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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-06
(45)【発行日】2022-07-14
(54)【発明の名称】マガジン什器
(51)【国際特許分類】
   A47F 1/12 20060101AFI20220707BHJP
   A47F 7/00 20060101ALI20220707BHJP
【FI】
A47F1/12
A47F7/00 M
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2019075598
(22)【出願日】2019-04-11
(65)【公開番号】P2020171537
(43)【公開日】2020-10-22
【審査請求日】2021-04-09
(73)【特許権者】
【識別番号】000004569
【氏名又は名称】日本たばこ産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100137589
【弁理士】
【氏名又は名称】右田 俊介
(72)【発明者】
【氏名】尾島 厚志
(72)【発明者】
【氏名】武藤 広幸
(72)【発明者】
【氏名】▲昇▼ 仁朗
【審査官】渡邉 洋
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2013/153579(WO,A1)
【文献】特開2010-142455(JP,A)
【文献】特開2013-022281(JP,A)
【文献】特開2017-131393(JP,A)
【文献】特開2000-060691(JP,A)
【文献】特表2014-511710(JP,A)
【文献】特表2014-508544(JP,A)
【文献】登録実用新案第3138293(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2015/0208830(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47F 1/00- 1/18
A47F 5/00- 7/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
マガジンと、前記マガジンが搭載される棚板を有する収容棚と、を備えるマガジン什器であって、
前記マガジンは、複数の物品が搭載される搭載部を備え、
前記搭載部は、前記複数の物品を前後に並べて搭載可能な搭載部本体と、前記搭載部本体に対して相対的に揺動することによって前傾可能に前記搭載部本体の前端部に軸支されているフラップと、を備え、
前記搭載部本体は、前記フラップを前傾する方向に揺動可能に軸支する左右一対の軸部を有し、
前記フラップは、平板状の前壁部と、それぞれ平板状の左右一対の側壁部と、底板部と、を備え、
前記前壁部は、正面視において矩形状に形成されており、
前記前壁部の上縁及び下縁が水平に配置されており、
前記一対の側壁部は、板面が左右を向く板状に形成されており、前記前壁部の左右両側縁部からそれぞれ後方に向けて起立しており、
前記底板部は、板状に形成されているとともに、前記一対の側壁部の下縁間に亘って架設されており、
前記フラップが前傾しておらず起立状態となっているときには、前記前壁部の板面が略鉛直に起立し、前記前壁部の板面が前後方向を向き、前記一対の側壁部の各々の下縁は水平に前後に延在し、前記底板部は、前記前壁部の下縁から後方に向けて水平に延出し、前記前壁部の下縁の高さ位置、前記側壁部の下縁の高さ位置、及び、前記底板部の下面の高さ位置は、互いに等しく、
前記マガジンが基準位置に配置されている状態では、前記側壁部の下縁又は前記底板部の下面が、当該マガジンを支持している前記棚板の上面に沿って当接し、前記フラップが前記収容棚に支持されて起立状態となり、
前記マガジンが前記基準位置よりも前方の前進位置に前進した状態では、前記フラップが当該マガジンを支持している前記棚板の前縁よりも前方に迫り出すことにより前記フラップが自重により前記搭載部本体に対して相対的に揺動することによって前傾し、
前記フラップが前記搭載部本体に対して相対的に揺動することによって前傾した状態において、前記フラップの下端が前記搭載部本体の下端よりも下に位置し、
当該マガジン什器は、
前記マガジンが前記基準位置に配置されているか否かを検出する検出部と、
前記基準位置から前記前進位置への前記マガジンの移動の履歴を記憶保持する動作履歴情報記憶部と、
前記マガジンが前記基準位置から前記前進位置に移動した後、前記基準位置に復帰する前に所定時間が経過した場合に、報知動作を行う報知部と、
を更に備えるマガジン什器。
【請求項2】
前記マガジンが前記前進位置から前記基準位置に押し込まれると、前記フラップの前記側壁部の下縁又は前記底板部の下面が当該マガジンが搭載されている前記棚板の前端縁の上縁から受ける反力により、前記フラップが前記搭載部本体に対して揺動することによって、前記フラップが前記起立状態に復帰する請求項1に記載のマガジン什器。
【請求項3】
正面視における前記フラップの周囲に実質的に隙間が無い状態で、前記マガジンが前記基準位置に配置される請求項1又は2に記載のマガジン什器。
【請求項4】
前記収容棚は、前記マガジンの側方に配置されている側方壁を有し、
前記側方壁と前記マガジンの側壁部とがガイド機構により相互に連結されており、
前記ガイド機構によって、前記マガジンの進退動作がガイドされる請求項1からのいずれか一項に記載のマガジン什器。
【請求項5】
前記マガジンの後部と前記収容棚の後壁との間に、前後方向に突没する突没部を有するラッチが設けられており、
前記マガジンの押し込み動作を行う度に、前記ラッチの前記突没部が突没し、前記マガジンが前記基準位置と前記基準位置よりも前方の突出位置とに交互に変位するようになっている、請求項1からのいずれか一項に記載のマガジン什器。
【請求項6】
前記基準位置では前記フラップの前面と前記収容棚の前端とが互いに面一となり、
前記突出位置では前記マガジン内の先頭の前記物品の少なくとも一部分が前記収容棚の前端よりも前方に位置する請求項に記載のマガジン什器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マガジン什器、及び、マガジンに関する。
【背景技術】
【0002】
コンビニエンスストアなどの店舗では、様々な物品がいわゆる什器に配置されている。
たばこ商品などの特定の物品を配置するための什器の棚には、複数の物品を前後方向に並べて配置するための容器(例えば、特許文献1参照)が複数設置される。この容器は、一般的にはマガジン、カートリッジまたはホルダーなどと呼ばれている。以下では、この容器をマガジンと呼称する。
なお、ここでいうたばこ商品とは、喫煙に供される個々の紙巻たばこではなく、複数本の紙巻たばこを収容している直方体状のパッケージや他のたばこ製品を収容する直方体状のパッケージを意味している。
特許文献1のマガジンは、複数の物品が搭載される搭載部を備えており、搭載部は、複数の物品が前後に並べて搭載される搭載部本体と、前傾可能に搭載部本体の前端部に軸支されているフラップと、を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】国際公開第2013/153579号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者の検討によれば、特許文献1の技術では、フラップの寸法等によっては、マガジンからの物品の取り出しやすさについて、なお改善の余地がある。
