(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-08
(45)【発行日】2022-07-19
(54)【発明の名称】飲料の製造方法
(51)【国際特許分類】
A23L 2/38 20210101AFI20220711BHJP
A23L 2/00 20060101ALI20220711BHJP
A23L 33/105 20160101ALI20220711BHJP
A23L 2/52 20060101ALI20220711BHJP
A23L 2/02 20060101ALI20220711BHJP
【FI】
A23L2/38 C
A23L2/38 J
A23L2/00 B
A23L33/105
A23L2/00 F
A23L2/02 A
(21)【出願番号】P 2020141112
(22)【出願日】2020-08-24
(62)【分割の表示】P 2016050083の分割
【原出願日】2016-03-14
【審査請求日】2020-09-01
(31)【優先権主張番号】P 2015057903
(32)【優先日】2015-03-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】515077076
【氏名又は名称】關 成之
(73)【特許権者】
【識別番号】515077087
【氏名又は名称】朴 槿英
(73)【特許権者】
【識別番号】515077098
【氏名又は名称】關 良之
(74)【代理人】
【識別番号】110000800
【氏名又は名称】特許業務法人創成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】關 成之
(72)【発明者】
【氏名】朴 槿英
(72)【発明者】
【氏名】關 良之
【審査官】澤田 浩平
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-292353(JP,A)
【文献】特開2009-034074(JP,A)
【文献】特開2011-051901(JP,A)
【文献】特開2006-143700(JP,A)
【文献】特開2006-151922(JP,A)
【文献】特開平11-215973(JP,A)
【文献】特開2016-174605(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A23L
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)酸解離定数(pKa)が-1.8以上に調整された100体積
部の溶媒に対して0.15~15重量部のシソ科茶葉を添加し、60~120℃で1~60分間にわたって加熱された上で濾過することにより第1液体を得る工程と、
(b)第1液体の100体積
部に対して0.5~50
体積部のバラ類、キク類又はユキノシタ目果実
の果汁を添加し、20~120℃で0~90分間加熱して第2液体を得る工程と、
(c)第2液体の100体積
部に対して0.5~50重量部の玄米粉、0.5~50重量部の米糠粉、または0.04~50重量部の米糠粉および0.455~45.5重量部の白米粉が添加し、60~120℃で1~90分間加熱して第3液体を得る工程と、を含むことを特徴とする、飲料の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
米糠に多量に含まれるフィチン酸(myo-イノシトール-1,2,3,4,5,6-六リン酸)に代表されるイノシトールのリン酸エステル誘導体はキレート作用が強いことから多くの金属イオンと強く結合する。このため、体内に蓄積された鉛,水銀,カドミウム,ウラニウム等の有害金属の排出を促すことが報告されている(非特許文献1参照)。尿路結石もしくは腎結石の抑制または悪性新生物(大腸がん、乳がん、肺がん、皮膚がん、前立線がん、肝がん)の予防に役立つ可能性が指摘されている(非特許文献2参照)。さらに、フィチン酸およびイノシトールの組み合わせ摂取はイノシトール-三リン酸(IP-3)を効率的に生成し、抗酸化作用および免疫力増強作用を高めることが報告されており、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)を活性化すると言われている(非特許文献3参照)。
【0003】
米糠はポリコサノールの一種であるオクタコサノールを含み、肝臓および筋肉に蓄えられているグリコーゲンを速やかにエネルギー化する働きがあることが知られており、持久力および運動能力の向上、筋肉痛の軽減、ストレス緩和、コレステロールの低減、およびパーキンソン病予防等の効果が期待されている(非特許文献4~6参照)。
【0004】
シソ科茶葉の一種であるレモンバームにはロスマリン酸やタンニン類のポリフェノールの他に、シトラールやシトロネラール等の香料が含まれている。ロスマリン酸は体内で発生する活性酸素を消去する抗酸化作用に優れ、ヒスタミンの放出を促進するヒアルロニダーゼの活性を阻害することから、抗アレルギー作用、特に花粉症に効果があることが証明されており、抗血管新生作用を有する体内の高分子ヒアルロン酸の分解を抑制することで肥満細胞およびがん細胞の成長を阻害すると言われている(非特許文献7~8参照)。
【0005】
レモンバームに含まれるシトラールは体内のカルシウム濃度に応じた血管弛緩作用で血行不良の改善に有効とされる。また、レモンバームのエキスそのものはSOD酵素、カタラーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼの活性を上昇し、血液中のDNA損傷、ミエロペルオキシダーゼ、過酸化脂質を減少させる実験結果から、放射線によるダメージを軽減する働きがあると考えられている(非特許文献9参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
【文献】D. Cebrian, et al., Radiat Protection Dosimetry, 127(1-4) (2007) 477-479.
【文献】Y.M. El-Sherbiny, et al., Anticancer Research 21(4A) (2001) 2393-2403.
【文献】K.Midorikawa, et al., Biochem. Biophys. Res. Commun., 288(3) (2001) 552-557.
【文献】R. Stusser, et al. Int. J. Clin. Pharmacol. Ther., 36(9) (1998) 469-473.
【文献】I. Gouni-Berthold, et al. Am. Heart J., 143(2) (2002) 356-365.
【文献】T. Wang, et al. Acta Pharmacol. Sin., 31(7) (2010) 765-774.
【文献】H. Takano, et al. Exp. Biol. Med., 229(3) (2004) 247-254.
【文献】D.C. West, et al. Science, 228(4705) (1985) 1324-1326.
