(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-07
(45)【発行日】2022-07-15
(54)【発明の名称】乾式はめ合わせ回転コネクタ
(51)【国際特許分類】
H01R 13/622 20060101AFI20220708BHJP
H01R 4/48 20060101ALI20220708BHJP
H01R 13/533 20060101ALI20220708BHJP
H01R 31/06 20060101ALI20220708BHJP
H01R 33/20 20060101ALN20220708BHJP
【FI】
H01R13/622
H01R4/48 C
H01R13/533 A
H01R13/533 B
H01R31/06 Z
H01R33/20
(21)【出願番号】P 2020516377
(86)(22)【出願日】2018-05-11
(86)【国際出願番号】 US2018032442
(87)【国際公開番号】W WO2018217480
(87)【国際公開日】2018-11-29
【審査請求日】2021-04-14
(32)【優先日】2017-05-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】519417551
【氏名又は名称】スミスズ インターコネクト アメリカズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】SMITHS INTERCONNECT AMERICAS, INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100177426
【氏名又は名称】粟野 晴夫
(72)【発明者】
【氏名】リチャード エイ ヨハネス
(72)【発明者】
【氏名】ロバート ミリガン
【審査官】高橋 学
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第03060417(US,A)
【文献】特表2015-535652(JP,A)
【文献】特開昭59-205175(JP,A)
【文献】特開2006-004802(JP,A)
【文献】米国特許第04773866(US,A)
【文献】特開平09-102375(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 13/622
H01R 4/48
H01R 13/533
H01R 31/06
H01R 24/38-24/56
H01R 35/04
H01R 39/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気コネクタ用のカプラであって、
第1端、及び該第1端と反対側の第2端を有する本体と、
前記本体の前記第1端に配置された第1接続インタフェースであって、第1組の導電性リングを有する第1接続インタフェースと、
前記本体の前記第2端に配置された第2接続インタフェースであって、前記第1組の導電性リングに電気接続された第2組の導電性リングを有する第2接続インタフェースと
を具え
、
前記第1組の導電性リングは、階段状の円錐形状または階段状の逆円錐形状に配列され、
前記第2組の導電性リングは、階段状の円錐形状または階段状の逆円錐形状に配列され、
前記第1組の導電性リングと前記第2組の導電性リングとが、1つ以上の垂直相互接続アクセス体(VIA)によって接続されているカプラ。
【請求項2】
前記1つ以上のVIAの一部分、前記第1組の導電性リング、または前記第2組の導電性リングの相互間に絶縁体をさらに具えている、請求項1に記載のカプラ。
【請求項3】
前記本体が、前記カプラに接続される前記電気コネクタの接続面に、密封シールによって接続される、請求項1に記載のカプラ。
【請求項4】
前記第1組の導電性リングの外側リングの直径及び前記第2組の導電性リングの外側リングの直径が、前記第1組の導電性リングの内側リングの直径及び前記第2組の導電性リングの内側リングの直径よりも大きい、請求項1に記載のカプラ。
【請求項5】
電気コネクタ用のカプラとのインタフェースとなるように構成された接続インタフェースと、
前記接続インタフェース上に配置された1つ以上の直線状接点部材とを具えた電気コネクタであって、
前記直線状接点部材の各々が前記カプラ上の導電性リングに接触するように構成され、
前記接続インタフェースが階段状の円錐形状または階段状の逆円錐形状に形成されている電気コネクタ。
【請求項6】
前記1つ以上の直線状接点部材がバネプローブまたは固定ピンを含む、請求項5に記載の電気コネクタ。
【請求項7】
前記1つ以上の直線状接点部材間に絶縁体をさらに具えている、請求項5に記載の電気コネクタ。
【請求項8】
電気コネクタ用のカプラと、
電気コネクタとを有する電気コネクタシステムであって、
前記カプラは、
第1端、及び該第1端と反対側の第2端と、
前記第1端に配置され、第1組の導電性リングを具えた第1接続インタフェースと、
前記第2端に配置され、第2組の導電性リングを具えた第2接続インタフェースとを有し、
前記第1組の導電性リングは、階段状の円錐形状または階段状の逆円錐形状に配列され、
前記第2組の導電性リングは、階段状の円錐形状または階段状の逆円錐形状に配列され、
前記第1組の導電性リングと前記第2組の導電性リングとが、1つ以上の垂直相互接続アクセス体(VIA)によって接続され、
前記電気コネクタは、
前記カプラの前記第1接続インタフェースとインタフェース接続されるように構成された接続インタフェースと、
