(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-11
(45)【発行日】2022-07-20
(54)【発明の名称】航空機のパラメータのリアルタイム判定のためのシステム
(51)【国際特許分類】
G01G 19/07 20060101AFI20220712BHJP
B64F 1/36 20170101ALI20220712BHJP
G07B 15/00 20110101ALI20220712BHJP
【FI】
G01G19/07
B64F1/36
G07B15/00 J
(21)【出願番号】P 2019535418
(86)(22)【出願日】2017-08-07
(86)【国際出願番号】 AU2017050827
(87)【国際公開番号】W WO2018045413
(87)【国際公開日】2018-03-15
【審査請求日】2020-07-13
(32)【優先日】2016-09-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(73)【特許権者】
【識別番号】519085796
【氏名又は名称】ランウェイト プロプライエタリー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】ハートマン,ビル
【審査官】谷垣 圭二
(56)【参考文献】
【文献】欧州特許出願公開第00245030(EP,A2)
【文献】欧州特許出願公開第00153111(EP,A2)
【文献】特開平04-047489(JP,A)
【文献】特開2002-031566(JP,A)
【文献】特開2001-133314(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01G 19/02
G01G 19/03
G01G 19/07
B64F 1/36
G08G 5/00
G07B 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
航空機のリアルタイムパラメータを判定するためのシステムであって、
(a)少なくとも2つの感知装置であって、前記少なくとも2つの感知装置のそれぞ
れに複数の地中埋込センサを有する、感知装置と、
(b)少なくとも1つの処理装置であって、前記少なくとも1つの処理装置は、
(i)前記少なくとも2つの感知装置からのデータを受信することと、
(ii)前記データによって地上走行重量の存否を判定することと、
(iii)前記地上走行重量が存在する場合に、航空機の存否を判定することと、
(iv)航空機が存在する場合に、
(A)前記航空機の種類、
(B)前記航空機の重心、
(C)前記航空機の全備重量、及び
(D)前記航空機の最大離陸重量、を判定することと、
(v)前記重心、前記全備重量、及び前記最大離陸重量が所要の許容値の範囲以内
にあるかどうかを判定することと、
を実行するように構成される、処理装置と、
を備え、
前記リアルタイムパラメータは、航空機が航空機着陸場を使用するために支払うべき料金を判定するためのものである、
システム。
【請求項2】
前記重心、前記全備重量、及び前記最大離陸重量が所要の許容値の範囲以内にあることを示すデータを送信すること、を実行するように構成される、請求項
1に記載のシステム。
【請求項3】
前記地中埋込センサは、重量センサと存在センサとを有する、請求項
2に記載のシステム。
【請求項4】
前記感知装置のそれぞれは、航空機の識別を可能にするように構成されるイメージングセンサ、をさらに有する、請求項
1又は
2に記載のシステム。
【請求項5】
前記少なくとも2つの感知装置は、航空機の存在、航空機間隔、速度測定値、及び航空機種類を判定するために、一列に配置されている、請求項
1乃至
4のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項6】
少なくとも1つの天候判定ステーションをさらに有し、前記少なくとも1つの天候判定ステーションは、相対風の風速、風向、気温、舗装温度、相対湿度、舗装湿度、大気圧、熱指数、風速冷却、雲高計、横方向及び前後方向の気流、及び空気密度からなる群から選択される少なくとも1つの天候パラメータを取得するためのものである、請求項
1乃至
5のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項7】
航空機のリアルタイムパラメータを示すように構成された表示装置をさらに有する、請求項
1乃至
6のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項8】
前記少なくとも1つの処理装置は、周波数、速度取得、航空機の加速の判定、航空機の減速の判定、外部パラメータへの入力信号の補償、外部パラメータへの入力信号の調整、及び外部パラメータへの入力信号の線形化に基づいて、ループ検出、方向検出、速度検出、力検出タスクのうちの少なくとも1つを実行するように構成される、請求項
1乃至
7のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項9】
前記リアルタイムパラメータは、
(a)航空機のタイヤごとの重量、マス/力、
(b)すべてのボギーごと/車軸ごとの重量、マス/力、
(c)横方向のタイヤ/ボギー/車軸の累積重量、累積マス/力、
