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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-11
(45)【発行日】2022-07-20
(54)【発明の名称】スペクトル選択性光制御フィルム
(51)【国際特許分類】
   G02B 5/22 20060101AFI20220712BHJP
   G02B 5/20 20060101ALI20220712BHJP
   E06B 9/24 20060101ALI20220712BHJP
【FI】
G02B5/22
G02B5/20
E06B9/24 Z
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2019527513
(86)(22)【出願日】2016-12-01
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-12-26
(86)【国際出願番号】 US2016064303
(87)【国際公開番号】W WO2018097842
(87)【国際公開日】2018-05-31
【審査請求日】2019-11-28
(31)【優先権主張番号】62/425,337
(32)【優先日】2016-11-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】505005049
【氏名又は名称】スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100110803
【弁理士】
【氏名又は名称】赤澤 太朗
(74)【代理人】
【識別番号】100135909
【弁理士】
【氏名又は名称】野村 和歌子
(74)【代理人】
【識別番号】100133042
【弁理士】
【氏名又は名称】佃 誠玄
(74)【代理人】
【識別番号】100171701
【弁理士】
【氏名又は名称】浅村 敬一
(72)【発明者】
【氏名】ジョン エー.ウィートリー
(72)【発明者】
【氏名】ジル ジェイ.ブノワ
(72)【発明者】
【氏名】コアンレイ デュ
(72)【発明者】
【氏名】スティーブン アール.アンダーソン
(72)【発明者】
【氏名】オーウェン エム.アンダーソン
(72)【発明者】
【氏名】デイビッド ティー.ユスト
(72)【発明者】
【氏名】ロルフ ダブリュ.ビアナス
(72)【発明者】
【氏名】ギャリー イー.ガイズ
(72)【発明者】
【氏名】ブライアン ダブリュ.リュック
(72)【発明者】
【氏名】ニーラジ シャーマ
【審査官】藤岡 善行
(56)【参考文献】
【文献】特表2014-517347(JP,A)
【文献】特表2013-524293(JP,A)
【文献】特表2016-512348(JP,A)
【文献】特開2014-137574(JP,A)
【文献】特開2014-142636(JP,A)
【文献】国際公開第2009/108190(WO,A1)
【文献】国際公開第2013/141375(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 5/22
G02B 5/20
G02B 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の離間した第1の領域、及び第2の領域を含む光制御フィルムであって、各第1の領域は、幅W及び高さH、H/W≧1を有し、各第1の領域は、所定の第1の波長範囲において実質的に高い透過率を有し、所定の重複しない第2の波長範囲において実質的に低い透過率を有し、前記第2の領域は、前記所定の第1及び第2の波長範囲のそれぞれにおいて実質的に高い透過率を有し、前記第2の領域は、前記第1の領域と交互になった複数の離間した第2の領域区分を含み、
前記第1の領域は第1の材料を含み、前記第2の領域区分は第2の材料を含み、
各第1の領域は、300nm~400nmの第1範囲、400nm~700nmの第2範囲、及び700nm~1200nmの第3範囲のうちの1つ又は2つにおいて実質的に低い透過率を有し、残りの範囲において実質的に高い透過率を有し、前記光制御フィルムは、所定の第1の方向に沿って70度未満の第1の視野角を含み、
前記第1の材料および前記第2の材料は、前記第1範囲、前記第2範囲および前記第3範囲のうちの1つ又は2つにおいて少なくとも光の70%を吸収および/または反射する、
光制御フィルム。
【請求項2】
複数の離間した第1の領域、及び第2の領域を含む光制御フィルムであって、前記光制御フィルムの平面に対して垂直に入射する光については、
前記光制御フィルムの平均光透過率が、より短い波長を有する所定の第1の波長範囲において10%未満であり、
前記光制御フィルムの平均光透過率が、より長い波長を有する所定の第2の波長範囲において50%超であり、
前記光制御フィルムの前記平面から30度以上で入射する光については、
前記光制御フィルムの平均光透過率が、前記所定の第1及び第2の波長範囲のそれぞれにおいて20%未満であり、
前記第2の領域は、前記第1の領域と交互になった複数の離間した第2の領域区分を含み、
前記第1の領域は第1の材料を含み、前記第2の領域区分は第2の材料を含み、
各第1の領域は、300nm~400nmの第1範囲、400nm~700nmの第2範囲、及び700nm~1200nmの第3範囲のうちの1つ又は2つにおいて実質的に低い透過率を有し、残りの波長範囲において実質的に高い透過率を有し、前記光制御フィルムは、所定の第1の方向に沿って70度未満の第1の視野角を含み、
前記第1の材料および前記第2の材料は、前記第1範囲、前記第2範囲および前記第3範囲のうちの1つ又は2つにおいて少なくとも光の70%を吸収および/または反射する、
光制御フィルム。
【請求項3】
複数の離間した第1の領域、及び第2の領域を含む光制御フィルムであって、前記光制御フィルムに入射する光の入射角が前記光制御フィルムの平面に対して90度から60度に変化するとき、前記光制御フィルムの平均光透過率は、
より短い波長を有する所定の第1の波長範囲においては、10%未満に、及び
より長い波長を有する所定の第2の波長範囲においては、40%超に、
変化し、
前記第2の領域は、前記第1の領域と交互になった複数の離間した第2の領域区分を含み、
前記第1の領域は第1の材料を含み、前記第2の領域区分は第2の材料を含み、
各第1の領域は、300nm~400nmの第1範囲、400nm~700nmの第2範囲、及び700nm~1200nmの第3範囲のうちの1つ又は2つにおいて実質的に低い透過率を有し、残りの波長範囲において実質的に高い透過率を有し、前記光制御フィルムは、所定の第1の方向に沿って70度未満の第1の視野角を含み、
前記第1の材料および前記第2の材料は、前記第1範囲、前記第2範囲および前記第3範囲のうちの1つ又は2つにおいて少なくとも光の70%を吸収および/または反射する、
光制御フィルム。
【請求項4】
請求項に記載の光制御フィルムであって、
前記所定の第1の波長範囲は700nm~1200nmの範囲であり、
前記所定の第2の波長範囲は400nm~700nmの範囲である、
光制御フィルム。
【請求項5】
請求項1から4の何れか一つに記載の光制御フィルムであって、
前記第1の材料および前記第2の材料は、互いに異なる波長範囲の光を吸収および/または反射する、
光制御フィルム。
【請求項6】
請求項1から5の何れか一つに記載の光制御フィルムであって、
前記第1領域および前記第2の領域区分は、光学フィルム内に設けられている、
光制御フィルム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的に、光制御フィルムに関し、より具体的には、光源、光学構造物、及び/又は検出器システムを有する光通信システムなどの様々な光学用途に使用するためのスペクトル選択性及び角度選択性光制御フィルムに関する。
【背景技術】
【0002】
ルーバ構造体は、例えば、建物、住宅などに適用された表示デバイス又は窓用途におけるプライバシーフィルムの技術分野において既知である。プライバシーフィルムの場合、ユーザが他者に電子表示デバイスのスクリーンの内容を見られたくない場合に、ユーザは、画像を選択的に見ることができるように、スクリーンにプライバシーフィルムを物理的に適用することができる。典型的には、スクリーン上に表示されている画像は、観察者が、「視野角」と呼ばれる角度の範囲内に位置するときにのみ、プライバシーフィルムを通して見ることができる。通常、視野角は、プライバシーフィルムの表面に対して垂直な軸を中心としたいくらかの角度範囲である。観察者が視野角の外側に位置するように観察者の位置が変化すると、表示されている画像は、視認しにくくなるか、又はもはや視認できなくなる。
【0003】
窓用途の場合、ルーバ構造体は、典型的には、背景光を受け入れるが直射日光を入れないように角度付けされた水平スラットを有する窓ブラインド又はシャッターである。ルーバ構造体を通過することができる光の量は、スラットの角度(又はルーバの向き)に依存する。
【発明の概要】
【0004】
一般的に本発明は、光制御フィルムに関する。本発明はまた、異なる波長範囲に対して異なる視野角を有する光制御フィルムにも関する。
【0005】
本発明の一実施形態では、光制御フィルムは、複数の離間した第1の領域を含み、各第1の領域は、約300nm~約400nmの第1の波長範囲、約400nm~約700nmの第2の波長範囲、及び約700nm~約1200nmの第3の波長範囲のうちの1つ又は2つにおいて実質的に低い透過率を有し、残りの波長範囲において実質的に高い透過率を有する。光制御フィルムは、所定の第1の方向に沿って約70度未満の第1の視野角を有する。いくつかの場合では、光制御フィルムは、第1の視野角とは異なる、直交する所定の第2の方向に沿って約70度未満の第2の視野角を有する。いくつかの場合では、請求項1に記載の光制御フィルムは、複数の交互のリブ及び溝を有する主要な微細構造化された第1の表面を含み、各溝は第1の材料で少なくとも部分的に充填されて、複数の離間した第1の領域内の第1の領域のうちの1つを形成する。いくつかの場合では、光制御フィルムはまた、複数の第1の領域と交互になった複数の第2の領域も含む。このような場合には、各第2の領域は、第1の領域が実質的に低い透過率を有する各波長範囲において実質的に高い透過率を有し得る。
【0006】
別の実施形態では、光制御フィルムは、複数の交互のリブ及び溝を有する主要な微細構造化された第1の表面を含む。各溝は第1の材料により少なくとも部分的に充填されている。各溝は、幅W及び高さHを有する。ここで、H/W≧1である。各リブは第2の材料を含み、第1及び第2の材料のうちの少なくとも一方の吸収率は、約300nm~約1200の範囲の波長の関数として変化する。いくつかの場合には、第1及び第2の材料のそれぞれの吸収率は、約400nm~約1200の範囲の波長の関数として変化する。
【0007】
別の実施形態では、光制御フィルムは、複数の離間した第1の領域、及び第2の領域を含む。各第1の領域は、約700nm~約1200nmの第1の波長範囲において実質的に低い透過率を有し、第2の領域は、約300nm~約400nmの第2の波長範囲において実質的に低い透過率を有する。
【0008】
別の実施形態では、光制御フィルムは、複数の離間した第1の領域、及び第2の領域を含む。各第1の領域は、約300nm~約400nmの第1の波長範囲、約400nm~約700nmの第2の波長範囲、及び約700~約1200nmの第3の波長範囲のうちの少なくとも1つにおいて実質的に低い透過率を有する。第2の領域は、各第1の領域が実質的に低い透過率を有する3つの波長範囲のうちの少なくとも1つのうちの少なくとも1つにおいて実質的に低い透過率を有する。いくつかの場合には、各第1の領域及び第2の領域は、3つの波長範囲のうちの同じ2つにおいて実質的に低い透過率を有する。
【0009】
別の実施形態では、光制御フィルムは、複数の離間した第1の領域、及び第2の領域を含む。各第1の領域は、約300nm~約400nmの第1の波長範囲において実質的に高い透過率を有し、約400nm~約700nmの第2の波長範囲において実質的に低い透過率を有する。第2の領域は、第1及び第2の波長領域のそれぞれにおいて実質的に高い透過率を有する。
【0010】
いくつかの実施形態では、検出器システムは、検出波長範囲の波長に感知性のある検出器を含む。検出器システムは、検出器上に配置され、複数の交互の第1及び第2の領域を含む光制御フィルムを更に含み、各第1の領域は、幅W及び高さH、H/W≧1を有する。各第1の領域は、検出波長範囲の第1の部分において実質的に低い透過率を有し、検出波長範囲の残りの部分において実質的に高い透過率を有する。各第2の領域は、検出波長範囲において実質的に高い透過率を有する。いくつかの場合では、検出波長範囲は約800~約1600であり、検出波長範囲の第1の部分は、約900nm~約1100nmである。
【0011】
いくつかの実施形態では、光制御フィルムは、複数の離間した第1の領域、及び第2の領域を含み、各第1の領域は、幅W及び高さH、H/W≧1を有する。各第1の領域は、重複しない所定の第1及び第2の波長範囲のそれぞれにおいて実質的に低い透過率を有する。第2の領域は、所定の第2の波長範囲において実質的に低い透過率を有する。いくつかの場合では、所定の第1の波長範囲は、より短い波長を含み、所定の第2の波長範囲は、より長い波長を含む。
【0012】
いくつかの実施形態では、光制御フィルムは、複数の離間した第1の領域、及び第2の領域を含む。各第1の領域は、幅W及び高さH、H/W≧1を有し、重複しない所定の第1及び第2の波長範囲のそれぞれにおいて実質的に低い透過率を有する。第2の領域は、所定の第2の波長範囲において実質的に高い透過率を有する。
【0013】
いくつかの実施形態では、光制御フィルムは、複数の離間した第1の領域、及び第2の領域を含む。各第1の領域は、幅W及び高さH、H/W≧1を有し、所定の第1の波長範囲において実質的に高い透過率を有し、所定の重複しない第2の波長範囲において実質的に低い透過率を有する。第2の領域は、所定の第1及び第2の波長範囲のそれぞれにおいて実質的に高い透過率を有する。
【0014】
いくつかの実施形態では、光制御フィルムは、複数の離間した第1の領域、及び第2の領域を含み、各第1の領域は、幅W及び高さH、H/W≧1を有し、所定の第1の波長範囲において実質的に低い透過率を有し、所定の重複しない第2の波長範囲において実質的に高い透過率を有する。各第2の領域は、所定の第1及び第2の波長範囲のそれぞれにおいて実質的に低い透過率を有する。
【0015】
いくつかの実施形態では、光制御フィルムは、複数の離間した第1の領域、及び第2の領域を含む。各第1の領域は、幅W及び高さH、H/W≧1を有し、所定の第1の波長範囲において実質的に高い透過率を有し、所定の重複しない第2の波長範囲において実質的に低い透過率を有する。第2の領域は、所定の第1及び第2の波長範囲のそれぞれにおいて実質的に低い透過率を有する。
【0016】
いくつかの実施形態では、光制御フィルムは、複数の離間した第1の領域、及び第2の領域を含み、各第1の領域は、幅W及び高さH、H/W≧1を有し、所定の第1の波長範囲において実質的に低い透過率を有し、所定の重複しない第2の波長範囲において実質的に高い透過率を有する。第2の領域は、所定の第1及び第2の波長範囲のそれぞれにおいて実質的に高い透過率を有する。
【0017】
いくつかの実施形態では、光制御フィルムは、所定の波長範囲内の光を遮断するように構成されており、複数の離間した第1の領域を含む。各第1の領域は、幅W及び高さH、H/W≧1を有し、所定の第1の波長範囲において実質的に高い透過率を有し、所定の第2の波長範囲において実質的に低い透過率を有し、所定の第3の波長範囲において実質的に高い透過率を有する。第2の波長範囲は、第1の波長範囲と第3の波長範囲との間に配置されている。
【0018】
いくつかの実施形態では、光制御フィルムは、複数の離間した第1の領域、及び第2の領域を含み、これにより、光制御フィルムの平面に垂直に入射する光に対して、光制御フィルムの平均光透過率は、より短い波長を有する所定の第1の波長範囲において約10%未満であり、光制御フィルムの平均光透過率は、より長い波長を有する所定の第2の波長範囲において約50%超である。更に、光制御フィルムの平面から約30度以上で入射する光に対して、光制御フィルムの平均光透過率は、所定の第1及び第2の波長範囲のそれぞれにおいて約20%未満である。
【0019】
