(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-11
(45)【発行日】2022-07-20
(54)【発明の名称】メッセージングサーバの動作方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04L 51/04 20220101AFI20220712BHJP
【FI】
H04L51/04
(21)【出願番号】P 2020212588
(22)【出願日】2020-12-22
【審査請求日】2020-12-22
(31)【優先権主張番号】10-2020-0000661
(32)【優先日】2020-01-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】515291063
【氏名又は名称】株式会社カカオ
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】キム,ミョン ジュン
(72)【発明者】
【氏名】ハ,ミョン オ
(72)【発明者】
【氏名】リ,ジン ファン
(72)【発明者】
【氏名】リ,フン ジェ
(72)【発明者】
【氏名】キム,チュン ホ
(72)【発明者】
【氏名】キム,ソ ブン
(72)【発明者】
【氏名】パク,ユン ジュ
(72)【発明者】
【氏名】ヨ,ヨン ハ
【審査官】岩田 玲彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-045960(JP,A)
【文献】特表2007-533245(JP,A)
【文献】特開2015-167021(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 51/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
メッセージングサーバの動作方法であって、
メッセンジャーアプリケーションの第1チャットルームを介して送受信されるメッセージを管理するステップと、
前記メッセージングサーバを介してチャット機能を支援するサードパーティー(3rd party)アプリケーションの第2チャットルームを介して送受信されるメッセージを管理するステップと、
前記第2チャットルームに参加した前記サードパーティー
アプリケーションのユーザアカウントと連動された前記
メッセンジャーアプリケーションのユーザアカウントを識別するステップと、
前記
メッセンジャーアプリケーションの前記識別されたユーザアカウントに基づいて、前
記第2チャットルームを前記メッセンジャーアプリケーションに提供するステップと、
を含むメッセージングサーバの動作方法。
【請求項2】
前記提供するステップは、前記
メッセンジャーアプリケーションの前記識別されたユーザアカウントで前記第2チャットルームにアクセスするインタフェースを提供するステップを含む、請求項1に記載のメッセージングサーバの動作方法。
【請求項3】
前記インタフェースを提供するステップは、前記第1チャットルームにアクセスするインタフェースと前記第2チャットルームにアクセスするインタフェースを互いに異なるカテゴリーに提供するステップを含む、請求項2に記載のメッセージングサーバの動作方法。
【請求項4】
前記第1チャットルームにアクセスするインタフェースと前記第2チャットルームにアクセスするインタフェースを互いに同じカテゴリーに提供するステップをさらに含む、請求項2に記載のメッセージングサーバの動作方法。
【請求項5】
前記第2チャットルームに対応して、前記サードパーティー
アプリケーションのユーザアカウント及び前記
メッセンジャーアプリケーションの前記識別されたユーザアカウントをマッチングする参加者情報を格納するステップと、
前記第2チャットルームに対応して、前記サードパーティーアプリケーションのチャットルームタイプを指示するタイプ情報を格納するステップと、
前記第2チャットルームに対応して、前記サードパーティーアプリケーションの少なくとも1つの設定を含む設定情報を格納するステップと、
のうち少なくとも1つをさらに含む、請求項1に記載のメッセージングサーバの動作方法。
【請求項6】
前記第2チャットルームにアクセスする要求に反応して、前記要求を送信したアプリケーションのタイプを判断するステップと、
前記第2チャットルームに対応する参加者情報に基づいて、前記第2チャットルームを介して送受信されるメッセージの発信者情報を前記アプリケーションのタイプに適するように提供するステップと、
をさらに含む、請求項1に記載のメッセージングサーバの動作方法。
【請求項7】
前記第2チャットルームにアクセスする要求に反応して、前記要求を送信したアプリケーションのタイプを判断するステップと、
前記第2チャットルームに対応する設定情報に基づいて、前記第2チャットルームを前記アプリケーションのタイプに適するように提供するステップと、
をさらに含む、請求項1に記載のメッセージングサーバの動作方法。
【請求項8】
前記第2チャットルームを介して送受信されるメッセージは、
前記メッセージを送信したアプリケーションのタイプに対応するサービスのユーザアカウントと、
前記メッセージングサーバによって管理される前記第2チャットルームの識別子と、
を含む、請求項1に記載のメッセージングサーバの動作方法。
【請求項9】
前記
メッセンジャーアプリケーションで前記識別されたユーザアカウントと、予め決定された関係を有する他のユーザアカウントを前記サードパーティーアプリケーションに提供するステップと、
前記他のユーザアカウントを前記第2チャットルームに招待するメッセージを前記他のユーザアカウントのメッセンジャーアプリケーションに送信するステップと、
をさらに含む、請求項1に記載のメッセージングサーバの動作方法。
【請求項10】
前記他のユーザアカウントにより前記招待するメッセージが選択されることに反応して、前記他のユーザアカウントのメッセンジャーアプリケーションに前記第2チャットルームを提供するステップをさらに含む、請求項9に記載のメッセージングサーバの動作方法。
【請求項11】
ハードウェアと結合して請求項1に記載の方法を実行させるために媒体に格納されたコンピュータプログラム。
【請求項12】
メッセージングサーバであって、
メッセンジャーアプリケーションの第1チャットルームを介して送受信されるメッセージを管理し、
前記メッセージングサーバを介してチャット機能を支援するサードパーティー(3
rd party)アプリケーションの第2チャットルームを介して送受信されるメッセージを管理し、
前記第2チャットルームに参加した前記サードパーティー
アプリケーションのユーザアカウントと連動された
メッセンジャーアプリケーションのユーザアカウントを識別し、
前記
メッセンジャーアプリケーションの前記識別されたユーザアカウントに基づいて、前
記第2チャットルームを前記メッセンジャーアプリケーションに提供する少なくとも1つのプロセッサと、
を含むメッセージングサーバ。
【請求項13】
前記プロセッサは、前記
メッセンジャーアプリケーションの前記識別されたユーザアカウントで前記第2チャットルームにアクセスするインタフェースを提供する、請求項12に記載のメッセージングサーバ。
【請求項14】
前記プロセッサは、前記第1チャットルームにアクセスするインタフェースと前記第2チャットルームにアクセスするインタフェースを互いに異なるカテゴリーに提供する、請求項13に記載のメッセージングサーバ。
【請求項15】
前記プロセッサは、前記第1チャットルームにアクセスするインタフェースと前記第2チャットルームにアクセスするインタフェースを互いに同じカテゴリーに提供する、請求項13に記載のメッセージングサーバ。
