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特許7103687物理的な移動ターゲットをゲーム、スポーツまたは他のアクティビティに統合するシステムおよび方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-11
(45)【発行日】2022-07-20
(54)【発明の名称】物理的な移動ターゲットをゲーム、スポーツまたは他のアクティビティに統合するシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   A63B 71/06 20060101AFI20220712BHJP
   G01S 13/66 20060101ALI20220712BHJP
   G01S 17/66 20060101ALI20220712BHJP
   A63B 63/00 20060101ALI20220712BHJP
【FI】
A63B71/06 Z
G01S13/66
G01S17/66
A63B71/06 U
A63B63/00 A
【請求項の数】 32
(21)【出願番号】P 2020552733
(86)(22)【出願日】2019-04-01
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-11-18
(86)【国際出願番号】 US2019025215
(87)【国際公開番号】W WO2019191771
(87)【国際公開日】2019-10-03
【審査請求日】2022-03-31
(31)【優先権主張番号】62/650,742
(32)【優先日】2018-03-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520032631
【氏名又は名称】フライングティー テック,エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヴォルブレヒト,ジェームズ
(72)【発明者】
【氏名】カーバー,ジェレミー マシュー
(72)【発明者】
【氏名】ヴォルブレヒト,ジョン
【審査官】槙 俊秋
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2013/0274025(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0011184(US,A1)
【文献】国際公開第2007/037705(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0343291(US,A1)
【文献】米国特許第07984910(US,B1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0074704(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2008/0021651(US,A1)
【文献】米国特許第05513841(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 71/06
A63B 69/00
G01S 13/66
G01S 17/66
A63B 63/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
物理的な移動ターゲットを、ゲーム、スポーツまたは他のアクティビティに統合するシステムであって、
複数のベイから延設されたプレイフィールドと、
1または複数の前記ベイから発射される1または複数の移動物体と、
ゲーム、スポーツまたは他のアクティビティの間に前記プレイフィールドの周囲をアクティブに移動する1または複数の移動ターゲットと、
追跡システムと、を備え、
前記追跡システムは、
移動ターット位置座標を検出し、かつ、ゲーム、スポーツまたは他のアクティビティの間に前記プレイフィールドの周囲をアクティブに移動する前記移動ターゲットのそれぞれの移動ターゲットタイムスタンプを報告する、少なくとも1つのターゲットセンサであって、前記ターゲットセンサは、移動物体位置座標を検出し、かつ、前記ベイから発射された前記移動物体のそれぞれの移動物体タイムスタンプを報告するようにさらに構成されている、少なくとも1つのターゲットセンサと、
前記ターゲットセンサのそれぞれと電子的に通信する少なくとも1つの追跡コンピュータであって、前記追跡コンピュータは、前記移動物体位置座標および前記移動物体タイムスタンプを使用して、前記ベイから発射された前記移動物体の飛行経路を決定するように構成され、前記追跡コンピュータは、前記移動ターットの少なく1つとの前記移動物体の少なくとも1つの衝突を決定するようにさらに構成されている、少なくとも1つの追跡コンピュータと、を備える、システム。
【請求項2】
前記ターゲットセンサは、複数のターゲットセンサである、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記ターゲットセンサは、光学センサ、レーダセンサ、LIDARセンサ、またはそれらの組み合わせである、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記移動ターゲットは、複数の移動するターゲットである、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
1または複数の前記移動ターゲットは、反射性フィデューシャルを含む、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記移動ターゲットは、飛行ドローン、ケーブル付き物体またはそれらの組み合わせを含む、請求項4に記載のシステム。