いくつかの実施形態では、光制御フィルムは、複数の離間した第1の領域、及び第2の領域を含み、これにより、光制御フィルムに入射する光の入射角が、光制御フィルムの平面に対して約90度から約60度に変化するとき、光制御フィルムの平均光透過率は、より短い波長を有する所定の第1の波長範囲において約10%未満、及びより長い波長を有する所定の第2の波長範囲において約40%超、変化する。
【0020】
いくつかの実施形態では、光制御フィルムは、複数の交互のリブ及び溝を含む主要な微細構造化された第1の表面を含む。各溝は第1の材料で少なくとも部分的に充填されて、第1の領域を形成する。光制御は、少なくとも1つの第1の領域の少なくとも一部分に隣接して配置された第2の領域を更に含む。第2の領域は第2の材料を含む。第1及び第2の材料のそれぞれは、約300nm~約400nmの第1の波長範囲、約400nm~約700nmの第2の波長範囲、及び約700nm~約1200nmの第3の波長範囲のうちの1つ又は2つの内部の光を吸収する。各溝は、幅W及び高さHを含む。ここで、H/W≧1である。
【0021】
いくつかの実施形態では、光源システムは、第1の方向に沿った第1のスペクトルプロファイル、及び異なる第2の方向に沿った第2のスペクトルプロファイルを有する光を放射するように構成された光源を含む。光源システムは、光源によって放射された光を受光及び透過するために光源上に配置された光制御フィルムを更に含む。光制御フィルムは、複数の離間した第1の領域を含む。各第1の領域は、幅W及び高さHを有する。ここで、H/W≧1である。第1の領域は第1及び第2の方向に対して配向されており、スペクトル吸光度プロファイルを有し、これにより、光源によって放射された光が光制御フィルムによって透過されると、透過された光は、第1の方向に沿った第3のスペクトルプロファイル、及び第2の方向に沿った第4のスペクトルプロファイルを有し、第3及び第4のスペクトルプロファイルの差は、第1及び第2のスペクトルプロファイルの差よりも小さい。
【0022】
いくつかの実施形態では、再帰反射システムは、再帰反射光のための再帰反射シート、及び再帰反射シート上に配置された光制御フィルムを含む。第1の波長に対しては、第1及び第2の入射角のそれぞれにおいて光制御フィルムに入射する光は再帰反射され、第2の波長に対しては、第1の入射角で光制御フィルムに入射する光は再帰反射されるが、第2の入射角で光制御フィルムに入射する光は再帰反射されない。いくつかの場合には、光制御フィルムは、第1の波長に対するより大きい第1の視野角、及び第2の波長に対するより小さい視野角を有する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
以下の図と共に以下の詳細な説明を検討することで、本発明はより完全に理解され得る。図は必ずしも原寸に比例して描かれているとは限らない。図面で使用されている同様の番号は同様の構成要素を示す。しかし、特定の図中のある構成要素を示す数字の使用は、同じ数字を付した別の図中の構成要素を限定することを意図するものではないことが理解されよう。
図1】例示的な光制御フィルムの概略断面図である。
図1A】例示的な光制御フィルムの概略断面図である。
図1B】例示的な光制御フィルムの概略断面図である。
図1C】例示的な光制御フィルムの概略断面図である。
図1D】例示的な光制御フィルムの概略断面図である。
図1E】例示的な光制御フィルムの概略断面図である。
図1F】例示的な光制御フィルムの概略断面図である。
図1G】例示的な光制御フィルムの概略断面図である。
図2】例示的な光通信システムの概略断面図である。
図2A】例示的な光制御フィルムの概略斜視図である。
図2B】例示的な光制御フィルムの概略斜視図である。
図3】例示的な光制御フィルムの概略断面図である。
図4】別の例示的な光制御フィルムの概略断面図である。
図5】検出器感度対波長の概略プロットである。
図6】建物、住宅、又は車両などのエンクロージャの窓に適用された例示的な光制御フィルムの概略断面図である。
図7】光制御フィルムの透過率対波長の概略プロットである。
図8】光制御フィルムが飛行機又は航空機に適用される例示的な用途の概略図である。
図9】例示的な光制御フィルムの透過率対波長のプロットを示す図である。
図10】光制御フィルム及び光源を含む例示的な光通信システムの概略図である。
図10A図10の光源によって異なる方向に沿って放射された光のスペクトルプロファイルの概略プロットを示す図である。
図10B図10の光制御によって異なる方向に沿って透過された光のスペクトルプロファイルの概略プロットを示す図である。
図10C図10の光制御フィルムの部分の吸光度の概略プロットを示す図である。
図11】再帰反射器と組み合わせられた光制御フィルムを含む例示的な光通信システムの概略断面図である。
図12】光制御フィルム、及び脈拍センサを有する腕時計を含む例示的なウェアラブル光通信システムの概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下の説明では、説明の一部を構成し、様々な実施形態が実例として示される、添付の図面が参照される。本開示の範囲又は趣旨から逸脱することなく、他の実施形態が想定され、実施され得ることを理解されたい。したがって、以下の発明を実施するための形態は、限定的な意味で解釈されないものとする。
【0025】
ルーバ構造体は、ルーバ構造体がディスプレイの前に配置されているときなどの、プライバシー用途においては、観察者がルーバ構造体の視野角内にいる場合にのみ、観察者が、表示された画像を見ることができ、ルーバ構造体が例えば建物の窓上に配置されているときなどの、窓用途においては、太陽光が、ルーバ構造体の視野角内にある光線についてのみ窓を通過することができるような、角度選択性を有するものとして知られている。「視野角」は、本明細書において、構造体の平面の法線に対して、ルーバ構造体が実質的に透過性である角度の範囲として定義される。例えば、光制御フィルムの視野角は、光制御フィルムの透過率がピーク透過率の60%以内、又は50%以内、又は40%以内である角度の範囲として定義することができる。典型的にはポリマー基材上に配置された実質的に透明なルーバフィルムを含む、プライバシーフィルムにおけるルーバ構造体の1つのタイプは、このルーバが光吸収材料を含み、透明領域と光吸収領域とが交互になっている。光吸収領域は、制限された視野角をもたらすように相対的に配置されている。例示的なルーバ構造体が、米国特許第6,398,370B1号(Chiuら)、米国特許第8,213,082B2号(Gaidesら)、及び米国特許第9,229,253B2号(Schwartzら)に記載されている。
【0026】
本明細書に開示されるルーバ構造体は、光源、光学構造物、及び/又は検出システムを有する光通信システムなどの様々な光学用途に適用することができる。ここで光学構造物は、光通信システムに角度選択性及び/又はスペクトル選択性を持たせるための光制御フィルムを含む。いくつかの場合では、1つ以上のルーバ構造体に加えて、光通信システムはまた、付加的な又は向上した角度選択性を提供するために、他のフィルム又は構造を有することができる。ルーバ構造体、並びに他のフィルム若しくは構造体は、2次元又は3次元構造を有することができる。光通信システムに含まれ得る例示的な追加の構造体としては、光拡散体、輝度向上フィルム、及び反射偏光子が挙げられる。いくつかの実施形態では、本開示の光制御フィルムは、領域に波長選択性(スペクトル選択性)を持たせる光吸収又は反射材料を含む光吸収又は反射領域を含む。いくつかの実施形態では、光制御フィルムは、少なくとも2つの異なる種類の材料を有し、各材料は、紫外波長範囲、可視波長範囲、及び赤外波長範囲のうちの少なくとも1つの少なくとも一部において異なって光を吸収又は反射することができる。ルーバ構造体と光吸収又は反射材料との様々な組み合わせにより、光制御フィルムは、様々な目的のために多くの用途で光制御フィルムを適用することができるように、様々な角度選択性及び波長選択性(スペクトル選択性)を有することができる。
【0027】
図1及び図1A図1Gは、光制御フィルム(light control film、LCF)を形成するのに有用であり得る例示的な光学フィルムの概略断面図を示す。LCF100は光学フィルム150を含み、光学フィルム150は、主要な第1の表面110、及び第1の表面110と反対側の主要な第2の表面120を有する。光学フィルム150は少なくとも1つの微細構造化表面を含む。例えば、第1の表面110又は第2の表面120のいずれかあるいは両方の表面を微細構造化することができる。例えば、図1A図1D図1F、及び図1Gは、第1の表面110が微細構造化されていることを示し、図1Bは、第2の表面120が微細構造化されていることを示し、図1Cは、主表面110及び120の両方が微細構造化されていることを示す。主表面110及び120は、参照目的のためにそれぞれの第1の表面及び第2の表面と称されるが、使用時には、第1の表面が観察者又は光源に面していてもよく、第2の表面が観察者若しくは光源に面していてもよく、又は第1の表面若しくは第2の表面のいずれかが観察者及び光源の両方に面していてもよいことが認識されるであろう。微細構造は、一般的に、微細構造を通るように引かれた平均中心線から輪郭を逸脱する物品の表面内の突出部、突起、及び/又は陥凹部である。例えば、図1に示すように、第1の表面110は、光学フィルム150の第1の表面110にわたって延在する複数の交互のリブ180及び溝130を有する。各溝130は第1の材料132で少なくとも部分的に充填されて、第1の領域を形成する。例えば、図1A及び図1Bに概略的に示すLCF100の場合など、いくつかの場合には、溝130は、光学フィルム150の厚さ全体にわたって延在せず、その結果、溝130の基部と光学フィルム150の第2の表面120との間に連続的なランド131が形成される。図1Dに概略的に示すLCF100の場合など、いくつかの場合には、溝130の少なくとも一部は、光学フィルム150の厚さを完全に貫いて延在し、その結果、ランド131がなくなるか、又は非連続的なランド131が形成される。いくつかの場合では、溝130は、各溝を第1の材料132で少なくとも部分的に充填することによって、第1の領域になり得る。図1Cに示すように、溝又は第1の領域130は、光学フィルム150の第1の表面110及び第2の表面120の両方に形成してもよい。いくつかの場合では、光学フィルム150はまた、少なくとも1つの第1の領域の少なくとも一部分に隣接する第2の領域140も含み、この第2の領域は、第2の材料142を含む。図1A図1B図1C図1F、及び図1Gに示す例示的な実施形態では、第2の領域140は、第1の表面110及び第2の表面120のうちの少なくとも一方の上に形成されている。これらの実施形態における第2の領域140は、第1の表面110及び第2の表面120のうちの少なくとも一方の上に、第2の材料142でコーティング、印刷、又は積層することができる。別の例として、図1Dでは、第2の領域140は、第1の領域130の間にある、及び/又は第1の領域130の下方にある光学フィルム150の内側に形成されている。一般的に、第1及び第2の領域が交互になっている場合、第2の領域は、第2の領域を第1及び第2の主表面のうちの少なくとも一方の近くで接続する、例えば、ランド部分の形態の接続部分を有してもよく、接続部分又はランド部分は連続していてもよく、連続していなくてもよい。例えば、第2の領域140は不連続ランド131によって接続されている。別の例として、図1Eでは、第2の領域140は、連続ランド部分131によって主表面のそれぞれの近くで互いに接続されている。更に、図1Eに示す例示的な光制御フィルム100などのいくつかの場合では、第2の領域140は、複数の第1の領域130と交互になった複数の第2の領域区分を含む。いくつかの場合には、第2の領域140は、第1の表面110及び/又は第2の表面120の少なくとも一部分又は部分上に形成されている。例えば、第2の領域140は、図1F及び図1Gに示すように、第1の表面110の一部分又は離間した部分上に形成されており、図1Gに示す例示的な実施形態では、第2の領域140はリブ180の少なくとも部分上に配置されている。図1Fに示すように、第2の領域140は、第1の表面110の離間した部分上に形成されており、第1の領域130と交互になった複数の第2の領域区分140を有する不連続な第2の領域を形成する。図1D及び図1Gに示す例示的な実施形態のそれぞれにおいては、第1及び第2の領域が交互になり、各第2の領域は幅W及び高さWを有する。図1Dでは、H/Wは、典型的には、1超又は2超又は5超であり、図1Gでは、W/Hは、典型的には、1超又は2超又は5超である。更に、図1Gに示すように、第2の領域140はリブ180の少なくとも部分上に配置されている。一般的に、第1の領域130及び第2の領域140は、LCF100の同じ層又は異なる層内に形成することができる。例えば、図1A図1B図1F、及び図1Gでは、第1及び第2の領域130及び140は、LCF100の2つの隣り合う層内に形成されている。別の例として、図1D及び図1Eでは、第1及び第2の領域130及び140は両方とも同じ光学フィルム150内に形成されている。更に、第1及び第2の材料132及び142のそれぞれは、約300nm~約400nmの第1の紫外波長範囲、約400nm~約700nmの第2の可視波長範囲、及び約700nm~約1200nmの第3の近赤外波長範囲のうちの1つ又は2つにおける光を吸収及び/又は反射する。図1に示す例示的な実施形態などのいくつかの場合では、各溝130及び各リブ180は高さHを有する。更に、各溝130は幅Wを有し、各リブ180は幅Yを有し、ピッチPは溝130とリブ180の間隔を示す。リブの幅YはP-Wである。ランド131は高さLを有し、これにより、フィルム150の厚さはH+Lである。フィルム150についての溝アスペクト比はH/W、リブアスペクト比はH/Yと定義される。いくつかの場合には、H/W≧1、又はH/W≧2、又はH/W≧5、又はH/W≧10、又はH/W≧20である。いくつかの実施形態では、リブアスペクト比H/Yは、約0.1、又は0.5、又は1又は1.5超、又は約2.0超、又は約3.0超である。いくつかの場合には、ランド131の高さ(L)は、典型的には、溝130が光吸収体又は反射体などの第1の材料132で充填されたときの光吸収を最適化し、その一方で、多数のリブ180を支持するのに十分な厚さを有するように最小化されている。図1の例示的なリブ180は、互いに実質的に平行である側面又は壁105を有するが、一般的に、壁105には角度が付いていてもよく、例えば、米国特許第9,229,261号(Schwartzら)の図4に示されるような用途において望ましいものになり得る任意の形状を有し得る。パラメータ「H」、「W」、「P」、「Y」、「L」、及びLCF材料の屈折率は、LCF100が所望のとおり機能する限り、任意の好適な値を有し得る。
【0028】
図2は、光制御フィルム(LCF)を形成するのに有用であり得る別の例示的な光学フィルムの部分概略断面図を示す。LCF200は光学フィルム250を含み、光学フィルム250は、主要な微細構造化された第1の表面210、及び第1の表面210と反対側の主要な第2の表面220を有する。微細構造化された第1の表面210は、光学フィルム250の第1の表面210にわたって延在する複数の交互のリブ280及び溝230を有する。各溝230は第1の材料232で少なくとも部分的に充填され、複数の離間した第1の領域230内の第1の領域230のうちの少なくとも1つを形成する。リブ280のうちの少なくとも1つ、第2の材料242、第2の領域240を形成する。連続ランド231が、溝230の基部と第2の表面220との間に存在してもよい。各溝230及びリブ280は高さHを有する。各溝230は幅Wを有し、各リブ280は幅Yを有し、ピッチPは溝230とリブ280の間隔を示す。リブの幅YはP-Wである。ランド231は高さLを有し、これにより、フィルム250の厚さはH+Lである。溝230及び/又はリブ280の間隔及び形状が視野角2θvを決定する。ここで、2θvは、壁205からの反射を伴うことなく溝230によって透過される限界光線202と204の間の角度である。一般的に、溝/リブのパラメータ/寸法は、所望の視野角2θvがLCF200によってもたらされるように選択される。一態様では、視野角2θvは、10度~80度、又は、又は約10度~約70度の範囲に及ぶ。いくつかの場合では、視野角は、約80度未満、又は約75度未満、又は約70度未満、又は約65度未満、又は約60度未満、又は約55度未満、又は約50度未満、又は約45度未満、又は約40度未満、又は約35度未満、又は約30度未満、又は約25度未満、又は約20度未満、又は約15度未満、又は約10度未満、又は約5度未満である。一般的に、LCFパラメータは、適切な量の光が光学フィルム250を通過できるように選択することが望ましい。いくつかの場合では、より狭い溝幅W及びより大きなピッチPは、視野角2θvの増加をもたらすことができ、LCF200を通過する光の量を増加させることができる。いくつかの場合では、溝アスペクト比(H/W)を増加させ、ピッチ「P」を減少させることは、視野角2θvを減少させることができる。いくつかの場合には、LCF200は、複数の離間した第1の領域230を含む。各第1の領域230は、約300nm~約400nmの第1の波長範囲、約400nm~約700nmの第2の波長範囲、及び約700nm~約1200nmの第3の波長範囲のうちの1つ又は2つにおいて実質的に低い透過率を有し、残りの波長範囲において実質的に高い透過率を有する。いくつかの実施形態では、LCF200は、所定の第1の方向Aに沿って約70度未満の第1の視野角2θvを含む。
