IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 中興通訊股▲ふん▼有限公司の特許一覧

特許7101274物理ネットワーク要素ノードの仮想化方法、装置、機器及び記憶媒体
<>
  • 特許-物理ネットワーク要素ノードの仮想化方法、装置、機器及び記憶媒体 図1
  • 特許-物理ネットワーク要素ノードの仮想化方法、装置、機器及び記憶媒体 図2
  • 特許-物理ネットワーク要素ノードの仮想化方法、装置、機器及び記憶媒体 図3
  • 特許-物理ネットワーク要素ノードの仮想化方法、装置、機器及び記憶媒体 図4
  • 特許-物理ネットワーク要素ノードの仮想化方法、装置、機器及び記憶媒体 図5
  • 特許-物理ネットワーク要素ノードの仮想化方法、装置、機器及び記憶媒体 図6
  • 特許-物理ネットワーク要素ノードの仮想化方法、装置、機器及び記憶媒体 図7
  • 特許-物理ネットワーク要素ノードの仮想化方法、装置、機器及び記憶媒体 図8
  • 特許-物理ネットワーク要素ノードの仮想化方法、装置、機器及び記憶媒体 図9
  • 特許-物理ネットワーク要素ノードの仮想化方法、装置、機器及び記憶媒体 図10
  • 特許-物理ネットワーク要素ノードの仮想化方法、装置、機器及び記憶媒体 図11
  • 特許-物理ネットワーク要素ノードの仮想化方法、装置、機器及び記憶媒体 図12
  • 特許-物理ネットワーク要素ノードの仮想化方法、装置、機器及び記憶媒体 図13
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-06
(45)【発行日】2022-07-14
(54)【発明の名称】物理ネットワーク要素ノードの仮想化方法、装置、機器及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04L 41/40 20220101AFI20220707BHJP
   H04L 45/48 20220101ALI20220707BHJP
【FI】
H04L41/40
H04L45/48
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2020572830
(86)(22)【出願日】2019-05-29
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-11-11
(86)【国際出願番号】 CN2019088967
(87)【国際公開番号】W WO2020001220
(87)【国際公開日】2020-01-02
【審査請求日】2020-12-25
(31)【優先権主張番号】201810695749.0
(32)【優先日】2018-06-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】特許業務法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ワン ダージァン
(72)【発明者】
【氏名】ワン ヂェンユー
【審査官】宮島 郁美
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-015668(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第1475089(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2004/0071094(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第102783078(CN,A)
【文献】特表2013-521692(JP,A)
【文献】特表2018-505576(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0165558(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第107005557(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L12/00-13/18,41/00-69/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
物理ネットワーク要素ノードの仮想化方法であって、
トラフィックが前記物理ネットワーク要素ノードを通過するときに対応するスイッチング層にスケジューリングされ得るリンクである前記物理ネットワーク要素ノードのスケジューリングリンクに対応するスイッチング遅延リンク構造を確立するステップと、
前記スイッチング遅延リンク構造に基づいて、前記物理ネットワーク要素ノードの仮想化遅延モデルを生成するステップと、を含み、
前記スイッチング遅延リンク構造は、1つ又は複数のスイッチング遅延行列であり、
前記物理ネットワーク要素ノードのスケジューリングリンクに対応するスイッチング遅延リンク構造を確立する前記ステップは、
前記物理ネットワーク要素ノードが先頭ノード又は末尾ノードである場合、前記物理ネットワーク要素ノードのスケジューリングリンクに対応するスイッチング遅延行列を確立するステップと、
前記物理ネットワーク要素ノードが中間ノードである場合、2つずつの物理リンクの間に、前記物理ネットワーク要素ノードのスケジューリングリンクに対応するスイッチング遅延行列を確立するステップと、を含む物理ネットワーク要素ノードの仮想化方法。
【請求項2】
前記スイッチング層は、オープンシステム相互接続OSIモデル層であり、
前記物理ネットワーク要素ノードのスケジューリングリンクに対応するスイッチング遅延行列を確立する前記ステップは、
前記物理ネットワーク要素ノードのオープンシステム相互接続OSIモデル層に基づいて、複数の仮想層を確立するステップと、
前記スケジューリングリンクに基づいて、前記複数の仮想層の間に、層間適応遅延リンクを確立するステップと、
前記複数の仮想層及び前記層間適応遅延リンクに基づいて、前記スイッチング遅延行列を確立するステップと、を含む、請求項に記載の方法。
【請求項3】
前記OSIモデル層は、L0層、L1層、及びL2層を含み、前記複数の仮想層は、前記L0層に対応する第1の仮想層と、前記L1層に対応する第2の仮想層と、前記L2層に対応する第3の仮想層とを含む、請求項に記載の方法。
【請求項4】
前記第3の仮想層は、第1の仮想サブ層と第2の仮想サブ層を含み、前記複数の仮想層の間に層間適応遅延リンクを確立する前記ステップは、
前記第1の仮想層と前記第2の仮想層の間に第1の層間適応遅延リンクを確立するステップと、
前記第2の仮想層と前記第1の仮想サブ層の間に第2の層間適応遅延リンクを確立するステップと、
前記第1の仮想層と前記第2の仮想サブ層の間に第3の層間適応遅延リンクを確立するステップと、を含む、請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記物理ネットワーク要素ノードのオープンシステム相互接続OSIモデル層に基づいて複数の仮想層を確立する前記ステップは、
前記物理ネットワーク要素ノードが先頭ノード又は末尾ノードである場合、前記OSIモデル層に基づいて、それぞれ1つの仮想層を構成する複数の仮想ノードを確立するステップと、
前記物理ネットワーク要素ノードが中間ノードである場合、前記OSIモデル層に基づいて、それぞれ仮想ノードペアから構成される複数の仮想層を確立し、前記各仮想層の仮想ノードペアの間に層間適応遅延リンクを確立するステップと、を含む、請求項に記載の方法。
