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特許7104596車両用格納式視認装置用ハーネスおよび車両用格納式視認装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-12
(45)【発行日】2022-07-21
(54)【発明の名称】車両用格納式視認装置用ハーネスおよび車両用格納式視認装置
(51)【国際特許分類】
   H01B 7/00 20060101AFI20220713BHJP
   B60R 16/02 20060101ALI20220713BHJP
   B60R 1/06 20060101ALI20220713BHJP
   H01B 7/282 20060101ALI20220713BHJP
   H02G 3/04 20060101ALN20220713BHJP
【FI】
H01B7/00 301
B60R16/02 620Z
B60R1/06 D
H01B7/00 306
H01B7/282
H02G3/04 062
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2018173238
(22)【出願日】2018-09-18
(65)【公開番号】P2020047402
(43)【公開日】2020-03-26
【審査請求日】2021-06-09
(73)【特許権者】
【識別番号】000148689
【氏名又は名称】株式会社村上開明堂
(74)【代理人】
【識別番号】100090228
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 邦彦
(72)【発明者】
【氏名】岸 敏史
(72)【発明者】
【氏名】和田 真幸
(72)【発明者】
【氏名】小林 明芳
【審査官】北嶋 賢二
(56)【参考文献】
【文献】特表2009-532015(JP,A)
【文献】特開2007-131086(JP,A)
【文献】特開2004-306677(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01B 7/00
B60R 16/02
B60R 1/06
H01B 7/282
H02G 3/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両用格納式視認装置に搭載された電装品と車体側の端子とを接続するハーネスにおいて、
前記ハーネスは静電気アース用導体を有し、
前記静電気アース用導体は、前記ハーネスの長手方向の途中箇所の外周に配置された受電体と、該受電体で受電した静電気による高電圧電流を前記ハーネスに配置されている少なくとも1本の電線に送電する送電線を有する、
そのような構成を有するハーネス。
【請求項2】
前記受電体は前記ハーネスの外周に取り付けられている請求項1に記載のハーネス。
【請求項3】
前記受電体は、前記ハーネスの外周面に巻き付けられた導電性テープを有する請求項2に記載のハーネス。
【請求項4】
前記導電性テープは、前記送電線の一部を抱き込んで前記ハーネスの外周面に巻き付けられている請求項3に記載のハーネス。
【請求項5】
前記導電性テープは防水性を有する請求項4に記載のハーネス。
【請求項6】
前記ハーネスは、該ハーネスに含まれる電源線およびアース線をチューブに通し、該電源線および該アース線の前記車両用格納式視認装置側に配置される端部を該チューブから引き出した構成を有し、
前記受電体は前記チューブの外周に配置され、
前記送電線は一端側が前記チューブの内側に配置され、他端側が該チューブの外側に配置され、
前記送電線の前記他端側は前記受電体で受電した静電気による高電圧電流を該他端側から該送電線に流入させるように該受電体に対して配置され、
前記送電線の前記一端側は前記受電体から該送電線に流入した静電気による高電圧電流を該一端側から前記電線に流出させるように該電線に対して配置されている、
請求項1から5のいずれか1つに記載のハーネス。
【請求項7】
前記送電線の他端側は、前記チューブの端部で該チューブから引き出され、該チューブの長手方向に折り返されて、該受電体で受電した静電気による高電圧電流を該他端側から該送電線に流入させるように、該チューブの外側で、該受電体に対して配置されている、
請求項6に記載のハーネス。
【請求項8】
前記チューブの、前記電源線および前記アース線および前記送電線が引き出されている開口部は、該チューブに巻き付けられた防水性テープで封止されている、
請求項6または7に記載のハーネス。
【請求項9】
前記送電線は芯線を被覆で覆った被覆電線を有し、
前記被覆電線の一端部は前記被覆が剥がされて、前記ハーネスに配置されている少なくとも1本の電線に接続されて導通し、
前記被覆電線の他端部は前記被覆が剥がされて、前記受電体に接続されて導通している
請求項1から8のいずれか1つに記載のハーネス。
【請求項10】
