(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-12
(45)【発行日】2022-07-21
(54)【発明の名称】有限要素法モデルのオートメッシュ用CAD作図方法
(51)【国際特許分類】
G06F 30/12 20200101AFI20220713BHJP
G06F 30/10 20200101ALI20220713BHJP
【FI】
G06F30/12
G06F30/10 100
(21)【出願番号】P 2021119090
(22)【出願日】2021-07-19
【審査請求日】2021-12-28
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520091292
【氏名又は名称】五藤 帰己二
(74)【代理人】
【識別番号】100102738
【氏名又は名称】岡 潔
(72)【発明者】
【氏名】五藤 帰己二
【審査官】松浦 功
(56)【参考文献】
【文献】特開平09-327998(JP,A)
【文献】特開昭55-046999(JP,A)
【文献】国際公開第2020/113268(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 30/00 -30/398
B43L 13/00 -13/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
CADシステムが直線OXと直線OYとの間の交角XOYをN等分する有限要素法モデルのオートメッシュ用CAD作図方法において、
前記CADシステムが、
直線OX上に点A
1、直線OY上に点B
1をそれぞれ、OA
1=OB
1となるように求める段階と、
直線OX上の点A
1と直線OY上の点B
1とを結び、三角形A
1OB
1を作成する段階と、
辺A
1B
1を一辺とする正三角形A
1B
1O ‘を作成する段階と、
正三角形A
1B
1O ‘の外接円の中心O
11を通り、A
1B
1に平行な直線が
A
1
O ‘および
B
1
O ‘それぞれと交わる点をA
2およびB
2とする一方、A
1B
1の中点をO
12とする段階と、
A
2B
1とB
2 O
12、A
1B
2とA
2 O
12それぞれの交点C
1‘およびC
1を求める段階と、
O ‘C
1およびO ‘C
1‘それぞれの延長線がA
1B
1と交わる点をE
1およびE
1‘とする段階と、
を実行し、
これにより、E
1およびE
1‘により、A
1B
1が3等分され、
さらに、A
2B
2とO ‘C
1との交点F
1、およびA
2B
2とO ‘C
1‘との交点F
1‘それぞれを求める段階と、
O ‘O
12と辺A
1B
2または辺A
2B
1との交点O
13を求め、O
13通り、A
1B
1と平行な線分がO ‘E
1およびO ‘E
1‘と交わる点をG
1およびG
1‘として求める段階と、
正三角形A
1B
1O ‘において、辺A
1B
1に平行な第1線分群として、O
12E
1、O
13G
1、C
1 ‘C
1‘、辺A
1B
1に対して斜めの第2線分群として、O
12C
1、O
13F
1、O
13E
1、および辺A
1B
1に対して直交するO ‘O
12上の第3線分群を抽出する段階と、
を実行し、
与えられた分割数Nに応じて、正三角形AnBnO‘のnを決定し、正三角形A
1B
1O ‘から正三角形AnBnO‘までを作図する段階と、
上記第1ないし第2線分群のどれかを選択し、選択した線分群のどの線分を基準線Lとして用いるかを決定する段階と、
決定した基準線Lを用いて、A
1またはB
1から、外接円において、三角形A
1OB
1の内部の円弧をN個に区切る段階と、
区切られた外接円上の個々の点と Oを結ぶ段階と、
を実行し、
交角XOYが鋭角の場合、それにより、交角XOYのN等分線が作図され、
交角XOYが鈍角の場合、区切られた外接円上の個々の点と Oを結ぶ各線分がAO
13およびBO
13と交わる点を求め、
A
1
O
13および
B
1
O
13上の各交点とOを結び、それにより、交角XOYのN等分が作図される、有限要素法モデルのオートメッシュ用CAD作図方法。
【請求項2】
Nは、300以下の奇数である、請求項1に記載の有限要素法モデルのオートメッシュ用CAD作図方法。
【請求項3】
正三角形A
1B
1O ‘を作図する場合、O‘が
A
1
B
1
に関してOと反対側に位置するように位置決めする、請求項2に記載の有限要素法モデルのオートメッシュ用CAD作図方法。
【請求項4】
正三角形A
1B
1O‘からAnBnO‘までn個の正三角形を作図する段階において、いずれかの正三角形を作図段階において、ズームアップ機能を利用して、拡大して作図を行う、請求項2に記載の有限要素法モデルのオートメッシュ用CAD作図方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有限要素法モデルのオートメッシュ用CAD作図方法に関し、より詳細には、任意の角度を等分化する作図において、簡便な手順でありながら、従来の作図方法に比べて、実用に供するように差を小さくした有限要素法モデルのオートメッシュ用CAD作図方法に関する。
