(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-07
(45)【発行日】2022-07-15
(54)【発明の名称】二重サッシ
(51)【国際特許分類】
E06B 7/10 20060101AFI20220708BHJP
E06B 1/36 20060101ALI20220708BHJP
【FI】
E06B7/10
E06B1/36 Z
(21)【出願番号】P 2017250975
(22)【出願日】2017-12-27
【審査請求日】2020-11-26
(73)【特許権者】
【識別番号】504163612
【氏名又は名称】株式会社LIXIL
(74)【代理人】
【識別番号】100106909
【氏名又は名称】棚井 澄雄
(74)【代理人】
【識別番号】100094400
【氏名又は名称】鈴木 三義
(74)【代理人】
【識別番号】100161506
【氏名又は名称】川渕 健一
(74)【代理人】
【識別番号】100169764
【氏名又は名称】清水 雄一郎
(72)【発明者】
【氏名】平松 誠司
【審査官】芝沼 隆太
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-209876(JP,A)
【文献】実開平3-68292(JP,U)
【文献】実開昭55-92866(JP,U)
【文献】特開2014-167212(JP,A)
【文献】特開平9-152156(JP,A)
【文献】実開平4-120887(JP,U)
【文献】実開昭61-102789(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06B 7/00- 7/36
1/00- 1/70
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
建築物の開口部に設置され、外窓及び該外窓の屋内側に配置された内窓を備えた二重サッシであって、
前記外窓では、屋内側から屋外側に向かう圧力が生じた際に、空気が屋内側から屋外側に流通可能となり、
前記内窓は、上枠、下枠及び左右の縦枠が枠組みして構成された枠体と、該枠体内に左右方向にスライド可能に配置された外障子及び内障子と、を有し、
前記上枠は、前記開口部の上端の下方に隙間を有して配置された上枠板部を有し、
前記上枠板部には、前記外障子及び前記内障子が閉塞された閉塞状態で、前記外障子の前記屋内側及び前記内障子の前記屋外側に、それぞれ前記隙間と連通し、上下方向に貫通する換気孔が形成され
、
前記内窓は、
前記開口部の上端に沿って配置された調整上枠を有し、
該調整上枠は、
前記開口部の上端に固定される固定部と、
該固定部と前記上枠との間に配置され、上下方向に伸縮可能な伸縮部と、を有し、
該伸縮部は、平面視で、前記換気孔と異なる位置に配置されていることを特徴とする二重サッシ。
【請求項2】
前記伸縮部は、前記上枠の延在方向の略全長にわたって配置されている請求項
1に記載の二重サッシ。
【請求項3】
前記上枠には、上下方向に貫通し、前記開口部の上端に螺合される螺子が挿通される取付孔が形成され、
前記換気孔は、前記取付孔と、前記上枠の延在方向及び屋内外方向の少なくともいずれか一方の方向に重ならない位置に形成されている請求項1
または2に記載の二重サッシ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二重サッシに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、防音性や断熱性の向上のために、建築物の開口部に外窓及び内窓を設けた二重サッシが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、北海道等の寒冷地では、断熱性をさらに向上させるために、内窓に樹脂製のサッシが採用されることがある。
【0003】
外窓及び内窓が引違いサッシの場合、正圧(屋外側から屋内側に向かう圧力)に対して、気密性を確保する構造とされている。そして、正圧が生じると、内窓には外窓に作用する圧力の約1割の大きさの圧力が作用し、負圧(屋内側から屋外側に向かう圧力)が生じると、内窓には外窓に作用する圧力の約8割の大きさの圧力が作用することが確認されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
中高層建築物のように障子に作用する風圧が大きい建築物で、内窓が負圧に耐えられず、内窓の障子が枠から外れたり、外れた障子が倒れてガラスが破損したりする虞がある。
【0006】