車体側に配置される樹脂製の視認装置ベースと、前記視認装置ベースに取り付けられる金属製のシャフトと、視認装置本体を搭載し前記シャフトの軸周り方向に回転自在に該シャフトに支持される視認装置回転体を有し、前記視認装置回転体を所定の格納位置と所定の展開位置に変位可能にした構成を有する車両用格納式視認装置において、
前記シャフトは中空部を有し、
前記車両用格納式視認装置は、請求項1から9のいずれか1つに記載のハーネスを前記中空部に挿通し、該ハーネスの前記受電体が配置された箇所を該中空部に配置した構成を有し、
前記受電体は、前記中空部内で、前記シャフトに流れた静電気による高電圧電流を受電可能な状態に配置されている、
そのような構成を有する車両用格納式視認装置。
【請求項11】
前記車両用格納式視認装置はモータの駆動により前記視認装置回転体を前記格納位置と前記展開位置に変位させる電動格納式視認装置であり、
前記電動格納式視認装置は、電動格納・展開動作制御用の回路基板を有している請求項10に記載の車両用格納式視認装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、車両用格納式視認装置用ハーネスおよび該ハーネスを実装した車両用格納式視認装置に関し、車両用格納式視認装置のシャフトの、静電気に対するアース取り構成を容易に構築できるようにしたものである。
【背景技術】
【0002】
従来より車両の電動格納式ドアミラー(サイドミラー)において電動格納・展開動作が不能になる問題があった。そこで、本願の発明者がその不具合の原因を実験で確認した。その結果、電動格納式ドアミラーのミラーボデー(ミラー板を搭載して、所定の格納位置または所定の展開位置に変位するように回転する視認装置回転体)に人が手で触れたときに、人体に溜まっていた静電気がミラーボデーに放電され、該静電気による高電圧電流により該不具合が引き起こされることがわかった。すなわち、該静電気による高電圧電流が、シャフト(車体側に固定されて、ミラーボデーを回転自在に支持する支持軸)を通って、電動格納式ドアミラー内に搭載されている電動格納・展開動作制御用回路基板のFET、IC等の回路素子に流れ、該回路素子を破壊して、電動動作を不能にした。この不具合は、ミラーベースが金属製である場合にはシャフトに流れた高電圧電流がミラーベースを通って車体側に逃げるため生じなかったが、ミラーベースが樹脂製である場合にはシャフトに流れた高電圧電流がミラーベースに逃げることができずに生じた。
【0003】
電動格納式ドアミラーのモータから発生する電磁波によりラジオ、ステレオ等の車載機器でノイズが発生するのを防止するアース取り構成として、特許文献1,2に記載されたものがあった。これは、電動格納式ドアミラー内の適宜の2箇所間を導通させるようにアース用導体をねじ止め固定し、モータから発生する電磁波をアース用導体を介して車体に逃がすようにしたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】実開平04-087546
【文献】実開平04-083938
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
電動格納式ドアミラーにおける前述した静電気による不具合を回避するための対策として、特許文献1,2に記載の電磁波対策に倣った対策が考えられる。すなわち、電動格納式ドアミラー内のシャフトとその周囲の適宜の2箇所間を導通させるようにアース用導体を固定し、静電気による高電圧電流をシャフトからアース用導体を経て逃がすことにより、電動格納・展開動作制御用回路基板には流れないようにするものである。ここで、近年の電動格納式ドアミラーの電動格納装置は、ユニット化されて、同一設計のユニットが多機種の電動格納式ドアミラーに共用されることが多くなっている。このようなユニット化された電動格納装置(電動格納ユニット)にアース用導体を実装する構成として、電動格納ユニット内のシャフトとその周囲の適宜の箇所間を連結するようにアース用導体を実装する構成が考えられる。しかし、電動格納式ドアミラーの設計によっては(例えば、ミラーベースが金属製の場合)、シャフトに対するアース取りが不要な場合もある。電動格納ユニット内にアース用導体を実装すると、シャフトに対するアース取りが不要な電動格納式ドアミラーについても必然的に電動格納ユニット内にアース用導体が実装されることになり、アース用導体分の部品点数・重量・コストの増加が生じる。シャフトに対するアース取りが不要な電動格納式ドアミラーについて、アース用導体を取り外して電動格納ユニットを使用することも考えられるが、一旦組み立てられた電動格納ユニット内からアース用導体を取り外すのは手間がかかり、かえって作業コストがかかる。また、電動格納ユニットの製造時にアース用導体付きのユニットと、アース用導体なしのユニットを別々に製造するのは、製品の種類が増えて製品管理の手間が増える。
【0006】
