンパスにおいて、芯ホルダーが略カプセル形状で、芯ホルダーが設けられた一方の本体の内側から、芯ホルダーが設けられていない他方の本体に向かって突出して設けられ、他方の本体の内側に、突出した部分を収納可能な空間が形成されている。
【0012】
また、本発明は、上記ペン型コンパスにおいて、芯ホルダーの扉部が、カプセル形状の円筒部分の円周に沿ってスライドして開閉する。
【0013】
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、針が設けられた脚部となる針側本体と、芯が取り付けられる脚部となる芯側本体とを備え、針側本体と芯側本体とを合わせて閉じると、略円筒形状のペン型となるペン型コンパスであって、芯を保持する芯止め部と、芯止め部を芯側本体に固定する芯止め用ナットとを有し、芯側本体の内側に、芯止め部を収納する凹部と、当該凹部から芯側本体の側面を貫通して延びる貫通孔とが形成され、芯止め部が、凹部に収納された状態で、貫通孔から外側に突出すると共に、芯止め用ナットに係合する突出部を備えている。
【0014】
また、本発明は、上記ペン型コンパスにおいて、芯止め部が、芯が挿入される芯挿入孔に略平行にスリットを備えている。
【0015】
また、本発明は、上記ペン型コンパスにおいて、凹部が、貫通孔に向かって狭くなるよう形成され、芯止め部が、突出部に向かって細くなるよう形成されており、芯止め部が凹部に収納され、突出部が貫通孔から突出した状態で、芯止め用ナットが突出部に係合して締められると、芯止め部の突出部が設けられた端部より太い部分の側面が凹部の内壁に押し付けられて締め付けられ、スリットが閉じられる。
【0016】
また、本発明は、上記ペン型コンパスにおいて、芯止め部及び芯止め用ナットが弾性を備えた樹脂で形成されている。
【0017】
また、本発明は、上記ペン型コンパスにおいて、針側本体の内側に、芯を収納する芯ホルダーを備え、針側本体と芯側本体とを閉じた状態では、芯ホルダーの扉部が、芯側本体の内側に形成された空間に収納される。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、針が設けられた脚部となる針側本体と、芯が取り付けられる脚部となる芯側本体とを備え、針側本体と芯側本体とを合わせて閉じると、略円筒形状のペン型となるペン型コンパスであって、針側本体又は芯側本体の一方の本体の内側に、芯を収納する芯ホルダーを備え、芯ホルダーを開閉する扉部が、芯ホルダーが設けられていない他方の本体に対向する面に形成されているペン型コンパスとしているので、本体の内部に芯ホルダーを設けているので、替え芯を本体内部に収納して本体と一緒に持ち運ぶことができ、必要な時にすぐに使用できると共に、替え芯の紛失を防ぐことができる効果がある。
【0019】
また、本発明によれば、芯ホルダーが略カプセル形状で、芯ホルダーが設けられた一方の本体の内側から、芯ホルダーが設けられていない他方の本体に向かって突出して設けられ、他方の本体の内側に、突出した部分を収納可能な空間が形成されている上記ペン型コンパスとしているので、収納容積を大きくして、複数本の芯を格納でき、針側本体と芯側本体とを閉じた状態ではペン型を保持して携帯性を損なわない効果がある。
【0020】
また、本発明によれば、芯ホルダーの扉部が、カプセル形状の円筒部分の円周に沿ってスライドして開閉する上記ペン型コンパスとしているので、簡易な構成で容易に開閉操作を行うことができる効果がある。
【0021】
本発明によれば、針が設けられた脚部となる針側本体と、芯が取り付けられる脚部となる芯側本体とを備え、針側本体と芯側本体とを合わせて閉じると、略円筒形状のペン型となるペン型コンパスであって、芯を保持する芯止め部と、芯止め部を芯側本体に固定する芯止め用ナットとを有し、芯側本体の内側に、芯止め部を収納する凹部と、当該凹部から芯側本体の側面を貫通して延びる貫通孔とが形成され、芯止め部が、凹部に収納された状態で、貫通孔から外側に突出すると共に、芯止め用ナットに係合する突出部を備えたペン型コンパスとしているので、突出部を貫通孔に挿入すれば、芯止め部を押さえていなくても本体から抜け落ちることはなく、芯の交換や長さ調整等の操作を大幅に容易にすると共に、部品点数を削減して部品の紛失を防ぐことができる効果がある。
