(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-12
(45)【発行日】2022-07-21
(54)【発明の名称】水門開閉装置
(51)【国際特許分類】
E02B 7/36 20060101AFI20220713BHJP
【FI】
E02B7/36
(21)【出願番号】P 2018140190
(22)【出願日】2018-07-26
【審査請求日】2021-05-10
(73)【特許権者】
【識別番号】000196705
【氏名又は名称】西部電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090697
【氏名又は名称】中前 富士男
(74)【代理人】
【識別番号】100176142
【氏名又は名称】清井 洋平
(74)【代理人】
【識別番号】100127155
【氏名又は名称】来田 義弘
(72)【発明者】
【氏名】前田 徹
【審査官】柿原 巧弥
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-136521(JP,A)
【文献】実開昭62-114929(JP,U)
【文献】特開平02-190508(JP,A)
【文献】特開2013-100680(JP,A)
【文献】特開昭51-016949(JP,A)
【文献】特開2002-156026(JP,A)
【文献】特開2013-234473(JP,A)
【文献】特開2004-116190(JP,A)
【文献】実開昭47-011743(JP,U)
【文献】国際公開第2012/134030(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E02B 7/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
モータと前記モータによって回転駆動させられて扉体を昇降させる駆動軸とを有し、前記扉体の開度を計測する外部の開度計の入力部に動力伝達手段を介して回転力を与える水門開閉装置において、
前記駆動軸に固定されたギアGと、
前記ギアGに噛み合った、該ギアGとは歯数が異なるギアHと、
前記駆動軸を回転自在に支持した状態で該駆動軸に取り付けられた支持体と、
前記支持体によって回転自在に支持され、前記駆動軸からの回転力が前記ギアG、H経由で伝えられて回転駆動し、前記動力伝達手段に回転力を与える出力軸とを備え
、
前記支持体は、前記駆動軸を中心に回動自在で、回動することによって前記出力軸から前記入力部までの距離を変え、前記支持体には、前記支持体を固定する固定手段が取り付けられていることを特徴とする水門開閉装置。
【請求項2】
モータと前記モータによって回転駆動させられて扉体を昇降させる駆動軸とを有し、前記扉体の開度を計測する外部の開度計の入力部に動力伝達手段を介して回転力を与える水門開閉装置において、
前記駆動軸に固定されたギアGと、
前記ギアGに噛み合った、該ギアGとは歯数が異なるギアHと、
前記駆動軸を回転自在に支持した状態で該駆動軸に取り付けられた支持体と、
前記支持体によって回転自在に支持され、前記駆動軸からの回転力が前記ギアG、H経由で伝えられて回転駆動し、前記動力伝達手段に回転力を与える出力軸とを備え
、
前記支持体は、前記ギアG、Hをそれぞれ収める収容部J、Kを有することを特徴とする水門開閉装置。
【請求項3】
請求項1
又は2記載の水門開閉装置において、前記ギアHは前記出力軸に固定されていることを特徴とする水門開閉装置。
【請求項4】
請求項1~
3のいずれか1項に記載の水門開閉装置において、前記出力軸には、無端チェーンである前記動力伝達手段が掛けられたスプロケットが装着されていることを特徴とする水門開閉装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水門の扉体を昇降する水門開閉装置に関する。
【背景技術】
【0002】
水門設備において扉体の開度は開度計によって計測される。水門開閉装置の構成物として開度計を採用することもあれば(特許文献1参照)、水門開閉装置に対し開度計を外付けすることもある。
図8に示すように、水門開閉装置100に対し外付けの開度計101を採用する場合、開度計101の入力軸102に取り付けられたスプロケット103と、水門開閉装置100の駆動軸104に装着されたスプロケット105とにチェーン106が掛け渡される。駆動軸104は、減速機構107を介してモータ108から駆動力を与えられてドラム109、110と共に回転駆動し、ドラム109、110はそれぞれ、回転駆動することによって、扉体に連結されたワイヤを巻き上げて扉体を上昇させ、当該ワイヤを巻き下げて扉体を下降させる。従って、開度計101は、入力軸102の回転から扉体の開度を計測することができる。
【0003】
