(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-11
(45)【発行日】2022-07-20
(54)【発明の名称】動的インプラント用のスライドブレードの取り付けと固定のためのガイド装置
(51)【国際特許分類】
A61B 17/70 20060101AFI20220712BHJP
A61B 17/80 20060101ALI20220712BHJP
【FI】
A61B17/70
A61B17/80
(21)【出願番号】P 2020522338
(86)(22)【出願日】2017-10-24
(86)【国際出願番号】 BR2017000128
(87)【国際公開番号】W WO2019079863
(87)【国際公開日】2019-05-02
【審査請求日】2020-10-07
(73)【特許権者】
【識別番号】520133042
【氏名又は名称】パウロ タデウ マイア カヴァリ
【氏名又は名称原語表記】PAULO TADEU MAIA CAVALI
(74)【代理人】
【識別番号】110001302
【氏名又は名称】特許業務法人北青山インターナショナル
(72)【発明者】
【氏名】パウロ タデウ マイア カヴァリ
【審査官】宮下 浩次
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2010/0211105(US,A1)
【文献】特表2015-519972(JP,A)
【文献】特表2010-503498(JP,A)
【文献】特表2008-541862(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 17/70
A61B 17/80
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
姿勢矯正および/または脊椎治療用の可撓性ブレード(4)を固定するためのガイド装置(1)であって、
重なり合うブレード(4)によって互いに長手方向にスライド可能な可撓性ブレードのセット(3)が形成される、可撓性ブレード(4)と、
ブーメランの形状の単一部品を具え2つの貫通穴(19)と(20)を具えた二重中間コネクタ(5)であって、前記二重中間コネクタ(5)の側面のうち、一方の貫通穴(19)の側面には、他方の貫通穴(20)の側面よりも高い壁(21)が形成された、二重中間コネクタ(5)と、
二重中間コネクタ(5)を受容するプラットフォーム(13)及び(14)
と、
前記一方の貫通穴(19)に結合され円筒ロッド(23)から成る多軸ねじロッド(6)であって、前記円筒ロッド(23)の下端に、ねじ領域(25)が前にある球体(24)がある、多軸ねじロッド(6)と、
前記他方の貫通穴(20)の片側に受容される椎弓根ねじ(7)と、
前記他方の貫通穴(20)のもう一方の側に受容される固定ねじ(26)と、
を具えており、
前記固定ねじ(26)は、
前記固定ねじ(26)を前記他方の貫通穴(20)に設けられた内部フランジ(8)に固定するため、前記椎弓根ねじ(7)の頭部の同心穴(27)にねじ込まれ、前記内部フランジ(8)は、前記椎弓根ねじ(7)の角度を調整する役割を果たすことで、複数の二重中間コネクタ(5)が提供され、その内部フランジ角度(8)は、二重中間コネクタ(5)が
前記可撓性ブレードのセット(3)内で占めるさまざまな位置によって異なることを特徴とする装置。
【請求項2】
請求項1に記載の装置において、
前記椎弓根ねじ(7)が骨表面の外側にあり、前記二重中間コネクタ(5)を固定する小さな固定ねじ(26)を受容する中央穴(27)を有しており、前記二重中間コネクタ(5)が、前記椎弓根ねじ(7)の頭部に適合することを特徴とする装置。
【請求項3】
請求項1に記載の装置において、前記プラットフォーム(13)および(14)が、
セグメントの椎骨構造を無傷に保つ2又はそれ以上の可撓性ブレード(4)
を統合することを特徴とする装置。
【請求項4】
請求項1に記載の装置において、
前記二重中間コネクタ(5)はブーメランの形状をしており、2つの側があり、その片側に椎弓根ねじ(7)の
ための取付部があり、他方の側に前記プラットフォーム(13)及び(14)に取り付けられる多軸ねじロッド(6)を有することを特徴とする装置。