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、負圧が生じた際に、内窓の障子が外れることを抑制できる二重サッシを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明に係る二重サッシは、建築物の開口部に設置され、外窓及び該外窓の屋内側に配置された内窓を備えた二重サッシであって、前記外窓では、屋内側から屋外側に向かう圧力が生じた際に、空気が屋内側から屋外側に流通可能となり、前記内窓は、上枠、下枠及び左右の縦枠が枠組みして構成された枠体と、該枠体内に左右方向にスライド可能に配置された外障子及び内障子と、を有し、前記上枠は、前記開口部の上端の下方に隙間を有して配置された上枠板部を有し、前記上枠板部には、前記外障子及び前記内障子が閉塞された閉塞状態で、前記外障子の前記屋内側及び前記内障子の前記屋外側に、それぞれ前記隙間と連通し、上下方向に貫通する換気孔が形成され、前記内窓は、前記開口部の上端に沿って配置された調整上枠を有し、該調整上枠は、前記開口部の上端に固定される固定部と、該固定部と前記上枠との間に配置され、上下方向に伸縮可能な伸縮部と、を有し、該伸縮部は、平面視で、前記換気孔と異なる位置に配置されていることを特徴とする。
【0008】
このように構成された二重サッシでは、外窓及び内窓が閉塞された閉塞状態で、負圧が生じた際に、空気は、上枠における換気孔のうち外障子よりも屋内側に形成された換気孔を通過し、上枠と開口部の上端との間の隙間を通過して、上枠における換気孔のうち内障子よりも屋外側に形成された換気孔を通過する。また、外窓では、負圧が生じた際に、空気を屋内側から屋外側に流通可能となる。よって、負圧が生じた際に、内窓の屋内側から外窓の屋外側まで連通した空気の流路ができるため、内窓の屋内側と屋外側との圧力差(内窓に作用する圧力)を低減させることができ、内窓の外障子及び内障子が枠体から外れることが抑制される。
また、開口部の上端に固定部を固定することで、上枠の上方には、伸縮部の高さに相当する高さの隙間が形成される。また、換気孔は、平面視で、伸縮部と異なる位置に配置されている。よって、負圧が生じた際に、内窓の屋内側から換気孔及び上枠の上方の隙間を通過して外窓の屋外側まで連通した流路を確実に形成することができる。
【0011】
また、本発明に係る二重サッシでは、前記伸縮部は、前記上枠の延在方向の略全長にわたって配置されていてもよい。
【0012】
また、本発明に係る二重サッシは、前記上枠には、上下方向に貫通し、前記開口部の上端に螺合される螺子が挿通される取付孔が形成され、前記換気孔は、前記取付孔と、前記上枠の延在方向及び屋内外方向の少なくともいずれか一方の方向に重ならない位置に形成されていてもよい。
【0013】
このように構成された二重サッシでは、上枠の取付孔には螺子が挿通され、螺子は開口部の上端に螺合されている。上枠における取付孔の外縁には、開口部の上端に螺合された螺子により負荷が作用する。換気孔は取付孔と上枠の延在方向及び屋内外方向の少なくともいずれか一方の方向に重ならない位置形成されているため、換気孔が取付孔に作用する負荷の影響を受けて破損することが抑制される。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る二重サッシによれば、負圧が生じた際に、内窓の外障子及び内障子が外れることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の一実施形態に係る二重サッシを屋内側から見た正面図である。
【
図6】本発明の一実施形態に係る二重サッシの内窓の上枠を下方から見た図である。
【
図7】本発明の一実施形態に係る二重サッシの内窓において、負圧が生じた際の空気の流れを説明する図である。
【
図8】本発明の一実施形態に係る二重サッシの外窓において、負圧が生じた際の挙動を示す図である。
【
図9】本発明の一実施形態の変形例に係る二重サッシの内窓の上枠の上方の構成を示す水平断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の一実施形態に係る二重サッシについて、
図1から
図7に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る二重サッシを屋内側から見た正面図である。
図2は、
図1のA-A線断面図である。
図3は、
図1のB-B線断面図である。
図1から
図3に示すように、二重サッシ100は、建築物の壁部Wの開口部Pに設けられ、屋外側に配置された外窓1と、屋内側に配置された内窓4と、を備えている。
なお、以下の説明において、屋外側と屋内側とを結ぶ方向を屋内外方向と称する。また、屋内外方向と直交する方向のうち水平方向に沿う方向を左右方向と称する。また、屋内側から見て左側、右側を、それぞれ左側、右側と称する。
【0017】
図2及び
図3に示すように、外窓1は、開口部Pに設けられ四角形枠状に形成された枠体10と、枠体10に対して左右方向にスライド可能に設けられた外障子20A、内障子20B及び網戸30と、を有している。外窓1は、いわゆる引違いサッシである。
【0018】