【請求項6】
前記仮想ノードペアは、第1の仮想ノードと第2の仮想ノードを含み、任意の2つの仮想層の間の層間適応遅延リンクは、第1の層間適応遅延リンクと第2の層間適応遅延リンクを含み、前記複数の仮想層の間に層間適応遅延リンクを確立する前記ステップは、
前記任意の2つの仮想層の第1の仮想ノードの間に前記第1の層間適応遅延リンクを確立し、前記任意の2つの仮想層の第2の仮想ノードの間に前記第2の層間適応遅延リンクを確立するステップをさらに含む、請求項に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の仮想層が1つの仮想ノードから構成されている場合、前記物理ネットワーク要素ノードの物理リンクを前記仮想ノード上に設定するステップと、
前記第1の仮想層が仮想ノードペアから構成されている場合、前記物理ネットワーク要素ノードの物理リンクを前記仮想ノードペアの2つの仮想ノード上に設定するか、又は、前記物理ネットワーク要素ノードの各物理ポートに対応する外付け仮想ノードを確立し、前記物理ネットワーク要素ノードの物理リンクを各外付け仮想ノード上に設定し、対応する外付け仮想ノードを接続するための内付け仮想リンクを前記仮想ノードペアの2つの仮想ノードのそれぞれに設定するステップと、をさらに含む、請求項3又は4に記載の方法。
【請求項8】
前記スイッチング遅延リンク構造に基づいて、前記物理ネットワーク要素ノードの仮想化遅延モデルを生成する前記ステップの後、
光トランスポートネットワーク内の各物理ネットワーク要素ノードの仮想化遅延モデルに基づいて、前記光トランスポートネットワークの仮想ネットワーク遅延トポロジーマップを生成するステップと、
前記仮想ネットワーク遅延トポロジーマップの経路分岐をトラバースし、経路遅延最適化計算を行うステップと、を含む、請求項1~のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記スイッチング遅延リンク構造は、1つ又は複数のスイッチング遅延行列であり、
経路遅延最適化計算を行う前記ステップは、
現在の経路の現在のトポロジーノードをトラバースする際に、前記現在のトポロジーノードのネクストホップトポロジーノードが前記現在のトポロジーノードと同じ物理ネットワーク要素ノードに属し、かつ異なるスイッチング遅延行列に属する場合、前記ネクストホップトポロジーノードをフィルタリングし、他のネクストホップトポロジーノードをトラバースし続けるステップを含む、請求項に記載の方法。
【請求項10】
物理ネットワーク要素ノードの仮想化装置であって、
トラフィックが前記物理ネットワーク要素ノードを通過するときに対応するスイッチング層にスケジューリングされ得るリンクである前記物理ネットワーク要素ノードのスケジューリングリンクに対応するスイッチング遅延リンク構造を確立するように構成されているスケジューリングリンクマッピングモジュールと、
前記スイッチング遅延リンク構造に基づいて、前記物理ネットワーク要素ノードの仮想化遅延モデルを生成するように構成されている生成モジュールと、を備え、
前記スイッチング遅延リンク構造は、1つ又は複数のスイッチング遅延行列であり、
前記スケジューリングリンクマッピングモジュールは、さらに、
前記物理ネットワーク要素ノードが先頭ノード又は末尾ノードである場合、前記物理ネットワーク要素ノードのスケジューリングリンクに対応するスイッチング遅延行列を確立し、
前記物理ネットワーク要素ノードが中間ノードである場合、2つずつの物理リンクの間に、前記物理ネットワーク要素ノードのスケジューリングリンクに対応するスイッチング遅延行列を確立するように構成されている物理ネットワーク要素ノードの仮想化装置。
【請求項11】
前記スイッチング層は、オープンシステム相互接続OSIモデル層であり、
前記スケジューリングリンクマッピングモジュールは、前記物理ネットワーク要素ノードのスケジューリングリンクに対応するスイッチング遅延行列を確立する際に、前記物理ネットワーク要素ノードのオープンシステム相互接続OSIモデル層に基づいて、複数の仮想層を確立し、前記スケジューリングリンクに基づいて、前記複数の仮想層の間に、層間適応遅延リンクを確立し、前記複数の仮想層及び前記層間適応遅延リンクに基づいて、前記スイッチング遅延行列を確立するように構成されている、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記OSIモデル層は、L0層、L1層、及びL2層を含み、前記複数の仮想層は、前記L0層に対応する第1の仮想層と、前記L1層に対応する第2の仮想層と、前記L2層に対応する第3の仮想層とを含む、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記第3の仮想層は、第1の仮想サブ層と第2の仮想サブ層を含み、前記スケジューリングリンクマッピングモジュールは、
前記複数の仮想層の間に層間適応遅延リンクを確立する際に、前記第1の仮想層と前記第2の仮想層の間に第1の層間適応遅延リンクを確立し、前記第2の仮想層と前記第1の仮想サブ層の間に第2の層間適応遅延リンクを確立し、前記第1の仮想層と第2の仮想サブ層の間に第3の層間適応遅延リンクを確立するように構成されている、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記スケジューリングリンクマッピングモジュールは、前記物理ネットワーク要素ノードのオープンシステム相互接続OSIモデル層に基づいて、複数の仮想層を確立する際に、前記物理ネットワーク要素ノードが先頭ノード又は末尾ノードである場合、前記OSIモデル層に基づいて、それぞれ1つの仮想層を構成する複数の仮想ノードを確立し、前記物理ネットワーク要素ノードが中間ノードである場合、前記OSIモデル層に基づいて、それぞれ仮想ノードペアから構成される複数の仮想層を確立し、前記各仮想層の仮想ノードペアの間に層間適応遅延リンクを確立するように構成されている、請求項11に記載の装置。
【請求項15】
前記仮想ノードペアは、第1の仮想ノードと第2の仮想ノードを含み、任意の2つの仮想層の間の層間適応遅延リンクは、第1の層間適応遅延リンクと第2の層間適応遅延リンクを含み、前記スケジューリングリンクマッピングモジュールは、前記複数の仮想層の間に層間適応遅延リンクを確立する際に、さらに、前記任意の2つの仮想層の第1の仮想ノードの間に前記第1の層間適応遅延リンクを確立し、前記任意の2つの仮想層の第2の仮想ノードの間に前記第2の層間適応遅延リンクを確立するように構成されている、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記第1の仮想層が1つの仮想ノードから構成されている場合、前記物理ネットワーク要素ノードの物理リンクを前記仮想ノード上に設定し、前記第1の仮想層が仮想ノードペアから構成されている場合、前記物理ネットワーク要素ノードの物理リンクを前記仮想ノードペアの2つの仮想ノード上に設定するか、又は、前記物理ネットワーク要素ノードの各物理ポートに対応する外付け仮想ノードを確立し、各外付け仮想ノード上に前記物理ネットワーク要素ノードの物理リンクを確立し、対応する外付け仮想ノードを接続するための内付け仮想リンクを前記仮想ノードペアの2つの仮想ノードのそれぞれに設定するように構成されている物理リンクマッピングモジュールをさらに備える、請求項12又は13に記載の装置。
【請求項17】
