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特許7102432蛍光イメージングのための医用イメージングヘッドを用いた方法および装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-08
(45)【発行日】2022-07-19
(54)【発明の名称】蛍光イメージングのための医用イメージングヘッドを用いた方法および装置
(51)【国際特許分類】
   A61B 1/00 20060101AFI20220711BHJP
   A61B 1/313 20060101ALI20220711BHJP
   A61B 1/07 20060101ALI20220711BHJP
   A61B 1/04 20060101ALI20220711BHJP
   G02B 23/24 20060101ALI20220711BHJP
   G02B 23/26 20060101ALI20220711BHJP
   G02B 5/04 20060101ALI20220711BHJP
   G02B 5/20 20060101ALI20220711BHJP
   G02B 5/22 20060101ALI20220711BHJP
【FI】
A61B1/00 511
A61B1/313
A61B1/00 733
A61B1/07 730
A61B1/04 531
G02B23/24 B
G02B23/26 B
G02B5/04 B
G02B5/20 101
G02B5/22
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2019548909
(86)(22)【出願日】2018-03-09
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-04-23
(86)【国際出願番号】 NL2018050147
(87)【国際公開番号】W WO2018164579
(87)【国際公開日】2018-09-13
【審査請求日】2021-03-02
(31)【優先権主張番号】2018494
(32)【優先日】2017-03-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】NL
(73)【特許権者】
【識別番号】519207011
【氏名又は名称】クエスト・フォトニック・デバイシーズ・ビー.ブイ.
【氏名又は名称原語表記】QUEST PHOTONIC DEVICES B.V.
【住所又は居所原語表記】Industrieweg 41, 1775 PW Middenmeer, The Netherlands
(74)【代理人】
【識別番号】100209048
【弁理士】
【氏名又は名称】森川 元嗣
(72)【発明者】
【氏名】ミースター、リヒャルト・ヨハネス・コルネリス
【審査官】高松 大
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-016931(JP,A)
【文献】特開2016-178995(JP,A)
【文献】特開平10-201707(JP,A)
【文献】特開2011-167337(JP,A)
【文献】国際公開第2012/002115(WO,A1)
【文献】特開2010-136225(JP,A)
【文献】国際公開第2010/116552(WO,A1)
【文献】特開昭62-174715(JP,A)
【文献】特開2003-250759(JP,A)
【文献】特開2000-070221(JP,A)
【文献】特表2007-528505(JP,A)
【文献】特表2011-517192(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0286187(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 1/00
A61B 1/313
A61B 1/07
A61B 1/04
G02B 23/24
G02B 23/26
G02B 5/04
G02B 5/20
G02B 5/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象画像から可視光および赤外光を受光するように構成されたカメラモジュールを備えた医用イメージングシステムを使用して、可視光および赤外光を検出するための方法であって、前記方法は、
-励起光で生体外組織サンプル中の蛍光剤を励起することと、
-可視光で前記生体外組織サンプルを照らすことと、
-可視光と、前記蛍光剤から生じる1つまたは複数の赤外蛍光光を含む、前記対象画像からの光を受光することと、
-前記受光した光を第1、第2、および第3の光路に分割することと、
-前記第1、第2、および第3の光路で受光した光を、それぞれ第1、第2、および第3の光学フィルターを介してフィルター処理することと、
-第1、第2、および第3のセンサーをそれぞれ使用して、前記第1、第2、および第3の光路で前記フィルター処理された光を検出することと、を備え、
ここにおいて、少なくとも前記第1、第2、および第3のセンサーの各々は、それぞれ前記第1、第2、および第3の光学フィルターを備え、前記第1、第2、および第3の光学フィルターは、任意の順序で、緑色フィルター、赤外線フィルター、および交互パターンの赤色および青色フィルターを備えた赤/青パターン化されたフィルターであり、これにより前記赤/青パターン化されたフィルターが受ける光の半分は青色フィルターを通過し、前記赤/青パターン化されたフィルターが受ける光の半分は赤色フィルターを通過する、方法。
【請求項2】
前記赤/青パターン化されたフィルターが複数のピクセルのグループを備え、各グループが赤色または青色のいずれかの光に対するフィルターを有し、異なるフィルターを有する前記グループが市松模様に配置される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記赤外線フィルターは、1つ以上のピクセルのグループを備え、各グループは、第1または第2の赤外線波長範囲のいずれかのフィルターを有し、ここにおいて、前記第1または第2の赤外線波長範囲を有するグループが、市松模様のような交互パターンで配置される、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の赤外線波長範囲は700nmより高く800nmより低く、前記第2の赤外線波長範囲は800nmより高く900nmより低い、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記受光した光を第1、第2、および第3の光路に分割することに加えて、前記受光した光を第4の光路に分割することと、前記第4の光路で受光した光を第4の光学フィルターを介してフィルター処理することと、をさらに備え、ここにおいて前記第4の光学フィルターは第2の赤外線フィルターである、請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
可視光および赤外光を検出するための医用イメージングシステムであって、前記医用イメージングシステムは、
-組織を照らすための可視光の入力と、
-前記組織内の蛍光剤を励起するための励起光の入力と、
-前記組織内の対象画像から可視光と赤外光を受光するように構成されたカメラモジュールとを備え、前記カメラモジュールは、前記対象画像からの光をそれぞれ第1、第2、および第3のセンサーに導くための少なくとも第1、第2、および第3の光路を備え、ここにおいて