この発明は、車両用格納式視認装置のシャフトの、静電気に対するアース取り構成を容易に構築できるようにした車両用格納式視認装置用ハーネスおよび該ハーネスを実装した車両用格納式視認装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明のハーネスは、車両用格納式視認装置に搭載された電装品と車体側の端子とを接続するハーネスにおいて、前記ハーネスは静電気アース用導体を有し、前記静電気アース用導体は、前記ハーネスの長手方向の途中箇所の外周に配置された受電体と、該受電体で受電した静電気による高電圧電流を前記ハーネスに配置されている少なくとも1本の電線に送電する送電線(ケーブル状あるいはワイヤ状のものに限らず、送電路を構成する導体一般を広く意味するものとする)を有するものである。これによれば、ハーネスをシャフトの中空部に挿通し、受電体が配置された箇所を中空部に留まらせた状態に該ハーネスを車両用格納式視認装置に組み付けることにより、シャフトに流れた静電気による高電圧電流を受電体で受けて、送電線およびハーネスの電線を経て逃がすことができる。
【0008】
前記受電体は前記ハーネスの外周に取り付けられているものとすることができる。これによれば、受電体をハーネスの外周に取り付けて配置することができる。
【0009】
前記受電体は、前記ハーネスの外周面に巻き付けられた導電性テープを有するものとすることができる。これによれば、受電体をハーネスの外周に容易に取り付けることができる。
【0010】
前記導電性テープは、前記送電線の一部を抱き込んで前記ハーネスの外周面に巻き付けられているものとすることができる。これによれば、導電性テープは、ハーネスの外周面に対する該導電性テープの取り付けと、該導電性テープに対する送電線の取り付けを併せて行うことができる。導電性テープで受電した静電気による高電圧電流を、導電性テープが送電線を抱き込んでいる箇所から送電線に流入させるように構成することができる。
【0011】
前記導電性テープは防水性を有するものとすることができる。これによれば、導電性テープは、導電性テープが抱き込んでいる送電線の箇所を防水する機能を兼ねることができる。
【0012】
前記ハーネスは、該ハーネスに含まれる電源線およびアース線をチューブに通し、該電源線および該アース線の前記車両用格納式視認装置側に配置される端部を該チューブから引き出した構成を有し、前記受電体は前記チューブの外周に配置され、前記送電線は一端側が前記チューブの内側に配置され、他端側が該チューブの外側に配置され、前記送電線の前記他端側は前記受電体で受電した静電気による高電圧電流を該他端側から該送電線に流入させるように該受電体に対して配置され、前記送電線の前記一端側は前記受電体から該送電線に流入した静電気による高電圧電流を該一端側から前記電線に流出させるように該電線に対して配置されているものとすることができる。これによれば、電源線およびアース線をチューブに通した構成を有するハーネスについて、受電体と送電線を適切に配置することができる。
【0013】
前記送電線の他端側は、前記チューブの端部で該チューブから引き出され、該チューブの長手方向に折り返されて、該受電体で受電した静電気による高電圧電流を該他端側から該送電線に流入させるように、該チューブの外側で、該受電体に対して配置されているものとすることができる。これによれば、電源線およびアース線をチューブに通した構成を有するハーネスについて、受電体と送電線を適切に配置することができる。
【0014】
前記チューブの、前記電源線および前記アース線および前記送電線が引き出されている開口部は、該チューブに巻き付けられた防水性テープで封止されているものとすることができる。これによれば、チューブ内を防水することができる。
【0015】
前記送電線は芯線を被覆で覆った被覆電線を有し、前記被覆電線の一端部は前記被覆が剥がされて、前記ハーネスに配置されている少なくとも1本の電線に接続されて導通し、前記被覆電線の他端部は前記被覆が剥がされて、前記受電体に接続されて導通しているものとすることができる。これによれば、被覆電線で送電線を構成して、受電体とハーネスに配置されている少なくとも1本の電線間を導通させて、シャフトに流れた静電気による高電圧電流を車体側に逃がすことができる。
【0016】
この発明の車両用格納式視認装置は、車体側に配置される樹脂製の視認装置ベースと、前記視認装置ベースに取り付けられる金属製のシャフトと、視認装置本体を搭載し前記シャフトの軸周り方向に回転自在に該シャフトに支持される視認装置回転体を有し、前記視認装置回転体を所定の格納位置と所定の展開位置に変位可能にした構成を有する車両用格納式視認装置において、前記シャフトは中空部を有し、前記車両用格納式視認装置は、この発明によるハーネスを前記中空部に挿通し、該ハーネスの前記受電体が配置された箇所を該中空部に配置した構成を有し、前記受電体は、前記中空部内で、前記シャフトに流れた静電気による高電圧電流を受電可能な状態に配置されているものである。これによれば、シャフトに流れた静電気による高電圧電流を受電体で受けて、該高電圧電流を送電線およびハーネスに配置されている電線を経て車体側に逃がすことができる。つまり、ハーネスを車両用格納式視認装置に組み付けることにより、シャフトに対するアース取り構成を構築することができる。したがって、電動格納装置をユニット化する場合においても、電動格納ユニットを組み立てた後にシャフトに対するアース取り構成を構築することができるので、シャフトに対するアース取りが不要な視認装置についてアース取り構成を構築しなくて済み、不要なアース取り構成の構築による部品点数・重量・コストの増加を回避することができる。