(d)前後方向のタイヤ/ボギー/車軸の累積重量、累積マス/力、
(e)すべてのタイヤ/ボギー/車軸の合計の累積重量、累積マス/力、
(f)横方向のタイヤ/ボギー/車軸の重量、マス/力の分布、
(g)前後方向のタイヤ/ボギー/車軸の重量、マス/力の分布、
(h)最大離陸重量、マス/力、
(i)前後方向の重心、
(j)横方向の重心、
(k)全体の重心、
(l)タイヤ検出、
(m)航空機速度、
(n)航空機の定速の検証、
(o)タイヤ膨張の不整、
(p)航空機に係る識別印、
(q)航空機の左右の積載バランス情報及び分布、
(r)航空機の前後の積載バランス情報及び分布、及び
(s)航空機の積載、バランス情報、及び分布、
からなる群から選択されるものである、請求項
1乃至
8のいずれか一項に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、航空機のパラメータのリアルタイム判定のためのシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
どの航空機も重量及びバランス制限及び要件の遵守が飛行の安全及び運航の効率のために重要である。最大重量制限を超える運航は、航空機の構造完全性及び性能に悪影響を及ぼす。さらに、許可された制限を超える重心(CG)を有する運航は、結果的に飛行操縦の難しさをもたらす。
【0003】
さらに、航空機の不適切又は不適正な積載は、上昇限度、操縦性、上昇率、速度、及び燃料効率に関しての航空機の効率を低下させる。機首が極めて重い状態で航空機に積載される場合、航空機を水平飛行に保つのに機尾に通常よりも高い力をかけることが必要とされるであろう。逆に、機尾が極めて重い状態で航空機に積載される場合、さらなる抗力が生じることになり、これはまた、対気速度を維持するのにさらなるエンジン出力を必要とし、その結果、さらなる燃料流量を必要とするであろう。
【0004】
しかしながら、一般に、航空機の年数が経つにつれて、例えば、古い塗料を除去せずに航空機を再塗装すること、洗浄/維持される航空機の部品への土/グリース/オイルの蓄積、機器の追加導入等に起因して、航空機の重量は工場出荷時の重量から増加する傾向がある。
【0005】
加えて、すべての飛行の積荷(燃料を含む)は、通常、積荷の重量及び位置に関して異なる。
【0006】
上記を勘案して、例えば、風速/風向、気温、湿度、露点等の周囲環境条件も航空機の飛行特徴に影響を及ぼすが、現時点では、周囲環境条件の評価は定量的に実行されないことも注目されるべきである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、離陸前及び着陸後に航空機のリアルタイムパラメータを判定することに関していくつかの短所があることは明らかである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
航空機のリアルタイムパラメータを判定するためのシステムであって、少なくとも2つの感知装置であって、少なくとも2つの感知装置のそれぞれに複数の地中埋込センサを有する、感知装置と、少なくとも2つの感知装置から受信したデータを処理するための少なくとも1つの処理装置とを備えるシステムが提供される。処理装置は、少なくとも2つの感知装置から受信した前記データに基づいて、航空機の前記リアルタイムパラメータを生成することが好ましい。少なくとも2つの感知装置の位置は、測定される航空機の種類によって判定されることが好ましい。
【0009】
好ましくは、地中埋込センサは、重量センサと存在センサとを有する。
【0010】
感知装置のそれぞれは、航空機の識別を可能にするように構成される、イメージングセンサをさらに有することが好ましい。
【0011】
少なくとも2つの感知装置は、好ましくは、航空機の存在、航空機間隔、速度測定値、及び航空機種類の判定を可能にするべく列をなして配置される。
【0012】
システムは、少なくとも1つの天候判定ステーションをさらに有することができ、少なくとも1つの天候判定ステーションは、例えば、相対風の風速、風向、気温、舗装温度、相対湿度、舗装湿度、大気圧、熱指数、風速冷却、雲高計、横方向及び前後方向の気流、空気密度等から選択される少なくとも1つの天候パラメータを取得するためのものである。
【0013】
システムは、航空機のリアルタイムパラメータを示すように構成された表示装置をさらに有してもよい。
【0014】
好ましくは、少なくとも1つの処理装置は、周波数、速度取得、航空機の加速の判定、航空機の減速の判定、外部パラメータへの入力信号の補償、外部パラメータへの入力信号の調整、外部パラメータへの入力信号の線形化等に基づいて、例えば、ループ検出、方向検出、速度検出、力検出等のタスクのうちの少なくとも1つを実行するように構成される。
【0015】
リアルタイムパラメータは、好ましくは、例えば、
(a)航空機のタイヤごとの重量、マス/力、
(b)すべてのボギーごと/車軸ごとの重量、マス/力、
(c)累積の横方向のタイヤ/ボギー/車軸の重量、マス/力、
(d)累積の前後方向のタイヤ/ボギー/車軸の重量、マス/力、
(e)すべてのタイヤ/ボギー/車軸の合計の累積の重量、マス/力、
(f)横方向のタイヤ/ボギー/車軸の重量、マス/力の分布、
(g)前後方向のタイヤ/ボギー/車軸の重量、マス/力の分布、
(h)最大離陸重量、マス/力、
(i)前後方向の重心、
(j)横方向の重心、
(k)全体の重心、
