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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-11
(45)【発行日】2022-07-20
(54)【発明の名称】レガシーメッセージによる受信失敗表示
(51)【国際特許分類】
   H04L 1/16 20060101AFI20220712BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20220712BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20220712BHJP
   H04L 27/26 20060101ALI20220712BHJP
【FI】
H04L1/16
H04W28/04 110
H04W72/04 132
H04L27/26 113
【請求項の数】 22
(21)【出願番号】P 2020542369
(86)(22)【出願日】2018-02-26
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-06-17
(86)【国際出願番号】 EP2018054667
(87)【国際公開番号】W WO2019161930
(87)【国際公開日】2019-08-29
【審査請求日】2020-10-19
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【弁理士】
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100161470
【弁理士】
【氏名又は名称】冨樫 義孝
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【弁理士】
【氏名又は名称】石岡 利康
(74)【代理人】
【識別番号】100194320
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 亮
(72)【発明者】
【氏名】ディ ターラント, ロッコ
(72)【発明者】
【氏名】ブット, ナヴィード
(72)【発明者】
【氏名】ニルソン, トーマス
(72)【発明者】
【氏名】ウィルヘルムソン, レイフ
【審査官】谷岡 佳彦
(56)【参考文献】
【文献】特表2013-507880(JP,A)
【文献】国際公開第2012/087199(WO,A1)
【文献】特表2010-514291(JP,A)
【文献】特表2014-504840(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 1/16
H04W 28/04
H04W 72/04
H04L 27/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信ネットワークにおける無線送信を制御する方法であって、
第1の無線デバイス(20、800、1100)が、第2の無線デバイス(10、1000、1100)から第1の無線送信(101)を受信することと、
前記第1の無線デバイス(20、800、1100)による前記第1の無線送信(101)の受信が不成功であることに応答して、前記第1の無線デバイス(20、800、1100)が、前記第2の無線デバイス(10、1000、1100)へ第2の無線送信(103)を送ることであって、前記第2の無線送信(103)は、前記第2の無線送信(103)が前記第2の無線デバイス(10、1000、1100)に宛てられているということを示す受信機アドレスと、前記第1の無線デバイス(20、800、1100)による前記第1の無線送信(101)の受信が不成功であった旨の前記第2の無線デバイス(10、1000、1100)への表示とを含む、第2の無線送信(103)を送ることと、
前記第1の無線デバイス(20、800、1100)が、前記第2の無線送信(103)を、前記第1の無線デバイス(20、800、1100)による前記第1の無線送信(101)の受信が成功であったということを前記第2の無線デバイス(10、1000、1100)に示す肯定応答メッセージを含むものとして、記第2の無線デバイス(10、1000、1100)以外の1つまたは複数の無線デバイス(30)によって復号可能であるように生成することとを含む、
無線送信を制御する方法。
【請求項2】
前記第2の無線送信(103)が、前記肯定応答メッセージに割り当てられている周波数リソース(310)とは異なる周波数リソース(320)上で前記第2の無線デバイス(10、1000、1100)への前記表示を伝達する、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2の無線デバイス(10、1000、1100)への前記表示を伝達する前記周波数リソース(320)が、前記肯定応答メッセージに割り当てられている前記周波数リソース(310)に隣接している、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第2の無線送信(103)が、前記肯定応答メッセージに割り当てられている周波数リソース(410)のサブセット(420)上で前記第2の無線デバイス(10、1000、1100)への前記表示を伝達する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
周波数リソースの前記サブセット(40)が、前記肯定応答メッセージの送信のために必要とされない周波数リソースを含む、
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第2の無線送信(103)が、1次元のコンステレーションダイアグラムを形成するコンステレーションポイント(510、530)のサブセットを有する2次元のコンステレーションダイアグラムを規定する変調方式に基づいており、
前記サブセットの前記コンステレーションポイント(510、530)が、前記肯定応答メッセージを伝達し、
前記2次元のコンステレーションダイアグラムの1つまたは複数のその他のコンステレーションポイント(520、540)が、前記第2の無線デバイス(10、1000、1100)への前記表示を伝達する、
請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記1次元のコンステレーションダイアグラムが、バイナリー位相シフトキーイングによる復調用に設定されている、
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記2次元のコンステレーションダイアグラムが、直交位相シフトキーイングまたは直交振幅変調に基づいている、
請求項6または7に記載の方法。
【請求項9】
前記第2の無線送信(103)が、前記第2の無線デバイス(10、1000、1100)から前記第1の無線デバイス(20、800、1100)へのさらなる無線送信に関する提案される変調および/または符号化方式を示す制御情報を含む、
請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記第2の無線送信(103)がさらに、前記第1の無線デバイス(20、800、1100)と前記第2の無線デバイス(10、1000、1100)との間における無線チャネル品質を示す制御情報を含む、
請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
無線通信ネットワークにおける無線送信を制御する方法であって、
第1の無線デバイス(10、1000、1100)が、第2の無線デバイス(20、800、1100)へ第1の無線送信(101)を送ることと、
前記第1の無線デバイス(10、1000、1100)が、前記第2の無線デバイス(20、800、1100)からの第2の無線送信(103)を受信することであって、前記第2の無線送信(103)は、前記第2の無線送信(103)が前記第1の無線デバイス(10、1000、1100)に宛てられているということを示す受信機アドレスと、前記第2の無線デバイス(20、800、1100)による前記第1の無線送信(101)の受信が不成功であった旨の前記第1の無線デバイス(10、1000、1100)への表示とを含む、第2の無線送信(103)を受信することとを含み、
前記第2の無線送信(103)が、前記第2の無線デバイス(20、800、1100)による前記第1の無線送信の受信が成功であったということを前記第1の無線デバイス(10、1000、1100)に示す肯定応答メッセージを含むものとして、記第1の無線デバイス(10、1000、1100)以外の1つまたは複数の無線デバイス(30)によって復号可能である、
無線送信を制御する方法。
【請求項12】
前記第2の無線送信(103)が、前記肯定応答メッセージに割り当てられている周波数リソース(310)とは異なる周波数リソース(320)上で前記第1の無線デバイス(10、1000、1100)への前記表示を伝達する、
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第1の無線デバイス(10、1000、1100)への前記表示を伝達する前記周波数リソース(320)が、前記肯定応答メッセージに割り当てられている前記周波数リソース(310)に隣接している、
請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第2の無線送信(103)が、1次元のコンステレーションダイアグラムを形成するコンステレーションポイント(510、530)のサブセットを有する2次元のコンステレーションダイアグラムを規定する変調方式に基づいており、
前記サブセットの前記コンステレーションポイント(510、530)が、前記肯定応答メッセージを伝達し、
前記2次元のコンステレーションダイアグラムの1つまたは複数のその他のコンステレーションポイント(520、540)が、前記第1の無線デバイス(10、1000、1100)への前記表示を伝達する、
請求項11から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記1次元のコンステレーションダイアグラムが、バイナリー位相シフトキーイングによる復調用に設定されている、
請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記2次元のコンステレーションダイアグラムが、直交位相シフトキーイングまたは直交振幅変調に基づいている、
請求項14または15に記載の方法。
【請求項17】
無線通信ネットワークのための無線デバイス(20、800、1100)であって、少なくとも1つのプロセッサと、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令を含むメモリとを含み、
さらなる無線デバイス(10、1000、1100)からの第1の無線送信(101)を受信することと、
前記無線デバイス(20、800、1100)による前記第1の無線送信(101)の受信が不成功であることに応答して、前記さらなる無線デバイス(10、1000、1100)へ第2の無線送信(103)を送ることであって、前記第2の無線送信(103)は、前記第2の無線送信(103)が前記さらなる無線デバイス(10、1000、1100)に宛てられているということを示す受信機アドレスと、前記無線デバイス(20、800、1100)による前記第1の無線送信(101)の受信が不成功であった旨の前記さらなる無線デバイス(10、1000、1100)への表示とを含む、第2の無線送信(103)を送ることと、
前記第2の無線送信(103)を、前記無線デバイス(20、800、1100)による前記第1の無線送信(101)の受信が成功であったということを前記さらなる無線デバイス(10、1000、1100)に示す肯定応答メッセージを含むものとして、記さらなる無線デバイス(10、1000、1100)以外の1つまたは複数の無線デバイス(30)によって復号可能であるように生成することとを行うように設定されている無線デバイス(20、800、1100)。
【請求項18】
請求項2から10のいずれか一項に記載の方法の前記第1の無線デバイス(20、800、1100)として動作するように設定されている、
請求項17に記載の無線デバイス(20、800、1100)。
【請求項19】
無線通信ネットワークのための無線デバイス(10、1000、1100)であって、少なくとも1つのプロセッサと、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令を含むメモリとを含み、
さらなる無線デバイス(20、800、1100)へ第1の無線送信(101)を送ることと、
前記さらなる無線デバイス(20、800、1100)からの第2の無線送信(103)を受信することであって、前記第2の無線送信(103)は、前記第2の無線送信(103)が前記無線デバイス(10、1000、1100)に宛てられているということを示す受信機アドレスと、前記さらなる無線デバイス(20、800、1100)による前記第1の無線送信(101)の受信が不成功であった旨の前記無線デバイス(10、1000、1100)への表示とを含む、第2の無線送信(103)を受信することとを行うように設定されており、
