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特許7101735画像生成プログラム及び画像生成システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-07
(45)【発行日】2022-07-15
(54)【発明の名称】画像生成プログラム及び画像生成システム
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/60 20140101AFI20220708BHJP
   A63F 13/56 20140101ALI20220708BHJP
   A63F 13/58 20140101ALI20220708BHJP
   A63F 13/35 20140101ALI20220708BHJP
【FI】
A63F13/60
A63F13/56
A63F13/58
A63F13/35
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020176366
(22)【出願日】2020-10-20
(65)【公開番号】P2022067581
(43)【公開日】2022-05-06
【審査請求日】2020-10-20
(73)【特許権者】
【識別番号】308033283
【氏名又は名称】株式会社スクウェア・エニックス
(74)【代理人】
【識別番号】100209886
【弁理士】
【氏名又は名称】金森 寛
(72)【発明者】
【氏名】坂田 新平
【審査官】宮本 昭彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-044103(JP,A)
【文献】特開2018-196522(JP,A)
【文献】特開2019-072550(JP,A)
【文献】フォトモードの“いま”に迫る!,週刊ファミ通,日本,カドカワ株式会社,2017年05月18日,第32巻第22号,第132-145頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 13/00 - 13/98
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
クライアント端末と、クライアント端末と通信により接続可能なサーバ装置とを備える、三次元仮想空間を用いたビデオゲームの進行状況を表す画像を生成する画像生成システムのサーバ装置において実行される画像生成プログラムであって、
サーバ装置を、
ビデオゲームを進行するゲーム進行手段、
ビデオゲームの進行状況を表す画像を生成するための視点となる任意の視点座標を用いて、該視点座標に対応するオブジェクトである視点オブジェクトの視線方向を特定する視線特定手段、及び、
特定した視線方向と、前記視点オブジェクトの第一属性とに基づいて、前記ビデオゲームのプレイヤの指示操作に依らずに前記画像を生成する画像生成手段
として機能させ
画像を生成するための技術レベルが、前記視点オブジェクトに設定されており、
前記画像生成手段が、視線特定手段により特定した視線方向と、前記視点オブジェクトの第一属性とに基づいて、視点オブジェクトの技術レベルに応じた画像を生成するものであって、
サーバ装置をさらに、
前記画像生成手段により生成された画像に対する評価を受け付ける画像評価手段、及び
受け付けた評価に基づいて、前記視点オブジェクトの技術レベルを変更する技術レベル変更手段
として機能させる、画像生成プログラム。
【請求項2】
サーバ装置をさらに、
視点オブジェクトの前記第一属性及び/又は第二属性に基づいて画像を生成するか否かを決定する画像生成決定手段
として機能させる、請求項1に記載の画像生成プログラム。
【請求項3】
前記技術レベルが、各々の視点オブジェクトに設定される、請求項1又は2に記載の画像生成プログラム。
【請求項4】
サーバ装置をさらに、
前記画像生成手段により生成された画像を、前記視点オブジェクトの第一属性に基づいて加工する画像加工手段
として機能させる、請求項1~のいずれかに記載の画像生成プログラム。
【請求項5】
クライアント端末と、クライアント端末と通信により接続可能なサーバ装置とを備える、三次元仮想空間を用いたビデオゲームの進行状況を表す画像を生成する画像生成システムであって、
画像生成システムが、
ビデオゲームを進行するゲーム進行手段と、
ビデオゲームの進行状況を表す画像を生成するための視点となる任意の視点座標を用いて、該視点座標に対応するオブジェクトである視点オブジェクトの視線方向を特定する視線特定手段と、
特定した視線方向と、前記視点オブジェクトの第一属性とに基づいて、前記ビデオゲームのプレイヤの指示操作に依らずに前記画像を生成する画像生成手段と
を備え
画像を生成するための技術レベルが、前記視点オブジェクトに設定されており、
前記画像生成手段が、視線特定手段により特定した視線方向と、前記視点オブジェクトの第一属性とに基づいて、視点オブジェクトの技術レベルに応じた画像を生成するものであって、
画像生成システムがさらに、
前記画像生成手段により生成された画像に対する評価を受け付ける画像評価手段と、
受け付けた評価に基づいて、前記視点オブジェクトの技術レベルを変更する技術レベル変更手段と
を備える、画像生成システム。
【請求項6】
クライアント端末と、クライアント端末と通信により接続可能なサーバ装置とを備える、三次元仮想空間を用いたビデオゲームの進行状況を表す画像を生成する画像生成システムのクライアント端末において実行される画像生成プログラムであって、
クライアント端末を、
ビデオゲームを進行するゲーム進行手段、
ビデオゲームの進行状況を表す画像を生成するための視点となる任意の視点座標を用いて、該視点座標に対応するオブジェクトである視点オブジェクトの視線方向を特定する視線特定手段、及び、
特定した視線方向と、前記視点オブジェクトの第一属性とに基づいて、前記ビデオゲームのプレイヤの指示操作に依らずに前記画像を生成する画像生成手段
として機能させ
画像を生成するための技術レベルが、前記視点オブジェクトに設定されており、
前記画像生成手段が、視線特定手段により特定した視線方向と、前記視点オブジェクトの第一属性とに基づいて、視点オブジェクトの技術レベルに応じた画像を生成するものであって、
クライアント端末をさらに、
前記画像生成手段により生成された画像に対する評価を受け付ける画像評価手段、及び
受け付けた評価に基づいて、前記視点オブジェクトの技術レベルを変更する技術レベル変更手段
として機能させる、画像生成プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像生成プログラム及び画像生成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ビデオゲーム内の三次元仮想空間において、ゲーム内のカメラを用いて写真撮影をするように、画像を生成する技術がある。コンピュータにより制御されるNPC(ノンプレイヤキャラクタ、non player character)にゲーム内のカメラを持たせて、写真を撮影しているように見せているゲームもあった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところが、既存の画像生成技術は、三次元仮想空間内に予めイベントを配置し、該イベントをトリガとして画像を生成、あるいは、予め用意していた写真を、NPCが撮影したように見せかけてユーザに提供する演出であって、NPCが自律的に撮影した画像を提供するものではなかった。そのため、ユーザに飽きられる原因となっていた。
【0004】
本発明の少なくとも1つの実施の形態の目的は、より趣向性の高い、新たな画像生成プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
非限定的な観点によると、本発明に係る画像生成プログラムは、クライアント端末と、クライアント端末と通信により接続可能なサーバ装置とを備える、三次元仮想空間を用いたビデオゲームの進行状況を表す画像を生成する画像生成システムのサーバ装置において実行される画像生成プログラムであって、サーバ装置を、ビデオゲームを進行するゲーム進行手段、ビデオゲームの進行状況を表す画像を生成するための視点となる任意の視点座標を用いて、該視点座標に対応するオブジェクトである視点オブジェクトの視線方向を特定する視線特定手段、及び、特定した視線方向と、前記視点オブジェクトの第一属性とに基づいて、前記ビデオゲームのプレイヤの指示操作に依らずに前記画像を生成する画像生成手段として機能させる、画像生成プログラムである。
【0006】
非限定的な観点によると、本発明に係る画像生成システムは、クライアント端末と、クライアント端末と通信により接続可能なサーバ装置とを備える、三次元仮想空間を用いたビデオゲームの進行状況を表す画像を生成する画像生成システムであって、画像生成システムが、ビデオゲームを進行するゲーム進行手段と、ビデオゲームの進行状況を表す画像を生成するための視点となる任意の視点座標を用いて、該視点座標に対応するオブジェクトである視点オブジェクトの視線方向を特定する視線特定手段と、特定した視線方向と、前記視点オブジェクトの第一属性とに基づいて、前記ビデオゲームのプレイヤの指示操作に依らずに前記画像を生成する画像生成手段とを備える、画像生成システムである。
【0007】
非限定的な観点によると、本発明に係る画像生成プログラムは、クライアント端末と、クライアント端末と通信により接続可能なサーバ装置とを備える、三次元仮想空間を用いたビデオゲームの進行状況を表す画像を生成する画像生成システムのクライアント端末において実行される画像生成プログラムであって、クライアント端末を、ビデオゲームを進行するゲーム進行手段、ビデオゲームの進行状況を表す画像を生成するための視点となる任意の視点座標を用いて、該視点座標に対応するオブジェクトである視点オブジェクトの視線方向を特定する視線特定手段、及び、特定した視線方向と、前記視点オブジェクトの第一属性とに基づいて、前記ビデオゲームのプレイヤの指示操作に依らずに前記画像を生成する画像生成手段として機能させる、画像生成プログラムである。
【発明の効果】
【0008】
本発明の各実施形態により1または2以上の不足が解決される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、サーバ装置の構成を示すブロック図である。
図2】本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、プログラム実行処理のフローチャートである。
図3】本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、サーバ装置の構成を示すブロック図である。
図4】本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、プログラム実行処理のフローチャートである。
図5】本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、システムの構成を示すブロック図である。
図6】本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、システムの構成を示すブロック図である。
図7】本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、実行処理に関するフローチャートである。
図8】本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、属性を説明する図である。
図9】本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、スタイルセットの更新処理を説明する図である。
図10】本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、システムの構成を示すブロック図である。
図11】本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、実行処理に関するフローチャートである。
図12】本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、属性を説明する図である。
図13】本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、コンピュータ装置の構成を示すブロック図である。
図14】本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、プログラム実行処理のフローチャートである。
