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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-13
(45)【発行日】2022-07-22
(54)【発明の名称】ヘルスケアシステム
(51)【国際特許分類】
   G16H 50/30 20180101AFI20220714BHJP
   G06Q 50/00 20120101ALI20220714BHJP
【FI】
G16H50/30
G06Q50/00 300
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2021206850
(22)【出願日】2021-12-21
【審査請求日】2022-01-12
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 (1)令和2年12月22日、令和3年1月4日、令和3年1月6日、令和3年1月13日、令和3年2月5日、令和3年2月10日、令和3年4月20日、令和3年5月24日、令和3年6月7日、令和3年6月17日、令和3年7月8日、令和3年9月2日、令和3年9月16日、令和3年9月17日、令和3年9月27日、令和3年9月29日、令和3年10月22日、令和3年11月24日、令和3年12月1日、令和3年12月2日、令和3年12月10日にて株式会社ジィ・シィ企画社屋において発表
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】500371765
【氏名又は名称】株式会社ジィ・シィ企画
(74)【代理人】
【識別番号】110000073
【氏名又は名称】特許業務法人プロテック
(74)【代理人】
【識別番号】100167070
【弁理士】
【氏名又は名称】狹武 哲詩
(74)【代理人】
【識別番号】100108051
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 生央
(72)【発明者】
【氏名】村本 充
(72)【発明者】
【氏名】大橋 明努
【審査官】今井 悠太
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2021/0358613(US,A1)
【文献】特開2014-199614(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 50/30
G06Q 50/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末と、専門家端末と、3Dボディスキャナと、管理サーバと、情報加工サーバと、情報開示サーバと、コミュニティ形成サーバとをインターネットで接続してなるヘルスケアシステムであって、
前記管理サーバは、
前記ユーザ端末を用いてアクセスするユーザを登録するユーザ情報登録部と、
前記ユーザ情報登録部が登録した情報を格納して利用可能とするユーザ情報データベース装置と、
前記3Dボディスキャナを用いて前記ユーザが自己の体型をスキャンした結果を登録するユーザ体型情報登録部と、
前記ユーザ体型情報登録部が登録した情報を格納して利用可能とするユーザ体型情報データベース装置と、
前記ユーザ端末を用いてアクセスするユーザの日々の睡眠時間、睡眠の深さ、食事の時間、食事の内容、運動の内容を含む生活情報に関するライフログを登録するライフログ情報登録部と、
前記ライフログ情報登録部が登録したライフログ情報を格納して利用可能とするライフログ情報データベース装置と、
前記ユーザ端末を用いてアクセスするユーザが自己を現すものとして選んだ分身キャラクターの情報を登録する分身キャラクター情報登録部と、
前記分身キャラクター情報登録部が登録した情報を格納して利用可能とする分身キャラクター情報データベース装置と、
前記専門家端末を用いてアクセスする専門家を登録する専門家情報登録部と、
前記専門家情報登録部が登録した情報を格納して利用可能とする専門家情報データベース装置
とを有し、
前記情報加工サーバは、
前記ユーザ情報データベース装置と前記分身キャラクター情報データベース装置と前記専門家情報データベース装置とから必要な情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部が取得した情報のうち秘匿すべき情報を捨象する情報捨象部と、
前記情報取得部が取得し、前記情報捨象部が捨象した後の情報を開示可能な情報に整える情報加工部
とを有し、
前記情報開示サーバは、
アクセスするユーザの本人確認をする本人確認部と、
ユーザの会員の種別に応じて開示可能な情報を開示する情報開示部
とを有し、
前記コミュニティ形成サーバは、
前記ユーザ端末を用いてアクセスするユーザ同士又は前記ユーザと前記専門家との間のコミュニティを前記分身キャラクター同士でのチャット又は音声を用いた会話により実現するためのトークルームを運営するトークルーム運営部と、
前記トークルーム運営部が運営するトークルームでの交流を申し出る手続を受け付ける処理をする交流申し出部と、
前記交流申し出部が受け付けた交流申し出を受諾する処理をする交流受諾部
とを有し、
