IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ヒョスン・ティーエヌエス・インコーポレーテッドの特許一覧

<>
  • 特許-ビルトインデジタルデスク 図1
  • 特許-ビルトインデジタルデスク 図2
  • 特許-ビルトインデジタルデスク 図3
  • 特許-ビルトインデジタルデスク 図4
  • 特許-ビルトインデジタルデスク 図5
  • 特許-ビルトインデジタルデスク 図6
  • 特許-ビルトインデジタルデスク 図7
  • 特許-ビルトインデジタルデスク 図8
  • 特許-ビルトインデジタルデスク 図9
  • 特許-ビルトインデジタルデスク 図10
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-08
(45)【発行日】2022-07-19
(54)【発明の名称】ビルトインデジタルデスク
(51)【国際特許分類】
   G06F 1/16 20060101AFI20220711BHJP
   A47B 21/00 20060101ALI20220711BHJP
【FI】
G06F1/16 313A
A47B21/00
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2020205732
(22)【出願日】2020-12-11
(65)【公開番号】P2022052688
(43)【公開日】2022-04-04
【審査請求日】2020-12-15
(31)【優先権主張番号】10-2020-0122821
(32)【優先日】2020-09-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】520489983
【氏名又は名称】ヒョスン・ティーエヌエス・インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】HYOSUNG TNS INC.
【住所又は居所原語表記】281, Gwangpyeong-ro, Gangnam-gu, Seoul 06349, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100219542
【弁理士】
【氏名又は名称】大宅 郁治
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】ヨンホ・アン
(72)【発明者】
【氏名】ヨメ・ミン
(72)【発明者】
【氏名】ユンジン・ヨン
(72)【発明者】
【氏名】ヒョクジュン・ユン
(72)【発明者】
【氏名】ウォンソク・リ
(72)【発明者】
【氏名】ヘユン・リ
(72)【発明者】
【氏名】ビュンソク・ハン
【審査官】征矢 崇
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-158731(JP,A)
【文献】特開2004-163837(JP,A)
【文献】特開2013-164829(JP,A)
【文献】実開平01-160525(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F1/16
A47B21/00-21/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
係員と顧客の間で業務取引が行われる窓口に配置されるビルトインデジタルデスクであって、
顧客が位置する顧客デスク部を備える上板を含むデスクボディ;および
前記顧客デスク部に埋設され、前記業務取引に必要な情報入力が可能であるタブレットを含む顧客デジタルモジュールを含み、
前記デスクボディは、係員が位置する係員デスク部をさらに含み、
前記顧客デスク部と前記係員デスク部は、前記デスクボディの仮想の中心ラインを境界にして互いに対向して配置され、
前記係員デスク部と前記顧客デスク部との間が区画されるように、前記中心ラインに設けられる接客仕切りをさらに含み、
前記接客仕切りは、
前記係員と前記顧客との間の業務取引のための所定の大きさの接客通路を提供し、
前記接客仕切りの下端部には殺菌モジュールが備えられる、
ビルトインデジタルデスク。
【請求項2】
前記顧客デジタルモジュールは、
前記顧客デスク部に埋め立てるように装着される顧客ボード;および
前記顧客ボードに備えられるサインパッド、ピンパッド、身分証明書スキャナ、印鑑スキャナ、指静脈認証システム、NFCリーダー又は指紋認証機器の少なくともいずれか一つを含む
ことを特徴とする請求項1に記載のビルトインデジタルデスク。
【請求項3】
