(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-06
(45)【発行日】2022-07-14
(54)【発明の名称】電気めっき下水汚泥重量削減処理用の重量削減装置及びその方法
(51)【国際特許分類】
C02F 11/15 20190101AFI20220707BHJP
【FI】
C02F11/15
(21)【出願番号】P 2022038734
(22)【出願日】2022-03-12
【審査請求日】2022-03-13
(31)【優先権主張番号】202210168306.2
(32)【優先日】2022-02-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520223723
【氏名又は名称】生態環境部華南環境科学研究所
(74)【代理人】
【識別番号】100216471
【氏名又は名称】瀬戸 麻希
(72)【発明者】
【氏名】張明楊
(72)【発明者】
【氏名】温勇
(72)【発明者】
【氏名】胡小英
(72)【発明者】
【氏名】黄凱華
(72)【発明者】
【氏名】段振▲はん▼
(72)【発明者】
【氏名】杜建偉
【審査官】相田 元
(56)【参考文献】
【文献】特開昭49-051664(JP,A)
【文献】特開2007-038171(JP,A)
【文献】特開2001-232396(JP,A)
【文献】特開2009-297618(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C02F 11/00-11/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気めっき下水汚泥を前処理するための第1処理ユニットと、前記第1処理ユニットに接
続されて前処理後の電気めっき下水汚泥の重量を削減処理するための第2処理ユニットと
、前記第2処理ユニットに接続されて重量削減処理後の電気めっき下水を後処理するため
の第3処理ユニットとを含む電気めっき下水汚泥重量削減処理用の重量削減装置であって
、
前記第1処理ユニットは、分散モジュールと、前記分散モジュールに接続された乾燥処理
モジュール(1)とを含み、前記乾燥処理モジュール(1)は、乾燥キャビティ(11)
、前記乾燥キャビティ(11)内部に配置されたらせん給料装置(12)、乾燥キャビテ
ィ(11)内部を加熱するための加熱モジュール(13)、および乾燥キャビティ(11
)内部に熱風を供給するための熱風モジュール(14)を含み、
前記第2処理ユニットは、含水量が低減した電気めっき下水汚泥を酸浸漬超音波処理する
ための第1超音波モジュール(2)、前記第1超音波モジュール(2)に接続されて酸浸
漬超音波処理後の電気めっき下水汚泥を機械的重量削減処理するための機械処理モジュー
ル(3)、および機械的重量削減処理後の電気めっき下水汚泥をオゾン超音波処理するた
めの第2超音波モジュール(4)を含み、
前記第1超音波モジュール(2)は、内部に第1攪拌装置、投入装置が設けられた第1超
音波キャビティ(21)、第1プローブマウンター(22)を介して第1超音波キャビテ
ィ(21)に取り付けられた第1超音波破砕プローブ(23)を含み、
前記機械処理モジュール(3)は、前記第1超音波モジュール(2)にそれぞれ接続され
た2~6個のサブ機械モジュールを含み、前記サブ機械モジュールは、外側ケーシング(
31)、前記外側ケーシング(31)内部に嵌設され外側ケーシング(31)とともに配
置キャビティ(310)を構成する内側ケーシング(32)、前記内側ケーシング(32
)内部に配置された機械的ターンテーブル組(33)、前記配置キャビティ(310)内
部に配置され内側ケーシング(32)を加熱するための熱源装置(34)を含み、
前記機械的ターンテーブル組(33)は、上から下へ順次内側ケーシング(32)内部に
配置された2~4組のディスクセット、前記ディスクセットを取り付けるための取付コン
ポーネント(321)、およびディスクセットに動力を提供するための動力コンポーネン
ト(322)を含み、2~4組の前記ディスクセットはいずれも機械的静止ディスクと機
械的可動ディスク組(5)を含み、
