(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-08
(45)【発行日】2022-07-19
(54)【発明の名称】構成パラメータの関連付けに基づく効率的なシグナリング
(51)【国際特許分類】
H04W 74/08 20090101AFI20220711BHJP
H04W 48/12 20090101ALI20220711BHJP
H04W 56/00 20090101ALI20220711BHJP
H04W 72/02 20090101ALI20220711BHJP
【FI】
H04W74/08
H04W48/12
H04W56/00 130
H04W72/02
(21)【出願番号】P 2020538645
(86)(22)【出願日】2019-01-12
(86)【国際出願番号】 US2019013403
(87)【国際公開番号】W WO2019140344
(87)【国際公開日】2019-07-18
【審査請求日】2020-07-30
(32)【優先日】2018-01-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】110002572
【氏名又は名称】特許業務法人平木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】スヴェッドマン,パトリック
【審査官】吉村 真治▲郎▼
(56)【参考文献】
【文献】特表2012-525083(JP,A)
【文献】Qualcomm,Summary of Remaining Details on RACH Procedure[online],3GPP TSG RAN WG1 #91 R1-1721689,2017年12月04日
【文献】Qualcomm Incorporated,Remaining Details on RACH Procedure[online],3GPP TSG RAN WG1 #91 R1-1720653,2017年11月18日
【文献】ZTE, Sanechips,Remaining details of RACH procedure[online],3GPP TSG RAN WG1 #91 R1-1719346,2017年11月18日
【文献】ZTE, Sanechips,Remaining details of RACH procedure[online],3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1801 R1-1800084,2018年01月13日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信のための方法であって、
無線デバイスによって、基地局から、ランダムアクセス手順を構成する情報エレメントを含む無線リソース制御(RRC)シグナリングを受信するステップであって、前記情報エレメントは、ランダムアクセスオケージョン当たりの同期信号ブロックの数と、同期信号ブロック当たりのプリアンブルの数とを通知し、
前記ランダムアクセスオケージョン当たりの同期信号ブロックの数にわたって合計された前記同期信号ブロック当たりのプリアンブルの数は64以下であ
り、前記ランダムアクセスオケージョン当たりの同期信号ブロックの数がSとして示され、前記同期信号ブロック当たりのプリアンブルの数がPとして示され、Sの値≧4の場合、P=N、Nは1から16までの整数である、ステップ;
前記ランダムアクセス手順のための前記RRCシグナリングに基づいて選択されたランダムアクセスリソース上で、前記無線デバイスから前記基地局に対してプリアンブルを送信するステップ
であって、前記ランダムアクセスリソースおよび前記ランダムアクセス手順のランダムアクセスプリアンブルインデックスは、前記無線デバイスが選択した同期信号ブロックと関連付けられている、ステップ;
を有する方法。
【請求項2】
前記Sの値<4の場合、P=4×N
である、
請求項1記載の方法。
【請求項3】
無線通信のための方法であって、
ランダムアクセス手順を構成する情報エレメントを含む無線リソース制御(RRC)シグナリングを基地局によって無線デバイスに対して送信するステップであって、前記情報エレメントは、ランダムアクセスオケージョン当たりの同期信号ブロックの数と、同期信号ブロック当たりのプリアンブルの数とを通知し、前記ランダムアクセスオケージョン当たりの同期信号ブロックの数にわたって合計された前記同期信号ブロック当たりのプリアンブルの数は64以下であ
り、前記ランダムアクセスオケージョン当たりの同期信号ブロックの数がSとして示され、前記同期信号ブロック当たりのプリアンブルの数がPとして示され、Sの値≧4の場合、P=N、Nは1から16までの整数である、ステップ;
前記RRCシグナリング
に基づいて選択された前記ランダムアクセス手順のためのランダムアクセスリソース上において、前記基地局によってプリアンブルを無線デバイスから受信するステップ
であって、前記ランダムアクセスリソースおよび前記ランダムアクセス手順のランダムアクセスプリアンブルインデックスは、前記無線デバイスが選択した同期信号ブロックと関連付けられている、ステップ;
を有する方法。
【請求項4】
前記Sの値<4の場合、P=4×N
である、
請求項
3記載の方法。
【請求項5】
Pが4ビットパラメータとして構成され、Sが3ビットパラメータとして構成される、請求項
1から4のいずれか1項記載の方法。
【請求項6】
無線通信装置であって、
プロセッサ;
前記プロセッサによって実行されると前記プロセッサに、
基地局から、ランダムアクセス手順を構成する情報エレメントを含む無線リソース制御(RRC)シグナリングを受信するステップであって、前記情報エレメントは、ランダムアクセスオケージョン当たりの同期信号ブロックの数および同期信号ブロック当たりのプリアンブルの数を通知し、前記ランダムアクセスオケージョン当たりの同期信号ブロックの数にわたって合計される前記同期信号ブロック当たりのプリアンブルの数は64以下であ
り、前記ランダムアクセスオケージョン当たりの同期信号ブロックの数がSとして示され、前記同期信号ブロック当たりのプリアンブルの数がPとして示され、Sの値≧4の場合、P=N、Nは1から16までの整数である、ステップ;
前記ランダムアクセス手順のための前記RRCシグナリングに基づいて選択されるランダムアクセスリソース上で、プリアンブルを前記基地局に対して送信するステップ
であって、前記ランダムアクセスリソースおよび前記ランダムアクセス手順のランダムアクセスプリアンブルインデックスは、前記無線通信装置が選択した同期信号ブロックと関連付けられている、ステップ;
を実行させるプロセッサ実行可能コードを含むメモリ;
を備える装置。
【請求項7】
前記Sの値<4の場合、P=4×N
である、
請求項
6記載の装置。
【請求項8】
無線通信のための装置であって、
プロセッサ;
前記プロセッサによって実行されると前記プロセッサに、
無線デバイスに対して、ランダムアクセス手順を構成する情報エレメントを含む無線リソース制御(RRC)シグナリングを送信するステップであって、前記情報エレメントは、ランダムアクセスオケージョン当たりの同期信号ブロックの数と、同期信号ブロック当たりのプリアンブルの数とを通知、前記ランダムアクセスオケージョン当たりの同期信号ブロックの数にわたって合計された前記同期信号ブロック当たりのプリアンブルの数は64以下であ
り、前記ランダムアクセスオケージョン当たりの同期信号ブロックの数がSとして示され、前記同期信号ブロック当たりのプリアンブルの数がPとして示され、Sの値≧4の場合、P=N、Nは1から16までの整数である、ステップ;
前記RRCシグナリング
に基づいて選択された前記ランダムアクセス手順のためのランダムアクセスリソース上で、前記無線デバイスからプリアンブルを受信するステップ
であって、前記ランダムアクセスリソースおよび前記ランダムアクセス手順のランダムアクセスプリアンブルインデックスは、前記無線デバイスが選択した同期信号ブロックと関連付けられている、ステップ;
を実行させるプロセッサ実行可能コードを含むメモリ;
を備える装置。
【請求項9】
前記Sの値<4の場合、P=4×N
である、
請求項
8記載の装置。
【請求項10】
Pが4ビットパラメータとして構成され、Sが3ビットパラメータとして構成される、請求項
6から9のいずれか1項記載の装置。
【請求項11】
プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、請求項1から
4のいずれか1項記載の方法を実行させる、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
<関連出願の相互参照>
本特許文献は、2018年1月12日に出願された「下りリンクおよび上りリンクリソースの関連付けに基づく効率的シグナリング」という名称の米国仮特許出願第62/617,073号の優先権および利益を主張する。前述の特許出願の全内容は、この特許文献の開示の一部として参照により組み込まれる。
