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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-11
(45)【発行日】2022-07-20
(54)【発明の名称】動画配信システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/16 20120101AFI20220712BHJP
   H04N 21/274 20110101ALI20220712BHJP
   H04N 21/258 20110101ALI20220712BHJP
【FI】
G06Q50/16
H04N21/274
H04N21/258
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2021197663
(22)【出願日】2021-12-06
【審査請求日】2021-12-06
(31)【優先権主張番号】P 2021112720
(32)【優先日】2021-07-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】302007563
【氏名又は名称】株式会社アイクリック
(74)【代理人】
【識別番号】100085257
【弁理士】
【氏名又は名称】小山 有
(72)【発明者】
【氏名】鬼塚 和也
(72)【発明者】
【氏名】照井 善雄
【審査官】上田 威
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-041623(JP,A)
【文献】特開2020-071591(JP,A)
【文献】特開2006-058981(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
H04N 21/274
H04N 21/258
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
契約した不動産仲介業者に対し動画の編集と配信を行うホストコンピュータと、不動産仲介業者が使用するとともに前記ホストコンピュータとの間で双方向通信が可能なクライアントコンピュータとで構成される動画配信システムであって、
前記ホストコンピュータの記憶手段には不動産仲介業者ごとに当該不動産仲介業者が売却希望者に対して提供できるサービスを個々のサービス毎に説明した複数の動画が記憶され、この複数の動画は同一のエンコードで且つ同一のコーデックを使用して作成され、
前記ホストコンピュータは動画編集機能を有し、この動画編集機能は不動産仲介業者から受信した内容に従って選択された売却希望者ごとの動画を連結し、
前記ホストコンピュータの通信手段は前記連結した売却希望者ごとの動画を取得するためのURLと、前記連結した売却希望者ごとの動画の再生履歴が表示される再生履歴表示画面とを不動産仲介業者のクライアントコンピュータに送信し、
前記ホストコンピュータは動画再生検知機能を有し、この動画再生検知機能は前記URLを転送された売却希望者が当該URLを用いて動画を閲覧した回数をカウントし、前記再生履歴表示画面を介した不動産仲介業者の要求に応じて動画閲覧回数を当該不動産仲介業者のクライアントコンピュータに送信することを特徴とする動画配信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、不動産の売却希望者に不動産仲介業者が示す動画を当該不動産仲介業者に配信するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
自宅を売却したい場合、売却希望者は不動産仲介業者に依頼するのが一般的である。また最近ではインターネットを介して不動産仲介業者を探すことが可能となっている。
【0003】
特許文献1には、不動産物件データ収集業者が収集した物件データを物件データベースに送信して蓄積し、一方不動産仲介業者は購入希望者から問い合わせがあった場合に、前記物件データベースにアクセスして購入希望に合った物件情報を取り出して購入希望者に配信する不動産業者仲介システムが開示され、配信の際には。動画(物件データ)の先頭部分を会員の宣伝広告として利用可能とし、リンクが貼られたURLや会社名を記載した宣伝テロップが流れるようにしてもよいことが開示されている。