前記第2の無線送信(103)が、前記さらなる無線デバイス(20、800、1100)による前記第1の無線送信(101)の受信が成功であったということを前記無線デバイス(10、1000、1100)に示す肯定応答メッセージを含むものとして、記無線デバイス(10、1000、1100)以外の1つまたは複数の無線デバイス(30)によって復号可能である、無線デバイス(10、1000、1100)。
【請求項20】
請求項12から16のいずれか一項に記載の方法の前記第1の無線デバイス(10、1000、1100)として動作するように設定されている、
請求項19に記載の無線デバイス(10、1000、1100)。
【請求項21】
無線デバイス(20、800、1100)の少なくとも1つのプロセッサによって実行されることになるプログラムコードを含むコンピュータプログラムであって、前記プログラムコードの実行が、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法の前記第1の無線デバイス(20、800、1100)として動作することを前記無線デバイス(20、800、1100)に行わせる、コンピュータプログラム。
【請求項22】
無線デバイス(10、1000、1100)の少なくとも1つのプロセッサによって実行されることになるプログラムコードを含むコンピュータプログラムであって、前記プログラムコードの実行が、請求項11から16のいずれか一項に記載の方法の前記第1の無線デバイス(10、1000、1100)として動作することを前記無線デバイス(10、1000、1100)に行わせる、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線送信を制御するための方法、ならびに対応する無線デバイス、システム、およびコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信システムにおいては、送信局からの無線送信が受信局によって成功裏に受信されたかどうかを送信局に知らせるためのフィードバックメカニズムを提供することが知られている。送信においては、受信局から送信局へ提供されたフィードバック情報は、たとえば変調符号化方式および/または送信電力の適合(これは、リンク適合および電力制御とも呼ばれる)のために使用されることが可能である。さらにフィードバック情報は、再送信をトリガするために使用されることも可能である。
【0003】
たとえば、3GPP(第3世代パートナーシッププロジェクト)によって明記されているLTE(Long-Term Evolution)技術に関しては、HARQ(ハイブリッド自動再送要求)動作が、3GPP TS 36.321 V15.0.0(2018-01)において規定されている。このケースにおいては、受信局は、受信された無線送信からデータが成功裏に復号された場合には、肯定応答(ACK)を送信局へ送り、そうでない場合には、否定応答(NACK)を送信局へ送る。
【0004】
その他のフィードバックメカニズムにおいては、送信局は、無線送信を受信局へ送った後に肯定応答がないことを、無線送信が受信局によって成功裏に受信されなかった旨の表示として解釈する。これは、黙示的なNACKとみなされることも可能である。たとえば、IEEE802.11標準ファミリ、たとえば、IEEE802.11nまたは最新のIEEE802.11acおよび現在開発されているIEEE8201.11axにおいて明記されているWLAN(ワイヤレスローカルエリアネットワーク)技術のケースにおいては、受信局は、送信局からのデータフレームがエラーなしに受信された場合には、ACKフレームを送る。データフレームを送った後の特定の期間内に送信局がこのデータフレームに関するACKフレームを受信しない場合には、送信局は、データフレームの送信の失敗を想定する。そのような失敗に応答して、送信局は、データフレームを再送信すること、ならびに/またはリンク適合および/もしくは電力制御を実行することが可能である。詳細なリンク適合は、IEEE802.11標準においては明記されていない。IEEE802.11標準に関連して使用されるリンク適合メカニズムの典型的な実施態様は、たとえば、Proc. IEEE International Conference on Communications(ICC 2013), Budapest, Hungary, June 9-13, 2013におけるD. Xia, J. Hart, Q. Fu, “Evaluation of the Minstrel Rate Adaptation Algorithm in IEEE 802.11g WLANs”において記述されているMinstrelアルゴリズムに基づく。現在のIEEE802.11標準は、無線送信の失敗を明示的に示すNACKメッセージをサポートしていない。
【0005】
現在のIEEE802.11標準におけるような黙示的なNACKの使用は、非常に単純であってプロトコルオーバーヘッドの量を最小化するという利点を有している。その一方で、明示的なNACKも提供するフィードバックメカニズムを使用することは、リンク適合メカニズムへの貴重な追加の入力と、再送信を制御する改善された効率とを提供することを可能にすることができる。しかしながら、既存の無線通信システムにおいて明示的なNACKを導入することは、明示的なNACKを取り扱うことが可能ではないレガシーデバイスに悪影響を与える場合がある。たとえば、IEEE802.11標準の基礎をなしている競合ベースのアクセス制御方式に起因して、そのような明示的なNACKは、レガシーデバイスを無線チャネルアクセスからブロックする可能性がある。
【0006】
米国特許出願公開第2005/0270978 (A1)号においては、送信局から受信局への今後の送信のための変調方式の選択に関する追加情報を搬送するACKフレームによってIEEE802.11技術を拡張しつつ、その一方で同時に、レガシーデバイスに悪影響を与えるのを回避することが提案されている。これは、データフレームを成功裏に受信したことに応答して送信された標準に準拠しているACKフレームの予備ビットまたはパディングビットに追加情報を含めることによって達成される。したがってレガシーデバイスは、追加情報を伴うACKフレームを、従来のACKフレームと同じ方法で取り扱うことになり、無線チャネルアクセスを行おうと試みることを不必要に控えることにはならない。しかしながら、米国特許出願公開第2005/0270978 (A1)号のフィードバックメカニズムにおいては、追加情報は、受信局によってデータフレームが成功裏に受信されたことに応答して送られることのみが可能である。したがって、データフレームの受信が失敗している状況においては、リンク適合のパフォーマンスは、依然として満足できない場合がある。
【0007】
したがって、レガシーデバイスに悪影響を与えることなく、失敗した無線送信に関するフィードバックを効率よく提供することを可能にする技術に対する必要性がある。
【発明の概要】
【0008】
一実施形態によれば、無線通信ネットワークにおける無線送信を制御する方法が提供される。この方法によれば、第1の無線デバイスが、第2の無線デバイスからの第1の無線送信を受信する。第1の無線デバイスによる第1の無線送信の受信が不成功であることに応答して、第1の無線デバイスは、第2の無線デバイスへ第2の無線送信を送る。第2の無線送信は、第1の無線デバイスによる第1の無線送信の受信が不成功であった旨の第2の無線デバイスへの表示を含む。第1の無線デバイスは、第2の無線送信を、第1の無線デバイスによる第1の無線送信の受信が成功であったということを第2の無線デバイスに示す肯定応答メッセージを含むものとして、または第2の無線デバイスへの送信可メッセージを含むものとして、第2の無線デバイス以外の1つまたは複数の無線デバイスによって復号可能であるように生成する。
【0009】
さらなる実施形態によれば、無線通信ネットワークにおける無線送信を制御する方法が提供される。この方法によれば、第1の無線デバイスが、第2の無線デバイスへ第1の無線送信を送る。さらに、第1の無線デバイスは、第2の無線デバイスからの第2の無線送信を受信する。第2の無線送信は、第2の無線デバイスによる第1の無線送信の受信が不成功であった旨の第1の無線デバイスへの表示を含む。第2の無線送信は、第2の無線デバイスによる第1の無線送信の受信が成功であったということを第1の無線デバイスに示す肯定応答メッセージを含むものとして、または第1の無線デバイスへの送信可メッセージを含むものとして、第1の無線デバイス以外の1つまたは複数の無線デバイスによって復号可能である。
【0010】
さらなる実施形態によれば、無線通信ネットワークのための無線デバイスが提供される。この無線デバイスは、さらなる無線デバイスからの第1の無線送信を受信するように設定されている。さらに、この無線デバイスは、この無線デバイスによる第1の無線送信の受信が不成功であることに応答して、さらなる無線デバイスへ第2の無線送信を送るように設定されている。第2の無線送信は、この無線デバイスによる第1の無線送信の受信が不成功であった旨のさらなる無線デバイスへの表示を含む。さらに、この無線デバイスは、第2の無線送信を、この無線デバイスによる第1の無線送信の受信が成功であったということをさらなる無線デバイスに示す肯定応答メッセージを含むものとして、または第2の無線デバイスへの送信可メッセージを含むものとして、さらなる無線デバイス以外の1つまたは複数の無線デバイスによって復号可能であるように生成するように設定されている。
【0011】
さらなる実施形態によれば、無線通信ネットワークのための無線デバイスが提供される。この無線デバイスは、さらなる無線デバイスへ第1の無線送信を送るように設定されている。さらに、この無線デバイスは、さらなる無線デバイスからの第2の無線送信を受信するように設定されている。第2の無線送信は、さらなる無線デバイスによる第1の無線送信の受信が不成功であった旨のこの無線デバイスへの表示を含む。第2の無線送信は、さらなる無線デバイスによる第1の無線送信の受信が成功であったということをこの無線デバイスに示す肯定応答メッセージを含むものとして、または第1の無線デバイスへの送信可メッセージを含むものとして、この無線デバイス以外の1つまたは複数の無線デバイスによって復号可能である。
【0012】
さらなる実施形態によれば、無線通信ネットワークのための無線デバイスが提供される。この無線デバイスは、少なくとも1つのプロセッサと、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令を含むメモリとを含み、この無線デバイスは、さらなる無線デバイスからの第1の無線送信を受信することと、この無線デバイスによる第1の無線送信の受信が不成功であることに応答して、さらなる無線デバイスへ第2の無線送信を送ることとを行うように動作する。第2の無線送信は、この無線デバイスによる第1の無線送信の受信が不成功であった旨のさらなる無線デバイスへの表示を含む。さらに、この無線デバイスは、第2の無線送信を、この無線デバイスによる第1の無線送信の受信が成功であったということをさらなる無線デバイスに示す肯定応答メッセージを含むものとして、または第2の無線デバイスへの送信可メッセージを含むものとして、さらなる無線デバイス以外の1つまたは複数の無線デバイスによって復号可能であるように生成するように設定されている。
【0013】
さらなる実施形態によれば、無線通信ネットワークのための無線デバイスが提供される。この無線デバイスは、少なくとも1つのプロセッサと、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令を含むメモリとを含み、この無線デバイスは、さらなる無線デバイスへ第1の無線送信を送ることと、さらなる無線デバイスからの第2の無線送信を受信することとを行うように動作する。第2の無線送信は、さらなる無線デバイスによる第1の無線送信の受信が不成功であった旨のこの無線デバイスへの表示を含む。第2の無線送信は、さらなる無線デバイスによる第1の無線送信の受信が成功であったということをこの無線デバイスに示す肯定応答メッセージを含むものとして、または第1の無線デバイスへの送信可メッセージを含むものとして、この無線デバイス以外の1つまたは複数の無線デバイスによって復号可能である。
【0014】
さらなる実施形態によれば、システムが提供される。このシステムは、第1の無線デバイスと、第2の無線デバイスと、1つまたは複数のその他の無線デバイスとを含む。第1の無線デバイスは、第2の無線デバイスへ第1の無線送信を送るように設定されている。第2の無線デバイスは、第1の無線送信を受信することと、第2の無線デバイスによる第1の無線送信の受信が不成功であることに応答して、第1の無線デバイスへ第2の無線送信を送ることとを行うように設定されている。第2の無線送信は、第2の無線デバイスによる第1の無線送信の受信が不成功であった旨の第1の無線デバイスへの表示を含む。さらに、第2の無線デバイスは、第2の無線送信を、第2の無線デバイスによる第1の無線送信の受信が成功であったということを第1の無線デバイスに示す肯定応答メッセージを含むものとして、または第1の無線デバイスへの送信可メッセージを含むものとして、1つまたは複数のその他の無線デバイスによって復号可能であるように生成するように設定されている。
【0015】