【0022】
また、本発明によれば、芯止め部が、芯が挿入される芯挿入孔に略平行にスリットを備えた上記ペン型コンパスとしているので、芯止め用ナットが緩んだ状態では芯の出し入れを容易にでき、芯止め用ナットが閉まるとスリットが閉じて芯を確実に固定することができる効果がある。
【0023】
また、本発明によれば、凹部が、貫通孔に向かって狭くなるよう形成され、芯止め部が、突出部に向かって細くなるよう形成されており、芯止め部が凹部に収納され、突出部が貫通孔から突出した状態で、芯止め用ナットが突出部に係合して締められると、芯止め部の突出部が設けられた端部より太い部分の側面が凹部の内壁に押し付けられて締め付けられ、スリットが閉じられる上記ペン型コンパスとしているので、芯を確実に固定することができる効果がある。
【0024】
また、本発明によれば、芯止め部及び芯止め用ナットが弾性を備えた樹脂で形成されている上記ペン型コンパスとしているので、指馴染みがよく、滑りにくく、操作しやすくする効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本コンパスの概略構成を示す斜視図である。
図2】本コンパスの先端部の構成を示す部分説明図である。
図3】芯側本体11の内側構成を示す説明図である。
図4】針側本体12の内側構成を示す説明図である。
図5】芯側本体11の先端部分の構成を示す説明図である。
図6】芯止め用ナットを緩めた状態を示す断面説明図である。
図7】芯止め用ナットを締めた状態の断面説明図である。
図8】芯ホルダー19の構成を示す説明図である。
図9】目盛り部の構成(1)を示す説明図である。
図10】目盛り部の構成(2)を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
[実施の形態の概要]
本発明の実施の形態に係るペン型コンパス(本コンパス)は、針が設けられた針側本体と、芯が取り付けられる芯側本体とを備え、針側本体と芯側本体とを合わせて閉じると、略円筒形状のペン型となるものであり、針側本体又は芯側本体の一方の本体の内側に、替え芯を収納する芯ホルダーを備え、芯ホルダーを開閉する扉部が、芯ホルダーが設けられていない他方の本体に対向する面に形成されたものであり、替え芯をコンパス本体の内部に保持でき、必要な時にすぐに芯を交換できると共に、替え芯の紛失を防ぐことができるものである。
【0027】
また、本コンパスは、芯側本体の先端部内側に、芯を保持する芯止め部が収納される凹部と、当該凹部から芯側本体の側面を貫通して外部に通じる貫通孔とが形成されており、芯止め部が、凹部に収納されると共に、一部が貫通孔から外に突出し、当該突出した部分が芯止め用ナットと係合して締められることにより、芯止め部が凹部の内壁に圧着されて芯が固定される構成であり、芯止め部を1つの部品として構成し、部品点数を削減して操作を容易にすると共に、部品の紛失を防ぐことができるものである。
【0028】
また、本コンパスは、芯止め部の軸方向にスリットが形成されており、芯止め用ナットを緩めた状態ではスリットが開いて芯の出し入れを容易にすると共に、芯止め用ナットを締めた状態ではスリットが閉じて芯を固定でき、簡易な構成として操作を容易にすることができるものである。
【0029】
また、本コンパスは、凹部の断面形状が、貫通孔に向かって細くなるように形成され、芯止め部の断面形状が突出部に向かって細くなるように形成されており、芯止め用ナットを締めることで、芯止め部が凹部内壁から強く押されてスリットが閉じ、芯を確実に固定することができるものである。
【0030】