【0005】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、物品の取り出し作業をより容易に行うことが可能な構造のマガジン什器を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、マガジンと、前記マガジンが搭載される棚板を有する収容棚と、を備えるマガジン什器であって、
前記マガジンは、複数の物品が搭載される搭載部を備え、
前記搭載部は、前記複数の物品を前後に並べて搭載可能な搭載部本体と、前記搭載部本体に対して相対的に揺動することによって前傾可能に前記搭載部本体の前端部に軸支されているフラップと、を備え、
前記搭載部本体は、前記フラップを前傾する方向に揺動可能に軸支する左右一対の軸部を有し、
前記フラップは、平板状の前壁部と、それぞれ平板状の左右一対の側壁部と、底板部と、を備え、
前記前壁部は、正面視において矩形状に形成されており、
前記前壁部の上縁及び下縁が水平に配置されており、
前記一対の側壁部は、板面が左右を向く板状に形成されており、前記前壁部の左右両側縁部からそれぞれ後方に向けて起立しており、
前記底板部は、板状に形成されているとともに、前記一対の側壁部の下縁間に亘って架設されており、
前記フラップが前傾しておらず起立状態となっているときには、前記前壁部の板面が略鉛直に起立し、前記前壁部の板面が前後方向を向き、前記一対の側壁部の各々の下縁は水平に前後に延在し、前記底板部は、前記前壁部の下縁から後方に向けて水平に延出し、前記前壁部の下縁の高さ位置、前記側壁部の下縁の高さ位置、及び、前記底板部の下面の高さ位置は、互いに等しく、
前記マガジンが基準位置に配置されている状態では、前記側壁部の下縁又は前記底板部の下面が、当該マガジンを支持している前記棚板の上面に沿って当接し、前記フラップが前記収容棚に支持されて起立状態となり、
前記マガジンが前記基準位置よりも前方の前進位置に前進した状態では、前記フラップが当該マガジンを支持している前記棚板の前縁よりも前方に迫り出すことにより前記フラップが自重により前記搭載部本体に対して相対的に揺動することによって前傾し、
前記フラップが前記搭載部本体に対して相対的に揺動することによって前傾した状態において、前記フラップの下端が前記搭載部本体の下端よりも下に位置し、
当該マガジン什器は、
前記マガジンが前記基準位置に配置されているか否かを検出する検出部と、
前記基準位置から前記前進位置への前記マガジンの移動の履歴を記憶保持する動作履歴情報記憶部と、
前記マガジンが前記基準位置から前記前進位置に移動した後、前記基準位置に復帰する前に所定時間が経過した場合に、報知動作を行う報知部と、
を更に備えるマガジン什器が提供される。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、マガジンからの物品の取り出しをより容易に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】第1実施形態に係るマガジン什器の部分拡大の側断面図であり、1つのマガジン及びその周囲の部分を示しており、フラップが起立した状態を示す。
図2】第1実施形態に係るマガジン什器の部分拡大の側断面図であり、1つのマガジン及びその周囲の部分を示しており、フラップが前傾した状態を示す。
図3図1の部分拡大図である。
図4】第1実施形態に係るマガジン什器の斜視図である。
図5】第1実施形態に係るマガジン什器の部分拡大の正面図である。
図6】第1実施形態に係るマガジン什器のブロック図である。
図7図7(a)及び図7(b)は第2実施形態に係るマガジン什器の部分拡大の側断面図であり、1つのマガジン及びその周囲の部分を示しており、このうち図7(a)はフラップが起立した状態を示し、図7(b)はフラップが前傾した状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。
【0010】
〔第1実施形態〕
先ず、図1から図6を用いて第1実施形態を説明する。
図1及び図2は本実施形態に係るマガジン什器300の部分拡大の側断面図であり、1つのマガジン100及びその周囲の部分を示している。このうち図1はフラップ20が起立した状態を示し、図2はフラップ20が前傾した状態を示す。
図3図1の部分拡大図であり、1つのマガジン100の前部とその周囲の部分を示している。図3において、前傾した状態のフラップ20が二点鎖線で示されている。
【0011】
図1から図5のいずれかに示すように、本実施形態に係るマガジン什器300は、マガジン100と、マガジン100が搭載される棚板211を有する収容棚200と、を備えるマガジン什器300である。
図1から図3に示すように、マガジン100は、複数の物品(例えば、たばこ商品60)が搭載される搭載部10を備えている。
搭載部10は、複数の物品を前後に並べて搭載可能な搭載部本体11と、前傾可能に搭載部本体11の前端部に軸支されているフラップ20と、を備えている。
マガジン100が基準位置に配置されている状態(図1の状態)では、フラップ20が収容棚200に支持されて起立状態となる。
マガジン100が基準位置よりも前方の前進位置に前進した状態(図2の状態)では、フラップ20が自重により前傾する。
【0012】
本実施形態によれば、図2に示すように、マガジン100を基準位置から前進位置に前進させることによって、フラップ20が自重により前傾する。フラップ20が前傾した状態では、店員等のオペレータは、搭載部本体11に搭載されているたばこ商品60を容易に取り出すことができる。
このように、本実施形態によれば、マガジン100からのたばこ商品60の取り出し作業をより容易に行うことが可能となる。
【0013】
また、本実施形態に係るマガジン100は、複数の物品(例えば、たばこ商品60)が搭載される搭載部10を備えるマガジン100である。搭載部10は、複数の物品が前後に並べて搭載される搭載部本体11と、前傾可能に搭載部本体11の前端部に軸支されているフラップ20と、を備えている。
図1に示すように、マガジン100が収容棚200に搭載されているとともに、フラップ20が収容棚200に支持されている状態では、フラップ20が起立状態となる。
図2に示すように、マガジン100が前進してフラップ20が収容棚200に支持されない状態となると、フラップ20が自重により前傾する。
【0014】
ここでいうたばこ商品60は、喫煙に供される個々の紙巻きたばこではなく、複数本の紙巻きたばこを収容している直方体状のパッケージや、紙巻たばこ以外の他のたばこ製品を収容する直方体状のパッケージを意味している。他のたばこ製品としては、嗅ぎたばこ、パイプたばこのほか、それら他のたばこ製品に用いられる吸引具等の関連物品を挙げることができる。より詳細には、他のたばこ製品としては、エアロゾル吸引器の一種である電子たばこの関連物品を挙げることができる。
【0015】
本実施形態では、各構成要素の位置関係をわかりやすく説明するために、前後左右上下等の方向を規定して説明する場合がある。すなわち、マガジン100及びマガジン什器300の正面側を前方向、背面側を後方向とする。また、水平な方向であって前後方向に対して直交する方向を横方向といい、横方向のうち、マガジン100及びマガジン什器300を正面側から視たときの左側を左方向、右側を右方向という。しかし、これらの方向の規定は便宜的なものであり、マガジン什器300及びマガジン100の製造時や使用時の方向を限定するものではない。
