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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-06
(45)【発行日】2022-07-14
(54)【発明の名称】棚受装置
(51)【国際特許分類】
   A47B 96/06 20060101AFI20220707BHJP
   A47B 96/02 20060101ALI20220707BHJP
【FI】
A47B96/06 B
A47B96/06 D
A47B96/06 E
A47B96/06 Q
A47B96/02 B
A47B96/02 G
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2018129315
(22)【出願日】2018-07-06
(65)【公開番号】P2020005861
(43)【公開日】2020-01-16
【審査請求日】2021-03-16
(73)【特許権者】
【識別番号】000243803
【氏名又は名称】未来工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】川端 誠規
【審査官】七字 ひろみ
(56)【参考文献】
【文献】実開昭61-134338(JP,U)
【文献】実開昭54-134617(JP,U)
【文献】特開2002-034738(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 96/06
A47B 96/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
設置対象の設置面に固定される固定具と、
前記固定具に支持され、棚板となる板材を下から受ける棚板受部を有する棚受けと、を含み、
前記固定具に支持された前記棚受けの前記棚板受部によって前記棚板を受けることで、前記設置対象に棚を形成する棚受装置であって、
前記棚受けは、前記棚板受部よりも前端側に立板受部を備えるとともに、当該棚受けから前記立板受部を除去するための除去補助部を備え
前記立板受部は、前記棚板受部に受けられた前記棚板とは異なる板材を、当該板材の厚さ方向が前記棚板の厚さ方向に交差する立板として下から受け、かつ前記立板を厚さ方向に挟んで保持するための立板保持部を備えることを特徴とする棚受装置。
【請求項2】
設置対象の設置面に固定される固定具と、
前記固定具に支持され、棚板となる板材を下から受ける棚板受部を有する棚受けと、を含み、
前記固定具に支持された前記棚受けの前記棚板受部によって前記棚板を受けることで、前記設置対象に棚を形成する棚受装置であって、
前記棚受けは、前記棚板受部よりも前端側に立板受部を備え、
前記立板受部は、前記棚板受部に受けられた前記棚板とは異なる板材を、当該板材の厚さ方向が前記棚板の厚さ方向に交差する立板として下から受け、かつ前記立板を厚さ方向に挟んで保持するための立板保持部を備え、前記立板保持部に保持された前記立板は、当該立板を厚さ方向に貫通した固定部材を前記棚板に固定して前記棚板に固定されており、前記立板保持部は、前記固定部材を前記棚板に向かわせるためのガイドを前端面に備えることを特徴とする棚受装置。
【請求項3】
前記棚受けは、当該棚受けから前記立板受部を除去するための除去補助部を備える請求項に記載の棚受装置。
【請求項4】
前記棚板受部は、当該棚板受部とともに前記棚板を厚さ方向から挟んで保持する棚板保持部を備える請求項1~請求項3のうちいずれか一項に記載の棚受装置。
【請求項5】
前記立板保持部が挟んで保持できる板材は、前記棚板と同じ厚さの板材である請求項1~請求項4のうちいずれか一項に記載の棚受装置。
【請求項6】
前記固定具に対する前記棚受けの支持位置を変更するための位置調節機構を備える請求項1~請求項5のうちいずれか一項に記載の棚受装置。
【請求項7】
前記棚板は矩形板状であり、一枚の前記棚板の長手方向両端側を受けるために一対の棚受装置が使用される請求項1~請求項6のうちいずれか一項に記載の棚受装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、棚板を設置対象に設置するための棚受装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、木枠、板壁、柱等に棚受装置を取り付け、その棚受装置に棚板を支持させて棚を形成し、インテリア棚、コレクション棚、マガジンラック等が形成されている。図12に示すように、例えば、特許文献1に開示の棚受装置90は、取付基板91と、棚板支持部材93とを備える。取付基板91は、棚板押さえ片92を有する。棚板支持部材93は、棚板96を受けるための水平片94と垂直片95を有する。取付基板91は、取付ネジ97によって壁面100に固定される。取付基板91は、当該取付基板91の下端部に、棚板支持部材93の垂直片95を挿入可能な溝91aを有する。