前記取付コンポーネント(321)は、機械的静止ディスクを取り付けるための第1取付
部材(3211)と機械的可動ディスク組(5)を取り付けるための第2取付部材(32
12)とを含み、
前記機械的可動ディスク組(5)は、前記第2取付部材(3212)を介して前記内側ケ
ーシング(32)内壁に取り付けられたベースディスク(51)、前記ベースディスク(
51)中心に可動に設けられた動力ディスク(52)、ベースディスク(51)上に可動
に設けられた4~8個の従動ディスク(53)、およびベースディスク(51)外側壁に
可動に設けられたガイドリング(54)を含み、
前記動力コンポーネント(322)は、外側ケーシング(31)に取り付けられたモータ
(3221)、および外側ケーシング(31)、内側ケーシング(32)を貫通して内側
ケーシング(32)内部まで延伸する出力軸(3222)を含み、
前記動力ディスク(52)の底部に複数組の排水溝(521)が軸方向に均一に設けられ
、かつ2組の前記排水溝(521)の間に複数のせん断歯(522)が間隔を空けて設け
られ、
前記従動ディスク(53)は、一端がベアリングを介してベースディスク(51)に可動
に取り付けられたベース(531)、および前
記ベース(531)の他端に取り付けられ
た円錐形ディスク(532)を含み、
前記ガイドリング(54)は、前記ベースディスク(51)外側壁に可動に取り付けられ
た取付リング(541)、および前記取付リング(541)に可動に設けられたブレード
(542)を含み、
前記第2超音波モジュール(4)は、第2超音波キャビティ、第2プローブマウンターを
介して第2超音波キャビティに取り付けられた第2超音波破砕プローブ、第2超音波キャ
ビティ内部にオゾンを投入するためのオゾンマイクロバブル発生装置、および第2超音波
キャビティ内部に設けられた第2攪拌装置を含み、
前記第1プローブマウンター(22)と第2プローブマウンターの構造
は同一であり、い
ずれも角度微調整マウンターを採用している、
ことを特徴とする電気めっき下水汚泥重量削減処理用の重量削減装置。
【請求項2】
前記角度微調整マウンターは、第1角度微調整マウンター(6)を採用し、前記第1角度
微調整マウンター(6)は、第1取付係合座(61)、前記第1取付係合座(61)内側
に取り付けられた第1角度微調整コンポーネント(62)、および第1取付係合座(61
)外側に取り付けられた第1角度制限座(63)を含み、
前記第1角度微調整コンポーネント(62)は、間隔を空けて設けられた2つのサブコン
ポーネントを含み、2つの前記サブコンポーネントは、いずれも一端が第1取付係合座(
61)を貫通して第1角度制限座(63)内部に可動に取り付けられたねじロッド(62
1)、前記ねじロッド(621)に噛み合う調節ボルト(622)、第1取付係合座(6
1)内側に配置されてコネクタを介してねじロッド(621)の他端に取り付けられ超音
波破砕プローブを係合するための第1係合ヘッド(623)を含み、
前記第1取付係合座(61)に、超音波破砕プローブを係合するための第1内側シールリ
ング(610)が設けられ、前記第1角度制限座(63)に、超音波破砕プローブを係合
するための第1外側シールリング(630)が設けられる、ことを特徴とする請求項1に
記載の装置。
【請求項3】
前記角度微調整マウンターは第2角度微調整マウンター(7)を採用し、前記第2角度微
調整マウンター(7)は、第2取付係合座(71)、前記第2取付係合座(71)内側に
取り付けられた第2角度微調整コンポーネント(72)、および第2取付係合座(71)
外側に取り付けられた第2角度制限座(73)を含み、
前記第2角度微調整コンポーネント(72)は、間隔を空けて第2取付係合座(71)に
取り付けられた2つの円弧状調節レール(721)、2つの前記円弧状調節レール(72
1)にそれぞれ取り付けられた2つの取付係合座(722)、および2つの前記取付係合
座(722)間に可動に係合されて超音波破砕プローブを係合するための第2係合ヘッド
(723)を含み、
前記第2取付係合座(71)に、超音波破砕プローブを係合するための第2内側シールリ
ング(710)が設けられ、前記第2角度制限座(73)に、超音波破砕プローブを係合
