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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-07
(45)【発行日】2022-07-15
(54)【発明の名称】電池
(51)【国際特許分類】
   H01M 10/0587 20100101AFI20220708BHJP
   H01M 10/052 20100101ALI20220708BHJP
   H01M 10/0567 20100101ALI20220708BHJP
   H01M 10/0569 20100101ALI20220708BHJP
   H01M 50/531 20210101ALI20220708BHJP
【FI】
H01M10/0587
H01M10/052
H01M10/0567
H01M10/0569
H01M50/531
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2021512546
(86)(22)【出願日】2020-03-03
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-05-17
(86)【国際出願番号】 CN2020077640
(87)【国際公開番号】W WO2021174418
(87)【国際公開日】2021-09-10
【審査請求日】2021-03-04
(73)【特許権者】
【識別番号】513054978
【氏名又は名称】寧徳新能源科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】Ningde Amperex Technology Limited
【住所又は居所原語表記】No.1 Xingang Road, Zhangwan Town, Jiaocheng District, Ningde City, Fujian Province, 352100, People’s Republic of China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】馬 文涛
(72)【発明者】
【氏名】夏 恒涛
(72)【発明者】
【氏名】徐 春瑞
(72)【発明者】
【氏名】鄭 建明
【審査官】式部 玲
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第203774398(CN,U)
【文献】中国実用新案第208173723(CN,U)
【文献】中国実用新案第205828556(CN,U)
【文献】中国実用新案第205211872(CN,U)
【文献】中国実用新案第208690417(CN,U)
【文献】中国実用新案第202434661(CN,U)
【文献】中国実用新案第205828578(CN,U)
【文献】特開2012-049089(JP,A)
【文献】特開2008-041581(JP,A)
【文献】特開2003-157902(JP,A)
【文献】国際公開第2016/013179(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 10/0587
H01M 10/052
H01M 10/0567
H01M 10/0569
H01M 50/531
H01M 4/66
H01G 11/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電極アセンブリと、前記電極アセンブリを収容する梱包袋と、前記梱包袋内に収容された電解液と、第1の電極タブと、第2の電極タブと、を備え、前記電極アセンブリは、積層された第1の電極シートと第2の電極シートが巻回することにより形成され、前記第1の電極シートは、第1の集電体及び前記第1の集電体の両側にそれぞれ設けられた第1の活物質層を含む電池であって、
前記電解液は、リチウム塩、有機エステル系溶剤及び成膜添加剤を含み、前記成膜添加剤は、1,3-プロパンスルトンを含み、前記電解液における1,3-プロパンスルトンの質量百分率が0%~1%であり、
前記第1の集電体は、順次に配置された第1の空白領域、第1の片面領域及び第1の両面領域を含み、前記第1の空白領域は、前記第1の電極シートの巻き始め端から前記第1の電極シートが初めて折り曲げられる位置までの第1の平面領域と、前記第1の平面領域に接続された第1の折り曲げ領域とを含み、前記第1の片面領域は、第2の折り曲げ領域と、前記第1の折り曲げ領域と前記第2の折り曲げ領域との間に接続された第2の平面領域とを含み、前記第2の平面領域は、前記第1の平面領域に対向し、前記第2の折り曲げ領域は、前記第1の折り曲げ領域に対向し、
前記第1の電極タブは、前記第1の平面領域に設けられ、前記第2の電極タブは、前記第2の電極シートに設けられ、
前記電池は、第1の充填部材をさらに備え、前記第1の充填部材は、前記第1の平面領域または前記第2の平面領域に設けられ、前記第1の充填部材、前記第1の電極タブ及び前記第2の電極タブの前記電極アセンブリの厚さ方向における投影は重なり合わないことを特徴とする電池。
【請求項2】
前記第2の電極シートは、第2の集電体と、前記第2の集電体の両側にそれぞれ設けられた第2の活物質層とを含み、
前記第2の集電体は、順次に設けられた第2の空白領域と、第2の両面領域とを含み、
前記第2の空白領域は、前記第2の電極シートの巻き始め端から前記第2の電極シートが初めて折り曲げられる位置までの第3の平面領域と、前記第3の平面領域に接続された第3の折り曲げ領域とを含み、
前記第3の平面領域は、前記第1の平面領域に対向し、前記第3の折り曲げ領域は、前記第2の折り曲げ領域に対向し、前記第2の電極タブは、前記第3の平面領域に設けられることを特徴とする請求項1に記載の電池。
【請求項3】
前記第1の充填部材は、第1の充填部と、第2の充填部と、第3の充填部と、を含み、
前記第1の充填部は、前記第1の折り曲げ領域に設けられ、前記第2の充填部は、前記第2の平面領域に設けられ、前記第3の充填部は、前記第2の折り曲げ領域に設けられることを特徴とする請求項2に記載の電池。
【請求項4】
前記第1の電極タブは、前記第1の折り曲げ領域に近い第1の端部及び前記第1の端部とは後ろ向きの第2の端部を含み、
前記第2の電極タブは、前記第1の折り曲げ領域に近い第3の端部及び前記第3の端部とは後ろ向きの第4の端部を含み、
前記電極アセンブリの幅方向において、前記第1の充填部の前記第2の折り曲げ領域に近い一端から前記第3の端部までの垂直距離は、0mm~4mmであり、前記第2の充填部の前記第1の折り曲げ領域に近い一端から前記第4の端部までの垂直距離は、0mm~4mmであり、前記第2の充填部の前記第2の折り曲げ領域に近い一端から前記第1の端部までの垂直距離は、0mm~4mmであり、前記第3の充填部の前記第1の折り曲げ領域に近い一端から前記第2の端部までの垂直距離は、0mm~4mmであることを特徴とする請求項3に記載の電池。
【請求項5】
前記第2の集電体は、前記第2の両面領域に接続された第2の片面領域と、前記第2の片面領域に接続された第3の空白領域とをさらに含み、
前記第2の片面領域と前記第3の空白領域は、前記電極アセンブリの最外周に位置し、前記第2の片面領域は、前記第2の折り曲げ領域に対向する第4の折り曲げ領域を含み、前記第3の空白領域は、前記第1の折り曲げ領域に対向する第5の折り曲げ領域を含むことを特徴とする請求項2または3に記載の電池。