枠体10は、左右方向に延在する上枠11及び下枠12と、上枠11の両端部と下枠12の両端部とをそれぞれ連結し上下方向に延在する縦枠13と、を有している。本実施形態では、枠体10は、アルミ製の押出成形部材で構成されている。
【0019】
外障子20Aは枠体10の屋外側に設けられ、内障子20Bは枠体10の屋内側に設けられている。外障子20A及び内障子20Bが閉じた状態で、外障子20A及び内障子20Bが枠体10内を閉塞するように配置されている。外障子20A及び内障子20Bは、それぞれ四方枠状に形成された框体21と、框体21内に納められたガラス29と、を有している。
【0020】
各框体21は、左右方向に延在する上框22及び下框23と、上框22の両端部と下框23の両端部とをそれぞれ連結し上下方向に延在する戸先框24及び召合せ框25と、を有している。本実施形態では、框体21は、アルミ製の押出成形部材で構成されている。
【0021】
各框22,23,24,25においてガラス29側を向く各端面(内周面)には、外方に向かって凹むガラス保持溝27が形成されている。ガラス保持溝27内には、ガラス29の周縁部が嵌め込まれている。
【0022】
外障子20Aと内障子20Bとは、互いの召合せ框25に設けられたクレセント錠(不図示)をロックすることによりスライド移動がロックされ、クレセント錠を解除することによりスライド移動が可能となるように構成されている。
【0023】
網戸30は、四方枠状に形成された網戸框体31と、網戸框体31内に設けられた網戸本体39とを有している。網戸框体31は、左右方向に延在する網戸上框32及び網戸下框33と、網戸上框32の両端部と網戸下框33の両端部とをそれぞれ連結し上下方向に延在する網戸縦框34と、を有している。
【0024】
図1に示すように、内窓4は、開口部Pの上端に沿って設けられた調整上枠5と、四角形枠状に形成された枠体40と、枠体40に対して左右方向にスライド可能に設けられた外障子50A及び内障子50Bと、を有している。内窓4は、いわゆる引違いサッシである。
【0025】
枠体40は、左右方向に延在する上枠41及び下枠42と、上枠41の両端部と下枠42の両端部とをそれぞれ連結し上下方向に延在する縦枠43と、を有している。本実施形態では、枠体40は、合成樹脂製の押出成形部材で構成されている。
【0026】
外障子50Aは枠体40の屋外側に設けられ、内障子50Bは枠体40の屋内側に設けられている。外障子50A及び内障子50Bが閉じた状態で、外障子50A及び内障子50Bが枠体40内を閉塞するように配置されている。外障子50A及び内障子50Bは、それぞれ四方枠状に形成された框体51と、框体51内に納められたガラス59と、を有している。
【0027】
各框体51は、左右方向に延在する上框52及び下框53と、上框52の両端部と下框53の両端部とをそれぞれ連結し上下方向に延在する戸先框54及び召合せ框55と、を有している。本実施形態では、框体51は、合成樹脂製の押出成形部材で構成されている。
【0028】
図2及び
図3に示すように、各框52,53,54,55においてガラス59側を向く各端面(内周面)には、外方に向かって凹むガラス保持溝57が形成されている。ガラス保持溝57内には、ガラス59の周縁部が嵌め込まれている。
【0029】
外障子50Aと内障子50Bとは、互いの召合せ框55に設けられたクレセント錠550(
図1参照。以下同じ。)をロックすることによりスライド移動がロックされ、クレセント錠550を解除することによりスライド移動が可能となるように構成されている。
【0030】
次に、各部の構成について詳細に説明する。
まず、外窓1の上枠11について説明する。
図4は、
図2のC部拡大図である。
図4に示すように、上枠11は、上枠板部111と、上枠板部111から下方に延びる網戸突出枠壁部112、屋外側突出枠壁部113、屋内側突出枠壁部114及び下向き枠壁部115と、を有している。網戸突出枠壁部112、屋外側突出枠壁部113、屋内側突出枠壁部114、下向き枠壁部115は、この順に屋外側から屋内側に向かって配置されている。
【0031】
上枠板部111は、平板状に形成され、板厚方向を上下方向に向けて配置されている。上枠板部111は、建築物の躯体Qに螺子等で固定されている。
【0032】
網戸突出枠壁部112、屋外側突出枠壁部113、屋内側突出枠壁部114及び下向き枠壁部115は、平板状に形成され、板厚方向を屋内外方向に向けて配置されている。
【0033】
下向き枠壁部115の下端部には、屋内側に向けて延びる取付壁部116が設けられている。取付壁部116は、平板状に形成され、板厚方向を上下方向に向けて配置されている。取付壁部116は、開口部Pの上端に設けられた上額縁Rの下面に螺子等で固定されている。
【0034】
次に、外窓1の外障子20Aの上框22について説明する。
上框22は、屋外側に配置される上外板部221と、屋内側に配置される上内板部222と、上外板部221と上内板部222とを連結する上連結板部223と、を有している。
