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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-12
(45)【発行日】2022-07-21
(54)【発明の名称】情報提供方法および情報提供プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/04842 20220101AFI20220713BHJP
   G06F 16/9038 20190101ALI20220713BHJP
   G06F 16/904 20190101ALI20220713BHJP
【FI】
G06F3/04842
G06F16/9038
G06F16/904
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2020561414
(86)(22)【出願日】2019-12-16
(86)【国際出願番号】 JP2019049204
(87)【国際公開番号】W WO2020129905
(87)【国際公開日】2020-06-25
【審査請求日】2021-06-08
(31)【優先権主張番号】P 2018237075
(32)【優先日】2018-12-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2019191725
(32)【優先日】2019-10-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 https://cognicull.com/ja(平成31年4月27日掲載) https://cognicull.com/ja(令和1年9月15日掲載)
(73)【特許権者】
【識別番号】318017006
【氏名又は名称】斧 英治
(74)【代理人】
【識別番号】100171206
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 茂
(72)【発明者】
【氏名】斧 英治
【審査官】岩橋 龍太郎
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/072298(WO,A1)
【文献】特開2016-012294(JP,A)
【文献】特開2006-031191(JP,A)
【文献】特開2003-316792(JP,A)
【文献】特開2000-298635(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/048-3/04895
G06F 16/00-16/958
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示媒体を有する表示装置と通信ネットワークによって接続された情報提供サーバを備える情報提供システムにおける情報提供方法であって、
記憶装置が記憶するツリー構造の情報及び前記ツリー構造に対応した複数のコンテンツを用いて、前記表示媒体において、複数のノードを含むツリー構造図を第1領域に表示させ、前記複数のノードのうち前記第1領域において選択されたノードに対応する前記コンテンツを第2領域に表示させ、
第1ノードに対応する第1コンテンツが前記第2領域に表示されている場合に、前記第1ノードの子ノードである第2ノードが選択されたことが検知されたとき、前記第1コンテンツに関連する第2コンテンツを前記第2領域に表示させ、
前記複数のコンテンツのそれぞれは複数の情報要素を含む情報であり、
前記第1コンテンツに含まれる複数の情報要素のうち、前記第2ノードの配下ノードであって前記第1領域に表示されていない第8ノードと一対一に対応する第2情報要素が前記表示媒体において選択可能に表示されている場合において、
前記表示媒体において、前記第2情報要素が選択されたことが検知されたとき、前記第1ノード及び前記第8ノードを含む前記第1ノードと前記第8ノードとの最短経路における複数のノードのうち前記第1領域に表示されていないノードが上層から順に表示され、前記第8ノードが前記第1領域に表示される、
情報提供方法。
【請求項2】
前記第8ノードが前記第1領域に表示された後に、前記第2領域における表示が前記第1コンテンツから前記第8ノードに対応する第8コンテンツへ変更される、
請求項1に記載の情報提供方法。
【請求項3】
前記表示媒体において、前記ツリー構造図に含まれる複数のノードのうち少なくとも一のノードについて、前記選択されたノードを非表示形態とすることを選択可能な第1ボタンが前記選択されたノードに一対一に対応して表示され、子ノードが表示されていない所定ノードが選択されたことが検知されたとき前記所定ノードの子ノードが表示される場合において、
前記第1領域において選択されている第3ノードを前記第1ボタンによって非表示形態とする選択がされたことが検知されたとき、前記第3ノードを非表示とさせ、
前記第3ノードの親ノードの子ノードが表示されていない場合において、前記非表示形態とされた前記第3ノードの親ノードが選択されたことが検知されたとき、前記第3ノードの親ノードの子ノードのうち前記第3ノード以外のノードを表示させる、
請求項1に記載の情報提供方法。
【請求項4】
前記表示媒体において、子ノードが表示されていない所定ノードが選択されたことが検知されたときに前記所定ノードの子ノードが表示される場合において、前記所定ノード及びルートノードを含む前記所定ノードと前記ルートノードとの最短経路における複数のノードのうち、前記所定ノードより上層の一のノードが選択されたことが検知されたときに少なくとも前記所定ノードの子ノードが表示されなくなる場合に、
前記第1領域において前記第2ノードが選択されたことが検知されたことによって、前記第2ノードの子ノードである第5ノードが表示される場合に、前記第5ノードが、任意の階層においてノードが並列する第1方向において前記第1領域に収まらないときは、前記第5ノードが前記第1方向における前記第1領域の中央方向に向かう第2方向に、前記ツリー構造図をシフトさせることによって前記第5ノードを表示させ、
前記第1領域において前記第2ノードと前記ルートノードとの前記最短経路における複数のノードのうち、前記第2ノードより上層の一のノードが選択されたことが検知されたとき、前記ツリー構造図を前記第2方向の逆の方向にシフトして表示させる、
請求項1に記載の情報提供方法。
【請求項5】
前記第1領域において、前記ツリー構造図に含まれる任意のノードを選択するためのカーソルが前記任意のノードから所定の距離の範囲に近づいたことが検知されたとき、前記任意のノードを前記カーソルの方向にシフトして表示させ、前記任意のノードの配下ノードの全てを前記任意のノードと実質的に同じベクトル量だけシフトして表示させる、
請求項1に記載の情報提供方法。
【請求項6】
前記表示媒体において、子ノードが表示されていない所定ノードが選択されたことが検知されたときに前記所定ノードの子ノードが表示される場合において、前記所定ノードの親ノードが選択されたことが検知されたときに前記所定ノードの子ノードは表示されなくなり、前記第1領域の範囲は前記ツリー構造図の階層数に基づいて前記階層が深くなる第3方向に可変であって、前記第2領域の前記表示媒体における表示位置は前記第1領域の範囲の変化に基づいて前記第3方向にシフト可能である場合において、
子ノードが表示されていない第6ノードが選択されて前記第6ノードの子ノードである第7ノードが前記ツリー構造図の最下層ノードとして表示されることによって前記階層数が1階層だけ増えるとき、前記第6ノードが選択されたことが検知されてから前記第7ノードが前記ツリー構造図において予め定められた位置に表示されるまでの時間に、前記第2領域を前記第3方向にシフトさせ、
前記第6ノードの親ノードが選択されることによって前記階層数が1階層だけ減るとき、前記第6ノードの親ノードが選択されたことが検知されてから所定時間経過後に、前記第2領域を前記第3方向と逆方向にシフトさせる、
請求項1に記載の情報提供方法。
【請求項7】
表示媒体を有する表示装置と通信する通信処理と、
記憶装置が記憶するツリー構造の情報及び前記ツリー構造に対応した複数のコンテンツを用いて、前記表示媒体において、複数のノードを含むツリー構造図を第1領域に表示させ、前記複数のノードのうち前記第1領域において選択されたノードに対応する前記コンテンツを第2領域に表示させ、第1ノードに対応する第1コンテンツが前記第2領域に表示されている場合に、前記第1ノードの子ノードである第2ノードが選択されたことが検知されたとき、前記第1コンテンツに関連する第2コンテンツを前記第2領域に表示させる制御処理と、
をコンピュータに実行させ
前記複数のコンテンツのそれぞれは複数の情報要素を含む情報であり、
前記第1コンテンツに含まれる複数の情報要素のうち、前記第2ノードの配下ノードであって前記第1領域に表示されていない第8ノードと一対一に対応する第2情報要素が前記表示媒体において選択可能に表示されている場合において、
前記表示媒体において、前記第2情報要素が選択されたことが検知されたとき、前記第1ノード及び前記第8ノードを含む前記第1ノードと前記第8ノードとの最短経路における複数のノードのうち前記第1領域に表示されていないノードが上層から順に表示され、前記第8ノードが前記第1領域に表示される、
情報提供プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提供方法および情報提供プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザーが知識を効率的に習得するための方法及び装置が開発されている。例えば、電子辞書により生成された履歴データと単語帳データを、携帯型表示装置に送信してその記憶装置に記憶させ、当該携帯型表示装置において、その記憶装置に記憶された単語帳データの各見出し語とその説明情報とを順番に読み出して表示し、単語帳データの各見出し語については、当該見出し語やその説明情報と共に表示されるチェックボックスに対して、ユーザーによって覚えたか否かに応じてチェックマークを入力したり消去したりできるものがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2015-103185号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した特許文献1の技術(以下、従来技術)は、ユーザーが任意の知識を理解しようとする場合に、当該任意の知識に関連する知識との関連構造を把握することが困難である。
【0005】
本発明の目的は、ユーザーが任意の知識を理解しようとする場合において、任意の知識に関連する知識をツリー構造で示し、ユーザーが選択するノードに対応した知識を示すことにより、当該任意の知識を効率的に理解することに寄与する情報提供方法、情報提供装置、情報提供プログラム、及び記録媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る情報提供方法は、表示媒体を有する表示装置と通信ネットワークによって接続された情報提供サーバを備える情報提供システムにおける情報提供方法であって、記憶装置が記憶するツリー構造の情報及び前記ツリー構造に対応した複数のコンテンツを用いて、前記表示媒体において、複数のノードを含むツリー構造図を第1領域に表示させ、前記複数のノードのうち前記第1領域において選択されたノードに対応する前記コンテンツを第2領域に表示させ、第1ノードに対応する第1コンテンツが前記第2領域に表示されている場合に、前記第1ノードの子ノードである第2ノードが選択されたことが検知されたとき、前記第1コンテンツに関連する第2コンテンツを前記第2領域に表示させる、を含み、前記複数のコンテンツのそれぞれは複数の情報要素を含む情報であり、前記第1コンテンツに含まれる複数の情報要素のうち、前記第2ノードの配下ノードであって前記第1領域に表示されていない第8ノードと一対一に対応する第2情報要素が前記表示媒体において選択可能に表示されている場合において、前記表示媒体において、前記第2情報要素が選択されたことが検知されたとき、前記第1ノード及び前記第8ノードを含む前記第1ノードと前記第8ノードとの最短経路における複数のノードのうち前記第1領域に表示されていないノードが上層から順に表示され、前記第8ノードが前記第1領域に表示されるようにした。
【0007】
本発明の一態様に係る情報提供装置は、表示媒体を有する表示装置と通信する通信部と、記憶装置が記憶するツリー構造の情報及び前記ツリー構造に対応した複数のコンテンツを用いて、前記表示媒体において、複数のノードを含むツリー構造図を第1領域に表示させ、前記複数のノードのうち前記第1領域において選択されたノードに対応する前記コンテンツを第2領域に表示させ、第1ノードに対応する第1コンテンツが前記第2領域に表示されている場合に、前記第1ノードの子ノードである第2ノードが選択されたことが検知されたとき、前記第1コンテンツに関連する第2コンテンツを前記第2領域に表示させる制御部と、を備え、前記複数のコンテンツのそれぞれは複数の情報要素を含む情報であり、前記第1コンテンツに含まれる複数の情報要素のうち、前記第2ノードの配下ノードであって前記第1領域に表示されていない第8ノードと一対一に対応する第2情報要素が前記表示媒体において選択可能に表示されている場合において、前記表示媒体において、前記第2情報要素が選択されたことが検知されたとき、前記第1ノード及び前記第8ノードを含む前記第1ノードと前記第8ノードとの最短経路における複数のノードのうち前記第1領域に表示されていないノードが上層から順に表示され、前記第8ノードが前記第1領域に表示される構成を採る。
【0008】
本発明の一態様に係る情報提供プログラムは、表示媒体を有する表示装置と通信する通信処理と、記憶装置が記憶するツリー構造の情報及び前記ツリー構造に対応した複数のコンテンツを用いて、前記表示媒体において、複数のノードを含むツリー構造図を第1領域に表示させ、前記複数のノードのうち前記第1領域において選択されたノードに対応する前記コンテンツを第2領域に表示させ、第1ノードに対応する第1コンテンツが前記第2領域に表示されている場合に、前記第1ノードの子ノードである第2ノードが選択されたことが検知されたとき、前記第1コンテンツに関連する第2コンテンツを前記第2領域に表示させる制御処理と、をコンピュータに実行させ、前記複数のコンテンツのそれぞれは複数の情報要素を含む情報であり、前記第1コンテンツに含まれる複数の情報要素のうち、前記第2ノードの配下ノードであって前記第1領域に表示されていない第8ノードと一対一に対応する第2情報要素が前記表示媒体において選択可能に表示されている場合において、前記表示媒体において、前記第2情報要素が選択されたことが検知されたとき、前記第1ノード及び前記第8ノードを含む前記第1ノードと前記第8ノードとの最短経路における複数のノードのうち前記第1領域に表示されていないノードが上層から順に表示され、前記第8ノードが前記第1領域に表示されるようにした。
【0009】
本発明の一態様に係る記録媒体は、表示媒体を有する表示装置と通信する通信処理と、記憶装置が記憶するツリー構造の情報及び前記ツリー構造に対応した複数のコンテンツを用いて、前記表示媒体において、複数のノードを含むツリー構造図を第1領域に表示させ、前記複数のノードのうち前記第1領域において選択されたノードに対応する前記コンテンツを第2領域に表示させ、第1ノードに対応する第1コンテンツが前記第2領域に表示されている場合に、前記第1ノードの子ノードである第2ノードが選択されたことが検知されたとき、前記第1コンテンツに関連する第2コンテンツを前記第2領域に表示させる制御処理と、をコンピュータに実行させ、前記複数のコンテンツのそれぞれは複数の情報要素を含む情報であり、前記第1コンテンツに含まれる複数の情報要素のうち、前記第2ノードの配下ノードであって前記第1領域に表示されていない第8ノードと一対一に対応する第2情報要素が前記表示媒体において選択可能に表示されている場合において、前記表示媒体において、前記第2情報要素が選択されたことが検知されたとき、前記第1ノード及び前記第8ノードを含む前記第1ノードと前記第8ノードとの最短経路における複数のノードのうち前記第1領域に表示されていないノードが上層から順に表示され、前記第8ノードが前記第1領域に表示される情報提供プログラムを記録する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ユーザーが任意の知識を理解しようとする場合に、任意の知識に関連する知識をツリー構造で示し、ユーザーが選択するノードに対応した知識を示すことにより、当該任意の知識を効率的に理解することに寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施の形態1に係る情報提供システムおよび情報提供装置の機能的な構成の一例を示すブロック図
図2】本発明の実施の形態1に係る情報提供システムおよび情報提供装置の機能的な構成の他の例を示すブロック図
図3】本発明の実施の形態1に係る情報提供サーバが提供するサービスを説明するための表示媒体の表示画面の遷移図
図4】本発明の実施の形態1に係る情報提供サーバと表示装置との間の情報の送受信および情報処理の手順の一例を示すシーケンス図
図5】本発明の実施の形態1に係るツリー構造の情報のテーブルの一例を示す図
図6】表示媒体においてルートノードが選択された場合のツリー構造図およびコンテンツの表示の一例を示す図
図7】表示媒体においてルートノードの子ノードが選択された場合のツリー構造図およびコンテンツの表示の一例を示す図
図8】表示媒体においてルートノードの子ノードが選択された場合のツリー構造図およびコンテンツの表示の他の例を示す図
図9】表示媒体において選択されたノードを非表示形態とするボタンの一例を示す図
図10】表示媒体において選択されたノードを非表示形態とするボタンの他の例を示す図
図11】表示媒体において選択されたノードが非表示形態とされた場合のツリー構造図の表示の一例を示す図
図12】表示媒体において選択されたノードが非表示形態とされた場合においてルートノードが選択されたツリー構造図の表示の一例を示す図
図13】表示媒体において非表示形態とされたノードを個別に再表示させるボタンの一例を示す図
図14】表示媒体において非表示形態とされたノードが個別に再表示されたツリー構造図の表示の一例を示す図
図15】表示媒体において非表示形態とされたノードを一括で再表示させるボタンの一例を示す図
図16】表示媒体において非表示形態とされたノードが一括で再表示されたツリー構造図の表示の一例を示す図
図17】表示媒体において選択されたノードの子ノードが表示されたツリー構造図の表示の一例を示す図
図18】表示媒体において非表示形態とされたノードの全ての配下ノードが非表示とされる前に表示される様子の一例を示す図
図19】表示媒体がスクロール表示された場合の表示の一例を示す図
図20】表示媒体において非表示形態とされたノードの全ての配下ノードが非表示とされる前に表示される様子の他の例を示す図
図21】表示媒体において非表示形態とされたノードの全ての配下ノードが非表示とされる前にシフトして表示される様子の一例を示す図
図22】表示媒体において非表示形態とされたノードの全ての配下ノードが非表示とされる前に縮小して表示される様子の一例を示す図
図23】表示媒体において非表示形態とされたノードの全ての配下ノードが非表示とされる前に表示される様子の一例を示す図
図24】表示媒体において非表示形態とされたノードの全ての配下ノードが非表示とされる前に縮小して表示される様子の一例を示す図
図25】表示媒体において非表示形態とされたノードの全ての配下ノードが非表示とされる前に表示される様子の他の例を示す図
図26】表示媒体において非表示形態とされたノードの全ての配下ノードが非表示とされる前に縮小して表示される様子の他の例を示す図
図27】表示媒体において表示可能な全てのノードを表示させることを選択可能なボタンの一例を示す図