【0017】
前記車両用格納式視認装置はモータの駆動により前記視認装置回転体を前記格納位置と前記展開位置に変位させる電動格納式視認装置であり、前記電動格納式視認装置は、電動格納・展開動作制御用の回路基板を有しているものとすることができる。これによれば、シャフトに流れた静電気による高電圧電流が回路基板に放電されるのが防止されるので、該放電により回路基板の素子が破壊されるのを回避することができる。また、その結果、回路基板における静電気対策が不要になるので、回路基板を小型化することが可能になる。したがって、電動格納装置をユニット化する場合においては、ユニットの小型化を図れる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】この発明によるハーネスの実施の形態を示す模式構成図で、図2の電動格納式ドアミラーに実装されるハーネスの、該実装される前の状態を示す(電動格納装置および鏡面角度調整アクチュエータ用の電線は図示せず)。
図2】電動格納式右側用ドアミラーの構成例を示す平面図で、視認装置回転体(ミラーボデー)を展開位置に配置し、かつ該視認装置回転体の回転軸を紙面に直交する方向に配置した状態で示す。
図3図2のA-A矢視断面図であり、従来のハーネスを組み付けた状態を示す。
図4図1図5の導電性テープの構成例を示す模式断面図である。
図5図3の一部拡大図であり、この発明による図1のハーネスを組み付けた状態を示す。
図6図1のハーネスを実装した図3の電動格納式ドアミラーにおける電装品の駆動系統を示す回路図である(電動格納装置および鏡面角度調整アクチュエータの回路は図示せず)。
図7図6のスプライス圧着端子による接続箇所の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
この発明を車両の電動格納式ドアミラーに適用した場合の実施の形態を以下説明する。図2は従来のハーネスおよびこの発明によるハーネスのいずれも組付け可能な車両右側用ドアミラー10の外観構成を平面図で示す。ドアミラー10(車両用格納式視認装置)は、ミラーベース12(視認装置ベース)と、ミラーボデー14(視認装置回転体)を有する。ミラーベース12は繊維強化樹脂の一体成形品で構成されている。ミラーベース12は車体のドアにまたはドアよりも前方の車体箇所にねじ止め固定される。ミラーボデー14は樹脂製ミラーハウジング16の開口部16a内にミラー板18(視認装置本体)を搭載する。ミラーボデー14はミラーベース12に、回転軸13の周り方向に回転自在に指示されて、格納位置(非使用位置)と展開位置(使用位置)に変位する。ミラーハウジング16内には、周知のように、ミラー板18の背後箇所に鏡面角度調整アクチュエータ20および電動格納ユニット22(電動格納装置)等が収容配置されている。鏡面角度調整アクチュエータ20は、車内からの鏡面角度調整操作によりミラー板18の鏡面角度を遠隔調整する。電動格納ユニット22は車内からの電動格納・展開操作によりミラーボデー14を回転軸13の周り方向に可逆回転駆動して、ミラーボデー14を電動で格納位置と展開位置に変位させる。ミラーハウジング16の外周面には、車両前方対面箇所から右側方対面箇所にかけて、電装品としてターンランプ24が、発光面を外界に露出させて、埋め込み配置されている。
【0020】
図2のA-A矢視断面を示す図3を参照してドアミラー10内の構成を説明する。なお、図3はドアミラー10に従来のハーネス42’を組み付けた状態を示す。電動格納ユニット22は、本出願人の出願にかかる特許文献である特開2016-190543号公報、特開2016-190545号公報、特開2016-190546号公報、特開2016-190549号公報、特開2016-215800号公報にそれぞれ記載された電動格納ユニットとほぼ同様の構成を有している。ただし、これら各特許文献に記載のシャフトは繊維強化樹脂製であるのに対し、図3のシャフト30は金属製である。電動格納ユニット22の詳細構成については、これら各特許文献に詳しく記載されているので、それらを参照されたい。
【0021】
電動格納ユニット22は固定部26と回転部28を有する。固定部26は一体鋳造品等による金属製のシャフト30で構成される。シャフト30は、下側の基部30aと上側の軸部30bが一体に繋がった構造を有する。シャフト30をミラーベース12の頂面に立設配置し、ミラーベース12の下面側から複数本のねじ32を基部30aの下面にねじ込むことにより、シャフト30はミラーベース12に立設固定される。このとき、ミラーベース12は樹脂製で不導体なので、シャフト30は車体に導通していない(つまり、アースされていない)。シャフト30の中心軸は回転軸13を構成する。シャフト30には中心軸13に沿って中空部34がシャフト30の全長にわたり貫通形成されている。シャフト30の中心軸13に直交する方向の断面は、外周面が円形、内周面が円形または正八角形等の多角形に形成されている。