【0002】
この文書は、無線通信のためのシステム、装置、および技術に関する。
【背景技術】
【0003】
無線通信技術は、ますます接続されネットワーク化された社会に向かって世界を動かしている。無線通信の急速な成長および技術の進歩は、性能および接続性に対するより大きな需要をもたらしている。エネルギー消費、デバイスコスト、スペクトル効率、および待ち時間などの他の側面も、様々な通信シナリオのニーズを満たすために重要である。既存のワイヤレスネットワークと比較して、次世代システムおよび無線通信技術は、はるかに深いカバー範囲および膨大な数の接続をサポートする必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本文書は、ダウンリンクおよびアップリンクリソースの関連付けに基づいて効率的なシグナリングを実施するための方法、システム、およびデバイスに関する。開示される技術の実施形態は、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)リソースを識別するために必要とされる構成ビットの数を低減する。これは、ウンリンク信号と他のシグナリングパラメータとの間の関連付けを使用してPRACHリソースを識別することによって達成され、より柔軟なランダムアクセス構成を可能にし、より広範囲のネットワーク実装を可能にする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
1つの例示的な態様では、無線通信方法が開示される。この方法は以下を有する:ネットワークノードから、少なくとも1つのシグナリングパラメータを受信するステップ;複数のダウンリンク信号を受信するステップ;前記複数のダウンリンク信号のうちの少なくとも1つに基づいて測定値を生成するステップ;前記測定値に基づいて前記複数のダウンリンク信号のうちの1つを選択するステップ;前記少なくとも1つのシグナリングパラメータに基づいて、前記複数のダウンリンク信号のうちの1つに関連するランダムアクセスリソースのセットとランダムアクセスプリアンブルインデックスのセットとを識別するステップ;ランダムアクセスプリアンブルインデックスの前記識別されたセットからランダムアクセスリソースを選択するとともにランダムアクセスプリアンブルインデックスの前記識別されたセットからランダムアクセスプリアンブルインデックスを選択するステップ;前記選択されたランダムアクセスリソース上で、前記選択されたランダムアクセスプリアンブルインデックスを有するプリアンブルを送信するステップ。
【0006】
別の例示的な態様では、無線通信方法が開示される。この方法は以下を有する:少なくとも1つのシグナリングパラメータを有するランダムアクセス構成を無線デバイスに対して送信するステップ;複数のダウンリンク信号を送信するステップ;ランダムアクセスリソース上で、ランダムアクセスプリアンブルインデックスを有するプリアンブルを検出するステップ;前記プリアンブルの受信に応答して、ランダムアクセス応答を送信するステップ。前記ランダムアクセスリソースおよび前記ランダムアクセスプリアンブルインデックスはそれぞれ、ランダムアクセスリソースのセットおよびランダムアクセスプリアンブルインデックスのセットから選択され、前記選択は、前記少なくとも1つのシグナリングパラメータに基づいて前記複数のダウンリンク信号のうちの1つに関連している。
【0007】
さらに別の例示的な態様では、無線通信方法が開示される。この方法は以下を有する:ネットワークノードから、第1パラメータおよび第2パラメータを通知する情報エレメントを受信するステップ;前記第1パラメータに基づいてランダムアクセスリソースを選択するステップ;前記第2パラメータに基づいてランダムアクセスプリアンブルインデックスを選択するステップであって、前記第2パラメータの値は、前記第1パラメータと前記第2パラメータとの間の関係に基づいて、前記第2パラメータの最大値を超えない、ステップ;前記選択されたランダムアクセスプリアンブルインデックスを持つプリアンブルを、前記選択されたランダムアクセスリソース上において送信するステップ。
【0008】
さらに別の例示的な態様では、無線通信方法が開示される。この方法は以下を有する:第1パラメータおよび第2パラメータを通知する情報エレメントを無線デバイスに対して送信するステップ;複数のダウンリンク信号を送信するステップ;ランダムアクセスリソース上でランダムアクセスプリアンブルインデックスを有するプリアンブルを検出するステップ;プリアンブルの受信に応答して、ランダムアクセス応答を送信するステップ。前記ランダムアクセスリソースおよび前記ランダムアクセスプリアンブルインデックスはそれぞれ、ランダムアクセスリソースのセットおよびランダムアクセスプリアンブルインデックスのセットから選択され、前記選択は、前記第1パラメータおよび前記第2パラメータに基づいて、前記複数のダウンリンク信号のうちの1つに関連付けられ、前記第2パラメータの値は、前記第1パラメータと前記第2パラメータとの間の関係に基づいて、前記第2パラメータの最大値を超えない。
【0009】
さらに別の例示的な態様では、上述の方法がプロセッサ実行可能コードの形態で実施され、コンピュータ可読プログラム媒体に格納される。
【0010】
さらに別の例示的な実施形態では、上述の方法を実行するように構成されまたは動作可能なデバイスが開示される。
【0011】
上記および他の態様ならびにそれらの実施は、図面、説明、および特許請求範囲においてより詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】開示している技術の実施形態に基づく、無線通信における基地局(BS)およびユーザ装置(UE)の一例を示す。
【0013】
【
図2】SS/PBCH(同期信号/物理ブロードキャストチャネル)ブロック(SSB)と物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)リソースとの例示的な関連付けを示す。
【0014】
【
図3】SSBとPRACHリソースとの別の例示的な関連付けを示す。
【0015】
【
図4】SSBとPRACHリソースとのさらに別の例示的な関連付けを示す。
【0016】
【
図5】SSBとPRACHリソースとのさらに別の例示的な関連付けを示す。
【0017】
【
図6】SSBとPRACHリソースとのさらに別の例示的な関連付けを示す。
【0018】
【
図7】SSBとPRACHリソースとのさらに別の例示的な関連付けを示す。
【0019】
【
図8】SSBとPRACHリソースとのさらに別の例示的な関連付けを示す。
【0020】
【
図9】SSBとPRACHリソースとのさらに別の例示的な関連付けを示す。
【0021】
【
図10】無線デバイス(またはユーザ機器)上で実行される無線通信方法の例を示す。
【0022】
【
図11】ネットワークノード(またはgNBまたは基地局)上で実行される無線通信方法の一例を示す。
【0023】
【
図12】この特許文献に記載された方法または技術を実施することができる装置の一部のブロック図表現である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
次世代(5G)無線通信システムは例えば、ランダムアクセス中にもビームフォーミングの使用をサポートするために、高度なランダムアクセス方式を使用することができる。そのようなスキームは、ビームフォーミング(例えば、デジタル、ハイブリッド、またはアナログビームフォーミング実装)、ならびにマルチTRP(送信/受信ポイント)実装の観点について、様々な基地局(BS)およびユーザ機器(UE)実装をサポートする。
【0025】
ランダムアクセス手順の一部は、UEがダウンリンク(DL)信号、例えばSS/PBCH(同期信号/物理ブロードキャストチャンネル)ブロック(SSB)および/またはCSI-RS(チャンネル状態情報基準信号)を測定することである。測定結果、例えば、RSRP(基準信号受信電力)は次に、PRACH(物理ランダムアクセスチャネル)リソースのサブセットおよび/またはPRACHプリアンブルインデックスのサブセットを選択するために使用される。
【0026】
図1は、基地局(BS)120と、1つまたは複数のユーザ機器(UE)111、112、および113とを含む無線通信システムの例を示す。いくつかの実施形態では、基地局がシグナリングパラメータを含むランダムアクセス構成をブロードキャストし、次いで、ダウンリンク信号(141、142、143)をUEに対して送信する。UEの各々はこの情報を受信し、選択されたPRACHリソース上で選択されたプリアンブル(131、132、133)を送信することができる。この選択は、ダウンリンク信号とシグナリングパラメータとの間の関連付けに基づく。
【0027】
