(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-08
(45)【発行日】2022-07-19
(54)【発明の名称】地理的コンテンツ制限にかかわらずにプレイリストのメディアに対する継続したアクセスを確実にするシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
H04N 21/433 20110101AFI20220711BHJP
H04N 21/482 20110101ALI20220711BHJP
G06F 16/172 20190101ALI20220711BHJP
H04L 67/02 20220101ALI20220711BHJP
【FI】
H04N21/433
H04N21/482
G06F16/172
H04L67/02
(21)【出願番号】P 2018534066
(86)(22)【出願日】2017-06-20
(86)【国際出願番号】 US2017038221
(87)【国際公開番号】W WO2018005158
(87)【国際公開日】2018-01-04
【審査請求日】2020-06-18
(32)【優先日】2016-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】518345664
【氏名又は名称】ロヴィ ガイズ, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ニールセン, ゴーム ウォード
(72)【発明者】
【氏名】パテル, ミラン インドゥ
(72)【発明者】
【氏名】シェフェール, ステファニー
(72)【発明者】
【氏名】ルフェーヴル, ヴィンセント
【審査官】鈴木 順三
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0014194(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2009/0165049(US,A1)
【文献】特開2008-294537(JP,A)
【文献】特開2008-065772(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00 - 21/858
G06F 16/00 - 16/958
G06F 13/00
H04L 67/00 - 67/75
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが旅行するつもりである地理的場所においてアクセス不可能である、プレイリストのストリーミングメディアのコピーを自動的にダウンロードする方法であって、前記方法は、
ユーザが第1の地理的場所から第2の地理的場所に旅行する予定であることを示す情報を検出することと、
前記検出に応答して、前記ユーザが消費するつもりである複数のストリーミングメディアを示す前記ユーザのプロファイルによって示されるプレイリストにアクセスすることであって、前記複数のストリーミングメディアは、ストリーミングメディアプロバイダと関連付けられる、ことと、
前記複数のストリーミングメディアの各ストリーミングメディアに対応するデータを、前記ストリーミングメディアプロバイダに対する地理的コンテンツ制限を示すデータベースのエントリと比較することにより、前記複数のストリーミングメディアの各ストリーミングメディアが、前記
地理的コンテンツ制限に基づいて、前記第2の地理的場所において前記ユーザにとってアクセス可能であるかどうかを判定することと、
前記比較に基づいて、前記複数の
ストリーミングメディアのサブセットが前記第2の地理的場所において前記ユーザにとってアクセス不可能であると判定することと、
前記サブセットが前記第2の地理的場所において前記ユーザにとってアクセス不可能であると判定したことに応答して、前記サブセットの各メディアをダウンロードすることと
を含む、方法。
【請求項2】
前記サブセットの各メディアをダウンロードすることは、
設定に基づいて、前記サブセットの各メディアをダウンロードするために、前記ユーザが所有する複数のユーザ機器のうちの1つのユーザ機器を判定することと、
前記サブセットの各メディアを前記ユーザ機器にダウンロードすることと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ユーザ機器は、前記サブセットの各メディアを記憶するのに十分な容量を有しておらず、前記方法は、前記プロファイルに示される好みに基づいて、記憶するための前記サブセットの部分を自動的に選択することをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ユーザ機器は、前記サブセットの各メディアを記憶するのに十分な容量を有しておらず、前記方法は、
前記ユーザ機器が前記サブセットの各メディアを記憶するのに十分な容量を有していないことを示す前記ユーザへのアラートを表示のために生成することと、
記憶するための前記サブセットの部分の選択を前記ユーザから受信することと、
前記選択を受信したことに応答して前記サブセットの部分をダウンロードすることと
をさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、前記サブセットが前記第2の地理的場所において前記ユーザにとってアクセス不可能であると判定したことに応答して、
前記複数のストリーミングメディアの各ストリーミングメディアに対応する個別のダウンロード可能ファイルがダウンロードするために利用可能である個別の場所を識別し、
前記ダウンロード可能ファイルが金銭の支払を伴わずに利用可能である場合、前記個別のダウンロード可能ファイルを自動的にダウンロードする
ことをさらに含む、請求項1~4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
個別のダウンロード可能ファイルが購入を要求するかどうかを判定することと、
前記個別のダウンロード可能ファイルが購入を要求すると判定したことに応答して、前記ユーザが前記個別のダウンロード可能ファイルの購入を認可するかどうかに関して前記ユーザに指示を求めることと
をさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記ユーザが前記第1の地理的場所から前記第2の地理的場所に旅行する予定であることを示す情報を判定することは、
前記ユーザに宛てられた電子通信を受信することと、
前記電子通信のコンテンツが旅行に言及していると判定することと、
プロファイルに基づいて前記ユーザの自宅住所を識別することと、
前記電子通信のコンテンツを解析することにより、前記自宅住所以外の住所を識別することと、
前記自宅住所以外の住所を識別したことに応答して前記第2の地理的場所を前記自宅住所以外の住所であると判定することと
を含む、請求項1~6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記複数のストリーミングメディアは、ストリーミングメディアプロバイダと関連付けられ、前記データベースは、前記ストリーミングメディアプロバイダに対する地理的コンテンツ制限を示す、請求項1~7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
コンピュータ可読命令を備えるコンピュータプログラムであって、前記コンピュータ可読命令は、別個の1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記1つ以上のプロセッサに、請求項1~8のいずれかに記載の方法を行わせる、コンピュータプログラム。
【請求項10】
ユーザが旅行するつもりである地理的場所においてアクセス不可能である、プレイリストのストリーミングメディアのコピーを自動的にダウンロードするシステムであって、前記システムは、請求項1~7のいずれかに記載の方法のステップを実行するための手段を備える、システム。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
関連技術では、ユーザは、ユーザが異なる国に旅行する予定であることを電子番組ガイド(「EPG」)に入力することができる。ユーザは、その自宅場所に対応する放送スケジュール情報をリストアップしたEPG画面を閲覧することができ、異なる国に対応する放送スケジュール情報をリストアップした異なるEPG画面を閲覧することができ、その目的地において利用不可能である番組を録画したいかどうかに関して決定することができる。しかしながら、関連技術は、ユーザが放送番組ガイドからコンテンツの利用可能性を識別することを可能にすることに限定され、放送番組ガイド以外のどのようなソースからのコンテンツの利用可能性についてのどのような情報も予期していない。さらに、関連技術は、ユーザとEPGとの間での情報のやりとりは手動に限定され、多くの労力を要する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0002】
ストリーミングメディアに関する地理的コンテンツ制限にかかわらず、プレイリストのストリーミングメディアに対するアクセスを確実にするシステムおよび方法が本明細書において提供される。本明細書で説明されているシステムおよび方法は、ユーザが異なる地理的場所に旅行する予定であることを(例えば、ユーザの電子メールまたはカレンダを解析して旅行日程を知ることによって)検出し、ユーザが見ているストリーミングメディアが異なる地理的場所において(例えば、地理ベースのコンテンツ制限に起因して)利用不可能であることを自動的に判定してもよい。本明細書で説明されているシステムおよび方法は、ユーザがコンテンツを携行し、ユーザがその目的地に到着したときにメディアにアクセスする能力を使わないで済ませることができるように、ストリーミングメディアのダウンロード可能バージョンを特定し、それをユーザ機器にダウンロードすることによって、ユーザが所望のストリーミングメディアにアクセスすることが可能であることを確実にするものでもよい。
【0003】
これらの目的および他の目的を達成するために、本開示のいくつかの側面では、メディアガイダンスアプリケーションは、ユーザが第1の地理的場所から第2の地理的場所に旅行する予定であることを示す情報を検出してもよい。例えば、メディアガイダンスアプリケーションは、ユーザが米国のニューヨークからイタリアのミラノに飛行機で行く予定であることを示すユーザのカレンダ内のエントリを特定してもよい。
【0004】
いくつかの実施形態では、検出(例えば、ユーザがミラノへ旅行することの検出)に応答して、メディアガイダンスアプリケーションは、ユーザが好むまたは消費するかもしれない複数のストリーミングメディアを示すユーザのプロファイルによって示されるプレイリストにアクセスし、複数のストリーミングメディアの各ストリーミングメディアに対応するデータを1つ以上のデータベースのエントリと比較することにより、複数のストリーミングメディアの各ストリーミングメディアがユーザにとって第2の地理的場所においてアクセス可能であるかどうかを判定してもよい。例えば、ユーザは、メディアストリーミングサービス(例えば、音楽ストリーミングのためのスポティファイ(Spotify)、ビデオストリーミングのためのネットフリックス(Netflix))、またはユーザが他のメディアストリーミングサービスからストリーミングメディアにアクセスすることができる集約サービスに加入していてもよい。ユーザは、先を見越して、今後消費したいメディアのリストを維持してもよいし、またはプロファイルは、ユーザが今後消費したくなる可能性が高いメディアを示してもよい。これらのリストまたはユーザのプロファイルに基づいて、メディアガイダンスアプリケーションは、例えば、メディアに対応するタイトルを目的地における利用可能なタイトルと比較することによって、ユーザは特定の番組を楽しんでいるが、ユーザの旅行のせいで、それをストリーミング配信することが不可能となるおそれがあると判定してもよい。
【0005】
いくつかの実施形態では、メディアガイダンスアプリケーションは、複数のメディアのサブセットは第2の地理的場所においてユーザにとってアクセス不可能であると判定してもよい。例えば、ユーザは、ニューヨークではストリーミングで利用可能な10のビデオアセットを楽しんでいるが、ミラノではそのうちの2つが利用不可能である場合、メディアガイダンスアプリケーションは、ミラノにおいて利用不可能である2つが第2の地理的場所においてユーザにとってアクセス不可能であるメディアのサブセットを形成すると判定してもよい。サブセットが第2の地理的場所においてユーザにとってアクセス不可能であると判定したことに応答して、メディアガイダンスアプリケーションは、サブセットの各メディアをダウンロードしてもよい。例えば、メディアガイダンスアプリケーションは、アップルのiTunesショップ等のインターネットビデオショップからの2つのビデオアセットのダウンロード可能バージョンを特定し、ダウンロード可能バージョンをユーザが所有するデバイスにダウンロードしてもよい。このように、ミラノにおけるストリーミング配信制限はユーザがダウンロードされたビデオにアクセスすることを妨げるおそれはないので、ユーザは、ダウンロードされたビデオをミラノに携行し、中断なく、ダウンロードされたビデオを消費してもよい。
【0006】
いくつかの実施形態では、メディアガイダンスアプリケーションが、ユーザが第1の地理的場所から第2の地理的場所に旅行する予定であることを示す情報を判定するとき、メディアガイダンスアプリケーションは、旅程を含む航空会社からの電子メール等の、ユーザに宛てられた電子通信を受信してもよい。メディアガイダンスアプリケーションは、電子通信のコンテンツが旅行について言及していることを判定してもよい(例えば、これは、電子通信が航空会社からのものであるからであり、または電子通信が目的地および旅行日を示すものであるからである)。メディアガイダンスアプリケーションは、次いで、(例えば、ユーザがほとんどの場合ストリーミングコンテンツにアクセス可能である場所を習得するために)プロファイルに基づいて第1のユーザの自宅住所を識別し、電子通信のコンテンツを解析することにより、自宅住所以外の住所(例えば、イタリアのミラノの目的地)を識別してもよい。自宅住所以外の住所を識別したことに応答して、メディアガイダンスアプリケーションは、第2の地理的場所が自宅住所以外の住所であると判定してもよい(例えば、イタリアのミラノにおけるコンテンツ制限をチェックできるようにしてもよい)。
【0007】
いくつかの実施形態では、複数のストリーミングメディアは、ストリーミングメディアプロバイダ(例えば、ストリーミングビデオを提供するネットフリックス、またはストリーミング音楽を提供するスポティファイ)と関連付けられている。さらに、データベースは、ストリーミングメディアプロバイダに対する地理的コンテンツ制限、例えば、メディアとメディアが利用不可能である種々の国および場所との間の関連付け等を示してもよい。メディアガイダンスアプリケーションは、複数のメディアのサブセットが第2の地理的場所においてユーザにとってアクセス不可能であると判定するとき、サブセットのメディアが第2の地理的場所において制限されているとしてデータベース内で示されていることを識別してもよい。
【0008】
いくつかの実施形態では、データベース(例えば、参照データベース)または複数のデータベースは、ストリーミングメディアプロバイダから所与の地理的場所において利用可能なコンテンツを示してもよい。そのような実施形態では、メディアガイダンスアプリケーションは、サブセットのメディアが第2の地理的場所において利用不可能としてデータベース内で示されていることを識別することによって、複数のメディアのサブセットが第2の地理的場所においてユーザにとってアクセス不可能であると判定してもよい。
【0009】
いくつかの実施形態では、メディアガイダンスアプリケーションは、サブセットの各メディアをダウンロードするとき、その前に、ユーザと共に移動するためにユーザが所有している複数のユーザ機器のうちの最も好適なユーザ機器を識別してもよい。大画面および長バッテリ寿命を有するポータブルユーザ機器、例えば、タブレット等は、ユーザによって所有される場合には選択されてもよい。メディアガイダンスアプリケーションは、次にサブセットの各メディアを最も好適なユーザ機器にダウンロードしてもよい。
【0010】
いくつかの実施形態では、メディアガイダンスアプリケーションは、サブセットの各メディアをダウンロードするとき、その前に、サブセットの各メディアをダウンロードするために、ユーザが所有している複数のユーザ機器のうちの1つのユーザ機器を設定に基づいて判定してもよい。例えば、ユーザは、メディアがダウンロードされるべきユーザ機器として、共に旅行することを好むユーザ機器を指定していてもよい。メディアガイダンスアプリケーションは、次に、サブセットの各メディアをそのユーザ機器にダウンロードしてもよい。
【0011】
いくつかの実施形態では、ユーザ機器は、(例えば、ハードドライブ限界、例えば、タブレットコンピュータの限定されたハードドライブ空間等に起因して)サブセットの各メディアを記憶するのに十分な容量を有していないおそれがある。メディアガイダンスアプリケーションは、本事例では、プロファイルに示される好みに基づいて、記憶するためのサブセットの部分を自動的に選択してもよい。例えば、ユーザがアクション映画を好む場合、限定された記憶空間は、他のメディアの代わりにアクション映画をダウンロードするために使用されてもよい。
【0012】
いくつかの実施形態では、ユーザ機器が、サブセットの各メディアを記憶するのに十分な容量を有していないとき、メディアガイダンスアプリケーションは、ユーザ機器がサブセットの各メディアを記憶するのに十分な容量を有していないことを示すユーザへのアラートを表示のために生成してもよく、記憶するためのサブセット(例えば、ユーザが好む特定のメディア)の部分の選択をユーザから受信してもよい。選択を受信したことに応答して、メディアガイダンスアプリケーションは、そのサブセットの部分をダウンロードしてもよい。