【請求項16】
前記プロセッサは、
前記第2チャットルームに対応して、前記サードパーティー
アプリケーションのユーザアカウント及び前記
メッセンジャーアプリケーションの前記識別されたユーザアカウントをマッチングする参加者情報を格納し、
前記第2チャットルームに対応して、前記サードパーティーアプリケーションのチャットルームタイプを指示するタイプ情報を格納し、
前記第2チャットルームに対応して、前記サードパーティーアプリケーションの少なくとも1つの設定を含む設定情報を格納する、請求項12に記載のメッセージングサーバ。
【請求項17】
前記プロセッサは、
前記第2チャットルームにアクセスする要求に反応して、前記要求を送信したアプリケーションのタイプを判断し、
前記第2チャットルームに対応する参加者情報に基づいて、前記第2チャットルームを介して送受信されるメッセージの発信者情報を前記アプリケーションのタイプに適するように提供する、請求項13に記載のメッセージングサーバ。
【請求項18】
前記プロセッサは、
前記第2チャットルームにアクセスする要求に反応して、前記要求を送信したアプリケーションのタイプを判断し、
前記第2チャットルームに対応する設定情報に基づいて、前記第2チャットルームを前記アプリケーションのタイプに適するように提供する、請求項13に記載のメッセージングサーバ。
【請求項19】
前記プロセッサは、
前記
メッセンジャーアプリケーションで前記識別されたユーザアカウントと、予め決定された関係を有する他のユーザアカウントを前記サードパーティーアプリケーションに提供し、
前記他のユーザアカウントを前記第2チャットルームに招待するメッセージを前記他のユーザアカウントのメッセンジャーアプリケーションに送信する、請求項13に記載のメッセージングサーバ。
【請求項20】
前記プロセッサは、前記他のユーザアカウントにより前記招待するメッセージが選択されることに反応して、前記他のユーザアカウントのメッセンジャーアプリケーションに前記第2チャットルームを提供する、請求項
19に記載のメッセージングサーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
下記の実施形態は、メッセージングサーバの動作方法及び装置に関し、具体的に、サードパーティー(3rd party)アプリケーションにチャット機能を支援し、該当チャットルームをメッセンジャーアプリケーションで共有するメッセージングサーバの動作方法に関する。
【背景技術】
【0002】
メッセンジャーサービスは、ユーザ間のチャット形式で情報を伝達するサービスである。今日、インターネットなどの通信網の急激な発展に伴って、通信網を通じるメッセンジャーサービスが一般化されている。ユーザは、インターネットを用いて他のユーザといつどこでもメッセージを容易にやり取りすることができ、移動通信端末のモバイル環境において、メッセンジャーの使用が普遍化するにつれ、メッセンジャー機能を含むサービスも徐々に増えている。
【0003】
メッセンジャー機能を含むサービスの増加は、ユーザの様々な需要を満足できる長所があるが、メッセンジャー機能を含むサービス数の増加により、むしろ、メッセンジャーの相互コミュニケーション機能が弱化するという問題があった。例えば、ユーザは、チャットする相手や用途に応じて、複数のアプリケーションを交番に実行しなければならず、メッセンジャーに登録されている友人が複数のサービスに混在して存在する場合、ユーザは、友人に応じて異種のアプリケーションを駆動しなければならない不具合もあった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、サードパーティー(3rd party)アプリケーションにチャット機能を支援し、該当チャットルームをメッセンジャーアプリケーションで共有するメッセージングサーバの動作方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態に係るメッセージングサーバの動作方法は、メッセンジャーアプリケーションの第1チャットルームを介して送受信されるメッセージを管理するステップと、前記メッセージングサーバを介してチャット機能を支援するサードパーティー(3rd party)アプリケーションの第2チャットルームを介して送受信されるメッセージを管理するステップと、前記第2チャットルームに参加した前記サードパーティーサービスのユーザアカウントと連動された前記インスタントメッセージングサービスのユーザアカウントを識別するステップと、前記インスタントメッセージングサービスの前記識別されたユーザアカウントに基づいて、前記サードパーティーアプリケーションの前記第2チャットルームを前記メッセンジャーアプリケーションに提供するステップとを含む。
【0006】
前記提供するステップは、前記インスタントメッセージングサービスの前記識別されたユーザアカウントで前記第2チャットルームにアクセスするインタフェースを提供するステップを含むことができる。
【0007】
前記インタフェースを提供するステップは、前記第1チャットルームにアクセスするインタフェースと前記第2チャットルームにアクセスするインタフェースを互いに異なるカテゴリーに提供するステップを含むことができる。
【0008】
一実施形態係るメッセージングサーバの動作方法は、前記第1チャットルームにアクセスするインタフェースと前記第2チャットルームにアクセスするインタフェースを互いに同じカテゴリーに提供するステップをさらに含むことができる。
【0009】
一実施形態係るメッセージングサーバの動作方法は、前記第2チャットルームに対応して、前記サードパーティーサービスのユーザアカウント及び前記インスタントメッセージングサービスの前記識別されたユーザアカウントをマッチングする参加者情報を格納するステップと、前記第2チャットルームに対応して、前記サードパーティーアプリケーションのチャットルームタイプを指示するタイプ情報を格納するステップと、前記第2チャットルームに対応して、前記サードパーティーアプリケーションの少なくとも1つの設定を含む設定情報を格納するステップのうち少なくとも1つをさらに含むことができる。
【0010】
一実施形態係るメッセージングサーバの動作方法は、前記第2チャットルームにアクセスする要求に反応して、前記要求を送信したアプリケーションのタイプを判断するステップと、前記第2チャットルームに対応する参加者情報に基づいて、前記第2チャットルームを介して送受信されるメッセージの発信者情報を前記アプリケーションのタイプに適するように提供するステップとをさらに含むことができる。
【0011】
一実施形態係るメッセージングサーバの動作方法は、前記第2チャットルームにアクセスする要求に反応して、前記要求を送信したアプリケーションのタイプを判断するステップと、前記第2チャットルームに対応する設定情報に基づいて、前記第2チャットルームを前記アプリケーションのタイプに適するように提供するステップとをさらに含むことができる。
【0012】
前記第2チャットルームを介して送受信されるメッセージは、前記メッセージを送信したアプリケーションのタイプに対応するサービスのユーザアカウントと、前記メッセージングサーバによって管理される前記第2チャットルームの識別子とを含むことができる。
【0013】
前記インスタントメッセージングサービスで前記識別されたユーザアカウントと、予め決定された関係を有する他のユーザアカウントを前記サードパーティーアプリケーションに提供するステップと、前記他のユーザアカウントを前記第2チャットルームに招待するメッセージを前記他のユーザアカウントのメッセンジャーアプリケーションに送信するステップとをさらに含むことができる。
【0014】