【請求項7】
前記移動ターゲットは、動きコンピュータ、前記追跡コンピュータ、またはそれら両方によって制御される、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記プレイフィールドに配置された、静止ターゲットをさらに含み、前記追跡コンピュータは、前記プレイフィールドの前記静止ターゲットの位置を保存するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記移動物体は、ゴルフボールである、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記ベイのそれぞれに少なくとも1つのモニタをさらに備え、前記モニタは、前記移動物体位置座標および前記移動ターゲット位置座標を表示するように構成された、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記モニタは、少なくとも1つの前記移動物体と少なくとも1つの前記移動ターゲットが衝突すると、通知を表示する、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
請求項1のシステムを使用して、物理的な移動ターゲットをゲーム、スポーツまたは他のアクティビティに統合する方法。
【請求項13】
物理的な移動ターゲットをゲーム、スポーツまたは他のアクティビティに統合するコンピュータで実行される方法であって、
a.プレイフィールドの周囲をアクティブに移動する1または複数の移動ターゲットの位置座標およびタイムスタンプを、1または複数のターゲットセンサで、電子的に検出するステップと、
b.1または複数のベイから発射された1または複数の移動物体の位置座標およびタイムスタンプを、前記ターゲットセンサで、電子的に検出するステップと、
c.前記移動ターゲットの前記位置座標および前記タイムスタンプと、前記移動物体の前記位置座標および前記タイムスタンプとを、追跡コンピュータに電子的に通信するステップと、
d.前記移動物体のそれぞれの前記位置座標および前記タイムスタンプを使用して、前記ベイから発射された前記移動物体の飛行経路を決定するステップと、
e.前記移動物体のそれぞれの前記位置座標および前記タイムスタンプならびに前記移動ターゲットのそれぞれの前記位置座標および前記タイムスタンプを使用して、前記移動ターゲットの少なくとも1つとの前記移動物体の少なくとも1つの衝突を決定するステップと、
f.前記移動ターゲットの前記位置座標と、前記移動物体の前記位置座標とを、前記追跡コンピュータと電子的に通信する少なくとも1つのモニタ上に表示するステップと、を含む、方法。
【請求項14】
前記移動ターゲットの前記位置座標と、前記移動物体の前記位置座標とを、前記ベイに配置される1または複数のモニタに通信するステップをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記移動物体の1つと、前記移動ターゲットの1つとが衝突すると、前記モニタ上に通知を表示するステップをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
動きコンピュータ、追跡コンピュータ、またはそれらの両方で、前記移動ターゲットの動きを制御するステップをさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記追跡コンピュータに、前記プレイフィールドにおける静止ターゲットの位置座標を保存するステップをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項18】
前記ターゲットセンサは、光学センサ、レーダセンサ、LIDARセンサ、またはそれらの組み合わせである、請求項13に記載の方法。
【請求項19】
前記1または複数の移動ターゲットは、反射性フィデューシャルを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項20】
前記移動ターゲットは、飛行ドローン、ケーブル付き物体またはそれらの組み合わせを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項21】
物理的な移動ターゲットを、ゲーム、スポーツまたは他のアクティビティに統合するシステムであって、
複数のベイから延設されたプレイフィールドと、
1または複数の前記ベイから発射される1または複数の移動物体と、
ゲーム、スポーツまたは他のアクティビティの間に前記プレイフィールドの周囲をアクティブに移動するように構成された1または複数の移動ターゲットであって、前記移動ターットのそれぞれは移動ターゲット位置座標を報告するための移動ターゲットセンサを有する、1または複数の移動ターゲットと、
追跡システムと、を備え、
前記追跡システムは、
前記ベイから発射された前記移動物体のそれぞれを検出する少なくとも1つの移動物体センサと、
前記移動物体センサのそれぞれと前記移動ターゲットセンサのそれぞれとに電子的に通信する少なくとも1つの追跡コンピュータであって、前記追跡コンピュータは移動物体位置座標を使用して、前記ベイから発射された前記移動物体の飛行経路を決定するように構成され、前記追跡コンピュータは、前記移動物体位置座標および前記移動ターゲット位置座標を使用して、前記移動ターットの少なく1つとの前記移動物体の少なくとも1つの衝突を決定するようにさらに構成されている、少なくとも1つの追跡コンピュータと、を備える、システム。