するための第2外側シールリング(730)が設けられる、ことを特徴とする請求項1に
記載の装置。
【請求項4】
前記円錐形ディスク(532)にバンク(533)が設けられる、ことを特徴とする請求
項1に記載の装置。
【請求項5】
前記円錐形ディスク(532)に環形溝(534)が設けられる、ことを特徴とする請求
項1に記載の装置。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載の装置を使用して電気めっき下水汚泥の重量を削減処
理するための方法であって、
S1、第1処理ユニットにより電気めっき下水汚泥を分散処理した後含水量が15~20
wt%になるまで乾燥するステップと、
S2、第2処理ユニットによりS1処理後の電気めっき下水汚泥を酸浸漬超音波処理し、
機械的に重量を削減処理して、オゾン超音波処理するステップと、
S3、第3処理ユニットによりS2処理後の電気めっき下水を後処理するステップと、を
含む、ことを特徴とする方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、下水処理の技術分野に関し、具体的に電気めっき下水汚泥重量削減処理用の重
量削減装置及びその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
活性汚泥法は、汚泥の好気性生物処理法であり、溶解したコロイド状の生化学的有機物や
、活性汚泥に吸着される浮遊物質などを下水から除去することができる同時に、リンや窒
素の一部を除去することもできる。したがって、それは都市下水道の最も広く使用されて
いる方法の1つになる。
しかし、下水処理に活性汚泥を使用すると、多くの副産物、つまり活性汚泥が発生する。
下水汚泥は大量かつ複雑な組成であるため、解決すべき緊急の環境問題となっている。
電気めっき下水汚泥は、電気めっき廃水の処理時に発生する汚泥であり、重金属を多く含
むため、従来の下水汚泥に比べて処理が難しく、費用もかかる。
【発明の概要】
【0003】
電気めっき下水汚泥重量削減処理用の重量削減装置は、電気めっき下水汚泥を前処理する
ための第1処理ユニットと、前記第1処理ユニットに接続されて前処理後の電気めっき下
水汚泥の重量を削減処理するための第2処理ユニットと、前記第2処理ユニットに接続さ
れて重量削減処理後の電気めっき下水を後処理するための第3処理ユニットとを含み、前
記第1処理ユニットは、分散モジュールと、前記分散モジュールに接続された乾燥処理モ
ジュールを含み、前記乾燥処理モジュールは、乾燥キャビティ、前記乾燥キャビティ内部
に配置されたらせん給料装置、乾燥キャビティ内部を加熱するための加熱モジュール、お
よび乾燥キャビティ内部に熱風を供給するための熱風モジュールを含み、
前記第2処理ユニットは、含水量が低減した電気めっき下水汚泥を酸浸漬超音波処理する
ための第1超音波モジュール、前記第1超音波モジュールに接続されて酸浸漬超音波処理
後の電気めっき下水汚泥を機械的重量削減処理するための機械処理モジュール、および機
械的重量削減処理後の電気めっき下水汚泥をオゾン超音波処理するための第2超音波モジ
ュールを含み、
前記第1超音波モジュールは、第1超音波キャビティ、第1プローブマウンターを介して
第1超音波キャビティに取り付けられた第1超音波破砕プローブ、第1超音波キャビティ
内部に酸性液を投入するための投入装置、および第1超音波キャビティ内部に設けられた
第1攪拌装置を含み、
前記機械処理モジュールは、前記第1超音波モジュールにそれぞれ接続された2~6個の
サブ機械モジュールを含み、前記サブ機械モジュールは、外側ケーシング、前記外側ケー
シング内部に嵌設され外側ケーシングとともに配置キャビティを構成する内側ケーシング
、前記内側ケーシング内部に配置された機械的ターンテーブル組、前記配置キャビティ内
部に配置され内側ケーシングを加熱するための熱源装置を含み、
前記機械的ターンテーブル組は、上から下へ順次内側ケーシング内部に配置された2~4
組のディスクセット、前記ディスクセットを取り付けるための取付コンポーネント、およ
びディスクセットに動力を提供するための動力コンポーネントを含み、2~4組の前記デ