【0003】
そして、壁面100に取付基板91を固定し、棚板押さえ片92を水平に延びるようにした状態で、棚板支持部材93の垂直片95を取付基板91の溝91aに挿入し、取付基板91の棚板押さえ片92と、棚板支持部材93の水平片94の間の隙間に棚板96を差し入れる。その後、水平片94に形成された挿通孔94aにネジ99を嵌合することにより、棚板96が棚受装置90によって支持され、棚が形成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2012-200591号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、特許文献1の棚受装置90に棚板96を支持させ、壁面100に棚を形成した状態では、棚板96に載置された載置物(図示せず)が、棚板96の前端側から落下する虞がある。そこで、棚板96の前端に板材を釘やビスで固定して立板を設置し、その立板によって載置物の落下防止を図ることが考えられる。しかし、棚板96に対する立板の傾斜角度や固定位置の調整が面倒であり、さらに、位置調整した位置に立板を手で保持しながら釘やビスを棚板に打ち込む作業が非常に面倒であって、立板の設置が非常に行いにくいものとなる。
【0006】
本発明の目的は、立板を容易に設置できる棚受装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記問題点を解決するための棚受装置は、設置対象の設置面に固定される固定具と、前記固定具に支持され、棚板となる板材を下から受ける棚板受部を有する棚受けと、を含み、前記固定具に支持された前記棚受けの前記棚板受部によって前記棚板を受けることで、前記設置対象に棚を形成する棚受装置であって、前記棚受けは、前記棚板受部よりも前端側に立板受部を備え、前記立板受部は、前記棚板受部に受けられた前記棚板とは異なる板材を、当該板材の厚さ方向が前記棚板の厚さ方向に交差する立板として下から受け、かつ前記立板を厚さ方向両側に挟んで保持するための立板保持部を備えることを要旨とする。
【0008】
また、棚受装置について、前記棚板受部は、当該棚板受部とともに前記棚板を厚さ方向から挟んで保持する棚板保持部を備えていてもよい。
また、棚受装置について、前記立板保持部が挟んで保持できる板材は、前記棚板と同じ厚さの板材であってもよい。
【0009】
また、棚受装置について、前記棚受けは、当該棚受けから前記立板受部を除去するための除去補助部を備えていてもよい。
また、棚受装置について、前記立板保持部に保持された前記立板は、当該立板を厚さ方向に貫通した固定部材を前記棚板に固定して前記棚板に固定されており、前記立板保持部は、前記固定部材を前記棚板に向かわせるためのガイドを前端面に備えていてもよい。
【0010】
また、棚受装置について、前記固定具に対する前記棚受けの支持位置を変更するための位置調節機構を備えていてもよい。
また、棚受装置について、前記棚板は矩形板状であり、一枚の前記棚板の長手方向両端側を受けるために一対の棚受装置が使用されてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、立板を容易に設置できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】板壁に設置された棚受装置を示す斜視図。
図2】棚受装置を示す分解斜視図。
図3】(a)は棚受装置の固定具を第2面から示す斜視図、(b)は棚受装置の固定具を第1面側から示す斜視図。
図4】(a)は棚受けを取付面から示す斜視図、(b)は棚受けを棚板載置面側から示す斜視図。
図5】固定具に棚受けを支持させた状態を示す斜視図。
図6】(a)は棚受装置を固定具の第2面側から示す側面図、(b)は棚受装置を固定具の第1面側から示す側面図。
図7】(a)は止め具の連結突部を止め孔から抜いた状態を示す部分斜視図、(b)は止め具の連結突部を止め孔に嵌挿した状態を示す部分斜視図。
図8】板壁に棚受装置を設置した状態を示す斜視図。
図9】棚板の角度を調節した状態を示す斜視図。
図10】別例の棚受装置を示す斜視図。
図11】棚セットを板壁に設置する状態を示す斜視図。
図12】背景技術を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、棚受装置を具体化した一実施形態を図1図9にしたがって説明する。
図1に示すように、棚受装置10は、設置対象としての板壁Wに設置されている。本実施形態では、板壁Wに一対の棚受装置10が設置されている。
【0014】