図15】本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、コンピュータ装置の構成を示すブロック図である。
図16】本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、プログラム実行処理のフローチャートである。
図17】本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、コンピュータ装置の構成を示すブロック図である。
図18】本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、プログラム実行処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。以下、効果に関する記載は、本発明の実施の形態の効果の一側面であり、ここに記載するものに限定されない。また、以下で説明するフローチャートを構成する各処理の順序は、処理内容に矛盾や不整合が生じない範囲で順不同である。
【0011】
[第一の実施の形態]
本発明の第一の実施の形態の概要について説明をする。以下では、第一の実施の形態として、クライアント端末と、クライアント端末と通信により接続可能なサーバ装置とを備える、三次元仮想空間を用いたビデオゲームの進行状況を表す画像を生成する画像生成システムのサーバ装置において実行される画像生成プログラムを例示して説明する。
【0012】
図1は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、サーバ装置の構成を示すブロック図である。サーバ装置1は、ゲーム進行部101、視線特定部102、及び画像生成部103を少なくとも備える。
【0013】
ゲーム進行部101は、ビデオゲームを進行する機能を有する。視線特定部102は、ビデオゲームの進行状況を表す画像を生成するための視点となる任意の視点座標を用いて、該視点座標に対応するオブジェクトである視点オブジェクトの視線方向を特定する機能を有する。画像生成部103は、視線特定部102により特定した視線方向と、前記視点オブジェクトの第一属性とに基づいて、前記ビデオゲームのプレイヤの指示操作に依らずに前記画像を生成する機能を有する。
【0014】
次に、本発明の第一の実施の形態におけるプログラム実行処理について説明する。図2は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、プログラム実行処理のフローチャートである。
【0015】
サーバ装置1は、ビデオゲームを進行する(ステップS1)。次に、サーバ装置1は、ビデオゲームの進行状況を表す画像を生成するための視点となる任意の視点座標を用いて、該視点座標に対応するオブジェクトである視点オブジェクトの視線方向を特定する(ステップS2)。次に、サーバ装置1は、特定した視線方向と、前記視点オブジェクトの第一属性とに基づいて、前記ビデオゲームのプレイヤの指示操作に依らずに前記画像を生成し(ステップS3)、終了する。
【0016】
第一の実施の形態の一側面として、より趣向性の高い、新たな画像生成プログラムを提供できる。
【0017】
第一の実施の形態において、「クライアント端末」とは、例えば、据置型ゲーム機、携帯型ゲーム機、ウェアラブル型端末、デスクトップ型又はノート型パーソナルコンピュータ、タブレットコンピュータ、又は、PDA等をいい、表示画面にタッチパネルセンサを備えるスマートフォン等の携帯型端末であってもよい。「サーバ装置」とは、例えば、端末装置からの要求に応じて処理を実行する装置をいう。
【0018】
「三次元仮想空間」とは、例えば、コンピュータ上の仮想的な空間であって、三次元の軸で定義されるものをいう。「進行状況を表す画像」とは、例えば、三次元仮想空間内を所定の仮想空間内の瞬間又は時間帯においてキャプチャした画像をいい、キャプチャした画像に基づいて生成された画像も含む概念である。「視点座標」とは、例えば、ビデオゲームの進行状況を表す画像を生成するための視点となる任意の座標をいう。「視点オブジェクト」とは、例えば、視点座標に対応する座標に存在するオブジェクトをいう。「オブジェクト」とは、例えば、三次元仮想空間に配置されたオブジェクトであり、可視不可視を問わない。視点オブジェクトは、オブジェクトに含まれる概念である。
【0019】
「視線方向」とは、例えば、仮想カメラの視軸方向をいう。「第一属性」とは、例えば、視点オブジェクトが有する属性であって、画像の生成に関与するものをいう。「プレイヤの指示操作に依らず」とは、例えば、プレイヤに起因する入力信号に関係ないことをいい、入力信号の種類は問わない。
【0020】
[第二の実施の形態]
次に、本発明の第二の実施の形態の概要について説明をする。以下では、第二の実施の形態として、クライアント端末と、クライアント端末と通信により接続可能なサーバ装置とを備える、三次元仮想空間を用いたビデオゲームの進行状況を表す画像を生成する画像生成システムのサーバ装置において実行される画像生成プログラムを例示して説明する。
【0021】
図3は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、サーバ装置の構成を示すブロック図である。サーバ装置1は、ゲーム進行部111、画像生成決定部112、視線特定部113、及び画像生成部114を備える。
【0022】
ゲーム進行部111は、ビデオゲームを進行する機能を有する。画像生成決定部112は、視点オブジェクトの第一属性及び/又は第二属性に基づいて画像を生成するか否かを決定する機能を有する。
【0023】
視線特定部113は、ビデオゲームの進行状況を表す画像を生成するための視点となる任意の視点座標を用いて、該視点座標に対応するオブジェクトである視点オブジェクトの視線方向を特定する機能を有する。画像生成部114は、視線特定部113により特定した視線方向と、前記視点オブジェクトの第一属性とに基づいて、前記ビデオゲームのプレイヤの指示操作に依らずに前記画像を生成する機能を有する。
【0024】
次に、本発明の第二の実施の形態におけるプログラム実行処理について説明する。図4は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、プログラム実行処理のフローチャートである。
【0025】
サーバ装置1は、ビデオゲームを進行する(ステップS11)。次に、サーバ装置1は、視点オブジェクトの第一属性及び/又は第二属性に基づいて画像を生成するか否かを決定する(ステップS12)。
【0026】
画像を生成する場合(ステップS12にてYES)、サーバ装置1は、ビデオゲームの進行状況を表す画像を生成するための視点となる任意の視点座標を用いて、該視点座標に対応するオブジェクトである視点オブジェクトの視線方向を特定する(ステップS13)。次に、サーバ装置1は、特定した視線方向と、前記視点オブジェクトの第一属性とに基づいて、前記ビデオゲームのプレイヤの指示操作に依らずに前記画像を生成し(ステップS14)、終了する。
【0027】
画像を生成しない場合(ステップS12にてNO)、サーバ装置1は画像を生成せず、終了する。
【0028】
第二の実施の形態の一側面として、より趣向性の高い、新たな画像生成プログラムを提供できる。
【0029】
第二の実施の形態の一側面として、画像生成決定部を備えることにより、視点オブジェクトの属性の違いを画像生成に反映することができ、より趣向性の高い画像生成プログラムを提供することができる。
【0030】
第二の実施の形態において、「クライアント端末」、「サーバ装置」、「三次元仮想空間」、「進行状況を表す画像」、「視点座標」、「視点オブジェクト」、「オブジェクト」、「視線方向」、「第一属性」、及び「プレイヤの指示操作に依らず」は、それぞれ第一の実施の形態において記載した内容を必要な範囲で採用できる。
【0031】
第二の実施の形態において、「第二属性」とは、例えば、視点オブジェクトが有する属性であって、第一属性とは異なる属性をいう。
【0032】
[第三の実施の形態]
次に、本発明の第三の実施の形態の概要について説明をする。以下では、第三の実施の形態として、クライアント端末と、クライアント端末と通信により接続可能なサーバ装置とを備える、三次元仮想空間を用いたビデオゲームの進行状況を表す画像を生成する画像生成システムのサーバ装置において実行される画像生成プログラムを例示して説明する。
【0033】
第三の実施の形態におけるサーバ装置の構成は、第一の実施の形態又は第二の実施の形態におけるサーバ構成に関する内容を必要な範囲で採用できる。さらに、プログラム実行処理のフロー図は、第一の実施の形態又は第二の実施の形態におけるプログラム実行処理に関する内容を必要な範囲で採用できる。第三の実施の形態では、第一の実施の形態を参照して記載するが、これに限定されない。
【0034】
第三の実施の形態において、画像を生成するための技術レベルが、視点オブジェクトに設定されていることが好ましい。
【0035】
画像生成部103が、視線特定部102により特定した視線方向と、前記視点オブジェクトの第一属性とに基づいて、視点オブジェクトの技術レベルに応じた画像を生成することが好ましい。
【0036】
第三の実施の形態の一側面として、より趣向性の高い、新たな画像生成プログラムを提供できる。
【0037】
第三の実施の形態の一側面として、視点オブジェクトに設定された技術レベルに応じた画像を生成することで、視点オブジェクトごとに異なる画像を提供できる。
【0038】
第三の実施の形態において、「クライアント端末」、「サーバ装置」、「三次元仮想空間」、「進行状況を表す画像」、「視点座標」、「視点オブジェクト」、「オブジェクト」、「視線方向」、「第一属性」、及び「プレイヤの指示操作に依らず」は、それぞれ第一の実施の形態において記載した内容を必要な範囲で採用できる。「第二属性」は、第二の実施の形態において記載した内容を必要な範囲で採用できる。
【0039】
第三の実施の形態において、「技術レベル」とは、例えば、視点オブジェクトに設定されるパラメータをいい、画像の生成に寄与するパラメータである。
【0040】
[第四の実施の形態]
次に、本発明の第四の実施の形態の概要について説明をする。以下では、第四の実施の形態として、クライアント端末と、クライアント端末と通信により接続可能なサーバ装置とを備える、三次元仮想空間を用いたビデオゲームの進行状況を表す画像を生成する画像生成システムのサーバ装置において実行される画像生成プログラムを例示して説明する。また、本発明の第四の実施の形態における画像生成プログラムとして、遺伝的アルゴリズムを用いた画像生成プログラムを一例として挙げる。
【0041】
三次元仮想空間には、様々なオブジェクトが配置され得る。オブジェクトには、例えば、光源オブジェクト、地形オブジェクト、キャラクタオブジェクト、建物オブジェクト、自然物オブジェクト等の属性があり、画像を生成する視点座標に対応するオブジェクトである視点オブジェクトは、いずれかのオブジェクトのうち、視点座標となるオブジェクトをいう。
【0042】
図5は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、システムの構成を示すブロック図である。図示するように、システムは、複数のプレイヤ(プレイヤA、B・・・)によって操作される複数のクライアント端末3(クライアント端末3a、3b・・・、以下、端末装置ともいう)と、通信ネットワーク2と、サーバ装置1とから構成される。端末装置3は、通信ネットワーク2を介してサーバ装置1と接続されている。なお、端末装置3とサーバ装置1とは常時接続していなくてもよく、必要に応じて、接続が可能であればよい。
【0043】
サーバ装置1は、制御部、RAM、ストレージ部及び通信インタフェースを少なくとも備え、それぞれ内部バスにより接続されている。制御部は内部タイマーを備え得る。また、通信インタフェースにより、外部のサーバと同期し得る。これにより現実の時刻を取得し得る。
【0044】
端末装置3は、一例として、制御部、RAM、ストレージ部、サウンド処理部、グラフィックス処理部、通信インタフェース、インタフェース部を備え、それぞれ内部バスにより接続されている。グラフィックス処理部は表示部に接続されている。表示部は、表示画面と、表示部に対する、プレイヤによる接触により入力を受け付けるタッチ入力部とを有し得る。
【0045】
タッチ入力部は、例えば、タッチパネルに用いられる抵抗膜方式、静電容量方式、超音波表面弾性波方式、光学方式、又は、電磁誘導方式等、いずれかの方式を用いて接触した位置を検知できるものであってもよく、プレイヤのタッチ操作により操作を認識できれば方式は問わない。タッチ入力部の上面を指やスタイラス等により押圧や移動等の操作をした場合に、指等の位置を検知可能なデバイスである。
【0046】