(l)タイヤ検出、
(m)航空機速度、
(n)航空機の定速の検証、
(o)タイヤ膨張の不整、
(p)航空機に係る識別印、
(q)航空機の左右の積載バランス情報及び分布、
(r)航空機の前後の積載バランス情報及び分布、及び
(s)航空機の積載、バランス情報、及び分布、
等の群から選択される。
【0016】
好ましくは、リアルタイムパラメータは、航空機が航空機着陸場を使用するために支払うべき料金を判定する。
【0017】
第2の態様において、航空機が航空機着陸場を使用するために支払うべき使用料を判定するための方法であって、航空機のリアルタイムパラメータを測定することと、航空機のリアルタイムパラメータに基づいて航空機の使用料を判定することとを含む方法が提供される。
【0018】
第3の態様において、航空機が航空機着陸場を使用するために支払うべき着陸料を判定するための方法であって、航空機のリアルタイムパラメータを測定することと、航空機が航空機着陸場に停留する停留時間に基づいて航空機の着陸料を判定することとを含み、停留時間は、航空機のリアルタイムパラメータを測定する時点から測定される、方法が提供される。
【0019】
本発明が十分に理解され、容易に実行に移され取得するように、本発明の特定の実施形態が限定ではない単なる例としてここで説明され、その説明は、添付の例示的な図面を参照してなされる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】
図1a乃至
図1fは、本発明のシステムの種々の実施形態を示す図である。
【
図2】本発明のシステムの感知装置の概略図である。
【
図3】本発明のシステムの水晶/石英/ピエゾ感知装置のプロセスフローを示す図である。
【
図4】本発明のシステムの力感知装置のプロセスフローを示す図である。
【
図5】本発明のシステムの動作のプロセスフローを示す図である。
【
図6】航空機記録の処理のプロセスフローを示す図である。
【
図7】
図7a乃至
図7bは、
図1aに描画されたシステムの包括的動作を描画するフローチャートである。
【
図8】
図8a乃至
図8bは、
図1bに描画されたシステムの包括的動作を描画するフローチャートである。
【
図9】
図9a乃至
図9bは、
図1cに描画されたシステムの包括的動作を描画するフローチャートである。
【
図10】
図1dに描画されたシステムの包括的動作を描画するフローチャートである。
【
図11】
図1e/
図1fに描画されたシステムの包括的動作を描画するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の実施形態は、航空機のリアルタイムパラメータを判定するためのシステムを提供する。航空機のリアルタイムパラメータの判定は、例えば、航空機動的全備重量計測クロスチェック/監視/警告システム、航空機トーリングシステム、航空機ライブ重量及びバランス監視/クロスチェック/警告システム、上記の任意の組み合わせ等を可能にする。システムは、恒久的に設置してもよく、又はポータブル型としてもよい。
【0022】
システムの種々の実施形態が
図1a乃至
図1fに示される。種々の実施形態は、例えば、航空機のフットプリントサイズ、航空機の重量、誘導路の表面タイプ、設置の財務的制約等に依存する。システムの種々の実施形態は、航空機の種々のパラメータを取得するために必要なセンサ/リーダを設けるための単一のプラットフォーム/プレーンの形態とすることができ、又は航空機の種々のパラメータを取得するために必要なセンサ/リーダを設けるための複数のプラットフォーム/プレーンの形態とすることができることを理解されたい。
【0023】
図1a乃至
図1fに描画された種々の実施形態において配備されるそれぞれのアイテムは、以下の通りである:
【0024】
アイテム15及び16:水晶/ピエゾ/石英センサのうちの少なくとも1つのステーション。
【0025】
アイテム17:リアルタイムの全備重量信号を生成する、水晶/ピエゾ/石英センサ及び力センサ。
【0026】
アイテム13:相対風の風速、風向、気温、舗装温度、相対湿度、舗装湿度、大気圧、熱指数、風速冷却、雲高計、横方向及び前後方向の気流、空気密度等としての外部因子又は影響因子からの15、16、17からの入力を補償/調整するための気象センサ。
【0027】
アイテム12:航空機の全体像及び登録情報、識別情報(ID)及び速度を取得するためのカメラ。
【0028】
アイテム14:航空機の存在、航空機間隔、速度測定値、及び航空機種類を確かめるのに用いられる誘導性、容量性、及び/又は圧力ループ。
【0029】
アイテム11:パイロット/関連するクルー/出発前の航空機に関する管制機関に航空機のリアルタイムパラメータ又は地上走行重量のソリューションインテリジェンスを表示するための発光ダイオード(LED)に基づくディスプレイスクリーン(モノクロ又はフルカラー)とすることができる視覚メッセージシステム(VMS)。VMSは、タブレット/ipad又は類似の装置及びさらにはオンボードのコンピュータ/システムとすることができる。代替的に、VMSは、航空機のコックピットから見ることができる建造物又は独立した構造体に取り付けられた大きい外部のスコアボード型のリモートディスプレイとすることができる。
【0030】