前記係員デスク部側に提供され、前記業務取引に必要な情報表示が可能である係員モニターを含む係員デジタルモジュールをさらに含む
ことを特徴とする請求項に記載のビルトインデジタルデスク。
【請求項4】
前記係員デジタルモジュールは、
前記係員により情報入力が可能であるように前記係員モニターに連結される係員入力機器;
業務サービスに対する資料を出力するための係員出力機器;及び
前記係員モニター、前記係員入力機器及び係員出力機器を制御する係員端末パソコンをさらに含む
ことを特徴とする請求項に記載のビルトインデジタルデスク。
【請求項5】
前記係員入力機器は、スキャナを含み、
前記係員出力機器は、用紙プリンタ、通帳プリンタ、カード発行機又はTCR(Teller Cash Recycler)の少なくとも1つを含む
ことを特徴とする請求項に記載のビルトインデジタルデスク。
【請求項6】
前記デスクボディは、
前記顧客デジタルモジュールと前記係員端末パソコンとの間を配線連結するために、前記顧客デスク部と前記係員デスク部との間を貫通する配線ホール部をさらに含む
ことを特徴とする請求項に記載のビルトインデジタルデスク。
【請求項7】
前記接客仕切りは、
LCD(Liquid Crystal Display)、LED(Light Emitting Diode)、HUD(Head Up Display)の少なくとも1つ以上を含む透明ディスプレイまたは不透明ディスプレイである
ことを特徴とする請求項に記載のビルトインデジタルデスク。
【請求項8】
商品に対する広告が可能であるよう、前記上板の一側端部の側に垂直に設けられる広告モジュールをさらに含む
ことを特徴とする請求項1に記載のビルトインデジタルデスク。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビルトインデジタルデスクに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に銀行で顧客を迎えて相談し、顧客に必要な情報を提供するために、係員は様々な事務機器や書類などを揃えて顧客と相談する。種々の事務機器や書類などは、デスクの上に上げられ、または引き出しなどに保管されるので、係員は業務と同時に顧客に必要な情報を提供することができる。
【0003】
しかしながら、事務機器や書類などをデスクに置くと、デスクの上が汚くなり、顧客との相談の際、デスクで資料を提供できる空間が足りなくなることもある。事務機器や書類などを引き出しに入れておくと、事務機器や書類などを使用するとき引き出しから事務機器や書類などを再び取り出さなければならないので、事務機器や書類などの使用が不便となる。
【0004】
特に、感染症が流行している状況において、係員と顧客がデスクを挟んで対面相談を行う場合、係員と顧客との間で感染の恐れが増加するため、デスクの上での適切な相談が困難になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】韓国特許公開公報 第10-2020-0083850号(2020.07.09.)
【発明の詳細な説明】
【0006】
本発明の実施例は、銀行の窓口業務を効率良く進行できるビルトインデジタルデスクを提供することを目的とする。
【0007】
本発明の一側面によるビルトインデジタルデスクは、係員と顧客との間の業務取引が行われる窓口に配置されるビルトインデジタルデスクであって、顧客が位置する顧客デスク部を備える上板を含むデスクボディ;及び前記顧客デスク部に埋設され、前記業務取引に必要な情報入力が可能であるタブレットを含む顧客デジタルモジュールを含むことができる。
【0008】
前記デスクボディは、係員が位置する係員デスク部をさらに含み、前記顧客デスク部と前記係員デスク部は、前記デスクボディの仮想の中心ラインを境界にして互いに対向して配置されることができる。
【0009】
前記係員デスク部と前記顧客デスク部との間が区画されるように、前記中心ラインに設けられる接客仕切りをさらに含むことができる。
【0010】
前記顧客デジタルモジュールは、前記顧客デスク部に埋め立てるように装着される顧客ボード;及び前記顧客ボードに備えられるサインパッド、ピンパッド、身分証明書スキャナ、印鑑スキャナ、指静脈認証システム、NFCリーダー又は指紋認証機器の少なくともいずれか一つをさらに含むことができる。
【0011】
前記係員デスク部側に提供され、前記業務取引に必要な情報表示が可能である係員モニタを含む係員デジタルモジュールをさらに含むことができる。
【0012】