[実施の形態に係るペン型コンパスの概略構成:図1
本コンパスの概略構成について図1を用いて説明する。図1は、本コンパスの概略構成を示す斜視図である。
図1に示すように、本コンパスは、本体1と、本体1の先端部に被せるキャップ2とを備え、脚部を閉じた状態では、ボールペンなどの筆記具によく似た形状となっている。
尚、本コンパスは、本体1の脚部にシャープペンシルや鉛筆を固定する構成ではなく、コンパス用の芯を保持する構成(芯タイプ)となっている。
【0031】
本体1は、亜鉛ダイキャスト等で形成され、中心部10と、芯側本体11と、針側本体12と、本体接続部13と、芯止め用ナット14とを備えている。
中心部10は、上端につまみを備え、内部につまみをコンパスの中心に固定する中心器を備えており、芯側本体11と針側本体12の上端を収納して保持する。
芯側本体11は、本コンパスの一方の脚部であり、先端に芯が着脱可能に固定される。
針側本体12は、本コンパスの他方の脚部であり、先端に針が設けられている。
【0032】
本体接続部13は、ネジとナットとを備え、中心部10の内部に芯側本体11と針側本体12の上端部が収納された状態で、芯側本体11と針側本体12を摺動可能に固定する。本体接続部13のナットは、図1の裏側に設けられている。
そして、芯側本体11及び針側本体12は、本体接続部13で接続された点を中心として開閉可能となっている。
尚、芯側本体11及び針側本体12は、中心器によって、同じ角度だけ開くようになっており、これにより、中心部10のつまみが常に本コンパスの中心に位置するようになっている。
【0033】
芯止め用ナット14は、内部にネジ溝が形成されており、後述するように、芯止め部の突出部と係合する。また、芯止め用ナット14は、弾力性のあるPOM(polyacetal;ポリアセタール)樹脂で形成されており、手に馴染みやすく操作しやすいものである。
【0034】
キャップ2は、ポリプロピレン(PP)、ABS(アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン;Acrylonitrile-Butadiene-Styrene)樹脂等で形成され、芯側本体11及び針側本体12を当接させた状態で、先端部に被せられ、外れないよう固定される。
【0035】
[本コンパスの先端部の構成:図2
本コンパスの先端部の構成について図2を用いて説明する。図2は、本コンパスの先端部の構成を示す部分説明図である。
図2に示すように、本コンパスの先端部は、芯側本体11の先端には、芯31が突出し、針側本体12の先端には、針32が突出している。芯31は消耗した場合に交換するため着脱可能であるが、針32は針側本体12に固定されている。
【0036】
そして、芯側本体11の側面に設けられた貫通孔から、芯31を固定する芯止め部15の一部が突出しており、芯止め部15の突出した部分に、芯止め用ナット14が係合して、芯31を固定するようになっている。
芯止め部15及び芯止め用ナット14の構成については、後述する。
【0037】
更に、芯側本体11と針側本体12が当接する部分には、閉じた状態から両本体を開く際に操作しやすいように、窪み部16が設けられている。具体的には、芯側本体11には窪み部16aが設けられ、針側本体12には、窪み部16bが設けられている。
窪み部16a,16bは、図2の裏側にも同様に形成されている。
【0038】
[芯側本体11の内側:図3
次に、芯側本体11の内側の構成について図3を用いて説明する。図3は、芯側本体11の内側構成を示す説明図である。
図3に示すように、芯側本体11の内側は、上部は空洞になっており、下部には、芯31を保持するための芯止め部15が収納される凹部が形成されている。
また、図3では示されていないが、芯側本体11の側面には、芯止め部15の一部が突出する貫通孔が設けられている。貫通孔は、針側本体12と当接する面(当接面)に略直交するように形成されている。
【0039】