アイテム18:周波数、速度取得、加速又は減速及び関連する値を確かめる機能、外部パラメータへの入力信号の補償、調整、及び/又は線形化に基づくループ検出、方向検出、速度検出、力検出のための、ソフトウェアを備える、並びに、すべての一次信号を確かめるのに用いられるセンサ及びカメラインテリジェンス、データベース、及びインターネット/ウェブベースのインターフェースのための必要な電子装置及びコンポーネントを有する、水晶/石英/ピエゾ信号プロセッサ、電荷アンプ、中央処理装置、及び移動時重量計測又は動的重量計測ユニット。
【0031】
アイテム19:ループ検出、方向検出、速度検出、力検出、外部パラメータへの入力信号の補償、調整、及び/又は線形化のための、ソフトウェアを備える、並びに、すべての一次信号を確かめるのに用いられるセンサ及びカメラインテリジェンス、データベース、及びインターネット/ウェブベースのインターフェースのための必要な電子装置及びコンポーネントを有する、力信号プロセッサ、中央処理装置、及び移動時重量計測又は動的重量計測ユニット。
【0032】
アイテム20:リアルタイムの関連する条件下で最初に横方向の成分、次いで前後方向の成分、最後に全体の重心に関するリアルタイム重心(CG)を計算、演算、及び判定するための水晶/石英/ピエゾ系に関する重心ユニット。
【0033】
アイテム21:リアルタイムの関連する条件下で最初に横方向の成分、次いで前後方向の成分、最後に全体の重心に関するリアルタイム重心(CG)を計算、演算、及び判定するための力系に関する重心ユニット。
【0034】
アイテム22:各ステーション及び信号タイプ及びステーションタイプに関する及び/又はステーション周辺機器をサポートする必要なソフトウェアと、モニタ、キーボード、ドライブ、バックアップとしてのアクセサリ又は周辺機器、無線、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、モデム、又は同様のネットワーク又は通信インターフェースとしての相互接続性、又は接続性(衛星、TCP/IP、イーサネット(登録商標)、光ファイバ、RS232、RS422、RS485、NMEA、NMEA0183、SDI-12、Gill ASCII、ASCII、DOS、USB、直接コンピュータからコンピュータへ、又は任意の同様のデジタル、アナログ、又は類似のプロトコル)をサポートする関連するハードウェアを備え、1つ以上のメディアコンバータが用いられる、3つ以上のコンピュータで構成することができる、計算システム。計算システムは、すべてのデータ及び信号出力が正当であり、この情報に関する規制データベースで妥当性確認されること、及び航空機の離陸又はその後の着陸が安全になされることを確かめるための、さらに、問題がある場合に、以下のパラメータ:
・リアルタイムの最大離陸重量(MTOW)/全備重量/地上走行重量、
・重心、
・重量及びバランス、
・タイヤ圧の状態、
・体積/重量変換異常、
・タイヤごと膨張状態のシグナチャ、
・リアルタイムのタイヤごとの重量/マス/力及び分布、
・タイヤ接触面上に作用する重量/マス、及び/又は力、及びその分布、
・ボギー/車軸タイヤ接触面上に作用するリアルタイムのボギーごと/車軸ごとタイヤの力及び重量及び/又はマス及びその分布、
・横方向のタイヤ接触面上に作用するリアルタイムの横方向のタイヤの力、及び重量、及び/又はマス、及びその分布、
・前後方向のタイヤ接触面上に作用するリアルタイムの前後方向のタイヤの力、及び重量、及び/又はマス、及びその分布、
・リアルタイムのMTOW、
・航空機のリアルタイムの合計/総/着陸重量、
・航空機の重量/マス種類、
・航空機のリアルタイムの横方向/前後方向の重心、
・航空機のリアルタイムの全備重量重心(CG)/MTOW重心(リアルタイムの横方向のCGと前後方向のCGの組み合わせ)、
・燃料バランスの確認、
・関連する空港/整備動作、並びに重量及びバランスのログブックから得られる部分的に計算及び重量計測されたMTOWの妥当性の最終クロスチェックの提供。リアルタイムの全備重量(地上走行重量)=基本空虚重量(BEW)+運航アイテム重量+乗客+機内持ち込み手荷物重量+受託手荷物重量+荷物重量+予備燃料重量+トリップ燃料重量+タキシーアウト及び離陸燃料重量であることに留意されたい。
【0035】
アイテム23:認定されたパイロット、クライアント(空港、航空会社、及び/又は関連するオペレータ)、機関、規制団体、捜査機関、及び協会等のユーザによる使用のためのインターネット又はデータネットワーク。
【0036】
アイテム27:ローカル及びオフサイトバックアップリポジトリ。
【0037】
アイテム28:運航後の使用及びさらなる研究開発用。
【0038】
アイテム24:モバイル静的重量及びバランス装置又はユニット、そのデータは、航空機に関する以下のものを判定、及び/又は計算、及び/又は妥当性確認/検証、及び/又は取得するのに用いられる:
・航空機の運用限界、
・アーム(モーメントアーム)、
・バラスト、
・基本空虚重量(BEW)、
・荷物重量、
・重心(CG)、
・CG限界、
・CG範囲、
・受託手荷物重量、
・自重、
・自重CG、
・燃料搭載量、
・認可された自重、
・最大着陸重量(MLW)、
・最大ランプ重量、
・最大離陸重量(MTOW)
・最大重量、
・最大無燃料重量、
・最小燃料、
・モーメント、
・運航アイテム重量、
・乗客及び機内持ち込み手荷物重量、
・ペイロード、
・予備燃料重量、
・標準自重、
・離陸燃料重量、
・タキシーアウト燃料重量、
