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特許7101903路面加速荷積試験設備に用いられる加速荷積ホイールセット
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-07
(45)【発行日】2022-07-15
(54)【発明の名称】路面加速荷積試験設備に用いられる加速荷積ホイールセット
(51)【国際特許分類】
   G01M 17/02 20060101AFI20220708BHJP
   G01M 17/007 20060101ALI20220708BHJP
【FI】
G01M17/02
G01M17/007 Z
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2021552260
(86)(22)【出願日】2019-01-29
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-24
(86)【国際出願番号】 CN2019073739
(87)【国際公開番号】W WO2020107703
(87)【国際公開日】2020-06-04
【審査請求日】2021-05-26
(31)【優先権主張番号】201811413307.9
(32)【優先日】2018-11-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521227296
【氏名又は名称】山東交通学院
(74)【代理人】
【識別番号】100128749
【弁理士】
【氏名又は名称】海田 浩明
(72)【発明者】
【氏名】▲賈▼ ▲倩▼
(72)【発明者】
【氏名】▲馮▼ 晋祥
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ ▲鵬▼
(72)【発明者】
【氏名】国 ▲興▼玉
(72)【発明者】
【氏名】管 志光
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ 吉▲衛▼
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼ 福▲廣▼
(72)【発明者】
【氏名】阮 久宏
(72)【発明者】
【氏名】▲呉▼ 清珍
(72)【発明者】
【氏名】王 慧君
(72)【発明者】
【氏名】▲韓▼ ▲鷹▼
【審査官】山口 剛
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第106769558(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第106596304(CN,A)
【文献】特開2007-003416(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01M 17/00 - 17/10
B60C 23/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
縦面に配置され、試験設備のフレームに取り付けられるリング状ガイドレールと、
駆動スプロケット、従動スプロケット及びチェーンをそれぞれ含み、前記リング状ガイドレールの両側に対称配置される2組のチェーンドライブペアと、
1本の荷積軸、2つの荷積ホイール及び複数のローリングホイールをそれぞれ含み、前記リング状ガイドレールに沿って運動する少なくとも6つのローリングホイールセットと、を備え、
2つの前記駆動スプロケットは同軸に設けられ、
2つの前記従動スプロケットは同軸に設けられ、
2つの前記駆動スプロケットのシャフトには動力機構が外部から接続され、
前記複数のローリングホイールは、前記2つの荷積ホイールの間に位置するとともに前記荷積軸に同軸に設けられ、
前記2つの荷積ホイールは、前記リング状ガイドレールのリング状表面に沿って循環運動し、
同期運動するローリングホイールセットはローリングの目的を実現し、
前記各ローリングホイールセットの前記荷積軸の両端には、前記2組のチェーンドライブペアの前記チェーンが接続され、
前記少なくとも6つのローリングホイールセットが前記チェーンに沿って等ピッチで配列されるとともに、少なくとも2つの隣り合うローリングホイールセットが同時に路面をローリングし、或いは、2つのローリングホイールセットが前記チェーンに沿って平行かつ密に一組に配列され、少なくとも一組のローリングホイールセットが路面をローリングし、