【0013】
いくつかの実施形態では、メディアガイダンスアプリケーションは、サブセットが第2の地理的場所においてユーザにとってアクセス不可能であると判定したことに応答して、複数のストリーミングメディアの各ストリーミングメディアに対応する個別のダウンロード可能ファイルが、ダウンロードするために利用可能である個別の場所を識別することに進んでもよい。例えば、メディアガイダンスアプリケーションは、いくつかのストリーミングメディアがアップルのiTunesストア等の特定のオンラインストアから利用可能であると判定してもよい。メディアガイダンスアプリケーションは、ダウンロード可能ファイルが金銭の支払を伴わずに利用可能である場合、個別のダウンロード可能ファイルを自動的にダウンロードしてもよい。しかしながら、個別のダウンロード可能ファイルが購入を要求する場合、メディアガイダンスアプリケーションは、ユーザが個別のダウンロード可能ファイルの購入を認可するかどうかに関してユーザに指示を求めてもよい。
【0014】
いくつかの実施形態では、メディアガイダンスアプリケーションは、ユーザが旅行するつもりである目的地の地理的場所を(例えば、電子通信により)受信してもよい。メディアガイダンスアプリケーションは、ユーザが消費するつもりであるメディアコンテンツが目的地の地理的場所において消費のためにアクセス不可能であるかどうかを自動的に判定し、メディアコンテンツが目的地の地理的場所において消費のためにアクセス不可能であると判定したことに応答して、メディアコンテンツを自宅場所でユーザ機器に自動的にダウンロードしてもよい。
【0015】
いくつかの実施形態では、メディアガイダンスアプリケーションは、ユーザが旅行するつもりである目的地の地理的場所を受信し、ユーザの自宅場所で消費のためにアクセス可能な複数のメディアアセットを識別してもよく、これは、ユーザが複数のメディアアセットのそれぞれを目的地場所において消費することを所望する可能性が高い場合に行われてもよい。複数のメディアアセットは、例えば、プレイリストであってもよい。
【0016】
メディアガイダンスアプリケーションは、次に、複数のメディアアセットの個別のメディアアセットの各々毎に、個別のメディアアセットが目的地の地理的場所において消費のためにアクセス不可能であるかどうかを自動的に判定し、目的地の地理的場所において消費のためにアクセス不可能である各個別のメディアアセットをサブセットに追加してもよい。最後に、メディアガイダンスアプリケーションは、ある機能をサブセットに対して発揮させてもよく、機能は、(1)サブセットの各メディアアセットを自宅場所でユーザ機器に自動的にダウンロードすることと、(2)サブセットのメディアアセット以外の複数のメディアアセットの各メディアアセットを自宅場所でユーザ機器に自動的にダウンロードすることとのうちの少なくとも1つを備える。
【0017】
いくつかの実施形態では、メディアガイダンスアプリケーションは、ユーザが旅行するつもりである目的地の地理的場所を受信し、ユーザと関連付けられたプレイリストを受信してもよく、プレイリストは、1つ以上のメディアアセット識別子を備え、各メディアアセット識別子は、個別のメディアアセットに対応する。メディアガイダンスアプリケーションは、個別のメディアアセットの各々毎に、(1)個別のメディアアセットが目的地の地理的場所において(例えば、ライセンス制限に起因して)消費のためにアクセス不可能であるかどうかと、(2)個別のメディアアセットが目的地の地理的場所において(例えば、その国においてコンテンツが違法であることに起因して)制限されているかどうかとを自動的に判定し、次に、判定に基づいて、(1)目的地場所において消費のためにアクセス不可能であり、かつ(2)目的地場所において制限されていない個別のメディアアセットのみを自動的にダウンロードしてもよい。
本願発明は、例えば、以下の項目を提供する。
(項目1)
方法であって、
ユーザが旅行するつもりである目的地の地理的場所を受信することと、
前記ユーザと関連付けられたプレイリストを受信することであって、前記プレイリストは、1つ以上のメディアアセット識別子を備え、各メディアアセット識別子は、個別のメディアアセットに対応する、ことと、
個別のメディアアセットの各々毎に、(1)前記個別のメディアアセットが前記目的地の地理的場所において消費のためにアクセス不可能であるかどうかと、(2)前記個別のメディアアセットが前記目的地の地理的場所において制限されているかどうかとを自動的に判定することと、
前記判定に基づいて、(1)前記目的地の場所において消費のためにアクセス不可能であり、かつ(2)前記目的地の場所において制限されていない個別のメディアアセットのみを前記ユーザと関連付けられたユーザ機器に自動的にダウンロードすることと
を含む、方法。
(項目2)
ユーザが旅行するつもりである地理的場所においてアクセス不可能である、プレイリストのストリーミングメディアのコピーを自動的にダウンロードする方法であって、前記方法は、
ユーザが第1の地理的場所から第2の地理的場所に旅行する予定であることを示す情報を検出することと、
前記検出に応答して、前記ユーザが消費するつもりである複数のストリーミングメディアを示す前記ユーザのプロファイルによって示されるプレイリストにアクセスすることと、
前記複数のストリーミングメディアの各ストリーミングメディアに対応するデータをデータベースのエントリと比較することにより、前記複数のストリーミングメディアの各ストリーミングメディアが前記第2の地理的場所において前記ユーザにとってアクセス可能であるかどうかを判定することと、
前記比較に基づいて、前記複数のメディアのサブセットが前記第2の地理的場所において前記ユーザにとってアクセス不可能であると判定することと、
前記サブセットが前記第2の地理的場所において前記ユーザにとってアクセス不可能であると判定したことに応答して、前記サブセットの各メディアをダウンロードすることと
を含む、方法。
(項目3)
前記ユーザが前記第1の地理的場所から前記第2の地理的場所に旅行する予定であることを示す情報を判定することは、
前記ユーザに宛てられた電子通信を受信することと、
前記電子通信のコンテンツが旅行に言及していると判定することと、
前記プロファイルに基づいて、前記第1のユーザの自宅住所を識別することと、
前記電子通信のコンテンツを解析することにより前記自宅住所以外の住所を識別することと、
前記自宅住所以外の住所を識別したことに応答して前記第2の地理的場所を前記自宅住所以外の住所であると判定することと
を含む、項目2に記載の方法。
(項目4)
前記複数のストリーミングメディアは、ストリーミングメディアプロバイダと関連付けられ、前記データベースは、前記ストリーミングメディアプロバイダに対する地理的コンテンツ制限を示し、前記複数のメディアのサブセットが前記第2の地理的場所において前記ユーザにとってアクセス不可能であると判定することは、前記サブセットのメディアが前記第2の地理的場所において制限されているとして前記データベース内で示されていることを識別することを含む、項目2に記載の方法。
(項目5)
前記複数のストリーミングメディアは、ストリーミングメディアプロバイダと関連付けられ、前記データベースは、前記ストリーミングメディアプロバイダから所与の地理的場所において利用可能であるコンテンツを示し、前記複数のメディアの前記サブセットが前記第2の地理的場所において前記ユーザにとってアクセス不可能であると判定することは、前記サブセットのメディアが前記第2の地理的場所において利用不可能として前記データベース内で示されていることを識別することを含む、項目2に記載の方法。
(項目6)
前記サブセットの各メディアをダウンロードすることは、
前記ユーザが所有する前記ユーザと共に移動する複数のユーザ機器のうちの最も適切なユーザ機器を識別することと、
前記サブセットの各メディアを前記最も適切なユーザ機器にダウンロードすることと
を含む、項目2に記載の方法。
(項目7)
前記サブセットの各メディアをダウンロードすることは、
設定に基づいて、前記サブセットの各メディアをダウンロードするために、前記ユーザが所有する複数のユーザ機器のうちの1つのユーザ機器を判定することと、
前記サブセットの各メディアを前記ユーザ機器にダウンロードすることと
を含む、項目2に記載の方法。
(項目8)
前記ユーザ機器は、前記サブセットの各メディアを記憶するのに十分な容量を有しておらず、前記方法は、前記プロファイルに示される好みに基づいて、記憶するための前記サブセットの部分を自動的に選択することをさらに含む、項目7に記載の方法。
(項目9)
前記ユーザ機器は、前記サブセットの各メディアを記憶するのに十分な容量を有しておらず、前記方法は、
前記ユーザ機器が前記サブセットの各メディアを記憶するのに十分な容量を有していないことを示す前記ユーザへのアラートを表示のために生成することと、
記憶するための前記サブセットの部分の選択を前記ユーザから受信することと、
前記選択を受信したことに応答して前記サブセットの部分をダウンロードすることと
をさらに含む、項目7に記載の方法。
(項目10)
前記方法は、前記サブセットが前記第2の地理的場所において前記ユーザにとってアクセス不可能であると判定したことに応答して、
前記複数のストリーミングメディアの各ストリーミングメディアに対応する個別のダウンロード可能ファイルがダウンロードするために利用可能である個別の場所を識別し、
前記ダウンロード可能ファイルが金銭の支払を伴わずに利用可能である場合、前記個別のダウンロード可能ファイルを自動的にダウンロードする
ことをさらに含む、項目2に記載の方法。
(項目11)
個別のダウンロード可能ファイルが購入を要求するかどうかを判定することと、
前記個別のダウンロード可能ファイルが購入を要求すると判定したことに応答して、前記ユーザが前記個別のダウンロード可能ファイルの購入を認可するかどうかに関して前記ユーザに指示を求めることと
をさらに含む、項目10に記載の方法。
(項目12)
ユーザが旅行するつもりである地理的場所においてアクセス不可能である、プレイリストのストリーミングメディアのコピーを自動的にダウンロードするシステムであって、前記システムは、
記憶回路と、
通信回路と、
制御回路であって、
ユーザが第1の地理的場所から第2の地理的場所に旅行する予定であることを示す情報を検出し、
前記検出に応答して、前記ユーザが消費するつもりである複数のストリーミングメディアを示す前記ユーザのプロファイルによって示されるプレイリストに前記通信回路を使用してアクセスし、
前記複数のストリーミングメディアの各ストリーミングメディアに対応するデータをデータベースのエントリと比較することにより、前記複数のストリーミングメディアの各ストリーミングメディアが前記第2の地理的場所において前記ユーザにとってアクセス可能であるかどうかを判定し、
前記複数のメディアのサブセットが前記第2の地理的場所において前記ユーザにとってアクセス不可能であると判定し、
前記サブセットが前記第2の地理的場所において前記ユーザにとってアクセス不可能であると判定したことに応答して、前記通信回路を使用して前記サブセットの各メディアを前記記憶回路にダウンロードする
ように構成された制御回路と
を備える、システム。
(項目13)
前記制御回路は、前記ユーザが前記第1の地理的場所から前記第2の地理的場所に旅行する予定であることを示す情報を判定するとき、
前記ユーザに宛てられた電子通信を受信し、
前記電子通信のコンテンツが旅行に言及していると判定し、
前記プロファイルに基づいて前記第1のユーザの自宅住所を識別し、
前記電子通信のコンテンツを解析することにより前記自宅住所以外の住所を識別し、
前記自宅住所以外の住所を識別したことに応答して前記第2の地理的場所を前記自宅住所以外の住所であると判定する
ようにさらに構成される、項目12に記載のシステム。
(項目14)
前記複数のストリーミングメディアは、ストリーミングメディアプロバイダと関連付けられ、前記データベースは、前記ストリーミングメディアプロバイダに対する地理的コンテンツ制限を示し、前記制御回路は、前記複数のメディアのサブセットが前記第2の地理的場所において前記ユーザにとってアクセス不可能であると判定するとき、前記サブセットのメディアが前記第2の地理的場所において制限されているとして前記データベース内で示されていることを識別するようにさらに構成されている、項目12に記載のシステム。
(項目15)
前記複数のストリーミングメディアは、ストリーミングメディアプロバイダと関連付けられ、前記データベースは、前記ストリーミングメディアプロバイダから所与の地理的場所において利用可能なコンテンツを示し、前記制御回路は、前記複数のメディアのサブセットが前記第2の地理的場所において前記ユーザにとってアクセス不可能であると判定するとき、前記サブセットのメディアが前記第2の地理的場所において利用不可能として前記データベース内で示されていることを識別するようにさらに構成されている、項目12に記載のシステム。
(項目16)
前記制御回路は、前記サブセットの各メディアをダウンロードするとき、
前記ユーザが所有する前記ユーザと共に移動する複数のユーザ機器の最も好適なユーザ機器を識別し、
前記サブセットの各メディアを前記最も好適なユーザ機器にダウンロードする
ようにさらに構成されている、項目12に記載のシステム。
(項目17)
前記制御回路は、前記サブセットの各メディアをダウンロードするとき、
設定に基づいて、前記サブセットの各メディアをダウンロードするために、前記ユーザが所有する複数のユーザ機器のうちの1つのユーザ機器を判定し、
前記サブセットの各メディアを前記ユーザ機器にダウンロードする
ようにさらに構成されている、項目12に記載のシステム。
(項目18)
前記ユーザ機器は、前記サブセットの各メディアを記憶するのに十分な容量を有しておらず、前記制御回路は、前記プロファイルに示される好みに基づいて、記憶するための前記サブセットの部分を自動的に選択するようにさらに構成されている、項目17に記載のシステム。
(項目19)
前記ユーザ機器は、前記サブセットの各メディアを記憶するのに十分な容量を有しておらず、前記制御回路は、
前記ユーザ機器が前記サブセットの各メディアを記憶するのに十分な容量を有していないことを示す前記ユーザへのアラートを表示のために生成し、
記憶するための前記サブセットの部分の選択を前記ユーザから受信し、
前記選択を受信したことに応答して前記サブセットの部分をダウンロードする
ようにさらに構成されている、項目17に記載のシステム。
(項目20)
前記制御回路は、前記サブセットが前記第2の地理的場所において前記ユーザにとってアクセス不可能であると判定したことに応答して、
前記複数のストリーミングメディアの各ストリーミングメディアに対応する個別のダウンロード可能ファイルがダウンロードするために利用可能である個別の場所を識別し、
前記ダウンロード可能ファイルが金銭の支払を伴わずに利用可能である場合、前記個別のダウンロード可能ファイルを自動的にダウンロードする
ようにさらに構成されている、項目12に記載のシステム。
(項目21)
前記制御回路は、
個別のダウンロード可能ファイルが購入を要求するかどうかを判定し、
前記個別のダウンロード可能ファイルが購入を要求すると判定したことに応答して、前記ユーザが前記個別のダウンロード可能ファイルの購入を認可するかどうかに関して前記ユーザに指示を求めるようにさらに構成されている、項目20に記載のシステム。
(項目22)
ユーザが旅行するつもりである地理的場所においてアクセス不可能である、プレイリストのストリーミングメディアのコピーを自動的にダウンロードするシステムであって、前記システムは、
ユーザが第1の地理的場所から第2の地理的場所に旅行する予定であることを示す情報を検出する手段と、
前記検出に応答して、前記ユーザが消費するつもりである複数のストリーミングメディアを示す前記ユーザのプロファイルによって示されるプレイリストにアクセスする手段と、
前記複数のストリーミングメディアの各ストリーミングメディアに対応するデータをデータベースのエントリと比較することにより、前記複数のストリーミングメディアの各ストリーミングメディアが前記ユーザにとって前記第2の地理的場所においてアクセス可能であるかどうかを判定する手段と、
前記複数のメディアのサブセットが前記第2の地理的場所において前記ユーザにとってアクセス不可能であると判定する手段と、
前記サブセットが前記第2の地理的場所において前記ユーザにとってアクセス不可能であると判定したことに応答して、前記サブセットの各メディアをダウンロードする手段と
を備える、システム。
(項目23)
前記ユーザが前記第1の地理的場所から前記第2の地理的場所に旅行する予定であることを示す情報を判定する手段は、
前記ユーザに宛てられた電子通信を受信する手段と、
前記電子通信のコンテンツが旅行に言及していると判定する手段と、
前記プロファイルに基づいて前記第1のユーザの自宅住所を識別する手段と、
前記電子通信のコンテンツを解析することにより、前記自宅住所以外の住所を識別する手段と、
前記自宅住所以外の住所を識別したことに応答して前記第2の地理的場所を前記自宅住所以外の住所であると判定する手段と
を備える、項目22に記載のシステム。
(項目24)
前記複数のストリーミングメディアは、ストリーミングメディアプロバイダと関連付けられ、前記データベースは、前記ストリーミングメディアプロバイダに対する地理的コンテンツ制限を示し、前記複数のメディアのサブセットが前記第2の地理的場所において前記ユーザにとってアクセス不可能であると判定する手段は、前記サブセットのメディアが前記第2の地理的場所において制限されているとして前記データベース内で示されていることを識別する手段を備える、項目22に記載のシステム。
(項目25)
