(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-11
(45)【発行日】2022-07-20
(54)【発明の名称】画像形成装置および印刷システム
(51)【国際特許分類】
B41J 29/38 20060101AFI20220712BHJP
G06F 3/12 20060101ALI20220712BHJP
【FI】
B41J29/38 201
B41J29/38 203
G06F3/12 304
G06F3/12 308
G06F3/12 344
G06F3/12 356
G06F3/12 367
(21)【出願番号】P 2018233387
(22)【出願日】2018-12-13
【審査請求日】2021-09-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001900
【氏名又は名称】弁理士法人 ナカジマ知的財産綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】近藤 敦士
(72)【発明者】
【氏名】本杉 敏久
【審査官】大浜 登世子
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-242875(JP,A)
【文献】特開2017-105006(JP,A)
【文献】特開2014-056556(JP,A)
【文献】特開2008-009889(JP,A)
【文献】特開2008-083741(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 29/38
G06F 3/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷ジョブを受け付ける受付手段と、前記印刷ジョブに係る印刷データのバージョンが最新のバージョンであるか否かを判定するバージョン判定手段と、前記印刷データのバージョンが最新のバージョンでない場合に、前記印刷データと最新のバージョンの印刷データとのいずれを印刷するかを確認する確認手段と、を有する画像形成装置であって、
前記印刷ジョブを投入したユーザーから、当該印刷ジョブの投入に先立って前記最新のバージョンの印刷データを受信したか否かを判定するユーザー判定手段と、
前記ユーザー判定手段の判定結果が肯定的である場合に、前記確認手段による前記確認を禁止する禁止手段と、
前記ユーザー判定手段の判定結果が肯定的である場合に、前記印刷ジョブに係る印刷データを印刷する印刷手段と、を備える
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記ユーザー判定手段は、前記印刷ジョブを投入したユーザーと、前記最新のバージョンの印刷データを作成したユーザーが同一である場合に、前記受信をしたと判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記ユーザー判定手段は、前記印刷ジョブを投入したユーザーが、当該印刷ジョブの投入に先立って、前記最新のバージョンの印刷データを印刷した場合に、前記受信をしたと判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記ユーザー判定手段は、前記印刷ジョブを投入したユーザーが、当該印刷ジョブの投入に先立って、前記確認手段によって前記最新のバージョンでない印刷データを選択した場合に、前記受信をしたと判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記印刷ジョブは、当該印刷データのバージョンを管理するための情報として、当該印刷データのバージョン、当該印刷データを作成したユーザーの識別情報および当該印刷データをバージョン管理するためのデータ識別情報が付加されている
ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項6】
端末装置と画像形成装置とを有し、前記画像形成装置が印刷ジョブを受け付ける受付手段と、前記印刷ジョブに係る印刷データのバージョンが最新のバージョンであるか否かを判定するバージョン判定手段と、前記印刷データのバージョンが最新のバージョンでない場合に、前記印刷データと最新のバージョンの印刷データとのいずれを印刷するかを確認する確認手段と、を有する印刷システムであって、
前記端末装置は、
印刷ジョブを前記画像形成装置へ送信する送信手段と、
前記印刷ジョブを投入したユーザーが、当該印刷ジョブの投入に先立って前記最新バージョンの印刷データを前記画像形成装置へ送信したか否かを判定するユーザー判定手段と、
前記ユーザー判定手段の判定結果を当該印刷ジョブに付加する付加手段と、を備え、
前記画像形成装置は、
受け付けた印刷ジョブに付加されている前記判定結果を取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した判定結果が肯定的である場合に、前記確認手段による前記確認を禁止する禁止手段と、
前記取得手段が取得した判定結果が肯定的である場合に、前記印刷ジョブに係る印刷データを印刷する印刷手段と、を備える