【文献】A. Zeraatpishe, et al. Toxicol. Ind. Health, 27(3) (2011) 205-212.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、イノシトールおよびフィチン酸に代表されるイノシトールのリン酸エステル誘導体のサプリメント、オクタコサノール配合のサプリメント、ならびに、ポリフェノールの一種であるロスマリン酸およびアントシアニンのサプリメントは水以外の溶媒にも依存した抽出過程を経ることから、いずれも高価なものとなる。
【0008】
さらに、レモンバーム等のシソ科茶葉抽出液およびアロニアベリー等のバラ類果汁はいずれも芳香が強く、両者を無作為に混合すれば容易に風味が損なわれてしまう。また、玄米および発芽玄米由来の米糠もまた特異な芳香を放つので、適切な加熱処理を要することとなる。大豆由来のサポニンを取り扱う場合、高温長時間加熱すると植物性タンパク質が熱凝固を起こしてゆばを形成する問題がある。
【0009】
そこで、本発明は、風味がよい飲料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、(a)酸解離定数(pKa)が-1.8以上に調整された100体積部の溶媒に対して0.15~15重量部のシソ科茶葉を添加し、60~120℃で1~60分間にわたって加熱された上で濾過することにより第1液体を得る工程と、(b)第1液体の100体積部に対して0.5~50重量部のバラ類、キク類又はユキノシタ目果実の果汁を添加し、20~120℃で0~90分間加熱して第2液体を得る工程と、(c)第2液体の100体積部に対して0.5~50重量部の玄米粉、0.5~50重量部の米糠粉、または0.04~50重量部の米糠粉および0.455~45.5重量部の白米粉が添加し、60~120℃で1~90分間加熱して第3液体を得る工程と、を含むことを特徴とする、飲料の製造方法に関する。
【発明の効果】
【0011】
本発明の製造方法で得た飲料は、フィチン酸、オクタコサノールおよびロスマリン酸などの有効成分を含有し、かつ、風味がよい。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の一実施形態としての飲料の製造方法に関する説明図。
【
図2】
図2Aは溶媒におけるシソ科茶葉の加熱温度が比較的低温である場合における加熱時間および抽出成分の関係に関する説明図。
図2Bは溶媒におけるシソ科茶葉の加熱温度が比較的高温である場合における加熱時間および抽出成分の関係に関する説明図。
【
図3】
図3Aは溶媒におけるバラ科果実の果汁の加熱温度が比較的低温である場合における果汁添加量および成分の関係に関する説明図。
図3Bは溶媒におけるバラ科果実の果汁の加熱温度が比較的高温である場合における果汁添加量および成分の関係に関する説明図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1に示されている本発明の一実施形態としての飲料の製造方法は、第1工程(STEP01)、第2工程(STEP02)、第3工程(STEP03)および第4工程(STEP04)を含んでいる。
【0014】
「第1工程」において、酸解離定数(pKa)が-1.8以上に調整された100体積部の溶媒に対して、0.15~15重量部のシソ科茶葉が添加される。シソ科茶葉が添加された溶媒が60~120℃で1~60分間にわたって加熱された上で濾過されることにより「第1液体」が得られる。溶媒としては水や有機溶媒などが用いられる。溶媒の酸解離定数(pKa)は、酸、塩基、有機溶媒などを加えることによって調整される。シソ科茶葉としては、レモンバーム、赤ジソ、青ジソ、ミント、バジル、セージ、ローズマリー、ラベンダー、タイム、オレガノ、マジョラムなどが用いられる。シソ科茶葉は、溶媒への添加に際して細断または粉砕されていることが好ましい。
【0015】
溶媒の酸解離定数(pKa)が-1.8未満である場合、有効成分が酸化や分解するという問題がある。シソ科茶葉の添加量が過少である場合はロスマリン酸などの有効成分が十分に抽出出来ない問題がある一方、過多である場合はカテキンおよびタンニンなどの渋み成分(舌で感じる苦み成分)、およびタンニンなどのえぐみ成分(喉で感じる苦み成分)が増加し過ぎるという問題がある。シソ科茶葉が添加された溶媒の加熱温度が過度に低温である場合はロスマリン酸などの有効成分が十分に抽出されないという問題がある一方、過度に高温である場合はカテキンおよびタンニンなどが抽出され過ぎて苦くなる(渋みとえぐみが強くなる)という問題がある。シソ科茶葉が添加された溶媒の加熱時間が過度に短い場合はロスマリン酸などの有効成分が十分に抽出されない問題がある一方、過度に長い場合はシトラールやシトロネラールなどの香料が揮発して失われ、風味を損なうという問題がある。当該問題を解消するため、第1工程における各変数の値が上記のように制御されている。
【0016】
図2Aには、溶媒におけるシソ科茶葉(レモンバーム)の加熱温度(溶媒温度)が比較的低温(たとえば60℃)である場合の当該加熱時間と、溶媒における甘味成分(二点鎖線)、香り成分(実線)、渋み成分(一点鎖線)およびえぐみ成分(破線)のそれぞれとの関係が示されている。この場合、加熱時間が長くなるほど香り成分が多く抽出されるものの、同時に渋み成分およびえぐみ成分も多く抽出され、かつ、甘味成分が減少することがわかる。甘味成分としてはデンプンやブドウ糖などの炭水化物が挙げられ、香り成分としてはシトラールやシトロネラールなどが挙げられ、渋み成分としてはカテキンおよびタンニンなどが挙げられ、えぐみ成分としてはタンニンなどが挙げられる。