【請求項6】
第4の充填部及び第5の充填部を含む第2の充填部材をさらに備え、
前記第4の充填部は、前記第4の折り曲げ領域に設けられており、前記第5の充填部は、前記第5の折り曲げ領域に設けられており、
前記第4の充填部、前記第5の充填部、前記第1の電極タブ及び前記第2の電極タブの前記電極アセンブリの厚さ方向における投影が重なり合わないことを特徴とする請求項5に記載の電池。
【請求項7】
前記第1の電極タブは、前記第1の折り曲げ領域に近い第1の端部と、前記第1の端部とは後ろ向きの第2の端部とを含み、
前記第2の電極タブは、前記第1の折り曲げ領域に近い第3の端部と、前記第3の端部とは後ろ向きの第4の端部とを含み、
前記電極アセンブリの幅方向において、前記第4の充填部の前記第2の折り曲げ領域に近い一端から前記第3の端部までの垂直距離は0mm~4mmであり、前記第5の充填部の前記第1の折り曲げ領域に近い一端から前記第2の端部までの垂直距離は0mm~4mmであることを特徴とする請求項6に記載の電池。
【請求項8】
前記電池は、第2の充填部材をさらに備え、前記第1の充填部材は、第1のセグメント、第2のセグメント及び第3のセグメントを含み、
前記第2の充填部材は、前記第1のセグメントと前記第2のセグメントとの間に接続される第4のセグメントと、前記第2のセグメント及び前記第3のセグメントに接続される第5のセグメントとを含み、
前記第4のセグメントは、前記第1の平面領域における前記第1の電極タブとは後ろ向きの面に設けられ、前記第5のセグメントは、前記第1の平面領域における前記第2の電極タブとは後ろ向きの面に設けられ、
前記第1のセグメント及び前記第2のセグメントは、前記第1の平面領域に設けられ、前記第3のセグメントは、前記第1の折り曲げ領域に設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の電池。
【請求項9】
前記電極アセンブリの厚さ方向において、
前記第1のセグメントの厚さA1は、A1-B-C≦20μmという数式を満たし、
前記第2のセグメントの厚さA2は、A2-B-C≦20μmという数式を満たし、
前記第3のセグメントの厚さA3は、A3-B-D≦20μmという数式を満たし、
ここで、Bは前記第1の電極タブの厚さであり、Cは前記第4のセグメントの厚さであり、Dは前記第5のセグメントの厚さであることを特徴とする請求項8に記載の電池。
【請求項10】
前記電池は、第3の充填部材をさらに備え、前記第3の充填部材は、前記第1の折り曲げ領域に対向する第1の空白集電体と、前記第1の折り曲げ領域に対向する第2の空白集電体とを含み、
前記第1の空白集電体は、前記第1の平面領域の前記第1の折り曲げ領域から遠く離れている一端に設けられ、且つ前記第1の平面領域に対して折り曲げられ、
前記第2の空白集電体は、前記第1の両面領域の前記第1の空白領域から遠く離れている一端に設けられ、且つ前記第1の両面領域に対して折り曲げられ、
前記第1の空白集電体と、前記第2の空白集電体と、前記第1の電極タブと、前記第2の電極タブとの前記電極アセンブリの厚さ方向における投影が重なり合わないことを特徴とする請求項1又は2に記載の電池。
【請求項11】
前記第1の電極タブは、前記第1の折り曲げ領域に近い第1の端部と、前記第1の端部とは後ろ向きの第2の端部とを含み、前記第2の電極タブは、前記第1の折り曲げ領域に近い第3の端部と、前記第3の端部とは後ろ向きの第4の端部とを含み、
前記電極アセンブリの幅方向において、前記第1の空白集電体の前記第1の折り曲げ領域に近い一端から前記第2の端部までの垂直距離は0mm~4mmであり、前記第2の空白集電体の前記第1の折り曲げ領域に近い一端から前記第2の端部までの垂直距離は0mm~4mmであることを特徴とする請求項10に記載の電池。
【請求項12】
前記第1の充填部材は、第1のコーティング層、第2のコーティング層、第3のコーティング層及び第4のコーティング層を含み、
前記第1のコーティング層は、前記第1の平面領域に設けられ、前記第2のコーティング層は、前記第1の折り曲げ領域に設けられ、前記第3のコーティング層は、前記第2の平面領域に設けられ、前記第4のコーティング層は、前記第2の折り曲げ領域に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の電池。
【請求項13】
前記第1の電極タブは、前記第1の折り曲げ領域に近い第1の端部と、前記第1の端部とは後ろ向きの第2の端部とを含み、前記第2の電極タブは、前記第1の折り曲げ領域に近い第3の端部と、前記第3の端部とは後ろ向きの第4の端部とを含み、
前記電極アセンブリの幅方向において、前記第1のコーティング層の前記第1の折り曲げ領域に近い一端から前記第4の端部までの垂直距離は、0mm~4mmであり、前記第1のコーティング層の前記第1の折り曲げ領域から遠く離れている一端から前記第1の端部までの垂直距離は、0mm~4mmであり、前記第2のコーティング層の前記第2の折り曲げ領域に近い一端から前記第3の端部までの垂直距離は、0mm~4mmであり、前記第3のコーティング層の前記第1の折り曲げ領域に近い一端から前記第4の端部までの垂直距離は、0mm~4mmであり、前記第3のコーティング層の前記第1の折り曲げ領域から遠く離れている一端から前記第1の端部までの垂直距離は、0mm~4mmであり、前記第4のコーティング層の前記第1の折り曲げ領域に近い一端から前記第2の端部までの垂直距離は、0mm~4mmであることを特徴とする請求項12に記載の電池。
【請求項14】
前記有機エステル系溶剤は、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、エチルメチルカーボネート及びジエチルカーボネートを含み、
前記電解液においては、前記エチレンカーボネートの質量百分率が5%~23%であり、前記プロピレンカーボネートの質量百分率が0%~30%であり、前記エチルメチルカーボネートの質量百分率が0%~60%であり、前記ジエチルカーボネートの質量百分率が0%~60%であることを特徴とする請求項1に記載の電池。
【請求項15】
前記成膜添加剤が、ビニレンカーボネート、ハロゲン化炭酸エステル及びジフルオロリン酸リチウムを含み、
前記電解液においては、前記ビニレンカーボネートの質量百分率が0%~2%であり、前記ハロゲン化炭酸エステルの質量百分率が0%~4%であり、前記ジフルオロリン酸リチウムの質量百分率が0%~2%であることを特徴とする請求項14に記載の電池。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気化学分野に関し、具体的に電池に関するものである。
【背景技術】
【0002】
リチウム電池は、電圧が高く、質量エネルギー密度が高く、循環使用回数が多いなどの利点を有するため、携帯型電子機器に広く使われている。そこで、携帯型電子機器の急速な発展に伴い、電池に対する要求も高まっている。しかし、現在のコイルコアの多くは、界面平坦度が良くないという問題があるため、コア内の電流密度分布に影響を与える。また、電解液において成膜添加剤とする1,3-プロパンスルトン(1,3-Propanesultone,PS)は発癌物質に属し、これを電解液の中から完全に除去すると、陰陽極成膜に影響を与え、さらに電池のサイクル性能や高温保存性能等に影響を与える。1,3-プロパンスルトンの代わりに成膜添加剤を新たに開発すると、電池の製造コストを大幅に増加させることになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そこで、上記の課題を解決できるような電池が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明に係る電池は、電極アセンブリと、前記電極アセンブリを収容する梱包袋と、前記梱包袋内に収容された電解液と、第1の電極タブと、第2の電極タブと、を備え、前記電極アセンブリは、積層された第1の電極タブ及び第2の電極タブが巻回することにより形成され、前記第1の電極シートは、第1の集電体及び前記第1の集電体の両側にそれぞれ設けられた第1の活物質層を含み、