【請求項22】
前記移動物体センサは、複数の移動物体センサであり、前記移動ターゲットセンサは、複数の移動ターゲットセンサである、請求項21に記載のシステム。
【請求項23】
前記移動物体センサおよび前記移動ターゲットセンサは、光学センサ、レーダセンサ、LIDARセンサ、またはそれらの組み合わせである、請求項22に記載のシステム。
【請求項24】
前記移動ターゲットは、複数の移動するターゲットである、請求項21に記載のシステム。
【請求項25】
1または複数の前記移動ターゲットは、反射性フィデューシャルを含む、請求項24に記載のシステム。
【請求項26】
前記移動ターゲットは、飛行ドローン、ケーブル付き物体またはそれらの組み合わせを含む、請求項24に記載のシステム。
【請求項27】
前記移動ターゲットは、動きコンピュータ、前記追跡コンピュータ、またはそれら両方によって制御される、請求項26に記載のシステム。
【請求項28】
前記プレイフィールドに配置された、静止ターゲットをさらに含み、前記追跡コンピュータは、前記プレイフィールドの前記静止ターゲットの位置を保存するように構成される、請求項21に記載のシステム。
【請求項29】
前記移動物体は、ゴルフボールである、請求項21に記載のシステム。
【請求項30】
前記ベイのそれぞれに少なくとも1つのモニタをさらに備え、前記モニタは、前記移動物体位置座標および前記移動ターゲット位置座標を表示するように構成された、請求項21に記載のシステム。
【請求項31】
前記モニタは、少なくとも1つの前記移動物体と少なくとも1つの前記移動ターゲットが衝突すると、通知を表示する、請求項30に記載のシステム。
【請求項32】
請求項21のシステムを使用して、物理的な移動ターゲットをゲーム、スポーツまたは他のアクティビティに統合する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は、2018年3月30日に出願された、米国仮特許出願62/650,742の利益と優先権を主張するものであり、前記仮出願を参照することにより全体が組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
1.発明の分野
本発明は一般的に、物理的な移動ターゲット(移動している標的)をゲーム、スポーツ、または他のアクティビティに統合するシステムおよび方法に関し、ターゲットをどのように追跡するか、および、1または複数のユーザの移動ターゲットとのインタラクションに関する具体的な方法を含む。
【0003】
2.関連技術の説明
多くのスポーツを含む多数のアクティビティは、ユーザ(またはプレイヤー)と非静止のターゲットとのインタラクションで特色をなすよう発達してきた。例えば、スキート射撃では、ターゲットが空中に発射され、ユーザが銃を使ってターゲットを破壊しようと試みる。このアクティビティは面白く、楽しめるものではあるが、同時に参加するユーザの競技の場を、実質的に1つに限定する。
【0004】
特にゴルフ練習場での、ゴルフに関して人気のあるゲームは、練習場からゴルフボールを掃き集める者が運転するゴルフカートにボールを当てようとする複数のユーザを含むものであり、一般的には、互いに競い合うユーザの小規模グループを含んでいる。より多くのユーザがその競争に参加すればするほど、どのユーザが、自分のボールでターゲットに当てたのかを見分けることがより困難になる。
【0005】
現代の、コンピュータ化されたゴルフ練習場は、一般的には、シングルレベル(単階層)またはマルチレベル(多階層)に、20から102のユーザ用の打席を含み、20人から102人のユーザが、ボールを物理的な練習場に向かって同時に打つことを可能にする。その一方で、各ユーザに対して自動的かつ正確に、ゲームの採点を行うために、コンピュータが、ボールの飛行経路、ボールの着地点、およびボールの最終静止位置を決定するための検出の様々な方法を使用する。
【0006】
したがって、物理的な、移動ターゲットをゲーム、スポーツ、または他のアクティビティに統合するシステムおよび方法を提供することが望ましい。
【0007】
プレイプレイフィールドまたはプレイフィールド周囲に配置されたセンサと、物体または物体周囲に配置されたセンサとの組み合わせを使用して、複数のユーザが、プレイフィールドで、同時に、移動ターゲットに命中させようと試みることを可能にする、物理的な移動ターゲットを、ゲーム、スポーツ、または他のアクティビティに統合するシステムおよび方法を提供することがさらに望ましい。
【0008】
ただし、本発明の詳細な説明に進む前に留意すべきは、この後に続く本発明の説明および付属する図面は、ここに表示、説明される例(または実施形態)に、本発明を限定するものと解釈されるべきではないことである。本発明が付属する分野の当業者は、添付の請求項の範囲内で、この発明の別の形体を考案することができるであろう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は一般的に、物理的な、移動ターゲットをゲーム、スポーツ、または他のアクティビティに統合するシステムおよび方法に関し、ターゲットをどのように追跡するか、および、1または複数のユーザの移動ターゲットとのインタラクションに関する具体的な方法を含む。
【0010】
本発明は、第1の態様において、一般的に、物理的な移動ターゲットをゲーム、スポーツ、または他のアクティビティに統合するシステムおよび方法に関する。当該システムは、1または複数のベイ(打席を含む区画)から発射される1または複数の移動物体、および、プレイフィールドを横断するように構成された1または複数の移動ターゲットを伴った、複数のベイから延在するプレイフィールドを含む。また、当該システムは、少なくとも1つのターゲットセンサと通信状態にある、少なくとも1つの追跡コンピュータを有する、追跡システムを含む。各ターゲットセンサは、プレイフィールドにおいて移動各ターゲット、および、移動各物体の動き、および/または位置を検出するように構成されている。
