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特許7101192さまざまな閉鎖要素のためのモジュール式閉鎖装置
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  • 特許-さまざまな閉鎖要素のためのモジュール式閉鎖装置 図1
  • 特許-さまざまな閉鎖要素のためのモジュール式閉鎖装置 図2A
  • 特許-さまざまな閉鎖要素のためのモジュール式閉鎖装置 図2B
  • 特許-さまざまな閉鎖要素のためのモジュール式閉鎖装置 図2C
  • 特許-さまざまな閉鎖要素のためのモジュール式閉鎖装置 図3A
  • 特許-さまざまな閉鎖要素のためのモジュール式閉鎖装置 図3B
  • 特許-さまざまな閉鎖要素のためのモジュール式閉鎖装置 図3C
  • 特許-さまざまな閉鎖要素のためのモジュール式閉鎖装置 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-06
(45)【発行日】2022-07-14
(54)【発明の名称】さまざまな閉鎖要素のためのモジュール式閉鎖装置
(51)【国際特許分類】
   E05B 9/04 20060101AFI20220707BHJP
   E05B 5/00 20060101ALI20220707BHJP
【FI】
E05B9/04
E05B5/00 B
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2019556635
(86)(22)【出願日】2018-03-08
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-06-18
(86)【国際出願番号】 EP2018000093
(87)【国際公開番号】W WO2018192676
(87)【国際公開日】2018-10-25
【審査請求日】2021-02-22
(31)【優先権主張番号】20201700285.8
(32)【優先日】2017-04-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】515302978
【氏名又は名称】ディラック ディーター ラムザウアー コンストルクチオンセレメンテ ゲーエムベーハー
【氏名又は名称原語表記】DIRAK DIETER RAMSAUER KONSTRUKTIONSELEMENTE GMBH
(74)【代理人】
【識別番号】100095614
【弁理士】
【氏名又は名称】越川 隆夫
(72)【発明者】
【氏名】セム オルケイ
(72)【発明者】
【氏名】ブルクハルト ハーマン
【審査官】野尻 悠平
(56)【参考文献】
【文献】独国特許出願公開第04210588(DE,A1)
【文献】特表平09-512074(JP,A)
【文献】特開2010-144464(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05B 9/04
E05B 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィンガレバー、プレートシリンダ、プロファイルシリンダ、プロファイルハーフシリンダなど、さまざまな閉鎖要素(14)のための、枢動レバー(10)を凹部(30)にロックするためのモジュール式閉鎖装置であって、前記閉鎖要素(14)は前記凹部(30)または前記枢動レバー(10)に配置されたレセプタクル(50)に、前方または後方のどちらか一方から、挿入および固締可能である、閉鎖装置において、前記閉鎖装置は、さまざまなレセプタクル(50)のために異なるデザインを有する、前記閉鎖装置に適合化された交換可能インサート(18)を有し、前記閉鎖装置は、前記交換可能インサート(18)を前記凹部(30)または前記枢動レバー(10)に挿入できるように、および前記交換可能インサート(18)が挿入された前記凹部(30)または前記枢動レバー(10)をドア扉に、前記ドア扉の開口部またはこれに類するものを通して、差し込めるように、更にはキャップ(12)によって固締できるように、前記交換可能インサート(18)のガイド(46)と連携し、前記交換可能インサート(18)は、前記閉鎖装置の表面(22)に固定的に取り付けられた、したがって常にこれと共に交換される必要がある、レバーフック(20)を特徴とし、前記閉鎖装置の前記表面(22)は、ハンドレバー(36)の対向閉鎖面(40)と共に前記レバーフック(20)を閉じ、前記閉鎖装置の前記表面(22)は、前記閉鎖要素(14)が前記レバーフック(20)を作動させるように、ひいては前記ハンドレバー(36)を解放するように、開かれ、前記レバーフック(20)は脚ばね(26)によって開始位置に戻されるので、前記閉鎖要素(14)の更なる作動なしに、前記ハンドレバー(36)が再び閉じられる、モジュール式閉鎖装置。
【請求項2】
前記キャップ(12)は前記凹部(30)を前記ドア扉に固締する役割も果たすことを特徴とする、請求項1に記載のモジュール式閉鎖装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フィンガレバー、プレートシリンダ、プロファイルシリンダ、プロファイルハーフシリンダなど、さまざまな閉鎖要素のための、枢動レバーを凹部にロックするためのモジュール式閉鎖装置であって、閉鎖要素を凹部または枢動レバーに配置されたレセプタクルに、前方または後方のどちらか一方から、挿入および固締可能である、モジュール式閉鎖装置に関する。
【背景技術】
【0002】
保管および製作コストを簡素化するために、枢動されるレバー構造ができるだけ少なくて済むこと、および、異なる種類のプロファイルシリンダまたはプロファイルハーフシリンダなどの閉鎖要素ごとに別個の凹部または別個の制御部を設けないことが望ましい。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