前記電解液は、リチウム塩、有機エステル系溶剤及び成膜添加剤を含み、前記成膜添加剤は、1,3-プロパンスルトンを含み、前記電解液における前記1,3-プロパンスルトンの質量百分率が0%~1%であり、
前記第1の集電体は、順次に配置された第1の空白領域、第1の片面領域及び第1の両面領域を含み、前記第1の空白領域は、前記第1の電極シートの巻き始め端から前記第1の電極シートが初めて折り曲げられる位置までの第1の平面領域と、前記第1の平面領域に接続された第1の折り曲げ領域とを含み、前記第1の片面領域は、第2の折り曲げ領域と、前記第1の折り曲げ領域と前記第2の折り曲げ領域との間に接続された第2の平面領域とを含み、前記第2の平面領域は、前記第1の平面領域に対向し、前記第2の折り曲げ領域は、前記第1の折り曲げ領域に対向し、
前記第1の電極タブは、前記第1の平面領域に設けられ、前記第2の電極タブは、前記第2の電極シートに設けられ、
前記電池は、第1の充填部材をさらに備え、前記第1の充填部材は、前記第1の平面領域または前記第2の平面領域に設けられ、前記第1の充填部材、前記第1の電極タブ及び前記第2の電極タブの前記電極アセンブリの厚さ方向における投影は重なり合わない。
【0005】
好ましくは、前記第2の電極シートは、第2の集電体と、前記第2の集電体の両側にそれぞれ設けられた第2の活物質層とを含み、
前記第2の集電体は、順次に設けられた第2の空白領域と、第2の両面領域とを含み、
前記第2の空白領域は、前記第2の電極シートの巻き始め端から前記第2の電極シートが初めて折り曲げられる位置までの第3の平面領域と、前記第3の平面領域に接続された第3の折り曲げ領域とを含み、
前記第3の平面領域は、前記第1の平面領域に対向し、前記第3の折り曲げ領域は、前記第2の折り曲げ領域に対向し、前記第2の電極タブは、前記第3の平面領域に設けられる。
【0006】
好ましくは、前記第1の充填部材は、第1の充填部と、第2の充填部と、第3の充填部と、を含み、
前記第1の充填部は、前記第1の折り曲げ領域に設けられ、前記第2の充填部は、前記第2の平面領域に設けられ、前記第3の充填部は、前記第2の折り曲げ領域に設けられる。
【0007】
好ましくは、前記第1の電極タブは、前記第1の折り曲げ領域に近い第1の端部及び前記第1の端部とは後ろ向きの第2の端部を含み、
前記第2の電極タブは、前記第1の折り曲げ領域に近い第3の端部及び前記第3の端部とは後ろ向きの第4の端部を含み、
前記電極アセンブリの幅方向において、前記第1の充填部の前記第2の折り曲げ領域に近い一端から前記第3の端部までの垂直距離は、0mm~4mmであり、前記第2の充填部の前記第1の折り曲げ領域に近い一端から前記第4の端部までの垂直距離は、0mm~4mmであり、前記第2の充填部の前記第2の折り曲げ領域に近い一端から前記第1の端部までの垂直距離は、0mm~4mmであり、前記第3の充填部の前記第1の折り曲げ領域に近い一端から前記第2の端部までの垂直距離は、0mm~4mmである。
【0008】
好ましくは、前記第2の集電体は、前記第2の両面領域に接続された第2の片面領域と、前記第2の片面領域に接続された第3の空白領域とをさらに含み、
前記第2の片面領域と前記第3の空白領域は、前記電極アセンブリの最外周に位置し、前記第2の片面領域は、前記第2の折り曲げ領域に対向する第4の折り曲げ領域を含み、前記第3の空白領域は、前記第1の折り曲げ領域に対向する第5の折り曲げ領域を含む。
【0009】
好ましくは、第4の充填部及び第5の充填部を含む第2の充填部材をさらに備え、
前記第4の充填部は、前記第4の折り曲げ領域に設けられており、前記第5の充填部は、前記第5の折り曲げ領域に設けられており、
前記第4の充填部、前記第5の充填部、前記第1の電極タブ及び前記第2の電極タブの前記電極アセンブリの厚さ方向における投影が重なり合わない。
【0010】
好ましくは、前記第1の電極タブは、前記第1の折り曲げ領域に近い第1の端部と、前記第1の端部とは後ろ向きの第2の端部とを含み、
前記第2の電極タブは、前記第1の折り曲げ領域に近い第3の端部と、前記第3の端部とは後ろ向きの第4の端部とを含み、
前記電極アセンブリの幅方向において、前記第4の充填部の前記第2の折り曲げ領域に近い一端から前記第3の端部までの垂直距離は0mm~4mmであり、前記第5の充填部の前記第1の折り曲げ領域に近い一端から前記第2の端部までの垂直距離は0mm~4mmである。
【0011】
好ましくは、前記電池は、第2の充填部材をさらに備え、前記第1の充填部材は、第1のセグメント、第2のセグメント及び第3のセグメントを含み、
前記第2の充填部材は、前記第1のセグメントと前記第2のセグメントとの間に接続される第4のセグメントと、前記第2のセグメント及び前記第3のセグメントに接続される第5のセグメントとを含み、
前記第4のセグメントは、前記第1の平面領域における前記第1の電極タブとは後ろ向きの面に設けられ、前記第5のセグメントは、前記第1の平面領域における前記第2の電極タブとは後ろ向きの面に設けられ、
前記第1のセグメント及び前記第2のセグメントは、前記第1の平面領域に設けられ、前記第3のセグメントは、前記第1の折り曲げ領域に設けられる。
【0012】
好ましくは、前記電極アセンブリの厚さ方向において、
前記第1のセグメントの厚さA1は、A1-B-C≦20μmという数式を満たし、
前記第2のセグメントの厚さA2は、A2-B-C≦20μmという数式を満たし、
前記第3のセグメントの厚さA3は、A3-B-D≦20μmという数式を満たし、
ここで、Bは前記第1の電極タブの厚さであり、Cは前記第4のセグメントの厚さであり、Dは前記第5のセグメントの厚さである。
【0013】
好ましくは、前記電池は、第3の充填部材をさらに備え、前記第3の充填部材は、前記第1の折り曲げ領域に対向する第1の空白集電体と、前記第1の折り曲げ領域に対向する第2の空白集電体とを含み、
前記第1の空白集電体は、前記第1の平面領域の前記第1の折り曲げ領域から遠く離れている一端に設けられ、且つ前記第1の平面領域に対して折り曲げられ、
前記第2の空白集電体は、前記第1の両面領域の前記第1の空白領域から遠く離れている一端に設けられ、且つ前記第1の両面領域に対して折り曲げられ、
前記第1の空白集電体と、前記第2の空白集電体と、前記第1の電極タブと、前記第2の電極タブとの前記電極アセンブリの厚さ方向における投影が重なり合わない。
【0014】
好ましくは、前記第1の電極タブは、前記第1の折り曲げ領域に近い第1の端部と、前記第1の端部とは後ろ向きの第2の端部とを含み、前記第2の電極タブは、前記第1の折り曲げ領域に近い第3の端部と、前記第3の端部とは後ろ向きの第4の端部とを含み、