前記複数のストリーミングメディアは、ストリーミングメディアプロバイダと関連付けられ、前記データベースは、前記ストリーミングメディアプロバイダから所与の地理的場所において利用可能なコンテンツを示し、前記複数のメディアのサブセットが前記第2の地理的場所において前記ユーザにとってアクセス不可能であると判定する手段は、前記サブセットのメディアが前記第2の地理的場所において利用不可能として前記データベース内で示されることを識別する手段を備える、項目22に記載のシステム。
(項目26)
前記サブセットの各メディアをダウンロードするための手段は、
前記ユーザが所有する前記ユーザと共に移動する複数のユーザ機器のうちの最も適切なユーザ機器を識別する手段と、
前記サブセットの各メディアを前記最も適切なユーザ機器にダウンロードする手段と
を備える、項目22に記載のシステム。
(項目27)
前記サブセットの各メディアをダウンロードする手段は、
設定に基づいて、前記サブセットの各メディアをダウンロードするために、前記ユーザが所有する複数のユーザ機器のうちの1つのユーザ機器を判定する手段と、
前記サブセットの各メディアを前記ユーザ機器にダウンロードする手段と
を備える、項目22に記載のシステム。
(項目28)
前記ユーザ機器は、前記サブセットの各メディアを記憶するのに十分な容量を有しておらず、前記システムは、前記プロファイルに示される好みに基づいて、記憶するための前記サブセットの部分を自動的に選択する手段をさらに備える、項目27に記載のシステム。
(項目29)
前記ユーザ機器は、前記サブセットの各メディアを記憶するのに十分な容量を有しておらず、前記システムはさらに、
前記ユーザ機器が前記サブセットの各メディアを記憶するのに十分な容量を有していないことを示す前記ユーザへのアラートを表示のために生成する手段と、
記憶するための前記サブセットの部分の選択を前記ユーザから受信する手段と、
前記選択を受信したことに応答して前記サブセットの部分をダウンロードする手段と
を備える、項目27に記載のシステム。
(項目30)
前記システムは、
前記サブセットが前記第2の地理的場所において前記ユーザにとってアクセス不可能であると判定したことに応答して、
前記複数のストリーミングメディアの各ストリーミングメディアに対応する個別のダウンロード可能ファイルが、ダウンロードするために利用可能である個別の場所を識別し、
前記ダウンロード可能ファイルが金銭の支払を伴わずに利用可能である場合、前記個別のダウンロード可能ファイルを自動的にダウンロードする
手段をさらに備える、項目22に記載のシステム。
(項目31)
個別のダウンロード可能ファイルが購入を要求するかどうかを判定する手段と、
前記個別のダウンロード可能ファイルが購入を要求すると判定したことに応答して、前記ユーザが前記個別のダウンロード可能ファイルの購入を認可するかどうかに関して前記ユーザに指示を求める手段と
をさらに備える、項目30に記載のシステム。
(項目32)
ユーザが旅行することを意図する地理的場所においてアクセス不可能である、プレイリストのストリーミングメディアのコピーを自動的にダウンロードする方法であって、
ユーザが第1の地理的場所から第2の地理的場所に旅行する予定であることを示す情報を制御回路を使用して検出することと、
前記検出に応答して、前記ユーザが消費するつもりである複数のストリーミングメディアを示す前記ユーザのプロファイルによって示されるプレイリストにアクセスすることと、
前記複数のストリーミングメディアの各ストリーミングメディアに対応するデータをデータベースと比較することにより、前記複数のストリーミングメディアの各ストリーミングメディアが前記ユーザにとって前記第2の地理的場所においてアクセス可能であるかどうかを判定することと、
前記複数のメディアのサブセットが前記第2の地理的場所において前記ユーザにとってアクセス不可能であると判定することと、
前記サブセットが前記第2の地理的場所において前記ユーザにとってアクセス不可能であると判定したことに応答して、前記サブセットの各メディアをダウンロードすることと、
を含む、方法。
(項目33)
前記ユーザが前記第1の地理的場所から前記第2の地理的場所に旅行する予定であることを示す情報を判定することは、
前記ユーザに宛てられた電子通信を受信することと、
前記電子通信のコンテンツが旅行に言及していると判定することと、
前記プロファイルに基づいて前記第1のユーザの自宅住所を識別することと、
前記電子通信のコンテンツを解析することにより、前記自宅住所以外の住所を識別することと、
前記自宅住所以外の住所を識別したことに応答して前記第2の地理的場所を前記自宅住所以外の住所であると判定することと
を含む、項目32に記載の方法。
(項目34)
前記複数のストリーミングメディアは、ストリーミングメディアプロバイダと関連付けられ、前記データベースは、前記ストリーミングメディアプロバイダに対する地理的コンテンツ制限を示し、前記複数のメディアのサブセットが前記第2の地理的場所において前記ユーザにとってアクセス不可能であると判定することは、前記サブセットのメディアが前記第2の地理的場所において制限されているとして前記データベース内で示されていることを識別することを含む、項目32または33のいずれかに記載の方法。
(項目35)
前記複数のストリーミングメディアは、ストリーミングメディアプロバイダと関連付けられ、前記データベースは、前記ストリーミングメディアプロバイダから所与の地理的場所において利用可能なコンテンツを示し、前記複数のメディアのサブセットが前記第2の地理的場所において前記ユーザにとってアクセス不可能であると判定することは、前記サブセットのメディアが前記第2の地理的場所において利用不可能として前記データベース内で示されていることを識別することを含む、項目31~33のいずれかに記載の方法。
(項目36)
前記サブセットの各メディアをダウンロードすることは、
前記ユーザが所有する前記ユーザと共に移動する複数のユーザ機器のうちの最も適切なユーザ機器を識別することと、
前記サブセットの各メディアを前記最も適切なユーザ機器にダウンロードすることと
を含む、項目32~35のいずれかに記載の方法。
(項目37)
前記サブセットの各メディアをダウンロードすることは、
設定に基づいて、前記サブセットの各メディアをダウンロードするために、前記ユーザが所有する複数のユーザ機器のうちの1つのユーザ機器を判定することと、
前記サブセットの各メディアを前記ユーザ機器にダウンロードすることと
を含む、項目32~36のいずれかに記載の方法。
(項目38)
前記ユーザ機器は、前記サブセットの各メディアを記憶するのに十分な容量を有しておらず、前記方法は、前記プロファイルに示される好みに基づいて、記憶するための前記サブセットの部分を自動的に選択することをさらに含む、項目37に記載の方法。
(項目39)
前記ユーザ機器は、前記サブセットの各メディアを記憶するのに十分な容量を有しておらず、前記方法は、
前記ユーザ機器が前記サブセットの各メディアを記憶するのに十分な容量を有していないことを示す前記ユーザへのアラートを表示のために生成することと、
記憶するための前記サブセットの部分の選択を前記ユーザから受信することと、
前記選択を受信したことに応答して前記サブセットの部分をダウンロードすることと
を含む、項目37に記載の方法。
(項目40)
前記方法は、前記サブセットが前記第2の地理的場所において前記ユーザにとってアクセス不可能であると判定したことにさらに応答して、
前記複数のストリーミングメディアの各ストリーミングメディアに対応する個別のダウンロード可能ファイルがダウンロードするために利用可能である個別の場所を識別し、
前記ダウンロード可能ファイルが金銭の支払を伴わずに利用可能である場合、前記個別のダウンロード可能ファイルを自動的にダウンロードする
ことをさらに含む、項目32~39のいずれかに記載の方法。
(項目41)
個別のダウンロード可能ファイルが購入を要求するかどうかを判定することと、
前記個別のダウンロード可能ファイルが購入を要求すると判定したことに応答して、前記ユーザが前記個別のダウンロード可能ファイルの購入を認可するかどうかに関して前記ユーザに指示を求めることと
をさらに含む、項目40に記載の方法。
(項目42)
メモリを備えた非一過性機械可読媒体であって、前記メモリには、ユーザが旅行するつもりである地理的場所においてアクセス不可能である、プレイリストのストリーミングメディアのコピーを自動的にダウンロードするための命令がエンコードされており、前記命令は、
ユーザが第1の地理的場所から第2の地理的場所に旅行する予定であることを示す情報を検出するための命令と、
前記検出に応答して、前記ユーザが消費するつもりである複数のストリーミングメディアを示す前記ユーザのプロファイルによって示される、プレイリストにアクセスするための命令と、
前記複数のストリーミングメディアの各ストリーミングメディアに対応するデータをデータベースと比較することにより、前記複数のストリーミングメディアの各ストリーミングメディアが前記ユーザにとって前記第2の地理的場所においてアクセス可能であるかどうかを判定するための命令と、
前記複数のメディアのサブセットが前記第2の地理的場所において前記ユーザにとってアクセス不可能であると判定するための命令と、
前記サブセットが前記第2の地理的場所において前記ユーザにとってアクセス不可能であると判定したことに応答して、前記サブセットの各メディアをダウンロードするための命令と
を備える、非一過性機械可読媒体。
(項目43)
前記ユーザが前記第1の地理的場所から前記第2の地理的場所に旅行する予定であることを示す情報を判定するための命令は、
前記ユーザに宛てられた電子通信を受信するための命令と、
前記電子通信のコンテンツが旅行に言及していると判定するための命令と、
前記プロファイルに基づいて前記第1のユーザの自宅住所を識別するための命令と、
前記電子通信のコンテンツを解析することにより、前記自宅住所以外の住所を識別するための命令と、
前記自宅住所以外の住所を識別したことに応答して前記第2の地理的場所を前記自宅住所以外の住所であると判定するための命令と
を備える、項目42に記載の非一過性機械可読媒体。
(項目44)
前記複数のストリーミングメディアは、ストリーミングメディアプロバイダと関連付けられ、前記データベースは、前記ストリーミングメディアプロバイダに対する地理的コンテンツ制限を示し、前記複数のメディアのサブセットが前記第2の地理的場所において前記ユーザにとってアクセス不可能であると判定するための命令は、前記サブセットのメディアが前記第2の地理的場所において制限されているとして前記データベース内で示されることを識別するための命令を備える、項目42に記載の非一過性機械可読媒体。
(項目45)
前記複数のストリーミングメディアは、ストリーミングメディアプロバイダと関連付けられ、前記データベースは、前記ストリーミングメディアプロバイダから所与の地理的場所において利用可能なコンテンツを示し、前記複数のメディアのサブセットが前記第2の地理的場所において前記ユーザにとってアクセス不可能であると判定するための命令は、前記サブセットのメディアが前記第2の地理的場所において利用不可能として前記データベース内で示されていることを識別するための命令を備える、項目42に記載の非一過性機械可読媒体。
(項目46)
前記サブセットの各メディアをダウンロードするための命令は、
前記ユーザが所有する前記ユーザと共に移動する複数のユーザ機器のうちの最も適切なユーザ機器を識別するための命令と、
前記サブセットの各メディアを前記最も適切なユーザ機器にダウンロードするための命令と
を備える、項目42に記載の非一過性機械可読媒体。
(項目47)
前記サブセットの各メディアをダウンロードするための命令は、
設定に基づいて、前記サブセットの各メディアをダウンロードするために前記ユーザが所有する複数のユーザ機器のうちの1つのユーザ機器を判定するための命令と、
前記サブセットの各メディアを前記ユーザ機器にダウンロードするための命令と
を備える、項目42に記載の非一過性機械可読媒体。
(項目48)
前記ユーザ機器は、前記サブセットの各メディアを記憶するのに十分な容量を有しておらず、前記命令は、前記プロファイルに示される好みに基づいて、記憶するための前記サブセットの部分を自動的に選択するための命令をさらに備える、項目47に記載の非一過性機械可読媒体。
(項目49)
前記ユーザ機器は、前記サブセットの各メディアを記憶するのに十分な容量を有しておらず、前記命令は、
前記ユーザ機器が前記サブセットの各メディアを記憶するのに十分な容量を有していないことを示す前記ユーザへのアラートを表示のために生成するための命令と、
記憶するための前記サブセットの部分の選択を前記ユーザから受信するための命令と、
前記選択を受信したことに応答して前記サブセットの部分をダウンロードするための命令と
をさらに備える、項目47に記載の非一過性機械可読媒体。
(項目50)
前記命令は、前記サブセットが前記第2の地理的場所において前記ユーザにとってアクセス不可能であると判定したことに応答して、
前記複数のストリーミングメディアの各ストリーミングメディアに対応する個別のダウンロード可能ファイルがダウンロードするために利用可能な個別の場所を識別し、
前記ダウンロード可能ファイルが金銭の支払を伴わずに利用可能である場合、前記個別のダウンロード可能ファイルを自動的にダウンロードする
ための命令をさらに備える、項目42に記載の非一過性機械可読媒体。
(項目51)
前記命令は、
個別のダウンロード可能ファイルが購入を要求するかどうかを判定するための命令と、
前記個別のダウンロード可能ファイルが購入を要求すると判定したことに応答して、前記ユーザが前記個別のダウンロード可能ファイルの購入を認可するかどうかに関して前記ユーザに指示を求めるための命令と
をさらに備える、項目50に記載の非一過性機械可読媒体。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】
図1は、本開示のいくつかの実施形態による、目的地でのコンテンツ制限についてユーザに知らせるユーザインターフェースの例証的実施形態を描写する。
【
図2】
図2は、本開示のいくつかの実施形態による、メディアガイダンスアプリケーションのリスト項目および他のメディアガイダンス情報を提供するために使用され得る、表示画面の例証的実施形態を示す。
【
図3】
図3は、本開示のいくつかの実施形態による、メディアガイダンスアプリケーションのリスト項目を提供するために使用され得る表示画面の別の例証的実施形態を示す。
【
図4】
図4は、本開示のいくつかの実施形態による例証的ユーザ機器(UE)デバイスのブロック図である。
【
図5】
図5は、本開示のいくつかの実施形態による例証的メディアシステムのブロック図である。
【
図6】
図6は、本開示のいくつかの実施形態による、目的地での制限されたストリーミングメディアへのシームレスなアクセスを確実にするためのプロセスの例証的フローチャートを描写する。
【
図7】
図7は、本開示のいくつかの実施形態による、ユーザが第1の地理的場所から第2の地理的場所に旅行する予定であると判定するためのプロセスの例証的フローチャートを描写する。
【
図8】
図8は、本開示のいくつかの実施形態による、第2の地理的場所における制限されたメディアのサブセットへの継続したアクセスを確実にするためのプロセスの例証的フローチャートを描写する。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1は、本開示のいくつかの実施形態による、目的地でのコンテンツ制限についてユーザに知らせるユーザインターフェースの例証的実施形態を描写する。ユーザ機器100は、タブレットとして描写されるが、
図2~5に関して後述されているどのような機能性を備えたどのようなユーザ機器であってもよい。ユーザ機器100は(同様に
図2~5に関してさらに後述されている)制御回路を備え、制御回路は(やはり、
図2~5に関してさらに後述されている)メディアガイダンスアプリケーションを実行する。
【0020】
メディアガイダンスアプリケーションは、ユーザ機器100のディスプレイまたは異なるデバイスのディスプレイのいずれかに、電子通信102と、アラート104と、選択可能オプション106と、情報ウィンドウ108とを表示のために生成してもよい。電子通信102は任意の電子通信であってもよく、任意の電子通信はユーザについての情報、例えば、電子メール、MMSまたはSMSメッセージ、ユーザによって入力される、またはメディアガイダンスアプリケーションによって自動的に取り込まれるカレンダ情報、および任意の他の公知の電子通信等を含む。電子通信102から解析されたまたは収集されたと説明されている情報はまた、本開示のいくつかの実施形態によると、ユーザプロファイルから得られてもよい。
【0021】
いくつかの実施形態では、メディアガイダンスアプリケーションは、ユーザが第1の地理的場所から第2の地理的場所に旅行する予定であることを示す情報を検出してもよい。例えば、メディアガイダンスアプリケーションは、電子通信102に基づいて、ユーザ機器100のユーザが米国のニューヨークからイタリアのミラノに飛行機で行く予定であると判定してもよい。例えば、電子通信102は、旅程を含む、航空会社からの電子メールであってもよい。いくつかの実施形態では、電子通信102は、ユーザが第2の地理的場所に旅行する予定であることを直接メディアガイダンスアプリケーションに知らせる第三者プラットフォーム(例えば、ユーザのスマートフォンまたはタブレットにインストールされた航空路線または旅行アプリケーション)からのメッセージであってもよい。メディアガイダンスアプリケーションは、(例えば、電子通信が航空会社からであること、または電子通信が目的地(例えば、目的地110)および旅行日を示すことを理由に)電子通信のコンテンツが旅行について言及していると判定してもよい。メディアガイダンスアプリケーションは、次に、(例えば、ユーザがほとんどの場合ストリーミングコンテンツにアクセス可能である場所を習得するために)プロファイルに基づいて第1のユーザの自宅住所を識別し、電子通信のコンテンツを解析することにより、自宅住所以外の住所(例えば、イタリアの目的地のミラノ)を識別してもよい。自宅住所以外の住所を識別することに応答して、メディアガイダンスアプリケーションは、第2の地理的場所が自宅住所以外の住所であると判定してもよい(例えば、イタリアのミラノでのコンテンツ制限をチェックできるようにしてもよい)。