ことを特徴とする印刷システム。
【請求項7】
前記ユーザー判定手段は、前記印刷ジョブに係る印刷データが保存されているフォルダーに最新バージョンの印刷データが保存されている場合に、前記最新バージョンの印刷データを前記画像形成装置へ送信したか否かを判定する
ことを特徴とする請求項6に記載の印刷システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置および印刷システムに関し、特に、無駄な印刷を回避するためのユーザー操作を効率化する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、印刷コストや紙資源の節約を目的として、両面印刷や2in1等の集約印刷を利用した印刷枚数の削減が広く励行されている。また、印刷枚数を削減する技術的な解決策として、印刷する必要がない文書を誤って印刷しないように、すでに印刷済みの文書を更に印刷しようとするユーザーに対して、当該文書の印刷履歴を提示してすでに印刷済みである旨を通知する印刷制御システムが提案されている。このようにすれば、先に印刷済みの文書を借用するよう促すことができるので、無駄な印刷を省くことができる(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
更に、印刷されたことない文書であっても、当該文書の印刷が無駄になり得る場合もある。例えば、バージョンを異にする一連の文書のうち、新しいバージョンの文書を印刷すべきところを、誤って古いバージョンの文書を印刷すると無駄になってしまう。このため、新しいバージョンの文書を印刷した際に当該文書を記録しておき、古いバージョンの文書を印刷しようとした場合には、記録しておいた新しいバージョンの文書と、古いバージョンの文書とのどちらの文書を印刷するかを確認する印刷システムも提案されている。このようにすれば、古いバージョンの文書を誤って印刷する無駄を避けることができる(例えば、特許文献2を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2013-145593号公報
【文献】特開2017-105006号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
新たに印刷しようとしている文書を他のユーザーが既に印刷しているか否かは必ずしも明らかではないのに対して、文書のバージョンの新旧については、例えば、当該文書の執筆者にとって明らかである場合が多い。このため、執筆者は、誤って古いバージョンの文書を印刷することは少なく、意図的に古いバージョンの文書を印刷することの方が多いと考えられる。
【0006】
このような場合にまで、上記の従来技術のように、旧バージョンである旨の通知を行うと、当該通知表示を解除する操作を行ったり、旧バージョンの文書の印刷指示を確定したりしなければならない等、ユーザー操作が不必要に煩瑣になる、という問題がある。
【0007】
本発明は、上述のような問題に鑑みて為されたものであって、旧バージョンの文書の誤印刷を回避する際に発生し得るユーザー操作性の低下を抑制する画像形成装置および印刷システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置は、印刷ジョブを受け付ける受付手段と、前記印刷ジョブに係る印刷データのバージョンが最新のバージョンであるか否かを判定するバージョン判定手段と、前記印刷データのバージョンが最新のバージョンでない場合に、前記印刷データと最新のバージョンの印刷データとのいずれを印刷するかを確認する確認手段と、を有する画像形成装置であって、前記印刷ジョブを投入したユーザーから、当該印刷ジョブの投入に先立って前記最新のバージョンの印刷データを受信したか否かを判定するユーザー判定手段と、前記ユーザー判定手段の判定結果が肯定的である場合に、前記確認手段による前記確認を禁止する禁止手段と、前記ユーザー判定手段の判定結果が肯定的である場合に、前記印刷ジョブに係る印刷データを印刷する印刷手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
この場合において、前記ユーザー判定手段は、前記印刷ジョブを投入したユーザーと、前記最新のバージョンの印刷データを作成したユーザーが同一である場合に、前記受信をしたと判定してもよい。
【0010】
また、前記ユーザー判定手段は、前記印刷ジョブを投入したユーザーが、当該印刷ジョブの投入に先立って、前記最新のバージョンの印刷データを印刷した場合に、前記受信をしたと判定してもよい。
【0011】
前記ユーザー判定手段は、前記印刷ジョブを投入したユーザーが、当該印刷ジョブの投入に先立って、前記確認手段によって前記最新のバージョンでない印刷データを選択した場合に、前記受信をしたと判定してもよい。
【0012】
また、前記印刷ジョブは、当該印刷データのバージョンを管理するための情報として、当該印刷データのバージョン、当該印刷データを作成したユーザーの識別情報および当該印刷データをバージョン管理するためのデータ識別情報が付加されていてもよい。