【0011】
本発明は、第2の態様において、一般的に、上記第1の態様のシステムを使用して、物理的な、移動ターゲットをゲーム、スポーツ、または他のアクティビティに統合するシステムおよび方法に関する。
【0012】
本発明は、第3の態様において、一般的に、物理的な、移動ターゲットをゲーム、スポーツ、または他のアクティビティに統合するコンピュータで実行される方法に関する。当該方法は、
プレイフィールドを横断する1または複数の移動ターゲットの位置座標を、1または複数のターゲットセンサを用いて、電子的に検出するステップと、
1または複数のベイから発射され、プレイフィールドを横断する1または複数の移動物体の位置座標を、1または複数のターゲットセンサを用いて、電子的に検出するステップと、
移動ターゲットの位置座標、および、移動物体の位置座標を、追跡コンピュータに電子的に通信するステップと、
追跡コンピュータと電子通信した少なくとも1つのモニタ上に、移動ターゲットの位置座標および移動物体の位置座標を表示するステップと、を含む。
【0013】
本発明の上記態様にしたがって、移動ターゲットの動きは、動きコンピュータ、追跡コンピュータ、またはそれら両方で制御可能である。ターゲットセンサは、光学センサ、レーダセンサ、LIDARセンサ、またはそれらの組み合わせであってもよく、移動ターゲットは、高反射性のフィデューシャル(fiducial、基準マーク)を含んでもよい。移動ターゲットは、飛行ドローン、ケーブル付き物体、またはそれらの組み合わせであってもよく、移動物体は、1または複数のゴルフボールであってもよい。
【0014】
さらに、この独創的なシステムおよび方法は、プレイフィールドに配置された少なくとも1つの静止ターゲットを含んでもよく、追跡コンピュータがプレイフィールドの静止ターゲットの位置を保存するように構成されてもよい。
【0015】
前述は、本明細書に開示される本発明のより重要な特徴のいくつかを広義に概説し、以下の詳細な説明をより明確に理解し、本発明者の技術への貢献をよりよく理解できるようにする。本発明は、その適用において、構造の詳細、および以下の説明に記載されているか、または図面に示されているコンポーネントの配置に限定されるべきではない。むしろ、本発明は、他の実施形態が可能であり、本明細書に具体的に列挙されていない他の様々な方法で実施および実行することができる。最後に、本明細書で使用される言葉遣いおよび用語は、説明を目的とするものであり、明細書が本発明を特に限定しない限り、限定と見なされるべきではないことを理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本発明のこれらの態様、および更なる態様が、以下の例および付属する図面で詳細に説明されている。
【0017】
図1図1は、運転中のゴルフボール収集カートにボールを命中させようと試みる複数のユーザを示した、物理的なプレイフィールドの例を示した斜視図である。
【0018】
図2図2は、本明細書中で開示されるシステムおよび方法の例示的実施形態にしたがった、ゴルフカートに配置されたGPSセンサと、ゴルフカートの位置を追跡するために使用される、練習場周囲の様々な場所に配置された、対応するリーダの例を示した斜視図である。
【0019】
図3図3は、本明細書中で開示されるシステムおよび方法の例示的実施形態にしたがった、練習場建物および/または練習場周囲に配置された、LIDAR、レーダ、光学センサまたは他のセンサ、ならびに、任意で、センサの種類に応じて、ゴルフカートの位置を追跡するために使用されるカート上に配置された反射体の例を示した斜視図である。
【0020】
図4図4は、本明細書中で開示されるシステムおよび方法の例示的実施形態にしたがった、練習場建物および/または練習場周囲に配置された、LIDAR、レーダ、光学センサまたは他のセンサ、ならびに、任意で、センサの種類に応じて、ゴルフカートの位置を追跡するために使用されるカート上に配置された反射体の別の例を示した斜視図である。
【0021】
図5図5は、本明細書中で開示されるシステムおよび方法の例示的実施形態にしたがった、ボールと移動ターゲットの位置座標を、調子を合わせて同期させるためのプロセスフロー図を示している。
【0022】
図6図6は、本明細書中で開示されるシステムおよび方法の例示的実施形態にしたがった、移動ターゲットの位置を追跡するために使用される反射体で装備された、少なくとも1つの移動ターゲットと、少なくとも1つの静止ターゲットと、練習場建物および/または練習場建物周囲に配置された複数の光学センサを伴った、プレイフィールドの例を示した斜視図である。
【0023】
図7図7は、本明細書中で開示されるシステムおよび方法の例示的実施形態にしたがった、移動ターゲットの位置を追跡するために使用される反射体で装備された、少なくとも1つの移動ターゲットと、少なくとも1つの静止ターゲットと、練習場建物および/または練習場建物周囲に配置された複数の光学センサを伴った、プレイフィールドの別の例を示した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明は、多くの異なる形態で実施形態の影響を受けやすいが、図面に示され、本明細書では、本発明のいくつかの特定の実施形態を以下に詳細に説明する。しかしながら、本開示は、本発明の原理の例示と見なされるべきであり、本発明をそのように記載された特定の実施形態またはアルゴリズムに限定することを意図するものではないことを理解すべきである。