【0029】
いくつかの実施形態では、LCF200は、複数の離間した平行な第1の領域230を含む。LCF200はまた、主要な第1の表面210及び反対側の主要な第2の表面220を有する光学フィルム250も含む。複数の第1の領域230は、主要な第1の表面210内に形成され、光学フィルム250内へ伸長し、主要な表面第2の220に到達していてもよく、又は到達していなくてもよい。図2Aに示す例示的なLCF200では、第1の領域230は、一般的に2次元領域又は構造と称してもよく、これは、各領域230の幅W及び高さHは、第1の領域230の長さLよりもはるかに小さいことを意味する。したがって、各第1の領域230は、第3の寸法(長さL)に沿って無限に延在しつつ、2つの寸法(幅W及び高さH)に沿って有限の範囲を有すると考えられる。図2Aに示すように、第1の領域230は第1の方向「A」に沿って拡張されており、LCF200は第1の方向「A」に沿って第1の視野角2θvを有する。いくつかの場合には、所定の第1の方向Aに沿った第1の視野角2θvは、約70度未満、又は約60度未満、又は約50度未満、又は約40度未満、又は約30度未満であってよい。いくつかの実施形態では、LCF200は、3つの相互に直交する方向に沿って有限の範囲を有する3次元の第1の領域230を有してもよい。例えば、図2Bは、第1の表面210から第2の表面220に向かって光学フィルム250内へ伸長する複数の3次元の第1の領域230を含む別のLCF200を示す。図2Bに示すように、第1の領域230は第1方向「A」に沿って拡張され、また、第2の方向「B」に沿っても拡張されている。LCF200は、第1の方向「A」に沿った第1の視野角2θv、及び直交する所定の第2の方向「B」に沿った第2の視野角を有し、第2の視野角は、第1の視野角2θvと等しいか又は異なっていてもよい。いくつかの場合には、所定の第1の方向「A」に沿った第1の視野角2θvは、約70度未満、又は約60度未満、又は約50度未満、又は約40度未満、又は約30度未満であってよい。いくつかの実施形態では、所定の第2の方向「B」に沿った第2の視野角は、約70度未満、又は約60度未満、又は約50度未満、又は約40度未満、又は約30度未満であってよい。厚さ方向と垂直な第1の領域230の断面図は、正方形、矩形、三角形、円、楕円、又はこれらの任意の組み合わせ、あるいは用途において望ましいものになり得る任意の形状とすることができる。一般的に、LCFは、本明細書に開示される光学フィルムのうちの1つ以上を、例えば、その全体が本明細書に組み込まれる米国特許第6,398,370号に記載されているものなどの他のフィルムと組み合わせて含み得る。いくつかの場合には、図2Bにおける第1の領域230は、柱、角錐、円錐、切頭円錐、切頭角錐、半球、又は用途において望ましいものになり得る任意の形状であってよい。更に、第1の領域230は、非対称構造体、対称構造体、傾斜構造体、空間的異形構造体、並びに角度依存性光透過若しくは光遮断能力を含む任意の構造体などの用途において望ましいものになり得る任意の他の構造体であってよい。いくつかの実施形態では、各リブ280は、第1の領域230が実質的に低い透過率を有する各波長範囲において実質的に高い透過率を有する。他の実施形態では、各リブ280は、第1の領域230が実質的に高い透過率を有する少なくとも1つの波長範囲において実質的に低い透過率を有する。いくつかの場合には、LCF200は、複数の第1の領域230と交互になった複数の第2の領域240を含み、各第2の領域240は、第1の領域230が実質的に低い透過率を有する各波長範囲において実質的に高い透過率を有する。いくつかの実施形態では、LCF200は、複数の第1の領域230と交互になった複数の第2の領域240を含み、各第2の領域240は、第1の領域230が実質的に高い透過率を有する少なくとも1つの波長範囲において実質的に低い透過率を有する。いくつかの実施例では、LCF200は、図1A図1B図1F及び図1Gに示すように、第1の領域230のうちの少なくとも一部にわたって延在し、これらを覆う第2の領域240を含み得る。第2の領域240は、第1の領域230が実質的に高い透過率を有する、多くても1つの、ただし、全てではない、波長領域において実質的に低い透過率を有する。いくつかの実施形態では、第1の波長範囲は、約350nm~約400nm、又は約350nm~約380nmである。いくつかの実施形態では、第2の波長範囲は、約400nm~約460nm、又は約470nm~約550nmである。いくつかの実施形態では、第3の波長範囲は、約800nm~約1000nm、又は約820nm~約1200nm、又は約885nm~約1200nm、又は約920nm~約1200nmである。
【0030】
いくつかの場合には、例えば図2に示すようなLCF200は、複数の交互のリブ280及び溝230を有する主要な微細構造化された第1の表面210を含み得る。各溝230は、第1の材料232で少なくとも部分的に充填されている。光学フィルム250についての溝アスペクト比は、H/Wとして定義される。いくつかの場合には、アスペクト比H/Wは、少なくとも1(H/W≧1)、又はH/W≧2、又はH/W≧5、又はH/W≧10、又はH/W≧20である。各リブ280は第2の材料242を含む。いくつかの場合には、第1及び第2の材料232及び242のうちの少なくとも一方の吸収率は、約400nm~約1200の範囲の波長の関数として変化する。他の場合には、第1及び第2の材料232及び242のそれぞれの吸収率は、約400nm~約1200の範囲の波長の関数として変化する。
【0031】
図3は、光制御フィルム(LCF)を形成するのに有用であり得る例示的な光学フィルムの概略断面図を示す。図3に示すように、光学フィルム350は、主要な第1の表面310と、主要な第1の表面内に形成され、主要な第1の表面から反対側の主要な第2の表面320に向かって延在する複数の離間した実質的に平行な第1の領域330と、主要な第1の表面310上に設けられ、複数の第1の領域330にわたって延在し、これらを覆う第2の領域340とを含む。第1の領域330は第1の材料332で少なくとも部分的に充填することができ、第2の領域340は第2の材料342を含み得る。いくつかの場合には、第1の材料332及び第2の材料342は、約300nm~約400nmの第1の波長範囲、約400nm~約700nmの第2の波長範囲、及び約700nm~約1200nmの第3の波長範囲のうちの1つ又は2つにおいて実質的に低い透過率を有し、残りの波長範囲において実質的に高い透過率を有するよう、光を吸収、反射、又は遮断する。いくつかの場合には、第2の領域340は、第1の表面310及び第2の表面320のうちの少なくとも一方の上に、第2の材料342でコーティング、印刷、又は積層することができる。いくつかの実施形態では、第1の材料332又は第2の材料342は、第1及び第2の材料332及び342が光を吸収又は反射し得るように、顔料、染料、カーボンブラックなどの黒色着色剤、又はこれらの組み合わせを含み得る。本開示のLCFには、様々な光吸収体又は光反射体を使用することができる。例えば、薄膜並びにナノ粒子粉末及び分散体の両方としての、視覚的に透明な赤外吸収性透明導電性酸化物(transparent conducting oxide、TCO)のいくつかの組成物が、本開示のLCFに有用に含まれ得る。例示的なTCOとしては、インジウムスズ酸化物(ITO)、アンチモンスズ酸化物(ATO)、ガリウムスズ酸化物(GTO)、アンチモン亜鉛酸化物(AZO)、アルミニウム/インジウムドープ亜鉛酸化物、セシウムタングステン酸化物のようなドープタングステン酸化物、及びタングステンブルー酸化物が挙げられる。他の視覚的に透明な赤外線吸収体としては、六ホウ化ランタンのような金属ホウ化物、及びPEDOT-PSSのような導電性ポリマーナノ粒子が挙げられる。例えば、硫化銅及びセレン化銅ナノ粒子、二硫化タングステン、及び二硫化モリブデンを含む、金属硫化物及びセレン化物のような金属カルコゲニドもまた、赤外光を吸収する。視覚的に透明な調整可能な赤外吸収体の別の部類は、金、銀、銅などで作製されたものなどの金属プラズモンナノ粒子である。更に、近赤外染料及び顔料が本開示のLCFに適用され得る。これらの染料は、低い可視吸収を有するが、強い狭帯域赤外吸収を有する。これらの染料及び顔料の多くは、本質的に有機系/有機金属系又は有機金属である。染料/顔料の主な部類のいくつかとしては、フタロシアニン、シアニン、遷移金属ジチオリン、スクアリリウム、クロコニウム、クニオン(qunione)、アントラキノン、イミニウム、ピリリウ,(pyriliu,)、チアピリリウム(thiapyrilium)、アズレニウム、アゾ、ペリレン、及びインドアニリンが挙げられる。これらの染料及び顔料の多くは、可視光及び/又は赤外光の吸収の両方を呈することができる。更に、多くの異なる種類の可視染料及び着色剤を、本開示のLCFと共に使用してもよく、これらは、酸性染料、アゾイック着色物質、カップリング成分、ジアゾ成分のような1つ以上の部類に含まれ得る。塩基性染料としては、顕色剤、直接染料、分散染料、蛍光増白剤、食用染料、イングレイン染料、皮革染料、媒染染料、天然染料及び顔料、オキシデーションベース、顔料、反応染料、還元剤、溶剤染料、硫化染料、縮合硫化染料、建染染料が挙げられる。有機顔料の一部は、更なるモノアゾ、酸性染料のアゾ縮合不溶性金属塩、及びジスアゾ、ナフトール、アリライド、ジアリライド、ピラゾロン、アセトアリライド、ナフトアニリド、フタロシアニン、アントラキノン、ペリレン、フラバントロン、トリフェンジオキサジン、金属錯体、キナクリドン、ポリプリロロピロール(polypryrrolopyrrole)などのうちの1つに属し得る。更に、金属酸化物顔料が本開示のLCFにおいて使用され得る。例えば、金属クロム酸塩、モリブデン酸塩、チタン酸塩、タングステン酸塩、アルミン酸塩、フェライトは、一般的な顔料の一部である。多くは、鉄、マンガン、ニッケル、チタン、バナジウム、アンチモン、コバルト、鉛、カドミウム、クロムなどのような遷移金属を含有する。バナジン酸ビスマスは非カドミウムイエローである。これらの顔料は、透明性及び低散乱が所望される場合に有用であり得るナノ粒子を生成するために粉砕してもよい。いくつかの実施例では、第1又は第2の材料332又は342は、10ミクロン未満、又は1ミクロン以下の平均粒径を有する粒子状材料であり得る。第1又は第2の材料332又は342は、いくつかの実施形態では、1ミクロン未満の平均粒径を有し得る。いくつかの実施形態では、第1又は第2の材料332又は342は、好適な結合材中に分散してもよい。いくつかの実施形態では、粒子の形態ではなく、第1又は第2の材料332又は342は、光吸収領域330及び340を少なくとも部分的に形成する、光吸収ポリマーなどの、光吸収樹脂であり得る。いくつかの場合には、第1の領域330は、光が第1の領域330内を透過されることを阻止するように機能し得る粒子又は散乱要素を含み得る。いくつかの場合には、第1の材料332及び第2の材料342のうちの少なくとも一方は、紫外光、可視光、及び赤外光の範囲のうちの少なくとも1つの少なくとも一部においてスペクトル選択性を有する材料の中から選択することができる。いくつかの場合には、第1の材料332及び第2の材料342の両方は、紫外光、可視光、及び赤外光のうちの少なくとも1つの少なくとも一部においてスペクトル選択性を有する材料の中から選択することができ、その結果、LCF300を通過する光の透過は、紫外光、可視光、及び赤外光の範囲のうちの少なくとも2つにおいてスペクトル選択性を有する。別の言い方をすれば、第1及び第2の材料332及び342は、透過率を光の波長の関数として変化させるために、紫外光、可視光、及び赤外光の範囲の少なくとも一部においてスペクトル選択性を有する。図3に示すように、「光B」は、LCF300の平面と垂直な軸に沿って伝搬する。本明細書に記載されるように、LCFと「垂直(normal)」によって、LCFの平滑度の任意の局所的な変化を無視した上で、LCFの平面と垂直であることが意味される。ここで、変化は、例えば、LCFの主表面内に形成された一般的な表面粗さ又は規則的な微細構造であり得る。本開示の目的のために、入射光線「b」とLCFに対する法線との間の角度は、「入射角θi」と称される。例えば、光Bの入射角は0である。一般的に、入射角は、0度(即ち、フィルムと垂直)から90度(即ち、フィルムと平行)までの範囲に及び得る。したがって、「垂直入射角」とは、LCF内における任意の局所変化を無視した上で、フィルムと垂直に入射することを意味し得る。いくつかの実施形態では、観察者が、フィルム表面と垂直な方向でLCF300を通して画像を見ている垂直入射角において、画像は視認可能であり、最も明るく、LCF300を通過する光の透過率は最大であり得る。溝又は第1の領域330が対称であり、LCF300と垂直に配向されている場合などの、いくつかの実施形態では、入射角が増加するにつれて、LCF300を透過される光の量は、入射角が視野角2θvに到達するまで減少する。視野角2θvの点から先では、図3において「光A」として示されるように、実質的に全ての光が第1の材料332によって遮断され、画像はもはや視認できない。いくつかの実施形態では、第2の領域340を通過し、第2の材料342によって少なくとも部分的に吸収される光の透過は、少なくとも1つの入射角に対して実質的に均一である。例えば、第2の領域340を通過し、第2の材料342によって部分的に吸収され、(第1の領域330を通過するか、又は第1の材料332によって吸収されることなく)LCF300を出る、図3に示すとおりの「光C」の透過は、実質的に均一である。いくつかの実施形態では、第2の領域340は、所定の波長範囲内のいくらかの光を吸収し、いくつかの場合には、所定の波長範囲内の波長を有する実質的に全ての入射光を吸収する。いくつかの場合には、所定の波長範囲内の波長を有し、第2の領域340を通過する光Cの光透過率は、約10%未満であり得る。ここで、いくつかの場合には、透過率は、光Cの入射角と実質的に独立してもよい。いくつかの場合には、所定の波長範囲内の波長を有し、第2の領域340を通過する光の透過率が約10%未満となるのを達成するために、第2の材料342の厚さ又はサイズを増加させることが可能であり、又は第2の領域340は第2の材料342の複数の層を含むことが可能であり、又は第2の材料342の複数の層を、第1の表面310及び第2の表面320のうちの少なくとも一方に提供することが可能であり、又は第1若しくは第2の表面310及び320のいずれかは、第2の材料342の複数の層を含み得、又は第2の材料342の濃度を増加させることが可能である。いくつかの場合には、所定の波長範囲内の波長を有する光の透過率は、光学フィルム350内及び/又は上に散乱粒子を提供することによって、10%未満になり得る。
【0032】
いくつかの実施形態では、本発明に記載される光学フィルム350はまた、ベース基材層(図示せず)を含み得、この基材層は、光学フィルム350と一体的に形成されるか、又は光学フィルム350に別個に付加され得る(押出によるのか、鋳造及び硬化によるのか、それとも所望の用途に好適であり得る任意の他の既知のものによるのかに関係なく)。基材材料の化学組成及び厚さは、構築されている製品の要件に依存することがある。即ち、例えば、全体が本明細書に組み込まれる米国特許第8,213,082号(Gaidesら)に具体的に記載されるように、とりわけ、強度、透明性、光学的リターダンス、耐温度性、表面エネルギー、他の層への接着の必要性をバランスさせる。いくつかの実施形態では、光学フィルム350は、例えば、防眩コーティング、反射防止コーティング、防汚コーティング、又はこれらの何らかの組み合わせを提供し得るカバー層と組み合わせてもよい。ベース基材層又はカバー層のための材料としては、例えば、ポリカーボネートを挙げることができる。特定のポリカーボネート材料は、艶消し仕上げ又は光沢仕上げを提供するように選択することができる。カバー層及びベース基材層は、それぞれ、又は両方とも、艶消し又は/及び光沢とすることができる。カバー層は、光学フィルム350の第2の領域340又は主要な第1の表面310に接着剤により接合することができる。接着剤は、UV硬化性アクリル酸系接着剤、転写接着剤、及び同様のものなどの、任意の光学的に透明な接着剤であり得る。更に、LCF300は、例えば、偏光フィルム、波長選択性干渉フィルタ層、プリズムフィルムを含む任意の数の他のフィルム又は層を含み、多層構造を形成し得る。