ところで、水門開閉装置を新しい水門開閉装置に取り替える際、水門開閉装置に対し外付けの開度計を残し、新しい水門開閉装置と共に利用することがある。この場合、新しい水門開閉装置の駆動軸の回転数と開度計の入力軸の回転数との関係を調整して、開度計が扉体の開度を正確に計測できるようにする必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記調整を、水門開閉装置の駆動軸に装着されるスプロケット(以下、「開閉装置側スプロケット」とも言う)に最適な歯数のものを選択することのみでなすことができる場合もあるが、開閉装置側スプロケットのみでは当該調整を行えず、開閉装置側スプロケットの回転数を所定の回転数に調整して開度計に伝える回転数調整機構を要する場合がある。そして、回転数調整機構の設置には設置スペースの確保が必要となることは言うまでもない。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、水門開閉装置の駆動軸の回転力を外部の開度計に回転数を調整して伝えるための機構のコンパクト化が図られた水門開閉装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的に沿う第1の発明に係る水門開閉装置は、モータと前記モータによって回転駆動させられて扉体を昇降させる駆動軸とを有し、前記扉体の開度を計測する外部の開度計の入力部に動力伝達手段を介して回転力を与える水門開閉装置において、前記駆動軸に固定されたギアGと、前記ギアGに噛み合った、該ギアGとは歯数が異なるギアHと、前記駆動軸を回転自在に支持した状態で該駆動軸に取り付けられた支持体と、前記支持体によって回転自在に支持され、前記駆動軸からの回転力が前記ギアG、H経由で伝えられて回転駆動し、前記動力伝達手段に回転力を与える出力軸とを備え、前記支持体は、前記駆動軸を中心に回動自在で、回動することによって前記出力軸から前記入力部までの距離を変え、前記支持体には、前記支持体を固定する固定手段が取り付けられている。
【0007】
【0008】
前記目的に沿う第2の発明に係る水門開閉装置は、モータと前記モータによって回転駆動させられて扉体を昇降させる駆動軸とを有し、前記扉体の開度を計測する外部の開度計の入力部に動力伝達手段を介して回転力を与える水門開閉装置において、前記駆動軸に固定されたギアGと、前記ギアGに噛み合った、該ギアGとは歯数が異なるギアHと、前記駆動軸を回転自在に支持した状態で該駆動軸に取り付けられた支持体と、前記支持体によって回転自在に支持され、前記駆動軸からの回転力が前記ギアG、H経由で伝えられて回転駆動し、前記動力伝達手段に回転力を与える出力軸とを備え、前記支持体は、前記ギアG、Hをそれぞれ収める収容部J、Kを有する。
【0009】
第1、第2の発明に係る水門開閉装置において、前記ギアHは前記出力軸に固定されているのが好ましい。
【0010】
第1、第2の発明に係る水門開閉装置において、前記出力軸には、無端チェーンである前記動力伝達手段が掛けられたスプロケットが装着されているのが好ましい。
【発明の効果】
【0011】
第1、第2の発明に係る水門開閉装置は、駆動軸に固定されたギアGと、ギアGに噛み合った、ギアGとは歯数が異なるギアHと、駆動軸を回転自在に支持した状態で駆動軸に取り付けられた支持体と、支持体によって回転自在に支持され、駆動軸からの回転力がギアG、H経由で伝えられて回転駆動し、動力伝達手段に回転力を与える出力軸とを備えるので、駆動軸の回転力を外部の開度計に回転数を調整して伝えるための機構を、駆動軸に取り付けられた支持体、ギアG、H及び支持体に回転自在に支持された出力軸を有して構成することができ、当該機構のコンパクト化を図ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の一実施の形態に係る水門開閉装置の一部省略正面図である。
【
図8】従来例に係る水門開閉装置と開度計の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
図1、
図2、
図3に示すように、本発明の一実施の形態に係る水門開閉装置10は、モータ11とモータ11によって回転駆動させられて扉体Dを昇降させる駆動軸12、13とを有し、扉体Dの開度を計測する外部の開度計Pの入力部P1に無端チェーン(動力伝達手段の一例)Qを介して回転力を与える装置である。以下、詳細に説明する。
【0014】
水門開閉装置10は、
図1、
図2、
図3に示すように、モータ11を具備する中央ユニット14と、中央ユニット14の左右にそれぞれ配置された左ユニット15及び右ユニット16を備えている。中央ユニット14、左ユニット15及び右ユニット16は水門の基礎部Rに固定されている。左ユニット15が有するドラム18には、扉体Dの左上部に取り付けられたドラム19、20及び左ユニット15が具備するドラム21に掛け渡されたワイヤ22が巻き付けられている。右ユニット16が有するドラム23には、扉体Dの右上部に取り付けられた図示しない2つのドラム及び右ユニット16が具備するドラム24に掛け渡されたワイヤ25が巻き付けられている。