【0017】
図2Bには、溶媒におけるシソ科茶葉(レモンバーム)の加熱温度(溶媒温度)が比較的高温(たとえば120℃)である場合の当該加熱時間と、溶媒における甘味成分(二点鎖線)、香り成分(実線)、渋み成分(一点鎖線)およびえぐみ成分(破線)のそれぞれとの関係が示されている。この場合、加熱時間の長短に関わらず甘味成分およびえぐみ成分の抽出量は変化しないが、香り成分および渋み成分について加熱時間が長くなるほど徐々に減少することがわかる。
【0018】
「第2工程」において、100体積部の第1液体に対して、0.5~50体積部のバラ類、キク類又はユキノシタ目果実の果汁が添加される。バラ類、キク類又はユキノシタ目果実の果汁が添加された第1液体が20~120℃で0~90分間にわたって加熱されることにより「第2液体」が得られる。0分間の加熱とは、加熱処理が省略されることを意味している。バラ類果実としては、チョークベリー(アロニア)、アーティチョーク、プラム、ブラックベリー、ラズベリー、ブルーベリー、ストロベリー、リンゴ、ナシ、セイヨウナシ、ブドウ、ザクロ、モモ、グァバ、レモン、ライム、ミカン、オレンジ、グレープフルーツ、マンゴー、マンゴスチン、アンズ、などが用いられる。キク類果実としては、ビルベリー、エルダベリー、クランベリー、アーティチョーク、ハスカップ、クコ、キウイ、ノニ(ヤエヤマアオキ)、などが用いられる。ユキノシタ目果実としては、ブラックカラント、レッドカラント、グーズベリーなどが用いられる。なお、第1工程および第2工程の間において60~120℃で30分以下の時間にわたって第1液体が加熱されてもよい。
【0019】
バラ類果実の果汁の添加量が過少である場合はアントシアニンに代表される有効成分のポリフェノールが減少するという問題がある一方、過多である場合はタンニンなどの渋み成分が強く感じられるという問題がある。果汁が添加された第1液体の加熱温度が過度に低温である場合はグルタミン酸のうま味を強くするクエン酸やリンゴ酸の働きが悪い問題がある一方、過度に高温である場合はクエン酸やリンゴ酸などの酸味およびタンニンなどの渋みを強めて風味を悪くするという問題がある。果汁が添加された第1液体の加熱時間が過度に短い場合は渋みや酸味が強く、うま味や甘みが弱くなるという問題がある一方、過度に長い場合は渋みや酸味が和らぐものの、うま味や甘みまで損なわれて風味が落ちるという問題がある。当該問題を解消するため、第2工程における各変数の値が上記のように制御されている。
【0020】
図3Aには、バラ科果実(チョークベリー)の果汁が添加された第1液体の加熱温度(溶媒温度)が比較的低温(たとえば60℃)である場合の当該添加量(溶媒における果汁濃度)と、溶媒における甘味成分(実線)、うま味成分(破線)、渋み成分(一点鎖線)および酸味成分(二点鎖線)のそれぞれとの関係が示されている。
図3Bには、バラ科果実の果汁が添加された第1液体の加熱温度(溶媒温度)が比較的高温(たとえば120℃)である場合の当該添加量と、溶媒における甘味成分(実線)、うま味成分(破線)、渋み成分(一点鎖線)および酸味成分(二点鎖線)のそれぞれとの関係が示されている。いずれの場合も果汁濃度が高くなるほど各成分の含有量が多くなることがわかる。その一方、加熱温度が高温である場合、加熱温度が低温である場合よりも、甘味成分およびうま味成分の含有量がともに多いことがわかる。
【0021】
「第3工程」において、100体積部の第2液体に対して、0.5~50重量部の玄米粉、0.5~50重量部の米糠粉、または0.04~50重量部の米糠粉および0.455~45.5重量部の白米粉が添加される。玄米粉、米糠粉、または米糠粉および白米粉(以下「玄米粉等」という。)が添加された第2液体が60~120℃で1~90分間にわたって加熱されることにより「第3液体」が得られる。
【0022】
玄米粉等の添加量が過少である場合はイノシトールおよびフィチン酸に代表されるイノシトールのリン酸エステル誘導体およびオクタコサノールなどの含有量が少なくなるという問題がある一方、過多である場合はデンプンや繊維質が過剰となる問題がある。玄米粉等が添加された第2液体の加熱温度が過度に低温である場合はフィチン酸、イノシトール、オクタコサノールなどの抽出量が少なく、デンプンに十分な熱が加わらないので消化不良を起こしやすくする問題がある一方、過度に高温である場合はデンプンなどの炭水化物が一部分解(炭化)し、苦みを増すという問題がある。玄米粉等が添加された第2液体の加熱時間が過度に短い場合はデンプンの膨潤あるいは膨潤後の分散が不十分となり、舌触りが悪化する問題がある一方、過度に長い場合はデンプンの分散により舌触りは良くなるものの、苦みなどが増して風味が悪くなるという問題がある。当該問題を解消するため、第3工程における各変数の値が上記のように制御されている。
【0023】
第n工程(n=1,2,3)の後、必要に応じて、第n液体に対してそれまでの加熱等により減少した分の溶媒が加えられる。
【0024】