【請求項5】
請求項1に記載の装置において、前記可撓性ブレード(4)が、それらの長さ方向に
延びる開口部(9)を有することを特徴とする装置。
【請求項6】
請求項1に記載の装置において、
前記ブレードの前記プラットフォーム(13)及び(14)の片側が前記可撓性ブレードのセット(3)が通過してスライドする箱の形状であり、当該片側には、前記可撓性ブレードのセット(3)がスライドするレール(18)があるのに対し、前記プラットフォーム(13)及び(14)の他方の側に前記二重中間コネクタ(5)に取り付けるための穴(16)を有することを特徴とする装置。
【請求項7】
請求項1に記載の装置において、
2又はそれ以上の
前記可撓性ブレード(4)のセット
(3)が前記プラットフォーム(14)内でスライドすることを特徴とする装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
脊椎変形および不安定性を選択的に安定化および矯正するための、可撓性のスライド式および動的ブレードを固定するためのガイド装置である本発明の特許は、医学分野、より具体的には骨又は関節の治療のための外科用物品、及びそれらに特に適合したデバイスの分野に関する。
【0002】
本出願は、骨折、脊椎奇形、変性疾患、脊髄腫瘍、その他の典型的な問題のケースにおいて脊椎のリハビリテーションを支援する一方で、患者がリハビリ中により快適にまたは明確な能力で支援された脊椎の可動性を維持できるようにすることを目的として開発された。
【0003】
したがって、これは、可撓性ブレード上の固定点を変位させることに加えて、様々な角度で、椎骨上に前記ブレードを固定する椎弓根ねじの配置を可能にする可撓性ブレードおよび構成要素を固定するためのガイド装置である。このようにして、埋め込み後であっても、脊椎の固定点を変更する必要なく、ブレードの固定点を移動させることができる。
【背景技術】
【0004】
最先端の技術
他の典型的な問題の中でも、骨折、椎骨変形、変性疾患、脊髄腫瘍の場合に脊椎のリハビリテーションを支援する、最新技術で既知のインプラントは、基本的に、変形の矯正後、脊椎が剛体ロッドの事前のモデリングと配置に従って整列したままになるような方法で、椎弓根ねじによってしっかりと各椎骨または椎骨のセットに固定されたロッドを含んでいる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
最先端技術の懸念事項
従来のインプラントの欠点は、手術された脊椎のセグメントがその可動性と自然な可撓性を失う可能性があり、これにより患者の胴体の動きが制限され、この可動性の低下の結果として、中長期的に、椎間板と椎間関節の変性を受ける固定部に隣接する椎骨セグメントが、早期の変形性関節症、脊椎痛、および大きな不快感を引き起こすことである。
【0006】
従来の脊椎インプラント処置の別の重要な欠点は、未熟な(発達中の)患者の脊椎における成長および脊椎発達の喪失に関する。
【0007】
システムによってブロックされない平面内の脊椎の動きを可能にし、未成熟脊椎(成長中)の成長を可能にすることに加えて、この可撓性インプラントの新しいシステムは、脊椎内靭帯、棘上靭帯、黄色靭帯、棘突起、関節などの脊椎の解剖学的構造を破壊または除去することなく脊椎に適用でき、すなわち、これらのインプラントは埋め込まれて無傷の手術部位の椎骨構造を維持する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
発明の概要
これらの問題を解決するために、この分野の経験を有する者である本発明者は、脊椎の変形と不安定性を選択的に安定化および矯正するための物である「動的インプラント用のスライドブレードの取り付けと固定のためのガイド装置」を作製および開発した。
【0009】
この革新性は、可撓性ブレード用の固定ヘッドのセットを含むプロジェクトによって理解される。
【0010】
上記の可撓性ブレードのセットは、必要に応じて後退または伸長するために、互いにスライドする2つの重なり合うブレードから成る。
【0011】