・トリム設定、
・トリップ燃料重量、
・有効積載量。
【0039】
アイテム25:水晶/石英/ピエゾセンサ、及び/又は信号調整装置又はユニット、及び/又は処理装置又はユニット、及び/又は電荷アンプ装置又はユニットの静的地上走行重量校正のために用いられるモバイル校正ユニット。
【0040】
アイテム26:力センサ、及び/又は力信号調整装置又はユニット、及び/又は処理装置又はユニットの静的地上走行重量校正のために用いられるモバイル校正ユニット。
【0041】
それぞれのアイテムは、前述したような様態で機能するように配備され、すべてのアイテムを所望の様態で動作するように取りまとめるタスクは、実質的な評価、及び研究を必然的に伴うことを理解されたい。それぞれのアイテムを取りまとめることは相乗効果につながり、個々のそれぞれのアイテムによって提供される機能よりも多くの機能をもたらすことに注目されたい。
【0042】
図2を参照すると、上記の実施形態のいずれかのシステムの複数の感知装置の概略図が示されている。この概略図は、感知装置のそれぞれのアイテムと、それぞれのアイテムの間のデータフローとの両方を示す。
図2には、舗装埋込センサ14、15、16、17、12から得られたデータを処理する校正ユニット25、26が示されており、これにより処理されたデータが信号調整器18、19に伝送される。信号調整器18、19用の電力供給源1は、無停電電源装置2に結合することにより電源3を提供することができる。気象センサ13からのデータがCGユニット20、21に伝送され、よって、データネットワーク23を介してさらに伝送する、ローカル/オフサイトバックアップリポジトリ27に伝送する、又はVMS11上に表示するための必要なデータが計算システム22により処理されることができる。
【0043】
タキシングの方向は、設置されたループの舗装埋込センサ14、15、16、17、12から受信した最初のトリガによって判定されることも理解されたい。これは、LHS、RHS、FORE、AFTデータに関する重量計測位置識別情報を確かめる及び割り当てるのに用いられる。このデータを用いて、航空機の簡潔なシグナチャレイアウト及び寸法レイアウト(例えば、モーメント及びアームに関する距離)を取得することが可能である。時間及び速度は、これの計算及び関連する重量及びバランス情報を適宜与えることに用いられる。
【0044】
図3乃至
図6を参照すると、特に、用いられるいくつかのセンサ及びセンサの構成/レイアウトに関して
図1a乃至
図1fに示されたシステムの実施形態に固有のプロセスが示されている。
【0045】
図3には、どのようにしてデータが視覚メッセージングシステム上に表示されるかを示すためのプロセスフローが示されている。最初に、航空機がセンサにより検出されるかどうかが判定される(3.1)。次いで、航空機が正確に検出されるかどうかの評価が実行される(3.2)。NOの場合、エラーが記録される(3.3)。YESの場合、地上走行重量が存在するかどうかの評価が実行される(3.31)。NOの場合、エラーが記録される(3.4)。地上走行重量が存在する場合、例えば、航空機速度、車軸/ボギー間の長さ、車軸/ボギーの間隔、車軸/ボギーの数、タイヤごとの地上走行重量、LHS、RHS、FORE、AFTの地上走行重量、横方向の、前後方向の、全体の重心、タイヤ膨張情報、時刻、日付、ID、イメージ等に関する測定が実行される(3.32)。
【0046】
その後、検出した航空機が本当に航空機であるのか又は何らかの他の車両/物体であるのかの評価がなされる(3.5)。NOの場合、プロセスを中止する(3.6)。YESの場合、測定値が処理され、比較される(3.7)。種々の目的で用いるためのその後の検索(3.10)のために、処理されたデータが記憶され(3.71)及び/又はネットワークを介して伝送される(3.72)。
【0047】
次いで、航空機が正確に検出されるかどうかの評価が実行される(3.8)。NOの場合、警報がトリガされ(3.82)、ネットワークに伝送される(3.83)。YESの場合、地上走行重量測定プロセスが終了し(3.81)、測定されたデータが視覚メッセージングシステム上に表示される(3.9)。NOの場合、エラーが記録される(8.12.1)。
【0048】
図4には、ステップ3.31及び3.4が省略されていること以外は
図3と同一のプロセスが示されている。
【0049】
図5には、
図3に示したプロセスに比べてより合理化されたプロセスが示されている。最初に、航空機がセンサにより検出される(4.1)。次いで、航空機が正確に検出されるかどうかの評価が実行される(4.2)。NOの場合、エラーが記録される(4.3)。YESの場合、例えば、航空機速度、車軸/ボギー間の長さ、車軸/ボギーの間隔、車軸/ボギーの数、タイヤごと、LHS、RHS、FORE、AFTの地上走行重量、横方向の、前後方向の、全体の重心、タイヤ膨張情報、時刻、日付、ID、イメージ等に関する測定が実行される(4.3)。
【0050】
その後、検出した航空機が本当に航空機であるのか又は何らかの他の車両/物体であるのかの評価がなされる(4.4)。NOの場合、プロセスを中止する(4.5)。YESの場合、測定値が処理され、記憶される(4.6)。その後、レポートを取得するべくデータが検索され(4.7)、測定されたデータが視覚メッセージングシステム上に表示される(4.8)。
【0051】
図7には、