これにより、シソ科茶葉の抽出液、バラ科果実の果汁およびフィチン酸混合液が配合され、イノシトールおよびイノシトールのリン酸エステル誘導体を0.07~28重量%含有する飲料が製造される。当該飲料は、100ppm以上のロスマリン酸と、350ppm以上のその他のポリフェノールとを含有し、ロスマリン酸の当該その他ポリフェノールに対する比率が1.00以下である。
【0025】
(実施例)
(実施例1)
溶媒として500[mL]の逆浸透水(pKa=7.0)が用いられ、溶媒温度T0=100[℃]まで加熱され、シソ科茶葉として細断されたレモンバームがL=7.5[g]投入され、抽出時間tE=3[min]抽出され、レモンバームが濾別され、第1工程時間t1=0[min]で実施例1の第1液体が調製された。この第1液体にバラ類果実のアロニア果汁が50[mL]添加され、第2工程時間t2=0[min]で実施例1の第2液体が調製された。この第2液体に玄米粉が50[g]投入され、第3工程温度T3=100[℃]で第3工程時間t3=20[min]加熱保持され、加熱により減少した溶媒が加えられ、実施例1の第3液体が調製された。
【0026】
なお、玄米粉は発芽玄米由来でも良く、2.5~250[g]投入され、第3工程温度T3は60~120[℃]で第3工程時間t3は1~30[min]加熱保持されるのが好ましい。必要に応じて、第3液体を濾過しても良い。また、第3液体を豆乳で1.0~10倍希釈しても良く、その場合は風味の関係から2~5倍希釈が好ましい。
【0027】
(実施例2)
溶媒として500[mL]の逆浸透水(pKa=7.0)が用いられ、溶媒温度T0=100[℃]まで加熱され、シソ科茶葉として細断されたレモンバームがL=7.5[g]投入され、抽出時間tE=3[min]抽出され、レモンバームが濾別され、第1工程時間t1=0[min]で実施例2の第1液体が調製された。この第1液体にバラ類果実のアロニア果汁が50[mL]添加され、第2工程時間t2=0[min]で実施例2の第2液体が調製された。この第2液体に米糠粉が50[g]投入され、第3工程温度T3=100[℃]で第3工程時間t3=20[min]加熱保持され、加熱により減少した溶媒が加えられ、実施例2の第3液体が調製された。
【0028】
なお、米糠粉は発芽玄米由来でも良く、2.5~250[g]投入され、第3工程温度T3は60~120[℃]で第3工程時間t3は1~30[min]加熱保持されるのが好ましい。必要に応じて、第3液体を濾過しても良い。また、第3液体を豆乳で1.0~10倍希釈しても良く、その場合は風味の関係から2~5倍希釈が好ましい。
【0029】
(実施例3)
溶媒として500[mL]の逆浸透水(pKa=7.0)が用いられ、溶媒温度T0=100[℃]まで加熱され、シソ科茶葉として細断されたレモンバームがL=7.5[g]投入され、抽出時間tE=3[min]抽出され、レモンバームが濾別され、第1工程時間t1=0[min]で実施例3の第1液体が調製された。この第1液体にバラ類果実のアロニア果汁が50[mL]添加され、第2工程時間t2=0[min]で実施例3の第2液体が調製された。この第2液体に白米粉45.5[g]及び米糠粉4.5[g]投入され、第3工程温度T3=100[℃]で第3工程時間t3=20[min]加熱保持され、加熱により減少した溶媒が加えられ、実施例3の第3液体が調製された。
【0030】
なお、米糠粉は発芽玄米由来でも良く、0.2~250[g]投入され、白米粉は2.275~227.5[g]投入され、第3工程温度T3は60~120[℃]で第3工程時間t3は1~30[min]加熱保持されるのが好ましい。必要に応じて、第3液体を濾過しても良い。また、第3液体を豆乳で1.0~10倍希釈しても良く、その場合は風味の関係から2~5倍希釈が好ましい。
【0031】
(実施例4)
溶媒として500[mL]の逆浸透水(pKa=7.0)が用いられ、溶媒温度T0=100[℃]まで加熱され、シソ科茶葉として細断されたレモンバームがL=7.5[g]投入され、抽出時間tE=3[min]抽出され、レモンバームが濾別され、第1工程時間t1=0[min]で実施例4の第1液体が調製された。この第1液体にバラ類果実のアロニア果汁が50[mL]添加され、第2工程時間t2=0[min]で実施例4の第2液体が調製された。この第2液体に米糠粉が50[g]投入され、第3工程温度T3=100[℃]で加熱保持され、第3工程時間t3が15[min]経過時に豆乳が50[mL]注がれ、第3工程時間t3=20[min]まで加熱保持され、加熱により減少した溶媒が加えられ、実施例4の第3液体が調製された。
【0032】
なお、豆乳は0~50[mL]注がれても良く、そのタイミングは第3工程時間t3以内(実施例4の場合は0~20[min])となるが、風味を考慮すると(t3-10)~(t3-5)[min]であることが好ましい。
【0033】
(実施例5)
溶媒として500[mL]の逆浸透水(pKa=7.0)が用いられ、溶媒温度T0=100[℃]まで加熱され、シソ科茶葉として細断されたレモンバームがL=7.5[g]投入され、抽出時間tE=3[min]抽出され、レモンバームが濾別され、第1工程時間t1=0[min]で実施例5の第1液体が調製された。この第1液体にバラ類果実のアロニア果汁が50[mL]添加され、第2工程時間t2=0[min]で実施例5の第2液体が調製された。この第2液体に米糠粉が50[g]投入され、第3工程温度T3=100[℃]で加熱保持され、第3工程時間t3が15[min]経過時に高麗人参が50[g]投入され、第3工程時間t3=20[min]まで加熱保持され、加熱により減少した溶媒が加えられ、実施例5の第3液体が調製された。