【背景技術】
【0002】
コンパスと定規だけを用いた角度の等分の厳密な作図方法に関し、特に角度の3等分の作図方法はあり得ないことが数学的に証明されている。
より詳細には、ギリシャの3大作図問題のひとつである、『角の3等分問題』について、角の3等分問題とは、『任意に与えられた角度を三等分することは可能か?』という問題であり、通常の作図方法、すなわち、コンパスと目盛りの無い定規を用いた作図法では、一般に与えられた角の三等分を作図することが不可能であることが知られている。しかしながら、目盛りのついた定規を使用する作図方法、折り紙を用いた作図方法、放物線を描ける小道具を用いた作図方法等、道具の使い方を変更したり、新しい道具を追加することにより、角の三等分を作図できる場合があることも知られている。
【0003】
たとえば、特許文献1は、角の3等分作図補助器を開示する。より詳細には、任意角の3等分作図方法の、習得のため、容易に3等分の作図を行う際の補助となる器具を目的として、一方の端部の縁が円弧状になっている略長方形の透明板の円弧側の上面には、扇形の4分円とその中心点を上端とする中心線が引かれ、その中心線の下端では、15度の狭角で傾斜線が4 分円の左角でつながっている。以上の図形を表示し、そして4 分円の中心点には指示針とその指示針を軸支する為の中心軸を基板上に設けた角の3等分作図補助器が開示されている。このような補助器によれば、ノートなどの用紙に任意角と4等分線と中心角が直角となる直線の一辺を書き入れた図面の上に、発案した3等分作図法の法則をつかって3等分線の印を書き入れられる基板1を置き指示針などを、操作することによって、任意角の4分の1である4等分線に、12分の1の角度を加えることにより3等分線が引ける印を書き入れられる。以上の構成により容易に作図がかけるとされている。
【0004】
たとえば、特許文献2は、等分線作図定規器を開示する。より詳細には、等分線を簡単な手法で求めることのできる定規を提供することを目的として、直角2辺と、この2辺間を結ぶ傾斜辺とからなる三角定規において、直角2辺の一辺と傾斜辺との合点を基点とし、この基点と直角2辺の他の一辺の等分点とを結ぶ直線上にスリットによる辺を設けたことを特徴とする等分線作図定規器である。このような等分線作図定規器によれば、測定すべき直線上の2点間の1点に直角2辺の一辺を合わせ、そのときの他の一辺が傾斜辺に交わった点で前記1辺に直交する直線の測定線を引き、この測定線とスリットとが交差する交点が等分点となる。
【0005】
しかしながら、いずれの作図も特殊な器具により、角の等分を作図するに過ぎず、特に角の3等分は厳密な作図はできないとしても、実用的に許容される誤差の範囲で、円または線分の長さを規定するコンパスおよび直線を引く定規のみを用いて、簡単な手順により、作図する方法を提示するものでない。特に、特許文献2は、角度の等分でなく、線分の等分に関する作図器具である。
【0006】
よって、CADにおいても、角度の等分の作図アルゴリズムは、厳密な等分となっておらず、CADのデータに基づいてCAMにより、実際に加工する場合、たとえば、底面が正多角形(正11角形)の正角錐形を加工する場合には、11面の側面が厳密に形成されないことから、たとえば、11面の側面の各々に対する光の反射は、微妙に異なってしまう。そのため、光学系機器において、厳密な光経路の実現が重要となるような用途においては、誤差をなるべく小さくすることが要求されている。
また、CADにおいて、直線または曲線を作図する線の太さは、細いほど好ましく、作図自体が厳密になるほど、線の太さ自体がクローズアップされる。よって、特に、角度の等分の作図方法が厳密になるほど、作図する線の太さ自体を細くすることが要求される。
【0007】
ところで、「有限要素法」は、構造解析、熱流動解析等他分野に亘って用いられる、コンピュータを利用したシミレーション解析手法であり、構造物等の解析対象物を複数の有限個の要素(以下、メッシュという)に分割することにより解析モデルを作成することにより数値解析を行うものである。メッシュには、たとえば、三角形要素、四角形要素等の平面要素、角柱要素、角錐要素等立体要素があり、各要素、解析対象物上に設定する多数の節点同士を連結することにより形成され、要素数は、数百ないし数万に及び、解析モデルの作成には、相応の時間を要する反面、メッシュ数(分割数)が多いほど、解析精度が上がる。
【0008】
このような観点から、いわゆるオートメッシュ技術が開発されている。オートメッシュメッシュソフトの一例ある超高速メッシュジェネレータなどは、要素分割の作業時間を大幅に削減し、その作業時間を従来比の例えば1/3ないし1/20以下に短縮することなどが可能ある。しかしながら、オートメッシュ技術によるモデル作図化には、解析精度の観点から、以下のような技術的問題点が存する。すなわち、メッシュの縦と横の比率であるアスペクト比は、解析精度に影響を及ぼすとともに、たとえば、構造解析において、ある構造部位の応力集中を解析する場合、所与角度130°を100分割する等、構造部位まわりに角度を等分割するメッシュを作成する必要性が生じるが、前述のように、所与の角度を等分割する作図手法ではないことから、角度の等分割する場合に対する誤差に起因して、解析精度に悪影響を及ぼす。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【文献】特開2001-131593号