【0022】
メディアガイダンスアプリケーションは、同様に、任意の電子通信102を処理してもよい。例えば、情報は、カレンダエントリ、MMSメッセージ、ユーザ入力インターフェース(ユーザ入力インターフェースは、
図2~5に関して後述されている)によって検出された別のユーザとの音声通信、または任意の他の通信から解析されてもよい。解析は、テキストを、既知の単語のデータベースと比較することによって生じてもよく、既知の単語は、旅行を示し、例えば、国、州、および都市名、航空会社名、鉄道会社名、および旅行を示す任意の他の単語等を示す。解析は同様に、クレジットカード、銀行、および購入申込書(旅行が購入されたことを示し得るもの)に基づいて、かつ他のどのような手段によって生じてもよい。
【0023】
いくつかの実施形態では、検出(例えば、ユーザがミラノに旅行する予定であることの検出)に応答して、メディアガイダンスアプリケーションは、ユーザが消費するつもりである複数のストリーミングメディアを示すユーザのプロファイルによって示されるプレイリストにアクセスしてもよい。例えば、ユーザは、メディアストリーミングサービス(例えば、音楽ストリーミングのためのスポティファイ、ビデオストリーミングのためのネットフリックス)または集約サービス、すなわち、ユーザが他のメディアストリーミングサービスからストリーミングメディアにアクセスすることができるサービスに加入していてもよい。ビデオストリーミングサービスは、一般的に、ユーザが、ユーザが近い将来に視聴することを所望するメディアのリストであるウォッチリストを追加することを可能にする。ビデオストリーミングサービスおよび他のビデオサービスはまた、ユーザが近い将来に購入することを所望するメディアを示すウィッシュリストも記述する。プレイリストはまた、多くの場合、ビデオサービスにおいてだけではなく、音楽サービスにおいても使用され、プレイリストは、規定された順序で近い将来に消費することをユーザが所望するメディアを示す。
【0024】
これらのリストのいずれかを使用して、ユーザは、先を見越して、将来に消費することを所望するメディアのリストを維持してもよい。その代わりに、プロファイルは、ユーザが将来に消費することを所望する可能性が高いメディアを示してもよい。例えば、プロファイルは、ユーザが、ほとんどの場合、あるシリーズのエピソードを、それらのエピソードが利用可能になってから数日以内に視聴することを示してもよく、またはユーザがシリーズのいくつかのエピソードの視聴を開始していることから、シリーズの残りのエピソードに対する継続したアクセスを所望する可能性が高いことを示してもよい。
【0025】
これらのリストに基づいて、またはユーザのプロファイル内の情報に基づいて、メディアガイダンスアプリケーションは、ユーザが、特定の番組を楽しんでいるが、ユーザの旅行のせいで、それをストリーミング配信することが不可能となるおそれがあると判定してもよい。例えば、いくつかの実施形態では、メディアガイダンスアプリケーションは、複数のストリーミングメディアの各ストリーミングメディアに対応するデータをデータベースと比較することにより、複数のストリーミングメディアの各ストリーミングメディアが第2の地理的場所においてユーザにとってアクセス可能であるかどうかを判定してもよい。データベースと比較され得るデータは、メディアに対応する任意のタイプのデータ、例えば、タイトル、制作会社、配信会社、またはメディアストリーミングプロバイダ等のメディアプロバイダによってコンテンツ制限のための基礎として使用され得る任意の他のデータ等であってもよい。
【0026】
いくつかの実施形態では、複数のストリーミングメディアは、特定のストリーミングメディアプロバイダ(例えば、ストリーミングビデオを提供するネットフリックス、またはストリーミング音楽を提供するスポティファイ)と関連付けられている。例えば、ネットフリックスのようなメディアストリーミングプロバイダは、異なるコンテンツを異なる国の者に提供する。コンテンツが異なるのは、多くの場合、メディアの所有者によるコンテンツ配信にかけられているライセンス制限によるものである。したがって、データベースは、メディアとメディアが利用可能または利用不可能である種々の国および場所との間の関連付け等、特定のストリーミングメディアプロバイダに関する地理的コンテンツ制限を示してもよい。メディアガイダンスアプリケーションは、複数のメディアのサブセットが第2の地理的場所においてユーザにとってアクセス可能またはアクセス不可能であると判定するとき、サブセットのメディアが第2の地理的場所において利用可能であるとして、または制限されているとして参照データベース内で示されていることを識別してもよい。データベース動作は、
図2~5に関してさらに詳細に後述される。
【0027】
メディアガイダンスアプリケーションが、メディアのサブセットがユーザの目的地(例えば、イタリアのミラノ)において利用不可能であると判定すると、メディアガイダンスアプリケーションは、ユーザに、アラート104を用いて、本事実を警告してもよい。アラート104は、メディアが目的地場所において利用不可能であることを示してもよい。電子通信102が、ユーザが複数の目的地に旅行する予定であることを示す場合、アラート104は、複数の場所でのコンテンツ制限およびアクセス可能性を示してもよい。さらに、メディアガイダンスアプリケーションは、選択可能オプション106を、アラート104と同時に(またはアラート104と別個に)、所与の目的地においてアクセス不可能となるであろうメディアをダウンロードするオプションを伴って表示のために生成してもよい。ダウンロード動作および機能は、さらに詳細に後述されている。
【0028】
いくつかの実施形態では、メディアガイダンスアプリケーションは、複数のメディアのサブセットが第2の地理的場所においてユーザにとってアクセス不可能であると判定してもよい。例えば、ユーザが、ニューヨークにおいてストリーミングで利用可能な10のビデオアセットを楽しんでいるが、そのうちの2つが、ミラノにおいて利用不可能である場合、メディアガイダンスアプリケーションは、ミラノにおいて利用不可能である2つが第2の地理的場所においてユーザにとってアクセス不可能であるメディアのサブセットを形成すると判定してもよい。サブセットが第2の地理的場所においてユーザにとってアクセス不可能であると判定したことに応答して、メディアガイダンスアプリケーションは、サブセットの各メディアをダウンロードしてもよい。例えば、メディアガイダンスアプリケーションは、アップルのiTunesショップ等のインターネットビデオショップから2つのビデオアセットのダウンロード可能バージョンを特定し、ダウンロード可能バージョンをユーザが所有するデバイスにダウンロードしてもよい。このように、ミラノにおけるストリーミング配信制限はユーザがダウンロードされたビデオにアクセスすることを妨げるおそれはないので、ユーザは、ダウンロードされたビデオをミラノに携行し、中断なく、ダウンロードされたビデオを消費してもよい。
【0029】
いくつかの実施形態では、メディアガイダンスアプリケーションは、サブセットの各メディアをダウンロードするとき、その前に、ユーザが所有するユーザとともに移動する複数のユーザ機器のうちの最も好適なユーザ機器を識別してもよい。例えば、ユーザは、ユーザ機器100に加え、多くのユーザ機器を所有してもよい。ユーザは、携帯電話、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、スマートウォッチ等のウェアラブルデバイス、テレビ機器などを所有してもよい。これらのユーザ機器はそれぞれ、種々のサイズ、重量、メモリ、および能力属性を有し得る。例えば、タブレットコンピュータは、ビデオアセットの視聴のために小型で軽量かつ優れた画面を有し得るが、また、限定された容量を有し、多くのダウンロードされたビデオアセットをそのメモリ内に保持することが可能ではない場合がある。このようにして、メディアガイダンスアプリケーションは、その後、サブセットの各メディアを最も好適なユーザ機器にダウンロードしてもよい。
【0030】
最も好適なユーザ機器は、客観的データ、例えば、ポータブルデバイスが全ての所望のメディアアセットをダウンロードされた形態で携行可能であること、もしくはポータブルデバイスがメディアを最適フォーマット(例えば、HDまたは4K)で表示可能であること等に基づいて判定されてもよいし、または主観的データ、例えば、ユーザの好み等に基づいて判定されてもよい。最も好適なデバイスの選択は、2010年4月30日に出願され、米国特許出願公開第2010/0211636号として公開され、現在取り下げられている、米国特許出願第12/771,502号と、2014年7月1日に発行された米国特許第8,769,578号とにさらに詳細に説明されており、それぞれ、参照することによってその全体として本明細書に組み込まれる。
【0031】
いくつかの実施形態では、メディアガイダンスアプリケーションは、サブセットの各メディアをダウンロードするとき、その前に、サブセットの各メディアをダウンロードするためにユーザが所有する複数のユーザ機器の1つのユーザ機器を設定に基づいて判定してもよい(これは、最も好適なデバイスに基づいてそれを行うこととは対照的である)。設定は、ユーザによって指定されてもよい。例えば、ユーザは、旅行に携行することを好むユーザ機器をメディアがダウンロードされるべきユーザ機器として指定しておいてもよい。メディアガイダンスアプリケーションは、その後、サブセットの各メディアをユーザ機器にダウンロードしてもよい。設定はまた、メディアガイダンスアプリケーションによって自動的に判定されてもよい。例えば、メディアガイダンスアプリケーションは、以前のアクティビティに基づいて、設定を適用してもよい(例えば、ユーザが、その過去3回の旅行に所与のデバイスを選択している場合、メディアガイダンスアプリケーションは、次にユーザが旅行するときに、メディアをダウンロードするために所与のデバイスを自動的に選択してもよい)。
【0032】
いくつかの実施形態では、ユーザ機器は、例えば、ハードドライブ限界、例えば、タブレットコンピュータの限定されたハードドライブ空間等に起因して、サブセットの各メディアを記憶するのに十分な容量を有していない場合がある。メディアガイダンスアプリケーションは、こういう場合は、プロファイルに示される好みに基づいて、記憶するためのサブセットの部分を自動的に選択してもよい。例えば、ユーザが、アクション映画を好む場合、メディアガイダンスアプリケーションは、アクション映画を他のメディアの代わりにダウンロードするのに限定された記憶装置を使用してもよい。好みが、プロファイルに示されていない場合、メディアガイダンスアプリケーションは、他のどのような要因、例えば、ダウンロードされるメディアアセットの数を最大にすること等に基づいてどのメディアをダウンロードすべきかを判定してもよい。さらに、メディアガイダンスアプリケーションは、より多くのダウンロード可能メディアが、選択されたユーザ機器に適合することを確実にするために、ダウンロード可能メディアのより低い品質のバージョンを探してもよい。
【0033】
いくつかの実施形態では、ユーザ機器が、サブセットの各メディアを記憶するのに十分な容量を有していないとき、メディアガイダンスアプリケーションは、ユーザ機器がサブセットの各メディアを記憶するのに十分な容量を有していないことを示すユーザへのアラート(例えば、アラート104)を表示のために生成し、記憶するためのサブセット(例えば、ユーザが好む特定のメディア)の部分の選択をユーザから受信してもよい。情報は、情報ウィンドウ108のものに類似した情報を持つものでもよく、所与の場所において利用可能なメディアのリストを含んでいる。情報ウィンドウ108は、サブセットを示し、メディアガイダンスアプリケーションが、どの部分が記憶されるべきかのユーザ選択を受信するように双方向性であってもよい。選択を受信することに応答して、メディアガイダンスアプリケーションは、サブセットの部分をダウンロードしてもよい。その部分は、代替として、ユーザの好み等の任意の要因に基づいて、またはメディアが無料または他のメディアコストより比較的に安価であるかどうかに基づいて自動的に選択されてもよい。
【0034】
いくつかの実施形態では、メディアガイダンスアプリケーションは、サブセットが第2の地理的場所においてユーザにはアクセス不可能であると判定することに応答して、複数のストリーミングメディアの各ストリーミングメディアに対応する個別のダウンロード可能ファイルが、ダウンロードするために利用可能である個別の場所を識別することに進んでもよい。例えば、メディアガイダンスアプリケーションは、ストリーミングメディアにはアップルのiTunesストア等の特定のオンラインストアからダウンロード可能な形態にて利用可能なものもあれば、(例えば、所与のウェブサイト上での販売促進に起因して)無料でダウンロード可能な形態にて利用可能なものもあると判定してもよい。メディアガイダンスアプリケーションは、個別のダウンロード可能ファイルが金銭の支払を伴わずに利用可能である場合、これらのダウンロード可能ファイルを自動的にダウンロードしてもよい。
【0035】
いくつかの実施形態では、個別のダウンロード可能ファイルが購入を要求する場合、メディアガイダンスアプリケーションは、(例えば、アラート104または選択可能オプション106を用いて)ユーザに、ユーザが個別のダウンロード可能ファイルの購入を認可するかどうかに関して指示を求めてもよい。メディアガイダンスアプリケーションは、その後、ユーザが個別のダウンロード可能ファイルの購入を所望するかどうかのユーザ選択を受信してもよい。その代わりに、またはそれに加えて、メディアガイダンスアプリケーションは、所与のメディアがダウンロードされるべきかどうかを自動的に決定するデフォルト設定またはユーザ入力設定を有してもよい。例えば、ユーザは、メディアを取得するのにかかる金額が閾値金額を下回る場合、またはサブセットの全体を取得するのにかかる金額が閾値金額を下回る場合、メディアが、自動的にダウンロードされてもよく、そうでない場合、ダウンロードされないか、またはユーザが許可を求められるかのいずれかとなるべきであることを示してもよい。この目的を達成するために、メディアガイダンスアプリケーションは、ダウンロード可能メディアファイルを入手する最低コスト法を見つけてもよい。メディアを入手する最低コスト法の見つけ方は、米国特許出願公開第2014/0007146号として公開された、2012年6月27日に出願され、現在係属中の米国特許出願第13/535,053号に記載されており、その内容は、参照することによってその全体として本明細書に組み込まれる。
【0036】
いくつかの実施形態では、メディアガイダンスアプリケーションは、ユーザが、ほとんどの場合、メディアを友人または家族と一緒に視聴すると判定してもよい。メディアガイダンスアプリケーションは、アラート104を表示のために生成するとき、友人または家族の見るリストまたは将来的視聴傾向を考慮し、友人または家族の視聴傾向をアラート104内に組み込んでもよい。
【0037】
いくつかの実施形態では、メディアガイダンスアプリケーションは、ユーザが旅行するとき、ユーザが制限されたコンテンツを携行することを可能とするが、コンテンツが制限された地理的場所においてユーザがコンテンツを消費することを防止してもよい。メディアガイダンスアプリケーションは、コンテンツが制限されている地理的場所(例えば、イタリアのミラノ)にユーザが進入したことを検出し、それに応答して、メディアガイダンスアプリケーションは、ユーザがイタリアのミラノにいる間はアクセス不可能であるデバイスの一部内にメディアを記憶してもよいし、またはユーザがイタリアのミラノにいる間は単にそのメディアへのアクセスを無効にしてもよい。
【0038】
いくつかの実施形態では、メディアガイダンスアプリケーションは、制限されたコンテンツを第1の場所においてダウンロードすることを控え、制限されたコンテンツに類似する置換コンテンツをダウンロードしてもよいし、またはユーザのプレイリストの他のコンテンツをダウンロードしてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、メディアコンテンツは、ライセンス制限に起因して所与の国では利用不可能であり得る。但し、いくつかのシナリオ(考えられる状況)では、いくつかのメディアコンテンツは、単に、利用不可能であるというよりはむしろ、いくつかの地理的場所では、実際には、違法であり得る。これらのシナリオでは、メディアガイダンスアプリケーションは、利用不可能なコンテンツを自動的にダウンロードするが、制限された(例えば、違法)コンテンツをダウンロードすることを控えてもよい。
【0039】
所与のコンテンツ配信システムではどれもユーザに利用可能なコンテンツの量はかなりの量であり得る。その結果、多くのユーザは、ユーザがコンテンツの選択を効率的にナビゲートし、要求するかもしれないコンテンツを容易に識別することを可能にするインターフェースを通したメディアガイダンスの形態を要求している。そのようなガイダンスを提供するアプリケーションは、本明細書では、双方向メディアガイダンスアプリケーションと称されるが、時として、メディアガイダンスアプリケーションまたはガイダンスアプリケーションと称されることもある。
【0040】