【0034】
なお、高麗人参は細断又は粉砕されていることが好ましく、0~200[g]投入されても良く、そのタイミングは第3工程時間t3以内(実施例5の場合は0~20[min])となるが、高麗人参サポニンであるジンセノイドを煎じることを考慮すると0~(t3-5)[min]であることが好ましい。
【0035】
(実施例6)
溶媒として500[mL]の逆浸透水(pKa=7.0)が用いられ、溶媒温度T0=100[℃]まで加熱され、シソ科茶葉として細断されたレモンバームがL=7.5[g]投入され、抽出時間tE=3[min]抽出され、レモンバームが濾別され、第1工程時間t1=0[min]で実施例6の第1液体が調製された。この第1液体にバラ類果実のアロニア果汁が50[mL]添加され、第2工程時間t2=0[min]で実施例6の第2液体が調製された。この第2液体に米糠粉が50[g]投入され、第3工程温度T3=100[℃]で加熱保持され、第3工程時間t3が15[min]経過時にローヤルゼリーが50[mL]投入され、第3工程時間t3=20[min]まで加熱保持され、加熱により減少した溶媒が加えられ、実施例6の第3液体が調製された。
【0036】
なお、ローヤルゼリーは発酵ローヤルゼリー由来でも良く、ローヤルゼリーは液体なら0~100[mL]注がれても良く、固体なら0~100[g]投入されても良く、注入又は投入のタイミングは第3工程時間t3以内(実施例6の場合は0~20[min])であることが好ましい。
【0037】
(実施例7)
溶媒として500[mL]の逆浸透水(pKa=7.0)が用いられ、溶媒温度T0=100[℃]まで加熱され、シソ科茶葉として細断されたレモンバームがL=7.5[g]投入され、抽出時間tE=3[min]抽出され、レモンバームが濾別され、第1工程時間t1=0[min]で実施例7の第1液体が調製された。この第1液体にバラ類果実のアロニア果汁が50[mL]添加され、第2工程時間t2=0[min]で実施例7の第2液体が調製された。この第2液体に米糠粉が50[g]投入され、第3工程温度T3=100[℃]で第3工程時間t3=20[min]まで加熱保持され、ヤシ科のアサイー(ワカバキャベツヤシ)果汁が50[g]注がれ、加熱により減少した溶媒が加えられ、実施例7の第3液体が調製された。
【0038】
なお、アサイー果汁は0.1~100[g]注がれても良く、注入のタイミングは第3工程時間t3以内(実施例7の場合は0~20[min])であることが好ましい。
【0039】
(実施例8)
溶媒として500[mL]の逆浸透水(pKa=7.0)が用いられ、溶媒温度T0=100[℃]まで加熱され、シソ科茶葉として細断されたレモンバームがL=7.5[g]投入され、抽出時間tE=3[min]抽出され、レモンバームが濾別され、第1工程時間t1=0[min]で実施例8の第1液体が調製された。この第1液体にバラ類果実のアロニア果汁が50[mL]添加され、第2工程時間t2=0[min]で実施例8の第2液体が調製された。この第2液体に米糠粉が50[g]投入され、第3工程温度T3=100[℃]で第3工程時間t3=20[min]加熱保持され、加熱により減少した溶媒が加えられ、実施例8の第3液体が調製された。そして、原液として30[g]の第3溶液が用いられ、90[g]のアイスクリーム用原液が注がれ、1[分]以上撹拌および泡立てされ、0[℃]以下で30[分]以上冷却され、実施例8の第3液体を利用したアイスクリームが作成された。
【0040】
なお、第3液体はアイスクリームに対して10~50重量部添加されることが好ましい。
【0041】
(実施例9)
溶媒として500[mL]の逆浸透水(pKa=7.0)が用いられ、溶媒温度T0=100[℃]まで加熱され、シソ科茶葉として細断されたレモンバームがL=7.5[g]投入され、抽出時間tE=3[min]抽出され、レモンバームが濾別され、第1工程時間t1=0[min]で実施例9の第1液体が調製された。この第1液体にバラ類果実のアロニア果汁が50[mL]添加され、第2工程時間t2=0[min]で実施例9の第2液体が調製された。この第2液体に玄米粉が50[g]投入され、第3工程温度T3=100[℃]で第3工程時間t3=20[min]加熱保持され、加熱により減少した溶媒が加えられ、実施例9の第3液体が調製された。そして、原液として200[g]の第3液体が用いられ、予め5[g]のゼラチンを30[mL]の逆浸透水(pKa=7.0)で溶解させたゼリー用水溶液が注がれ、1[min]以上撹拌され、10[℃]以下に十分に冷却され、実施例9の第3液体を利用したゼラチン由来のゼリーが作成された。
【0042】
なお、玄米粉は発芽玄米由来でも良く、第3液体はゼラチン由来のゼリーに対して50
~99重量部添加されることが好ましい。
【0043】
(実施例10)