前記係員デジタルモジュールは、前記係員により情報入力が可能であるように前記係員モニタに連結される係員入力機器;業務サービスに対する資料を出力するための係員出力機器;及び前記係員モニタ、前記係員入力機器及び係員出力機器を制御する係員端末パソコンをさらに含むことができる。
【0013】
前記係員入力機器は、スキャナを含み、前記係員出力機器は、用紙プリンタ、通帳プリンタ、カード発行機又はTCR(Teller Cash Recycler)の少なくとも1つを含むことができる。
【0014】
前記デスクボディは、前記顧客デジタルモジュールと前記係員端末パソコンとの間を配線連結するために、前記顧客デスク部と前記係員デスク部との間を貫通する配線ホール部をさらに含むことができる。
【0015】
前記接客仕切りは、LCD(Liquid Crystal Display)、LED(Light Emitting Diode)およびHUD(Head Up Display)の少なくとも1つ以上を含む透明ディスプレイまたは不透明ディスプレイであり得る。
【0016】
前記接客仕切りは、前記係員と前記顧客との間の業務取引のための所定の大きさの接客通路を提供することができる。
【0017】
商品に対する広告が可能であるよう、前記上板の一側端部の側に垂直に設けられる広告モジュールをさらに含むことができる。
【0018】
本発明の実施例は、銀行の窓口において、顧客用デバイスと係員用デバイスとを正確に区分でき、顧客は顧客用デバイスからなる顧客用デジタル窓口の提供を受けることができるという効果がある。
【0019】
また、本発明の実施例は、セルフバンキングと共に、対面アシスト(Assist)形態のセルフバンキングを具現することで、顧客が求める業務サービスの最小化が可能であり、これにより、営業機能を強化できるという利点がある。
【0020】
また、本発明の実施例は、業務環境のデジタル化によりデスク上の資料を最小限にして競争力を確保することができ、且つ、感染症が流行している状況においても、係員と顧客との間で感染の恐れを最小限に抑え、デスク上での適切な相談サービスを提供することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1図1は、本発明の一実施例によるビルトインデジタルデスクを示す斜視図である。
図2図2は、本発明の一実施例によるビルトインデジタルデスクの制御流れを示すブロック図である。
図3図3は、図1の「A-A」線部を切開して示す断面図である。
図4図4は、本発明の二実施例によるビルトインデジタルデスクを示す斜視図である。
図5図5は、本発明の二実施例の変形によるビルトインデジタルデスクを示す斜視図である。
図6図6は、本発明の三実施例によるビルトインデジタルデスクを示す斜視図である。
図7図7は、本発明の四実施例によるビルトインデジタルデスクを示す斜視図である。
図8図8は、図7において、TCRがさらに設けられたビルトインデジタルデスクを示す斜視図である。
図9図9は、本発明の五実施例によるビルトインデジタルデスクを示す斜視図である。
図10図10は、本発明の五実施例の変形例によるビルトインデジタルデスクを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、添付された図面を参照して本発明の実施例による構成及び作用について詳細に説明する。下記の説明は特許請求可能な本発明の様々な側面のうち一つであり、下記の説明は本発明に対する詳細な技術の一部をなすことができる。但し、本発明を説明するにあたって、公知された構成または機能に関する具体的な説明は本発明を明瞭にするために省略することができる。
【0023】
本発明は、多様に変更することができ、複数の実施例を含むことができるところ、特定実施例を図面に例示して詳細な説明に説明しようとする。ところが、これは本発明を特定した実施形態に対して限定するものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての変更、均等物乃至代替物を含むものと理解されるべきである。
【0024】
なお、第一、第二等のように序数を含む用語は様々な構成要素を説明するために使用されることができるものの、当該構成要素はこれらの用語により限定されるわけではない。これらの用語は一つの構成要素を別の構成要素から区別する目的としてのみ使用される。一つの構成要素が別の構成要素に「連結されて」いるか「接続されて」いると言及されたときは、その別の構成要素に直接的に連結されている、或いは接続されていることもできるが、中間にまた他の構成要素が存在することもできると理解されるべきである。本願で使用した用語は単に特定した実施例を説明するために使用されたものであって、本発明を限定しようとする意図ではない。単数の表現は文脈上明白に異なる意味でない限り、複数の表現を含む。