双方向メディアガイダンスアプリケーションは、ガイダンスを提供するコンテンツに応じて種々の形態をとってもよい。典型的なタイプのメディアガイダンスアプリケーションの1つは、双方向テレビ番組ガイドである。双方向テレビ番組ガイド(時として、電子番組ガイドと称される場合もある)は、とりわけ、ユーザが、多くのタイプのコンテンツまたはメディアアセット間をナビゲートし、それを特定することが可能である、公知のガイダンスアプリケーションである。双方向メディアガイダンスアプリケーションは、ユーザが、コンテンツ間をナビゲートし、コンテンツを特定し、選択することを可能にするグラフィカルユーザインターフェース画面を生成してもよい。本明細書で参照されるように、用語「メディアアセット」および「コンテンツ」とは、電子的に消費可能なユーザアセット、例えば、テレビ番組、ならびに有料番組、オンデマンド番組(ビデオオンデマンド(VOD)システムにおけるようなもの)、インターネットコンテンツ(例えば、ストリーミングコンテンツ、ダウンロード可能コンテンツ、ウェブキャスト等)、ビデオクリップ、オーディオ、コンテンツ情報、写真、回転画像、ドキュメント、プレイリスト、ウェブサイト、記事、書籍、電子書籍、ブログ、チャットセッション、ソーシャルメディア、アプリケーション、ゲーム、および/または任意の他のメディアもしくはマルチメディア、および/またはそれらの組み合わせを意味すると理解されたい。ガイダンスアプリケーションはまた、ユーザが、コンテンツ間をナビゲートし、コンテンツを特定することを可能にする。本明細書で参照されるように、用語「マルチメディア」とは、前述の少なくとも2つの異なるコンテンツ形態、例えば、テキスト、オーディオ、画像、ビデオ、または双方向コンテンツ形態を利用するコンテンツを意味すると理解されたい。コンテンツは、ユーザ機器デバイスによって、録画、再生、表示、またはアクセスされてもよいが、また、ライブパーフォーマンスの一部であることも可能である。
【0041】
本明細書で議論される実施形態のいずれかを行うためのメディアガイダンスアプリケーションおよび/または任意の命令は、コンピュータ可読媒体上にエンコードされてもよい。コンピュータ可読媒体は、データを記憶することが可能な任意のメディアを含む。コンピュータ可読媒体は、限定ではないが、電気または電磁信号の伝搬を含む、一過性のものであってもよく、または限定されるものではないが、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、USBドライブ、DVD、CD、メディアカード、レジスタメモリ、プロセッサキャッシュ、ランダムアクセスメモリ(「RAM」)等の揮発性および不揮発性コンピュータメモリまたは記憶デバイスを含む非一過性のものであってもよい。
【0042】
インターネット、モバイルコンピューティング、および高速無線ネットワークの出現に伴って、ユーザは、従来は使用しなかったユーザ機器デバイス上でメディアにアクセスするようになっている。本明細書で参照されるように、語句「ユーザ機器デバイス」、「ユーザ機器」、「ユーザデバイス」、「電子デバイス」、「電子機器」、「メディア機器デバイス」、または「メディアデバイス」は、テレビ、スマートTV、セットトップボックス、衛星テレビに対応するための統合型受信機デコーダ(IRD)、デジタル記憶デバイス、デジタルメディア受信機(DMR)、デジタルメディアアダプタ(DMA)、ストリーミングメディアデバイス、DVDプレーヤ、DVDレコーダ、接続型DVD、ローカルメディアサーバ、BLU-RAY(登録商標)プレーヤ、BLU-RAY(登録商標)レコーダ、パーソナルコンピュータ(PC)、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、ウェブTVボックス、パーソナルコンピュータテレビ(PC/TV)、PCメディアサーバ、PCメディアセンター、ハンドヘルドコンピュータ、固定電話、携帯情報端末(PDA)、携帯電話、ポータブルビデオプレーヤ、ポータブル音楽プレーヤ、ポータブルゲーム機、スマートフォン、または任意の他のテレビ機器、コンピューティング機器、もしくは無線デバイス、および/またはそれらの組み合わせ等の前述のコンテンツにアクセスするための任意のデバイスを意味すると理解されたい。いくつかの実施形態では、ユーザ機器デバイスは、正面画面および裏面画面、複数の正面画面、または複数の角度付き画面を有してもよい。いくつかの実施形態では、ユーザ機器デバイスは、正面カメラおよび/または背面カメラを有してもよい。これらのユーザ機器デバイス上で、ユーザは、テレビを通して利用可能な同一のコンテンツ間をナビゲートし、それを特定することが可能であってもよい。その結果として、メディアガイダンスは、これらのデバイス上でも利用可能であってもよい。提供されるガイダンスは、テレビのみを通して利用可能なコンテンツ、他のタイプのユーザ機器デバイスのうちの1つ以上のもののみを通して利用可能なコンテンツ、またはテレビおよび他のタイプのユーザ機器デバイスのうちの1つ以上のものの両方を通して利用可能なコンテンツのためのものであってもよい。メディアガイダンスアプリケーションは、ユーザ機器デバイス上で、オンラインアプリケーションとして提供されてもよく(例えば、ウェブサイト上で提供されてもよく)、もしくは独立型アプリケーションまたはクライアントとして提供されてもよい。メディアガイダンスアプリケーションを実装し得る種々のデバイスおよびプラットフォームは、以下でより詳細に説明される。
【0043】
メディアガイダンスアプリケーションの機能の1つは、メディアガイダンスデータをユーザに提供することである。本明細書で参照されるように、語句「メディアガイダンスデータ」または「ガイダンスデータ」は、コンテンツに関連する任意のデータ、またはガイダンスアプリケーションを動作させる際に使用されるデータを意味すると理解されたい。例えば、ガイダンスデータは、番組情報、ガイダンスアプリケーション設定、ユーザの好み、ユーザプロファイル情報、メディアリスト項目、メディア関連情報(例えば、放送時間、放送チャンネル、タイトル、内容、評価情報(例えば、ペアレンタルコントロール評価、批評家の評価等)、ジャンルまたはカテゴリ情報、俳優情報、放送会社またはプロバイダのロゴのロゴデータ等)、メディア形式(例えば、標準解像度、高解像度、3D等)、オンデマンド情報、ブログ、ウェブサイト、およびユーザが所望のコンテンツ選択間をナビゲートし、それを特定するために役立つ、任意の他のタイプのガイダンスデータを含んでもよい。
【0044】
図2~3は、メディアガイダンスデータを提供するために使用され得る例証的表示画面を示す。
図2~3に示される表示画面は、任意の好適なユーザ機器デバイスまたはプラットフォーム上に実装されてもよい。
図2~3の表示は、フル画面表示として図示されているが、それらはまた、表示されているコンテンツ上に完全または部分的に重ね合わせられてもよい。ユーザは、表示画面に提供された選択可能なオプション(例えば、メニューオプション、リスト項目オプション、アイコン、ハイパーリンク等)を選択することによって、もしくはリモートコントロールまたは他のユーザ入力インターフェースもしくはデバイス上の専用ボタン(例えば、GUIDE「ガイド」ボタン)を押下することによって、コンテンツ情報へのアクセスの要望を指示してもよい。ユーザの指示に応答して、メディアガイダンスアプリケーションは、グリッド内の時間およびチャンネル別、時間別、チャンネル別、ソース別、コンテンツタイプ別、カテゴリ別(例えば、映画、スポーツ、ニュース、子供向け、または他の番組カテゴリ)、または他の所定の、ユーザ定義の、もしくは他の編成基準等のいくつかの方法のうちの1つにおいて編成されたメディアガイダンスデータを伴う表示画面を提供してもよい。
【0045】
図2は、単一表示内で異なるタイプのコンテンツへのアクセスも可能にする、時間およびチャンネル別に配列された番組リスト項目表示200の例証的グリッドを示す。表示200は、(1)チャンネル/コンテンツタイプ識別子204の列および(2)時間識別子206の行を持つグリッド202を含んでもよく、(1)チャンネル/コンテンツタイプ識別子204の列では、各チャンネル/コンテンツタイプ識別子(列内のセル)は利用可能な異なるチャンネルまたはコンテンツのタイプを特定しており、および(2)時間識別子206の行では、各時間識別子(行内のセル)は番組の時間帯を特定している。グリッド202も、番組リスト項目208等の番組リストのセルを含み、グリッド202では、各リスト項目は、チャンネルおよび時間に関連付けられたリスト項目上に設けられている番組のタイトルを提供する。ユーザ入力デバイスを用いて、ユーザは、ハイライト領域210を移動させることによって番組リスト項目を選択することができる。ハイライト領域210によって選択される番組リスト項目に関する情報が番組情報領域212内に提供されてもよい。領域212は、例えば、番組タイトル、番組内容、番組が提供される時間(該当する場合)、番組が放送されるチャンネル(該当する場合)、番組の評価、および他の所望の情報を含んでもよい。
【0046】
線形番組(例えば、所定の時間に複数のユーザ機器デバイスに伝送されるようにスケジューリングされ、スケジューリングに従って提供されるコンテンツ)へのアクセスの提供に加え、メディアガイダンスアプリケーションは、非線形番組(例えば、任意の時間においてユーザ機器デバイスにアクセス可能であって、スケジューリングに従って提供されるものではないコンテンツ)へのアクセスも提供する。非線形番組は、オンデマンドコンテンツ(例えば、VOD)、インターネットコンテンツ(例えば、ストリーミングメディア、ダウンロード可能メディア等)、ローカルに記憶したコンテンツ(例えば、前述の任意のユーザ機器デバイスまたは他の記憶デバイス上に記憶されたコンテンツ)、または時間的制約のない他のコンテンツを含む異なるコンテンツソースからのコンテンツを含んでもよい。オンデマンドコンテンツは、映画または特定のコンテンツプロバイダ(例えば、「ザ ソプラノス(The Sopranos)」や「カーブ ユア エンシュージアズム(Curb Your Enthusiasm)」を提供するHBOオンデマンド(HBO On Demand))によって提供される任意の他のコンテンツを含んでもよい。HBO ON DEMANDは、タイム ワーナー カンパニー エル ピーらによって所有されるサービスマークであり、THE SOPRANOSおよびCURB YOUR ENTHUSIASMは、ホーム ボックス オフィス インクによって所有される商標である。インターネットコンテンツは、チャットセッションまたはウェブキャスト等のウェブイベント、もしくはインターネットウェブサイトまたは他のインターネットアクセス(例えば、FTP)を通して、ストリーミングコンテンツまたはダウンロード可能なコンテンツとしてオンデマンドで利用可能なコンテンツを含んでもよい。
【0047】
グリッド202は、オンデマンドリスト項目214、録画コンテンツリスト項目216、およびインターネットコンテンツリスト項目218を含む非線形番組のメディアガイダンスデータを提供してもよい。異なるタイプのコンテンツソースからの、コンテンツのためのメディアガイダンスデータを組み合わせている表示は、時として、「混合メディア」表示と称されることもある。表示200とは異なる、表示され得るメディアガイダンスデータのタイプの種々の配列(例えば、録画および放送リスト項目のみの表示、オンデマンドおよび放送リスト項目のみの表示等)は、ユーザ選択またはガイダンスアプリケーション定義に基づいてもよい。例証されるように、リスト項目214、216、および218は、これらのリスト項目の選択が、それぞれ、オンデマンドリスト項目、録画リスト項目、またはインターネットリスト項目専用の表示にアクセスできることを示すように、グリッド202内に表示される時間ブロック全体に及ぶように示されている。いくつかの実施形態では、これらのコンテンツタイプのリスト項目は、グリッド202に直接含まれてもよい。ユーザがナビゲーションアイコン220のうちの1つを選択することに応答して、付加的メディアガイダンスデータが表示されてもよい(ユーザ入力デバイス上の矢印キーを押下することは、ナビゲーションアイコン220を選択するのと同様な方法で表示に影響を及ぼしてもよい)。
【0048】
表示200はまた、ビデオ領域222、およびオプション領域226を含んでもよい。ビデオ領域222は、ユーザが、現在利用可能である、今後利用可能となる、またはユーザに利用可能であった番組を視聴および/またはプレビューすることを可能にしてもよい。ビデオ領域222のコンテンツは、グリッド202に表示されるリスト項目のうちの1つに対応するか、またはそれから独立していてもよい。ビデオ領域を含むグリッド表示は、時として、ピクチャインガイド(PIG)表示と称されることもある。PIG表示およびそれらの機能は、2003年5月13日発行のSatterfieldらの米国特許第6,564,378号、および2001年5月29日発行のYuenらの米国特許第6,239,794号でさらに詳細に説明されており、それらは全体として参照することによって本明細書に組み込まれる。PIG表示は、本明細書に説明される実施形態の他のメディアガイダンスアプリケーション表示画面に含まれてもよい。
【0049】
オプション領域226は、ユーザが、異なるタイプのコンテンツ、メディアガイダンスアプリケーション表示、および/またはメディアガイダンスアプリケーション特徴にアクセスすることを可能にしてもよい。オプション領域226は、ディプレイ200(および本明細書に説明される他の表示画面)の一部であってもよく、もしくは画面上のオプションを選択すること、またはユーザ入力デバイス上の専用または割当可能ボタンを押下することによって、ユーザによって呼び出されてもよい。オプション領域226内の選択可能オプションは、グリッド202内の番組リスト項目に関連する特徴に関してもよく、またはメインメニュー表示から利用可能なオプションを含んでもよい。番組リスト項目に関連する特徴は、番組を受信する他の放送時間または他の方法を検索すること、番組を録画すること、番組の連続録画を有効化すること、番組および/またはチャンネルをお気に入りとして設定すること、番組を購入すること、もしくは他の特徴を含んでもよい。メインメニュー表示から利用可能なオプションは、検索オプション、VODオプション、ペアレンタルコントロールオプション、インターネットオプション、クラウドベースのオプション、デバイス同期オプション、第2の画面デバイスオプション、種々のタイプのメディアガイダンスデータ表示にアクセスするためのオプション、プレミアムサービスを購読するためのオプション、ユーザのプロファイルを編集するためのオプション、ブラウザオーバーレイにアクセスするためのオプション、もしくは他のオプションを含んでもよい。
【0050】
メディアガイダンスアプリケーションは、ユーザの好みに基づいて個人向けにされてもよい。個人向けにされたメディアガイダンスアプリケーションは、ユーザが、表示および特徴をカスタマイズして、個人向にけされた「体験」をメディアガイダンスアプリケーションとともに生成することを可能にする。この個人向けにされた体験は、ユーザがこれらのカスタマイズを入力できるようにすることによって、および/またはメディアガイダンスアプリケーションがユーザ活動を監視することによって種々のユーザの好みを判定することによって生成されてもよい。ユーザは、ガイダンスアプリケーションにログインすることによって、またはその他の方法でガイダンスアプリケーションに対して自らを特定することによって、それらの個人向けにされたガイダンスアプリケーションにアクセスしてもよい。メディアガイダンスアプリケーションのカスタマイズは、ユーザプロファイルに従って作成されてもよい。カスタマイズは、提示方式(例えば、表示の色方式、テキストのフォントサイズ等)、表示されるコンテンツのリスト項目の態様(例えば、HDTV番組のみまたは3D番組のみ、お気に入りチャンネル選択に基づいたユーザ指定の放送チャンネル、チャンネルの表示の並び替え、推奨コンテンツ等)、所望の録画特徴(例えば、特定のユーザに対する録画または連続録画、録画品質等)、ペアレンタルコントロール設定、インターネットコンテンツのカスタマイズされた提示(例えば、ソーシャルメディアコンテンツ、電子メール、電子的に配信された記事等の提示)、および他の所望のカスタマイズを変更させることを含んでもよい。
【0051】
メディアガイダンスアプリケーションは、ユーザが、ユーザプロファイル情報を提供することを可能にしてもよく、またはユーザプロファイル情報を自動的にコンパイルしてもよい。メディアガイダンスアプリケーションは、例えば、ユーザがアクセスするコンテンツ、および/またはユーザがガイダンスアプリケーションと行い得る他の情報とのやりとりを監視してもよい。加えて、メディアガイダンスアプリケーションは、特定のユーザに関連する他のユーザプロファイルの全体または一部を(例えば、www.allrovi.com等のユーザがアクセスするインターネット上の他のウェブサイトから、ユーザがアクセスする他のメディアガイダンスアプリケーションから、ユーザがアクセスする他の双方向アプリケーションから、ユーザの別のユーザ機器デバイスから、その他のものから)取得し、および/またはメディアガイダンスアプリケーションがアクセスし得る他のソースから、ユーザに関する情報を取得してもよい。結果として、ユーザの異なるユーザ機器デバイスにわたって、統一されたガイダンスアプリケーション体験をユーザに提供することができる。このタイプのユーザ体験は、
図5に関連して、以下でより詳細に説明される。付加的な個人向けにされたメディアガイダンスアプリケーション特徴は、2005年7月11日出願のEllisらの米国特許出願第2005/0251827号、2007年1月16日出願のBoyerらの米国特許出願第7,165,098号、および2002年2月21日出願のEllisらの米国特許出願第2002/0174430号でさらに詳細に説明されており、それらは全体として参照することにより本明細書に組み込まれる。
【0052】
メディアガイダンスを提供するための別の表示配列が、