上記のブレードのセットは、端部にそれらの伸長に沿って配置され、それぞれの椎骨の特定の点に埋め込まれる、ブレードを固定するためのガイド装置を備えた複数の椎弓根ねじによって、患者の脊椎に固定される。
【0012】
革新的技術とは、ブレードアセンブリを脊椎に固定するシステムのことであり、スライドサポートに取り付けられたダブルベアリングで構成されるヘッドを備えており、これにより、可撓性ブレードの固定点を変位することに加えて、様々な角度で椎弓根ねじを配置し得る。このようにして、埋め込み後であっても、脊椎の固定点を変更する必要なしにブレード上の固定点を移動させることが可能である。
【0013】
新たな可撓性インプラント技術を実行するために、本革新は、4つの部品またはタイプの埋め込み可能な構成要素を含むプロジェクトとして理解される。
【0014】
第一部:椎弓根ねじ。
【0015】
椎弓根ねじによる椎骨へのインプラントの固定(固着)は、頭部が骨表面からわずか3または4ミリメートル離れていることと、椎弓根ねじの頭部に嵌る二重中間コネクタを固定する小さいねじを受容する中央穴を有することを特徴とする。
【0016】
第二部:二重中間コネクタ。
【0017】
この二重中間コネクタは、ブーメラン形状であり、2つの側を有する。一方の側には椎弓根ねじ用のソケットがあり、他方の側にはブレードのプラットフォームに取り付けられる多軸ねじロッドを有する。
【0018】
第三部:ブレードのプラットフォーム。
【0019】
ブレードのプラットフォームは、一組の可撓性のスライド式ブレードが通過するレールを有する。これらのプラットフォームには2つの側がある。可撓性ブレードのセットが通過してスライドする一方のボックス型の側と、二重中間コネクタとの固定用の穴があるもう一方の側である。
【0020】
各椎骨について、各椎弓根に固定されたブレードの2つのプラットフォーム、すなわち、同じ椎骨の右椎弓根に接続された一方のプラットフォームと左椎弓根に接続された別のプラットフォームが提供される。
【0021】
したがって、右側で操作されるセグメントは、プラットフォームに一組の可撓性スライドブレードを与え、左側では、別のセットのブレードが左側の椎弓根に接続されたプラットフォームを通過する。
【0022】
組み立てられたシステムの両側に、操作される脊椎のセグメントに応じて、各端の端部プラットフォームと複数のスライドプラットフォームがある。
【0023】
第四部:スライディングブレード。
【0024】
これらのインプラントは、2つ以上の柔軟なブレードのセットであり、それらの間でプラットフォーム内をスライドする。
【0025】
このようなブレードのセットは、操作される脊椎の両側、すなわち、棘突起に隣接して左右に取り付けられ、このような方法では、背骨の両側で、2つのスライドブレードの少なくとも1つのセットが、プラットフォームに接続され、プラットフォームは椎弓根ねじに接続される。
【0026】
本システムを備える脊椎のセグメントの各側について、以下のようになる。
【0027】
スライドは、近位の末端椎骨に取り付けられる近位の端部プラットフォームに、一端でのみ取り付けられている。
【0028】
もう一方のブレードも、遠位端の椎骨に取り付けられる遠位の端部プラットフォームに、一端でのみ取り付けられる。
【0029】
各システムにおいて、各ブレードは、それらが一緒にスライドできるように、一端でのみ固定される。したがって、ブレードの内縁は、それらの間で自由にスライドし、スライドするプラットフォーム内で緩む。
【0030】
重要なことは、スライドブレードのセットにより、操作される椎骨セグメントの短縮および伸長を可能にすることと、柔軟性のため、それらが操作される椎骨セグメントの屈曲、伸展および回転の角運動を可能にすることである。
【0031】
システムの組み立てにより、スライド式プラットフォームの内側をスライドして動く可撓性のスライド式スライドのセットは、二重中間コネクタを介して椎弓根ねじに固定され、脊柱側弯症などの脊椎変形の矯正を可能にし、システムによって可能な自由平面での脊椎の動きを維持し、未熟な患者(子供や青年)に適用すると脊椎の成長を可能にする。
【0032】
このシステムは、脊柱後弯症、脊椎骨折、腫瘍、および脊椎の変性疾患によって引き起こされる不安定性の治療のために、ブレード間のスライドを調整および部分的にブロックすることによって適用できる。