該接続インタフェース上に配置された少なくとも1つの直線状接点部材とを有し、
前記電気コネクタの前記接続インタフェースは、階段状の円錐形状または階段状の逆円錐形状に形成され、
前記少なくとも1つの直線状接点部材は、前記第1接続インタフェースの前記第1組の導電性リングに接触するように構成されている電気コネクタシステム。
【請求項9】
第2電気コネクタをさらに具え、該第2電気コネクタは、
前記カプラの前記第2接続インタフェースとインタフェース接続されるように構成された接続インタフェースと、
該接続インタフェース上に配置された少なくとも1つの直線状接点部材とを有し、
該少なくとも1つの直線状接点部材は、前記第2接続インタフェースの導電性リングと接触するように構成されている、請求項8に記載の電気コネクタシステム。
【請求項10】
前記少なくとも1つの直線状接点部材がバネプローブまたは固定ピンを含む、請求項8に記載の電気コネクタシステム。
【請求項11】
前記1つ以上のVIAの一部分、前記第1接続インタフェースの前記第1組の導電性リング、または前記少なくとも1つの直線状接点部材の相互間に絶縁体をさらに具えている、請求項8に記載の電気コネクタシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願のクロスリファレンス
本願は、米国特許仮出願題62/509658号、発明の名称”DRY MATE ROTATABLE CONNECTOR”、2017年5月22日出願により優先権を主張する。
【0002】
1.発明の分野
本明細書は電気コネクタ・アセンブリに関するものである。
【背景技術】
【0003】
2.関連技術の説明
電気コネクタ・アセンブリは高温高圧環境で使用される。こうした環境で使用される現在の電気コネクタ・アセンブリは、高温耐熱性及び耐圧性を提供するために、通常、Oリング及び中心カートリッジを使用することを必要とする。こうした構成は欠点をもたらす、というのは、電気コネクタの機能停止及び故障の可能性を低減するために、Oリングは頻繁な検査及び保守を必要とするからである。中心カートリッジも、連続した信頼性を保証するための追加的な検査及び保守を必要とする他の構成部品を含む。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って、より大きな信頼性及び高温高圧インタフェースを提供する、より少数の構成部品で構成される回転式の電気コネクタ・アセンブリの必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
電気コネクタ用のカプラ(結合器)を開示する。このカプラは、第1端、及び第1端と反対側の第2端を有する本体を含む。このカプラは、本体の第1端に配置された第1接続インタフェースをさらに含み、この第1接続インタフェースは第1組の導電性リングを有する。このカプラは、本体の第2端に配置された第2接続インタフェースをさらに含み、第2接続インタフェースは、第1組の導電性リングに電気接続された第2組の導電性リングを有する。
【0006】
電気コネクタを開示する。この電気コネクタは、電気コネクタ用のカプラと結合されるように構成された接続インタフェースを含む。この電気コネクタは、接続インタフェース上に配置された1つ以上の直線状接点部材をさらに含み、各直線状接点部材はカプラ上の導電性リングと接触するように構成されている。
【0007】
電気コネクタシステムを開示する。この電気コネクタシステムは電気コネクタ用のカプラを含み、このカプラは、第1端及び第1端と反対側の第2端、及び第1端に配置され、1つ以上の導電性リングを具えた接続インタフェースを有する。この電気コネクタシステムは、カプラの接続インタフェースとインタフェース接続されるように構成された接続インタフェースを有する電気コネクタ、及びこの接続インタフェース上に配置された少なくとも1つの直線状接点部材をさらに含み、少なくとも1つの直線状接点部材は、接続インタフェースの導電性リングに接触するように構成されている。
【0008】
本発明の好適例の特徴及び利点は、以下に記載する詳細な説明を図面と共に理解すると、この詳細な説明より一層明らかになる。図面、及びそれに関連する説明は、特許請求の範囲内の構成を例示し、特許請求の範囲を限定しない。図面全体を通して参照番号を再利用して、参照される要素間の対応を示す。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の種々の態様による電気コネクタシステムの分解透視図である。
【
図2】本発明の種々の態様による
図1の電気コネクタシステムの透視図である。
【
図3】本発明の種々の態様による電気コネクタの透視図である。
【
図4】本発明の種々の態様による電気コネクタ用カプラの透視図である。
【
図5】本発明の種々の態様による導電性リングの透視図である。
【
図6】本発明の種々の態様による電気コネクタシステムの分解透視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下の詳細な説明では、本発明の理解をもたらすために多数の具体的細部を記載する。しかし、これらの具体的細部の一部なしに本発明の要素を実施することができることは、当業者にとって明らかである。他の例では、本発明を無用に曖昧にすることを避けるために、周知の構造及び技術は詳細に示していない。
【0011】
図1は、本発明の種々の態様による電気コネクタシステム100の分解透視図であり、電気コネクタシステム100は、電気コネクタ(カプラ)用カプラ(結合器)101、第1電気コネクタ111、及び第2電気コネクタ121を有する。