図28】表示媒体において非表示形態とされたノードを除く全てのノードを表示させたツリー構造図の一例を示す図
図29】全体表示形態において、任意の非表示形態とされたノードとその配下ノードを再表示させたツリー構造図の一例を示す図
図30】本発明の実施の形態1に係る情報提供サーバ等の動作の流れの一例を示すフロー図
図31】本発明の実施の形態1に係る情報提供サーバ等の動作の流れの他の例を示すフロー図
図32】変形例1における選択されたノードを第3表示形態で表示させることを選択可能なボタンの一例を示す図
図33】変形例1における選択されたノードを第3表示形態で表示させたツリー構造図の一例を示す図
図34】変形例1における選択されたノードを第3表示形態で表示させたツリー構造図の他の例を示す図
図35】変形例1における情報提供サーバ等の処理の流れの他の例を示すフロー図
図36】変形例2におけるツリー構造図の一例を示す図
図37】変形例2における第1領域に収まらないノードの様子の一例を示す図
図38】変形例2におけるツリー構造図のシフト表示の一例を示す図
図39】変形例2における情報提供サーバ等の処理の流れの一例を示すフロー図
図40】変形例3における表示媒体上のカーソルの動きの一例を示す図
図41】変形例3におけるカーソルが近づいたノードの表示位置が変化する様子の一例を示す図
図42】変形例4におけるユーザーが意見を送信するための画面の一例を示す図
図43】変形例5におけるツリー構造図およびコンテンツの表示の一例を示す図
図44】変形例6におけるツリー構造図の遷移の一例を示す図
図45】本発明の実施の形態1における情報提供サーバと表示装置との間の情報の送受信および情報の処理の手順の他の例を示すシーケンス図
図46】本発明の実施の形態1における情報提供サーバと表示装置との間の情報の送受信および情報の処理の手順の他の例を示すシーケンス図
図47】変形例7におけるツリー構造図およびコンテンツの表示の一例を示す図
図48】変形例7におけるツリー構造図およびコンテンツの遷移後の表示の一例を示す図
図49】変形例7におけるツリー構造図およびコンテンツの遷移後の表示の他の例を示す図
図50】各部の機能をプログラムにより実現するコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0012】
(本発明に係る一態様を発明するに至った経緯)
【0013】
従来技術は、表示装置において、用語及びその説明情報と共に表示されるチェックボックスに対し、ユーザーが当該用語または説明情報を理解したか否かに応じてチェックマークを入力または消去できる。しかし、ユーザーが任意の用語をそれに対応する説明情報によって理解しようとする場合において、その説明情報の中にユーザーが未だ理解していない用語が存在する場合もある。本発明者は、係る場合、従来技術によっては、ユーザーが当該任意の用語を理解するために必要な知識が欠けている場合に、その知識を別途探索する必要があり、また、将来的に必要な学習の程度を把握することが困難であることを見出した。なお、ここでは従来技術と比較するために用語の例を用いたが、用語に限らず、知識全般を説明する際にも同様の課題は存在する。
【0014】
また、本発明者は、従来技術が示す場合に限らず、ユーザーが難易度の高い知識を理解したい場合において本またはWebサイト等から必要な知識を得るとき、次のような課題があることを見出した。すなわち、特定の学習者の理解度に合わせたコンテンツが不特定多数の者に提供される場合、特定の学習者の理解度と、コンテンツを提供される各学習者の理解度との間にずれがあるため、各学習者にとって不足する知識が生じ、各学習者は不足する知識を別のコンテンツから探し出す必要がある。一方、任意の知識をユーザーに理解させるために基礎的な知識から網羅的に説明がされている場合、ユーザーは、理解している知識と理解していない知識とが入り交じる多くの情報の中から、次に理解が必要な知識を探し出す必要がある。また、ユーザーは、理解が進んだ後に何かしらの理解が崩れた場合、再度、その知識を探し出す必要がある。さらに、どちらの場合においても、必要な学習コストが分かりにくいことによる先が見えないストレスによって、学習継続性が阻害され得る。
【0015】
そこで、本発明の発明者は、ユーザーが任意の知識を理解しようとする場合に、任意の知識を理解するために必要な知識をツリー構造で整理し、学習したい知識を探索し易くさせ、ユーザーの理解度に応じて、次に理解が必要な知識を選択させ、そのような知識を集中的に学習させることにより、任意の知識を効率的に理解できる方法を提供し、さらに、将来的に必要な学習の程度を把握することが可能である情報提供装置、情報提供方法を想起し、本発明に係る一態様を発明するに至った。
【0016】
なお、本開示においては、以下のように用語が定義される。
【0017】
(ツリー構造、ノード、エッジ、上層、下層、階層が深くなる方向)
ツリー構造とは、一または複数のノードを含む階層構造図をいう。ツリー構造図が複数のノードを含む場合、親ノードと子ノードの関係を有する各ノードはエッジによって接続される。ツリー構造図が複数のノードを含む場合、ツリー構造図は複数の階層を含む。複数の階層のうち、任意の階層のルートノード側の層を当該任意の階層の上位層又は上層といい、任意の階層のルートノード側ではない層を当該任意の階層の下位層又は下層という。ツリー構造図において、上層から下層に向かう方向を階層が深くなる方向という。なお、本開示においては、ツリー構造図が表示媒体に表示される場合、ノードが展開される方向は任意である。
【0018】
(ルートノード)
ツリー構造図において、ツリー構造の最上層に位置する一のノードをルートノードという。ツリー構造図は、ルートノードを起点として下層にノードが展開される構造であるため、ルートノードは親ノードを有さない。
【0019】
(親ノード、子ノード、配下ノード、孫ノード、兄弟ノード)
任意のノードとエッジによって接続された当該任意のノードの上層のノードを、当該任意のノードの親ノードという。係る場合、当該任意のノードは、当該親ノードの子ノードという。また、当該親ノードの一又は複数の子ノードのそれぞれに、さらに一又は複数の子ノードが存在する場合、当該親ノードの一又は複数の子ノード以下のノードを、当該親ノードの配下ノードという。特に、任意のノードの子ノードの更なる子ノードを孫ノードと呼称してもよい。さらに、複数のノードが、共通の親ノードを有する場合、当該複数のノードを兄弟ノードという。
【0020】
(最短経路)
ツリー構造図において、任意のノードから親ノードを順次辿り、ルートノードに辿りつく経路を最短経路という。すなわち、最短経路は、任意のノードからルートノードに至るまでに経るエッジの数が最小である経路である。本開示においては、最短経路におけるノードは、当該任意のノードおよびルートノードを含む。
【0021】
(ユーザー)
本開示における情報提供サーバが提供する情報提供サービスの利用者をユーザーという。具体的には、ユーザーとは、任意の知識を理解しようとする場合において、任意の知識に関連する知識がツリー構造で示された表示画面を提供され、ツリー構造図に含まれるノードを選択することによって、当該ノードに対応した知識を提供される者である。
【0022】
以上、本開示における用語の定義について説明した。定義された用語について、特別な意味が付される場合には、実施の形態の説明において、さらに定義がなされる場合がある。
【0023】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。ただし、実施の形態において、同一機能を有する構成には同一符号を付し、重複する説明は省略する。以下に説明される実施の形態は本開示の一具体例を示す。実施の形態において示される構成、フロー図における処理または処理の順序などは一例であって、本開示の技術を限定しない。
【0024】
(実施の形態1)
本実施の形態に係る情報提供システム1および情報提供装置100の構成について、図1および図2を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係る情報提供システム1および情報提供装置100の機能的な構成の一例を示すブロック図である。図2は、本発明の実施の形態1に係る情報提供システム1および情報提供装置100の機能的な構成の他の例を示すブロック図である。
【0025】
図1において、情報提供システム1は、情報提供装置100、表示装置200、および記憶装置300を備える。図1において、情報提供装置100は、情報提供サーバ10とも呼称される。また、記憶装置300は、記憶サーバ300と呼称されてもよい。
【0026】
情報提供装置100は、通信部101および制御部102を備える。通信部101および制御部102は、互いに有線または無線によって接続される。表示装置200は、表示媒体201、入力部202、通信部203、メモリ204、および制御部205を備える。表示装置200に含まれる各要素は、設計仕様に基づき、他の要素の一部または全部と、有線または無線によって接続される。
【0027】
図1においては、情報提供装置100を情報提供サーバ10としているが、図2に示す情報提供システム1の構成の他の例のように、情報提供装置100および記憶装置300を含む構成を情報提供サーバ10と呼称してもよい。
【0028】
なお、情報提供サーバ10は、例えば、通信ネットワークを介して、後述するツリー構造図およびコンテンツを表示媒体201に表示させるために必要な情報を表示装置200に提供し、当該情報に基づくサービスを提供する機能を有するコンピュータまたは記録媒体である。情報提供サーバ10は、例えば、汎用コンピュータ、および、本実施の形態において説明される各動作等を実施させるソフトウェアの組み合わせによって実現される。
【0029】
なお、図1に示す情報提供サーバ10および記憶装置300、ならびに、図2に示す情報提供サーバ10のそれぞれは複数あってもよく、また、それぞれに機能を分散させてもよい。例えば、第1情報提供サーバは、HTML、CSS、JavaScript(登録商標)などのソースコードおよびツリー構造の情報を配信する機能を有し、第2情報提供サーバは、ツリー構造に対応したコンテンツを配信する機能を有してもよい。
【0030】
以下の説明において、情報提供サーバ10と呼称する場合、図1に示すシステム構造の場合も、図2に示すシステム構造の場合も含むものとする。すなわち、情報提供サーバ10に記憶装置300が含まれるか否かは、本発明を限定しない。また、情報提供サーバ10は、図1に示すシステムにおいては、情報提供装置100と読み替えることができる。
【0031】
図1および図2において、情報提供装置100における通信部101は、表示装置200における通信部203と通信ネットワークによって接続され、情報を送受信する機能を有する。通信ネットワークは、電気通信回線によって構成されるネットワークを意味する。通信ネットワークは、有線通信ネットワークであっても、無線通信ネットワークであってもよい。通信ネットワークは、例えば、インターネット、専用回線、LAN(Local Area Network)などを含む。
【0032】
表示装置200は、例えば、ツリー構造図およびコンテンツ等の情報を表示媒体201に表示させる機能を有する情報機器である。表示装置200は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、ノートパソコン、デスクトップパソコン、専用端末等である。
【0033】
表示媒体201は、例えば、2次元ディスプレイでもよく、バーチャルリアリティー、ミックスドリアリティーなどにおける3次元ディスプレイであってもよい。2次元ディスプレイは、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等であってもよく、ディスプレイの種類は本発明を限定しない。表示媒体201は、表示装置200の外付けディスプレイであってもよい。
【0034】
入力部202は、表示媒体201における表示内容を選択する機能を少なくとも有する。入力部202は、さらに、文字を入力する機能を有してもよい。入力部202は、ユーザーによる入力を受け付ける。
【0035】
具体的には、入力部202は、例えば、キーボード、マウス、ハードウェアボタン、タッチパネルを用いたタッチ操作、タッチパネルを用いたスタイラスペン、ユーザーの視線検知に基づく入力、および音声入力などのうち少なくとも1つであってもよい。キーボードは、外部接続された物理的キーボードであってもよく、タッチパネル上のソフトウェアキーボードであってもよい。また、表示媒体201がバーチャルリアリティー、ミックスドリアリティーなどにおける3次元ディスプレイの場合には、専用コントローラー、ユーザーのジェスチャーなどに基づく情報入力または情報選択であってもよい。
【0036】
通信部203は、上述したとおり、情報提供装置100または情報提供サーバ10に含まれる通信部101と通信ネットワークによって接続され、情報提供装置100または情報提供サーバ10から信号または情報を受け取る。通信部203が通信部101から受け取る信号または情報は、後述するように、例えば、少なくともツリー構造の情報およびコンテンツ情報を含む。具体的には、通信部203は、例えば、無線通信のためのアンテナを含む通信モジュールであってもよく、有線通信のための通信モジュールであってもよい。
【0037】
メモリ204は、通信部203が情報提供装置100または情報提供サーバ10から受け取ったツリー構造の情報およびコンテンツを保存してもよい。メモリ204は、通信部203が各種アプリケーションソフトウェアを受け取った場合には、各種アプリケーションソフトウェアを保存してもよい。各種アプリケーションソフトウェアは、例えば、情報提供サーバ10が提供するサービスを、ユーザーの要求に応じて、表示装置200においてスタンドアロンで実行させるためのものであってもよい。また、各種アプリケーションソフトウェアは、例えば、クライアントPCにインストールされたWebブラウザに読み込んで動作させるHTML、CSS、JavaScriptなどのソースコードであってもよい。
【0038】
制御部205は、表示装置200における各種制御を行う。制御部205は、例えば、通信部203が情報提供装置100または情報提供サーバ10から情報を受け取る機能を制御し、受け取った情報をメモリ204に保存させ、ユーザーによる入力を入力部202に受け取らせ、ツリー構造の情報およびコンテンツならびに各種アプリケーションまたは情報提供装置100からの指示に基づいて、表示媒体201に所定の情報を表示させる。制御部205は、例えば、Webブラウザであってもよい。なお、制御部205による制御によって表示媒体201にツリー構造図およびコンテンツなどの情報を表示させる技術は公知であるため、詳細な説明は省略する。
【0039】
制御部205は、電気信号によって各部を制御する制御回路(control circuitry)であってもよい。具体的には、制御部205は、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路によって構成されてもよい。また、制御部205は、例えば、CPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro Processing Unit)等により実現されてもよい。
【0040】
記憶装置300は、少なくとも、後述するツリー構造の情報およびコンテンツの情報を記憶する。なお、各種アプリケーションソフトウェアを記憶してもよい。各種アプリケーションソフトウェアは、例えば、情報提供サーバ10が提供するサービスを、ユーザーの要求に応じて、表示装置200においてスタンドアロンで実行させるためのものであってもよい。また、各種アプリケーションソフトウェアは、例えば、クライアントPCにインストールされたWebブラウザに読み込んで動作させるHTML、CSS、JavaScriptなどのソースコードであってもよい。記憶装置300が記憶するツリー構造の情報およびコンテンツの詳細は、後述する。
【0041】
情報提供装置100において、通信部101は、表示媒体201を有する表示装置200と通信する。通信部101は、少なくとも、記憶装置300から情報を受け取る機能を有する。情報提供装置100と記憶装置300との間の通信は有線、無線を問わない。
【0042】
通信部101は、例えば、無線通信のためのアンテナを含む通信モジュールであってもよく、有線通信のための通信モジュールであってもよい。通信部101が備える有線または無線による送受信機能は公知技術であるため、詳細な説明は省略する。
【0043】
情報提供装置100において、制御部102は、表示装置200を用いたユーザーからの要求に基づいて、記憶装置300が記憶するツリー構造の情報及びツリー構造に対応したコンテンツ、各種アプリケーションソフトウェアを、通信部101を制御して、表示装置200における通信部203に対して送信する。
【0044】
すなわち、制御部102は、表示媒体201において、複数のノードを含むツリー構造図を第1領域に表示させ、複数のノードのうち第1領域において選択されたノードに対応するコンテンツを第2領域に表示させる。
【0045】
また、制御部102は、第1ノードに対応する第1コンテンツが第2領域に表示されている場合に、第1ノードの子ノードである第2ノードが選択されたことが検知されたとき、第1コンテンツに関連する第2コンテンツを第2領域に表示させる。すなわち、制御部102は、表示装置200を用いたユーザーからの要求に基づいて、通信部101に各種情報または各種プログラムを表示装置200における通信部203に対して送信させ、表示媒体201において所定の情報を表示させる。
【0046】
制御部102は、電気信号によって各部を制御する制御回路(control circuitry)であってもよい。具体的には、制御部102は、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路によって構成されてもよい。また、制御部102は、例えば、CPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro Processing Unit)等により実現されてもよい。制御部102の機能の詳細については、後述する。
【0047】
図3は、本発明の実施の形態に係る情報提供サーバ10が提供するサービスを説明するための表示媒体201の表示画面の遷移図を示す。以下、図3を参照して、本発明の実施の形態に係る情報提供サーバ10が提供するサービスのうち基本的なサービス内容について説明する。なお、本発明の実施の形態に係る情報提供サーバ10が提供するサービスは、以下の説明において、本サービスと呼称されてもよい。
【0048】
本サービスは、例えば、図3の表示媒体201aに示すように、ユーザーが学習しようとしている任意の情報をWebブラウザ等において他事業者の検索システムを用いて検索し、検索結果の一覧に表示される複数のページのうちから本サービスに係るWebサイトへアクセスすることによって提供されてもよい。
【0049】
係る場合に、本サービスは、図3の表示媒体201bに示すように、Webブラウザ等において、ユーザーが学習しようとしている当該任意の情報に関するコンテンツに対応するノードをルートノードとしたツリー構造図、および、ツリー構造図に含まれる複数のノードのうちユーザーによって選択されたノードに対応するコンテンツを表示媒体201に表示させる。ユーザーが本サービスのWebサイトにアクセスした当初は、例えば、初期状態としてルートノードが選択されていてもよい。また、ユーザーが本サービスのWebサイトにアクセスした当初は、例えば、いずれのノードも選択されていない状態であってもよい。
【0050】
具体的には、ユーザーが学習しようとしている当該任意の情報に関する第1コンテンツ、および、第1コンテンツに対応する第1ノードをルートノードとしたツリー構造図を表示媒体201に表示させる。当該任意の情報に関するコンテンツとは、例えば、任意の情報の説明または理解の用に供するコンテンツである。換言すれば、任意の情報に関するコンテンツとは、例えば、任意の情報の意味、定義、用例、または内容等であってもよい。また、任意の情報に関するコンテンツは、当該任意の情報を理解するための文字、図形、記号、プログラム、音声、静止画、および動画などの情報要素のうち少なくとも1つを含む情報である。