【0004】
特許文献2には、同一のエンコードで且つ同一のコーデックを使用して動画を編集することが記載されている。
【0005】
特許文献3には、テーマパークや水族館等のレジャー施設や大型店舗内において撮影された動画像を、利用者が事前に動画像を確認したり、利用者の好みに応じて編集したりすることができるようにすることが開示されている。
【0006】
特許文献4には、ネットワーク上で動画や音声等のコンテンツを配信するコンテンツ配信制御装置及びこの装置で用いられるプログラムについての記載があり、動画を取得するためのURLを送信することが開示されている。
【0007】
特許文献5には、ライブ配信技術の一例として、撮影者が撮影した取引対象に関する動画像を視聴者へ配信するとともに、視聴者側の状況を配信者に提供する技術が開示されている。
【0008】
特許文献6には、情報を配信するサイトのURLをQRコード(登録商標)に含めて、当該QRコード(登録商標)を印刷物に印刷することが開示されている。
【0009】
特許文献7には業者側提供条件とユーザ側の要望条件を基に業者とユーザを結び付け、双方の仲介を行うシステムが提案されている。具体的には、住宅の購入、賃貸、家屋の修理修繕、家財道具の調達等の不動産および住宅に関係する業者およびユーザの情報を基に、業者とユーザとの間を取り持つインターネット不動産仲介サイトを構築し、業者登録データベースに不動産並びに住宅に関連する業者の名称、メールアドレス、提供できる条件・得たいユーザ情報等を登録し、賃貸・購入登録データベースにユーザのメールアドレスやユーザニーズ等を登録し、履歴管理データベースに業者がユーザに送信した情報の控えを履歴として記録するようにしている。
【0010】
特許文献8には、物件情報提供サーバにユーザ端末を接続することで所望の物件内で仮想の中継カメラをユーザ端末の遠隔操作にて移動するようにし、物件内をユーザ端末のモニタ越しに内覧者目線で移動しながら見ることができる動画配信するシステムが提案されている。
【0011】
特許文献9には、互いに異なるフレームレートを持つ複数の動画を結合して新たな動画を編集する手段として、編集対象の動画について、規格毎の動画の量を比較して最多の規格を選択し、選択された規格のフレームプレート毎の動画の量を比較し、最多のフレームプレートを選択し、編集対象の動画を選択されたフレームプレートに変換する内容が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【文献】特開2006-058981号公報
【文献】特表2010-512106号公報
【文献】特開2003-032647号公報
【文献】特開2004-030423号公報
【文献】特開2020-064123号公報
【文献】特開2007-004759号公報
【文献】特開2002-215756号公報
【文献】特許第6297739号公報
【文献】特開2011-172110号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
特許文献1に開示される不動産業者仲介システムは、物件売却希望者については全く考慮していない。
つまり、売却物件は対象が1つに特定されており、購入希望物件が価格、広さ、地域、築年数などに関し、購入希望者は一定の幅を有している。このため、物件データベースからは上記の幅内に収まる物件情報を取り出して不動産仲介業者に送ればよい。ここには、一塊で取り出した情報を連結したり順番を変更するなどの編集の必要性はない。
【0014】
売却物件は対象が特定の1つであり、上記のような幅はなく、売却物件と購入希望物件とは全く性質を異にする。このため、特許文献1では、売却希望者に対して不動産仲介業者が提供できるサービスを紹介するシステムとして利用することはできない。
即ち、不動産仲介業者が購入希望者に動画とともに自社のURLを送信したとしてもURLからは自社の内容を網羅的に編集したものになり、売却希望者と購入希望者とを情報を受ける者として同一視することはできない。
例えば「不動産仲介業者の会社概要」、「過去の実績」などを見たくない売却希望者にとっては、動画を途中で切断することもあり、不動産仲介業者にとってはビジネスチャンスを逃すことになってしまう。
【0015】
特許文献2~9も特許文献1と同様に、不動産売却希望者(将来的に売却する可能性のある不動産所有者も含む)に、不動産仲介業者の業務内容を特定の売却物件に対応して紹介するシステムとして応用することはできない。