【0033】
いくつかの実施形態では、光学フィルム350などの本開示の光制御フィルム又は光学フィルムは、ポリカーボネート基材上に重合性樹脂を成形し、紫外線硬化させることによって調製することができる。このような処理は、現在、3M Company,St.Paul,Minn.から商品名で入手可能な既知の光学フィルムを作製するために使用されている。既知の光学フィルムの例示的な製造方法及び好適な組成物が、米国特許第8,213,082号(Gaidesら)に記載されている。
【0034】
図4を参照すると、光制御フィルム(LCF)400は、複数の離間した第1の領域430を含む。各第1の領域430は第1の材料432を含む。図4に示すように、第1の領域430は、多種多様な形状を有することができ、第1の表面410若しくは/及び第2の表面420のいずれか/両方から延在するか、又は光学フィルム450の中央に形成することができる。第1の材料432は、第1の波長範囲内の光を実質的に吸収又は/及び反射し、異なる第2の波長範囲の光を実質的に透過する。例えば、いくつかの場合には、第1の材料432は、第1の波長範囲の光の少なくとも70%、又は少なくとも80%、又は少なくとも90%、又は少なくとも95%を吸収又は/及び反射し、第2の波長範囲の光の少なくとも70%、又は少なくとも80%、又は少なくとも90%、又は少なくとも95%を透過する。いくつかの場合には、第1の波長範囲は赤外光範囲であり、第2の波長範囲は可視光範囲である。例えば、いくつかの場合には、第1の波長範囲は約700nm~約1200nmであり得、第2の波長範囲は約400nm~約700nmであり得る。LCF400は、少なくとも1つの第1の領域430の少なくとも一部分に隣接して配置された第2の領域440を更に含む。図4に示すLCF400の例示的な実施形態などの、いくつかの場合には、第2の領域440は第1の領域430の大部分にわたって延在する。ただし、第1の領域430の全てにわたって延在するのではない。いくつかの場合には、第2の領域440は第1の領域430の全てにわたって延在してよい。第2の領域440は、第3の波長範囲の光を実質的に吸収又は/及び反射し、第3の波長範囲とは異なる第4の波長範囲の光を実質的に透過する第2の材料442を含む。例えば、いくつかの場合には、第2の材料442は、第3の波長範囲の光の少なくとも70%、又は少なくとも80%、又は少なくとも90%、又は少なくとも95%を吸収又は/及び反射し、第4の波長範囲の光の少なくとも70%、又は少なくとも80%、又は少なくとも90%、又は少なくとも95%を透過する。いくつかの場合には、第3の波長範囲は紫外光範囲であり、第4の波長範囲は可視光範囲である。例えば、いくつかの場合には、第3の波長範囲は約350nm~約400nmであり得、第4の波長範囲は約400nm~約700nmであり得る。LCF400を通過する光490の透過率は、入射角(θi)(入射光490とLCFの法線495との間の角度)及び光の波長の関数として変化する。例えば、透過率は、(1)入射角と実質的に無関係に紫外光範囲の入射光の約10%以下、(2)入射角と実質的に無関係に可視光範囲の光に対して約40%超、(3)視野角(2θv、図2を参照)内の入射角について赤外光範囲の光に対して約40%超、及び(4)視野角の外側の入射角について赤外光範囲の光に対して約10%未満である。
【0035】
いくつかの実施形態では、図1に示すように、LCF100は、複数の離間した第1の領域130、及び第2の領域140を含む。各第1の領域130は、約700nm~約1200nmの第1の近赤外波長範囲において実質的に低い透過率を有し得、第2の領域140は、約300nm~約400nmの第2の紫外波長範囲において実質的に低い透過率を有し得る。第2の領域140は、少なくとも1つの第1の領域130の少なくとも一部分に隣接している。図1A図1B図1F、及び図1Gに示す例示的な実施形態では、第2の領域140は、それぞれの第1の表面110及び第2の表面120のうちの少なくとも一方の上に形成されている。別の例として、図1Dでは、第2の領域140は、第1の領域130の間及び/又は下方にある光学フィルム150内に形成されている。いくつかの実施形態では、第1の領域130の少なくとも一部が光学フィルム150の厚さを完全に貫通して延在し得る場合には、第2の領域140は溝130の間に形成され、その結果、いくつかの場合には連続的であり得、いくつかの他の場合には不連続であり得るランド131を介して相互接続された複数の離間した第2の領域141が形成される。更に、いくつかの場合には、図1Eに示すように、第2の領域140は、複数の第1の領域130と交互になった複数の区分を含む。いくつかの場合には、第2の領域140はリブ180の少なくとも一部に配置されている。いくつかの実施形態では、第2の領域140は第1の表面110のうちの少なくとも1つの上に形成されている。図1F及び図1Gに示すように、第2の領域140は、第1の表面110及び/又は第2の表面120上に部分的に形成されている。図1Fに示すように、第2の領域140は、第1の領域130と交互に第1の表面110上に部分的に形成することができる。更に、図1Gに示すように、第2の領域140はリブ180の少なくとも部分上に配置されている。
【0036】
いくつかの実施形態では、図1に示すように、LCF100は、複数の離間した第1の領域130、及び第2の領域140を含む。各第1の領域130は、約300nm~約400nmの第1の波長範囲、及び約400nm~約700nmの第2の波長範囲、及び約700~約1200nmの第3の波長範囲のうちの少なくとも1つにおいて実質的に低い透過率を有し得る。第2の領域140は、各第1の領域が実質的に低い透過率を有する3つの波長範囲のうちの少なくとも1つのうちの少なくとも1つにおいて実質的に低い透過率を有し得る。いくつかの場合には、各第1の領域130及び第2の領域140は、3つの波長範囲のうちの同じ2つにおいて実質的に低い透過率を有し得る。LCF100は、複数の交互のリブ180及び溝130を含む主要な微細構造化された第1の表面110を含み、各溝は第1の材料132により少なくとも部分的に充填され、複数の離間した第1の領域内の第1の領域130のうちの1つを形成する。いくつかの場合には、第2の領域140は複数の第2の領域区分を含み、各リブは第2の領域区分のうちの1つを含む。いくつかの場合には、第2の領域140は光制御フィルムの主表面110上に配置されており、いくつかの場合には、第2の領域は第1の領域130の少なくとも一部にわたって延在し、これらを覆う。
【0037】
いくつかの実施形態では、図1に示すように、LCF100は、複数の離間した第1の領域130及び第2の領域140を含む。各第1の領域130は、約300nm~約400nmの第1の波長範囲において実質的に高い透過率を有し、約400nm~約700nmの第2の波長範囲において実質的に低い透過率を有し得る。第2の領域140は、第1及び第2の波長領域のそれぞれにおいて実質的に高い透過率を有し得る。いくつかの場合には、各第1の領域130、及び第2の領域140は、約700nm~約1200nmの第3の波長範囲において実質的に高い透過率を有し得る。いくつかの実施例では、各第1の領域130は、約700nm~約1200nmの第3の波長範囲において実質的に低い透過率の領域を有し得、第2の領域は、第3の波長範囲において実質的に高い透過率の領域を有する。
【0038】
いくつかの実施例では、本明細書に開示される光制御フィルム(LCF)は光通信システムの一部であり得る。本明細書において言及される「光通信システム」は、光源から、開示されたLCFを通して目標に至る距離を越えた光の通信のためのシステムであり、上記目標は、検出器又は人間の目を含み得、上記光源は周囲光を含み得る。一般的に、光源は、用途において望ましい任意の光源であり得る。例示的な光源としては、発光ダイオード(light emitting diode、LED)、レーザ光源、ハロゲン光源、メタルハライド光源、タングステン光源、水銀光源、ショートアークキセノン光源、又は太陽が挙げられる。いくつかの場合には、本明細書に開示されるLCFは、検出器システムを有する光通信システムの一部であり得る。いくつかの場合には、検出器システムは、光通信システムのLCFを通過した光を受光すると、電子信号などの様々な種類の出力を提供することができる。図2に示す例示例では、検出器システムは、検出波長範囲の波長に感知性のある検出器290と、検出器290上に配置されたLCF200とを含む。LCF200は複数の第1及び第2の領域230及び240を交互に含む。各第1の領域230は、幅W及び高さH並びにアスペクト比H/Wを有する。いくつかの場合には、アスペクト比H/Wは、少なくとも1(H/W≧1)、又はH/W≧2、又はH/W≧5、又はH/W≧10、又はH/W≧20である。図5は、検出器が検出波長範囲572の波長に感知性であることを示す検出器感度と波長との関係を概略的に示す。各第1の領域230は、検出波長範囲572の第1の部分574において実質的に低い透過率を有し、検出波長範囲の残りの部分576において実質的に高い透過率を有する。各第2の領域は、検出波長範囲572において実質的に高い透過率を有する。いくつかの場合には、検出波長範囲572は約800nm~約1600nmであり、検出波長範囲572の第1の部分574は約900nm~約1100nmである。いくつかの例では、検出波長範囲572の第1の部分574におけるLCFの視野角2θvは、第1の方向「A」に沿って約70度未満である(図2図2A又は図2Bを参照)。いくつかの場合には、検出器は光起電デバイスであるか、又はそれを含む。いくつかの場合には、検出器は、例えば電池を充電するために、太陽放射を検出するように構成されている。このような場合には、検出器は、太陽電池、ソーラーセル、又は太陽光検出器であるか、又はそれを含み得る。いくつかの場合には、検出器は、画像を検出及び/又は記録するためのカメラ内の検出器であり得る。いくつかの場合には、検出器はカメラ又はカメラシステム内にあり得る。いくつかの場合には、カメラは図2の検出器システムを含み得る。
【0039】
いくつかの場合には、図2に示すように、LCF200は、複数の離間した第1の領域230、及び第2の領域240を含む。各第1の領域230は、幅W及び高さH、並びに少なくとも1(H/W≧1)、若しくはH/W≧2、若しくはH/W≧5、又はH/W≧10、若しくはH/W≧20であるアスペクト比H/Wを有する。各第1の領域230は、重複しない所定の第1及び第2の波長範囲のそれぞれにおいて実質的に低い透過率を有し、第2の領域240は、所定の第2の波長範囲において実質的に低い透過率を有する。具体的には、所定の第1の波長範囲は、より短い波長を含み得、所定の第2の波長範囲は、より長い波長を含み得る。いくつかの場合には、所定の第1の波長範囲は約400nm~約700nmであり得、所定の第2の波長範囲は約700nm~約1200nmであり得る。いくつかの場合には、所定の第1の波長範囲における各第1の領域230の平均光透過率は、約25、又は15%、又は10%、又は5%、又は1%、又は0.1%、又は0.01%、又は0.001、又は0.0001%未満であり得る。いくつかの場合には、所定の第2の波長範囲における各第1の領域230の平均光透過率は、約25、又は15%、又は10%%、又は5%、又は1%、又は0.1%、又は0.01%、又は0.001、又は0.0001未満である。いくつかの場合には、所定の第2の波長範囲における第2の領域240の平均光透過率は、約25、又は15%、又は10%%、又は5%、又は1%、又は0.1%、又は0.01%、又は0.001、又は0.0001未満であり得る。各第1の領域230は、所定の第1の波長範囲において実質的に高い吸収率を有し得る。例えば、所定の第2の波長範囲における各第1の領域230の平均光吸収率は、約70%、又は80%、又は90%、又は95%、又は99%超であり得る。各第1の領域は、所定の第1の波長範囲において実質的に高い反射率を有し得る。例えば、所定の第2の波長範囲における各第1の領域230の平均光反射率は、約70%、又は80%、又は90%、又は95%、又は99%超であり得る。一般的に、各第1の領域230は第1の屈折率を有し得、第2の領域は第2の屈折率を有し得る。いくつかの実施形態では、第1の領域とそれらの間の領域との間、及び/又は第1の領域と第2の領域との間で屈折率を実質的に一致させることが望ましい場合がある。いくつかの場合には、第1の屈折率と第2の屈折率との差は約0.01未満であり得る。いくつかの場合には、第2の領域240は、所定の第1の波長範囲において実質的に低い透過率を有し得る。このような場合には、所定の第2の波長範囲における第2の領域240の平均光透過率は、約10%未満であり得る。いくつかの実施形態では、第2の領域240は、所定の第1の波長範囲において実質的に高い透過率を有し得る。このような場合には、所定の第1の波長範囲における第2の領域240の平均光透過率は、約70%超であり得る。第2の領域140は、例えば、図1Eに示すように、複数の第1の領域130と交互になった複数の区分を含み得る。いくつかの場合には、第2の領域140は、例えば、図1図1A図1B図1F、及び図1Gに示すように、第1の領域130の少なくとも一部にわたって延在し、これらを覆い得る。更に、いくつかの場合には、第2の領域140は、例えば、図1E及び図1Fに示すように、不連続であり得る。
【0040】
いくつかの実施形態では、図2に示すように、LCF200は、複数の離間した第1の領域230、及び第2の領域240を含む。各第1の領域230は、幅W及び高さH、並びに少なくとも1(H/W≧1)、若しくはH/W≧2、若しくはH/W≧5、又はH/W≧10、若しくはH/W≧20であるアスペクト比H/Wを有し得る。各第1の領域は、重複しない所定の第1及び第2の波長範囲のそれぞれにおいて実質的に低い透過率を有し得、第2の領域240は、所定の第2の波長範囲において実質的に高い透過率を有し得る。例示的な実施形態では、所定の第1の波長範囲は、より短い波長を含み得、所定の第2の波長範囲は、より長い波長を含み得る。いくつかの場合には、所定の第1の波長範囲は約400nm~約700nmであり得、所定の第2の波長範囲は約700nm~約1200nmであり得る。いくつかの場合には、所定の第1の波長範囲における各第1の領域230の平均光透過率は、約10%未満であり得る。いくつかの場合には、所定の第2の波長範囲における各第1の領域の平均光透過率は、約10%未満であり得る。いくつかの場合には、所定の第2の波長範囲における第2の領域の平均光透過率は、約70%超であり得る。いくつかの実施形態では、第2の領域は、所定の第1の波長範囲において実質的に低い透過率を有し得る。例えば、所定の第1の波長範囲における第2の領域240の平均光透過率は、約10%未満であり得る。いくつかの場合には、第2の領域240は、所定の第1の波長範囲において実質的に高い透過率を有し得る。例えば、所定の第1の波長範囲における第2の領域の平均光透過率は、約70%超であり得る。
【0041】
いくつかの場合には、図2に示すように、LCF200は、複数の離間した第1の領域230、及び第2の領域240を含む。各第1の領域230は、幅W及び高さH、並びに少なくとも1(H/W≧1)、若しくはH/W≧2、若しくはH/W≧5、又はH/W≧10、若しくはH/W≧20であるアスペクト比H/Wを有し得る。各第1の領域230は、所定の第1の波長範囲において実質的に高い透過率を有し、所定の重複しない第2の波長範囲において実質的に低い透過率を有し得る。第2の領域240は、所定の第1及び第2の波長範囲のそれぞれにおいて実質的に高い透過率を有し得る。
【0042】