本発明のさらなる実施形態によれば、無線通信ネットワークのための無線デバイスの少なくとも1つのプロセッサによって実行されることになるプログラムコードを含むコンピュータプログラムまたはコンピュータプログラム製品が、たとえば、非一時的ストレージメディアの形態で提供される。プログラムコードの実行が、さらなる無線デバイスからの第1の無線送信を受信することをこの無線デバイスに行わせる。さらに、プログラムコードの実行は、この無線デバイスによる第1の無線送信の受信が不成功であることに応答して、さらなる無線デバイスへ第2の無線送信を送ることをこの無線デバイスに行わせる。第2の無線送信は、この無線デバイスによる第1の無線送信の受信が不成功であった旨のさらなる無線デバイスへの表示を含む。さらに、プログラムコードの実行は、第2の無線送信を、この無線デバイスによる第1の無線送信の受信が成功であったということをさらなる無線デバイスに示す肯定応答メッセージを含むものとして、または第2の無線デバイスへの送信可メッセージを含むものとして、さらなる無線デバイス以外の1つまたは複数の無線デバイスによって復号可能であるように生成することをこの無線デバイスに行わせる。
【0016】
本発明のさらなる実施形態によれば、無線通信ネットワークのための無線デバイスの少なくとも1つのプロセッサによって実行されることになるプログラムコードを含むコンピュータプログラムまたはコンピュータプログラム製品が、たとえば、非一時的ストレージメディアの形態で提供される。プログラムコードの実行が、さらなる無線デバイスへ第1の無線送信を送ることをこの無線デバイスに行わせる。さらに、プログラムコードの実行は、さらなる無線デバイスからの第2の無線送信を受信することをこの無線デバイスに行わせる。第2の無線送信は、さらなる無線デバイスによる第1の無線送信の受信が不成功であった旨のこの無線デバイスへの表示を含む。第2の無線送信は、さらなる無線デバイスによる第1の無線送信の受信が成功であったということをこの無線デバイスに示す肯定応答メッセージを含むものとして、または第1の無線デバイスへの送信可メッセージを含むものとして、この無線デバイス以外の1つまたは複数の無線デバイスによって復号可能である。
【0017】
そのような実施形態およびさらなる実施形態の詳細は、実施形態についての以降の詳細な説明から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の一実施形態による無線通信ネットワークにおけるプロセスの一例を示す図である。
図2】NACKメッセージを伝達するための本発明の一実施形態に従って使用されるレガシーメッセージのメッセージフォーマットの一例を示す図である。
図3】本発明の一実施形態に従ってレガシーメッセージをNACKメッセージとオーバレイするためのエッジキャリアの利用を概略的に示す図である。
図4】本発明の一実施形態に従ってレガシーメッセージをNACKメッセージとオーバレイするためのレガシー帯域幅のサブセットの利用を概略的に示す図である。
図5A】レガシーメッセージを伝達するために使用される1次元のコンステレーションダイアグラムを規定するコンステレーションポイントのサブセットを有する2次元のコンステレーションダイアグラムを利用することによって本発明の一実施形態に従ってレガシーメッセージをNACKメッセージとオーバレイすることを概略的に示す図である。
図5B】レガシーメッセージを伝達するために使用される1次元のコンステレーションダイアグラムを規定するコンステレーションポイントのサブセットを有する2次元のコンステレーションダイアグラムを利用することによって本発明の一実施形態に従ってレガシーメッセージをNACKメッセージとオーバレイすることを概略的に示す図である。
図6A】階層変調方式を利用することによって本発明の一実施形態に従ってレガシーメッセージをNACKメッセージとオーバレイすることを概略的に示す図である。
図6B】階層変調方式を利用することによって本発明の一実施形態に従ってレガシーメッセージをNACKメッセージとオーバレイすることを概略的に示す図である。
図7】本発明の一実施形態による、無線送信を制御する受信機ベースの方法を概略的に示すフローチャートである。
図8】本発明の一実施形態による受信無線デバイスの機能性を示すためのブロック図である。
図9】本発明の一実施形態による、無線送信を制御する送信機ベースの方法を概略的に示すフローチャートである。
図10】本発明の一実施形態による送信無線デバイスの機能性を示すためのブロック図である。
図11】本発明の一実施形態による無線デバイスの構造を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以降では、添付の図面を参照しながら、本発明の例示的な実施形態による概念が、より詳細に説明されることになる。示されている実施形態は、無線通信ネットワークにおける無線送信を制御することに、詳細には、受信局から送信局へフィードバック情報を提供することに関連している。示されている例においては、無線通信ネットワークは、たとえば、最近のIEEE802.11ac-2013または現在開発されているIEEE802.11ax標準などのIEEE802.11標準ファミリによるWLAN技術に基づくと想定される。しかしながら、その他の無線技術、たとえば、LTE技術のLAA(Licensed Assisted Access)またはMuLTEfire拡張のようなセルラ無線技術の競合ベースのモードも使用されることが可能であるということに留意されたい。したがって、示されている例においては、無線通信ネットワークは、無線チャネルへの競合ベースのアクセスを使用し、それは、無線デバイスが無線チャネル上での送信へ進む前に、その無線チャネルが占有されていないということを無線デバイスが確認することを含む。その一方で、無線チャネルが占有されているということを検知することは、無線デバイスが引き下がって、バックオフ期間の満了前に無線チャネルへのアクセスを行おうと試みるのを控えるようにさせることが可能である。
【0020】
示されている例においては、無線通信ネットワークにおけるいくつかの無線デバイスは、意図されている受信無線デバイスによる無線送信の受信が不成功であった場合には、たとえば否定応答メッセージ(NACKメッセージ)の形態で、明示的な失敗表示を送信無線デバイスに提供することをサポートすると想定される。これらの無線デバイスは、以降では新世代(NG)無線デバイスとも呼ばれる。NG無線デバイスは、失敗表示の送信または受信をサポートしないその他の無線デバイス(以降ではレガシーデバイスと呼ばれる)と共存する。
【0021】
これらのレガシーデバイスの動作に悪影響を与えることを回避するために、明示的な失敗表示は、レガシーデバイスによってもサポートされているレガシーメッセージに含まれる。すなわち、NG無線デバイスによってのみサポートされている明示的な失敗表示は、レガシー無線デバイスによってもサポートされているレガシーメッセージにおいて伝達される。以降でさらに示されている例は、レガシーメッセージが、送信無線デバイスからの無線送信の成功した受信を示す、送信無線デバイスへの肯定応答メッセージ(ACK)、とりわけACKフレームまたはブロックACKフレームであると想定している。しかしながら、その他のタイプのレガシーメッセージ、たとえば、送信無線デバイスに宛てられているCTS(clear to send:送信可)フレーム、送信無線デバイスに宛てられているデータフレーム、たとえば、バーストもしくはフラグメントの第2のもしくは後続のMPDU(Medium Access Control Protocol Data Unit:媒体アクセス制御プロトコルデータユニット)、PCF(Point Coordination Function:ポイント調整機能)からのポールへの応答、またはPCFの無競合期間中に送られるフレームも使用されることが可能であるということに留意されたい。それぞれのケースにおいて、レガシーデバイスは、レガシーメッセージを復号することが可能であり、レガシーメッセージがそのレガシーデバイスに宛てられているものではないと認識するであろう。したがってレガシーデバイスは、レガシーメッセージを破棄するか、またはさもなければ無視することになり、レガシーデバイスの動作は、レガシーメッセージによって悪影響を与えられることはない。詳細には、レガシーメッセージの上述のタイプは、レガシーメッセージを聞いているその他の無線デバイスが、無線チャネルへのアクセスを行おうと試みることから引き下がるようにさせないので、失敗表示を伝達するために使用されるレガシーメッセージは、レガシーデバイスが無線チャネルから引き下がるようにさせないであろう。
【0022】
その一方で、レガシーメッセージを受信する送信無線デバイスは、レガシーメッセージが失敗表示を含んでいるということを検知することが可能であり、レガシーメッセージから失敗表示を、および任意選択でさらなる情報も復号する。したがって、送信無線デバイスによるレガシーメッセージの取り扱いは、レガシーメッセージの従来の取り扱いから逸脱している。たとえば、レガシーメッセージが失敗表示を伝達している場合には、送信無線デバイスは、失敗表示を検知し、むしろレガシーメッセージを、送信無線デバイスから受信無線デバイスへの無線送信の受信が不成功であったことを示すものとして解釈することになる。
【0023】
図1は、上述の概念に基づいているプロセスの一例を示している。これらのプロセスは、2つのNG無線デバイス、詳細には送信局(TX STA)10および受信局(RX STA)20と、レガシー無線デバイス(レガシーSTA)30とを含む。ここでは、無線デバイスは、さまざまなタイプの無線デバイス、たとえば、移動式のまたは固定された無線クライアントまたはアクセスポイントに対応することが可能であるということに留意されたい。
【0024】
図1の例においては、送信局10は、データフレーム101を伴う無線送信を受信局20へ送る。受信局20は、その無線送信を受信しているが、データフレーム101を復号することに成功していない。したがって受信局20は、ブロック102によって示されているように、受信エラーを検知している。
【0025】
受信エラーを検知したことに応答して、受信局20は、NACKの形態の失敗表示を送信局10へ送る。NACKを伝達するために、レガシーフレーム103が使用されている。示されているように、レガシーフレーム103は、送信局10によって受信されているが、レガシーステーション30によって聞かれることも可能である。
【0026】
NG無線デバイスである送信局10は、レガシーフレーム103が、NACKを伝達するように修正されているということを検知し、ブロック104によって示されているように、レガシーフレーム103をNACKとして復号している。その一方でレガシーステーション30は、レガシーフレーム103を復号することと、ブロック105によって示されているように、そのレガシーフレームがレガシーステーション30に宛てられているものではないということを認識することとが可能である。したがってレガシーステーション30は、レガシーフレーム30を破棄することになる。
【0027】
送信局10は次いで、NACKと、任意選択で、レガシーフレーム103においてNACKと一緒に伝達された追加情報とを使用して、ブロック106によって示されているようにリンク適合を実行すること、および/またはデータフレーム101の再送信107をトリガすることが可能である。たとえば、レガシーフレーム103は、NACKに加えて、提案されるMCS、および/または、たとえば、CSI(channel state information:チャネル状態情報)もしくはCQI(channel quality indicator:チャネル品質インジケータ)の点からの、送信局10と受信局20との間における無線チャネル品質を示す追加情報を伝達することも可能である。この追加情報は次いで、たとえば、データフレーム101を伴う最初の無線送信のために使用されているよりもさらに堅牢なMCSを選択することによって、ブロック106においてリンク適合を実行するために使用されることが可能である。あるいは、追加情報はNACKとして解釈されることが可能であり、それによって、NACKが別途示される必要はなくなる。
【0028】
以降では、レガシーフレーム103を追加情報とオーバレイすることによって、レガシーフレーム103がレガシーステーション30およびその他のレガシー無線デバイスによって復号可能なままであることを依然として確実にしながら、レガシーフレーム103が、NACKを送信局10へ伝達するように修正されることがどのようにして可能であるかがさらに詳細に説明されることになる。詳細には、NACKと、任意選択で、提案されるMCSまたはチャネル品質情報のようなさらなる情報とを示すために、レガシーACKフレームが追加情報とオーバレイされることがどのようにして可能であるかの例が説明されることになる。しかしながら、CTSフレーム、データフレーム、PCFからのポールへの応答、またはPCFの無競合期間中に送られるフレームなど、その他のレガシーフレームに関して、同様のオーバレイ技術が適用されることも可能であるということに留意されたい。
【0029】