【0025】
以下、添付図面に基づいて本発明の望ましい実施例を詳細に説明する。
【0026】
図1は、本発明の一実施例によるビルトインデジタルデスクを示す斜視図であり、 図2は、本発明の一実施例によるビルトインデジタルデスクの制御流れを示すブロック図であり、図3は、図1の「A-A」線部を切開して示す断面図である。
【0027】
図1図3に示されているように、本発明の一実施例によるビルトインデジタルデスク(10)は、デスクボディ(100)、顧客デジタルモジュール(200)及び係員デジタルモジュール(300)を含むことができる。
【0028】
具体的に、デスクボディ(100)は係員と顧客との間の業務取引が行われる銀行の窓口に配置されることができる。デスクボディ(100)は上板(110)と、上板(110)を支持する支持台(120)とを含むことができる。
【0029】
上板(110)は、仮想の境界線で区画される係員デスク部(101)及び顧客デスク部(102)を含むことができる。このような仮想の境界線は、上板(110)の中心部に置かれる中心ライン(C)であり得、その中心ライン(C)は、左右方向に延びることができる。また、係員デスク部(101)と顧客デスク部(102)は、上板(110)で互いに区分される領域であり得る。係員デスク部(101)には銀行の係員が位置することができる。係員デスク部(101)は、係員が作業する空間を上板(110)上に提供することができる。係員デスク部(101)には様々な事務機器及び書類などが臨時保管されることができる。なお、係員デスク部(101)には係員デジタルモジュール(300)の少なくとも一構成が置かれることができる。一例として、係員デスク部(101)には係員モニタ(310)が置かれることができる。
【0030】
そして、顧客デスク部(102)には顧客が位置することができる。顧客デスク部(102)は、顧客が接客される空間を上板(110)上に提供することができる。顧客デスク部(102)には顧客デジタルモジュール(200)が埋設されることができる。このため、顧客デスク部(102)には顧客デジタルモジュール(200)が埋設されるモジュール装着溝(102a)が形成されることができる。モジュール装着溝(102a)は顧客デジタルモジュール(200)が保持されるように顧客デジタルモジュール(200)の下部状に対応する溝状で提供されることができる。
【0031】
上板(110)には、顧客デスク部(102)と係員デスク部(101)との間を貫通する配線ホール部(104)が形成されることができる。配線ホール部(104)は、顧客デスク部(102)と係員デスク部(101)との間を貫通して形成でき、配線ホール部(104)には配線が位置する空間が提供されることができる。
【0032】
例えば、配線ホール部(104)には、顧客デスク部(102)に埋設された顧客デジタルモジュール(200)と、係員デスク部(101)側に位置した係員デジタルモジュール(300)または係員端末パソコン(340)との間を連結する通信線または電源線などが位置され得る。
【0033】
支持台(120)は、上板(110)の両側端部を支持する一対のレッグ状で提供することができる。一対の支持台(120)の間には、顧客用椅子または係員用椅子が挿入可能なデスク空間(S)が提供されることができる。デスク空間(S)には顧客側と係員側を区画するための隔板が備えられることができる。
【0034】
顧客デジタルモジュール(200)は、顧客デスク部(102)に埋設されることができる。一例として、顧客デジタルモジュール(200)は、顧客デスク部(102)のモジュール装着溝(102a)に保持されることができる。このとき、顧客デジタルモジュール(200)は、上板(110)の上面よりも下側に位置するので、顧客は業務取引に必要な情報を顧客デジタルモジュール(200)を介して容易に入力することができる。例えば、顧客デジタルモジュール(200)は、その下面が上板(110)の上面よりも下側に位置するように上板の顧客デスク部に埋め立てられることができる。
【0035】
顧客デジタルモジュール(200)は、顧客ボード(210)と顧客入力ユニット(220)とを含むことができる。顧客ボード(210)は、顧客デスク部(102)に埋め立てられるように装着されるフレームボードであり得る。顧客ボード(210)には業務取引に必要な情報の入力のための顧客入力ユニット(220)が備えられる。
【0036】
そして、顧客入力ユニット(220)は、情報入力のためのタブレット(221)、サインパッド(222)、ピンパッド(223)、身分証明書スキャナ(224)、印鑑スキャナ(225)、指静脈認証システム(226)、NFCリーダー(227)、指紋認証機器(228)の少なくともいずれか一つを含むことができる。