例えば、最も高いRSRPを有するDL信号は、PRACHリソースおよび/またはプリアンブルインデックスを選択するために使用される。場合によっては、PRACHリソースおよび/またはプリアンブルインデックスを選択するためにどのDL信号を使用するかを、UEが選択する。いくつかの場合、たとえば、NewRadio(NR)では、設定可能である閾値を超える測定結果を有するDL信号(たとえば、SSB)のうちのいずれかを、UEが選択し得る。
【0028】
この特許文献に記載された開示された技術のいくつかの実施形態は、ダウンリンク(DL)信号の例としてSSBを使用する。しかしながら、これらの実施形態は、設定されたCSI-RSのセットなどのような他のDL信号のセットとも互換性がある。実施形態はまた、「実際に送信されたSSB」(「現在のSSB」、すべてのSSBのサブセットである場合もある)と互換性がある。実際に送信されたSSBのサブセットは、ブロードキャストシステム情報(SI)(例えば、NRにおけるシステム情報ブロック1(SIB1))において、および/または専用(UE固有)シグナリング(例えば、RRCシグナリング)によって、通知することができる。実際に送信されるSSBは、以下のパラメータ:SSB-transmitted-SIB1、InOneGroup、groupPreSence、および/またはSSB-transmitted、によって構成できる。これらパラメータは、実際に送信されるSSBを示すために1つまたは複数のビットマップを使用する。
【0029】
PRACHリソースは、UEがプリアンブルフォーマットに従ってPRACHプリアンブルを送信することができる時間-周波数リソースである。いくつかの実施形態では、PRACHプリアンブルは、1つまたは複数のシンボル(またはシーケンス、例えばZadoff-Chuシーケンス)から構成できる。例えばOFDM(直交周波分割多重化)シンボルである。例えばNRは、単一シンボルPRACHプリアンブルフォーマットと、複数シンボル(またはシーケンス)をもつフォーマットの両方をサポートする。例えば、2、4、6および12シンボル(またはシーケンス)である。異なるPRACHリソースは、周波数および/または時間において多重化される場合がある。いくつかのコンテキストでは、PRACHリソースは、RACHオケージョン(RO)、PRACHオケージョン、またはPRACH送信オケージョンと呼ばれる。
【0030】
UEがPRACHリソースおよび/またはプリアンブルインデックスのサブセットを選択するためにSSBを選択するメカニズムは、アソシエーション(マッピングとも呼ばれる)と呼ばれる。アソシエーションフレームワークでは、UEが選択することができる各SSBは、PRACHリソースのサブセットおよび/またはプリアンブルインデックスのサブセットに関連付けられる。いくつかの実施形態では、アソシエーションがネットワークによって(例えばSI(例:SIB1)において)、および/または専用(UE固有)シグナリング(例えばRRCシグナリング)によって構成可能である。
【0031】
ある実施形態では、PRACHリソースのサブセットは、PRACHリソース構成を使用して構成されるPRACHリソースのセットのサブセットであってもよい。たとえば、PRACHリソースのセットのこのような設定は、LTEおよびNRにおけるもののように、PRACH設定インデックス(仕様上ではPRACH-ConfigurationIndexまたはPRACHConfigurationIndexと呼ばれる)を介して実施できる。
【0032】
いくつかの実施形態では、プリアンブルインデックスのサブセットは、PRACHリソースにおいて利用可能なPRACHプリアンブル(プリアンブルシーケンス)のインデックスのセットのサブセットであってもよい。PRACHリソースにおいて利用可能なインデックスのセットは、制限されたセットの構成、例えば、制限されたセットタイプAまたはタイプB、巡回シフト構成、例えば、NRにおけるzeroCorrelationZoneConfigなどのような、様々な構成によって制限される場合がある。
【0033】
SSBとPRACHリソースおよび/またはプリアンブルインデックスのサブセットとの間の関連性の効率的な設定(例:少数の設定ビット)のために、いくつかの単純な関連ルールといくつかの設定パラメータを指定することによって、それを定義することができる。NRのいくつかの実施形態では、競合ベースのランダムアクセス(CBRA)のために、以下の規則を実装することができる:
【0034】
(1)1つのSSBを1つのPRACHリソースへ関連付けることがサポートされ、例えば、異なるSSBが、PRACHリソースの互いに素なサブセットに関連付けられる。
【0035】
(2)1つのPRACHリソースへ多くのSSBを関連付けることがサポートされ、例えば、異なるSSBは、PRACHリソースの重複するサブセットに関連付けることができる。
【0036】
(3)1つのSSBを多くの連続するPRACHリソースへ関連付ける。例えば、1つのSSBは、1つの時間インスタンスにおいて全ての周波数多重化されたPRACHリソースに関連付けられる。
【0037】
(4)各SSBは同じ数のPRACHプリアンブルインデックスに関連付けられ、例えば、関連付けられたプリアンブルサブセットは、等しいサイズである。
【0038】
(5)SSBに関連するプリアンブルインデックスのサブセットは連続している。
【0039】
(6)SSBは、PRACHリソースのサブセットおよび/またはプリアンブルインデックスのサブセットに対して、以下の順序で連続的にマッピングされる:
【0040】
(6.1)PRACHリソースにおいてプリアンブルインデックスを増加させる、
【0041】
(6.2)周波数多重化されたPRACHリソースを増加させる、
【0042】
(6.3)時間多重化されたPRACHリソースを増加させる(例えば、最初にスロット内の連続したPRACHリソースに、次に後続のスロット内のPRACHリソースに)。
【0043】
<周波数多重>
【0044】
いくつかの実施形態では、周波数多重化されたPRACHリソースの数(簡潔にするためにFで示される)は、「PRACHリソース当たりのSSBの数」パラメータ値に関連付けることができるシグナリングパラメータである。いくつかの実施形態では、このパラメータはPRACH-FDMと示され、2ビットパラメータとして構成できる。
【0045】
いくつかの実施形態では、周波数多重化されたPRACHリソースの数は、PRACHリソースが構成される各時間インスタンスについて同じである。いくつかの実施形態では、周波数多重化PRACHリソースの数は、PRACHリソースが構成される異なる時間インスタンスにおいては異なる。
【0046】
例えば、CBRAのためのPRACHリソースおよびCFRAのための別のPRACHリソースの両方が、ある時間インスタンスにおいて構成され、一方、CBRAのためのPRACHリソースまたはCFRAのための別のPRACHリソースのみが、他の時間インスタンスにおいて構成される場合である。いくつかの実施形態では、CBRAのための周波数多重化されたPRACHリソースの数は、CBRAのためのPRACHリソースがセル内で構成される各時間インスタンスについて同じである。
【0047】
<PRACHプリアンブルフォーマット>
【0048】
様々な実施形態において、異なるプリアンブルフォーマットを構成することができる。いくつかの実施形態では、プリアンブルフォーマットは、パラメータのセット、例えば、以下のうちの1つ以上に対応する:
【0049】
(1)シーケンス長(例えば、長さ139または839)
【0050】
(2)周期的プレフィックス(CP)の継続時間
【0051】
(3)CP(および/またはCPを除くプリアンブルの持続時間)をカウントせずに、プリアンブル内でシーケンスが繰り返される回数(簡潔にするためにKで示される)
【0052】
(4)副搬送波の間隔、
【0053】
(5)帯域幅。
【0054】
様々な実施形態において、プリアンブルフォーマットまたはプリアンブルフォーマットの一部は、例えばPRACH構成インデックスを使用して、PRACHリソース構成と一緒に通知される。いくつかの実施形態では、プリアンブルフォーマットまたはプリアンブルフォーマットの一部がPRACHリソース構成とは別に構成される。
【0055】
<アソシエーション設定パラメータ>
【0056】
開示される技術の実施形態は、競合ベースのランダムアクセス(CBRA)のためのランダムアクセス構成の文脈で説明される。これらの実施形態は、無競合ランダムアクセス(CFRA)のためのランダムアクセス構成に対して適用できる。
【0057】
いくつかの実施形態では、SSBとPRACHリソースのサブセットおよび/またはプリアンブルインデックスのサブセットとの間の関連付けは、2つのパラメータを構成することによって達成される:
【0058】
(1)PRACHリソース当たりのSSB当たりのプリアンブルの数(簡潔にするためにPで示される)。一部の実施形態では、このパラメータはCB-preambles-per-SSBと表記され、4ビットパラメータとして構成できる。
【0059】
(2)PRACHリソースに関連付けられたSSBの数(簡潔にするためにSと示される)。いくつかの実施形態において、このパラメータは、SSB-per-rach-occasionと記され、3ビットのパラメータとして構成できる。