一実施形態係るメッセージングサーバの動作方法は、前記他のユーザアカウントにより前記招待するメッセージが選択されることに反応して、前記他のユーザアカウントのメッセンジャーアプリケーションに前記第2チャットルームを提供するステップをさらに含むことができる。
【0015】
一実施形態係るメッセージングサーバは、メッセンジャーアプリケーションの第1チャットルームを介して送受信されるメッセージを管理し、前記メッセージングサーバを介してチャット機能を支援するサードパーティー(3rd party)アプリケーションの第2チャットルームを介して送受信されるメッセージを管理し、前記第2チャットルームに参加した前記サードパーティーサービスのユーザアカウントと連動された前記インスタントメッセージングサービスのユーザアカウントを識別し、前記インスタントメッセージングサービスの前記識別されたユーザアカウントに基づいて、前記サードパーティーアプリケーションの前記第2チャットルームを前記メッセンジャーアプリケーションに提供する少なくとも1つのプロセッサとを含む。
【0016】
前記プロセッサは、前記インスタントメッセージングサービスの前記識別されたユーザアカウントで前記第2チャットルームにアクセスするインタフェースを提供することができる。
【0017】
前記プロセッサは、前記第1チャットルームにアクセスするインタフェースと前記第2チャットルームにアクセスするインタフェースを互いに異なるカテゴリーに提供することができる。
【0018】
前記プロセッサは、前記第1チャットルームにアクセスするインタフェースと前記第2チャットルームにアクセスするインタフェースを互いに同じカテゴリーに提供することができる。
【0019】
前記プロセッサは、前記第2チャットルームに対応して、前記サードパーティーサービスのユーザアカウント及び前記インスタントメッセージングサービスの前記識別されたユーザアカウントをマッチングする参加者情報を格納し、前記第2チャットルームに対応して、前記サードパーティーアプリケーションのチャットルームタイプを指示するタイプ情報を格納し、前記第2チャットルームに対応して、前記サードパーティーアプリケーションの少なくとも1つの設定を含む設定情報を格納することができる。
【0020】
前記プロセッサは、前記第2チャットルームにアクセスする要求に反応して、前記要求を送信したアプリケーションのタイプを判断し、前記第2チャットルームに対応する参加者情報に基づいて、前記第2チャットルームを介して送受信されるメッセージの発信者情報を前記アプリケーションのタイプに適するように提供することができる。
【0021】
前記プロセッサは、前記第2チャットルームにアクセスする要求に反応して、前記要求を送信したアプリケーションのタイプを判断し、前記第2チャットルームに対応する設定情報に基づいて、前記第2チャットルームを前記アプリケーションのタイプに適するように提供することができる。
【0022】
前記プロセッサは、前記インスタントメッセージングサービスで前記識別されたユーザアカウントと、予め決定された関係を有する他のユーザアカウントを前記サードパーティーアプリケーションに提供し、前記他のユーザアカウントを前記第2チャットルームに招待するメッセージを前記他のユーザアカウントのメッセンジャーアプリケーションに送信することができる。
【0023】
前記プロセッサは、前記他のユーザアカウントにより前記招待するメッセージが選択されることに反応して、前記他のユーザアカウントのメッセンジャーアプリケーションに前記第2チャットルームを提供することができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によると、メッセージングサーバの動作方法及び装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】一実施形態に係るシステムの詳細構成を示すブロック図である。
【
図2】一実施形態に係るメッセージングサーバの動作方法を説明するための順序図である。
【
図3】一実施形態に係るインスタントメッセージングサービスのユーザアカウントと連動されたサードパーティーサービスのユーザアカウントを説明するための図である。
【
図4】一実施形態に係るインスタントメッセージングサービスのユーザアカウントとサードパーティーサービスのユーザアカウントを連動する方法を説明するための図である。
【
図5】一実施形態に係るインスタントメッセージングサービスの識別されたユーザアカウントで第2チャットルームにアクセスするインタフェースを提供する方法を説明するための図である。
【
図6A】一実施形態に係るサードパーティーアプリケーションのチャットルームをメッセンジャーアプリケーションに提供する具体的な例示を示す図である。
【
図6B】一実施形態に係るサードパーティーアプリケーションのチャットルームをメッセンジャーアプリケーションに提供する具体的な例示を示す図である。
【
図7】一実施形態に係るサードパーティーアプリケーションでのみ確認可能な機能を説明するための図である。
【
図8】一実施形態に係るインスタントメッセージングサービスで識別されたユーザアカウントと、予め決定された関係を有するインスタントメッセージングサービスの他のユーザアカウントを、サードパーティーアプリケーションを介して第2チャットルームに招待する方法を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
実施形態に対する特定な構造的又は機能的な説明は単なる例示のための目的として開示されたものとして、様々な形態に変更される。したがって、実施形態は特定な開示形態に限定されるものではなく、本明細書の範囲は技術的な思想に含まれる変更、均等物ないし代替物を含む。
【0027】
第1又は第2などの用語を複数の構成要素を説明するために用いることがあるが、このような用語は1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的としてのみ解釈されなければならない。例えば、第1構成要素は第2構成要素と命名することができ、同様に第2構成要素は第1構成要素にも命名することができる。
【0028】
また、実施形態の構成要素を説明することにおいて、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用することができる。これらの用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものにすぎず、その用語によって当該の構成要素の本質や順序などが限定されることはない。いずれかの構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」、又は「接続」されていると言及されたときには、その他の構成要素に直接的に連結されているか又は接続されているが、各構成要素との間にさらなる構成要素が「連結」、「結合」、又は「接続」され得るものと理解されなければならない。
【0029】
単数の表現は、文脈上、明白に異なる意味をもたない限り複数の表現を含む。本明細書において、「含む」又は「有する」等の用語は明細書上に記載した特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品又はこれらを組み合わせたものが存在することを示すものであって、1つ又はそれ以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部品、又はこれを組み合わせたものなどの存在又は付加の可能性を予め排除しないものとして理解しなければならない。
【0030】