【0016】
即ち、特許文献2は通信ネットワークにおけるアナウンスメディアの処理と、ユーザメディアとアナウンスメディアとの切替に関するものであり、不動産仲介業者の自社提供サービス動画の編集まで具体的に示唆するものではない。
【0017】
特許文献3の動画の編集には、動画の連結も含まれると解釈できるが、連結する前の処理として予め全ての動画を同一のエンコードで且つ同一のコーデックを使用して作成することについては何ら記載されていないので、連結には、時間と手間がかかる。
【0018】
特許文献4に開示されるように、動画を取得するためのURLを送信することは公知であるが、この特許文献4には、不動産仲介業者と売却希望者との間の特有の問題を解消する点に関し、何ら示唆していない。
【0019】
特許文献5は電子商取引においてライブ配信をより容易にするために、取引対象情報と動画像情報とを対応付けて所定の記憶装置に登録するものであり、不動産仲介業者及び売却希望者に関しては何ら関連性を有しない。
【0020】
特許文献6にはURLをQRコードに含めて印刷することが開示されているが、
特許文献5と同様に不動産仲介業者及び売却希望者に関しては何ら関連性を有しない。
【0021】
特許文献7には、住宅の購入において業者とユーザとをインターネットを介して結びつける内容が開示されているが、不動産の売却についての開示がない。
【0022】
前記したように、個々の売却物件は、築年数、広さ、間取り、周囲の環境など異なっており、不動産業者仲介業者から渡された提供できるサービスのうち、売却物件にとって不要なサービスがある。例えば、築1年で内装などは必要がないのに内装サービスの説明部分は売却希望者にとって邪魔になる。また、不動産業者仲介業者にとっても売却希望者に対面、電話或いはインターネットを介した会議(打合わせ)で説明する場合も、飛ばす箇所が多くなり、スムーズな説明ができなくなる。
【0023】
特許文献8はインターネットを介して売却不動産を自宅にいながら内覧できるようにしているので、購入希望者には便利といえるが、売却希望者から問い合わせがあった不動産仲介業者が複数の不動産仲介業者の中から自社を売却希望者に選択してもらえる材料にはならない。
【0024】
不動産仲介業者が売却希望者に対し、自社のサービス内容をアピールするために動画を用いることが行われている。しかしながら、売却物件ごとに売却希望者の要望も異なり、売却希望者の要望に合わせた動画の編集には専門知識が必要になり簡単に編集することはできない。
【0025】
特許文献9に開示される動画の連結は、異なる形式の圧縮処理(エンコード)がなされ、また同じエンコードでもコーデック(圧縮技術)が異なるものを対象としており、連結する場合には連結対象となる動画を1つ1つ読み込んで、統一した1つの型式に圧縮し直す再エンコードを行っている。この従来の連結方法では処理に時間がかかるだけでなくコンピュータで自動的に連結させることが難しい。
【0026】
つまり、複数の動画が異なる形式で圧縮処理(エンコード)されている場合には、コンピュータによって自動的に連結することが困難となり、不動産仲介業者に動画編集に関する専門知識が要求されることになる。
【課題を解決するための手段】
【0027】
上記課題を解決するための本発明の動画配信システムは、契約した不動産仲介業者に対し動画の編集と配信を行うホストコンピュータと、不動産仲介業者が使用するとともに前記ホストコンピュータとの間で双方向通信が可能なクライアントコンピュータとで構成される動画配信システムであって、前記ホストコンピュータの記憶手段には不動産仲介業者ごとに当該不動産仲介業者が売却希望者に対して提供できるサービスを個々のサービス毎に説明した複数の動画が記憶され、この複数の動画は同一のエンコードで且つ同一のコーデックを使用して作成され、前記ホストコンピュータは動画編集機能を有し、この動画編集機能は不動産仲介業者から受信した内容に従って選択された動画を連結し、前記ホストコンピュータの通信手段は前記連結した動画を取得するためのURLと、前記連結した動画の再生履歴が表示される再生履歴表示画面とを不動産仲介業者のクライアントコンピュータに送信し、前記ホストコンピュータは動画再生検知機能を有し、この動画再生検知機能は前記URLを転送された売却希望者が当該URLを用いて動画を閲覧した回数をカウントし、前記再生履歴表示画面を介した不動産仲介業者の要求に応じて動画閲覧回数を当該不動産仲介業者のクライアントコンピュータに送信する構成とした。