フラップ20の各部の位置関係は、特に断りが無い限り、フラップ20が起立している状態での位置関係を説明したものである。
また、本発明の各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要は無く、一つの構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等を許容する。
【0016】
図1から図3に示すように、マガジン100の搭載部10には、例えば、複数のたばこ商品60を縦置で一列に並べて搭載可能となっている。より詳細には、たばこ商品60は、当該たばこ商品60の長手方向が上下方向となり、当該たばこ商品60の厚み方向が前後方向となる姿勢で、搭載部10に搭載される。
ただし、本発明は、この例に限らず、搭載部10には、たばこ商品60を複数列に並べて搭載可能であってもよいし、たばこ商品60がその他の姿勢で搭載されるようになっていてもよい。
【0017】
搭載部10の具体的な構造は特に限定されないが、本実施形態の場合、搭載部10は、前後方向に長尺で上方に向けて開口している箱型の容器である。
搭載部10は、例えば、複数のたばこ商品60を前方に向けて摺動可能に支持する底部12と、左右一対の側壁部16と、前壁部22と、後壁部18と、を備えて構成されている。
底部12、側壁部16、後壁部18及び前壁部22は、例えば、それぞれ板状に形成されている。
底部12及び側壁部16は、それぞれ前後方向に長尺に形成されている。
搭載部本体11の一部分ずつによって、底部12と、左右一対の側壁部16と、後壁部18と、が構成されている。一方、フラップ20の一部分によって、前壁部22が構成されている。
【0018】
マガジン100は、更に、搭載部10に沿って前後に移動可能に設けられた押圧スライダ30と、押圧スライダ30を前方に付勢する付勢部(例えば、線材リール50)と、を備えている。
【0019】
搭載部本体11の底部12は、前端部に形成されたスロープ15を除き、概ね水平に配置されている。
底部12の横方向における中央部には、例えば、当該底部12を上下に貫通するスリット(不図示)が形成されており、当該スリットは、当該底部12の後端部から前端部に亘って前後に延在している。
底部12において、スリットを介して左右に隔てられている部分の各々には、前後に延在する突条であるガイドレール14が形成されている。つまり、底部12には、左右一対のガイドレール14が形成されている。
底部12上に搭載されたたばこ商品60は、一対のガイドレール14間に跨がった状態となり、一対のガイドレール14に沿って前後に摺動可能となる。
底部12において、スリットを介して左右に隔てられている部分の各々の前端部は、それぞれスロープ15となっている。スロープ15は、前方に向けて上り傾斜している。
このため、押圧スライダ30に押されて底部12の前端部に到達したたばこ商品60は、スロープ15に沿って上方に変位するので、当該たばこ商品60の上端の位置が、後続のたばこ商品60の上端の位置よりも高くなる。
【0020】
底部12の前端部、すなわちスロープ15の前側に隣接する部分は、水平に配置されている。以下、底部12の前端部を水平部19と称する。
水平部19の高さ位置は、スロープ15の前縁の高さ位置と等しい。
搭載部10に搭載されているたばこ商品60のうち、少なくとも先頭のたばこ商品60が、水平部19の上面に載るようになっている。このため、少なくとも先頭のたばこ商品60の上端面を水平に維持しやすく、当該たばこ商品60を搭載部10から容易に取り出せるようになっている。
搭載部本体11は、水平部19の前縁から上方に起立している前板部17を有する。前板部17の板面は、前後方向を向いている。前板部17は、押圧スライダ30に押されて底部12の前端部に到達した先頭のたばこ商品60の更なる前方移動を規制する。
【0021】
一対の側壁部16の各々は、底部12の左右両側縁から上方に起立しているとともに、底部12の左右両側縁から垂下もしている。
一対の側壁部16は、略鉛直に配置されているとともに、それらの板面が左右方向を向いており、且つ、互いに平行に対向している。
各側壁部16の下縁16bは、前後に水平に延在している。
例えば、マガジン100が収容棚200の棚板211に搭載されている状態において、下縁16bが棚板211の上面に沿って当接する。
【0022】
後壁部18は、マガジン100の後端において、鉛直に配置されており、当該後壁部18の板面が前後方向を向いている。
【0023】
搭載部本体11は、フラップ20を軸支する左右一対の軸部16aを有する。各軸部16aは、各側壁部16の外面に形成されている突起部である。左側の軸部16aは、左側の側壁部16の前端部の下端部における外面から外方向(左方)に向けて突出しており、右側の軸部16aは、右側の側壁部16の前端部の下端部における外面から外方向(右方)に向けて突出している。
一対の軸部16aの各々は、例えば、左右方向を軸方向とする円柱状に形成されている。一対の軸部16aは、互いに同軸に配置されている。
【0024】
フラップ20は、一対の軸部16aによって軸支されており、前傾する方向に揺動可能となっている。
フラップ20は、例えば、平板状の前壁部22と、それぞれ平板状の左右一対の側壁部23と、底板部24と、を備えている。
フラップ20が前傾してない通常時には、前壁部22の板面が略鉛直に起立し、当該前壁部22の板面が前後方向を向くようになっている。換言すれば、本実施形態の場合、フラップ20が起立状態となるとは、フラップ20の前壁部22が略鉛直に起立した状態となることである。
前壁部22は、側壁部16の前縁の前方に配置されている。また、前壁部22は、前板部17の前方に配置されている。
フラップ20の前壁部22は、正面視において矩形状に形成されており、当該前壁部22の上縁及び下縁が水平に配置されている。
一対の側壁部23は、板面が左右を向く板状に形成されており、前壁部22の左右両側縁部(例えば、左右両側縁部の下部)からそれぞれ後方に向けて延出(起立)している。例えば、側壁部23の側面形状は、略直角三角形状となっており、側壁部23の下部に向けて、前壁部22から後方への突出長が拡大している。各側壁部23の下縁は、水平に前後に延在している。
更に、各側壁部23の下端部には、後方に向けて突出している後方突出片23cが形成されている。
各側壁部23は、各側壁部16の外面に沿って配置されている。
底板部24は、板状に形成されており、前壁部22の下縁から後方に向けて水平に延出しているとともに、一対の側壁部23の前部における下縁間に亘って架設されている。
前壁部22の下縁の高さ位置、側壁部23の下縁の高さ位置、及び、底板部24の下面の高さ位置は、互いに等しい。
前壁部22の上縁の高さ位置は、例えば、側壁部23の上端の高さ位置よりも高い。
【0025】
左右一対の側壁部23の各々の下端部には、軸支孔23aが形成されている。
左側の側壁部23の軸支孔23aには、左側の側壁部16の軸部16aが嵌入しており、右側の側壁部23の軸支孔23aには、右側の側壁部16の軸部16aが嵌入している。これにより、フラップ20は、一対の軸部16aによって軸支されており、搭載部本体11に対して相対的に揺動可能となっている。フラップ20は、左右に水平に延在する仮想的な揺動軸を基準として、搭載部本体11に対して揺動する。