図3に示したプロセスに比べて合理化された別のプロセスが示されている。最初に、航空機の測定値がセンサからダウンロードされ(5.1)、測定値は、その後、所要の規制からの情報と比較される(5.2)。比較結果が記憶及び伝送され(5.3)、次いで、データが許容限界内にあるかどうかを判定するべく評価がなされる(5.4)。NOの場合、否定通知が視覚メッセージングシステムに送信され(5.6)、記憶される(5.5)。YESの場合、肯定通知が視覚メッセージングシステムに送信される(5.6)。
【0052】
図7a乃至
図7bを参照すると、
図1aに描画されたシステムのプロセスフローが示されている。最初に、航空機がステーション1で検出されるかどうかが判定される(8.1)。次いで、航空機が正確に検出されるかどうかの評価が実行される(8.2)。NOの場合、エラーが記録される(8.3)。YESの場合、地上走行重量が存在するかどうかの評価が実行される(8.4)。NOの場合、エラーが記録される(8.4.1)。地上走行重量が存在する場合、例えば、航空機速度、車軸/ボギー間の長さ、車軸/ボギーの間隔、車軸/ボギーの数、タイヤごと、LHS、RHS、FORE、AFTの地上走行重量、横方向の、前後方向の、全体の重心、タイヤ膨張情報、時刻、日付、ID、イメージ等の測定がステーション1で実行される(8.5)。処理されたデータは、次いで、計算システムに出力される(8.8)。
【0053】
その後、検出した航空機が本当に航空機であるのか又は何らかの他の車両/物体であるのかの評価がなされる(8.6)。NOの場合、プロセスを中止する(8.7)。YESの場合、航空機が、その後、ステーション2で検出される(8.9)。次いで、航空機が正確に検出されるかどうかの評価が実行される(8.10)。NOの場合、エラーが記録される(8.11)。YESの場合、地上走行重量が存在するかどうかの評価が実行される(8.12)。NOの場合、エラーが記録される(8.12.1)。地上走行重量が存在する場合、例えば、航空機速度、車軸/ボギー間の長さ、車軸/ボギーの間隔、車軸/ボギーの数、タイヤごと、LHS、RHS、FORE、AFTの地上走行重量、横方向の、前後方向の、全体の重心、タイヤ膨張情報、時刻、日付、ID、イメージ等の測定がステーション2で実行される(8.13)。処理されたデータは、次いで、計算システムに出力される(8.16)。
【0054】
その後、検出した航空機が本当に航空機であるのか又は何らかの他の車両/物体であるのかの別の評価がなされる(8.14)。NOの場合、プロセスを中止する(8.17)。YESの場合、航空機が、その後、ステーション3で検出される(8.15)。次いで、航空機が正確に検出されるかどうかの評価が実行される(8.16)。NOの場合、エラーが記録される(8.17)。YESの場合、地上走行重量が存在するかどうかの評価が実行される(8.18)。NOの場合、エラーが記録される(8.18.1)。地上走行重量が存在する場合、例えば、航空機速度、車軸/ボギー間の長さ、車軸/ボギーの間隔、車軸/ボギーの数、タイヤごと、LHS、RHS、FORE、AFTの地上走行重量、横方向の、前後方向の、全体の重心、タイヤ膨張情報、時刻、日付、ID、イメージ等の測定がステーション3で実行される(8.19)。処理されたデータは、次いで、計算システムに出力される(8.21)。
【0055】
その後、検出した航空機が本当に航空機であるのか又は何らかの他の車両/物体であるのかのまた別の評価がなされる(8.20)。NOの場合、プロセスを中止する(8.21)。YESの場合、航空機が、その後、ステーション4で検出される(8.22)。次いで、航空機が正確に検出されるかどうかの評価が実行される(8.23)。NOの場合、エラーが記録される(8.24)。YESの場合、地上走行重量が存在するかどうかの評価が実行される(8.25)。NOの場合、エラーが記録される(8.25.1)。地上走行重量が存在する場合、例えば、航空機速度、車軸/ボギー間の長さ、車軸/ボギーの間隔、車軸/ボギーの数、タイヤごと、LHS、RHS、FORE、AFTの地上走行重量、横方向の、前後方向の、全体の重心、タイヤ膨張情報、時刻、日付、ID、イメージ等の測定がステーション4で実行される(8.26)。処理されたデータは、次いで、計算システムに出力される(8.27)。検出した航空機が本当に航空機であるのか又は何らかの他の車両/物体であるのかを判定するべく最終評価が実行される(8.28)。NOの場合、プロセスを中止する(8.29)。YESの場合、最終センサが評価の完了をトリガし(8.30)、通知が計算システムに提供される(8.31)。最終センサは、最後の地上走行重量ウェイト&バランス感知装置からの計算された距離に位置することになるループ及び/又はカメラ、又はこれらの組み合わせである。正確な距離は、3乃至15km/hの航空機横行速度(加速又は減速なし)範囲に基づいて設置するように計算及び構成されることになる。
【0056】
図8a乃至
図8bを参照すると、
図1bに描画されたシステムのプロセスフローが示されている。最初に、航空機がステーション1及び2で検出される(9.1)。同時に、ステーション1及び2は、それぞれ、航空機を評価し、航空機及び地上走行重量が存在する場合に検出する(9.2、9.3)。ステーション1がいずれも検出しない場合、エラーが記録され、プロセスを中止する(9.2.1)。ステーション2がいずれも検出しない場合、エラーが記録され、プロセスを中止する(9.3.1)。