物理ネットワーク要素ノードの仮想化コンピュータプログラムを記憶したメモリと、前記コンピュータプログラムを実行することで、請求項1~のいずれか1項に記載の方法のステップを実現するように構成されているプロセッサとを備える物理ネットワーク要素ノード機器。
【請求項18】
少なくとも1つのプロセッサによって実行されることで、請求項1~のいずれか1項に記載の方法のステップを実現する物理ネットワーク要素ノードの仮想化コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、出願番号が201810695749.0、出願日が2018年06月29日の中国特許出願に基づいて提案されたものであり、該中国特許出願の優先権を主張しており、該中国特許出願の全内容は参考として本出願に取り入れている。
【0002】
本発明は、通信技術分野に関するがこれに限定されるものではなく、特に物理ネットワーク要素ノードの仮想化方法、装置、機器、及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
第5世代移動通信技術(5th-Generation、5G)のネットワークトラフィックは、クロック精度、遅延、信頼性などの性能指標のいずれも、より高い要件が求められる。光トランスポートネットワーク(Optical Transport Network、OTN)は、通常、5Gのミドルホール及びバックホールネットワークに配置され、サービスレベルプロトコル(Service Level Agreement、SLA)遅延等級をスライス最適化戦略とし、リソース最適化アルゴリズムを使用してOTNネットワークリソースをスライス処理することで、対応するスライスリソースを占有する様々な5Gトラフィックの遅延要件を満たす。オープンシステム相互接続(Open System Interconnection、OSI)ネットワークモデルの階層が遅延に影響を与える。通常、ネットワークスライスアルゴリズムが実行される前に、関連技術におけるOTN物理ネットワークトポロジーを基に、OSI階層が遅延に影響する要因に基づいて、各隣接ネットワーク要素ノードペア間の遅延累積値を計算し、OTN遅延属性トポロジーマップを形成し、これに基づいて遅延最適化戦略を目的関数とするネットワークスライスアルゴリズムを実施する必要がある。
【0004】
関連技術では、各隣接ネットワーク要素ノードペア間の遅延累積値、各ネットワーク要素ノードを通過するスイッチング遅延値のいずれも対応するノードの機器属性に関連し、1つのスイッチング技術能力だけを有する単一のスケジューリング属性のネットワーク要素ノードの場合、遅延パラメータは単一であり、固定されている。ただし、層0(L0,layer)/L1/L2ハイブリッドスケジューリング機能属性を備えたネットワーク要素ノードの場合、ノードの異なるOSIレベルを通過するときに、対応する遅延値は異なり、この場合、ハイブリッドスケジューリングネットワーク要素ノードがネットワーキングするシナリオでは、トラフィックがネットワーク要素ノードの異なるスイッチングレベルを通過するときに生じる複数のスイッチング遅延の状況をOTN物理ネットワークトポロジーによりカバーすることができないので、遅延最適化戦略では、最短遅延経路計算が「計算対象の遅延属性の不確定性」のため実施できないという問題が生じる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
これに鑑み、本発明の実施例は、トラフィックがハイブリッドスケジューリングネットワーク要素ノードの異なるスイッチングレベルを通過するときに生じる複数のスイッチング遅延を物理ネットワークトポロジーによりカバーできないという関連技術の問題を解決するために、物理ネットワーク要素ノードの仮想化方法、装置、機器、及び記憶媒体を提供することが望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施例は、
トラフィックが前記物理ネットワーク要素ノードを通過するときに対応するスイッチング層にスケジューリングされ得るリンクである前記物理ネットワーク要素ノードのスケジューリングリンクに対応するスイッチング遅延リンク構造を確立するステップと、
前記スイッチング遅延リンク構造に基づいて、前記物理ネットワーク要素ノードの仮想化遅延モデルを生成するステップと、を含む物理ネットワーク要素ノードの仮想化方法を提供する。
【0007】
本発明の実施例は、
トラフィックが前記物理ネットワーク要素ノードを通過するときに対応するスイッチング層にスケジューリングされ得るリンクである前記物理ネットワーク要素ノードのスケジューリングリンクに対応するスイッチング遅延リンク構造を確立するように構成されているスケジューリングリンクマッピングモジュールと、
前記スイッチング遅延リンク構造に基づいて、前記物理ネットワーク要素ノードの仮想化遅延モデルを生成するように構成されている生成モジュールと、を備える物理ネットワーク要素ノードの仮想化装置を提供する。
【0008】
本発明の実施例は、物理ネットワーク要素ノードの仮想化コンピュータプログラムを記憶したメモリと、前記コンピュータプログラムを実行することで本発明の実施例による物理ネットワーク要素ノードの仮想化方法を実現するプロセッサとを備える物理ネットワーク要素ノード機器を提供する。
【0009】
本発明の実施例は、少なくとも1つのプロセッサによって実行することで、本発明の実施例による物理ネットワーク要素ノードの仮想化方法を実現する物理ネットワーク要素ノードの仮想化コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【発明の効果】
【0010】
本発明の実施例は、物理ネットワーク要素ノードに物理リンクを確立し、ネットワーク要素ノードのスケジューリングリンクにスイッチング遅延リンク構造を確立し、これにより、物理リンク及びスイッチング遅延リンク構造に基づいて、物理ネットワーク要素ノードの仮想化遅延モデルを生成することができ、さらに、トラフィックがハイブリッドスケジューリングネットワーク要素ノードの異なるスイッチングレベルを通過するときに生じる複数のスイッチング遅延をOTN物理ネットワークトポロジーによりカバーできないという関連技術の問題を効果的に解決し、5Gスライス技術の適用シナリオにおいて、遅延最短経路計算の要件を効果的に満たす。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施例における物理ネットワーク要素ノードの仮想化方法のフローチャートである。
図2】L2/L1/L0ハイブリッドスケジューリング能力を備えるノードを含むOTN遅延属性トポロジーマップの例である。
図3】L0/L1/L2ハイブリッドスケジューリング機能を備えた機器ノードモデルの模式図である。
図4】本発明の実施例において、トラフィック接続又はOVPN仮想リンクの先頭ノード又は末尾ノードである場合の物理ネットワーク要素ノードの仮想化遅延モデルである。
図5】本発明の実施例において、トラフィック接続又はOVPN仮想リンクの中間ノードであり且つ2つの物理外部光ファイバリンクのみを有する場合の物理ネットワーク要素ノードの仮想化遅延モデルである。
図6】本発明の実施例において、トラフィック接続又はOVPN仮想リンクの中間ノードであり且つ3つの物理外部光ファイバリンクを有する場合の物理ネットワーク要素ノードの仮想化遅延モデルである。
図7】本発明の実施例において、トラフィック接続又はOVPN仮想リンクの中間ノードであり且つ3つを超える複数の物理外部光ファイバリンクを有する場合の物理ネットワーク要素ノードの仮想化遅延モデルである。