【0012】
カプラ101は、第1端103、第1端103と反対側の第2端105、第1端103に配置された第1接続インタフェース107、及び第2端105に配置された第2接続インタフェース109を有する。第1接続インタフェース107は、当該第1接続インタフェース107上に配置された第1組の導電性リング116を含む。第2接続インタフェース109は、当該第2接続インタフェース109上に配置された第2組の導電性リング118を含む。第1組の導電性リング116及び第2組の導電性リング118の各々は、1つ以上の導電性リングをそれぞれの組内に含むことができる。
【0013】
第1接続インタフェース107上の第1組の導電性リング116は、第2接続インタフェース109上の第2組の導電性リング118に電気接続することができる。第1組の導電性リング116内の各リングを、第2組の導電性リング118内の対応するリングと個別に接続して、第1組の導電性リング116が第2組の導電性リング118と同数の導電性リングを有するようにすることができる。
【0014】
第1電気コネクタ111は接続インタフェース113を有し、1つ以上の直線状接点部材115が接続インタフェース113上に配置されている。第1電気コネクタ111は1つ以上の導体素子117を有することもでき、導体素子117は1つ以上の直線状接点部材115と通電する。
【0015】
第2電気コネクタ121は、同様に接続インタフェース123を有することができ、1つ以上の直線状接点部材125が接続インタフェース123上に配置されている。第2電気コネクタ121は1つ以上の導体素子127を有することもでき、導体素子127は1つ以上の直線状接点部材125と通電する。一部の実施形態では、直線状接点部材115及び125が1つ以上のバネプローブを含むことができる。他の実施形態では、直線状接点部材115及び125が1つ以上の固定ピンを含むことができる。
【0016】
第1電気コネクタ111及び第2電気コネクタ121は、合わせ面を介してカプラ101に着脱可能な様式で結合することができる。この合わせ面はネジ切りの形態にすることができるが、他の結合形態を互換的に用いることができる。一部の実施形態では、この合わせ面が1つ以上のOリングを具えて、封止の改善を促進することができる。他の実施形態では、電気コネクタシステム100内で合わせ面を利用しないことができる。
【0017】
図2に示すように、第1電気コネクタ111がカプラ101に結合されると、直線状接点部材115が第1接続インタフェース107上の第1組の導電性リング116に電気接触する。同様に、これも
図2に示すように、第2電気コネクタ121がカプラ101に結合されると、直線状接点部材125が第2接続インタフェース109上の第2組の導電性リング118に電気接触する。
【0018】
システム100の第1電気コネクタ111と、カプラ101と、第2電気コネクタ121とを一緒に結合すると、電気信号が第1電気コネクタ111上の導体素子117を通って進むことができ、そして直線状接点部材115によって受信されることができる。直線状接点部材115からは、電気信号は、第1接続インタフェース107にある第1組の導電性リング116を通り、第2接続インタフェース109にある第2組の導電性リング118を通り、接続インタフェース123上に配置された直線状接点部材125を通って進んで、最終的に第2電気コネクタ121上の導体素子127によって受信される。
【0019】
システム100が一緒に結合されると、第1電気コネクタ111及び第2電気コネクタ121はカプラ101に対して自由に回転可能にすることができる。一部の実施形態では、システム100が一緒に結合された際に、第1電気コネクタ111のみをカプラ101に対して自由に回転可能にすることができる。他の実施形態では、システム100が一緒に結合された際に、第1電気コネクタ111も第2電気コネクタ121もカプラ101に対して自由に回転可能にしないことができる。
【0020】
一部の実施形態では、第1電気コネクタ111及び第2電気コネクタ121の一方または両方をツールのような装置に接続して、密閉筐体内に収容することができる。一部の実施形態では、カプラ101がバルクヘッド(隔壁)に接続されることによってバルクヘッド封止キャップを形成することができる。カプラ101は、ろう付け、あるいは密封シールを作製するために用いられる他の何らかの取り付けプロセスによりバルクヘッドの合わせ面に接続することができる。
【0021】
電気コネクタシステム100は、種々の断面形状、例えば、円柱形、長方形、正方形、または他の回転対称形状を有することができる。回転対称であることによって、直線状接点部材115と125とは、それぞれのインタフェース107及び109において、第1組及び第2組の導電性リング116及び118と電気接触または電気的に係合するために回転位置を合わせる必要がない。直線状接点部材115及び125は、第1組及び第2組の導電性リング116及び118と電気接触または電気的に係合するために軸方向に位置合わせするだけでよい。
【0022】
ユーザは、まず第1電気コネクタ111を移動させてカプラ101と軸方向に位置合わせし、次に、第1電気コネクタ111をカプラ101に向けて、直線状接点部材115が第1組の導電性リング116と係合するまで移動させることによって、回転位置を合わせることなしに第1電気コネクタ111をカプラ101に接続することができる。ユーザは、同様に、まず第2電気コネクタ121を移動させてカプラ101と軸方向に位置合わせし、次に、第2電気コネクタ121をカプラ101に向けて、直線状接点部材125が第2組の導電性リング118と係合するまで移動させることによって、回転位置を合わせることなしに第2電気コネクタ121をカプラ101に接続することができる。