前記情報加工部は、前記ユーザ体型情報データベース装置からユーザの体型情報を得て、それに基づいて前記分身キャラクターの体型に反映させるとともに、前記ライフログ情報データベース装置から得たユーザのライフログ情報に基づいて分身キャラクターの表示を変更させ、
前記情報開示部は、前記情報加工部が加工した前記分身キャラクターの体型を開示可能であるとともにユーザのライフログ情報に基づいてユーザにアドバイスすべき情報を選択して分身キャラクターにチャット又は音声によりアドバイスさせる
ことを特徴とするヘルスケアシステム。
【請求項2】
ユーザ端末と、専門家端末と、3Dボディスキャナと、管理サーバと、情報加工サーバと、情報開示サーバと、コミュニティ形成サーバとをインターネットで接続してなるヘルスケアシステムであって、
前記管理サーバは、
前記ユーザ端末を用いてアクセスするユーザを登録するユーザ情報登録部と、
前記ユーザ情報登録部が登録した情報を格納して利用可能とするユーザ情報データベース装置と、
前記3Dボディスキャナを用いて前記ユーザが自己の体型をスキャンした結果を登録するユーザ体型情報登録部と、
前記ユーザ体型情報登録部が登録した情報を格納して利用可能とするユーザ体型情報データベース装置と、
前記ユーザ端末を用いてアクセスするユーザの日々の睡眠時間、睡眠の深さ、食事の時間、食事の内容、運動の内容を含む生活情報に関するライフログを登録するライフログ情報登録部と、
前記ライフログ情報登録部が登録したライフログ情報を格納して利用可能とするライフログ情報データベース装置と、
前記ユーザ端末を用いてアクセスするユーザが自己を現すものとして選んだ分身キャラクターの情報を登録する分身キャラクター情報登録部と、
前記分身キャラクター情報登録部が登録した情報を格納して利用可能とする分身キャラクター情報データベース装置と、
前記専門家端末を用いてアクセスする専門家を登録する専門家情報登録部と、
前記専門家情報登録部が登録した情報を格納して利用可能とする専門家情報データベース装置
とを有し、
前記情報加工サーバは、
前記ユーザ情報データベース装置と前記分身キャラクター情報データベース装置と前記専門家情報データベース装置とから必要な情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部が取得した情報のうち秘匿すべき情報を捨象する情報捨象部と、
前記情報取得部が取得し、前記情報捨象部が捨象した後の情報を開示可能な情報に整える情報加工部
とを有し、
前記情報開示サーバは、
アクセスするユーザの本人確認をする本人確認部と、
ユーザの会員の種別に応じて開示可能な情報を開示する情報開示部
とを有し、
前記コミュニティ形成サーバは、
前記ユーザ端末を用いてアクセスするユーザ同士又は前記ユーザと前記専門家との間のコミュニティを前記分身キャラクター同士でのチャット又は音声を用いた会話により実現するためのトークルームを運営するトークルーム運営部と、
前記トークルーム運営部が運営するトークルームでの交流を申し出る手続を受け付ける処理をする交流申し出部と、
前記交流申し出部が受け付けた交流申し出を受諾する処理をする交流受諾部
とを有し、
前記情報加工部は、前記ユーザ体型情報データベース装置からユーザの体型情報を得て、それに基づいて前記分身キャラクターの表情に反映させるとともに、前記ライフログ情報データベース装置から得たユーザのライフログ情報に基づいて分身キャラクターの表示を変更させ、
前記情報開示部は、前記情報加工部が加工した前記分身キャラクターの表情を開示可能であるとともにユーザのライフログ情報に基づいてユーザにアドバイスすべき情報を選択して分身キャラクターにチャット又は音声によりアドバイスさせる
ことを特徴とするヘルスケアシステム。
【請求項3】
ユーザ端末と、専門家端末と、3Dボディスキャナと、管理サーバと、情報加工サーバと、情報開示サーバと、コミュニティ形成サーバとをインターネットで接続してなるヘルスケアシステムであって、
前記管理サーバは、
前記ユーザ端末を用いてアクセスするユーザを登録するユーザ情報登録部と、
前記ユーザ情報登録部が登録した情報を格納して利用可能とするユーザ情報データベース装置と、
前記3Dボディスキャナを用いて前記ユーザが自己の体型をスキャンした結果を登録するユーザ体型情報登録部と、
前記ユーザ体型情報登録部が登録した情報を格納して利用可能とするユーザ体型情報データベース装置と、
前記ユーザ端末を用いてアクセスするユーザの日々の睡眠時間、睡眠の深さ、食事の時間、食事の内容、運動の内容を含む生活情報に関するライフログを登録するライフログ情報登録部と、
前記ライフログ情報登録部が登録したライフログ情報を格納して利用可能とするライフログ情報データベース装置と、
前記ユーザ端末を用いてアクセスするユーザが自己を現すものとして選んだ分身キャラクターの情報を登録する分身キャラクター情報登録部と、
前記分身キャラクター情報登録部が登録した情報を格納して利用可能とする分身キャラクター情報データベース装置と、
前記専門家端末を用いてアクセスする専門家を登録する専門家情報登録部と、
前記専門家情報登録部が登録した情報を格納して利用可能とする専門家情報データベース装置
とを有し、
前記情報加工サーバは、
前記ユーザ情報データベース装置と前記分身キャラクター情報データベース装置と前記専門家情報データベース装置とから必要な情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部が取得した情報のうち秘匿すべき情報を捨象する情報捨象部と、