インタフェース部には外部メモリ(例えば、SDカード等)が接続され得る。外部メモリから読み込まれたデータはRAMにロードされ、制御部により演算処理が実行される。
【0047】
通信インタフェースは無線又は有線により通信ネットワークに接続が可能であり、通信ネットワークを介してデータを受信することが可能である。通信インタフェースを介して受信したデータは、外部メモリから読み込まれたデータと同様に、RAMにロードされ、制御部により演算処理が行われる。
【0048】
端末装置3は、近接センサ、赤外線センサ、ジャイロセンサ、又は、加速度センサ等のセンサを備えるものであってもよい。また、端末装置3は、レンズを有し、レンズを介して撮像する撮像部を備えるものであってもよい。さらに、端末装置3は、身体に装着可能(ウェアラブル)な端末装置であってもよい。
【0049】
[システム概要]
次に、本発明の第四の実施の形態において想定されるシステムの概要を説明する。第四の実施の形態では、プレイヤが操作する一以上のクライアント端末と、該クライアント端末と通信により接続可能なサーバ装置とを備える画像生成システム(以下、システムともいう)について説明する。画像生成システムの一例として、プレイヤの操作指示にしたがうオブジェクト(以下、プレイヤオブジェクトという)が三次元仮想空間内を移動可能なRPGに関するゲームシステムを挙げる。
【0050】
プレイヤオブジェクトは、他のプレイヤにしたがう他プレイヤオブジェクトや、サーバ装置又はクライアント端末により制御されるNPCオブジェクトとパーティを組むことができる。以下、本発明の第四の実施の形態においては一例として、プレイヤオブジェクトと一緒に行動するNPCオブジェクト(以下、視点オブジェクトともいう)から見た三次元仮想空間内の画像を写真撮影するゲームシステムについて説明する。
【0051】
[機能説明]
システム4が備える機能について説明する。図6は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、システムの構成を示すブロック図である。
【0052】
システム4は、ゲーム進行部201、初期設定部202、画像生成決定部203、スタイルセット決定部204、視線特定部205、画像生成部206、画像加工部207、スタイルセット使用判定部208、画像評価部209、評価反映部210、技術レベル変更判定部211、及び技術レベル変更部212を含み得る。
【0053】
ゲーム進行部201は、ビデオゲームを進行する機能を有する。初期設定部202は、画像の生成に適用する複数のスタイルセットを設定する機能を有する。画像生成決定部203は、視点オブジェクトの第一属性及び/又は第二属性に基づいて画像を生成するか否かを決定する機能を有する。スタイルセット決定部204は、画像を生成するスタイルセットを決定する機能を有する。
【0054】
視線特定部205は、ビデオゲームの進行状況を表す画像を生成するための視点となる任意の視点座標を用いて、該視点座標に対応するオブジェクトである視点オブジェクトの視線方向を特定する機能を有する。画像生成部206は、特定した視線方向と、視点オブジェクトの第一属性とに基づいて、前記ビデオゲームのプレイヤの指示操作に依らずに前記画像を生成する機能を有する。画像加工部207は、画像生成部206により生成された画像を、前記オブジェクトの第一属性に基づいて加工する機能を有する。
【0055】
スタイルセット使用判定部208は、画像生成に使用するために設定されたスタイルセットを全て使用したか否かを判定する機能を有する。画像評価部209は、画像生成部206により生成された、又は画像加工部207により加工された画像の評価を受け付ける機能を有する。評価反映部210は、画像評価部209により受け付けた評価を、次回の画像生成に適用するスタイルセットに反映する機能を有する。
【0056】
技術レベル変更判定部211は、技術レベルを変更するための条件を満たしたか否かを判定する機能を有する。技術レベル変更部212は、技術レベル変更判定部211により技術レベルを変更するための条件を満たしたと判定された場合に、技術レベルを変更する機能を有する。
【0057】
[実行処理フロー]
本発明の第四の実施の形態では、一例として遺伝的アルゴリズムを用いた実行処理を行う。図7は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、実行処理に関するフローチャートである。
【0058】
システム4は、ビデオゲームを進行する(ステップS101)。次に、システム4は、初期設定として、画像の生成に適用する複数のスタイルセットを設定する(ステップS102)。
【0059】
[スタイルセット]
本発明の第四の実施の形態では、画像を生成する際にスタイルセットという、属性値(選択肢)の集合を用いる。スタイルセットは遺伝的アルゴリズムの個体(individual)に相当し、スタイルセットに設定された属性値は遺伝子(gene)に相当する。スタイルセットは、視点オブジェクト毎に少なくとも1つ以上設定され得る。
【0060】
図8は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、属性を説明する図である。属性の一例として、撮影方法(ソーシャル、ポートレート、ランドスケープ、アーキテクチャ、ネイチャー、セルフィ―等)、付属機器、構図、ライティング、露光、ボケ等が挙げられる。撮影方法毎に撮影の対象物(ターゲット)が設定され得る。
【0061】
撮影方法毎に、撮影方法以外の、一以上の他の属性が設定され得る。撮影方法に、すべての属性が設定されてもよいし、適用されない属性が設定されないようにしてもよい。また、後述する技術レベルに応じて、設定される前記他の属性の数を変化するようにしてもよい。
【0062】
つまり、図8に示す属性が、例えば、撮り方の選択肢、使用機材の選択肢、カメラの設定(露光等)の選択肢であり、選択肢の集合をスタイルセットという。
【0063】
図7のフローの説明に戻る。ステップS102において、システム4は、初期設定として予め画像を生成する枚数(例えば10枚)を設定する。そして、システム4は、生成する画像の枚数に対応するスタイルセットをランダムに生成する。システム4が最初に設定する複数のスタイルセットは、図8に示した属性をランダムに組み合わせたものであってもよい。
【0064】
次に、システム4は、視点オブジェクトのスタイルセット(第一属性)及び/又は視点オブジェクトの性格(第二属性)に基づいて画像を生成するか否かを決定する(ステップS103)。視点オブジェクトには属性として、視点オブジェクトの「性格」が予め設定され得る。
【0065】
視点オブジェクトの性格として、例えば、短気、ケチ、几帳面、のんびり等が挙げられる。性格毎に、写真を撮影するか否か決断する期間が異なるようにしてもよい。例えば、「短気」の性格の視点オブジェクトは、スタイルセットに合った写真が撮れる場面に遭遇するとすぐに撮影することを決断する。一方、「のんびり」の性格の視点オブジェクトは、スタイルセットに合った写真が撮れる場面に遭遇しても撮影する好機を逃してしまうことが発生し得る。あるいは、画像を生成する際にゲーム内通貨等コストが発生する場合、性格が「ケチ」である視点オブジェクトの場合には、写真を撮影することを躊躇するようにしてもよい。このように、スタイルセットと視点オブジェクトの性格とを考慮して、画像を生成するか否かを決定する。
【0066】
画像を生成する場合(ステップS103にてYES)には、システム4は、画像を生成するためのスタイルセットを決定する(ステップS104)。スタイルセットは、初回のみステップS102において設定された複数のスタイルセットから選択し、2回目以降は、後述する画像の評価を反映した、複数のスタイルセットから選択するようにしてもよい。画像を生成しない場合(ステップS103にてNO)には、所定のタイミングで再度ステップS103を実行する。
【0067】
次に、システム4は、ステップS104において決定したスタイルセットに基づいて、視線を特定する(ステップS105)。このとき、視点となる座標は、視点オブジェクトの位置(例えば眼部の位置座標)に基づいて決定される。つまり、視点オブジェクトが移動可能な位置座標が、視点座標となり得る。
【0068】
視点座標の決定は、イベントによるトリガに基づいて決定してもよいし、所定のタイミング毎に視点オブジェクトの位置座標から、スタイルセットに含まれる撮影方法の撮影ターゲットに合致する画像を撮影可能か否か探索したうえで決定してもよい。
【0069】
ステップS105において、視点座標及びスタイルセットだけでなく、後述する技術レベルに基づいて視線を特定するようにしてもよい。技術レベルは、視点オブジェクトに設定され得る属性であり、スタイルセットとは連動しない属性であり得る。
【0070】
技術レベルに応じて、写真の構図の決定方法を変更するようにしてもよい。例えば、撮影方法が「ポートレート」の場合について説明する。技術レベルが低い場合には、撮影対象の人型オブジェクトが画像に含まれる割合が大きくなり、不格好な画像が生成され得る。一方、技術レベルが高い場合には、撮影対象の人型オブジェクトの割合と、周囲の空間とのバランスが取れた、格好の良い画像が生成され得る。このように、技術レベルに応じて、撮影対象の割合を定義したマスタデータを予め設定するようにしてもよい。さらに、マスタデータで定められた割合を、後述する評価に基づいて変化させるようにしてもよい。
【0071】
次に、システム4は、特定した視線方向と、前記視点オブジェクトのスタイルセット(第一属性)とに基づいて、前記ビデオゲームのプレイヤの指示操作に依らずに画像を生成する(ステップS106)。画像の生成は、三次元仮想空間を構成するシーンレイアウト設定からレンダリングすることで行われる。
【0072】
次に、システム4は、ステップS106において生成された画像を、視点オブジェクトのスタイルセット(第一属性)に基づいて加工する(ステップS107)。スタイルセットに基づいた加工には、例えば、属性の一つである「付属機器」に「フィルタ」や「モノクロフィルム」が採用された場合が挙げられる。画像を加工することで、生成される画像の色合いや明るさを調整することができ、視点オブジェクトの個性を表現することが可能となる。
【0073】
画像を加工する際には、三次元仮想空間を構成する情報に基づいて画像を加工することが好ましい。三次元仮想空間の構成情報を使用することで、例えば、深度に関する情報を加味して画像を加工することができる。
【0074】
次に、システム4は、画像生成のために用意されていた複数のスタイルセットを使い切ったか否かを判定する(ステップS108)。スタイルセットを使い切っていない場合(ステップS108にてNO)には、再度ステップS103に戻り処理を継続する。
【0075】
予定していた枚数の画像を生成し終えた場合(ステップS108にてYES)には、システム4は、生成された画像の評価を受け付ける(ステップS109)。評価は、ゲームをプレイするプレイヤからの評価であってもよいし、視点オブジェクトとは異なるNPCオブジェクトからの評価であってもよい。評価は、ステップS106において生成されたすべての画像に対して行われることが好ましい。
【0076】
次に、システム4は、ステップS109において画像評価部209により受け付けた評価を、次回の画像生成に適用可能なスタイルセットに反映する(ステップS110)。
【0077】
[スタイルセットへの評価の反映]
次回の画像生成に適用可能なスタイルセットに評価を反映する処理について説明する。図9は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、スタイルセットの更新処理を説明する図である。図9(A)は、T回目(Tは自然数)の画像生成における複数のスタイルセットSS1-1~SS1-N(Nは5以上の自然数)の内容、及び、これらのスタイルセットに基づいて生成された画像の評価を表す。図9(B)は、T+1回目の画像生成における複数のスタイルセットSS2-1~SS2-Nの内容を表す。
【0078】
「GOOD」の評価を受けたスタイルセット「SS1-1」及び「SS1-4」を、T+1回目のスタイルセットに採用する(選択)。残りのスタイルセットは、評価がされなかった又は「BAD」であるから、属性を変更してT+1回目のスタイルセットとすることが好ましい。
【0079】
そこで、属性を変更するために、交叉(crossover)又は突然変異(mutation)を行い、スタイルセットに含まれる属性を変更する。
【0080】
まず、突然変異について説明する。残されているスタイルセットに対して、突然変異を生じる所与の確率を用いて、突然変異を生じるスタイルセット(図中では、スタイルセットSS1-N)を決定する。次に、突然変異に該当するスタイルセットの属性値を1つ以上ランダムに変更する。
【0081】