【0013】
また、本発明に係る印刷システムは、端末装置と画像形成装置とを有し、前記画像形成装置が印刷ジョブを受け付ける受付手段と、前記印刷ジョブに係る印刷データのバージョンが最新のバージョンであるか否かを判定するバージョン判定手段と、前記印刷データのバージョンが最新のバージョンでない場合に、前記印刷データと最新のバージョンの印刷データとのいずれを印刷するかを確認する確認手段と、を有する印刷システムであって、前記端末装置は、印刷ジョブを前記画像形成装置へ送信する送信手段と、前記印刷ジョブを投入したユーザーが、当該印刷ジョブの投入に先立って前記最新バージョンの印刷データを前記画像形成装置へ送信したか否かを判定するユーザー判定手段と、前記ユーザー判定手段の判定結果を当該印刷ジョブに付加する付加手段と、を備え、前記画像形成装置は、受け付けた印刷ジョブに付加されている前記判定結果を取得する取得手段と、前記取得手段が取得した判定結果が肯定的である場合に、前記確認手段による前記確認を禁止する禁止手段と、前記取得手段が取得した判定結果が肯定的である場合に、前記印刷ジョブに係る印刷データを印刷する印刷手段と、を備えることを特徴とする。
【0014】
この場合において、前記ユーザー判定手段は、前記印刷ジョブに係る印刷データが保存されているフォルダーに最新バージョンの印刷データが保存されている場合に、前記最新バージョンの印刷データを前記画像形成装置へ送信したか否かを判定してもよい。
【発明の効果】
【0015】
このようにすれば、古いバージョンの文書を印刷させる印刷ジョブを投入したユーザーが当該文書のバージョンを把握していると判断される場合には、印刷データと最新のバージョンの印刷データとのいずれを印刷するかの確認は不必要であると判断して、当該確認を禁止するので、ユーザー操作性の低下を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の第1の実施の形態に係る印刷システム1の主要な構成を示す図である。
【
図2】印刷システム1の動作例を説明するための図である。
【
図3】画像形成装置100の主要な構成を示すブロック図である。
【
図4】画像形成装置100の印刷動作を示すフローチャートである。
【
図6】画像形成装置100の登録動作を示すフローチャートである。
【
図7】本発明の第2の実施の形態に係るユーザー端末装置110の主要な構成を示すブロック図である。
【
図8】ユーザー端末装置110の動作を示すフローチャートである。
【
図9】画像形成装置100の印刷動作を示すフローチャートである。
【
図10】本発明の変形例に係る印刷システム1の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明に係る印刷システムの実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
[1]第1の実施の形態
(1-1)印刷システムの構成
まず、本実施の形態に係る画像形成装置および印刷システムの構成について説明する。
【0018】
図1に示すように、印刷システム1は、画像形成装置100およびユーザー端末装置110をLAN(Local Area Network)等の通信ネットワーク120にて相互通信可能に接続したものである。
【0019】
画像形成装置100は、ユーザー端末装置110から印刷ジョブを受け付けると、当該印刷ジョブに従って印刷処理を実行する。画像形成装置100は、印刷機能のみを有するプリンター装置であってもよいし、プリント機能に加えて、BOX機能やスキャン機能、コピー機能、ファクシミリ機能などを兼ね備えた複合機(MFP: Multi-Function Peripheral)であってもよい。
【0020】
プリント機能は、印刷ジョブに応じて画像を形成する機能である。BOX機能は印刷データを保存する機能である。スキャン機能は、原稿を読み取って画像データを生成する機能であり、コピー機能はスキャン機能によって生成した画像データを用いて印刷処理を実行する機能である。
【0021】
また、ファクシミリ機能は、他のファクシミリ装置との間でファクシミリ回線を経由して画像データを送受信する機能である。画像データはスキャン機能によって生成され、受信した画像データはプリント機能によって印刷されたり、BOX機能によって保存されたりする。これらの機能の他、電子メールなどファクシミリ通信以外の通信手段を用いて画像データを送受信する機能を備えてもよい。
【0022】
ユーザー端末装置110は、パーソナル・コンピューター(PC: Personal Computer)であってもよいし、スマートフォン等の携帯端末装置であってもよい。携帯端末装置である場合には、例えば、不図示の無線基地局を経由して通信ネットワーク120に接続される。印刷システム1のユーザーは、ユーザー端末装置110を用いて文書を作成、更新したり、作成、更新した文書を画像形成装置100に印刷処理させたりすることができる。
【0023】
