(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-05
(45)【発行日】2022-07-13
(54)【発明の名称】撮像装置及び携帯電子機器
(51)【国際特許分類】
G03B 5/00 20210101AFI20220706BHJP
G02B 7/04 20210101ALI20220706BHJP
G03B 30/00 20210101ALI20220706BHJP
【FI】
G03B5/00 J
G02B7/04 E
G03B30/00
(21)【出願番号】P 2022060631
(22)【出願日】2022-03-31
【審査請求日】2022-03-31
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】320011719
【氏名又は名称】エーエーシー オプティックス (ソシュウ) カンパニーリミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】240000327
【氏名又は名称】弁護士法人クレオ国際法律特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】色摩 和雄
【審査官】三宅 克馬
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-47312(JP,A)
【文献】特開2013-122575(JP,A)
【文献】特開2020-170170(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0115715(US,A1)
【文献】特開2016-206440(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第105573014(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03B 5/00
G02B 7/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像装置であって、
収容チャンバを有するハウジングと、前記収容チャンバ内に配置された光学結像部及び防振機構とを備え、前記光学結像部は、光軸を有するレンズと、前記レンズが移動するように駆動する駆動機構とを備え、
前記防振機構は、第1可動部、第1固定部、第1コイル、第1磁石、光学フィルタ及び感光センサを備え、前記第1可動部は、ボールにより前記第1固定部に転動支持され、前記第1コイル、前記光学フィルタ及び前記感光センサは、いずれも前記第1可動部に固定接続され、前記第1磁石は、前記第1固定部に固定接続され、前記第1磁石は、前記第1コイルに対向して間隔を隔てて設けられ、
前記駆動機構は、前記レンズが移動するように駆動する第2磁石を備え、
前記第1磁石、前記第1コイル及び前記第2磁石は、前記光軸の方向に順に間隔を隔てて設けられ、前記第1コイルは、前記第1磁石及び前記第2磁石の両方の作用を受けて前記第1可動部が運動するように駆動することを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記第1磁石及び前記第2磁石は、いずれも複数組設けられ、複数組の前記第1磁石と複数組の前記第2磁石は、光軸の周りに一対一に対応して設けられ、各組の前記第1磁石は、光軸に垂直な方向に別体に2つ設けられ、且つ別体に設けられた2つの前記第1磁石は、光軸の方向に反対の着磁方向を有し、各組の前記第2磁石は、光軸に垂直な方向に沿って着磁され、且つ各組の前記第2磁石は、対応して設けられた各組の前記第1磁石の前記第2磁石に対向する一方側と反対の磁極分布方向を有することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記第1可動部は、前記光軸の方向に直交する第1方向及び第2方向に平行移動することができ、且つ前記第1方向及び前記第2方向に限定された平面内で回転運動することができ、前記第1方向は、前記第2方向に垂直であり、前記防振機構は、前記第1方向に平行な第1軸及び前記第2方向に平行な第2軸を有し、前記光軸は、前記第1軸と前記第2軸との交差点を通過し、前記第1コイルは、複数組設けられ、複数組の前記第1コイルは、前記光軸の周りに設けられ、複数組の前記第1コイルは、前記交差点に対して略回転対称に分布し、且つ複数組の前記第1コイルは、前記第1軸及び前記第2軸に対して非軸対称に分布することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記光学結像部は、オートフォーカス式レンズ構造であり、前記駆動機構は、第2可動部、第2固定部、弾性支持部及び第2コイルをさらに備え、前記レンズ及び前記第2コイルは、いずれも前記第2可動部に固定接続され、前記第2磁石は、前記第2固定部に固定され、前記第2磁石は、前記第2コイルと対向して間隔を隔てて設けられ、前記弾性支持部の両端がそれぞれ第2可動部及び第2固定部に接続されることにより、前記第2可動部が前記収容チャンバ内にサスペンションされることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記光学結像部と前記防振機構は、前記光軸の方向に分離可能に当接することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記光学結像部は、ペリスコープレンズ構造又はズーム式レンズ構造であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項7】