前記電極アセンブリの幅方向において、前記第1の空白集電体の前記第1の折り曲げ領域に近い一端から前記第2の端部までの垂直距離は0mm~4mmであり、前記第2の空白集電体の前記第1の折り曲げ領域に近い一端から前記第2の端部までの垂直距離は0mm~4mmである。
【0015】
好ましくは、前記第1の充填部材は、第1のコーティング層、第2のコーティング層、第3のコーティング層及び第4のコーティング層を含み、
前記第1のコーティング層は、前記第1の平面領域に設けられ、前記第2のコーティング層は、前記第1の折り曲げ領域に設けられ、前記第3のコーティング層は、前記第2の平面領域に設けられ、前記第4のコーティング層は、前記第2の折り曲げ領域に設けられている。
【0016】
好ましくは、前記第1の電極タブは、前記第1の折り曲げ領域に近い第1の端部と、前記第1の端部とは後ろ向きの第2の端部とを含み、前記第2の電極タブは、前記第1の折り曲げ領域に近い第3の端部と、前記第3の端部とは後ろ向きの第4の端部とを含み、
前記電極アセンブリの幅方向において、前記第1のコーティング層の前記第1の折り曲げ領域に近い一端から前記第4の端部までの垂直距離は、0mm~4mmであり、前記第1のコーティング層の前記第1の折り曲げ領域から遠く離れている一端から前記第1の端部までの垂直距離は、0mm~4mmであり、前記第2のコーティング層の前記第2の折り曲げ領域に近い一端から前記第3の端部までの垂直距離は、0mm~4mmであり、前記第3のコーティング層の前記第1の折り曲げ領域に近い一端から前記第4の端部までの垂直距離は、0mm~4mmであり、前記第3のコーティング層の前記第1の折り曲げ領域から遠く離れている一端から前記第1の端部までの垂直距離は、0mm~4mmであり、前記第4のコーティング層の前記第1の折り曲げ領域に近い一端から前記第2の端部までの垂直距離は、0mm~4mmである。
【0017】
好ましくは、前記有機エステル系溶剤は、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、エチルメチルカーボネート及びジエチルカーボネートを含み、
前記電解液においては、前記エチレンカーボネートの質量百分率が5%~23%であり、前記プロピレンカーボネートの質量百分率が0%~30%であり、前記エチルメチルカーボネートの質量百分率が0%~60%であり、前記ジエチルカーボネートの質量百分率が0%~60%である。
【0018】
好ましくは、前記成膜添加剤が、ビニレンカーボネート、ハロゲン化炭酸エステル及びジフルオロリン酸リチウムを含み、
前記電解液においては、前記ビニレンカーボネートの質量百分率が0%~2%であり、前記ハロゲン化炭酸エステルの質量百分率が0%~4%であり、前記ジフルオロリン酸リチウムの質量百分率が0%~2%である。
【発明の効果】
【0019】
以上のことから、PSは発がん物質であり、欧州連合のReach法規によりSVHC高度注目物質リストに掲載され、玩具類等の子供と直接接触する製品は、特にPSの含有量に注目している。低PS含有量の環境保護リチウムイオン電池に対しては切実な需要があるが、PSは優れた成膜添加剤であり、PS不足は固体電解質界面膜(Solid electrolyte interface)成膜に影響を及ぼし、さらに電池の循環や高温記憶等の性能に影響を及ぼし、炭酸エチレン、ハロゲン化炭酸エステル、二フッ素リン酸リチウムなどの成膜添加剤により、陰陽極成膜を強化し、PS含有量の減少によるSEI膜の成膜不足を補い、同時に電流密度の大きさはSEI膜の形成に重要な影響を与え、SEI膜の形成は、結晶核の形成と成長との2つの過程を含み、電流密度が大きいと、結晶核の形成速度が速くなり、SEI膜の構造が疎らになり、且つ負極表面に対する付着が不安定になる。電極アセンブリの内部構造の分布が不均一である場合、化成時に内部の異なる位置の受力が異なり、電流密度の分布が不均一であり、局所的に電流密度が過大となり、形成されたSEI膜が疎らになり、不安定で一致性が悪くなる。本発明は、前記第1の充填部材の配置により、第1の電極タブと第2の電極タブの配置により形成される電極タブ部分と非電極タブ部分との厚さ差を補償することにより、電極アセンブリの内部構造の平坦度を向上させ、さらに電極アセンブリの内部の電流密度の均一分布を促進し、一致性が良く、かつ安定したSEI膜を形成することに有利である。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の一実施形態に係る電池の構造概略図である。
図2図1に示した電極アセンブリの構成を示す図である。
図3図2に示した第1の電極シートの構成を示す図である。
図4図2に示した第2の電極シートの構成を示す図である。
図5】本発明の一実施形態に係る電極アセンブリの構造概略図である。
図6図5に示した第1の電極シートの構造概略図である。
図7】本発明の他の実施形態に係る電極アセンブリの構造概略図である。
図8】本発明のさらに他の実施形態に係る電極アセンブリの構造概略図である。
図9図8に示した第1の電極シートの構造概略図である。
図10】本発明の他の実施形態に係る電池の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下では、本発明の実施形態の図面に関連して、本発明の実施形態における技術的な態様を明確にし、完全に説明するが、説明した実施形態は、全ての実施形態ではなく、本発明の一部の実施形態のみであることは明らかである。本発明の実施例に基づいて、当業者は、創造的な労働がなされていない前提下で取得される他のすべての実施形態も、本発明の保護範囲内に属する。
【0022】
別段の定義がない限り、本明細書で使用されるすべての技術及び科学用語は、本発明の技術分野に属する技術者が一般に理解する意味と同じである。本明細書では、本明細書で使用される用語は、具体的な実施形態を説明する目的だけであり、本発明を限定することを意味するものではない。
【0023】
以下、図面に関連して、本発明の幾つかの実施形態を詳細に説明する。衝突がない場合には、以下の実施形態及び実施形態における特徴は互いに組み合わされてもよい。
【0024】
図1及び図10に示すように、本発明の実施形態に係る電池100は、電極アセンブリ10と、電極アセンブリ10を収容する梱包袋20と、梱包袋20内に収容された電解液30と、第1の電極タブ40と、第2の電極タブ50と、第1の充填部材60と、を備える。
【0025】
電解液30は、リチウム塩、有機エステル系溶剤及び成膜添加剤を含む。前記成膜添加剤は、1,3-プロパンスルトン(PS)を含む。電解液30では、前記1、3-プロパンスルトンの質量百分率が0%~1%である。
【0026】
一実施形態では、前記有機エステル系溶剤は、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、メチルエチルカーボネート(EMC)及びジエチルカーボネート(DEC)を含む。ここで、電解液30において、前記エチレンカーボネートの質量百分率が5%~23%であり、前記プロピレンカーボネートの質量百分率が0%~30%であり、前記メチルエチルカーボネートの質量百分率が0%~60%であり、前記ジエチルカーボネートの質量百分率が0%~60%である。
【0027】
さらに、前記成膜添加剤は、ビニレンカーボネート(VC)、ハロゲン化炭酸エステル(FEC)、及びジフルオロリン酸リチウム(LiPO)を含む。ここで、電解液30において、前記ビニレンカーボネートの質量百分率は0%~2%であり、前記ハロゲン化炭酸エステルの質量百分率は0%~4%であり、前記ジフルオロリン酸リチウムの質量百分率は0%~2%である。