【文献】実開平03-95901号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
以上の技術的問題点に鑑み、本発明の目的は、任意の角度を等分化する作図において、簡便な手順でありながら、従来の作図方法に比べて、実用に供するように誤差を小さくした有限要素法モデルのオートメッシュ用CAD作図方法を提供することにある。
以上の技術的問題点に鑑み、本発明の目的は、任意の角度を等分化する作図において、従来の作図方法に比べて、誤差を小さくすることにより、実用に供するように作図の線の太さを従来より細くすることが可能な有限要素法モデルのオートメッシュ用CAD作図方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を達成するために、本発明の有限要素法モデルのオートメッシュ用CAD作図方法は、
直線OXと直線OYとの間の交角XOYをN等分する有限要素法モデルのオートメッシュ用CAD作図方法において、
直線OX上に点A1、直線OY上に点B1をそれぞれ、OA1=OB1となるように求める段階と、
直線OX上の点A1と直線OY上の点B1とを結び、三角形A1OB1を作成する段階と、
辺A1B1を一辺とする正三角形A1B1O ‘を作成する段階と、
正三角形A1B1O ‘の外接円の中心O11を通り、A1B1に平行な直線がA O ‘およびB O ‘それぞれと交わる点をA2およびB2とする一方、A1B1の中点をO12とする段階と、
A2B1とB2 O12、A1B2とA2 O12それぞれの交点C1‘およびC1を求める段階と、
O ‘C1およびO ‘C1‘それぞれの延長線がA1B1と交わる点をE1およびE1‘とする段階と、を有し、
これにより、E1およびE1‘により、A1B1が3等分され、
さらに、A2B2とO ‘C1との交点F1、およびA2B2とO ‘C1‘との交点F1‘それぞれを求める段階と、
O ‘O12と辺A1B2または辺A2B1との交点O13を求め、O13通り、A1B1と平行な線分がO ‘E1およびO ‘E1‘と交わる点をG1およびG1‘として求める段階と、
正三角形A1B1O ‘において、辺A1B1に平行な第1線分群として、O12E1、O13G1、C1 ‘C1‘、辺A1B1に対して斜めの第2線分群として、O12C1、O13F1、O13E1、および辺A1B1に対して直交するO ‘O12上の第3線分群を抽出する段階とを有し、
与えられた分割数Nに応じて、正三角形AnBnO‘のnを決定し、正三角形A1B1O ‘から正三角形AnBnO‘までを作図する段階と、
上記第1ないし第2線分群のどれかを選択し、選択した線分群のどの線分を基準線Lとして用いるかを決定する段階と、
決定した基準線Lを用いて、A1またはB1から、外接円において、三角形A1OB1の内部の円弧をN個に区切る段階と、
区切られた外接円上の個々の点と Oを結ぶ段階と、を有し、
交角XOYが鋭角の場合、それにより、交角XOYのN等分線が作図され、
交角XOYが鈍角の場合、区切られた外接円上の個々の点と Oを結ぶ各線分がAO13およびBO13と交わる点を求め、AO13およびBO13上の各交点とOを結び、それにより、交角XOYのN等分が作図される、構成としている。
【0012】
本発明者は、直線OXと直線OYとの間の交角XOYをN等分する有限要素法モデルのオートメッシュ用CAD作図方法として、直線OX上の点A1と直線OY上の点B1とを結ぶことにより作成される三角形A1OB1を基に、辺A1B1を一辺とする正三角形A1B1O ‘と正三角形A1B1O‘の外接円とを利用して、正三角形A1B1O ‘から正三角形AnBnO‘までを作図し、分割数Nに応じて、正三角形A1B1O ‘から正三角形AnBnO‘までの正三角形において、1次正三角形A1B1O ‘の底辺A1B1に平行な線分、底辺A1B1に直交するO ‘O12上の線分、および底辺A1B1に対して斜めの線分中において、作図に利用可能な線分群があることを見出し、見出した線分群中の基準線Lを利用して、AまたはBから、外接円において、三角形A1OB1の内部の円弧をN個に区切り、交角XOYが鋭角の場合、それにより、交角XOYのN等分線が作図され、交角XOYが鈍角の場合、区切られた外接円上の個々の点と Oを結ぶ各線分がAO13およびBO13と交わる点を求め、AO13およびBO13上の各交点とOを結び、それにより、交角XOYのN等分が作図されることが可能であり、任意の角度を等分化する作図において、簡便な手順でありながら、従来の作図方法に比べて、実用に供するように誤差を小さくしたCAD作図法が実現される。
Nは、有限要素法モデルのオートメッシュ用に300以下の奇数であるのがよい。
さらに、正三角形A1B1O ‘を作図する場合、O‘がABに関してOと反対側に位置するように位置決めするのがよい。