異なるように定義さがれない限り、技術的であるか又は科学的な用語を含むここで用いる全ての用語は、本実施形態が属する技術分野で通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。一般的に用いられる予め定義された用語は、関連技術の文脈上で有する意味と一致する意味を有するものと解釈すべきであって、本明細書で明白に定義しない限り、理想的又は過度に形式的な意味として解釈されることはない。
【0031】
以下、実施形態を添付の図面を参照しながら詳説する。各図面に提示された同じ参照符号は同じ部材を示す。
【0032】
図1は、一実施形態に係るシステムの詳細構成を示すブロック図である。
【0033】
図1を参照すると、一実施形態に係るシステムは、インスタントメッセージングサービス(IMS)を提供するメッセージングサーバ120、メッセンジャーアプリケーションをインストールしてインスタントメッセージングサービスが提供される少なくとも1つの第1端末110、サードパーティー(3
rd party)サービスを提供するサードパーティーサーバ130、及びサードパーティーアプリケーションをインストールしてサードパーティーサービスが提供される少なくとも1つの第2端末140を含む。説明の便宜のために、第1端末110と第2端末140とを区分して示したが、メッセンジャーアプリケーションとサードパーティーアプリケーションが同じ端末にインストールされてもよい。
【0034】
メッセンジャーアプリケーションがインストールされた端末間におけるチャットメッセージのやり取りは、メッセージングサーバ120を介して行われる。ここで、メッセージのやり取りが行われるチャットルームを第1チャットルーム150といい、第1チャットルーム150で送受信されるメッセージはメッセンジャーアプリケーションに表示されてもよい。例えば、第1端末110のユーザは、メッセンジャーアプリケーションを介してメッセージングサーバ120に接続することで、インスタントメッセージングサービスを使用することができる。第1端末110は、メッセージングサーバ120と連動するメッセンジャーアプリケーションのインストール及び実行可能な全ての電子装置を意味する。第1端末110にインストールされたメッセンジャーアプリケーションは、画面の構成、データ入力、データ送受信、データ格納など、インスタントメッセージングサービスをユーザに提供するための一連の動作を行うことができる。
【0035】
メッセージングサーバ120は、インスタントメッセージングサービスを提供するサービスプラットホームの役割を行う。メッセージングサーバ120は、第1端末110、サードパーティーサーバ130、及び第2端末140とネットワーク(図示せず)を介して接続される。ここで、ネットワークは、インターネット、1つ以上のローカル領域ネットワーク(local area networks)、広域ネットワーク(wire area networks)、セルラネットワーク、モバイルネットワーク、その他に、異なる種類のネットワーク、又は、このようなネットワークの組み合わせを含む。
【0036】
メッセージングサーバ120は、メッセンジャーアプリケーションの第1チャットルーム150を介して送受信されるメッセージを管理する。第1端末110のユーザは、メッセンジャーアプリケーションを介してメッセージングサーバ120が提供するインスタントメッセージングサービスに加入し、インスタントメッセージサービスのユーザアカウントを生成する。メッセンジャーアプリケーションの第1チャットルーム150は、メッセンジャーアプリケーションで特定の関係(例えば、友人関係又は購読関係など)であるユーザアカウント間のメッセージが送受信されるチャットルームであってもよい。もちろん、第1チャットルーム150は、インスタントメッセージングサービスで支援する機能に応じて、特定の関係を結ぶ以前にも(例えば、公式ユーザアカウントで情報性メッセージを送信する場合など)メッセージの送受信が可能である。
【0037】
一実施形態に係るサードパーティーサービスは、インスタントメッセージングサービスと区別されるサービスであって、インスタントメッセージングサービスと連動可能なサービスを包括的に含む概念として理解される。一実施形態によれば、サードパーティーアプリケーションがインストールされた端末間におけるチャットメッセージのやり取りがメッセージサーバ120を介して行われる。このようなチャットメッセージのやり取りは、サードパーティーアプリケーションのインストールされた端末がメッセージングサーバ120と直接通信して行われてもよい。又は、このようなチャットメッセージのやり取りは、サードパーティーサーバ130を経由してメッセージサーバ120を介して行われてもよい。ここで、チャットメッセージのやり取りが行われるチャットルームを第2チャットルーム160といい、第2チャットルーム160で送受信されるメッセージをサードパーティーアプリケーションといいってもよい。以下で詳細に説明するが、一実施形態によれば、第2チャットルーム160は、サードパーティーアプリケーションのみならず、メッセンジャーアプリケーションでも接近又は参加できる。メッセンジャーアプリケーションは、第2チャットルーム160を第1チャットルーム150と区別してユーザに提供することができる。実施形態によって、第2チャットルーム160は、サードパーティーアプリケーションのみならず、メッセンジャーアプリケーションで生成されてもよい。
【0038】
サードパーティーサーバ130は、サードパーティーアプリケーションをインストールした第2端末140にサードパーティーサービスを提供することができる。第2端末140は、サードパーティーサービスが提供されるためのサードパーティーアプリケーションをインストール及び実行する。第2端末140にインストールされたサードパーティーアプリケーションは、サービス画面の構成、データ入力、データ送受信、データ格納など、サードパーティーサービスをユーザに提供するための一連の動作を行う。
【0039】
サードパーティーサーバ130は、メッセージングサーバ120からチャット機能が支援され得る。例えば、サードパーティーサービスで主に提供される機能以外に、補助的に業務用メッセンジャー、ゲームインアプリチャット、アプリ内のカウンセラー、リアルタイムイベント伝達などのためのチャット機能が求められる。ここで、サードパーティーサーバ130は、自体的にチャット機能を実現する代わりに、メッセージングサーバ120のAPIを用いてチャット機能が支援されてもよい。前述したように、第2端末140は、メッセージングサーバ120と直接通信したり、サードパーティーサーバ130を経由してメッセージングサーバ120と通信することで、サードパーティーサービスにおけるチャット機能が支援される。
【0040】
図示していないが、実施形態により、サードパーティーサービスは、サードパーティーサーバ130なしに、サードパーティーアプリケーション140だけで実現されてもよい。この場合においても、サードパーティーアプリケーション140は、メッセージングサーバ120のメッセージングAPIを用いてチャット機能が支援されることができる。
【0041】
メッセージングサーバ120は、サードパーティーアプリケーションの第2チャットルーム160を介して送受信されるメッセージを管理する。サードパーティーアプリケーションの第2チャットルーム160は、サードパーティーアプリケーションのユーザアカウント間のメッセージが送受信されるチャットルームであってもよい。
【0042】