一対の棚受装置10は、それぞれ板壁Wの設置面Waに固定される固定具11と、固定具11に支持されて棚板T1及び立板T2となる板材を受ける棚受け20とを備える。そして、一対の棚受装置10と、棚板T1と、立板T2と、から棚セットが構成されるとともに、棚セットが板壁Wに設置されている。なお、本実施形態では、棚板T1及び立板T2は、ワンバイ材としてのワンバイフォー材(1×4材)が用いられている。棚板T1及び立板T2は、厚さが約1インチ(約19mm)であり、短手方向への寸法である幅が約4インチ(約89mm)である。
【0015】
図2図3(a)又は図3(b)に示すように、固定具11は、板壁Wの設置面Waに固定される板状の固定部12と、当該固定部12と一体の支持部13とを備える。固定部12は、矩形板状である。固定部12の長手方向の両端側には固定孔12aが形成されている。そして、固定孔12aに挿通された取付ネジ19を板壁Wに螺入することにより、固定具11が板壁Wに固定される。
【0016】
支持部13は、固定部12が突出する側の面に第1面13aを備え、第1面13aと反対側に第2面13bを備える。固定具11は、支持部13の第1面13aから円筒状に突出した支軸14を備える。
【0017】
図6(b)に示すように、支持部13は、支軸14を挟んで固定部12の反対側に位置する弧状孔15aを備える。支持部13を第1面13a側から見た場合、弧状孔15aは支軸14の中心軸線Lを中心とした同心円である第1仮想円C1の円弧に沿って延びる。支持部13には、弧状孔15aの上端に連通する切り欠き13cが形成されている。
【0018】
固定部12の長手が上下方向に延びる状態で固定具11を板壁Wの設置面Waに固定した状態では、弧状孔15aの上端は、支軸14の中心軸線Lよりも上側に位置し、弧状孔15aの下端は、支軸14の中心軸線Lよりも下側に位置する。
【0019】
固定具11は、複数の止め穴16を支持部13に備える。複数の止め穴16は、支軸14と弧状孔15aを挟んで固定部12の反対側に位置する。各止め穴16は円形状に第1面13aから凹む。支持部13を第1面13a側から見た場合、複数の止め穴16は支軸14の中心軸線Lを中心とした同心円である第2仮想円C2の円弧に沿って配置されている。なお、第2仮想円C2は第1仮想円C1より大径である。複数の止め穴16は、第2仮想円C2の周方向へ等間隔おきに配置され、15°おきに配置されている。
【0020】
図3(a)又は図6(a)に示すように、支持部13は、第2面13bにおける弧状孔15aの内周縁に沿う位置に角度指示部17を備える。角度指示部17は、第2面13bから突出した複数の突起17aから形成されている。角度指示部17の複数の突起17aは、第1仮想円C1の周方向に沿って等間隔おきに配置され、本実施形態では15°おきに配置されている。
【0021】
次に、棚受け20について説明する。
図4(a)又は図4(b)に示すように、棚受け20は、全体として矩形板状である。棚受け20は、矩形板状の棚板受部21と、棚受け20の長手方向Yに沿って棚板受部21に連続する立板受部30と、を一体に備える。棚板受部21は、棚板T1が載置される矩形状の棚板載置面21aを上面に備える。棚板受部21は、棚板載置面21aと平行な下面に矩形状の取付面21bを備える。
【0022】
棚板受部21は、棚板載置面21aにおける長手方向Yの一端から板状に突出する第1保持片22を備えるとともに、棚板載置面21aにおける長手方向Yの他端から板状に突出する第2保持片23を備える。第2保持片23は、棚板受部21の短手方向に二股状に別れた形状であり、棚板受部21の短手方向に沿った第2保持片23の中央部にスリット23bが形成されている。
【0023】
棚板受部21から第1保持片22及び第2保持片23が突出した方向を突出方向Hとする。突出方向Hは、棚板受部21の棚板載置面21aに対し直交する方向である。第1保持片22と第2保持片23は、棚板受部21の長手方向Yに対向している。棚板受部21の長手方向Yに沿った第1保持片22と第2保持片23の対向面同士の間隔は、棚板T1の幅より僅かに大きく設定されており、本実施形態では89.5mmに設定されている。
【0024】
第1保持片22は、突出方向Hの先端に棚板保持部22aを備える。棚板保持部22aは、棚板受部21の長手方向Yに沿って、第1保持片22から第2保持片23に向けて突出している。突出方向Hに沿った棚板載置面21aと棚板保持部22aの内面との間隔は、棚板T1の厚さより僅かに大きく設定されている。棚板受部21は、長手方向Yに沿った第1保持片22寄りに差込凹部21dを備える。差込凹部21dは、棚板載置面21aよりも取付面21b側に凹んでいる。第2保持片23は、後述する立板保持部32に対して長手方向Yに対向する面に補強リブ23aを備える。補強リブ23aは突出方向Hに長手が延びる形状である。
【0025】
そして、図6(b)に示すように、棚板受部21における第1保持片22と第2保持片23の間に棚板T1が配置され、棚板載置面21aによって棚板T1が下から受けられるようになっている。なお、棚板載置面21aに棚板T1を受けさせる際、差込凹部21dにより、棚板T1を棚板保持部22aと棚板受部21との間に差し込みやすくなっている。また、第1保持片22と第2保持片23により、棚板T1は幅方向両側から挟持され、保持されるようになっている。また、棚板受部21と棚板保持部22aによって、棚板T1は、その厚さ方向両側から挟んで保持されるようになっている。