【0033】
したがって、本特許は、可能な限り少ない部品でプロテーゼを得るように設計され、脊椎の変形と不安定性を選択的に安定化および矯正するための可撓性スライド式動的インプラントシステムを可能にするように便利に構成および配置されており、前述の欠点のない、比類のない効率と汎用性で機能を実行する。
【図面の簡単な説明】
【0034】
本明細書で請求される「動的インプラント用のスライドブレードを固定および移動するためのガイド装置」を構成するもののより良い理解を提供するために、添付の例示的な図面が提示されており、ここで、
【
図1】
図1は、一方は左、他方は右の脊椎変形と不安定性を選択的に安定化及び矯正するための2つの可撓性スライド式動的インプラントの側面斜視図である。
【
図2】
図2は、脊椎の変形と不安定性を選択的に安定化及び矯正するための2つの可撓性スライド式及び動的インプラントの底面図である。
【
図3】
図3は、一方は左、他方は右の脊椎変形と不安定性を選択的に安定化及び矯正するための2つの可撓性スライド式及び動的インプラントの正面図である。
【
図4】
図4は、脊椎の変形と不安定性を選択的に安定化及び矯正するための、可撓性スライド式動的インプラントを構成する直線スライド式ロッドの分解斜視図である。
【
図5】
図5は、脊椎の変形と不安定性を選択的に安定化及び矯正するための、可撓性スライド式動的インプラントを構成する直線スライド式爪の斜視図である。
【
図6】
図6は、端部サポート、ボールジョイント、二重ベアリング、椎弓根ねじで形成されたセットの分解図である。
【
図7】
図7は、ボールジョイント付きの二重ベアリングの斜視図である。
【
図8】
図8は、ボールジョイント付きの二重ベアリングの分解斜視図である。
【
図12】
図12は、端部プラットフォームの正面斜視図である。
【
図13】
図13は、ここで示すインプラントシステムを組み込んだ二重ベアリングのセットの斜視図を示しており、ここでは、上部から下部まで見ることができ、左の列では、椎弓根ねじが垂直に突出する二重腰部ベアリングであって、ねじが5度突き出る腰部ベアリングと、ねじが15度突き出る腰部ベアリングを示す。右の列では、ネジが垂直に突出する胸部ベアリングであって、ネジが5度突き出る胸部ベアリングとねじが15度突き出る二重胸部を示す。
【発明を実施するための形態】
【0035】
発明の詳細な説明
「動的インプラント用のスライドブレードの取り付けと固定のためのガイド装置」を説明する上記の図に従って、可撓性ブレード(1)を固定するためのガイド装置から成るこの特許の目的は、健康な脊椎に相当するあらゆる程度の自然な可動性を具えた姿勢矯正および/または脊椎治療である。
【0036】
前記可撓性ブレード(4)は、手術された脊椎の両側に取り付けられた2組のブレード(3)から成る関節式椎骨プロテーゼ(2)を統合する。
【0037】
ブレードの前記セット(3)は、2つの重なり合う薄いブレード(4)を具え、これらは互いに長手方向にスライド可能であり、2つの端部プラットフォーム(13)および複数のスライドプラットフォーム(14)のレール上に配置される一方で、各端部が、ねじ(17)によってそれぞれの端部プラットフォーム(13)に固定されている。
【0038】
前記端部プラットフォーム(13)およびスライド(14)は、多軸ねじロッド(6)および椎弓根ねじ(7)を有しブーメランのような形状の二重中間コネクタ(5)も具える、可撓性ブレード(1)を固定するためのガイド装置を統合する。
【0039】
前記椎弓根ねじ(7)は、移植される椎骨延長部に対して、患者の各椎骨の骨領域に取り付けられ、多軸ねじロッド(6)が椎弓根ねじ(7)に対して反対側に突出する。前記椎弓根ねじ(7)は、骨表面の外側にあり、前記椎弓根ねじ(7)の頭部に嵌合する二重中間コネクタ(5)を固定する小さなねじ(26)を受容する中央穴(27)を有する。
【0040】
より具体的には、ブレードのセット(3)は、細長い形状を有し、丸みを帯びた端部を有する、すなわち、鋭い端部を有さず、傾斜した縁部(10)を備えその長さの約半分を占める楕円形の長手方向開口部(9)を有する、2つの同一の薄い剛性ブレード(4)から成る。