図8】本発明の実施例において、物理ノードA及びEがそれぞれトラフィック接続又はOVPN仮想リンクの先頭ノード又は末尾ノードである場合の仮想ネットワーク遅延トポロジーマップの模式図である。
図9】本発明の実施例において、物理ノードB及びDがそれぞれトラフィック接続又はOVPN仮想リンクの先頭ノード又は末尾ノードである場合の仮想ネットワーク遅延トポロジーマップの模式図である。
図10】本発明の実施例における物理ネットワーク要素ノードの仮想化方法のフローチャートである。
図11】本発明の実施例における仮想ノード内のセルフループ現象及び判定の模式図である。
図12】本発明の実施例における物理ネットワーク要素ノードの仮想化装置の構造模式図である。
図13】本発明の実施例における物理ネットワーク要素ノード機器の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しながら、本発明の例示的な実施例についてより詳細に説明する。なお、本発明の例示的な実施例は図面に示されているが、本発明は、ここで記載された実施例によって限定されるべきではなく、様々な形態で実施され得る。むしろ、これらの実施例は、本発明をより完全に理解し、本発明の範囲を当業者に完全に伝えるために提供されるものである。
【0013】
本発明の実施例は、図1に示すように、
トラフィックが前記物理ネットワーク要素ノードを通過するときに対応するスイッチング機能にスケジューリングされ得るリンクである前記物理ネットワーク要素ノードのスケジューリングリンクに対応するスイッチング遅延リンク構造を確立するステップS101と、
前記スイッチング遅延リンク構造に基づいて、前記物理ネットワーク要素ノードの仮想化遅延モデルを生成するステップS102と、を含む物理ネットワーク要素ノードの仮想化方法を提供する。
【0014】
本発明の実施例は、ネットワーク要素ノードのスケジューリングリンクにスイッチング遅延リンク構造を確立することにより、スイッチング遅延リンク構造に基づいて物理ネットワーク要素ノードの仮想化遅延モデルを生成し、さらに、トラフィックがハイブリッドスケジューリングネットワーク要素ノードの異なるスイッチングレベルを通過するときに生じる複数のスイッチング遅延を移動通信ネットワーク、特にOTN物理ネットワークのトポロジーによりカバーできないという関連技術の問題を効果的に解決することができ、5Gスライス技術の適用シナリオにおいて遅延最短経路計算の要件を効果的に満たす。
【0015】
本発明の実施例では、スイッチング層は、一般に、1種のスイッチング機能に対応し、たとえば、OSIネットワークモデルにおけるOSIネットワークモデル層は、OSIネットワークモデルにおける第0層であるL0層と、OSIネットワークモデルにおける第1の層であるL1層と、OSIネットワークモデルにおける第2の層であるL2層と、OSIネットワークモデルにおける第3の層であるL3層とを含む。本発明の実施例では、ハイブリッドスケジューリングネットワーク要素ノードは、ハイブリッドスイッチング機能のスケジューリング能力を有するネットワーク要素ノード、例えば、少なくとも2つまたは全部の上記の各OSIネットワークモデル層を有するネットワーク要素ノードを指す。本発明の実施例では、スイッチング遅延リンク構造は、予め設定された遅延に対応する仮想的なリンク構造である。いくつかの実施例では、遅延値を層間適応遅延リンクに設定するステップも含まれてもよい。
【0016】
5Gネットワークトラフィックは、クロック精度、遅延、信頼性などの性能指標について、より高い要件が求められ、具体的には、クロック精度がナノ秒オーダーに達し、遅延がマイクロ秒オーダーに達することが要求される。帯域幅、遅延や信頼性などのトラフィックのニーズを満たすために、超高信頼性超低遅延通信(Ultra Reliable&Low Latency Communication、uRLLC)、大規模マシンタイプ通信(massive Machine Type of Communication、mMTC)、及び拡張モバイルブロードバンド(Enhance Mobile Broadband、eMBB)などのサービス理念が現れており、伝統的なサービス品質(Quality of Service、QoS)戦略は上記のニーズに対応できなくなる。ネットワークスライス技術は、異なるトラフィックに異なるネットワークリソースを割り当て、1つの独立した物理ネットワーク上で複数の論理的なネットワークを分割し、スライスのサービスレベルプロトコル(Service Level Agreement、SLA)等級に従って、リソースの事前割り当て、事前最適化を実現し、異なるスライス上のトラフィックの帯域幅、遅延などを精確に制御し、ネットワークリソースを十分かつ効果的に利用することができる。
【0017】
5Gシステムネットワークアーキテクチャの重要な構成要素として、OTN光トランスポートネットワークは、通常、5Gのミドルホール及びバックホールネットワークに配置され、SLA遅延等級をスライス最適化戦略とし、リソース最適化アルゴリズムを使用してOTNネットワークリソースをスライス処理することで、対応するスライスリソースを占有するさまざまな5Gトラフィックの遅延要件を満たすことは、OTNが5Gネットワーキングの要件を満たすための重要な技術である。OSIネットワークモデルの遅延に影響を与える要因を表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】
通常、スライスアルゴリズムが実行される前に、関連技術におけるOTN物理ネットワークトポロジーを基に、表1に記載された遅延に影響を与える要因に基づいて、各隣接ネットワーク要素ノードペア間の遅延累積値を計算し、図2に示すように、OTN遅延属性トポロジーマップを形成し、これに基づいて遅延最適化戦略を目的関数とするネットワークスライスアルゴリズムを実施する必要がある。
【0020】
ネットワークスライスアルゴリズムは、通常、図2を計算対象とする、指定されたネットワーク要素ノードペア間の最短遅延経路サブアルゴリズムを含み、最短遅延は、指定されたネットワーク要素ノードペア間の経路が通過する各隣接ネットワーク要素ノードペア間の遅延累積値と、通過する各ノードのスイッチング遅延の総和が最短であることを必要とする。通常、各隣接ネットワーク要素ノードペア間の遅延累積値、通過する各ネットワーク要素ノードのスイッチング遅延値は、いずれも対応するノードの機器属性に関連し、つまり、1つのスイッチング技術能力だけを有する単一のスケジューリングネットワーク要素ノードの場合、これらの遅延パラメータはすべて単一であり、固定されている。
【0021】
一方、図3に示すようなL0/L1/L2ハイブリッドスケジューリング機能を備えたネットワーク要素ノード機器ノードモデルの場合、ノードの異なるスイッチングレベルを通過する際の遅延値は異なり、このとき、図2のトポロジーは、ハイブリッドスケジューリングノードがネットワーキングするシナリオでは、トラフィックがノードの異なるスイッチングレベルを通過するときに生じる複数のスイッチング遅延の状況をカバーできず、このため、最短遅延経路計算が「計算対象の遅延属性の不確定性」のため実施できないという問題が生じてしまい、それに対して、本発明の実施例は、5Gスライス技術の適用シナリオにおいて遅延最短経路計算の要件を効果的に満たす。
【0022】
いくつかの実施例では、前記スイッチング遅延リンク構造は、1つ又は複数のスイッチング遅延行列である。前記物理ネットワーク要素ノードのスケジューリングリンクに対応するスイッチング遅延リンク構造を確立する前記手順は、