【0022】
電動格納ユニット22の回転部28は、筐体36内にモータ38、動力伝達機構40、回路基板41等を収容配置している。動力伝達機構40は、モータ38の回転をシャフト30の外周面に伝達して、ミラーボデー14を回転軸13の周り方向に可逆回転させて、ミラーボデー14を格納位置(非使用位置)と展開位置(使用位置)に変位させる。回路基板41は電動格納・展開動作制御用の回路基板で、FET、IC等の回路素子が搭載されている。回路基板41はシャフト30とモータ38との間の空間43(動力伝達機構40の配置により必然的に生じるデッドスペース)に立てて配置されている。これにより、電動格納ユニット22内に回路基板41を配置するための空間を別途設けなくて済むので、電動格納ユニット22内のスペース効率が向上し、電動格納ユニット22の小型化が図られている。
【0023】
ドアミラー10には従来のハーネス42’が組み付けられている。ハーネス42’はミラーボデー14に搭載された電装品と車体側の所定の端子間を電気的に接続する。ドアミラー10に搭載された電装品としては、例えば、電動格納ユニット22、鏡面角度調整アクチュエータ20、ターンランプ24のほか、ミラーヒーター、ブラインドスポットモニタ、電子カメラ、足元灯、ロゴランプ、エレクトロクロミックミラー、キーアンテナ等がある。車種、車格等に応じて搭載する電装品が設定される。ハーネス42’は、車体内からミラーベース12内に通され、ミラーベース12の開口部44およびシャフト30の中空部34および筐体36の開口部46を経てミラーボデー14内に導かれている。ハーネス42’を構成する各電線のミラーボデー14側の端子は、ミラーボデー14に搭載された各電装品の端子にコネクタで接続されている。ハーネス42’を構成する各電線の車体側の端子は、車体内に敷設されたハーネスの各対応する電線の端子にコネクタで接続されている。
【0024】
この発明によるハーネス42の構成例を図1を参照して説明する。なお、図1では、電動格納装置および鏡面角度調整アクチュエータ用の電線は図示していない。ハーネス42は電源線48(プラス線)とアース線50(マイナス線)を束ねてPVC(ポリ塩化ビニル)等の可撓性、防水性、絶縁性を有するチューブ52に収容した構成を有する。電源線48およびアース線50は被覆電線でそれぞれ構成されている。適宜の電装品のアース線50どうしはチューブ52内で例えばスプライス圧着端子を使って相互に接続されて1本にまとめられている。これにより、アース線50は本数が減らされて車体側に導かれている。チューブ52内には送電線54が収容されている。送電線54および後述する導電性テープ64(受電体)は、静電気に対するシャフト30のアース取りのための(すなわち、シャフト30に流れる静電気による高電圧電流を逃がすための)静電気アース用導体55を構成する。静電気アース用導体55は、ミラーボデー14に搭載された電装品と車体側の所定の端子間を電気的に接続する導通路を構成しない。送電線54はここでは1本の被覆電線で構成されている。送電線54の一端部はチューブ52内で、例えばスプライス圧着端子を使って、1本のアース線50(例えばターンランプ24のアース線)に接続されて導通している。送電線54の他端部は、チューブ52のドアミラー10側の端部の開口部52aから、電源線48およびアース線50とともに排出されている。チューブ52のドアミラー10側の端部にはPVC粘着テープ等の絶縁性を有する防水性テープ56が巻き付けられて、開口部52aを封止している。電源線48およびアース線50の車体側の端部は、チューブ52の車体側の端部の開口部52bから排出されている。チューブ52の車体側の端部にはPVC粘着テープ等の絶縁性を有する防水性テープ58が巻き付けられて、開口部52bを封止している。チューブ52の両端の開口部52a,52bが防水性テープ56,58でそれぞれ封止されていることにより、チューブ52内は外界から水密に封止されている。
【0025】
チューブ52の開口部52bから排出された電源線48およびアース線50の端部は1個のコネクタ60に接続されている。コネクタ60は車体側ハーネスのコネクタ74(図6)に着脱自在に連結される。チューブ52の開口部52aから排出された電源線48およびアース線50の端部は、電装品ごとのコネクタ62-1,62-2,62-3,・・・にそれぞれ接続されている。コネクタ62-1,62-2,62-3,・・・は、各対応する電装品のコネクタ70-1,70-2,70-3,・・・(図6)に着脱自在にそれぞれ連結される。チューブ52の開口部52aから排出された送電線54は、防水性テープ56から排出された箇所でチューブ52の長手方向に折り返されて、チューブ52の外周面を軸方向に這わせて配置されている。チューブ52の外周面に這わせて配置された送電線54の端部は、被覆54aが剥がされて、芯線54b(導線)が剥き出しにされている。芯線54bが剥き出しにされた箇所は、ハーネス42の外周面(チューブ52の外周面)に重ねられる。この状態で、受電体を構成する導電性テープ64が、芯線54bが剥き出しにされた箇所と一緒に(つまり、該箇所を抱き込んであるいは巻き込んで)、該剥き出しにされた芯線54bの全長を覆うように、ハーネス42に巻き付けて取り付けられている。これにより、芯線54bが剥き出しにされた箇所はハーネス42の外周面に固定される。導電性テープ64が防水性であれば、送電線54の剥き出しにされた芯線54bを錆から保護することができる。