溶媒として500[mL]の逆浸透水(pKa=7.0)が用いられ、溶媒温度T0=100[℃]まで加熱され、シソ科茶葉として細断されたレモンバームがL=7.5[g]投入され、抽出時間tE=3[min]抽出され、レモンバームが濾別され、第1工程時間t1=0[min]で実施例10の第1液体が調製された。この第1液体にバラ類果実のアロニア果汁が50[mL]添加され、第2工程時間t2=0[min]で実施例10の第2液体が調製された。この第2液体に玄米粉が50[g]投入され、第3工程温度T3=100[℃]で第3工程時間t3=20[min]加熱保持され、加熱により減少した溶媒が加えられ、実施例10の第3液体が調製された。そして、原液として200[g]の第3液体が用いられ、2[g]の寒天粉末が投入され、100[℃]以上で1[min]以上撹拌され、10[℃]以下に十分に冷却され、実施例10の第3液体を利用した寒天由来のゼリーが作成された。
【0044】
なお、玄米粉は発芽玄米由来でも良く、第3液体は寒天由来のゼリーに対して75~99.5重量部添加されることが好ましい。
【0045】
実施例11~20は、塩基性の水を起点とした実施例であり、実施例1~10に対応している。
【0046】
(実施例11)
溶媒として500[mL]の塩基性水(pKa=10)が用いられ、溶媒温度T0=100[℃]まで加熱され、シソ科茶葉として細断されたレモンバームがL=7.5[g]投入され、抽出時間tE=3[min]抽出され、レモンバームが濾別され、第1工程時間t1=0[min]で実施例11の第1液体が調製された。この第1液体にバラ類果実のアロニア果汁が50[mL]添加され、第2工程時間t2=0[min]で実施例11の第2液体が調製された。この第2液体に玄米粉が50[g]投入され、第3工程温度T3=100[℃]で第3工程時間t3=20[min]加熱保持され、加熱により減少した溶媒として逆浸透水(pKa=7.0)が加えられ、実施例11の第3液体が調製された。
【0047】
なお、玄米粉は発芽玄米由来でも良く、2.5~250[g]投入され、第3工程温度T3は60~120[℃]で第3工程時間t3は1~30[min]加熱保持されるのが好ましい。必要に応じて、第3液体を濾過しても良い。また、第3液体を豆乳で1.0~10倍希釈しても良く、その場合は風味の関係から2~5倍希釈が好ましい。
【0048】
(実施例12)
溶媒として500[mL]の塩基性水(pKa=10)が用いられ、溶媒温度T0=100[℃]まで加熱され、シソ科茶葉として細断されたレモンバームがL=7.5[g]投入され、抽出時間tE=3[min]抽出され、レモンバームが濾別され、第1工程時間t1=0[min]で実施例12の第1液体が調製された。この第1液体にバラ類果実のアロニア果汁が50[mL]添加され、第2工程時間t2=0[min]で実施例12の第2液体が調製された。この第2液体に米糠粉が50[g]投入され、第3工程温度T3=100[℃]で第3工程時間t3=20[min]加熱保持され、加熱により減少した溶媒として逆浸透水(pKa=7.0)が加えられ、実施例12の第3液体が調製された。
【0049】
なお、米糠粉は発芽玄米由来でも良く、2.5~250[g]投入され、第3工程温度T3は60~120[℃]で第3工程時間t3は1~30[min]加熱保持されるのが好ましい。必要に応じて、第3液体を濾過しても良い。また、第3液体を豆乳で1.0~10倍希釈しても良く、その場合は風味の関係から2~5倍希釈が好ましい。
【0050】
(実施例13)
溶媒として500[mL]の塩基性水(pKa=10)が用いられ、溶媒温度T0=100[℃]まで加熱され、シソ科茶葉として細断されたレモンバームがL=7.5[g]投入され、抽出時間tE=3[min]抽出され、レモンバームが濾別され、第1工程時間t1=0[min]で実施例13の第1液体が調製された。この第1液体にバラ類果実のアロニア果汁が50[mL]添加され、第2工程時間t2=0[min]で実施例13の第2液体が調製された。この第2液体に白米粉45.5[g]及び米糠粉4.5[g]投入され、第3工程温度T3=100[℃]で第3工程時間t3=20[min]加熱保持され、加熱により減少した溶媒として逆浸透水(pKa=7.0)が加えられ、実施例13の第3液体が調製された。
【0051】
なお、米糠粉は発芽玄米由来でも良く、0.2~250[g]投入され、白米粉は2.275~227.5[g]投入され、第3工程温度T3は60~120[℃]で第3工程時間t3は1~30[min]加熱保持されるのが好ましい。必要に応じて、第3液体を濾過しても良い。また、第3液体を豆乳で1.0~10倍希釈しても良く、その場合は風味の関係から2~5倍希釈が好ましい。
【0052】
(実施例14)
溶媒として500[mL]の塩基性水(pKa=10)が用いられ、溶媒温度T0=100[℃]まで加熱され、シソ科茶葉として細断されたレモンバームがL=7.5[g]投入され、抽出時間tE=3[min]抽出され、レモンバームが濾別され、第1工程時間t1=0[min]で実施例14の第1液体が調製された。この第1液体にバラ類果実のアロニア果汁が50[mL]添加され、第2工程時間t2=0[min]で実施例14の第2液体が調製された。この第2液体に米糠粉が50[g]投入され、第3工程温度T3=100[℃]で加熱保持され、第3工程時間t3が15[min]経過時に豆乳が50[mL]注がれ、第3工程時間t3=20[min]まで加熱保持され、加熱により減少した溶媒として逆浸透水(pKa=7.0)が加えられ、実施例14の第3液体が調製された。
【0053】
なお、豆乳は0~50[mL]注がれても良く、そのタイミングは第3工程時間t3以内(実施例14の場合は0~20[min])となるが、風味を考慮すると(t3-10)~(t3-5)[min]であることが好ましい。