いくつかの場合には、本明細書に開示される光制御フィルム(LCF)は、例えば、図6に示す窓と組み合わせられた光学構造物を含む光通信システムの一部であり得る。この例では、LCF600は、太陽光690などの自然光源を有する光学構造物601の一部である。具体的には、図6は、建物、住宅、又は車両などのエンクロージャへの窓に適用された、開示されたLCFの例示的な適用を示す。LCF600は、建物、住宅、自動車、又は任意のエンクロージャ670の窓基材675上に配置され得る。LCF600は、複数の離間した第1の領域630、及び少なくとも1つの第1の領域630の少なくとも一部分に隣接した第2の領域640を含む光学フィルム650を含む。第1の領域630は第1の材料632で少なくとも部分的に充填され得、第2の領域640は第2の材料642を含み得る。第1の材料632及び第1の領域630は、各第1の領域630が、約400nm~約700nmの第1の波長範囲において、約50%、又は60%、又は70%、又は80%、又は90%超の平均光透過率を有し、約700nm~約1200nmの重複しない第2の波長範囲において、約10%未満の平均光透過率を有するよう、任意の好適な材料及び形状であり得る。第2の材料642及び第2の領域640は、第2の領域540が、所定の第1及び第2の波長範囲のそれぞれにおいて、約30%、又は40%、又は50%、又は60%、又は70%、又は80%、又は90%超の平均光透過率を有するよう、任意の好適な材料及び形状であり得る。加えて、第2の領域640は、約350nm~400nmの波長範囲において、約10%未満の平均光透過率を有し得る。いくつかの場合には、重複しない第1及び第2の波長範囲の間の波長分離距離は、少なくとも5nm、又は少なくとも10nm、又は少なくとも15nm、又は少なくとも20nmであり得る。いくつかの場合には、LCF600は、第2の波長範囲内の少なくとも1つの波長に対して約40度未満の視野角2θvを有する。本実施例では、太陽光690がLCF600の前面に入射すると、第2の領域640の第2の材料642は、光690の入射角と実質的に無関係に、約350nm~400nmの範囲(紫外光範囲)内の波長を有する入射光の少なくとも一部を吸収又は/及び反射する。第2の領域640は、第2の領域640を通過してLCF600を出る紫外光の透過率が均一であり、望ましくは約10%未満であり、光の入射角と実質的に無関係であるよう、光を十分に吸収又は/及び反射する。いくつかの場合には、第2の領域640を通過し、LCF600を出る紫外光の透過率を約10%よりも達成するために、第2の材料642の厚さ若しくはサイズを増加させることができ、又は第2の領域640は第2の材料642の複数の層を含むことができ、又は第2の材料642の複数の層を第1の表面610及び第2の表面620のうちの少なくとも一方の上に提供することができ、又は第1若しくは第2の表面610、620のいずれかは第2の材料642の複数の層を含むことができ、又は第2の材料642の濃度を増加させることができる。いくつかの場合には、紫外光範囲内の透過率は、光学フィルム650内及び/又は上に散乱粒子を提供することによって、10%未満になり得る。同時に、第2の領域640は、約400nm~約700nm及び約700nm~約1200nmの範囲のそれぞれにおいて、約30%、又は40%、又は50%、又は60%、又は70%、又は80%、又は90%超の平均光透過率を有する。第1の領域630による赤外光(約700nm~約1200nm)の透過率は、光の入射角の関数として変化する。具体的に言えば、太陽光690がLCF600と垂直に入射するとき、赤外光及び可視光は両方とも光学フィルム650を透過され得る。しかし、太陽690からの光の入射角が増加すると、LCF600を透過される赤外光の量は、入射角が視野角2θvに達するまで減少する。視野角2θvの点から先では、実質的に全ての赤外光が第1の材料632によって遮断される。同時に、第1の領域630は、可視光範囲内の実質的に全ての光を透過する。したがって、図6の例示的な光通信システムでは、実質的に全ての可視光がLCF600によって透過され得るが、紫外光範囲はLCF600によって透過され得ないか、又は紫外光範囲の制限された量、望ましくは紫外波長範囲の約10%未満のみがLCF600によって透過され得る。更に、太陽光690の赤外光範囲については、LCF600を通過する赤外光の透過率は入射角の関数である。即ち、太陽光690の赤外部分が比較的小さく、太陽光690が窓に垂直入射角で入射する朝の時間帯には、赤外光のほとんどがLCF600によって透過され得る。他方で、太陽光690の赤外部分が相対的に大きく、太陽光690の入射角がLCF600の視野角2θv近くに、又はそれを超えて増加する、正午近くでは、入射赤外光はLCF600によってほとんど透過されず、最終的には、建物又は住宅670の内部の観察者又は居住者677が暑い赤外光に曝露され得ないよう、遮断される。更にまた、LCF600は、入射角にかかわらず、太陽光690の紫外光への曝露により、家庭用物品が損傷することを防止し得、同時に、観察者又は居住者677は、赤外光への曝露から暑くならずにすみ、その一方で、可視光は、LCF600を透過され得、これにより、太陽光690は、エンクロージャ670に照明を提供するために効果的に使用され得る。
【0043】
いくつかの実施形態では、図2に示すように、LCF200は、複数の離間した第1の領域230、及び第2の領域240を含む。各第1の領域230は、幅W及び高さH、並びに少なくとも1(H/W≧1)、若しくはH/W≧2、若しくはH/W≧5、又はH/W≧10、若しくはH/W≧20であるアスペクト比H/Wを有し得る。各第1の領域230は、所定の第1の波長範囲において実質的に低い透過率を有し、所定の重複しない第2の波長範囲において実質的に高い透過率を有し得る。各第2の領域240は、所定の第1及び第2の波長範囲のそれぞれにおいて実質的に低い透過率を有し得る。
【0044】
他の場合には、図2に示すように、LCF200は、複数の離間した第1の領域230、及び第2の領域240を含む。各第1の領域230は、幅W及び高さH、並びに少なくとも1(H/W≧1)、若しくはH/W≧2、若しくはH/W≧5、又はH/W≧10、若しくはH/W≧20であるアスペクト比H/Wを有し得る。各第1の領域230は、所定の第1の波長範囲において実質的に高い透過率を有し、所定の重複しない第2の波長範囲において実質的に低い透過率を有し得る。第2の領域240は、所定の第1及び第2の波長範囲のそれぞれにおいて実質的に低い透過率を有し得る。
【0045】
いくつかの場合には、図2に示すように、LCF200は、複数の離間した第1の領域230、及び第2の領域240を含む。各第1の領域230は、幅W及び高さH、並びに少なくとも1(H/W≧1)、若しくはH/W≧2、若しくはH/W≧5、又はH/W≧10、若しくはH/W≧20であるアスペクト比H/Wを有し得る。各第1の領域230は、所定の第1の波長範囲において実質的に低い透過率を有し、所定の重複しない第2の波長範囲において実質的に高い透過率を有し得る。第2の領域240は、所定の第1及び第2の波長範囲のそれぞれにおいて実質的に高い透過率を有し得る。
【0046】
図7に示すとおりの更なる実施例では、開示されたLCFの各第1の領域は、所定の第1の波長範囲「A」において実質的に高い透過率を有し、所定の第2の波長範囲「B」において実質的に低い透過率を有し、所定の第3の波長範囲「C」において実質的に高い透過率を有し得、第2の波長範囲Bは第1及び第3の波長範囲、それぞれA及びの間に配置されている。いくつかの場合には、第2の波長範囲Bは、第1の波長712~第2の波長714の幅約20nmであり、レーザ可視放射波長を中心としており、第1の波長範囲Aは約400nm~約第1の波長712であり、第3の波長範囲Cは約第2の波長714~約1400nmである。レーザ可視放射波長は、442nm、458nm、488nm、514nm、632.8nm、980nm、1047nm、1064nm、及び1152nmのうちの少なくとも1つであり得る。他の実施例では、レーザ可視放射波長は、約416nm~約1360の範囲にある。更なる実施例では、LCFは、複数の第1の領域と交互になった複数の離間した第2の領域を更に含み得、各第2の領域は、所定の第1、第2、及び第3の波長範囲のそれぞれにおいて実質的に高い透過率を有し得る。他の実施例では、各第2の領域は、所定の第1又は/及び第3の波長範囲のいずれか/両方において実質的に低い透過率を有し得る。いくつかの場合には、LCFは、所定の第2の波長範囲において、約60度、又は50度、又は40度、又は30度、又は20度未満の視野角2θvを有する。
【0047】
別の例示的な用途では、本明細書に開示されるLCFは、図8に示すとおりのレーザ光源などの別個の光源を有する光通信システムの一部であり得る。具体的には、図8は、所定の波長範囲内の入射光又は入射光を遮断するために、LCFが飛行機又は航空機レーザストライク防御システムに適用される例示的な用途を示す。LCF800は、例えば、飛行機(plane)、飛行機(airplane)又は航空機870などに取り付けられてもよく、望ましくは、飛行機(plane)、飛行機(airplane)又は航空機870の表面(窓など)に取り付けられてもよい。LCF800は、複数の離間した第1の領域830、及び少なくとも1つの第1の領域830の少なくとも一部分に隣接した第2の領域840を含む光学フィルム850を含む。第1の領域830は第1の材料832で少なくとも部分的に充填され得、第2の領域840は第2の材料842を含む。第1の材料832又は第2の材料842は、第1の材料832が、レーザ光891を含む可視光範囲の少なくとも一部において吸収又は/及び反射し、第2の材料842が、レーザ光891を含む紫外光及び赤外光範囲のうちの少なくとも一方の少なくとも一部において吸収又は/及び反射するよう、任意の好適な材料であり得る。より望ましくは、第2の材料842は、本実施例では、紫外及び赤外波長範囲の両方において吸収又は/及び反射することができる。レーザ光891がLCF800に入射すると、第2の領域840の第2の材料842は、光891の入射角にかかわらず、紫外光及び赤外波長範囲の少なくとも一部を吸収又は/及び反射する。更に、第2の領域840は、レーザ光891の波長を含む可視波長の範囲において透過するが、第1の領域830を通過する可視光の透過率は光の入射角の関数として変化する。光がLCF800の表面と垂直に入射すると、可視光は光学フィルム850を透過され得る。しかし、視野角2θvの外側では(図2参照)、可視光は第1の領域830内の第1の材料832によって遮断される。したがって、飛行機又は航空機870上においてLCF800を使用する場合、視野角2θv以内のレーザ光891からの可視光はLCF800によって透過され得るが、レーザ光891からの紫外光及び赤外光はLCF800によって透過され得ないか、又は紫外光及び赤外光の制限された量、望ましくは、それぞれ紫外光及び赤外光の約10%未満のみがLCF800によって透過され得る。更に、可視光については、それは、LCF800によって入射角及び光の波長の関数として透過され得る。レーザストライカ878は、パイロット877の視界を妨げるために、例えば、緑色レーザ890を使用して、飛行機又は航空機870を攻撃し得る。通常、緑色の波長は約495nm~570nmである。したがって、光の495nm~570nmの波長の範囲を吸収又は/及び反射する第1の材料832を有するLCF800、これにより、飛行機又は航空機870上のパイロット877は、地上のレーザストライカ878からの緑色レーザ攻撃によって影響を受けない。
【0048】
図9は、光制御フィルムを形成するのに有用であり得る例示的な本開示の光学フィルムの透過率対波長のプロットである。いくつかの実施形態では、LCFは複数の第1及び第2の領域を含み、これにより、LCFの平面と垂直に入射する光に対して、LCFの平均光透過率は、より短い波長を有する所定の第1の波長範囲において約10%未満であり得、LCFの平均光透過率は、より長い波長を有する所定の第2の波長範囲において約50%超であり得る。更に、LCFの平面から約30度以上で入射する光に対して、LCFの平均光透過率は、所定の第1及び第2の波長範囲のそれぞれにおいて約20%未満であり得る。例示的な場合には、所定の第1の波長範囲は約400nm~約650nmであり得、所定の第2の波長範囲は約750nm~約1500nmであり得る。いくつかの場合には、第2の領域は、複数の第1の領域と交互になった複数の離間した第2の領域区分を含む。いくつかの場合には、光制御フィルムは、複数の交互のリブ及び溝を有する主要な微細構造化された第1の表面を含み、各溝は第1の材料で少なくとも部分的に充填され、複数の離間した第1の領域内の第1の領域のうちの1つを形成する。いくつかの場合には、第2の領域は複数の第2の領域区分を含み、各リブは第2の領域区分のうちの1つを含む。いくつかの場合には、第2の領域は光制御フィルムの主表面上に配置されており、第1の領域の少なくとも一部にわたって延在し、これらを覆う。いくつかの場合には、所定の第2の波長範囲における第1の領域の平均光透過率は、約20%未満、又は約15%未満、又は約10%未満、又は約5%未満、又は約1%未満である。いくつかの場合には、所定の第1の波長範囲における第2の領域の平均光透過率は、約20%未満、又は約15%未満、又は約10%未満、又は約5%未満、又は約1%未満である。いくつかの場合には、所定の第2の波長範囲における第2の領域の平均光透過率は、約40%超、又は約50%超、又は約60%超、又は約70%超、又は約80%超、又は約90%超である。いくつかの場合には、光制御フィルムの平面と垂直に入射する光に対して、光制御フィルムの平均光透過率は、所定の第1の波長範囲において約5%、又は約1%未満である。いくつかの場合には、光制御フィルムの平面と垂直に入射する光に対して、光制御フィルムの平均光透過率は、所定の第2の波長範囲において約55%、又は60%超である。
【0049】
更に、図9に示すように、LCFは複数の第1及び第2の領域を含み、これにより、プロット910は、垂直入射光に対するLCFの光透過率であり、プロット920は、30度の入射光に対するLCFの光透過率であり、プロット930は、60度の入射光に対するLCFの光透過率であり、3つのプロット全ては入射光の波長の関数として示されている。したがって、LCFの平均光透過率は、約400nm~約620nm、又は610nm、又は600nmの波長に対して、全ての入射角に対して、約10%未満、又は約7%未満、又は約5%未満である。更に、約700nm、又は約710nm、又は約720nm~約1500nmの波長範囲に対して、入射角が0度から約30度に変化するとき、LCFの平均光透過率は約60%から約5%に変化し、入射角が0度から約60度に変化するとき、LCFの平均光透過率は約60%から約2%、又は約1%に変化する。したがって、LCFに入射する光の入射角が、LCFの平面に対して約90度から約60度に(又は、LCFの平面と垂直な線から約0度から約30度に)変化するとき、LCFの平均光透過率は、より短い波長を有する所定の第1の波長範囲において約10%未満、及びより長い波長を有する所定の第2の波長範囲において約40%超、変化し得る。いくつかの場合には、所定の第2の波長範囲における第1の領域の平均光透過率は、約20%未満、又は約15%未満、又は約10%未満、又は約5%未満、又は約1%未満である。いくつかの場合には、所定の第1の波長範囲における第2の領域の平均光透過率は、約20%未満、又は約15%未満、又は約10%未満、又は約5%未満、又は約1%未満である。いくつかの場合には、所定の第2の波長範囲における第2の領域の平均光透過率は、約40%超、又は約50%超、又は約60%超、又は約70%超、又は約80%超、又は約90%超である。いくつかの場合には、光制御フィルムに入射する光の入射角が、光制御フィルムの平面に対して約90度から約60度に変化するとき、光制御フィルムの平均光透過率は、所定の第1の波長範囲において約5%未満変化する。いくつかの場合には、光制御フィルムに入射する光の入射角が、光制御フィルムの平面に対して約90度から約60度に変化するとき、光制御フィルムの平均光透過率は、所定の第1の波長範囲において約1%未満変化する。いくつかの場合には、光制御フィルムに入射する光の入射角が、光制御フィルムの平面に対して約90度から約60度に変化するとき、光制御フィルムの平均光透過率は、所定の第2の波長範囲において約55%、又は60%超変化する。本開示の光制御フィルム(LCF)は、有利には、様々な用途で利用され得る。例えば、いくつかの場合には、本開示のLCFは、光源のスペクトルプロファイルの角度均一性を改善することができる。例えば、図10は、異なる放射方向に沿った光源の放射スペクトルプロファイルを改善するための光源システム1001を示す。具体的に言えば、図10は、異なる方向に沿って異なるスペクトルプロファイルを有する光を放射するように構成された光源1200を示す。