前記第1可動部の前記光軸の方向における逆光側に第1凸起が凸設され、前記第1凸起の前記第1可動部から離れる端面に第1溝が凹設され、
前記第1固定部の前記光軸の方向における受光側に第2溝が凹設され、前記第2溝は、前記第1溝に対応し、
前記感光センサは、前記第1凸起に固定され、前記感光センサの一端は、前記第1溝内に延伸し、前記感光センサの他端は、前記第2溝内に延伸し、
前記第1可動部の前記光軸の方向における受光側に段差溝が貫通され、前記段差溝は、前記第1溝に対応し、且つ前記第1溝に連通するまで貫通し、前記光学フィルタは、前記段差溝内に固定され、前記光学フィルタと前記感光センサは、前記光軸の方向に沿って対向して間隔を隔てて設けられていることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項8】
前記第1可動部の前記光軸の方向における逆光側に第3溝が凹設され、前記第3溝内にヨークが固定され、前記ヨークは、前記第1磁石と一対一に対応することを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
【請求項9】
前記第1可動部の前記光軸の方向における逆光側に第2凸起が凸設され、前記第2凸起の前記第1可動部から離れる端面に第4溝が凹設され、前記第4溝内に第1板体が設けられ、
前記第1固定部の前記光軸の方向における受光側に第5溝が凹設され、前記第5溝は、前記第4溝と一対一に対応し、前記第5溝内に第2板体が設けられ、
前記ボールは、前記第1板体と前記第2板体との間に設けられ、前記ボールの前記第1可動部に近接する一端は、前記第4溝内に延伸し、且つ前記第1板体に転動接続され、前記ボールの前記第1固定部に近接する一端は、前記第5溝内に延伸し、且つ前記第2板体に転動接続されることにより、前記第1可動部は、光軸の方向に直交する平面で往復移動することができることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項10】
携帯電子機器であって、
請求項1乃至9のいずれか1項に記載の撮像装置を備えることを特徴とする携帯電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置の技術分野に関し、特に撮像装置及び携帯電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
撮影技術の急速な発展に伴い、レンズを含む撮像装置は、多くの各種の携帯電子機器、例えば携帯電話、タブレットコンピュータなどに広く応用されている。
【0003】
一般的な携帯電子機器に適用される撮像装置は、一般に光軸方向に焦点を調整する駆動機構と、光軸方向に直交する平面で移動するように駆動する手ぶれ補正機構を含むことが多い。
【0004】
駆動の機能は、いずれもコイル及び磁石により実現され、コイルは、レンズ載置体の外周に固定される。コイルに電流を印加する時、電磁力の作用により、コイルは、レンズ載置体を移動させてレンズの光軸方向に移動させることにより、焦点を合わせることができる。
【0005】
なお、ユーザは電子機器を手で持って撮影する際に、手振れによる撮像装置の振れに対して、光軸に垂直な方向に駆動することにより、振れを補正することができる。
【0006】
しかし、例えば携帯電子機器に搭載された小型機器として、光軸全長が長い中望遠などの光学システムにおける手ぶれ補正機構は、駆動量の長さやレンズの重量により、一体機構における低背化や小型化の実現が困難である難題がある。
【0007】
なお、光軸方向に駆動され焦点を調整するための駆動機構と光軸に直交する平面に駆動された手ぶれ補正機構が一体であるため、それぞれが有する固有振動を抑制ための機構、レンズのセンタリング調整機構などが必要であるため、組立に手間がかかり、設計難易度も高くなる傾向がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、従来技術における技術問題を解決するために、部品を簡略化し占有空間を小さくすることが可能な撮像装置及び携帯電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、撮像装置を提供し、当該撮像装置は、収容チャンバを有するハウジングと、前記収容チャンバ内に配置された光学結像部及び防振機構とを備え、前記光学結像部は、光軸を有するレンズと、前記レンズが移動するように駆動する駆動機構とを備え、前記防振機構は、第1可動部、第1固定部、第1コイル、第1磁石、光学フィルタ及び感光センサを備え、前記第1可動部は、ボールにより前記第1固定部に転動支持され、前記第1コイル、前記光学フィルタ及び前記感光センサは、いずれも前記第1可動部に固定接続され、前記第1磁石は、前記第1固定部に固定接続され、前記第1磁石は、前記第1コイルに対向して間隔を隔てて設けられ、