-前記第1の光路は第1のフィルターを備え、
-前記第2の光路は第2のフィルターを備え、
-前記第3の光路は第3のフィルターを備え、
ここにおいて、少なくとも前記第1、第2、および第3のセンサーの各々は、それぞれ前記第1、第2、および第3の光学フィルターを備え、前記第1、第2、および第3の光学フィルターは、任意の順序で、緑色フィルター、赤外線フィルター、および交互パターンの赤色および青色フィルターを含む赤/青パターン化されたフィルターであり、これにより前記赤/青パターン化されたフィルターが受ける光の半分は青色フィルターを通過し、前記赤/青パターン化されたフィルターが受ける光の半分は赤色フィルターを通過する、医用イメージングシステム。
【請求項7】
前記赤/青パターン化されたフィルターが複数のピクセルのグループを備え、各グループが赤色または青色のいずれかの光に対するフィルターを有し、異なるフィルターを有する前記グループが市松模様に配置される、請求項6に記載の医用イメージングシステム。
【請求項8】
各グループが2×2ピクセルを備える、請求項6または7に記載の医用イメージングシステム。
【請求項9】
前記赤外線フィルターは、1つ以上のピクセルのグループを備え、各グループは、第1または第2の赤外線波長範囲のいずれかのフィルターを有し、ここにおいて、前記第1または第2の赤外線波長範囲を有するグループが、市松模様のような交互パターンで配置される、請求項6~8のいずれか1項に記載の医用イメージングシステム。
【請求項10】
前記第1の赤外線波長範囲は700nmより高く800nmより低く、前記第2の赤外線波長範囲は800nmより高く900nmより低い、請求項9に記載の医用イメージングシステム。
【請求項11】
入射面を通して前記対象画像からの光を受光するように構成されたダイクロイックプリズムアセンブリを備えており、前記ダイクロイックプリズムアセンブリは、少なくとも第1、第2、および第3のプリズムを備え、各プリズムがそれぞれ第1、第2、および第3の出射面を有し、ここにおいて、
-前記第1の出射面は第1のセンサーを備え、
-前記第2の出射面は第2のセンサーを備え、
-前記第3の出射面は第3のセンサーを備える、請求項6~10のいずれか1項に記載の医用イメージングシステム。
【請求項12】
第4のプリズムを備え、前記第4のプリズムは、少なくとも5つの角を持つ断面を有し、各角は少なくとも90度の内角を有し、前記第4のプリズムは、第4のフィルターを有する第4の光路を形成し、第4の光センサーを備えた第4の出射面を有し、ここにおいて、前記第4のフィルターは、第2の赤外線フィルターである、請求項11に記載の医用イメージングシステム。
【請求項13】
第5のプリズムを備え、前記第5のプリズムは、少なくとも5つの角を持つ断面を有し、各角は少なくとも90度の内角を有し、前記第5のプリズムは、第5のフィルターを有する第5の光路を形成し、第5の光センサーを備えた第5の出射面を有し、ここにおいて、前記第5のフィルターは、第3の赤外線フィルターである、請求項12に記載の医用イメージングシステム。
【請求項14】
請求項6~13のいずれか1項に記載の医用イメージングシステムを少なくとも1つ備えた、内視鏡、腹腔鏡(10)、または開放レンズシステム。
【請求項15】
光エンジンからの光を手術野に提供して照明するための光ファイバーコア(54)を備えた統合ケーブルを使用し、前記光ファイバーコアはセンサーデータを伝送するための複数の同軸ケーブル(51)に囲まれている、請求項14に記載の内視鏡、腹腔鏡、または開放レンズシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医用イメージングシステムを使用して可視光および赤外光を検出する方法、および前記医用イメージングシステムに関する。医用イメージングシステムは、開放レンズ構成または内視鏡または腹腔鏡で使用されうる。
【背景技術】
【0002】
赤外線(IR)光または近赤外線(NIR)光を使用したさまざまな臨床用途が文献に記載されている。そのような用途では、検査される生体組織に導入され、IR光を吸収または放出する造影剤が使用されることがある。用途によっては、対象となるIR光に複数の波長範囲がある。
【0003】
内視鏡などのデバイスが、IR光を使用する臨床用途で使用されるとき、内視鏡を使用する専門家は、通常、内視鏡を使用するときに、目と手の協調のために可視光カメラ感知を使用することも望む。したがって、内視鏡カメラは、赤、緑、青の可視光と少なくとも1つの(N)IR波長範囲を感知する必要がある。また、カメラは、信頼性の高い目と手の協調を可能にするために、十分に高い画像周波数、またはフレームレートで画像を生成する必要がある。最小フレームレートは通常、毎秒60フレームである。
【0004】
これは、カメラにある程度の制約を課す。現在の最先端のカラーカメラは3CCDイメージヘッドであり、これは単一の入射口を有し、その入射光をそれぞれ3つのフィルターセンサーの組み合わせで終わる3つの光路に分割する。各センサーは通常、赤、緑、青などの1つの原色を感知する。通常、3つの色は異なるCCDのプリズムを通して投影されるが、物理的に同じ場所(入射光の原点)を向いている。このようにして、各場所で正確なR、G、Bピクセル値が感知される。IR光をも感知するためには、このようなカメラは、プリズムまたはビームスプリッターを追加することで提供できる第4の光路を必要とする。しかし、プリズムとビームスプリッターのこの増加する「積層」には、すべてのセンサーを焦点面に配置するために、最初のプリズムが物理的に最大であり、合計焦点距離を補正してすべてのセンサーを補正するために、先に進むにつれて小さくなるという問題がある。
【0005】
可視光を測定するために、たとえばRーG/GーBパターンの2x2フィルターパターンを有するベイヤーフィルターと組み合わせた単一センサー(CCD)を使用することも可能である。次に、各ピクセル位置について、ピクセル値R、G、およびBの1つだけが感知される。欠落しているピクセルは補間する必要があり、これにより、特に細かいディテールの場合に補間エラーが発生する。さらに、赤と青は人の目に与える情報が比較的少ないという事実により、赤と青のピクセルは4つのピクセルのうちの1つであり、緑はこれらのベイヤーフィルターの4つのうちの2つである。事実上、センサーのピクセルグリッド内のピクセルの50%は緑色の光を「認識」するが、ピクセルの25%のみが赤色の光を受光し、ピクセルの別の25%が青色の光を受光する。このことは、具体的には、隣接する赤色または青色のピクセルの量が少ないためにフィルターで除去できないピクセルノイズが原因で、赤色と青色の信号に高い補間エラーが発生する結果となる。これは、ホットピクセルまたはデッドピクセルを除去するのが難しく、画像のパフォーマンスを大幅に低下させ、目に見えるアーティファクトが生じることを意味する。IR光をも測定するには、第4のフィルターを追加する(したがって補間誤差を増やす)か、または第2の光路を形成する(ボリュームを増やす)必要がある。
【0006】
どちらのアプローチにも欠点があり、フィルターを使用するときの補間とピクセルノイズによる空間誤差と、ベイヤーフィルターを使用しないときの追加の光路に余分なプリズム(または他のタイプのビームスプリッター)を追加することによる体積増加とのつり合いがあることを示している。
【0007】