【0051】
第1ノードの子ノードである第2ノードは、第1コンテンツに関連する第2コンテンツに対応するノードである。第2コンテンツは、第1コンテンツの理解の用に供するコンテンツである。具体的には、第2コンテンツは、例えば、第1コンテンツに含まれる用語の意味、定義、用例、または内容等を説明するコンテンツ、第1コンテンツの例示を示すコンテンツ、その他の第1コンテンツに関連するコンテンツである。また、第2コンテンツは、第1コンテンツと同様に、例えば、文字、図形、記号、プログラム、音声、静止画、および動画などのうち少なくとも1つを含む情報である。
【0052】
すなわち、本サービスにおいては、親ノードを有するノードに対応するコンテンツは、当該親ノードに対応するコンテンツの説明の用に供するコンテンツである。そして、任意のノードに対応するコンテンツは、例えば、文字、図形、記号、プログラム、音声、静止画、および動画などのうち少なくとも1つを含む情報である。
【0053】
そして、第1領域において第1ノードが選択され、第2領域に第1コンテンツが表示されている場合において、ユーザーによって第2ノードが選択されたときには、図3の表示媒体201cに示すように、第1コンテンツに関連する第2コンテンツが第2領域に表示される。
【0054】
なお、図3におけるツリー構造図に含まれる階層の数は例示であって、その階層の数は本発明を限定しない。すなわち、第2ノードに対応する第2コンテンツを理解するために用いられる情報が存在する場合には、第2ノードの子ノードが第1領域において表示されてもよい。
【0055】
このように、本サービスにおいては、ユーザーが学習しようとする当該任意の情報に関する第1コンテンツを理解しようとする場合において、第1コンテンツの内容だけでは十分に当該任意の情報を理解することが困難なときに、ツリー構造図において第1ノードの子ノードである第2ノードを選択することによって、第1コンテンツの理解に貢献する第2コンテンツが第2領域に表示される。さらに、ユーザーが第2コンテンツの内容を十分に理解することが困難なときには、図3において図示されていない第2ノードの配下ノードのコンテンツを順次下層に向かって確認することにより、ユーザーが理解できるレベルの情報まで容易に探索することができる。
【0056】
これにより、ユーザーは、任意の情報を理解しようとする場合に、自身の理解度に応じてツリー構造図から次に理解が必要な情報を選び出し、そのような情報を集中的に学習することにより、任意の情報を効率的に理解できる。さらに、ユーザーは、将来的に必要な学習の程度を把握することができる。
【0057】
なお、親ノードのコンテンツの内容、または、どのようなコンテンツを有する子ノードを接続するかは本サービスの提供者のノウハウによるところが大きい。例えば、ルートノードから下層に向かうほど、コンテンツの内容の難易度が下がるように、ツリー構造が構築されてもよい。また、任意のノードが有する子ノードの数は限定されない。
【0058】
なお、上記の説明においては、ユーザーがWebブラウザ等において他事業者の検索システムを用いて任意の情報を検索することとして説明したが、例えば、ユーザーがWebブラウザ上において、当該サービスを提供するWebサイトへ直接アクセスし、当該サービスを提供するWebサイトにおいて任意の情報を検索したことに応じて、ツリー構造図、および、ツリー構造図に含まれる複数のノードに対応するコンテンツを表示させるものであってもよい。
【0059】
また、上述した本サービスの態様は一例にすぎず、本サービスがWebブラウザ上で提供される必要はない。すなわち、本サービスは、情報提供サーバ10を用いて、表示媒体201においてツリー構造図およびツリー構造図に含まれる複数のノードに対応するコンテンツを表示させるものであればよく、サービスが提供される態様は本発明を限定しない。例えば、情報提供サーバ10がWebブラウザを用いないスタンドアロンで動作するアプリケーションソフトウェアを表示装置200に送信し、ダウンロードされた当該アプリケーションソフトウェアを用いて、表示媒体201上において各種サービスが提供されてもよい。このように、本サービスの態様は本発明を限定しないことは、以下の説明においても同様である。
【0060】
図4は、情報提供サーバ10と表示装置200との間の情報の送受信および情報の処理の手順の一例を示すシーケンス図である。図5は、情報提供サーバ10に含まれる通信部101が、表示装置200に含まれる通信部203へ送信するツリー構造の情報のテーブルの一例を示す図である。
【0061】
以下、図4および図5を参照して、情報提供サーバ10と表示装置200との間で行われる情報の送受信および情報の処理について説明する。
【0062】
図4に示すように、まず、ユーザーが本サービスの提供を受けるために、表示装置200の入力部202を用いて、任意の情報に関するツリー構造の情報およびツリー構造に含まれるルートノードに対応する第1コンテンツの送信を情報提供サーバ10に対して要求する(ステップS401)。
【0063】
具体的には、ユーザーによる情報提供サーバ10に対する要求とは、例えば、ユーザーが任意の検索システムにおいて任意の情報を検索したことによってWebブラウザに表示される複数のURLのうちから本サービスを提供するWebサイトのURLが選択された場合に、情報提供サーバ10に対してURLの情報が送信されることである。
【0064】
情報提供サーバ10に送信されるURLの情報には、例えば、検索システムにおいてユーザーによって検索された当該任意の情報に対応するIDを含む。当該任意の情報に対応するIDは、例えば、情報提供システム1において当該任意の情報に割り当てられたIDである。
【0065】
次に、ユーザーからの要求を受けた情報提供サーバ10は、例えば、図5に示すようなツリー構造の情報を表示装置200へ送信する(ステップS402)。係る場合、ツリー構造の情報は、例えば、記憶装置300に記憶されている。
【0066】
図1に示すシステム態様の場合には、情報提供サーバ10が記憶装置300からツリー構造の情報を受け取ればよい。また、図2に示すシステム態様の場合には、情報提供サーバ10の内部に記憶されるツリー構造の情報を表示装置200へ送信してもよい。
【0067】
ツリー構造の情報は、図5に示すように、ユーザーによって要求された任意の情報に対応するID(aaaa1234)を含む。さらに、ツリー構造の情報は、当該任意の情報に係る第1コンテンツに関連する複数のコンテンツのそれぞれに対応する複数のIDを含む。ツリー構造の情報に含まれる複数のIDのそれぞれには、図5に示すように、親ノードのIDが割り当てられている。親ノードのIDは、表示装置200においてツリー構造図を表示する場合における親ノードと子ノードの関係を示す情報である。
【0068】
なお、任意の情報のID(aaaa1234)は、表示媒体201に表示されるツリー構造図においてルートノードに該当するため、親ノードの情報は示されない。また、図5は、ツリー構造の情報のテーブルの一例を示す図にすぎず、ツリー構造の情報のデータ構造は本発明を限定しない。
【0069】
また、情報提供サーバ10は、ステップS402において、例えば、ツリー構造の情報と併せて、任意の情報に係る第1コンテンツの情報を表示装置200へ送信する。これにより、ユーザーは、本サービスの提供開始時点から、学習しようとしている任意の情報に係るコンテンツを閲覧することができる。
【0070】
なお、係る場合に、複数のコンテンツのうち、第1コンテンツ以外のコンテンツは、ステップS402においては、情報提供サーバ10から表示装置200へ送信されなくてもよい。これにより、本サービスの提供開始時点においてツリー構造図と第1コンテンツの表示速度を上げることができる。
【0071】
なお、表示装置200は、例えば、情報提供サーバ10から受信したツリー構造の情報および第1コンテンツの情報を、メモリ204に保存する。
【0072】
次に、表示装置200は、情報提供サーバ10から受信したツリー構造の情報に基づいて生成したツリー構造図および第1コンテンツを表示媒体201に表示する(ステップS403)。ツリー構造図に含まれる複数のノードは、ユーザーによって選択可能に表示される。
【0073】
なお、表示装置200へ送信されたツリー構造の情報に基づいて、表示媒体201にツリー構造図を表示する技術は公知であるため、詳細な説明は省略する。
【0074】
次に、情報提供サーバ10は、複数のコンテンツの情報のうち、既に表示装置200へ送信した第1コンテンツ以外を、表示装置200へ送信する(ステップS404)。これにより、表示装置200は、表示媒体201に表示されるツリー構造図に含まれる複数のノードのうち、ユーザーによって選択された任意のノードに対応するコンテンツを表示媒体201に表示することができる。
【0075】
表示装置200は、受信した複数のコンテンツに基づき、ユーザーからの要求に応じて対応するコンテンツを表示媒体に表示する(ステップS405)。具体的には、表示装置200は、表示媒体201に表示されたツリー構造図に含まれる複数のノードのうち、ユーザーによって選択されたノードに対応するコンテンツを表示媒体201に表示する。さらに、表示装置200は、ユーザーがツリー構造図に含まれる複数のノードのうち任意のノードを選択することに応じて、選択されたノードに対応するコンテンツの表示を切り替える(ステップS406)。
【0076】
係る場合、ツリー構造図に含まれる複数のノードは、ユーザーによるノードの選択に応じて、表示媒体201において表示されたり、表示されなくなったりしてもよい。ユーザーによるノードの選択に応じて別のノードが表示されることは、展開とも呼称される。ユーザーによるノードの選択に応じて別のノードが表示されなくなることは、収納とも呼称される。ツリー構造図におけるノードの展開または収納についての詳細は後述する。
【0077】
なお、本サービスを表示装置200において実行させるための各種プログラムは適宜、情報提供サーバ10から表示装置200へ送信される。本サービスを実行させるための各種プログラムが表示装置200へ送信されるタイミングは本発明を限定しない。Webサイトの場合は、一般的には、サービスの提供開始時点において、基本機能を実現する各種プログラムの送信を完了する。コンテンツにプログラムが含まれる場合は、コンテンツを送信するタイミングで送信する。
【0078】
なお、図4は、情報の送受信および情報の処理の手順の一例にすぎず、他の例であってもよい。シーケンス図の他の例については、図45および図46を参照して、後述する。
【0079】
図6は、表示媒体201においてルートノードが選択された場合のツリー構造図603、および、コンテンツ604の表示の一例を示す図である。以下、図6を参照して、本サービスが提供する表示画面について説明する。図6に示すように、表示媒体201には、第1領域601および第2領域602が含まれる。第2領域602は、第1領域601とは異なる領域である。第1領域601には、ツリー構造図603が表示される。第2領域602には、ツリー構造図603において選択されたノードに対応するコンテンツ604が表示される。
【0080】
なお、図6に示す表示媒体201の表示例は、例えば、図4におけるステップS403において、ユーザーに対して本サービスの提供が開始された場合の表示例である。また、図6に示す表示媒体201の表示例は、例えば、図5に示すツリー構造図に対応する場合の表示例である。
【0081】
係る場合において、図6に示すように、第1領域601には、ルートノード611、ならびに、ルートノードの子ノードであるノード612およびノード613を有するツリー構造図603が表示される。一方、第2領域602には、ルートノード611に対応する第1コンテンツ604aが表示される。
【0082】
ここで、図6におけるノード611、ノード612およびノード613のそれぞれは、図5に示すツリー構造の情報の要素に対応する。具体的には、ノード611は、ID:aaaa1234に対応し、ノード612はID:bbbb1234に対応し、ノード613はID:cccc1234に対応する。図5に示すように、ID:bbbb1234の親ノードのID:aaaa1234であることから、ID:bbbb1234に対応するノード612は、ID:aaaa1234に対応するノード611の子ノードとして表示される。同様に、ID:cccc1234の親ノードのID:aaaa1234であることから、ノード613はノード611の子ノードとして表示される。
【0083】
なお、コンテンツ604aは、図3に示すように、ユーザーが学習しようとしている任意の情報に関するコンテンツである。上述するように、任意の情報に関するコンテンツとは、例えば、任意の情報の説明の用に供するコンテンツである。
【0084】
また、係る場合において、図6に示すように、ツリー構造図603に含まれる複数のノードのうちノード611が選択された状態になっている。これは、ユーザーに対して本サービスの提供が開始されたとき、初期状態として、ルートノード611が選択されていることを示している。または、ユーザーに対して本サービスの提供が開始されたとき、初期状態として、いずれのノードも選択されておらず、ユーザーがノード611を選択することによって初めてノード611が選択された状態になってもよい。
【0085】
図6において、選択された状態のノード611は第1表示形態で表示され、選択されていないノード612およびノード613は第2表示形態で表示される。第2表示形態は、第1表示形態とは異なる表示形態である。図6において、第1表示形態はノードの内側が斜線で示され、第2表示形態はノードの内側が白抜きになっているが、これらは表示形態の一例にすぎない。各表示形態の具体的態様は本発明を限定しない。第1表示形態および第2表示形態は、選択されているノードと選択されていないノードとを区別可能なものであればよい。
【0086】
なお、設計仕様によっては、選択されているノードと選択されていないノードとが同一の表示形態で表示されていてもよい。係る場合には、ユーザーは、いずれのノードが選択されているかを、第2領域に表示されているコンテンツのタイトル等に基づいて判断することが可能である。
【0087】
また、図6におけるノードの形状、およびノードに付された文字(a、b、c)は表示態様の一例である。ノードに付された文字は、アルファベットであってもよく、数字であってもよく、コンテンツのタイトルであってもよく、またはコンテンツのタイトルの略称等であってもよい。または、ノードに文字が付されていなくてもよい。
【0088】
なお、本発明の実施の形態においては、子ノードが表示されていない所定ノードが選択されたことが検知されたとき所定ノードの子ノードが表示されるものとして説明する。この動作を本サービスにおいては、展開と呼称する。ここで、所定ノードとは、ツリー構造の情報において、子ノードの情報が記述されている要素に対応するノードを意味する。すなわち、本発明の実施の形態においては、ツリー構造図において選択されたノードの子ノードは表示媒体201に表示されるが、選択されたノードの孫ノードは表示されないものとして説明する。
【0089】
具体的には、本実施の形態における情報提供サーバ10は、表示装置200に対して、(1)選択されたノードからルートノードまでの最短経路に位置するノード、(2)最短経路に位置するノードの子ノードを表示媒体201の第1領域に表示させる。
【0090】
なお、最短経路におけるノードは、選択されたノードおよびルートノードを含むこととする。また、選択されたノードの親ノードがルートノードである場合には、最短経路におけるノードは、選択されたノードおよびルートノードのみである。同様に、選択されたノードがルートノードである場合には、最短経路におけるノードは、ルートノードのみである。また、このように選択されたノードに基づいて表示されるノード群の形態を、最小構成の表示形態と呼称してもよい。また、ある最小構成のノード構成において、選択中のノードとは別のノードが選択されることにより、最小構成のノード構成が変化した場合、この変化によって非表示とすべきノードを非表示とする動作のことを本サービスにおいては、収納と呼称する。また、最小構成の表示形態において、子ノードを有するノードが選択されることによって展開が行われた場合、第1領域601の範囲はツリー構造図603の階層数に基づいて階層が深くなる方向に可変である。一方、第1領域601の範囲は、収納が行われた場合は、階層が深くなる方向とは逆方向に可変である。
【0091】
したがって、図6において、図5に示すツリー構造の情報に含まれる要素のうち、ID:aaaa1234、ID:bbbb1234、およびID:cccc1234以外の要素に対応するノードは表示媒体201に表示されていない。
【0092】
ただし、情報提供システム1の仕様によっては、所定のノードが選択されたことに応じて、当該選択されたノードの孫ノードが表示されてもよい。選択されたノードの配下ノードのうち、いずれのノードが表示媒体201に表示されるかは設計仕様によって定められるものであり、その設計仕様によって本発明は限定されない。
【0093】
なお、図6において、表示媒体201における第1領域601と、第2領域602との位置関係は、一例であって、本発明を限定しない。本実施の形態においては、第1領域601と第2領域602とは所定間隔だけ離隔されているものとして説明するが、この限りではない。例えば、第1領域601の一部と、第2領域602の一部とが重複していてもよい。係る場合、ユーザーがツリー構造図を選択することで第1領域が第2領域の前面になり、一方で、ユーザーがコンテンツを選択することで第2領域が第1領域の前面に表示されてもよい。
【0094】
また、図6における第1領域601および第2領域602の表示範囲は、一例であって、本発明を限定しない。図6においては、第1領域601および第2領域602の表示範囲と、表示媒体201の範囲との間に隙間が設けてあるが、当該隙間はなくてもかまわない。
【0095】
また、本発明の実施の形態においては、本サービスが提供するアプリケーションの画面のみが表示媒体201に表示されているものとして説明されるが、その限りではない。すなわち、表示媒体201に、本サービスのアプリケーション以外のアプリケーションが別のウィンドウによって表示されていてもよい。係る場合、本サービスのアプリケーションは、任意の一のウィンドウの表示領域内において表示されてもよい。
【0096】
以上、図6を参照して、本サービスが提供する表示画面について説明した。なお、上記の図6に関する説明は、以下の説明において適用されてもよい。
【0097】
図7は、表示媒体201においてルートノードの子ノードが選択された場合のツリー構造図603、および、コンテンツ604の表示の一例を示す図である。また、図8は、表示媒体201においてルートノードの子ノードが選択された場合のツリー構造図603、および、コンテンツ604の表示の他の例を示す図である。
【0098】
以下、図6から図8を参照して、ユーザーによるノードの選択に応じたツリー構造図の遷移について説明する。
【0099】
図6に示すツリー構造図603において、ユーザーが入力部202を用いて第1領域601におけるノード612を選択したことが表示装置200によって検知されたとき、図7に示すように、ツリー構造図603およびコンテンツ604の表示が変化する。
【0100】
係る場合、表示装置200が、表示媒体201においてノード612が選択されたことを検知し、情報提供サーバ10から予め受信されてメモリ204に保存された各種プログラムを用いて、図7に示すツリー構造図603およびコンテンツ604bを表示させてもよい。また、表示装置200が表示媒体201においてノード612が選択されたことを検知し、その検知結果を受信した情報提供サーバ10がノード612の選択を検知し、情報提供サーバ10が、表示装置に送信する情報または信号によって、図7に示すツリー構造図603およびコンテンツ604bを表示させてもよい。いずれの場合であっても、情報提供サーバ10が、直接的または間接的に、表示媒体201においてツリー構造図603およびコンテンツ604の表示を制御しているといえる。