【0028】
図1及び図2に示すように、電極アセンブリ10は、積層された第1の電極シート11と第2の電極シート12が巻回することにより形成される。第1の電極タブ40は、第1の電極シート11に設けられている。第2の電極タブ50は、第2の電極シート12に設けられている。
【0029】
図3に示すように、第1の電極シート11は、第1の集電体111と、第1の集電体111の両側にそれぞれ設けられた第1の活物質層112とを含む。
【0030】
図3に示すように、第1の集電体111は、順次に配置された第1の空白領域113、第1の片面領域114及び第1の両面領域115を含む。なお、第1の空白領域113の両側には、第1の活物質層112が設けられていない。第1の片面領域114の電極アセンブリ10の中心に向いた表面には、第1の活物質層112が設けられていない(図3参照)。第1の両面領域115の両側には、第1の活物質層112が設けられている。
【0031】
図2に示すように、第1の空白領域113は、第1の電極シート11の巻き始め端から第1の電極シート11が初めて折り曲げられる位置までの第1の平面領域1131と、第1の平面領域1131に接続された第1の折り曲げ領域1132とを含む。第1の片面領域114は、第2の折り曲げ領域1141と、第1の折り曲げ領域1132と第2の折り曲げ領域1141との間に接続された第2の平面領域1142と、を含む。第2の平面領域1142は、第1の平面領域1131に対向し、第2の折り曲げ領域1141は、第1の折り曲げ領域1132に対向する。ここで、第1の電極タブ40は、第1の平面領域1131に設けられている。
【0032】
一実施形態では、第1の電極タブ40は、第1の平面領域1131における電極アセンブリ10の中心とは後ろ向きの面に設けられている。
【0033】
または、第1の電極タブ40は、第1の平面領域1131が電極アセンブリ10の中心に向く面に設けられている。
【0034】
図4に示すように、第2の電極シート12は、第2の集電体121と、第2の集電体121の両側にそれぞれ設けられた第2の活物質層122とを含む。
【0035】
第2の集電体121は、順次に設けられた第2の空白領域123と第2の両面領域124とを含む。なお、第2の空白領域123の両側には何れも第2の活物質層122が設けられておらず、第2の両面領域124の両側には何れも第2の活物質層122が設けられている。
【0036】
図2に示すように、第2の空白領域123は、第2の電極シート12の巻き始め端から第2の電極シート12が初めて折り曲げられる位置までの第3の平面領域1231と、第3の平面領域1231に接続される第3の折り曲げ領域1232とを含む。第3の平面領域1231は、第1の平面領域1131に対向し、第3の折り曲げ領域1232は、第2の折り曲げ領域1141に対向する。ここで、第2の電極タブ50は、第3の平面領域1231に設けられる。
【0037】
一実施形態では、第2の電極タブ50は、第3の平面領域1231における電極アセンブリ10の中心とは後ろ向きの面に設けられている。
【0038】
または、第2の電極タブ50は、第3の平面領域1231の電極アセンブリ10の中心に向く面に設けられている。
【0039】
さらに、図4に示すように、第2の集電体121は、第2の両面領域124に接続された第2の片面領域125及び第2の片面領域125に接続された第3の空白領域126をさらに含む。第2の片面領域125及び第3の空白領域126は、電極アセンブリ10の最外周に位置している。ここで、第2の片面領域125の電極アセンブリ10の中心とは後ろ向きの表面には、第2の活物質層122が設けられていない。第3の空白領域126の両側には、第2の活物質層122が設けられていない。
【0040】
図2及び図4に示すように、第2の片面領域125は、第2の折り曲げ領域1141に対向する第4の折り曲げ領域1251を含む。第3の空白領域126は、第1の折り曲げ領域1132に対向する第5の折り曲げ領域1261を含む。
【0041】
図2に示すように、第1の電極タブ40は、第1の折り曲げ領域1132に近い第1の端部401と、第1の端部401とは後ろ向きの第2の端部402とを含む。第2の電極タブ50は、第1の折り曲げ領域1132に近い第3の端部501と、第3の端部501とは後ろ向きの第4の端部502とを含む。
【0042】
図2図5図7及び図8に示すように、第1の充填部材60は、第1の平面領域1131又は第2の平面領域1142に設けられている。第1の充填部材60と第1の電極タブ40と第2の電極タブ50とは、電極アセンブリ10の厚さ方向(即ち、X軸方向)における投影が重なり合わない。このように、第1の充填部材60の配置により、第1の電極タブ40と第2の電極タブ50の配置により形成された電極タブ部分と非電極タブ部分との厚さの差が補償され、電極アセンブリ10の内部構造の平坦度が向上し、電極アセンブリ10の内部の電流密度の均一分布が促進される。なお、第1の充填部材60は、グリーンゴムまたはホットメルトであってもよい。
【0043】
本実施形態では、図1及び図2に示すように、第1の充填部材60は、第1の充填部601aと、第2の充填部602aと、第3の充填部603aとを含む。第1の充填部601aは、第1の折り曲げ領域1132に設けられ、第2の充填部602aは、第2の平面領域1142に設けられ、第3の充填部603aは、第2の折り曲げ領域1141に設けられている。このように、第2の充填部602aの配置により、第1の電極タブ40と第2の電極タブ50の配置による電極タブ部分と非電極タブ部分との厚さの差が補償され、電極アセンブリ10の内部構造の平坦度が向上し、さらに電極アセンブリ10の内部の電流密度の均一分布が促進される。同時に、第1の充填部601a及び第3の充填部603aの配置により、捲回電極タブによる折り曲げ領域に生じる厚さの差が補償され、電極アセンブリ10の内部構造の平坦度が効果的に高くなり、さらに電極アセンブリ10の内部の電流密度の均一分布が促進される。
【0044】
なお、図2に示すように、電極アセンブリ10の幅方向(即ち、Y軸方向)において、第1の充填部601aの第2の折り曲げ領域1141に近い一端から第3の端部501までの垂直距離d1は0mm~4mmであり、第2の充填部602aの第1の折り曲げ領域1132に近い一端から第4の端部502までの垂直距離d2は0mm~4mmであり、第2の充填部602aの第2の折り曲げ領域1141に近い一端から第1の端部401までの垂直距離d3は0mm~4mmであり、第3の充填部603aの第1の折り曲げ領域1132に近い一端から第2の端部402までの垂直距離d4は0mm~4mmである。
【0045】
さらに、図2に示すように、第1の電極シート11と第2の電極シート12との間には、セパレータ13がさらに設けられる。図3に併せて参照すると、電池100は、第1の接着部901及び第2の接着部902をさらに含む。第1の接着部901は、第1の電極タブ40を包むように設けられる。第2の接着部902は、第1の片面領域114に設けられ、且つ第3の充填部603aの前記第2の充填部602aから離れる側に位置している。ここで、第1の接着部901及び第2の接着部902は、第1の電極タブ40及び第1の集電体111におけるバリによるセパレータ13の破れが生じないように、セパレータ13を保護している。
【0046】