次に、交叉について説明する。選択又は突然変異を生じなかった2つのスタイルセット間で、属性値の入れ替えを行う。図中では、SS1-2及びSS1-3の間で「構図」の属性値の交換を行い、それぞれSS2-2とSS2-3としてT+1回目のスタイルセットとして設定されている。
【0082】
このように、評価が良かった画像を生成したスタイルセットについては次世代に残し、評価が良くなかった画像を生成したスタイルセットについては属性値を変更することで、元のスタイルセットとは異なるスタイルセットに変更することができ、良い評価の画像を生成するスタイルセットを増やすことができる。そして、評価をするプレイヤやNPC等の好む画像を生成することができる。なお、交叉や突然変異の設定については、上述の方法に限定されず、当業者が適宜決定して良い。例えば、GOOD評価のスタイルセット間で交叉を行うように設定してもよい。このようにすることで、悪い評価のスタイルセットが淘汰され、良い評価のスタイルセットが生き残る、優性遺伝のシステムを構築することができる。
【0083】
また、評価の反映については、遺伝的アルゴリズムを使用しない方法で実装してもよい。例えば、ステップS109で受け付けた評価を属性(選択肢)に反映させ、各選択肢を入力パラメータとする所定の評価関数を用いて評価値を算出する。そして、算出された評価値が高い属性群のスタイルセットを採用するようにしてもよい。あるいは、すべての選択肢に対して評価値を算出したうえで、評価値の高い選択肢と、視点オブジェクトが使用可能な選択肢との近似具合を示す近似値を算出し、近似値が高い(似ている)選択肢を採用するようにしてもよい。
【0084】
図7のフローの説明に戻る。次に、システム4は、技術レベルを変更するための条件を満たしたか否かを判定する(ステップS111)。技術レベルを変更するための条件としては、例えば、所定の数の画像を生成した、良い評価を受けた累計回数が所定の値を越えた、画像を生成するための複数のスタイルセットを用いて生成した画像に対する良い評価が所定の割合を越えた(例:10枚生成した画像のうち、7枚又は70%以上がGOOD評価だった)等が挙げられる。あるいは、悪い評価を受けた累計回数が所定の値を越えた場合や、悪い評価が所定の割合を越えた場合であってもよい。
【0085】
ステップS111において条件を満たした場合(ステップS111にてYES)には、システム4は、対象となる視点オブジェクトの技術レベルを変更する(ステップS112)。そして、ステップS103の処理に戻り、ステップS109の評価を反映した新しいスタイルセットを用いて、さらに画像の生成を継続する。ステップS111において条件を満たさない場合(ステップS111にてNO)には、システム4は、ステップS103の処理に戻り、画像生成を繰り返し実行する。なお、実行処理の終了条件は、例えば、ゲームの中断や終了等が挙げられる。
【0086】
上記の例では、スタイルセットを決定するために遺伝的アルゴリズムを用いたが、本発明の実施の形態はこれに限定されない。例えば、すべてのスタイルセットに対して所定の評価値を算出し、評価値が最も高いスタイルセットを採用するようにしてもよい。あるいは、すべてのスタイルセットに対して評価値を算出したうえで、評価値の高いスタイルセットと、視点オブジェクトが使用可能なスタイルセットとの近似具合を示す近似値を算出し、近似値が高い(似ている)スタイルセットを採用するようにしてもよい。
【0087】
上記の例では、スタイルセットに基づいて視線を特定したが、本発明の実施の形態はこれに限定されない。例えば、任意の方向に視線を合わせて、その後スタイルセットを適用するようにしてもよい。
【0088】
上記の例では、技術レベルが視点オブジェクト毎に設定され得る属性として述べたが、本発明の実施の形態はこれに限定されない。例えば、技術レベルがスタイルセット又は撮影方法等の属性毎にそれぞれ設定されるものとしてもよい。
【0089】
上記の例では、サーバ装置を用いたが、本発明の実施の形態はこれに限定されない。例えば、サーバ装置のストレージの代わりに、ブロックチェーン技術に用いられる、分散台帳を用いてもよい。
【0090】
上記の例では、システムにおいて処理を実行させたが、これに限定されない。例えば、サーバ装置又はクライアント装置が処理を実行するように、適宜設計を変更することを妨げない。
【0091】
上記の例では、ゲームプログラムを挙げたが、これに限定されない。例えば、実空間内においてAIにより写真を撮像するプログラムに適用することを妨げない。
【0092】
第四の実施の形態の一側面として、より趣向性の高い、新たな画像生成システムを提供できる。
【0093】
第四の実施の形態の一側面として、画像生成決定部を備えることにより、視点オブジェクトの属性の違いを画像生成に反映することができ、より趣向性の高い画像生成システムを提供することができる。
【0094】
第四の実施の形態の一側面として、視点オブジェクトに設定された技術レベルに応じた画像を生成することで、視点オブジェクトごとに異なる画像を提供できる。
【0095】
第四の実施の形態の一側面として、技術レベルが各々の視点オブジェクトに設定されることで、画像生成に関与する要素をスタイルと技術レベルの二軸にすることができ、より複雑で趣向性の高い画像生成システムを提供することができる。
【0096】
第四の実施の形態の一側面として、画像評価部及び技術レベル変更部を備えることで、画像に対する評価を技術レベルに反映させ、結果として画像生成に反映させることができ、動的でより趣向性の高い画像生成システムを提供することができる。
【0097】
第四の実施の形態の一側面として、画像加工部を備えることで、生成できる画像のバリエーションを増やすことができ、より趣向性の高い画像生成システムを提供することができる。
【0098】
第四の実施の形態の一側面として、画像加工部が三次元仮想空間を構成する情報に基づいて画像を加工することで、より多くの情報を用いて画像を加工することができ、より魅力的な画像を生成することができる。
【0099】
第四の実施の形態において、「クライアント端末」、「サーバ装置」、「三次元仮想空間」、「進行状況を表す画像」、「視点座標」、「視点オブジェクト」、「オブジェクト」、「視線方向」、「第一属性」、及び「プレイヤの指示操作に依らず」は、それぞれ第一の実施の形態において記載した内容を必要な範囲で採用できる。「第二属性」は、第二の実施の形態において記載した内容を必要な範囲で採用できる。「技術レベル」は、第三の実施の形態において記載した内容を必要な範囲で採用できる。
【0100】
第四の実施の形態において、「三次元仮想空間を構成する情報」とは、例えば、三次元仮想空間を生成するために定義された情報をいい、より具体的には、光源の位置情報、深度、材質に関する情報等が挙げられる。「スタイルセット」とは、例えば、画像を生成するために用いられる属性(選択肢)の集合をいう。
【0101】
[第五の実施の形態]
本発明の第五の実施の形態の概要について説明をする。以下では、第五の実施の形態として、クライアント端末と、クライアント端末と通信により接続可能なサーバ装置とを備える、三次元仮想空間を用いたビデオゲームの進行状況を表す画像を生成する画像生成システムのサーバ装置において実行される画像生成プログラムを例示して説明する。また、本発明の第五の実施の形態における画像生成プログラムとして、遺伝的アルゴリズムを用いた画像生成プログラムを一例として挙げる。
【0102】
三次元仮想空間には、様々なオブジェクトが配置され得る。オブジェクトには、例えば、光源オブジェクト、地形オブジェクト、キャラクタオブジェクト、建物オブジェクト、自然物オブジェクト等の属性があり、画像を生成する視点座標に対応するオブジェクトである視点オブジェクトは、いずれかのオブジェクトのうち、視点座標となるオブジェクトをいう。
【0103】
本発明の第五の実施の形態におけるシステムの構成は、図5に示された構成を必要な範囲で採用できる。本発明の第五の実施の形態におけるサーバ装置及びクライアント端末の構成は、第四の実施の形態に示す構成を必要な範囲で採用できる。
【0104】
[システム概要]
次に、本発明の第五の実施の形態において想定されるシステムの概要を説明する。第五の実施の形態では、プレイヤが操作する一以上のクライアント端末と、該クライアント端末と通信により接続可能なサーバ装置とを備える画像生成システム(以下、システムともいう)について説明する。画像生成システムの一例として、プレイヤの操作指示にしたがうオブジェクト(以下、プレイヤオブジェクトという)が三次元仮想空間内を移動可能なRPGに関するゲームシステムを挙げる。
【0105】
プレイヤオブジェクトは、他のプレイヤにしたがう他プレイヤオブジェクトや、サーバ装置又はクライアント端末により制御されるNPCオブジェクトとパーティを組むことができる。以下、本発明の第五の実施の形態においては一例として、プレイヤオブジェクトと一緒に行動するNPCオブジェクト(以下、視点オブジェクトともいう)から見た三次元仮想空間内の画像が、視点オブジェクトにより絵画として描写されるゲームシステムについて説明する。
【0106】
[機能説明]
システム4が備える機能について説明する。図10は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、システムの構成を示すブロック図である。
【0107】
システム4は、ゲーム進行部301、初期設定部302、オブジェクト位置記憶部303、スタイルセット決定部304、画像生成部305、スタイルセット使用判定部306、画像評価部307、評価反映部308、技術レベル変更判定部309、及び技術レベル変更部310を含み得る。
【0108】
ゲーム進行部301は、ビデオゲームを進行する機能を有する。初期設定部302は、画像の生成に適用する複数のスタイルセットを設定する機能を有する。オブジェクト位置記憶部303は、ビデオゲームの所定のタイミングにおける任意の視点座標から仮想カメラにより視認可能な、三次元仮想空間内のオブジェクトの位置を記憶する機能を有する。
【0109】
スタイルセット決定部304は、画像を生成するスタイルセットを決定する機能を有する。画像生成部305は、オブジェクト位置記憶部303が記憶したオブジェクトの位置に基づいて、前記ビデオゲームのプレイヤの指示操作に依らずに新たな画像を生成する機能を有する。本発明の第五の実施の形態における画像とは、第四の実施の形態に述べた写真に相当する画像に限定されるものではなく、例えば、道具や物品、人、彫刻、絵画等の画像であってもよい。
【0110】
スタイルセット使用判定部306は、初期設定部302により設定されたスタイルセットを全て使用したか否かを判定する機能を有する。画像評価部307は、画像生成部305により生成された画像の評価を受け付ける機能を有する。
【0111】
評価反映部308は、画像評価部307により受け付けた評価を、次回の画像生成に適用可能なスタイルセットに反映する機能を有する。技術レベル変更判定部309は、技術レベルを変更するための条件を満たしたか否かを判定する機能を有する。技術レベル変更部310は、技術レベル変更判定部309により技術レベルを変更するための条件を満たしたと判定された場合に、技術レベルを変更する機能を有する。
【0112】
[実行処理フロー]
本発明の第五の実施の形態では、一例として遺伝的アルゴリズムを用いた実行処理を行う。図11は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、実行処理に関するフローチャートである。
【0113】
システム4は、ビデオゲームを進行する(ステップS201)。次に、システム4は、初期設定として、画像の生成に適用する複数のスタイルセットを設定する(ステップS202)。
【0114】
[スタイルセット]
本発明の第五の実施の形態では、画像を生成する際にスタイルセットという属性値(選択肢)の集合を用いる。スタイルセットは遺伝的アルゴリズムの個体(individual)に相当し、スタイルセットに設定された属性値は遺伝子(gene)に相当する。スタイルセットは、視点オブジェクト毎に少なくとも1つ以上設定され得る。
【0115】
図12は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、属性を説明する図である。属性の一例として、画風(ゴッホ風、モネ風等)、絵を描く道具(筆、鉛筆、紙、キャンバス等)、技法(点描、水彩画、スフマート等)、流行(印象派、ロマン派、写実主義、キュービズム等)が挙げられる。画風毎に描く対象物(ターゲット)が設定され得る。
【0116】
画風毎に、画風以外の、一以上の他の属性が設定され得る。画風に、すべての属性が設定されてもよいし、適用されない属性が設定されないようにしてもよい。また、後述する技術レベルに応じて、設定される前記他の属性の数を変化するようにしてもよい。