【0060】
様々な実施形態において、Sは1よりも大きいか、または1よりも小さい。例えば、S=NまたはS=1/Nであり、Nは、N=2、4、8などの正の整数であることに留意されたい。
【0061】
例えば、1より大きいS、例えば、S=2は、2つの異なったSSBが同じPRACHリソースに関連することを意味する。このような構成は例えば、同じRACHリソースに関連付けられた異なるSSBが、プリアンブルインデックスの異なる(例えば、互いに素である)セットに関連付けられるように構成される場合において、有用である。
【0062】
例えば、1未満のS、例えば、S=1/2は、1つのSSBが2つの連続するPRACHリソースに関連付けられることを手段する。このような構成は例えば、1つの時間インスタンスに複数の周波数多重化PRACHリソースがあるが、時間インスタンスごとに単一のビーム(単一のSSBに対応する)を使用することができる場合において、有用である。
【0063】
<アソシエーションの例>
【0064】
図2~
図8は、いくつかの異なるPRACHリソース割当および8つのSSBとの関連付けを伴う様々な実施形態を示す。図中のボックスは、PRACHリソース、すなわち、PRACHプリアンブルを送信することができる時間-周波数リソースを表す。ボックス内のテキスト(”SSB 0” や”SSB 1” など) は、SSB 0 とSSB 1 がPRACHリソースに割り当てられていることを表す。すべてのSSBがPRACHリソースと関連付けられると、関連付けはラップアラウンドし、次のPRACHリソースにおいてSSB0と継続する。
【0065】
図2は、2つのSSBがPRACHリソースに関連付けられる、すなわちS=2である例を示す。PRACHリソース構成に基づいて、SSBは、PRACHリソースと連続的に関連付けられる。全てのSSBは、PRACHを有する2つの時間インスタンスにおいて、PRACHリソースと関連付けられる。
【0066】
図3は、2つのSSBがPRACHリソースに関連付けられる、すなわちS=2である例を示す。PRACHリソース構成に基づいて、SSBは、PRACHリソースと連続的に関連付けられる。すべてのSSBは、PRACHリソースを有する1つの時間インスタンスにおいて、PRACHリソースに関連付けられる。
【0067】
図4は、8つのSSBがPRACHリソースに関連付けられる、すなわち、S=8である例を示す。PRACHリソース構成に基づいて、SSBは、PRACHリソースと連続的に関連付けられる。すべてのSSBは、PRACHリソースを有する1つの時間インスタンスにおいて、PRACHリソースに関連付けられる。
【0068】
図5は、1つのSSBがPRACHリソースに関連付けられるが、各SSBが2つの連続するPRACHリソースに関連付けられる、すなわち、S=1/2である例を示す。PRACHリソース構成に基づいて、SSBは、PRACHリソースと連続的に関連付けられる。全てのSSBは、PRACHリソースを有する8つの時間インスタンスにおいて、PRACHリソースと関連付けられる。
【0069】
図6は、1つのSSBがPRACHリソースに関連付けられるが、各SSBが2つの連続するPRACHリソースに関連付けられる、すなわち、S=1/2である例を示す。PRACHリソース構成に基づいて、SSBは、PRACHリソースと連続的に関連付けられる。全てのSSBは、PRACHリソースを有する16個の時間インスタンスにおいて、PRACHリソースと関連付けられる。
【0070】
図7は、1つのSSBがPRACHリソースに関連付けられるが、各SSBが4つの連続するPRACHリソースに関連付けられる、すなわち、S=1/4である例を示す。PRACHリソース構成に基づいて、SSBは、PRACHリソースに連続的に関連付けられる。全てのSSBは、PRACHリソースを有する16個の時間インスタンスにおいて、PRACHリソースと関連付けられる。
【0071】
図8は、1つのSSBがPRACHリソースに関連付けられるが、各SSBが8つの連続したPRACHリソースに関連付けられる、すなわち、S=1/8である例を示す。PRACHリソース構成に基づいて、SSBは、PRACHリソースに連続的に関連付けられる。全てのSSBは、PRACHリソースを有する1つの時間インスタンスにおいて、PRACHリソースと関連付けられる。
【0072】
<PRACHリソース(S)当たりのSSB数のシグナリング>
【0073】
図2~
図8に示す例に基づいて、Sに対する広範囲のパラメータ値をサポートする必要があることが明らかである。例において、値S={8,2,1/2,1/4,1/8}が示された。しかしながら、周波数多重化されたPRACHリソースの最大数、同じSSBがすべてのPRACHリソースに関連付けられる連続する時間インスタンスの最大数、および同じPRACHリソースに関連付けられるSSBの最大数に応じて、はるかに広い範囲のパラメータ値が必要とされる。
【0074】
例えば、8個までの周波数多重化PRACHリソースおよび同じPRACHリソースに関連する32個までのSSBを有する実施形態では、S={32、28、25、24、21、20、18、16、15、14、12、10、9、8、7、6、5、4、3、2、1/1、2、1/3、1/4、1/5、1/6、1/7、1/8}のパラメータ値をサポートする必要があり、これは28個の値(5ビットを必要とする)である。
【0075】
Sのための大きな値範囲をサポートするときの1つの潜在的な欠点は、パラメータ値が仕様において固定されるという仮定に依存することである。開示される技術のいくつかの実施形態では、Sのいくつかの値がいくつかのシナリオでのみ有用であることを利用することによって、様々な実施形態で、Sのより効率的なシグナリングが設計される。これにより、Sを示すビット数が少なくなる可能性がある。あるいは、Sを示すために使用されるある数のビットが与えられると、値の範囲を拡張することができ、より柔軟で効率的な関連付けを構成することができる。
【0076】
いくつかの実施形態では、Sの値が周波数多重化PRACHリソースの数(F)に依存するように構成される。
【0077】
いくつかの実施形態では、Sの値が、構成されたPRACHプリアンブルフォーマット内のシンボル(またはシーケンス)の数(K)に依存するように構成される。
【0078】
いくつかの実施形態では、Sの値が、周波数多重化されたPRACHリソースの数と、構成されたPRACHプリアンブルフォーマットにおけるシンボル(またはシーケンス)の数との両方に依存するように構成される。
【0079】
<Fに依存するSの実施例>
【0080】
一例では、S’がランダムアクセス構成において、SI(例えば、SIB1)および/または専用シグナリング(例えば、ハンドオーバコマンド)でシグナリングされるパラメータを示すものとする。いくつかの実施形態では、S’がRRCパラメータSSB-per-RACH-occasionであり、いくつかの実施形態では3ビットである。いくつかの実施形態では、Sおよび/またはS’の符号化および/または値範囲は、様々な実施形態において、ASN.1を使用して、例えば、INTEGER{}またはENUMERATED{}タイプを使用して、指定される。たとえば、S’=INTEGER{0..31}またはS=ENUMERATED{s32、s28、...、s1over7、s1over8}のようになる。S32は32に対応し、S1over7は1/7に対応する。
【0081】
いくつかの実施形態ではS’の値の数がSの値の数と同じであり、いくつかの場合にはいくつかの予約された値を含む。例えば、上の例でSの28個の異なるバルブが必要であるとすると、5ビットS’の値は0-31であり、S={32,28、...,1/7,1/8}の値の1つに対応する値はそれぞれ0-27である。S’の4つの残りの値は、将来の使用のために予約することができる。これを表1にまとめる。
【表1】
【0082】
様々な実施形態において、PRACHリソースに関連するSSBの数(S)は、シグナリングされたS’および周波数多重化されたPRACHリソースの数(F)の両方に基づく。Fは、様々な実施形態において別々にシグナリングされることに留意されたい。様々な実施形態では、Sの値はテーブルから得ることができ、S’およびFの値を使用して1つのテーブルエントリを選択することができる。一実施形態を、例示的な値とともに表に示す。
【表2】
【0083】
様々な実施形態において、Fの値範囲は、例えばPRACH構成インデックスによって構成されるような、PRACHプリアンブルフォーマットに依存する。いくつかの実施形態では、Fの値範囲は、PRACHプリアンブル帯域幅、PRACHサブキャリア間隔、PRACHシーケンス長、PRACH構成インデックスのうちの1つまたは複数に依存する。いくつかの実施形態では、Fの値範囲はテーブル内に定義され、これによりFの最大値(Fmax)は、Fmax周波数多重化されたPRACHリソースが例えば連続的または非連続的に、初期アクティブアップリンク帯域幅部分の最大帯域幅に収まるように構成される。いくつかの実施形態では、初期アクティブアップリンク帯域幅部分の最大帯域幅はキャリア周波数に依存し、すなわち、異なる周波数範囲は異なる最大帯域幅を有する場合がある。いくつかの実施形態では、初期アクティブアップリンク帯域幅部分の最大帯域幅は、最小必要UE UL送信帯域幅以下であり、これは異なるキャリア周波数範囲で異なる場合がある。