【0035】
上外板部221及び上内板部222は、平板状に形成され、板厚方向を屋内外方向に向けて配置されている。
【0036】
上連結板部223は、上外板部221の上下方向の中間と上内板部222の上下方向の中間とを連結している。
【0037】
上外板部221の上部には、屋内側に向かって延びる一対の延出壁部226,227が設けられている。一対の延出壁部226,227は、上下方向に間隔を有して配置されている。延出壁部226は、延出壁部227の上方に配置されている。
【0038】
延出壁部226の屋内側の端部には、下方に延びる下向き係止片226aが設けられている。延出壁部227の屋内側の端部には、上方に延びる上向き係止片227aが設けられている。
【0039】
上外板部221の上端部には、気密材229が設けられている。気密材229は、上外板部221及び延出壁部226,227で囲まれた空間内に設けられる固定部229aと、固定部229aから屋内側に延びる気密片229bと、を有している。気密片229bの屋内側の端部は、上枠11の屋外側突出枠壁部113の屋外側の面に当接している。上内板部222には、気密材が設けられていない。
【0040】
外窓1の内障子20Bの上框22の構成は、外障子20Aの上框22の構成と同様であり、同様に構成については同一の符号を付して説明を省略する。外窓1の内障子20Bにも、気密材229が設けられている。内障子20Bに設けられた気密片229bの屋内側の端部は、上枠11の屋内側突出枠壁部114の屋外側の面に当接している。内障子20Bの上内板部222には、気密材が設けられていない。
【0041】
次に、外窓1の外障子20Aの戸先框24(
図3参照。以下同じ。)及び召合せ框25(
図3参照。以下同じ。)に設けられた振れ止め部材224について説明する。
【0042】
図3に示すように、戸先框24及び召合せ框25には、それぞれ内部に上下方向全体にわたって框空間部T1が形成されている。框空間部T1の上端部には、それぞれ振れ止め部材224(
図4参照)が挿入配置されている。
【0043】
図4に示すように、各振れ止め部材224は、框空間部T1(
図3参照。以下同じ。)内で屋外側に配置された屋外側振れ止め部224aと、框空間部T1内で屋内側に配置された屋内側振れ止め部224cと、屋外側振れ止め部224aの下端部と屋内側振れ止め部224cの下端部とを連結する下部振れ止め部224bと、を有している。屋外側振れ止め部224a、屋内側振れ止め部224c及び下部振れ止め部224bは、一体として形成されている。屋外側振れ止め部224aと屋内側振れ止め部224cとの間に、上枠11の屋外側突出枠壁部113が配置されている。屋外側振れ止め部224aと屋内側振れ止め部224cとで屋外側突出枠壁部113を屋内外方向に挟み込むことで、外障子20Aの屋内外方向の移動が規制されている。
【0044】
次に、外窓1の内障子20Bの戸先框24及び召合せ框25に設けられた振れ止め部材225について説明する。
【0045】
各振れ止め部材225は、框空間部T1内で屋外側に配置された屋外側振れ止め部225aと、框空間部T1内で屋内側に配置された屋内側振れ止め部225cと、屋外側振れ止め部225aの下端部と屋内側振れ止め部225cの下端部とを連結する下部振れ止め部(不図示)と、を有している。屋外側振れ止め部225a、屋内側振れ止め部225c及び下部振れ止め部は、一体として形成されている。屋外側振れ止め部225aと屋内側振れ止め部225cとの間に、上枠11の屋内側突出枠壁部114が配置されている。屋外側振れ止め部225aと屋内側振れ止め部225cとで屋内側突出枠壁部114を屋内外方向に挟み込むことで、内障子20Bの屋内外方向の移動が規制されている。
【0046】
次に、外窓1の網戸縦框34(
図3参照。以下同じ。)について説明する。
網戸縦框34の上端部には、上端部から下方に向かって凹む係合溝321が形成された網戸振れ止め部322が設けられている。係合溝321内に、外窓1の上枠11の網戸突出枠壁部112が配置され、網戸30の屋内外方向の移動が規制されている。
【0047】
次に、内窓4の調整上枠5について説明する。
図5は、
図2のD部拡大図である。
図5に示すように、調整上枠5は、調整上板部(固定部)501と、調整上板部501から下方に延びる屋外側板部502及び屋内側板部503と、を有している。屋外側板部502は、屋内側板部503よりも屋外側に配置されている。
【0048】
調整上板部501は、平板状に形成され、板厚方向を上下方向に向けて配置されている。調整上板部501は、上額縁Rの下面に螺子等(不図示)で固定されている。
【0049】
屋外側板部502及び屋内側板部503は、平板状に形成され、板厚方向を屋内外方向に向けて配置されている。
【0050】
調整上板部501の下面には、伸縮部506,507が設けられている。伸縮部506,507は、スポンジや合成ゴム等の上下方向に伸縮可能な材料で構成されている。