【0023】
直線状接点部材115は、カプラ101上の第1組の導電性リング116と係合されると、第1組の導電性リング116と物理的に接触することができる。同様に、直線状接点部材125は、カプラ101上の第2組の導電性リング118と係合されると、第2組の導電性リング118と物理的に接触することができる。他の実施形態では、直線状接点部材115及び125が第1組及び第2組の導電性リング116及び118と係合はしているが物理的に接触していない際に、直線状接点部材115及び125は第1組及び第2組の導電性リング116及び118と通電することができるに過ぎない。
【0024】
一部の実施形態では、カプラ101と第2電気コネクタ121とを統合して単一の複合構成部品にすることができる。この複合構成部品は、第1端103、第1端103と反対側の第2端105、第1端103に配置された第1接続インタフェース107、及び第2端105に配置された1つ以上の導体素子127を有することができる。第1接続インタフェース107は、1つ以上の導体素子127と通電する第1組の導電性リングを含むことができる。
【0025】
第1電気コネクタ111と上述した複合構成部品とを一緒に結合すると、電気信号が第1電気コネクタ111上の導体素子117を通って進むことができ、そして直線状接点部材115によって受信されることができる。直線状接点部材115からは、電気信号は、第1接続インタフェース107にある第1組の導電性リング116を通り、最終的に第2端103に配置された導体素子127によって受信される。
【0026】
図1に示すように、第1及び第2接続インタフェース107及び109は階段状の逆円錐形状に形成されている。しかし、システム100では、第1接続インタフェース107及び第2接続インタフェース109を任意の形状またはサイズに形成することができる。第1及び第2接続インタフェース107及び109は、略平面形状、円錐形状、逆円錐形状、階段状の円錐形状、階段状の逆円錐形状、凸型(外向きの曲面状)、凹形(内向きの曲面状)を有することができる。
【0027】
上述したように、第1電気コネクタ111用の接続インタフェース113、及び第2電気コネクタ121用の接続インタフェース123は共に、第1及び第2接続インタフェース107及び109の形状またはサイズと相補的であるように形成することができる。例えば、第1及び第2接続インタフェース107及び109が逆円錐形状に形成されている場合、接続インタフェース113及び123は円錐形状に形成される。
図1に示すように、第1及び第2電気コネクタ111及び121用の接続インタフェース113及び123は階段状の円錐形状に形成されている。一部の実施形態では、接続インタフェース107と109とを異ならせることができる。
【0028】
図2は、本発明の種々の態様による、
図1の電気コネクタシステムの透視図である。図には、第1電気コネクタ111及び第2電気コネクタ121がカプラ101に結合されている様子を示す。
【0029】
カプラ101は第1リップ(縁部)131及び第2リップ141を含むことができる。第1リップ131は、カプラ101と第1電気コネクタ111との第1接合部を覆うように広がることができる。第1接合部は、第1電気コネクタ111上の接続インタフェース113とカプラ101上の第1接続インタフェース107とが接触する箇所である。第1リップ131を用いて、第1電気コネクタ111とカプラ101との間の封止の改善を促進することができる。同様に、第2リップ141は、カプラ101と第2電気コネクタ121との第2接合部を覆うように広がることができる。第2接合部は、第2電気コネクタ121上の接続インタフェース123とカプラ101上の第2接続インタフェース109とが接触する箇所である。第2リップ141を同様に用いて、第2電気コネクタ121とカプラ101との間の封止の改善を促進することができる。
【0030】
図3は、本発明の種々の態様による電気コネクタ311の透視図である。電気コネクタ311は第1電気コネクタ111と同様であり、同様の部分には同様の番号を付ける。
【0031】
電気コネクタ311は本体320及び接続インタフェース313を有することができ、1つ以上の直線状接点部材315が接続インタフェース313上に配置されている。電気コネクタ311は、直線状接点部材315と通電する1つ以上の導体素子317を有することができる。
図3では、1つ以上の導体素子317をワイヤとして示しているが、導体素子の他の形状を互換的に用いることができる。
【0032】
直線状接点部材315は、
図1に示すカプラ101と同様のカプラ上の1つ以上の導電性リングと係合するように構成することができる。一部の実施形態では、直線状接点部材315をバネプローブとすることができる。他の実施形態では、1つ以上の直線状接点部材315を固定ピンとすることができる。
【0033】
接続インタフェース313は任意の形状またはサイズに形成することができる。接続インタフェース313は、略平面形状、円錐形状、逆円錐形状、階段状の円錐形状、階段状の逆円錐形状、凸型(外向きの曲面状)、凹形(内向きの曲面状)を有することができる。
図3に示すように、接続インタフェース313は階段状の円錐形状に形成されている。
【0034】
電気コネクタ311は、種々の断面形状、例えば円柱形、長方形、正方形、または他の回転対称形状を有することができる。回転対称であることによって、直線状接点部材315は、電気接触または電気的に係合するために、