【0084】
RB=リソースブロック、SCS=サブキャリア間隔、およびprach-FDM=Fである例示的な実施形態を以下に示す。
●周波数範囲1(6GHz未満):
○1.25kHz SCSの長シーケンス:prach-FDM={1,2,4,8}
・prach-FDM=8 は8.64MHzに対応(15kHzで48RB)
○5kHz SCSの長シーケンス:prach-FDM={1,2,3,4}
・prach-FDM = 8 は17.28MHzに対応(15kHzで96RB)
○15kHz SCSの短シーケンス:PRACH-FDM={1,2,4,8}
・prach-FDM=8 は17.28MHzに対応(15kHzで96RB)
○30kHz SCSの短シーケンス:prach-FDM={1,2,3,4}
・prach-FDM=4 は17.28MHzに対応(15kHzで96RB)
●周波数範囲2(6GHz以上):
○60kHz SCSの短シーケンス:prach-FDM={1,2,4,8}
・prach-FDM=8 は69.12MHzに対応(60kHzで96RB)
○120kHz SCSの短シーケンス:prach-FDM={1,2,3,4}
・prach-FDM=4 は69.12MHzに対応(60kHzで96RB)
【0085】
<Kに依存するSの実施例>
【0086】
様々な実施形態において、PRACHリソースに関連するSSBの数(S)は、シグナリングされたS’と、構成されたPRACHプリアンブルフォーマット内のシンボル(またはシーケンス)の数(K)との両方に基づく。例えば、シンボルの数は、1、2、4、6、または12とすることができる。Kは、様々な実施形態において、PRACH構成インデックスの一部として、別々にシグナリングすることができることに留意されたい。様々な実施形態において、Sの値はテーブルから得ることができ、S’およびKの値を使用して1つのテーブルエントリを選択することができる。例示的な値を用いた実施形態を表3に示す。
【表3】
【0087】
いくつかの実施形態では、SはKに関連付けることができる。これは、PRACHリソースで使用されるプリアンブルフォーマットが多くのシンボル(またはシーケンス)を有する場合、多くのSSBをPRACHリソースに関連付けることがより有用であるからである。例えば、1つのPRACHリソースへ多くのSSBを関連付けることは、基地局がビームフォーミングを使用するがTx/Rxビーム対応をサポートしない場合において、有用である。そのようなシナリオでは、基地局がPRACHリソース中にRxビーム掃引を実行することができるように、基地局は多くのシンボルを有するプリアンブルフォーマットを構成することができる。この場合、多くのSSBを1つのPRACHリソースアソシエーションに構成し、代わりに、異なるSSBのためのプリアンブルインデックスの異なる(例えば、互いに素である)セットを構成することが有利である。一方、PRACHリソースがショートシングルシンボルプリアンブルフォーマットに基づく場合、多くのSSBをPRACHリソースに関連付ける必要性はより低い。
【0088】
<FおよびKに依存するSの実施例>
【0089】
様々な実施形態において、PRACHリソースに関連するSSBの数(S)は、シグナリングされたS’、周波数多重化されたPRACHリソースの数(F)、および構成されたPRACHプリアンブルフォーマット内のシンボル(またはシーケンス)の数(K)の両方に基づく。様々な実施形態において、Sの値をテーブルから得ることができ、S’、F、およびKの値を使用して、1つのテーブルエントリを選択することができる。様々な実施形態では、Sの値をテーブルのセットから得ることができる。いくつかの実施形態では、これらのテーブルのうちの1つはFの1つの値に対応し、S’およびKの値は例えば、表3のように、これらのテーブルのうちの1つにおける1つのテーブルエントリを選択するために使用される。いくつかの実施形態では、これらのテーブルのうちの1つはKの1つの値に対応し、S’およびFの値は例えば、表2のように、これらのテーブルのうちの1つにおける1つのテーブルエントリを選択するために使用することができる。
【0090】
<追加の設定パラメータ(Z)を含む実施形態>
【0091】
様々な実施形態において、SSBとPRACHリソースのサブセットおよび/またはプリアンブルインデックスのサブセットとの間の関連付けを構成するための、追加のパラメータZが導入される。いくつかの実施形態では、パラメータZは、同じアソシエーションおよび/またはSSBが繰り返される(例えば、上述のマッピング順序に従って)連続するPRACHリソースの数を示す。この繰り返しは、上述のように、Nが正の整数であるS=1/Nの場合と類似または同じである可能性がある。Zが使用される様々な実施形態では、Sの値はS=Nに制限される。類似のまたは同じ関数が別個のパラメータZによって達成される場合、そのような分数値(例えば、1/N)をSに含める必要はない。
【0092】
例えば、いくつかの実施形態では、
図5の関連付けはS=1およびZ=2を設定することによって達成することができる。
図2~
図8に示される例についての類似の実施形態は、類似の様式で開示される。
【0093】
いくつかの実施形態では、反復を示すために別個のパラメータZを使用することの利点は、PRACHリソースへの複数のSSBの関連付けが、1より大きい反復と組み合わされ得ることである。
【0094】
図9は、2つのSSBがPRACHリソースに関連付けられ、すなわち、S=2であり、各SSBが2つの連続したPRACHリソースに関連付けられ、すなわち、Z=2である例を示す。PRACHリソース構成に基づいて、SSBは、PRACHリソースと連続的に関連付けられる。全てのSSBは、PRACHリソースを有する4つの時間インスタンスにおいて、PRACHリソースと関連付けられる。
図9に示すように、S=2とZ=2を組み合わせることが可能である。Zのない実施形態では、S=2およびS=1/2を同時に構成することは不可能である。
【0095】
別個のSおよびZを有する実施形態は、関連付けのより柔軟な構成を可能にする。例えば、BSビーム形成制約、例えば「ハイブリッドビーム形成実装」は、時間インスタンスにおけるSSBの関連付けを2つのSSBに制限する。
図9の例ではSSB 0およびSSB 1のみが、PRACHリソースを有する第1時間インスタンスで受信されることができ、SSB 2および3のみが、第2時間インスタンスで受信されることができる。単一のパラメータS(F=2の場合)では、典型的な構成はS=1であり、すなわち、SSB 0は第1周波数多重化PRACHリソースに関連付けられ、SSB 1は第2周波数多重化PRACHリソースに関連付けられる。
図9のアソシエーションにおいては、1つのSSBのPRACHプリアンブルが周波数多重化PRACHリソースの間で分配され、これは例えば、特定のSSBに関連するプリアンブルがSSBに使用されるビーム上で受信されることがあるので、受信PRACH干渉を削減するという利点を有することができる。
【0096】
様々な実施形態では、Zの値が周波数多重化PRACHリソースの数(F)に依存する。
【0097】
いくつかの実施形態では、Z’はZを構成するRRCパラメータであり、様々な実施形態では1または2ビットである。いくつかの実施形態ではZ’の値の数がZの値の数と同じであり、いくつかの場合にはいくつかの予約された値を含む。いくつかの実施形態ではZ=min(Z’,F)、すなわち、関連付けは最大でF個のPRACHリソース上で繰り返されるように構成される。いくつかの実施形態では、Z=Z’である。いくつかの実施形態では、Z’={0,1,2,3}がZ={1,2,3,4}またはZ={1,2,4,8}に対応する。
【0098】
いくつかの実施形態では、Z’およびFパラメータは、例えば表4のような表を使用することによってZにマッピングされる。
【表4】
【0099】
様々な実施形態において、同じPRACHリソースに関連付けられたSSBは、プリアンブルインデックスの互いに素なサブセットに関連付けられる。様々な実施形態において、同じPRACHリソースに関連付けられたSSBは、プリアンブルインデックスの部分的にまたは完全に重複するサブセットに関連付けられる。様々な実施形態において、同じPRACHリソースに関連付けられたSSBは、プリアンブルインデックスの部分的にまたは完全に重複するサブセットに関連付けられる。
【0100】