以降の説明においては、20MHzの名目の無線チャネルを伴うOFDM(orthogonal frequency division multiplexing:直交周波数分割多重)を使用したWLAN技術の利用が想定される。さらに無線送信は、64ポイントのIFFT(Inverse Fast Fourier Transform:逆高速フーリエ変換)を使用して生成され、すなわち、サブキャリアの数は64であり、サブキャリアスペーシングは20/64MHz=312.5kHzであるということ、および1つのOFDMAシンボルの持続時間は、サイクリックプレフィックス(CP)を含まずに64/20μs=3.2μsであるということが想定される。IEEE802.11ac標準に従って、8つのサブキャリアが、ガード帯域として使用され、4つのサブキャリアが、パイロット信号の送信のために使用される。したがって、OFDMシンボルあたり52個のサブキャリアが、データを伝達するために利用可能である。
【0030】

図2は、IEEE802.11ac標準の従来のACKフレームの構造を示している。見て取れるように、従来のACKフレームは、送信するための112ビットに対応する合計で14バイトを伴う4つのフィールドから形成されている。フィールドのうちの1つは、受信機アドレスを含み、受信機アドレスは、従来のACKフレームが宛てられている無線デバイスを識別するために使用されることが可能である。フレーム制御フィールドは、フレームのタイプを、すなわち、そのフレームがACKフレームであるということを示す。持続時間フィールドは、フレームのOFDMシンボルの数を示す。FCS(Frame Check Sequence:フレームチェックシーケンス)フィールドは、エラー検知コード、たとえば、フレームのインテグリティを確認するためのCRC(cyclic redundancy check:巡回冗長チェック)コードを含む。
【0031】
従来のACKフレームを送信するために使用されるMCSは、確認応答するためのデータフレーム用に使用されるMCSに依存する。結果として、ACKフレームの送信のために使用されるOFDMシンボルの数もまた、確認応答するためのデータフレーム用に使用されるMCSに応じてさまざまであることが可能である。たとえば、BPSK(binary phase shift keying:バイナリー位相シフトキーイング)および0.5というコードレートを使用して従来のACKフレームが送られる場合には、従来のACKフレームの送信のために5つのOFDMシンボルが必要とされる。QPSK(quadrature phase shift keying:直交位相シフトキーイング)および0.5というコードレートを使用して従来のACKフレームが送られる場合には、従来のACKフレームの送信のために3つのOFDMシンボルが必要とされる。QPSKおよび0.75というコードレート、または16QAM(16 constellation point quadrature amplitude modulation:16コンステレーションポイント直交振幅変調)および0.5というコードレートを使用して従来のACKフレームが送られる場合には、従来のACKフレームの送信のために2つのOFDMシンボルのみが必要とされる。
【0032】
上述のMCS方式のうちのそれぞれにおいては、従来のACKフレームの送信のためにOFDMシンボルのキャパシティ全体が必要とされるとは限らない。例として、BPSKおよび0.5というコードレートを使用して従来のACKフレームが送られる場合には、従来のACKフレームの送信のために必要とされる5つのOFDMシンボルは、260個のサブキャリア(OFDMシンボルあたり52個のサブキャリア)という合計のペイロードキャパシティを提供し、そのうちの224個が、従来のACKフレームをエンコードするために必要とされる。
【0033】
一変形形態によれば、従来のACKフレームを伝達するために必要とされないOFDMシンボルのキャパシティが、NACKの、ならびに任意選択で、提案されるMCSおよび/またはチャネル品質情報などのさらなる情報の表示を伝達するために使用される。たとえば、BPSKおよび0.5というコードレートを使用することの上述の例においては、従来のACKフレームの送信のために必要とされない36個のサブキャリアという余分なペイロードキャパシティがあり、それは、NACKおよび任意選択のさらなる情報の表示を送信するために使用されることが可能である。この例においては、余分なキャパシティを使用して、18個までの追加のビットが送信されることが可能である。従来のACKフレームのケースにおいては、送信されるデータを整数個のOFDMシンボルへ拡張するためにパディングが適用されることになる。従来のACKフレームをNACKおよび任意選択のさらなる情報の表示とオーバレイする場合には、パディングの少なくとも一部が、NACKおよび任意選択のさらなる情報の表示を含むさらなるペイロードデータによって置き換えられることが可能である。
【0034】
従来のACKフレームの送信、ならびにNACKおよび任意選択のさらなる情報の表示を送信することのために、OFDMシンボルの余分なキャパシティよりも多くが必要とされる場合には、持続時間フィールドを修正することによって、従来のACKフレームが拡張されることが可能である。
【0035】
図3は、NACKの、ならびに任意選択で、提案されるMCSおよび/またはチャネル品質情報などのさらなる情報の表示を伝達するためにACKフレームのエッジサブキャリアが使用されるさらなる変形形態を概略的に示している。詳細には、図3は、ACKフレームの送信のためにレガシー無線デバイスによって使用されるレガシーサブキャリア310と、レガシーサブキャリア310に隣接しているエッジサブキャリア320とを示している。レガシー無線デバイスは、エッジサブキャリア320上では送信を行わず、エッジサブキャリアからのデータを復号しようと試みることもない。したがってエッジサブキャリアは、追加情報をACKフレーム上にオーバレイするために使用されることが可能である。例として、NG無線デバイスは、エッジサブキャリア320上での信号の存在を検知することが可能であり、エッジサブキャリア320上に信号が存在していない場合には、ACKフレームを、確認応答される無線送信の成功した受信を示す従来のACKフレームとして解釈する。しかしながらエッジサブキャリア320上に信号が存在している場合には、NG無線デバイスは、ACKフレームを、NACKを示しているものとして解釈することが可能である。またさらに、複数のOFDMシンボルがACKフレームの送信のために使用されるので、提案されるMCSまたはチャネル品質情報のような追加情報が、エッジサブキャリア320上でエンコードされることが可能である。例として、BPSK変調および0.5というコードレートを用いてACKフレームが送信される場合には、ACKフレームの送信のために5つのOFDMシンボルが必要とされ、追加データの5つまでのビットをエンコードするために、またはNACK表示もしくは追加情報の堅牢性を改善する目的で冗長性を使用するために、エッジサブキャリア320上での信号の有無が使用されることが可能である。
【0036】
図4は、さらなる変形形態を概略的に示しており、この変形形態においては、ACKフレームの送信のために使用されるレガシー帯域幅の特定の部分が、NACKの、ならびに任意選択で、提案されるMCSおよび/またはチャネル品質情報などのさらなる情報の表示をオーバレイするために割り当てられる。詳細には、図4は、レガシー帯域幅410、たとえば、64個のサブキャリアを伴う上述の20MHz、およびオーバレイ帯域幅420を示しており、オーバレイ帯域幅420は、レガシー帯域幅410の下位部分のみに対応しており、NACKの、および任意選択でさらなる情報の表示をオーバレイするために使用される。レガシー無線デバイスの観点からは、オーバレイ帯域幅420におけるデータのオーバレイは、邪魔なものとして認識される。それにもかかわらず、ACKフレームのエンコードは、レガシーデバイスによる復号を可能にするのに十分なほど堅牢である場合がある。NG無線デバイスは次いで、オーバレイ帯域幅を特定の復号プロセスにかけることが可能であり、その復号プロセスは、NACKの、および任意選択で、送信されたさらなる情報の表示を復号することを可能にする。したがって、2つのOFDMシンボルが、それぞれの意図されている受信機が自分のそれぞれの信号を依然として復号することが可能であるような方法で、同じ周波数リソースおよび時間リソース上で送信される。追加情報をオーバレイするために帯域幅のそのような下位部分を使用することの実行可能性は、“On the Feasibility to Overlay a NB-IoT Signal in IEEE802.11”, by N. Butt et al., IEEE International Symposium on Personal, Indoor and Mobile Radio Communications(PIMRC), Montreal, Canada, Oct.2017において示された。
【0037】
図4の例においては、オーバレイ帯域幅420は、レガシー帯域幅410の約10%の小さな連続した部分を形成している。しかしながら、状況および利用される送信パラメータに応じて、オーバレイ帯域幅420用にレガシー帯域幅410のさらに小さなまたはさらに大きな部分も使用されることが可能であるということに留意されたい。一般的なルールとして、より堅牢なMCSは、オーバレイ帯域幅420用にレガシー帯域幅410のさらに大きな部分を使用することを可能にする。さらにオーバレイ帯域幅420は、不連続な周波数リソースにわたって広がることも可能である。またさらに、従来のACKフレームの送信のために、およびオーバレイ帯域幅420における情報の送信のために、別々の電力レベルが使用されることが可能である。
【0038】
図5Aおよび図5Bは、さらなる変形形態を概略的に示しており、この変形形態においては、NACKの、ならびに任意選択で、提案されるMCSおよび/またはチャネル品質情報などのさらなる情報のオーバレイされた表示を伴うACKフレームが、QPSKまたはQAMなど、2次元のコンステレーションダイアグラムを伴う変調方式を使用して送信され、2次元のコンステレーションダイアグラムのコンステレーションポイントのサブセットが、従来のACKフレームの送信のために使用されるような1次元のコンステレーションダイアグラムを形成している。このケースにおいては、サブセットの部分ではないコンステレーションポイントが、NACKおよび任意選択のさらなる情報の表示をエンコードするために使用されることが可能である。
【0039】
図5Aの例においては、π/4-QPSKに基づく2次元のコンステレーションダイアグラムが使用されており、それは、I-Q(in phase-quadrature)空間において配置されているコンステレーションポイント510、520を有する。見て取れるように、コンステレーションポイント510は、I軸上に配置されており、BPSKのケースにおけるような1次元のコンステレーションダイアグラムを形成している。その他のコンステレーションポイント520は、I軸から離れて配置されており、BPSK復調を実行するレガシー無線デバイスによって考慮されないであろう。したがってコンステレーションポイント520は、NACKおよび任意選択のさらなる情報の表示をエンコードするためにNG無線デバイスによって使用されることが可能である。
【0040】
図5Bの例においては、QPSKまたは4-QAMに基づく2次元のコンステレーションダイアグラムが使用されており、それは、I-Q空間において配置されているコンステレーションポイント530、540を有する。見て取れるように、コンステレーションポイント530は、I軸およびQ軸に対して45°回転されているD軸上に配置されており、BPSKのケースにおけるような1次元のコンステレーションダイアグラムを形成している。その他のコンステレーションポイント540は、D軸から離れて配置されており、D軸に沿ったBPSK復調を実行するレガシー無線デバイスによって考慮されないであろう。したがってコンステレーションポイント540は、NACKおよび任意選択のさらなる情報の表示をエンコードするためにNG無線デバイスによって使用されることが可能である。
【0041】
図5Aおよび5Bの例においては、BPSK復調において考慮されない、その他のコンステレーションポイント520、540上での信号電力の存在が、レガシーデバイスにとって追加の邪魔なものとして現れる場合がある。この影響を補償するために、送信電力が、一方では1次元のサブセットのコンステレーションポイント510、530、および他方ではその他のコンステレーションポイント520、540にわたって不均一に分散されることが可能である。詳細には、レガシー無線デバイスによって認識される邪魔なものを最小化するために、より少ない送信電力がその他のコンステレーションポイント520、540に割り当てられることが可能である。より低い送信電力が、その他のコンステレーションポイント520、540上でエンコードされる情報の不十分な信頼性をもたらすことを回避するために、この情報は、ACKフレームの複数のOFDMシンボルにわたって繰り返しのまたはその他の冗長な様式で送信されることが可能である。
【0042】
図6Aおよび図6Bは、さらなる変形形態を概略的に示しており、この変形形態においては、NACKの、ならびに任意選択で、提案されるMCSおよび/またはチャネル品質情報などのさらなる情報のオーバレイされた表示を伴うACKフレームが、階層変調方式を使用して送信される。詳細には、従来のACKフレームは、階層変調方式のベースレイヤによってエンコードされ、階層変調方式の1つまたは複数のさらに高いレイヤは、NACKの、ならびに任意選択で、提案されるMCSおよび/またはチャネル品質情報などのさらなる情報の表示をエンコードするために使用される。