【0025】
本発明は一般的に、物理的な、移動ターゲットをゲーム、スポーツ、または他のアクティビティに統合するシステムおよび方法に関し、ターゲットをどのように追跡するか、および、1または複数のユーザの、移動ターゲットとのインタラクションに関する具体的な方法を含む。この、物理的な、移動ターゲットをゲーム、スポーツ、または他のアクティビティに統合するシステムおよび方法は、プレイフィールドまたはプレイフィールド周囲に配置されたセンサと、物体または物体周囲に配置されたセンサの組み合わせを使用して、複数のユーザが、プレイフィールドで移動対象物に同時に命中させるよう試みることを可能にする。
【0026】
ゲームのプレイ中、少なくとも1人のプレイヤーが、移動ターゲットに移動物体を命中させることを試みる。すなわち、各プレイヤーは、ゴルフ練習場で、移動するゴルフボール収集カートにゴルフボールをヒットさせる(当てる)ことを試みて、投擲するか、または、ゴルフボールを打つためにゴルフクラブを使用する。ゴルフと関連付けて図示および例示されているものの、本システムおよび方法が、様々なルール、ゲーム、フォーマット、スポーツ、アクティビティなどに適用されてもよいことは理解されるであろう。例えば、ある実施形態では、移動ターゲットは飛行ドローンであってもよく、および/または、この独創的なシステムは、移動ターゲットおよび静止ターゲット、または、静止ターゲットのみを包含してもよい。移動物体すなわちゴルフボールの位置座標(X、Y、Z)が、1または複数のセンサによって検出され、追跡コンピュータに、検出された各ゴルフボールのタイムスタンプとともに報告される。移動ターゲットそのものが、同一空間を飛行する際のゴルフボールの位置をモニタするシステムに、その位置を報告するための1または複数の装置を備えていてもよい。センサは、練習場建物および/または練習場周囲および/または移動ターゲットに配置された、GPS、LIDAR、レーダ、光学センサまたは他のセンサといった、3次元空間で物体の動きを検出する任意の適したセンサであってもよい。移動ターゲットすなわちゴルフボールの位置座標の検出は、移動ターゲットのキーポイントに配置された高反射性のフィデューシャルのような、移動ターゲットすなわちゴルフボール上の特殊な材料を使用して、補助されてもよい。次いで、追跡コンピュータは、報告された位置座標を使用して、報告されたそれぞれのX、Y、Zによる位置座標に関する、対応するタイムスタンプを用いて、ベイ内のインパクトの地点から、物理的な練習場に向かった地表のボールの衝突点、練習場におけるボールの最終静止位置までのボールの飛行経路を決定する。
【0027】
移動ターゲットすなわちゴルフカートは、プレイフィールドを移動するとともに、同様の位置座標(X、Y、Z)によって表示される、練習場における3次元体積を占める。図2-4および図6-7に例示されているように、所定の時間における位置座標のエッジ(外縁)が、1または複数のセンサによって観察され、位置座標が各センサから追跡コンピュータに対して電子通信され、または、ターゲットの物体(target object)から直接報告される。プレイフィールド34上の移動ターゲットの位置座標は、1または複数のセンサ10および追跡システム11を使用して検出可能である。一例として、図2は、プレイフィールド34上のゴルフカート12の位置座標を検出するためにGPS追跡システムが使用されている、マルチレベル、マルチベイのゴルフ練習場施設13から延設されたプレイフィールド34上の、移動ターゲットすなわちゴルフカート12を示している。図2は施設13上のGPSセンサ10、および、プレイフィールド34を移動するゴルフカート12上に位置するGPSリーダ9の使用を示している。図3は、プレイフィールド34上のゴルフカート12の位置座標を検出するために、レーダすなわちLIDARセンサ10、および、関連する追跡アンテナすなわちシステム11が使用されているプレイフィールド34を移動するゴルフカート12を示している。図4は、少なくとも1つの光学センサ10がプレイフィールド34上のゴルフカート12の位置座標を検出するために使用されているプレイフィールド34を移動しているゴルフカート12を示している。図2-4で例示される各実施形態に関して、センサ10および/または追跡システム11のそれぞれは、追跡コンピュータと通信している。本明細書に開示される独創的システムおよび方法の発明の範囲に従って、ゴルフカート12は、例えば遠隔制御ドローン、ヘリコプタ、飛行機などの航空機といった、別の形体の移動ターゲットによって置き換えられてもよいことは理解されるであろう。
【0028】
図5に図示されているように、移動物体すなわちゴルフボール、および、移動ターゲットすなわちゴルフカートが、同一のX、Y、Zによる位置座標を占めている場合、この独創的なシステムおよび方法は、ユーザが、移動ゴルフカートにゴルフボールを命中させることに成功したと決定する。この独創的なシステムは、ゴルフボールおよびゴルフカートの位置座標を決定する追跡コンピュータによって、ゴルフカートにゴルフボールを成功裏に命中させたことを決定する。図5は、タイムラインが左から右へ移動するにつれて時間が進行する、追跡タイムライン100を示している。タイムライン100は、ショット事象の開始112で開始し、ゴルフボールがプレイフィールドに進入し、追跡コンピュータすなわちサーバが時間132を記録し、センサがゴルフボールの位置座標の追跡を開始する。