いくつかの実施形態では、テーブル内のエントリのいくつかは、同じPRACHリソース(もしあれば)に関連付けられたSSBが互いに素なプリアンブルサブセットに関連付けられていることを示す。いくつかの実施形態では、テーブル内のエントリのいくつかは、同じPRACHリソース(もしあれば)に関連付けられたSSBが部分的にまたは完全に重複するプリアンブルサブセットに関連付けられることを示す。いくつかの実施形態では、重複するサブセットを示すエントリはさらに、(同じPRACHリソースに関連付けられた)W個のSSBが(部分的にまたは完全に)重複するプリアンブルサブセットに関連付けられることを示す。いくつかの実施形態では、WはSと等しい。いくつかの実施形態では、テーブル内の異なるエントリは異なるWと対応する。例えば、Z’の異なる値はW=S、W=floor(S/2)、W=floor(S/4)、またはW=S、W=ceil(S/2)、W=ceil(S/4)に対応し、floor()およびceil()は、それぞれ、切り下げおよび切り上げである。このフレームワークの文脈における開示された技術の様々な実施形態を、表5および表6に、例示的な値(例えば、Fの値範囲)とともに示す。
【表5】
【表6】
【0101】
表5および6では、(素)とマークされたエントリについて、同じPRACHリソースに関連付けられた異なるSSBは、プリアンブルインデックスの素サブセットに関連付けられる。これは、特定のPRACHリソースにおける特定のプリアンブルインデックスに対して、それが1つ以下のSSBに関連付けられることを意味する。
【0102】
表5および表6では、(素)とマークされていないエントリについて、同じPRACHリソースに関連付けられたSSBは、重複するプリアンブルサブセットと、様々な程度で関連付けられる。W=Sとマークされたエントリの場合、同じPRACHリソースに関連付けられたS個のSSBは、プリアンブルインデックスの(部分的または完全に)重複するサブセットに関連付けられる。W=floor(W/x)(例えば、x=2,4)とマークされたエントリについて、同じPRACHリソースに関連付けられたW個のSSBのセットは、プリアンブルインデックスの(部分的にまたは完全に)重複するサブセットに関連付けられる。S-W個のSSBの第2セットは、SSBの第1セットに関連するサブセットに対して素なプリアンブルインデックスのサブセットに関連付けられる。しかしながら、第2セット内のSSBは、自身の間のプリアンブルインデックスの重複するサブセットに関連付けられてもよい。例えば、S=4であり、W=S/2=2である場合、2つのセットの2つのSSBの各々は、プリアンブルインデックスの重複するサブセットに関連付けられるが、異なるセットのSSBは、プリアンブルインデックスの互いに素な(オーバーラップしない)サブセットに関連付けられる。様々な実施形態では、これらのサブセットのサイズは、PRACHリソース当たりのSSB当たりのプリアンブルの数(P)によって与えられる。
【0103】
<実際に送信されるSSBの数(L)に依存するSの実施例>
【0104】
様々な実施形態において、パラメータ「PRACHリソース当たりのSSBの数」の値範囲は仕様において固定され、例えば、S={1,2,3,4,8,12,16}である。様々な実施形態において、Sの値は実際に送信されるSSBの数に依存し、これはいくつかの実施形態では別々に構成される。実際に送信されるSSBの数は、簡潔にするためにLで示される。PRACHリソース当たりに関連付けられたSSBの数が実際に送信されたSSBの総数のファクタである場合、実際に送信されたSSBは、整数のPRACHリソースに関連付けられるので、有益である。いくつかの実施形態では、これはPRACHリソースの最も効率的な使用を可能とする。
【0105】
異なるLに対するSの値範囲の例示的な実施形態を表7に示す。
【表7】
【0106】
様々な実施形態において、Sの値のサブセットは仕様において固定され、例えば、1、4、8であり、他の値はLに依存する。その場合、テーブルはいくつかの実施形態において、Lに依存する値のみをリストする。正の整数Sのみが列挙されている例示的な実施形態が表8に与えられている。「*」でマークされた値は、いくつかの実施形態では「予約値」である。
【表8】
【0107】
様々な実施例において、Sの値の部分集合は、いくつかの正の整数AおよびBの対に対してA*S*F*L*Bとなるように定義される。いくつかの実施例では、Sは最大Lに制限される。例えば、F=4およびL=16の場合、Sは{A,B}={4,1}、{A,B}={2,1}、{A,B}={1,1}、{A,B}={1,2}、{A,B}={1,4}にそれぞれ対応する値1,2,4,8,16を有することができる。
【0108】
さまざまな実施形態において、Nが正整数である分数S=1/Nを含むSの値はLに依存する。例を表9に示す。
【表9】
【0109】
いくつかの実施形態では、実際に送信されたSSBの数は、2つの正の整数の積、すなわちL=C*Dである。例えば、実際に送信されたSSBが2つのビットマップを使用して示され、1つのビットマップが(SSBの)グループ内で実際に送信されたSSBを示し、2つ目のビットマップが送信されたグループを示す。このとき、送信された各グループ内で同じ数のSSBが実際に送信されたと仮定する。
【0110】
たとえば、2つのビットマップのそれぞれが8ビットの場合、実際に送信されるSSBの数(2つのビットマップで示される)は、C={1,2,3,4,5,6,7,8} とD={1,2,3,4,5,6,7,8} の各積である。つまり、最大数は64SSBである。多くの実施形態では、C=0、D=0、および/またはL=0の場合は実現可能ではなく、廃棄することができる。場合によっては、実際に送信されたSSBが単一のビットマップ(例えば、4ビットまたは8ビット)によって示され、この場合、L={1,2,3,4}またはL={1,2,3,4,5,6,7,8}である。
【0111】
Lが2つの正の整数の積であるいくつかの実施形態では、Sは整数Cのうちの1つのみの関数である。例えば、グループ内で実際に送信されたSSBの数に対応する整数である。2つのビットマップの場合と単一のビットマップの場合の両方が使用されるいくつかの実施形態では、例えば搬送波周波数の異なる範囲においてはSは2つのビットマップのケース(Lが例えばCとDの積)におけるCの関数であり、例えば搬送波周波数の特定の範囲においてはSは単一のビットマップのケースにおけるLの関数である。
【0112】
いくつかの実施形態では、Cの範囲がLの範囲と一致し、例えば、C={1,2,3,4,5,6,7,8}およびL={1,2,3,4,5,6,7,8}である。いくつかの実施形態では、Lの範囲は、別の周波数範囲におけるCおよび/またはLの範囲のサブセットである。例えば、C={1,2,3,4,5,6,7,8}、L={1,2,3,4}。これらの場合、同じ関数を使用して、異なる周波数範囲についてCおよび/またはLからSを得ることができる。様々な実施形態において、Sの値は、LまたはCよりも大きい値を含む。いくつかの実施形態では、CがSを選択するために使用される場合、およびD>1、すなわちLがCより大きい場合において、これらの値を使用できる。いくつかの実施形態では、Sのこれらの値は、L>=Sの場合にのみ使用できる。これを表す1つの方法は、min(L、「S値」)である。一例を表10に示す。
【表10】
【0113】
様々な実施形態では、1つの周波数範囲、例えば6GHz未満では、SSBの最大数(例えば、4または8)はSの値の数(例えば、8)以下であり、したがって、SSBの各実現可能な数はSの範囲の一部、例えば、{1,2,3,4,5,6,7,8}とすることができる。
【0114】
様々な実施形態では、別の周波数範囲、例えば、6GHzを超える周波数範囲について、SSBの最大数(例えば、64)はSの値の数よりも大きくすることができる。例えば、SSBのすべての実現可能な数は、Sの範囲の一部であるとは限らない、そのような実施形態においては、実際に送信されるSSBの数が上述のように、2つのビットマップを介して表現され、L=C×Dである。
【0115】
例えば、(RMSIで示されるように)6GHzを超えて実際に送信されたSSBの数は、グループ(C)内の実際に送信されたSSBの数の整数倍であり、これは例えば、RRCパラメータInOneGroup内のビットマップによって示される。グループごとに実際に送信されるSSBの数は、C={1,2,3,4,5,6,7,8}である。同じSSBセットがラップアラウンド後に異なるRACHリソースに関連付けられるので、RACHリソースあたりのSSBがCの整数倍であれば有益である。いくつかの実施形態では、SSBのすべての実現可能な数がSの値の一部であるとは限らない場合、Sの値はグループ(C)内の実際に送信されたSSBの数に依存する。
【表11】
【0116】
<F、Kおよび/またはLに依存するSの実施例>
【0117】
様々な実施形態において、Sの値は、パラメータF、Kおよび/またはL(Cおよび/またはDを含む)の組み合わせに依存する。
【0118】
いくつかの実施形態では、特定のFおよびL(またはCおよび/またはD)に関するSの値は、同じ時間インスタンス内のPRACHリソースに関連する各SSBが、同じ量のPRACHリソースおよび/またはプリアンブルインデックスに関連付けられるような値である。