【0057】
ステーション1及び2の両方が航空機及び地上走行重量の存在を検出する場合、例えば、航空機速度、車軸/ボギー間の長さ、車軸/ボギーの間隔、車軸/ボギーの数、タイヤごと、LHS、RHS、FORE、AFTの地上走行重量、横方向の、前後方向の、全体の重心、タイヤ膨張情報、時刻、日付、ID、イメージ等の測定が各それぞれのステーションで実行される(9.4、9.5)。各ステーションからの処理されたデータが、次いで、計算システムに出力される(9.6)。
【0058】
その後、検出した航空機が本当に航空機であるのか又は何らかの他の車両/物体であるのかの評価が各ステーションによってなされる(9.7、9.8)。NOの場合、プロセスを中止する(9.7.1、9.8.1)。YESの場合、航空機が、その後、ステーション3及び4で検出される(9.10)。同時に、ステーション3及び4は、それぞれ、航空機を評価し、航空機及び地上走行重量が存在する場合に検出する(9.11、9.12)。ステーション3がいずれも検出しない場合、エラーが記録され、プロセスを中止する(9.11.1)。ステーション4がいずれも検出しない場合、エラーが記録され、プロセスを中止する(9.12.1)。
【0059】
ステーション3及び4の両方が航空機及び地上走行重量の存在を検出する場合、例えば、航空機速度、車軸/ボギー間の長さ、車軸/ボギーの間隔、車軸/ボギーの数、タイヤごと、LHS、RHS、FORE、AFTの地上走行重量、横方向の、前後方向の、全体の重心、タイヤ膨張情報、時刻、日付、ID、イメージ等の測定が各それぞれのステーションで実行される(9.13、9.14)。各ステーションからの処理されたデータが、次いで、計算システムに出力される(9.16)。
【0060】
検出した航空機が本当に航空機であるのか又は何らかの他の車両/物体であるのかを判定するべく各ステーション3及び4で最終評価が実行される(9.17、9.18)。NOの場合、プロセスを中止する(9.21)。YESの場合、最終センサが評価の完了をトリガし(9.19)、通知が計算システムに提供される(9.20)。最終センサは、最後の地上走行重量ウェイト&バランス感知装置からの計算された距離に位置することになるループ及び/又はカメラ、又はこれらの組み合わせである。正確な距離は、3乃至15km/hの航空機横行速度(加速又は減速なし)範囲に基づいて設置するように計算及び構成されることになる。
【0061】
図9a乃至
図9bを参照すると、
図1cに描画されたシステムのプロセスフローが示されている。最初に、航空機がステーション1で最初に水晶センサ、続いて石英センサにより検出される(10.1)。水晶センサが、航空機を評価し、航空機及び地上走行重量が存在する場合に検出する(10.2)。水晶センサがいずれも検出しない場合、エラーが記録され、プロセスを中止する(10.3)。水晶センサが両方とも検出する場合、その後、石英センサが、航空機を評価し、航空機及び地上走行重量が存在する場合に検出する(10.4)。石英センサがいずれも検出しない場合、エラーが記録され、プロセスを中止する(10.4.1)。石英センサが両方とも検出する場合、例えば、航空機速度、車軸/ボギー間の長さ、車軸/ボギーの間隔、車軸/ボギーの数、タイヤごと、LHS、RHS、FORE、AFTの地上走行重量、横方向の、前後方向の、全体の重心、タイヤ膨張情報、時刻、日付、ID、イメージ等の測定がステーション1で実行される(10.5)。ステーション1からの処理されたデータが、次いで、計算システムに出力される(10.7)。
【0062】
その後、検出した航空機が本当に航空機であるか又は何らかの他の車両/物体であるかの評価がステーション1によってなされる(10.6)。NOの場合、プロセスを中止する(10.6.1)。YESの場合、航空機が、その後、力センサにより検出される(10.8)。力センサは、次いで、航空機を評価し、航空機及び地上走行重量が存在する場合に検出する(10.9)。NOの場合、プロセスを中止する(10.9.1)。YESの場合、航空機が、その後、ステーション2で検出される(10.11)。例えば、航空機速度、車軸/ボギー間の長さ、車軸/ボギーの間隔、車軸/ボギーの数、タイヤごと、LHS、RHS、FORE、AFTの地上走行重量、横方向の、前後方向の、全体の重心、タイヤ膨張情報、時刻、日付、ID、イメージ等の測定がステーション2で実行される。ステーション2からの処理されたデータが、次いで、計算システムに出力される(10.13)。
【0063】
検出した航空機が本当に航空機であるのか又は何らかの他の車両/物体であるのかを判定するべくステーション2で最終評価が実行される(10.12)。NOの場合、プロセスを中止する(10.12.1)。YESの場合、最終センサが評価の完了をトリガし(10.14)、通知が計算システムに提供される(10.15)。最終センサは、最後の地上走行重量ウェイト&バランス感知装置からの計算された距離に位置することになるループ及び/又はカメラ、又はこれらの組み合わせである。正確な距離は、3乃至15km/hの航空機横行速度(加速又は減速なし)範囲に基づいて設置するように計算及び構成されることになる。
【0064】
図10を参照すると、