[針側本体12の内側:図4
次に、針側本体12の内側の構成について図4を用いて説明する。図4は、針側本体12の内側構成を示す説明図である。
図4に示すように、針側本体12の内側には、替え芯を収納する芯ホルダー19が設けられている。芯ホルダー19には、替え芯を3~4本収納可能となっている。
芯ホルダー19を設けることにより、替え芯を本体と一緒に持ち歩くことが可能となり、随時芯31の交換を行うことができ、替え芯をコンパス本体とは別の容器で保持する必要がなく、替え芯の紛失を防ぐことができるものである。
芯ホルダー19の構成については後述する。
【0040】
[芯側本体11の先端部分の構成:図5
次に、芯側本体11の先端部分の構成について図5を用いて説明する。図5は、芯側本体11の先端部分の構成を示す説明図である。
図5に示すように、芯側本体11の先端部分内側には、芯止め部15が収納される凹部17が形成され、更に、凹部17から芯側本体11の側面を貫通する貫通孔171と、芯止め部15に保持された芯31が収納される芯収納部172が形成されている。
芯31は、芯収納部172内を上下に動くことができ、芯31の長さ(芯側本体から突出する部分の長さ)の調節が可能となるものである。
凹部17の形状については後述する。
【0041】
芯31を保持する芯止め部15は、内部に芯31を保持する空洞を備えた多角柱の本体部分と、貫通孔171にはめ込まれる突出部とを備えている。
芯止め部15の構成は後述するが、凹部17に収納された状態において針側本体12に当接する面は平らに形成されており、当該面に、軸方向のスリットが形成されている。つまりスリットは、芯が挿入される孔に略平行に設けられている。
【0042】
本コンパスにおける、芯31を着脱し、固定保持する構成について図6,7を用いて説明する。
[芯止め用ナットを緩めた状態:図6
まず、芯止め用ナット14を緩めた状態について図6を用いて説明する。図6は、芯止め用ナットを緩めた状態を示す断面説明図である。
図6では、本コンパスの芯側本体11の貫通孔171が設けられた部分を横方向に切断した断面を示しており、図6の下側の面が、針側本体12に当接する当接面であり、上側の半円形の面が芯側本体11の側面となっている。
そして、図6では、芯側本体11に芯止め部15を挿入して、芯止め用ナット14を緩めた状態の断面を示している。
芯側本体11には、凹部17と、側面を貫通する貫通孔171が形成されている。
【0043】
図6に示すように、芯側本体11の内側には、凹部17が形成され、その中に芯止め部15が収納されている。
芯止め部15は、内部に芯31を挿入する芯挿入孔151を備え、芯挿入孔151から当接面(図6では下側の面)に向かってスリット152が形成されている。
芯止め用ナット14を緩めた状態では、スリット152が開いており、芯31の出し入れが容易になるものである。
芯31は、芯挿入孔151に挿入され、貫通する場合には、芯側本体11の芯収納部172に収納される。
【0044】
更に、芯止め部15は、スリット152とは反対側となる、芯側本体11の貫通孔171方向に突出する突出部153を備えている。
突出部153には、ネジ山が形成されており、芯止め用ナット14のネジ溝と係合する。
芯止め部15も、芯止め用ナット14と同様のエラストマー樹脂で形成されており、指馴染みがよく、扱いやすいものである。
【0045】
そして、本コンパスでは、芯止め部15の断面形状は、当接面を一辺とする多角形としており、上辺が狭く、下辺(当接面)が広い形状としている。つまり、突出部153に向かって横幅が狭くなり、形状が細く形成されている。
図6では六角形の例を示しているが、当接面を一辺とする台形や八角形でもよい。
【0046】
芯側本体11の凹部17は、芯止め部15の断面形状に沿って一回り大きく形成されており、貫通孔171に向かって狭くなるように形成されている。
また、貫通孔171は、凹部17から当接面に略直交する方向に側面を貫通するよう形成されている。