前記2つの荷積ホイールはそれぞれ、支持ホイールと、前記支持ホイールの両側面に対称固定される第1のゴム掛けホイール及び第2のゴム掛けホイールとを含み、
前記支持ホイール、前記第1のゴム掛けホイール及び前記第2のゴム掛けホイールは何れも鋼製構造であり、
前記第1のゴム掛けホイール及び前記第2のゴム掛けホイールの外円面は、それぞれ加硫ゴムで覆われ、
前記支持ホイールの外円面は、前記第1のゴム掛けホイール及び前記第2のゴム掛けホイールの外円面よりも外側に位置し、
前記第1のゴム掛けホイール及び前記第2のゴム掛けホイールの加硫ゴム外円面は、前記支持ホイールの外円面よりも外側に位置する、
ことを特徴とする路面加速荷積試験設備に用いられる加速荷積ホイールセット。
【請求項2】
前記チェーンは、複数のチェーンセグメントを順次に接続してなる閉ループ構造であり、
チェーンセグメントの数は、ローリングホイールセットの数と等しく、
隣り合うチェーンセグメントの間は、ジョイント及びジョイントピンによって接続され、
前記ジョイントと前記ジョイントピンとは開口ピンによって締結される、
ことを特徴とする請求項1に記載の路面加速荷積試験設備に用いられる加速荷積ホイールセット。
【請求項3】
前記ジョイントの端面には、係合孔が開設され、
前記ローリングホイールセットの荷積軸の端部は、前記ジョイントの前記係合孔に合わせて挿入し、
ボルトは前記ジョイントの表面を垂直に貫通し、前記荷積軸を前記ジョイントに固接し、
前記ローリングホイールセットの前記荷積軸の軸線は、前記チェーンの縦方向中心線に直交して設けられる、
ことを特徴とする請求項2に記載の路面加速荷積試験設備に用いられる加速荷積ホイールセット。
【請求項4】
前記支持ホイールの両側面には、それぞれリング溝が開設され、
前記第1のゴム掛けホイール及び前記第2のゴム掛けホイールは、それぞれ前記支持ホイールの両側面における前記リング溝内に配置され、
複数のボルトは、前記第1のゴム掛けホイール、前記支持ホイール及び前記第2のゴム掛けホイールをこの順に貫通し、ナットに螺合される、
ことを特徴とする請求項に記載の路面加速荷積試験設備に用いられる加速荷積ホイールセット。
【請求項5】
前記第1のゴム掛けホイールの内面には、ボルトの頭部に係合する第1の内係止口が開設され、
前記第2のゴム掛けホイールの内面には、ナットに係合する第2の内係止口を有する、
ことを特徴とする請求項に記載の路面加速荷積試験設備に用いられる加速荷積ホイールセット。
【請求項6】
前記支持ホイールの軸孔を有する表面は、複数の円形孔が開設されるくり抜き支持構造である、
ことを特徴とする請求項に記載の路面加速荷積試験設備に用いられる加速荷積ホイールセット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加速荷積試験設備の技術分野に関し、特に、路面加速荷積試験設備に用いられる加速荷積ホイールセットに関する。
【背景技術】
【0002】
路面加速荷積試験設備は、路面材料及び構造に対して試験、検出を行う専用設備である。従来の路面加速荷積試験設備における加速荷積ホイールセットは、主に往復式及び循環式のローリング型式を採用する。従来の往復式の加速荷積ホイールセットは、1回の往復では路面に対するローリングを1回しか行わないため、構造が複雑であり、効率が低い。従来の循環式の加速荷積ホイールセットは、主にリニアモータによって駆動されるチェーンプレート型サスペンション構造であるため、構造が複雑であり、信頼性が悪く、動力伝達効率が低く、騒音が大きい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の主な目的は、従来技術の不備を解決し、複数のローリングホイールセットがリング状ガイドレールに沿って循環運動する際に路面に対するローリングを実現する、路面加速荷積試験設備に用いられる加速荷積ホイールセットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の技術課題を解決するために採用する技術案は、以下の通りである。
【0005】