【0015】
左ユニット15は、右端部が中央ユニット14に連結された駆動軸12を回転自在に支持する支持機構26、27を有し、駆動軸12は、支持機構26、27間でドラム18を貫通している。右ユニット16は、左端部が中央ユニット14に連結された駆動軸13を回転自在に支持する支持機構28、29を有し、駆動軸13は、支持機構28、29間でドラム23を貫通している。
【0016】
水平に配置された駆動軸12、13は主として複数の軸材及び複数の継手によって構成されている。
駆動軸13の右端部がドラム23の右側に配された支持機構29から右に突出していないのに対し、駆動軸12の左端部は、
図1、
図2に示すように、ドラム18の左側に配された支持機構26から左に突出している。駆動軸12の支持機構26から左に突出した部分は、
図4に示すように、主として軸材30aと軸材30aに連結された軸材30bとによって構成されている。軸材30aは、右側領域の径が左端部から中央部に渡る領域の径に比べて大きく、右側領域の右端部は軸材30bに連結されたフランジを形成している。
【0017】
左ユニット15には、
図3に示すように、支持部材31によって開度計Pが固定されている。開度計Pは、スプロケットP2が取り付けられた入力軸P3を具備し、入力軸P3の回転数を基に、扉体Dの開度を計測する。開度計Pは、アナログ信号である計測値を図示しないA/D変換部によってデジタル信号に変換し、遠隔の制御室に送信する。本実施の形態では、主としてスプロケットP2及び入力軸P3によって開度計Pの入力部P1が構成されている。
【0018】
軸材30aの左端部から中央部に渡る領域(駆動軸12の左端部)には、
図4、
図5に示すように、ギア32(ギアG)が固定され、ギア32を収容した支持体33が駆動軸12の左端部を回転自在に支持した状態で駆動軸12に取り付けられている。
支持体33は、軸材30aの左端部から中央部に渡る領域を回転自在に支持する軸受34、35を、ギア32の左右にそれぞれ有し、軸材30aには左から、軸材30aの左端部から中央部に渡る領域より径が大きい円形板36が固定されている。軸受34には左側から円形板36が接し、軸受35には右側から軸材30aの拡径した右側領域が接していることから、支持体33が左右方向に移動することはない。
【0019】
支持体33は、軸受35が取り付けられた円環部材37と、ギア32を内側に収める中空部材38と、円形板36を覆うカバー部材39を備えている。
円環部材37は中空部材38に右側から連結され、カバー部材39は中空部材38に左側から連結されている(本実施の形態では、円環部材37及びカバー部材39が溶接によって中空部材38に連結されている)。円環部材37の内側には、軸材30aの右側領域に接するオイルシール40が装着されており、支持体33は、軸材30a(即ち、駆動軸12)に、軸材30aを中心に回動(回転)自在な状態で取り付けられている。軸受34は、中空部材38及びカバー部材39に取り付けられている。
【0020】
ギア32には、下側からギア32より歯数が少ない(ギア32とは歯数が異なる)ギア41(ギアH)が噛み合っている。ギア41はギア32の下方で中空部材38内に収められ、中空部材38のギア41を収めている部分には左右から円環金具42及びカバー部材43がそれぞれ連結(本実施の形態では、溶接によって連結)されている。本実施の形態では、中空部材38において、ギア32を収める部分及びギア41を収める部分がそれぞれ収容部J及び収容部Kに該当する。
【0021】
中空部材38及び円環金具42には軸受44が取り付けられ、カバー部材43には軸受45が取り付けられ、軸受44、45は、ギア41の中心を貫通した状態でギア41に固定された出力軸46を回転自在に支持している(即ち、出力軸46は支持体33によって回転自在に支持されている)。水平配置された出力軸46には、円環金具42から突出した左端部にスプロケット47が固定され、スプロケット47には右から出力軸46と一体的に回転する筒状具48が接している。円環金具42の内側には、筒状具48の右側に接するオイルシール49が装着されている。
【0022】
また、無端チェーンQは、
図3、
図5に示すように、スプロケットP2及びスプロケット47に掛け渡されている。
扉体Dを上昇あるいは下降させるべくモータ11が作動して駆動軸12、13が回転駆動すると、駆動軸12からの回転力がギア32、41経由で出力軸46に伝えられ、出力軸46が回転駆動する。そして、出力軸46は、出力軸46と共に回転駆動するスプロケット47経由で無端チェーンQに回転力を与え、スプロケットP2及び入力軸P3を回転させ、開度計Pは入力軸P3の回転によって扉体Dの開度を計測する。
【0023】