プリントサーバー100は、ユーザー端末装置110から受信した文書の印刷処理の依頼を受け付けると、適当な画像形成装置100を選択して印刷ジョブを投入し、当該文書を印刷処理させる。プリントサーバー100は、画像形成装置100に印刷処理させた文書のバージョン情報を記録して管理する。
(1-2)印刷システム1の動作例
次に、印刷システム1の動作例について説明する。
(1-2-1)動作例1
図2に示すように、ユーザーAが、不図示のユーザー端末110を用いて文書(バージョン番号1)を作成して、画像形成装置100のBOX機能を利用して当該文書(バージョン番号1)を登録する。このとき、画像形成装置100は、当該文書(バージョン番号1)のバージョン情報を取得して、当該文書(バージョン番号1)と当該バージョン情報とを保存する。
【0024】
次に、ユーザーAが、文書(バージョン番号1)を更新して、文書(バージョン番号2)を作成し、画像形成装置100に登録すると、画像形成装置100は、当該文書(バージョン番号2)のバージョン情報を取得して、当該文書(バージョン番号2)と当該バージョン情報とを履歴情報として保存する。
【0025】
更に、画像形成装置100は、既に保存している文書(バージョン番号1)と新たに受け付けた文書(バージョン番号2)とのバージョン情報を比較して、古いバージョンの文書、すなわち文書(バージョン番号1)を削除する。ただし、文書(バージョン番号1)のバージョン情報は履歴情報として保存され続ける。
【0026】
その後、ユーザーAが画像形成装置100に文書(バージョン番号1)を印刷させようとすると、画像形成装置100は印刷ジョブに係る文書(バージョン番号1)のバージョン情報を参照して、ユーザーAが当該文書(バージョン番号1)を登録した履歴情報があるか否かを確認する。
【0027】
ユーザーAが当該文書(バージョン番号1)を登録した履歴情報がある場合には、ユーザーAは最新のバージョンがあることを知っていながら、意図的に古いバージョンの文書(バージョン番号1)の印刷を指示したと判断されるので、画像形成装置100は、最新のバージョンがある旨の警告を行うことなく、印刷処理を実行する。このようにすれば、ユーザーAは、バージョンが異なる文書のどれを印刷すべきかの選択操作を行うことなく、円滑に印刷指示を行うことができる。
【0028】
一方、ユーザーBが画像形成装置100に文書(バージョン番号1)の印刷を指示すると、ユーザーBには当該文書(バージョン番号1)を登録した履歴情報が無いので、ユーザーBは最新のバージョンがあることを知らずに、印刷を指示した恐れがある。このため、画像形成装置100は、最新のバージョンの文書(バージョン番号2)があることをユーザーBに通知して、文書(バージョン番号1)と文書(バージョン番号2)とのどちらを印刷するかを選択させる。このようにすれば、最新のバージョンがあることを知らないユーザーBが誤って古いバージョンの文書(バージョン番号1)を印刷することによって、無駄なコストが発生するのを抑制することができる。
(1-2-2)動作例2
登録履歴に代えて印刷履歴を管理することによっても同様の効果を得ることができる。
【0029】
すなわち、ユーザーAが、文書(バージョン番号1)を画像形成装置100に印刷させる。このとき、画像形成装置100は、当該文書(バージョン番号1)のバージョン情報を取得して、当該文書(バージョン番号1)と当該バージョン情報とを保存する。
【0030】
次に、ユーザーAが、文書(バージョン番号2)を画像形成装置100に印刷させると、画像形成装置100は、当該文書(バージョン番号2)のバージョン情報を取得して、当該文書(バージョン番号2)と当該バージョン情報とを履歴情報として保存する。
【0031】
更に、画像形成装置100は、既に保存している文書(バージョン番号1)と新たに受け付けた文書(バージョン番号2)とのバージョン情報を比較して、古いバージョンの文書、すなわち文書(バージョン番号1)を削除する。ただし、文書(バージョン番号1)のバージョン情報は履歴情報として保存され続ける。
【0032】
その後、ユーザーAが画像形成装置100に文書(バージョン番号1)を印刷させようとすると、画像形成装置100は印刷ジョブに係る文書(バージョン番号1)のバージョン情報を参照して、ユーザーAが当該文書(バージョン番号1)を印刷した履歴情報があるか否かを確認する。
【0033】
ユーザーAが当該文書(バージョン番号1)を印刷した履歴情報がある場合には、ユーザーAは最新のバージョンがあることを知っていながら、意図的に古いバージョンの文書(バージョン番号1)の印刷を指示したと判断されるので、画像形成装置100は、最新のバージョンがある旨の警告を行うことなく、印刷処理を実行する。
【0034】
一方、ユーザーBが画像形成装置100に文書(バージョン番号1)の印刷を指示すると、ユーザーBには当該文書(バージョン番号1)を印刷した履歴情報が無いので、ユーザーBは最新のバージョンがあることを知らずに、印刷を指示した恐れがある。このため、画像形成装置100は、最新のバージョンの文書(バージョン番号2)があることをユーザーBに通知して、文書(バージョン番号1)と文書(バージョン番号2)とのどちらを印刷するかを選択させる。
【0035】