【0117】
つまり、図12に示す属性が、例えば、画風の選択肢、道具の選択肢、技法の選択肢等であり、選択肢の集合をスタイルセットという。
【0118】
図11のフローの説明に戻る。ステップS202において、システム4は、初期設定として予め画像を生成する枚数(例えば10枚)を設定する。そして、システム4は、生成する画像の枚数に対応するスタイルセットを生成する。システム4が最初に設定する複数のスタイルセットは、図12に示す属性値をランダムに組み合わせたものであってもよい。
【0119】
次に、システム4は、ビデオゲームの所定のタイミングにおける任意の視点座標から仮想カメラにより視認可能な、三次元仮想空間内のオブジェクトの位置を記憶する(ステップS203)。このとき視点座標は、視点オブジェクトの位置(例えば眼部の位置座標)に基づいて決定される。つまり、視点オブジェクトが移動可能な位置座標が、視点座標となり得る。
【0120】
次に、システム4は、画像を生成するためのスタイルセットを決定する(ステップS204)。スタイルセットは、初回のみステップS202において設定された複数のスタイルセットから選択し、2回目以降は、後述する画像の評価を反映した、複数のスタイルセットから選択するようにしてもよい。
【0121】
次に、システム4は、ステップS203において記憶したオブジェクトの位置情報及びステップS204において決定したスタイルセット(視点オブジェクトの第一属性)に基づいて、前記ビデオゲームのプレイヤの指示操作に依らずに画像を生成する(ステップS205)。画像の生成は、三次元仮想空間を構成するシーンレイアウト設定からレンダリングすることで行われる。
【0122】
画像を生成する際に、後述する技術レベルに応じて、ステップS204のスタイルセットを決定するようにしてもよい。例えば、描写ターゲットが「人型オブジェクト(単数)」の場合について説明する。技術レベルが低い場合には、モチーフの1つとなる人型オブジェクトが画像(絵画)に含まれる割合が大きくなり、不格好な画像(絵画)が生成され得る。一方、技術レベルが高い場合には、モチーフの1つとなる人型オブジェクトの割合と、周囲の空間とのバランスが取れた、格好の良い画像(絵画)が生成され得る。このように、技術レベルに応じて、モチーフの割合を定義したマスタデータを予め設定するようにしてもよい。さらに、マスタデータで定められた割合を、後述する評価に基づいて変化させるようにしてもよい。
【0123】
画像を生成する際には、三次元仮想空間を構成する情報に基づいて画像を生成することが好ましい。三次元仮想空間の構成情報、例えば、深度に関する情報を加味して画像を生成することで、二次元の画像データを変換した場合よりもより複雑な画像を生成することが可能となる。
【0124】
画像の生成は、例えば、三次元仮想空間に配置されたオブジェクトのモチーフに基づいて生成するようにしてもよい。このとき、オブジェクトのモチーフには、光源オブジェクトの影響や色味を考慮しないものであってもよい。あるいは、画像の生成とは例えば、三次元仮想空間内を撮像した画像を、所定の規則にしたがって加工して新たな画像を生成するものであってもよい。つまり、最初に三次元仮想空間を表す画像を生成し、視点オブジェクトのスタイルセットに応じて、生成された画像を加工するようにしてもよい。
【0125】
次に、システム4は、画像生成のために用意されていた複数のスタイルセットを使い切ったか否かを判定する(ステップS206)。スタイルセットを使い切っていない場合(ステップS206にてNO)には、再度ステップS203に戻り処理を継続する。
【0126】
予定していた枚数の画像を生成し終えた場合(ステップS206にてYES)には、システム4は、生成された画像の評価を受け付ける(ステップS207)。評価は、ゲームをプレイするプレイヤからの評価であってもよいし、視点オブジェクトとは異なるNPCオブジェクトからの評価であってもよい。評価は、生成された画像すべてに対して行われることが好ましい。
【0127】
次に、システム4は、ステップS207において画像評価部307により受け付けた評価を、次回の画像生成に適用可能なスタイルセットに反映する(ステップS208)。第五の実施の形態におけるスタイルセットへの評価の反映については、第四の実施の形態におけるスタイルセットへの評価の反映に関する内容及び図9の内容を必要な範囲で採用することができる。
【0128】
次に、システム4は、技術レベルを変更するための条件を満たしたか否かを判定する(ステップS209)。技術レベルを変更するための条件としては、例えば、所定の数の画像を生成した、良い評価を受けた累計回数が所定の値を越えた、画像を生成するための複数のスタイルセットを用いて生成した画像に対する良い評価が所定の割合を越えた(例:10枚生成した画像のうち、7枚又は70%以上がGOOD評価だった)等が挙げられる。あるいは、悪い評価を受けた累計回数が所定の値を越えた場合や、悪い評価が所定の割合を越えた場合であってもよい。
【0129】
ステップS209において条件を満たした場合(ステップS209にてYES)には、システム4は、対象となる視点オブジェクトの技術レベルを変更する(ステップS210)。そして、新しいスタイルセットを用いて、繰り返し画像を生成する。実行処理の終了条件は、ゲームの中段や終了が挙げられる。ステップS209において条件を満たさない場合(ステップS209にてNO)には、システム4は、ステップS203の処理に戻り、画像生成を繰り返し実行する。なお、実行処理の終了条件は、例えば、ゲームの中断や終了等が挙げられる。
【0130】
上記の例では、スタイルセットを決定するために遺伝的アルゴリズムを用いたが、本発明の実施の形態はこれに限定されない。例えば、すべてのスタイルセットに対して所定の評価値を算出し、評価値が最も高いスタイルセットを採用するようにしてもよい。あるいは、すべてのスタイルセットに対して評価値を算出したうえで、評価値の高いスタイルセットと、視点オブジェクトが使用可能なスタイルセットとの近似具合を示す近似値を算出し、近似値が高い(似ている)スタイルセットを採用するようにしてもよい。
【0131】
上記の例では、画像の加工を行わない例を述べたが、本発明の実施の形態はこれに限定されない。例えば、技術レベルに応じて、レンダリングの視錐台(描画領域)の形状を歪ませるように、生成した画像を加工してもよい。
【0132】
上記の例では、視線について特に言及していないが、左右の両目でそれぞれ画像を生成するようにしてもよい。
【0133】
上記の例では、技術レベルが視点オブジェクト毎に設定され得る属性として述べたが、本発明の実施の形態はこれに限定されない。例えば、技術レベルがスタイルセット又は撮影方法等の属性毎にそれぞれ設定されるものとしてもよい。
【0134】
上記の例では、サーバ装置を用いたが、本発明の実施の形態はこれに限定されない。例えば、サーバ装置のストレージの代わりに、ブロックチェーン技術に用いられる、分散台帳を用いてもよい。
【0135】
上記の例では、システムにおいて処理を実行させたが、これに限定されない。例えば、サーバ装置又はクライアント装置が処理を実行するように、適宜設計を変更することを妨げない。
【0136】
上記の例では、ゲームプログラムを挙げたが、これに限定されない。例えば、実空間内においてAIにより絵画を描写するプログラムに適用することを妨げない。
【0137】
第五の実施の形態の一側面として、より趣向性の高い、新たな画像生成システムを提供できる。
【0138】
第五の実施の形態の一側面として、視点オブジェクトに設定された技術レベルに応じた画像を生成することで、視点オブジェクトごとに異なる画像を提供できる。
【0139】
第五の実施の形態の一側面として、技術レベルが各々の視点オブジェクトに設定されることで、画像生成に関与する要素をスタイルと技術レベルの二軸にすることができ、より複雑で趣向性の高い画像生成システムを提供することができる。
【0140】
第五の実施の形態の一側面として、画像評価部及び技術レベル変更部を備えることで、画像に対する評価を技術レベルに反映させ、結果として画像生成に反映させることができ、動的でより趣向性の高い画像生成システムを提供することができる。
【0141】
第五の実施の形態の一側面として、画像生成部が三次元仮想空間を構成する情報に基づいて画像を生成することで、より多くの情報を用いて画像を生成することができ、より魅力的な画像を生成することができる。
【0142】
第五の実施の形態において、「クライアント端末」、「サーバ装置」、「三次元仮想空間」、「視点座標」、「視点オブジェクト」、「オブジェクト」、「視線方向」、「第一属性」、及び「プレイヤの指示操作に依らず」は、それぞれ第一の実施の形態において記載した内容を必要な範囲で採用できる。「第二属性」は、第二の実施の形態において記載した内容を必要な範囲で採用できる。「技術レベル」は、第三の実施の形態において記載した内容を必要な範囲で採用できる。「三次元仮想空間を構成する情報」及び「スタイルセット」は、それぞれ第四の実施の形態において記載した内容を必要な範囲で採用できる。
【0143】
第五の実施の形態において、「進行状況を表す画像」とは、例えば、ゲームの内容が理解できる画像をいい、絵画風の画像を含む概念である。
【0144】
[第六の実施の形態]
本発明の第六の実施の形態の概要について説明をする。以下では、第六の実施の形態として、一以上のプレイヤが操作するコンピュータ装置において三次元仮想空間を用いたビデオゲームの進行状況を表す画像を生成する画像生成プログラムを例示して説明する。
【0145】
図13は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、コンピュータ装置の構成を示すブロック図である。コンピュータ装置5は、ゲーム進行部401、視線特定部402、及び画像生成部403を少なくとも備える。
【0146】
ゲーム進行部401は、ビデオゲームを進行する機能を有する。視線特定部402は、ビデオゲームの進行状況を表す画像を生成するための視点となる任意の視点座標を用いて、該視点座標に対応するオブジェクトである視点オブジェクトの視線方向を特定する機能を有する。画像生成部403は、視線特定部402により特定した視線方向と、前記視点オブジェクトの第一属性とに基づいて、前記ビデオゲームのプレイヤの指示操作に依らずに前記画像を生成する機能を有する。
【0147】
次に、本発明の第六の実施の形態におけるプログラム実行処理について説明する。図14は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、プログラム実行処理のフローチャートである。
【0148】
コンピュータ装置5は、ビデオゲームを進行する(ステップS301)。次に、コンピュータ装置5は、ビデオゲームの進行状況を表す画像を生成するための視点となる任意の視点座標を用いて、該視点座標に対応するオブジェクトである視点オブジェクトの視線方向を特定する(ステップS302)。次に、コンピュータ装置5は、特定した視線方向と、前記視点オブジェクトの第一属性とに基づいて、前記ビデオゲームのプレイヤの指示操作に依らずに前記画像を生成し(ステップS303)、終了する。
【0149】
第六の実施の形態の一側面として、より趣向性の高い、新たな画像生成プログラムを提供できる。
【0150】
第六の実施の形態において、「三次元仮想空間」、「進行状況を表す画像」、「視点座標」、「視点オブジェクト」、「オブジェクト」、「視線方向」、「第一属性」、及び「プレイヤの指示操作に依らず」は、それぞれ第一の実施の形態において記載した内容を必要な範囲で採用できる。
【0151】
第六の実施の形態において、「コンピュータ装置」とは、例えば、据置型ゲーム機、携帯型ゲーム機、ウェアラブル型端末、デスクトップ型又はノート型パーソナルコンピュータ、タブレットコンピュータ、又は、PDA等をいい、表示画面にタッチパネルセンサを備えるスマートフォン等の携帯型端末であってもよい。
【0152】
[第七の実施の形態]
次に、本発明の第七の実施の形態の概要について説明をする。以下では、第七の実施の形態として、一以上のプレイヤが操作するコンピュータ装置において三次元仮想空間を用いたビデオゲームの進行状況を表す画像を生成する画像生成プログラムを例示して説明する。また、本発明の第七の実施の形態における画像生成プログラムとして、遺伝的アルゴリズムを用いた画像生成プログラムを一例として挙げる。
【0153】
三次元仮想空間には、様々なオブジェクトが配置され得る。オブジェクトには、例えば、光源オブジェクト、地形オブジェクト、キャラクタオブジェクト、建物オブジェクト、自然物オブジェクト等の属性があり、画像を生成する視点座標に対応するオブジェクトである視点オブジェクトは、いずれかのオブジェクトのうち、視点座標となるオブジェクトをいう。