【0037】
本実施例において、顧客入力ユニット(220)は、タブレット(221)、サインパッド(222)、ピンパッド(223)、身分証明書スキャナ(224)、印鑑スキャナ(225)、指静脈認証システム(226)、NFCリーダー(227)、指紋認証機器(228)の少なくとも一つを含めて構成されるものの、これに限定されるものではなく、顧客入力ユニット(220)は、情報入力のための追加的な機器をさらに含むことができる。
【0038】
係員デジタルモジュール(300)は、係員デスク部(101)側で顧客が求める業務サービスを提供することができる。このような係員デジタルモジュール(300)は、係員モニタ(310)、係員入力機器(320)、係員出力機器(330)及び係員端末パソコン(340)を含むことができる。
【0039】
係員モニタ(310)は、係員デスク部(101)上に置くことができるモニタであり得る。係員モニター(310)には顧客が求める業務サービスを提供するための様々な情報が表示されることができる。また、係員入力機器(320)は、係員端末パソコン(340)及び係員モニター(310)に連結されることができる。係員入力機器(320)には係員により情報が入力されることができる。このような係員入力機器(320)は、情報入力のためのキーボードやスキャナ(321)などを含むことができる。
【0040】
なお、係員出力機器(330)は、係員端末パソコン(340)の制御により、業務サービスに対する資料を出力できる。係員出力機器(330)は用紙プリンタ(331)、通帳プリンタ(332)、カード発行機(333)またはTCR(334:テラーキャッシュリサイクラー(Teller Cash Recycler))の少なくとも一つを含むことができる。
これらの用紙プリンタ(331)、通帳プリンタ(332)、カード発行機(333)またはTCR(334)は、係員の接近便宜性のため、係員デスク部(101)側に近接して位置することができる。例えば、用紙プリンタ(331)、通帳プリンタ(332)、カード発行機(333)は、係員デスク部(101)の一側に位置することができ、TCRは係員デスク部(101)の他側に位置することができる。
【0041】
また、係員端末パソコン(340)は、係員モニタ(310)、係員入力機器(320)及び係員出力機器(330)を制御するためのPC装置を含むことができる。係員端末パソコン(340)は、係員側に位置するデスク空間(S)に位置することができる。係員端末パソコン(340)はマイクロプロセッサを含む演算装置、メモリ等により具現でき、その具現方式は当業者にとって自明な事項であるので更なる詳細な説明は省略する。
【0042】
図4は、本発明の二実施例によるビルトインデジタルデスクを示す斜視図であり、図5は、本発明の二実施例の変形によるビルトインデジタルデスクを示す斜視図である。
【0043】
図4に示されているように、二実施例によるビルトインデジタルデスク(10)は、デスクボディ(100)、顧客デジタルモジュール(200)、係員デジタルモジュール(300)及び接客仕切り(400)を含むことができる。
【0044】
本発明の二実施例を説明するにあたって、前述した一実施例に比べて、本発明の一実施例の構成に接客仕切り(400)がさらに含まれる点に相違があるので、以下では相違点を中心に説明し、同一の説明及び図面符号は援用する。
【0045】
接客仕切り(400)は、係員デスク部(101)と顧客デスク部(102)との間を区画するようにデスクボディ(100)の中心ライン(C)に設けられることができる。接客仕切り(400)はイメージ出力のためのディスプレイで構成されることができ、これらのディスプレイは全体的に透明な材質の透明ディスプレイまたは少なくとも一部が不透明な材質で形成された不透明ディスプレイであり得る。他の例として、接客仕切り(400)は、透明な材質のプラスチック板状で提供されることもできる。
接客仕切り(400)がディスプレイで構成される場合、接客仕切り(400)はLCD(Liquid Crystal Display)、LED(Light Emitting Diode)及びHUD(Head Up Display)のうち一つ以上を含むことができる。接客仕切り(400)はこのようなディスプレイを通じて係員により入力された情報を表示できる。一例として、接客仕切り(400)には業務取引に必要な業務取引情報又は顧客が求める業務サービスなどが表示されることができる。これを通じて、顧客は係員により入力された情報を接客仕切り(400)により一目で把握できる。