貫通孔171には、芯止め部15の突出部153が挿入される。
【0047】
従来は、芯を取り付ける構成として、芯を保持する部品と、それをコンパス本体に接続するネジ部品、更にそれらを固定するナット部品に分かれており、芯を保持する部品がコンパス本体から抜け落ちないよう押さえながら、ネジ部品及びナット部品をうまく操作して芯を固定しなければならなかった。
【0048】
本コンパスは、芯止め部15に突出部153を備え、芯を保持する部分(芯止め部15の本体)と、コンパス本体に接続する部分とを一体に形成したことにより、芯止め部15の突出部153を芯側本体11の貫通孔11に挿入すれば、手で強く保持していなくても芯止め部15が本体から抜け落ちることはなく、芯の着脱操作を著しく容易にすることができるものである。
【0049】
そして、図6に示すように、芯止め用ナット14を緩めた状態では、芯止め部15と凹部17の内壁との間に隙間があり、スリット152も開いた状態となっている。
この状態で、芯31を芯挿入孔151に着脱したり、位置(高さ)を調整することが可能となる。
【0050】
[芯止め用ナットを締めた状態:図7
次に、芯止め用ナット14を締めた状態について図7を用いて説明する。図7は、芯止め用ナットを締めた状態の断面説明図である。
図7に示すように、芯止め用ナット14を締めていくと、芯止め用ナット14が下がって芯側本体11の側面に接し、更に締めていくと、芯止め部15が持ち上げられていく。
【0051】
この時、芯止め部15の本体が貫通孔171の方に持ち上げられることで、上辺に比べて幅が広い中間部分の表面が芯側本体11の凹部17の内壁に押し付けられることになる。
図7の例では、芯止め部15の2つの斜辺が、凹部17の内壁に押し付けられ、内向きの力が加わって変形することで、スリット152が閉じる。
これにより、芯挿入孔152から芯31が抜けることなく、固定されるものである。
【0052】
芯止め部15及び凹部17の断面形状を、貫通孔171に向かって横幅が狭くなるように形成していることで、芯止め部15の表面が効率よく凹部17の内壁に押し付けられ、芯31を容易に固定できるものである。
【0053】
[芯ホルダー19の構成:図8
次に、芯ホルダー19の構成について図8を用いて説明する。図8は、芯ホルダー19の構成を示す説明図である。
図8に示すように、芯ホルダー19は、針側本体12又は芯側本体11の内側の空間に設けられ、芯(替え芯)31を保持するものである。
ここでは、芯ホルダー19が針側本体12に設けられた例について説明するが、芯側本体11に設けられる場合も基本的な構成は同様であり、図示及び説明は省略する。
【0054】
図8に示すように、芯ホルダー19は、針側本体12の内側(芯側本体11に対向する側)の空間に設けられ、扉部34と、扉部34を保持する固定部33a,33bを備えている。芯ホルダー19の外形は、全体としてカプセル形状であり、長手方向の寸法が約35~40mm、短手方向の寸法が約7~8mmに形成されている。芯31を収納する空間の長さは約23mmであり、約20mmの長さの芯を収納可能となっている。
【0055】
そして、芯ホルダー19は、カプセル形状の約半分(縦半分)が、針側本体12の内部に収納され、残りの半分が、針側本体12から芯側本体11の方に突出している。これにより、芯ホルダー19における収納容積を大きくすることができ、替え芯を複数本格納できるものである。
【0056】
また、替え芯だけでなく、芯止め部15に挿入可能な針を別部品として用意しておき、芯ホルダー19に収納しておくことも可能であり、芯31の代わりに針を用いることで、本コンパスをディバイダとして利用することができるものである。
【0057】
固定部33a,33bは、突出した部分の上部と下部に設けられ、針側本体12の内側に固定され、扉部34を回転可能に保持するものである。具体的には、固定部33aの下側面、33bの上側面には溝が設けられており、扉部34の突起部がこれらの溝に係合している。