前記駆動機構は、前記レンズが移動するように駆動する第2磁石を備え、
前記第1磁石、前記第1コイル及び前記第2磁石は、前記光軸の方向に順に間隔を隔てて設けられ、前記第1コイルは、前記第1磁石及び前記第2磁石の両方の作用を受けて前記第1可動部が運動するように駆動する。
【0010】
上記のような撮像装置において、好ましくは、前記第1磁石及び前記第2磁石は、いずれも複数組設けられ、複数組の前記第1磁石と複数組の前記第2磁石は、光軸の周りに一対一に対応して設けられ、各組の前記第1磁石は、光軸に垂直な方向に別体に2つ設けられ、且つ別体に設けられた2つの前記第1磁石は、光軸の方向に反対の着磁方向を有し、各組の前記第2磁石は、光軸に垂直な方向に沿って着磁され、且つ各組の前記第2磁石は、対応して設けられた各組の前記第1磁石の前記第2磁石に対向する一方側と反対の磁極分布方向を有する。
【0011】
上記のような撮像装置において、好ましくは、前記第1可動部は、前記光軸の方向に直交する第1方向及び第2方向に平行移動することができ、且つ前記第1方向及び前記第2方向に限定された平面内で回転運動することができ、前記第1方向は、前記第2方向に垂直であり、前記防振機構は、前記第1方向に平行な第1軸及び前記第2方向に平行な第2軸を有し、前記光軸は、前記第1軸と前記第2軸との交差点を通過し、前記第1コイルは、複数組設けられ、複数組の前記第1コイルは、前記光軸の周りに設けられ、複数組の前記第1コイルは、前記交差点に対して略回転対称に分布し、且つ複数組の前記第1コイルは、前記第1軸及び前記第2軸に対して非軸対称に分布する。
【0012】
上記のような撮像装置において、好ましくは、前記光学結像部は、オートフォーカス式レンズ構造であり、前記駆動機構は、第2可動部、第2固定部、弾性支持部及び第2コイルをさらに備え、前記レンズ及び前記第2コイルは、いずれも前記第2可動部に固定接続され、前記第2磁石は、前記第2固定部に固定され、前記第2磁石は、前記第2コイルと対向して間隔を隔てて設けられ、前記弾性支持部の両端がそれぞれ第2可動部及び第2固定部に接続されることにより、前記第2可動部が前記収容チャンバ内にサスペンションされる。
【0013】
上記のような撮像装置において、好ましくは、前記光学結像部と前記防振機構は、前記光軸の方向に分離可能に当接する。
【0014】
上記のような撮像装置において、好ましくは、前記光学結像部は、ペリスコープレンズ構造又はズーム式レンズ構造である。
【0015】
上記のような撮像装置において、好ましくは、前記第1可動部の前記光軸の方向における逆光側に第1凸起が凸設され、前記第1凸起の前記第1可動部から離れる端面に第1溝が凹設され、前記第1固定部の前記光軸の方向における受光側に第2溝が凹設され、前記第2溝は、前記第1溝に対応し、前記感光センサは、前記第1凸起に固定され、前記感光センサの一端は、前記第1溝内に延伸し、前記感光センサの他端は、前記第2溝内に延伸し、前記第1可動部の前記光軸の方向における受光側に段差溝が貫通され、前記段差溝は、前記第1溝に対応し、且つ前記第1溝に連通するまで貫通し、前記光学フィルタは、前記段差溝内に固定され、前記光学フィルタと前記感光センサは、前記光軸の方向に沿って対向して間隔を隔てて設けられている。
【0016】
上記のような撮像装置において、好ましくは、前記第1可動部の前記光軸の方向における逆光側に第3溝が凹設され、前記第3溝内にヨークが固定され、前記ヨークは、前記第1磁石と一対一に対応する。
【0017】
上記のような撮像装置において、好ましくは、前記第1可動部の前記光軸の方向における逆光側に第2凸起が凸設され、前記第2凸起の前記第1可動部から離れる端面に第4溝が凹設され、前記第4溝内に第1板体が設けられ、前記第1固定部の前記光軸の方向における受光側に第5溝が凹設され、前記第5溝は、前記第4溝と一対一に対応し、前記第5溝内に第2板体が設けられ、前記ボールは、前記第1板体と前記第2板体との間に設けられ、前記ボールの前記第1可動部に近接する一端は、前記第4溝内に延伸し、且つ前記第1板体に転動接続され、前記ボールの前記第1固定部に近接する一端は、前記第5溝内に延伸し、且つ前記第2板体に転動接続されることにより、前記第1可動部は、光軸の方向に直交する平面で往復移動することができる。
【0018】
本発明は、上記撮像装置を備える携帯電子機器をさらに提供する。
【発明の効果】
【0019】
従来技術に比べ、本発明は、第1磁石、第1コイル及び第2磁石を光軸方向に順に間隔を隔てて設け、且つ第1コイルが第1磁石と第2磁石との間に設けられることにより、第1コイルは、同時に第1磁石と第2磁石の磁束を利用することができ、第1コイルが固定された第1可動部は、より大きい駆動力を受けることができ、撮像装置の振れ補正の効率を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明に係る実施例における撮像装置の全体構成の斜視図である。
【
図2】本発明に係る実施例における撮像装置の全体構成の立体分解図である。
【
図3】本発明に係る実施例における撮像装置の全体構成の側面図である。
【