図1のカプラ101と同様のカプラ上の導電性リングと回転位置を合わせる必要がない。
図3に示すように、電気コネクタ311は円柱形の断面形状を有する。
【0035】
一部の実施形態では、本体320が筐体を含むことができ、この筐体は、当該筐体と直線状接点部材315との間にキャビティを規定する。この筐体は、高温耐熱材料及び/または電気抵抗材料で作製することができる。このキャビティは、真空のような空の空間とすることができ、あるいはこの空間内に配置された絶縁体を含むことができる。この絶縁体は、アルミナ-セラミックまたは他の等価な材料から形成されたもののような同時焼成セラミック絶縁体とすることができる。
【0036】
絶縁体を直線状接点部材315どうしの間に配置して接続インタフェース313を形成することができる。
図3では、絶縁体が、接続インタフェース313内に形成された階段状の円錐形状のリングを形成することができる。一部の実施形態では、絶縁体は接続インタフェース313を形成することができ、そして上記キャビティ内に配置することができる。他の実施形態では、絶縁体が電気コネクタ311の本体320を形成することができる。即ち、絶縁体は、直線状接点部材315どうしの間に配置することができ、接続インタフェース313を形成することができ、キャビティ内に配置することができ、そして電気コネクタ311の筐体を形成することができる。絶縁体は、アルミナ-セラミックまたは他の等価な材料から形成されたもののような同時焼成セラミック絶縁体とすることができる。
【0037】
図3に示すように、直線状接点部材315は、接続インタフェース313内に形成されたリングに沿って間隔をおくことができる。一部の実施形態では、直線状接点部材315が、異なる形状に形成された接続インタフェース313の周囲に沿って同様に間隔をおくことができる。直線状接点部材315の間隔を最適化して、電気信号中のノイズを低減することができ、あるいは、短絡が発生する機会を低減することができる。他の実施形態では、直線状接点部材315を電気コネクタ311の中心軸に沿って放射状に整列させることができる。
【0038】
図4は、本発明の種々の態様による、電気コネクタ(カプラ)401用のカプラの透視図である。カプラ401はカプラ101と同様であり、同様の部分には同様の番号を付ける。
【0039】
カプラ401は、第1端403、第1端と反対側の第2端405、第1端403に配置された第1接続インタフェース407、第2端405に配置された第2接続インタフェース409、及び本体422を有する。第1接続インタフェース407及び第2接続インタフェース409の各々は、導電性リングの組(複数の導電性リング)416及び418を含み、導電性リングの組416及び418は、それぞれの接続インタフェース407及び409上に配置されている。
【0040】
第1接続インタフェース407上の導電性リングの組416は、第2接続インタフェース409上の導電性リングの組418に電気接続することができる。導電性リングの組416内の各リングを、導電性リングの組418内の対応するリングに個別に接続し、これにより導電性リングの組416と418との間に同数の導電性リングが存在することができる。
【0041】
導電性リングの組416内の各リングは、導電性リングの組418内の対応するコンパニオン(相、相手)リングに電気接続されている。一部の実施形態では、導電性リングの組416を、1つ以上の垂直相互接続アクセス体(VIA:vertical interconnect access)によって導電性リングの組418に電気接続することができる。他の実施形態では、導電性リングの組416を、電気接続の他の何らかの形態によって導電性リングの組418に電気接続することができる。
【0042】
導電性リングの組416及び418内の各リングは、それ自体の個別の直径を有する。一部の実施形態では、導電性リングの組416のうちの1つのリングと、導電性リングの組418のうちの当該リングに対応するリングとが同じ直径を有する。他の実施形態では、導電性リングの組416のうちの1つのリングと、導電性リングの組418のうちの当該リングに対応するリングとが異なる直径を有する。これらの異なる直径は、サイズまたは形状が同じでない接続インタフェースを有する電気コネクタに対応することができる。
【0043】
図4に示すように、導電性リング416と418とは、共通の中心の周囲の同心円で構成されている。一部の実施形態では、導電性リング416及び418のうちの1つ以上が他のリングと共通の中心を共有しないことができる。他の実施形態では、導電性リング416及び418のうちの1つ以上が円または楕円の一部分のみを形成することができる。
【0044】
接続インタフェース407及び409は任意の形状またはサイズに形成することができる。接続インタフェース407及び409は、略平面形状、円錐形状、逆円錐形状、階段状の円錐形状、階段状の逆円錐形状、凸型(外向きの曲面状)、凹形(内向きの曲面状)を有することができる。
図4に示すように、接続インタフェース407は階段状の逆円錐形状に形成されている。一部の実施形態では、接続インタフェース407と409とを同じにすることができる。他の実施形態では、接続インタフェース407と409とを異ならせることができる。
【0045】
一部の実施形態では、本体422が筐体を含むことができ、この筐体は、当該筐体と導電性リング416及び418との間にキャビティを規定する。この筐体は、高温耐熱材料及び/または電気抵抗材料で作製することができる。このキャビティは、真空のような空の空間とすることができ、あるいはこの空間内に配置された絶縁体を含むことができる。この絶縁体は、アルミナ-セラミックまたは他の等価な材料から形成されたもののような同時焼成セラミック絶縁体とすることができる。