【0154】
本発明の第七の実施の形態におけるコンピュータ装置の構成は、第四の実施の形態に示すクライアント端末の構成を必要な範囲で採用できる。
【0155】
[システム概要]
次に、本発明の第七の実施の形態において想定されるシステムの概要を説明する。第七の実施の形態では、一以上のプレイヤが操作するコンピュータ装置において三次元仮想空間を用いたビデオゲームの進行状況を表す画像を生成する画像生成プログラムについて説明する。ビデオゲームの一例として、プレイヤの操作指示にしたがうオブジェクト(以下、プレイヤオブジェクトという)が三次元仮想空間内を移動可能なRPGを挙げる。
【0156】
プレイヤオブジェクトは、コンピュータ装置により制御されるNPCオブジェクトとパーティを組むことができる。以下、本発明の第七の実施の形態においては一例として、プレイヤオブジェクトと一緒に行動するNPCオブジェクト(以下、視点オブジェクトともいう)から見た三次元仮想空間内の画像を写真撮影するゲームシステムについて説明する。
【0157】
[機能説明]
コンピュータ装置5が備える機能について説明する。図15は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、システムの構成を示すブロック図である。
【0158】
コンピュータ装置5は、ゲーム進行部501、初期設定部502、画像生成決定部503、スタイルセット決定部504、視線特定部505、画像生成部506、画像加工部507、スタイルセット使用判定部508、画像評価部509、評価反映部510、技術レベル変更判定部511、及び技術レベル変更部512を含み得る。
【0159】
ゲーム進行部501は、ビデオゲームを進行する機能を有する。初期設定部502は、画像の生成に適用する複数のスタイルセットを設定する機能を有する。画像生成決定部503は、視点オブジェクトの第一属性及び/又は第二属性に基づいて画像を生成するか否かを決定する機能を有する。スタイルセット決定部504は、画像を生成するスタイルセットを決定する機能を有する。
【0160】
視線特定部505は、ビデオゲームの進行状況を表す画像を生成するための視点となる任意の視点座標を用いて、該視点座標に対応するオブジェクトである視点オブジェクトの視線方向を特定する機能を有する。画像生成部506は、特定した視線方向と、視点オブジェクトの第一属性とに基づいて、前記ビデオゲームのプレイヤの指示操作に依らずに前記画像を生成する機能を有する。画像加工部507は、画像生成部506により生成された画像を、前記オブジェクトの第一属性に基づいて加工する機能を有する。
【0161】
スタイルセット使用判定部508は、初期設定部502により設定されたスタイルセットを全て使用したか否かを判定する機能を有する。画像評価部509は、画像生成部506により生成された、又は画像加工部507により加工された画像の評価を受け付ける機能を有する。評価反映部510は、画像評価部509により受け付けた評価を、次回の画像生成に適用可能なスタイルセットに反映する機能を有する。
【0162】
技術レベル変更判定部511は、技術レベルを変更するための条件を満たしたか否かを判定する機能を有する。技術レベル変更部512は、技術レベル変更判定部511により技術レベルを変更するための条件を満たしたと判定された場合に、技術レベルを変更する機能を有する。
【0163】
[実行処理フロー]
本発明の第七の実施の形態では、遺伝的アルゴリズムを用いた実行処理を行う。図16は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、プログラム実行処理に関するフローチャートである。
【0164】
コンピュータ装置5は、ビデオゲームを進行する(ステップS401)。次に、コンピュータ装置5は、初期設定として、画像の生成に適用する複数のスタイルセットを設定する(ステップS402)。本発明の第七の実施の形態におけるスタイルセットについて、第四の実施の形態及び図8に記載されたスタイルセットの内容を必要な範囲で採用することができる。
【0165】
ステップS402において、コンピュータ装置5は、初期設定として予め画像を生成する枚数(例えば10枚)を設定する。そして、コンピュータ装置5は、生成する画像の枚数に対応するスタイルセットをランダムに生成する。コンピュータ装置5が最初に設定する複数のスタイルセットは、図8に示した属性をランダムに組み合わせたものであってもよい。
【0166】
次に、コンピュータ装置5は、視点オブジェクトのスタイルセット(第一属性)及び/又は視点オブジェクトの性格(第二属性)に基づいて画像を生成するか否かを決定する(ステップS403)。視点オブジェクトには属性として、視点オブジェクトの「性格」が予め設定され得る。性格については、第四の実施の形態に記載された性格に関する内容を必要な範囲で採用することができる。
【0167】
画像を生成する場合(ステップS403にてYES)には、コンピュータ装置5は、画像を生成するためのスタイルセットを決定する(ステップS404)。スタイルセットは、初回のみステップS402において設定された複数のスタイルセットから選択し、2回目以降は、後述する画像の評価を反映した、複数のスタイルセットから選択するようにしてもよい。画像を生成しない場合(ステップS403にてNO)には、所定のタイミングで再度ステップS403を実行する。
【0168】
次に、コンピュータ装置5は、ステップS404において決定したスタイルセットに基づいて、視線を特定する(ステップS405)。このとき、視点となる座標は、視点オブジェクトの位置(例えば眼部の位置座標)に基づいて決定される。つまり、視点オブジェクトが移動可能な位置座標が、視点座標となり得る。
【0169】
視点座標の決定は、イベントによるトリガに基づいて決定してもよいし、所定のタイミング毎に視点オブジェクトの位置座標から、スタイルセットに含まれる撮影方法の撮影ターゲットに合致する画像を撮影可能か否か探索することで決定してもよい。
【0170】
ステップS405において、視点座標及びスタイルセットだけでなく、後述する技術レベルに基づいて視線を特定するようにしてもよい。技術レベルは、視点オブジェクトに設定され得る属性であり、スタイルセットとは連動しない属性であり得る。
【0171】
技術レベルに応じて、写真の構図の決定方法を変更するようにしてもよい。例えば、スタイルが「ポートレート」の場合について説明する。技術レベルが低い場合には、撮影対象の人型オブジェクトが画像に含まれる割合が大きくなり、不格好な画像が生成され得る。一方、技術レベルが高い場合には、撮影対象の人型オブジェクトの割合と、周囲の空間とのバランスが取れた、格好の良い画像が生成され得る。このように、技術レベルに応じて、撮影対象の割合を定義したマスタデータを予め設定するようにしてもよい。さらに、マスタデータで定められた割合を、後述する評価に基づいて変化させるようにしてもよい。
【0172】
次に、コンピュータ装置5は、特定した視線方向と、前記視点オブジェクトのスタイルセット(第一属性)とに基づいて、前記ビデオゲームのプレイヤの指示操作に依らずに画像を生成する(ステップS406)。画像の生成は、三次元仮想空間を構成するシーンレイアウト設定からレンダリングすることで行われる。
【0173】
次に、コンピュータ装置5は、ステップS406において生成された画像を、視点オブジェクトのスタイルセット(第一属性)に基づいて加工する(ステップS407)。スタイルセットに基づいた加工には、例えば、付属機器として「フィルタ」を用いた場合や、「モノクロフィルム」を用いた場合が挙げられる。色合いや明るさを調整することができ、視点オブジェクトの個性を表現することが可能となる。
【0174】
画像を加工する際には、三次元仮想空間を構成する情報に基づいて画像を加工することが好ましい。三次元仮想空間の構成情報を使用することで、例えば、深度に関する情報を加味して画像を加工することができる。
【0175】
次に、コンピュータ装置5は、画像生成のために用意されていた複数のスタイルセットを使い切ったか否かを判定する(ステップS408)。スタイルセットを使い切っていない場合(ステップS408にてNO)には、再度ステップS403に戻り処理を継続する。
【0176】
予定していた枚数の画像を生成し終えた場合(ステップS408にてYES)には、コンピュータ装置5は、生成された画像の評価を受け付ける(ステップS409)。評価は、ゲームをプレイするプレイヤからの評価であってもよいし、視点オブジェクトとは異なるNPCオブジェクトからの評価であってもよい。評価は、ステップS406において生成された画像すべてに対して行われることが好ましい。
【0177】
次に、コンピュータ装置5は、ステップS409において画像評価部509により受け付けた評価を、次回の画像生成に適用可能なスタイルセットに反映する(ステップS410)。第七の実施の形態におけるスタイルセットへの評価の反映については、第四の実施の形態におけるスタイルセットへの評価の反映に関する内容及び図9の内容を必要な範囲で採用することができる。
【0178】
次に、コンピュータ装置5は、技術レベルを変更するための条件を満たしたか否かを判定する(ステップS411)。技術レベルを変更するための条件としては、例えば、所定の数の画像を生成した、良い評価を受けた累計回数が所定の値を越えた、画像を生成するための複数のスタイルセットを用いて生成した画像に対する良い評価が所定の割合を越えた(例:10枚生成した画像のうち、7枚又は70%以上がGOOD評価だった)等が挙げられる。あるいは、悪い評価を受けた累計回数が所定の値を越えた場合や、悪い評価が所定の割合を越えた場合であってもよい
【0179】
ステップS411において条件を満たした場合(ステップS411にてYES)には、コンピュータ装置5は、対象となる視点オブジェクトの技術レベルを変更する(ステップS412)。そして、ステップS403の処理に戻り、ステップS409の評価を反映した新しいスタイルセットを用いて、さらに画像の生成を継続する。ステップS411において条件を満たさない場合(ステップS411にてNO)には、コンピュータ装置5は、ステップS403の処理に戻り、画像生成を繰り返し実行する。なお、プログラム実行処理の終了条件は、ゲームの中断や終了が挙げられる。
【0180】
上記の例では、スタイルセットを決定するために遺伝的アルゴリズムを用いたが、本発明の実施の形態はこれに限定されない。例えば、すべてのスタイルセットに対して所定の評価値を算出し、評価値が最も高いスタイルセットを採用するようにしてもよい。あるいは、すべてのスタイルセットに対して評価値を算出したうえで、評価値の高いスタイルセットと、視点オブジェクトが使用可能なスタイルセットとの近似具合を示す近似値を算出し、近似値が高い(似ている)スタイルセットを採用するようにしてもよい。
【0181】
上記の例では、スタイルセットに基づいて視線を特定したが、本発明の実施の形態はこれに限定されない。例えば、任意の方向に視線を合わせて、その後スタイルセットを適用するようにしてもよい。
【0182】
上記の例では、技術レベルが視点オブジェクト毎に設定され得る属性として述べたが、本発明の実施の形態はこれに限定されない。例えば、技術レベルがスタイルセット又は撮影方法等の属性毎にそれぞれ設定されるものとしてもよい。
【0183】
上記の例では、コンピュータ装置を用いたが、本発明の実施の形態はこれに限定されない。例えば、コンピュータ装置のストレージの代わりに、ブロックチェーン技術に用いられる、分散台帳を用いてもよい。
【0184】
上記の例では、ゲームプログラムを挙げたが、これに限定されない。例えば、実空間内においてAIにより写真を撮像するプログラムに適用することを妨げない。
【0185】
第七の実施の形態の一側面として、より趣向性の高い、新たな画像生成システムを提供できる。
【0186】
第七の実施の形態の一側面として、画像生成決定部を備えることにより、視点オブジェクトの属性の違いを画像生成に反映することができ、より趣向性の高い画像生成システムを提供することができる。
【0187】
第七の実施の形態の一側面として、視点オブジェクトに設定された技術レベルに応じた画像を生成することで、視点オブジェクトごとに異なる画像を提供できる。
【0188】
第七の実施の形態の一側面として、技術レベルが各々の視点オブジェクトに設定されることで、画像生成に関与する要素をスタイルセットと技術レベルの二軸にすることができ、より複雑で趣向性の高い画像生成システムを提供することができる。
【0189】
第七の実施の形態の一側面として、画像評価部及び技術レベル変更部を備えることで、画像に対する評価を技術レベルに反映させ、結果として画像生成に反映させることができ、動的でより趣向性の高い画像生成システムを提供することができる。
【0190】