【0026】
図4(a)又は図4(b)に示すように、棚板受部21は、厚さ方向に貫通する貫通孔21cを複数備える。本実施形態では、棚板受部21は、貫通孔21cを二つ備える。また、貫通孔21cは、棚板受部21の短手方向の一端寄りに形成されている。各貫通孔21cには、棚板T1を棚板受部21に固定するための固定部材(図示せず)が挿通可能である。
【0027】
棚板受部21は、長手方向Yの他端側に除去補助部としての薄肉部24を備える。薄肉部24は、棚板受部21を取付面21bから凹ませることで、棚板受部21の厚さを薄肉部24以外の部位より薄くしている。このため、薄肉部24を利用することにより、棚受け20を分断しやすくなっている。薄肉部24は、長手方向Yに沿った第2保持片23よりも僅かに第1保持片22寄りの位置に形成されている。また、薄肉部24は、棚板受部21の短手方向ほぼ全体に亘って形成されている。
【0028】
棚板受部21は、取付面21bから突出する取付部25を備える。取付部25は円筒状である。取付部25の円筒における中心軸線L2は、棚板受部21の短手方向に延びる。そして、取付部25には、固定具11の支軸14が嵌挿可能であり、取付部25に支軸14が嵌挿されることにより、棚受け20が固定具11に支持されるようになっている。取付部25は、棚板受部21の短手方向の他端寄りに配置され、貫通孔21cと重ならない位置に配置されている。また、取付部25は、棚板受部21の長手方向Yの一端寄りに配置され、棚板受部21を挟んだ第1保持片22の反対側に配置されている。
【0029】
棚板受部21は、長手方向Yの他端側に連結部27を備える。連結部27は、棚板受部21の取付面21bから突出している。連結部27は、取付面21bから棚板受部21を見た場合に、コ字状である。連結部27は、長手方向Yに対向する一対のレール28を含む。一対のレール28は、それぞれ棚板受部21の取付面21bとの間に隙間を区画している。そして、図7(a)又は図7(b)に示すように、連結部27には、止め具40が接続されるようになっている。
【0030】
ここで、止め具40について説明する。止め具40は、樹脂製である。止め具40は直方体状の本体41を備えるとともに、本体41を短手方向の両側から挟む一対の操作片42を備える。図2に示すように、止め具40は、本体41の長手方向の一端面から突出した連結突部43を備え、この連結突部43は、固定具11の止め穴16に嵌挿可能である。
【0031】
一対の操作片42は、本体41の長手方向に延びる下端縁から延設されている。各操作片42において、本体41の下端縁からの延設方向の先端は、本体41の上端面に至る。各操作片42の延設方向の先端には、各操作片42の外方向に向けて突出する掛止片42aが設けられている。各操作片42は、本体41の短手方向の両端面との間に空隙Sを有する状態に設けられている。そして、各操作片42は空隙Sを利用して本体41に近付く方向に弾性変形可能である。操作片42が弾性変形すると、本体41の短手方向に沿って掛止片42aを本体41に接近させることができる。
【0032】
そして、図7(a)又は図7(b)に示すように、一対の操作片42を本体41に近付くように弾性変形させ、各掛止片42aを、連結部27におけるレール28と取付面21bとの間に差し込む。そして、操作片42の弾性変形を解除すると、操作片42の原形状への復帰力により、掛止片42aがレール28と取付面21bとの間に入り込み、各操作片42が各レール28に圧接する。すると、連結部27に対する止め具40の移動が抑制された状態となる。
【0033】
そして、棚板受部21に止め具40が連結されることにより、棚板受部21は連結突部43を一体に備える状態となる。棚板受部21に一体化された連結突部43を、固定具11の止め穴16に嵌挿することにより、支軸14を回動中心とした棚受け20の回動を規制できるようになっている。
【0034】
その一方で、連結突部43を嵌挿する止め穴16を変更することにより、回動規制された棚受け20の上面を水平面又は傾斜面とすることができる。よって、連結突部43及び止め穴16は、固定具11に対して支持された棚受け20の位置を変更するための位置調節機構を構成する。
【0035】
図4(a)に示すように、棚板受部21は、一方の長縁部から突出したガイド突部26を備える。ガイド突部26の中心軸線は、棚板受部21の短手方向に延びる。ガイド突部26の突出端の外周面からは、指示突部26aが突設されている。指示突部26aは、ガイド突部26の外周面からの突出方向の先端に向かうに従い徐々に細くなっている。
【0036】