ィスクセットはいずれも機械的静止ディスクと機械的可動ディスク組を含み、
前記取付コンポーネントは、機械的静止ディスクを取り付けるための第1取付部材と機械
的可動ディスク組を取り付けるための第2取付部材を含み、
前記機械的可動ディスク組は、前記第2取付部材を介して前記内側ケーシング内壁に取り
付けられたベースディスク、前記ベースディスク中心に可動に設けられた動力ディスク、
ベースディスク上に可動に設けられた4~8個の従動ディスク、およびベースディスク外
側壁に可動に設けられたガイドリングを含み、
前記動力コンポーネントは、外側ケーシングに取り付けられたモータ、および外側ケーシ
ング、内側ケーシングを貫通して内側ケーシング内部まで延伸する出力軸を含み、
前記動力ディスクの底部に複数組の排水溝が軸方向に均一に設けられ、かつ2組の前記排
水溝の間に複数のせん断歯が間隔を空けて設けられ、
前記従動ディスクは、一端がベアリングを介してベースディスクに可動に取り付けられた
ベース、および前記ベースベースの他端に取り付けられた円錐形ディスクを含み、
前記ガイドリングは、前記ベースディスク外側壁に可動に取り付けられた取付リング、お
よび前記取付リングに可動に設けられたブレードを含み、
前記第2超音波モジュールは、第2超音波キャビティ、第2プローブマウンターを介して
第2超音波キャビティに取り付けられた第2超音波破砕プローブ、第2超音波キャビティ
内部にオゾンを投入するためのオゾンマイクロバブル発生装置、および第2超音波キャビ
ティ内部に設けられた第2攪拌装置を含み、
前記第1プローブマウンターと第2プローブマウンターの構造は同様であり、いずれも角
度微調整マウンターを採用し、角度微調整マウンターにより取り付けられた超音波破砕プ
ローブの角度を微調整することができる。
【0004】
本発明の一側面として、前記角度微調整マウンターは、第1角度微調整マウンターを採用
し、前記第1角度微調整マウンターは、第1取付係合座、前記第1取付係合座内側に取り
付けられた第1角度微調整コンポーネント、および第1取付係合座外側に取り付けられた
第1角度制限座を含み、
前記第1角度微調整コンポーネントは、間隔を空けて設けられた2つのサブコンポーネン
トを含み、2つの前記サブコンポーネントは、いずれも一端が第1取付係合座を貫通して
第1角度制限座内部に可動に取り付けられたねじロッド、前記ねじロッドに噛み合う調節
ボルト、第1取付係合座内側に配置されてコネクタを介してねじロッドの他端に取り付け
られ超音波破砕プローブを係合するための第1係合ヘッドを含み、
前記第1取付係合座に、超音波破砕プローブを係合するための第1内側シールリングが設
けられ、前記第1角度制限座に、超音波破砕プローブを係合するための第1外側シールリ
ングが設けられる。
【0005】
本発明の一側面として、前記角度微調整マウンターは第2角度微調整マウンターを採用し
、前記第2角度微調整マウンターは、第2取付係合座、前記第2取付係合座内側に取り付
けられた第2角度微調整コンポーネント、および第2取付係合座外側に取り付けられた第
2角度制限座を含み、
前記第2角度微調整コンポーネントは、間隔を空けて第2取付係合座に取り付けられた2
つの円弧状調節レール、2つの前記円弧状調節レールにそれぞれ取り付けられた2つの取
付係合座、および2つの前記取付係合座間に可動に係合されて超音波破砕プローブを係合
するための第2係合ヘッドを含み、
前記第2取付係合座に、超音波破砕プローブを係合するための第2内側シールリングが設
けられ、前記第2角度制限座に、超音波破砕プローブを係合するための第2外側シールリ
ングが設けられる。
【0006】
本発明の一側面として、前記円錐形ディスクにバンクが設けられ、含水量の高い汚泥が高
速に回転しながらバンクを衝撃し、汚泥の破砕に寄与する。
【0007】
本発明の一側面として、前記円錐形ディスクに環形溝が設けられ、移動している汚泥が環
形溝を衝撃すると周期的衝撃力が発生し、汚泥の破砕に寄与する。
【0008】
本発明の一側面として、上記重量削減装置を使用して電気めっき下水汚泥の重量を削減処
理する方法は、
S1、第1処理ユニットにより電気めっき下水汚泥を分散処理した後含水量が15~20