一実施形態では、図1に示すように、電池100は、第2の充填部材70をさらに含む。第2の充填部材70は、第4の充填部701aと、第5の充填部702aとを含む。第4の充填部701aは、第4の折り曲げ領域1251に設けられ、第5の充填部702aは、第5の折り曲げ領域1261に設けられる。第4の充填部701a、第5の充填部702a、第1の電極タブ40及び第2の電極タブ50の電極アセンブリ10における投影は、重なり合わない。このように、第2の充填部材70の配置により、捲回電極タブによる折り曲げ領域に生じる厚さの差が補償され、電極アセンブリ10の内部構造の平坦度が効果的に高くなり、さらに電極アセンブリ10の内部の電流密度の均一分布が促進される。なお、第2の充填部材70は、グリーンゴムまたはホットメルトであってもよい。
【0047】
なお、図2に示すように、電極アセンブリ10の幅方向において、第4の充填部701aの第2の折り曲げ領域1141に近い一端から第3の端部501までの垂直距離d1は0mm~4mmであり、第5の充填部702aの第1の折り曲げ領域1132に近い一端から第2の端部402までの垂直距離d4は0mm~4mmである。
【0048】
さらに、図4に示すように、電池100は、第3の接着部903、第4の接着部904及び第5の接着部905をさらに含む。第3の接着部903は、第2の電極タブ50を包むように設けられる。第4の接着部904は、第2の片面領域125に設けられ、且つ第4の充填部701aが前記第5の充填部702aから遠ざかる側に位置している。第5の接着部905は、第3の空白領域126において第5の充填部702aとは後ろ向きの面に設けられている。ここで、第3の接着部903、第4の接着部904及び第5の接着部905は、第2の電極タブ50及び第2の集電体121上のバリによってセパレータ13が突き破られる問題が生じないように、セパレータ13を保護している。
【0049】
他の実施形態では、図5及び図6に示すように、第1の充填部材60は、第1のセグメント601b、第2のセグメント602b及び第3のセグメント603bを含む。電池100は、第2の充填部材70をさらに備える。第2の充填部材70は、第1のセグメント601bと第2のセグメント602bとの間に接続された第4のセグメント701bと、第2のセグメント602bと第3のセグメント603bとの間に接続された第5のセグメント702bと、を含む。第4のセグメント701bは、第1の平面領域1131における第1の電極タブ40とは後ろ向きの面に設けられ、第5のセグメント702bは、第1の平面領域1131における第2の電極タブ50とは後ろ向きの面に設けられている。第1のセグメント601b及び第2のセグメント602bは、第1の平面領域1131に設けられ、第3のセグメント603bは、第1の折り曲げ領域1132に設けられている。このように、第1のセグメント601b、第2のセグメント602b、第4のセグメント701b及び第5のセグメント702bの配置により、第1の電極タブ40と第2の電極タブ50の設置により形成された電極タブ部分と非電極タブ部分との厚さの差が補償され、電極アセンブリ10の内部構造の平坦度が向上し、電極アセンブリ10の内部の電流密度の均一分布が促進される。これと同時に、第3のセグメント603bの配置により、捲回電極タブによる折り曲げ領域に生じる厚さの差が補償され、電極アセンブリ10の内部構造の平坦度が効果的に向上し、電極アセンブリ10内部の電流密度の均一分布がさらに促進される。
【0050】
電極アセンブリ10の厚さ方向において、第1のセグメント601bの厚さA1は、A1-B-C≦20μmという数式を満たす。第2のセグメント602bの厚さA2は、A2-B-C≦20μmという数式を満たす。第3のセグメント603bの厚さA3は、A3-B-D≦20μmという数式を満たす。ここで、Bは第1の電極タブ40の厚さであり、Cは第4のセグメント701bの厚さであり、Dは第5のセグメント702bの厚さである。
【0051】
他の実施形態では、図7に示すように、電池100は、第3の充填部材80をさらに備える。第3の充填部材80は、第1の折り曲げ領域1132に対向する第1の空白集電体801と、第1の折り曲げ領域1132に対向する第2の空白集電体802とを含む。第1の空白集電体801は、第1の平面領域1131の第1の折り曲げ領域1132から遠く離れている一端に設けられ、且つ第1の平面領域1131に対して折り曲げられている。第2の空白集電体802は、第1の両面領域115の第1の空白領域113から遠く離れている一端に設けられ、且つ第1の両面領域115に対して折り曲げられている。第1の空白集電体801と、第2の空白集電体802と、第1の電極タブ40と、第2の電極タブ50とは、電極アセンブリ10の厚さ方向における投影が重なり合わない。このように、第3の充填部材80の配置により、捲回電極タブによる折り曲げ領域に生じる厚さの差が補償され、電極アセンブリ10の内部構造の平坦度が向上し、電極アセンブリ10の内部の電流密度の均一分布がさらに促進される。
【0052】
なお、電極アセンブリ10の幅方向において、第1の空白集電体801の第1の折り曲げ領域1132に近い一端から第2の端部402までの垂直距離e1は、0mm~4mmであり、第2の空白集電体802の第1の折り曲げ領域1132に近い一端から第2の端部402までの垂直距離e1は、0mm~4mmである。
【0053】
更に他の実施形態では、図8及び図9に示すように、第1の充填部材60は、第1のコーティング層601c、第2のコーティング層602c、第3のコーティング層603c、及び第4のコーティング層604cを含む。第1のコーティング層601cは、第1の平面領域1131に設けられ、第2のコーティング層602cは、第1の折り曲げ領域1132に設けられ、第3のコーティング層603cは、第2の平面領域1142に設けられ、第4のコーティング層604cは、第2の折り曲げ領域1141に設けられている。このように、第1のコーティング層601c及び第3のコーティング層603cの配置により、第1の電極タブ40と第2の電極タブ50の配置による電極タブ部分と非電極タブ部分との厚さの差が補償され、電極アセンブリ10の内部構造の平坦度が向上し、さらに電極アセンブリ10の内部の電流密度の均一分布が促進される。これと同時に、第2のコーティング層602c及び第3のコーティング層603cの配置により、捲回電極タブによる折り曲げ領域に生じる厚さの差が補償され、電極アセンブリ10の内部構造の平坦度が効果的に向上し、電極アセンブリ10の内部の電流密度の均一分布がさらに促進される。
【0054】
電極アセンブリ10の幅方向において、第1のコーティング層601cの第1の折り曲げ領域1132に近い一端から第4の端部502までの垂直距離f1は、0mm~4mmであり、第1のコーティング層601cの第1の折り曲げ領域1132から遠く離れている一端から第1の端部401までの垂直距離f2は、0mm~4mmであり、第2のコーティング層602cの第2の折り曲げ領域1141に近い一端から第3の端部501までの垂直距離f3は、0mm~4mmであり、第3のコーティング層603cの第1の折り曲げ領域1132に近い一端から第4の端部502までの垂直距離f1は、0mm~4mmであり、第3のコーティング層603cの第1の折り曲げ領域1132から遠く離れている一端から第1の端部401までの垂直距離f2は、0mm~4mmであり、第4のコーティング層604cの第1の折り曲げ領域1132に近い一端から第2の端部402までの垂直距離f4は、0mm~4mmである。