【0058】
扉部34は、半円筒形状であり、上端の突起部が固定部33aの溝に係合し、下端の突起部が固定部33bの溝に係合して、図8の矢印方向に回転して、芯ホルダー19を開閉する。つまり、扉部34は、カプセル形状の芯ホルダー19の円筒部分の円周に沿って回転して、芯ホルダー19を開閉するものである。
扉部34は、回転すると、芯ホルダー19の針側本体12に収納された部分の内壁に沿うように収納されて、芯ホルダー19が開状態となる。
【0059】
芯ホルダー19の、突出した半カプセル形状部分(扉部34を含む)は、本コンパスを閉じた状態では、芯側本体11の内側の空洞に収納される。これにより、芯ホルダー19を設けても、本コンパスを閉じた状態ではペン形状を維持することができ、替え芯をすっきりと格納できるものである。
【0060】
つまり、本コンパスは、閉じた状態では芯ホルダー19が本体の内側に収納されてペン型のままでありながら、開くと芯ホルダー19が現れるように設けられており、スリムな形状や操作性を損なわずに、本体と共に替え芯を保持できるようにしている。
【0061】
本体とは別の容器で替え芯を保持する構成や、本体の外側に替え芯用の収納部を設ける構成と比較して、本コンパスは芯ホルダー19を設けたことにより、替え芯をコンパス本体と一緒に持ち運びでき、必要な時にすぐに芯の交換ができると共に、替え芯を失くすのを防ぐことができるものである。
また、固定部33a,33b、扉部34は、POM(ポリアセタール)樹脂で形成されており、ユーザが扉部34を回転させる操作を行う際に滑りにくくなっている。
【0062】
尚、ここでは、芯ホルダー19が針側本体12から芯側本体11の方に突出して形成された構成を示したが、針側本体12から突出させない構成とすることも可能である。
この場合には、扉部34は、湾曲しない平面形状に形成され、針側本体12の長さ方向(上方向又は下方向)又は横方向にスライドさせて芯ホルダー19を開閉させるものとなる。
【0063】
[応用例:円の寸法合わせ]
従来のコンパスでは、円を描画する際に、芯側本体11と針側本体12を開いて、芯31と針32の間隔を定規等で測って所望の半径に合わせるよう、開き加減を調節していた。
また、円を描画している最中に半径がずれてしまい、正しい円を描けない場合があった。
本コンパスの応用例では、付属部品として簡易的な目盛り部を本体とは別に設けておき、目盛り部を本体に取り付け可能とし、定規で測らなくても特定寸法の円を描画できるようにしており、更に描画中に寸法がずれないよう、芯側本体11と針側本体12の間隔(角度)を固定できるようにしている。
応用例について説明する。
【0064】
[目盛り部の構成(1)]
目盛り部の構成(1)について、図9を用いて説明する。図9は、目盛り部の構成(1)を示す説明図であり、(a)は、本体側に設けられた突起部、(b)は、本コンパスに目盛り部4を取り付けた状態を示している。
目盛り部4は、芯側本体11′又は針側本体12′のいずれに取り付けてもよいが、ここでは、針側本体12′に取り付ける構成について説明する。
【0065】
図9(a)に示すように、目盛り部4を取り付け可能な本コンパスは、針側本体12′に2つの突起部21a,21bを設け、芯側本体11′に突起部21cを設けている。これらの突起部21a,21b,21cによって、目盛り部4を本コンパスに取り付け、更に所望の半径に固定するものである。
突起部21a,21b,21cを設ける位置は任意であるが、例えば窪み部16a,16bに設けてもよい。
【0066】
また、図9(b)に示すように、目盛り部4は、本コンパスの針側本体12′に取り付けられて用いられ、着脱可能な部材である。
目盛り部4は、プラスチック等の薄板で弓型(円弧状)に形成されており、一方の端部には孔部41a,41bが形成され、他方の端部に向かって複数の穴部42が円弧上に配置されている。