路面加速荷積試験設備に用いられる加速荷積ホイールセットは、縦面に配置され、試験設備のフレームに取り付けられるリング状ガイドレールと、駆動スプロケット、従動スプロケット及びチェーンをそれぞれ含み、リング状ガイドレールの両側に対称配置される2組のチェーンドライブペアと、1本の荷積軸、2つの荷積ホイール及び複数のローリングホイールをそれぞれ含み、リング状ガイドレールに沿って運動する少なくとも6つのローリングホイールセットと、を備え、2つの駆動スプロケットは同軸に設けられ、2つの従動スプロケットは同軸に設けられ、2つの駆動スプロケットのシャフトには動力機構が外部から接続され、ローリングホイールは、2つの荷積ホイールの間に位置するとともに荷積軸に同軸に設けられ、2つの荷積ホイールは、リング状ガイドレールのリング状表面に沿って循環運動し、同期運動するローリングホイールセットはローリングの目的を実現する。また、荷積ホイールは、支持ホイールと、支持ホイールの両側面に対称固定される第1のゴム掛けホイール及び第2のゴム掛けホイールとを含む。支持ホイール、第1のゴム掛けホイール及び第2のゴム掛けホイールは何れも鋼製構造である。第1のゴム掛けホイール及び第2のゴム掛けホイールの外円面は、それぞれ加硫ゴムで覆われる。かつ、支持ホイールの外円面は、第1のゴム掛けホイール及び第2のゴム掛けホイールの外円面よりも外側に位置し、第1のゴム掛けホイール及び第2のゴム掛けホイールの加硫ゴム外円面は、支持ホイールの外円面よりも外側に位置する。作動する時、第1のゴム掛けホイール及び第2のゴム掛けホイールの外円面に覆われる加硫ゴムは先にリング状ガイドレールのガイド面と接触する。荷重の増大に従って、第1のゴム掛けホイール及び第2のゴム掛けホイールの外円面に覆われる加硫ゴムが圧力を受けて変形した後、支持ホイールがリング状ガイドレールのガイド面と接触する。
【0006】
各ローリングホイールセットの荷積軸の両端に2組のチェーンドライブペアのチェーンが接続される。1つの場面では、少なくとも6つのローリングホイールセットがチェーンに沿って等ピッチで配列されるとともに、少なくとも2つの隣り合うローリングホイールセットが同時に路面をローリングする。この場面は、一軸で順次にローリングすることとみなされる。もう1つの場面では、2つのローリングホイールセットがチェーンに沿って平行かつ密に一組に配列され、少なくとも一組のローリングホイールセットが路面をローリングする。このとき、ローリングホイールセットのこのような配列方式は二軸でローリングすることとみなされる。
【0007】
具体的には、チェーンは、複数のチェーンセグメントを順次に接続してなる閉ループ構造である。チェーンセグメントの数は、ローリングホイールセットの数と等しい。隣り合うチェーンセグメントの間は、ジョイント及びジョイントピンによって接続される。ジョイントとジョイントピンとは開口ピンによって締結される。
【0008】
より具体的には、ジョイントの端面には、係合孔が開設される。ローリングホイールセットの荷積軸の端部は、ジョイントの係合孔に合わせて挿入する。ボルトはジョイントの表面を垂直に貫通し、荷積軸をジョイントに固接する。ローリングホイールセットの荷積軸の軸線は、チェーンの縦方向中心線に直交して設けられる。
【0010】
さらに、前記支持ホイールの対向する両側面には、それぞれリング溝が開設される。第1のゴム掛けホイール及び第2のゴム掛けホイールは、支持ホイールの両側面におけるリング溝内に配置される。複数のボルトは、第1のゴム掛けホイール、支持ホイール及び第2のゴム掛けホイールをこの順に貫通し、ナットに螺合される。
【0011】
さらに、前記第1のゴム掛けホイールの内面にはボルトの頭部に係合する第1の内係止口が開設され、第2のゴム掛けホイールの内面にはナットに係合する第2の内係止口を有し、ボルト、ナットの緩みを制限する目的を達成する。
【0012】
前記支持ホイールの軸孔を有する表面は、複数の円形孔が開設されるくり抜き支持構造であることが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
従来技術に比べると、本発明の路面加速荷積試験設備に用いられる加速荷積ホイールセットによる有益な効果は、以下の通りである。
【0014】
1)本発明は、リング状ガイドレール上の複数のローリングホイールセットによる路面に対するローリングを連続的に循環させることができ、車両が実際に走行する際の状況をより良好に再現し、構造をシンプルにし、作業の信頼性を高め、騒音を低減し、最終的に構造の最適化、作業効率の向上、エネルギー消費の低減を実現する。
【0015】
2)本発明の使用過程において、チェーンセグメントの長さ及びローリングホイールセットの配列方式を変更することによって、一軸又は二軸という2つのローリング方式の変換を実現できる。