1つの解決策は、さまざまなレセプタクルのために異なるデザインを有する、閉鎖装置に適合化された交換可能インサートを有する閉鎖装置をガイドと連携させることによって、交換可能インサートを凹部または枢動レバーに挿入できるように、および交換可能インサートが挿入された凹部または枢動レバーをドア扉に、このドア扉の開口部またはこれに類するものを通して、差し込めるように、更にはキャップによって固締できるように、することである。これにより、所望の閉鎖システムの対応するレセプタクルを有する交換可能インサートを枢動レバーまたは凹部に、前方または後方から、交換可能に挿入して枢動ハンドルまたは凹部に取り付けることができる。
【0004】
本発明の別の展開によると、上記種類によるさまざまな閉鎖システムのためのモジュール式閉鎖装置のための交換可能インサートであって、この交換可能インサートは、閉鎖装置の表面に固定的に取り付けられた、したがって、常にこれと共に交換する必要がある、レバーフックを特徴とし、閉鎖装置の表面は、対向閉鎖面と共にレバーを閉じ、閉鎖装置の表面は、閉鎖要素がレバーフックを作動させるように、ひいてはレバーを解放するように、開かれ、レバーフックは脚ばねによって開始位置に戻されるので、閉鎖要素の更なる作動なしに、レバーが再び閉じられる、交換可能インサートが提供される。
【0005】
ただし、代わりに、上記種類によるさまざまな閉鎖要素のためのモジュール式閉鎖装置のための交換可能インサートであって、この交換可能インサートは、閉鎖装置の表面に固定的に取り付けられた、したがって常にこれと共に交換する必要がある、レバーフックを特徴とし、閉鎖装置の表面は、対向閉鎖面と共にレバーを閉じ、閉鎖装置の表面は、閉鎖要素がレバーフックを作動させるように、ひいてはレバーを解放するように、開かれ、閉鎖要素の更なる作動によってレバーフックが再び閉じられる、交換可能インサートを提供することも可能である。
【0006】
図面に示されている複数の例示的実施形態によって、本発明をより詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明によるモジュール式閉鎖装置の一実施形態の分解図を示す。
図2A図1の構成要素から組み立てられた枢動レバー閉鎖装置を示す。
図2B図2AのA-A線に沿った断面図を示す。
図2C図2Bの領域Bの2倍拡大図を示す。
図3A図2Aの枢動レバー閉鎖装置の正面図を示す。
図3B図3AのC-C線に沿った断面図を示す。
図3C図3Bの領域Dの2倍拡大図を示す。
図4図1の枢動レバー閉鎖装置の背面の下側部分の斜視図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1では、レセプタクル50を有する交換可能インサート18で構成された、本発明による枢動レバー10を分解図で見ることができる。図1に背面から示されている閉鎖要素14は、レセプタクル50に挿入可能である。その後、レセプタクルと閉鎖要素との組み合わせは、ガイド46を介して凹部30に挿入可能である。その後、交換可能インサート18は、据付開口部を介してリアキャップ12によって、および2つのネジ49によって、固定される。この2つのネジ49は、交換可能インサート18によって閉鎖要素14に沿って形成された2つの支持部53にねじ込み可能である。閉鎖要素14は、ネジ16によって、交換可能インサート18に固定される。加えて、交換可能インサート18にはレバーフック20も存在する。レバーフック20は、閉鎖面22を介して、レバー36に引っ掛かる。レバー36には対向閉鎖面40もある。レバーフック20は、レバー36の開放を防止する。図2Cも参照されたい。図2Cは、ピン24の形態のシャフトを中心に枢動可能なレバーフック20を示している。レバー36の開放は、閉鎖要素14の作動時にのみ成功する。閉鎖要素14は、図2Bにロックシリンダ14として示されており、その摘み52によってレバーフック20を作動させる。したがって、レバー36が解放されるので、このレバー36を脚ばね48によって、レバー36がそこを中心に枢動できる、脚ばね48に通されたピン32を中心に折り畳むことによって、開放できる。
【0009】
脚ばね26はレバーフック20を再び開始位置に戻すので、閉鎖要素14の更なる作動なしに、レバー36を閉じることができる。図2Cを参照されたい。上記の機構は、交換可能インサート18にのみ存在する。
【0010】
交換可能インサート18内のレセプタクルを異なる閉鎖要素を有するレセプタクルに交換することによって、閉鎖装置をさまざまな用途に適合化できる。この目的のために、図2Bに参照符号18で示されている構成要素である交換可能インサートのみを、レバーフック20および閉鎖要素14と共に、交換する必要がある。
【0011】
ローレットピン38がシリンダ14のキーアクセスを覆うフラップ44を保持する。
【0012】
フラップばね42がばね力に抗してフラップ44の閉鎖を維持する。
【0013】
(ハンド)レバー36がピン32によって作動シャフトまたは回転板34に通常の方法で枢動可能に保持され、凹部30に回転可能に保持される。
【0014】
キャップ12は、それ自体と凹部30との間にドアパネルを挟持する。
【産業上の利用可能性】
【0015】
本発明は、制御キャビネット構造に商業的に利用可能である。
【符号の説明】
【0016】
10 枢動レバー
12 キャップ
14 閉鎖要素
16 皿ねじ
18 交換可能インサート
20 レバーフック
22 レバーフック、閉鎖面
24 ピン
26 脚ばねレバーフック
28 シャフト用保持リング
30 凹部
32 ピン
34 回転板
36 レバー
38 ローレットピン
40 レバーの閉鎖面
42 フラップばね
44 シリンダカバー
46 ガイド
48 脚ばねレバー
49 M3皿ねじ
50 レセプタクル
52 摘み
53 支持部
図1
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図3C
図4