【0043】
図6Aの例においては、階層変調方式のベースレイヤは、I軸に沿ったBPSK変調に対応しており、コンステレーションポイント610を与えている。Q軸に沿った変調によって、さらに高いレイヤが提供されて、コンステレーションポイント610を、コンステレーションポイント620を伴うサブコンステレーションへと分割する結果となる。I軸に沿ったBPSK復調を実行するレガシー無線デバイスは、同じサブコンステレーション内のコンステレーションポイント620どうしの間における差異を解決しないことになり、単にベースレイヤのコンステレーションポイント610どうしの間における差異を解決することになるにすぎない。したがって、サブコンステレーションのコンステレーションポイント620は、NACKおよび任意選択のさらなる情報の表示をエンコードするためにNG無線デバイスによって使用されることが可能である。
【0044】
図6Bの例においては、階層変調方式のベースレイヤは、4-QAM変調に対応しており、コンステレーションポイント630を与えている。Q軸に沿った変調によって、さらに高いレイヤが提供されて、コンステレーションポイント630を、コンステレーションポイント640を伴うサブコンステレーションへと分割する結果となる。4-QAM復調を実行するレガシー無線デバイスは、同じサブコンステレーション内のコンステレーションポイント640どうしの間における差異を解決しないことになり、単にベースレイヤのコンステレーションポイント630どうしの間における差異を解決することになるにすぎない。したがって、サブコンステレーションのコンステレーションポイント640は、NACKおよび任意選択のさらなる情報の表示をエンコードするためにNG無線デバイスによって使用されることが可能である。
【0045】
図6Aおよび6Bの例においては、階層変調方式のさらに高いレイヤ上での信号電力の存在が、レガシーデバイスにとって追加の邪魔なものとして現れる場合がある。この影響を補償するために、送信電力が、ベースレイヤおよびさらに高いレイヤにわたって不均一に分散されることが可能である。詳細には、さらに高いレイヤに割り当てられる送信電力を、ベースレイヤに割り当てられる送信電力に比べて低くすることによって、サブコンステレーションのコンステレーションポイント620、640の間における距離が、ベースレイヤのコンステレーションポイント610、630の間における距離と比較して低減されることが可能である。例として、合計送信電力の10%が、さらに高いレイヤに割り当てられ、90%がベースレイヤに割り当てられる場合には、結果は、ベースレイヤに関する約0.5dBの電力低減および約0.5dBの追加のノイズ、すなわち、信号対雑音比の点で約1dBの損失(これは、ほとんどのケースにおいて許容可能である)をレガシー無線デバイスが認識するということであろう。さらに高いレイヤに関する信号対雑音比は、ベースレイヤに関する信号対雑音比よりも約10倍低い。これは、同じデータを10個のサブキャリア上で重複して変調して10dBの処理利得を達成することによって補償されることが可能である。
【0046】
図6Aおよび図6Bの例は、2つのレイヤの階層変調方式を考慮しているが、より多くの数のレイヤの利用も可能であり得るということに留意されたい。たとえば、3つのレイヤの階層変調方式を使用する場合には、その階層変調方式のベースレイヤは、従来のACKフレームをエンコードするために使用されることが可能であり、第1のさらに高いレイヤは、NACKの表示をエンコードするために使用されることが可能であり、第2のさらに高いレイヤは、提案されるMCSおよび/またはチャネル品質情報のようなさらなる情報をエンコードするために使用されることが可能である。
【0047】
図7は、示されている概念を実施するために利用されることが可能である、無線送信を制御する方法を示すためのフローチャートを示している。図7の方法は、第2の無線デバイスからの無線送信を受信する第1の無線デバイスにおいて、示されている概念を実施するために使用されることが可能である。たとえば、第1の無線デバイスは、上述の受信局20に対応することが可能であり、第2の無線デバイスは、上述の送信局10に対応することが可能である。無線送信は、WLAN技術に、またはセルラ無線アクセス技術の競合ベースのモードに基づくことが可能である。
【0048】
第1の無線デバイスのプロセッサベースの実施態様が使用される場合には、図7の方法のステップのうちの少なくともいくつかは、第1の無線デバイスの1つまたは複数のプロセッサによって実行および/または制御されることが可能である。そのような無線デバイスは、図7の方法の後述の機能性またはステップのうちの少なくともいくつかを実施するためのプログラムコードを格納しているメモリを含むことも可能である。
【0049】
ステップ710において、第1の無線デバイスは、第2の無線デバイスからの第1の無線送信を受信する。第1の無線送信は、たとえば、上述のデータフレーム101に関して説明されているものなど、WLAN技術のデータフレームであることが可能である。
【0050】
ステップ720において、第1の無線デバイスは、受信エラーを検知すること、すなわち、第1の無線デバイスによる第1の無線送信の受信が不成功であったということを検知することが可能である。これは、たとえば、第1の無線送信に含まれているエラーチェックコードに基づいてエラーチェックを実行することを含むことが可能である。
【0051】
ステップ730において、第1の無線デバイスは、オーバレイされた失敗表示を伴う第2の無線送信を送る。すなわち、第1の無線デバイスによる第1の無線送信の受信が不成功であることに応答して、第1の無線デバイスは、第2の無線デバイスへ第2の無線送信を送り、第2の無線送信は、第1の無線デバイスによる第1の無線送信の受信が不成功であった旨の第2の無線デバイスへの表示を含む。第1の無線デバイスは、第2の無線送信を、第1の無線デバイスによる第1の無線送信の受信が成功であったということを第2の無線デバイスに示す肯定応答(ACK)メッセージを含むものとして、または第2の無線デバイスへのCTSメッセージ、すなわち、第1の無線デバイスからのRTS(ready to send)メッセージに応答して送られて、第1の無線デバイスが第2の無線デバイスからの無線送信を受信する準備ができているということを示すメッセージを含むものとして、第2の無線デバイス以外の1つまたは複数の無線デバイスによって復号可能であるように生成する。ACKメッセージは、単一の無線送信に確認応答するACKフレーム、または複数の無線送信に確認応答したいという要求に応じて送信されるブロックACKフレームであることが可能である。しかしながら、代替実施態様においては、第2の無線送信は、送信無線デバイスに宛てられているデータフレーム、たとえば、バーストもしくはフラグメントの第2のもしくは後続のMPDU、PCFからのポールへの応答、またはPCFの無競合期間中に送られるフレームなど、その他の無線デバイスによってサポートされるその他の何らかの種類のレガシーメッセージとして、1つまたは複数のその他の無線デバイスによって復号可能であるように生成されることも可能であるということに留意されたい。
【0052】
第2の無線送信は、ACKメッセージ、CTSメッセージ、またはその他のレガシーメッセージに割り当てられている周波数リソースとは異なる周波数リソース上で第2の無線デバイスへの表示を伝達することが可能である。たとえば図3によって示されている変形形態のエッジサブキャリア320に関して説明されているように、第2の無線デバイスへの表示を伝達する周波数リソースは、ACKメッセージ、CTSメッセージ、またはその他のレガシーメッセージに割り当てられている周波数リソースに隣接している場合がある。
【0053】
いくつかのシナリオにおいては、第2の無線送信は、たとえば図4によって示されている変形形態のオーバレイ帯域幅420に関して説明されているように、ACKメッセージ、CTSメッセージ、またはその他のレガシーメッセージに割り当てられている周波数リソースのサブセット上で第2の無線デバイスへの表示を伝達することが可能である。
【0054】
いくつかのシナリオにおいては、周波数リソースのサブセットは、ACKメッセージ、CTSメッセージ、またはその他のレガシーメッセージの送信のために必要とされない周波数リソース、たとえば、従来ならパディングが適用されるであろう周波数リソースを含むことが可能である。
【0055】
いくつかのシナリオにおいては、第2の無線送信は、1次元のコンステレーションダイアグラムを形成するコンステレーションポイントのサブセットを有する2次元のコンステレーションダイアグラムを規定する変調方式に基づくこと、たとえば、BPSK変調に対応していることが可能である。このケースにおいては、サブセットのコンステレーションポイントは、ACKメッセージ、CTSメッセージ、またはその他のレガシーメッセージを伝達することが可能であり、その一方で、2次元のコンステレーションダイアグラムの1つまたは複数のその他のコンステレーションポイントは、第2の無線デバイスへの表示を伝達する。π/4-QPSKおよびBPSKに基づく対応する例が、図5Aにおいて示されており、QPSKまたは4-QAMおよびBPSKに基づく対応する例が、図5Bにおいて示されている。したがって、1次元のコンステレーションダイアグラムは、BPSKによる復調用に設定されることが可能であり、2次元のコンステレーションダイアグラムは、QPSKまたはQAMに基づくことが可能である。
【0056】
いくつかのシナリオにおいては、第2の無線送信は、マルチレイヤ変調方式に基づくことが可能であり、マルチレイヤ変調のベースレイヤが、ACKメッセージ、CTSメッセージ、またはその他のレガシーメッセージを伝達し、マルチレイヤ変調方式の1つまたは複数のさらに高いレイヤが、第2の無線デバイスへの表示を伝達する。図6Aおよび6Bの階層変調方式に関連して、対応する例が説明される。
【0057】
第2の無線デバイスへの表示は、第2の無線デバイスへのNACKメッセージを含むことが可能である。しかしながら、その他のタイプの表示も使用されることが可能である。たとえば、第2の無線送信は、第2の無線デバイスからのさらなる無線送信に関する提案される変調および/もしくは符号化方式、ならびに/または第1の無線デバイスと第2の無線デバイスとの間における無線チャネル品質を示す制御情報を含むことが可能であり、この制御情報の存在は同時に、第1の無線送信が不成功であった旨の表示を提供することが可能である。したがって第2の無線デバイスは、制御情報を、第2の無線デバイスによる第1の無線送信の受信が不成功であった旨の表示として解釈するように設定されることが可能である。いくつかのシナリオにおいては、第2の無線送信は、第2の無線デバイスへのNACKメッセージと、第2の無線デバイスからのさらなる無線送信に関する提案される変調および/もしくは符号化方式、ならびに/または第1の無線デバイスと第2の無線デバイスとの間における無線チャネル品質を示す追加情報とを含むことも可能である。
【0058】
図8は、図7の方法に従って動作する無線デバイス800の機能性を示すためのブロック図を示している。無線デバイス800は、たとえば上述の受信局20に対応することが可能である。示されているように、無線デバイス800は、ステップ710に関連して説明されているものなど、第1の無線送信を受信するように設定されているモジュール810を提供されることが可能である。さらに無線デバイス800は、ステップ720に関連して説明されているものなど、受信の失敗を検知するように設定されているモジュール820を提供されることが可能である。さらに無線デバイス800は、ステップ730に関連して説明されているものなど、オーバレイされた失敗表示を伴う第2の無線送信を送るように設定されているモジュール830を提供されることが可能である。
【0059】
無線デバイス800は、WLANクライアントまたはアクセスポイントの知られている機能性など、その他の機能性を実施するためのさらなるモジュールを含むことが可能であるということに留意されたい。さらに、無線デバイス800のモジュールは、無線デバイス800のハードウェア構造を必ずしも表しているとは限らず、たとえば、ハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェア、ソフトウェアの組合せによって実施される機能要素に対応することも可能であるということに留意されたい。
【0060】
図9は、示されている概念を実施するために利用されることが可能である、無線送信を制御する方法を示すためのフローチャートを示している。図9の方法は、第2の無線デバイスへ無線送信を送信する第1の無線デバイスにおいて、示されている概念を実施するために使用されることが可能である。たとえば、第1の無線デバイスは、上述の送信局10に対応することが可能であり、第2の無線デバイスは、上述の受信局20に対応することが可能である。無線送信は、WLAN技術に、またはセルラ無線アクセス技術の競合ベースのモードに基づくことが可能である。
【0061】
第1の無線デバイスのプロセッサベースの実施態様が使用される場合には、図9の方法のステップのうちの少なくともいくつかは、第1の無線デバイスの1つまたは複数のプロセッサによって実行および/または制御されることが可能である。そのような無線デバイスは、図9の方法の後述の機能性またはステップのうちの少なくともいくつかを実施するためのプログラムコードを格納しているメモリを含むことも可能である。