【0101】
すなわち、本発明の実施の形態においては、情報提供サーバ10から表示装置200に対して送信された後にメモリ204に保存された各種プログラムによって、ツリー構造図603およびコンテンツ604の表示が制御されることは、情報提供サーバ10がツリー構造図603およびコンテンツ604の表示を制御することと等価である。
【0102】
本発明の実施の形態においては、情報提供サーバ10から提供された各種プログラムによる制御および情報提供サーバ10による制御を、情報提供サーバ10等による制御と呼称しても構わない。また、単に、情報提供サーバ10による制御と呼称される場合であっても、情報提供サーバ10等による制御と同じ意味に解釈されてもよい。
【0103】
図6に示す表示の状態においてノード612が選択されたことが表示装置200によって検知された場合、第1領域601においては、図7に示すように、ノード612は第1表示形態で表示され、その他のノードは第2表示形態で表示される。また、第1領域601においては、図7に示すように、選択されたノード612の子ノードであるノード614が展開表示される。ノード614は、図5に示すように、ID:dddd1234に対応するノードである。
【0104】
一方、第2領域においては、選択されたノード612に対応する第2コンテンツ604bが表示される。第2コンテンツは、上述したとおり、第1コンテンツの説明の用に供するコンテンツである。
【0105】
なお、図7においては、第1領域において第2ノード612が選択されたことに応じて、第2ノード612の子ノードであるノード614が展開表示されるものとして説明したが、第2ノード612が子ノードを有さない場合においては、この限りではない。
【0106】
図8は、第2ノード801が子ノードを有さない場合における、ルートノード611の子ノードが選択された場合のツリー構造図603およびコンテンツ604の表示の他の例を示す図である。図8において、ユーザーが入力部202を用いて第2ノード801を選択したことが検知されたことに応じて、第2ノード801が第1表示形態で表示される。また、第2ノード801が選択されたことが検知されたことに応じて、第2領域602に、ノード801に対応するコンテンツ604bが表示される。係る場合において、第2ノード801は子ノードを有さないため、図8におけるツリー構造図603に含まれるノードと、図6におけるツリー構造図603に含まれるノードとは同一である。
【0107】
以上のように、本実施の形態に係る情報提供サーバ10を用いた情報提供方法は、表示媒体201を有する表示装置200と通信ネットワークによって接続された情報提供サーバ10を備える情報提供システム1における情報提供方法である。本実施の形態に係る情報提供サーバ10は、記憶装置300が記憶するツリー構造の情報及びツリー構造に対応した複数のコンテンツを用いて、表示媒体201において、複数のノードを含むツリー構造図を第1領域601に表示させ、複数のノードのうち第1領域601において選択されたノードに対応するコンテンツ604を第2領域602に表示させ、第1ノード611に対応する第1コンテンツ604aが第2領域602に表示されている場合に、第1ノード611の子ノードである第2ノード612が選択されたことが検知されたとき、第1コンテンツ604aに関連する第2コンテンツ604bを第2領域602に表示させる。
【0108】
これにより、ユーザーが学習しようとする任意の情報を説明する第1コンテンツ604aを理解しようとする場合において、第1コンテンツ604aの内容だけでは十分に当該任意の情報を理解することが困難なとき、ツリー構造図603において第1ノード611の子ノードである第2ノード612を選択することによって、第1コンテンツ604aの理解の用に供する第2コンテンツ604bが第2領域602に表示され、第1ノード611の配下ノードに対応するコンテンツ604を順次学習することができる。
【0109】
したがって、ユーザーは、任意の情報を理解しようとする場合に、自身の理解度に応じてツリー構造図から次に理解が必要な情報を選び出し、そのような情報を集中的に学習することにより、任意の情報を効率的に理解できる。さらに、ユーザーは、将来的に必要な学習の程度を把握することができる。
【0110】
なお、表示媒体201において、子ノードが表示されていない所定ノードが選択されたことが検知されたときに当該所定ノードの子ノードが表示される場合において、当該所定ノードの親ノードが選択されたことが検知されたときに当該所定ノードの子ノードは表示されなくなり、第1領域601の範囲はツリー構造図603の階層数に基づいて階層が深くなる方向に可変であって、第2領域602の表示媒体201における表示位置は第1領域601の範囲の変化に基づいて階層が深くなる方向にシフト可能であってもよい。係る場合に、子ノードが表示されていない第6ノードが選択されて第6ノードの子ノードである第7ノードがツリー構造図603の最下層ノードとして表示されることによって階層数が1階層だけ増えるとき、第6ノードが選択されたことが検知されてから第7ノードがツリー構造図603において予め定められた位置に表示されるまでの時間に、第2領域602を階層が深くなる方向にシフトさせ、第6ノードの親ノードが選択されることによって階層数が1階層だけ減るとき、第6ノードの親ノードが選択されたことが検知されてから所定時間経過後に、第2領域602を階層が深くなる方向と逆方向にシフトさせてもよい。
【0111】
具体的には、図6に示すように、子ノードが表示されていないノード612が選択されて、図7に示すように、ノード612の子ノードであるノード614がツリー構造図603の最下層ノードとして表示されることによって階層数が2から3へと1階層だけ増える場合、情報提供サーバ10から送信されてメモリ204に保存された各種プログラムが、ユーザーが入力部202を用いてノード612を選択したことが表示装置200において検知されてから、ノード614がツリー構造図603において予め定められた位置に表示されるまでの時間に、第2領域602を階層が深くなる方向701にシフトさせて表示させる。
【0112】
これにより、ノードを展開するときのスピードが一定ではなく、物理学的な滑らかさを有する動きである場合、後述するノード614の動きに合わせて、第2領域602をシフトさせることにより、滑らかな動きを有するユーザーインターフェースを提供できる。
【0113】
これは、次のような効果を意図している。本発明の実施の形態は、例えば、階層数およびノード数が多い大きなツリー構造を有する情報、すなわち、理解するのに大きな学習コストが掛かる難易度の高い情報に対して、特に効果を奏する。このような情報を理解しようとする場合、一般的には、ユーザーの脳に大きな負荷が掛かったり、脳が緊張したりする。このとき、学習効果を上げるためにもユーザーの脳は少しでもリラックス状態にしておいた方がよい。一般的に人は柔らかいものを見たり、触ったり、イメージしたりすると脳の緊張が緩まり、リラックス効果が期待できる。滑らかな動きを有するユーザーインターフェースをユーザーに提供することにより、柔らかさをユーザーに体験させ、脳を少しでもリラックスさせることを意図している。
【0114】
係る場合において、ノード614がツリー構造図603において表示される予め定められた位置とは、例えば、設計仕様によって定められた所定の長さ、および、親ノードに対する所定の角度を有するエッジによって、親ノードと接続される位置であってもよい。
【0115】
図6の状態から図7の状態に遷移する場合において、例えば、図6の状態からすぐに図7の状態に変化させることもでき、図6の状態においてノード614をノード612と重ねて表示させてからシフトさせることで図7の状態に変化させることもでき、また、図6の状態においてノード614を図7における位置にノード614よりも小さいサイズで表示させてから拡大表示させることで図7の状態に変化させることもできる。
【0116】
何れの場合においても、例えば、ノード612が選択されたことが検知されてから、図7に示すように、方向701においてツリー構造図603における各階層の距離が実質的に同程度になるような位置にノード614が表示されるまでの時間に、第2領域602を方向701にシフト表示させる。
【0117】
なお、第2領域602がシフトして表示されるとき、例えば、第2領域602がシフト表示される前における第1領域601と第2領域602との表示媒体201上での距離と、第2領域602がシフト表示された後における当該距離とは実質的に同じであってもよい。
【0118】
また、係る場合において、ノード614の展開が滑らかな動きを有している場合、シフト前とシフト完了後の間のシフトに対してもノード614と連動したシフトとすることにより滑らかなシフトを実現できる。
【0119】
さらに、図7の状態から図6の状態に遷移するように、ノード612の親ノード611が選択されることによって階層数が3から2へと1階層だけ減る場合、情報提供サーバ10等が、ユーザーが入力部202を用いてノード612の親ノード611を選択したことが検知されてから所定時間経過後に、第2領域602を階層が深くなる方向701と逆方向にシフトさせて表示させる。所定時間経過後とは、例えば、ノード614が表示されなくなった後であってもよい。
【0120】
これにより、ユーザーにとって閲覧不要となったノードを収納する速度を、ノードを展開する速度より早く設定した場合において、ノードを収納するタイミングと、第2領域602を方向701と逆方向にシフト表示させるタイミングとを分けることができる。
【0121】
例えば、ノード614の収納が完了してから第2領域602をシフトさせる場合について説明する。係る場合において、ノードの展開に関しては、子ノードを有するノードをユーザーが一つずつ選択することにより、子ノードの展開に応じて、階層が1つずつ増えていくだけである。そのため、上述した柔らかさをユーザーに体験してもらうために、展開の速度は比較的ゆっくり目にした方が好ましい。
【0122】
一方、ノードの収納に関しては、選択されているノードの階層数が大きい場合、例えば、階層10のノードが選択されている場合、ルートノードが選択されると、少なくとも8階層分の収納が必要になる。そのため、ユーザーの待ち時間を減らすためにも、収納の速度は、展開の速度に比べて、速くした方が好ましい。このとき、収納されるノードに連動させて、同時に、または、同程度のタイミングで、第2領域602を、収納されるノードと同じ速度でシフトさせると、瞬間的な動きの変化量が大きくなり、ユーザーに慌ただしさを感じさせ、上述した柔らかさをユーザーに体験させることが困難になる。そのため、例えば、ノードの収納が完了してから第2領域602のシフトを開始させる。
【0123】
なお、係る場合において、ノードの収納の完了を検知するタイミングは、1階層ごとに収納が完了したタイミングでもよく、また、多階層の全ての収納が完了したタイミングでもよい。いずれの場合においても、第2領域602のシフトの動きは滑らかになるように工夫するのが好ましい。
【0124】
以上、第2領域602の表示媒体201における表示位置は第1領域601の範囲の変化に基づいて階層が深くなる方向にシフト可能であることについて説明した。
【0125】
なお、さらに、表示媒体201において、ツリー構造図603に含まれる複数のノードのうち少なくとも一のノードについて、選択されたノードを非表示形態とすることを選択可能な第1ボタンが選択されたノードに一対一に対応して表示され、子ノードが表示されていない所定ノードが選択されたことが検知されたとき所定ノードの子ノードが表示される場合において、第1領域601において選択されている第3ノードを第1ボタンによって非表示形態とする選択がされたことが検知されたとき、第3ノードを非表示とさせ、第3ノードの親ノードの子ノードが表示されていない場合において、非表示形態とされた第3ノードの親ノードが選択されたことが検知されたとき、第3ノードの親ノードの子ノードのうち第3ノード以外のノードを表示させてもよい。
【0126】
図9は、表示媒体201において選択されたノードを非表示形態とするボタンの一例を示す図である。図10は、表示媒体201において選択されたノードを非表示形態とするボタンの他の例を示す図である。図11は、表示媒体201において選択されたノードが非表示形態とされた場合のツリー構造図603の表示の一例を示す図である。図12は、表示媒体201において選択されたノードが非表示形態とされた場合においてルートノード611が選択されたツリー構造図603の表示の一例を示す図である。
【0127】
以下、図9から図12を参照して、表示媒体201において選択されたノードが非表示形態とされた場合におけるツリー構造図603の遷移について説明する。
【0128】
図9において、ツリー構造図603には、ノード611、ノード612、ノード613、ノード615およびノード616が含まれる。図9において、第1領域601においてノード615が選択され、第2領域602においてノード615に対応するコンテンツ604eが表示されている。
【0129】
なお、図9においては、ノード615は子ノードを有さないが、これによって発明は限定されない。すなわち、例えば、ノード615が子ノードを有し、ツリー構造図603にノード615の子ノードが表示されていてもよい。
【0130】
図9において、さらに、表示媒体201において、ツリー構造図603に含まれる複数のノードのうち少なくとも一のノードについて、選択されたノードを非表示形態とすることを選択可能な第1ボタン901が、選択されたノードに一対一に対応して表示される。
【0131】
非表示形態とは、第1領域601において選択されている所定ノードを第1ボタン901によって非表示形態とする選択がされたことが表示装置200において検知されたとき、当該所定ノードを非表示とさせ、当該所定ノードの親ノードの子ノードが表示されていない場合において、非表示形態とされた当該所定ノードの親ノードが入力部202を用いてユーザーによって選択されたことが表示装置200において検知されたとき、当該所定ノードの親ノードの子ノードのうち、非表示形態とされた当該所定ノード以外のノードが表示される形態という。
【0132】
すなわち、非表示形態とされたノードがツリー構造図603において表示されない原因は、収納によってノードが表示されない原因とは異なる。
【0133】
なお、第1ボタン901は、ツリー構造図603に含まれる複数のノードのうち、一のノードにのみ対応して表示されるものであってもよく、複数のノードに対応して表示されるものであってもよい。さらに、第1ボタン901は、ルートノード611以外のノードの全てに対応して表示されるものであってもよく、ルートノード611を含む全てのノードに対応して表示されるものであってもよい。
【0134】
図9において、ユーザーが入力部202を用いて第1ボタン901を選択したことが表示装置200において検知されたとき、検知結果に応じて、ノード615は非表示形態とされ、図11に示すように、ノード615はツリー構造図603において非表示とされる。その結果、ノード613の子ノードとして表示されるノードは、ノード616のみとなる。
【0135】
なお、さらに、非表示形態とされた第3ノードを非表示にするとき、第3ノードの親ノードを第1表示形態で表示させてもよい。つまり、任意のノードを非表示形態とした場合、選択されているノードがなくなるため、自動で親ノードを選択させ、親ノードのコンテンツを表示させてもよい。
【0136】
図11において、非表示形態とされたノード615の親ノードであるノード613が第1表示形態によって表示されている状態は、例えば、ノード615が非表示形態とされたことに応じて、第1表示形態で表示されるノードがなくなった場合に、ユーザーによってノード613が選択された状態であってもよい。また、図11に示す表示の状態は、例えば、ノード615が非表示形態とされたことに応じて、非表示形態とされたノード615の親ノード613が第1表示形態で表示された状態であってもよい。
【0137】
すなわち、非表示形態とされたノード615を非表示にするとき、情報提供サーバ10等は、ノード615の親ノード613を第1表示形態で表示させてもよい。係る場合において、ノード615を非表示にするタイミングは、親ノード613を第1表示形態で表示させるタイミングに対して、前であっても後であっても構わない。
【0138】
その後、ノード611が選択されたことが検知された場合、図12に示すように、第1領域601にはノード611、ノード612、およびノード613のみが表示される。さらに、その後、ノード613が選択されたことが検知されたとき、図11に示すように、ノード613の子ノードとしてノード616のみが表示される。
【0139】
すなわち、ノード615の親ノード613の子ノードが表示されていない場合において、非表示形態とされたノード615の親ノード613が選択されたことが検知されたとき、情報提供サーバ10等が、ノード615の親ノード613の子ノードのうちノード615以外のノード616を表示させる。
【0140】
これにより、階層的に表示されたノードのうちユーザーが理解したと判断した情報に対応するノードを非表示にすることができ、理解できていない情報に対応するノードのみをユーザーに閲覧させるユーザーインターフェースが提供される。
【0141】
なお、図9において、第1ボタン901は、表示媒体201において、第2領域602に表示されているが、例えば、図10に示すように、第1領域601に第1ボタン1001が表示されていてもよい。また、非表示形態とされたノードに配下ノードが存在する場合は、その配下ノードも非表示形態とする。
【0142】
なお、さらに、表示媒体201において、選択されたノードの子ノードのうち非表示形態とされたノードを表示させることを非表示形態とされたノードごとに選択可能な一又は複数の第2ボタンが、選択されたノードに一対一に対応して表示される場合において、非表示形態とされた第3ノードの親ノードが選択されている場合に、第2ボタンによって第3ノードを表示させる選択がされたことが検知されたとき、第3ノードを表示させてもよい。
【0143】
図13は、表示媒体201において選択されたノード613の子ノードのうち非表示形態とされたノード615を個別に再表示させるボタン1301の一例を示す図である。図14は、表示媒体201において非表示形態とされたノード615が個別に再表示されたツリー構造図603の表示の一例を示す図である。以下、図13および図14を参照して、非表示形態とされたノードを再表示させて、表示を復活させるボタン1301について説明する。
【0144】
図13において、非表示形態とされたノード615の親ノード613が選択され、第1表示形態で表示されている。また、第2領域602において、ボタン1301が表示されている。ボタン1301は、非表示形態とされたノードを再表示させるためのボタンである。
【0145】
具体的には、ボタン1301は、表示媒体201において、選択されたノードの子ノードのうち非表示形態とされたノードを表示させることを非表示形態とされたノードごとに選択可能な一又は複数の第2ボタンであって、ボタン1301は、選択されたノードに一対一に対応して表示される。
【0146】
図13に示すように、非表示形態とされたノード615の親ノード613が選択されている場合に、ボタン1301によってノード615を表示させる選択がされたことが表示装置200において検知されたとき、図14に示すように、ノード615が表示される。さらに、このとき、ノード615の配下ノードに非表示形態とされたノードがあった場合、それらをまとめて非表示形態から解除してもよい。ただし、図14の例では、最小構成の表示形態であるため、ノード615の配下ノードが非表示形態から解除されたとしても収納状態が維持されるため、表示はされない。
【0147】