そして、ガイド突部26は、固定具11の弧状孔15aに対し、第1面13a側から挿入されている。なお、ガイド突部26を弧状孔15aに挿入する際、先ず、指示突部26aを第1面13a側から切り欠き13cを通過させ、第2面13b側に位置させる。
【0037】
立板受部30は、棚受け20において、長手方向Yに沿った薄肉部24よりも先端側の部分である。固定具11に棚受け20が支持された状態では、立板受部30は板壁Wの設置面Waよりも手前側に位置することとなるため、立板受部30は、棚受け20の前端側に設けられている。
【0038】
図6(a)又は図6(b)に示すように、棚受け20を棚板受部21の短手方向一端側から見た側面視では、立板受部30はL字状である。立板受部30は、立板T2が載置される矩形状の立板載置面31aを上面に備える。なお、立板載置面31aの長手は、棚板受部21の短手方向に延び、立板載置面31aの短手は、棚板受部21の長手方向に延びる。
【0039】
立板受部30は、立板載置面31aから突出方向Hに沿って矩形板状に突出する立板保持部32を備える。立板保持部32は、立板受部30の短手方向(棚板受部21の長手方向Y)において第2保持片23と対向している。棚板受部21の長手方向Yに沿った第2保持片23の補強リブ23aと立板保持部32の対向面との間隔は、立板T2の厚さより僅かに小さく設定されている。
【0040】
そして、第2保持片23と立板保持部32の間に立板T2が配置され、立板載置面31aによって立板T2が下から受けられるようになっている。第2保持片23の補強リブ23aと立板保持部32により、立板T2は厚さ方向両側から挟んで保持されるようになっている。
【0041】
立板保持部によって立板T2が保持された状態では、立板T2の厚さ方向が棚板受部21に保持された棚板T1の厚さ方向に直交している。このため、立板T2は、棚板T1の上面よりも上方へ突出した状態となる。よって、棚受け20を短手方向一端側から見た場合、棚板T1と立板T2はL字状になる。
【0042】
図4(a)及び図4(b)に示すように、立板受部30は、立板保持部32の外端面にガイドとしての挿通孔32aを備える。挿通孔32aは、立板保持部32において突出方向Hの中央に設けられている。また、挿通孔32aの中心点を通過し、かつ長手方向Yに平行な直線は、第1保持片22における突出方向Hの中央付近で第1保持片22に交わる。このため、長手方向Yに沿って挿通孔32aを第1保持片22に投影させた場合、その投影した挿通孔32aが第1保持片22の突出方向H中央に位置するように、挿通孔32aが第2保持片23に設けられている。
【0043】
固定具11に棚受け20が支持された状態では、立板受部30は板壁Wの設置面Waよりも手前側に位置することとなるため、立板保持部32の外端面は前端面となる。挿通孔32aには、立板T2を立板受部30に固定するための固定部材18が挿通可能である。固定部材18はネジである。
【0044】
そして、図5又は図6(b)に示すように、上記構成の棚受け20は、取付部25に固定具11の支軸14が嵌挿されることで固定具11に支持されている。また、棚板受部21に一体化された止め具40の連結突部43が、固定具11の止め穴16に嵌挿されることで、支軸14を回動中心とした棚受け20の回動が規制されている。また、棚板受部21のガイド突部26は、弧状孔15aに挿入されている。
【0045】
次に、棚受装置10を用いた棚セットを板壁Wに設置し、棚受装置10を用いて棚板T1及び立板T2を板壁Wに設置する方法を説明する。
まず、一対の固定具11の固定部12の長手方向が鉛直方向に延びる状態とし、一対の固定具11の上端面が同じ高さとなるように、固定具11を設置面Waに配置する。
【0046】
図8に示すように、各固定具11の固定孔12aに挿通した取付ネジ19を板壁Wに螺入する。このとき、一対の固定具11の第1面13a間の間隔が、棚板T1の長手方向への長さより僅かに長くなるようにする。
【0047】
次に、各固定具11に対し、棚受け20の取付部25に固定具11の支軸14を嵌挿し、各固定具11に棚受け20を支持させるとともに、ガイド突部26を弧状孔15aに挿入する。そして、棚受け20に連結された止め具40の連結突部43を、固定具11の止め穴16に差し込み、支軸14を回動中心とした棚受け20の回動を規制した状態とする。連結突部43を差し込む止め穴16の位置により、棚受け20によって受けられる棚板T1の上面が水平面になるか傾斜面になるかが決定される。棚板T1の上面を水平面にする場合は、連結突部43を上から三つの止め穴16に差し込む。
【0048】
次に、各棚板受部21の差込凹部21dに棚板T1の短手方向の端部を差し込みながら棚板T1を棚板載置面21aに向けて回動させ、棚板載置面21aに棚板T1の長手方向の各端部を載置し、棚板受部21に棚板T1を受けさせる。そして、第1保持片22と第2保持片23によって棚板T1を幅方向両側から挟んで保持するとともに、棚板保持部22aと棚板受部21によって棚板T1を厚さ方向両側から挟んで保持する。その後、棚板受部21の貫通孔21cに挿通した固定部材を棚板T1に螺入して、棚板T1を棚板受部21に固定する。