【0026】
導電性テープ64は、例えば図4に示すように、導電性の基材64aの表面に糊64b(粘着剤)を塗布した層構造を有する。基材64aは、例えば、アルミ、銅等の金属箔や、導電性布等で構成される。糊64bは、例えば、アクリル系等の導電性粘着剤またはアクリル系等の非導電性粘着剤で構成される。導電性テープ64として、例えば、日東電工製金属箔粘着テープ「ニトホイル」(登録商標)、寺岡製作所製導電性銅箔粘着テープ「8315」、寺岡製作所製導電性布粘着テープ「1825」等の市販の導電性テープを使用することができる。
【0027】
導電性テープ64の糊64bが導電性の場合は、送電線54の芯線54bは、導電性の糊64bを介して基材64aに、導電体どうしの接触で導通する。これに対し、導電性テープ64の糊64bが非導電性の場合は、送電線54の芯線54bと基材64aの間に非導電性の糊64bが介在し、導電体どうしの接触が非導電性の糊64bで途切れる。しかし、その場合でも、非導電性の糊64bの層厚は薄く、送電線54の芯線54bと基材64aは近接しているので、静電気による高電圧電流は非導電性の糊64bを放電により突き抜けて、送電線54の芯線54bと基材64aの間を導通することができる。あるいは、導電性テープ64の糊64bが非導電性の場合は、チューブ52に導電性テープ64を巻き付けた上に、送電線54の芯線54bの剥き出しにされた箇所を載せて、その上に導電性テープ64をさらに巻き付ける。このようにすれば、基材64aの糊64bが塗布されていない面と送電線54の芯線54bを直接接触させて導通させることができる。以上のように、糊64bが導電性でも、非導電性でも、少なくとも静電気による高電圧電流に対しては、送電線54の芯線54bと基材64aの間を導通させることができる。
【0028】
図3の一部拡大図を示す図5に示す。図5はドアミラー10に、従来のハーネス42’(図3)に代えてこの発明による図1のハーネス42を組み付けた状態を示す。図5を参照して、ドアミラー10にハーネス42を組み付けた構成を説明する。ハーネス42は、従来のハーネス42’と同様に、ミラーボデー14に搭載された電装品と車体側の所定の端子間を電気的に接続する。ハーネス42はシャフト30の中空部34に挿通されている。ハーネス42は、その長手方向の導電性テープ64が配置された箇所を中空部34に留まらせた状態にドアミラー10に組み付けられている。このとき、導電性テープ64の糊64bが塗布されてない側の面(すなわち、基材64aが露出している側の面)は、シャフト30の中空部34の内周面34aに接触する。その結果、シャフト30は導電性テープ64および送電線54を介して、ハーネス42のアース線50に導通する。あるいは、たとえ導電性テープ64の糊64bが塗布されてない側の面がシャフト30の中空部34の内周面34aに非接触であったとしても、これら両面間の空隙距離は短いので、静電気による高電圧電流は放電により該両面間を導通することができる。
【0029】
ドアミラー10にハーネス42を組み付けた状態でのドアミラー10の電装品の回路図を図6に示す。ただし、図6では、電動格納装置および鏡面角度調整アクチュエータの回路は図示していない。電装品24,66,68はドアミラー10のミラーボデー14に搭載された電装品である。このうち、電装品24はターンランプである。電装品66,68は、例えば、ミラーヒーター、ブラインドスポットモニタ、電子カメラ、足元灯、ロゴランプ、エレクトロクロミックミラー、キーアンテナ等である。ハーネス42のドアミラー10側の端部のコネクタ62-1,62-2,62-3は、電装品24,66,68のコネクタ70-1,70-2,70-3にそれぞれ着脱自在に連結されている。ハーネス42の車体側の端部のコネクタ60は、車体側ハーネス72のコネクタ74に着脱自在に連結されている。車体側ハーネス72の各電源線76(プラス線)は、各電装品24,66,68の駆動回路80,82,84を介して、車両搭載のバッテリー86のプラス極に接続されている。車体側ハーネス72の1本のアース線78(マイナス線)は、車体にアースされている。バッテリー86のマイナス極も車体にアースされている。送電線54および各電装品24,66,68のアース線50は、ハーネス42のチューブ52内で、スプライス圧着端子88(88-1,88-2,88-3)により順次接続されて1本のアース線50にまとめられている。