これにより、階層的に表示されたノードのうちユーザーが理解したと判断した情報に対応するノードを非表示にした場合であっても、ユーザーの要求に応じて再表示させることができ、ユーザーが改めてその情報を確認できるユーザーインターフェースが提供される。
【0148】
なお、ボタン1301は第1領域に表示されてもよい。一方、ボタン1301が第2領域に表示されることで、ツリー構造図603を簡潔に表示させることができる。これにより、親ノードが複数の子ノードを有する場合であっても、ツリー構造図603の表示が煩雑になることなく、ツリー構造図603においてノードを選択する際に、誤ってボタン1301を選択することのないユーザーインターフェースが提供される。
【0149】
なお、図14においては、非表示形態から復活表示されたノード615の親ノード613が第1表示形態で表示されているが、非表示形態から復活表示されたノード615を第1表示形態で表示させてもよい。
【0150】
なお、図13においては、非表示形態とされたノードを個別に再表示させるボタン1301について説明したが、非表示形態とされたノードが複数存在する場合に、非表示形態とされた複数のノードを一括して表示させるボタンが表示されてもよい。
【0151】
すなわち、表示媒体201において、選択されたノードの子ノードのうち非表示形態とされた一又は複数のノードの全てを表示させることを選択可能な第3ボタンが、選択されたノードに一対一に対応して表示される場合において、非表示形態とされた一又は複数のノードの親ノードが選択されている場合に、第3ボタンによって非表示形態とされた一又は複数のノードを表示させる選択がされたことが検知されたとき、非表示形態とされた一又は複数のノードを表示させてもよい。
【0152】
図15は、表示媒体201において非表示形態とされたノードを一括で再表示させるボタン1501の一例を示す図である。図16は、表示媒体201において非表示形態とされたノードが一括で再表示されたツリー構造図603の表示の一例を示す図である。
【0153】
図15において、ボタン1501は、表示媒体201において、選択されたノードの子ノードのうち非表示形態とされた一又は複数のノードの全てを表示させることを選択可能な第3ボタンであって、ボタン1501は、選択されたノードに一対一に対応して表示される。なお、ボタン1501は、第1領域に表示されても、第2領域に表示されてもよい。
【0154】
図15において、非表示形態とされた一又は複数のノードの親ノード613が選択されている場合に、ボタン1501によって非表示形態とされた一又は複数のノードであるノード615およびノード616を表示させる選択がされたことが表示装置200において検知されたとき、図16に示すように、情報提供サーバ10等が、非表示形態とされた一又は複数のノードであるノード615およびノード616を表示させる。さらに、このとき、ノード615の配下ノードおよびノード616の配下ノードに非表示形態とされたノードがあった場合、それらをまとめて非表示形態から解除してもよい。ただし、図16の例では、最小構成の表示形態であるため、ノード615の配下ノードおよびノード616の配下ノードが非表示形態から解除されたとしても収納状態が維持されるため、表示はされない。
【0155】
これにより、選択されたノードの子ノードのうちユーザーが理解したと判断した情報に対応する複数のノードを非表示にした場合であっても、一つのボタンの選択により複数のノードを再表示させることができるユーザーインターフェースが提供される。
【0156】
なお、ボタン1501は、非表示形態とされた一または複数のノードを一括で再表示させる場合の表示形態1501aと、一または複数のノードを一括で再表示させた後の表示形態1501bとが異なっていてもよい。さらに、ボタン1501bが選択されることによって、再表示されたノードを一括で、再び非表示形態としてもよい。また、ボタン1501は複数のボタンによって構成されてもよく、複数のボタンは、一または複数のノードを一括で再表示させる機能を有するボタンと、再表示された一または複数のノードを再び一括で非表示形態とさせる機能を有するボタンとを含んでもよい。
【0157】
また、図15および図16において、ノード613に一対一に対応してボタン901が表示されているが、一例であって、ボタン901が表示されていなくてもよい。
【0158】
なお、さらに、表示媒体201において、第1ボタン901によって第3ノードを非表示形態とする選択がされたことが検知されたとき、ツリー構造の情報に基づいて第3ノードの既に表示されているノードを含む全ての配下ノードを表示させた後に、第3ノード及び第3ノードの全ての配下ノードを非表示とさせてもよい。
【0159】
図17は、表示媒体201において選択されたノード615の子ノードが表示されたツリー構造図603の表示の一例を示す図である。図18は、表示媒体201において非表示形態とされたノード615の全ての配下ノードが非表示とされる前に表示される様子の一例を示す図である。
【0160】
具体的には、図17において、表示媒体201において、ボタン901によってノード615を非表示形態とする選択がされたことが検知されたとき、図18に示すように、ツリー構造の情報に基づいてノード615の既に表示されているノードであるノード617およびノード618を含む全ての配下ノードを第2表示形態で表示させた後に、ノード615及びノード615の全ての配下ノードを非表示とさせてもよい。
【0161】
なお、図17において、ボタン1301またはボタン1501は表示されていないが、第2領域にこれらのボタンが表示されていてもよい。また、ツリー構造の情報は、記憶装置300に保存されていてもよく、メモリ204に保存されていてもよい。また、非表示形態とされたノードの配下ノードを非表示にする際は、その配下ノードは非表示形態とする。
【0162】
これにより、階層的に表示されたノードのうちユーザーが理解したと判断した情報に対応するノードを非表示にする場合において、その配下にどの程度のノードが含まれているかを認識でき、自らの知識習得の程度を把握できるユーザーインターフェースが提供される。
【0163】
なお、図17に示すように、第2領域に表示されるコンテンツ604が閲覧できない場合、図19に示すように、表示媒体201をスクロール表示することで、ユーザーはコンテンツ604を確認することができる。係る場合において、ユーザーがコンテンツ604の内容を読み進めるために表示媒体201をスクロールすることによって、ツリー構造図603を含む第1領域601は表示媒体201に表示されなくなってもよい。
【0164】
なお、さらに、表示媒体201において、第3ノードの全ての配下ノードを表示させる場合において、第3ノードの全ての配下ノードのうち任意の階層においてノードが並列する第1方向における両端のノードの一方が第1領域601に収まらないときは、第1領域601に収まらないノードが第1方向における第1領域601の中央方向に向かう方向に、ツリー構造図603をシフトして表示させ、ツリー構造図603をシフトして表示させた場合において、第3ノードの全ての配下ノードのうち第1方向における両端のノードが第1領域601に収まらないときは、ツリー構造図603を縮小させて表示させてもよい。
【0165】
図20は、表示媒体201において非表示形態とされたノード615の全ての配下ノードが非表示とされる前に表示される様子の他の例を示す図である。図21は、表示媒体201において非表示形態とされたノード615の全ての配下ノードが非表示とされる前にシフトして表示される様子の一例を示す図である。図22は、表示媒体201において非表示形態とされたノード615の全ての配下ノードが非表示とされる前に縮小して表示される様子の一例を示す図である。以下、図20から図22を参照して、ツリー構造図603の遷移について説明する。
【0166】
図17において、表示媒体201において、ボタン901によって、選択されたノード615を非表示形態とする選択がされたことが表示装置200において検知されたことに応じて、図20に示すように、ノード615の全ての配下ノードを第2表示形態で表示させる場合において、ノード615の全ての配下ノードのうち、任意の階層においてノードが並列する方向2003における両端のノードであるノード618およびノード619の一方であるノード619が、第1領域601に収まらない場合がある。
【0167】
係る場合においては、図21に示すように、第1領域601に収まらないノード619が第1方向2003における第1領域601の中央方向に向かう方向に、ツリー構造図603をシフトして表示させてもよい。
【0168】
これにより、階層的に表示されたノードのうちユーザーが理解したと判断した情報に対応するノードを非表示にする場合において、その配下に多くのノードが含まれている場合であっても、どの程度のノードが含まれているかを認識でき、自らの知識習得の程度を把握できるユーザーインターフェースが提供される。
【0169】
なお、図21においては、ツリー構造図を方向2003の方向にシフト表示させることによって、非表示形態とされたノード615の全ての配下ノードを第1領域601に表示させることが可能であるが、ノード615の配下に更に多くの配下ノードが含まれている場合に、ツリー構造図603をシフト表示させるだけでは、ノード615の全ての配下ノードを第1領域601に収めて表示させることができない場合もある。
【0170】
係る場合には、図22に示すように、ノード615の全ての配下ノードのうち方向2003における両端のノードであるノード619およびノード2203のいずれもが第1領域601に収まらないときは、ツリー構造図603を縮小させて表示させてもよい。
【0171】
なお、ツリー構造図603を縮小させる表示とは、例えば、ノードのサイズを縮小させること、エッジの長さを短縮すること、および、エッジ間の角度を小さくすることのうち、少なくとも1つを含む表示である。
【0172】
なお、上記の説明においては、ノード615の全ての配下ノードを第2表示形態で表示させる場合において、ノード615の全ての配下ノードのうち方向2003における両端のノードの一方が、第1領域601に収まらない場合にシフト表示させるものとして説明したが、事前に、ノード615の当該両端のノードの一方が第1領域601に収まらないことを検知し、シフト表示をさせながらノード615の全ての配下ノードを第2表示形態で表示させてもよい。
【0173】
また、さらに、上記の説明においては、ツリー構造図603をシフト表示させるだけでは、ノード615の全ての配下ノードを第1領域601に収めて表示させることができない場合に、ツリー構造図603を縮小させて表示させるものとして説明したが、事前に、ノード615の全ての配下ノードを第1領域601に収めて表示させることができないことを検知し、縮小させながらノード615の全ての配下ノードを第2表示形態で表示させてもよい。
【0174】
なお、さらに、表示媒体201において、第3ノードの全ての配下ノードを表示させる場合において、第3ノードから第3ノードの全ての配下ノードのうち最下層のノードまでの階層数が所定条件を満たすとき、ツリー構造図603を縮小させて表示させてもよい。
【0175】
図23は、表示媒体201において非表示形態とされたノードの全ての配下ノードが非表示とされる前に表示される様子の一例を示す図である。図24は、表示媒体201において非表示形態とされたノードの全ての配下ノードが非表示とされる前に縮小して表示される様子の一例を示す図である。以下、図23および図24を参照して、ツリー構造図の遷移について説明する。
【0176】
図17において、表示媒体201において、ボタン901によって、選択されたノード615を非表示形態とする選択がされたことが表示装置200において検知されたことに応じて、図23に示すように、ノード615の全ての配下ノードを第2表示形態で表示させる場合において、ノード615の全ての配下ノードのうち、階層が深くなる方向701において表示媒体201に収まって表示されないノードが存在する場合がある。
【0177】
係る場合においては、非表示形態とされたノード615から、ノード615の全ての配下ノードのうち最下層のノードまでの階層数が所定条件を満たすとき、図24に示すように、ツリー構造図603を縮小させて表示させてもよい。
【0178】
所定条件とは、例えば、階層数が所定の数を超えるときであってもよい。係る場合、所定の数は、表示媒体201の大きさ、表示媒体201における本サービスが表示されているアプリケーションのウィンドウの大きさ、ツリー構造図603のノードのサイズ、エッジの長さのうち少なくとも1つによって定められる数である。所定の数は、例えば、任意の非表示形態とされたノード、および、その配下ノードが表示媒体201に収まって表示させることが可能な数の上限値でもよい。つまり、表示媒体201のスクロールを行って、該当のノード群が表示媒体201において全て表示されるようなスクロールを行った場合に該当のノード群が表示媒体201に入り切らなくなる直前の階層数の数である。
【0179】
図23の場合においては、所定の数は、例えば4である。すなわち、ノード615から、ノード615の全ての配下ノードのうち最下層のノードまでの階層数が7であり、所定の数である4を超えているため、ツリー構造図603が縮小表示される。なお、係る場合における縮小率は、ノード615の配下ノードの階層数に基づいて定められてもよい。
【0180】
これにより、階層的に表示されたノードのうちユーザーが理解したと判断した情報に対応するノードを非表示にする場合において、その配下に多くのノードが含まれている場合であっても、どの程度のノードが含まれているかを認識でき、自らの知識習得の程度を把握できるユーザーインターフェースが提供される。
【0181】
なお、図23および図24の説明においては、所定の数が4でツリー構造図603に含まれる全てノードが表示媒体201に収まって表示される縮小率で説明したが、非表示形態とされたノード615が表示媒体201において最上端に表示されていてかつ所定の数が6で縮小率の条件も異なる場合の例についても説明する。
【0182】
図25に示すように、非表示形態とされたノード615が表示媒体201の端部に表示されている状態において、ノード615の全ての配下ノードが表示媒体201に収まって表示されていない。そして、ここでは所定の数を6としたので、ノード615から、ノード615の全ての配下ノードのうち最下層のノードまでの階層数が7であり、所定の数である6を超えているため、ツリー構造図603が縮小表示される。係る場合には、図26に示すように、ノード615およびノード615の全ての配下ノードが表示媒体201に収まる程度に、ツリー構造図603が縮小されてもよい。そして、図26のツリー構造603の表示から、図11に示すツリー構造603の表示に遷移される。
【0183】
また、階層数の条件は表示媒体201のスクロール位置によって変わるものではない前提で説明したが、設計仕様によっては変えてもよい。また、表示媒体201の大きさを縮小する条件の一つとしたが、表示媒体201よりも小さい領域を条件としてもよい。
【0184】
なお、さらに、表示媒体201において、ツリー構造図603において表示可能である全てのノードを表示させることを選択可能な第4ボタンが表示される場合において、第4ボタンによって表示可能である全てのノードを表示させる選択がされたことが検知されたとき、非表示形態とされたノード以外のノードを表示させてもよい。
【0185】
図27は、表示媒体201において表示可能な全てのノードを表示させることを選択可能なボタンの一例を示す図である。図28は、表示媒体201において非表示形態とされたノードを除く全てのノードを表示させたツリー構造図603の一例を示す図である。以下、図27および図28を参照して、ツリー構造図の遷移について説明する。
【0186】
図27において、選択されたノード613の子ノードのうち、ノード615は非表示形態とされ、ノード616は表示されている。さらに、表示媒体201において、ツリー構造図603において表示可能である全てのノードを表示させることを選択可能なボタン2701が表示されている。ツリー構造図603において表示可能である全てのノードとは、ツリー構造の情報に含まれる全てのノードを意味する。
【0187】
図27において、ボタン2701aによって表示可能である全てのノードを表示させる選択がされたことが表示装置200において検知されたとき、図28に示すように、非表示形態とされたノード615および同じく非表示形態とされたその配下ノード以外のノードが表示される。なお、ボタン2701によって図28に示すように、非表示形態とされたノード以外の全てのノードが表示された状態を全体表示形態ともいう。
【0188】
これにより、ユーザーが理解したと判断した情報に対応するノードを非表示にしたまま、残りの全てのノードをユーザーが確認することができ、あとどの程度の情報を学習すればよいかを容易に把握できるユーザーインターフェースが提供される。
【0189】
なお、ボタン2701は、図27において第1領域601および第2領域602の外側に表示されているが、この限りではない。すなわち、ボタン2701は、第1領域601、または第2領域602に表示されてもよい。
【0190】
なお、ボタン2701は、表示可能な全てのノードを表示させる場合の表示形態2701aと、表示可能な全てのノードを表示させた後の表示形態2701bとが異なっていてもよい。また、ボタン2701は複数のボタンによって構成されてもよく、複数のボタンは、表示可能な全てのノードを表示させる機能を有するボタンと、表示可能な全てのノードを最小構成の表示形態に戻す機能を有するボタンとを含んでもよい。
【0191】
なお、図27において、ボタン1301が表示されているが、表示されていなくても構わない。
【0192】
また、さらに、表示媒体201において、第4ボタン2701によって非表示形態とされたノード615以外のノードが表示されている場合において、第4ボタン2701によって表示可能である全てのノードを表示させることを選択しないことが検知されたとき、第4ボタン2701によって表示可能である全てのノードを表示させる選択がされる前のツリー構造図603を表示させてもよい。
【0193】
これにより、ユーザーが理解したと判断した情報に対応するノードを非表示にしたまま、残りの全てのノードを確認する前のノード構成に戻すことができる。係る場合、全体表示形態のまま、学習を継続してもよい。最小構成の表示形態で学習を進めるか、全体表示形態で学習を進めるかはユーザーによって自由に決められる。
【0194】
なお、さらに、図28に示すツリー構造図603の状態において、第2ボタン1301によって第3ノードを表示させる選択がされたことが検知されたとき、さらに、ツリー構造の情報に基づく第3ノードの全ての配下ノードを表示させてもよい。
【0195】
具体的には、図28に示すように、全体表示形態でノードが表示されている場合において、ボタン1301によって非表示形態とされたノード615を表示させる選択がされたことが表示装置200において検知されたとき、図29に示すように、ツリー構造の情報に基づいて、ノード615およびノード615の全ての配下ノードを表示させてもよい。
【0196】
これにより、全体表示形態でノードが表示されている場合において、非表示形態とされたノードを再表示させる場合に、その配下ノードの数が多いときであっても、個別に再表示させる操作が必要なく、理解が崩れた知識の中から次に理解が必要な知識を探し出し易くするユーザーインターフェースが提供される。
【0197】
図30は、実施の形態1に係る情報提供サーバ10等の動作の流れの一例を示すフロー図である。以下、図30を参照して、本実施の形態に係る情報提供サーバ10等の基本動作の処理手順について説明する。
【0198】
なお、下記に説明される各フロー図は、情報提供システム1における所定の手順についての一例を示すものにすぎない。下記に説明される各フロー図は、本実施の形態に係る情報提供サーバ10等の動作の処理手順について説明するために必要なステップを例示として記載しているにすぎず、本発明の実施の形態における機能が発揮される範囲において、各ステップの間に他の動作の処理に関するステップが適切に挿入されることを妨げるものではない。