【0049】
次に、立板受部30の立板載置面31aに立板T2の幅方向の一端面を載置し、第2保持片23の補強リブ23aと立板保持部32によって立板T2を厚さ方向両側から挟んで保持する。次に、立板保持部32の前端面から挿通孔32aに固定部材18を挿通し、固定部材18を立板T2に向けて螺入する。すると、固定部材18は、立板T2を貫通した後、二股状の第2保持片23のスリット23bを通過して棚板受部21に固定された棚板T1に螺入される。つまり、挿通孔32aにより、固定部材18を立板T2に向かわせることが可能になっている。そして、挿通孔32aによって立板T2に向かった固定部材18は、棚板保持部22aと棚板受部21によって保持された棚板T1に向かうようにガイドされる。挿通孔32aは、第1保持片22に投影させた場合に当該第1保持片22の突出方向H中央に位置する。このため、固定部材18は、挿通孔32aにより、棚板T1の厚さ方向の中央に向かうようにガイドされ、そのまま棚板T1の厚さ方向の中央に螺入される。
【0050】
そして、図1に示すように、立板T2が棚板T1に固定されると、棚板T1の前端側に立板T2が立設され、一対の固定具11及び一対の棚受け20からなる棚受装置10と、棚板T1と、立板T2と、から構成される棚セットが完成する。つまり、板壁Wに棚セットが設置される。
【0051】
棚セットにおいて、立板T2の厚さ方向は、棚板T1の厚さ方向に直交しており、棚板T1を長手方向の一端側から見た場合、棚板T1と立板T2はL字状である。そして、棚板T1の前端側に立板T2が立設されることで、立板T2により、棚板T1への載置物Fの落下が規制されるようになる。
【0052】
棚板T1の上面を水平面から傾斜面に変更する場合は、まず、止め具40の一対の操作片42を指で摘み、一対の操作片42を弾性変形させて本体41に近付ける。すると、各掛止片42aが、レール28と取付面21bとの間から抜け出るとともに、各レール28に対する操作片42の圧接が無くなる。その状態で、止め具40を固定具11から離間する方向へスライド移動させ、図7(a)に示すように、連結突部43を止め穴16から抜き出す。
【0053】
次に、棚受け20を支軸14を回動中心として回動させ、棚板T1の上面を立板T2に向けて下り傾斜させる、又は立板T2に向けて上り傾斜するようにする。本実施形態では、棚板T1を下り傾斜させる。このとき、棚受け20の指示突部26aが対向する角度指示部17の突起17aを視認して、棚板載置面21aの傾斜角度、すなわち棚板T1の上面の傾斜角度を確認する。
【0054】
そして、棚板T1の傾きが所望する角度になった位置で、再び止め具40の操作片42を指で摘み、一対の操作片42を弾性変形させる。その後、止め具40を固定具11に向けてスライド移動させ、連結突部43を止め穴16に嵌挿させ、棚受け20の回動を規制する。その結果、図9に示すように、棚板T1の前端が後端よりも下に位置するが、棚板T1よりも前に立板T2が位置する。このため、棚板T1に載置された載置物F(図示せず)の落下が規制されるようになる。
【0055】
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)棚受装置10の棚受け20は、棚板受部21の前端側に立板受部30を備え、棚板T1を保持する棚受け20により、立板T2も保持できる。このため、立板T2の厚さ方向が棚板T1の厚さ方向に直交する状態に立板T2を保持でき、立板T2によって、棚板T1の前端から載置物Fが落下することを規制できる。特に、棚板T1が前端に向けて下り傾斜する状態であっても、立板T2によって載置物Fが落下することを規制できる。そして、棚受け20が立板受部30を備えることで、立板T2を設置する作業、特に、立板T2と棚板T1を固定部材18で固定する作業が非常に容易となり、立板T2の設置が容易となる。
【0056】
(2)棚受け20の棚板受部21は、第1保持片22と第2保持片23を備え、第1保持片22と第2保持片23によって棚板T1を幅方向両側から挟んで保持できる。このため、棚受け20によって棚板T1を傾斜させたとき、棚板T1がその幅方向に沿って棚受け20から落下することを抑制できる。
【0057】
(3)棚受け20の棚板受部21は、第1保持片22に棚板保持部22aを備える。そして、棚板保持部22aによって棚板T1を厚さ方向に挟んで保持できる。このため、棚板T1を傾斜させて棚板受部21で受けたとき、棚板T1が棚板受部21から外れることを抑制できる。
【0058】
(4)一対の棚受装置10によって、棚板T1及び立板T2の長手方向両端を保持できる。このため、棚板T1及び立板T2を安定した状態に支持できる。