第七の実施の形態の一側面として、画像加工部を備えることで、生成できる画像のバリエーションを増やすことができ、より趣向性の高い画像生成システムを提供することができる。
【0191】
第七の実施の形態の一側面として、画像加工部が三次元仮想空間を構成する情報に基づいて画像を加工することで、より多くの情報を用いて画像を加工することができ、より魅力的な画像を生成することができる。
【0192】
第七の実施の形態において、「三次元仮想空間」、「進行状況を表す画像」、「視点座標」、「視点オブジェクト」、「オブジェクト」、「視線方向」、「第一属性」、及び「プレイヤの指示操作に依らず」は、それぞれ第一の実施の形態において記載した内容を必要な範囲で採用できる。「第二属性」は、第二の実施の形態において記載した内容を必要な範囲で採用できる。「技術レベル」は、第三の実施の形態において記載した内容を必要な範囲で採用できる。「三次元仮想空間を構成する情報」及び「スタイルセット」とは、それぞれ第四の実施の形態において記載した内容を必要な範囲で採用できる。「コンピュータ装置」は、第六の実施の形態において記載した内容を必要な範囲で採用できる。
【0193】
[第八の実施の形態]
本発明の第八の実施の形態の概要について説明をする。以下では、第八の実施の形態として、一以上のプレイヤが操作するコンピュータ装置において三次元仮想空間を用いたビデオゲームの進行状況を表す画像を生成する画像生成プログラムを例示して説明する。また、本発明の第五の実施の形態における画像生成プログラムとして、遺伝的アルゴリズムを用いた画像生成プログラムを一例として挙げる。
【0194】
三次元仮想空間には、様々なオブジェクトが配置され得る。オブジェクトには、例えば、光源オブジェクト、地形オブジェクト、キャラクタオブジェクト、建物オブジェクト、自然物オブジェクト等の属性があり、画像を生成する視点座標に対応するオブジェクトである視点オブジェクトは、いずれかのオブジェクトのうち、視点座標となるオブジェクトをいう。
【0195】
本発明の第八の実施の形態におけるコンピュータ装置の構成は、第四の実施の形態に示すクライアント端末の構成を必要な範囲で採用できる。
【0196】
[システム概要]
次に、本発明の第八の実施の形態において想定されるシステムの概要を説明する。第八の実施の形態では、一以上のプレイヤが操作するコンピュータ装置において三次元仮想空間を用いたビデオゲームの進行状況を表す画像を生成する画像生成プログラムについて説明する。ビデオゲームの一例として、プレイヤの操作指示にしたがうオブジェクト(以下、プレイヤオブジェクトという)が三次元仮想空間内を移動可能なRPGを挙げる。
【0197】
プレイヤオブジェクトは、コンピュータ装置により制御されるNPCオブジェクトとパーティを組むことができる。以下、本発明の第八の実施の形態においては一例として、プレイヤオブジェクトと一緒に行動するNPCオブジェクト(以下、視点オブジェクトともいう)から見た三次元仮想空間内の画像が、視点オブジェクトにより絵画として描写されるゲームシステムについて説明する。
【0198】
[機能説明]
コンピュータ装置5が備える機能について説明する。図17は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、コンピュータ装置の構成を示すブロック図である。
【0199】
コンピュータ装置5は、ゲーム進行部601、初期設定部602、オブジェクト位置記憶部603、スタイルセット決定部604、画像生成部605、スタイルセット使用判定部606、画像評価部607、評価反映部608、技術レベル変更判定部609、及び技術レベル変更部610を含み得る。
【0200】
ゲーム進行部601は、ビデオゲームを進行する機能を有する。初期設定部602は、画像の生成に適用する複数のスタイルセットを設定する機能を有する。オブジェクト位置記憶部603は、ビデオゲームの所定のタイミングにおける任意の視点座標から仮想カメラにより視認可能な、三次元仮想空間内のオブジェクトの位置を記憶する機能を有する。
【0201】
スタイルセット決定部604は、画像を生成するスタイルセットを決定する機能を有する。画像生成部605は、オブジェクト位置記憶部303が記憶したオブジェクトの位置に基づいて、前記ビデオゲームのプレイヤの指示操作に依らずに新たな画像を生成する機能を有する。本発明の第八の実施の形態における画像とは、第七の実施の形態に述べた写真に相当する画像に限定されるものではなく、例えば、道具や物品、人、彫刻、絵画等の画像であってもよい。
【0202】
スタイルセット使用判定部606は、初期設定部602により設定されたスタイルセットを全て使用したか否かを判定する機能を有する。画像評価部607は、画像生成部605により生成された画像の評価を受け付ける機能を有する。
【0203】
評価反映部608は、画像評価部607により受け付けた評価を、次回の画像生成に適用可能なスタイルセットに反映する機能を有する。技術レベル変更判定部609は、技術レベルを変更するための条件を満たしたか否かを判定する機能を有する。技術レベル変更部610は、技術レベル変更判定部609により技術レベルを変更するための条件を満たしたと判定された場合に、技術レベルを変更する機能を有する。
【0204】
[実行処理フロー]
本発明の第八の実施の形態では、一例として遺伝的アルゴリズムを用いたプログラム実行処理を行う。図18は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、プログラム実行処理に関するフローチャートである。
【0205】
コンピュータ装置5は、ビデオゲームを進行する(ステップS501)。次にコンピュータ装置5は、初期設定として、画像の生成に適用する複数のスタイルセットを設定する(ステップS502)。本発明の第八の実施の形態におけるスタイルセットについて、第五の実施の形態及び図12に記載されたスタイルセットの内容を必要な範囲で採用することができる。
【0206】
ステップS502において、コンピュータ装置5は、初期設定として予め画像を生成する枚数(例えば10枚)を設定する。そして、コンピュータ装置5は、生成する画像の枚数に対応するスタイルセットを生成する。コンピュータ装置5が最初に設定する複数のスタイルセットは、図12に示す属性値をランダムに組み合わせたものであってもよい。
【0207】
次に、コンピュータ装置5は、ビデオゲームの所定のタイミングにおける任意の視点座標から仮想カメラにより視認可能な、三次元仮想空間内のオブジェクトの位置を記憶する(ステップS503)。このとき視点座標は、視点オブジェクトの位置(例えば眼部の位置座標)に基づいて決定される。つまり、視点オブジェクトが移動可能な位置座標が、視点座標となり得る。
【0208】
次に、コンピュータ装置5は、画像を生成するためのスタイルセットを決定する(ステップS504)。スタイルセットは、初回のみステップS502において設定された複数のスタイルセットから選択し、2回目以降は、後述する画像の評価を反映した、複数のスタイルセットから選択するようにしてもよい。
【0209】
次に、コンピュータ装置5は、ステップS503において記憶したオブジェクトの位置情報及びステップS504において決定したスタイルセット(視点オブジェクトの第一属性)に基づいて、前記ビデオゲームのプレイヤの指示操作に依らずに画像を生成する(ステップS505)。画像の生成は、三次元仮想空間を構成するシーンレイアウト設定からレンダリングすることで行われる。
【0210】
画像を生成する際に、後述する技術レベルに応じて、ステップS504のスタイルセットを決定するようにしてもよい。例えば、描写ターゲットが「人型オブジェクト(単数)」の場合について説明する。技術レベルが低い場合には、モチーフの1つとなる人型オブジェクトが画像(絵画)に含まれる割合が大きくなり、不格好な画像(絵画)が生成され得る。一方、技術レベルが高い場合には、モチーフの1つとなる人型オブジェクトの割合と、周囲の空間とのバランスが取れた、格好の良い画像(絵画)が生成され得る。このように、技術レベルに応じて、モチーフの割合を定義したマスタデータを予め設定するようにしてもよい。さらに、マスタデータで定められた割合を、後述する評価に基づいて変化させるようにしてもよい。
【0211】
画像を生成する際には、三次元仮想空間を構成する情報に基づいて画像を生成することが好ましい。三次元仮想空間の構成情報、例えば、深度に関する情報を加味して画像を生成することで、二次元の画像データを変換した場合よりもより複雑な画像を生成することが可能となる。
【0212】
画像の生成は、例えば、三次元仮想空間に配置されたオブジェクトのモチーフに基づいて生成するようにしてもよい。このとき、オブジェクトのモチーフには、光源オブジェクトの影響や色味を考慮しないものであってもよい。あるいは、画像の生成とは例えば、三次元仮想空間内を撮像した画像を、所定の規則にしたがって加工して新たな画像を生成するものであってもよい。つまり、最初に三次元仮想空間を表す画像を生成し、視点オブジェクトのスタイルセットに応じて、生成された画像を加工するようにしてもよい。
【0213】
次に、コンピュータ装置5は、画像生成のために用意されていた複数のスタイルセットを使い切ったか否かを判定する(ステップS506)。スタイルセットを使い切っていない場合(ステップS506にてNO)には、再度ステップS502に戻り処理を継続する。
【0214】
予定していた枚数の画像を生成し終えた場合(ステップS506にてYES)には、コンピュータ装置5は、生成された画像の評価を受け付ける(ステップS507)。評価は、ゲームをプレイするプレイヤからの評価であってもよいし、視点オブジェクトとは異なるNPCオブジェクトからの評価であってもよい。評価は、生成された画像すべてに対して行われることが好ましい。
【0215】
次に、コンピュータ装置5は、ステップS507において画像評価部607により受け付けた評価を、次回の画像生成に適用可能なスタイルセットに反映する(ステップS508)。第八の実施の形態におけるスタイルセットへの評価の反映については、第四の実施の形態におけるスタイルセットへの評価の反映に関する内容を必要な範囲で採用することができる。
【0216】
次に、コンピュータ装置5は、技術レベルを変更するための条件を満たしたか否かを判定する(ステップS509)。技術レベルを変更するための条件としては、例えば、良い評価を受けた累計回数が所定の値を越えた、画像を生成するための複数のスタイルセットを用いて生成した画像に対する良い評価が所定の割合を越えた(例:10枚生成した画像のうち、7枚以上又は70%以上がGOOD評価だった)等が挙げられる。あるいは、悪い評価を受けた累計回数が所定の値を越えた場合や、悪い評価が所定の割合を越えた場合であってもよい。
【0217】
ステップS509において条件を満たした場合(ステップS509にてYES)には、コンピュータ装置5は、対象となる視点オブジェクトの技術レベルを変更する(ステップS510)。そして、新しいスタイルセットを用いて、繰り返し画像を生成する。ステップS509において条件を満たさない場合(ステップS509にてNO)には、コンピュータ装置5は、ステップS503の処理に戻り、画像生成を繰り返し実行する。なお、実行処理の終了条件は、ゲームの中段や終了が挙げられる。
【0218】
上記の例では、スタイルセットを決定するために遺伝的アルゴリズムを用いたが、本発明の実施の形態はこれに限定されない。例えば、すべてのスタイルセットに対して所定の評価値を算出し、評価値が最も高いスタイルセットを採用するようにしてもよい。あるいは、すべてのスタイルセットに対して評価値を算出したうえで、評価値の高いスタイルセットと、視点オブジェクトが使用可能なスタイルセットとの近似具合を示す近似値を算出し、近似値が高い(似ている)スタイルセットを採用するようにしてもよい。
【0219】
上記の例では、画像の加工を行わない例を述べたが、本発明の実施の形態はこれに限定されない。例えば、技術レベルに応じて、レンダリングの視錐台(描画領域)の形状を歪ませるように、生成した画像を加工してもよい。
【0220】
上記の例では、視線について特に言及していないが、左右の両目でそれぞれ画像を生成するようにしてもよい。
上記の例では、技術レベルが視点オブジェクト毎に設定され得る属性として述べたが、本発明の実施の形態はこれに限定されない。例えば、技術レベルがスタイルセット又は撮影方法等の属性毎にそれぞれ設定されるものとしてもよい。
【0221】
上記の例では、コンピュータ装置を用いたが、本発明の実施の形態はこれに限定されない。例えば、コンピュータ装置のストレージの代わりに、ブロックチェーン技術に用いられる、分散台帳を用いてもよい。
【0222】