【0051】
伸縮部506.507は、上枠41の延在方向(左右方向)の略全長にわたって配置されている。伸縮部506は、伸縮部507よりも屋外側に、間隔を有して配置されている。本実施形態では、伸縮部506,507は、左右方向に長い直方体状をなしている。
【0052】
次に、内窓4の上枠41について説明する。
上枠41は、上枠板部411と、上枠板部411から下方に延びる屋外側突出部412、屋内側突出部422及び下向き枠壁部429と、を有している。屋外側突出部412、屋内側突出部422、下向き枠壁部429は、この順に屋外側から屋内側に向かって配置されている。
【0053】
上枠板部411は、平板状に形成され、板厚方向を上下方向に向けて配置されている。上枠板部411は、調整上枠5の伸縮部506,507の下面に沿って配置されている。換言すると、上枠41は開口部Pの上端の下方に隙間SAを有して配置されていて、隙間SAには伸縮部506,507が配置されている。
【0054】
屋外側突出部412は、上枠板部411から下方に延び、屋内外方向に間隔を有して配置された一対の屋外側突出枠壁部413,414と、一対の屋外側突出枠壁部413,414の下端部どうしを連結する屋外側連結枠壁部415と、を有している。屋外側突出枠壁部413は、屋外側突出枠壁部414よりも屋外側に配置されている。
【0055】
屋内側突出部422は、上枠板部411から下方に延び、屋内外方向に間隔を有して配置された一対の屋内側突出枠壁部423,424と、一対の屋内側突出枠壁部423,424の下端部どうしを連結する屋内側連結枠壁部425と、を有している。屋内側突出枠壁部423は、屋内側突出枠壁部424よりも屋外側に配置されている。
【0056】
下向き枠壁部429は、平板状に形成され、板厚方向を屋内外方向に向けて配置されている。
【0057】
図6は、上枠41を下方から見た図である。
図6に示すように、上枠41の上枠板部411には、屋外側突出部412と屋内側突出部422との間に、上下方向に貫通する複数の換気孔431,432及び取付孔436が形成されている。
【0058】
複数の換気孔431は、左右方向(上枠の延在方向)に沿って間隔を有して一列状に配置されている。複数の換気孔432は、左右方向に沿って間隔を有して一列状に配置されている。
【0059】
換気孔431により形成される列は、換気孔432により形成される列よりも屋外側に間隔を有して配置されている。また、換気孔431と換気孔432とは、屋内外方向に沿って同列状に配置されている。換気孔431,432は、左右方向に長い長孔をなしている。
【0060】
取付孔436は、換気孔431,432と左右方向及び屋内側方向に重ならない位置に形成されている。
【0061】
本実施形態では、取付孔436は、左右方向に沿う換気孔431の列と左右方向に沿う換気孔432の列との間に配置されている。換言すると、取付孔436は、換気孔431の列よりも屋内側、且つ換気孔432の列よりも屋外側に配置されている。また、各取付孔436は、隣り合う換気孔431(432)との間に左右方向に間隔(チリ)tを有して配置されている。
【0062】
換気孔431,432及び取付孔436は、平面視で、伸縮部506,507(
図6の二点鎖線参照)と異なる位置に形成されている。本実施形態では、換気孔431,432及び取付孔436は、伸縮部506よりも屋内側、且つ伸縮部507よりも屋外側に形成されている。
【0063】
図5に示すように、取付孔436に挿通された螺子439が、調整上枠5の調整上板部501を貫通して、上額縁Rに螺合されている。上額縁Rに上下方向の凸凹や傾き等の不陸がある場合には、調整上枠5の伸縮部506,507が伸縮して不陸が吸収され、上枠41が水平面に沿って配置される。
【0064】
次に、内窓4の外障子50Aの上框52について説明する。
上框52は、屋外側に配置される上外板部521と、屋内側に配置される上内板部522と、上外板部521と上内板部522とを連結する上連結板部523と、を有している。
【0065】
上外板部521及び上内板部522は、平板状に形成され、板厚方向を屋内外方向に向けて配置されている。
【0066】
上連結板部523は、平板状に形成され、板厚方向を上下方向に向けて配置されている。上連結板部523は、上外板部521の上下方向の中間と上内板部522の上下方向の中間とを連結している。
【0067】
上外板部521の上端部には、屋内側に向かって延びる延出壁部526が設けられている。延出壁部526の屋内側の端部には、下方に向かって延びる取付壁部527が設けられている。
【0068】
取付壁部527の屋内側の面には、気密材529が設けられている。気密材529は、取付壁部527に固定される固定部529aと、固定部529aの下端部から屋内側に向かうにしたがって次第に上方に向かって延びる気密片529bと、を有している。気密片529bの屋内側の端部(上端部)は、上枠41の屋外側突出枠壁部413の屋外側の面に当接している。