(5)第1保持片22と第2保持片23の対向面同士の間隔は、ワンバイフォー材である棚板T1の幅より僅かに大きく設定されている。また、第2保持片23と立板保持部32の対向面同士の間隔は、ワンバイフォー材である立板T2の厚さより僅かに大きく設定されている。このため、棚板受部21及び立板受部30には、同じワンバイフォー材を用いることができ、棚受け20を用いることで共通のワンバイフォー材を使用して棚を設置できる。
【0059】
(6)棚受け20は、棚板受部21に薄肉部24を備える。この薄肉部24を利用することで、第2保持片23を含む立板受部30を棚受け20から除去しやすい。例えば、棚板T1の幅がワンバイフォー材より長い場合は、第2保持片23を含む立板受部30を容易に除去でき、棚板受部21に棚板T1を支持させることが可能になる。
【0060】
(7)棚受け20は、固定具11の弧状孔15aに挿入されたガイド突部26を備えるとともに、ガイド突部26の先端に設けられた指示突部26aを備える。また、固定具11は、支持部13の第2面13bに設けられた角度指示部17を備える。そして、棚受け20に一体化された連結突部43を嵌挿する止め穴16を変えるのに合わせて、指示突部26aが対向する角度指示部17が変更する。よって、指示突部26aにより、板壁Wに対する棚受け20の角度を視認しやすくなっている。
【0061】
(8)ガイド突部26の指示突部26aは、弧状孔15aに沿った縁部に掛止している。このため、指示突部26aにより、棚受け20が固定具11から離れる方向へ抜け出ることを抑制できる。
【0062】
(9)棚受け20は、棚板受部21の上面における第1保持片22寄りに差込凹部21dを備える。この差込凹部21dにより、棚板保持部22aと棚板受部21との間隔が広がり、棚板保持部22aと棚板受部21との間に棚板T1の端部が差し込みやすくなる。
【0063】
(10)棚受け20は、第2保持片23に補強リブ23aを備え、棚板受部21の長手方向Yに沿った補強リブ23aと立板保持部32の対向面同士の間隔は、立板T2の厚さより僅かに小さく設定されている。このため、第2保持片23を補強するための補強リブ23aを利用して立板T2を挟持できる。
【0064】
(11)棚セットを構成する棚受装置10において、その棚受け20は、棚板受部21の前端側に立板受部30を備え、棚板T1を保持する棚受け20により、立板T2も保持できる。このため、立板T2の厚さ方向が棚板T1の厚さ方向に直交する状態に立板T2を保持でき、立板T2によって、棚板T1の前端から載置物Fが落下することを規制できる。特に、棚板T1が前端に向けて下り傾斜する状態であっても、立板T2によって載置物Fが落下することを規制できる。そして、棚受け20が立板受部30を備えることで、立板T2を設置する作業、特に、立板T2と棚板T1を固定部材18で固定する作業が非常に容易となり、立板T2の設置が容易となる。
【0065】
(12)棚受け20は、立板受部30を構成する立板保持部32に挿通孔32aを備える。挿通孔32aの中心点は、立板保持部32において突出方向Hの中央に設けられているとともに、挿通孔32aを長手方向Yに沿って第1保持片22に投影させた場合に、投影された挿通孔32aが、第1保持片22の突出方向H中央に位置するように設けられている。棚板T1は、棚板受部21と第1保持片22の棚板保持部22aによって厚さ方向に保持される。このため、第1保持片22に投影された挿通孔32aが、第1保持片22の突出方向H中央に位置することにより、挿通孔32aに挿通した固定部材18を、棚受け20に受けられた棚板T1の厚さ方向の中央に向かうようにガイドできる。
【0066】
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
図10に示すように、薄肉部24を利用して、第2保持片23を含む立板受部30を除去し、ワンバイフォー材よりも幅の大きい棚板T1を棚板受部21に支持させた場合、個片となった立板受部30の立板保持部32と第2保持片23によって立板T2を厚さ方向両側から挟む。そして、個片となった立板受部30の挿通孔32aに挿通した固定部材18を立板T2を貫通させて棚板T1に螺入してもよい。
【0067】
○ 棚セットの設置方法は変更してもよい。まず、一対の固定具11それぞれに対し棚受け20を支持させるとともに、止め具40によって棚受け20の回動を規制した状態とする。次に、一対の棚受装置10の棚板受部21に棚板T1を固定するとともに、立板受部30に立板T2を固定する。そして、図11に示すように、一対の棚受装置10と、棚板T1と、立板T2と、から構成される棚セットを形成した後、その棚セットを板壁Wに設置してもよい。
【0068】
まず、各固定具11の固定孔12aに挿通した取付ネジ19を板壁Wに螺入する。このとき、一方の固定具11の上端面が水平になるように一方の固定具11を板壁Wに設置する。ここで、一対の棚受装置10に棚板T1が保持されている。このため、一方の固定具11の上端面が水平になるように板壁Wに設置することで、他方の固定具11の上端面も水平になるように設置できる。