【0023】
前記物理ネットワーク要素ノードが先頭ノード又は末尾ノードである場合、前記物理ネットワーク要素ノードのスケジューリングリンクに対応するスイッチング遅延行列を確立するステップと、
前記物理ネットワーク要素ノードが中間ノードである場合、2つずつの物理リンクの間に、前記物理ネットワーク要素ノードのスケジューリングリンクに対応するスイッチング遅延行列を確立するステップと、を含む。
【0024】
詳細には、図4に示すように、物理ネットワーク要素ノードが先頭ノード又は末尾ノードである場合、スイッチング遅延行列を確立することができ、ここで、図には、破線に示されているのはスイッチング遅延行列であり、A'0、A'1、A'2、A'2'はそれぞれ第1の仮想層、第2の仮想層、第3の仮想層、第4の仮想層を表し、各仮想層は1つの仮想ノードから構成されている。図5に示すように、物理ネットワーク要素ノードが中間ノードであり且つ2つの物理リンクを有する場合、A'01、A'02が第1の仮想層の仮想ノードペアであり、A'11、A'12が第2の仮想層の仮想ノードペアであり、A'21、A'22が第3の仮想層の仮想ノードペアであり、A'2'1'、A'2'2'が第4の仮想層の仮想ノードペアであるスイッチング遅延行列を確立することができる。図6に示すように、物理ネットワーク要素ノードが中間ノードであり且つ3つの物理リンクを有する場合、3つの物理リンクに対応する物理リンクの2つずつ、スイッチング遅延行列を確立することができる。同様に、図7に示すように、物理ネットワーク要素ノードが中間ノードであり且つ3つ以上の物理リンクを有する場合、3つの物理リンクに対応する物理リンクの2つずつ、スイッチング遅延行列を確立することができる。
【0025】
5G技術の適用シナリオにおいては、トラフィックがハイブリッド物理ネットワーク要素ノードを通過するスケジューリングリンクには、L0xL0;L0-L1xL1-L0;L0-L1-L2xL2-L1-L0;L0-L2xL2-L0(ここで「x」は対応するレベルでのスイッチング機能を表す)がある。
【0026】
各トラフィックスケジューリングが異なるスイッチングレベルを介するので、ハイブリッドスケジューリングノードを通過する総スイッチング遅延はスケジューリングタイプによって異なり、ソフトウェア定義ネットワーク(Software Defined Network、SDN)又は波長分割多重(Wavelength Division Multiplexing、WDM)/OTNに基づく自動切り替え光ネットワーク(WDM/OTN Automatically Switched Optical Network、WASON)において、遅延時間最適化戦略に従って計算する際に、ハイブリッドスケジューリングノードの上記スイッチングスケジューリングタイプの特性を考慮する必要があり、図2に示すような単一のノードモデルの記述では、遅延計算の要件を満たすことができず、したがって、本発明の実施例では、ノード仮想化技術によって仮想化遅延モデルが生成され、上記のいくつかのスケジューリングタイプの特徴を備える物理ネットワーク要素ノードが、遅延最適化を目的戦略とするアルゴリズム要件を満たすように、計算トポロジーの形で表現され得る。
【0027】
これに基づいて、いくつかの実施例では、前記スイッチング層は、オープンシステム相互接続OSIモデル層である。前記物理ネットワーク要素ノードのスケジューリングリンクに対応するスイッチング遅延行列を確立する前記手順は、
前記物理ネットワーク要素ノードのオープンシステム相互接続OSIモデル層に基づいて、複数の仮想層を確立するステップと、
前記スケジューリングリンクに基づいて、前記複数の仮想層の間に層間適応遅延リンクを確立するステップと、
前記複数の仮想層及び前記層間適応遅延リンクに基づいて、前記スイッチング遅延行列を確立するステップと、を含む。
【0028】
上記ステップでは、前記複数の仮想層は、前記L0層に対応する第1の仮想層と、前記L1層に対応する第2の仮想層と、前記L2層に対応する第3の仮想層とを含む。
【0029】
いくつかの実施例では、前記第3の仮想層は、第1の仮想サブ層と第2の仮想サブ層を含み、図4図7に示すように、前記複数の仮想層の間に層間適応遅延リンクを確立する前記手順は、
前記第1の仮想層と前記第2の仮想層の間に第1の層間適応遅延リンクを確立するステップと、
前記第2の仮想層と前記第1の仮想サブ層の間に第2の層間適応遅延リンクを確立するステップと、
前記第1の仮想層と前記第2の仮想サブ層の間に第3の層間適応遅延リンクを確立するステップと、を含む。
【0030】
いくつかの実施例では、前記物理ネットワーク要素ノードのオープンシステム相互接続OSIモデル層に基づいて複数の仮想層を確立する手順は、
前記物理ネットワーク要素ノードが先頭ノード又は末尾ノードである場合、図4に示すように、前記OSIモデル層に基づいて、それぞれ1つの仮想層を構成する複数の仮想ノードを確立するステップと、
前記物理ネットワーク要素ノードが中間ノードである場合、図5図7に示すように、前記OSIモデル層に基づいて、それぞれ仮想ノードペアから構成される複数の仮想層を確立し、前記各仮想層の仮想ノードペアの間に層間適応遅延リンクを確立するステップと、を含む。
【0031】
いくつかの実施例では、遅延値を層間適応遅延リンクに設定するステップも含まれてもよい。
【0032】
いくつかの実施例では、前記仮想ノードペアは、第1の仮想ノードと第2の仮想ノードを含み、任意の2つの仮想層の間の層間適応遅延リンクは、第1の層間適応遅延リンクと第2の層間適応遅延リンクを含み、図5図7に示すように、前記複数の仮想層の間に層間適応遅延リンクを確立する前記手順は、
前記任意の2つの仮想層の第1の仮想ノードの間に前記第1の層間適応遅延リンクを確立し、前記任意の2つの仮想層の第2の仮想ノードの間に前記第2の層間適応遅延リンクを確立するステップをさらに含む。
【0033】
例えば、図2のOTN遅延属性トポロジーを例にすれば、ネットワーク要素ノードAがL0/L1/L2ハイブリッドスケジューリング機能を有するノードである場合、同様のノードAに対応する物理ネットワーク要素ノードはそれぞれ、図4図5図6図7に示す仮想化遅延モデルに抽象化され得る。ここで、仮想化遅延モデルは、仮想化構造、仮想化モデルなどとして表現してもよい。
【0034】
これらの例では、物理ネットワーク要素ノードがトラフィック接続又はOVPN仮想リンクの先頭ノード又は末尾ノードである場合、物理ネットワーク要素ノードの仮想化遅延モデルの記述を図3に示す。
1、ネットワーク機器の意味での物理ネットワーク要素ノードに対応し、点線による範囲内の仮想化遅延モデルに抽象化される。
2、リンク(Link)1、Link2......Linknは自ネットワーク要素ノードが外部トポロジーと接続する物理光ファイバリンクに対応する物理リンクを表す。
3、ノードA'0、A'1、A'2、A'2'は、それぞれ、このハイブリッドスケジューリングノードのL0、L1、L2、L2に対応する仮想層(第1の仮想層、第2の仮想層、第1の仮想サブ層、第2の仮想サブ層)を表し、A'2'は、A'2のミラーリングを表すことができる。
4、L'01は、L0層とL1層の間の層間適応遅延リンクを表し、遅延が600nsであり、L'12は、L1層とL2層の間の層間適応遅延リンクを表し、遅延が500nsであり、L'02は、L0層とL2層の間の適応リンクであり、遅延が400nsである。ここで、各層間適応遅延リンクは、遅延値を予め設定されてもよい。