フラップ20の重心は、軸支孔23aよりも前方に位置している。
側壁部23の後方突出片23cは、軸部16a及び軸支孔23aよりも後方に配置されている。
【0026】
押圧スライダ30は、底部12に沿って前後に移動可能に、底部12に装着されている。
押圧スライダ30は、底部12に対して前後に摺動可能に底部12に装着されている摺動部31と、この摺動部31の前端部から上方に起立していてたばこ商品60を前方に押圧する押圧部32と、を備えている。
摺動部31は、底部12におけるスリットの左右縁部をそれぞれ上下から挟持することによって、底部12に対して装着されている。
このように装着された状態で、摺動部31、ひいては押圧スライダ30の全体が、スリットに沿って底部12に対して前後にスライド移動可能となっている。
押圧部32は、例えば、平板状に形成されており、その板面が前後方向を向いている。
押圧部32は、搭載部10に搭載されているたばこ商品60のうち、最後尾のたばこ商品60の背面に当接し、該たばこ商品60を前方に押すようになっている。
押圧スライダ30は、更に、押圧部32における左右縁部からそれぞれ後方に向けて延出している左右一対の補強板33を有している。一対の補強板33は、互いに対向している。
【0027】
線材リール50は、押圧スライダ30を前方に付勢する付勢部である。
線材リール50は、例えば、ケース部52と、軸方向が左右方向となるようにケース部52の内部中央部に設けられている軸部と、この軸部の軸周りにおいて回転自在にケース部52内に設けられていて線材を巻き取る円筒形状のドラムと、ドラムの内側に設けられている巻きバネと、線材と、を有する。なお、線材リール50としては、周知の構造のものを使用することができるため、線材リール50におけるケース部52以外の部分の図示を省略している。
【0028】
ケース部52は、例えば、押圧スライダ30の下部に搭載されている。
巻きバネは、例えば、その一端部が軸部に固定されているとともに、その他端部がドラムに固定されており、軸部の周囲に渦巻き状に巻回されている。
線材は、その一端部がドラムに固定され、且つドラムの周囲に巻回されており、その他端側(先端側)がケース部52の外部に導出されている。
線材の他端側は、押圧スライダ30の摺動部31に形成された通孔から摺動部31の前方に引き出されている。引き出された線材の先端部(他端部)は、底部12の水平部19の下側をくぐり抜けて、フラップ20に固定されている。
なお、線材リール50の線材は、水平部19と摺動部31との間において、ガイドレール14上に支持されるたばこ商品60の下端面よりも低い位置にて前後方向に延在している。このため、ガイドレール14により支持されるたばこ商品60と線材とが互いに干渉しないようになっている。
【0029】
線材リール50の巻きバネは、線材をドラムに巻き取ることで当該線材をケース部52内に引き込む方向へと、ドラムを付勢している。すなわち、巻きバネの付勢によりドラムがケース部52に対して相対的に回転することで、線材がドラムに巻き取られることによって、線材がケース部52内に引き込まれるとともに、押圧スライダ30が前方に移動する。逆に、押圧スライダ30を後方に移動させると、巻きバネの付勢に抗して線材がケース部52から引き出される。
このため、線材リール50は、巻きバネの付勢力によって、押圧スライダ30を前方に引っ張っている(付勢している)。
この引っ張り力(付勢力)により、押圧スライダ30の押圧部32が最後尾のたばこ商品60の背面を前方に押すようになっている。
先頭のたばこ商品60が搭載部10から取り出されると、押圧スライダ30は、線材リール50の付勢力によって残りのたばこ商品60を前方に移動させる。
【0030】
例えば、線材リール50の線材の先端部は、留め具(不図示)に連結されており、この留め具がフラップ20の底板部24に形成された係止フックに係止されることによって、線材の先端部がフラップ20に固定されている。
なお、フラップ20の前傾動作は、フラップ20の自重のみによって行われてもよいし、線材リール50によりフラップ20を後方に牽引する力がフラップ20の自重による前傾動作をアシストする(促進する)ようになっていてもよい。
【0031】
なお、本実施形態では、巻きバネの他にケース部52、ドラム及び線材等を備える線材リール50によって付勢部が構成されている例を説明するが、本発明は、この例に限らず、巻きバネ単体により付勢部が構成されていてもよい。
【0032】
フラップ20が基準位置に配置されている通常時には、フラップ20は、棚板211により支持されており、起立した状態に維持されるようになっている。
より詳細には、フラップ20が基準位置に配置されている通常時には、例えば、前壁部22の下縁、側壁部23の下縁又は底板部24の下面が、マガジン100を支持している棚板211の上面に沿って当接する。
【0033】
本実施形態の場合、マガジン100が前進位置に前進することによるフラップ20の前傾動作は、当該マガジン100を支持している棚板211よりもフラップ20が前方に迫り出すことによって行われる。
フラップ20が棚板211よりも前方に迫り出すとは、必ずしもフラップ20の全体が棚板211の前縁よりも前方に迫り出すことに限らず、フラップ20の少なくとも一部分が棚板211の前縁よりも前方に迫り出すことを意味する。
ここでいうフラップ20の少なくとも一部分は、フラップ20において、フラップ20を搭載部本体11に対して軸支している軸支部(軸部16a及び軸支孔23a)よりも前方の部分の、少なくとも一部分又は全体である。
【0034】
フラップ20が前傾した状態においては、フラップ20の下端が搭載部本体11の下端よりも下に位置するようになっている。よって、マガジン100が前進位置に前進した状態ではフラップ20が自重により前傾する構成を容易に実現することができる。
【0035】
本実施形態の場合、側壁部16の外面には、フラップ20の揺動角度を所定角度に規制する揺動規制部161が形成されている。
揺動規制部161は、例えば、起立時当接部161aと、前傾時当接部161bと、を有する。
起立時当接部161a及び前傾時当接部161bは、それぞれ側壁部16の外面に沿って直線状に延在するリブである。
フラップ20が起立した状態においては、側壁部23の傾斜している後縁23bが、起立時当接部161aの前面に対して当接する(図1)。これにより、前壁部22が後方に押し込まれた際において、前壁部22の後傾が抑制される。
フラップ20が前傾した状態においては、側壁部23の後方突出片23cの上縁が、前傾時当接部161bの下面に対して当接する(図2)。これにより、フラップ20が前傾した状態において、フラップ20の角度が所定角度に維持され、フラップ20の更なる前傾が規制される。
【0036】
マガジン100が前進位置から基準位置に押し込まれると、フラップ20が収容棚200から受ける反力により起立状態に復帰するようになっている。
本実施形態の場合、マガジン100が前進位置から基準位置に押し込まれる過程で、フラップ20の側壁部23の下縁又は底板部24の下面が、当該マガジン100が搭載されている棚板211の前端面の上縁から受ける反力によって、フラップ20が起立状態に復帰する。
【0037】
マガジン什器300は、たばこ商品60が外部から視認可能な状態でたばこ商品60を収容するものであってもよいが、本実施形態の場合、マガジン什器300は、たばこ商品60が外部から実質的に視認できない状態で収容する。
【0038】