【0016】
3)本発明で用いる荷積ホイールは、より良好な強度及び剛性を有するため、摩耗の発生を低減して使用寿命を延ばすことができる。そして、荷積ホイールの作動が開始する際に、第1のゴム掛けホイール及び第2のゴム掛けホイールの外円面に覆われる加硫ゴムは、先にリング状ガイドレールのガイド面と接触する。荷重の増大に従って、第1のゴム掛けホイール及び第2のゴム掛けホイールの外円面に覆われる加硫ゴムが圧力を受けて変形した後、支持ホイールがリング状ガイドレールのガイド面と接触し、大荷重で高速運転のニーズを満足する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図面は本発明の更なる理解のためのものであり、明細書の一部を構成して以下の発明を実施するための形態とともに本発明を説明するためのものであるが、本発明を制限するものではない。
【0018】
図1図1は、本発明における実施例一の加速荷積ホイールセットの構成を示す模式図である。
図2図2は、図1のB-B矢視構造を拡大して示す断面図である。
図3図3は、図2の符号Cで示す構造を拡大して示す平面図である。
図4図4は、本発明における実施例二の加速荷積ホイールセットの構成を示す模式図である。
図5図5は、図1または図2の符号Aで示す構造を拡大して示す模式図である。
図6図6は、本発明における荷積ホイールの構造を示す正面図である。
図7図7は、図6の符号Mで示す構造を拡大して示す模式図である。
図8図8は、本発明における荷積ホイールの構造を示す左側面図である。
図9図9は、図8における第2のゴム掛けホイールを取り外した構成を示す模式図である。
【符号の説明】
【0019】
1 従動スプロケット,2 チェーンセグメント,3 ジョイントピン,4 ジョイント,5 第1のボルト,6 荷積ホイール,7 荷積軸,8 ローリングホイール,9 リング状ガイドレール,10 駆動スプロケット,11 ローリングホイールセット。
61 支持ホイール,62 第1のゴム掛けホイール,63 第2のゴム掛けホイール,64 第1の加硫ゴム,65 第2の加硫ゴム,66 リング溝,67 第2のボルト,68 ナット,69 円形孔,a’ 第1の内係止口,b’ 第2の内係止口。
アルファベットa、b、c、d、e、f チェーンセグメント。
ただし、図1におけるアルファベットa、b、c、d、e、fは長さが同一であるチェーンセグメントを表し、図4におけるアルファベットa、b、c、d、e、fは長さが異なるチェーンセグメントを表す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の目的、技術案及び利点をより明確にするために、以下、図面及び具体的な実施例を参照しながら本発明をより詳しく説明する。
【0021】
以下、本発明実施例の図面を参照しながら本発明実施例の技術案を明確かつ完全に説明する。当然ながら、説明される実施例は本発明の実施例の一部に過ぎず、すべての実施例ではない。本発明の実施例に基づき、当業者が進歩性に値する労働を払わずに取得するすべての他の実施例は何れも本発明の保護範囲に属する。
【0022】
実施例一:
図1に示すように、本発明は路面加速荷積試験設備に用いられる加速荷積ホイール6のセットを提供している。
【0023】
当該加速荷積ホイールセットは、縦面に配置され、試験設備フレームに取り付けられるリング状ガイドレール9と、駆動スプロケット10、従動スプロケット1及びチェーンをそれぞれ含み、リング状ガイドレール9の両側に対称配置される2組のチェーンドライブペアと、リング状ガイドレール9に沿って運動する6つのローリングホイールセット11とを備える。
【0024】
2つの駆動スプロケット10が同軸に設けられ、2つの従動スプロケット1が同軸に設けられ、2つの駆動スプロケット10のシャフトには動力機構が外部から接続される。
【0025】
図2図3に示すように、各ローリングホイールセット11は1本の荷積軸7、2つの荷積ホイール6及び1つのローリングホイール8を含む。ローリングホイール8は2つの荷積ホイール6の間に位置するとともに荷積軸7に同軸に設けられる。2つの荷積ホイール6はリング状ガイドレール9のリング状表面に沿って循環運動する。同期運動するローリングホイール8はローリングの目的を実現する。
【0026】