【0035】
自物理機器ノードがトラフィック接続又はOVPN仮想リンクの中間ノードでありかつ2つの物理外部光ファイバリンクだけを有する場合、物理ネットワーク要素ノードの仮想化遅延モデルの記述を図4に示す。
1、ネットワーク機器の意味での物理ノードに対応し、点線による範囲内の仮想化遅延モデルに抽象化される。
2、Link1、Link2は、自ノードが外部トポロジーと接続する物理光ファイバリンクに対応する物理リンクを表し、Link1、Link2に対応する物理リンク遅延値は外部転送距離などの要因に依存し、ここでは示さない。
3、さらに、このネットワーク要素ノードの仮想化遅延モデル構造は、合計4つの仮想ノードペア、4つのノード内部スイッチング遅延リンク、3対のノード内部層間適合遅延リンクを含み、各仮想ノードペアは、対応するスイッチングレベルの入力端又は出力端を表し、各スイッチング遅延リンクには、当該スイッチングレベルにおける当該機器ノードのスイッチング遅延値がマークされており、各内部層間適応遅延リンクにも、適応遅延値がマークされており、ここで、内部スイッチング遅延リンク(すなわち、層間適応遅延リンク)の詳細については、次のように説明する。
L0層スイッチングに対応する仮想化ノードペア:入力端又は出力端ノードA'01、A'02であって、両方の間のスイッチング遅延リンクL'00のスイッチング遅延値の一例は500nsであるもの。
L1層スイッチングに対応する仮想化ノードペア:入力端又は出力端ノードA'11、A'12であって、両方の間のスイッチング遅延リンクL'11のスイッチング遅延値の一例は5usであるもの。
L2層スイッチング機能を備えた仮想化ノードペア:入力端及び出力端A'21、A'22であって、両方の間のスイッチング遅延リンクL'22のスイッチング遅延値の一例は10usであるもの。
L0層とL1層の間の対応する層間適応遅延リンクペア:L'01及びL'10であって、遅延値の一例はすべて1usであるもの。
L1層とL2層の間の対応する層間適応遅延リンクペア:L'12及びL'21であって、遅延値の一例はすべて3usであるもの。
A'2'1'、A'2'2':このノードペアはそれぞれA'21、A'22のミラーノードである。L'2'2'は、L'22のミラーリングスイッチング遅延リンクであり、その遅延値が、必ずL'22と同じであり、L'02及びL'20は、L0層とL2層の間の適応遅延リンクペアであり、その遅延値がすべて2usであり、ノードペアA'2'1'、A'2'2'及びそれらの間のスイッチング遅延リンクL'2'2'、ならびに適応遅延リンクペアL'02及びL'20は、L1層を介さないL0-L2xL2-L0のトラフィックスケジューリングタイプを記述することに用いられる。
【0036】
いくつかの実施例では、トラフィックが前記物理ネットワーク要素ノードを通過するときに対応するスイッチング層にスケジューリングされ得るリンクである前記物理ネットワーク要素ノードのスケジューリングリンクに対応するスイッチング遅延リンク構造を確立する前記ステップの前又は後、
前記第1の仮想層が1つの仮想ノードから構成されている場合、前記物理ネットワーク要素ノードの物理リンクを前記仮想ノード上に設定するステップと、
前記第1の仮想層が仮想ノードペアから構成されている場合、前記物理ネットワーク要素ノードの物理リンクを前記仮想ノードペアの2つの仮想ノードに設定するか、又は、前記物理ネットワーク要素ノードの各物理ポートに対応する外付け仮想ノードを確立し、各外付け仮想ノード上に前記物理ネットワーク要素ノードの物理リンクを確立し、対応する外付け仮想ノードを接続するための内付け仮想リンクを前記仮想ノードペアの2つの仮想ノードのそれぞれに設定するステップを含む。
【0037】
例えば、本物理機器ノードが、トラフィック接続又はOVPN仮想リンクの中間ノードであり且つ3つの物理外部光ファイバリンクを有する場合、物理ネットワーク要素ノードの仮想化遅延モデルの記述を図6に示す。
1、ネットワーク機器の意味での物理ノードに対応し、大きな点線の円による範囲内の仮想化モデル構造に抽象化される。
2、Link1、Link2、及びLink3は、自ノードが外部トポロジーに接続する物理光ファイバリンクに対応する物理リンクを表し、Link1、Link2、及びLink3に対応するリンク遅延値は外部転送距離などの要因に依存するため、ここでは考慮しない。
3、本ノードの光ファイバリンクの物理ポートは、それぞれ外付け仮想ノードP'1、P'2、P'3に抽象化される。
4、任意の2つの外付け仮想ノードの間には、それぞれスイッチング遅延行列A'、B'、C'のスイッチング遅延行列が必要である。
5、LinkP'11及びLinkP'12、LinkP'21及びLinkP'22、LinkP'31及びLinkP'32は、それぞれ外付け仮想ノードP'1、P'2及びP'3がスイッチング遅延行列A'、B'、及びC'に接続される内付け仮想リンクであり、ノード仮想モデル全体の関係を表すトポロジー化された抽象記述であり、その遅延値が0usと表すことができる。
6、スイッチング遅延行列A'、B'、及びC'のモデルは、意味が同じであり、すべて、トラフィックがL0、L1、L2層を通過するときに対応する異なるスイッチングスケジューリングモデルの遅延特徴を表す。ここで、スイッチング遅延行列A'を例に説明する。スイッチング遅延行列A'は、合計4つの仮想サブノードペア、4つの行列内部スイッチング遅延リンク、及び3対の行列内部層間適応遅延リンクを含み、各仮想サブノードペアは、対応するスイッチングレベルの入力端又は出力端を表し、各スイッチング遅延リンクは、リンク属性構成によって得ることができる、対応するトラフィックの該スイッチングレベルでのスイッチング遅延値を有し、各行列内部層間適応遅延リンクも、リンク属性構成によって得ることができる、対応する適応遅延値を有する。スイッチング遅延行列A'内の各仮想サブノードとリンクは以下のように定義される。
L0層スイッチングに対応する仮想化ノードペア:入力端又は出力端ノードA'01、A'02であって、両方の間のスイッチング遅延リンクはA'L'0であるもの。
L1層スイッチングに対応する仮想化ノードペア:入力端又は出力端ノードA'11、A'12であって、両方の間のスイッチング遅延リンクはA'L'1であるもの。
L2層スイッチング機能を備えた仮想化ノードペア:入力端及び出力端ノードA'21、A'22であって、両方の間のスイッチング遅延リンクはA'L'2であるもの。
L0層とL1層の間の対応する適応遅延リンクペアA'L'01及びA'L'10。
L1層とL2層の間の対応する適応遅延リンクペアA'L'12及びA'L'21。
A'2'1'、A'2'2'であって、この仮想ノードペアは、それぞれA'21、A'22のミラーノードであり、A'L'2'はA'L'2のミラースイッチング遅延リンクであり、その遅延値が必ずA'L'2と同じであり、A'L'02及びA'L'20は、L0層とL2層の間の適応遅延リンクペアであり、仮想ノードペアA'2'1'、A'2'2'、及びそれらの間のスイッチング遅延リンクA'L'2'、ならびに適応遅延リンクペアA'L'02及びA'L'20は、L0からL2層へ、そしてL1層を介さないL0-L2xL2-L0のトラフィックスケジューリングタイプを記述することに用いられる。
【0038】
当然のことながら、本物理機器ノードがトラフィック接続又はOVPN仮想リンクの中間ノードであり且つ3本を超える複数の物理外部光ファイバリンクを有する場合、物理機器ノードが抽象化された仮想化遅延モデルの記述を図7に示す。