図4に示すように、マガジン什器300は、複数段(例えば7段)の棚板211を有する収容棚200と、棚板211により支持されている複数のマガジン100と、を備えて構成されている。
各段の棚板211には、互いに横並びに複数(例えば8つ)のマガジン100が搭載され、正面視において、複数のマガジン100がマトリクス状に配置されるようになっている。
複数のマガジン100が棚板211上に横並びに搭載された状態で、各マガジン100は等間隔に配置されるようになっている。
【0039】
収容棚200は、例えば、左右一対の側壁212と、後壁213と、天板214と、を備えている。複数段の棚板211の各々は、左右の側壁212間に架設されている。天板214は、左右の側壁212の上縁間に架設されている。
棚板211は、平面視矩形状に形成されており、棚板211の前縁は左右に直線状に延在している。
天板214は、平面視矩形状に形成されており、天板214の前縁は左右に直線状に延在している。
側壁212は、側面視矩形状に形成されており、側壁212の前縁は上下に直線状に延在している。
前後方向において、棚板211の前縁、天板214の前縁、及び、側壁212の前縁は、互いに同じ位置に配置されている。
収容棚200は、各段毎に前面側に開放しており、棚板211上のマガジン100を収容棚200の前面側に取り出したり、収容棚200の前面側から棚板211上にマガジン100を挿入して配置したりすることが可能となっている。
【0040】
なお、マガジン什器300は、左右に並んで配置された複数の収容棚200を備えていてもよい。この場合、互いに隣り合う収容棚200がそれぞれ個別に側壁212を備えていてもよいし、互いに隣り合う収容棚200がそれらの間に位置する側壁212を共有していてもよい。
【0041】
棚板211に搭載された複数のマガジン100がそれぞれ基準位置に配置されている状態では、各マガジン100のフラップ20の前壁部22は、互いに面一となっている。
更に、前壁部22は、例えば、棚板211、側壁212及び天板214の前端面と面一となっている。これにより、各マガジン100が基準位置に配置されている状態では、マガジン什器300の前面の全体が、のっぺりとした平面状となっている。
なお、フラップ20、棚板211、側壁212及び天板214は、互いに同色(例えば白色)に統一されていることも好ましい。
【0042】
フラップ20の前壁部22の上下寸法は、マガジン100の横幅寸法よりも大きいことが好ましい。
前壁部22の上縁の位置は、押圧スライダ30の上縁(押圧部32の上縁)の位置よりも高いことが好ましい。
フラップ20は、例えば、不透明な(可視光に対して不透明な)樹脂により構成されている。
前壁部22の上縁の位置は、側壁部16の上縁の位置よりも高いことが好ましい。また、押圧スライダ30の上縁の位置は、側壁部16の上縁の位置よりも高いことが好ましい。
フラップ20が起立した状態では、前壁部22は、正面視にて、マガジン100における前壁部22以外の部分の実質的に全体を覆っている。
そして、正面視において、マガジン100上のたばこ商品60が前壁部22に隠れるようにできる。このため、搭載部10に搭載されたたばこ商品60をマガジン100の正面側から実質的に視認できないようにすることができる。
【0043】
また、図5に示すように、正面視におけるフラップ20の周囲に実質的に隙間が無い状態で、マガジン100が基準位置に配置されるようになっている。換言すれば、マガジン100が基準位置に配置されている状態において、正面視におけるフラップ20の周囲の隙間が実質的に存在しないようになっている。
前壁部22の上縁並びに下縁と棚板211又は天板214との間隙、及び、前壁部22の左右の側縁と側壁212又は隣のフラップ20の前壁部22の側縁との間隙が、それぞれ実質的に存在しないようになっている。
これらの間隙が実質的に存在しないとは、間隙が1cm以下であることが好ましく、0.5cm以下であることが更に好ましい。
【0044】
図1及び図2に示すように、本実施形態の場合、収容棚200の後端部には、各マガジン100毎に測距センサ240が設けられている。測距センサ240は、例えば、後壁213の前方において、棚板211の上面から立設されている。
測距センサ240は、例えば、光学式のものであり、前方に向けて光を照射する発光部241と、発光部241から照射された光の反射光を受光する受光部(不図示)と、を有する。測距センサ240の測定方式は、三角測距式であってもよいし、光が照射されてから受光されるまでの時間差を距離に換算する方式であってもよい。また、測距センサ240は、光学式のものに限らず、超音波式のものであってもよい。
測距センサ240は、例えば、当該測距センサ240と押圧スライダ30との距離、当該測距センサ240と線材リール50のケース部52との距離、又は、当該測距センサ240と最後尾のたばこ商品60との距離を検出する。
各測距センサ240による検出結果は、後述する制御部80(図6)に入力される。
【0045】
本実施形態の場合、マガジン100の後部と収容棚200の後壁213との間にラッチ70が設けられている。
ラッチ70は、本体部71と、本体部71に対して前後方向に突没する突没部72と、を有する。
一例として、本体部71は、測距センサ240の前面に設けられている。ただし、本体部71は、後壁213の前面に設けられていてもよい。
ラッチ70としては、例えば、周知のマグネットラッチを用いることができる。
ラッチ70は、突没部72が本体部71の前方に向けて突出可能な姿勢で設けられている。
マガジン100の後壁部18の背面には、突没部72の先端部に対して磁力により吸着する吸着部73が設けられている。
突没部72の先端部と吸着部73との一方は、磁石により構成されており、他方は、当該磁石に対して吸着可能な磁性体又は磁石により構成されている。
ラッチ70の本体部71は、図示しないラッチ機構とバネを備えている。
突没部72がバネの付勢に抗して本体部71に対して後方に1回押し込まれると、ラッチ機構の働きによって、突没部72が本体部71に対して後方に押し込まれた状態(以下、押込状態)に維持される(図1)。突没部72が本体部71に対して再び後方に押し込まれると、ラッチが解除されて、突没部72はバネの付勢に従って本体部71から前方に突出した状態(以下、突出状態)となる(図2)。更に、再度、突没部72が本体部71に対して後方に押し込まれると、突没部72は押し込み状態に維持される。
【0046】
本実施形態の場合、マガジン100が収容棚200から取り外されていない状態では、突没部72の先端部はマガジン100の吸着部73に対して吸着している。すなわち、マガジン100がラッチ70を介して収容棚200と連結されている。
図1に示すように、マガジン100が基準位置に配置されている状態では、突没部72は押込状態となっている。
図2に示すように、マガジン100が前進位置に配置されている状態では、突没部72は突出状態となっている。
オペレータがフラップ20の前壁部22の下部を後方に押圧することによってマガジン100を後方に押し込む動作を行う度に、ラッチ70の突没部72が突没を繰り返し、マガジン100が基準位置と、基準位置よりも前方の突出位置とに交互に変位するようになっている。
ラッチ70のバネの弾性力は、たばこ商品60が搭載されたマガジン100を突出位置まで前方に押し出すことが可能な程度に設定されている。なお、マガジン100が前進する際には、例えば、側壁部16の下縁16bが棚板211の上面に沿って摺動する。
【0047】