図4】本発明に係る実施例における撮像装置の全体構成の平面図である。
【
図6】本発明に係る実施例における撮像装置の第1可動部の斜視図である。
【
図7】本発明に係る実施例における撮像装置の第1可動部の背面図である。
【
図9】本発明に係る実施例における撮像装置の全体構成の一部のハウジングを隠した状態での斜視図である。
【
図10】本発明に係る実施例における撮像装置の第1磁石と第2磁石の位置関係の斜視図である。
【
図11】本発明に係る実施例における撮像装置の第1コイルの位置関係の平面図である。
【
図12】本発明に係る実施例におけるペリスコープレンズ構造の構成模式図である。
【
図13】本発明に係る実施例におけるズーム式レンズ構造の構成模式図である。
【
図14】本発明に係る実施例におけるズーム式レンズ構造のレンズ収縮の模式図である。
【
図15】本発明に係る実施例における携帯電子機器の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下に図面を参照して説明する実施例は例示的なものであり、本発明を説明するためのものに過ぎず、本発明を限定するものと解釈されるべきではない。
【0022】
図1乃至
図11に示すように、本発明の実施例は、撮像装置10を提供し、撮像装置10は、収容チャンバ100aを有するハウジング100と、収容チャンバ100a内に配置された光学結像部及び防振機構300とを備え、光学結像部は、光軸500を有するレンズ200と、レンズ200が移動するように駆動する駆動機構400とを備え、光学結像部及び防振機構300は、光軸500の方向に順に設けられ、レンズ200は、光軸500の方向における受光側に位置し、ここで、
ハウジング100は、頂壁101、底壁102及び周壁103を備え、周壁103は、頂壁101及び底壁102を接続し、収容チャンバ100aは、頂壁101、底壁102及び周壁103で囲まれてなり、頂壁101には、収容チャンバ100aに連通する貫通孔104が開設され、少なくとも一部のレンズ200が突出するために用いられる。
【0023】
防振機構300は、第1可動部301、第1固定部302、第1コイル306、第1磁石307、光学フィルタ303及び感光センサ304を備え、第1固定部302は、収容チャンバ100a内に固定され、第1可動部301は、収容チャンバ100a内に可動に設けられ、第1可動部301は、ボール314により第1固定部302に転動支持され、第1可動部301は、光軸500の方向に直交する平面で移動することができ、第1磁石307は、第1固定部302に固定され、第1コイル306、光学フィルタ303及び感光センサ304は、いずれも第1可動部に固定接続されている。
【0024】
光学フィルタ303は、感光センサ304よりも光軸500の方向における受光側に位置する。いくつかの実施例では、光学フィルタ303は、赤外線遮断フィルタ303であり、それは、通常、感光センサ304を保護し、且つ有害な波長を遮断し、不要な光を濾過し、可視光のみが通過する必要がある。
【0025】
第1コイル306、光学フィルタ303及び感光センサ304の信号線、電源線などは、第1フレキシブル導電基板308を介して防振機構300の外側に配置することができ、防振機構300の動作を妨げない。好ましくは、収容チャンバ100a内に自由に移動するための空間が設けられ、第1フレキシブル導電基板308の湾曲面が平面に移動する場合、動作を妨げない。
【0026】
防振機構300は、第1可動部301を利用して光軸500に直交する平面内に光学フィルタ303及び感光センサ304を移動させる方式で手ぶれ補正を行い、また、第1コイル306、光学フィルタ303及び感光センサ304をいずれも第1可動部301に固定接続することにより、撮像装置10の低背化、小型化を実現し、部品を簡略化し、占有空間を小さくし、撮像画像の品質を改善する。上述した防振機構300の動作原理は、以下の通りであり、第1コイル306に通電すると、第1磁石307の磁界と第1コイル306に流れる電流との相互作用により、第1コイル306にローレンツ力が発生する。ローレンツ力の方向は、第1磁石307の磁界の方向及び第1コイル306に流れる電流の方向に直交する方向である。第1磁石307が固定されるため、反力は、第1コイル306に作用する。当該反力は、第1可動部301の駆動力となり、第1コイル306を有する第1可動部301が光軸500の方向に直交する平面で移動することにより、防振補正を行う。
【0027】
駆動機構400は、レンズ200が移動するように駆動する第2磁石404を備える。
【0028】
さらに、
図5に示すように、第1磁石307、第1コイル306及び第2磁石404は、光軸方向に順に間隔を隔てて設けられ、第1磁石307、第1コイル306及び第2磁石404は、光軸500の方向に順に間隔を隔てて設けられ、第1コイル306は、同時に第1磁石307及び第2磁石404の両方の作用を受けて第1可動部301が運動するように駆動する。
【0029】
第1磁石307、第1コイル306及び第2磁石404が光軸方向に順に間隔を隔てて設けられ、且つ第1コイル306が第1磁石307と第2磁石404との間に設けられることにより、第1コイル306が同時に第1磁石307及び第2磁石404の磁束を利用することができ、それにより、第1コイル307が固定された第1可動部301は、より大きな駆動力を受けることができ、さらに撮像装置の振れ補正の効率を向上させる。