1、ネットワーク機器の意味での物理ネットワーク要素ノードに対応し、大きな点線の円による範囲内の仮想化モデル構造に抽象化される。
2、点線内の破線は、該物理ノードの外部物理光ファイバリンクの数が増加することに伴う、このノードの仮想化モデルの同様の拡張を表す。
3、本図におけるスイッチング遅延行列の定義は図6の記述と同じである。
4、なお、仮想化遅延モデル内部では、光ファイバリンク物理ポートを表すための仮想ノードは、必ず2つずつペアとなり、2つの内部仮想リンクと1つのスイッチング遅延行列を介して接続される。
5、該モデル構造は、トラフィックがL2/L1/L0ハイブリッドスケジューリング能力を備えた中間ノードを通過する場合、このノードの任意の1対の入力端及び出力端光ファイバリンク物理ポートを通過する際に、必ず内部遅延スイッチング行列を通過することを確保し、これにより、トラフィックがこのノードを通過するときに生じる遅延は、このモデル構造の形で、トポロジー言語を使用して正確に表現される。
【0039】
図4~7で示される仮想化遅延モデルに基づいて、図2の「OTN遅延属性トポロジーマップ」におけるA、C、EがL0/L1/L2層ハイブリッドスケジューリング機能を有する物理ネットワーク要素ノードであり、ノードB及びDがL0層スケジューリング機能のみを有する物理ネットワーク要素ノードであると仮定すると、図2は、備えるシナリオと組み合わせると、図8又は図9の仮想化遅延モデルとして抽象的に定義され得る。ここで、図8は、物理ネットワーク要素ノードA及びEがそれぞれトラフィック接続又はOVPN仮想リンクの先頭又は末尾ノードである場合の、経路遅延最適化計算に対応する仮想化遅延モデルを示し、図9は、物理ネットワーク要素ノードB及びDがそれぞれトラフィック接続又はOVPN仮想リンクの先頭又は末尾ノードである場合の、経路遅延最適化計算に対応する仮想化遅延モデルを示す。ここで、図8及び図9内の右側の仮想化遅延モデル内のノードは、トポロジーマップ内の同じアルゴリズム論理的意味を有するマップトポロジーノードであり、図7及び図8内の右側の仮想化遅延モデル内のリンクは、トポロジーマップ中の同じアルゴリズム論理的意味を有するマップトポロジーリンクである。
【0040】
本発明の実施例は、前述の生成された仮想化遅延モデルに基づいて経路遅延最適化計算を行う物理ネットワーク要素ノードの仮想化方法を提供し、図10に示すように、
トラフィックが前記物理ネットワーク要素ノードを通過するときに対応するスイッチング層にスケジューリングされ得るリンクである物理ネットワーク要素ノードのスケジューリングリンクに対応するスイッチング遅延リンク構造を確立するステップS201と、
物理リンク及び前記スイッチング遅延リンク構造に基づいて、前記物理ネットワーク要素ノードの仮想化遅延モデルを生成するステップS202と、
前記光トランスポートネットワーク内の各物理ネットワーク要素ノードの仮想化遅延モデルに基づいて、前記光トランスポートネットワークの仮想ネットワーク遅延トポロジーマップを生成するステップS203と、
前記仮想ネットワーク遅延トポロジーマップの経路分岐をトラバースし、経路遅延最適化計算を行うステップS204と、を含む。
【0041】
本発明の実施例は、仮想化遅延モデルを光トランスポートネットワークに導入することによって、経路遅延最適化計算により、トラフィックがハイブリッドスケジューリングネットワーク要素ノードの異なるスイッチングレベルを通過するときに生じる複数のスイッチング遅延をOTN物理ネットワークトポロジーによりカバーできないという関連技術の問題を効果的に解決することができ、5Gスライス技術の適用シナリオにおいて、遅延最短経路計算の要件を効果的に満たす。
【0042】
いくつかの実施例では、前記スイッチング遅延リンク構造は、1つ又は複数のスイッチング遅延行列である。経路遅延最適化計算を行う前記ステップは、さらに、
現在の経路の現在のトポロジーノードをトラバースする際に、前記現在のトポロジーノードのネクストホップトポロジーノードが前記現在のトポロジーノードと同じ物理ネットワーク要素ノードに属し、かつ異なるスイッチング遅延行列に属する場合、前記ネクストホップトポロジーノードをフィルタリングし、他のネクストホップトポロジーノードをトラバースし続けるステップを含む。
【0043】
例えば、図9に記載されたネットワークシナリオを例にすれば、トラフィック接続又はOVPN仮想リンクマッピングの経路遅延最適化計算を行うステップは以下のようになる。
【0044】
ステップ1では、図2のネットワークトポロジーを図9の右側の仮想ネットワーク遅延トポロジーに変換する。
ステップ2では、遅延最適化を目的関数として、アルゴリズムエンジンにより、ノードB'とD'の間の遅延最適化経路を計算する。
ステップ3では、Dijkstraアルゴリズム又はKSPアルゴリズムを実行して経路分岐をトラバースする際に、あるトポロジー内のノードを通過したとき、そのネクストホップノード属性を判定する。
ステップ4では、ネクストホップトポロジーノードが、この経路が通過したトポロジーノードと同じ物理ネットワーク要素ノード(右側のノードAによって示される点線内)の範囲に属し、かつ異なるスイッチング遅延行列に属する場合、このトポロジーノードを省略し(このステップは、「アルゴリズムの計算中に、同じ物理ノードに属する仮想トポロジー内で経路がセルループを形成することを防止するため)、例えば、図11に示すように、トポロジーノードA2'の「×」を付いたネクストホップ分岐が省略され、「√」を付いたネクストホップ分岐がアルゴリズムによって選択され、そうではない場合、ノードB'とD'の間の遅延経路は、Aに対応する仮想トポロジー内でループを形成する。
ステップ5では、ステップ4の条件を満たさないネクストホップノードが見つかるまで、そのノードの他のネクストホップノードをトラバースし続ける。
ステップ6では、Dijkstraアルゴリズム又はKSPアルゴリズムの処理機構に従って計算処理を継続する。
【0045】
本発明の実施例は、図12に示すように、
トラフィックが前記物理ネットワーク要素ノードを通過するときに対応するスイッチング層にスケジューリングされ得るリンクである前記物理ネットワーク要素ノードのスケジューリングリンクに対応するスイッチング遅延リンク構造を確立するように構成されているスケジューリングリンクマッピングモジュール1201と、
前記スイッチング遅延リンク構造に基づいて、前記物理ネットワーク要素ノードの仮想化遅延モデルを生成するように構成されている生成モジュール1202と、を備える物理ネットワーク要素ノードの仮想化装置を提供する。
【0046】
本発明の実施例は、ネットワーク要素ノードのスケジューリングリンクにスイッチング遅延リンク構造を確立することにより、スイッチング遅延リンク構造に基づいて、物理ネットワーク要素ノードの仮想化遅延モデルを生成し、さらに、トラフィックがハイブリッドスケジューリングネットワーク要素ノードの異なるスイッチングレベルを通過するときに生じる複数のスイッチング遅延を移動ネットワーク、特にOTN物理ネットワークのトポロジーによりカバーできないという関連技術の問題を効果的に解決することができ、5Gスライス技術の適用シナリオにおいて、遅延最短経路計算の要件を効果的に満たす。
【0047】
いくつかの実施例では、前記スイッチング遅延リンク構造は、1つ又は複数のスイッチング遅延行列であり、前記スケジューリングリンクマッピングモジュール1201は、さらに、
前記物理ネットワーク要素ノードが先頭ノード又は末尾ノードである場合、前記物理ネットワーク要素ノードのスケジューリングリンクに対応するスイッチング遅延行列を確立し、