このように、本実施形態の場合、マガジン100の後部と収容棚200の後壁213との間に、前後方向に突没する突没部72を有するラッチ70が設けられており、マガジンの押し込み動作を行う度に、ラッチ70の突没部72が突没し、マガジン100が基準位置と基準位置よりも前方の突出位置とに交互に変位するようになっている。
これにより、フラップ20の周囲に実質的に隙間が無い構成においても、マガジン100を前方に移動させてマガジン100からたばこ商品60を取り出す動作を容易に行うことができる。
【0048】
なお、本実施形態の場合、突出位置は、前進位置と同じである。ただし、本発明は、この例に限らず、突出位置は前進位置よりも後方の位置であってもよい。すなわち、前進位置では、ラッチ70とマガジン100との連結が解除されるようになっていてもよい。
【0049】
本実施形態の場合、基準位置のマガジン100を後方に押し込むことによって、ラッチ70によりマガジン100を前進位置に押し出すことができるとともに、この押し出し動作に連動して、フラップ20が前傾する。
よって、マガジン100からのたばこ商品60を取り出しをより容易に行うことができる。
【0050】
図1に示すように、マガジン100は、更に、後述する検出センサ86により検出される被検出部91を有する。被検出部91は、例えば、平面視において、ラッチ70と重ならない位置に配置されている。
【0051】
ここで、基準位置では、フラップ20の前面(前壁部22の前面)と収容棚200の前端(例えば、棚板211の前縁、天板214の前縁、及び、側壁212の前縁)とが互いに面一となるようになっている。
そして、突出位置では、マガジン100内の先頭のたばこ商品60の少なくとも一部分が収容棚200の前端よりも前方に位置するようになっている。
よって、ラッチ70によりマガジン100を突出位置(本実施形態の場合、前進位置)に押し出した状態では、容易にマガジン100からたばこ商品60を取り出すことができる。
【0052】
たばこ商品60は、銘柄ごとに、互いに異なるマガジン100に収容される。なお、同一銘柄のたばこ商品60が複数のマガジン100にそれぞれ収容されてもよい。
【0053】
図4に示すように、収容棚200は、個々のマガジン100と対応して配置された複数の第1表示部221と、第1表示部221とは別の第2表示部271と、を備えている。
一例として、棚板211の前端面において、各マガジン100の下側に位置する部位に、第1表示部221が設けられている。
図4の例では、上から3段目の棚板211の下部には、左右に長尺な表示パネル270が設けられており、この表示パネル270に第2表示部271が設けられている。
【0054】
図6に示すように、マガジン什器300は、当該マガジン什器300の動作制御を行う制御部80を備えている。
制御部80は、制御用プログラムを記憶保持しているROM82と、この制御用プログラムに従って制御動作を実行するCPU81と、CPU81の作業領域などとして機能するRAM83と、を備えている。
マガジン什器300は、更に、不揮発性メモリである記憶部85と、マガジン100が基準位置に配置されている場合に被検出部91を検出する検出センサ86と、報知動作を行うスピーカ等の報知部87と、を備えている。
記憶部85には、各銘柄のたばこ商品60が複数のマガジン100のうちいずれのマガジン100に収容されているのかを示す情報が記憶されている。この情報は、より詳細には、例えば、たばこ商品60の銘柄と、当該銘柄のたばこ商品60を収容しているマガジン100と対応する第1表示部221と、の対応関係を示すものである。
【0055】
例えば、操作タブレットなどの図示しない操作部がマガジン什器300に併設されているか、又は、収容棚200に図示しない操作部が設けられている。
購買客又は店員が操作部に対して所定の操作を行うことにより、購買するたばこ商品60の銘柄の指定と購買数の指定が可能となっている。
操作部に対する操作により銘柄及び購買数が指定されると、制御部80は、指定された銘柄のたばこ商品60が搭載されているマガジン100と対応する第1表示部221に表示動作(例えば、発光するなど)を行わせるとともに、購買数の表示動作を第2表示部271に行わせる。このうち、第1表示部221の動作制御に際しては、制御部80は、記憶部85の記憶内容を参照し、指定された銘柄と対応する第1表示部221(指定された銘柄のたばこ商品60を収容しているマガジン100と対応する第1表示部221)を発光させる。
【0056】
図4においては、上から2段目の棚板211に支持されているマガジン100のうち左から2番目のマガジン100に、指定された銘柄のたばこ商品60が搭載されている場合の動作例を示しており、当該マガジン100と対応する第1表示部221である第1表示部221aが発光している状態を示す。なお、便宜的に第1表示部221aにはハッチングを付している。
店員は、このような発光表示を確認することによって、たばこ商品60を取り出すべきマガジン100の位置を速やかに認識することができる。
また、図4においては、購買数が2個の場合を示しており、第2表示部271では「02」との表示報知が行われている。店員は、このような表示報知を確認することによって、たばこ商品60を取り出すべき個数を速やかに認識することができる。
【0057】
ここで、コンビニエンスストアなどの店舗においては、販売カウンタに複数の販売端末が設置されており、複数人の店員により並行して販売処理を行うことができるようになっていることが一般的であり、販売端末毎に、異なる店員が販売業務を担当するようになっている。
こうした場合、たばこ商品60を取り出すべきマガジン100の位置や個数だけでなく、取り出すべきたばこ商品60が、複数の販売端末のうちいずれの販売端末での販売用であるかを示す情報を、第2表示部271にて報知することが好ましい。
例えば、図4に示すように、「02」、「1」との表示報知を行うことによって、複数の販売端末のうち1番レジを担当する店員は、第1表示部221aと対応するマガジン100から2個のたばこ商品60を取り出して販売する業務が自分の担当業務であることを容易に認識することができる。
【0058】
制御部80は、検出センサ86により被検出部91が検出されない非検出状態となると、マガジン100が基準位置から前進位置に移動したと認識する。更に、制御部80は、基準位置から前進位置へのマガジン100の移動の履歴を記憶部85に記憶させる。すなわち、マガジン什器300は、基準位置から前進位置へのマガジン100の移動の履歴を記憶保持する動作履歴情報記憶部(記憶部85)を備える。
また、マガジン什器300は、マガジン100が基準位置に配置されているか否かを検出する検出部(検出センサ86、被検出部91及び制御部80により構成される)を備える。
よって、マガジン什器300の管理者は、例えば、たばこ商品60の銘柄及び購買数の指定操作が行われていないにもかかわらず、マガジン100が前進位置に移動したことなどを認識することができる。
【0059】
制御部80は、マガジン100が基準位置から前進位置に移動した後、基準位置に復帰する前に所定条件が成立した場合に、報知部87に報知動作を行わせる。所定条件の成立とは、例えば、所定時間(例えば、1分間など)の経過である。
すなわち、マガジン什器300は、マガジン100が基準位置から前進位置に移動した後、基準位置に復帰する前に所定条件が成立した場合に、報知動作を行う報知部87を備える。