【0028】
上記売却希望者には、将来的に不動産を売却する可能性のある不動産所有者も含まれ、またURLはQRコード(登録商標)に埋め込んで送信してもよく、更に動画の再生回数が0回の場合は、未再生として扱う。
【0029】
また複数の動画に対応するPDF画像を作成し、このPDF画像も動画の連結に対応して配信することも可能である。
【発明の効果】
【0030】
感染症の影響もあり、対面による不動産仲介業者と売却希望者との制限される現状において、本発明に係る動画配信システムはインターネットを利用して、売却希望者に当該売却物件に適合した不動産仲介業者が提供できるサービスを提示することができ、ビジネスチャンスが拡大する。
【0031】
不動産仲介業者の提供できるサービスを説明した動画の中から、売却物件と関連性の薄い動画については省略し、関連性のある動画を連結して1つにまとめて売却希望者に配信することができるので、無駄がなく、成約件数の向上が期待できる。
【0032】
動画の連結作業は動画編集の専門知識を持たない不動産仲介業者が行うのではなく、動画の編集及び配信機能を備えたホストコンピュータ側で行うため、不動産仲介業者に負担がかからない。
【0033】
ホストコンピュータ側(配信側)においても、複数の動画は予め一の同一のエンコードで且つ同一のコーデックを使用して作成しているため、再エンコードの必要がなく、ホストコンピュータが自動的に連結作業を行い、管理者が手作業で動画を連結する必要がない。
また、コンピュータが自動的に連結するため、不動産仲介業者からの要求に応じて極めて短時間のうちに連結し配信を行える。
【0034】
また、複数の動画を連結した1つの動画は容量が大きくなるが、ホストコンピュータ側は容量の大きな動画ファイルをメールに添付することなく、クラウドサーバーへアクセスする動画閲覧用のURLを不動産仲介業者にメールで通知するため、重たい動画ファイルをメールに添付することなく、快適に閲覧が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1】本発明に係る動画配信システムの全体構成図
図2】クライアントコンピュータのモニタに表示される動画選択の遷移画面
図3】クライアントコンピュータのモニタに表示される選択動画確認の遷移画面
図4】クライアントコンピュータのモニタに表示される動画連結の遷移画面
図5】動画再生回数を示す画面
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
図1に示すように、本発明に係る動画配信システムは、動画の編集・配信を行う管理者のホストコンピュータ1、このホストコンピュータ1とインターネット2を介して双方向通信可能な不動産仲介業者が使用するクライアントコンピュータ3から構成される。
【0037】
図示例では、ホストコンピュータ1をクラウドコンピュータ内に構築しているが。クラウドコンピュータには限らない。また、クライアントコンピュータ3には一般的なデスクトップ型のパーソナルコンピュータの他に、タブレット型、ノート型の他にスマートフォンも含まれる。
【0038】
ホストコンピュータ1にはCPUの他に少なくとも通信手段、記憶手段、動画編集機能を有するソフトウェア及び動画再生回数の検出機能が組み込まれている。
記憶手段には、売却希望者に対して不動産仲介業者が提供できるサービス及び不動産仲介業者の会社案内などに関するそれぞれの動画が同一のエンコードで且つ同一のコーデックを使用して作成され記憶されている。
【0039】
動画編集ソフトウェアは記憶手段に記憶されている複数の動画コンテンツのうち通信手段を介して不動産仲介業者から指定された動画コンテンツを指定された順番で連結する機能を有する。
【0040】
図2はクライアントコンピュータ3のモニタに表示される動画コンテンツの選択画面である。不動産仲介業者は売却希望者からホームページなどを通じてコンタクトがあった場合に、売却希望対象の不動産の特徴に応じて、全動画コンテンツの中から当該売却対象にあった動画コンテンツを選択してホストコンピュータ1に送信する。
デフォルト画面では全ての動画コンテンツにチェックが入っているため、不要と思われる動画コンテンツのチェックを外すことになる。