【0062】
ステップ910において、第1の無線デバイスは、第2の無線デバイスへ第1の無線送信を送る。第1の無線送信は、たとえば、上述のデータフレーム101に関して説明されているものなど、WLAN技術のデータフレームであることが可能である。
【0063】
ステップ920において、第1の無線デバイスは、オーバレイされた失敗表示を伴う第2の無線送信を受信する。すなわち、第1の無線デバイスは、第2の無線デバイスからの第2の無線送信を受信し、第2の無線送信は、第2の無線デバイスによる第1の無線送信の受信が不成功であった旨の第1の無線デバイスへの表示を含む。第2の無線送信は、第2の無線デバイスによる第1の無線送信の受信が成功であったということを第1の無線デバイスに示す肯定応答(ACK)メッセージを含むものとして、または第1の無線デバイスへのCTSメッセージ、すなわち、第2の無線デバイスからのRTSメッセージに応答して送られて、第2の無線デバイスが第1の無線デバイスからの無線送信を受信する準備ができているということを示すメッセージを含むものとして、第1の無線デバイス以外の1つまたは複数の無線デバイスによって復号可能である。ACKメッセージは、単一の無線送信に確認応答するACKフレーム、または複数の無線送信に確認応答したいという要求に応じて送信されるブロックACKフレームであることが可能である。しかしながら、代替実施態様においては、第2の無線送信は、送信無線デバイスに宛てられているデータフレーム、たとえば、バーストもしくはフラグメントの第2のもしくは後続のMPDU、PCFからのポールへの応答、またはPCFの無競合期間中に送られるフレームなど、その他の無線デバイスによってサポートされるその他の何らかの種類のレガシーメッセージとして、1つまたは複数のその他の無線デバイスによって復号可能であるように生成されることも可能であるということに留意されたい。
【0064】
第2の無線送信は、ACKメッセージ、CTSメッセージ、またはその他のレガシーメッセージに割り当てられている周波数リソースとは異なる周波数リソース上で第1の無線デバイスへの表示を伝達することが可能である。たとえば図3によって示されている変形形態のエッジサブキャリア320に関して説明されているように、第1の無線デバイスへの表示を伝達する周波数リソースは、ACKメッセージ、CTSメッセージ、またはその他のレガシーメッセージに割り当てられている周波数リソースに隣接している場合がある。
【0065】
いくつかのシナリオにおいては、第2の無線送信は、たとえば図4によって示されている変形形態のオーバレイ帯域幅420に関して説明されているように、ACKメッセージ、CTSメッセージ、またはその他のレガシーメッセージに割り当てられている周波数リソースのサブセット上で第1の無線デバイスへの表示を伝達することが可能である。
【0066】
いくつかのシナリオにおいては、周波数リソースのサブセットは、ACKメッセージ、CTSメッセージ、またはその他のレガシーメッセージの送信のために必要とされない周波数リソース、たとえば、従来ならパディングが適用されるであろう周波数リソースを含むことが可能である。
【0067】
いくつかのシナリオにおいては、第2の無線送信は、1次元のコンステレーションダイアグラムを形成するコンステレーションポイントのサブセットを有する2次元のコンステレーションダイアグラムを規定する変調方式に基づくこと、たとえば、BPSK変調に対応していることが可能である。このケースにおいては、サブセットのコンステレーションポイントは、ACKメッセージ、CTSメッセージ、またはその他のレガシーメッセージを伝達することが可能であり、その一方で、2次元のコンステレーションダイアグラムの1つまたは複数のその他のコンステレーションポイントは、第1の無線デバイスへの表示を伝達する。π/4-QPSKおよびBPSKに基づく対応する例が、図5Aにおいて示されており、QPSKまたは4-QAMおよびBPSKに基づく対応する例が、図5Bにおいて示されている。したがって、1次元のコンステレーションダイアグラムは、BPSKによる復調用に設定されることが可能であり、2次元のコンステレーションダイアグラムは、QPSKまたはQAMに基づくことが可能である。
【0068】
いくつかのシナリオにおいては、第2の無線送信は、マルチレイヤ変調方式に基づくことが可能であり、マルチレイヤ変調のベースレイヤが、ACKメッセージ、CTSメッセージ、またはその他のレガシーメッセージを伝達し、マルチレイヤ変調方式の1つまたは複数のさらに高いレイヤが、第1の無線デバイスへの表示を伝達する。図6Aおよび6Bの階層変調方式に関連して、対応する例が説明される。
【0069】
第1の無線デバイスへの表示は、第1の無線デバイスへのNACKメッセージを含むことが可能である。しかしながら、その他のタイプの表示も使用されることが可能である。たとえば、第2の無線送信は、第1の無線デバイスからのさらなる無線送信に関する提案される変調および/もしくは符号化方式、ならびに/または第1の無線デバイスと第2の無線デバイスとの間における無線チャネル品質を示す制御情報を含むことが可能であり、この制御情報の存在は同時に、第1の無線送信が不成功であった旨の表示を提供することが可能である。したがって第1の無線デバイスは、制御情報を、第2の無線デバイスによる第1の無線送信の受信が不成功であった旨の表示として解釈することが可能である。いくつかのシナリオにおいては、第2の無線送信は、第1の無線デバイスへのNACKメッセージと、第1の無線デバイスからのさらなる無線送信に関する提案される変調および/もしくは符号化方式、ならびに/または第1の無線デバイスと第2の無線デバイスとの間における無線チャネル品質を示す追加情報とを含むことも可能である。
【0070】
図10は、図9の方法に従って動作する無線デバイス1000の機能性を示すためのブロック図を示している。無線デバイス1000は、たとえば上述の送信局10に対応することが可能である。示されているように、無線デバイス1000は、ステップ910に関連して説明されているものなど、第1の無線送信を送るように設定されているモジュール1010を提供されることが可能である。さらに無線デバイス1000は、ステップ920に関連して説明されているものなど、オーバレイされた失敗表示を伴う第2の無線送信を受信するように設定されているモジュール1020を提供されることが可能である。
【0071】
無線デバイス1000は、WLANクライアントまたはアクセスポイントの知られている機能性など、その他の機能性を実施するためのさらなるモジュールを含むことが可能であるということに留意されたい。さらに、無線デバイス1000のモジュールは、無線デバイス1000のハードウェア構造を必ずしも表しているとは限らず、たとえば、ハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェア、ソフトウェアの組合せによって実施される機能要素に対応することも可能であるということに留意されたい。
【0072】
図11は、上述の概念を実施するために使用されることが可能である無線デバイス1100のプロセッサベースの実施態様を示している。たとえば、図11において示されている構造は、概念を上述の送信局10または受信局20において実施するために使用されることが可能である。
【0073】
示されているように、無線デバイス1100は、1つまたは複数の無線インターフェース1110を含む。無線インターフェースは、たとえばWLAN技術またはセルラネットワーク技術の競合ベースのモードをサポートすることが可能である。
【0074】
さらに無線デバイス1100は、無線インターフェース1110に結合されている1つまたは複数のプロセッサ1150と、プロセッサ1150に結合されているメモリ1160とを含むことが可能である。例として、無線インターフェース1110、プロセッサ1150、およびメモリ1160は、無線デバイス1100の1つまたは複数の内部バスシステムによって結合されることが可能である。メモリ1160は、読み取り専用メモリ(ROM)、たとえば、フラッシュROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、たとえば、ダイナミックRAM(DRAM)またはスタティックRAM(SRAM)、マスストレージ、たとえば、ハードディスクまたはソリッドステートディスクなどを含むことが可能である。示されているように、メモリ1160は、ソフトウェア1170、ファームウェア1180、および/または制御パラメータ1190を含むことが可能である。メモリ1160は、図7および/または図9に関連して説明されているものなど、無線デバイスまたは無線デバイスを制御するための装置の上述の機能性を実施するためにプロセッサ1150によって実行されることになる適切に設定されているプログラムコードを含むことが可能である。
【0075】
図11において示されている構造は、概略的なものにすぎないということ、および無線デバイス1100は、実際にはさらなるコンポーネント(それらは、明確にするために、示されていない)、たとえば、さらなるインターフェースまたはプロセッサを含むことが可能であるということを理解されたい。また、メモリ1160は、WLANクライアント、WLANアクセスポイント、または類似の無線デバイスの知られている機能性を実施するためのさらなるプログラムコードを含むことが可能であるということを理解されたい。いくつかの実施形態によれば、無線デバイス1100の機能性を実施するためのコンピュータプログラムも、たとえば、メモリ1160に格納されることになるプログラムコードおよび/もしくはその他のデータを格納している物理的なメディアの形態で、またはそのプログラムコードをダウンロード用に利用可能にすることによって、またはストリーミングによって提供されることが可能である。
【0076】
図7および図9に関連して説明されている機能性どうしは、図9の方法に従って動作する第1の無線デバイスと、図7の方法に従って動作する第2の無線デバイスと、1つまたは複数のその他の無線デバイスとを含むシステムにおいて組み合わされることも可能であるということに留意されたい。そのようなシステムにおいては、第1の無線デバイスは、第2の無線デバイスへ第1の無線送信を送ることが可能である。第2の無線デバイスは、第1の無線送信を受信する。第2の無線デバイスによる第1の無線送信の受信が不成功であることに応答して、第2の無線デバイスは、第1の無線デバイスへ第2の無線送信を送り、第2の無線送信は、第2の無線デバイスによる第1の無線送信の受信が不成功であった旨の第1の無線デバイスへの表示を含む。第2の無線デバイスは、第2の無線送信を、第2の無線デバイスによる第1の無線送信の受信が成功であったということを第1の無線デバイスに示すACKメッセージを含むものとして、または第1の無線デバイスへのCTSメッセージを含むものとして、またはその他の無線デバイスによってサポートされるその他の何らかのタイプのレガシーメッセージを含むものとして、1つまたは複数のその他の無線デバイスによって復号可能であるように生成する。
【0077】
見て取れるように、上述されている概念は、失敗表示用の伝達手段としてのオーバレイされた追加情報を伴うレガシーメッセージを使用して受信無線デバイスから送信無線デバイスへの明示的な失敗表示を提供することによって無線送信のためのフィードバックメカニズムを効率よく高めるために使用されることが可能である。この方法においては、いくつかの無線デバイスは、高められたフィードバックメカニズムから恩恵を享受することが可能であり、その一方で、高められたフィードバックメカニズムをサポートしていないレガシー無線デバイス上での悪影響が回避されることが可能である。さらに、明示的な失敗表示は、急速に変わるチャネル状況が1つまたは複数の無線送信の失敗した受信をもたらす場合の迅速な反応を可能にする。これは、上述の例のように、20MHz以上の大きな送信帯域幅を使用する無線技術において特に有益である。
【0078】
上で説明されている例および実施形態は、例示的なものにすぎず、さまざまな修正を受け入れる余地があるということを理解されたい。たとえば、示されている概念は、WLAN技術またはセルラ無線技術の上述の例に限定されないさまざまな種類の無線技術に関連して適用されることが可能である。その上、上述の概念は、既存のデバイスもしくは装置の1つまたは複数のプロセッサによって実行されることになる対応して設計されているソフトウェアを使用することによって、または専用のデバイスハードウェアを使用することによって実施されることが可能であるということを理解されたい。さらに、示されている装置またはデバイスはそれぞれ、単一のデバイスとして、または複数の相互作用するデバイスもしくはモジュールからなるシステムとして実施されることが可能であるということに留意されたい。
【0079】
上記を考慮して、本開示によって提供される実施形態は、下記を含む。
実施形態1: 無線通信ネットワークにおける無線送信を制御する方法であって、
- 第1の無線デバイス(20、800、1100)が、第2の無線デバイス(10、1000、1100)からの第1の無線送信(101)を受信することと、