穴部42は、半径2.0cm、2.5cm、3.0cm、3.5cm…に対応しており、対応する半径寸法の値が各穴部42の近くに記載されている。つまり、それぞれの穴部42を突起部21cに係合させることにより、針32と芯31の間隔が対応する半径寸法となるものである。
【0067】
具体的には、図9(b)に示すように、針側本体12′の突起部21a,21bと、目盛り部4の端部に設けられた穴部41a,41bとが係合して、目盛り部4が針側本体12′に固定される。突起部を2つ設けることにより、目盛り部4が回転せずにしっかり固定できるものである。
また、芯側本体11′に設けられた突起部21cは、目盛り部4の穴部42のいずれかと係合して、特定の半径寸法となるよう針側本体12′と芯側本体11′の間隔(角度)を固定する。
【0068】
突起部21a,21b,21cの径は、穴部41a,41b,42の径と同等か若干大きめに形成されており、目盛り部4を着脱する際には穴部41a,41b,42が変形して広がって挿入又は取り外し可能となり、また、装着状態では、意図せずに外れてしまうことがないようになっている。
【0069】
目盛り部4を用いた場合、穴部42以外の寸法には固定できないが、簡単な仕組みで、よく使用する半径寸法に容易にセットすることができると共に、円を描画している間に寸法がずれてしまうことを防ぎ、利便性を向上させることができるものである。
【0070】
[目盛り部の構成(2)]
上述した目盛り部の構成(1)では、コンパス本体に突起部を形成しておく必要があったが、目盛り部の構成(2)では、コンパス本体に変更を加える必要がなく、容易に実現できるものである。
目盛り部の構成(2)について図10を用いて説明する。図10は、目盛り部の構成(2)を示す説明図であり、(a)は、本コンパスに目盛り部5を取り付けた状態、(b)は針側本体12における取付け部分、(c)は芯側本体11における係合部分を示している。
目盛り部5は、本コンパスの針側本体12、芯側本体11のいずれか一方に着脱可能に固定される部品であり、ここでは針側本体12に取り付けられた場合を示している。
【0071】
図10(a)に示すように、目盛り部5は、プラスチック等で弓型に形成され、複数の目盛り線51を備え、固定部52によって針側本体12に着脱可能に固定されている。目盛り部4と同様に、目盛り線51の近傍に半径寸法の値を記載しているが、図示は省略する。
【0072】
また、芯側本体11には、着脱可能な部品である押さえ部54が取り付けられる。
押さえ部54は、目盛り部5を芯側本体11上で軽く押さえる部品であり、図10(a)において左右方向に貫通する貫通孔56(図10(c)参照)が形成され、当該貫通孔56を目盛り部5が貫通し、芯側本体11の開閉動作に伴って押さえ部54が目盛り部5上を摺動するものである。
【0073】
また、押さえ部54は透明な部材で形成され、表面には所望の半径の目安となる目盛り合わせ部55が形成されている。目盛り合わせ部55の線は、目盛り部5の目盛り線51と混同しないように、長く描画されている。目盛り合わせ部55と目盛り線51とを異なる色としてもよい。
そして、ユーザが、芯側本体11を開閉しつつ、透明な押さえ部54を通して目盛り部5の目盛り線51を見ながら、目盛り線51を目安として目盛り合わせ部55に所望の半径の長さを合わせることで、本コンパスの針32と芯31の間隔が当該半径の長さとなる。
【0074】
また、図10(b)に示すように、目盛り部5の左端部分にはL字型に形成された固定部52が設けられている。
固定部52は、例えば、針側本体12の窪み部16bにぴったり嵌合する大きさ及び長さに形成されている。これにより、目盛り部5は常に同じ位置に取り付けられることになり、半径寸法のバラツキを防ぐものである。
【0075】
また、図10(c)に示すように、芯側本体11の窪み部16aには、押さえ部54が取り付けられている。押さえ部54は、L字型に形成された固定部53を備え、窪み部16bにぴったり嵌合して固定されている。上述したように、押さえ部54には、貫通孔56が設けられ、目盛り部5が貫通している。