各ローリングホイールセット11の荷積軸7の両端には2組のチェーンドライブペアのチェーンが接続される。6つのローリングホイールセット11はチェーンに沿って等ピッチで配列される。6つのローリングホイールセット11がリング状ガイドレールに沿って運動する過程において、2つ又は3つのローリングホイールセット11が同時に路面をローリングする。チェーンセグメント2の長さ及び隣り合うローリングホイールセット11の間のピッチに基づき、この場面は、一軸のローリング方式とみなされる。
【0027】
チェーンは6つのチェーンセグメント2を順次に接続してなる閉ループ構造である。隣り合うチェーンセグメント2の間はジョイント4及びジョイントピン3によって接続される。ジョイント4の端面には係合孔が開設される。ローリングホイールセット11の荷積軸7の端部は、ジョイント4の係合孔に合わせて挿入する。第1のボルト5はジョイント4の表面を垂直に貫通し、荷積軸7をジョイント4に固接する。ローリングホイールセット11の荷積軸7の軸線は、チェーンの縦方向中心線に直交して設けられる。
【0028】
図6図9に示すように、荷積ホイール6は、支持ホイール61と、支持ホイール61の両側面に対称固定される第1のゴム掛けホイール62及び第2のゴム掛けホイール63とを含む。支持ホイール61、第1のゴム掛けホイール62及び第2のゴム掛けホイール63は何れも鋼製構造である。第1のゴム掛けホイール62の外円面は第1の加硫ゴム64で覆われ、第2のゴム掛けホイール63の外円面は第2の加硫ゴム65で覆われる。かつ、支持ホイール61の外円面が第1のゴム掛けホイール62及び第2のゴム掛けホイール63の外円面よりも外側に位置し、第1の加硫ゴム64及び第2の加硫ゴム65の外円面が支持ホイール61の外円面よりも外側に位置する。支持ホイール61の対向する両側面には、それぞれリング溝66が開設される。第1のゴム掛けホイール62及び第2のゴム掛けホイール63は、支持ホイール61の両側面におけるリング溝66内に配置される。複数の第2のボルト67は、第1のゴム掛けホイール62、支持ホイール61及び第2のゴム掛けホイール63をこの順に貫通し、ナット68に螺合される。第1のゴム掛けホイール62の内面には第2のボルト67の頭部に係合する第1の内係止口a’が開設され、第2のゴム掛けホイール63の内面にはナット68に係合する第2の内係止口b’を有し、第2のボルト67、ナット68の緩みを制限する目的を達成する。支持ホイール61の軸孔を有する表面は、複数の円形孔69が開設されるくり抜き支持構造である。作動する時、第1のゴム掛けホイール62及び第2のゴム掛けホイール63の外円面に覆われる加硫ゴムは先にリング状ガイドレール9のガイド面と接触する。荷重の増大に従って、第1のゴム掛けホイール62及び第2のゴム掛けホイール63の外円面に覆われる加硫ゴムが圧力を受けて変形した後、支持ホイール61はリング状ガイドレール9のガイド面と接触するようになる。
【0029】
本実施例の作動過程において、荷積ホイール6がリング状ガイドレール9に沿って運動し、同期運動するローリングホイール8が順次に路面と接触する際にローリング試験を行い、リング状ガイドレール9上の複数のローリングホイールセット11による路面に対するローリングを連続的に循環させ、車両が実際に走行する際の状況をより良好に再現するようにする。
【0030】
実施例二:
図4に示すように、本発明は路面加速荷積試験設備に用いられる加速荷積ホイールセットを提供している。
【0031】
当該加速荷積ホイールセットは、縦面に配置され、試験設備フレームに取り付けられるリング状ガイドレール9と、駆動スプロケット10、従動スプロケット1及びチェーンをそれぞれ含み、リング状ガイドレール9の両側に対称配置される2組のチェーンドライブペアと、リング状ガイドレール9に沿って運動する6つのローリングホイールセット11とを備える。
【0032】
2つの駆動スプロケット10が同軸に設けられ、2つの従動スプロケット1が同軸に設けられ、2つの駆動スプロケット10のシャフトには動力機構が外部から接続される。
【0033】
各ローリングホイールセット11は1本の荷積軸7、2つの荷積ホイール6及び1つのローリングホイール8を含む。ローリングホイール8は2つの荷積ホイール6の間に位置するとともに荷積軸7に同軸に設けられる。2つの荷積ホイール6はリング状ガイドレール9のリング状表面に沿って循環運動する。同期運動するローリングホイール8はローリングの目的を実現する。
【0034】