チャット機能を含むサードパーティーサービスが増加するということは、ユーザの様々な需要を満足させる長所があるが、ユーザは、チャットする相手や用途に応じて、複数のアプリケーションを交番に行わなければならない煩わしさがある。これに、メッセージングサーバ120は、第2チャットルーム160をサードパーティーサービスだけでなく、インスタントメッセージングサービスを通じて提供する。メッセージングサーバ120は、サードパーティーサービスのユーザアカウントと連動されたインスタントメッセージングサービスユーザアカウントを識別し、インスタントメッセージングサービスで識別されたユーザアカウントを用いて、サードパーティーアプリケーションの第2チャットルーム160をメッセンジャーアプリケーションに提供する。
【0043】
これにより、ユーザは、メッセンジャーアプリケーションでサードパーティーアプリケーションの第2チャットルーム160を介して受信されるメッセージを受信することができる。さらに、ユーザは、メッセンジャーアプリケーションでサードパーティーアプリケーションの第2チャットルーム160にメッセージを送信してもよい。
【0044】
一実施形態によれば、各アプリケーションユーザユーザアカウントの接続及び設定(例えば、ユーザ設定又は管理者設定)に応じて第2チャットルーム160は、メッセンジャーアプリケーションにも表示される。ここで、メッセンジャーアプリケーションがインストールされた第1端末110のユーザは、メッセンジャーアプリケーションに表示された第2チャットルーム160を介して、サードパーティーアプリケーションがインストールされた第2端末140にメッセージを送信したり、第2端末140からメッセージを受信する。以下で詳説するが、第1チャットルーム150と第2チャットルーム160は、メッセンジャーアプリケーションで区分されて表示(例えば、別途のタブに分類して表示したり、チャットルームリストから区別して表示)されることができる。
【0045】
一実施形態によれば、サードパーティーサーバ130は、第2チャットルーム160に関する情報及び第2チャットルーム160で交換されたメッセージを別に格納してもよく、第2チャットルーム160の特定機能を制限したり活性化してもよい。
【0046】
図1において、説明の便宜上、1つのサードパーティーサービスのためのサードパーティーサーバ130及び第2端末140のみを示しているが、メッセージングサーバ120は、複数のサードパーティーサービスにチャット機能を提供することができる。
【0047】
以下で、サードパーティーサービスのユーザアカウントと連動されたインスタントメッセージングサービスユーザアカウントを識別し、サードパーティーアプリケーションのチャットルームをメッセンジャーアプリケーションに提供する方法を説明する。
【0048】
図2は、一実施形態に係るメッセージングサーバの動作方法を説明するための順序図である。
【0049】
図2を参照すると、ステップS210~S240は、
図1を参照して前述したメッセージングサーバ120によって行われる。メッセージングサーバ120は、1つ以上のハードウェアモジュール、1つ以上のソフトウェアモジュール、又は、これらの様々な組み合せによって実現される。また、
図2に示す動作は、示された順序及び方式に行われてもよいが、図示した実施形態の思想及び範囲を脱しないながら一部の動作の順序が変更されたり、一部の動作が省略されてもよい。
図2に示された複数の動作は、並列又は同時に行われてもよい。
【0050】
ステップS210において、メッセージングサーバ120は、メッセンジャーアプリケーションの第1チャットルームを介して送受信されるメッセージを管理する。ここで、第1チャットルームは、
図1を参照して前述した第1チャットルーム150である。第1チャットルームを介して送受信されるメッセージは、メッセージを送信したインスタントメッセージングサービスのユーザアカウント及びメッセージングサーバ120によって管理される第1チャットルームの識別子を含む。それぞれの第1チャットルームには、固有の識別子が割り当てられ、メッセージングサーバ120は、インスタントメッセージングサービスから受信したメッセージに含まれている第1チャットルームの識別子に基づいてメッセージを管理する。
【0051】
メッセージングサーバ120は、メッセンジャーアプリケーションに第1チャットルームのメッセージを提供することができる。一実施形態に係るメッセージは、テキスト及びイモティコンなどを中心にした情報的メッセージだけではなく、イメージ、映像などのようなコンテンツを含む。メッセージングサーバ120は、メッセンジャーアプリケーションの第1チャットルームにメッセージが新しく送受信されているか否かを検出する。メッセージングサーバ120は、メッセージと関連してインスタントメッセージングサービスのユーザが残した活動ログを管理する。
【0052】
ステップS220において、メッセージングサーバ120は、サードパーティーアプリケーションの第2チャットルームを介して送受信されるメッセージを管理する。ここで、第2チャットルームは、
図1を参照して前述した第2チャットルーム160である。メッセージングサーバ120は、直接又はサードパーティーサーバを経由して、サードパーティーアプリケーションに第2チャットルームのメッセージを提供することができる。
【0053】
メッセージングサーバ120は、各種のメッセージングAPI(Application Program Interface)を用いてサードパーティーサービスにチャット機能を支援する。例えば、サードパーティーサービスのチャットソリューションは、メッセージングAPI連動を介して構築されてもよい。サードパーティーアプリケーションは、直接又はサードパーティーサーバを経由してメッセージングサーバと通信することで、該当サードパーティーアプリケーションのチャットルームを通じるメッセージの送受信内訳が提供される。
【0054】
また、第2チャットルームの各種の設定情報は、メッセージングサーバによって提供されるメッセージングAPIを介して制御される。第2チャットルームの設定情報は、サードパーティーサーバやサードパーティーアプリケーションによって設定される。第2チャットルームの設定情報は、メッセージングサーバ120に格納されたり、サードパーティーサーバ130に別に格納されてもよい。第2チャットルームの設定情報は、チャット内容の保管周期、読済み処理の有無、参加前のチャット閲覧できるか否か、チャット修正できるか否か、匿名であるか否か、招待できるか否か、及び参加可能URLを支援できるか否かなどを含む。第2チャットルームの設定情報は、サードパーティーサービスの必要に応じて、組み合せされたり選択される。
【0055】
第2チャットルームのデータ(例えば、チャットの内容)は、メッセージングサーバ120から保管し、必要に応じて、メッセージングサーバ120からデータを受信して露出される。例えば、フェッチなどのメッセージングAPIを用いて、メッセージングサーバ120で以前チャットの内容をロードして示すことができる。そのため、マルチデバイスの支援及びクライアントの具現が簡単になり、チャットの内容削除及び/又は修正など、チャットソリューションに係わった対応が容易になる。
【0056】
ステップS230において、メッセージングサーバ120は、第2チャットルームに参加したサードパーティーサービスのユーザアカウントと連動されたインスタントメッセージングサービスのユーザアカウントを識別する。メッセージングサーバ120は、サードパーティーサービスのユーザアカウントと連動されたインスタントメッセージングサービスのユーザアカウントをマッチングする参加者情報を格納し、参加者情報に基づいてサードパーティーサービスのユーザアカウントと連動されたインスタントメッセージングサービスのユーザアカウントを識別することができる。
【0057】