米国特許第8,620,410号は、可視光と蛍光画像の同時レンダリングを提供する医用イメージングシステムを開示している。これは、2つの光路を使用する。1つは(シングルセンサー)ビデオカメラによって記録される可視光用で、もう1つは赤外線カメラによって記録される赤外線用である。このようなシステムの欠点は、可視光カメラが、単一のCCDセンサーを使用してカラー画像を生成するために、ベイヤーフィルターを使用して入射光を赤色、緑色、青色の成分に一度分割することである。これにより、可視光画像の解像度が低下し、これは、特に内視鏡または腹腔鏡イメージングシステムにおいて不都合である。
【0008】
米国特許第9,173,554号は、ダイクロイックプリズムアセンブリによって作成され、それぞれ赤色、緑色および青色の光感知に使用される3つの光路を使用することによりこの問題に対処している。赤外蛍光放射のための第4の成分を測定できるようにするために、赤色光センサーにつながる光路を使用して、赤色光と赤外光の両方を時間交互に検出する。また、その用途で使用される光源は、センサーと同期して、赤色光と赤外光を交互に放射する必要がある。このようにして、空間解像度が維持される(空間補間エラーなし)。ただし、赤色光と赤外光は緑色光と青色光の半分のフレームレートでサンプリングされるため、現在は時間補間効果がある。事実上低下したフレームレート、および、結果として増加したタイムラグにより、内視鏡を使用する人の目と手の協調が妨げられる。さらに、より低レベルの赤色光または赤外光を測定するときは、より長い露光時間が必要であり、これもカラー画像のリアルタイムの反応に影響を与える可能性がある。このアプローチでは、赤色の波長と赤外線の波長からの同時の複数の信号を必要とする計算もできない。別のIRチャネルを追加することは、フレームレートをさらに低下させる。これが、赤、IR1、IR2の検出に使用されなければならず、結果として、最大フレーム時間の1/3になり、したがって、顕著なアーティファクトが発生し、この技術の明確な限界になる。
【0009】
さらに、赤色光と赤外線の両方の画像に正確に焦点を合わせることはできない。赤色光と赤外線の波長差が大きいため、せいぜいのところ、IR画像が鮮明で焦点が合っているか、R画像が鮮明で焦点が合っているかのどちらかである。切り替えのため、センサーは同じ露出時間でのみ設定できる。その理由は、露出時間を切り替えることは、読み出しタイミングと露出時間に影響するセンサー設定を必要とするからであり、オーバーラップせずに、最終的にシステムのフレームレートおよび/または感度に影響を与えるだけでなく、システム処理の複雑さが大幅に増加する。最終的には、低信号強度のIR信号と比較的高信号強度のR信号を区別するために、ゲインを大きく切り替える必要がある。これは、露光を開始する前にセンサー設定を適用するのにかかる時間のために、IRチャネルおよび/または赤色光チャネルのいずれかの感度とフレーム時間に悪影響を及ぼす。
【0010】
本発明の目的は、受信信号の時間切り替えを必要としない、可視光とIR光の両方を検出するための実用的な解決策を提供することである。
【発明の概要】
【0011】
本発明は、対象画像から可視光および赤外光を受光するように構成されたカメラモジュールを備えた医用イメージングシステムを使用して、可視光および赤外光を検出するための方法を提供し、前記方法は、
-励起光で組織サンプル中の蛍光剤を励起することと、
-可視光で前記組織サンプルを照らすことと、
-可視光と、前記蛍光剤から生じる1つまたは複数の赤外蛍光光を含む、前記対象画像からの光を受光することと、
-前記受光した光を第1、第2、および第3の光路に分割することと、
-前記第1、第2、および第3の光路で受信した光を、それぞれ第1、第2、および第3の光学フィルターでフィルター処理することと、
-第1、第2、および第3のセンサーをそれぞれ使用して、前記第1、第2、および第3の光路でフィルター処理された光を検出することと、を備え
ここにおいて、前記第1、第2、および第3フィルターは、任意の順序で、緑色フィルター、赤外線フィルター、および交互パターンの赤色および青色フィルターを含む赤/青パターン化されたフィルターであり、これにより前記赤/青パターン化されたフィルターが受ける光の半分は青色フィルターを通過し、前記赤/青パターン化されたフィルターが受ける光の半分は赤色フィルターを通過する。
【0012】
本発明は、可視光および赤外光を検出するための医用イメージングシステムをさらに提供し、前記医用イメージングシステムは、
-組織を照らすための可視光の入力と、
-前記組織内の蛍光剤を励起するための励起光の入力と、
-前記組織内の対象画像から可視光と赤外光を受け取るように構成されたカメラモジュールとを備え、前記カメラモジュールは、前記対象画像からの光をそれぞれ第1、第2、および第3のセンサーに導くための少なくとも第1、第2、および第3の光路を備え、ここにおいて
-前記第1の光路は第1のフィルターを備え、
-前記第2の光路は第2のフィルターを備え、
-前記第3の光路は第3のフィルターを備え、
ここにおいて、前記第1、第2、および第3フィルターは、任意の順序で、緑色フィルター、赤外線フィルター、および交互パターンの赤色および青色フィルターを含む赤/青パターン化されたフィルターであり、これにより前記赤/青パターン化されたフィルターが受ける光の半分は青色フィルターを通過し、前記赤/青パターン化されたフィルターが受ける光の半分は赤色フィルターを通過する。
【0013】
本発明によれば、組織サンプルは、生体内組織サンプルでもよいし、または生体外組織サンプルでもよい。
【0014】
前述のように、この方法およびシステムでは、赤/青パターン化されたフィルターが受ける光の半分は青色のフィルターを通過し、赤/青パターン化されたフィルターが受ける光の半分は赤色のフィルターを通過する。実際には、100%の緑色光を受光する1つのセンサー、100%の赤外光を受光する1つのセンサー、および赤色と青色の欠落ピクセルを正確に補間することを可能とするやり方で50%の赤色光と50%の青色光を受光する1つのセンサーがある。すべてのセンサーは同じフレームレートで動作することができ、引用された従来技術のように一時的なサブサンプリングの必要はない。
【0015】
一実施形態では、医用イメージングシステムは、入射面を通して対象画像からの光を受光するように構成されたダイクロイックプリズムアセンブリを備えており、ダイクロイックプリズムアセンブリは、少なくとも第1、第2、および第3のプリズムを備え、各プリズムがそれぞれ第1、第2、および第3の出射面を有し、ここにおいて、
-前記第1の出射面は第1のセンサーを備え、
-前記第2の出射面は第2のセンサーを備え、
-前記第3の出射面は第3のセンサーを備える。
【0016】
本発明はさらに、上述のように、医用イメージングシステム、より具体的にはダイクロイックプリズムアセンブリを備える、開放レンズシステム、内視鏡、および腹腔鏡を提供する。
【0017】
本発明は、上記の少なくとも1つのダイクロイックプリズムアセンブリを含む医用イメージングシステムを提供し、ここにおいて、少なくとも2つの赤外線イメージング波長(たとえば640~1000nm)センサーと3つの可視波長(たとえば赤、緑、青)センサーが使用され、各センサーは、ピクセルの1/3よりも高い精度で光学的にピクセル間で位置合わせされている。
【0018】
イメージングシステムは、手術中のリアルタイム用途に使用することができる。一実施形態では、フレームレートは少なくとも毎秒50フレーム(fps)であり、ピクセルは少なくとも8ビットでサンプリングされる。目と手の協調を改善するには、少なくとも毎秒60フレーム、または少なくとも毎秒90または100フレームのフレームレートが望ましい。ピクセルのビット深度は、上記の8ビット以上、たとえば10、12または16ビットであり得る。