【0119】
いくつかの実施形態では、特定のFおよびL(またはCおよび/またはD)に対するSの値は、単一のSSBを関連付けできる(同じPRACHリソースに関連付けられた他のSSBがない)連続するPRACHリソースの数が、Fによって制限されるような値である。
【0120】
いくつかの実施形態では、異なる搬送波周波数範囲に対して異なるテーブルが使用される。例えば、1つのテーブルは3GHz以下、1つのテーブルは3GHzから6GHzの間、1つのテーブルは6GHz以上である。これらの範囲はそれぞれ、4ビットのビットマップ、8ビットのビットマップ、および8ビット+8ビットの2つのビットマップ(グループ付き)に対応する。
【0121】
いくつかの実施形態において、Sの値は表12に例示されるように、C(またはL)およびFの組み合わせによって決定される。いくつかの実施形態において、S=1/N(Nは正整数)の形式のSは、Fが少なくともNである場合にのみ、値範囲に含まれる。いくつかの実施形態において、エントリは、S=NまたはS=min(L,N)の形式のその他の値に対応する。
【表12】
【0122】
いくつかの実施形態では、異なる搬送波周波数範囲に対して異なるテーブルが使用される。例えば、1つのテーブルは3GHz以下、1つのテーブルは3GHzから6GHzの間、1つのテーブルは6GHz以上である。これらの範囲はそれぞれ、4ビットのビットマップ、8ビットのビットマップ、および8ビット+8 ビットの2つのビットマップ(グループ付き)に対応する。
【0123】
いくつかの実施形態では、3GHzのテーブルおよび/または4ビットテーブルは、異なるLに対応する4つの行を有する。いくつかの実施形態では、S値範囲(3GHz未満および/または4ビットテーブル)は、他のパラメータに依存しない。例えば、S={1、2、3、4、1/2、1/4、1/4、1/8、予約済み}またはS={1、2、3、4、1/2、1/4、1/8、1/16}。
【0124】
いくつかの実施形態では、3~6GHz(および/または単一の8ビットのビットマップ)のテーブルは、6GHz(および/または2つの8ビットのビットマップ)以上のテーブルとは異なる。いくつかの実施形態では、例えば表12と同様に、両方の場合に同じ表が使用される。
【0125】
<Sに依存するPRACHリソース当たりのSSB当たりのプリアンブル数(P)の実施例>
【0126】
様々な実施形態において、PRACHリソース当たりのプリアンブルの総数が固定されるか、または仕様によって、例えば64として与えられる。いくつかの実施形態では、それは例えば、64、128、または256に構成可能である。PRACHリソース当たりのSSB当たりのプリアンブルの数(P)がこの数(例えば、64まで)の範囲内にある場合、最も効率的であることは明らかである。しかしながら、同じRACHリソースに関連付けられた複数のSSBと、プリアンブルインデックスの互いに素なサブセットに関連付けられたSSBとは、プリアンブルの総数に代えて、RACHリソースに関連付けられたSSBにわたって合計された数が、この数内に入るべきである。例えば、8つのSSBが、全部で64個の利用可能なプリアンブルインデックスを有する同じRACHリソース内の互いに素なサブセットに関連付けられる場合、サブセットは互いに素であり得ないので、8個を超えるインデックスを有するプリアンブルインデックスのサブセットにSSBを関連付けることは、不合理である。一方、少数のSSBのみがPRACHリソースに関連付けられる場合(例えば1個のSSB)、それを、大きいプリアンブルインデックスのサブセット、例えばPRACHリソース内の全ての利用可能なプリアンブルインデックス(例えば64)に関連付けることが可能であるべきである。したがって、PRACHリソース当たりのSSB当たりのプリアンブル数(P)の値範囲が、PRACHリソース(S)当たりのSSBの構成数に依存する場合、PRACHリソース当たりのSSB当たりのプリアンブル数(P)のより効率的な通知を達成することができる。Sが小さい場合は、Pの値の範囲として、より大きなPの値を含めるべきである。Sが大きい場合は、Pの値の範囲として、より小さなPの値を含めるべきである。
【0127】
一例では、S≦4の場合:P=4*N、N=1、…、16、S>4の場合:P=4*N、N=1/4、1/2、1、…、14。
【0128】
別の例では、S≦4の場合、P=4*N、N=1、…、16、S>4の場合、P=N、N=1、…、16。
【0129】
さらに別の例では、S<4の場合、P=4*N、N=1、…、16、S≧4の場合、P=N、N=1、…、16。
【0130】
図10は、無線デバイス(またはユーザ機器)上で実行される無線通信方法の例を示す。方法1000は、ステップ1010において、ネットワークノードから少なくとも1つのシグナリングパラメータを受信することを含む。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのシグナリングパラメータは、ランダムアクセス構成の一部として受信される。他の実施形態では、少なくとも1つのシグナリングパラメータは、周波数多重化物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)リソースの数、プリアンブル内でシーケンスが繰り返される回数、実際に送信されたSSBの数、SSBのグループ内で実際に送信されたSSBの数、または連続したPRACHリソースの数、のうちの1つまたは複数を備える。
【0131】
方法1000は、ステップ1020において、複数のダウンリンク信号を受信するステップを含む。いくつかの実施形態では、複数のダウンリンク信号は、SS/PBCH(同期信号/物理ブロードキャストチャネル)ブロック(SSB)、CSI-RS(チャネル状態情報基準信号)、または実際に送信されるSSBを含む。
【0132】
方法1000は、ステップ1030において、複数のダウンリンク信号のうちの少なくとも1つに基づいて測定値を生成するステップを含む。いくつかの実施形態では、測定値は基準信号受信電力(RSRP)を含む。
【0133】
方法1000は、ステップ1040において、測定に基づいて、複数のダウンリンク信号のうちの1つを選択するステップを含む。
【0134】
方法1000は、ステップ1050において、少なくとも1つのシグナリングパラメータに基づいて、複数のダウンリンク信号のうちの1つに関連するランダムアクセスリソースのセットおよびランダムアクセスプリアンブルインデックスのセットを識別することを含む。いくつかの実施形態では、ランダムアクセスリソースのセットはランダムアクセスリソースのより大きなセットから識別され、ランダムアクセスプリアンブルインデックスのセットはランダムアクセスプリアンブルインデックスのより大きなセットから識別される。他の実施形態では、ランダムアクセスリソースのセットおよびランダムアクセスプリアンブルインデックスのセットの識別は、本特許文献に開示される様々な実施形態の文脈で説明しているように、実行される。
【0135】
方法1000はステップ1060において、識別されたランダムアクセスリソースのセットからランダムアクセスリソースを選択し、識別されたランダムアクセスプリアンブルインデックスのセットからランダムアクセスプリアンブルインデックスを選択することを含む。
【0136】
方法1000は、ステップ1070において、選択されたランダムアクセスリソース上で、選択されたランダムアクセスプリアンブルインデックスを有するプリアンブルを送信することを含む。
【0137】
図11は、ネットワークノード(またはgNBまたは基地局)上で実行される無線通信方法の一例を示す。この例には、
図10に示され、本文書で説明されているものと類似するいくつかの特徴および/またはステップが含まれる場合がある。これらの特徴および/または構成要素のうちの少なくともいくつかは、このセクションでは別個に説明されないことがある。
【0138】
方法1100は、ステップ1110において、少なくとも1つのシグナリングパラメータを備えるランダムアクセス構成を無線デバイスに対して送信することを含む。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのシグナリングパラメータは、周波数多重化物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)リソースの数、プリアンブル内でシーケンスが繰り返される回数、実際に送信されるSSBの数、SSBのグループ内で実際に送信されるSSBの数、または連続するPRACHリソースの数を備える。
【0139】
方法1100は、ステップ1120において、複数のダウンリンク信号を送信するステップを含む。いくつかの実施形態では、複数のダウンリンク信号は、SS/PBCH(同期信号/物理ブロードキャストチャネル)ブロック(SSB)、CSI-RS(チャネル状態情報基準信号)、または実際に送信されるSSBを含む。
【0140】