【0046】
導電性リングの組416及び418内の各リング間に絶縁体を配置することができる。一部の実施形態では、導電性リングの組416を導電性リングの組418に接続する1つ以上のVIA間に絶縁体を追加的に配置することができる。他の実施形態では、絶縁体がカプラ401の本体422を形成することができる。即ち、絶縁体は、導電性リングの組416及び418の各リング間に配置することができ、1つ以上のVIA間に配置することができ、キャビティ内に配置することができ、そしてカプラ401の筐体を形成することができる。絶縁体は、アルミナ-セラミックまたは他の等価な材料から形成されたもののような同時焼成セラミック絶縁体とすることができる。
【0047】
カプラ401は第1リップ431及び第2リップ441を含むことができる。第1リップ431は、カプラ401と、
図1の第1電気コネクタ111のような第1電気コネクタとの第1接合部を覆うように広がることができる。第1接合部は、第1電気コネクタ111上の接続インタフェースとカプラ401上の第1接続インタフェース407とが接触する箇所である。第1リップ431を用いて、第1電気コネクタ111とカプラ401との間の封止の改善を促進することができる。同様に、第2リップ441は、カプラ401と、
図1の第2電気コネクタ121のような第2電気コネクタとの第2接合部を覆うように広がることができる。第2接合部は、第2電気コネクタ121上の接続インタフェースとカプラ上の第2接続インタフェース409とが接触する箇所である。第2リップ441を同様に用いて、第2電気コネクタ121とカプラ401との間の封止の改善を促進することができる。
【0048】
第1リップ431及び第2リップ441は、カプラ401を第1及び第2電気コネクタに着脱可能な様式で結合するための合わせ面をさらに含むことができる。
図4に示すように、この合わせ面は第1リップ431の内面に沿って配置されている。他の実施形態では、合わせ面を第1リップ431及び第2リップ441の外面に沿って配置することができる。合わせ面はネジ切りの形態にすることができるが、他の結合形態を互換的に用いることができる。一部の実施形態では、合わせ面が1つ以上のOリングを具えて、封止の改善を促進することができる。他の実施形態では、合わせ面をカプラ401で利用しないことができる。
【0049】
図5は、本発明の種々の態様による導電性リングの組516及び518の透視図である。導電性リングの組516及び518は導電性リングの組116及び118と同様であり、同様の部分には同様の番号を付ける。
【0050】
導電性リングの組516内のリングは、1つ以上の垂直相互接続アクセス体(VIA)によって導電性リングの組518に電気接続することができる。
図5に示すように、各リングは3つのVIA519によって対応するリングに接続される。他の実施形態では、任意数のVIA519を用いて、導電性リングの組516と518との間で対応するリングを接続することができる。
【0051】
導電性リングの組516及び518内の導電性リングは、共通の中心の周囲の同心円を含む。一部の実施形態では、導電性リングのうちの1つ以上が他のリングと共通の中心を共有しないことができる。他の実施形態では、導電性リングのうちの1つ以上が円または楕円の一部分のみを形成することができる。
【0052】
導電性リングの組516及び518内の導電性リングは、
図1のカプラ101と同様のカプラ上の対応するインタフェース内に配置されるように配列されている。導電性リングの組516及び518内の導電性リングの配列は、任意の形状及びサイズに形成することができる。導電性リングの組516及び518内の導電性リングの配列は、略平面形状、円錐形状、逆円錐形状、階段状の円錐形状、階段状の逆円錐形状、凸型(外向きの曲面状)、凹形(内向きの曲面状)内に収まるように形成することができる。
図5に示すように、導電性リングの組516及び518内のリングは、階段状の逆円錐形状内に収まるように配列することができる。
【0053】
図6は、本発明の種々の態様による電気コネクタシステム600の分解透視図であり、電気コネクタシステム600は、電気コネクタ(カプラ)用カプラ601、第1電気コネクタ611、及び第2電気コネクタ621を有する。
【0054】
カプラ601は、本体622、第1接続インタフェース607、及び第2接続インタフェース609を有する。1つ以上の直線状接点部材616が、第1接続インタフェース607上及び第2接続インタフェース609上に共に配置されている。直線状接点部材616は、第1接続インタフェース607と第2接続インタフェース609との間の通電を行う。一部の実施形態では、1つ以上の直線状接点部材616をバネプローブとすることができる。他の実施形態では、1つ以上の直線状接点部材616を固定ピンとすることができる。
【0055】
第1接続インタフェース607及び第2接続インタフェース609は任意の形状またはサイズに形成することができる。第1接続インタフェース607及び第2接続インタフェース609は、略平面形状、円錐形状、逆円錐形状、階段状の円錐形状、階段状の逆円錐形状、凸型(外向きの曲面状)、凹形(内向きの曲面状)を有することができる。
図6に示すように、第1接続インタフェース607及び第2接続インタフェース609は階段状の円錐形状に形成されている。
【0056】