【0076】
[実施の形態の効果]
本コンパスによれば、ペン型コンパスであって、針側本体12又は芯側本体11の一方の本体の内側に、芯(替え芯)31を収納する芯ホルダー19を備え、芯ホルダー19を開閉する扉部34が、芯ホルダー19が設けられていない他方の本体に対向する面に形成されたものであり、替え芯をコンパス本体の内部に保持でき、必要な時にすぐに芯を交換できると共に、替え芯の紛失を防ぐことができる効果がある。
【0077】
また、本コンパスによれば、本体に着脱可能な目盛り部4を備えているので、定規等がなくても、容易にコンパスを半径寸法に合わせて開くことができ、また、目盛り部4の穴部42と本体の突起部21cとを係合させることで開いた状態を固定でき、描画中に半径寸法がずれるのを防ぎ、利便性を向上させることができる効果がある。
【0078】
また、本コンパスによれば、芯側本体11の先端部内側に、芯31を保持する芯止め部15が収納される凹17部と、凹部17から芯側本体11の側面を貫通して外部に通じる貫通孔171とが形成されており、芯止め部15が、凹部17に収納された状態で貫通孔から外に突出すると共に芯止め用ナット14と係合する突出部153を備えた構成としているので、芯止め部15を凹部17に収納して、突出部153を芯側本体11の貫通孔171に挿入すれば、操作者が手で押さえていなくても芯止め部15が本体から抜け落ちないよう保持することができ、外に突出した突出153部に芯止め用ナット14を締めることにより、芯止め部15が凹部17の内壁に圧着されて芯31が固定され、芯の着脱や調整の操作全体を大幅に容易にでき、更に、部品点数を削減して部品の紛失を防ぐことができる効果がある。
【0079】
また、本コンパスによれば、芯止め部15に、芯挿入孔151に沿ってスリット152が形成されているので、芯止め用ナット14が緩められた状態ではスリット152が開いて、芯31の出し入れを容易にすると共に、芯止め用ナット14が締められるとスリット152が閉じて、芯31を確実に固定することができる効果がある。
【0080】
また、本コンパスによれば、凹部17の断面形状の幅を、貫通孔171に向かって狭くなるように形成し、芯止め部15の断面形状の幅を、突出部153に向かって狭くなるように形成しているので、芯止め用ナット14を締めることで、上部に比べて幅の広い部分が凹部17の内壁に押し付けられることになり、芯31を確実に固定することができる効果がある。
【0081】
また、本コンパスによれば、芯止め部15及び芯止め用ナット14を、弾性を備えたPOM(ポリアセタール)樹脂で形成しているので、滑りにくく、操作しやすい効果がある。
【0082】
また、本コンパスによれば、針側本体12の内側に芯ホルダー19を設けているので、替え芯を別ケース等で管理しなくて済み、替え芯の紛失を防ぐことができる効果がある。
【産業上の利用可能性】
【0083】
本発明は、携帯性に優れ、芯の交換等の操作を容易にし、部品を紛失しにくくすることができるペン型コンパスに適している。
【符号の説明】
【0084】
1…本体、 2…キャップ、 4,5…目盛り部、 10…中心部、 11,11′…芯側本体、 12,12′…針側本体、 13…本体接続部、 14…芯止め用ナット、 15…芯止め部、 16(16a,16b)…窪み部、 17…凹部、 19…芯ホルダー、 21a,21b,21c…突起部、 31…芯、 32…針、 33(33a,33b)…固定部、 34…扉部、 41a,41b,42…穴部、 51…目盛り線、 52,53…固定部、 54…押さえ部、 55…目盛り合わせ部、 56,171…貫通孔、 151…芯挿入孔、 152…スリット、 153…突出部、 172…芯収納部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10