また、正三角形A1B1O‘からAnBnO‘までn個の正三角形を作図する段階において、いずれかの正三角形を作図段階において、ズームアップ機能を利用して、拡大して作図を行う、のがよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1は、この発明の一実施例に係る作図支援方法を実現するCAD システムの基本構成の一部を示す機能ブロック図である。
入力部10は、マウスやキーボード等の入力装置から構成される。この入力部10から入力される例えばマウスカーソルの位置情報は、カーソル位置検知部20で検出される。このカーソル位置検知部20によって検出されたこのカーソル位置情報は、表示制御部90に供給され、そこで例えばCRT装置や液晶ディスプレイ装置からなる表示部80の表示画面上の検出された位置にマウスカーソル等が表示される。
また、カーソル位置検知部20からのカーソル位置情報は、コマンド実行処理部30に与えられ、そこでカーソル位置検知部20で検出されたカーソル位置と入力部10からのクリック情報等から選択されたコマンドを実行し、CAD処理部40に対して実行されたコマンド処理を施す。このコマンド実行処理部30は、カーソル位置検知部20で検出されたカーソル位置にアイコン等のコマンド起動メニューが表示されていない場合には、そのカーソル位置情報をCAD処理部40にスルー状態で供給する。
CAD処理部40は、コマンド実行処理部30を介して入力された情報に基づきCAD 処理を行う。このCAD処理部40については、通常のCAD 処理を行うものなので詳しい説明は割愛するが、外部のハードディスク装置等の記憶媒体からなる図形情報記憶部50から図形要素情報を入力し、編集等を加えた後にその図形要素情報を図形情報記憶部50に保存する役割も果たしている。
【0014】
また、カーソル位置検知部20からのカーソル位置情報は、目的要素位置検知部60にも供給される。この目的要素位置検知部60は、カーソル位置検知部20で検出されたカーソル位置情報が、目的要素位置を捕捉したことを検出する。ここで、「目的要素位置」とは、図形情報記憶部50に記憶されている作図済の1又は複数の図形要素、又はCAD処理部40で現在作図中の1又は複数の図形要素( 以下、これらを「反応要素」と呼ぶ)に対して特定の位置関係となる目的要素( 例えば延長線上の交点や水平、垂直線等) の位置のことである。また、「目的要素位置検知」とは、カーソル位置を中心とする所定の近傍範囲に目的要素位置が位置したことを意味している。目的要素位置検知部60は、カーソルが目的要素位置を捕捉したことを検出したら、表示制御部90に、その目的要素及びその位置、並びに反応要素の情報を供給する。
【0015】
表示制御部90は、目的要素位置検知部60からの情報及び予め設定された表示色情報に基づいて、表示部80に表示されるカーソルや反応要素の表示形態を変更したり、反応要素から目的要素までの補助線を表示したりする制御を実行する。
【0016】
図2は、このCAD システムの表示部80上に表示される画面の一例を示す図である。この画面は、図形表示領域、各種メニュー表示領域等で構成されている。まず、画面のメニュー表示領域12 から「作図支援機能」の設定をするためのメニューを選択すると、
図3に示すように、作図支援機能設定ダイアログボックスが画面上に表示される。
【0017】
同図に示すように、目作図支援機能有効チェックボックス140をマウス等を用いてクリックしチェックマークを付けることにより、作図支援機能が有効になる。この場合、作図支援機能が選択された旨の情報はカーソル位置検知部20からコマンド実行処理部30、目的要素位置検知部60及び表示制御部90に供給され、目的要素位置検知部60が起動することでその機能が有効になる。この作図支援機能設定ダイアログボックスで設定できる作図支援機能のコマンドは、第1に、反応要素である2つの直線要素の延長上の交点を目的要素として、カーソルがこれを捕捉したときに、カーソルの表示形態を変更する延長交点コマンド150と、第2に、次に示す反応要素のそれぞれの点、
( 1 ) 直線の場合、端点・中点、
( 2 ) 円・楕円・穴記号の場合、中心点、
( 3 ) 円弧・楕円弧の場合、端点・中心点、
( 4 ) 自由曲線の場合、頂点、
の対からX 軸及びY 軸に沿う延長直線の交点を目的要素として、カーソルがこれを捕捉したときに、カーソルの表示形態を変更する等X ・等Yコマンド160と、第3に、反応要素である図形要素の描画開始点から水平又は垂直方向に延びる線を目的要素として、カーソルがこれを補足したときに、カーソルの表示形態を変更する水平・垂直コマンド170と、第4に、反応要素である図形要素の描画開始点から予め入力した角度増量値の値と一致する角度方向に延びる線を目的要素とし、カーソルがこれを捕捉したときに、カーソルの表示形態を変更する角度増量コマンド180との4つのコマンドがあり、それぞれのコマンド150~180のチェックボックスをチェックすることにより、チェックされたコマンドが目的要素位置検知部60で実行される。また、この作図支援機能設定ダイアログボックスには、角度増量コマンド180において任意の角度を入力部10のキーボード等を用いて手入力により入力する角度増量値入力ボックス190も備えられている。