【0069】
上内板部522の上端部には、屋外側に向かって延びる延出壁部536が設けられている。延出壁部536の屋外側の端部には、下方に向かって延びる取付壁部537が設けられている。
【0070】
取付壁部537の屋外側の面には、気密材539が設けられている。気密材539は、取付壁部537に固定される固定部539aと、固定部539aの下端部から屋外側に向かうにしたがって次第に上方に向かって延びる気密片539bと、を有している。気密片539bの屋外側の端部(上端部)は、上枠41の屋外側突出枠壁部414の屋内側の面に当接している。
【0071】
内窓4の内障子50Bの上框52の構成は、外障子50Aの上框52の構成と同様であり、同様に構成については同一の符号を付して説明を省略する。内窓4の内障子50Bにも、気密材529,539が設けられている。気密材529の気密片529bの屋内側の端部(上端部)は、上枠41の屋内側突出枠壁部423の屋外側の面に当接している。気密材539の気密片539bの屋外側の端部(上端部)は、上枠41の屋内側突出枠壁部424の屋内側の面に当接している。
【0072】
次に、内窓4に設けられた気密材について説明する。
上記に示す気密材529,539の他に、
図2に示すように、外障子50Aの下框53の下端部には、下枠42から上方に突出するレール部442を挟んで屋外側に気密材549が設けられ、屋内側に気密材551が設けられている。また、内障子50Bの下框53の下端部には、下枠42から上方に突出するレール部443を挟んで屋外側に気密材549が設けられ、屋内側に気密材551が設けられている。気密材549,551により、外障子50Aの下框53の下端部とレール部442との間は閉塞されている。気密材549,551により、内障子50Bの下框53の下端部とレール部443との間は閉塞されている。
【0073】
また、
図3に示すように、外障子50Aの戸先框54の左右方向の端部には、縦枠43との間に気密材552が設けられている。気密材552により、外障子50Aが閉じた状態で、戸先框54と縦枠43との間は閉塞されている。
【0074】
外障子50Aの召合せ框55の屋内側の面には、気密材569が設けられている。内障子50Bの召合せ框55の屋外側の面には、気密材589が設けられている。外障子50A及び内障子50Bが閉じた状態で、気密材569,589により、互いの召合せ框55間は閉塞されている。
【0075】
内障子50Bの戸先框54の左右方向の端部には、縦枠43との間に気密材553が設けられている。気密材553により、内障子50Bが閉じた状態で、戸先框54と縦枠43との間は閉塞されている。
【0076】
次に、上記の二重サッシ100において、負圧が生じた際の空気の流れや圧力について説明する。
図7は、二重サッシ100の内窓4において、負圧が生じた際の空気の流れを説明する図である。
外窓1及び内窓4が閉塞された閉塞状態で、負圧が生じると、
図7に示すように、内窓4では、屋内の空気が、上枠41の換気孔(外障子50Aよりも屋内側の形成された換気孔)432のうち左右方向で外障子50Aが配置される側の換気孔432Aを、上方に通過する。空気は、上枠41と調整上枠5との間に形成された隙間SA(
図5参照)を流通して、換気孔(内障子50Bよりも屋外側の形成された換気孔)431のうち左右方向で内障子50Bが配置される側の換気孔431Aを、下方に通過して、内窓4と外窓1との間へと流通する。
【0077】
図8は、二重サッシ100の外窓1において、負圧が生じた際の挙動を示す図である。
また、
図8に示すように、外窓1では、外障子20A及び内障子20Bが負圧を受けて屋外側に変位すると、外障子20Aの振れ止め部材224の屋内側振れ止め部224cが上枠11の屋外側突出枠壁部113の屋内側の面に当接する。また、内障子20Bの振れ止め部材225の屋内側振れ止め部225cが上枠11の屋内側突出枠壁部114の屋内側の面に当接する。外障子20A及び内障子20Bの上内板部222と屋外側突出枠壁部113及び屋内側突出枠壁部114との間には、それぞれ隙間S1が生じている。
【0078】
また、外障子20A及び内障子20Bの気密材229と屋外側突出枠壁部113及び屋内側突出枠壁部114との間には、それぞれ形成される隙間S2が生じている。
【0079】
図8では外障子20A及び内障子20Bの上外板部221、上内板部222及び上連結板部223の左右方向の両端部側の挙動を二点鎖線で示し、上外板部221、上内板部222及び上連結板部223の左右方向の中央側の挙動を実線で示している。外障子20A及び内障子20Bの左右方向の両端部側では、振れ止め部材224の屋内側振れ止め部224c及び振れ止め部材225の屋内側振れ止め部225cがそれぞれ屋外側突出枠壁部113及び屋内側突出枠壁部114に当接して、外障子20A及び内障子20Bの変位が抑制されている。外障子20A及び内障子20Bの左右方向の中央側では、左右方向の両端部側よりも、屋外側に撓むように変位している。これにより、隙間S2は、左右方向の中央側で大きくなっている。