このようにすれば、登録履歴を管理する場合と同様に、印刷実績のあるユーザーによる画像形成装置100の操作性を向上させることができる。
(1-2-3)動作例3
画像形成装置100が印刷ジョブに係る文書よりも新しいバージョンの文書があることを通知して、どちらのバージョンの文書を印刷するかをユーザーに選択させた場合、当該ユーザーは当該文書に最新バージョンがあることを認識できていると考えられる。
【0036】
そこで、画像形成装置100は、ユーザーにバージョンの選択をさせるたびに、当該ユーザーと当該文書との組み合わせを履歴情報として保存しておく。そして、当該ユーザーがその後、古いバージョンの文書の印刷を画像形成装置100に指示した場合には、画像形成装置100は履歴情報を参照して、当該ユーザーに当該文書のバージョンの選択を行わせた履歴がある場合には、最新バージョンがあることを通知したり、印刷するバージョンを選択させたりすることなく、指示されたバージョンの文書を印刷する。
【0037】
このようにすれば、上記の動作例と同様に、意図的に古いバージョンの文書を印刷させる場合に画像形成装置100を操作する手間を省くことができる。
【0038】
なお、単に選択した場合でなく、特に古い方のバージョンを選択した場合にのみ、次に古いバージョンの文書を印刷指示したときのバージョン選択処理を省いてもよい。新しいバージョンを選択した場合には、必ずしも文書のバージョンの新旧を認識しておらず、形式的に新しいバージョンを選択しただけの可能性がある。このため、ユーザーどちらのバージョンを選択したかを区別すれば、古いバージョンに対するユーザー認識をより確実にすることができる。
(1-3)画像形成装置100の構成
次に、画像形成装置100が複合機である場合を例にとって、画像形成装置100の構成について説明する。
【0039】
図3に示すように、画像形成装置100は、CPU(Central Processing Unit)311やROM(Read Only Memory)312、RAM(Random Access Memory)313等を備えており、CPU311は、リセットされると、ROM312からブートプログラムを読み出して起動し、RAM313を作業用記憶領域として、HDD(Hard Disk Drive)314から読み出したOS(Operating System)や制御プログラム等を実行する。NIC(Network Interface Card)315は、画像形成装置100が通信ネットワーク120を経由してユーザー端末装置110と通信を行うための処理を実行する。
【0040】
画像読み取り部316は、原稿を読み取って画像データを生成するスキャン処理を実行する。画像読み取り部316は、自動原稿搬送装置(ADF: Automatic Document Feeder)を備えていてもよく、自動原稿搬送装置を用いて原稿束から1枚ずつ原稿を搬送することによって、いわゆるシートスルー方式で原稿を読み取ってもよい。また、プラテンガラス上に載置された原稿を、いわゆるスキャナー移動方式で読み取ってもよい。
【0041】
画像形成部317は、ユーザー端末装置110から受け付けた印刷データやHDD314に保存されている印刷データ、画像読み取り部316が生成した画像データを用いてプリント処理を実行する。給紙部318は、記録紙束を収容しており、プリント処理の際に記録紙を供給する。
【0042】
操作パネル319は、液晶ディスプレイ(LCD: Liquid Crystal Display)等を用いた表示部319aと、表示部319aに重畳して配設されたタッチパッドやハードキーを用いた操作部319bとを有している。操作パネル319は、表示部319aを用いて画像形成装置100のユーザーに情報を提示したり、操作部319bを用いてユーザーによる指示操作を受け付けたりする。
【0043】
画像処理部320は、画像の拡大縮小、回転などの処理のほか、印刷ジョブに含まれる印刷データをラスターデータ(ビットマップイメージデータ)に変換するラスタライズ処理、画像データの圧縮、伸張処理などを行う。
【0044】
CPU311の内部には、CPU311が制御プログラムを実行することによって実現される各機能が記載されている。
【0045】
判定部301は、印刷ジョブに係る印刷データのバージョンが最新バージョンであるか最新バージョンよりも古いバージョンであるかを判定する。
【0046】
保存制御部302は、印刷ジョブに係る印刷データのバージョンが最新バージョンであると判定部301が判定した場合に、当該印刷データ並びに当該印刷データのバージョン情報をHDD314に保存する制御を行う。
【0047】
通知部303は、印刷ジョブに係る印刷データのバージョンが、最新バージョンより古い旨をユーザーに通知する。選択部304は、印刷ジョブに係る印刷データのバージョンが最新バージョンであると判定部301が判定した場合に、印刷ジョブに係る印刷データと、最新バージョンの印刷データとのどちらを印刷するかをユーザーに選択させる。
【0048】
印刷制御部305は、画像形成部317および給紙部318を用いてユーザーが選択した印刷データを印刷処理する。
【0049】