- 第1の無線デバイス(20、800、1100)による第1の無線送信(101)の受信が不成功であることに応答して、第1の無線デバイス(20、800、1100)が、第2の無線デバイスへ第2の無線送信(103)を送ることであって、第2の無線送信(103)が、第1の無線デバイス(20、800、1100)による第1の無線送信(101)の受信が不成功であった旨の第2の無線デバイス(10、1000、1100)への表示を含む、第2の無線送信(103)を送ることと、
- 第1の無線デバイス(20、800、1100)が、第2の無線送信(103)を、第1の無線デバイス(20、800、1100)による第1の無線送信(101)の受信が成功であったということを第2の無線デバイス(10、1000、1100)に示す肯定応答メッセージを含むものとして、または第2の無線デバイス(10、1000、1100)への送信可メッセージを含むものとして、第2の無線デバイス(10、1000、1100)以外の1つまたは複数の無線デバイス(30)によって復号可能であるように生成することとを含む方法。
【0080】
実施形態2: 第2の無線送信(103)が、肯定応答メッセージまたは送信可メッセージに割り当てられている周波数リソース(310)とは異なる周波数リソース(320)上で第2の無線デバイス(10、1000、1100)への表示を伝達する、
実施形態1に記載の方法。
【0081】
実施形態3: 第2の無線デバイス(10、1000、1100)への表示を伝達する周波数リソース(320)が、肯定応答メッセージまたは送信可メッセージに割り当てられている周波数リソース(310)に隣接している、
実施形態2に記載の方法。
【0082】
実施形態4: 第2の無線送信(103)が、肯定応答メッセージまたは送信可メッセージに割り当てられている周波数リソース(410)のサブセット(420)上で第2の無線デバイス(10、1000、1100)への表示を伝達する、
実施形態1から3のいずれか1つに記載の方法。
【0083】
実施形態5: 周波数リソースのサブセット(410)が、肯定応答メッセージまたは送信可メッセージの送信のために必要とされない周波数リソースを含む、
実施形態4に記載の方法。
【0084】
実施形態6: 第2の無線送信(103)が、1次元のコンステレーションダイアグラムを形成するコンステレーションポイント(510、530)のサブセットを有する2次元のコンステレーションダイアグラムを規定する変調方式に基づいており、
サブセットのコンステレーションポイント(510、530)が、肯定応答メッセージまたは送信可メッセージを伝達し、
2次元のコンステレーションダイアグラムの1つまたは複数のその他のコンステレーションポイント(520、540)が、第2の無線デバイス(10、1000、1100)への表示を伝達する、
実施形態1から5のいずれか1つに記載の方法。
【0085】
実施形態7: 1次元のコンステレーションダイアグラムが、バイナリー位相シフトキーイングによる復調用に設定されている、
実施形態6に記載の方法。
【0086】
実施形態8: 2次元のコンステレーションダイアグラムが、直交位相シフトキーイングまたは直交振幅変調に基づいている、
実施形態6または7に記載の方法。
【0087】
実施形態9. 第2の無線送信(103)が、マルチレイヤ変調方式に基づいており、マルチレイヤ変調のベースレイヤ(610、630)が、肯定応答メッセージまたは送信可メッセージを伝達し、マルチレイヤ変調方式の1つまたは複数のさらに高いレイヤ(620、640)が、第2の無線デバイス(10、1000、1100)への表示を伝達する、
実施形態1から8のいずれか1つに記載の方法。
【0088】
実施形態10: 第2の無線デバイス(10、1000、1100)への表示が、第2の無線デバイス(10、1000、1100)への否定応答メッセージを含む、
実施形態1から9のいずれか1つに記載の方法。
【0089】
実施形態11: 第2の無線送信(103)が、第2の無線デバイス(10、1000、1100)から第1の無線デバイス(20、800、1100)へのさらなる無線送信に関する提案される変調および/または符号化方式を示す制御情報を含む、
実施形態1から10のいずれか1つに記載の方法。
【0090】
実施形態12: 第2の無線送信(103)がさらに、第1の無線デバイス(20、800、1100)と第2の無線デバイス(10、1000、1100)との間における無線チャネル品質を示す制御情報を含む、
実施形態1から11のいずれか1つに記載の方法。
【0091】
実施形態13: 第2の無線デバイス(10、1000、1100)が、制御情報を、第1の無線デバイス(20、800、1100)による第1の無線送信(101)の受信が不成功であった旨の表示として解釈するように設定されている、
実施形態11または12に記載の方法。
【0092】
実施形態14: 無線送信が、ワイヤレスローカルエリアネットワーク技術に基づいている、
実施形態1から13のいずれか1つに記載の方法。
【0093】
実施形態15: 無線送信が、セルラ無線アクセス技術の競合ベースのモードに基づいている、
実施形態1から13のいずれか1つに記載の方法。
【0094】
実施形態16: 無線通信ネットワークにおける無線送信を制御する方法であって、
- 第1の無線デバイス(10、1000、1100)が、第2の無線デバイス(20、800、1100)へ第1の無線送信(101)を送ることと、
- 第1の無線デバイス(10、1000、1100)が、第2の無線デバイス(20、800、1100)からの第2の無線送信(103)を受信することであって、第2の無線送信(103)が、第2の無線デバイス(20、800、1100)による第1の無線送信(101)の受信が不成功であった旨の第1の無線デバイス(10、1000、1100)への表示を含む、第2の無線送信(103)を受信することとを含み、
第2の無線送信(103)が、第2の無線デバイス(20、800、1100)による第1の無線送信の受信が成功であったということを第1の無線デバイス(10、1000、1100)に示す肯定応答メッセージを含むものとして、または第1の無線デバイス(10、1000、1100)への送信可メッセージを含むものとして、第1の無線デバイス(10、1000、1100)以外の1つまたは複数の無線デバイス(30)によって復号可能である、方法。
【0095】
実施形態17: 第2の無線送信(103)が、肯定応答メッセージまたは送信可メッセージに割り当てられている周波数リソース(310)とは異なる周波数リソース(320)上で第1の無線デバイス(10、1000、1100)への表示を伝達する、
実施形態16に記載の方法。
【0096】
実施形態18: 第1の無線デバイス(10、1000、1100)への表示を伝達する周波数リソース(320)が、肯定応答メッセージまたは送信可メッセージに割り当てられている周波数リソース(310)に隣接している、
実施形態17に記載の方法。
【0097】
実施形態19: 第2の無線送信(103)が、肯定応答メッセージまたは送信可メッセージに割り当てられている周波数リソース(410)のサブセット(420)上で第1の無線デバイス(10、1000、1100)への表示を伝達する、
実施形態16から18のいずれか1つに記載の方法。
【0098】
実施形態20: 周波数リソースのサブセット(420)が、肯定応答メッセージまたは送信可メッセージの送信のために必要とされない周波数リソースを含む、
実施形態19に記載の方法。
【0099】
実施形態21: 第2の無線送信(103)が、1次元のコンステレーションダイアグラムを形成するコンステレーションポイント(510、530)のサブセットを有する2次元のコンステレーションダイアグラムを規定する変調方式に基づいており、
サブセットのコンステレーションポイント(510、530)が、肯定応答メッセージまたは送信可メッセージを伝達し、
2次元のコンステレーションダイアグラムの1つまたは複数のその他のコンステレーションポイント(520、540)が、第1の無線デバイス(10、1000、1100)への表示を伝達する、
実施形態16から20のいずれか1つに記載の方法。
【0100】
実施形態22: 1次元のコンステレーションダイアグラムが、バイナリー位相シフトキーイングによる復調用に設定されている、
実施形態21に記載の方法。
【0101】
実施形態23: 2次元のコンステレーションダイアグラムが、直交位相シフトキーイングまたは直交振幅変調に基づいている、
実施形態21または22に記載の方法。
【0102】
実施形態24: 第2の無線送信(103)が、マルチレイヤ変調方式に基づいており、マルチレイヤ変調のベースレイヤ(610、630)が、肯定応答メッセージまたは送信可メッセージを伝達し、マルチレイヤ変調方式の1つまたは複数のさらに高いレイヤ(620、640)が、第1の無線デバイス(10、1000、1100)への表示を伝達する、
実施形態16から23のいずれか1つに記載の方法。
【0103】
実施形態25: 第1の無線デバイス(10、1000、1100)への表示が、第1の無線デバイス(10、1000、1100)への否定応答メッセージを含む、
実施形態16から24のいずれか1つに記載の方法。
【0104】
実施形態26: 第2の無線送信(103)が、第1の無線デバイス(10、1000、1100)から第2の無線デバイス(20、800、1100)へのさらなる無線送信に関する提案される変調および/または符号化方式を示す制御情報を含む、
実施形態16から25のいずれか1つに記載の方法。
【0105】
実施形態27: 第2の無線送信が、第1の無線デバイス(10、1000、1100)と第2の無線デバイス(20、800、1100)との間における無線チャネル品質を示す制御情報を含む、
実施形態16から26のいずれか1つに記載の方法。
【0106】
実施形態28: 第1の無線デバイス(10、1000、1100)が、制御情報を、第2の無線デバイス(20、800、1100)による第1の無線送信(101)の受信が不成功であった旨の表示として解釈すること
を含む、実施形態26または27に記載の方法。
【0107】
実施形態29: 無線送信が、ワイヤレスローカルエリアネットワーク技術に基づいている、
実施形態16から28のいずれか1つに記載の方法。
【0108】
実施形態30: 無線送信が、セルラ無線アクセス技術の競合ベースのモードに基づいている、
実施形態16から28のいずれか1つに記載の方法。
【0109】
実施形態31: 無線通信ネットワークのための無線デバイス(20、800、1100)であって、
- さらなる無線デバイス(10、1000、1100)からの第1の無線送信(101)を受信することと、
- 無線デバイス(20、800、1100)による第1の無線送信(101)の受信が不成功であることに応答して、さらなる無線デバイス(10、1000、1100)へ第2の無線送信(103)を送ることであって、第2の無線送信(103)が、無線デバイス(20、800、1100)による第1の無線送信(101)の受信が不成功であった旨のさらなる無線デバイス(10、1000、1100)への表示を含む、第2の無線送信(103)を送ることと、
- 第2の無線送信(103)を、無線デバイス(20、800、1100)による第1の無線送信(101)の受信が成功であったということをさらなる無線デバイス(10、1000、1100)に示す肯定応答メッセージを含むものとして、またはさらなる無線デバイス(10、1000、1100)への送信可メッセージを含むものとして、さらなる無線デバイス(10、1000、1100)以外の1つまたは複数の無線デバイス(30)によって復号可能であるように生成することとを行うように設定されている無線デバイス(20、800、1100)。
【0110】
実施形態32: 第2の無線送信(103)が、肯定応答メッセージまたは送信可メッセージに割り当てられている周波数リソース(310)とは異なる周波数リソース(320)上でさらなる無線デバイス(10、1000、1100)への表示を伝達する、
実施形態31に記載の無線デバイス(20、800、1100)。
【0111】
実施形態33: さらなる無線デバイス(10、1000、1100)への表示を伝達する周波数リソース(320)が、肯定応答メッセージまたは送信可メッセージに割り当てられている周波数リソース(310)に隣接している、
実施形態32に記載の無線デバイス(20、800、1100)。
【0112】
実施形態34: 第2の無線送信(103)が、肯定応答メッセージまたは送信可メッセージに割り当てられている周波数リソース(410)のサブセット(420)上でさらなる無線デバイス(10、1000、1100)への表示を伝達する、
実施形態31から33のいずれか1つに記載の無線デバイス(20、800、1100)。
【0113】
実施形態35: 周波数リソースのサブセット(410)が、肯定応答メッセージまたは送信可メッセージの送信のために必要とされない周波数リソースを含む、
実施形態34に記載の無線デバイス(20、800、1100)。
【0114】
実施形態36: 第2の無線送信(103)が、1次元のコンステレーションダイアグラムを形成するコンステレーションポイント(510、530)のサブセットを有する2次元のコンステレーションダイアグラムを規定する変調方式に基づいており、
サブセットのコンステレーションポイント(510、530)が、肯定応答メッセージまたは送信可メッセージを伝達し、
2次元のコンステレーションダイアグラムの1つまたは複数のその他のコンステレーションポイント(520、540)が、さらなる無線デバイス(10、1000、1100)への表示を伝達する、