【0080】
上記のように内窓4を通過してきた空気は、内窓4と外窓1との間から、外窓1の内障子20Bの上框22の上内板部222と屋内側突出枠壁部114との間の隙間S1を通過して、上框22の気密材229と上枠11の屋内側突出枠壁部114との間の隙間S2を通過する。さらに、空気は、外障子20Aの上框22の上内板部222と屋外側突出枠壁部113との間の隙間S1を通過して、上框22の気密材229と上枠11の屋外側突出枠壁部113との間の隙間S2を通過する。
【0081】
このように、内窓4から外窓1まで、連通して隙間(空気の流路)が生じるため、内窓4の屋内側と屋外側との圧力差が低減される。
【0082】
このように構成された二重サッシ100では、外窓1及び内窓4が閉塞された閉塞状態で、負圧が生じた際に、空気は、内窓4の上枠41の換気孔432Aを通過し、上枠41と開口部Pの上端との間の隙間SAを通過して、上枠41の換気孔431Aを通過する。また、外窓1では、負圧が生じた際に、空気が屋内側から屋外側に流通可能となる。よって、負圧が生じた際に、内窓4の屋内側から外窓1の屋外側まで連通した空気の流路ができるため、内窓4の屋内側と屋外側との圧力差(内窓に作用する圧力)を低減させることができ、内窓4の外障子50A及び内障子50Bが枠体40から外れることが抑制される。
【0083】
また、開口部Pの上端に調整上枠5の調整上板部501を固定することで、上枠41の上方には、伸縮部506,507の高さに相当する高さの隙間SAが形成される。また、換気孔431,432は、平面視で、伸縮部506,507と異なる位置に配置されている。よって、負圧が生じた際に、内窓4の屋内側から換気孔432、隙間SA及び換気孔431を通過して外窓1の屋外側まで連通した流路を確実に形成することができる。
【0084】
また、上枠41の取付孔436には螺子439が挿通され、螺子439は開口部Pの上端に設けられた上額縁Rに螺合されている。上枠41における取付孔436の外縁には、上額縁Rに螺合された螺子439により負荷が作用する。換気孔431,432は取付孔436と左右方向及び屋内外方向に重ならない位置形成されているため、換気孔431,432が取付孔436に作用する負荷の影響を受けて破損することが抑制される。
【0085】
また、換気孔431,432及び取付孔436は、上枠41の上枠板部411から下方に突出する屋外側突出部412と屋内側突出部422との間に形成されている。よって、下方から上枠41を見上げた際に、換気孔431,432及び取付孔436が屋外側突出部412と屋内側突出部422に隠れて目立ちにくく、見栄えがよい。
【0086】
(変形例)
次に、本発明の一実施形態の変形例について、主に
図9を用いて説明する。
なお、以下の説明において、前述した部材と同一の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図9は、本発明の一実施形態の変形例に係る二重サッシの内窓の上枠の上方の構成を示す水平断面図であり、上枠の上方に配置された伸縮部を通る水平断面図である。なお、
図9では、上枠を二点鎖線の外形を二点鎖線で示している。
図9に示すように、本変形例では、上枠41Aの上方の隙間SA(
図5参照)には、伸縮部506,507が設けられるとともに、吸音材508a,508b,508cが設けられている。
【0087】
吸音材508a,508b,508cは、この順で(屋内側から見て)左側から右側に間隔を有して配置されている。
【0088】
吸音材508a,508cは、伸縮部507の屋外側の面に沿って配置されている。吸音材508bは、伸縮部506の屋内側の面に沿って配置されている。つまり、吸音材508a,508cは、吸音材508bよりも屋内側に配置されている。
【0089】
吸音材508a,508b,508cは、調整上枠5の調整上板部501の下面または上枠41の上枠板部411の上面に取り付けられていることが好ましい。吸音材508a,508b,508cは、隙間SAと略同一の高さを有していることが好ましい。吸音材508a,508b,508cは、スポンジ等の材料で構成されている。
【0090】
上記の構成では、外窓1及び内窓4が閉塞された閉塞状態で、負圧が生じた際に、換気孔432Aから隙間SAに流入した空気は、左右方向に流通する際に、上枠41Aの屋内側に配置された吸音材508aに衝突し、吸音材508aを回避して、吸音材508aの屋外側と通過する。次に、空気は、上枠41Aの屋外側に配置された吸音材508bに衝突し、吸音材508bを回避して、吸音材508bの屋内側と通過する。次に、空気は、上枠41Aの屋内側に配置された吸音材508cに衝突し、吸音材508cを回避して、吸音材508cの屋外側と通過する。このように隙間SA内を左右に曲がりつつ進んで、換気孔431Aを下方に通過して、内窓4と外窓1との間へと流通する。