【0019】
本発明は、添付の図面を参照して、以下により詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1a】本発明の一実施形態による医用イメージングシステムを概略的に示している。
図1b】本発明の一実施形態による方法を概略的に示す。
図2】本発明の一実施形態によるダイクロイックプリズムアセンブリを概略的に示す。
図3a】本発明の一実施形態によるダイクロイックプリズムアセンブリのセンサーで使用するためのフィルターを概略的に示す。
図3b】本発明の一実施形態によるダイクロイックプリズムアセンブリのセンサーで使用するためのフィルターを概略的に示す。
図3c】本発明の一実施形態によるダイクロイックプリズムアセンブリのセンサーで使用するためのフィルターを概略的に示す。
図3d】本発明の一実施形態によるダイクロイックプリズムアセンブリのセンサーで使用するためのフィルターを概略的に示す。
図4】本発明の一実施形態によるさらなるダイクロイックプリズムアセンブリを概略的に示す。
図5】本発明の一実施形態によるダイクロイックプリズムアセンブリを概略的に示す。
図6a】本発明の一実施形態による内視鏡および/または腹腔鏡ならびにケーブルを概略的に示す。
図6b】本発明の一実施形態による内視鏡および/または腹腔鏡ならびにケーブルを概略的に示す。
図6c】本発明の一実施形態による内視鏡および/または腹腔鏡ならびにケーブルを概略的に示す。
図7a】本発明の一実施形態によるダイクロイックプリズムアセンブリで使用される例示的な五角形プリズムを示す。
図7b】本発明の一実施形態によるダイクロイックプリズムアセンブリで使用される例示的な五角形プリズムを示す。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1aは、本発明の一実施形態による医用イメージングシステムを概略的に示している。この図は4つの光路を示す。可視光および励起光源13から組織19に可視光および励起光を伝送するための1つの光路、および組織19からの光(可視光および蛍光)をそれぞれ光センサーD3、D4、およびD5に伝送するための3つの光路である。各光センサーD3、D4、D5には、それぞれフィルターF3、F4、およびF5が設けられている。光路は、ダイクロイックミラーM1、M2、M3を用いて形成することができる。わかりやすくするために、図1aではレンズやその他の光学機器が省略されている。
【0022】
フィルターF3、F4、およびF5は、本発明の一実施形態によるダイクロイックプリズムアセンブリのセンサーで使用するためのフィルターを概略的に示す図3a~3dを参照して説明される。可視光および励起光を伝送するための光路は、他の光路のいずれもと一致する必要がなく、可視光および励起光は、たとえばカメラヘッドの外側に設けられた別個の光チャネルおよび/またはレンズを介して組織に提供され得ると理解される。
【0023】
図1bは、図1aに示す医用イメージングシステムを使用して可視光と赤外光を検出する方法を模式的に示す。ステップ21では、組織サンプル中の蛍光剤が励起光で照射され、蛍光剤により蛍光が放射される。一方、ステップ22では、組織サンプルは可視光でも照射される。対象画像(組織サンプル)からの光は、ステップ23で受光され、この光は、可視光と、蛍光剤から発生する赤外蛍光光を含む。受光された光は、第1、第2、および第3の光路に分割され(ステップ24)、それぞれ第1(緑)、第2(赤外線)、第3(赤/青)の光学フィルターでフィルター処理される。フィルター処理された光は、それぞれのセンサーによって検出される(ステップ25、26、27)。ステップ28では、検出された光から可視光画像と赤外線(蛍光)画像が生成される。可視光画像は、蛍光画像とは別に表示されてもよい。また、蛍光画像を可視光画像に重ね合わせて表示することも可能である。
【0024】
図2は、赤、緑、青の成分の光をそれぞれのセンサーD3、D4、D5に分割するプリズムP5、P6、P7を備えたプリズムアセンブリを示す。光は、図2に示す矢印からプリズムアセンブリに入射する。P5とP6の間には光学コーティングC1が配置され、プリズムP6とP7の間には光学コーティングC2が配置され、各光学コーティングC1とC2は異なる反射率と波長感度を有する。C1では、入射ビームIが部分的に反射されて、光が入射したプリズムの同じ面に戻る(ビームJ)。その同じ面で、Kと表示されているビームが、フィルターF3とセンサーD3に向かって再び反射される。JからKへの反射は内部反射である。このように、フィルターF3とセンサーD3はコーティングC1で反射された光を受光し、アナログ方式でフィルターF4とセンサーD4はコーティングS2で反射したビームL(ビームMおよびN)からの光を受光し、フィルターF5およびセンサーD5はプリズムを通過したビームOからの干渉されない光を受光する。
【0025】
図3aは、特に、交互パターンの赤色および青色フィルターのアレイを備えた、本発明によるパターン化されたフィルター20を概略的に示す。パターン20は、1つの特定の色に対してフィルター処理された2×2ピクセルのグループからなる。21と22と表示されたグループは、市松模様状に混在している。グループ21のピクセルは赤色フィルターを有し、グループ22のピクセルは青色フィルターを有する。たとえば、左上のグループ21は2x2グリッドの赤色ピクセルR1、R2、R3、R4を有し、隣接するグループ22は2x2グリッドの青色フィルターピクセルB1、B2、B3、B4を有する。
【0026】
図3bは、緑色フィルターのみを備えたフィルター23を概略的に示している。図3aおよび3dと比較するために、ピクセルは2x2グループに分割された状態で示されているが、実際には、各ピクセルで受光される光が緑色フィルターでフィルター処理される単一のピクセルグリッドがある。したがって、ピクセルは、G1、G2、G3などのように、左から右、上から下へ昇順で表示される。
【0027】
図3cは、IRフィルターのみを備えたフィルター25を概略的に示している。繰り返すが、わかりやすくするために、ここでもピクセルは2x2グループに分けて示されている。各ピクセルはIRフィルターでフィルター処理されている。図3bと同様に、ピクセルは左から右、上から下へ昇順でI1、I2、I3などように表示される。
【0028】
図3dは、2つの異なるタイプのIRフィルターを備えたパターン化されたフィルター27を概略的に示している。図3aと同様に、ピクセルは2x2ピクセルのグループに分割され、各グループは特定のフィルターを有する。グループ28は第1のIRフィルターを有し、グループ29は第2のIRフィルターを有する。第1のグループ28のピクセルはI1、I2、I3、I4などと表示され、第2のグループ29のピクセルはJ1、J2、J3、J4と表示される。この種類のフィルターは、IRの複数の波長範囲が対象となる用途に使用できる。
【0029】
フィルター20(図3a、赤/青)およびフィルター27(図3d、2種類のIR)は、各ピクセル位置で赤、青、第1のIR、および第2のIRの値を計算するために空間補間が必要になるという共通点がある。フィルター23(図3b、緑)およびフィルター25(図3c、IR)にはこの要件はない。各ピクセルは同じフィルターを使用してフィルター処理されるからである。
【0030】