分割数の入力ボックス191および分割対象角度入力ボックス192も備えられている。
【0018】
また、この作図支援機能が有効になったことで表示制御部90では、マウスカーソルを通常モード形状のマウスカーソル250aから作図支援機能モード形状のマウスカーソル250bへ変更し表示部80で表示するように制御する。また、マウスカーソル250bが目的要素位置を捕捉したときに、その目的要素を特定する情報表示カーソル250cがマウスカーソル250bの斜め下位置に表示される。この情報表示カーソル250cの形状は、目的要素の内容が視覚的に認識し易い形状に設定されている。例えば、マウスカーソル250bが反応要素上の端点や点要素等の既存点を捕捉したときには、情報表示カーソルとして既存点であることを示す十字形が表示される。延長交点コマンドや等X ・等Y コマンドが実行された場合には、情報表示カーソルとして× 形が表示される。マウスカーソル250bが反応要素上の点を捕捉しているときには、情報表示カーソルとして要素上点であることを示す表示がなされる。同様に、水平・垂直コマンド及び角度増量コマンドが実行された場合には、水平線、垂直線及び角度標記がそれぞれ情報表示カーソル250cとして表示される。
【0019】
更に、この作図支援機能設定ダイアログボックスには、作図支援機能を有効にした場合に図形表示領域に表示される図形要素の表示色を設定することができる表示色設定機能も備えられている。作図支援図形表示チェックボックスをチェックすることで、表示制御部90内の色表示設定機能が有効になる。この表示色設定機能で設定できる図形要素の表示色は、オペレータがマウス等を用いて入力操作しているときの図形要素の表示色と、反応要素の表示色との2種類がある。この場合、入力中の図形要素の表示色についてはプルダウンメニューで、反応要素の表示色についてはプルダウンメニューで、それぞれ任意の表示色を設定することができる。
【0020】
次に、この作図支援機能を有効にして各コマンド150~180を実行した場合の動作について説明する。
図4は、延長交点コマンド150を実行した場合のイメージを表す図である。まず、図形表示領域内に開かれた表示ウィンドウ230に表示された2つの図形要素の直線要素240a ,240b上の任意の位置にマウスカーソル250bを重ね合わせ、マウスクリック等で図形要素240a ,240bを選択/ 決定する。この選択/ 決定操作は、対象を特定して演算量を削除するためになされるもので、演算量が問題なければこの操作を行わないようにしても良い。このとき、マウスカーソル250bの中心位置250dから一定領域の範囲250e内に、直線要素240a ,240bの延長交点成分が入っていなければ、情報表示カーソル250cは表示されない。
【0021】
次に、マウスカーソル250b を図中矢印方向に移動させてゆくと、直線要素240a,240b の延長交点P1がマウスカーソル250bの一定領域範囲250e 内に入ってくる。延長交点P1 がマウスカーソル250bの一定領域範囲250e内に入ると情報表示カーソル250cとして交点表示形状がマウスカーソル250bの近傍に表示され、マウスカーソル250bの位置が直線要素240a,240bの延長交点にあることを表示すると共に、例えば、オペレータがこの状態で確定する旨を入力すれば、補助線としてラバーバンド260a,260bが直線要素240a,240bの延長線上に表示され、直線要素240a,240bを正確に延長交点P1まで延長して描画した図形を簡単に作成すること等が可能となる。このとき、直線要素240a,240bは予め設定された反応要素色に変わり、ラバーバンド260a,260bも他の図形要素と異なる表示形態となる。
【0022】
図5は、等X ・等Yコマンド160を実行した場合のイメージを表す図である。まず、上述したように、表示された2つの図形要素の直線要素240a,240b上の任意の位置にマウスカーソル250bを重ね合わせ、マウスクリック等で図形要素240a,240bを選択/決定する。この操作も上述したように任意である。このとき、マウスカーソル250bの中心位置250d から一定領域の範囲250e内に、この場合、直線要素240a,240bの端点a,bからX軸方向及びY軸方向に延びる線の交点が含まれていなければ、情報表示カーソル250cは表示されない。
【0023】
次に、マウスカーソル250bを図中矢印方向に移動させてゆくと、直線要素240a,240bの端点a,b からX軸方向及びY軸方向に延びる線の交点P2がマウスカーソル250bの一定領域範囲250e内に入ってくる。このとき、情報表示カーソル250cの形状として交点表示形状がマウスカーソル250bの近傍に表示され、マウスカーソル250bの位置が直線要素240a,240bの端点a,bのX座標値又はY座標値と等しい位置にあることを表示する。このように、直線要素240a,240bの端点a,bの位置を基準とし、そこから等しいX 及びY座標値に対して図形等を描画することも可能になる。
【0024】