一部の実施形態では、本体622が筐体を含むことができ、この筐体は、当該筐体と直線状接点部材616との間にキャビティを規定する。この筐体は、高温耐熱材料及び/または電気抵抗材料で作製することができる。このキャビティは、真空のような空の空間とすることができ、あるいはこの空間内に配置された絶縁体を含むことができる。この絶縁体は、アルミナ-セラミックまたは他の等価な材料から形成されたもののような同時焼成セラミック絶縁体とすることができる。
【0057】
絶縁体を直線状接点部材616どうしの間に配置して、第1接続インタフェース607及び第2接続インタフェース609を形成することができる。
図6では、絶縁体が、第1接続インタフェース607及び第2接続インタフェース609内に形成された階段状の円錐形状のリングを形成することができる。一部の実施形態では、絶縁体は第1接続インタフェース607、第2接続インタフェース609を形成することができ、そして上記キャビティ内に配置することができる。他の実施形態では、絶縁体がカプラ601の本体622を形成することができる。絶縁体は、アルミナ-セラミックまたは他の等価な材料から形成されたもののような同時焼成セラミック絶縁体とすることができる。
【0058】
第1電気コネクタ611は本体618及び接続インタフェース613を有し、接続インタフェース613は、当該接続インタフェース613上に配置された導電性リングの組615を含む。導電性リングの組615は1つ以上の導電性リングを組内に含むことができる。一部の実施形態では、導電性リングの組615が1つ以上の直線状接点部材616と係合するように構成されている。導電性リングの組615内の各リングは1つ以上の導体素子に電気接続されている。一部の実施形態では、導電性リングの組615を、1つ以上の垂直相互接続アクセス体(VIA)によって1つ以上の導体素子に電気接続することができる。他の実施形態では、導電性リングの組615を、電気接続の他の何らかの形態よって1つ以上の導体素子に電気接続することができる。
【0059】
一部の実施形態では、本体618が筐体を含むことができ、この筐体は、当該筐体618と直線状接点部材615との間にキャビティを規定する。この筐体は、高温耐熱材料及び/または電気抵抗材料で作製することができる。このキャビティは、真空のような空の空間とすることができ、あるいはこの空間内に配置された絶縁体を含むことができる。この絶縁体は、アルミナ-セラミックまたは他の等価な材料から形成されたもののような同時焼成セラミック絶縁体とすることができる。
【0060】
絶縁体を、導電性リングの組615内の各リング間に配置することができる。一部の実施形態では、導電性リングの組615を1つ以上の導体素子に接続する1つ以上のVIA間に絶縁体を追加的に配置することができる。他の実施形態では、絶縁体が第1電気コネクタ611の本体618を形成することができる。即ち、絶縁体は、導電性リングの組615内の各リング間に配置することができ、1つ以上のVIA間に配置することができ、キャビティ内に配置することができ、そして第1電気コネクタ611の筐体を形成することができる。絶縁体は、アルミナ-セラミックまたは他の等価な材料から形成されたもののような同時焼成セラミック絶縁体とすることができる。
【0061】
同様に、第2電気コネクタ621は本体628及び接続インタフェース623を有し、接続インタフェース623は、当該接続インタフェース623上に配置された導電性リングの組625を含む。導電性リングの組625は1つ以上の導電性リングを当該組内に含むことができる。一部の実施形態では、導電性リングの組625が1つ以上の直線状接点部材616と係合するように構成されている。導電性リングの組625内の各リングは1つ以上の導体素子に電気接続されている。一部の実施形態では、導電性リングの組625を、1つ以上の垂直相互接続アクセス体(VIA)によって1つ以上の導体素子に電気接続することができる。他の実施形態では、導電性リングの組625を、電気接続の他の何らかの形態によって1つ以上の導体素子に電気接続することができる。
【0062】
一部の実施形態では、本体628が筐体を含むことができ、この筐体は、当該筐体628と導電性リングの組625との間にキャビティを規定する。この筐体は、高温耐熱材料及び/または電気抵抗材料で作製することができる。このキャビティは、真空のような空の空間とすることができ、あるいはこの空間内に配置された絶縁体を含むことができる。この絶縁体は、アルミナ-セラミックまたは他の等価な材料から形成されたもののような同時焼成セラミック絶縁体とすることができる。
【0063】
絶縁体を、導電性リングの組625内の各リング間に配置することができる。一部の実施形態では、導電性リングの組625を1つ以上の導体素子に接続する1つ以上のVIA間に絶縁体を追加的に配置することができる。他の実施形態では、絶縁体が第1電気コネクタ621の本体628を形成することができる。即ち、絶縁体は、導電性リングの組625内の各リング間に配置することができ、1つ以上のVIA間に配置することができ、キャビティ内に配置することができ、そして第1電気コネクタ621の筐体を形成することができる。絶縁体は、アルミナ-セラミックまたは他の等価な材料から形成されたもののような同時焼成セラミック絶縁体とすることができる。
【0064】
第1電気コネクタ611及び第2電気コネクタ621は、合わせ面を介してカプラ601に着脱可能な様式で結合することができる。この合わせ面はネジ切りの形態にすることができるが、他の結合形態を互換的に用いることができる。一部の実施形態では、この合わせ面が1つ以上のOリングを具えて、封止の改善を促進することができる。他の実施形態では、電気コネクタシステム600内で合わせ面を利用しないことができる。