データ削除部306は、印刷ジョブに係る印刷データのバージョンが最新バージョンであると判定部301が判定した場合に、予め保存しておいた元の最新バージョンの印刷データを削除する。
(1-4)画像形成装置100の印刷動作
次に、画像形成装置100の印刷動作について説明する。
【0050】
図4に示すように、画像形成装置100は、ユーザー端末装置110から印刷ジョブを受け付けると(S401:YES)、印刷ジョブに係る印刷データのファイル名を参照するとともに、履歴情報テーブルを参照して、当該印刷データに対応する最新データのバージョン情報を取得する(S402)。
【0051】
履歴情報テーブルは、
図5に示すように、印刷データのファイル名ごとに、最新バージョンのバージョン情報として「更新日時」を記録している。また、印刷の履歴情報として「印刷日時」と「印刷ユーザー」とを記録し、登録の履歴情報として「登録日時」と「登録ユーザー」とを記録する。更に、バージョン選択の履歴情報として、「選択ユーザー」も記録する。また、印刷データの欄には、バージョン情報が「更新日時」に対応する印刷データが記録される。なお、履歴情報テーブルには、複数のユーザーを記録してもよい。
【0052】
画像形成装置100は、履歴情報テーブルに最新データのバージョン情報が記録されていない場合には(S403:NO)、印刷ジョブに係る印刷データのバージョン情報を最新のバージョン情報として保存するとともに(S407)、当該印刷データを保存した後(S408)、当該印刷データを用いて印刷処理を実行して(S409)、処理を完了する。
【0053】
最新データのバージョン情報を取得できた場合には(S403:YES)、印刷データのバージョンと最新バージョンとを比較して、印刷バージョンの方が古い場合には(S404:YES)、更に履歴情報テーブルを参照して、印刷ジョブに係るユーザーが最新バージョンのデータを登録した「登録ユーザー」である場合(S411:YES)、印刷ジョブに係るユーザーが最新バージョンのデータを印刷した「印刷ユーザー」である場合(S412:YES)、および印刷ジョブに係るユーザーがバージョンの選択実績がある「選択ユーザー」である場合(S413:YES)、印刷ジョブに係る印刷データを印刷処理して(S409)、処理を完了する。
【0054】
印刷ジョブに係るユーザーが「登録ユーザー」、「印刷ユーザー」および「選択ユーザー」のいずれにも該当しない場合には(S413:NO)、印刷ジョブに係る印刷データと最新バージョンのデータとのどちらを印刷するかを選択するよう印刷ジョブに係るユーザーに要求する(S414)。その結果、当該ユーザーが印刷ジョブに係る印刷データを選択した場合には(S415:NO)、当該印刷データを印刷処理して(S409)、処理を完了する。
【0055】
当該ユーザーが最新バージョンのデータを選択した場合には(S415:YES)、履歴情報テーブルから最新バージョンのデータを読み出して(S416)、当該最新バージョンのデータを印刷処理し(S417)、処理を完了する。
【0056】
最新バージョンのデータよりも印刷ジョブに係る印刷データの方が古い訳ではないが(S404:NO)、印刷ジョブに係る印刷データの方が最新バージョンのデータよりも新しい訳でもない場合には(S405:NO)、印刷ジョブに係る印刷データのバージョンと記録されている最新バージョンと同じであるので、印刷データをそのまま印刷処理して(S409)、処理を完了する。
【0057】
記録されている最新バージョンよりも印刷ジョブに係る印刷データの方が新しい場合には(S405:YES)、履歴情報テーブルから最新のバージョン情報を削除し(S406)、代わりに印刷ジョブに係る印刷データのバージョン情報を履歴情報テーブルに保存するとともに(S407)、当該印刷データを保存する(S408)。その後、当該印刷データを印刷処理して(S409)、処理を完了する。
【0058】
このようにすれば、最新バージョンよりも古いバージョンの文書を印刷しようとしているユーザーに、最新バージョンと古いバージョンとのどちらの文書を印刷するかの選択を要求することによって無駄なコストの発生を抑制することができる。また、印刷ジョブを投入したユーザーが「登録ユーザー」、「印刷ユーザー」および「選択ユーザー」のどれかに該当する場合には、当該選択の要求を行わないので、画像形成装置100の操作性を向上させることができる。
(1-5)画像形成装置100の登録動作
次に、画像形成装置100の登録動作について説明する。
【0059】
図6に示すように、画像形成装置100は、データの登録要求を受け付けると(S601:YES)、履歴情報テーブルを参照して、当該登録データに対応する最新のバージョン情報を取得する(S602)。最新のバージョン情報を取得することができなかった場合には(S603:NO)、登録データのバージョン情報を履歴情報テーブルに記録するとともに(S606)、当該登録データを保存して(S607)、処理を完了する。
【0060】
最新のバージョン情報を取得したところ(S603:YES)、登録データのバージョンの方が最新のバージョン情報よりも新しい場合には(S604:YES)、履歴情報テーブルから最新のバージョン情報を削除して(S605)、代わりに登録データのバージョン情報を履歴情報テーブルに記録するとともに(S606)、当該登録データを保存して(S607)、処理を完了する。