【0030】
さらに、第1磁石307及び第2磁石404は、いずれも複数組設けられ、複数組の第1磁石307と複数組の第2磁石404は、光軸500の周りに一対一に対応して設けられ、各組の第1磁石307は、光軸500に垂直な方向に別体に2つ設けられ、且つ別体に設けられた2つの第1磁石307は、光軸500の方向に反対の着磁方向を有し、各組の第2磁石404は、光軸500に垂直な方向に着磁され、且つ各組の第2磁石404は、対応して設けられた各組の第1磁石307の第2磁石404に対向する一方側と反対の磁極分布方向を有する。
【0031】
いくつかの実施例では、
図10に示すように、第1磁石307は、光軸方向に二層を有し、二層の第1磁石307の極性は逆であり、第2磁石404に近接する一層のS極は、N極よりもレンズ200に近接し、第2磁石404のS極は、N極よりもレンズ200から離れる。
【0032】
さらに、
図11に示すように、第1可動部301は、光軸500の方向に直交する第1方向D1及び第2方向D2に平行移動し、且つ第1方向D1及び第2方向D2に限定された平面内で回転運動することができ、第1方向D1は、第2方向D2に垂直であり、防振機構300は、第1方向D1に平行な第1軸315及び第2方向D2に平行な第2軸316を有し、光軸500は、第1軸315と第2軸316との交差点を通過し、第1コイル306は、複数組設けられ、複数組の第1コイル306は、光軸の周りに設けられ、複数組の第1コイル306は、交差点に対して略回転対称に分布し、且つ複数組の第1コイル306は、第1軸315及び第2軸316に対して非軸対称に分布し、第1コイル306は、電流の方向を変更することにより、第1可動部301の回転方向を変更することができ、第1可動部301は、光軸500に直交する平面内で時計周り回転及び反時計周り回転の動作を行うことができる。
【0033】
さらに、
図6乃至
図8に示すように、いくつかの実施例では、第1可動部301の本体は板状構造であり、第1可動部301の本体は、光軸500の方向における逆光側に第1凸起3011が凸設され、第1凸起3011は、第1可動部301の中部に位置することが好ましく、感光センサ304は、第1凸起3011に固定され、第1可動部301の移動に伴い同期に移動することができ、第1凸起3011の第1可動部301から離れる端面に第1溝3012が凹設され、第1溝3012は、感光センサ304の部分構成を収容するために用いられ、感光センサ304の一端が第1溝3012内に延伸することにより、感光センサ304が光軸500の方向に占める空間をさらに小さくすることができ、同時に感光センサ304に対する保護作用を果たすことができ、第1溝3012の形状及び寸法は、いずれも感光センサ304の形状及び寸法に基づき決定することができるが、ここで限定されない。
【0034】
第1固定部302の光軸500の方向における受光側に第2溝3021が凹設され、第2溝3021は、第1溝3012に対応し、第2溝3021は、感光センサ304の部分構成を収容するために用いられ、感光センサ304の一端が第2溝3021内に延伸することにより、感光センサ304が光軸500の方向に占める空間をさらに小さくすることができ、同時に感光センサ304に対する保護作用を果たすことができる。第2溝3021の形状及び寸法は、いずれも感光センサ304の形状及び寸法に基づき決定することができる、ここで限定されたない。当業者であれば分かるように、第2溝3021の内径は、感光センサ304が第2溝3021内に延伸する構成の寸法よりも大きくなければならず、それにより、感光センサ304が第2溝3021内での横方向移動が阻止されず、第2溝3021の内壁が感光センサ304の移動を制限することを回避する。
【0035】
感光センサ304を第1溝3012及び第2溝3021内に収容することにより、感光センサ304の光軸500の方向における投影と第1可動部301及び第1固定部302とは、重なり合う領域が存在し、第1可動部301、第1固定部302及び感光センサ304の厚さが重なり合うようにすることにより、感光センサ304の占める空間を減少させ、撮像装置10の小型化に有利であり、同時に部材の削減及び感光センサ304の光軸500に対する垂直度の向上、並びに光軸500に対する有害な傾斜の削減効果を兼備し、さらに感光センサ304の平面での取付偏差の削減、感光センサ304全体の剛性の向上及び落下衝撃に対する保護性などを効果的に兼ね備えることができる。
【0036】
さらに、引き続き
図6乃至
図8に示すように、第1可動部301の光軸500の方向における受光側に段差溝3013が貫通し、段差溝3013は、第1凸起3011に対応する位置に開設され、段差溝3013は、第1溝3012に対応し且つ第1溝3012に連通するまで貫通し、光学フィルタ303は、段差溝3013内に固定され、光学フィルタ303は、感光センサ304と、光軸500の方向に対向して間隔を隔てて設けられ、光学フィルタ303は、光軸500の方向における受光側により近く、光学フィルタ303の光軸500の方向における投影と第1可動部301とは、重なり合う領域が存在し、第1可動部301及び光学フィルタ303の厚さが重なり合うようにすることにより、光学フィルタ303の占める空間を減少させ、撮像装置10の小型化に有利であり、同時に部材の削減及び光学フィルタ303の光軸500に対する垂直度の向上、並びに光軸500に対する有害な傾斜の削減効果を兼備し、さらに光学フィルタ303の平面での取付偏差の削減、光学フィルタ303全体の剛性の向上及び落下衝撃に対する保護性などを効果的に兼ね備えることができる。