図1dに描画されたシステムのプロセスフローが提供されている。最初に、航空機がステーション1及び2で検出される(11.1)。同時に、ステーション1及び2は、それぞれ、航空機を評価し、航空機及び地上走行重量が存在する場合に検出する(11.2、11.3)。ステーション1がいずれも検出しない場合、エラーが記録され、プロセスを中止する(11.2.1)。ステーション2がいずれも検出しない場合、エラーが記録され、プロセスを中止する(11.3.1)。
【0065】
ステーション1及び2の両方が航空機及び地上走行重量の存在を検出する場合、例えば、航空機速度、車軸/ボギー間の長さ、車軸/ボギーの間隔、車軸/ボギーの数、タイヤごと、LHS、RHS、FORE、AFTの地上走行重量、横方向の、前後方向の、全体の重心、タイヤ膨張情報、時刻、日付、ID、イメージ等の測定が各それぞれのステーションで実行される(11.4、11.5)。各ステーションからの処理されたデータが、次いで、計算システムに出力される(11.7)。
【0066】
その後、検出した航空機が本当に航空機であるのか又は何らかの他の車両/物体であるのかの評価が各ステーションによってなされる(11.8、11.9)。NOの場合、プロセスを中止する(11.8.1、11.9.1)。YESの場合、最終センサが評価の完了をトリガし(11.12)、通知が計算システムに提供される(11.13)。最終センサは、最後の地上走行重量ウェイト&バランス感知装置からの計算された距離に位置することになるループ及び/又はカメラ、又はこれらの組み合わせである。正確な距離は、3乃至15km/hの航空機横行速度(加速又は減速なし)範囲に基づいて設置するように計算及び構成されることになる。
【0067】
図11を参照すると、
図1e/fに描画されたシステムのプロセスフローが示されている。最初に、航空機がステーション1で検出されるかどうかが判定される(12.1)。次いで、航空機が正確に検出されるかどうか及び地上走行重量に関して評価が実行される(12.2)。NOの場合、エラーが記録される(12.2.1)。YESの場合、例えば、航空機速度、車軸/ボギー間の長さ、車軸/ボギーの間隔、車軸/ボギーの数、タイヤごと、LHS、RHS、FORE、AFTの地上走行重量、横方向の、前後方向の、全体の重心、タイヤ膨張情報、時刻、日付、ID、イメージ等の測定がステーション1で実行される(12.3)。処理されたデータは、次いで、計算システムに出力される(12.4)。
【0068】
その後、検出した航空機が本当に航空機であるのか又は何らかの他の車両/物体であるのかの評価がなされる(12.5)。NOの場合、プロセスを中止する(12.5.1)。YESの場合、最終センサが評価の完了をトリガし(12.6)、通知が計算システムに提供される(12.7)。最終センサは、最後の地上走行重量ウェイト&バランス感知装置からの計算された距離に位置することになるループ及び/又はカメラ、又はこれらの組み合わせである。正確な距離は、3乃至15km/hの航空機横行速度(加速又は減速なし)範囲に基づいて設置するように計算及び構成されることになる。
【0069】
上記の実施形態は、静止時の航空機を重量計測するときの0.05%の精度及び航空機を動的に(最高15km/hの速度)重量計測するときの0.5%の精度を可能にすることに注目されたい。これに関して、この精度は非常に望ましい。
【0070】
上記のシステムでは、センサの数量を増加させることにより、冗長性、完全性、並びに精度が向上することにも注目されたい。さらに、より多い数量のセンサはまた、動作要件を満たすためのバックアップセンサが存在することになるので故障発生時のダウンタイムを抑制し、事前にスケジュールされたタイムテーブルを用いて整備及び修理を可能にすることができる。
【0071】
上記のシステムは、実際の滑走路上にではなく誘導路/滑走路エプロンに設置されることも理解されたい。
【0072】
航空機が航空機着陸場を使用するために支払うべき使用料及び/又は着陸料を判定するための方法も提供される。着陸料は、航空機が航空機着陸場に停留する停留時間に依存することがある。該方法は、航空機のリアルタイムパラメータを測定することと、航空機のリアルタイムパラメータに基づいて航空機の使用料及び/又は着陸料を判定することと、を含む。
【0073】
リアルタイムパラメータは、例えば、1回限りの料金(カウントして支払う基準)に基づいて、定量的重量/積荷あたりのタリフに基づいて、地上走行重量計測システムを通過する定量的重量/積荷あたりの空港ごとの重量/積荷による指定された全体の平均タリフ、空港/航空会社機関と取り決められた任意の他の様態、都度払い、日払い、週払い、月払い、四半期払い、若しくは年払い、及び/又は航空機の重量と無関係の、各航空会社の毎日の支払う額等に基づいて、支払うべき使用料を計算することに用いることができる。
【0074】
リアルタイムパラメータは、例えば、1回限りの料金(入場ごと)、航空機が地上走行重量計測システムを通過する時点から計算される時間、及び/又は空港/航空会社機関等と取り決められた任意の他の様態等に基づいて、支払うべき着陸料を計算することに用いることができる。
【0075】
航空機のリアルタイムパラメータの測定は、上記のパラグラフで説明したシステム及び方法、又はさらには他のシステム及び方法を用いることができることを理解されたい。
【0076】
上記の説明では本発明の好ましい実施形態が説明されているが、本発明から逸脱することなく設計又は構成の詳細において多くの変形又は修正がなされ取得することが当業者には理解されるであろう。