【0055】
以下、本発明の電池100について、実施形態により具体的に説明する。
【0056】
[実施形態1]
図9及び図10に示すように、電池100は、電極アセンブリ10と、電極アセンブリ10を収容する梱包袋20と、梱包袋20内に収容された電解液30と、第1の電極タブ40と、第2の電極タブ50と、第1の充填部材60と、を備える。
【0057】
上記の電解液30は、リチウム塩、有機エステル系溶剤及び成膜添加剤を含む。ここで、有機エステル系溶剤は、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、メチルエチルカーボネート(EMC)及びジエチルカーボネート(DEC)を含む。この電解液30において、前記エチレンカーボネートの質量百分率が5%~23%であり、前記プロピレンカーボネートの質量百分率が0%~30%であり、前記メチルエチルカーボネートの質量百分率が0%~60%であり、前記ジエチルカーボネートの質量百分率が0%~60%である。前記成膜添加剤は、1,3-プロパンスルトン(PS)、ビニレンカーボネート(VC)、ハロゲン化炭酸エステル(FEC)及びジフルオロリン酸リチウム(LiPO)を含む。電解液30では、前記1,3-プロパンスルトンの質量百分率が0%~1%であり、前記ビニレンカーボネートの質量百分率が0%~2%であり、前記ハロゲン化炭酸エステルの質量百分率が0%~4%であり、前記ジフルオロリン酸リチウムの質量百分率が0%~2%である。
【0058】
なお、図3及び図4に併せて参照すると、電極アセンブリ10は、積層された第1の電極シート11及び第2の電極シート12が巻回することにより形成される。
【0059】
第1の電極シート11は、第1の集電体111と、第1の集電体111の両側にそれぞれ設けられた第1の活物質層112とを含む。
【0060】
第1の集電体111は、順次に設けられた第1の空白領域113と、第1の片面領域114と、第1の両面領域115とを含む。
【0061】
図10に示すように、第1の空白領域113は、第1の電極シート11の巻き始め端から第1の電極シート11が初めて折り曲げられる位置までの第1の平面領域1131と、第1の平面領域1131に接続された第1の折り曲げ領域1132とを含む。第1の片面領域114は、第2の折り曲げ領域1141と、第1の折り曲げ領域1132と第2の折り曲げ領域1141との間に接続された第2の平面領域1142と、を含む。第2の平面領域1142は、第1の平面領域1131に対向し、第2の折り曲げ領域1141は、第1の折り曲げ領域1132に対向する。
【0062】
第1の電極タブ40は、第1の平面領域1131における電極アセンブリ10の中心とは後ろ向きの面に設けられ、第2の電極タブ50は、第2の電極シート12に設けられている。
【0063】
図9及び図10に示すように、第1の充填部材60は、第1のコーティング層601c、第2のコーティング層602c、第3のコーティング層603c及び第4のコーティング層604cを含む。第1のコーティング層601cは、第1の平面領域1131に設けられ、第2のコーティング層602cは、第1の折り曲げ領域1132に設けられ、第3のコーティング層603cは、第2の平面領域1142に設けられ、第4のコーティング層604cは、第2の折り曲げ領域1141に設けられている。ここで、第1の充填部材60と第1の電極タブ40と第2の電極タブ50の電極アセンブリ10の厚さ方向における投影が重なり合わない。
【0064】
実施形態1では、第1の電極タブ40は、第1の折り曲げ領域1132に近い第1の端部401と、第1の端部401とは後ろ向きの第2の端部402とを含む。第2の電極タブ50は、第1の折り曲げ領域1132に近い第3の端部501と、第3の端部501とは後ろ向きの第4の端部502とを含む。
【0065】
なお、図8に示すように、電極アセンブリの幅方向において、第1のコーティング層601cの第1の折り曲げ領域1132に近い一端から第4の端部502までの垂直距離は、0mm~4mmであり、第1のコーティング層601cの第1の折り曲げ領域1132から遠く離れている一端から第1の端部401までの垂直距離は、0mm~4mmであり、第2のコーティング層602cの第2の折り曲げ領域1141に近い一端から第3の端部501までの垂直距離は、0mm~4mmであり、第3のコーティング層603cの第1の折り曲げ領域1132に近い一端から第4の端部502までの垂直距離は、0mm~4mmであり、第3のコーティング層603cの第1の折り曲げ領域1132から遠く離れている一端から第1の端部401までの垂直距離は、0mm~4mmであり、第4のコーティング層604cの第1の折り曲げ領域1132に近い一端から第2の端部402までの垂直距離は、0mm~4mmである。
【0066】
[実施形態2]
実施形態2と実施形態1との相違点は、実施形態2における第1の充填部材60及び実施形態2における電池100が第2の充填部材70をさらに備えることにある。
【0067】
実施形態2において、図5及び図6に示すように、第1の充填部材60は、第1のセグメント601b、第2のセグメント602b及び第3のセグメント603bを含む。第2の充填部材70は、第1のセグメント601bと第2のセグメント602bとの間に接続された第4のセグメント701bと、第2のセグメント602bと第3のセグメント603bとの間に接続された第5のセグメント702bと、を含む。第4のセグメント701bは、第1の平面領域1131における第1の電極タブ40とは後ろ向きの面に設けられ、第5のセグメント702bは、第1の平面領域1131における第2の電極タブ50とは後ろ向きの面に設けられている。第1のセグメント601b及び第2のセグメント602bは、第1の平面領域1131に設けられ、第3のセグメント603bは、第1の折り曲げ領域1132に設けられている。
【0068】
実施形態2では、電極アセンブリ10の厚さ方向において、第1のセグメント601bの厚さA1は、A1-B-C≦20μmという数式を満たす。第2のセグメント602bの厚さA2は、A2-B-C≦20μmという数式を満たす。第3のセグメント603bの厚さA3は、A3-B-D≦20μmという数式を満たす。
【0069】
ここで、Bは第1の電極タブ40の厚さであり、Cは第4のセグメント701bの厚さであり、Dは第5のセグメント702bの厚さである。
【0070】
[実施形態3]
実施形態3と実施形態1との相違点は、実施形態3における第1の充填部材60及び実施形態3における電池100が第2の充填部材70をさらに備えることにある。
【0071】
実施形態3では、図4に示すように、第2の電極シート12は、第2の集電体121と、第2の集電体121の両側にそれぞれ設けられた第2の活物質層122とを含む。
【0072】
第2の集電体121は、順次に設けられた第2の空白領域123と、第2の両面領域124と、第2の片面領域125と、第3の空白領域126と、を含んでいる。ここで、第2の片面領域125及び第3の空白領域126は、電極アセンブリの最外周に位置している。
【0073】
図1及び図2に示すように、第2の空白領域123は、第2の電極シート12の巻き始め端から第2の電極シート12が初めて折り曲げられる位置までの第3の平面領域1231と、第3の平面領域1231に接続される第3の折り曲げ領域1232とを含む。第3の平面領域1231は、第1の平面領域1131に対向し、第3の折り曲げ領域1232は、第1の折り曲げ領域1132に対向する。ここで、第2の電極タブ50は、第3の平面領域1231における電極アセンブリ10の中心とは後ろ向きの面に設けられている。