図3に示されている。ビデオモザイク表示300は、コンテンツのタイプ、ジャンル、および/または他の編成基準に基づいて編成されたコンテンツ情報のための選択可能オプション302を含む。表示300では、テレビリスト項目オプション304が選択され、これにより、リスト項目306、308、310、および312を放送番組リスト項目として提供している。表示300では、リスト項目は、カバーアート、コンテンツからの静止画像、ビデオクリップのプレビュー、コンテンツからのライブビデオ、またはリスト項目中にメディアガイダンスデータによって記述されているコンテンツをユーザに示す他のタイプのコンテンツを含むグラフィック画像を提供してもよい。グラフィックリスト項目のそれぞれはまた、リスト項目と関連付けられたコンテンツに関するさらなる情報を提供するように、テキストを伴ってもよい。例えば、リスト項目308は、メディア部分314およびテキスト部分316を含む2以上の部分を含んでもよい。メディア部分314および/またはテキスト部分316は、コンテンツをフル画面で見るために、またはメディア部分314に表示されたコンテンツに関連する情報を見るために(例えば、ビデオが表示されているチャンネルのリストを見るために)、選択可能であってもよい。
【0053】
表示300中のリスト項目は、異なるサイズである(すなわち、リスト項目306は、リスト項目308、310、および312より大きい)が、必要であれば、全リスト項目が同一のサイズであってもよい。リスト項目は、コンテンツプロバイダの所望に応じて、またはユーザの好みに基づいて、ユーザに関心の程度を示すために、または、あるコンテンツを強調するために、異なるサイズであるか、またはグラフィックが強調されてもよい。コンテンツリストをグラフィック的に強調するための種々のシステムおよび方法は、例えば、全体として参照することにより本明細書に組み込まれる、2009年11月12日に出願されたYatesの米国特許出願公開第2010/0153885号で議論されている。
【0054】
ユーザは、そのユーザ機器デバイスのうちの1つ以上のものから、コンテンツおよびメディアガイダンスアプリケーション(および前述されかつ後述されている表示画面)にアクセスしてもよい。
図4は、例証的ユーザ機器デバイス400の汎用実施形態を示す。ユーザ機器デバイスのより具体的な実装は、
図5に関連して以下で議論される。ユーザ機器デバイス400は、入出力(以下「I/O」)パス402を介してコンテンツおよびデータを受信してもよい。I/Oパス402は、処理回路406および記憶装置408を含む制御回路404に、コンテンツ(例えば、放送番組、オンデマンド番組、インターネットコンテンツ、ローカルエリアネットワーク(LAN)または広域ネットワーク(WAN)を経由して利用可能なコンテンツ、および/または他のコンテンツ)およびデータを提供してもよい。制御回路404は、I/Oパス402を使用して、コマンド、要求、および他の好適なデータを送受信するために使用されてもよい。I/Oパス402は、制御回路404(具体的には、処理回路406)を1つ以上の通信パス(以下で説明される)に接続してもよい。I/O機能は、これらの通信パスのうちの1つ以上のものによって提供されてもよいが、図面が複雑になり過ぎることを回避するため、
図4では単一パスとして示されている。
【0055】
制御回路404は、処理回路406等の任意の好適な処理回路に基づいてもよい。本明細書で参照されるように、処理回路とは、1つ以上のマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、プログラマブル論理デバイス、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)等に基づく回路を意味すると理解され、マルチコアプロセッサ(例えば、デュアルコア、クアドコア、ヘクサコア、または任意の好適な数のコア)またはスーパーコンピュータを含んでもよい。いくつかの実施形態では、処理回路は、複数の別個のプロセッサまたは処理ユニット、例えば、複数の同一のタイプの処理ユニット(例えば、2つのIntel Core i7プロセッサ)または複数の異なるプロセッサ(例えば、Intel Core i5プロセッサおよびIntel Core i7プロセッサ)にわたって分散されてもよい。いくつかの実施形態では、制御回路404は、メモリ(すなわち、記憶装置408)に記憶されたメディアガイダンスアプリケーションのために命令を実行する。具体的には、制御回路404は、メディアガイダンスアプリケーションによって、前述および後述の機能を行うように命令されてもよい。例えば、メディアガイダンスアプリケーションは、制御回路404に、メディアガイダンス表示を生成するための命令を提供してもよい。いくつかの実装では、制御回路404によって行われるいかなるアクションもメディアガイダンスアプリケーションから受信した命令に基づいてもよい。
【0056】
クライアントサーバに基づく実施形態では、制御回路404は、ガイダンスアプリケーションサーバもしくは他のネットワークまたはサーバと通信するための好適な通信回路を含んでいてもよい。前述の機能性を実行するための命令は、ガイダンスアプリケーションサーバ上に記憶されてもよい。通信回路は、ケーブルモデム、総合デジタル通信網(ISDN)モデム、デジタルサブスクライバ回線(DSL)モデム、電話モデム、イーサネット(登録商標)カード、または他の機器との通信用無線モデム、または任意の他の好適な通信回路を含んでもよい。そのような通信は、インターネットもしくは任意の他の好適な通信ネットワークまたはパスを伴ってもよい(このことは、
図5に関連してさらに詳細に説明される)。加えて、通信回路は、ユーザ機器デバイスのピアツーピア通信、または相互に離れた場所にあるユーザ機器デバイス間での通信を可能にする回路を含んでもよい(以下でさらに詳細に説明されている)。
【0057】
メモリは、制御回路404の一部である記憶装置408として提供される電子記憶デバイスであってもよい。本明細書で参照されるように、語句「電子記憶デバイス」または「記憶デバイス」とは、ランダム-アクセスメモリ、読取専用メモリ、ハードドライブ、光学ドライブ、デジタルビデオディスク(DVD)レコーダ、コンパクトディスク(CD)レコーダ、BLU-RAY(登録商標)ディスク(BD)レコーダ、BLU-RAY(登録商標) 3Dディスクレコーダ、デジタルビデオレコーダ(DVR、時として、パーソナルビデオレコーダと呼ばれる場合もある、またはPVR)、固体デバイス、量子記憶デバイス、ゲームコンソール、ゲームメディア、もしくは任意の他の好適な固定またはリムーバブル記憶デバイス、および/または任意のそれらの組み合わせ等の、電子データ、コンピュータソフトウェア、またはファームウェアを記憶するための任意のデバイスを意味すると理解されたい。記憶装置408は、本明細書に説明される種々のタイプのコンテンツ、ならびに前述のメディアガイダンスデータを記憶するために使用されてもよい。不揮発性メモリも、(例えば、ブートアップルーチンや他の命令を起動するために)使用されてもよい。
図5に関連して説明されるクラウドベースの記憶装置が、記憶装置408を補完するために、または記憶装置408の代わりに使用されてもよい。
【0058】
制御回路404は、ビデオ生成回路および同調回路、例えば、1つ以上のアナログチューナ、1つ以上のMPEG-2デコーダ、または他のデジタルデコード回路、高解像度チューナ、または任意の他の好適な同調もしくはビデオ回路、もしくはそのような回路の組み合わせを含んでもよい。エンコード回路(例えば、無線、アナログ、またはデジタル信号を記憶のためにMPEG信号に変換するためのもの)も設けられていてもよい。制御回路404はまた、コンテンツをユーザ機器400の好ましい出力形式に上方変換および下方変換するためのスケーリング回路を含んでもよい。回路404はまた、デジタルおよびアナログ信号間で変換するためのデジタルからアナログへの変換回路ならびにアナログからデジタルへの変換回路を含んでもよい。同調およびエンコード回路は、コンテンツを受信して表示する、再生する、または録画するために、ユーザ機器デバイスによって使用されてもよい。同調およびエンコード回路はまた、ガイダンスデータを受信するために使用されてもよい。例えば、同調、ビデオ生成、エンコード、デコード、暗号化、解読、スケーリング、およびアナログ/デジタル回路を含む、本明細書に説明される回路は、1つ以上の汎用または特殊プロセッサ上で動作するソフトウェアを使用して実装されてもよい。複数のチューナが、同時同調機能(例えば、視聴および録画機能、ピクチャインピクチャ(PIP)機能、多重チューナ録画機能等)に対処するように提供されてもよい。記憶装置408が、ユーザ機器400とは別のデバイスとして提供される場合、同調およびエンコード回路(複数のチューナを含む)は、記憶装置408と関連付けられてもよい。
【0059】
ユーザは、ユーザ入力インターフェース410を使用して、命令を制御回路404に送信してもよい。ユーザ入力インターフェース410は、任意の好適なユーザインターフェース、例えば、リモートコントロール、マウス、トラックボール、キーパッド、キーボード、タッチ画面、タッチパッド、スタイラス入力、ジョイスティック、音声認識インターフェース、または他のユーザ入力インターフェース等であってもよい。ディスプレイ412は、独立型デバイスとして提供されるか、またはユーザ機器デバイス400の他の要素と統合してもよい。例えば、ディスプレイ412は、タッチスクリーンまたはタッチセンサ式ディスプレイであってもよい。そのような状況では、ユーザ入力インターフェース410は、ディスプレイ412と統合されても、または組み合わせられてもよい。ディスプレイ412は、モニタ、テレビ、モバイルデバイスのための液晶ディスプレイ(LCD)、非晶質シリコンディスプレイ、低温ポリシリコンディスプレイ、電子インクディスプレイ、電気泳動ディスプレイ、アクティブマトリクスディスプレイ、エレクトロウェッティングディスプレイ、電気流体ディスプレイ、ブラウン管ディスプレイ、発光ダイオードディスプレイ、エレクトロルミネセントディスプレイ、プラズマ表示パネル、高性能アドレッシングディスプレイ、薄膜トランジスタディスプレイ、有機発光ダイオードディスプレイ、表面伝導型電子放出素子ディスプレイ(SED)、レーザテレビ、カーボンナノチューブ、量子ドットディスプレイ、干渉変調器ディスプレイ、または視覚的画像を表示するための任意の他の好適な機器のうちの1つ以上のものであってもよい。いくつかの実施形態では、ディスプレイ412は、HDTV対応型であってもよい。いくつかの実施形態では、ディスプレイ412は、3D表示であってもよく、双方向メディアガイダンスアプリケーションおよび任意の好適なコンテンツは、3Dで表示されてもよい。ビデオカードまたはグラフィックカードは、ディスプレイ412への出力を生成してもよい。ビデオカードは、3Dシーンおよび2Dグラフィックのレンダリング加速、MPEG-2/MPEG-4デコード、TV出力、または複数のモニタを接続する能力等の種々の機能をもたらしてもよい。ビデオカードは、制御回路404に関連する前述の任意の処理回路であってもよい。ビデオカードは、制御回路404と統合されていてもよい。スピーカ414は、ユーザ機器デバイス400の他の要素との統合として提供されてもよく、または独立型ユニットであってもよい。ディスプレイ412上に表示されるビデオおよび他のコンテンツのオーディオコンポーネントは、スピーカ414を通して再生されてもよい。いくつかの実施形態では、音声は、音声を処理してスピーカ414を介して出力する受信機(図示せず)に配信されてもよい。
【0060】
ガイダンスアプリケーションは、任意の好適なアーキテクチャを使用して実装されてもよい。例えば、それは、ユーザ機器デバイス400上で完全に実装される、独立型アプリケーションであってもよい。そのようなアプローチでは、アプリケーションの命令は、ローカルに(例えば、記憶装置408に)記憶され、アプリケーションが使用するためのデータは、周期的に(例えば、帯域外フィードから、インターネットリソースから、または別の好適なアプローチを使用して)ダウンロードされる。制御回路404は、記憶装置408からアプリケーションの命令を読み出し、本明細書で議論される表示のいずれかを生成するための命令を処理してもよい。処理された命令に基づいて、制御回路404は、入力が入力インターフェース410から受信されるときにどんなアクションを行うべきかを判定してもよい。例えば、入力インターフェース410が上/下ボタンが選択されたことを示すとき、処理された命令によって表示上でのカーソルの上/下への移動が示されてもよい。
【0061】
いくつかの実施形態では、メディアガイダンスアプリケーションは、クライアントサーバベースのアプリケーションである。ユーザ機器デバイス400上に実装されたシックまたはシンクライアントによって使用するためのデータは、ユーザ機器デバイス400の遠隔にあるサーバに要求を発行することによってオンデマンドで読み出される。クライアントサーバベースのガイダンスアプリケーションの一実施例では、制御回路404は、遠隔サーバによって提供されるウェブページを解釈するウェブブラウザを実行する。例えば、遠隔サーバは、記憶デバイス内にアプリケーションのための命令を記憶してもよい。遠隔サーバは、回路(例えば、制御回路404)を使用して、記憶された命令を処理し、前述および後述の表示を生成してもよい。クライアントデバイスは、遠隔サーバによって生成される表示を受信してもよく、表示の内容を機器デバイス400上でローカルに表示してもよい。このように、命令の処理は、サーバによって遠隔で行われ、その一方、結果として生じる表示は、機器デバイス400上にローカルに提供される。機器デバイス400は、入力インターフェース410を介してユーザからの入力を受信し、対応する表示を処理して生成するために、それらの入力を遠隔サーバに伝送してもよい。例えば、機器デバイス400は、上/下ボタンが入力インターフェース410を介して選択されたことを示す通信を遠隔サーバに伝送してもよい。遠隔サーバは、その入力に従って命令を処理し、入力に対応するアプリケーションの表示(例えば、カーソルを上/下に移動させる表示)を生成してもよい。生成された表示は、その後、ユーザへの提示のために、機器デバイス400に伝送される。
【0062】
いくつかの実施形態では、メディアガイダンスアプリケーションは、ダウンロードされ、インタープリタによって解釈されるか、あるいは(制御回路404によって動作させられる)仮想マシンによって別の方法で動作させられる。いくつかの実施形態では、ガイダンスアプリケーションは、ETVバイナリ交換形式(EBIF)でエンコードされ、好適なフィードの一部として制御回路404によって受信されて、制御回路404上で動作するユーザエージェントによって解釈されてもよい。例えば、ガイダンスアプリケーションは、EBIFアプリケーションであってもよい。いくつかの実施形態では、ガイダンスアプリケーションは、制御回路404によって実行されるローカル仮想マシンまたは他の好適なミドルウェアによって受信されて動作させられる一連のJAVA(登録商標)ベースのファイルによって定義されてもよい。そのような実施形態のうちのいくつか(例えば、MPEG-2または他のデジタルメディアエンコードスキームを採用するもの)では、ガイダンスアプリケーションは、例えば、番組のMPEGオーディオおよびビデオパケットを用いたMPEG-2オブジェクトカルーセルにおいてエンコードされて伝送されてもよい。
【0063】
図4のユーザ機器デバイス400は、ユーザテレビ機器502、ユーザコンピュータ機器504、無線ユーザ通信デバイス506、または非携帯型ゲーム機等のコンテンツにアクセスするために好適な任意の他のタイプのユーザ機器として、
図5のシステム500に実装することができる。簡単にするために、これらのデバイスは、本明細書では総称して、ユーザ機器またはユーザ機器デバイスと称されてもよく、前述のユーザ機器デバイスに実質的に類似してもよい。メディアガイダンスアプリケーションが実装され得るユーザ機器デバイスは、独立型デバイスとして機能してもよく、またはデバイスのネットワークの一部であってもよい。デバイスの種々のネットワーク構成が実装されてもよく、以下でさらに詳細に議論されている。
【0064】
図4に関連して上述されたシステム特徴のうちの少なくともいくつかを利用するユーザ機器デバイスは、もっぱら、ユーザテレビ機器502、ユーザコンピュータ機器504、または無線ユーザ通信デバイス506として分類されている必要はない。例えば、ユーザテレビ機器502は、いくつかのユーザコンピュータ機器504のように、インターネットコンテンツへアクセスすることを可能にするインターネット対応型であってもよく、その一方で、ユーザコンピュータ機器504は、テレビ機器502のように、テレビ番組へアクセスすることを可能にするチューナを含んでもよい。メディアガイダンスアプリケーションはまた、種々の異なるタイプのユーザ機器上で同一レイアウトを有してもよく、またはユーザ機器の表示能力に合わせられてもよい。例えば、ユーザコンピュータ機器504上では、ガイダンスアプリケーションは、ウェブブラウザによってアクセスされるウェブサイトとして提供されてもよい。別の実施例では、ガイダンスアプリケーションは、無線ユーザ通信デバイス506用に縮小されてもよい。
【0065】
システム500では、典型的には、各タイプのユーザ機器デバイスが2つ以上存在するが、図面が複雑になり過ぎることを回避するように、それぞれ1つだけが
図5に示されている。加えて、各ユーザは、2つ以上のタイプのユーザ機器デバイスを利用し、しかも各タイプの2つ以上のユーザ機器デバイスを利用してもよい。
【0066】