前記物理ネットワーク要素ノードが中間ノードである場合、2つずつの物理リンクの間に、前記物理ネットワーク要素ノードのスケジューリングリンクに対応するスイッチング遅延行列を確立するように構成されている。
【0048】
いくつかの実施例では、前記スイッチング層は、オープンシステム相互接続OSIモデル層であり、前記物理リンクマッピングモジュール1202は、前記物理ネットワーク要素ノードのスケジューリングリンクに対応するスイッチング遅延行列を確立する際に、前記物理ネットワーク要素ノードのオープンシステム相互接続OSIモデル層に基づいて、複数の仮想層を確立し、前記スケジューリングリンクに基づいて、前記複数の仮想層の間に層間適応遅延リンクを確立し、前記複数の仮想層及び前記層間適応遅延リンクに基づいて、前記スイッチング遅延行列を確立するように構成されている。
【0049】
いくつかの実施例では、前記OSIモデル層は、L0層、L1層、及びL2層を含み、前記複数の仮想層は、前記L0層に対応する第1の仮想層と、前記L1層に対応する第2の仮想層と、前記L2層に対応する第3の仮想層とを含む。
【0050】
いくつかの実施例では、前記第3の仮想層は、第1の仮想サブ層と第2の仮想サブ層を含み、前記スケジューリングリンクマッピングモジュール1201は、前記複数の仮想層の間に層間適応遅延リンクを確立する際に、前記第1の仮想層と前記第2の仮想層の間に第1の層間適応遅延リンクを確立し、前記第2の仮想層と前記第1の仮想サブ層の間に第2の層間適応遅延リンクを確立し、前記第1の仮想層と前記第2の仮想サブ層の間に第3の層間適応遅延リンクを確立するように構成されている。
【0051】
いくつかの実施例では、前記スケジューリングリンクマッピングモジュール1201は、前記物理ネットワーク要素ノードのオープンシステム相互接続OSIモデル層に基づいて、複数の仮想層を確立する際に、前記物理ネットワーク要素ノードが先頭ノード又は末尾ノードである場合、前記OSIモデル層に基づいて、それぞれ1つの仮想層を構成する複数の仮想ノードを確立し、前記物理ネットワーク要素ノードが中間ノードである場合、前記OSIモデル層に基づいて、それぞれ仮想ノードペアから構成される複数の仮想層を確立し、前記各仮想層の仮想ノードペアの間に、層間適応遅延リンクを確立するように構成されている。
【0052】
いくつかの実施例では、前記仮想ノードペアは、第1の仮想ノードと第2の仮想ノードを含み、任意の2つの仮想層の間の層間適応遅延リンクは、第1の層間適応遅延リンクと第2の層間適応遅延リンクを含み、前記スケジューリングリンクマッピングモジュール1202は、前記複数の仮想層の間に層間適応遅延リンクを確立する際に、さらに、前記任意の2つの仮想層の第1の仮想ノードの間に前記第1の層間適応遅延リンクを確立し、前記任意の2つの仮想層の第2の仮想ノードの間に前記第2の層間適応遅延リンクを確立するように構成されている。
【0053】
いくつかの実施例では、前記装置は、前記第1の仮想層が1つの仮想ノードから構成されている場合、前記物理ネットワーク要素ノードの物理リンクを前記仮想ノード上に設定し、前記第1の仮想層が仮想ノードペアから構成されている場合、前記物理ネットワーク要素ノードの物理リンクを前記仮想ノードペアの2つの仮想ノード上に設定するか、又は、前記物理ネットワーク要素ノードの各物理ポートに対応する外付け仮想ノードを確立し、各外付け仮想ノードに前記物理ネットワーク要素ノードの物理リンクを設定し、対応する外付け仮想ノードを接続するための内付け仮想リンクを前記仮想ノードペアの2つの仮想ノードのそれぞれに設定するように構成されている物理リンクマッピングモジュールをさらに備える。
【0054】
いくつかの実施例では、前記装置は、前記光トランスポートネットワーク内の各物理ネットワーク要素ノードの仮想化遅延モデルに基づいて、前記光トランスポートネットワークの仮想ネットワーク遅延トポロジーマップを生成し、前記仮想ネットワーク遅延トポロジーマップの経路分岐をトラバースし、経路遅延最適化計算を行うように構成されている遅延最適化モジュールをさらに備える。
【0055】
いくつかの実施例では、前記スイッチング遅延リンク構造は、1つ又は複数のスイッチング遅延行列であり、前記遅延最適化モジュールは、経路遅延最適化計算を行うように構成され、さらに、現在の経路の現在のトポロジーノードをトラバースする際に、前記現在のトポロジーノードのネクストホップトポロジーノードが前記現在のトポロジーノードと同じ物理ネットワーク要素ノードに属し、かつ異なるスイッチング遅延行列に属する場合、前記ネクストホップトポロジーノードをフィルタリングし、他のネクストホップトポロジーノードをトラバースし続けるように構成されている。
【0056】
本発明の実施例は、図13に示すように、物理ネットワーク要素ノードの仮想化コンピュータプログラムを記憶したメモリ1301と、前記コンピュータプログラムを実行することで本発明の実施例による物理ネットワーク要素ノードの仮想化方法を実現するプロセッサ1302とを備える物理ネットワーク要素ノード機器をさらに提供する。
【0057】
本発明の実施例は、少なくとも1つのプロセッサによって実行することで本発明の実施例による物理ネットワーク要素ノードの仮想化方法を実現するコンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。
【0058】
なお、本明細書では、用語「含む」、「備える」、又はそれらの他の任意の変形は、非排他的な包含をカバーすることを意図しており、したがって、一連の要素を含むプロセス、方法、物品、又は装置は、それらの要素を含むだけでなく、明示的にリストされていない他の要素も含むか、又はそのようなプロセス、方法、物品、又は装置に固有の要素も含む。これ以上の制限がない場合、「…を1つ含む」という表現で限定される要素は、当該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置の中に別の同一要素が存在することを排除しない。
【0059】
上記本発明の実施例の番号は単に説明するために過ぎず、実施例の優劣を表すものではない。
【0060】
上記実施形態の説明から、当業者にとって明らかなように、上記実施例方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームとの組み合わせの形態で実施されてもよく、もちろん、ハードウェアによって実施されてもよいが、多くの場合、前者の方が好ましい。このような知見に基づいて、本発明の技術案の本質的な部分又は関連技術に貢献する部分は、ソフトウェア製品の形で具現化することができ、このコンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(たとえば、ROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、空調機、又はネットワーク機器など)に本発明の様々な実施例に記載の方法を実行させるためのいくつかの命令を含む。
【0061】
以上、図面を参照しながら本発明の実施例を説明したが、本発明は、上記した具体的な実施例に限定されるものではなく、上記の具体的な実施例は、例示的なものに過ぎず、限定的なものではなく、当業者であれば、本発明の示唆の下で本発明の目的及び特許請求の範囲により保護される範囲を逸脱することなく、本発明の特許範囲に属する多くの形態を実施できる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13