【0061】
登録データのバージョンが最新のバージョンよりも古い場合には(S604:NO)、履歴情報テーブルに登録データのバージョン情報を登録することなく、登録データの保存だけをして(S607)、そのまま処理を完了する。
[2]第2の実施の形態
本実施の形態に係る印刷システム1は、上記第1の実施の形態に係る印刷システム1と概ね共通の構成を備える一方、画像形成装置100がユーザー端末装置110からバージョン情報を取得する点で相違している。以下、主に相違点に着目して説明する。
【0062】
なお、本明細書においては、実施の形態どうしで共通する部材等には共通の符号が付与されている。
(2-1)ユーザー端末装置110の構成
次に、画像形成装置100が複合機である場合を例にとって、画像形成装置100の構成について説明する。
【0063】
図7に示すように、ユーザー端末装置110は、CPU711やROM712、RAM713等を備えており、CPU711は、リセットされると、ROM712からブートプログラムを読み出して起動し、RAM713を作業用記憶領域として、HDD714から読み出したOSやアプリケーション・プログラム、プリンター・ドライバー等を実行する。NIC715は、ユーザー端末装置110が通信ネットワーク120を経由して画像形成装置100と通信を行うための処理を実行する。
【0064】
CPU711の内部には、CPU711が実行する各機能が記載されている。
【0065】
確認部701は、印刷ジョブに係るユーザーが「登録ユーザー」または「印刷ユーザー」に該当するか、および印刷ジョブに係る印刷データが保存されているフォルダーに、当該印刷データより新しいバージョンのデータが保存されているかを判定する。
【0066】
投入部702は、印刷ジョブを画像形成装置100へ送信する。
(2-2)ユーザー端末装置110の動作
次に、ユーザー端末装置110の動作について説明する。
【0067】
図8に示すように、ユーザー端末装置110は、プリンター・ドライバーの操作画面においてユーザーから印刷指示を受け付けると(S801:YES)、当該印刷指示を行ったユーザーと、当該印刷指示に係る印刷データを登録したユーザーとが同一であるか否かを確認する。指示者が作成者と同一である場合には、指示者はユーザー端末装置110に保存されているデータのバージョンを把握していると判断される。
【0068】
また、ユーザー端末装置110は、印刷指示に係る印刷データを直下に保存しているファルダーと同じフォルダーの直下に、印刷データよりも新しいバージョンのデータが保存されているかを確認する。異なるバージョンのデータが同じフォルダーに保存されている場合には、印刷指示したユーザーはユーザー端末装置110に保存されているデータのバージョンを把握していると判断される。
【0069】
更に、ユーザー端末装置110は、印刷指示したユーザーが印刷指示に係る印刷データよりも新しいバージョンのデータを印刷した履歴情報があるかを確認する。当該印刷履歴情報がある場合にも、当該ユーザーはユーザー端末装置110に保存されているデータのバージョンを把握していると判断される。
【0070】
印刷指示したユーザーが当該ユーザーはユーザー端末装置110に保存されているデータのバージョンを把握していると判断した場合には(S802:YES、S803:YES、S804:YES)、ユーザー端末装置110に保存されている最新のバージョン情報を印刷ジョブに付加する(S811)。
【0071】
当該ユーザーが当該バージョンを把握していると判断できない場合(S804:NO)、およびステップS811の処理の後、印刷データのバージョン情報を印刷ジョブに付加して(S805)、当該印刷ジョブを画像形成装置100に送信し(S806)処理を完了する。
(2-3)画像形成装置100の印刷動作
次に、画像形成装置100の印刷動作について説明する。
【0072】
図9に示すように、画像形成装置100は、ユーザー端末装置110から印刷ジョブを受け付けると(S901:YES)、印刷ジョブに最新のバージョン情報が付加されているか確認して、最新のバージョン情報が付加されている場合には(S902:YES)、印刷ジョブに係るユーザーは印刷データのバージョンを把握していると判断されるので、当該印刷データのバージョン情報を保存するとともに(S903)、当該印刷データを保存した後(S904)、当該印刷データの印刷処理を実行して(S905)、処理を完了する。
【0073】
印刷ジョブに最新のバージョン情報が付加されていない場合には(S902:NO)、印刷ジョブに係るユーザーは印刷データのバージョンを把握していない可能性があると判断されるので、印刷ジョブに係る印刷データと最新のバージョンのデータとのどちらを印刷するかの選択を当該ユーザーに要求する(S911)。当該ユーザーが最新のバージョンを選択した場合には(S912:YES)、最新のバージョンのデータを取得して(S913)、当該データの印刷処理を実行して(S914)、処理を完了する。
【0074】