より具体的に、サードパーティーアプリケーションの第2チャットルームを介して送受信されるメッセージの発信者情報は、メッセージを送信したサードパーティーサービスのユーザアカウントを含み、チャットルーム情報としてメッセージングサーバ120によって管理される第2チャットルームの識別子を含む。メッセージングサーバ120は、サードパーティーサービスのユーザアカウントとインスタントメッセージングサービスのユーザアカウントをマッチングし、格納したユーザアカウント情報に基づいて、第2チャットルームを介してメッセージを送受信したサードパーティーサービスのユーザアカウントと連動されたインスタントメッセージングサービスのユーザアカウントを識別することができる。
【0058】
ステップS240において、メッセージングサーバ120は、インスタントメッセージングサービスの識別されたユーザアカウントに基づいて、サードパーティーアプリケーションの第2チャットルームをメッセンジャーアプリケーションに提供する。そのため、メッセージングサーバ120は、第2チャットルームをサードパーティーサービスだけでなく、インスタントメッセージングサービスによって提供することができる。例えば、ユーザは、メッセンジャーアプリケーションでサードパーティーアプリケーションの第2チャットルームに接近(access)、参加(participate)、又は生成(generate)する。
【0059】
一実施形態によれば、メッセージングサーバ120は、サードパーティーアプリケーションの第2チャットルームが生成される場合、第2チャットルームに参加中であるユーザがインスタントメッセージングサービスのユーザアカウントを有するかを確認する。第2チャットルームに参加中であるユーザは、サードパーティーアプリケーションを介して、インスタントメッセージングサービスとのユーザアカウント連動を申し込むことができる。メッセージングサーバ120は、ユーザアカウントの連動申し込みに応じて、インスタントメッセージングサービスのユーザアカウントとサードパーティーサービスのユーザアカウントを連動して管理することができる。
【0060】
一実施形態によれば、第2チャットルームは、メッセンジャーアプリケーションで生成されてもよい。例えば、メッセンジャーアプリケーションで新しいチャットルームを生成するとき、ユーザから連動の対象となるサードパーティーアプリケーションが指定され得る。又は、期生成されたチャットルームに対応して、特定のサードパーティーアプリケーションとの連動要求が入力されてもよい。この場合、メッセージングサーバ120は、該当チャットルームに参加中であるユーザが連動の対象となるサードパーティーサービスのユーザアカウントを有するかを確認し、インスタントメッセージングサービスのユーザアカウントとサードパーティーサービスのユーザアカウントを連動して管理することができる。
【0061】
もし、インスタントメッセージングサービスのユーザアカウントIMS_Aと、サードパーティーサービスのユーザアカウントTHIRD_Aが連動されて格納された場合、メッセージングサーバは、ユーザの端末にインストールされたメッセンジャーアプリケーションでサードパーティーサービスのユーザアカウントTHIRD_Aが参加中であるチャットルームリストを提供することができる。そのため、ユーザは、サードパーティーアプリケーションを実行しなくても、メッセンジャーアプリケーションを介してサードパーティーサービスで行われるチャットに参加できる。
【0062】
ステップS230~S240によると、メッセージングサーバ120は、第2チャットルームに参加したサードパーティーサービスのユーザアカウントと連動されたインスタントメッセージングサービスのユーザアカウントを識別し、インスタントメッセージングサービスの識別されたユーザアカウントに基づいて、サードパーティーアプリケーションの第2チャットルームをインスタントメッセージングサービスを介して提供することができる。
【0063】
これにより、ユーザは、サードパーティーアプリケーションの第2チャットルームに送信又は受信したメッセージがリアルタイムにメッセンジャーアプリケーションへ提供されてもよく、反対に、メッセンジャーアプリケーションの第2チャットルームにメッセージを送信又は受信したメッセージがリアルタイムにサードパーティーアプリケーションへ提供されてもよい。
【0064】
一実施形態によれば、メッセージングサーバ120は、第2チャットルームに対応して、サードパーティーアプリケーションのチャットルームであるかを示すタイプ情報を格納してもよい。例えば、メッセージングサーバ120は、該当チャットルームが第2チャットルームであるかを示すタイプ情報を格納することができる。メッセージングサーバ120は、予め格納されたタイプ情報に基づいて、管理中であるチャットルームが第1チャットルームであるか、第2チャットルームであるかを識別する。
【0065】
また、メッセージングサーバ120は、第2チャットルームにアクセスする要求に反応して、要求を送信したアプリケーションのタイプを判断する。メッセージングサーバ120は、予め格納された参加者情報に基づいて、第2チャットルームを介して送受信されるメッセージの発信者情報をアプリケーションのタイプに適するよう提供することができる。
【0066】
発信者情報は、チャットルームで発信者の地位として表示される情報であって、各アプリケーションごとに異なってもよい。例えば、メッセンジャーアプリケーションの発信者情報は、プロフィール名、プロフィール写真、状態メッセージ、背景画面、及び背景音楽を含んでもよく、サードパーティーアプリケーションの発信者情報は、プロフィール名及びプロフィール写真のみを含んでもよい。アプリケーションごとに設定されたプロフィール名やプロフィール写真が同じであってもよく、異なってもよい。メッセージの発信者情報をアプリケーションのタイプに適するよう提供する具体的な例示については、次の
図6A~
図6Bを参照して説明する。
【0067】
図3は、一実施形態に係るインスタントメッセージングサービスのユーザアカウントと連動されたサードパーティーサービスのユーザアカウントを説明するための図である。
【0068】
図3を参照すると、一実施形態に係るインスタントメッセージングサービスのユーザアカウントは、サードパーティーサービスのユーザアカウントと連動される。インスタントメッセージングサービスのユーザアカウントと、サードパーティーサービスのユーザアカウントを連動する方法については、次の
図4を参照して詳しく説明する。
【0069】
本実施形態において、メッセージングサーバは、各ユーザ個人のインスタントメッセージングサービスのユーザアカウント及びサードパーティーサービスのユーザアカウントを連動してチャット機能を提供することができる。そのために、各ユーザ個人のインスタントメッセージングサービスのユーザアカウント及びサードパーティーサービスのユーザアカウントは、メッセージングサーバに予め登録されていてもよい。
【0070】
サードパーティーサービスのユーザは、サードパーティーサービスのユーザアカウントと連動された少なくとも1つのプロフィールを生成する。サードパーティーサービスのユーザアカウントのプロフィールは、インスタントメッセージングサービスのユーザアカウントのプロフィールと別途に存在する。
【0071】
複数のサードパーティーサービスが存在する場合、サードパーティーサービスのユーザアカウント及びプロフィールは、メッセージングAPIを介してそれぞれのサードパーティーサービスごとに制御される。この場合、同じサードパーティーサービスのユーザどうしはチャットできるが、互いに異なるサードパーティーサービスのユーザ間のチャットは制限されることがある。しかし、互いに異なるサードパーティーサービスのユーザでも、インスタントメッセージングサービスのユーザアカウントを利用した招待、生成などによりチャットルームにおけるチャットが可能である。
【0072】