【0037】
さらに、
図5に示すように、第1可動部301は、第1固定部302の光軸500の方向における受光側に設けられ、第1コイル306は、第1可動部301の第1固定部302に面する一方側に固定され、第1コイル306は、感光センサ304の周囲に配置され、第1磁石307は、第1固定部302の第1可動部301に面する一方側に固定され、第1磁石307は、第1コイル306と一対一に対応し、いくつかの実施例では、第1磁石307及び第1コイル306は、いずれも複数設けられ、複数の第1磁石307及び複数の第1コイル306と一対一に対応し、好ましくは、第1コイル306は4つ設けられ、4つの第1コイル306は、感光センサ304を中心として等間隔に設けられ、当業者であれば分かるように、第1コイル306の数及び分布は、いずれも実際の状況に応じて決定することができ、ここで限定しない。
【0038】
さらに、
図5及び
図7に示すように、第1可動部301の光軸500の方向における逆光側に第3溝3014が凹設され、第3溝3014内にヨーク305が固定され、ヨーク305は、第1磁石307と一対一に対応する。ヨーク305が第3溝3014内に設けられることにより、ヨーク305の表面が第1可動部301の表面より低く、同様に撮像装置10の小型化に有利である。
【0039】
ヨーク305を第1可動部301に取り付け、第1磁石307の中心に引き寄せられる構造が形成され、常にヨーク305と第1磁石307により、防振機構300を光軸500の中心に引き寄せる磁性バネ効果を有し、ヨーク305と第1磁石307は、相互作用し、緩み除去を効率的に行う効果を備え、第1可動部301の光軸500に対する傾斜を低減し、運動復帰及びボール314を押し付ける作用を果たすことができる。
【0040】
さらに、
図5乃至
図8に示すように、第1可動部301の光軸500の方向における逆光側に第2凸起3015が凸設され、第2凸起3015の第1可動部301から離れる端面に第4溝3016が凹設され、第4溝3016内に第1板体312が設けられ、第1板体312は、第4溝3016の底面に固定されている。
【0041】
第1固定部302の光軸500の方向における受光側に第5溝3022が凹設され、第5溝3022は、第4溝3016と一対一に対応し、第5溝3022内に第2板体313が設けられ、第2板体313は、第5溝3022の底面に固定されている。
【0042】
ボール314は、第1板体312と第2板体313との間に設けられ、第1板体312、第2板体313及びボール314は、いずれも複数設けられ、複数の第1板体312、複数の第2板体313及び複数のボール314が、一対一に対応することにより、バランスを取って均一に分布する支持力を提供し、第1可動部301が移動過程で傾斜することを回避し、ボール314の第1可動部301に近接する一端が、第4溝3016内に延伸し、且つ第1板体312に転動接続され、ボール314の第1固定部302に近接する一端が、第5溝3022内に延伸し、且つ第2板体313に転動接続されることにより、第1可動部301は、光軸500の方向に直交する平面で往復移動することができる。
【0043】
ボール314を第4溝3016及び第5溝3022に収容することにより、ボール314の移動を制限することができ、第1可動部301の移動幅が大きすぎることを回避し、同時にボール314の光軸500の方向における投影と第1可動部301及び第1固定部302とが重なり合う領域が存在し、第1可動部301、第1固定部302及びボール314の厚さが重なり合うことにより、ボール314の占める空間を減少させ、撮像装置10の小型化に有利であり、また落下衝撃に対する保護作用を向上させる。
【0044】
さらに、
図5に示すように、第1可動部301の光軸500の方向における受光側に第3凸起3017が凸設され、第3凸起3017には、第1防振緩衝部材311が被覆され、いくつかの実施例では、第3凸起3017は、複数設けられている。複数の第3凸起3017が、環状に間隔を隔てて第1可動部301に設けられることにより、均等分散の緩衝及び支持作用を向上させ、当業者であれば分かるように、第3凸起3017の数及び分布は、いずれも実際の状況に応じて決定することができ、ここで限定しない。第1防振緩衝部材311は、制振ゲルであることが好ましく、防振機構300に対する突発的な通電制御脈動動作の制振効果を奏することにより、より正確な防振機能を有することができる。
【0045】
さらに、光学結像部と防振機構300は、光軸500の方向に分離可能に当接し、ここで、光学結像部の駆動機構400の駆動する運動と、防振機構300の駆動案内する運動は、互いに干渉と影響を生成しないため、本発明に係る防振機構300は、各種の異なる構造、異なる駆動方式の光学結像部と自由に組み合わせることができる。