【0046】
接客仕切り(400)は、係員と顧客との間の業務取引のため、所定の大きさの接客通路(410)を提供することができる。一例として、図4から分かるように、接客仕切り(400)の一側に所定の大きさの接客空間の形態で提供されることができる。接客通路(410)には係員と顧客との間の業務取引資料を伝えるための収納プレート(530)が位置できる。また、図5から分かるように、接客通路(410)は接客仕切り(400)の下部に所定の大きさの接客口の形態で提供されることができる。
【0047】
図6は、本発明の三実施例によるビルトインデジタルデスクを示す斜視図である。
【0048】
図6に示されているように、三実施例によるビルトインデジタルデスク(10)は、デスクボディ(100)、顧客デジタルモジュール(200)、係員デジタルモジュール(300)、接客仕切り(400)及び殺菌モジュール(710)を含むことができる。
【0049】
殺菌モジュール(710)は、接客仕切り(400)を殺菌するように接客仕切り(400)の下端部に備えられる殺菌ランプを含むことができる。一例として、殺菌モジュール(710)は接客仕切り(400)についてUVを照射して殺菌するUV殺菌ランプであり得る。
【0050】
図7は、本発明の四実施例によるビルトインデジタルデスクを示す斜視図であり、図8は、図7において、TCRがさらに設けられたビルトインデジタルデスクを示す斜視図である。
【0051】
図7乃至図8に示されているように、四実施例によるビルトインデジタルデスク(10)によれば、上板(110)は係員デスク部(101)、顧客デスク部(102)及び段差部(103)を含むことができる。
【0052】
本発明の四実施例を説明することにあたって、前述した実施例に比べてみると、上板(110)が段差部(103)をさらに含むという点で相違があるところ、このような相違点を中心にして説明し、同一の説明及び図面符号は前述した実施例を援用する。
【0053】
段差部(103)は、係員デスク部(101)及び顧客デスク部(102)の高さの相違を有するように、デスクボディ(100)の中心ライン(C)を境界にして、段差をもって形成されることができる。このとき、係員デスク部(101)は、段差部(103)を介して顧客デスク部(102)よりも低い地点に位置することができる。そして、段差部(103)には、係員モニター(310)が置かれることができる。
【0054】
図9は、本発明の五実施例によるビルトインデジタルデスクを示す斜視図である。
【0055】
図9に示されているように、五実施例によるビルトインデジタルデスク(10)によれば、上板(110)のモジュール装着溝(102a)には顧客デジタルモジュール(200)が装着でき、顧客デジタルモジュール(200)の上部には係員モニタ(310)が置かれることができる。
【0056】
本発明の五実施例を説明するにあたって、前述した一実施例に比べてみると、本発明の一実施例の上板(110)の上に顧客デジタルモジュール(200)が全体的に埋設される点に相違があるので、以下では相違点を中心にして説明し、同一の説明及び図面符号は援用する。
【0057】
顧客デジタルモジュール(200)は、上板(110)の上面を全体的に覆う形状で提供されることができる。また、顧客デジタルモジュール(200)の顧客側位置には、顧客入力ユニット(220)が位置することができる。一例として、顧客デジタルモジュール(200)の顧客側位置にはタブレット(221)、ピンパッド(223)、身分証明書スキャナ(224)、 指静脈認証システム(226)などが設けられることができる。
【0058】
図10は、本発明の五実施例の変形例によるビルトインデジタルデスクを示す斜視図である。
【0059】
図10に示されているように、五実施例の変形例によるビルトインデジタルデスク(10)によれば、上板(110)の一側端部には広告モジュール(600)が設けられることができる。
【0060】
広告モジュール(600)は、上板(110)の一側端部の側に垂直に設けられることができる。広告モジュール(600)は、特定情報、写真、グラフなどを表示できるディスプレイ、LCD(Liquid Crystal Display)またはHUD(Head Up Display)を含むことができる。この広告モジュール(600)には、銀行の商品を広告する広告板の機能を提供することができる。これにより、顧客は広告モジュール(600)を通じて種々の銀行の商品に対する情報提供を受けることができる。
【0061】