ここで、支持体33は、駆動軸12に片持ち支持された状態(ぶら下がった状態)となっていることから、例えば、基礎部Rに固定する支持体を具備する機構によって駆動軸12の回転数を調整する場合に比べ、当該機構の設置スペースのコンパクト化が図られている。
【0024】
また、中空部材38には、
図4、
図5、
図6に示すように、駆動軸12を中心に回動可能な支持体33を固定する固定手段51が取り付けられている。固定手段51は、中空部材38の下側にボルト52及びナット53によって固定された支持具54と、一端部が支持具54に回転自在に装着された長尺部材55と、連結具56によって長尺部材55の他端部に接続された棒螺子57と、棒螺子57が貫通した長尺部材58を備えている。
【0025】
支持具54は、
図6に示すように、基側部54aが中空部材38に右から接し、先側部54bが長尺部材55の一端部を貫通している。長尺部材55及び棒螺子57は同軸上に配され、棒螺子57及び長尺部材58は直交している。棒螺子57は棒螺子57に装着されたナット59、60によって長尺部材58に固定される。長尺部材58は、
図3、
図6に示すように、水平配置された状態で、左ユニット15が具備するベース部材61に軸心を中心に回転可能に取り付けられている。
【0026】
支持体33は、ナット59、60により棒螺子57が長尺部材58に固定されることによって、固定状態となり、ナット59、60による棒螺子57の長尺部材58への固定が解除される(棒螺子57が長尺部材58に対し変位可能となる)ことによって、駆動軸12を中心に回動可能な状態となる。
出力軸46及びスプロケット47からスプロケットP2及び入力軸P3(入力部P1)までの距離は、
図5、
図7に示すように、支持体33が駆動軸12を中心に回動することによって変わる。
【0027】
ここで、無端チェーンQは長期間の使用によって伸びが生じ、スプロケット47及びスプロケットP2の間に弛みが発生する。本実施の形態では、無端チェーンQに弛みが生じた際、駆動軸12を中心に支持体33を回動させ出力軸46から入力部P1までの距離を長くすることによって、無端チェーンQの弛みを取り除く。支持体33の回動によって無端チェーンQの弛みが取り除かれた後、支持体33は、棒螺子57がナット59、60により長尺部材58に固定されることによって固定される。
なお、支持体33を固定する固定手段は、支持体33を回動可能な状態にでき、かつ、支持体33を固定できるものであればよく、当該固定手段として、固定手段51とは異なる構造を有するものを採用してもよい。
【0028】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上記した形態に限定されるものでなく、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用範囲である。
例えば、動力伝達手段にタイミングベルトを採用することができる。タイミングベルトを採用する場合、開度計及び支持体はそれぞれ、動力伝達手段に掛けられるプーリを有することとなる。
また、駆動軸の端部に取り付けられる支持体の代わりに、駆動軸の中央部に取り付けられる支持体を採用してもよい。
【0029】
そして、支持体は駆動軸を中心に回動自在である必要はない。その場合、開度計の基礎部及び水門開閉装置に対する位置を変えられる設計を採用して動力伝達手段の弛みを取り除いてもよいし、動力伝達手段の張力を所定範囲に保つテンショナーを用いて動力伝達手段に弛みが生じるのを防止してもよい。
更に、支持体はギアGを収める構造でなくてもよい。
【0030】
また、ギアGに噛み合ったギアHが出力軸に固定される必要はなく、例えば、ギアHに噛み合ったギアに出力軸を固定してもよい。
そして、支持体はギアHを収容する収容部を備えなくてもよく、ギアGより歯数が多いギアHを採用してもよい。
更に、水門開閉装置は、チェーンの巻き上げ巻き下げによって扉体を昇降させるものであってもよいし、ピンラックの昇降によって扉体を昇降させるものであってもよい。
【符号の説明】
【0031】
10:水門開閉装置、11:モータ、12、13:駆動軸、14:中央ユニット、15:左ユニット、16:右ユニット、18、19、20、21:ドラム、22:ワイヤ、23、24:ドラム、25:ワイヤ、26、27、28、29:支持機構、30a、30b:軸材、31:支持部材、32:ギア、33:支持体、34、35:軸受、36:円形板、37:円環部材、38:中空部材、39:カバー部材、40:オイルシール、41:ギア、42:円環金具、43:カバー部材、44、45:軸受、46:出力軸、47:スプロケット、48:筒状具、49:オイルシール、51:固定手段、52:ボルト、53:ナット、54:支持具、54a:基側部、54b:先側部、55:長尺部材、56:連結具、57:棒螺子、58:長尺部材、59、60:ナット、61:ベース部材、D:扉体、P:開度計、P1:入力部、P2:スプロケット、P3:入力軸、Q:無端チェーン、R:基礎部