方法1100は、ステップ1130において、ランダムアクセスリソース上においてランダムアクセスプリアンブルインデックスを有するプリアンブルを検出することを含む。
【0141】
方法1100は、ステップ1140において、プリアンブルの受信に応答して、ランダムアクセス応答を送信することを含む。いくつかの実施形態ではランダムアクセスリソースおよびランダムアクセスプリアンブルインデックスはそれぞれ、ランダムアクセスリソースのセットおよびランダムアクセスプリアンブルインデックスのセットから選択され、この選択は、少なくとも1つのシグナリングパラメータに基づいて複数のダウンリンク信号のうちの1つに関連付けられる。
【0142】
方法1100は、ランダムアクセス応答の送信に応答して、接続要求メッセージを受信することをさらに含んでもよい。方法1100はさらに、接続要求メッセージの受信に応答して、ネットワークノードと無線装置との間の後続のデータ送信のためのランダムアクセス手順の構成を完了するための競合解決メッセージを送信することを含むことができる。
【0143】
ネットワークノードで実施される無線通信方法の別の例は、ネットワークノードにおいて実装されるものであり、以下のステップを有する:ネットワークノードから、第1パラメータと第2パラメータを通知する情報エレメントを受信するステップ;第1パラメータに基づいてランダムアクセスリソースを選択するステップ;第2パラメータに基づいてランダムアクセスプリアンブルインデックスを選択するステップであって、第2パラメータの値は、第1パラメータと第2パラメータとの間の関係に基づいて第2パラメータの最大値を超えないように構成される、ステップ;選択されたランダムアクセスプリアンブルインデックスを持つプリアンブルを選択されたランダムアクセスリソース上で送信するステップ。
【0144】
無線デバイスにおいて実装される無線通信方法のさらに別の例は、無線デバイスにおいて実装されるものであり、以下のステップを有する:第1パラメータおよび第2パラメータを通知する情報エレメントを無線デバイスに対して送信するステップ;複数のダウンリンク信号を送信するステップ;ランダムアクセスリソース上でランダムアクセスプリアンブルインデックスを有するプリアンブルを検出するステップ;プリアンブルの受信に応答して、ランダムアクセス応答を送信するステップ。ランダムアクセスリソースおよびランダムアクセスプリアンブルインデックスはそれぞれ、ランダムアクセスリソースのセットおよびランダムアクセスプリアンブルインデックスのセットから選択され、この選択は、第1パラメータおよび第2パラメータに基づいて複数のダウンリンク信号のうちの1つに関連付けられ、第2パラメータの値は、第1パラメータと第2パラメータとの間の関係に基づいて第2パラメータの最大値を超えない。
【0145】
これらの方法はさらに、第1パラメータはSSB-per-rach-occasionであり、第2パラメータはCB-preambles-per-SSBであることを含むことができる。一例において、第2パラメータの値は、第1パラメータが閾値未満である場合に第1値の範囲内にあり、第2パラメータの値は、第1パラメータが閾値以上である場合に第1値の範囲とは異なる第2値の範囲内にある。別の例では、第1範囲の各値は、第2範囲内の対応する値の倍数である。
【0146】
図12は、開示されている技術のいくつかの実施形態による、無線局の一部のブロック図である。基地局または無線装置(またはUE)などの装置1205は、本書で示される技術のうちの1つまたは複数を実装するマイクロプロセッサなどのプロセッサエレクトロニクス1210を含むことができる。装置1205は、アンテナ1220などの1つまたは複数の通信インターフェースを介して無線信号を送信および/または受信するためのトランシーバ電子機器1215を含むことができる。装置1205は、データを送受信するための他の通信インターフェースを含むことができる。装置1205は、データおよび/または命令などの情報を記憶するように構成された1つまたは複数のメモリ(明示的には図示せず)を含むことができる。いくつかの実装形態では、プロセッサ電子機器1210がトランシーバ電子機器1215の少なくとも一部を含むことができる。いくつかの実施形態では、開示された技法、モジュール、または機能のうちの少なくともいくつかは装置1205を使用して実装される。
【0147】
本明細書は図面と共に、例示的な手段である例示的なものに過ぎず、特に断らない限り、理想的または好ましい実施形態を暗示するものではないことが意図されている。本明細書で使用されるように、単数形「a」、「an」および「the」は、文脈が明確にそわないことを示さない限り、複数形も同様に含むことが意図される。加えて、「or」の使用は、文脈が明確にそわないことを示さない限り、「and/or」を含むことが意図される。
【0148】
本明細書で説明される実施形態のいくつかは、方法またはプロセスの一般的なコンテキストで説明され、方法またはプロセスは、一実施形態において、ネットワーク化された環境内のコンピュータによって実行される、プログラムコードなどのコンピュータ実行可能命令を含む、コンピュータ可読媒体で実施されるコンピュータプログラム製品によって実装され得る。コンピュータ読み取り可能媒体は、読み取り専用メモリ、ランダムアクセスメモリ、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスクなどを含むが、これらに限定されない、取り外し可能および非取り外し可能記憶装置を含むことができる。したがって、コンピュータ可読媒体は、一時的でない記憶媒体を含むことができる。一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するか、または特定の抽象データタイプを実装するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含み得る。コンピュータまたはプロセッサ実行可能命令、関連データ構造、およびプログラムモジュールは、本明細書に開示する方法のステップを実行するためのプログラムコードの例を表す。そのような実行可能命令または関連するデータ構造の特定のシーケンスは、そのようなステップまたはプロセスで説明される機能を実装するための対応する動作の例を表す。
【0149】
開示された実施形態のいくつかは、ハードウェア回路、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせを使用して、デバイスまたはモジュールとして実装され得る。例えば、ハードウェア回路実装は、プリント回路基板の一部として集積される個別のアナログおよび/またはデジタル構成要素を含むことができる。代替的に、または追加的に、開示されたコンポーネントまたはモジュールは、特定用途向け集積回路(ASIC)および/またはフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)デバイスとして実装することができる。いくつかの実装形態は追加的にまたは代替的に、本出願の開示された機能に関連するデジタル信号処理の動作上の必要性のために最適化されたアーキテクチャを有する特殊化されたマイクロプロセッサであるデジタル信号プロセッサ(DSP)を含むことができる。同様に、各モジュール内の様々なコンポーネントまたはサブコンポーネントは、ソフトウェア、ハードウェア、またはファームウェアで実現することができる。モジュール内のモジュールおよび/またはコンポーネント間の接続は、インターネット、有線、または適切なプロトコルを使用する無線ネットワークを介した通信を含むが、これらに限定されない、当技術分野で公知の接続方法および媒体のいずれか1つを使用して提供することができる。
【0150】
この文書は多くの詳細を含むが、これらは特許請求される発明の範囲または特許請求され得る発明の範囲に対する限定として解釈されるべきではなく、むしろ、特定の実施形態に特有の特徴の説明として解釈されるべきである。別個の実施形態の文脈で本文書に記載されている特定の特徴は、単一の実施形態においても組み合わせて実施することができる。逆に、単一の実施形態の文脈で説明される様々な特徴は複数の実施形態で別々に、または任意の適切なサブコンビネーションで実装することもできる。さらに、特徴は特定の組み合わせで動作するものとして上記で説明されてもよく、そのようなものとして最初に特許請求されてもよいが、特許請求される組み合わせからの1つまたは複数の特徴は場合によってはその組み合わせから削除されてもよく、特許請求される組み合わせはサブコンビネーションまたはサブコンビネーションの変形に向けられてもよい。同様に、動作は特定の順序で図面に示されているが、これは望ましい結果を達成するために、そのような動作が示された特定の順序で、または連続的な順序で実行されること、または示されたすべての動作が実行されることを必要とするものとして理解されるべきではない。
【0151】
少数の実装および例のみが説明されており、他の実装、拡張およびバリエーションは、本開示に記載され、図示されているものに基づいて行うことができる。