本発明は、図3a~3dの例示的なパターン化されたフィルターに限定されない。重要なのは、パターンフィルター20が単一のパターン化されたフィルター内の赤色および青色フィルター(他の色なし)の組み合わせで構成されており、ここにおいて、赤色フィルターが配置されているピクセル位置での青色値の補間および青色フィルターが配置されているピクセル位置での赤色値の補間を可能にする構造に、赤色および青色フィルターが配置されていることである。図3aに示す赤色および青色フィルターの2x2のグループ化には、同じフィルターのグループ内でノイズ消去を実行して、補間前の単一ピクセルノイズを減らし、画質を向上できるというさらなる利点がある。すなわち、2x2グリッド内のピクセルはほぼ同じ光強度を受けると想定できるため、誤動作しているピクセルからの値を識別して除去することができる。
【0031】
図3aに示すグリッドは、赤色と青色フィルター処理されたピクセルの2x2の島を使用しているが、単なる例にすぎない。たとえば、R-B-R-B-R-B-…のように、ピクセルごとに市松模様状に赤色および青色フィルターを交互に配置することも可能である。また、たとえば、1x2ピクセルまたは2x1ピクセルのグループ、または他のグループサイズを用いることも可能である。これらの事項は、図3aの赤/青パターンフィルター20だけでなく、必要な変更を加えて、図3dの第1および第2のIRフィルターパターンフィルター27にも当てはまる。
【0032】
ここで、フィルターの波長範囲の例について説明する。青色フィルターは、400~490ナノメートル(nm)の範囲の光をフィルター処理することができる。赤色フィルターは590~660nmをフィルター処理することができる。緑色フィルターは490~590nmの範囲で作用することができる。赤外線の場合、範囲は用途によって異なる。一般的に、700~800nmおよび800~900nmの範囲が対象である。
【0033】
図1および図2に戻ると、本発明の一実施形態では、フィルターF3はフィルター20(赤/青)であり、F4はフィルター23(緑)であり、F5はフィルター25(IR)である。フィルターF3、F4、F5の正確な位置付けは重要ではないことに注意されたい。どの用途にとっても重要なのは、3つのフィルターを同時に使用することである。
【0034】
一般に、コーティングC1、C2、C3はフィルターF1、F2、F3に適合する必要がある。たとえば、第1のコーティングC1は、IR光を反射しつつ可視光を透過させることができ、その結果、IR光は、IRフィルター25または27であるIRフィルターF3に向かって導かれる。第2のコーティングC2は、赤色光および青色光を反射しつつ、緑色光に対して透過性であることができるため、フィルターF4は赤/青パターン化フィルター20であり、F5は緑色フィルター23でなければならない。適切なコーティングを選択するためのこれらの原理は、明細書に開示されている実施形態に概ね適用することができる。簡潔にするために、以下の実施形態では、プリズム間に使用されるコーティングについてこれ以上言及しない。
【0035】
この場合、緑色光と赤外光の両方が補間を必要としないことは、本発明の有利な側面である。図3aのパターン化されたフィルター20の背後にある赤色および青色のピクセルは、空間補間を必要とする。ただし、人間の目は、スペクトルの赤色と青色の部分の詳細に対する感度が緑色に対するほど高くはない。これは、たとえば、以下のような計算された輝度(luma、L)の式から理解することができる。
【0036】
【数1】
【0037】
輝度は、可視光のグレースケール表現として見ることができ、細部を区別するために最も重要である。この式から、緑色光の重みづけが圧倒的に高いことは明らかである。したがって、緑色光が補間されないことが本発明の有利な点である。同時に、上記の事項のため、スペクトルの赤色と青色の部分が空間的に補間されることは許容できる妥協と考えられる。IR信号もまた補間されない。
【0038】
すでに述べたように、2x2フィルターアプローチを選択することのもう1つの利点は、画像ノイズ低減の可能性である。標準のベイヤーフィルターで生成された画像では、これらの可視画像のノイズは、赤色または青色を強調表示する単一ピクセルによってはっきり見える。これは、赤色と青色が緑色よりも高いゲインを必要とする(したがって、より多くのノイズがはっきり見える)という事実によるものであるが、これらのピクセル(補間時)には同じ色の直接隣接するピクセルがないため、ピクセルノイズの量は推定できず、補間前に低減されない。これは、補間がピクセル内のノイズに基づくということになり、その結果、ノイズも補間される。2x2パターンを使用するとき、本発明の有利な部分は、同じ色の4つの隣接するピクセルのグループを使用して、補間前に標準の利用可能なアルゴリズムで単一ピクセルのイメージノイズを低減し、より高品質のイメージが得られることである。
【0039】
上記の変形例では、2つの異なるIR波長範囲をサンプリングする用途では、パターンフィルター20、23、および27(2つの異なるIRフィルターを持つ)を図1aおよび2のフィルターF3、F4、F5に使用することができる。ここでも、緑色光は、最大限の詳細を得るためにフル解像度でサンプリングされる。その代わりとして、赤/青および両方のIR波長範囲が半分の解像度でサンプリングされる。
【0040】
図4および図5は、本発明の一実施形態によるダイクロイックプリズムアセンブリを概略的に示している。図4では、図5と比較すると、第1の五角形プリズムP1と第1の補償プリズムP2がない。結果として得られる図3のダイクロイックプリズムアセンブリは4つのチャネルを有し、各チャネルはセンサーD2~D5のいずれかへの経路によって形成される。各チャネルについて次の経路長が定義される。
【0041】
-センサーD2(たとえば近赤外線)の経路:E+F+G
-センサーD3(たとえば赤)の経路:E+H+I+J+K
-センサーD4(たとえば青)の経路:E+H+I+O
-センサーD5(たとえば緑)の経路:E+H+I+M+N
E+F+G=E+H+I+J+K=E+H+I+O=E+H+I+M+Nとなるよう、経路長が適合される。
【0042】
プリズムP3~P7の説明は図4の例にも適用可能であるという理解の下で、以下の例示的な実施形態の説明では、図5を参照する。
【0043】
本発明の一実施形態では、五角形プリズムP1が使用される。一実施形態では、入射光ビームAは、入射面S1に隣接しない2つの面のうちの1つである面S2で部分的に反射される。次に、反射されたビームBは、入射面に隣接する面のうち第1の面で反射される。反射角は臨界角よりも小さくすることができるため、反射は内部的ではない(一実施形態では、この隣接する面は光の漏れを防ぎ、対象となる必要な波長を反射するようにコーティングされる)。反射されたビームCは、それ自体(ビームA)に交差し、センサーD1に向かって、入射面に隣接する面のうち第2の面を介してプリズムから出射する。ビームAの一部は面S2を通過し、補償プリズムP2に入射する。
【0044】
本発明の一実施形態では、プリズムP1は、入射ビームをセンサーD1に向けて反射するために内部反射を使用しない。一実施形態では、2つの非内部反射を使用して、ビームBおよびCを介して入射ビームAをセンサーD1に向ける。一実施形態では、プリズムP1とP2の間にエアギャップはない。一実施形態では、プリズムP3とP4との間にエアギャップはない。一実施形態では、プリズムP2とP3との間にエアギャップはない。
【0045】
プリズムP2は、相対的なビーム距離を調整するために垂直に移動できる補償プリズムである。
【0046】
本発明の一実施形態では、P2から、ビームDは第2の五角形プリズムP3に入射する。プリズムP1の場合と同様に、内向きの反射を使用して、ビーム自体を交差させる。簡潔にするために、ビームの説明は繰り返さないが、プリズムP3のビーム部分E、F、GがそれぞれプリズムP1のビーム部分A、B、Cに対応することを述べておく。