【0091】
このように構成された外窓1及び内窓4が閉塞された閉塞状態で、負圧が生じた際に、空気は、上枠41Aの換気孔432Aを通過し、上枠41Aと開口部Pの上端との間の隙間SAを通過して、上枠41Aの換気孔431Aを通過する。また、外窓1では、負圧が生じた際に、空気が屋内側から屋外側に流通可能となる。よって、負圧が生じた際に、内窓4の屋内側から外窓1の屋外側まで連通した空気の流路ができるため、内窓4の屋内側と屋外側との圧力差(内窓に作用する圧力)を低減させることができ、内窓4の外障子50A及び内障子50Bが枠体40から外れることが抑制される。
【0092】
また、隙間SA内を流通する空気は、吸音材508a,508b,508cを衝突して速度が減速するとともに、空気の(通過する際の)音が吸音材508a,508b,508cに吸収される。よって、空気の流通の遮音性を向上することができる。
【0093】
なお、上述した実施の形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
【0094】
例えば、上記に示す実施形態では、開口部Pの上端に沿って設けられた調整上枠5が配置されているが、本発明はこれに限られない。上枠が開口部Pの上端の下方に隙間を有して配置されていればよく、開口部Pの上端に沿ってスペーサー(不図示)等を左右方向に間隔を有して複数配置して、スペーサーの下面に沿って上枠を配置してもよい。この構成では、上枠と開口部Pの上端との間に、スペーサーの高さに相当する隙間が形成され、当該隙間を空気が通過することができる。また、スペーサーにより上額縁Rの不陸を調整され、上枠を水平面に沿って取り付けることができる。
【0095】
また、上記に示す実施形態では、換気孔431,432はそれぞれ左右方向に沿って一列状に形成されているが、本発明はこれに限られず、配置位置等は適宜設定可能である。
【0096】
また、上記に示す実施形態では、取付孔436は、換気孔431,432と左右方向及び屋内側方向に重ならない位置に形成されているが、本発明はこれに限られない。換気孔は、取付孔と、上枠の延在方向及び屋内外方向の少なくともいずれか一方の方向に重ならない位置に形成されていることが好ましい。よって、換気孔は、取付孔を通る左右方向の延長線上、または取付孔を通る屋内外方向の延長線上に形成されていないことが好ましい。
【0097】
また、上記に示す実施形態では、外窓1は引違いサッシであるが、本発明はこれに限られない。外窓は、負圧が生じた際に、空気を屋外側に流通可能となればよく、片引戸や上げ下げ窓であってもよい。
【0098】
また、上記に示す実施形態では、外窓1及び内窓4のガラス29,59は、それぞれ単層の板ガラスであるが、本発明はこれに限られず、複層ガラス等であってもよい。
【0099】
また、内窓4の外障子50Aにおいて、屋外側突出部412の屋外側及び屋内側にそれぞれ気密材529,539が設けられ、屋外側突出部412を挟んで屋内外両側で気密性が確保されている。また、レール部442の屋外側及び屋内側にそれぞれ気密材549,551が設けられ、レール部442を挟んで屋内側両側で気密性が確保されている。また、外障子50Aと縦枠43との間には気密材552が設けられ、気密性が確保されている。また、内窓4の内障子50Bでも、屋内側突出部422の屋外側及び屋内側にそれぞれ気密材529,539が設けられ、屋内側突出部422を挟んで屋内外両側で気密性が確保されている。また、レール部443の屋外側及び屋内側にそれぞれ気密材549,551が設けられ、レール部443を挟んで屋内側両側で気密性が確保されている。また、内障子50Bと縦枠43との間には気密材553が設けられ、気密性が確保されている。また、外障子50Aの召合せ框55と内障子50Bの召合せ框55との間には、気密材569,589が設けられ気密性が確保されている。つまり、本実施形態の内窓4は、気密性が高く、負圧が生じた際には、内窓4に大きな負圧が作用しやすい。よって、中間層M(
図2参照)から外窓1に形成された隙間S1,S2まで連通した空気の流路を形成して、中間層Mの圧力を低減させることは、気密性が高い内窓4の外障子50A及び内障子50Bが枠体40から外れさせないために、重要な構成である。
【符号の説明】
【0100】
1…外窓
4…内窓
5…調整上枠
10,40…枠体
11,41,41A…上枠
12,42…下枠
13,43…縦枠
20A,50A…外障子
20B,50B…内障子
21,51…框体
22,52…上框
23,53…下框
24,54…戸先框
25,55…召合せ框
27,57…ガラス保持溝
29,59…ガラス
30…網戸
100…二重サッシ
431,431A,432,432A…換気孔
436…取付孔
501…調整上板部(固定部)
506,507…伸縮部
P…開口部
SA…隙間
S1…隙間
S2…隙間
W…壁部