【0054】
(実施例15)
溶媒として500[mL]の塩基性水(pKa=10)が用いられ、溶媒温度T0=100[℃]まで加熱され、シソ科茶葉として細断されたレモンバームがL=7.5[g]投入され、抽出時間tE=3[min]抽出され、レモンバームが濾別され、第1工程時間t1=0[min]で実施例15の第1液体が調製された。この第1液体にバラ類果実のアロニア果汁が50[mL]添加され、第2工程時間t2=0[min]で実施例15の第2液体が調製された。この第2液体に米糠粉が50[g]投入され、第3工程温度T3=100[℃]で加熱保持され、第3工程時間t3が15[min]経過時に高麗人参が50[g]投入され、第3工程時間t3=20[min]まで加熱保持され、加熱により減少した溶媒として逆浸透水(pKa=7.0)が加えられ、実施例15の第3液体が調製された。
【0055】
なお、高麗人参は細断又は粉砕されていることが好ましく、0~200[g]投入されても良く、そのタイミングは第3工程時間t3以内(実施例15の場合は0~20[min])となるが、高麗人参サポニンであるジンセノイドを煎じることを考慮すると0~(t3-5)[min]であることが好ましい。
【0056】
(実施例16)
溶媒として500[mL]の塩基性水(pKa=10)が用いられ、溶媒温度T0=100[℃]まで加熱され、シソ科茶葉として細断されたレモンバームがL=7.5[g]投入され、抽出時間tE=3[min]抽出され、レモンバームが濾別され、第1工程時間t1=0[min]で実施例16の第1液体が調製された。この第1液体にバラ類果実のアロニア果汁が50[mL]添加され、第2工程時間t2=0[min]で実施例16の第2液体が調製された。この第2液体に米糠粉が50[g]投入され、第3工程温度T3=100[℃]で加熱保持され、第3工程時間t3が15[min]経過時にローヤルゼリーが50[mL]投入され、第3工程時間t3=20[min]まで加熱保持され、加熱により減少した溶媒として逆浸透水(pKa=7.0)が加えられ、実施例16の第3液体が調製された。
【0057】
なお、ローヤルゼリーは発酵ローヤルゼリー由来でも良く、ローヤルゼリーは液体なら0~100[mL]注がれても良く、固体なら0~100[g]投入されても良く、注入又は投入のタイミングは第3工程時間t3以内(実施例16の場合は0~20[min])であることが好ましい。
【0058】
(実施例17)
溶媒として500[mL]の塩基性水(pKa=10)が用いられ、溶媒温度T0=100[℃]まで加熱され、シソ科茶葉として細断されたレモンバームがL=7.5[g]投入され、抽出時間tE=3[min]抽出され、レモンバームが濾別され、第1工程時間t1=0[min]で実施例17の第1液体が調製された。この第1液体にバラ類果実のアロニア果汁が50[mL]添加され、第2工程時間t2=0[min]で実施例17の第2液体が調製された。この第2液体に米糠粉が50[g]投入され、第3工程温度T3=100[℃]で第3工程時間t3=20[min]まで加熱保持され、ヤシ科のアサイー(ワカバキャベツヤシ)果汁が50[g]注がれ、加熱により減少した溶媒として逆浸透水(pKa=7.0)が加えられ、実施例17の第3液体が調製された。
【0059】
なお、アサイー果汁は0.1~100[g]注がれても良く、注入のタイミングは第3工程時間t3以内(実施例17の場合は0~20[min])であることが好ましい。
【0060】
(実施例18)
溶媒として500[mL]の塩基性水(pKa=10)が用いられ、溶媒温度T0=100[℃]まで加熱され、シソ科茶葉として細断されたレモンバームがL=7.5[g]投入され、抽出時間tE=3[min]抽出され、レモンバームが濾別され、第1工程時間t1=0[min]で実施例18の第1液体が調製された。この第1液体にバラ類果実のアロニア果汁が50[mL]添加され、第2工程時間t2=0[min]で実施例18の第2液体が調製された。この第2液体に米糠粉が50[g]投入され、第3工程温度T3=100[℃]で第3工程時間t3=20[min]加熱保持され、加熱により減少した溶媒が加えられ、実施例18の第3液体が調製された。そして、原液として30[g]の第3溶液が用いられ、90[g]のアイスクリーム用原液が注がれ、1[分]以上撹拌および泡立てされ、0[℃]以下に十分冷却され、実施例18の第3液体を利用したアイスクリームが作成された。
【0061】
なお、第3液体はアイスクリームに対して10~50重量部添加されることが好ましい。
【0062】
(実施例19)
溶媒として500[mL]の塩基性水(pKa=10)が用いられ、溶媒温度T0=100[℃]まで加熱され、シソ科茶葉として細断されたレモンバームがL=7.5[g]投入され、抽出時間tE=3[min]抽出され、レモンバームが濾別され、第1工程時間t1=0[min]で実施例19の第1液体が調製された。この第1液体にバラ類果実のアロニア果汁が50[mL]添加され、第2工程時間t2=0[min]で実施例19の第2液体が調製された。この第2液体に玄米粉が50[g]投入され、第3工程温度T3=100[℃]で第3工程時間t3=20[min]加熱保持され、加熱により減少した溶媒が加えられ、実施例19の第3液体が調製された。そして、原液として200[g]の第3液体が用いられ、予め5[g]のゼラチンを30[mL]の逆浸透水(pKa=7.0)で溶解させたゼリー用水溶液が注がれ、1[min]以上撹拌され、10[℃]以下に十分に冷却され、実施例19の第3液体を利用したゼラチン由来のゼリーが作成された。