上記の例では、ゲームプログラムを挙げたが、これに限定されない。例えば、実空間内においてAIにより絵画を描写するプログラムに適用することを妨げない。
【0223】
第八の実施の形態の一側面として、より趣向性の高い、新たな画像生成システムを提供できる。
【0224】
第八の実施の形態の一側面として、視点オブジェクトに設定された技術レベルに応じた画像を生成することで、視点オブジェクトごとに異なる画像を提供できる。
【0225】
第八の実施の形態の一側面として、技術レベルが各々の視点オブジェクトに設定されることで、画像生成に関与する要素をスタイルセットと技術レベルの二軸にすることができ、より複雑で趣向性の高い画像生成システムを提供することができる。
【0226】
第八の実施の形態の一側面として、画像評価部及び技術レベル変更部を備えることで、画像に対する評価を技術レベルに反映させ、結果として画像生成に反映させることができ、動的でより趣向性の高い画像生成システムを提供することができる。
【0227】
第八の実施の形態の一側面として、画像生成部が三次元仮想空間を構成する情報に基づいて画像を生成することで、より多くの情報を用いて画像を生成することができ、より魅力的な画像を生成することができる。
【0228】
第八の実施の形態において、「三次元仮想空間」、「視点座標」、「視点オブジェクト」、「オブジェクト」、「視線方向」、「第一属性」、及び「プレイヤの指示操作に依らず」は、それぞれ第一の実施の形態において記載した内容を必要な範囲で採用できる。「第二属性」は、第二の実施の形態において記載した内容を必要な範囲で採用できる。「技術レベル」は、第三の実施の形態において記載した内容を必要な範囲で採用できる。「三次元仮想空間を構成する情報」及び「スタイルセット」は、それぞれ第四の実施の形態において記載した内容を必要な範囲で採用できる。「進行状況を表す画像」は、第五の実施の形態において記載した内容を必要な範囲で採用できる。「コンピュータ装置」は、第六の実施の形態において記載した内容を必要な範囲で採用できる。
【0229】
[付記]
上で述べた実施の形態の説明は、下記の発明を、発明の属する分野における通常の知識を有する者がその実施をすることができるように記載した。
【0230】
[1] クライアント端末と、クライアント端末と通信により接続可能なサーバ装置とを備える、三次元仮想空間を用いたビデオゲームの進行状況を表す画像を生成する画像生成システムのサーバ装置において実行される画像生成プログラムであって、
サーバ装置を、
ビデオゲームを進行するゲーム進行手段、
ビデオゲームの進行状況を表す画像を生成するための視点となる任意の視点座標を用いて、該視点座標に対応するオブジェクトである視点オブジェクトの視線方向を特定する視線特定手段、及び、
特定した視線方向と、前記視点オブジェクトの第一属性とに基づいて、前記ビデオゲームのプレイヤの指示操作に依らずに前記画像を生成する画像生成手段
として機能させる、画像生成プログラム。
【0231】
[2] サーバ装置をさらに、
視点オブジェクトの前記第一属性及び/又は第二属性に基づいて画像を生成するか否かを決定する画像生成決定手段
として機能させる、[1]に記載の画像生成プログラム。
【0232】
[3] 画像を生成するための技術レベルが、前記視点オブジェクトに設定されており、
前記画像生成手段が、視線特定手段により特定した視線方向と、前記視点オブジェクトの第一属性とに基づいて、視点オブジェクトの技術レベルに応じた画像を生成する、[1]又は[2]に記載の画像生成プログラム。
【0233】
[4] 前記技術レベルが、各々の視点オブジェクトに設定される、[3]に記載の画像生成プログラム。
【0234】
[5] サーバ装置をさらに、
前記画像生成手段により生成された画像に対する評価を受け付ける画像評価手段、
受け付けた評価に基づいて、前記視点オブジェクトの技術レベルを変更する技術レベル変更手段
として機能させる、[3]又は[4]に記載の画像生成プログラム。
【0235】
[6] サーバ装置をさらに、
前記画像生成手段により生成された画像を、前記視点オブジェクトの第一属性に基づいて加工する画像加工手段
として機能させる、[1]~[5]のいずれかに記載の画像生成プログラム。
【0236】
[7] 前記画像加工手段が、三次元仮想空間を構成する情報に基づいて画像を加工する、[6]に記載の画像生成プログラム。
【0237】
[8] [1]~[7]のいずれかの画像生成プログラムをインストールしたサーバ装置。
【0238】
[9] クライアント端末と、クライアント端末と通信により接続可能なサーバ装置とを備える、三次元仮想空間を用いたビデオゲームの進行状況を表す画像を生成する画像生成システムであって、
画像生成システムが、
ビデオゲームを進行するゲーム進行手段と、
ビデオゲームの進行状況を表す画像を生成するための視点となる任意の視点座標を用いて、該視点座標に対応するオブジェクトである視点オブジェクトの視線方向を特定する視線特定手段と、
特定した視線方向と、前記視点オブジェクトの第一属性とに基づいて、前記ビデオゲームのプレイヤの指示操作に依らずに前記画像を生成する画像生成手段と
を備える、画像生成システム。
【0239】
[10] クライアント端末と、クライアント端末と通信により接続可能なサーバ装置とを備える、三次元仮想空間を用いたビデオゲームの進行状況を表す画像を生成する画像生成システムのクライアント端末において実行される画像生成プログラムであって、
クライアント端末を、
ビデオゲームを進行するゲーム進行手段、
ビデオゲームの進行状況を表す画像を生成するための視点となる任意の視点座標を用いて、該視点座標に対応するオブジェクトである視点オブジェクトの視線方向を特定する視線特定手段、及び、
特定した視線方向と、前記視点オブジェクトの第一属性とに基づいて、前記ビデオゲームのプレイヤの指示操作に依らずに前記画像を生成する画像生成手段
として機能させる、画像生成プログラム。
【0240】
[11] [10]に記載の画像生成プログラムをインストールしたクライアント端末。
【0241】
[12] クライアント端末と、クライアント端末と通信により接続可能なサーバ装置とを備える、三次元仮想空間を用いたビデオゲームの進行状況を表す画像を生成する画像生成システムのサーバ装置において実行される画像生成方法であって、
ビデオゲームを進行するゲーム進行手段と、
ビデオゲームの進行状況を表す画像を生成するための視点となる任意の視点座標を用いて、該視点座標に対応するオブジェクトである視点オブジェクトの視線方向を特定する視線特定手段と、
特定した視線方向と、前記視点オブジェクトの第一属性とに基づいて、前記ビデオゲームのプレイヤの指示操作に依らずに前記画像を生成する画像生成手段と
を有する画像生成方法。
【0242】
[13] クライアント端末と、クライアント端末と通信により接続可能なサーバ装置とを備える、三次元仮想空間を用いたビデオゲームの進行状況を表す画像を生成する画像生成方法であって、
ビデオゲームを進行するゲーム進行手段と、
ビデオゲームの進行状況を表す画像を生成するための視点となる任意の視点座標を用いて、該視点座標に対応するオブジェクトである視点オブジェクトの視線方向を特定する視線特定手段と、
特定した視線方向と、前記視点オブジェクトの第一属性とに基づいて、前記ビデオゲームのプレイヤの指示操作に依らずに前記画像を生成する画像生成手段と
を備える、画像生成方法。
【0243】
[14] 三次元仮想空間を用いたビデオゲームの進行状況を表す画像を生成するコンピュータ装置において実行される画像生成プログラムであって、
コンピュータ装置を、
ビデオゲームを進行するゲーム進行手段、
ビデオゲームの進行状況を表す画像を生成するための視点となる任意の視点座標を用いて、該視点座標に対応するオブジェクトである視点オブジェクトの視線方向を特定する視線特定手段、及び、
特定した視線方向と、前記視点オブジェクトの第一属性とに基づいて、前記ビデオゲームのプレイヤの指示操作に依らずに前記画像を生成する画像生成手段
として機能させる、画像生成プログラム。
【0244】
[15] [14]の画像生成プログラムをインストールした端末装置。
【0245】
[16] 三次元仮想空間を用いたビデオゲームの進行状況を表す画像を生成するコンピュータ装置において実行される画像生成方法であって、
ビデオゲームを進行するゲーム進行手段と、
ビデオゲームの進行状況を表す画像を生成するための視点となる任意の視点座標を用いて、該視点座標に対応するオブジェクトである視点オブジェクトの視線方向を特定する視線特定手段と、
特定した視線方向と、前記視点オブジェクトの第一属性とに基づいて、前記ビデオゲームのプレイヤの指示操作に依らずに前記画像を生成する画像生成手段と
を有する、画像生成方法。
【0246】
[17] クライアント端末と、クライアント端末と通信により接続可能なサーバ装置とを備える、三次元仮想空間を用いたビデオゲームの進行状況を表す画像を生成する画像生成システムのサーバ装置において実行される画像生成プログラムであって、
サーバ装置を、
ビデオゲームを進行するゲーム進行手段、
任意の視点座標から仮想カメラにより視認可能な、三次元仮想空間内のオブジェクトの位置を記憶するオブジェクト位置記憶手段、及び、
記憶したオブジェクトの位置と、該視点座標に対応するオブジェクトである視点オブジェクトの第一属性とに基づいて、前記ビデオゲームのプレイヤの指示操作に依らずに前記画像を生成する画像生成手段
として機能させる、画像生成プログラム。
【0247】
[18] [17]の画像生成プログラムをインストールしたサーバ装置。
【0248】
[19] クライアント端末と、クライアント端末と通信により接続可能なサーバ装置とを備える、三次元仮想空間を用いたビデオゲームの進行状況を表す画像を生成する画像生成システムにおいて実行される画像生成プログラムであって、
画像生成システムが、
ビデオゲームを進行するゲーム進行手段と、
任意の視点座標から仮想カメラにより視認可能な、三次元仮想空間内のオブジェクトの位置を記憶するオブジェクト位置記憶手段と、
記憶したオブジェクトの位置と、該視点座標に対応するオブジェクトである視点オブジェクトの第一属性とに基づいて、前記ビデオゲームのプレイヤの指示操作に依らずに前記画像を生成する画像生成手段と
を備える画像生成システム。
【0249】
[20] クライアント端末と、クライアント端末と通信により接続可能なサーバ装置とを備える、三次元仮想空間を用いたビデオゲームの進行状況を表す画像を生成する画像生成システムのサーバ装置において実行される画像生成方法であって、
ビデオゲームを進行するゲーム進行手段と、
記憶したオブジェクトの位置と、任意の視点座標に対応するオブジェクトである視点オブジェクトの第一属性とに基づいて、前記ビデオゲームのプレイヤの指示操作に依らずに前記画像を生成する画像生成手段と
を有する画像生成方法。
【0250】
[21] クライアント端末と、クライアント端末と通信により接続可能なサーバ装置とを備える、三次元仮想空間を用いたビデオゲームの進行状況を表す画像を生成する画像生成システムにおいて実行される画像生成方法であって、
ビデオゲームを進行するゲーム進行手段と、
記憶したオブジェクトの位置と、任意の視点座標に対応するオブジェクトである視点オブジェクトの第一属性とに基づいて、前記ビデオゲームのプレイヤの指示操作に依らずに前記画像を生成する画像生成手段と
を有する画像生成方法。
【0251】
[22] 三次元仮想空間を用いたビデオゲームの進行状況を表す画像を生成するコンピュータ装置において実行される画像生成プログラムであって、
コンピュータ装置を、
ビデオゲームを進行するゲーム進行手段、
任意の視点座標から仮想カメラにより視認可能な、三次元仮想空間内のオブジェクトの位置を記憶するオブジェクト位置記憶手段、
記憶したオブジェクトの位置と、該視点座標に対応するオブジェクトである視点オブジェクトの第一属性とに基づいて、前記ビデオゲームのプレイヤの指示操作に依らずに前記画像を生成する画像生成手段
として機能させる、画像生成プログラム。
【0252】
[23] [22]の画像生成プログラムをインストールした端末装置。
【0253】
[24] 三次元仮想空間を用いたビデオゲームの進行状況を表す画像を生成するコンピュータ装置において実行される画像生成方法であって、
ビデオゲームを進行するゲーム進行手段と、
記憶したオブジェクトの位置と、任意の視点座標に対応するオブジェクトである視点オブジェクトの第一属性とに基づいて、前記ビデオゲームのプレイヤの指示操作に依らずに前記画像を生成する画像生成手段と
を有する、画像生成方法。
【符号の説明】
【0254】
1 :サーバ装置
2 :通信ネットワーク
3 :クライアント端末
4 :システム
5 :コンピュータ装置
図1
図2
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