よって、基準位置へのマガジン100の仕舞い忘れが生じた場合に、その旨をオペレータに報知することができる。
【0060】
次に、動作を説明する。
【0061】
マガジン什器300の使用時には、図4に示すように、各マガジン100の搭載部10に複数のたばこ商品60が搭載され、各マガジン100が棚板211上に並べて配置される。各マガジン100は、基準位置に配置される。
【0062】
店員又は購買客による操作を操作部が受け付けると、マガジン什器300は、指定された銘柄のたばこ商品60を収容しているマガジン100と対応する第1表示部221を発光させるとともに、第2表示部271において、たばこ商品60の販売処理を行うべき販売端末の番号(レジ番号)と、販売すべきたばこ商品60の個数と、の表示報知を行う。
これにより、店員は、指定された銘柄のたばこ商品60を収容しているマガジン100の位置と、その販売処理を行うべき販売端末の番号と、販売すべきたばこ商品60の個数と、を速やかに認識することができる。
【0063】
店員は、指定された銘柄のたばこ商品60を収容しているマガジン100のフラップ20の前壁部22の下部を後方に押し込む。すると、ラッチ70によって、マガジン100が基準位置から突出位置(本実施形態の場合、前進位置)に押し出される。よって、フラップ20が自重により前傾するので、店員は、当該マガジン100から必要数のたばこ商品60を取り出すことができる。
店員は、マガジン100からたばこ商品60を取り出した後、マガジン100を基準位置に押し込んだ後で、対応する販売端末においてたばこ商品60の販売処理を行う。
【0064】
制御部80は、測距センサ240による検出結果に基づいて、各マガジン100におけるたばこ商品60の残個数を監視する。制御部80は、残個数が所定の閾値以下となった場合には、マガジン100へのたばこ商品60の補充を促す表示報知を第1表示部221に行わせる。たばこ商品60の補充を促す表示報知の際には、指定された銘柄のたばこ商品60を収容しているマガジン100と対応する第1表示部221を発光させる際とは異なる発光態様(例えば異なる発光色)で第1表示部221を発光させることが好ましい。
【0065】
〔第2実施形態〕
次に、図7(a)及び図7(b)を用いて第2実施形態を説明する。
本実施形態に係るマガジン什器300は、マガジン100の構造が以下に説明する点で上記の第1実施形態と相違しており、その他の点では、上記の第1実施形態と同様に構成されている。
【0066】
図7(a)及び図7(b)に示すように、本実施形態の場合、収容棚200は、例えば各マガジン100の左右両側方に配置されている側方壁250を有する。側方壁250とマガジン100の側壁部16とがガイド機構により相互に連結されており、このガイド機構によって、マガジンの進退動作がガイドされるようになっている。
これにより、マガジン100を所望の方向(本実施形態の場合、前後方向)に進退動作させることができる。
【0067】
より詳細には、側方壁250は、板面が左右方向を向く板状に形成されており、鉛直に配置されている。側方壁250は、棚板211の上面から上方に立設されている。
側方壁250は、板状の本体部251と、本体部251に形成されているガイド孔253と、を有する。ガイド孔253は、前後に長尺に形成されている。一例として、本体部251には、前後一対のガイド孔253が形成されており、一対のガイド孔253は、互いに同一直線上に配置されている。
一方、マガジン100の側壁部16の外面には、例えば、前後一対の被ガイドリブ16cが形成されている。各被ガイドリブ16cは、前後に延在しており、一対の被ガイドリブ16cは、互いに同一直線上に配置されている。前側の被ガイドリブ16cは、前側のガイド孔253に入り込んで係合しており、後側の被ガイドリブ16cは、後側のガイド孔253に入り込んで係合している。
マガジン100が進退動作する際には、各被ガイドリブ16cが各ガイド孔253により前後にガイドされる。
ガイド孔253と被ガイドリブ16cとによりガイド機構が構成されている。
側方壁250は、マガジン100の側壁部16に近接した位置に配置されているか、又は、側壁部16に当接している。
【0068】
なお、収容棚200からのマガジン100の取り出しは、例えば、マガジン100の一対の側壁部16を、互いに近づく方向に撓ませて、各ガイド孔253に対する各被ガイドリブ16cの係合を解除させた状態で行われる。
【0069】
また、本実施形態の場合、フラップ20の側壁部23の形状及び配置が第1実施形態と相違している。
側壁部23は、前壁部22の側縁部から後方に向けて延出(起立)している点は、第1実施形態と同様であるが、側壁部23の下端の高さ位置は、前壁部22の下端の高さ位置よりも高い。
本実施形態の場合、フラップ20は、底板部24を有していない。
また、本実施形態の場合、搭載部10の側壁部16は、揺動規制部161を有していない。
【0070】
本実施形態の場合、フラップ20に形成されている係合部230と、収容棚200に形成されている被係合部260と、が相互に係合している。
より詳細には、係合部230は、側壁部23の下縁に形成されており、被係合部260は、側方壁250の前端部の上縁に形成されている。
被係合部260は、斜め上前方に向けて凸に湾曲しており、フラップ20が基準位置から前進位置に前傾する際(図7(a)から図7(b)の動作の際)には、係合部230が被係合部260に対して相対的に斜め下前方に摺動するようになっている。
逆に、マガジン100が前進位置から基準位置に押し込まれて、フラップ20が収容棚200から受ける反力により起立状態に復帰する際(図7(b)から図7(a)の動作の際)には、係合部230が被係合部260に対して相対的に斜め上後方に摺動するようになっている。
これにより、フラップ20の前傾動作及び起立動作をよりスムーズに行うことができる。
しかも、前傾動作の際において、下方へのフラップ20の変位量がより大きくなるため、マガジン100からのたばこ商品60の取り出し動作をより容易に行うことができる。
【0071】
より詳細には、側壁部23の下縁は、例えば、それぞれ直線状に形成されている第1直線部231及び第2直線部232と、第1直線部231と第2直線部232との境界部に位置する屈曲部233と、を有する。
例えば、第1直線部231は、前壁部22から斜め上後方に延出しており、後方に向けて上り傾斜している。第2直線部232は、第1直線部231よりも後方において水平に延在している。
側壁部23の下縁は、屈曲部233において曲線状に滑らかに屈曲している。
係合部230は、例えば、第2直線部232により構成されている。ただし、係合部230は、屈曲部233を含んで構成されていてもよいし、屈曲部233及び第1直線部231を含んで構成されていてもよい。
なお、本実施形態の場合、軸支孔23aは、側壁部23の後端部に形成されている。第2直線部232は、例えば、側壁部23の下縁において軸支孔23aよりも前方の部分から、軸支孔23aの下方の部分に亘って延在している。
【0072】
一方、被係合部260は、例えば、それぞれ直線状に形成されている第1直線部261及び第2直線部262と、第1直線部261と第2直線部262との境界部に位置する屈曲部263と、を有する。
第1直線部261は、例えば、側方壁250の前縁の上端から後方に向けて上り傾斜している。第2直線部262は、第1直線部261よりも後方において水平に延在している。
被係合部260は、屈曲部263において曲線状に滑らかに屈曲している。