ハーネス42のチューブ52には導電性テープ64が巻き付けられている。ハーネス42の導電性テープ64が巻き付けられた箇所は、シャフト30の中空部34内に配置されている。導電性テープ64は中空部34の内周面34aに接触し、シャフト30に導通している。あるいは、導電性テープ64は中空部34の内周面34aに近接配置され、静電気による高電圧電流が放電によりシャフト30に導通可能にされている。送電線54の他端部は導電性テープ64に止められて、導電性テープ64に導通している(あるいは、静電気による高電圧電流が放電により非導電性の糊64bを突き抜けて導通可能にされている)。これにより、シャフト30は導電性テープ64および送電線54およびアース線50,78を介して車体に導通してアースされている(あるいは、静電気による高電圧電流が放電により導通してアース可能にされている)。
【0030】
スプライス圧着端子88(88-1,88-2,88-3)による接続箇所の構成を図7に示す。1本の送電線54と1本のアース線50どうし、または2本のアース線50,50どうしは、被覆が剥がされて、芯線どうしがスプライス圧着端子88で圧着されて接続されている。接続箇所はPVC粘着テープ等の絶縁性を有する防水性テープ90が巻き付けられて絶縁および防水されている。
【0031】
人がドアミラー10に触れて、人体に溜まっていた静電気がドアミラー10に放電されたときに流れる高電圧電流の流路について説明する。はじめに、図3を参照して、従来のハーネス42’が組み付けられたドアミラー10について説明する。図3において、矢印(1)~(3)は高電圧電流の流路の一例を示す。該流路を説明する。
(1)人が例えばミラーハウジング16に触れて、人体に溜まっていた静電気がミラーハウジング16に放電される。これにより、該静電気による高電圧電流はミラーベース12とミラーボデー14の相対回転面92の隙間からドアミラー10内に進入して、シャフト30に流れ込む。
(2)シャフト30に流れ込んだ高電圧電流は、シャフト30に沿って上昇する。
(3)高電圧電流はシャフト30の上部からその側方に近接配置されている回路基板41に放電される。その結果、回路基板41に搭載されたFET、IC等の回路素子が破壊される。
【0032】
次に、図5を参照して、この発明によるハーネス42が組み付けられたドアミラー10について説明する。図5において、矢印(1)~(7)は高電圧電流の流路の一例を示す。該流路を説明する。
(1)人が例えばミラーハウジング16に触れて、人体に溜まっていた静電気がミラーハウジング16に放電される。これにより、該静電気による高電圧電流はミラーベース12とミラーボデー14の相対回転面92の隙間からドアミラー10内に進入して、シャフト30に流れ込む。
(2)シャフト30に流れ込んだ高電圧電流は、シャフト30の中空部34の内周面34aと導電性テープ64との接触箇所から導電性テープ64に流れ込む。
(3)導電性テープ64に流れ込んだ高電圧電流は、導電性テープ64に接触している送電線54に流れ込む。
(4)送電線54に流れ込んだ高電圧電流は、チューブ52の外周に沿って敷設された送電線54を流れる。
(5)高電圧電流は、防水性テープ56の端部で送電線54に沿って折り返す。
(6)折り返した高電圧電流は、防水性テープ56の内側さらにチューブ52の内側に沿って敷設された送電線54を流れる。
(7)チューブ52内で、高電圧電流は送電線54からスプライス圧着端子88-1を経てアース線50に流れ、さらにスプライス圧着端子88-2,88-3、コネクタ60,74(図6)、車体側のアース線78(図6)を経て、車体に流れて逃がされる。したがって、高電圧電流は回路基板41には流れ込まなくなり、回路基板41に搭載されたFET、IC等の回路素子の破壊が回避される。
【0033】
前記実施の形態では、受電体を導電性テープで構成し、該導電性テープをハーネスの外周面に巻き付けて配置したが、この発明はこれに限らない。例えば、受電体を金属製等の導電性スリーブで構成し、該導電性スリーブにハーネスを通して、該導電性スリーブをハーネスの外周面に配置することができる。また、受電体を金属製ワイヤで構成し、該金属製ワイヤをハーネスの外周面に巻き付けて配置することができる。また、受電体を導電性接着剤で構成し、該導電性接着剤をハーネスの外周面に塗布して固化させることにより、該導電性接着剤をハーネスの外周面に配置することができる。
【0034】
前記実施の形態では、受電体をハーネスの外周面に取り付けて配置したが、この発明はこれに限らない。すなわち、受電体をハーネスの外周に非固定に配置し、ハーネスをシャフトの中空部に挿通したときにハーネスとともにシャフトの中空部に進入するように配置することができる。
【0035】
前記実施の形態では、受電体をハーネスの外周面の全周を包囲するように配置したが、この発明はこれに限らない。すなわち、受電体をハーネスの外周面の全周の一部を包囲するように、またはハーネスの外周面の全周の一部に非包囲状態に配置することもできる。
【0036】