【0074】
第2の片面領域125は、第2の折り曲げ領域1141に対向する第4の折り曲げ領域1251を含む。
【0075】
第3の空白領域126は、第1の折り曲げ領域1132に対向する第5の折り曲げ領域1261を含む。
【0076】
図1及び図2に示すように、第1の充填部材60は、第1の充填部601aと、第2の充填部602aと、第3の充填部603aとを含む。第1の充填部601aは、第1の折り曲げ領域1132に設けられ、第2の充填部602aは、第2の平面領域1142に設けられ、第3の充填部603aは、第2の折り曲げ領域1141に設けられている。
【0077】
なお、電極アセンブリの幅方向において、第1の充填部601aの第2の折り曲げ領域1141に近い一端から第3の端部501までの垂直距離は0mm~4mmであり、第2の充填部602aの第1の折り曲げ領域1132に近い一端から第4の端部502までの垂直距離は0mm~4mmであり、第2の充填部602aの第2の折り曲げ領域1141に近い一端から第1の端部401までの垂直距離は0mm~4mmであり、第3の充填部603aの第1の折り曲げ領域1132に近い一端から第2の端部402までの垂直距離は0mm~4mmである。
【0078】
図1及び図2に示すように、第2の充填部材70は、第4の充填部701aと、第5の充填部702aとを含む。第4の充填部701aは、第4の折り曲げ領域1251に設けられ、第5の充填部702aは、第5の折り曲げ領域1261に設けられる。第4の充填部701a、第5の充填部702a、第1の電極タブ40及び第2の電極タブ50の電極アセンブリ10における投影は、重なり合わない。
【0079】
なお、電極アセンブリ10の幅方向において、第4の充填部701aの第2の折り曲げ領域1141に近い一端から第3の端部501までの垂直距離は0mm~4mmであり、第5の充填部702aの第1の折り曲げ領域1132に近い一端から第2の端部402までの垂直距離は0mm~4mmである。
【0080】
[実施形態4]
実施形態4と実施形態1との相違点は、実施形態4における第1の充填部材60及び実施形態4における電池100が第3の充填部材80をさらに備えることにある。
【0081】
図7に示すように、第1の充填部材60は、第1の平面領域1131または第2の平面領域1142に設けられている。
【0082】
第3の充填部材80は、第1の折り曲げ領域1132に対向する第1の空白集電体801と、第1の折り曲げ領域1132に対向する第2の空白集電体802とを含む。第1の空白集電体801は、第1の平面領域1131の第1の折り曲げ領域1132から遠く離れている一端に設けられ、且つ第1の平面領域1131に対して折り曲げられている。第2の空白集電体802は、第1の両面領域115の第1の空白領域113から遠く離れている一端に設けられ、且つ第1の両面領域115に対して折り曲げられている。第1の空白集電体801と、第2の空白集電体802と、第1の電極タブ40と、第2の電極タブ50とは、電極アセンブリ10の厚さ方向における投影が重なり合わない。
【0083】
なお、電極アセンブリ10の幅方向において、第1の空白集電体801の第1の折り曲げ領域1132に近い一端から第2の端部402までの垂直距離は0mm~4mmであり、第2の空白集電体802の第1の折り曲げ領域1132に近い一端から第2の端部402までの垂直距離は0mm~4mmである。
【0084】
以下、本発明の電解液30について、実施形態により具体的に説明する。
【0085】
電解液30は、リチウム塩、有機エステル系溶剤及び成膜添加剤を含む。ここで、前記有機エステル系溶剤は、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、メチルエチルカーボネート(EMC)及びジエチルカーボネート(DEC)を含む。前記成膜添加剤は、1,3-プロパンスルトン(PS)、ビニレンカーボネート(VC)、ハロゲン化炭酸エステル(FEC)及びジフルオロリン酸リチウム(LiPO)を含む。
【0086】
なお、比較例1及び実施例1-17における各成分及び含有量を表1に列記し、比較例1及び実施例1-17における電解液30を適用した電池100の試験条件及び試験結果を表2に列記する。
【0087】
【0088】
なお、表1に示す百分率は、何れも電解液30において、PS、VC、FEC及びLiPOの質量百分率である。電解液30においては、前記エチレンカーボネートの質量百分率が5~23%であり、前記プロピレンカーボネートの質量百分率が0~30%であり、前記エチルメチルカーボネートの質量百分率が0~60%であり、前記ジエチルカーボネートの質量百分率が0~60%である。
【0089】
【0090】
なお、表2において、電池100の容量を80%まで下げた後に、電池100のサイクル回数及び膨張率を、異なる試験条件で試験した。
【0091】
表1及び表2から分かるように、本発明では、PS、VC、FEC及びLiPO2F2の含有量を調整することにより、電池100の良好なサイクル性能及び高温保存性能を保証することを前提として、電解液30におけるPSの質量百分率が0%~1%の間になるように効率的に制御することで、PSの人体への危害を低減することができる。
【0092】
以上の実施形態は、本出願の技術提案を説明するためにのみ用いられ、本願を制限するものではない。より良い実施形態を参照して本出願を詳細に説明したが、当業者は、本出願の技術提案を修正または同等に置き換えることで得られた形態も、本出願の技術提案の精神及び本質から逸脱することがないと理解すべきである。
【符号の説明】
【0093】
100 電池
10 電極アセンブリ
11 第1の電極シート
111 第1の集電体
112 第1の活物質層
113 第1の空白領域
1131 第1の平面領域
1132 第1の折り曲げ領域
114 第1の片面領域
1141 第2の折り曲げ領域
1142 第2の平面領域
115 第1の両面領域
12 第2の電極シート
121 第2の集電体
122 第2の活物質層
123 第2の空白領域
1231 第3の平面領域
1232 第3の折り曲げ領域
124 第2の両面領域
125 第2の片面領域
1251 第4の折り曲げ領域
126 第3の空白領域
1261 第5の折り曲げ領域
13 セパレータ
20 梱包袋
30 電解液
40 第1の電極タブ
401 第1の端部
402 第2の端部
50 第2の電極タブ
501 第3の端部
502 第4の端部
60 第1の充填部材
601a 第1の充填部
602a 第2の充填部
603a 第3の充填部
601b 第1のセグメント
602b 第2のセグメント
603b 第3のセグメント
601c 第1のコーティング層
602c 第2のコーティング層
603c 第3のコーティング層
604c 第4のコーティング層
70 第2の充填部材
701a 第4の充填部
702a 第5の充填部
701b 第4のセグメント
702b 第5のセグメント
80 第3の充填部材
801 第1の空白集電体
802 第2の空白集電体
901 第1の接着部
902 第2の接着部
903 第3の接着部
904 第4の接着部
905 第5の接着部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10