【0199】
なお、サービス提供のためのシステムが構築される場合には、ユーザーインターフェースは一般的にイベントドリブン型でプログラムが実行されるが、本発明の実施の形態におけるフロー図においては、説明の便宜のために、必ずしもイベントドリブン型のフロー図に基づいて説明されるわけではない。さらに、一般的には、イベントは表示装置200で発生させるが、情報提供サーバ10で発生させてもよい。イベント処理は、表示装置200によって行われてもよく、また、情報提供サーバ10によって行われてもよい。すなわち、イベント発生もイベント処理もそれらの主体は本発明を限定しない。
【0200】
以上のフロー図に関する説明は、下記で説明されるフロー図において適用されてもよい。
【0201】
まず、情報提供サーバ10は、通信ネットワークを介して、表示装置200にツリー構造の情報を送信し、ツリー構造図603を表示媒体201に表示させる(ステップS3001)。係る場合、ツリー構造図603において選択されたノードに対応するコンテンツ604が、表示媒体201に表示されてもよい。なお、選択されたノードは、本サービス提供開始時に自動で選択されたルートノードであってもよい。
【0202】
すなわち、表示媒体201を有する表示装置200と通信ネットワークによって接続された情報提供サーバ10を備える情報提供システム1における情報提供方法において、情報提供サーバ10は、記憶装置300が記憶するツリー構造の情報及びツリー構造に対応した複数のコンテンツを用いて、表示媒体201において、複数のノードを含むツリー構造図603を第1領域601に表示させ、複数のノードのうち第1領域601において選択されたノードに対応するコンテンツ604を第2領域602に表示させる。
【0203】
次に、ユーザーが、入力部202を用いて、選択中のノードとは異なる別のノードとして、選択中のノードの子ノードを選択したことが表示装置200において検知された場合(ステップS3002:YES)、選択されたノードに対応するコンテンツが表示される(ステップS3003)。
【0204】
すなわち、情報提供サーバ10は、第1ノードに対応する第1コンテンツが第2領域602に表示されている場合に、第1ノードの子ノードである第2ノードが選択されたことが検知されたとき、第1コンテンツに関連する第2コンテンツを第2領域602に表示させる。
【0205】
なお、図30のステップS3002において、別のノードが選択されない場合(ステップS3002:NO)、当該フロー図では待機状態になるが、図30は本発明の実施の形態における基本動作を説明するために必要なステップを含むものにすぎない。
【0206】
すなわち、本発明の実施の形態における一態様は、ステップS3001からステップS3003によって構成されるものではなく、ステップS3001からステップS3003を含むものである。例えば、ステップS3002において別のノードが選択されない場合に、他の動作の処理フローに移行することを妨げるものではない。図30において、ステップS3001からステップS3003のみが開示されていることによって、本発明は限定されない。以下のフロー図の説明においても同様である。
【0207】
以上、情報提供サーバ10等の基本動作の処理手順について説明した。
【0208】
図31は、本発明の実施の形態1に係る情報提供サーバ等の動作の流れの他の例を示すフロー図である。以下、図31を参照して、ツリー構造図603において選択されたノードを非表示形態とする動作の処理手順について説明する。
【0209】
まず、情報提供サーバ10等は、表示媒体201において、ツリー構造図603を表示させる(ステップS3101)。係る場合、ツリー構造図603において選択されたノードに対応するコンテンツ604が、表示媒体201に表示されてもよい。選択されたノードは、本サービス提供開始時に自動で選択されたルートノードであってもよい。
【0210】
ここで、表示媒体201において、ツリー構造図603に含まれる複数のノードのうち少なくとも一のノードについて、選択されたノードを非表示形態とすることを選択可能な第1ボタンが選択されたノードに一対一に対応して表示されているものとする。また、表示媒体201において、子ノードが表示されていない所定ノードが選択されたことが検知されたとき所定ノードの子ノードが表示されるものとする。
【0211】
次に、ユーザーによって任意のノードを選択されたことが表示装置200において検知された場合(ステップS3102:YES)、選択されたノードに対応するコンテンツ604が第2領域602に表示される(ステップS3103)。そして、ツリー構造図603が全体表示形態で表示されている場合は(ステップS3104:YES)、ステップS3102に移行する。一方、ツリー構造図603が全体表示形態で表示されていない場合は(ステップS3104:NO)、非表示形態とされているノード以外の子ノードが第1領域601において展開表示され(ステップS3105)、ステップS3102に移行する。
【0212】
次に、選択されたノードが非表示形態とされた場合(ステップS3106:YES)、選択されたノードが非表示形態とされる(ステップS3107)。
【0213】
すなわち、情報提供サーバ10等は、第1領域601において選択されている第3ノードを第1ボタン901によって非表示形態とする選択がされたことが検知されたとき、第3ノードを非表示とさせる。
【0214】
そして、非表示形態とされたノードの親ノードが選択された状態となって(ステップS3108)、ステップS3102に移行する。すなわち、非表示形態とされた第3ノードを非表示にするとき、第3ノードの親ノードを第1表示形態で表示させる。
【0215】
なお、係る場合において、続いて、非表示形態とされたノードの親ノードの子ノードが収納される選択がされた後(ステップS3102:YES)、ステップS3103からステップS3105を介して、改めて、非表示形態とされたノードの親ノードが選択された場合(ステップS3102:YES)、非表示形態とされたノードの親ノードの子ノードのうち、非表示形態とされたノード以外のノードが表示される(ステップS3105)。
【0216】
すなわち、情報提供サーバ10等は、第3ノードの親ノードの子ノードが表示されていない場合において、非表示形態とされた第3ノードの親ノードが選択されたことが検知されたとき、第3ノードの親ノードの子ノードのうち第3ノード以外のノードを表示させる。
【0217】
なお、ステップS3106において、表示媒体201において、第1ボタンによって第3ノードを非表示形態とする選択がされたことが検知されたとき(ステップS3106:YES)、ツリー構造の情報に基づいて第3ノードの既に表示されているノードを含む全ての配下ノードを表示させた後に、第3ノード及び第3ノードの全ての配下ノードを非表示とさせてもよい。
【0218】
また、さらに、表示媒体201において、第3ノードの全ての配下ノードを表示させる場合において、第3ノードの全ての配下ノードのうち任意の階層においてノードが並列する第1方向における両端のノードの一方が第1領域601に収まらないときは、第1領域601に収まらないノードが第1方向における第1領域601の中央方向に向かう方向に、ツリー構造図603をシフトして表示させ、ツリー構造図603をシフトして表示させた場合において、第3ノードの全ての配下ノードのうち第1方向における両端のノードが第1領域601に収まらないときは、ツリー構造図603を縮小させて表示させてもよい。
【0219】
また、さらに、表示媒体201において、第3ノードの全ての配下ノードを表示させる場合において、第3ノードから第3ノードの全ての配下ノードのうち最下層のノードまでの階層数が所定条件を満たすとき、ツリー構造図603を縮小させて表示させてもよい。
【0220】
次に、非表示形態とされたノードの親ノードが選択されている場合において、ボタン1301によって、非表示形態とされたノードを復活表示させる選択がされた場合(ステップS3109:YES)、非表示形態とされたノードが再表示される(ステップS3110)。
【0221】
すなわち、情報提供サーバ10等は、表示媒体201において、選択されたノードの子ノードのうち非表示形態とされたノードを表示させることを非表示形態とされたノードごとに選択可能な一又は複数の第2ボタンが、選択されたノードに一対一に対応して表示される場合において、非表示形態とされた第3ノードの親ノードが選択されている場合に、第2ボタンによって第3ノードを表示させる選択がされたことが検知されたとき、第3ノードを表示させる。
【0222】
なお、上記の説明において、ボタン1301の代わりにボタン1501が用いられても構わない。すなわち、情報提供サーバ10等は、表示媒体201において、選択されたノードの子ノードのうち非表示形態とされた一又は複数のノードの全てを表示させることを選択可能な第3ボタンが、選択されたノードに一対一に対応して表示される場合において、非表示形態とされた一又は複数のノードの親ノードが選択されている場合に、第3ボタンによって非表示形態とされた一又は複数のノードを表示させる選択がされたことが検知されたとき、非表示形態とされた一又は複数のノードを表示させてもよい。
【0223】
そして、係る場合において、ツリー構造図603が全体表示形態で表示されていない場合(ステップS3111:NO)、ステップS3102に移行する。一方、ボタン2701によって全体表示形態とされている場合には(ステップS3111:YES)、復活表示されるノードの配下ノードが併せて表示される(ステップS3112)。
【0224】
すなわち、情報提供サーバ10等は、第2ボタンによって第3ノードを表示させる選択がされたことが検知されたとき、さらに、ツリー構造の情報に基づく第3ノードの全ての配下ノードを表示させる。
【0225】
次に、全体表示形態へ切り替えるボタン2701が選択された場合(ステップS3113:YES)、現在の形態が全体表示形態でなければ(ステップS3114:NO)、非表示形態とされたノード以外の全てのノードを第1領域に表示させる(ステップS3115)。
【0226】
すなわち、情報提供サーバ10等は、表示媒体201において、ツリー構造図603において表示可能である全てのノードを表示させることを選択可能な第4ボタンが表示される場合において、第4ボタンによって表示可能である全てのノードを表示させる選択がされたことが検知されたとき、非表示形態とされたノード以外のノードを表示させる。
【0227】
次に、ステップS3115においてツリー構造図603が全体表示形態とされた場合において、ボタン2701が選択された場合(ステップS3113:YES)(ステップS3114:YES)、ツリー構造図603が最小構成の表示形態で第1領域601に表示される(ステップS3116)。
【0228】
すなわち、情報提供サーバ10等は、表示媒体201において、第4ボタンによって非表示形態とされたノード以外のノードが表示されている場合において、第4ボタンによって表示可能である全てのノードを表示させることを選択しないことが検知されたとき、第4ボタンによって表示可能である全てのノードを表示させる選択がされる前のツリー構造図を表示させてもよい。
【0229】
なお、最小構成の表示形態と全体表示形態の切り替えの説明を行っているが、設計仕様によっては、別の表示形態と全体表示形態の切り替えでもよい。
【0230】
以上、ツリー構造図603において選択されたノードを非表示形態とする動作の処理手順について説明した。
【0231】
以上のように、本実施の形態に係る情報提供サーバ10等を用いた情報提供方法によれば、ユーザーは、任意の情報を理解しようとする場合に、自身の理解度に応じて、ツリー構造図からユーザーが理解したと判断した情報に対応するノードを非表示形態とし、次に理解が必要な情報を集中的に学習することにより、任意の情報を効率的に理解できる。さらに、ユーザーは、将来的に必要な学習の程度を把握することができる。
【0232】
なお、本発明の実施の形態における非表示形態は、マインドマップ(登録商標)における収納および削除とは異なる。具体的には、マインドマップにおける収納は、任意のノードに接続された子ノードのすべてをまとめて一括で表示させなくするものであるから、本実施の形態における非表示形態とは異なる概念である。また、マインドマップにおける削除は、任意のノードを、そのデータを含めて根本的に削除するものであるから、一時的に非表示とする本実施の形態における非表示とは異なる概念である。
【0233】
このように、本実施の形態における非表示形態という概念を用いることで、上記のような特別な効果を奏するユーザーインターフェースが提供される。
【0234】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。以下、各変形例について説明する。
【0235】
(変形例1)
実施の形態では、ノードは第1形態または第2表示形態によって表示されるものとして説明したが、例えば、第3表示形態および第4表示形態によって表示されるものとしてもよい。
【0236】
すなわち、表示媒体201において、ツリー構造図603に表示されている複数のノードのうち、選択されたノードは第1表示形態で表示され、選択されたノード以外のノードは第2表示形態で表示され、選択されたノードを第3表示形態で表示させることを選択可能な第6ボタンが選択されたノードに一対一に対応して表示される場合において、第1領域601において選択された第4ノードの配下ノードが表示されている場合に、第6ボタンによって第4ノードを第3表示形態で表示させる選択がされたことが検知されたとき、第4ノードを第3表示形態で表示させ、表示されている第4ノードの配下ノードを第4表示形態で表示させ、第4表示形態で表示されたノードは、第1領域601において選択された場合、第3表示形態で表示されてもよい。
【0237】
図32は、表示媒体201において選択されたノードを第3表示形態で表示させることを選択可能なボタンの一例を示す図である。図33は、表示媒体201において選択されたノードを第3表示形態で表示させたツリー構造図603の一例を示す図である。図34は、表示媒体201において選択されたノードを第3表示形態で表示させたツリー構造図603の他の例を示す図である。以下、図32から図34を参照して、ツリー構造図603の遷移について説明する。
【0238】
図32に示すように、表示媒体201において、選択されたノード616を第3表示形態で表示させることを選択可能なボタン3201が、選択されたノード616に一対一に対応して表示されている。
【0239】
第3表示形態とは、第1表示形態および第2表示形態と異なる表示形態であればよく、その具体的な形態は本発明を限定しない。第3表示形態は、例えば、階層的に表示されるコンテンツのうち、ユーザーが習得の程度が高いと判断したコンテンツに対して設定するものであってもよい。そのため、第3表示形態は、例えば、グレー表示、点線表示など、第2表示形態よりも顕著ではない表示であってもよい。
【0240】
図32において、例えば、第1領域601において選択されたノード616の配下ノードであるノード628が表示されている場合に、ボタン3201によってノード616を第3表示形態で表示させる選択がされたことが表示装置200において検知されたとき、図33に示すように、ノード616を第3表示形態で表示させ、表示されているノード616の配下ノード628を第4表示形態で表示させてもよい。
【0241】
ここで、第4表示形態とは、例えば、第3表示形態とされたノードの配下ノードの表示形態である。第4表示形態は、例えば、第3表示形態よりも顕著でない表示形態であってもよい。例えば、表示形態の顕著の程度は、第1表示形態、第2表示形態、第3表示形態、第4表示形態の順で弱くなってもよい。
【0242】
さらに、第4表示形態で表示されたノード628は、第1領域601において選択された場合、図34に示すように、第3表示形態で表示されてもよい。
【0243】
これにより、ユーザーが既に習得の程度が高い情報を顕著でない表示にすることができ、階層的に表示された情報のうち習得の程度が高い情報を把握することが容易なユーザーインターフェースが提供される。
【0244】
なお、図32において、ボタン3201は第2領域に表示されているが、第1領域に表示されてもよい。
【0245】
なお、ボタン3201は、選択されたノードを第3表示形態で表示させる場合の表示形態3201aと、選択されたノードを第1表示形態に戻す場合の表示形態3201bとが異なっていてもよい。また、ボタン3201は複数のボタンによって構成されてもよく、複数のボタンは、選択されたノードを第3表示形態で表示させる機能を有するボタンと、選択されたノードを第1表示形態に戻す機能を有するボタンとを含んでもよい。
【0246】
なお、さらに、表示媒体201において、ボタン3201によって、第3表示形態で表示されるノード616を第1表示形態で表示させる選択がされたことが検知されたとき、ノード616を第1表示形態で表示させ、表示されているノード616の配下ノード628を第2表示形態で表示させてもよい。
【0247】
これにより、第3表示形態で表示させてノードを第1表示形態に戻すことができ、併せて、第3表示形態で表示されていたノードを一括で第2表示形態に戻すことができるユーザーインターフェースが提供される。
【0248】
図35は、変形例1における情報提供サーバ等の処理の流れの他の例を示すフロー図である。以下、図35を参照して、ツリー構造図603に含まれるノードを第3表示形態または第4表示形態によって表示させる情報提供サーバ10等の処理手順について説明する。
【0249】
まず、情報提供サーバ10等は、表示媒体201において、ツリー構造図603および選択されたノードに対応するコンテンツ604を表示させる(ステップS3501)(ステップS3507)。
【0250】
係る場合において、表示媒体201において、ツリー構造図603に表示されている複数のノードのうち、選択されたノードは第1表示形態で表示され、選択されたノード以外のノードは第2表示形態で表示される。また、表示媒体201において、選択されたノードを第3表示形態で表示させることを選択可能な第6ボタンが選択されたノードに一対一に対応して表示される。
【0251】
次に、選択されたノードが、ボタン3201aによって、第3表示形態とされる選択がされたことが表示装置200において検知され(ステップS3502:YES)、当該ノードが第1表示形態で表示されているとき(ステップS3503:NO)、選択されているノードは第3表示形態で表示され、当該ノードの配下ノードは第4表示形態で表示される(ステップS3504)。その後、ステップS3502に移行する。
【0252】
すなわち、情報提供サーバ10は、第1領域601において選択された第4ノードの配下ノードが表示されている場合に、第6ボタンによって第4ノードを第3表示形態で表示させる選択がされたことが検知されたとき、第4ノードを第3表示形態で表示させ、表示されている第4ノードの配下ノードを第4表示形態で表示させる。なお、第4表示形態で表示されたノードは、第1領域601において選択された場合、第3表示形態で表示される。
【0253】
なお、上記の場合において、ステップS3502に移行した後、第3表示形態で表示されている選択ノードが、ボタン3201bによって、第3表示形態とされない選択がされたことが表示装置200において検知され場合(ステップS3502:YES)、選択中のノードは第3表示形態であるから(ステップS3503:YES)、第3表示形態で表示されている選択ノードは第1表示形態で表示され、当該ノードの配下ノードは第2表示形態で表示される(ステップS3505)。その後、ステップS3502に移行する。
【0254】
すなわち、情報提供サーバ10は、表示媒体201において、第6ボタンによって、第3表示形態で表示される第4ノードを第1表示形態で表示させる選択がされたことが検知されたとき、第4ノードを第1表示形態で表示させ、表示されている第4ノードの配下ノードを第2表示形態で表示させる。
【0255】