印刷ジョブに係る印刷データを選択した場合には(S912:NO)、当該印刷データの印刷処理を実行して(S905)、処理を完了する。
【0075】
印刷システム1のユーザーは、印刷データを必ずしも画像形成装置100に登録するとは限らず、ユーザー端末装置110において印刷データ毎にフォルダーを設けて、一連のバージョンの印刷データを同一フォルダーに保存する場合もあり得る。そのような場合には、ユーザー端末装置110が画像形成装置100へ印刷ジョブを送信するのに先立って、ユーザー端末装置110内に最新バージョンのデータが保存されているか否かを確認すれば、ユーザーが印刷データのバージョンを把握しているか否かを精度よく確認することができる。
[3]変形例
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明が上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例を実施することができる。
(3-1)上記第1の実施の形態においては、画像形成装置100が履歴情報テーブルを管理する場合を例にとって説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて次のようにしてもよい。
【0076】
図10は、本変形例に係る印刷システム1の構成を示す図である。
図10に示すように、本変形例に係る印刷システム1は、複数の画像形成装置100、複数のユーザー端末装置110およびサーバー装置130を通信ネットワーク120に接続したものである。なお、ユーザー端末装置110のうち、携帯端末装置110は基地局140を経由して通信ネットワーク120に接続される。サーバー装置130は、履歴情報テーブルを記憶しており、当該履歴情報テーブルは複数の画像形成装置100によって共用される。
【0077】
複数の画像形成装置100が印刷システム1を構成する場合には、印刷システム1のユーザーは必ずしも同じ画像形成装置100を使い続けるとは限らず、必要に応じて画像形成装置100を使い分けることも多い。このような場合に、画像形成装置100が個別に履歴情報テーブルを管理すると、同じユーザーが1の画像形成装置では「登録ユーザー」や「印刷ユーザー」、「選択ユーザー」に該当しても、他の画像形成装置では該当しないために選択操作を強いられる可能性がある。
【0078】
これに対して、サーバー装置130で履歴情報テーブルを管理して、複数の画像形成装置100が共用すれば、どれかの画像形成装置100で「登録ユーザー」等に該当すれば、他の画像形成装置100でも同じく該当することになるので、印刷システム1全体として、ユーザーの操作性を向上させることができる。
【0079】
サーバー装置130は、ユーザー端末装置110に保存されている印刷データについてもバージョン管理を行ってもよい。例えば、サーバー装置130がプリントサーバーを兼ねており、ユーザー端末装置110から印刷ジョブを受け付けるたびにバージョン情報を取得すれば、複数のユーザー端末装置110が保持している印刷データのバージョン情報を管理することができる。
(3-2)上記実施の形態においては特に言及しなかったが、バージョンが異なる一連の文書は、バージョン毎に異なるファイル名称を付与して同じフォルダーに保存してもよいし、別のフォルダーに保存してもよい。また、異なるバージョンの文書どうしで同じファイル名称を付与して、別のフォルダーに保存してもよい。また、別のフォルダーに保存する場合には、別の画像形成装置100や別のユーザー端末110に保存してもよい。バージョン管理を行うことができれば、どのようなファイル名称を付与するか、またどこに保存するかは限定されない。
【0080】
また、1の文書を元にして複数系統のバージョンの文書が作成される場合がある。例えば、元は1の文書だったところ、更新の過程でページ数が増えてしまい、上下巻に分けて別の文書にしたり、章ごとに別の文書にしたりする場合がある。そのような場合には巻ごとや章ごとにバージョン管理することができるので、当該バージョン管理においてバージョンの新旧が判断できる場合には、本発明を適用して、印刷バージョン選択の要求を抑制することができる。
(3-3)上記実施の形態においては、印刷バージョン選択の要求を抑制する場合を例にとって説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに加えて、印刷バージョン選択の要求を抑制する理由をメッセージ表示してもよい。例えば、「最新バージョンよりも古いバージョンですが印刷します」とのメッセージを出力して、そのまま古いバージョンを印刷してもよい。このようにすれば、文書のバージョンを把握している筈のユーザーが誤って古いバージョンの文書を印刷した場合に、その旨を通知することができる。
【産業上の利用可能性】
【0081】
本発明に係る画像形成装置および印刷システムは、無駄な印刷を回避するためのユーザー操作を効率化することができる装置として有用である。
【符号の説明】
【0082】
1…印刷システム
100…画像形成装置
110…ユーザー端末装置
120…通信ネットワーク
130…サーバー装置