【0047】
本発明の一実施形態では、プリズムP3はまた、入射ビームをセンサーD2に向けて反射するために内部反射を使用しない。一実施形態では、2つの非内部反射を使用して、ビームFおよびGを介して入射ビームEをセンサーD2に向ける。一実施形態では、プリズムP1、P2、P3、およびP4の間にエアギャップはない。
【0048】
プリズムP3の後方に、別の補償プリズムP4がある。最終的に、ビームHは、それぞれセンサーD3、D4、D5を備えたプリズムP5、P6、P7を含むダイクロイックプリズムアセンブリに入射する。P5、P6、およびP7のダイクロイックプリズムアセンブリは、図2を参照して既に説明されている。一実施形態では、プリズムP4とプリズムP5との間にエアギャップがある。
【0049】
図5では、各エンドポイントチャネルに対して次の合計経路長が定義される(チャネルの最後のセンサーに関して定義される)。
【0050】
-センサーD1(たとえば第1の近赤外線)の経路:A+B+C
-センサーD2(たとえば第2の近赤外線)の経路:A+D+E+F+G
-センサーD3(たとえば赤)の経路:A+D+E+H+I+J+K
-センサーD4(たとえば青)の経路:A+D+E+H+I+O
-センサーD5(たとえば緑)の経路:A+D+E+H+I+M+N。
【0051】
一実施形態では、A+B+C=A+D+E+F+G=A+D+E+H+I+J+K=A+D+E+H+I+O=A+D+E+H+I+M+Nとなるよう、経路長は適合される。経路長の適合には、センサーD1~D5で検出される波長の焦点面焦点位置差の調整が含まれうる。つまり、たとえば、青色(B)光のセンサーに向かう経路長は、赤色(R)光のセンサーに向かう経路長と正確に同じではない場合がある。というのは、鮮明で焦点の合った画像を作成するための理想的な距離は、光の波長にいくらか依存するからである。プリズムは、これらの依存関係を考慮して、構成することができる。
【0052】
D+Hの長さは調整可能で、波長シフトにより焦点補償器として機能する。
【0053】
経路Iにおけるより大きなエアギャップは、追加のフィルターのために使用することができ、または、焦点のシフトと補正のためにガラスの補償器で埋めることができる。ビームJからビームKへの経路での内部反射の理由により、赤色プリズムの特定の底面にエアギャップが存在する必要がある。追加のフィルターを設けるためにプリズム出力面と各センサーD1-5の間にスペースを確保することができ、またはそれに応じたガラスの補償器で埋められる必要がある。
【0054】
P1とP3が本質的に同じ反射経路を使用するという事実の利点は、このように、光学アセンブリはほとんど一方の側にセンサーを有することができ(D1、D2、D3はすべて一方の側)、それでも均等な量の方向変更を使用し、すべてのセンサーが同じ画像を見て、ミラー効果を補正する必要はないということである。
【0055】
通常、光学プリズムは青色、緑色、および赤色チャネルという3チャネルの場合と同様に設計されており、そのように経路長は非常に長く、特に幅の広いプリズムを必要とし、その結果、内視鏡、腹腔鏡、またはハンドヘルドイメージングシステムでの使用に適さない大きなモジュールになる。さらに、2つのチャネル(センサーD1とD2)は互いに反対である必要があり、2つのセンサー間の距離が大きいため、電子機器がより扱いにくくなる。図5の実施形態では、2つのセンサーD1およびD2は、プリズムP1およびP3と同じ側にあり得る。
【0056】
本発明の一実施形態によれば、最初の2つのプリズムP1、P3は、少なくとも5つの角が使用され、すべての角が90度以上の内角を有する五角形の形状を有する。
【0057】
これらの各プリズムには、追加の補償プリズムP2、P4があり、平坦な光の出射面ペインを形成すると同時に、すべてのセンサーの経路長を一致させることができる経路長補償機能を備えている。
【0058】
本発明の一実施形態では、寸法は以下のようになっている。センサーを含む5チャンネル構成の場合、モジュールの全高は30mm以下である。最大幅は、15mm以下である。最大長は45mm以下である。
【0059】
本発明の一実施形態では、ダイクロイックプリズムアセンブリを使用するシステムは、赤外線フレーム挿入を使用せずに、60Fpsで各色当たり12ビットにつき3840×2160のアーティファクトのないフルカラーの画像解像度を創出する能力を有する。赤外線フレームも、12ビットにつきこれらと同じ解像度で利用可能である。
【0060】
本発明の別の利点は、経路をD1およびD2に接続するすべての表面が平坦であることによるものである。したがって、モジュール(P1、P2、P3、P4)を簡単に位置合わせできるため、自動組み立てが容易である。これらのモジュールは、個別に準備した後、簡単なロボットまたは手動ツールで結合することができる。
【0061】
経路長Aはすでに補償されているため、第2のプリズムP3(D2経路用)はプリズムP1(D1経路用)より小さくすることができる。D1への経路の第1のプリズムをわずかに長い長さ(A)に成形するために、D1への内部経路全体を完全に一致させ、D2への経路の全長を可能な限り補正することができる。
【0062】
五角柱は、通常、正五角柱ではない。たとえば、P1断面の長さa(ビームBおよびCの長さに影響する)は、長さb(ビームAおよびBの長さに影響する)よりも小さい場合がある。
【0063】
前述の図4(4つのセンサーF2~F5を使用)および図5(5つのセンサーF1~F5を使用)のダイクロイックプリズムアセンブリは、以下に概略的に示すさらなる例示的な実施形態を可能にする。
-2つの異なるIR波長範囲を使用する用途:それぞれのチャネルごとに、パターンフィルター20(赤/青)、23(緑)、25(第1のIR)、および25(第2のIR波長範囲)を備えた、図4の4チャネルダイクロイックプリズムアセンブリ;
-3つの異なるIR波長範囲を使用する用途:それぞれのチャネルごとに、パターンフィルター20(赤/青)、23(緑)、25(第1のIR)、および27(第2および第3のIR波長範囲)を備えた、図4の4チャネルダイクロイックプリズムアセンブリ;
-4つの異なるIR波長範囲を使用する用途:それぞれのチャネルごとに、パターンフィルター20(赤/青)、23(緑)、27(第1および第2のIR)、および27(第3および第4のIR波長範囲)を備えた、図4の4チャネルダイクロイックプリズムアセンブリ;
-3つの異なるIR波長範囲を使用する用途:それぞれのチャネルごとに、パターンフィルター20(赤/青)、23(緑)、25(第1のIR)、および別の25(第2のIR波長範囲)、およびさらに別の25(第3のIR波長範囲)を備えた、図5の5チャネルダイクロイックプリズムアセンブリ。
【0064】
図2、4、および5のダイクロイックプリズムアセンブリとパターンフィルター20、23、25、27を使用して、さらに多くの組み合わせを作成することができる。
【0065】
すでに述べたように、本発明は、図3a~3dの例示的なパターンフィルターに限定されない。図3aに示すグリッドは、赤色と青色のフィルター処理されたピクセルの2x2の島を使用しているが、単なる例にすぎない。
【0066】