一方、選択中のノードとは別のノードが選択されたことが表示装置200において検知されたとき(ステップS3506)、選択されたノードに対応するコンテンツ604が第2領域602に表示される(ステップS3507)。
【0256】
そして、選択中のノードが第3表示形態で表示されている場合において、別のノードが選択された場合(ステップS3506:YES)(ステップS3508:YES)、選択された当該別のノードが第4表示形態で表示されていたときは(ステップS3509:YES)、選択ノードを第3表示形態で表示させ、第3表示形態で表示されていたノードを第4表示形態で表示させる(ステップS3510)。一方、選択中のノードが第3表示形態で表示されている場合において、別のノードが選択された場合(ステップS3506:YES)(ステップS3508:YES)、選択された当該別のノードが第2表示形態で表示されていたときは(ステップS3509:NO)、選択ノードを第1表示形態で表示させ、第3表示形態で表示されていたノードを第4表示形態で表示させる(ステップS3511)。
【0257】
一方、選択中のノードが第1表示形態で表示されている場合において、別のノードが選択された場合(ステップS3506:YES)(ステップS3508:NO)、選択された当該別のノードが第4表示形態で表示されていたときは(ステップS3512:YES)、選択ノードを第3表示形態で表示させ、第1表示形態で表示されていたノードを第2表示形態で表示させる。一方、選択中のノードが第1表示形態で表示されている場合において、別のノードが選択された場合(ステップS3506:YES)(ステップS3508:NO)、選択された当該別のノードが第2表示形態で表示されていたときは(ステップS3512:NO)、選択ノードを第1表示形態で表示させ、第1表示形態で表示されていたノードを第2表示形態で表示させる(ステップS3514)。その後、ステップS3502に移行する。
【0258】
以上、ツリー構造図603に含まれるノードを第3表示形態または第4表示形態によって表示させる情報提供サーバ10等の処理手順について説明した。
【0259】
本変形例によれば、ユーザーが、既に習得の程度が高い情報に対応するノードを顕著でない表示にすることができ、階層的に表示されたノードのうち習得の程度が高い情報に対応するノードを把握することが容易なユーザーインターフェースが提供される。
【0260】
(変形例2)
実施の形態では、非表示形態とされたノードを非表示とする場合において、非表示形態とされたノードの全ての配下ノードを第2表示形態で表示させるときに、シフト表示させるものとして説明したが、任意のノードが選択されたことによって子ノードが展開表示される場合であっても、子ノードが第1領域に収まらない場合にはシフト表示させてもよい。
【0261】
すなわち、表示媒体201において、子ノードが表示されていない所定ノードが選択されたことが検知されたときに所定ノードの子ノードが表示される場合において、所定ノード及びルートノードを含む所定ノードとルートノードとの最短経路における複数のノードのうち、所定ノードより上層の一のノードが選択されたことが検知されたときに少なくとも所定ノードの子ノードが表示されなくなる場合に、第1領域601において第2ノードが選択されたことが検知されたことによって、第2ノードの子ノードである第5ノードが表示される場合に、第5ノードが、任意の階層においてノードが並列する第1方向において第1領域601に収まらないときは、第5ノードが第1方向における第1領域601の中央方向に向かう第2方向に、ツリー構造図603をシフトさせることによって第5ノードを表示させ、第1領域601において第2ノードとルートノード611との最短経路における複数のノードのうち、第2ノードより上層の一のノードが選択されたことが検知されたとき、ツリー構造図603を第2方向の逆の方向にシフトして表示させてもよい。
【0262】
図36は、変形例2におけるツリー構造図603の一例を示す図である。図37は、変形例2における第1領域601に収まらないノードの様子の一例を示す図である。図38は、変形例2におけるツリー構造図603のシフト表示の一例を示す図である。以下、図36から図38を参照して、ツリー構造図603の遷移について説明する。
【0263】
図36において、ツリー構造図603には、ノード611、ノード611の子ノードであるノード3601およびノード613が含まれる。図36においては、例えば、表示媒体201において、子ノードが表示されていない所定ノードであるノード3601が選択されたことが表示装置200において検知されたときにノード3601の子ノードであるノード614、ノード3602およびノード3603が表示される場合において、ノード3601およびルートノード611を含む、ノード3601とルートノード611との最短経路における複数のノードのうち、所定ノードより上層の一のノードであるノード611が選択されたことが検知されたとき、少なくともノード3601の子ノードが表示されなくなる。
【0264】
係る場合に、図36において、第1領域601においてノード3601が選択されたことが表示装置200によって検知されたことによって、図37に示すように、ノード3601の子ノードであるノード614が表示される場合に、ノード614が、任意の階層においてノードが並列する方向2003において第1領域601に収まらないときは、図38に示すように、ノード614が方向2003における第1領域601の中央方向に向かう方向3801に、ツリー構造図603をシフトさせることによってノード614を表示させてもよい。
【0265】
また、さらに、第1領域601においてノード3601とルートノード611との最短経路における複数のノードのうち、ノード3601より上層の一のノードであるノード611が選択されたことが表示装置200において検知されたとき、ツリー構造図603を方向3801の逆の方向にシフトして表示させてもよい。係る場合、ツリー構造図603をシフト表示させる位置は、図36に示すツリー構造図603の表示位置と実質的に同じであってもよい。
【0266】
図39は、変形例2における情報提供サーバ等の処理の流れの一例を示すフロー図である。以下、図39を参照して、選択されたノードの子ノードが展開表示されたことに応じてツリー構造図603をシフト表示させる情報提供サーバ10等の処理手順について説明する。なお、図39は、イベントドリブン型でプログラムが実行される側面から説明する図であり、フロー図はイベントを起点にして、ループしない構造で記載する。
【0267】
まず、情報提供サーバ10等は、表示媒体201において、ツリー構造図603および選択されたノードに対応するコンテンツ604を表示させる。
【0268】
係る場合、表示媒体201において、子ノードが表示されていない所定ノードが選択されたことが検知されたときに所定ノードの子ノードが表示される場合において、所定ノード及びルートノードを含む所定ノードとルートノードとの最短経路における複数のノードのうち、所定ノードより上層の一のノードが選択されたことが検知されたときに少なくとも所定ノードの子ノードが表示されなくなる。
【0269】
未選択のノードが選択された場合(ステップS3901)、選択されたノードの子ノードが展開表示される場合において、当該子ノードが第1領域601に収まって表示されない場合(ステップS3902:NO)、ツリー構造図603をシフト表示させて、当該子ノードを第1領域601に収めて表示させる(ステップS3903)。
【0270】
すなわち、情報提供サーバ10は、第1領域601において第2ノードが選択されたことが検知されたことによって、第2ノードの子ノードである第5ノードが表示される場合に、第5ノードが、任意の階層においてノードが並列する第1方向において第1領域601に収まらないときは、第5ノードが第1方向における第1領域601の中央方向に向かう第2方向に、ツリー構造図603をシフトさせることによって第5ノードを表示させる。
【0271】
次に、第2ノードに係る最短経路における上層ノードが選択されて(ステップS3901)、選択されたノードの子ノードが第1領域601に収まって表示される場合(ステップS3902:YES)、収納されたノードのうち、シフトを発生させる要因となった一または複数のノードが発生させたシフト分だけ、ツリー構造図603を逆方向にシフトさせる(ステップS3904)。つまり、第2ノードの親ノードが選択されて、第5ノードを含む第2ノードの子ノードが収納される場合は、第5ノードが要因となって発生させたシフト分だけ、ツリー構造図603を逆方向にシフトさせる。一方、第2ノードの親ノードが選択されている状態ですでに複数のノードが要因となって複数回のシフトが発生している場合において、第2ノードの親ノードに係る最短経路における上層ノードが選択されて、選択されたノードの子ノードが第1領域601に収まって表示され、さらに、多段の収納が行われるときは、収納されたノードのうち、シフトを発生させる要因となった複数のノードが発生させたシフト分だけ、ツリー構造図603を逆方向にシフトさせる。なお、図39で示すシフトのさせ方、戻し方は一例であり、本発明を限定しない。
【0272】
すなわち、情報提供サーバ10は、第1領域601において第2ノードとルートノードとの最短経路における複数のノードのうち、第2ノードより上層の一のノードが選択されたことが検知されたとき、ツリー構造図603を第2方向の逆の方向にシフトして表示させる。
【0273】
以上、選択されたノードの子ノードが展開表示されたことに応じてツリー構造図603をシフト表示させる情報提供サーバ10等の処理手順について説明した。
【0274】
本変形例によれば、ツリー構造図603を縮小表示させることなく、全てのノードを第1領域601において探索表示させることができるため、ノードの数が増えた場合であってもユーザーにとってノードを選択しやすいユーザーインターフェースが提供される。係る効果は、携帯端末などの表示媒体201が小さい装置において、特に顕著である。
【0275】
(変形例3)
実施の形態では、ツリー構造図603に含まれる複数のノードが表示媒体201において選択される場合に、ノードの表示位置が変化することについて言及していないが、表示媒体201において、マウス等のカーソルが任意のノードに接近した場合に、当該任意のノードの表示位置を変化させてもよい。なお、カーソルは、例えば、表示媒体201に表示されるノード、ボタン等の図形、記号または文字を選択するための記号等である。
【0276】
すなわち、第1領域601において、ツリー構造図603に含まれる任意のノードを選択するためのカーソルが任意のノードから所定の距離の範囲に近づいたことが検知されたとき、任意のノードをカーソルの方向にシフトして表示させ、任意のノードの配下ノードの全てを任意のノードと実質的に同じベクトル量だけシフトして表示させてもよい。
【0277】
図40は、本変形例における表示媒体201上のカーソルの動きの一例を示す図である。図41は、本変形例におけるカーソルが近づいたノードの表示位置が変化する様子の一例を示す図である。以下、図40から図41を参照して、表示媒体201において、カーソルが近づいたノードの表示位置が変化する動作について説明する。
【0278】
図40に示すように、表示媒体201において、ツリー構造図603に含まれる任意のノードを選択するためのマウス等のカーソル4001が表示される。第1領域601において、カーソル4001がノード613から所定の距離の範囲に近づいたことが表示装置200において検知されたとき、図41に示すように、ノード613をカーソルの位置の方向にシフトして表示させる。係る場合、ノード613の子ノードであるノード615およびノード616も併せて、ノード613と実質的に同じベクトル量だけシフトして表示させてもよい。
【0279】
本変形例によれば、ユーザーが入力部202を用いて任意のノードを選択する場合において、ユーザーが選択しようとするノードがカーソルに近づくため、ツリー構造図603に多くのノードが含まれる場合であっても、ユーザーが所望のノードを選択しやすいユーザーインターフェースが提供される。
【0280】
また、カーソルが近づいたノード、および、当該ノードの配下ノードがカーソルに近づく動きは、固いイメージのあるツリー構造図を柔らかく見せることに貢献する。これは、次のような効果を意図している。本発明の実施の形態は、例えば、階層数およびノード数が多い大きなツリー構造を有する情報、すなわち、理解するのに大きな学習コストが掛かる難易度の高い情報に対して、特に効果を奏する。このような情報を理解しようとする場合、一般的には、ユーザーの脳に大きな負荷が掛かったり、脳が緊張したりする。このとき、学習効果を上げるためにもユーザーの脳は少しでもリラックス状態にしておいた方がよい。一般的に人は柔らかいものを見たり、触ったり、イメージしたりすると脳の緊張が緩まり、リラックス効果が期待できる。柔らかい動きを有するユーザーインターフェースをユーザーに提供することにより、柔らかさをユーザーに体験させ、脳を少しでもリラックスさせることを意図している。
【0281】
(変形例4)
実施の形態では、表示媒体201には第1領域601および第2領域603が含まれるものとして説明したが、さらに、第3領域が含まれてもよい。
【0282】
図42は、本変形例におけるユーザー意見を送信するための画面の一例を示す図である。図42に示すように、表示媒体201には、第1領域601および第2領域602の他に、さらに第3領域4201が含まれていてもよい。具体的には、第3領域には、ユーザーが選択されているノードに対応するコンテンツに対する意見、要望、その他のコメントを記載し、選択ノードのIDなどと共に、情報提供サーバ10へ送信するための画面4202が含まれてもよい。
【0283】
画面4202は、例えば、選択されたノードおよび選択されたノードに対応するコンテンツと紐づけられていてもよい。そのため、ユーザーは、コンテンツの提供者に対してコンテンツに関する意見等を送付したい場合、対象のコンテンツに対応するノードを選択した上で、画面4202において意見を記載して送信すれば、意見と共に選択ノードのIDなども送信できるため、どのコンテンツに対する意見であるのかを特定する必要がない。また、係る場合、ルートノードのIDも併せて送信することで、ユーザーがどのツリー構造図を表示しているのかを把握できる。
【0284】
本変形例によれば、ユーザーがコンテンツの提供者に対してコンテンツに関する意見等を送付する場合に、どのコンテンツに対する意見であるかを特定する必要がないユーザーインターフェースが提供される。この機能は、サービス提供者がより分かりやすいコンテンツを作成したり、より理解に貢献する情報を有する子ノードを接続したりする上で役に立ち、結果的に、本発明の目的の一つである効率的な学習方法の提供に貢献する。
【0285】
(変形例5)
実施の形態では、情報提供システム1によって提供される情報提供方法においては、最小構成の表示形態でツリー構造図603を表示させることを前提に説明したが、この限りではない。すなわち、本変形例における情報提供方法においては、常時、全表示形態でツリー構造図603を表示させるものとしてもよい。
【0286】
図43は、本変形例におけるツリー構造図603およびコンテンツ604の表示の一例を示す図である。図43に示すように、実施の形態と異なりボタン2701は表示されていないが、ノード613が選択されている場合においても、ノード613の全ての配下ノードが表示されている。また、ノード613の兄弟ノードの配下ノードも全て表示されている。
【0287】
本変形例においては、図43に示すように、ボタン901によって選択されたノードおよび選択されたノードの全ての配下ノードを非表示形態とすることができてもよい。さらに、図示されないボタン1301または図43に示されるボタン1501が表示され、ボタン1301またはボタン1501によって、非表示形態とされた一または複数のノードが再表示されるとしてもよい。
【0288】
さらに、本変形例の内容に、変形例1、変形例3、変形例4の内容が適用されてもよい。
【0289】
(変形例6)
実施の形態では、ツリー構造図603において同一の親ノードを共有する隣り合う2つのノードが形成する角度について言及していないが、表示可能である全てのノードを表示させることを選択可能なボタン2701が選択される場合、当該角度を狭くしてもよい。
【0290】
すなわち、表示媒体201において、ツリー構造図603において表示可能である全てのノードを表示させることを選択可能な第5ボタン2701が表示される場合において、表示媒体201において、同一の親ノードを共有する隣り合う2つのノードの組み合わせのうち、表示可能である全てのノードを表示させることが選択されている場合における、同一の親ノードを頂点として隣り合う2つのノードによって形成される角度が、表示可能である全てのノードを表示させることが選択される前における前記角度よりも狭い組み合わせが少なくとも1つ存在するとしてもよい。
【0291】
図44は、変形例6におけるツリー構造図の遷移の一例を示す図である。具体的には、図44は、(a)に示す最小構成の表示形態においてボタン2701aがユーザーによって選択されたことに応じて表示形態が(b)に示す全体表示形態に遷移した場合、ノード626、ノード614、およびノード627によって形成される角度θ1が、角度θ1より狭い角度θ2に変化することを示す。なお、図44において、領域4401および領域4402は、説明の便宜のため、表示媒体201の一部の領域を示す領域である。
【0292】
図44に示すように、例えば、同一の親ノードを共有する隣り合う2つのノードの組み合わせのうち、ノード626およびノード627が、親ノードであるノード614を頂点として形成する角度については、最小構成の表示形態における角度θ1よりも全体表示形態における角度θ2の方が狭い。すなわち、最小構成の表示形態から全体表示形態に表示形態を変化させた場合にノードの数が増える場合は、隣り合う2つの兄弟ノードの組み合わせのうち、少なくとも1つの組み合わせによって形成される角度を狭くすることで、ツリー構造図603の全体を表示しやすくさせる。これは、全体表示形態におけるノード数が多いほど特に効果を奏する。なお、全体表示形態で該当する角度が広くならない全てのノードに対して角度を狭くしてもよい。ここで、全体表示形態で該当する角度が広くなるノードとは、例えば、図44におけるノード612、ノード611、ノード613で形成される角度である。
【0293】
これにより、全体表示形態においてツリー構造図603の全体が第1領域に収まるように縮小表示させる場合に、できる限り縮小しないようにすることにより、ノードのサイズを少しでも大きくすることができ、ノードの記号などの視認性または選択の容易性を向上させるユーザーインターフェースが提供される。係る効果は、携帯端末などの表示媒体201が小さい装置において、特に顕著である。
【0294】
なお、本変形例の内容は、実施の形態の内容だけでなく、変形例1から変形例4、および後述する変形例7における各内容に適用させてもよい。
【0295】
(変形例7)
実施の形態では、表示媒体201において、第1領域601において任意のノードが選択されたことが検知されたときに、当該ノードに対応するコンテンツ604が第2領域602に表示されるものとして説明したが、さらに、コンテンツに含まれる複数の情報要素のうち所定の情報要素が選択された場合に、当該所定の情報要素に予め関連付けられたノードに対応するコンテンツが第2領域602に表示されてもよい。
【0296】
すなわち、複数のコンテンツのそれぞれは複数の情報要素を含む情報であり、第1コンテンツに含まれる複数の情報要素のうち、第2ノードと一対一に対応する第1情報要素が表示媒体201において選択可能に表示されている場合において、表示媒体201において、第1情報要素が選択されたことが検知されたとき、第2コンテンツが第2領域602に表示されてもよい。
【0297】