例えば、図10A図10B及び図10Cを参照すると、光源1200は、第1の方向1220に沿った第1のスペクトルプロファイル1210、及び異なる第2の方向1240に沿った第2のスペクトルプロファイル1230を有する光を放射する。例示的な光源システム1001では、第1の方向1220は光源の平面に対して垂直である。一般的に、第1及び第2の方向は、放射された光が異なるスペクトルプロファイルを有し得る任意の2つの方向であり得る。光源システム1001は、光源の角度的スペクトルプロファイル均一性を改善するために光源1200上に配置されたLCF(LCF)1000を更に含む。LCF1000は、光源1200によって放射された光を受光し、受光された光を透過する。LCF1000は、本明細書に開示される任意のLCFであり得る。例えば、LCF1000は、複数の離間した第1の領域1030を含む。各第1の領域は、幅W及び高さHを有する。ここで、いくつかの場合には、H/W≧1、又はH/W≧2、又はH/W≧5、又はH/W≧10、又はH/W≧20である。一般的に、第1の領域1030の配向及び吸収特性は、LCF1000によって透過される光の角度的スペクトルプロファイル均一性を改善する因子の少なくとも一部である。他の因子は、例えば、第1の領域1030のピッチ及び比H/Wに依存し得るLCFの視野角2θvを含み得る。いくつかの場合には、第1の領域1030は、第1の方向1220及び第2の方向1240に対して配向され、第1の領域1030のスペクトル吸光度プロファイル1320(図10C参照)は、光源1200によって放射された光がLCF1000によって透過されるとき、透過光が、第1の方向1220に沿った第3のスペクトルプロファイル1260、及び第2の方向1240に沿った第4のスペクトルプロファイル1270を有するようになっており、第3及び第4のスペクトルプロファイル1260及び1270の差は、第1及び第2のスペクトルプロファイル1210及び1230の差よりも小さい。例えば、いくつかの場合には、第3及び第4のスペクトルプロファイル1260及び1270の差は、第1及び第2のスペクトルプロファイル1210及び1230の差よりも少なくとも5%、又は少なくとも10%、又は少なくとも15%、又は少なくとも20%、又は少なくとも30%、又は少なくとも40%、又は少なくとも50%小さい。第1の方向1220が光源1200の平面と垂直であるときなどの、いくつかの場合には、第1の方向1220に沿ってLCF1000に入射する光のスペクトルプロファイルは、LCFによる透過時に変化せずそのままであり得る。このような場合には、第1のスペクトルプロファイル1210は第3のスペクトルプロファイル1260と実質的に等しくなり得る。更に、第1の領域1030は、第2の方向1240に沿って伝搬する光を選択的に吸収することができ、これにより、スペクトルプロファイル1230は、透過時に、第3のスペクトルプロファイル1260により接近して一致したスペクトルプロファイル1270に変化する。いくつかの場合には、LCF1000は、各第1の領域1030が第1及び第2のスペクトルプロファイル1210及び1230のそれぞれの内部の光を選択的に吸収することによって、光源1200の角度的スペクトルプロファイル均一性を改善する。例えば、第1及び第2の方向1220、1240のいずれも光源1200又はLCF1000の平面に対して垂直でない場合には、各第1の領域1030は、第1及び第2のスペクトルプロファイル1210及び1230のそれぞれの内部の光を選択的に吸収し得る。いくつかの場合には、第2の方向1240は、光源1200の平面と垂直である線1222と角度αをなす。いくつかの場合には、角度αはθvより大きい。ここで、2θvはLCF1000の視野角である。このような場合には、光源1200によって第1の方向1220に沿って放射された光線の少なくとも過半は、第1の領域1030を通過し、その結果、選択的に吸収され得る。このような選択的吸収は光源1200の角度的色均一性を改善し得る。いくつかの場合には、光源1200から放射され、第1の方向1220に沿って伝搬する光は、色座標の第1のセットを有し、第2の方向1240に沿って伝搬する光は、色座標の第2のセットを有し、LCF1000によって透過され、第1の方向1220に沿って伝搬する光は、色座標の第3のセットを有し、第2の方向1240に沿って伝搬する光は、色座標の第4のセットを有し、色座標の第3及び第4の色座標のセットの差は、色座標の第1及び第2のセットの差よりも小さい。例えば、いくつかの場合には、色座標の第1のセットはu1’及びv1’であり、色座標の第2のセットはu2’及びv2’であり、色座標の第3のセットはu3’及びv3’であり、色座標の第4のセットはu4’及びv4’である。このような場合には、(u4’-u3’)及び(v4’-v3’)のそれぞれの絶対値は、対応する(u1’-u2’)及び(v1’-v2’)のそれぞれの5%未満、又は10%未満、又は15%未満、又は20%未満、又は30%未満、又は40%未満、又は50%未満であり得る。
【0050】
いくつかの場合には、本開示の光制御フィルム(LCF)は、再帰反射器と組み合わせて利用され得る。例えば、図11は、光を再帰反射するための再帰反射シート1190、及び再帰反射シート1190上に配置されたLCF1100を含む再帰反射システム1101を示す。一般的に、再帰反射シート1190は、広範な入射波長及び角度のために光を再帰反射するように構成されている。例えば、再帰反射シート1190は、異なる入射波長λ及びλ並びに異なる入射角α及びα’のために光を再帰反射するように構成され得る。LCF1100の追加の結果、システム1101は、変更された再帰反射特性を有する。例えば、より大きい角度α及びより小さい角度α’に対して、LCF1100の視野角2θvは、より小さい入射角α’に対しては、LCF1100が、波長λ及びλの両方における光を実質的に透過するが、より大きい入射角αに対しては、LCFが、波長λを有する光を実質的に透過し、波長λを有する光を実質的に吸収し得るというものであり得る。例えば、いくつかの場合には、LCF1100の視野角2θvは、α’超、且つα未満であり得る。別の例として、再帰反射システム1101は、第1の波長λに対して、対応する第1及び第2の入射角α’及びαでLCF1100に入射する光810及び810’が、両方とも、それぞれの再帰反射光812及び812’として再帰反射されるように構成されている。更に、第2の波長λに対しては、第1の入射角α’でLCFに入射する光820は、再帰反射光822で再帰反射されるが、第2の入射角αでLCFに入射する光820’は再帰反射されない。このような場合には、光820’は、光820’がLCFに最初に入射した時、及び、いくつかの場合には、光820’がLCFによって部分的に透過され、再帰反射シートによって再帰反射された後に、LCF1100によって吸収される。いくつかの場合には、LCF1100は、第1の波長に対するより大きい第1の視野角、及び第2の波長に対するより小さい視野角を含む。いくつかの場合には、第1の入射角α’は、LCF1100の平面と垂直な線801に対して実質的に0に等しい。いくつかの場合には、再帰反射シート1190は、光を再帰反射するための微小球ビーズ610を含む。いくつかの場合には、再帰反射シート1190は、光を再帰反射するためのコーナーキューブ620を含む。いくつかの場合には、LCF1100は、複数の離間した第1の領域1130を含み、各第1の領域1130は、第2の波長λにおいて実質的に低い透過率を有するが、第1の波長λにおいては有しない。
【0051】
いくつかの場合には、光制御フィルム(LCF)は、信号対ノイズ性能を改善し、改善された指向性感知を可能にするために、センサ、より具体的にはIRセンサを有する光通信システムの一部として使用され得る。本実施例では、第1の材料は赤外光範囲の少なくとも一部においてスペクトル選択性であり、いくつかの場合には、第2の材料は、紫外光及び可視光範囲のうちの少なくとも一方の少なくとも一部においてスペクトル選択性であり得る。より望ましくは、第2の材料は、r紫外光及び可視光範囲の両方においてスペクトル選択性である。LCFを使用するとき、IRセンサからの紫外光及び可視光のようなノイズは、光の入射角にかかわらず、第2の材料を通して吸収される。第2の領域を通過する光源からの紫外光及び可視光の透過率は、光の入射角にかかわらず、均一であり、望ましくは、約10%未満である。しかし、第2の領域は、光源からの赤外光の範囲を透過させ得るが、第1の領域を通過する赤外光の透過率は光の入射角の関数として変化する。光がLCFの表面と垂直に入射すると、赤外光は光学フィルムを透過され得る。しかし、視野角2θvの外側では、赤外光は第1の領域内の第1の材料によって遮断される。したがって、本開示のシステムは、実質的に低減されたノイズ及び実質的に改善された指向性感知を有するIRセンサを提供する。
【0052】
別の場合には、LCFは、センサ、より具体的には、図12に示すように腕時計に適用された脈拍センサを有する光通信システムの一部において用いることができる。特に、図12は、脈拍センサを有する腕時計に適用されたLCFの例示的な適用を示す。LCF1200は、ウェアラブル腕時計1280又は任意のウェアラブルデバイスに取り付けられ、望ましくは、ウェアラブル腕時計1280の表面に取り付けられ得る。LCF1200は、複数の第1の領域1230、及び最少の1つの第1の領域1230の少なくとも一部分に隣接した第2の領域1240を含む光学フィルム1250を含む。第1の領域1230は第1の材料1232で少なくとも部分的に充填され得、第2の領域1240は第2の材料1242を含み得る。第1の材料1232又は第2の材料1242は、第1の材料1232が、光源、例えばLED1290からの可視光範囲の少なくとも一部においてスペクトル選択性であり、第2の材料1242が、LED1209からの紫外光及び赤外光のうちの少なくとも一方の少なくとも一部においてスペクトル選択性であるよう、任意の好適な材料であり得る。より望ましくは、第2の材料1242は、紫外光及び赤外光範囲内の両方の範囲においてスペクトル選択性である。LCF1200を使用する場合、脈拍センサ1285の観点からの紫外光及び赤外光のようなノイズは、太陽光1295又はLED1290などの光源からの光の入射角にかかわらず、第2の材料1242を通して吸収される。第2の領域1240を通過する光源からの紫外光及び赤外光の透過率は、光の入射角にかかわらず、均一であり、望ましくは、約10%未満である。しかし、第2の領域1240は、LED1290からの可視光の範囲を透過させるが、第1の領域1230を通過する可視光の透過率は光の入射角の関数として変化する。LED1290からの光がLCF1200の表面に垂直に入射すると、可視光は光学フィルム1250を透過され得る。しかし、第1の材料1232は、デバイスを着用している人の手首777に対して比較的高い入射角をもって入射する、太陽光1295、又は他の光源からの周囲可視光を遮断するか、又は減少させることができ、これにより、LCF1200は、信号(視野角内で入射するLEDからの主に可視光)対ノイズ(例えば、紫外光又は赤外光、あるいは例えば、日光、視野角の外側で入射する他の周囲光源からの周囲可視光)比を改善することができる。いくつかの場合には、センサは、カメラ又はカメラシステム内のセンサであり得る。いくつかの場合には、カメラがセンサを含む。
【0053】
以下は、本明細書の例示的な実施形態の列挙である。
【0054】
実施形態1は、複数の離間した第1の領域を含む光制御フィルムであって、各第1の領域は、約300nm~約400nmの第1の波長範囲、約400nm~約700nmの第2の波長範囲、及び約700nm~約1200nmの第3の波長範囲のうちの1つ又は2つにおいて実質的に低い透過率を有し、残りの波長範囲において実質的に高い透過率を有し、光制御フィルムは、所定の第1の方向に沿って約70度未満の第1の視野角を含む、光制御フィルムである。
【0055】
実施形態2は、第1の視野角とは異なる直交する所定の第2の方向に沿って約70度未満の第2の視野角を有する、実施形態1の光制御フィルムである。
【0056】
実施形態3は、複数の交互のリブ及び溝を有する主要な微細構造化された第1の表面を含み、各溝は第1の材料で少なくとも部分的に充填され、複数の離間した第1の領域内の第1の領域のうちの1つを形成する、実施形態1の光制御フィルムである。
【0057】
実施形態4は、各リブが、第1の領域が実質的に低い透過率を有する各波長範囲において実質的に高い透過率を有する、実施形態3の光制御フィルムである。
【0058】
実施形態5は、各リブが、第1の領域が実質的に高い透過率を有する少なくとも1つの波長範囲において実質的に低い透過率を有する、実施形態3の光制御フィルムである。
【0059】
実施形態6は、複数の第1の領域と交互になった複数の第2の領域を更に含み、各第2の領域は、第1の領域が実質的に低い透過率を有する各波長範囲において実質的に高い透過率を有する、実施形態1の光制御フィルムである。
【0060】
実施形態7は、複数の第1の領域と交互になった複数の第2の領域を更に含み、各第2の領域は、第1の領域が実質的に高い透過率を有する少なくとも1つの波長範囲において実質的に低い透過率を有する、実施形態1の光制御フィルムである。
【0061】
実施形態8は、各第2の領域が光制御フィルムの主表面上に配置されている、実施形態6又は7の光制御フィルムである。
【0062】
実施形態9は、第1の領域の少なくとも一部にわたって延在し、これらを覆う第2の領域を更に含み、第2の領域は、第1の領域が実質的に高い透過率を有する、多くても1つの、ただし、全てではない、波長領域において実質的に低い透過率を有する、実施形態1の光制御フィルムである。
【0063】
実施形態10は、第1の波長範囲が約350nm~約400nmである、実施形態1の光制御フィルムである。
【0064】
実施形態11は、第1の波長範囲が約350nm~約380nmである、実施形態1の光制御フィルムである。
【0065】
実施形態12は、第2の波長範囲が約400nm~約460nmである、実施形態1の光制御フィルムである。
【0066】
実施形態13は、第2の波長範囲が約470nm~約550nmである、実施形態1の光制御フィルムである。
【0067】
実施形態14は、第3の波長範囲が約800nm~約1000nmである、実施形態1の光制御フィルムである。
【0068】
実施形態15は、第3の波長範囲が約820nm~約1200nmである、実施形態1の光制御フィルムである。
【0069】
実施形態16は、第3の波長範囲が約885nm~約1200nmである、実施形態1の光制御フィルムである。
【0070】
実施形態17は、第3の波長範囲が約920nm~約1200nmである、実施形態1の光制御フィルムである。
【0071】
実施形態18は、複数の交互のリブ及び溝を有する主要な微細構造化された第1の表面を含む光制御フィルムであって、各溝は第1の材料で少なくとも部分的に充填され、各溝は、幅W及び高さH、H/W≧1を含み、各リブは第2の材料を有し、第1及び第2の材料のうちの少なくとも一方の吸収率は、約300nm~約1200の範囲内の波長の関数として変化する、光制御フィルムである。
【0072】
実施形態19は、第1及び第2の材料のそれぞれの吸収率が、約400nm~約1200の範囲内の波長の関数として変化する、実施形態18の光制御フィルムである。
【0073】
実施形態20は、複数の離間した第1の領域、及び第2の領域を含む光制御フィルムであって、各第1の領域は、約700nm~約1200nmの第1の波長範囲において実質的に低い透過率を有し、第2の領域は、約300nm~約400nmの第2の波長範囲において実質的に低い透過率を有する、光制御フィルムである。
【0074】
実施形態21は、複数の交互のリブ及び溝を有する主要な微細構造化された第1の表面を含み、各溝は第1の材料で少なくとも部分的に充填され、複数の離間した第1の領域内の第1の領域のうちの1つを形成する、実施形態20の光制御フィルムである。
【0075】
実施形態22は、第2の領域が複数の第2の領域区分を含み、各リブが第2の領域区分のうちの1つを含む、実施形態21の光制御フィルムである。
【0076】
実施形態23は、第2の領域が光制御フィルムの主表面上に配置されている、実施形態20の光制御フィルムである。
【0077】
実施形態24は、第2の領域が第1の領域の少なくとも一部にわたって延在し、これらを覆う、実施形態20の光制御フィルムである。
【0078】