図6は、水平・垂直コマンド170を実行した場合のイメージを表す図である。まず、表示ウィンドウ230内の任意の位置にマウスカーソル250bのマウスクリック等で図形要素描画の始点sを設定する。このとき、マウスカーソル250bの中心位置250d又はそこから一定領域の範囲250eが、始点sと水平・垂直の位置関係になければ、情報表示カーソル250cは表示されない。
【0025】
次に、マウスカーソル250bを図中矢印(1)又は(2)方向に移動させてゆき、始点sとそのマウスカーソル250bの中心位置250d等とが水平・垂直の位置関係になる位置にマウスカーソル250bの一定領域範囲250eが入ると、情報表示カーソル250cの形状として水平表示形状又は垂直表示形状がマウスカーソル250bの近傍に表示される。この情報表示カーソル250cが水平表示又は垂直表示のときに線分等を作成すれば、水平線分や垂直線分を補助線等用いなくても簡単に描画することができる。
【0026】
図7は、角度増量コマンド180を実行した場合のイメージを表す図である。まず、表示ウィンドウ230内の任意の位置にマウスカーソル250bのマウスクリック等で図形要素描画の始点sを設定する。次に、作図支援機能設定ダイアログボックスの角度増量値入力ボックス190に任意の角度を入力する。例えば、その角度を45°と設定した場合、マウスカーソル250bの中心位置250d又はそこから一定領域の範囲250eが、始点sと設定角度45°の位置関係になければ、情報表示カーソル250cは表示されない。
【0027】
次に、マウスカーソル250bを図中矢印方向に移動させる。始点sとそのマウスカーソル250bの中心位置250d等とが45°の位置関係になる位置にマウスカーソル250bの一定領域範囲250eが入る毎に、情報表示カーソル250cとして角度増量表示形状がマウスカーソル250bの近傍に表示される。この情報表示カーソル250cが角度増量表示のときに線分等を作成すれば、任意の角度で正確に線分等を作成することが可能となる。
【0028】
図8を参照しながら、作図手順フローを説明する。
まず、ステップ1において、XOY分割対象角度の特定を行う。
次いで、ステップ2において、分割数が335以下であるかを判断する。
335より大きれば、本作図アルゴリズムの範囲外であるので、ステップ1に戻り、335以下であれば、ステップ3に進む。
次いで、ステップ3において、最終的な分割線を作図するのに利用するn次正三角形群のnを特定する。その際、
図20ないし
図22に示すテーブルを利用して、分割数に応じて定まるnを特定する。
次いで、ステップ4において、定められたn次正三角形において、利用線分群の種類を特定する。より詳細には、
図9に示すように、利用線分群には、1次正三角形ABOの底辺ABに平行な線分(図において、記号Aで表示)、底辺ABに対して斜めの線分(図において、記号Bで表示)、および辺A
1B
1に対して直交するO ‘O
12上の第3線分群を抽出する底辺ABに対して斜めの線分(図において、記号Eで表示)に大別される。
次いで、ステップ5において、XOYの分割作図アルゴリズムを開始する。
次いで、ステップ6において、XOYの分割作図アルゴリズムによって、作図された分割線を表示して、作図が完了する。
【0029】
以下に、本発明の第1実施形態について、
図10ないし
図17を参照しながら説明する。
図10ないし
図17は、交角XOYが鈍角(135°)、分割数が61(素数)の場合のCAD作図手順により、画面上に表示される作図である。
図10に示すように、直線OX上に点A
1(図面上A)、直線OY上に点B
1(図面上B)をそれぞれ、OA
1=OB
1となるように求め、直線OX上の点A
1と直線OY上の点B
1とを結び、三角形A
1OB
1を作成し、辺A
1B
1を一辺とする正三角形A
1B
1O ‘(図面上ABZ)を作成する。
次いで、
図11に示すように、正三角形A
1B
1O ‘の外接円(図面上Ci)の中心O
11(図面上R3)を通り、A
1B
1に平行な直線がA O ‘およびB O ‘それぞれと交わる点をA
2(図面上C)およびB
2(図面上D)とする一方、A
1B
1の中点をO
12(図面上M)とし、 A
2B
1とB
2 O
12、A
1B
2とA
2 O
12それぞれの交点C
1‘(図面上P2)およびC
1(図面上P1)を求め、O ‘C
1およびO ‘C
1‘それぞれの延長線がA
1B
1と交わる点をE
1(図面上M1)およびE
1‘(図面上M2)とし、これにより、E
1およびE
1‘により、A
1B
1が3等分される。
さらに、
図11ないし
図15に示すように、A
2B
2とO ‘C
1との交点F
1(図面上R1)、およびA
2B
2とO ‘C
1‘との交点F
1‘(図面上R2)それぞれを求め、O ‘O
12と辺A
1B
2または辺A
2B
1との交点O
13(図面上S)を求め、O
13通り、A
1B
1と平行な線分がO ‘E
1およびO ‘E
1‘と交わる点をG
1(図面上T1)およびG
1‘(図面上T2)として求め、正三角形A
1B
1O ‘において、辺A
1B
1に平行な第1線分群として、O
12E
1、O
13G
1、C
1 ‘C
1‘、辺A
1B
1に対して斜めの第2線分群として、O
12C
1、O
13F
1、O
13E
1、および辺A
1B