図4は、一実施形態に係るインスタントメッセージングサービスのユーザアカウントと、サードパーティーサービスのユーザアカウントを連動する方法を説明するための図である。
【0073】
図4を参照すれば、サードパーティーサービスのユーザアカウントをインスタントメッセージングサービスのユーザアカウントと連動するためのインタフェースが提供される。例えば、図面410を参照すると、サードパーティーアプリケーションは、サードパーティーサービスのユーザアカウントをインスタントメッセージングサービスのユーザアカウントと連動を要求するためのインタフェースを提供することができる。
【0074】
図面420、430を参照すると、メッセンジャーアプリケーションは、連動を同意するためのインタフェースを提供してもよい。メッセージングサーバは、連動に同意するユーザ入力に反応して、サードパーティーサービスのユーザアカウントをインスタントメッセージングサービスのユーザアカウントと連動する。一実施形態は、メッセージングサーバは、互いに連動するサードパーティーサービスのユーザアカウントとインスタントメッセージングサービスのユーザアカウントをメッセージングサーバで管理するユーザアカウント情報として格納してもよい。又は、メッセージングサーバは、互いに連動するサードパーティーサービスのユーザアカウントとインスタントメッセージングサービスのユーザアカウントを該当のチャットルームの参加者情報として格納してもよい。
【0075】
図5は、一実施形態に係るインスタントメッセージングサービスの識別されたユーザアカウントで第2チャットルームにアクセスするインタフェースを提供する方法を説明するための図である。
【0076】
図5を参照すると、一実施形態に係るメッセージングサーバは、インスタントメッセージングサービスの識別されたユーザアカウントで第2チャットルームにアクセスするインタフェースを提供することができる。
【0077】
一実施形態に係るメッセージングサーバは、第1チャットルームにアクセスするインタフェースと、第2チャットルームにアクセスするインタフェースを互いに同じカテゴリーに提供する。例えば、図面510を参照すると、メッセンジャーアプリケーションは、第1チャットルーム(例えば、「AA」チャットルーム又は「BB」チャットルーム)にアクセスするインタフェースと、第2チャットルーム(例えば、「XX全会社の障害ルーム」チャットルーム)にアクセスするインタフェースを「チャット」タブで共に表示することができる。図示していないが、実施形態によって、チャットルームリストにおいて特定のチャットルームが第2チャットルームであることを指示する情報をさらに表示してもよい。例えば、第2チャットルームのプロフィール写真に視覚的な効果を付与して第1チャットルームと区別されるようにすることができる。又は、第2チャットルームのタイトルに追加的な情報を加えて、第1チャットルームと区別されるようにすることができる。
【0078】
他の実施形態に係るメッセージングサーバは、第1チャットルームにアクセスするインタフェースと、第2チャットルームにアクセスするインタフェースを互いに異なるカテゴリーに提供してもよい。例えば、図面520を参照すると、メッセンジャーアプリケーションは、第2チャットルームを「接続されたチャットルーム」に表示し、第1チャットルームを「チャットルーム」に表示することで、第1チャットルームと第2チャットルームをチャットリストにおいて互いに区分されるカテゴリーに表示することができる。又は、図面530を参照すると、メッセンジャーアプリケーションは、第1チャットルームと第2チャットルームを各チャットルームのタイプによる別途のタブとして表示してもよい。例えば、チャットタブとオープンチャットタブは、第1チャットルームのタイプに該当し、会社タブとファンクラブタブは、第2チャットルームのタイプに該当する。
【0079】
ここで、図面520、530に示されている方法は例示的な事項に過ぎず、この方法の他に、第1チャットルームにアクセスするインタフェースと第2チャットルームにアクセスするインタフェースを、互いに異なるカテゴリーに提供する様々な方法が適用される。
【0080】
図6A及び
図6Bは、一実施形態に係るサードパーティーアプリケーションのチャットルームをメッセンジャーアプリケーションに提供する具体的な例示を示す図である。
【0081】
図6Aを参照すると、図面610は、サードパーティーアプリケーション(例えば、カフェーアプリケーション)において、第2チャットルームにアクセスするインタフェースの一実施形態であり、図面620は、メッセンジャーアプリケーションにおいて、第2チャットルームにアクセスするインタフェースの一実施形態である。
【0082】
メッセージングサーバは、カフェーアプリケーションにチャット機能を支援し、カフェー管理者の連動要求などを介してカフェーアプリケーションの第2チャットルーム(例えば、カフェーアプリケーションの会員間のメッセージが送受信されるチャットルーム)をメッセンジャーアプリケーションにも提供できる。例えば、図面610のカフェーアプリケーションに提供されるDDカフェーの公式チャットルームがメッセンジャーアプリケーションと連動されている場合、図面620のメッセンジャーアプリケーションのDDカフェータブを介して該当チャットルームに接近することができる。連動後には、カフェーアプリケーションの該当チャットルームで送受信するメッセージをメッセンジャーアプリケーションの該当チャットルームで確認でき、さらに、メッセンジャーアプリケーションの該当チャットルームで送受信するメッセージをカフェーアプリケーションの該当チャットルームで確認することができる。
【0083】
また、メッセージングサーバは、第2チャットルームの各種の設定情報を制御するメッセージングAPIを提供する。一実施形態は、サードパーティーサービスのチャット機能に関する設定情報制御権限の付与された管理者(administrator)は、メッセージングAPIを介して第2チャットルームの各種の設定情報を制御することができる。
【0084】
メッセージングサーバは、第2チャットルームへのアクセス要求に反応して、要求を送信したアプリケーションのタイプを判断し、設定情報に基づいてアプリケーションのタイプに適するよう第2チャットルームを提供することができる。例えば、メッセージングサーバは、カフェーアプリケーションが第2チャットルームにアクセス要求を行う場合、カフェーサービスのプロフィールが表示される第2チャットルームを提供し、メッセンジャーアプリケーションが第2チャットルームへのアクセス要求する場合、インスタントメッセージングサービスのプロフィールが表示される第2チャットルームを提供することができる。
【0085】
図6Bを参照すると、図面630は、サードパーティーアプリケーション(例えば、TVアプリケーション)から提供される第2チャットルームインタフェースの一例示であり、図面640は、メッセンジャーアプリケーションから提供される第2チャットルームインタフェースの一例示である。
【0086】
TVアプリケーションに提供される第2チャットルームは、流れるチャット内容が格納されない1回限りのチャットルームに設定されてもよい。該当チャットルームは、1回限りのチャットルームであるため、チャットログを格納しなくてもよい。
【0087】
図示していないが、サードパーティーアプリケーションは、タクシーアプリケーションであってもよい。この場合、クライアントは、タクシーアプリケーションでタクシー運転者が送信したメッセージを、クライアント自身のメッセンジャーアプリケーションにおいて確認することができる。メッセンジャーアプリケーションに提供される第2チャットルームは、あらかじめ設定された条件に応じて(例えば、タクシー利用を終了した後一定期間の後)自動でロック又は除去されるように設定されてもよい。また、予め使用したタクシーアプリケーションで複数のタクシー運転者が参加中であるグループチャットルームをメッセンジャーアプリケーションに連動させてもよい。