実施形態25は、複数の離間した第1の領域、及び第2の領域を含む光制御フィルムであり、各第1の領域は、約300nm~約400nmの第1の波長範囲、約400nm~約700nmの第2の波長範囲、及び約700~約1200nmの第3の波長範囲のうちの少なくとも1つにおいて実質的に低い透過率を有し、第2の領域は、各第1の領域が実質的に低い透過率を有する3つの波長範囲のうちの少なくとも1つの少なくとも1つにおいて実質的に低い透過率を有する、光制御フィルムである。
【0079】
実施形態26は、各第1の領域、及び第2の領域が、3つの波長範囲のうちの同じ2つにおいて実質的に低い透過率を有する、実施形態25の光制御フィルムである。
【0080】
実施形態27は、複数の交互のリブ及び溝を有する主要な微細構造化された第1の表面を含み、各溝は第1の材料で少なくとも部分的に充填され、複数の離間した第1の領域内の第1の領域のうちの1つを形成する、実施形態25の光制御フィルムである。
【0081】
実施形態28は、第2の領域が複数の第2の領域区分を含み、各リブが第2の領域区分のうちの1つを含む、実施形態27の光制御フィルムである。
【0082】
実施形態29は、第2の領域が光制御フィルムの主表面上に配置されている、実施形態25の光制御フィルムである。
【0083】
実施形態30は、第2の領域が第1の領域の少なくとも一部にわたって延在し、これらを覆う、実施形態25の光制御フィルムである。
【0084】
実施形態31は、複数の離間した第1の領域、及び第2の領域を含む光制御フィルムであって、各第1の領域は、約300nm~約400nmの第1の波長範囲において実質的に高い透過率を有し、約400nm~約700nmの第2の波長範囲において実質的に低い透過率を有し、第2の領域は、第1及び第2の波長領域のそれぞれにおいて実質的に高い透過率を有する、光制御フィルムである。
【0085】
実施形態32は、複数の交互のリブ及び溝を有する主要な微細構造化された第1の表面を含み、各溝は第1の材料で少なくとも部分的に充填され、複数の離間した第1の領域内の第1の領域のうちの1つを形成する、実施形態31の光制御フィルムである。
【0086】
実施形態33は、第2の領域が複数の第2の領域区分を含み、各リブが第2の領域区分のうちの1つを含む、実施形態32の光制御フィルムである。
【0087】
実施形態34は、第2の領域が光制御フィルムの主表面上に配置されている、実施形態31の光制御フィルムである。
【0088】
実施形態35は、第2の領域が第1の領域の少なくとも一部にわたって延在し、これらを覆う、実施形態31の光制御フィルムである。
【0089】
実施形態36は、各第1の領域、及び第2の領域が、約700nm~約1200nmの第3の波長範囲において実質的に高い透過率を有する、実施形態31の光制御フィルムである。
【0090】
実施形態37は、各第1の領域が、約700nm~約1200nmの第3の波長範囲において実質的に低い透過率の領域を有し、第2の領域が、第3の波長範囲において実質的に高い透過率の領域を有する、実施形態31の光制御フィルムである。
【0091】
実施形態38は、
検出波長範囲内の波長に敏感な検出器と、
検出器上に配置され、複数の交互の第1及び第2の領域を含む光制御フィルムであって、各第1の領域は、幅W及び高さH、H/W≧1を有し、各第1の領域は、検出波長範囲の第1の部分において実質的に低い透過率を有し、検出波長範囲の残りの部分において実質的に高い透過率を有し、各第2の領域は、検出波長範囲において実質的に高い透過率を有する、光制御フィルムと、
を含む検出器システムである。
【0092】
実施形態39は、検出波長範囲が約800~約1600であり、検出波長範囲の第1の部分が約900nm~約1100nmである、実施形態38の検出器システムである。
【0093】
実施形態40は、検出波長範囲の第1の部分における光制御フィルムの視野角が、第1の方向に沿って約70度未満である、実施形態38の検出器システムである。
【0094】
実施形態41は、光制御フィルムが、複数の交互のリブ及び溝を有する主要な微細構造化された第1の表面を含み、各溝は第1の材料で少なくとも部分的に充填され、第1の領域のうちの1つを形成し、各リブは第2の材料を含み、第2の領域のうちの1つを形成する、実施形態38の検出器システムである。
【0095】
実施形態42は、H/W≧5である、実施形態38の検出器システムである。
【0096】
実施形態43は、H/W≧10である、実施形態38の検出器システムである。
【0097】
実施形態44は、複数の離間した第1の領域、及び第2の領域を含む光制御フィルムであって、各第1の領域は、幅W及び高さH、H/W≧1を有し、各第1の領域は、重複しない所定の第1及び第2の波長範囲のそれぞれにおいて実質的に低い透過率を有し、第2の領域は、所定の第2の波長範囲において実質的に低い透過率を有する、光制御フィルムである。
【0098】
実施形態45は、所定の第1の波長範囲が、より短い波長を含み、所定の第2の波長範囲が、より長い波長を含む、実施形態44の光制御フィルムである。
【0099】
実施形態46は、所定の第1の波長範囲が約400nm~約700nmである、実施形態44の光制御フィルムである。
【0100】
実施形態47は、所定の第2の波長範囲が約700nm~約1200nmである、実施形態44の光制御フィルムである。
【0101】
実施形態48は、所定の第1の波長範囲における各第1の領域の平均光透過率が、約25、又は15%、又は10%、又は5%、又は1%、又は0.1%、又は0.01%、又は0.001、又は0.0001%未満である、実施形態44の光制御フィルムである。
【0102】
実施形態49は、所定の第2の波長範囲における各第1の領域の平均光透過率が、約25、又は15%、又は10%%、又は5%、又は1%、又は0.1%、又は0.01%、又は0.001、又は0.0001未満である、実施形態44の光制御フィルムである。
【0103】
実施形態50は、所定の第2の波長範囲における第2の領域の平均光透過率が、約25、又は15%、又は10%%、又は5%、又は1%、又は0.1%、又は0.01%、又は0.001、又は0.0001未満である、実施形態44の光制御フィルムである。
【0104】
実施形態51は、各第1の領域が、所定の第1の波長範囲において実質的に高い吸収率を有する、実施形態44の光制御フィルムである。
【0105】
実施形態52は、所定の第2の波長範囲における各第1の領域の平均光吸収率が、約70%、又は80%、又は90%、又は95%、又は99%超である、実施形態44の光制御フィルムである。
【0106】
実施形態53は、各第1の領域が、所定の第1の波長範囲において実質的に高い反射率を有する、実施形態44の光制御フィルムである。
【0107】
実施形態54は、所定の第2の波長範囲における各第1の領域の平均光反射率が、約70%、又は80%、又は90%、又は95%、又は99%超である、実施形態44の光制御フィルムである。
【0108】
実施形態55は、各第1の領域が第1の屈折率を有し、第2の領域が第2の屈折率を有し、第1の屈折率と第2の屈折率との差が約0.01未満である、実施形態44の光制御フィルムである。
【0109】
実施形態56は、第2の領域が、所定の第1の波長範囲において実質的に低い透過率を有する、実施形態44に記載の光制御フィルムである。
【0110】
実施形態57は、所定の第2の波長範囲における第2の領域の平均光透過率が約10%未満である、実施形態44の光制御フィルムである。
【0111】
実施形態58は、第2の領域が、所定の第1の波長範囲において実質的に高い透過率を有する、実施形態44に記載の光制御フィルムである。
【0112】
実施形態59は、所定の第1の波長範囲における第2の領域の平均光透過率が約70%超である、実施形態44の光制御フィルムである。
【0113】
実施形態60は、第2の領域が、複数の第1の領域と交互になった複数の区分を含む、実施形態44の光制御フィルムである。
【0114】
実施形態61は、第2の領域が第1の領域の少なくとも一部にわたって延在し、これらを覆う、実施形態44の光制御フィルムである。
【0115】
実施形態62は、第2の領域が不連続である、実施形態44の光制御フィルムである。
【0116】
実施形態63は、複数の交互のリブ及び溝を有する主要な微細構造化された第1の表面を含み、各溝は第1の材料で少なくとも部分的に充填され、複数の離間した第1の領域内の第1の領域のうちの1つを形成する、実施形態44の光制御フィルムである。
【0117】
実施形態64は、第2の領域が複数の第2の領域区分を含み、各リブが第2の領域区分のうちの1つを含む、実施形態63の光制御フィルムである。
【0118】
実施形態65は、第2の領域が光制御フィルムの主表面上に配置されている、実施形態44の光制御フィルムである。
【0119】
実施形態66は、第2の領域が第1の領域の少なくとも一部にわたって延在し、これらを覆う、実施形態44の光制御フィルムである。
【0120】
実施形態67は、複数の離間した第1の領域、及び第2の領域を含む光制御フィルムであって、各第1の領域は、幅W及び高さH、H/W≧1を有し、各第1の領域は、重複しない所定の第1及び第2の波長範囲のそれぞれにおいて実質的に低い透過率を有し、第2の領域は、所定の第2の波長範囲において実質的に高い透過率を有する、光制御フィルムである。
【0121】
実施形態68は、所定の第1の波長範囲が、より短い波長を含み、所定の第2の波長範囲が、より長い波長を含む、実施形態67の光制御フィルムである。
【0122】
実施形態69は、所定の第1の波長範囲が約400nm~約700nmである、実施形態67の光制御フィルムである。
【0123】
実施形態70は、所定の第2の波長範囲が約700nm~約1200nmである、実施形態67の光制御フィルムである。
【0124】
実施形態71は、所定の第1の波長範囲における各第1の領域の平均光透過率が約10%未満である、実施形態67の光制御フィルムである。
【0125】
実施形態72は、所定の第2の波長範囲における各第1の領域の平均光透過率が約10%未満である、実施形態67の光制御フィルムである。
【0126】
実施形態73は、所定の第2の波長範囲における第2の領域の平均光透過率が約70%超である、実施形態67の光制御フィルムである。
【0127】
実施形態74は、第2の領域が、所定の第1の波長範囲において実質的に低い透過率を有する、実施形態67に記載の光制御フィルムである。
【0128】
実施形態75は、所定の第1の波長範囲における第2の領域の平均光透過率が約10%未満である、実施形態67の光制御フィルムである。
【0129】
実施形態76は、第2の領域が、所定の第1の波長範囲において実質的に高い透過率を有する、実施形態67の光制御フィルムである。
【0130】
実施形態77は、所定の第1の波長範囲における第2の領域の平均光透過率が約70%超である、実施形態67の光制御フィルムである。
【0131】
実施形態78は、複数の交互のリブ及び溝を有する主要な微細構造化された第1の表面を含み、各溝は第1の材料で少なくとも部分的に充填され、複数の離間した第1の領域内の第1の領域のうちの1つを形成する、実施形態67の光制御フィルムである。
【0132】
実施形態79は、第2の領域が複数の第2の領域区分を含み、各リブが第2の領域区分のうちの1つを含む、実施形態78の光制御フィルムである。
【0133】
実施形態80は、第2の領域が光制御フィルムの主表面上に配置されている、実施形態67の光制御フィルムである。
【0134】
実施形態81は、第2の領域が第1の領域の少なくとも一部にわたって延在し、これらを覆う、実施形態67の光制御フィルムである。
【0135】
実施形態82は、複数の離間した第1の領域、及び第2の領域を含む光制御フィルムであって、各第1の領域は、幅W及び高さH、H/W≧1を有し、各第1の領域は、所定の第1の波長範囲において実質的に高い透過率を有し、所定の重複しない第2の波長範囲において実質的に低い透過率を有し、第2の領域は、所定の第1及び第2の波長範囲のそれぞれにおいて実質的に高い透過率を有する、光制御フィルムである。
【0136】
実施形態83は、複数の交互のリブ及び溝を有する主要な微細構造化された第1の表面を含み、各溝は第1の材料で少なくとも部分的に充填され、複数の離間した第1の領域内の第1の領域のうちの1つを形成する、実施形態82の光制御フィルムである。
【0137】
実施形態84は、第2の領域が複数の第2の領域区分を含み、各リブが第2の領域区分のうちの1つを含む、実施形態83の光制御フィルムである。
【0138】
実施形態85は、第2の領域が光制御フィルムの主表面上に配置されている、実施形態82の光制御フィルムである。
【0139】
実施形態86は、第2の領域が第1の領域の少なくとも一部にわたって延在し、これらを覆う、実施形態82の光制御フィルムである。
【0140】
実施形態87は、第1の波長範囲が約400nm~約700nmである、実施形態82の光制御フィルムである。
【0141】
実施形態88は、第1の波長範囲が約400nm~約460nmである、実施形態82の光制御フィルムである。
【0142】
実施形態89は、第1の波長範囲が約600nm~約650nmである、実施形態82の光制御フィルムである。
【0143】
実施形態90は、第1の波長範囲が約470nm~約550nmである、実施形態82の光制御フィルムである。
【0144】
実施形態91は、重複しない第1及び第2の波長範囲の間の波長分離距離が、少なくとも5nm、又は少なくとも10nm、又は少なくとも15nm、又は少なくとも20nmである、実施形態82の光制御フィルムである。
【0145】
実施形態92は、窓基材上に配置された実施形態82の光制御フィルムを含む光学構造物であって、各第1の領域は、約400nm~約700nmの第1の波長範囲において、約50%、又は60%、又は70%、又は80%、又は90%超の平均光透過率を有し、約700nm~約1200nmの重複しない第2の波長範囲において、約10%未満の平均光透過率を有し、第2の領域は、所定の第1及び第2の波長範囲のそれぞれにおいて、約30%、又は40%、又は50%、又は60%、又は70%、又は80%、又は90%超の平均光透過率を有し、光制御フィルムは、第2の波長範囲内の少なくとも1つの波長に対して約40度未満の視野角を有する、光学構造物である。
【0146】
実施形態93は、窓基材が、所定の第1及び第2の波長範囲において、約50%、又は60%、又は70%、又は80%、又は90%超の平均光透過率を有する、実施形態92の光学構造物である。
【0147】
実施形態94は、複数の離間した第1の領域、及び第2の領域を含む光制御フィルムであって、各第1の領域は、幅W及び高さH、H/W≧1を有し、各第1の領域は、所定の第1の波長範囲において実質的に低い透過率を有し、所定の重複しない第2の波長範囲において実質的に高い透過率を有し、各第2の領域は、所定の第1及び第2の波長範囲のそれぞれにおいて実質的に低い透過率を有する、光制御フィルムである。
【0148】
実施形態95は、複数の交互のリブ及び溝を有する主要な微細構造化された第1の表面を含み、各溝は第1の材料で少なくとも部分的に充填され、複数の離間した第1の領域内の第1の領域のうちの1つを形成する、実施形態94の光制御フィルムである。
【0149】
実施形態96は、第2の領域が複数の第2の領域区分を含み、各リブが第2の領域区分のうちの1つを含む、実施形態95の光制御フィルムである。
【0150】
実施形態97は、第2の領域が光制御フィルムの主表面上に配置されている、実施形態94の光制御フィルムである。
【0151】
実施形態98は、第2の領域が第1の領域の少なくとも一部にわたって延在し、これらを覆う、実施形態94の光制御フィルムである。
【0152】
実施形態99は、複数の離間した第1の領域、及び第2の領域を含む光制御フィルムであって、各第1の領域は、幅W及び高さH、H/W≧1を有し、各第1の領域は、所定の第1の波長範囲において実質的に高い透過率を有し、所定の重複しない第2の波長範囲において実質的に低い透過率を有し、第2の領域は、所定の第1及び第2の波長範囲のそれぞれにおいて実質的に低い透過率を有する、光制御フィルムである。
【0153】
実施形態100は、複数の交互のリブ及び溝を有する主要な微細構造化された第1の表面を含み、各溝は第1の材料で少なくとも部分的に充填され、複数の離間した第1の領域内の第1の領域のうちの1つを形成する、実施形態99の光制御フィルムである。
【0154】
実施形態101は、第2の領域が複数の第2の領域区分を含み、各リブが第2の領域区分のうちの1つを含む、実施形態100の光制御フィルムである。
【0155】
実施形態102は、第2の領域が光制御フィルムの主表面上に配置されている、実施形態99の光制御フィルムである。