1に対して直交するO ‘O
12上の第3線分群を抽出し、与えられた分割数N(61)に応じて、正三角形AnBnO‘のnを決定し、正三角形A
1B
1O ‘から正三角形AnBnO‘までを作図し、第1ないし第3線分群のどれかを選択し、選択した線分群のどの線分を基準線Lとして用いるかを決定する。
さらに、
図16に示すように、決定した基準線Lを用いて、A
1またはB
1から、外接円において、三角形A
1OB
1の内部の円弧をN個(61)に区切り、区切られた外接円上の個々の点と Oを結ぶ。
【0030】
さらに、
図17に示すように、区切られた外接円(図面上Ci)上の個々の点と Oを結ぶ各線分がAO
13およびBO
13と交わる点を求め、AO
13およびBO
13上の各交点とOを結び、それにより、交角XOYのN等分(61)を作図する。
以上で、交角XOYのN等分の作図が完了する。たとえば、このような交角XOYのN等分のオートメッシュ技術を利用することにより、交角XOYまわりの応力集中の構造解析を有限要素法により解析する場合に、従来に比べて、N等分された交角XOYの各角度は正確であることから、モデルの均等性に依存する構造解析において、より精度高く解析することが可能となる。
【0031】
以下に、本発明の第2実施形態について、
図18ないし
図19を参照しながら説明する。以下の説明において、第1実施形態と同様な構成要素については、同様な参照番号を付することによりその説明は省略し、以下では、本実施形態の特徴部分について詳細に説明する。
本実施形態は、直線OXと直線OYとの間の交角XOYをN等分する有限要素法モデルのオートメッシュ用CAD作図方法として、直線OXと直線OYとの間の交角XOYをN等分する有限要素法モデルのオートメッシュ用CAD作図方法として、直線OX上の点A
1と直線OY上の点B
1とを結ぶことにより作成される三角形A
1OB
1を基に、辺A
1B
1を一辺とする正三角形A
1B
1O ‘と正三角形A
1B
1O‘の外接円とを利用して、正三角形A
1B
1O ‘から正三角形AnBnO‘までを作図し、分割数Nに応じて、正三角形A
1B
1O ‘から正三角形AnBnO‘までの正三角形において、1次正三角形A
1B
1O ‘の底辺A
1B
1に平行な線分、底辺A
1B
1に直交するO ‘O
12上の線分、および底辺A
1B
1に対して斜めの線分中において、作図に利用可能な線分群があることを見出し、見出した線分群中の基準線Lを利用して、AまたはBから、外接円において、三角形A
1OB
1の内部の円弧をN個に区切る点において、第1実施形態と共通であり、交角XOYを素数分割(第1実施形態は、61分割に対して、本実施形態は、41分割)、第1実施形態とは共通であるが、交角XOYは、第1実施形態においては、135°(鈍角)であるのに対して、本実施形態においては、74°(鋭角)である点で異なり、これに伴い、三角形A
1OB
1の内部の円弧をN個に区切る点を利用して、交角XOYの分割線を引く手順が異なる。
【0032】
より詳細には、
図18および
図19に示すように、第1実施形態のように、交角XOYが鈍角の場合、区切られた外接円上の個々の点と Oを結ぶ各線分がAO
13およびBO
13と交わる点を求め、AO
13およびBO
13上の各交点とOを結び、それにより、交角XOYのN等分を作図することが可能であるが、本実施形態のように、交角XOYが鋭角の場合、区切られた外接円上の個々の点と Oを結ぶ各線分がAO
13およびBO
13上の各交点とOを結び、それにより、交角XOYのN等分線が作図され、任意の角度を等分化する作図において、簡便な手順でありながら、従来の作図方法に比べて、実用に供するように誤差を小さくしたCAD作図法が実現される。
【0033】
以上、
図20ないし
図22に示すように、分割数(3ないし335)に応じて、作図において利用すべき基準線(記号)を示し、基準線を利用した場合の作図の誤差を示している。
誤差は、いずれも作図誤差は、1%以内に収まっており、実用的なレベルである。
【0034】
以上、本発明の実施形態を詳細に説明したが、本発明の範囲から逸脱しない範囲内において、当業者であれば、種々の修正あるいは変更が可能である。
たとえば、本実施形態において、分割対象角度XOYの等分の有限要素法モデルのオートメッシュ用CAD作図方法として、XOYが135°(鈍角)、および74°(鋭角)の場合について説明したが、それに限定されることなく、たとえば、分割数が図に規定されたものであり、それにより、線分群中の基準線Lを利用して、AまたはBから、外接円において、三角形A1OB1の内部の円弧をN個に区切り、区切られた外接円上の個々の点を利用することにより、交角XOYのN等分に相当する作図が可能である限り、鋭角、鈍角を問わず、任意の角度に対して、CAD作図アルゴリズムとして適用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【
図1】本発明の実施形態に係る作図方法において利用するCADシステムの概略を示す図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る作図方法において利用するCADシステムにおいて、表示部に表示される画面の一例を示す図である。