wt%になるまで乾燥するステップと、
S2、第2処理ユニットによりS1処理後の電気めっき下水汚泥を酸浸漬超音波処理し、
機械的に重量を削減処理して、オゾン超音波処理するステップと、
S3、第3処理ユニットによりS2処理後の電気めっき下水を後処理するステップと、を
含む。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、構造全体の設計が合理であり、多段処理により電気めっき下水汚泥の重量を削
減処理し、実際の処理では、処理効率が高く、環境保護にも優れ、本発明は、特別な構造
の第2処理ユニットにより、電気めっき下水汚泥を酸浸漬超音波処理し、機械的に重量を
削減処理し、オゾン超音波処理して、電気めっき下水汚泥を効果的に徹底的に破解処理す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図2】本発明の実施例2の乾燥処理モジュールの断面図である。
【
図3】本発明の第1超音波モジュールの部分構造概略図である。
【
図4】本発明の機械処理モジュールの内部構造概略図である。
【
図5】本発明の機械的可動ディスク組の構造概略図である。
【
図6】本発明の機械的可動ディスク組の底面図である。
【
図7】本発明の機械的可動ディスク組の断面図である。
【
図8】本発明の実施例4の従動ディスクの構造概略図である。
【
図9】本発明の実施例5の従動ディスクの構造概略図である。
【
図10】本発明の実施例2の第1角度微調整マウンターの外部構造概略図である。
【
図11】本発明の実施例2の第1角度微調整マウンターの内部構造概略図である。
【
図12】本発明の実施例3の第2角度微調整マウンターの外部構造概略図である。
【
図13】本発明の実施例3の第2角度微調整マウンターの内部構造概略図である。
【0011】
[符号の説明]
1 乾燥処理モジュール
11 乾燥キャビティ
12 らせん給料装置
13 加熱モジュール
14 熱風モジュール
2 第1超音波モジュール
21 第1超音波キャビティ
22 第1プローブマウンター
23 第1超音波破砕プローブ
3 機械処理モジュール
31 外側ケーシング
310 配置キャビティ
32 内側ケーシング
321 取付コンポーネント
3211 第1取付部材
3212 第2取付部材
322 動力コンポーネント
3221 モータ
3222 出力軸
33 機械的ターンテーブル組
34 熱源装置
4 第2超音波モジュール
5 機械的可動ディスク組
51 ベースディスク
52 動力ディスク
521 排水溝
522 せん断歯
53 従動ディスク
531 ベース
532 円錐形ディスク
533 バンク
534 環形溝
54 ガイドリング
541 取付リング
542 ブレード
6 第1角度微調整マウンター
61 第1取付係合座
610 第1内側シールリング
62 第1角度微調整コンポーネント
621 ねじロッド
622 調節ボルト
623 第1係合ヘッド
63 第1角度制限座
630 第1外側シールリング
7 第2角度微調整マウンター
71 第2取付係合座
710 第2内側シールリング
72 第2角度微調整コンポーネント
721 円弧状調節レール
722 取付係合座
723 第2係合ヘッド
73 第2角度制限座
730 第2外側シールリング
【発明を実施するための形態】
【0012】
実施例1
図1に示される電気めっき下水汚泥重量削減処理用の重量削減装置は、電気めっき下水汚
泥を前処理するための第1処理ユニットと、第1処理ユニットに接続されて前処理後の電
気めっき下水汚泥の重量を削減処理するための第2処理ユニットと、第2処理ユニットに
接続されて重量削減処理後の電気めっき下水を後処理するための第3処理ユニットとを含
み、第1処理ユニットは、分散モジュールと、分散モジュールに接続された乾燥処理モジ
ュール1を含み、
図2に示すように、乾燥処理モジュール1は、乾燥キャビティ11、乾燥キャビティ11
内部に配置されたらせん給料装置12、乾燥キャビティ11内部を加熱するための加熱モ
ジュール13、および乾燥キャビティ11内部に熱風を供給するための熱風モジュール1
4を含み、
第2処理ユニットは、含水量が低減した電気めっき下水汚泥を酸浸漬超音波処理するため