一番上の列110は、独創的なシステムが、ゴルフボールの位置だけでなく、ゴルフボールの軌跡および時間を追跡することを示している。これらのボールの値114は継続的に追跡される。一番下の列120は、ゴルフカートの位置、方向および速さを追跡する独創的なシステムを示している。これらのカートの値122もまた継続的に追跡される。この独創的なシステムの別の実施形態では、ゴルフカートの位置は動きコンピュータによって決定され、サーバに送信されてもよい。動き(ムーブメント)コンピュータは、動きループ(movement loop)、適応性のある動き、人の制御による動き、または他の適切な運動(あたは移動)手段を提供してもよい。この独創的なシステムの別の実施形態では、ゴルフカートは静止ターゲットであってもよく、一定の位置座標がサーバに保存されてもよい。タイムライン100の真ん中の列130は、ゴルフカートおよびゴルフボールの追跡システムにクエリを行うことにより、ゴルフボールとゴルフカートが衝突したか否かを決定するサーバを示している。クエリステップ134は、ゴルフボールとゴルフカートの間の衝突が差し迫っているか否かを決定する。衝突が差し迫っている場合、サーバはこの独創的なシステム内のすべての登録システムに通知するための通知136を送信する。登録システムは、ベイおよび制御エリアに、モニタおよびコンピュータを含んでもよい。登録システムに対するかかる衝突の通知の1つは、ゴルフボールが発射されたベイのモニタに対して行われてもよい。通知は、当該衝突に関して、ベイ内のユーザにスコアまたは他の報酬を与えてもよい。コンピュータおよびモニタは、ユーザの、ゲームシステムとのインタラクションのために使用されてもよい。衝突が差し迫っていない場合、サーバはクエリステップ134を繰り返す。サーバは、衝突が差し迫るまで、または、プレイフィールド内でのゴルフボールの動きが停止するショット事象の終了116まで、ゴルフボールおよびゴルフカートの位置座標のクエリを行い続ける。
【0029】
次に、図6を見ると、この独創的なシステムおよび方法は、プレイフィールド34内の移動ターゲット12および移動物体すなわちゴルフボール32の位置座標(X、Y、Z)を検出し、検出された各ゴルフボール32および移動ターゲット12に関するタイムスタンプと共に、追跡コンピュータ(図示せず)に対して位置座標を報告するセンサ10を含んでいる。また、図6は、ユーザが、そこからプレイフィールド34に向かってゴルフボール32を打つ、施設13内の一連のベイ30を示している。図6の移動ターゲット12は、ゴルフカート12Aおよび飛行ドローン12Bを含んでいる。移動ターゲット12は、移動ターゲット12上の選択された箇所に、高反射性のフィデューシャル50を含みうる。高反射性のフィデューシャル50は、移動ターゲット12の位置座標を検出する際の補助となる。他の移動ターゲットにもまた、高反射性のフィデューシャル50が備えられてもよい。移動ターゲット12の動きは、人間のパイロットによって、または移動ターゲット12がプレイフィールド34周囲を辿るための、可変または既定の経路を設定可能なコンピュータによって制御されてもよい。移動ターゲット12の動き経路、および動き速さは可変のユーザスキルに応じて変更されてもよい。図6で例示されているように、この独創的なシステムおよび方法は、例えばターゲットピン22、バルーン24および/またはネット26のような1または複数の静止ターゲット20を含んでもよい。異なるスキルレベルのユーザがゲーム楽しめるように、ユーザのプレイ中、静止ターゲット20の位置座標は一定である。図6の静止ターゲット20は、移動ターゲット12と比べて形体が様々であるが、移動ターゲット12がプレイフィールド34周囲での動きを停止することにより、静止ターゲット20となりうることは理解されるであろう。上記により、異なるスキルレベルのユーザがゲームを享受することを可能にする。静止ターゲット20の一定の位置は追跡コンピュータに電子的に保存可能であり、その結果、ユーザによって打たれたゴルフボール32が同一の座標を占める場合、この独創的なシステムおよび方法は、ユーザが成功裏に静止ターゲット20に命中させたことを決定する。静止ターゲット20の位置座標はゲーム間で変更でき、静止ターゲット20の新しい位置座標を追跡コンピュータに保存できる。また、静止ターゲット20は、その位置座標を追跡コンピュータに保存可能な任意の他の物体を含んでもよい。
【0030】
ゴルフ練習場施設のベイには、1または複数のモニタが備わっていてもよい。移動ターゲット、静止ターゲットおよび移動物体の追跡された位置座標が、ベイに据え付けられたモニタで、ユーザに対して継続的に表示されてもよい。モニタは、ユーザに対して通知を送信するのに使用できる。例えば、この独創的なシステムが、移動物体と移動ターゲットまたは静止ターゲットの間での衝突を検出すると、移動物体が発射されたベイ内のモニタに、通知が送信されてもよい。通知は当該衝突のポイント報酬であってもよい。また、通知は、他のベイの制御コンピュータまたはモニタなどの、他の登録システムに対して送信されてもよい。ベイ内のモニタは、ユーザがゲームシステムとインタラクトできるように使用されてもよい。インタラクションは、特定の移動ターゲットの選択、移動ターゲットの動き速さの変更、特定の移動ターゲットの制御などの例を含んでもよい。モニタおよびコンピュータを介した、ゲームシステムとのインタラクションの他の方法は、当業者にとって明白であろう。
【0031】