【0063】
なお、玄米粉は発芽玄米由来でも良く、第3液体はゼラチン由来のゼリーに対して50~99重量部添加されることが好ましい。
【0064】
(実施例20)
溶媒として500[mL]の塩基性水(pKa=10)が用いられ、溶媒温度T0=100[℃]まで加熱され、シソ科茶葉として細断されたレモンバームがL=7.5[g]投入され、抽出時間tE=3[min]抽出され、レモンバームが濾別され、第1工程時間t1=0[min]で実施例20の第1液体が調製された。この第1液体にバラ類果実のアロニア果汁が50[mL]添加され、第2工程時間t2=0[min]で実施例20の第2液体が調製された。この第2液体に玄米粉が50[g]投入され、第3工程温度T3=100[℃]で第3工程時間t3=20[min]加熱保持され、加熱により減少した溶媒が加えられ、実施例20の第3液体が調製された。そして、原液として200[g]の第3液体が用いられ、2[g]の寒天粉末が投入され、100[℃]以上で1[min]以上撹拌され、10[℃]以下に十分に冷却され、実施例20の第3液体を利用した寒天由来のゼリーが作成された。
【0065】
なお、玄米粉は発芽玄米由来でも良く、第3液体は寒天由来のゼリーに対して75~99.5重量部添加されることが好ましい。
【0066】
(他の実施例)
本発明の他の実施例として、実施例1~20のそれぞれにおいて、次に説明する参考例1~4のうちいずれかの第1液体または第2液体が用いられることにより、第3液体、ひいては飲料が作成されてもよい。
【0067】
(参考例)
(参考例1)
溶媒として500[mL]の逆浸透水(pKa=7.0)が用いられ、溶媒温度T0=100[℃]まで加熱され、シソ科茶葉として細断されたレモンバームがL=7.5[g]投入され、抽出時間tE=3[min]抽出され、レモンバームが濾別され、第1工程温度T1=100[℃]で第1工程時間t1=20[min]加熱保持され、加熱により減少した溶媒が加えられ、参考例1の第1液体が調製された。
【0068】
なお、溶媒として水が用いられる場合はpH=3~11程度が好ましい。水として天然水又は水道水も使用することが可能である。ついで、レモンバームは0.75~75[g]が好ましく、抽出時間tEは1~10[min]で、第1工程温度T1は60~120[℃]に設定される方が好ましく、抽出時間はtE=3×(7.5/L)×2exp{(100-TE)/10}の通り制御されてもよい。また、第1工程時間t1は0~30[min]に設定される方が好ましい。
【0069】
(参考例2)
溶媒として500[mL]の逆浸透水(pKa=7.0)が用いられ、溶媒温度T0=100[℃]まで加熱され、シソ科茶葉として細断されたレモンバームがL=7.5[g]投入され、抽出時間tE=3[min]抽出され、レモンバームが濾別され、第1工程時間t1=0[min]で参考例2の第1液体が調製された。この第1液体にバラ類果実のアロニア果汁が50[mL]添加され、第2工程温度T2=100[℃]で第2工程時間t2=20[min]加熱保持され、加熱により減少した溶媒が加えられ、参考例2の第2液体が調製された。
【0070】
なお、アロニア果汁は2.5~250[mL]添加され、第2工程温度T2は60~120[℃]で第2工程時間t2は1~30[min]加熱保持されるのが好ましい。
【0071】
(参考例3)
溶媒として500[mL]の塩基性水(pKa=10)が用いられ、溶媒温度T0=100[℃]まで加熱され、シソ科茶葉として細断されたレモンバームがL=7.5[g]投入され、抽出時間tE=3[min]抽出され、レモンバームが濾別され、第1工程温度T1=100[℃]で第1工程時間t1=20[min]加熱保持され、加熱により減少した溶媒として逆浸透水(pKa=7.0)が加えられ、参考例3の第1液体が調製された。
【0072】
なお、逆浸透水の代わりとして天然水又は水道水も使用することが可能である。ついで、レモンバームは0.75~75[g]が好ましく、抽出時間tEは1~10[min]で、第1工程温度T1は60~120[℃]に設定される方が好ましく、抽出時間はtE=3×(7.5/L)×2exp{(100-TE)/10}の通り制御されてもよい。
また、第1工程時間t1は0~30[min]に設定される方が好ましい。
【0073】
(参考例4)
溶媒として500[mL]の塩基性水(pKa=10)が用いられ、溶媒温度T0=100[℃]まで加熱され、シソ科茶葉として細断されたレモンバームがL=7.5[g]投入され、抽出時間tE=3[min]抽出され、レモンバームが濾別され、第1工程時間t1=0[min]で参考例4の第1液体が調製された。この第1液体にバラ類果実のアロニア果汁が50[mL]添加され、第2工程温度T2=100[℃]で第2工程時間t2=20[min]加熱保持され、加熱により減少した溶媒として逆浸透水(pKa=7.0)が加えられ、参考例4の第2液体が調製された。
【0074】
なお、アロニア果汁は2.5~250[mL]添加され、第2工程温度T2は60~120[℃]で第2工程時間t2は1~30[min]加熱保持されるのが好ましい。