なお、被係合部260は、側方壁250における被係合部260よりも後方の部分よりも、低段に配置されている。
【0073】
図7(a)に示すように、フラップ20が起立している通常時には、被係合部260の第2直線部262に沿ってフラップ20の第2直線部232が当接している。このため、フラップ20が安定的に収容棚200の側方壁250によって支持される。
マガジン100が基準位置(図7(a)の位置)から前進位置(図7(b)の位置)に移動する際には、フラップ20が前傾動作が行われる。
フラップ20の前傾動作は、例えば、第2直線部232が第2直線部262に対して相対的に前方に摺動する動作と、第2直線部232が屈曲部263に対して斜め下前方に摺動する動作とを経て、第2直線部232が第1直線部261に沿って当接した段階で終了する。このため、フラップ20が前傾した状態においても、フラップ20が安定的に側方壁250によって支持される。
図7(b)に示すように、フラップ20が前傾した状態において、軸部16a及び軸支孔23aは、被係合部260の屈曲部263の上方に位置しているか、又は、屈曲部263よりも前方に位置している。
マガジン100が前進位置から基準位置に押し込まれると、フラップ20が収容棚200の側方壁250から受ける反力により起立状態に復帰する。フラップ20が起立状態に復帰する際の動作は、前傾動作とは逆の動作となる。
【0074】
本発明は上述の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。
【0075】
例えば、マガジン100は、互いに並列に配置されているとともに一体化された複数の搭載部本体11を備えていてもよい。なお、複数の搭載部本体11が共通のトレー上に保持されることによって、相互に一体化されていてもよい。
この場合、例えば、複数の搭載部本体11に対して共通の1つの幅広のフラップ20が設けられている。このため、正面視において、隣り合う搭載部本体11どうしの間に間隙が存在しない構造のマガジン什器300を提供することができる。
この場合、例えば、複数の搭載部本体11のうち左右両端の搭載部本体11と収容棚200の後壁213との間にそれぞれラッチ70が設けられている。これにより、ラッチ70の突没部72が本体部71から突出する際、並びに、ラッチ70の突没部72が本体部71に没する際において、より正確にマガジン100を前後方向に移動させることができる。よって、マガジン100が基準位置に配置されている状態において、マガジン100の前面、すなわち前壁部22をより正確に収容棚200の前端と面一にさせることができる。
【0076】
本実施形態は以下の技術思想を包含する。
(1)マガジンと、前記マガジンが搭載される棚板を有する収容棚と、を備えるマガジン什器であって、
前記マガジンは、複数の物品が搭載される搭載部を備え、
前記搭載部は、前記複数の物品を前後に並べて搭載可能な搭載部本体と、前傾可能に前記搭載部本体の前端部に軸支されているフラップと、を備え、
前記マガジンが基準位置に配置されている状態では、前記フラップが前記収容棚に支持されて起立状態となり、
前記マガジンが前記基準位置よりも前方の前進位置に前進した状態では、前記フラップが自重により前傾するマガジン什器。
(2)前記マガジンが前記前進位置から前記基準位置に押し込まれると、前記フラップが前記収容棚から受ける反力により前記起立状態に復帰する(1)に記載のマガジン什器。
(3)前記フラップが前傾した状態において、前記フラップの下端が前記搭載部本体の下端よりも下に位置する(1)又は(2)に記載のマガジン什器。
(4)正面視における前記フラップの周囲に実質的に隙間が無い状態で、前記マガジンが前記基準位置に配置される(1)から(3)のいずれか一項に記載のマガジン什器。
(5)前記フラップに形成されている係合部と、前記収容棚に形成されている被係合部と、が相互に係合しており、
前記被係合部は、斜め上前方に向けて凸に湾曲しており、
前記フラップが前傾する際には、前記係合部が前記被係合部に対して相対的に斜め下前方に摺動する(1)から(4)のいずれか一項に記載のマガジン什器。
(6)前記収容棚は、前記マガジンの側方に配置されている側方壁を有し、
前記側方壁と前記マガジンの側壁部とがガイド機構により相互に連結されており、
前記ガイド機構によって、前記マガジンの進退動作がガイドされる(1)から(5)のいずれか一項に記載のマガジン什器。
(7)前記基準位置から前記前進位置への前記マガジンの移動の履歴を記憶保持する動作履歴情報記憶部を備える(1)から(6)のいずれか一項に記載のマガジン什器。
(8)前記マガジンが前記基準位置から前記前進位置に移動した後、前記基準位置に復帰する前に所定条件が成立した場合に、報知動作を行う報知部を備える(1)から(7)のいずれか一項に記載のマガジン什器。
(9)前記マガジンが前記基準位置に配置されているか否かを検出する検出部を備える(1)から(8)のいずれか一項に記載のマガジン什器。
(10)前記マガジンの後部と前記収容棚の後壁との間に、前後方向に突没する突没部を有するラッチが設けられており、
前記マガジンの押し込み動作を行う度に、前記ラッチの前記突没部が突没し、前記マガジンが前記基準位置と前記基準位置よりも前方の突出位置とに交互に変位するようになっている、(1)から(9)のいずれか一項に記載のマガジン什器。
(11)前記基準位置では前記フラップの前面と前記収容棚の前端とが互いに面一となり、
前記突出位置では前記マガジン内の先頭の前記物品の少なくとも一部分が前記収容棚の前端よりも前方に位置する(10)に記載のマガジン什器。
(12)複数の物品が搭載される搭載部を備えるマガジンであって、
前記搭載部は、
前記複数の物品が前後に並べて搭載される搭載部本体と、
前傾可能に前記搭載部本体の前端部に軸支されているフラップと、
を備え、
当該マガジンが収容棚に搭載されているとともに、前記フラップが前記収容棚に支持されている状態では、前記フラップが起立状態となり、
前記マガジンが前進して前記フラップが前記収容棚に支持されない状態となると、前記フラップが自重により前傾するマガジン。
【符号の説明】
【0077】
10 搭載部
11 搭載部本体
12 底部
14 ガイドレール
15 スロープ
16 側壁部
16a 軸部
16b 下縁
16c 被ガイドリブ
161 揺動規制部
161a 起立時当接部
161b 前傾時当接部
17 前板部
18 後壁部
19 水平部
20 フラップ
22 前壁部
23 側壁部
23a 軸支孔
23b 後縁
23c 後方突出片
230 係合部
231 第1直線部
232 第2直線部
233 屈曲部
24 底板部
30 押圧スライダ
31 摺動部
32 押圧部
33 補強板
50 線材リール
52 ケース部
60 たばこ商品
70 ラッチ
71 本体部
72 突没部
73 吸着部
80 制御部
81 CPU
82 ROM
83 RAM
84 報知指令取得部
85 記憶部(動作履歴情報記憶部)
86 検出センサ
87 報知部
91 被検出部
100 マガジン
200 収容棚
211 棚板
212 側壁
213 後壁
214 天板
221、221a 第1表示部
240 測距センサ
241 発光部
250 側方壁
251 本体部
253 ガイド孔
260 被係合部
261 第1直線部
262 第2直線部
263 屈曲部
270 表示パネル
271 第2表示部
300 マガジン什器
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7