この独創的なシステムは、他のタイプの移動ターゲット12を含んでもよい。例えば、図7は、架空ケーブルシステムを使用して停止または移動される、ケーブル付き物体16を示している。架空ケーブルシステムは、モータ44に取り付けられた一連のワイヤすなわちケーブル42を含んでもよく、架空ケーブルシステムは、ワイヤ42を延長または引き込んで、ケーブル付き物体16の位置を制御することができる。移動ターゲット12は、プレイフィールド34周囲の軌道上を移動してもよく、プレイフィールド34に向かって打たれるか発射されてもよく、または、プレイフィールド34周囲を移動でき、センサによって検出可能で、プレイフィールド34周囲を移動できる任意の他の物体であってもよい。移動ターゲット12には、当該移動ターゲット12を破損から保護するための保護要素が備えられてもよい。例えば、図7のケーブル付き物体16は、ユーザが打ったボール32からの直接の打撃からケーブル付き物体16を保護するために、ケーブル付き物体上に前部保護板18を含んでもよい。
【0032】
本明細書で使用される場合、「コンピュータ」という用語は、ラップトップまたはデスクトップコンピュータ、またはデスクトップ、ラップトップ、タブレット、携帯電話、スマートフォン、パーソナルメディアユーザ(例えば、iPod(登録商標))、ウェアラブルコンピュータ、埋め込み型コンピュータなどのモバイルデバイスを指すことができるが、これらに限定されない。このようなコンピューティングデバイスは、Windows、MacOS、Linux(登録商標)、Unix、iOS、Android、Chrome OS、Windows Mobile、Windows CE、Windows Phone OS、Blackberry OSなどを含むがこれらに限定されない1つ以上のオペレーティングシステムを使用して動作することができる。
【0033】
本明細書で使用される場合、「モバイルデバイス」という用語は、本明細書で定義されるように、1つの場所に固定されていない任意のコンピュータを指すことができるが、これに限定されない。モバイルデバイスの例には、スマートフォン、パーソナルメディアユーザ、ポータブルデジタルアシスタント、タブレットコンピュータ、ウェアラブルコンピュータ、埋め込みコンピュータ、およびラップトップコンピュータが含まれる。
【0034】
本明細書で説明するシステムおよびプロセスは、ネットワークインフラストラクチャを介して部分的または全体的に配備することができる。ネットワークインフラストラクチャは、コンピューティングデバイス、サーバ、ルータ、ハブ、ファイアウォール、クライアント、パーソナルコンピュータ、通信デバイス、ルーティングデバイス、および当該技術分野で知られているような他のアクティブおよびパッシブデバイス、モジュール、および/またはコンポーネントなどの要素を含むことができる。ネットワークインフラストラクチャに関連するコンピューティングおよび/または非コンピューティングデバイスは、他のコンポーネントとは別に、例えば、フラッシュメモリ、バッファ、スタック、RAM、ROMなどの記憶媒体を含むことができる。本明細書および他の場所で説明されるプロセス、方法、プログラムコード、命令は、1つ以上のネットワークインフラストラクチャ要素によって実行することができる。
【0035】
コンピュータソフトウェア、プログラムコード、および/または命令は、一定期間の計算に使用されるデジタルデータを保持するコンピュータコンポーネント、デバイス、および記録媒体;ランダムアクセスメモリ(RAM)として知られる半導体ストレージ;光ディスクや、ハードディスク、テープ、ドラム、カードのような磁気ストレージの形態、およびその他のタイプなどの通常より永続的な大容量ストレージ;プロセッサレジスタ、キャッシュメモリ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ;CD、DVDなどの光ストレージ;フラッシュメモリ(USBスティックやキーなど)、フロッピーディスク、磁気テープ、紙テープ、パンチカード、スタンドアロンRAMディスク、Zipドライブ、リムーバブル大容量ストレージ、オフラインなどのリムーバブルメディア;動的メモリ、静的メモリ、読み取り/書き込みストレージ、可変ストレージ、読み取り専用、ランダムアクセス、シーケンシャルアクセス、ロケーションアドレス可能、ファイルアドレス可能、コンテンツアドレス可能、ネットワーク接続ストレージ、ストレージエリアネットワーク、バーコード、磁気インクなどの他のコンピュータメモリを含むことができる機械可読媒体に保存および/またはアクセスすることができる。
【0036】
本明細書に記載のシステムおよび/またはプロセス、およびそれらのステップは、ハードウェア、ソフトウェア、または特定の用途に適したハードウェアとソフトウェアの任意の組み合わせで実現することができる。ハードウェアは、汎用コンピュータおよび/または専用コンピューティングデバイスまたは特定のコンピューティングデバイス、あるいは特定のコンピューティングデバイスの特定の態様またはコンポーネントを含むことができる。プロセスは、内部および/または外部メモリとともに、1つ以上のマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、組み込みマイクロコントローラ、プログラマブルデジタル信号プロセッサ、または他のプログラマブルデバイス内で実現することができる。プロセスはまた、または代わりに、特定用途向け集積回路、プログラマブルゲートアレイ、プログラマブルアレイロジック、または電子信号を処理するように構成され得る任意の他のデバイスまたはデバイスの組み合わせで具現化することができる。さらに、1つ以上のプロセスは、機械可読媒体上で実行することができるコンピュータ実行可能コードとして実現できることが理解されるであろう。
【0037】