いくつかの実施形態では、ユーザ機器デバイス(例えば、ユーザテレビ機器502、ユーザコンピュータ機器504、無線ユーザ通信デバイス506)は、「第2の画面デバイス」と称されてもよい。例えば、第2の画面デバイスは、第1のユーザ機器デバイス上に提示されるコンテンツを補完してもよい。第2の画面デバイス上に提示されるコンテンツは、第1のデバイス上に提示されるコンテンツを補完する任意の好適なコンテンツであってもよい。いくつかの実施形態では、第2の画面デバイスは、第1のデバイスの設定および表示の好みを調節するためのインターフェースを提供する。いくつかの実施形態では、第2の画面デバイスは、他の第2の画面デバイスと情報のやりとりをする、またはソーシャルネットワークと情報のやりとりをするために構成される。第2の画面デバイスは、第1のデバイスと同一の部屋内に、第1のデバイスと異なる部屋であるが同一の家または建物内に、もしくは第1のデバイスと異なる建物内に設置され得る。
【0067】
ユーザはまた、家庭内デバイスおよび遠隔デバイスにわたって一貫したメディアガイダンスアプリケーション設定を維持するように、種々の設定を行ってもよい。設定は、本明細書に説明される設定、ならびにお気に入りのチャンネルおよび番組、番組を推奨するためにガイダンスアプリケーションが利用する番組の好み、表示の好み、および他の望ましいガイダンス設定を含む。例えば、ユーザが、オフィスのパソコンで、例えば、ウェブサイトwww.allrovi.comの上で、チャンネルをお気に入りとして設定した場合、必要であれば、同一のチャンネルが、ユーザの家庭内デバイス(例えば、ユーザテレビ機器およびユーザコンピュータ機器)、ならびにユーザのモバイルデバイス上でお気に入りとして表示される。したがって、同一または異なるタイプのユーザ機器デバイスであるかどうかにかかわらず、1つのユーザ機器デバイス上で行われる変更は、別のユーザ機器デバイス上のガイダンス体験を変更することができる。加えて、行われる変更は、ユーザによる設定入力、ならびにガイダンスアプリケーションによって監視されるユーザ動作に基づいてもよい。
【0068】
ユーザ機器デバイスは、通信ネットワーク514に連結されてもよい。すなわち、ユーザテレビ機器502、ユーザコンピュータ機器504、および無線ユーザ通信デバイス506は、それぞれ、通信パス508、510、および512を介して、通信ネットワーク514に連結される。通信ネットワーク514は、1つ以上のネットワークであってもよく、1つ以上のネットワークは、インターネット、携帯電話ネットワーク、モバイルボイスまたはデータネットワーク(例えば、4GまたはLTEネットワーク))、ケーブルネットワーク、公衆交換電話ネットワーク、または他のタイプの通信ネットワーク、もしくは通信ネットワークの組み合わせを含む。パス508、510、および512は、それぞれ別々にまたはそれらの全体で、1つ以上の通信パス、例えば、衛星パス、光ファイバパス、ケーブルパス、インターネット通信をサポートするパス(例えば、IPTV)、フリースペース接続(例えば、放送または他の無線信号用)、もしくは任意の他の好適な有線または無線通信パス、もしくはそのようなパスの組み合わせ等を含んでもよい。パス512は、
図5に示された例示的実施形態において、無線パスであることを示すように破線で描かれ、パス508および510は、有線パスであることを示すように実線で描かれている(しかし、これらのパスは、必要に応じて、無線パスであってもよい)。ユーザ機器デバイスとの通信は、1つ以上のこれらの通信パスによって提供されてもよいが、
図5では、図面が複雑になり過ぎることを回避するために、単一パスとして示されている。
【0069】
通信パスは、ユーザ機器デバイスの間には描かれていないが、これらのデバイスは、相互に通信パスを介して直接通信してもよく、通信パスは、例えば、パス508、510、および512に関連して上述されたもの、ならびに他の短距離ポイントツーポイント通信パス、例えば、USBケーブル、IEEE1394ケーブル、無線パス(例えば、ブルートゥース(登録商標)、赤外線、IEEE802-11x等)等、もしくは有線または無線パスを介した他の短距離通信である。BLUETOOTH(登録商標)は、ブルートゥース(登録商標) エス アイ ジー,インク.によって所有される認証マークである。ユーザ機器デバイスはまた、通信ネットワーク514を介した間接的パスを通して、直接相互に通信してもよい。
【0070】
システム500は、それぞれ、通信パス520および522を介して通信ネットワーク514に連結されるコンテンツソース516およびメディアガイダンスデータソース518を含む。パス520および522は、パス508、510、および512に関して上述された通信パスのうちのいずれかを含んでもよい。コンテンツソース516およびメディアガイダンスデータソース518との通信は、1つ以上の通信パスを介して交信されてもよいが、
図5では、図面が複雑になり過ぎることを回避するために、単一パスとして示されている。加えて、コンテンツソース516およびメディアガイダンスデータソース518のそれぞれが2つ以上あってもよいが、
図5では、図面が複雑になり過ぎることを回避するために、それぞれ1つだけが示されている。(これらのソースのそれぞれの異なるタイプを以下で議論する)。必要に応じて、コンテンツソース516およびメディアガイダンスデータソース518は、1つのソースデバイスとして統合されてもよい。ソース516および518と、ユーザ機器デバイス502、504、ならびに506との間の通信は、通信ネットワーク514を通したものとして示されているが、いくつかの実施形態では、ソース516および518は、通信パス(図示せず)、例えば、パス508、510、並びに512に関連して上述されたもの等を介して、ユーザ機器デバイス502、504、および506と直接通信してもよい。
【0071】
コンテンツソース516は、1つ以上のタイプのコンテンツ配信機器を含んでいてもよく、1つ以上のタイプのコンテンツ配信機器は、テレビ配信施設、ケーブルシステムヘッドエンド、衛星配信施設、番組ソース(例えば、NBC、ABC、HBO等のテレビ放送会社)、中間配信施設および/またはサーバ、インターネットプロバイダ、オンデマンドメディアサーバ、および他のコンテンツプロバイダを含む。NBCは、ナショナル ブロードキャスティング カンパニー,インク.によって所有される商標であり、ABCは、アメリカン ブロードキャスティング カンパニー,インク.によって所有される商標であり、HBOは、ホーム ボックス オフィス,インク.によって所有される商標である。コンテンツソース516は、コンテンツの発信元であってもよく、例えば、テレビ放送会社、ウェブキャストプロバイダ等であり、またはコンテンツの発信元でなくてもよく、例えば、オンデマンドコンテンツプロバイダ、ダウンロード用放送番組のコンテンツのインターネットプロバイダ等である。コンテンツソース516は、ケーブルソース、衛星プロバイダ、オンデマンドプロバイダ、インターネットプロバイダ、オーバーザトップコンテンツプロバイダ、またはコンテンツの他のプロバイダを含んでもよい。コンテンツソース516はまた、ユーザ機器デバイスのうちのいずれかからも遠隔の場所にある、異なるタイプのコンテンツ(ユーザによって選択されるビデオコンテンツを含む)を記憶するために使用される遠隔メディアサーバを含んでもよい。コンテンツの遠隔記憶のためのシステムおよび方法であって、遠隔に記憶されたコンテンツをユーザ機器に提供するためのシステムおよび方法は、全体として参照することにより本明細書に組み込まれる、2010年7月20日出願のEllisらの米国特許出願第7,761,892号に関連して、さらに詳細に議論されている。
【0072】
メディアガイダンスデータソース518は、前述のメディアガイダンスデータ等のメディアガイダンスデータを提供してもよい。メディアガイダンスデータは、任意の好適なアプローチを使用して、ユーザ機器デバイスに提供されてもよい。いくつかの実施形態では、ガイダンスアプリケーションは、データフィード(例えば、継続フィードまたはトリクルフィード)を介して、番組ガイドデータを受信する独立型双方向テレビ番組ガイドであってもよい。番組スケジューリングデータおよび他のガイダンスデータは、テレビチャンネルのサイドバンド上で、帯域内デジタル信号を使用して、帯域外デジタル信号を使用して、または任意の他の好適なデータ伝送技術によって、ユーザ機器に提供されてもよい。番組スケジューリングデータおよび他のメディアガイダンスデータは、複数のアナログまたはデジタルテレビチャンネル上でユーザ機器に提供されてもよい。
【0073】
いくつかの実施形態では、メディアガイダンスデータソース518からのガイダンスデータは、クライアントサーバアプローチを使用してユーザの機器に提供されてもよい。例えば、ユーザ機器デバイスは、メディアガイダンスデータをサーバからプルしてもよく、またはサーバは、メディアガイダンスデータをユーザ機器デバイスにプッシュしてもよい。いくつかの実施形態では、ユーザの機器上に常駐するガイダンスアプリケーションクライアントは、必要に応じて、例えば、ガイダンスデータが、古くなっているとき、またはユーザ機器デバイスがデータを受信する要求をユーザから受信したとき、ソース518とセッションを開始し、ガイダンスデータを取得してもよい。メディアガイダンスは、任意の好適な頻度で(例えば、継続的に、毎日、ユーザ指定周期で、システム指定周期で、あるいはユーザ機器からの要求に応答して等)ユーザ機器に提供されてもよい。メディアガイダンスデータソース518は、ユーザ機器デバイス502、504、および506に、メディアガイダンスアプリケーション自体、またはメディアガイダンスアプリケーションのソフトウェア更新を提供してもよい。
【0074】
いくつかの実施形態では、メディアガイダンスデータは、視聴者データを含んでもよい。例えば、視聴者データは、現在および/または履歴ユーザアクティビティ情報(例えば、ユーザが典型的に見るコンテンツ、ユーザがコンテンツを見る時刻、ユーザがソーシャルネットワークと情報をやりとりするどうか、ユーザがソーシャルネットワークと情報のやりとりをし、情報をポストする時間、ユーザが典型的に見るコンテンツのタイプ(例えば、有料TVまたは無料TV)、気分、脳の活動情報等)を含んでもよい。メディアガイダンスデータはまた、サブスクライブデータを含んでもよい。例えば、サブスクライブデータは、所与のユーザがどのソースまたはサービスにサブスクライブしているか(加入しているか)および/または所与のユーザがどのソースまたはサービスに以前サブスクライブしたが、後にアクセスを打ち切ったか(例えば、ユーザがプレミアムチャンネルにサブスクライブしているかどうか、ユーザがプレミアムレベルのサービスを追加したかどうか、ユーザがインターネット速度を加速させたかどうかなど)を識別してもよい。いくつかの実施形態では、視聴者データおよび/またはサブスクライブデータは、1年を上回る周期の間の所与のユーザのパターンを識別してもよい。メディアガイダンスデータは、所与のユーザがサービス/ソースへのアクセスを打ち切るであろう可能性を示すスコアを生成するために使用されるモデル(例えば、残存者モデル)を含んでもよい。例えば、メディアガイダンスアプリケーションは所与のユーザが特定のサービスまたはソースへのアクセスを打ち切るかどうかの可能性を示す値またはスコアを生成するためのモデルを用いて視聴者データをサブスクライブデータとともに処理してもよい。特に、より高いスコアは、ユーザが特定のサービスまたはソースへのアクセスを打ち切るより高いレベルの信頼性を示し得る。スコアに基づいて、メディアガイダンスアプリケーションは、ユーザがアクセスを打ち切る可能性が高いものとしてスコアによって示される特定のサービスまたはソースをユーザが維持するように勧誘する宣伝を生成してもよい。
【0075】
メディアガイダンスアプリケーションは、例えば、ユーザ機器デバイス上に実装される独立型アプリケーションであってもよい。例えば、メディアガイダンスアプリケーションは、記憶装置408内に記憶されてユーザ機器デバイス400の制御回路404によって実行され得るソフトウェアまたは実行可能命令のセットとして実装されてもよい。いくつかの実施形態では、メディアガイダンスアプリケーションは、クライアント-サーバアプリケーションであってもよく、その場合、クライアントアプリケーションのみユーザ機器デバイス上に常駐し、サーバアプリケーションは遠隔サーバ上に常駐する。例えば、メディアガイダンスアプリケーションは、部分的にユーザ機器デバイス400の制御回路404上にクライアントアプリケーションとして実装され、部分的に遠隔サーバ上に、遠隔サーバの制御回路(例えば、メディアガイダンスデータソース518)上で動作するサーバアプリケーションとして実装されてもよい。遠隔サーバの制御回路(メディアガイダンスデータソース518等)によって実行されると、メディアガイダンスアプリケーションは、ガイダンスアプリケーション表示を生成し、生成された表示をユーザ機器デバイスに伝送するように制御回路に命令してもよい。サーバアプリケーションは、メディアガイダンスデータソース518の制御回路に、ユーザ機器上での記憶のためのデータを伝送するように命令してもよい。クライアントアプリケーションは、受信用ユーザ機器の制御回路に、ガイダンスアプリケーション表示を生成するように命令してもよい。
【0076】
ユーザ機器デバイス502、504、および506に配信されるコンテンツならびに/またはメディアガイダンスデータは、オーバーザトップ(OTT)コンテンツであってもよい。OTTコンテンツ配信は、前述の任意のユーザ機器デバイスを含むインターネット対応型ユーザデバイスが、ケーブルまたは衛星接続を経由して受信されるコンテンツに加え、前述の任意のコンテンツを含む、インターネットを経由して転送されるコンテンツを受信することを可能にする。OTTコンテンツは、インターネットサービスプロバイダ(ISP)によって提供されるインターネット接続を介して配信されるが、第三者も、コンテンツを配信する。ISPは、視聴能力、著作権、またはコンテンツの再配信に関与していなくてもよく、OTTコンテンツプロバイダによって提供されるIPパケットのみ転送してもよい。OTTコンテンツプロバイダの実施例として、IPパケットを介して、オーディオおよびビデオを提供する、YOUTUBE(登録商標)、NETFLIX、およびHULUが挙げられる。Youtubeは、グーグル インク.によって所有される商標であり、Netflixは、ネットフリックス インク.によって所有される商標であり、Huluは、フールー,LLC.によって所有される商標である。OTTコンテンツプロバイダは、加えて、または代わりに、前述のメディアガイダンスデータを提供してもよい。コンテンツおよび/またはメディアガイダンスデータに加え、OTTコンテンツのプロバイダは、メディアガイダンスアプリケーション(例えば、ウェブベースのアプリケーションまたはクラウドベースのアプリケーション)を配信することができ、またはコンテンツは、ユーザ機器デバイス上に記憶されるメディアガイダンスアプリケーションによって表示されることができる。
【0077】
メディアガイダンスシステム500は、いくつかのアプローチまたはネットワーク構成を例証することを意図しており、これによって、ユーザ機器デバイスならびにコンテンツおよびガイダンスデータのソースは、コンテンツにアクセスしてメディアガイダンスを提供する目的で、相互に通信してもよい。本明細書に説明される実施形態は、これらのアプローチの任意の1つまたは一部において、もしくはコンテンツを配信してメディアガイダンスを提供するための他のアプローチを採用するシステムにおいて、適用されてもよい。以下の4つのアプローチは、
図5の汎用実施例の具体的例証を提供する。
【0078】
あるアプローチでは、ユーザ機器デバイスは、ホームネットワーク内で相互に通信してもよい。ユーザ機器デバイスは、上述された短距離ポイントツーポイント通信方式を介して、ホームネットワーク上に提供されるハブまたは他の類似デバイスを通した間接パスを介して、もしくは通信ネットワーク514を介して、直接相互に通信することができる。1つの家庭内の複数の個人のそれぞれが、ホームネットワーク上の異なるユーザ機器デバイスを操作してもよい。結果として、種々のメディアガイダンス情報または設定が、異なるユーザ機器デバイス間で伝達されることが望ましくあり得る。例えば、2005年7月11日出願のEllisらの米国特許公開第2005/0251827号でさらに詳細に説明されているように、ホームネットワーク内の異なるユーザ機器デバイス上で、ユーザが一貫したメディアガイダンスアプリケーション設定を維持することが望ましくてもよい。ホームネットワーク内の異なるタイプのユーザ機器デバイスも、相互に通信し、コンテンツを伝送してもよい。例えば、ユーザは、ユーザコンピュータ機器から携帯用ビデオプレーヤまたは携帯用音楽プレーヤにコンテンツを伝送してもよい。
【0079】
第2のアプローチでは、ユーザは、ユーザがコンテンツにアクセスしてメディアガイダンスを取得するための複数のタイプのユーザ機器を有してもよい。例えば、一部のユーザは、家庭内およびモバイルデバイスによってアクセスされるホームネットワークを有してもよい。ユーザは、遠隔デバイス上に実装されるメディアガイダンスアプリケーションを介して家庭内デバイスを制御してもよい。例えば、ユーザは、オフィスのパーソナルコンピュータ、もしくはPDAまたはウェブ対応携帯電話等のモバイルデバイスを介して、ウェブサイト上のオンラインメディアガイダンスアプリケーションにアクセスしてもよい。ユーザは、オンラインガイダンスアプリケーション上で種々の設定(例えば、録画、リマインダ、または他の設定)を設定して、ユーザの家庭内機器を制御してもよい。オンラインガイドは、直接、またはユーザの家庭内機器上のメディアガイダンスアプリケーションと通信することによって、ユーザの機器を制御してもよい。ユーザ機器デバイスが互いに離れた場所にある場合のユーザ機器デバイスの通信のための種々のシステムおよび方法は、例えば、その全体を参照することにより本明細書に組み込まれる、Ellisらの2011年10月25日発行の米国特許第8,046,801号で議論されている。
【0080】