【0046】
いくつかの実施例では、
図1に示すように、第1フレキシブル導電基板308には、第1磁石307の磁束を検出可能な第1位置検出素子310が搭載され、好ましくは、第1位置検出素子310は、少なくとも2つ設けられ、第1磁石307の磁束を検出することにより、第1可動部301に対して正確な位置検出及び防振の制御を行うことができる。
【0047】
上述した実施例の技術案によれば、小型化が絶えず発展する携帯電子機器においてより効率的な防振機構300を実現する目的を達成することができ、撮像画像の品質が高くなる。
【0048】
図1、
図5及び
図9に示すように、光学結像部は、オートフォーカス式レンズ構造であり、駆動機構400は、第2可動部401、第2固定部402、弾性支持部405及び第2コイル403を備え、第2可動部401は、光軸500の方向に往復移動することができ、レンズ200及び第2コイル403は、いずれも第2可動部401に接続されている。
【0049】
第2可動部401の中部に円筒状の貫通溝が貫通され、レンズ200は、接着、螺着又は他の接続方式により貫通溝の内円周面に固定され、第2コイル403は、焦点を合わせる際に通電される中空コイルであり、光軸500の方向に沿って観察すると、第2コイル403は、多角形、例えば四角形構造であり、第2コイル403は、第2可動部401の外壁面に嵌着され、また、光軸500の方向に沿って観察すると、第2固定部402は、方形の筐体構造であり、第2可動部401は、第2固定部402の筐体内に延伸し、第2磁石404は、第2固定部402の内壁面に設けられ、第2磁石404は、第2コイル403の周囲に配置されている。
【0050】
弾性支持部405の両端がそれぞれ第2可動部401及び第2固定部402に接続されることにより、第2可動部401が収容チャンバ100a内にサスペンションされ、それぞれの弾性により、電磁力が作用しない状態でレンズ200をサスペンション状態に保つことができる。
【0051】
いくつかの実施例では、弾性支持部405は、上板バネ4051及び下板バネ4052を備え、上板バネ4051は、第2可動部401の光軸500の方向における受光側に近い一方側に位置し、上板バネ4051の両端は、それぞれ第2可動部401及び第2固定部402の上端面に接続され、第2可動部401及び第2固定部402の上端面に複数の位置決め凸起が設けられ、上板バネ4051に、位置決め凸起とマッチングする位置決め貫通溝が設けられ、同様に、下板バネ4052は、第2可動部401の光軸500の方向における受光側から離れる一方側に位置し、下板バネ4052は、上板バネ4051と対向して設けられ、下板バネ4052の両端は、それぞれ第2可動部401及び第2固定部402の下端面に接続され、第2可動部401及び第2固定部402の下端面に複数の位置決め凸起が設けられ、下板バネ4052に、位置決め凸起とマッチングする位置決め貫通溝が設けられている。
【0052】
上述した駆動機構400の動作原理は、以下の通りであり、第2コイル403に通電し、第2磁石404の磁界と第2コイル403に流れる電流との相互作用により、第2コイル403にローレンツ力を生成する。ローレンツ力の方向は、第2磁石404の磁界の方向及び第2コイル403に流れる電流の方向と直交する方向である。第2磁石404が固定されるため、反力は、第2コイル403に作用する。当該反力は、第2可動部401の駆動力となり、第2コイル403を有する第2可動部401が光軸500の方向に移動することにより、焦点合わせを行う。
【0053】
さらに、
図1及び
図5に示すように、駆動機構400内に、さらに第2フレキシブル導電基板407が設けられ、第2フレキシブル導電基板407内に第2磁石404の磁束を検出可能な第2位置検出素子406が搭載されている。第2磁石404の磁束を検出することにより、レンズ200に対して正確な位置検出及びフォーカス制御を行うことができる。第2コイル403、第2位置検出素子406の信号線、電源線は、第2フレキシブル導電基板407を介して駆動機構400の外側に配置することができ、好ましくは、第2フレキシブル導電基板407は、第1フレキシブル導電基板308と一体化され、第1フレキシブル導電基板308に制御用の駆動集積回路が搭載された場合、レンズ200が運動するように駆動する通電、第2位置検出素子406の信号をフィードバックするサーボ制御などを行うことができる。
【0054】
さらに、
図1に示すように、第2可動部401内に、第2防振緩衝部材408が設けられ、第2防振緩衝部材408は、制振ゲルであることが好ましく、レンズ200の運動を駆動することに対する突発的な通電制御脈動動作の制振効果を奏することにより、レンズ200が運動するようにより正確に駆動する機能を有することができる。
【0055】