前記実施の形態では、送電線を1本の被覆電線で構成したが、この発明の送電線はこれに限らない。すなわち、被覆電線以外の導体を用いて送電線を構成することができる。また、前記実施の形態では、送電線をハーネス内でアース線に接続したが、この発明の送電線はこれに限らない。例えば、図1において送電線54を長く延ばして、コネクタ60に直接接続するように構成することもできる。
【0037】
前記実施の形態では、受電体と送電線を別々の部材で構成したが、この発明はこれに限らない。すなわち、受電体と送電線を連続した1つの部材で構成し、その一部を受電体として利用し、他の一部を送電線として利用することもできる。例えば、受電体と送電線を1本の導線で構成し、該導線の一端部をハーネスの外周に巻き付けてそこを受電体として利用し、該導線の残りの部分を送電線として利用することができる。
【0038】
前記実施の形態では、シャフト、受電体、送電線、アース線を順次接触させて導通させるようにしたが、この発明はこれに限らない。すなわち、少なくとも静電気による高電圧電流の放電により導通するように相互に配置されていれば、非接触箇所が存在していてもよい。
【0039】
前記実施の形態では、ターンランプの用アース線に受電体を導通させるようにしたが、この発明はこれに限らない。すなわち、電動格納装置、鏡面角度調整アクチュエータ、ミラーヒーター、ブラインドスポットモニタ、電子カメラ、足元灯、ロゴランプ、エレクトロクロミックミラー、キーアンテナ等、車両用格納式視認装置の視認装置回転体に搭載する各種電装品の駆動回路のアース線に受電体を導通させることができる。電動格納装置および鏡面角度調整アクチュエータについては、動作方向によって電源線(プラス線)とアース線(マイナス線)が入れ替わるが、シャフトから受電体および送電線を経て電源線(またはアース線)に至る経路の少なくとも1箇所を非接触として、該非接触箇所を静電気による高電圧電流の放電により導通させるように構成すれば、シャフトと電源線を短絡させることなく静電気による高電圧電流を電源線を介して逃がすことができる。
【0040】
前記実施の形態では、この発明を、ユニット化された電動格納装置を有する車両用格納式視認装置に適用した場合について説明したが、この発明の車両用格納式視認装置はこれに限らない。すなわち、この発明は、ユニット化されていない電動格納装置を有する車両用格納式視認装置にも適用することができる。
【0041】
前記実施の形態では、この発明を、電動格納装置を有する車両用格納式視認装置に適用した場合について説明したが、この発明の車両用格納式視認装置はこれに限らない。すなわち、この発明は、手動格納式の車両用視認装置にも適用することができる。すなわち、手動格納式車両用視認装置においても、該視認装置に搭載した電装品の回路基板を静電気から保護する必要がある場合等には、この発明のハーネスを効果的に利用することができる。
【0042】
前記実施の形態では、アース線、電源線、送電線を構成する被覆電線を、いずれもチューブの端部を構成する開口部から引き出したが、この発明のハーネスはこれに限らない。すなわち、アース線および電源線を引き出す開口部と送電線を構成する被覆電線を引き出す開口部をチューブの別々の位置に形成することもできる。
【0043】
前記実施の形態では、この発明を、ドアミラーに適用した場合について説明したが、この発明はこれに限らない。すなわち、この発明は、ミラー板に代えてカメラを視認装置回転体に搭載した車両用格納式電子ミラーにも適用することができる。
【符号の説明】
【0044】
10…ドアミラー(車両用格納式視認装置)、12…ミラーベース(視認装置ベース)、13…回転軸(シャフトの中心軸)、14…ミラーボデー(視認装置回転体)、16…ミラーハウジング、16a…開口部、18…ミラー板(視認装置本体)、20…鏡面角度調整アクチュエータ、22…電動格納ユニット、24…ターンランプ(電装品)、26…電動格納ユニットの固定部、28…電動格納ユニットの回転部、30…シャフト、30a…シャフトの基部、30b…シャフトの軸部、32…ねじ、34…中空部、34a…中空部の内周面、36…筐体、38…モータ、40…動力伝達機構、41…回路基板、42…本発明によるハーネス、42’…従来のハーネス、43…シャフトとモータとの間の空間、44…開口部、46…開口部、48…電源線(電線)、50…アース線(電線)、52…チューブ、52a,52b…チューブの開口部、54…送電線(被覆電線)、54a…被覆、54b…芯線、55…静電気アース用導体、56,58…防水性テープ、60…コネクタ、62-1,62-2,62-3…コネクタ、64…導電性テープ(受電体)、64a…導電性の基材、64b…糊、66,68…電装品、70-1,70-2,70-3…コネクタ、72…車体側ハーネス、74…コネクタ、76…電源線、78…アース線、80,82,84…駆動回路、86…バッテリー、88(88-1,88-2,88-3)…スプライス圧着端子、90…防水性テープ、92…ミラーベースとミラーボデーの相対回転面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7