図6aは、本発明の実施形態による内視鏡10または腹腔鏡10を概略的に示している。本発明の目的のために、腹腔鏡と内視鏡との差は比較的小さいので、説明が内視鏡に言及する場合、腹腔鏡の構成も通常可能である。内視鏡/腹腔鏡10は、図2、4または5に示されるようなダイクロイックプリズムアセンブリ15を含むカメラモジュール11を備える。カメラモジュール11は、ダイクロイックプリズムアセンブリ15の入射面に入射光を集束させるための追加のレンズ12を含むこともできる。この最後のレンズ12は、内視鏡部分の最後の部分に組み込まれ、プリズムの背面焦点距離に一致するようにしてもよい。光源13に接続された光ファイバー14は、内視鏡10に光を結合する。内視鏡の内部では、光ファイバー14はいくつかのファイバー14′に分かれている。
【0067】
腹腔鏡の内部では、レンズ要素および/またはリレーロッドレンズで構成されるレンズシステムが作成されるか(標準的な腹腔鏡と同様)、または内視鏡の構成では、標準的な可撓性の内視鏡のように繊維束を使用できる。さらに、高速画像処理および画像クリーンアップのためにカメラモジュール11に処理ユニット(図示せず)を配置して、データを送信する必要がないように、オプションでデータを削減してもよい。
【0068】
本発明の別の実施形態では、処理ユニットは、イメージングシステムおよび光学要素からさらに離れて配置される。特に内視鏡システムの、しかし限定されない構成にも重要な点は、処理ユニットとプリズム要素に配置されたイメージセンサーとの間で転送されるシステムの電子信号を提供するケーブル配線と、撮像対象に照明を提供するケーブルである。ほとんどの構成は、低電圧差動信号(LVDS)に基づいた2つのケーブルシステムを有する。ただし、これらのケーブルのデータ転送速度は、ケーブルの長さにほとんど制限される。本発明で提案される光学構成は、内視鏡医用イメージングシステムにおいて、通常よりも高いビットレートでより多くのデータを転送する必要があることを意味する。使いやすさとサイズは、2本のケーブルが必要であるという事実によって大きく妨げられる(1本は光用、もう1本は画像信号と制御信号の電気用)。単にケーブル対を追加することが標準的解決法であるが、これの不都合な点は、ケーブルの最低限必要な太さがカメラヘッドの柔軟性と敏捷性を制限することである。さらに、ケーブルの径が太く重くなり、カメラヘッドの内部でより多くの電子機器が必要になり、カメラヘッドがより大きく重くなる。
【0069】
図6bは、ダイクロイックプリズムアセンブリ15’(たとえば、図4または5に示されるアセンブリ)およびレンズ12’が内視鏡10の先端に配置される実施形態を示す。この実施形態では、光を先端からカメラモジュールに移送する必要はない。しかしながら、処理ユニットを収容するモジュール18にセンサーD1~D5からの信号を移送する必要がある。腹腔鏡のチューブに通常配置されるロッドリレーレンズ、または内視鏡の場合のファイバーはもはや必要ではなく、単純なレンズシステム12’のみがプリズムアセンブリの前に配置される必要があるだけである。
【0070】
これらの実施形態のいずれにおいても、4本の小さな径の同軸ケーブル51を含み、これらを光ファイバケーブル54の周りに配置/一体化することが可能である。次いで、ケーブルは、統合部と、カメラと光エンジンを備えた制御システムとの間で直接結合される単一ケーブルとして、安定性を向上させるためのオプションのフィラーケーブル56と融合される。そのような配置は図6cに示されており、中心コアファイバ54は光エンジンから内視鏡の先端まで光を運ぶことができ、直径同軸ケーブル51は先端にある検出器D1~D5からの信号をハウジング53の処理ユニットに運ぶことができる。転送されるデータの量と同軸ケーブル51の必要な長さに応じて、適切な数の同軸ケーブル、たとえば1、2、3、4、またはそれ以上を選択できる。
【0071】
図7aは、図4または図5のアセンブリを使用する本発明の実施形態によるダイクロイックプリズムアセンブリで使用する例示的な五角形プリズムの断面図を示す。
【0072】
一実施形態では、プリズムP1又はP3は、前記入射面の法線に平行な方向で入射面に入射する入射ビームがプリズム内で2回反射され、前記出射面の法線に平行な出射面からプリズムから出射するように設計された角を有し、ここにおいて、入射面の法線と出射面の法線は互いに垂直である。
【0073】
当業者は、そのようなプリズムを設計することができる。図7aの例では、5つの角度の1つは直角(面F1とF2の間)であり、2つの角度は第1の値であるα≧90度(面F2とF3およびF3とF4の間)を有し、および2つの角度は第2の値である225-α度(面F1とF5およびF5とF4の間)を有し、五角形プリズムの内角の合計は540度である。簡単に確認できるように、図7aに示すような五角形プリズムは、面F3およびF5に対する2つの反射を使用して、面F1の法線と平行に面F1から入射する水平方向の入射ビームを内側に反射し、面F2の法線と平行に、面F2を通って垂直方向にプリズムから出射させる。面F3での最初の反射では、ビームは反射面の法線とα-90度の角度を成す。2回目の反射では、面F5で、反射面の法線との角度は135-αである。この例では、角度αの値は90<α<135である。
【0074】
特定の実施形態では、αの値は112.5度であり、したがって五角形プリズムは1つの直角と4つの112.5度の角を有する。
【0075】
図7bは、図7aのプリズムの縮小部分を示している。線の構成からわかるように、プリズムの1つの角度が90度(F1とF2の間)、90度の角に隣接する一方の角度がα、90度の角に隣接する他方の角度(F1とF5の間)が225-αであればよい。F3とF4およびF4とF5の間の角度は、実際に自由に選択することができる。
【0076】
当業者は、入射ビームと出射ビームが互いに直角でないプリズムを設計することもできよう。しかしながら、レンズシステムから別の光の角度が来るので、入射主光線と出射主光線が互いに直角である、図7bの実施形態のような設計には実際的な利点がある。
【0077】
五角形のプリズム形状は、プリズムP1およびP3の理にかなった、かつ実用的な選択である。しかしながら、図7bから明らかなように、必要な反射の条件を創出するために、実際にはさまざまなタイプのプリズム形状が目的を果たす。したがって、本発明は五角形プリズムの使用に限定されない。
【0078】
図の前述の説明において、本発明はその特定の実施形態を参照して説明された。しかし、添付の特許請求の範囲に要約されている本発明の範囲から逸脱することなく、様々な修正および変更をこれに加えることができることは明らかであろう。
【0079】
さらに、本発明の本質的な範囲から逸脱することなく、特定の状況または材料を本発明の教示に適合させるために、多くの修正を加えることができる。したがって、本発明は開示された特定の実施形態に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲内に入るすべての実施形態を含むものとする。
【0080】
特に、本発明の様々な態様の特定の特徴の組み合わせを作成することができる。本発明のある態様は、本発明の別の態様に関連して説明された特徴を追加することによりさらに有利に強化され得る。
【0081】
本発明は、添付の特許請求の範囲およびその技術的同等物によってのみ制限されることを理解されたい。この文書およびその請求項において、「備える」という動詞およびその活用形は、特に言及されない項目を除外することなく、その単語に続く項目が含まれることを意味する非限定的な意味で使用される。さらに、不定冠詞「a」または「an」による要素への言及は、文脈上、要素が1つだけであることを明確に要求しない限り、複数の要素が存在する可能性を排除しない。したがって、不定冠詞「a」または「an」は通常「少なくとも1つ」を意味する。