の第1超音波モジュール2、第1超音波モジュール2に接続されて酸浸漬超音波処理後の
電気めっき下水汚泥を機械的重量削減処理するための機械処理モジュール3、および機械
的重量削減処理後の電気めっき下水汚泥をオゾン超音波処理するための第2超音波モジュ
ール4を含み、
図3に示すように、第1超音波モジュール2は、第1超音波キャビティ21、第1プロー
ブマウンター22を介して第1超音波キャビティ21に取り付けられた第1超音波破砕プ
ローブ23、第1超音波キャビティ21内部に酸性液を投入するための投入装置、および
第1超音波キャビティ21内部に設けられた第1攪拌装置を含み、
図1、4に示すように、機械処理モジュール3は、第1超音波モジュール2にそれぞれ接
続された2~6個のサブ機械モジュールを含み、サブ機械モジュールは、外側ケーシング
31、外側ケーシング31内部に嵌設され外側ケーシング31とともに配置キャビティ3
10を構成する内側ケーシング32、内側ケーシング32内部に配置された機械的ターン
テーブル組33、配置キャビティ310内部に配置され内側ケーシング32を加熱するた
めの熱源装置34を含み、
機械的ターンテーブル組33は、上から下へ順次内側ケーシング32内部に配置された2
~4組のディスクセット、ディスクセットを取り付けるための取付コンポーネント321
、およびディスクセットに動力を提供するための動力コンポーネント322を含み、2~
4組のディスクセットはいずれも機械的静止ディスクと機械的可動ディスク組5を含み、
図4に示すように、取付コンポーネント321は、機械的静止ディスクを取り付けるため
の第1取付部材3211と機械的可動ディスク組5を取り付けるための第2取付部材32
12を含み、
図5、6、7に示すように、機械的可動ディスク組5は、第2取付部材3212を介して
内側ケーシング32内壁に取り付けられたベースディスク51、ベースディスク51中心
に可動に設けられた動力ディスク52、ベースディスク51上に可動に設けられた4~8
個の従動ディスク53、およびベースディスク51外側壁に可動に設けられたガイドリン
グ54を含み、
動力コンポーネント322は、外側ケーシング31に取り付けられたモータ3221、お
よび外側ケーシング31、内側ケーシング32を貫通して内側ケーシング32内部まで延
伸する出力軸3222を含み、
動力ディスク52の底部に複数組の排水溝521が軸方向に均一に設けられ、かつ2組の
排水溝521の間に複数のせん断歯522が間隔を空けて設けられ、
従動ディスク53は、一端がベアリングを介してベースディスク51に可動に取り付けら
れたベース531、およびベースベース531の他端に取り付けられた円錐形ディスク5
32を含み、
ガイドリング54は、ベースディスク51外側壁に可動に取り付けられた取付リング54
1、および取付リング541に可動に設けられたブレード542を含み、
第2超音波モジュール4は、第2超音波キャビティ、第2プローブマウンターを介して第
2超音波キャビティに取り付けられた第2超音波破砕プローブ、第2超音波キャビティ内
部にオゾンを投入するためのオゾンマイクロバブル発生装置、および第2超音波キャビテ
ィ内部に設けられた第2攪拌装置を含み、
第1プローブマウンター22と第2プローブマウンターの構造は同様であり、いずれも市
販されている角度微調整マウンターを採用し、
第3処理ユニットは汚泥プレスフィルター装置を採用している。
本実施例の重量削減装置を使用して電気めっき下水汚泥の重量を削減処理するための処理
方法は、
S1、第1処理ユニットにより電気めっき下水汚泥を分散処理した後含水量が15wt%
になるまで乾燥するステップと、
S2、第2処理ユニットによりS1処理後の電気めっき下水汚泥を酸浸漬超音波処理し、
機械的に重量を削減処理して、オゾン超音波処理するステップと、
ただし、酸浸漬超音波処理は、具体的に以下の通りであり:第1超音波キャビティ21内
で投入装置により電気めっき下水汚泥に質量分率75%の硫酸溶液を汚泥の含水量が80
%になるまで投入し、この間第1攪拌装置により十分に攪拌し、第1超音波破砕プローブ
23により超音波処理し、