【0041】
前記ブレード(4)は、ブレード(4)に設けられた各長手方向開口部(9)に嵌め込まれ、ねじ(12)を用いて他のブレード(4)の端部に取り付けられた2つのファスナ(11)によって重ね合わされ、接合される。
【0042】
前記ファスナ(11)は、長手方向開口部(9)の傾斜した縁部(10)に嵌合し、ブレード(4)が互いに長手方向にスライドすることを可能にする、丸みのある小さな側面を有する平らな矩形部材である。前記ファスナ(11)の中央線において長手方向に整列した切頭円錐形の外形を有する2つの貫通穴もある。
【0043】
2つの端部プラットフォーム(13)がブレードのセット(3)に取り付けられ、各端に1つ、そしてその長さに沿って複数のスライドプラットフォーム(14)がある。
【0044】
前記端部プラットフォーム(13)は、中空の四角形部材によって構成され、その下面と上面全体が開いており、その上面のねじ付き円形穴(15)と左側から突出する穴(16)とが設けられている。
【0045】
直線的構造の各端部で、端部プラットフォーム(13)が、円形穴(29)を通してねじ穴(15)に挿入されてねじ込まれるねじ(17)によって取り付けられ、ねじ(17)はブレード(4)のその領域に設けられ、端部プラットフォーム(13)の底面に接触する。
【0046】
スライドプラットフォーム(14)は、端部プラットフォーム(13)と同じ構造であるが、ねじ付きの円形穴がない。すなわち、スライドプラットフォーム(14)は、中空の四角形部材から成り、その下面と上面の全体が開いており、可撓性ブレードのセット(3)が通過してスライドするレール(18)を具える箱の形であり、反対側には、二重中間コネクタへの取り付けのための穴(16)がある。
【0047】
前記スライドプラットホーム(14)は、ブレードのセット(3)に結合され、椎弓根ねじが取り付けられるそれぞれの椎骨と一致する位置にその長さに沿って配置される。
【0048】
各プラットフォーム(13)および(14)は、2つの貫通穴(19)および(20)を備えたブーメランの形状のモノブロック部品から成る二重中間コネクタ(5)を受容し、穴(19)は、高い方の壁(21)が側面にあり、そこには、多軸ねじロッド(6)が結合されており、これは、円筒形ロッド(23)から成り、その下端には、ねじ領域(25)が前にある球体(24)がある。もう一方の穴(20)は、片側に椎弓根ねじ(7)を、もう一方に固定ねじ(26)を受容し、固定ねじ(26)は、固定ねじ(26)を穴(20)にある内部フランジ(8)に取り付けるため、椎弓根ねじ(7)の頭部の同心穴(27)にねじ込まれる。上記の内部フランジ(8)は、椎弓根ねじ(7)の角度を調整する役割を果たすことで、複数の二重中間コネクタ(5)が提供され、その内部フランジ角度(8)は、二重中間コネクタ(5)がブレードのセット(3)内で占めるさまざまな位置によって異なる。
【0049】
ねじ付き多軸ロッド(6)の円筒形ロッド(23)は、二重中間コネクタ(5)の穴(19)およびプラットフォーム(13)または(14)の穴(16)に通され、ねじ領域(25)にねじ込まれたナット(28)によって固定される。
【0050】
二重中間コネクタ(5)の内部フランジ(8)は異なる角度を有し、その結果、それぞれの椎弓根ねじ(7)がそれぞれの椎骨にインプラントを取り付けるための適切な角度にあり、これにより、各タイプの二重中間コネクタ(5)には特定の位置がある。
【0051】
上部端部プラットフォーム(13)が、埋め込まれる椎骨伸展部の最初の対応する上部椎骨に取り付けられ、下部端部プラットフォーム(13)が、その伸展部の最後の下部椎骨に取り付けられ、スライドプラットフォーム(14)が、上記範囲内に含まれる椎骨に取り付けられる。
【0052】
これらのインプラントは、それらの間およびプラットフォーム内でスライドする2つ以上の可撓性ブレードのセットである。
【0053】
本発明が実施される場合、特定の構造および形態の詳細に関して修正が導入され得ることは確かであり、その事実は、請求項のフレームワークで明確に実証される基本原理からの逸脱を意味せず、したがって、採用された用語は、限定ではなく説明の目的で選択されたものであることに留意されたい。