【0069】
また、上側の固定孔12aに取付ネジ19を挿通し、板壁Wに螺入する際、ワンバイフォー材の棚板T1の上面が水平面となるように棚受け20が固定具11に固定されている場合は、立板T2が上側の固定孔12aに重なっている。このときは、棚受け20を支軸14を回動中心として回動させ、棚板T1の上面を立板T2に向けて下り傾斜させることで、固定孔12aを正面に露出させることができる。
【0070】
逆に、下側の固定孔12aに取付ネジ19を挿通し、板壁Wに螺入する際、棚板T1の上面が立板T2に向けて下り傾斜するように棚受け20が固定具11に固定されている場合は、立板T2が下側の固定孔12aに重なっている。このときは、棚受け20を支軸14を回動中心として回動させ、棚板T1の上面を立板T2に向けて上り傾斜させることで、固定孔12aを正面に露出させることができる。
【0071】
よって、棚セットが形成された状態で固定具11を板壁Wに設置する場合であっても、固定孔12aの取付ネジ19の螺入に支承を来さない。
○ 棚セットは、一対の固定具11と、それら固定具11に支持される一つの棚受け20と、一つの棚受け20によって受けられる棚板T1及び立板T2と、から構成されてもよい。この場合、棚受け20は、一対の固定具11に架設可能となるように、第1保持片22と第2保持片23とが対向する方向が短手となり、棚板載置面21aに沿い、かつ短手方向に直交する方向が長手となる長尺板状に形成される。
【0072】
○ 除去補助部は、棚受け20の短手方向のほぼ全体に亘って厚さを薄くした薄肉部24に具体化したが、これ以外の構成であってもよい。例えば、除去補助部は、棚受け20の短手方向に沿って間隔を開けて形成した複数の孔や凹部であってもよい。
【0073】
○ 固定具11は、複数の止め穴16を備えない構成であり、固定具11に対する棚受け20の支持位置を変更できない構成であってもよい。
○ 立板保持部32に挿通孔32aを設けず、立板受部30は、第2保持片23と立板保持部32とで立板T2を挟んで保持するだけの構成であってもよい。
【0074】
○ 棚受け20からの立板受部30の除去を容易とするための薄肉部24は無くてもよい。
○ 立板受部30における第2保持片23と立板保持部32の対向面間の間隔は適宜変更し、棚板受部21で受けられる板材と、立板受部30で受けられる板材とを、異なる厚さの板材としてもよい。
【0075】
○ 棚板受部21における第1保持片22と第2保持片23の対向面間の間隔は適宜変更してもよい。
○ 棚受装置10を1つだけ板壁Wに設置し、棚板T1の長手方向中央部を棚受装置10で支持してもよい。
【0076】
○ 棚板受部21における貫通孔21cはなくてもよい。この場合、棚板受部21に支持された棚板T1は、固定部材18による固定はない。
○ 棚板受部21における第1保持片22の棚板保持部22aは無くてもよい。
【0077】
○ 固定具11における角度指示部17及びガイド突部26の指示突部26aは無くてもよい。
○ 固定部材18のガイドは、立板保持部32を貫通した挿通孔32aではなく、立板保持部32の前端面に設けられた目印や、立板保持部32を貫通しない凹みであってもよい。
【0078】
○ 挿通孔32aの位置は、固定部材18を棚板T1の厚さ方向の中央からずれた位置にガイドする位置であってもよい。
○ 角度指示部17、及び複数の止め穴16を設ける間隔は15°以外の間隔であってもよい。
【0079】
○ 棚受装置10の設置対象は、板壁W以外でもよく、石膏ボード、パーゴラ、木枠、柱等であってもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
【0080】
(1)設置対称に棚を形成するための棚受装置と、
前記棚受装置によって受けられる棚板と、
前記棚受装置によって受けられる立板と、を有する棚セットであって、
前記棚受装置は、前記設置対象の設置面に固定される固定具と、
前記固定具に支持され、棚板となる板材を下から受ける棚板受部を有する棚受けと、を含み、
前記棚受けは、前記棚板受部よりも前端側に立板受部を備え、
前記立板受部は、前記棚板受部に受けられた前記棚板とは異なる板材を、当該板材の厚さ方向が前記棚板の厚さ方向に交差する立板として下から受け、かつ前記立板を厚さ方向に挟んで保持するための立板保持部を備えることを特徴とする棚セット。
【符号の説明】
【0081】
T1…棚板、T2…立板、W…設置対象としての板壁、Wa…設置面、10…棚受装置、11…固定具、16…位置調節機構を構成する止め穴、18…固定部材、20…棚受け、21…棚板受部、22a…棚板保持部、24…除去補助部としての薄肉部、30…立板受部、32…立板保持部、32a…ガイドとしての挿通孔、43…位置調節機構を構成する連結突部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12