機械的重量削減処理は具体的に以下の通りであり:4つのサブ機械モジュールにより順次
電気めっき下水汚泥を10分間機械的に重量削減処理し、
オゾン超音波処理は具体的に以下の通りであり:第2超音波キャビティ内で第2超音波破
砕プローブにより超音波処理し、この間オゾンマイクロバブル発生装置により第2超音波
キャビティ内にマイクロナノオゾンガスを投入し、第2攪拌装置により十分に攪拌し、
S3、第3処理ユニットによりS2処理後の電気めっき下水を後処理するステップと、を
含む。
【0013】
実施例2
実施例1とは以下の点で異なり、
図10、11に示すように、角度微調整マウンターは、
第1角度微調整マウンター6を採用し、第1角度微調整マウンター6は、第1取付係合座
61、第1取付係合座61内側に取り付けられた第1角度微調整コンポーネント62、お
よび第1取付係合座61外側に取り付けられた第1角度制限座63を含み、
第1角度微調整コンポーネント62は、間隔を空けて設けられた2つのサブコンポーネン
トを含み、2つのサブコンポーネントは、いずれも一端が第1取付係合座61を貫通して
第1角度制限座63内部に可動に取り付けられたねじロッド621、ねじロッド621に
噛み合う調節ボルト622、第1取付係合座61内側に配置されてコネクタを介してねじ
ロッド621の他端に取り付けられ超音波破砕プローブを係合するための第1係合ヘッド
623を含み、
第1取付係合座61に、超音波破砕プローブを係合するための第1内側シールリング61
0が設けられ、第1角度制限座63に、超音波破砕プローブを係合するための第1外側シ
ールリング630が設けられる。
【0014】
実施例3
実施例1とは以下の点で異なり、
図12、13に示すように、角度微調整マウンターは第
2角度微調整マウンター7を採用し、第2角度微調整マウンター7は、第2取付係合座7
1、第2取付係合座71内側に取り付けられた第2角度微調整コンポーネント72、およ
び第2取付係合座71外側に取り付けられた第2角度制限座73を含み、
第2角度微調整コンポーネント72は、間隔を空けて第2取付係合座71に取り付けられ
た2つの円弧状調節レール721、2つの円弧状調節レール721にそれぞれ取り付けら
れた2つの取付係合座722、および2つの取付係合座722間に可動に係合されて超音
波破砕プローブを係合するための第2係合ヘッド723を含み、
第2取付係合座71に、超音波破砕プローブを係合するための第2内側シールリング71
0が設けられ、第2角度制限座73に、超音波破砕プローブを係合するための第2外側シ
ールリング730が設けられる。
【0015】
実施例4
実施例1とは以下の点で異なり、
図8に示すように、円錐形ディスク532にバンク53
3が設けられる。
【0016】
実施例5
実施例1とは以下の点で異なり、
図9に示すように、円錐形ディスク532に環形溝53
4が設けられる。
なお、本発明の実施例にかかる第1超音波破砕プローブ23、熱源装置34、第2超音波
破砕プローブ、オゾンマイクロバブル発生装置、第1攪拌装置、第2攪拌装置は、いずれ
も従来技術であり、ここで特別に制限されない。
【0017】
実験例
ある電気めっきプラントの電気めっき汚泥を収集し、水分含有率が約75%であり、実施
例1~5の装置と対照組を使用して電気めっき下水汚泥を処理し、電気めっき下水汚泥の
最終融解率を記録し、対照組の試験は具体的に高速ターンテーブルを使用して電気めっき
下水汚泥を処理し、具体的な測定結果が表1に示される。
表1:実施例1~5装置及対照組処理電気めっき下水汚泥の可融化率
【0018】
【0019】
結論:本発明の実施例1~5の装置は、電気めっき下水汚泥の融解に対して良好な促進作
用を果たし、実施例1~5の装置の電気めっき下水汚泥の融解率が従来の機械的方法より
もはるかに高い。
【要約】 (修正有)
【課題】電気めっき下水汚泥の重量を削減処理するための合理的な多段処理を一体化した削減装置及び削減方法を提供する。
【解決手段】電気めっき下水汚泥を前処理するための乾燥処理装置1を含む第1処理ユニットと、重量を削減処理するための第1、第2超音波モジュール2、4を含む第2処理ユニットと後処理するための第3処理ユニットから構成される装置である。
【選択図】
図1