また、複数のコンテンツのそれぞれは複数の情報要素を含む情報であり、第1コンテンツに含まれる複数の情報要素のうち、第2ノードの配下ノードであって第1領域601に表示されていない第8ノードと一対一に対応する第2情報要素が表示媒体201において選択可能に表示されている場合において、表示媒体201において、第2情報要素が選択されたことが検知されたとき、第1ノード及び第8ノードを含む第1ノードと第8ノードとの最短経路における複数のノードのうち第1領域601に表示されていないノードが上層から順に表示され、第8ノードが第1領域601に表示された後に、第2領域602における表示が第1コンテンツから第8ノードに対応する第8コンテンツへ変更されてもよい。
【0298】
図47は、変形例7におけるツリー構造図およびコンテンツの表示の一例を示す図である。図48は、変形例7におけるツリー構造図およびコンテンツの遷移後の表示の一例を示す図である。図49は、変形例7におけるツリー構造図およびコンテンツの遷移後の表示の他の例を示す図である。
【0299】
以下、図47から図49を参照して、本変形例について説明する。
【0300】
図47において、例えば、ツリー構造図603には、ノード611、および、ノード611の子ノードであるノード612が含まれる。なお、本変形例においては、例えば、表示媒体201において、子ノードが表示されていない所定ノードが選択されたことが検知されたとき、当該子ノードが表示されてもよい。図47においては、ノード611が選択された状態であり、その子ノードであるノード612が第1領域601に表示されている。
【0301】
図47において、第2領域602には、選択されたノード611に対応するコンテンツ4701aが表示されている。コンテンツ4701は、例えば、複数の情報要素を含む情報であってもよい。情報要素とは、上述したとおり、例えば、コンテンツに係る情報を理解するための文字、図形、記号、プログラム、音声、静止画、および動画などであってもよい。例えば、コンテンツに含まれる複数の情報要素とは、複数の用語であってもよい。
【0302】
図47において、コンテンツ4701aは複数の情報要素を含む。情報要素は、例えば、用語であってもよい。複数の情報要素のうち、例えば、情報要素4702および情報要素4703のそれぞれは、予め所定ノードと一対一に対応付けられ、表示媒体201において選択可能に表示されていてもよい。
【0303】
そして、表示媒体201において、情報要素4702または情報要素4703が選択されたことが検知されたとき、情報要素4702または情報要素4703に対応付けられた所定ノードに係るコンテンツ4701が、第2領域602に表示されてもよい。すなわち、情報要素4702および情報要素4703のそれぞれは、所定ノードにリンクされていてもよい。
【0304】
係る場合において、情報要素4702および情報要素4703のようなコンテンツ4701aに含まれる所定の情報要素と関連付けられるノードは、コンテンツ4701aに対応するノード611の配下ノードであってもよい。また、情報要素4702および情報要素4703のそれぞれは、対応付けられた所定ノードに対応するコンテンツのタイトル、または、キーワードなどであってもよい。
【0305】
すなわち、ノード611の配下ノードに対応するコンテンツのタイトルおよびキーワードが、ノード611に対応するコンテンツ4701aの情報要素に含まれる場合、情報要素4702および情報要素4703と、当該配下ノードとをリンクさせてもよい。そして、コンテンツ4701aに含まれる情報要素4702または情報要素4703が選択されたことが検知されたとき、情報要素4702または情報要素4703の内容等を解説する、当該配下ノードに対応するコンテンツが第2領域602に表示されてもよい。
【0306】
なお、情報要素と所定ノードとの対応関係の情報は、予め記憶装置300に記憶されていてもよい。情報要素と所定ノードとの対応関係の情報は、例えば、ステップS402、ステップS404、ステップS4501、ステップS4601、または、ステップS4604のタイミングにおいて、情報提供サーバ10から表示装置200へ送信されてもよい。
【0307】
具体的には、例えば、情報要素4702は、ノード612と一対一に対応付けられ、表示媒体201において選択可能に表示されていてもよい。
【0308】
なお、情報要素4702および情報要素4703は、例えば、所定ノードと対応付けられていない情報要素とは別の表示形態で表示されてもよい。情報要素4702および情報要素4703は、所定ノードにリンクされていることがユーザーにとって理解できるものであればよく、例えば、所定の色の文字で表示されてもよく、所定の色の下線が付されてもよい。情報要素4702および情報要素4703の表示形態は、本開示の範囲を限定しない。
【0309】
第2領域602において情報要素4702が選択されたことが検知されたとき、図48に示すように、第1領域601において、情報要素4702に対応付けられたノード612が選択された状態で表示される。係る場合、ノード612の子ノード4801が第1領域601に表示されてもよい。そして、第2領域602において、ノード612に対応するコンテンツ4701bが表示されてもよい。
【0310】
なお、上記では、第1領域601においてノード612が選択された状態で表示された後に、コンテンツ4701bが第2領域602に表示されるとして説明したが、それぞれの表示のタイミングは逆であってもよく、実質的に同時であってもよい。表示のタイミングは、本開示の範囲を限定しない。
【0311】
また、図47において情報要素4702が表示媒体201上で選択されたことが検知されたとき、図48に示す第1領域601においてノード4801が表示されるとして説明したが、ノード612が子ノードを有しない場合には、図48において、ノード4801は表示されない。
【0312】
また、具体的には、図47において、情報要素4703は、ノード612の配下ノードであって第1領域601に表示されていない第8ノードと一対一に対応付けられ、表示媒体201において選択可能に表示されていてもよい。第8ノードは、例えば、図49におけるノード4802であってもよい。
【0313】
図47に示すように、表示媒体201において、コンテンツ4701aに含まれる情報要素4703が選択されたことが検知されたとき、図49に示すように、ノード611および第8ノード4802を含むノード611とノード4802との最短経路における複数のノードのうち、図47において第1領域601に表示されていなかったノード4801およびノード4802が第1領域601に表示されてもよい。また、例えば、ノード4801の子ノード4803も第1領域601に表示されてもよい。
【0314】
係る場合、図47において第1領域601に表示されていなかったノードが複数存在する場合には、上層から順に表示されてもよい。具体的には、例えば、ノード4801が表示開始された後に、ノード4802が表示開始されてもよい。係る場合、記憶装置300に記憶されているツリー構造の情報に基づいて、上層から順に第1領域に展開表示されてもよい。これにより、ユーザーに対してコンテンツの階層が深くなる様子を提示することで、例えば、下層に行くほど知識の難易度が下がるようにツリー構造が構成されている場合、知識の難易度を直感的にユーザーに伝えることができる。
【0315】
なお、図47に示すツリー構造図603から図49に示すツリー構造図603に遷移する過程において、選択状態で表示されるノードは、ノード611から、ノード612およびノード4801を介して、ノード4802へ順次変更されてもよい。これにより、ユーザーに対してコンテンツの階層が深くなる様子を提示することができる。
【0316】
そして、第8ノード4802が第1領域601に表示された後に、第2領域602における表示が第1コンテンツ4701aから第8ノード4802に対応する第8コンテンツ4701yへ変更されてもよい。これにより、ノードの選択状態の遷移に併せてコンテンツを切り替えることをせずに、コンテンツの切り替えを最小限に抑えたユーザーインターフェースを提供できる。
【0317】
なお、図49に示すように、ノード611および第8ノード4802を含むノード611とノード4802との最短経路における複数のノードに、最短経路上にはない子ノードが存在する場合には、当該子ノードも表示されてもよい。例えば、図49に示すように、ノード4801が、ノード4802およびノード4803を子ノードとして有する場合、第2領域602において、コンテンツ4701aに含まれる情報要素4703が選択されたことが検知されたとき、ノード4803も表示されてもよい。
【0318】
なお、図47において、情報要素4702および情報要素4703を囲う破線は説明の便宜のためであり、表示媒体201において表示されるものではない。
【0319】
なお、図47においては、所定ノードと対応付けられた情報要素は2つであるとして説明したが、その限りではない。また、図47においては、コンテンツ4701aに情報要素4702が1つ含まれるものとして説明したが、その限りではない。コンテンツ4701aに複数の情報要素4702が含まれ、何れの情報要素4702を選択した場合であっても、第2領域602にコンテンツ4701bが表示されてもよい。
【0320】
このように、本変形例によれば、任意のノードに対応するコンテンツをユーザーが閲覧している際に、ユーザーが、理解が難しいと判断した情報要素をクリックまたはタッチパネル上でタップすることで、当該情報要素に対応するノードが第1領域601において選択状態で表示され、且つ、当該情報要素を理解することに役立つコンテンツが第2領域602に表示される。これにより、所定の情報要素を理解する場合に、ツリー構造図においてノードを選択することなく、当該所定の情報要素のリンクを用いることで、直接的に所望のコンテンツを閲覧できるユーザーインターフェースが提供される。
【0321】
なお、配下ノードと対応付けられた所定の情報要素が選択されたことが検知された場合において、ユーザーがコンテンツの内容を読み進めたことにより、表示媒体201にツリー構造図603が表示されていないとき、少なくともツリー構造図603の一部が表示媒体201に表示されるように、表示媒体201上のページが自動的にスクロールされてもよい。
【0322】
具体的には、配下ノードと対応付けられた所定の情報要素が選択されたことが検知された場合において、表示媒体201にツリー構造図603が表示されていないとき、少なくとも選択状態にあるノードが表示媒体201に表示されるように、表示媒体201のページが自動的にスクロールされてもよい。係る場合において、さらに、選択状態にあるノードが表示媒体201に表示された後、当該選択状態にあるノードの配下ノードのうち、少なくとも、当該選択状態にあるノードの子ノードと、当該所定の情報要素に対応するノードとの最短経路上の複数のノードが、上層から順次、展開されてもよい。
【0323】
なお、配下ノードに対応付けられた所定の情報要素が、配下ノードに対応するコンテンツにおけるキーワードである場合において、配下ノードに対応付けられた所定の情報要素が選択されたことが検知され、当該所定の情報要素に対応するコンテンツが第2領域602に表示されたとき、当該コンテンツにおいて当該キーワードが説明されている位置が表示媒体201に表示されるように、表示媒体201のページが自動的にスクロールされてもよい。
【0324】
これにより、ユーザーに対してコンテンツの階層が深くなる様子を提示することで、例えば、下層に行くほど知識の難易度が下がるようにツリー構造が構成されている場合、知識の難易度を直感的にユーザーに伝えることができる。
【0325】
以上、本発明の各変形例について説明した。各変形例の内容は適切な形式で相互に適用されても構わない。
【0326】
なお、上記の説明においては、ツリー構造図603に含まれる各ノードは互いに異なるものとして説明したが、この限りではない。すなわち、ツリー構造図603に含まれる複数のノードのうち、対応するコンテンツが重複するノードが存在しても構わない。ただし、ルートノードに対応するコンテンツと同一のコンテンツに対応するノードは、ツリー構造図603に含まれないものとする。
【0327】
なお、上記の説明においては、情報提供サーバ10と表示装置200との間の情報の送受信および情報の処理の手順について、図4を参照して説明したが、図4は一例であって、他の手順によって処理されても構わない。具体的には、例えば、図45および図46に示すシーケンス図の他の例によって処理されても構わない。
【0328】
図45は、例えば、まず、表示装置200から情報提供サーバ10へ要求がされ(ステップS401)、次に、情報提供サーバ10から表示装置200へツリー構造の情報およびツリー構造の情報に含まれる複数の要素に対応する全てのコンテンツが送信される(ステップS4501)。表示装置200においては、表示媒体201にツリー構造図603を表示させ(ステップS4502)、適宜、ユーザーによって選択されたノードに対応するコンテンツを第2領域602に表示させてもよい(ステップS4503、ステップS4504)。
【0329】
図46は、例えば、まず、表示装置200から情報提供サーバ10へ要求がされ(ステップS401)、情報提供サーバ10から表示装置200へツリー構造の情報が送信される(ステップS4601)。表示装置200においてツリー構造図603が表示された後(ステップS4602)、表示装置200は、情報提供サーバ10に対して、表示領域1において選択されたノードに対応するコンテンツの送信要求を、コンテンツ毎に適宜、行ってもよい(ステップS4603、ステップS4606)。それに応じて、情報提供サーバ10は、送信要求を受けたコンテンツ毎に適宜、当該コンテンツを表示装置200に送信し(ステップS4604、ステップS4607)、表示媒体201において表示させてもよい(ステップS4605、ステップS4608)。
【0330】
なお、図46に示すステップS4601において、ツリー構造の情報と併せて、ルートノードに対応する第1コンテンツが送信されてもよい。係る場合、本サービスの提供開始時において、表示媒体201において、ルートノードが選択された状態であって、且つ、第2領域602にルートノードに対応する第1コンテンツが表示されている画面がユーザーに提供される。もしくは、図46に示すステップS4601において、ツリー構造の情報のみを送信し、ツリー構造図を表示した後に、ルートノードを自動で選択させることによって、同様なことを実現させてもよい。
【0331】
(コンピュータのハードウェア構成の一例)
実施の形態および各変形例における各部の機能は、プログラムにより実現されてもよい。
【0332】
すなわち、本発明の一態様に係る情報提供プログラムは、表示媒体を有する表示装置と通信する通信処理と、記憶装置が記憶するツリー構造の情報及び前記ツリー構造に対応した複数のコンテンツを用いて、前記表示媒体において、複数のノードを含むツリー構造図を第1領域に表示させ、前記複数のノードのうち前記第1領域において選択されたノードに対応する前記コンテンツを第2領域に表示させ、第1ノードに対応する第1コンテンツが前記第2領域に表示されている場合に、前記第1ノードの子ノードである第2ノードが選択されたことが検知されたとき、前記第1コンテンツに関連する第2コンテンツを前記第2領域に表示させる制御処理と、をコンピュータに実行させるようにしてもよい。
【0333】
係る場合におけるコンピュータのハードウェア構成の一例を図50に示す。
【0334】
図50に示すように、コンピュータ9000は、例えば、CPU(Central Processing Unit)9001、RAM(Random Access Memory)9002、ROM(Read Only Memory)9003、記憶装置9004、入出力インターフェース(I/F)9005、読取インターフェース(I/F)9006、通信インターフェース(I/F)9007を有する。上述した各部はバス9008を介して、直接的に、または、間接的に接続される。
【0335】
記憶装置9004は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等である。コンピュータ9000は、入出力インターフェース9005を介して、入出力(I/O)装置9009と接続される。入出力装置9009は、磁気ディスク装置等の入力機能および出力機能を有する装置の他、入力機能が主機能である入力装置、出力機能が主機能である出力装置を含む。入力装置は、例えば、入力キー、マウス、タッチパネル、スキャナである。出力装置は、例えば、ディスプレイ、スピーカ、プリンタである。
【0336】
読取インターフェース9006は、記録媒体9010に記録されたプログラムまたはデータを読み取る。記録媒体9010は、例えば、半導体メモリ、光学記録媒体、磁気記録媒体、光磁気記録媒体等である。
【0337】
通信インターフェース9007は、ネットワーク9011を介して、他の機器からデータを受信し、他の機器へデータを送信する。ネットワーク9011は、有線ネットワークであってもよく、無線ネットワークであってもよい。他の機器は、クライアント装置であってもよく、サーバ装置であってもよい。
【0338】
例えば、ROM9003に記憶されたプログラム、記憶装置9004に記憶されたプログラム、記録媒体9010に記録されたプログラム、または、通信インターフェースが他の機器から受信したプログラムは、RAM9002にロードされる。上記の実施形態および各変形例において、例えば、CPU9001がRAM9002にロードされたプログラムを実行することにより、上記の実施形態等における各部の機能が実現される。
【0339】
なお、コンピュータ9000における各部の機能は、クラウドコンピューティングによって実現されてもよい。
【0340】
なお、情報提供システム1におけるコンピュータに実行させる情報提供プログラムまたは説明された機能は、非一時的な有形のコンピュータ可読記録媒体(A non-transitory, tangible computer-readable storage medium)に記録されてもよい。非一時的な有形のコンピュータ可読記録媒体は、コンピュータ、CPU、MPU(Micro Processing Unit)等によってアクセスされることが可能な任意の記録媒体である。任意の記録媒体は、例えば、ROM、RAM、フラッシュメモリ、磁気記憶装置、光ディスク等であって、例示したものに限定されない。
【0341】
なお、以上の説明において、A、BおよびCのうち少なくとも1つ(at least one of)が含まれるとは、A、B、Cのうち1つまたは2つ以上(one or two or more of)の組み合わせでもよいという意味であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0342】
本発明に係る情報提供方法、情報提供装置、情報提供プログラム、及び記録媒体は、ユーザーが情報を閲覧または学習する場合の情報提供の処理に関する技術全般に有効である。
【符号の説明】
【0343】
1 情報提供システム
10 情報提供サーバ
100 情報提供装置
101 通信部
102 制御部
200 表示装置
201 表示媒体
202 入力部
203 通信部
204 メモリ
205 制御部
300 記憶装置
501 ツリー構造の情報を示すテーブル
601 第1領域
602 第2領域
603 ツリー構造図
604 コンテンツ
611~628 ノード
801 ノード
901 ボタン
1001 ボタン
1301 ボタン
1501 ボタン
2001、2002 ノード
2201~2203 ノード
2701 ボタン
3201 ボタン
3601~3603 ノード
4001 カーソル
4201 第3領域
4202 意見送信画面
4301、4302 ノード
4401、4402 表示媒体における領域
9000 コンピュータ
9001 CPU
9002 RAM
9003 ROM
9004 記憶装置
9005 入出力インターフェース
9006 読取インターフェース
9007 通信インターフェース
9008 バス
9009 入出力装置
9010 記録媒体
9011 ネットワーク
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