【0156】
実施形態103は、第2の領域が第1の領域の少なくとも一部にわたって延在し、これらを覆う、実施形態99の光制御フィルムである。
【0157】
実施形態104は、複数の離間した第1の領域、及び第2の領域を含む光制御フィルムであって、各第1の領域は、幅W及び高さH、H/W≧1を有し、各第1の領域は、所定の第1の波長範囲において実質的に低い透過率を有し、所定の重複しない第2の波長範囲において実質的に高い透過率を有し、第2の領域は、所定の第1及び第2の波長範囲のそれぞれにおいて実質的に高い透過率を有する、光制御フィルムである。
【0158】
実施形態105は、複数の交互のリブ及び溝を有する主要な微細構造化された第1の表面を含み、各溝は第1の材料で少なくとも部分的に充填され、複数の離間した第1の領域内の第1の領域のうちの1つを形成する、実施形態104の光制御フィルムである。
【0159】
実施形態106は、第2の領域が複数の第2の領域区分を含み、各リブが第2の領域区分のうちの1つを含む、実施形態105の光制御フィルムである。
【0160】
実施形態107は、第2の領域が光制御フィルムの主表面上に配置されている、実施形態104の光制御フィルムである。
【0161】
実施形態108は、第2の領域が第1の領域の少なくとも一部にわたって延在し、これらを覆う、実施形態104の光制御フィルムである。
【0162】
実施形態109は、所定の波長範囲内の光を遮断するように構成された光制御フィルムであって、複数の離間した第1の領域を含み、各第1の領域は、幅W及び高さH、H/W≧1を有し、各第1の領域は、所定の第1の波長範囲において実質的に高い透過率を有し、所定の第2の波長範囲において実質的に低い透過率を有し、所定の第3の波長範囲において実質的に高い透過率を有し、第2の波長範囲は第1及び第3の波長範囲の間に配置されている、光制御フィルムである。
【0163】
実施形態110は、第2の波長範囲が、第1の波長~第2の波長の幅約20nmであり、レーザ可視放射波長を中心としており、第1の波長範囲が約400nm~約第1の波長であり、第3の波長範囲が約第2の波長~約1400nmである、実施形態109の光制御フィルムである。
【0164】
実施形態111は、レーザ可視放射波長が、442nm、458nm、488nm、514nm、632.8nm、980nm、1047nm、1064nm、及び1152nmのうちの少なくとも1つである、実施形態110の光制御フィルムである。
【0165】
実施形態112は、レーザ可視放射波長が約416nm~約1360の範囲にある、実施形態110の光制御フィルムである。
【0166】
実施形態113は、複数の第1の領域と交互になった複数の離間した第2の領域を更に含み、各第2の領域は、所定の第1、第2、及び第3の波長範囲のそれぞれにおいて実質的に高い透過率を有する、実施形態109の光制御フィルムである。
【0167】
実施形態114は、所定の第2の波長範囲において、約60度未満、又は50度未満、又は40度未満、又は30度未満、又は20度未満の視野角を有する、実施形態109の光制御フィルムである。
【0168】
実施形態115は、複数の離間した第1の領域、及び第2の領域を含む光制御フィルムであって、光制御フィルムの平面と垂直に入射する光に対して、
光制御フィルムの平均光透過率が、より短い波長を有する所定の第1の波長範囲において約10%未満であり、
光制御フィルムの平均光透過率が、より長い波長を有する所定の第2の波長範囲において約50%超であり、
光制御フィルムの平面から約30度以上で入射する光に対して、
光制御フィルムの平均光透過率が、所定の第1及び第2の波長範囲のそれぞれにおいて約20%未満である、
光制御フィルムである。
【0169】
実施形態116は、所定の第1の波長範囲が約400nm~約650nmであり、所定の第2の波長範囲が約750nm~約1500nmである、実施形態115の光制御フィルムである。
【0170】
実施形態117は、第2の領域が、複数の第1の領域と交互になった複数の離間した第2の領域区分を含む、実施形態115の光制御フィルムである。
【0171】
実施形態118は、複数の交互のリブ及び溝を有する主要な微細構造化された第1の表面を含み、各溝は第1の材料で少なくとも部分的に充填され、複数の離間した第1の領域内の第1の領域のうちの1つを形成する、実施形態115の光制御フィルムである。
【0172】
実施形態119は、第2の領域が複数の第2の領域区分を含み、各リブが第2の領域区分のうちの1つを含む、実施形態118の光制御フィルムである。
【0173】
実施形態120は、第2の領域が光制御フィルムの主表面上に配置されている、実施形態115の光制御フィルムである。
【0174】
実施形態121は、第2の領域が第1の領域の少なくとも一部にわたって延在し、これらを覆う、実施形態115の光制御フィルムである。
【0175】
実施形態122は、所定の第2の波長範囲における第1の領域の平均光透過率が、約20%未満、又は約15%未満、又は約10%未満、又は約5%未満、又は約1%未満である、実施形態115の光制御フィルムである。
【0176】
実施形態123は、所定の第1の波長範囲における第2の領域の平均光透過率が、約20%未満、又は約15%未満、又は約10%未満、又は約5%未満、又は約1%未満である、実施形態115の光制御フィルムである。
【0177】
実施形態124は、所定の第2の波長範囲における第2の領域の平均光透過率が、約40%超、又は約50%超、又は約60%超、又は約70%超、又は約80%超、又は約90%超である、実施形態115の光制御フィルムである。
【0178】
実施形態125は、光制御フィルムの平面と垂直に入射する光に対して、光制御フィルムの平均光透過率が、所定の第1の波長範囲において約5%未満である、実施形態115の光制御フィルムである。
【0179】
実施形態126は、光制御フィルムの平面と垂直に入射する光に対して、光制御フィルムの平均光透過率が、所定の第1の波長範囲において約1%未満である、実施形態115の光制御フィルムである。
【0180】
実施形態127は、光制御フィルムの平面と垂直に入射する光に対して、光制御フィルムの平均光透過率が、所定の第2の波長範囲において約55%超である、実施形態115の光制御フィルムである。
【0181】
実施形態128は、光制御フィルムの平面と垂直に入射する光に対して、光制御フィルムの平均光透過率が、所定の第2の波長範囲において約60%超である、実施形態115の光制御フィルムである。
【0182】
実施形態129は、複数の離間した第1の領域、及び第2の領域を含む光制御フィルムであって、光制御フィルムに入射する光の入射角が光制御フィルムの平面に対して約90度から約60度に変化するとき、光制御フィルムの平均光透過率が、
より短い波長を有する所定の第1の波長範囲においては、約10%未満、及び
より長い波長を有する所定の第2の波長範囲においては、約40%超、
変化する、光制御フィルムである。
【0183】
実施形態130は、所定の第1の波長範囲が約400nm~約650nmであり、所定の第2の波長範囲が約750nm~約1500nmである、実施形態129の光制御フィルムである。
【0184】
実施形態131は、第2の領域が、複数の第1の領域と交互になった複数の離間した第2の領域区分を含む、実施形態129の光制御フィルムである。
【0185】
実施形態132は、複数の交互のリブ及び溝を有する主要な微細構造化された第1の表面を含み、各溝は第1の材料で少なくとも部分的に充填され、複数の離間した第1の領域内の第1の領域のうちの1つを形成する、実施形態129の光制御フィルムである。
【0186】
実施形態133は、第2の領域が複数の第2の領域区分を含み、各リブが第2の領域区分のうちの1つを含む、実施形態132の光制御フィルムである。
【0187】
実施形態134は、第2の領域が光制御フィルムの主表面上に配置されている、実施形態129の光制御フィルムである。
【0188】
実施形態135は、第2の領域が第1の領域の少なくとも一部にわたって延在し、これらを覆う、実施形態129の光制御フィルムである。
【0189】
実施形態136は、所定の第2の波長範囲における第1の領域の平均光透過率が、約20%未満、又は約15%未満、又は約10%未満、又は約5%未満、又は約1%未満である、実施形態129の光制御フィルムである。
【0190】
実施形態137は、所定の第1の波長範囲における第2の領域の平均光透過率が、約20%未満、又は約15%未満、又は約10%未満、又は約5%未満、又は約1%未満である、実施形態129の光制御フィルムである。
【0191】
実施形態138は、所定の第2の波長範囲における第2の領域の平均光透過率が、約40%超、又は約50%超、又は約60%超、又は約70%超、又は約80%超、又は約90%超である、実施形態129の光制御フィルムである。
【0192】
実施形態139は、光制御フィルムに入射する光の入射角が、光制御フィルムの平面に対して約90度から約60度に変化するとき、光制御フィルムの平均光透過率が、所定の第1の波長範囲において約5%未満変化する、実施形態129の光制御フィルムである。
【0193】
実施形態140は、光制御フィルムに入射する光の入射角が、光制御フィルムの平面に対して約90度から約60度に変化するとき、光制御フィルムの平均光透過率が、所定の第1の波長範囲において約1%未満変化する、実施形態129の光制御フィルムである。
【0194】
実施形態141は、光制御フィルムに入射する光の入射角が、光制御フィルムの平面に対して約90度から約60度に変化するとき、光制御フィルムの平均光透過率が、所定の第2の波長範囲において約55%超変化する、実施形態129の光制御フィルムである。
【0195】
実施形態142は、光制御フィルムに入射する光の入射角が、光制御フィルムの平面に対して約90度から約60度に変化するとき、光制御フィルムの平均光透過率が、所定の第2の波長範囲において約60%超変化する、実施形態129の光制御フィルムである。
【0196】
実施形態143は、光制御フィルムであって、
複数の交互のリブ及び溝を有する主要な微細構造化された第1の表面であって、各溝は第1の材料で少なくとも部分的に充填され、第1の領域を形成する、第1の表面と、
少なくとも1つの第1の領域の少なくとも一部分に隣接し、第2の材料を含む第2の領域と、
を含み、
第1及び第2の材料のそれぞれは、約300nm~約400nmの第1の波長範囲、約400nm~約700nmの第2の波長範囲、及び約700nm~約1200nmの第3の波長範囲のうちの1つ又は2つにおける光を吸収し、各溝は、幅W及び高さH、H/W≧1を含む、光制御フィルムである。
【0197】
実施形態144は、第2の領域がリブの少なくとも一部分内又は上に配置されている、実施形態143の光制御フィルムである。
【0198】
実施形態145は、第2の領域が複数の第2の領域区分を含み、各リブが第2の領域区分のうちの1つを含む、実施形態143の光制御フィルムである。
【0199】
実施形態146は、第2の領域が光制御フィルムの主表面上に配置されている、実施形態143の光制御フィルムである。
【0200】
実施形態147は、第2の領域が第1の領域の少なくとも一部にわたって延在し、これらを覆う、実施形態143の光制御フィルムである。
【0201】
実施形態148は、
第1の方向に沿った第1のスペクトルプロファイル、及び異なる第2の方向に沿った第2のスペクトルプロファイルを有する光を放射するように構成された光源と、
光源によって放出された光を受光及び透過するための光源上に配置された光制御フィルムであって、この光制御フィルムは、複数の離間した第1の領域を含み、各第1の領域は、幅W及び高さH、H/W≧1を有し、第1の領域は第1及び第2の方向に対して配向され、スペクトル吸光度プロファイルを有し、これにより、光源によって放射された光が光制御フィルムによって透過されると、透過された光は、第1の方向に沿った第3のスペクトルプロファイル、及び第2の方向に沿った第4のスペクトルプロファイルを有し、第3及び第4のスペクトルプロファイルの差は、第1及び第2のスペクトルプロファイルの差よりも小さい、光制御フィルムと、
を含む光源システムである。
【0202】
実施形態149は、第1の方向が光制御フィルムの平面と実質的に垂直である、実施形態148の光源システムである。
【0203】
実施形態150は、各第1の領域が、第1及び第2のスペクトルプロファイルのそれぞれの内部の光を選択的に吸収する、実施形態148の光源システムである。
【0204】
実施形態151は、第1の方向に沿って伝搬する光源から放射された光が色座標の第1のセットを有し、第2の方向に沿って伝搬する光が色座標の第2のセットを有し、第1の方向に沿って伝搬する光制御フィルムによって透過された光が色座標の第3のセットを有し、第2の方向に沿って伝搬する光が色座標の第4のセットを有し、色座標の第3及び第4のセットの差が、色座標の第1及び第2のセットの差よりも小さい、実施形態148の光源システムである。
【0205】
実施形態152は、
光を再帰反射するための再帰反射シートと、
再帰反射シート上に配置された光制御フィルムであって、第1の波長に対しては、第1及び第2の入射角のそれぞれにおいて光制御フィルムに入射する光が再帰反射され、第2の波長に対しては、第1の入射角で光制御フィルムに入射する光が再帰反射されるが、第2の入射角で光制御フィルムに入射する光が再帰反射されない、光制御フィルムと、
を含む、再帰反射システムである。
【0206】
実施形態153は、光制御フィルムが、第1の波長に対するより大きい第1の視野角、及び第2の波長に対するより小さい視野角を有する、実施形態152の再帰反射システムである。
【0207】
実施形態154は、第1の入射角が、光制御フィルムの平面と垂直な線に対して実質的に0に等しい、実施形態152の再帰反射システムである。
【0208】
実施形態155は、再帰反射シートが、微小球ビーズ及びコーナーキューブのうちの少なくとも一方を含む、実施形態152の再帰反射システムである。
【0209】
実施形態156は、光制御フィルムが複数の離間した第1の領域を含み、各第1の領域は、第2の波長において実質的に低い透過率を有するが、第1の波長において実質的に低い透過率を有しない、実施形態152の再帰反射システムである。
【0210】
実施形態157は、検出器が光起電デバイスを含む、実施形態38の検出器システムである。
【0211】
実施形態158は、検出器が、太陽電池、ソーラーセル、又は太陽光検出器を含む、実施形態38の検出器システムである。
【0212】
実施形態159は、検出器がカメラ内の検出器である、実施形態38の検出器システムである。
【0213】
実施形態160は、実施形態38の検出器システムを含むカメラである。
【0214】
実施形態161は、光源が、発光ダイオード(LED)、レーザ光源、ハロゲン光源、メタルハライド光源、タングステン光源、水銀光源、ショートアークキセノン光源、又は太陽を含む、実施形態148の光源システムである。
【0215】
別段の指示がない限り、本明細書及び特許請求の範囲で使用される特徴サイズ、量及び物理的特性を表す全ての数は、用語「約」によって修飾されているものとして理解されるべきである。したがって、特に反対の指示のない限り、上記明細書及び添付の特許請求の範囲に記載されている数値パラメータは、本明細書で開示される教示を利用して当業者が得ようとする所望の特性に応じて変動し得る近似値である。
【0216】
具体的な実施形態を本明細書において例示し記述したが、様々な代替及び/又は同等の実施により、図示及び記載した具体的な実施形態を、本開示の範囲を逸脱することなく置き換え可能であることが、当業者には理解されるであろう。本出願は、本明細書において説明した具体的な実施形態のあらゆる適合例又は変形例を包含することを意図する。したがって、本開示は、特許請求の範囲及びその同等物によってのみ限定されるものとする。
図1
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図1F
図1G
図2
図2A
図2B
図3
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図5
図6
図7
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図9
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図10B
図10C
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図12