従来技術では、さらに存在する技術的問題は、撮像素子アセンブリが大きくなるにつれて、発熱量が増大し、撮像素子アセンブリに防振を行う防振機構300において、その放熱が問題となり、動作に制限を与える状況が発生し、撮像素子アセンブリ自体の熱による素子の破損が発生する可能性がある。撮像素子アセンブリの放熱の技術的問題を解決するために、ハウジング100の少なくとも部分箇所は、熱伝導性の高い金属材質であり、この部分箇所は、感光センサ304に隣接し、例えば部分箇所は、底壁102に位置し、或いは、底壁102全体は、金属材質であり、収容チャンバ100a内に熱伝導部材309が設けられている。熱伝導部材309が感光センサ304及びハウジング100といずれも接触することにより、感光センサ304の熱をハウジング100に伝導する。
【0056】
これにより新たな放熱構造を採用するか又は空気循環用のファンを利用して放熱するようなより多くの部品を採用する必要がなく、したがって、本実施例は、感光センサ304への損傷を低減し、放熱効果が高く、小型薄型化に役立つという利点を有する。
【0057】
いくつかの実施例では、熱伝導部材309は、放熱ゲルであり、感光センサ304から発した熱をハウジング100に効率的に伝達することができるだけでなく、放熱ゲルが、同様に防振機構300に対する突発的な通電制御脈動動作の制振効果を奏することにより、より正確な防振機能を有することができる。当業者であれば分かるように、熱伝導部材309はより多くの実施形態を有し、ここで一つずつ列挙しない。
【0058】
上記実施例の光学結像部は、オートフォーカス式レンズ構造であり、いくつかの実施例では、
図12に示すように、上述した防振機構300は、ペリスコープレンズ構造600の光学結像部に適用することもでき、ペリスコープレンズ構造600は、さらに、レンズ200の物側に位置する第1プリズム601及び/又はレンズ200の像側に位置する第2プリズム602を備え、第1プリズム601及び第2プリズム602は、光路の方向を変更することに用いられる。光路を変更可能な第1プリズム601及び/又は第2プリズム602が設けられることにより、撮像装置の体積の減少に有利であり、さらに撮像装置の小型化及び携帯の便利性を実現することに有利である。
【0059】
図13及び
図14に示すように、上述した防振機構300は、ズーム式レンズ構造700の光学結像部に適用されてもよく、レンズ200は、光軸方向に間隔を隔てて設けられたレンズを含み、ズーム式レンズ構造700は、2つのレンズの光軸500の方向における間隔を変更することができ、具体的には、複数のレンズを含むレンズ200は伸縮運動を行うことができる。ズーム式レンズ構造700を設けることにより、撮像装置の撮影効果を向上させることに役立つだけでなく、使用者の体験を向上させることができる。
【0060】
上述した実施例に基づき、
図15に示すように、本発明は、さらに携帯電子機器20、例えばスマートフォン又はタブレット機器などを提供し、それらは、いずれも上述した撮像装置10を含む。
【0061】
以上は図面に示された実施例に基づいて本発明の構造、特徴及び作用効果を詳細に説明し、以上は本発明の好ましい実施例に過ぎず、本発明は図面に示された実施範囲を限定するものではなく、本発明の構想に基づいて行われた変更、又は同等変化の等価実施例に修正することは、依然として明細書及び図示に含まれた精神を超えない場合、いずれも本発明の保護範囲内にあるべきである。
【符号の説明】
【0062】
10 撮像装置、20 携帯電子機器、100 ハウジング、100a 収容チャンバ、101 頂壁、102 底壁、103 周壁、104 貫通孔、200 レンズ、300 防振機構、301 第1可動部、3011 第1凸起、3012 第1溝、3013 段差溝、3014 第3溝、3015 第2凸起、3016 第4溝、3017 第3凸起、302 第1固定部、3021 第2溝、3022 第5溝、303 光学フィルタ、304 感光センサ、305 ヨーク、306 第1コイル、307 第1磁石、308 第1フレキシブル導電基板、309 熱伝導部材、310 第1位置検出素子、311 第1防振緩衝部材、312 第1板体、313 第2板体、314 ボール、315 第1軸、316 第2軸、400 駆動機構、401 第2可動部、402 第2固定部、403 第2コイル、404 第2磁石、405 弾性支持部、4051 上板バネ、4052 下板バネ、406 第2位置検出素子、407 第2フレキシブル導電基板、408 第2防振緩衝部材、500 光軸、600 ペリスコープレンズ構造、601 第1プリズム、602 第2プリズム、700 ズーム式レンズ構造、D1 第1方向、D2 第2方向
【要約】
【課題】本発明は撮像装置及び携帯電子機器を開示する。
【解決手段】撮像装置は、収容チャンバを有するハウジングと、収容チャンバ内に配置された光学結像部及び防振機構とを備え、光学結像部は、光軸を有するレンズと、レンズが移動するように駆動する駆動機構とを備え、防振機構は、第1可動部、第1固定部、第1コイル、第1磁石、光学フィルタ及び感光センサを備え、駆動機構は、レンズが移動するように駆動する第2磁石を備え、第1磁石、第1コイル及び第2磁石は、光軸方向に順に間隔を隔てて設けられ、第1コイルは、同時に第1磁石及び第2磁石の両方の作用を受けて第1可動部が運動するように駆動する。従来技術に比べ、本発明は、第1コイルが同時に第1磁石及び第2磁石の磁束を利用することができ、第1コイルが固定された第1可動部はより大きな駆動力を受けることができ、さらに撮像装置の振れ補正の効率を向上させる。
【選択図】
図5