実施形態31から35のいずれか1つに記載の無線デバイス(20、800、1100)。
【0115】
実施形態37: 1次元のコンステレーションダイアグラムが、バイナリー位相シフトキーイングによる復調用に設定されている、
実施形態36に記載の無線デバイス(20、800、1100)。
【0116】
実施形態38: 2次元のコンステレーションダイアグラムが、直交位相シフトキーイングまたは直交振幅変調に基づいている、
実施形態36または37に記載の無線デバイス(20、800、1100)。
【0117】
実施形態39: 第2の無線送信(103)が、マルチレイヤ変調方式に基づいており、マルチレイヤ変調のベースレイヤ(610、630)が、肯定応答メッセージまたは送信可メッセージを伝達し、マルチレイヤ変調方式の1つまたは複数のさらに高いレイヤ(620、640)が、さらなる無線デバイス(10、1000、1100)への表示を伝達する、
実施形態31から38のいずれか1つに記載の無線デバイス(20、800、1100)。
【0118】
実施形態40: さらなる無線デバイス(10、1000、1100)への表示が、さらなる無線デバイス(10、1000、1100)への否定応答メッセージを含む、
実施形態31から39のいずれか1つに記載の無線デバイス(20、800、1100)。
【0119】
実施形態41: 第2の無線送信(103)が、さらなる無線デバイス(10、1000、1100)から無線デバイス(20、800、1100)へのさらなる無線送信に関する提案される変調および/または符号化方式を示す制御情報を含む、
実施形態31から40のいずれか1つに記載の無線デバイス(20、800、1100)。
【0120】
実施形態42: 第2の無線送信(103)がさらに、無線デバイス(20、800、1100)とさらなる無線デバイス(10、1000、1100)との間における無線チャネル品質を示す制御情報を含む、
実施形態31から41のいずれか1つに記載の無線デバイス(20、800、1100)。
【0121】
実施形態43: さらなる無線デバイス(10、1000、1100)が、制御情報を、第1の無線デバイス(20、800、1100)による第1の無線送信(101)の受信が不成功であった旨の表示として解釈するように設定されている、
実施形態31または42に記載の無線デバイス(20、800、1100)。
【0122】
実施形態44: 無線送信が、ワイヤレスローカルエリアネットワーク技術に基づいている、
実施形態31から43のいずれか1つに記載の無線デバイス(20、800、1100)。
【0123】
実施形態45: 無線送信が、セルラ無線アクセス技術の競合ベースのモードに基づいている、
実施形態31から44のいずれか1つに記載の無線デバイス(20、800、1100)。
【0124】
実施形態46: 実施形態1から15のいずれか1つに記載の方法の第1の無線デバイス(20、800、1100)として動作するように設定されている、
実施形態31から45のいずれか1つに記載の無線デバイス(20、800、1100)。
【0125】
実施形態47: 少なくとも1つのプロセッサと、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令を含むメモリとを含み、実施形態1から15のいずれか1つに記載の方法の第1の無線デバイス(20、800、1100)として動作する、
実施形態31から46のいずれか1つに記載の無線デバイス(20、800、1100)。
【0126】
実施形態48: 無線通信ネットワークのための無線デバイス(10、1000、1100)であって、
- さらなる無線デバイス(20、800、1100)へ第1の無線送信(101)を送ることと、
- さらなる無線デバイス(20、800、1100)からの第2の無線送信(103)を受信することであって、第2の無線送信(103)が、さらなる無線デバイス(20、800、1100)による第1の無線送信(101)の受信が不成功であった旨の無線デバイス(10、1000、1100)への表示を含む、第2の無線送信(103)を受信することとを行うように設定されており、
第2の無線送信(103)が、さらなる無線デバイス(20、800、1100)による第1の無線送信(101)の受信が成功であったということを無線デバイス(10、1000、1100)に示す肯定応答メッセージを含むものとして、または無線デバイス(10、1000、1100)への送信可メッセージを含むものとして、無線デバイス(10、1000、1100)以外の1つまたは複数の無線デバイス(30)によって復号可能である、無線デバイス(10、1000、1100)。
【0127】
実施形態49: 第2の無線送信(103)が、肯定応答メッセージまたは送信可メッセージに割り当てられている周波数リソース(310)とは異なる周波数リソース(320)上で無線デバイス(10、1000、1100)への表示を伝達する、
実施形態48に記載の無線デバイス(10、1000、1100)。
【0128】
実施形態50: 無線デバイス(10、1000、1100)への表示を伝達する周波数リソース(320)が、肯定応答メッセージまたは送信可メッセージに割り当てられている周波数リソース(310)に隣接している、
実施形態49に記載の無線デバイス(10、1000、1100)。
【0129】
実施形態51: 第2の無線送信(103)が、肯定応答メッセージまたは送信可メッセージに割り当てられている周波数リソース(410)のサブセット(420)上で無線デバイス(10、1000、1100)への表示を伝達する、
実施形態48から50のいずれか1つに記載の無線デバイス(10、1000、1100)。
【0130】
実施形態52: 周波数リソースのサブセット(420)が、肯定応答メッセージまたは送信可メッセージの送信のために必要とされない周波数リソースを含む、
実施形態51に記載の無線デバイス(10、1000、1100)。
【0131】
実施形態53: 第2の無線送信(103)が、1次元のコンステレーションダイアグラムを形成するコンステレーションポイント(510、530)のサブセットを有する2次元のコンステレーションダイアグラムを規定する変調方式に基づいており、
サブセットのコンステレーションポイント(510、530)が、肯定応答メッセージまたは送信可メッセージを伝達し、
2次元のコンステレーションダイアグラムの1つまたは複数のその他のコンステレーションポイント(520、540)が、無線デバイス(10、1000、1100)への表示を伝達する、
実施形態48から52のいずれか1つに記載の無線デバイス(10、1000、1100)。
【0132】
実施形態54: 1次元のコンステレーションダイアグラムが、バイナリー位相シフトキーイングによる復調用に設定されている、
実施形態53に記載の無線デバイス(10、1000、1100)。
【0133】
実施形態55: 2次元のコンステレーションダイアグラムが、直交位相シフトキーイングまたは直交振幅変調に基づいている、
実施形態53または54に記載の無線デバイス(10、1000、1100)。
【0134】
実施形態56: 第2の無線送信(103)が、マルチレイヤ変調方式に基づいており、マルチレイヤ変調のベースレイヤ(610、630)が、肯定応答メッセージまたは送信可メッセージを伝達し、マルチレイヤ変調方式の1つまたは複数のさらに高いレイヤ(620、640)が、無線デバイス(10、1000、1100)への表示を伝達する、
実施形態48から55のいずれか1つに記載の無線デバイス(10、1000、1100)。
【0135】
実施形態57: 無線デバイス(10、1000、1100)への表示が、無線デバイス(10、1000、1100)への否定応答メッセージを含む、
実施形態48から56のいずれか1つに記載の無線デバイス(10、1000、1100)。
【0136】
実施形態58: 第2の無線送信(103)が、無線デバイス(10、1000、1100)からさらなる無線デバイス(20、800、1100)へのさらなる無線送信に関する提案される変調および/または符号化方式を示す制御情報を含む、
実施形態48から57のいずれか1つに記載の無線デバイス(10、1000、1100)。
【0137】
実施形態59: 第2の無線送信が、無線デバイス(10、1000、1100)とさらなる無線デバイス(20、800、1100)との間における無線チャネル品質を示す制御情報を含む、
実施形態48から58のいずれか1つに記載の無線デバイス(10、1000、1100)。
【0138】
実施形態60: 無線デバイス(10、1000、1100)が、制御情報を、さらなる無線デバイス(20、800、1100)による第1の無線送信(101)の受信が不成功であった旨の表示として解釈するように設定されている、
実施形態58または59に記載の無線デバイス(10、1000、1100)。
【0139】
実施形態61: 無線送信が、ワイヤレスローカルエリアネットワーク技術に基づいている、
実施形態48から60のいずれか1つに記載の無線デバイス(10、1000、1100)。
【0140】
実施形態62: 無線送信が、セルラ無線アクセス技術の競合ベースのモードに基づいている、
実施形態48から60のいずれか1つに記載の無線デバイス(10、1000、1100)。
【0141】
実施形態63: 実施形態16から30のいずれか1つに記載の方法の第1の無線デバイス(10、1000、1100)として動作するように設定されている、
実施形態48から62のいずれか1つに記載の無線デバイス(10、1000、1100)。
【0142】
実施形態64: 少なくとも1つのプロセッサと、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令を含むメモリとを含み、実施形態16から30のいずれか1つに記載の方法の第1の無線デバイス(10、1000、1100)として動作する、
実施形態48から63のいずれか1つに記載の無線デバイス(10、1000、1100)。
【0143】
実施形態65: 第1の無線デバイス(10、1000、1100)と、第2の無線デバイス(20、800、1100)と、1つまたは複数のその他の無線デバイス(30)と
を含むシステムであって、
第1の無線デバイス(10、1000、1100)が、第2の無線デバイス(20、800、1100)へ第1の無線送信(101)を送るように設定されており、
第2の無線デバイス(20、800、1100)が、
- 第1の無線送信(101)を受信することと、
- 第2の無線デバイス(20、800、1100)による第1の無線送信(101)の受信が不成功であることに応答して、第1の無線デバイス(10、1000、1100)へ第2の無線送信(103)を送ることであって、第2の無線送信(103)が、第2の無線デバイス(20、800、1100)による第1の無線送信(101)の受信が不成功であった旨の第1の無線デバイス(10、1000、1100)への表示を含む、第2の無線送信(103)を送ることと、
- 第2の無線送信(103)を、第2の無線デバイス(20、800、1100)による第1の無線送信(101)の受信が成功であったということを第1の無線デバイス(10、1000、1100)に示す肯定応答メッセージを含むものとして、または第1の無線デバイス(10、1000、1100)への送信可メッセージを含むものとして、1つまたは複数のその他の無線デバイス(30)によって復号可能であるように生成することとを行うように設定されている、システム。
【0144】
実施形態66: 無線デバイス(20、800、1100)の少なくとも1つのプロセッサによって実行されることになるプログラムコードを含むコンピュータプログラムであって、プログラムコードの実行が、実施形態1から15のいずれか1つに記載の方法の第1の無線デバイス(20、800、1100)として動作することを無線デバイス(20、800、1100)に行わせる、コンピュータプログラム。
【0145】
実施形態67: 無線デバイス(20、800、1100)の少なくとも1つのプロセッサによって実行されることになるプログラムコードを含むコンピュータプログラム製品であって、プログラムコードの実行が、実施形態1から15のいずれか1つに記載の方法の第1の無線デバイス(20、800、1100)として動作することを無線デバイス(20、800、1100)に行わせる、コンピュータプログラム製品。
【0146】
実施形態68: 無線デバイス(10、1000、1100)の少なくとも1つのプロセッサによって実行されることになるプログラムコードを含むコンピュータプログラムであって、プログラムコードの実行が、実施形態16から30のいずれか1つに記載の方法の第1の無線デバイス(10、1000、1100)として動作することを無線デバイス(10、1000、1100)に行わせる、コンピュータプログラム。
【0147】
実施形態69: 無線デバイス(10、1000、1100)の少なくとも1つのプロセッサによって実行されることになるプログラムコードを含むコンピュータプログラム製品であって、プログラムコードの実行が、実施形態16から30のいずれか1つに記載の方法の第1の無線デバイス(10、1000、1100)として動作することを無線デバイス(10、1000、1100)に行わせる、コンピュータプログラム製品。
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6A
図6B
図7
図8
図9
図10
図11