【
図3】本発明の実施形態に係る作図方法において利用するCADシステムにおいて、表示部に表示される画面において、作図支援機能設定ダイアログボックスを示す図である。
【
図4】本発明の実施形態に係る作図方法において利用するCADシステムにおいて、
図2の画面部に表示される延長交点コマンドを実行した場合のイメージを表す図である。
【
図5】本発明の実施形態に係る作図方法において利用するCADシステムにおいて、
図2の画面部に表示される等X・等Yコマンドを実行した場合のイメージを表す図である。
【
図6】本発明の実施形態に係る作図方法において利用するCADシステムにおいて、
図2の画面部に表示される水平・垂直コマンドを実行した場合のイメージを表す図である。
【
図7】本発明の実施形態に係る作図方法において利用するCADシステムにおいて、
図2の画面部に表示される角度増量コマンドを実行した場合のイメージを表す図である。
【
図8】本発明に係るCAD作図方法の手順を示すフロー図である。
【
図9】本発明の第1実施形態に係るCAD作図手順において、利用すべき線分群を示す図である。
【
図10】本発明の第1実施形態に係る有限要素法モデルのオートメッシュ用CAD作図方法において、角XOYが135°で、分割数が61の場合の作図手順を示す図である。
【
図11】本発明の第1実施形態に係る有限要素法モデルのオートメッシュ用CAD作図方法において、角XOYが135°で、分割数が61の場合の作図手順を示す図である。
【
図12】本発明の第1実施形態に係る有限要素法モデルのオートメッシュ用CAD作図方法において、角XOYが135°で、分割数が61の場合の作図手順を示す図である。
【
図13】本発明の第1実施形態に係る有限要素法モデルのオートメッシュ用CAD作図方法において、角XOYが135°で、分割数が61の場合の作図手順を示す図である。
【
図14】本発明の第1実施形態に係る有限要素法モデルのオートメッシュ用CAD作図方法において、角XOYが135°で、分割数が61の場合の作図手順を示す図である。
【
図15】本発明の第1実施形態に係る有限要素法モデルのオートメッシュ用CAD作図方法において、角XOYが135°で、分割数が61の場合の作図手順を示す図である。
【
図16】本発明の第1実施形態に係る有限要素法モデルのオートメッシュ用CAD作図方法において、角XOYが135°で、分割数が61の場合の作図手順を示す図である。
【
図17】本発明の第1実施形態に係る有限要素法モデルのオートメッシュ用CAD作図方法において、角XOYが135°で、分割数が61の場合の作図手順を示す図である。
【
図18】本発明の第2実施形態に係る有限要素法モデルのオートメッシュ用CAD作図方法において、角XOYが74°で、分割数が41の場合の作図手順を示す図である。
【
図19】本発明の第2実施形態に係る有限要素法モデルのオートメッシュ用CAD作図方法において、角XOYが74°で、分割数が41の場合の作図手順を示す図である。
【
図20】本発明の実施形態に係るCAD作図方法において、分割数(3ないし119以下)に応じた利用すべき線分群の対応を示す表である。
【
図21】本発明の実施形態に係るCAD作図方法において、分割数(121ないし239以下)に応じた利用すべき線分群の対応を示す表である。
【
図22】本発明の実施形態に係るCAD作図方法において、分割数(241ないし335以下)に応じた利用すべき線分群の対応を示す表である。
【符号の説明】
【0036】
XOY:任意鋭角
A1B1O ‘:正三角形
O11:正三角形A1B1O ‘の外接円の中心
O12:A1B1の中点
C1‘:A2B1とB2 O12の交点
C1:A1B2とA2 O12の交点
E1:O ‘C1の延長線がA1B1と交わる点
E1‘:O ‘C1‘の延長線がA1B1と交わる点
F1:A2B2とO ‘C1との交点
F1‘:A2B2とO ‘C1‘との交点
O13:O ‘O12と辺A1B2または辺A2B1との交点
G1:O13通り、A1B1と平行な線分がO ‘E1と交わる点
G1‘:O13通り、A1B1と平行な線分がO ‘E1‘と交わる点
L:基準線
【要約】 (修正有)
【課題】任意の角度を等分化する作図において、簡便な手順でありながら、従来に比べて、実用に供するように誤差を小さくした有限要素法モデルのオートメッシュ用CAD作図方法を提供する。
【解決手段】作図方法は、直線OX上に点A1、直線OY上に点B1をそれぞれ、OA1=OB1となるように求める段階と、直線OX上の点A1と直線OY上の点B1とを結び、三角形A1OB1を作成する段階と、辺A1B1を一辺とする正三角形A1B1O‘を作成する段階と、正三角形A1B1O‘の外接円の中心O11を通り、A1B1に平行な直線がAO‘およびBO‘それぞれと交わる点をA2およびB2とする一方、A1B1の中点をO12とする段階と、A2B1とB2O12、A1B2とA2O12それぞれの交点C1‘およびC1を求める段階と、O‘C1およびO‘C1‘それぞれの延長線がA1B1と交わる点をE1およびE1‘とする段階と、を有する。
【選択図】なし