各ローリングホイールセット11の荷積軸7の両端には2組のチェーンドライブペアのチェーンが接続される。6つのローリングホイールセット11が三組に分けられ、各組には平行かつ密に配列する2つのローリングホイールセット11を有する。6つのローリングホイールセット11がリング状ガイドレールに沿って運動する過程において、一組又は二組のローリングホイールセット11が同時に路面をローリングする。チェーンセグメント2の長さ、同じ組のローリングホイールセット11の間の配列方式及び隣り合う組のローリングホイールセット11の間のピッチに基づき、この場面は、二軸のローリング方式とみなされる。
【0035】
図5に示すように、チェーンは6つのチェーンセグメント2を順次に接続してなる閉ループ構造である。隣り合うチェーンセグメント2の間はジョイント4及びジョイントピン3によって接続される。ジョイント4の端面には係合孔が開設される。ローリングホイールセット11の荷積軸7の端部は、ジョイント4の係合孔に合わせて挿入する。第1のボルト5はジョイント4の表面を垂直に貫通し、荷積軸7をジョイント4に固接する。ローリングホイールセット11の荷積軸7の軸線は、チェーンの縦方向中心線に直交して設けられる。
【0036】
図6図9に示すように、荷積ホイール6は、支持ホイール61と、支持ホイール61の両側面に対称固定される第1のゴム掛けホイール62及び第2のゴム掛けホイール63とを含む。支持ホイール61、第1のゴム掛けホイール62及び第2のゴム掛けホイール63は何れも鋼製構造である。第1のゴム掛けホイール62の外円面は第1の加硫ゴム64で覆われ、第2のゴム掛けホイール63の外円面は第2の加硫ゴム65で覆われる。かつ支持ホイール61の外円面が第1のゴム掛けホイール62及び第2のゴム掛けホイール63の外円面よりも外側に位置し、第1の加硫ゴム64及び第2の加硫ゴム65の外円面が支持ホイール61の外円面よりも外側に位置する。支持ホイール61の対向する両側面には、それぞれリング溝66が開設される。第1のゴム掛けホイール62及び第2のゴム掛けホイール63は、支持ホイール61の両側面におけるリング溝66内に配置される。複数の第2のボルト67は、第1のゴム掛けホイール62、支持ホイール61及び第2のゴム掛けホイール63をこの順に貫通し、ナット68に螺合される。第1のゴム掛けホイール62の内面には第2のボルト67の頭部に係合する第1の内係止口a’が開設され、第2のゴム掛けホイール63の内面にはナット68に係合する第2の内係止口b’を有し、第2のボルト67、ナット68の緩みを制限する目的を達成する。支持ホイール61の軸孔を有する表面は、複数の円形孔69が開設されるくり抜き支持構造である。作動する時、第1のゴム掛けホイール62及び第2のゴム掛けホイール63の外円面に覆われる加硫ゴムは先にリング状ガイドレール9のガイド面と接触する。荷重の増大に従って、第1のゴム掛けホイール62及び第2のゴム掛けホイール63の外円面に覆われる加硫ゴムが圧力を受けて変形した後、支持ホイール61はリング状ガイドレール9のガイド面と接触する。
【0037】
本実施例の作動過程において、荷積ホイール6がリング状ガイドレール9に沿って運動し、同じ組のローリングホイール8が同時に路面と接触してローリング試験を行い、異なる組のローリングホイール8が順次に路面と接触する際にローリング試験を行い、リング状ガイドレール9上の複数のローリングホイールセット11による路面に対するローリングを連続的に循環させ、車両が実際に走行する際の状況をより良好に再現するようにする。
【0038】
以上は本発明の最適な実施例である。なお、当該最適な実施例は単なる本発明の理解のためのものであり、本発明の保護範囲を制限するものではない。また、特記ない限り、最適な実施例における特徴は何れも同時に方法実施例及び装置実施例に適用される。互いに矛盾しない場合、同一又は異なる実施例における技術特徴を組み合わせて用いてもよい。
【0039】
なお、各部品に対する上記定義は、実施形態における各種の具体的な構造、形状又は方式に限らない。当業者はそれらに対して簡単かつ馴染みのある置換を行ってもよい。前述した具体的な実施例は本発明の目的、技術案及び有益な効果をより詳しく説明した。前述した内容は本発明の具体的な実施例に過ぎず、本発明を制限するものではなく、本発明の趣旨及び原則を逸脱しない範囲で行った任意な修正、置換、改善などは何れも本発明の保護範囲に含まれると理解されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9