以下に、出願当初の特許請求の範囲に記載の事項を、そのまま、付記しておく。
[1] 対象画像から可視光および赤外光を受光するように構成されたカメラモジュールを備えた医用イメージングシステムを使用して、可視光および赤外光を検出するための方法であって、前記方法は、
-励起光で組織サンプル中の蛍光剤を励起することと、
-可視光で前記組織サンプルを照らすことと、
-可視光と、前記蛍光剤から生じる1つまたは複数の赤外蛍光光を含む、前記対象画像からの光を受光することと、
-前記受光した光を第1、第2、および第3の光路に分割することと、
-前記第1、第2、および第3の光路で受光した光を、それぞれ第1、第2、および第3の光学フィルターを介してフィルター処理することと、
-第1、第2、および第3のセンサーをそれぞれ使用して、前記第1、第2、および第3の光路で前記フィルター処理された光を検出することと、を備え、
ここにおいて、前記第1、第2、および第3フィルターは、任意の順序で、緑色フィルター、赤外線フィルター、および交互パターンの赤色および青色フィルターを備えた赤/青パターン化されたフィルターであり、これにより前記赤/青パターン化されたフィルターが受ける光の半分は青色フィルターを通過し、前記赤/青パターン化されたフィルターが受ける光の半分は赤色フィルターを通過する、方法。
[2] 前記赤/青パターン化されたフィルターが複数のピクセルのグループを備え、各グループが赤色または青色のいずれかの光に対するフィルターを有する、[1]に記載の方法。
[3] 異なるフィルターを有する前記グループが市松模様に配置される、[2]に記載の方法。
[4] 各グループが2×2ピクセルを備える、[2]または[3]に記載の方法。
[5] 前記赤外線フィルターは、700nmより高く800nmより低いか、または800nmより高く900nmより低い赤外線波長範囲の光に対して透過性である、[1]~[4]のいずれか1項に記載の方法。
[6] 前記赤外線フィルターは、1つ以上のピクセルのグループを備え、各グループは、第1または第2の赤外線波長範囲のいずれかのフィルターを有し、ここにおいて、前記第1または第2の赤外線波長範囲を有するグループが、市松模様のような交互パターンで配置される[1]~[5]のいずれか1項に記載の方法。
[7] 前記第1の赤外線波長範囲は700nmより高く800nmより低く、前記第2の赤外線波長範囲は800nmより高く900nmより低い、[6]に記載の方法。
[8] 前記受光した光を第1、第2、および第3の光路に分割することに加えて、前記受光した光を第4の光路に分割することと、前記第4の光路で受光した光を第4の光学フィルターを介してフィルター処理することと、をさらに備え、ここにおいて前記第4の光学フィルターは第2の赤外線フィルターである、[1]~[7]のいずれか1項に記載の方法。
[9] 可視光および赤外光を検出するための医用イメージングシステムであって、前記医用イメージングシステムは、
-組織を照らすための可視光の入力と、
-前記組織内の蛍光剤を励起するための励起光の入力と、
-前記組織内の対象画像から可視光と赤外光を受光するように構成されたカメラモジュールとを備え、前記カメラモジュールは、前記対象画像からの光をそれぞれ第1、第2、および第3のセンサーに導くための少なくとも第1、第2、および第3の光路を備え、ここにおいて
-前記第1の光路は第1のフィルターを備え、
-前記第2の光路は第2のフィルターを備え、
-前記第3の光路は第3のフィルターを備え、
ここにおいて、前記第1、第2、および第3フィルターは、任意の順序で、緑色フィルター、赤外線フィルター、および交互パターンの赤色および青色フィルターを含む赤/青パターン化されたフィルターであり、前記赤/青パターン化されたフィルターが受ける光の半分は青色フィルターを通過し、前記赤/青パターン化されたフィルターが受ける光の半分は赤色フィルターを通過する医用イメージングシステム。
[10] 前記赤/青パターン化されたフィルターが複数のピクセルのグループを備え、各グループが赤色または青色のいずれかの光に対するフィルターを有する、[9]に記載の医用イメージングシステム。
[11] 異なるフィルターを有する前記グループが市松模様に配置される、[10]に記載の医用イメージングシステム。
[12] 各グループが2×2ピクセルを備える、[9]または[10]に記載の医用イメージングシステム。
[13] 前記赤外線フィルターは、700nmより高く800nmより低いか、または800nmより高く900nmより低い赤外線波長範囲の光に対して透過性である、[9]~[12]のいずれか1項に記載の医用イメージングシステム。
[14] 前記赤外線フィルターは、1つ以上のピクセルのグループを備え、各グループは、第1または第2の赤外線波長範囲のいずれかのフィルターを有し、ここにおいて、前記第1または第2の赤外線波長範囲を有するグループが、市松模様のような交互パターンで配置される、[9]~[13]のいずれか1項に記載の医用イメージングシステム。
[15] 前記第1の赤外線波長範囲は700nmより高く800nmより低く、前記第2の赤外線波長範囲は800nmより高く900nmより低い、[14]に記載の医用イメージングシステム。
[16] 入射面を通して前記対象画像からの光を受光するように構成されたダイクロイックプリズムアセンブリを備えており、前記ダイクロイックプリズムアセンブリは、少なくとも第1、第2、および第3のプリズムを備え、各プリズムがそれぞれ第1、第2、および第3の出射面を有し、ここにおいて、
-前記第1の出射面は第1のセンサーを備え、
-前記第2の出射面は第2のセンサーを備え、
-前記第3の出射面は第3のセンサーを備える、[9]~[15]のいずれか1項に記載の医用イメージングシステム。
[17] 第4のプリズムを備え、前記第4のプリズムは、少なくとも5つの角を持つ断面を有し、各角は少なくとも90度の内角を有し、前記第4のプリズムは、第4のフィルターを有する第4の光路を形成し、第4の光センサーを備えた第4の出射面を有し、ここにおいて、前記第4のフィルターは、第2の赤外線フィルターである、[16]に記載の医用イメージングシステム。
[18] 第5のプリズムを備え、前記第5のプリズムは、少なくとも5つの角を持つ断面を有し、各角は少なくとも90度の内角を有し、前記第5のプリズムは、第5のフィルターを有する第5の光路を形成し、第5の光センサーを備えた第5の出射面を有し、ここにおいて、前記第5のフィルターは、第3の赤外線フィルターである、[17]に記載の医用イメージングシステム。
[19] [9]~[18]のいずれか1項に記載の医用イメージングシステムを少なくとも1つ備えた、内視鏡、腹腔鏡(10)、または開放レンズシステム。
[20] 前記カメラモジュールに光の焦点を合わせるためのレンズ(12)をさらに備える、[19]に記載の内視鏡、腹腔鏡(10)、または開放レンズシステム。
[21] 光エンジンからの光を手術野に提供して照明するための光ファイバーコア(54)を備えた統合ケーブルを使用し、前記光ファイバーコアはセンサーデータを伝送するための複数の同軸ケーブル(51)に囲まれている、[19]または[20]に記載の内視鏡、腹腔鏡、または開放レンズシステム。
[22] フレーム取得頻度が少なくとも毎秒60フレーム/秒であり、サンプリングレートが少なくとも8ビット/ピクセルである、[19]~[21]のいずれか1項に記載の内視鏡、腹腔鏡、または開放レンズシステム。
図1a
図1b
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図4
図5
図6A
図6B
図6C
図7A
図7B