【0088】
前述したサードパーティーアプリケーションは、単に、技術的な概念による実施形態を説明するための目的として例示されたものであり、実施形態は、様々な形態に実施されることができ、本明細書に説明された実施形態に限定されることはない。
【0089】
図7は、一実施形態に係るサードパーティーアプリケーションでのみ確認可能な機能を説明するための図である。
【0090】
図7を参照すると、一実施形態に係るサードパーティーサービスに特化した機能は、メッセンジャーアプリケーションにおいて制限される。例えば、サードパーティーサービスがSNSサービスである場合、メッセンジャーアプリケーションの第2チャットルーム710では、掲示板に「コメント」を書き込む機能、又は「いいね」ボタンをクリックする機能が提供されず、該当機能のためにサードパーティーアプリケーションに接続させるインタフェースのみを提供してもよい。該当インタフェースを選択する場合、サードパーティーアプリケーションがランチングされながら、掲示板720が表示される。
【0091】
もちろん、実施形態によっては、サードパーティーサービスに特化した機能がチャットウィンドーインタフェースに合わせて変形された形で第2チャットルームに提供されてもよい。例えば、「コメント」のための吹き出し、又は「いいね」のための吹き出しが別に設計され、第2チャットルームを介して提供され得る。
【0092】
図8は、一実施形態に係るインスタントメッセージングサービスで識別されたユーザアカウントと、予め決定された関係を有するインスタントメッセージングサービスの他のユーザアカウントを、サードパーティーアプリケーションを介して第2チャットルームに招待する方法を説明するための図である。
【0093】
図8を参照すると、サードパーティーアプリケーションは、サードパーティーサービスに加入しないユーザを招待するインタフェース810を提供する。サードパーティーアプリケーションは、インタフェース810に含まれた招待進行アイコン(例えば、「Continue」アイコン)を選択する入力に反応して、該当サードパーティーサービスのユーザアカウント(例えば、ユーザAのサードパーティーアカウント)に連動されているインスタントメッセージングサービスのユーザアカウント(例えば、ユーザAのインスタントメッセージングアカウント)と、予め決定された関係を有するインスタントメッセージングサービスの他のユーザアカウント(例えば、ユーザBのインスタントメッセージングアカウント)を表示するインタフェース820を提供する。メッセージングサーバは、招待しようとする1つ以上のユーザアカウントを選択する入力に反応して、選択されたユーザアカウントを第2チャットルームに招待するメッセージを選択されたユーザアカウントのメッセンジャーアプリケーションに送信することができる。このように、ユーザの招待要求は、サードパーティーアプリケーションで発生し、招待要求を含むメッセージは、招待対象者のメッセンジャーアプリケーションに伝達することができる。
【0094】
さらに、メッセージングサーバは、招待されたユーザアカウントにより招待が受諾されることに反応して、サードパーティーアプリケーションの第2チャットルームにアクセスするインタフェースを提供することができる。例えば、招待対象者のメッセンジャーアプリケーションは、ウェブビューなどを介してサードパーティーサービスの簡単加入、又は同意処理のためのインタフェース、又は該当サードパーティーアプリケーションのインストールを誘導するインタフェースなどをメッセージングサーバから受信し、招待対象者に提供することができる。
【0095】
以上述した実施形態は、、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、又はハードウェア構成要素及びソフトウェア構成要素の組み合せで具現される。例えば、本実施形態で説明した装置及び構成要素は、例えば、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor)、マイクロコンピュータ、FPA(field programmable array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサー、又は命令(instruction)を実行して応答する異なる装置のように、1つ以上の汎用コンピュータ又は特殊目的コンピュータを用いて具現される。
【0096】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、又はそのうちの一つ以上の組合せを含み、希望の通りに動作するよう処理装置を構成したり、独立的又は結合的に処理装置を命令することができる。ソフトウェア及び/又はデータは、処理装置によって解釈されたり処理装置に命令又はデータを提供するために、いずれかの類型の機械、構成要素、物理的装置、仮想装置、コンピュータ格納媒体又は装置、又は送信される信号波に永久的又は一時的に具体化することができる。ソフトウェアはネットワークに連結されたコンピュータシステム上に分散され、分散した方法で格納されたり実行され得る。ソフトウェア及びデータは一つ以上のコンピュータで読出し可能な記録媒体に格納され得る。
【0097】
本実施形態による方法は、様々なコンピュータ手段を介して実施されるプログラム命令の形態で具現され、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録される。記録媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独又は組み合せて含む。記録媒体及びプログラム命令は、本発明の目的のために特別に設計して構成されたものでもよく、コンピュータソフトウェア分野の技術を有する当業者にとって公知のものであり使用可能なものであってもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体の例として、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク及び磁気テープのような磁気媒体、CD-ROM、DVDのような光記録媒体、フロプティカルディスクのような磁気-光媒体、及びROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を保存して実行するように特別に構成されたハードウェア装置を含む。プログラム命令の例としては、コンパイラによって生成されるような機械語コードだけでなく、インタプリタなどを用いてコンピュータによって実行される高級言語コードを含む。ハードウェア装置は、本発明に示す動作を実行するために1つ以上のソフトウェアモジュールとして作動するように構成してもよく、その逆も同様である。
【0098】
上述したように実施形態をたとえ限定された図面によって説明したが、当技術分野で通常の知識を有する者であれば、上記の説明に基づいて様々な技術的な修正及び変形を適用することができる。例えば、説明された技術が説明された方法と異なる順で実行されるし、及び/又は説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が説明された方法と異なる形態で結合又は組み合わせられてもよいし、他の構成要素又は均等物によって置き換え又は置換されたとしても適切な結果を達成することができる。
【0099】
したがって、本発明の範囲は、開示された実施形態に限定されて定められるものではなく、特許請求の範囲及び特許請求の範囲と均等なものなどによって定められるものである。