前述のとおり、本発明は、銀行の窓口において、顧客用デバイスと係員用デバイスとを正確に区分でき、顧客用デバイスからなる顧客用デジタル窓口の提供を受けることができ、対面アシスト形態のセルフバンキングを具現することで、顧客が求める業務サービスの最小化により営業機能を強化でき、業務環境のデジタル化によりデスク上の資料を最小限にして競争力を確保することができ、且つ、伝染病が流行している状況においても、係員と顧客との間で伝染の恐れを最小限に抑えてデスク上で適切な相談サービスを提供することができるなどの優れた長点がある。
【0062】
以上にて添付図面を参照して本発明の実施例を説明したが、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者は、本発明がその技術的思想や必須の特徴を変更することなく、他の具体的な形態で実施され得ることを理解できる。例えば、当業者は、各構成要素の材質、大きさなどを適用分野に応じて変更するか、実施形態を組み合わせまたは置換して本発明の実施例に明確に開示されていない形態で実施できるが、これも本発明の範囲を逸脱しないものである。よって、以上で記述した実施例はあらゆる面で例示的、かつ、限定的なものと理解してはならず、このような変形された実施例は本発明の特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれるといえる。

以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 係員と顧客の間で業務取引が行われる窓口に配置されるビルトインデジタルデスクであって、
顧客が位置する顧客デスク部を備える上板を含むデスクボディ;および
前記顧客デスク部に埋設され、前記業務取引に必要な情報入力が可能であるタブレットを含む顧客デジタルモジュールを含む
ビルトインデジタルデスク。
[2] 前記デスクボディは、係員が位置する係員デスク部をさらに含み、
前記顧客デスク部と前記係員デスク部は、前記デスクボディの仮想の中心ラインを境界にして互いに対向して配置される
ことを特徴とする[1]に記載のビルトインデジタルデスク。
[3] 前記係員デスク部と前記顧客デスク部との間が区画されるように、前記中心ラインに設けられる接客仕切りをさらに含む
ことを特徴とする[2]に記載のビルトインデジタルデスク。
[4] 前記顧客デジタルモジュールは、
前記顧客デスク部に埋め立てるように装着される顧客ボード;および
前記顧客ボードに備えられるサインパッド、ピンパッド、身分証明書スキャナ、印鑑スキャナ、指静脈認証システム、NFCリーダー又は指紋認証機器の少なくともいずれか一つを含む
ことを特徴とする[1]に記載のビルトインデジタルデスク。
[5] 前記係員デスク部側に提供され、前記業務取引に必要な情報表示が可能である係員モニタを含む係員デジタルモジュールをさらに含む
ことを特徴とする[2]に記載のビルトインデジタルデスク。
[6] 前記係員デジタルモジュールは、
前記係員により情報入力が可能であるように前記係員モニタに連結される係員入力機器;
業務サービスに対する資料を出力するための係員出力機器;及び
前記係員モニタ、前記係員入力機器及び係員出力機器を制御する係員端末パソコンをさらに含む
ことを特徴とする[5]に記載のビルトインデジタルデスク。
[7] 前記係員入力機器は、スキャナを含み、
前記係員出力機器は、用紙プリンタ、通帳プリンタ、カード発行機又はTCR(Teller Cash Recycler)の少なくとも1つを含む
ことを特徴とする[6]に記載のビルトインデジタルデスク。
[8] 前記デスクボディは、
前記顧客デジタルモジュールと前記係員端末パソコンとの間を配線連結するために、前記顧客デスク部と前記係員デスク部との間を貫通する配線ホール部をさらに含む
ことを特徴とする[6]に記載のビルトインデジタルデスク。
[9] 前記接客仕切りは、
LCD(Liquid Crystal Display)、LED(Light Emitting Diode)、HUD(Head Up Display)の少なくとも1つ以上を含む透明ディスプレイまたは不透明ディスプレイである
ことを特徴とする[3]に記載のビルトインデジタルデスク。
[10] 前記接客仕切りは、
前記係員と前記顧客との間の業務取引のための所定の大きさの接客通路を提供する
ことを特徴とする[3]に記載のビルトインデジタルデスク。
[11] 商品に対する広告が可能であるよう、前記上板の一側端部の側に垂直に設けられる広告モジュールをさらに含む
ことを特徴とする[1]に記載のビルトインデジタルデスク。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10