C言語などの構造化プログラミング言語、.NETやC++などのオブジェクト指向プログラミング言語、HTTP POSTリクエスト/レスポンス上の、JavaScript(登録商標) オブジェクト記載方法(JSON、ジェイソン)データ交換フォーマットなどの、軽量データ交換プログラミング言語、または、上記デバイスのうちの1つで実行するために保存、コンパイル、または解釈されうる他の高水準または低水準プログラミング言語(アセンブリ言語、ハードウェア記述言語、および、データベースプログラミング言語および技術を含む)に加え、プロセッサ、プロセッサアーキテクチャの異機種環境の組み合わせ、または異なるハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせ、または、プログラム命令を実行できる他の機械を使用して、コンピュータ実行コードを生成することができる。
【0038】
したがって、一態様では、上記の各プロセスおよびそれらの組み合わせは、1つ以上のコンピューティングデバイス上で実行されるときにそのステップを実行するコンピュータ実行可能コードで具現化することができる。別の一態様では、プロセスは、そのステップを実行するシステムで具現化することができ、多くの方法でデバイス全体にわたって分散することができるか、またはすべての機能を専用のスタンドアロンデバイスまたは他のハードウェアに統合することができる。別の一態様では、上記のプロセスに関連するステップを実行するための手段は、上記のハードウェアおよび/またはソフトウェアのいずれかを含むことができる。そのようなすべての順列および組み合わせは、本開示の範囲内に入ることが意図されている。
【0039】
それらの「含む(including)」、「含む(comprising)」、「からなる(consisting)」という用語およびそれらの文法的変形語は、1つ以上のコンポーネント、特徴、ステップ、またはそれらの整数またはグループの追加を排除するものではなく、これらの用語は、コンポーネント、特徴、ステップ、または整数を特定するものとして解釈されるべきであることを理解すべきである。
【0040】
明細書または特許請求の範囲が「追加の」要素に言及している場合、それは、複数の追加の要素が存在することを排除するものではない。
【0041】
特許請求の範囲または明細書が「a」または「an」要素に言及している場合、そのような言及は、その要素の1つだけであると解釈されないことを理解すべきである。
【0042】
コンポーネント、機能、構造、または特性が含むことが「できる」または含んで「もよい」(「may」、「might」、「can」、または「could」)ことを明細書が述べている場合、その特定のコンポーネント、機能、構造、または特性は含まれることを必要とされないことを理解すべきである。
【0043】
明細書または特許請求の範囲は、例えば、「前」、「後」、「下部」、「上部」、「水平」、「鉛直」、「上方」、「下方」などの相対的な用語を指すことを理解されたい。「上」、「下」、「頂部」、「底部」、「左」、および「右」、ならびにそれらの派生語(例えば、「水平に」、「下向きに」、「上向きに」など)の用語に言及する場合、そのような言及は、明確にするために使用され、制限の用語としてではなく、その時点で説明されている、または議論中の図面に示されているような方向を指すと解釈されるべきである。これらの相対的な用語は、説明の便宜のためであり、装置を構築すること、またはプロセスを特定の方向で操作することを必要としない。
【0044】
該当する場合、状態図、フロー図、またはその両方を使用して実施形態を説明することができるが、本発明はそれらの図または対応する説明に限定されない。例えば、フローは、図示されている各ボックスまたは状態を通過する必要はなく、または、図示および説明されているのとまったく同じ順序で通過する必要もない。
【0045】
本開示のプロセスは、手動、自動、またはそれらの組み合わせで、選択されたステップまたはタスクを実行または完了することによって実施することができる。
【0046】
「プロセス」という用語は、既知の本発明が属する技術の熟練者にとって既知の、あるいは熟練者によって既知の方法、手段、技術、および手順から容易に開発されるこれらの方法、手段、技術、および手順を含むが、それらに限定されない所与のタスクを達成するための方法、手段、技術、および手順を指すことができる。
【0047】
本明細書において2つ以上の定義されたステップを含むプロセスに言及する場合、定義されたステップは(文脈がその可能性を除外する場合を除き)任意の順序でまたは同時に実行することができ、プロセスはまた、(文脈がその可能性を除外している場合を除き)定義されたステップのいずれかの前、定義された2つのステップの間、または定義されたすべてのステップの後に実行される1つ以上の他のステップを含むことができることに留意すべきである。
【0048】
またさらに、本発明の追加の態様は、本明細書に添付および/または本明細書と共に提出された1つ以上の付録に見出すことができ、その開示は、この時点で完全に説明されているかのように参照により本明細書に組み込まれる。
【0049】
したがって、本発明は、目標を実行し、上述の目的および利点、ならびにそれに固有のものを達成するようによく適合されている。本発明の概念は、添付の図面に関連する特定の例示的な実施形態を参照することによって本明細書に記載および図示されてきたが、本明細書に示されるかまたは示唆されるものとは別に、本発明の概念の趣旨から逸脱することなく、当業者によって、本明細書に様々な変更およびさらなる修正を加えることができ、その範囲は、以下の特許請求の範囲によって決定されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7