【0065】
第1電気コネクタ611をカプラ601に結合すると、直線状接点部材616が導電性リングの組615に電気接触する。同様に、第2電気コネクタ621をカプラ601に結合すると、直線状接点部材616が導電性リングの組625に電気接触する。
【0066】
システム600の第1電気コネクタ611と、カプラ601と、第2電気コネクタ621とを一緒に結合すると、電気信号が第1電気コネクタ611上の導体素子を通って進んで、導電性リングの組615によって受信される。導電性リングの組615からは、電気信号は、直線状接点部材616を通り、導電性リングの組625を通って、最終的に第2電気コネクタ621上の導体素子によって受信される。
【0067】
システム600が一緒に結合されると、第1電気コネクタ611及び第2電気コネクタ621はカプラ601に対して自由に回転可能にすることができる。一部の実施形態では、システム600が一緒に結合された際に、第1電気コネクタ611のみをカプラ101に対して自由に回転可能にすることができる。他の実施形態では、システム600が一緒に結合された際に、第1電気コネクタ611も第2電気コネクタ621もカプラ601に対して自由に回転可能にしないことができる。
【0068】
一部の実施形態では、第1電気コネクタ611及び第2電気コネクタ621の一方または両方を密封してツールのような装置に接続することができる。第1電気コネクタ611及び第2電気コネクタ621の一方または両方を、ろう付け、あるいは密封シールを作製するために用いられる他の何らかの取り付けプロセスにより上記装置に接続することができる。他の実施形態では、第1電気コネクタ611及びカプラ601の両方を、同様に、ろう付け、あるいは密封シールを作製するために用いられる他の何らかの取り付けプロセスにより上記装置に接続することができる。
【0069】
電気コネクタシステム600は、種々の断面形状、例えば、円柱形、長方形、正方形、または他の回転対称形状を有することができる。回転対称であることによって、直線状接点部材616は、それぞれのインタフェース613及び623において、導電性リングの組615及び625と電気接触または電気的に係合するために回転位置を合わせる必要がない。直線状接点部材616は、導電性リングの組615及び625と電気接触または電気的に係合するために軸方向に位置合わせするだけでよい。
【0070】
ユーザは、まず第1電気コネクタ611を移動させてカプラ601と軸方向に位置合わせし、次に、第1電気コネクタ611をカプラ601に向けて、直線状接点部材616が導電性リングの組615と係合するまで移動させることによって、回転位置を合わせることなしに第1電気コネクタ611をカプラ601に接続することができる。ユーザは、同様に、まず第2電気コネクタ621を移動させてカプラ601と軸方向に位置合わせし、次に、第2電気コネクタ621をカプラ601に向けて、直線状接点部材616が導電性リングの組625と係合するまで移動させることによって、回転位置を合わせることなしに第2電気コネクタ621をカプラ601に接続することができる。
【0071】
直線状接点部材616は導電性リングの組615と物理的に接触することができる。同様に、直線状接点部材616は、導電性リングの組625と係合されると、導電性リングの組625と物理的に接触することができる。他の実施形態では、直線状接点部材616が導電性リングの組615及び625と係合はしているが物理的に接触していない際に、直線状接点部材616は導電性リングの組615及び625と通電することができるに過ぎない。
【0072】
図6に示すように、第1及び第2接続インタフェース607/609は階段状の円錐形状に形成されている。しかし、システム600では、第1接続インタフェース607及び第2接続インタフェース609を任意の形状またはサイズに形成することができる。第1及び第2接続インタフェース607及び609は、略平面形状、円錐形状、逆円錐形状、階段状の円錐形状、階段状の逆円錐形状、凸型(外向きの曲面状)、凹形(内向きの曲面状)を有することができる。
【0073】
上述したように、第1電気コネクタ611用の接続インタフェース613及び第2電気コネクタ621用の接続インタフェース623は、第1及び第2接続インタフェース607及び609の形状またはサイズと相補的であるように形成することができる。例えば、第1及び第2接続インタフェース607及び609が円錐形状に形成されている場合、接続インタフェース613及び623は逆円錐形状に形成される。
図6に示すように、第1及び第2電気コネクタ611及び621用の接続インタフェース613及び623は階段状の逆円錐形状に形成されている。一部の実施形態では、接続インタフェース611及び621が階段状の逆円錐形状に形成されている。他の実施形態では、接続インタフェース607と609とを異ならせることができる。
【0074】
開示した実施形態の以上の説明は、あらゆる通常の当業者が本発明を作製または使用することを可能にするために提供する。これらの例に加える種々の変更は通常の当業者にとって直ちに明らかであり、本明細書中に開示する原理は、本発明の精神及び範囲から逸脱することなしに他の例に適用することができる。説明する実施形態はあらゆる点で例示的であり限定的ではなく、従って、本発明の範囲は、以上の説明よりもむしろ以下の特許請求の範囲によって示される。特許請求の範囲の等価物の意味及び範囲内に入るすべての変更が特許請求の範囲内に包含される。