第3のアプローチでは、家庭内外のユーザ機器デバイスのユーザは、そのメディアガイダンスアプリケーションを使用することにより、コンテンツソース516と直接通信し、コンテンツにアクセスすることができる。具体的には、家庭内では、ユーザテレビ機器502およびユーザコンピュータ機器504のユーザは、メディアガイダンスアプリケーションにアクセスし、所望のコンテンツ間をナビゲートし、それを特定してもよい。ユーザはまた、無線ユーザ通信デバイス506を使用して家庭外のメディアガイダンスアプリケーションにアクセスすることにより、所望のコンテンツ間をナビゲートし、それを特定してもよい。
【0081】
第4のアプローチでは、ユーザ機器デバイスは、クラウドコンピューティング環境内で操作し、クラウドサービスにアクセスしてもよい。クラウドコンピューティング環境では、コンテンツの共有、記憶、または配信のための種々のタイプのコンピューティングサービス(例えば、ビデオ共有サイトまたはソーシャルネットワーキングサイト)が、「クラウド」と称される、ネットワーク-アクセス可能コンピューティングおよび記憶リソースの集合によって提供される。例えば、クラウドは、サーバコンピューティングデバイスの集合を含むことができ、サーバコンピューティングデバイスは、中央または分散場所に位置することができ、クラウドベースのサービスを種々のタイプのユーザ、および通信ネットワーク514を介したインターネットなどのネットワークを介して接続されるデバイスに提供する。これらのクラウドリソースは、1つ以上のコンテンツソース516および1つ以上のメディアガイダンスデータソース518を含んでもよい。加えて、またはその代わりに、遠隔コンピューティングサイトは、ユーザテレビ機器502、ユーザコンピュータ機器504、および無線ユーザ通信デバイス506等の他のユーザ機器デバイスを含んでもよい。例えば、他のユーザ機器デバイスは、ビデオの記憶されたコピーまたはストリーミングされたビデオへのアクセスを提供してもよい。そのような実施形態では、ユーザ機器デバイスは、中心サーバと通信せずに、ピアツーピア方式で動作してもよい。
【0082】
クラウドは、ユーザ機器デバイスのために、とりわけ、コンテンツ記憶、コンテンツ共有、またはソーシャルネットワーキングサービス等のサービスへのアクセス、ならびに前述の任意のコンテンツへのアクセスを提供する。サービスは、クラウドコンピューティングサービスプロバイダを通して、またはオンラインサービスの他のプロバイダを通して、クラウド内で提供されることができる。例えば、クラウドベースのサービスは、コンテンツ記憶サービス、コンテンツ共有サイト、ソーシャルネットワーキングサイト、または他のサービスを含むことができ、これにより、ユーザ供給コンテンツは、接続されたデバイスでの他者による視聴のために配信される。これらのクラウドベースのサービスは、ユーザ機器デバイスがコンテンツをローカルに記憶し、ローカルに記憶されたコンテンツにアクセスするのではなく、コンテンツをクラウドに記憶し、コンテンツをクラウドから受信することを可能にしてもよい。
【0083】
ユーザは、カムコーダ、ビデオモード付きデジタルカメラ、オーディオレコーダ、携帯電話、およびハンドヘルドコンピューティングデバイス等の種々のコンテンツ捕捉デバイスを使用してコンテンツを録画してもよい。ユーザは、例えば、コンテンツ捕捉特徴を有するユーザコンピュータ機器504または無線ユーザ通信デバイス506からのいずれかから直接、クラウド上のコンテンツ記憶サービスにコンテンツをアップロードすることができる。その代わりに、ユーザは、最初に、コンテンツをユーザコンピュータ機器504等のユーザ機器デバイスに転送することができる。コンテンツを記憶するユーザ機器デバイスは、通信ネットワーク514でデータ伝送サービスを使用してコンテンツをクラウドにアップロードする。いくつかの実施形態では、ユーザ機器デバイス自体がクラウドリソースであり、他のユーザ機器デバイスが、ユーザがコンテンツを記憶したユーザ機器デバイスから直接コンテンツにアクセスすることができる。
【0084】
クラウドリソースは、例えば、ウェブブラウザ、メディアガイダンスアプリケーション、デスクトップアプリケーション、モバイルアプリケーション、および/またはそれらのアクセスアプリケーションの任意の組み合わせを使用して、ユーザ機器デバイスによってアクセスされてもよい。ユーザ機器デバイスは、アプリケーション配信のためにクラウドコンピューティングに依拠するクラウドクライアントであってもよく、またはユーザ機器デバイスは、クラウドリソースへのアクセスを伴わないいくつかの機能性を有してもよい。例えば、ユーザ機器デバイス上で動作するいくつかのアプリケーションは、クラウドアプリケーション、すなわち、インターネットを経由してサービスとして配信されるアプリケーションであってもよく、その一方で、他のアプリケーションは、ユーザ機器デバイス上に記憶されてユーザ機器デバイスで動作してもよい。いくつかの実施形態では、ユーザデバイスは、コンテンツを複数のクラウドリソースから同時に受信してもよい。例えば、ユーザデバイスは、オーディオを1つのクラウドリソースからストリーミングし、その一方で、コンテンツを第2のクラウドリソースからダウンロードすることができる。または、ユーザデバイスは、より効率的ダウンロードのために、コンテンツを複数のクラウドリソースからダウンロードすることができる。いくつかの実施形態では、ユーザ機器デバイスは、
図4に関連して説明される処理回路によって行われる処理動作等の処理動作のために、クラウドリソースを使用することができる。
【0085】
本明細書で参照されるように、用語「~に応答して」は、「~の結果として開始される」ことを指す。例えば、第2のアクションに応答して行われている第1のアクションは、第1のアクションと第2のアクションとの間に介在ステップを含んでもよい。本明細書で参照されるように、用語「~に直接応答して」は、「~によって引き起こされる」ことを指す。例えば、第2のアクションに直接応答して行われている第1のアクションは、第1のアクションと第2のアクションとの間に介在ステップを含まなくてもよい。
【0086】
図6は、本開示のいくつかの実施形態による、目的地での制限されたストリーミングメディアへのシームレスなアクセスを確実にするためのプロセスの例証的フローチャートを描写する。プロセス600は、ステップ602から開始し、ユーザ機器100の制御回路404は、ユーザが第1の地理的場所から第2の地理的場所に旅行する予定であることを示す情報を検出するメディアガイダンスアプリケーションを実行する。ユーザ機器100は、ユーザテレビ機器502、ユーザコンピュータ機器504、無線ユーザ通信デバイス506、またはコンテンツにアクセスするために好適な任意の他のタイプのユーザ機器のいずれかの機能性を備えてもよい。情報は、前述および後述されているように、電子通信102から検出されてもよい。
【0087】
プロセス600は、ステップ604に進んでもよく、そこで、メディアガイダンスアプリケーションは、検出に応答して、ユーザが消費するつもりである複数のストリーミングメディアを示すユーザのプロファイルによって示されるプレイリストにアクセスしてもよい。プレイリストおよびプロファイルは、記憶装置408にローカルに、または通信ネットワーク514を経由してアクセス可能であるメディアガイダンスデータソース518もしくはメディアコンテンツソース516に遠く離れて記憶されていてもよい。プレイリストおよびプロファイルは、前述でより詳細に説明されている。
【0088】
プロセス600は、ステップ606に進んでもよく、そこで、メディアガイダンスアプリケーションは、複数のストリーミングメディアの各ストリーミングメディアに対応するデータをデータベースのエントリと比較することにより、複数のストリーミングメディアの各ストリーミングメディアが第2の地理的場所においてユーザにとってアクセス可能であるかどうかを判定してもよい。データベースは、(通信ネットワーク514によってアクセス可能である)メディアコンテンツソース516またはメディアガイダンスデータソース518であってもよく、前述に説明されるように、コンテンツ制限が存在するかどうか、またはメディアが任意の所与の国において利用可能であるかどうかを示してもよい。データベースは、前述において説明されたように、メディアプロバイダに特有のものであってもよい。
【0089】
プロセス600は、ステップ608に進んでもよく、そこで、メディアガイダンスアプリケーションは、複数のメディアのサブセットが第2の地理的場所においてユーザにとってアクセス不可能であると判定してもよい。例えば、判定は、ステップ606を参照して説明されるように、サブセットがデータベースによって利用不可能であるとして示されることに基づいて行われてもよい。プロセス600は、ステップ610に進んでもよく、そこで、サブセットが第2の地理的場所においてユーザにとってアクセス不可能であると判定したことに応答して、メディアガイダンスアプリケーションは、サブセットの各メディアをダウンロードしてもよい。例えば、メディアガイダンスアプリケーションは、メディアコンテンツソース516からユーザ機器100の記憶装置408への通信ネットワーク514を経由してサブセットの各メディアをダウンロードしてもよい。
【0090】
図7は、本開示のいくつかの実施形態による、ユーザが第1の地理的場所から第2の地理的場所に旅行する予定であると判定するためのプロセスの例証的フローチャートを描写する。プロセス700は、ステップ702で開始し、そこで、メディアガイダンスアプリケーションは、ユーザが第1の地理的場所から第2の地理的場所に旅行する予定であることを示す情報を判定するためのプロセス(例えば、ステップ602または608のためのサブルーチン)を開始する。プロセス700は、ステップ704に進み、そこで、ユーザ機器100のメディアガイダンスアプリケーションは、ユーザ機器100のユーザに宛てられた電子通信、例えば、電子通信102等を受信する。
【0091】
プロセス700は、ステップ706に進んでもよく、そこで、メディアガイダンスアプリケーションは、電子通信(例えば、電子通信102)のコンテンツが旅行に言及していると判定する。例えば、電子通信102等の電子メールは、ユーザは、イタリアのミラノ(例えば、目的地110)に旅行する予定であることを示してもよい。本判定は、前述においてさらに詳細に説明されている。プロセス700は、ステップ708に進んでもよく、そこで、メディアガイダンスアプリケーションは、プロファイルに基づいて第1のユーザの自宅住所を識別してもよい。例えば、記憶装置408に記憶され得るプロファイルは、第1のユーザの自宅住所を示してもよい。
【0092】
プロセス700は、ステップ710に進んでもよく、そこで、メディアガイダンスアプリケーションは、電子通信のコンテンツを解析することにより、自宅住所以外の住所を識別してもよい。例えば、自宅住所が、米国のニューヨークにあって、電子通信102が、米国のニューヨークおよびイタリアのミラノの両方を示す場合、メディアガイダンスアプリケーションは、イタリアのミラノが自宅住所以外の住所であることから、旅行の目的地であることを習得し得る。したがって、プロセス700は、ステップ712に進んでもよく、そこで、自宅住所以外の住所を識別することに応答して、メディアガイダンスアプリケーションは、第2の地理的場所が自宅住所以外の住所であると判定してもよい。メディアガイダンスアプリケーションは、その後、本明細書に説明される他の機能性を実行することにより、イタリアのミラノにおいて制限されているコンテンツが、ユーザがイタリアのミラノにいる間、ユーザに利用可能であることを確実にしてもよい。
【0093】
図8は、本開示のいくつかの実施形態による、第2の地理的場所において制限されたメディアのサブセットへの継続したアクセスを確実にするためのプロセスの例証的フローチャートを描写する。プロセス800は、ステップ802で開始し、そこで、ユーザ機器100の制御回路404によって実行されるメディアガイダンスアプリケーションは、第2の地理的場所において、制限されているメディアのサブセットに対する継続したアクセスを確実にするためのプロセスを開始する。プロセス800は、ステップ804に進み、そこで、メディアガイダンスアプリケーションは、複数のストリーミングメディアの各ストリーミングメディアに対応する個別のダウンロード可能ファイルがダウンロードするのに利用可能である個別の場所を識別してもよい。例えば、メディアガイダンスアプリケーションは、ダウンロード可能ファイルがメディアコンテンツソース516から利用可能であると判定してもよく、メディアコンテンツソース516は、アップルiTunesストア等の1つ以上のメディアアセットストアもしくは無料保管場所、またはデジタルメディアの無料ダウンロードもしくは借用を可能にするライブラリのためのデータベースであってもよい。
【0094】
プロセス800は、ステップ806に進んでもよく、そこで、メディアガイダンスアプリケーションは、個別のダウンロード可能ファイルが購入を要求するかどうかを判定してもよい。個別のダウンロード可能ファイルが購入を要求しない場合、プロセス800は、ステップ808に進んでもよく、そこで、メディアガイダンスアプリケーションは、個別のダウンロード可能ファイルを自動的にダウンロードしてもよい。個別のダウンロード可能ファイルが購入を要求する場合、プロセス800は、ステップ810に進んでもよく、そこで、メディアガイダンスアプリケーションは、(例えば、プロンプト106を用いて)、ユーザが個別のダウンロード可能ファイルの購入を認可するかどうかに関してユーザに指示を求めてもよく、またはメディアガイダンスアプリケーションは、前述において説明されたように、所定の設定に基づいて購入を自動的に承認もしくは否認してもよい。
【0095】
プロセス600~800またはそのうちのどのステップも、
図1および4~5に示されるデバイスのいずれかで行われ、またはそれによって提供され得ることに留意されたい。例えば、プロセス600~800のいずれかは、制限されたメディアへのシームレスなアクセスを確実にするために、ユーザ機器502、504、および/または506(
図5)上に実装された制御回路によって命令されるような制御回路404(
図4)によって実行されてもよい。加えて、プロセス600~800の1つ以上のステップは、任意の他のプロセスまたは実施形態の1つ以上のステップの中に組み込まれてもまたはそれと組み合わせられてもよい。
【0096】
図6~8のそれぞれのステップまたは説明は、本開示の任意の他の実施形態とともに使用され得ることが考慮される。加えて、
図6~8に関して記述された説明は、本開示の目的を促進するように、代替的な順序で、または並行して行われてもよい。例えば、これらのステップはそれぞれ、システムまたは方法の遅延を低減させる、もしくは速度を増加させるために、任意の順序で、または並行して、もしくは実質的に同時に行われてもよい。さらに、
図1および4~5に関して議論されるデバイスまたは機器のいずれかは、
図6~8におけるステップのうちの1つ以上のものを行うために使用され得ることに留意されたい。
【0097】
本発明に関わる方法は、コンピュータ使用可能および/または可読媒体を含むコンピュータプログラム製品内に具現化されてもよいことが、当業者に明白となるであろう。例えば、そのようなコンピュータ使用可能媒体は、そこに記憶されたコンピュータ可読プログラムコードを有しており、読取専用メモリデバイス、例えば、CD-ROMディスクもしくは従来のROMデバイス等、またはランダムアクセスメモリ、例えば、ハードドライブデバイスもしくはコンピュータディスケット等から構成されていてもよい。また、本発明に関わる方法、技術、およびプロセスは、処理回路を用いて実行されてもよいことを理解されたい。例えば、ユーザがある目的地に旅行する予定であると判定することは、例えば、
図4の処理回路406によって行われてもよい。処理回路は、例えば、ユーザ機器400、メディアコンテンツソース516、またはメディアガイダンスデータソース518内の汎用プロセッサ、カスタマイズされた集積回路(例えば、ASIC)、またはフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)であってもよい。例えば、プロファイルは、本明細書に説明されるように、
図4の記憶装置408または
図5のメディアガイダンスデータソース518内に記憶され、そこから読み出されてもよい。さらに、処理回路またはコンピュータプログラムは、ユーザと関連付けられた設定、例えば、
図4の記憶装置408または
図5のメディアガイダンスデータソース518内に記憶されているユーザのダウンロードの好み等を更新してもよい。
【0098】
前述のプロセスは、例証であることが意図されており、限定することは意図されていない。当業者は、本明細書で議論されるプロセスのステップが、本発明の範囲から逸脱することなく、省略される、修正される、組み合わせられる、および/または並べ替えされてもよく、任意の付加的ステップが、行われてもよいことを理解するであろう。より一般的には、前述の開示は、例示であることが意図されており、限定することは意図されていない。続く請求項のみが、本発明が含むものに関する境界を設定することが意図される。さらに、いずれか1つの実施形態で説明される特徴および制限は、本明細書の任意の他の実施形態に適用され得、一実施形態に関するフローチャートまたは実施例は、好適な様式で任意の他の実施形態と組み合わせられ、異なる順序で行われ、または並行して行われ得ることに留意されたい。加えて、本明細書で説明されるシステムおよび方法は、リアルタイムで行われてもよい。また、上述されたシステムおよび/または方法は、他のシステムならびに/もしくは方法に適用され、またはそれらに従って使用され得ることにも留意されたい。
【0099】
本開示のいくつかの部分は、「従来」と言及し得るが、そのような言及はどれも、単に、本開示の発明に対するコンテキストを提供する目的のためのものであって、最先端技術を構成するものに関するいかなる承認も形成するものではない。