【0041】
不要と思われる動画コンテンツのチェックを外し、画面の下左側の「連結する動画コンテンツリストに移す」の窓をクリックすると、図3に示すようにチェックを入れた動画コンテンツが画面右側の「連結する動画コンテンツリスト」に移動する。
【0042】
移動した動画コンテンツの中に不要な動画コンテンツが入っている場合には、当該不要な動画コンテンツをクリックした後、画面下右側の「連結動画コンテンツから外す」を選択することで、不要な動画コンテンツは画面左側の元の位置に戻る。
【0043】
連結する動画コンテンツリストに挙げられた動画コンテンツに変更がない場合には、画面下中央の「選択を確定」ボタンをクリックする。すると、図4に示すように画面右側に連結する動画コンテンツリストのみが表示されるので、連結する場合には「動画を連結」ボタンをクリックし、修正したい場合には「選びなおす」ボタンをクリックする。
【0044】
「動画を連結」ボタンをクリックすると、その内容がクライアントコンピュータ3からホストコンピュータ1に送信され、ホストコンピュータ1に組み込まれた動画編集ソフトウェアによって、動画を連結する。連結した後は再エンコードを行い、動画の尺に合わせて別チャンネルでBGMを流すことも可能である。また、連結した動画の合計再生時間は自動計算されて画面に表示される。
【0045】
ホストコンピュータ1にて自動的に編集された連結動画は、クライアントコンピュータ3には送信せず、その代わり、連結動画を記憶しているクラウドサーバーへアクセスする動画閲覧用のURLをホストコンピュータ1からクライアントコンピュータ3に送信(メール)する。クライアントコンピュータ3は当該URLを売却希望者のコンピュータ(スマホ、タブレットなどのモニタを備えた通信端末を含む)に転送する。
【0046】
また、売却希望者ごとに売却対象となる不動産は異なる。そのため、連結する動画も内容及び順番が異なる。作成した連結動画ごとにURLをクライアントコンピュータ3に送信することで、異なる売却希望者A、Bにそれぞれ異なる連結動画を同時に表示することができる。
【0047】
予め、使用頻度が多くなると思われる動画の組み合わせをいくつか用意しておき、各組合せ毎にURLを埋め込んだQRコードを作成し、このQRコード(登録商標)をパンフレットや説明資料、或はチラシ広告などに印刷しておくと更に利用しやすい。
【0048】
図5は契約した不動産仲介業者に予め送信されている動画再生回数を示す画面であり、この動画再生回数を示す画面には、ホストコンピュータ1にて連結され配信された連結動画のNo.、ID、URL、ステータス、作成日、プレビュー、再生履歴及び削除の窓が形成されている。
【0049】
プレビューのマークをクリックすると、連結動画が再生され、不動産仲介業者において、依頼した連結動画の内容を確認できる。
【0050】
不動産仲介業者から転送されたURLを用いて売却希望者がインターネットを介して連結動画を再生すると、ホストコンピュータ1の動画再生検知機能がそれを検出する。そこで、不動産仲介業者が再生履歴のマークをクリックすると、ホストコンピュータ1からクライアントコンピュータ3に再生された日時が送信される。
【0051】
不動産仲介業者は当該動画再生履歴情報から、売却希望者が自社の連結動画を閲覧してくれたか否か、また何回閲覧したかを知ることができ、その後に電話やメールなどで売却希望者に連絡する際にどのようなアプローチをすべきかの有効な情報となる。
【符号の説明】
【0052】
1…ホストコンピュータ、2…インターネット、3…クライアントコンピュータ。

【要約】

【課題】 不動産の売却希望者に不動産仲介業者が示す動画を当該不動産仲介業者に配信するシステムを提供する。
【解決手段】
クライアントコンピュータ3のモニタ画面の「動画を連結」ボタンをクリックすると、その内容がホストコンピュータ1に送信され、ホストコンピュータ1に組み込まれた動画編集ソフトウェアによって、動画を連結する。連結した後は再エンコードを行う。また、連結動画は、クライアントコンピュータ3には送信せず、その代わり、連結動画を記憶しているクラウドサーバーへアクセスする動画閲覧用のURLをホストコンピュータ1からクライアントコンピュータ3に送信し、このURLを不動産仲介業者から売却希望者へ転送する。
【選択図】 図5
図1
図2
図3
図4
図5