前記情報取得部が取得し、前記情報捨象部が捨象した後の情報を開示可能な情報に整える情報加工部
とを有し、
前記情報開示サーバは、
アクセスするユーザの本人確認をする本人確認部と、
ユーザの会員の種別に応じて開示可能な情報を開示する情報開示部
とを有し、
前記コミュニティ形成サーバは、
前記ユーザ端末を用いてアクセスするユーザ同士又は前記ユーザと前記専門家との間のコミュニティを前記分身キャラクター同士でのチャット又は音声を用いた会話により実現するためのトークルームを運営するトークルーム運営部と、
前記トークルーム運営部が運営するトークルームでの交流を申し出る手続を受け付ける処理をする交流申し出部と、
前記交流申し出部が受け付けた交流申し出を受諾する処理をする交流受諾部
とを有し、
前記情報加工部は、前記ユーザ体型情報データベース装置からユーザの体型情報を得て、それに基づいて前記分身キャラクターの動作に反映させるとともに、前記ライフログ情報データベース装置から得たユーザのライフログ情報に基づいて分身キャラクターの表示を変更させ、
前記情報開示部は、前記情報加工部が加工した前記分身キャラクターの動作を開示可能であるとともにユーザのライフログ情報に基づいてユーザにアドバイスすべき情報を選択して分身キャラクターにチャット又は音声によりアドバイスさせる
ことを特徴とするヘルスケアシステム。
【請求項4】
ユーザ端末と、専門家端末と、3Dボディスキャナと、管理サーバと、情報加工サーバと、情報開示サーバと、コミュニティ形成サーバとをインターネットで接続してなるヘルスケアシステムであって、
前記管理サーバは、
前記ユーザ端末を用いてアクセスするユーザを登録するユーザ情報登録部と、
前記ユーザ情報登録部が登録した情報を格納して利用可能とするユーザ情報データベース装置と、
前記3Dボディスキャナを用いて前記ユーザが自己の体型をスキャンした結果を登録するユーザ体型情報登録部と、
前記ユーザ体型情報登録部が登録した情報を格納して利用可能とするユーザ体型情報データベース装置と、
前記ユーザ端末を用いてアクセスするユーザの日々の睡眠時間、睡眠の深さ、食事の時間、食事の内容、運動の内容を含む生活情報に関するライフログを登録するライフログ情報登録部と、
前記ライフログ情報登録部が登録したライフログ情報を格納して利用可能とするライフログ情報データベース装置と、
前記ユーザ端末を用いてアクセスするユーザが自己を現すものとして選んだ分身キャラクターの情報を登録する分身キャラクター情報登録部と、
前記分身キャラクター情報登録部が登録した情報を格納して利用可能とする分身キャラクター情報データベース装置と、
前記専門家端末を用いてアクセスする専門家を登録する専門家情報登録部と、
前記専門家情報登録部が登録した情報を格納して利用可能とする専門家情報データベース装置
とを有し、
前記情報加工サーバは、
前記ユーザ情報データベース装置と前記分身キャラクター情報データベース装置と前記専門家情報データベース装置とから必要な情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部が取得した情報のうち秘匿すべき情報を捨象する情報捨象部と、
前記情報取得部が取得し、前記情報捨象部が捨象した後の情報を開示可能な情報に整える情報加工部
とを有し、
前記情報開示サーバは、
アクセスするユーザの本人確認をする本人確認部と、
ユーザの会員の種別に応じて開示可能な情報を開示する情報開示部
とを有し、
前記コミュニティ形成サーバは、
前記ユーザ端末を用いてアクセスするユーザ同士又は前記ユーザと前記専門家との間のコミュニティを前記分身キャラクター同士でのチャット又は音声を用いた会話により実現するためのトークルームを運営するトークルーム運営部と、
前記トークルーム運営部が運営するトークルームでの交流を申し出る手続を受け付ける処理をする交流申し出部と、
前記交流申し出部が受け付けた交流申し出を受諾する処理をする交流受諾部
とを有し、
前記情報加工部は、前記ユーザ体型情報データベース装置からユーザの体型情報を得るとともに、前記ライフログ情報データベース装置からユーザのライフログ情報を得て、それらに基づいて前記分身キャラクターの体型に反映させ、
前記情報開示部は、前記情報加工部が加工した前記分身キャラクターの体型を開示可能である
ことを特徴とするヘルスケアシステム。
【請求項5】
ユーザ端末と、専門家端末と、3Dボディスキャナと、管理サーバと、情報加工サーバと、情報開示サーバと、コミュニティ形成サーバとをインターネットで接続してなるヘルスケアシステムであって、
前記管理サーバは、
前記ユーザ端末を用いてアクセスするユーザを登録するユーザ情報登録部と、
前記ユーザ情報登録部が登録した情報を格納して利用可能とするユーザ情報データベース装置と、
前記3Dボディスキャナを用いて前記ユーザが自己の体型をスキャンした結果を登録するユーザ体型情報登録部と、
前記ユーザ体型情報登録部が登録した情報を格納して利用可能とするユーザ体型情報データベース装置と、
前記ユーザ端末を用いてアクセスするユーザの日々の睡眠時間、睡眠の深さ、食事の時間、食事の内容、運動の内容を含む生活情報に関するライフログを登録するライフログ情報登録部と、
前記ライフログ情報登録部が登録したライフログ情報を格納して利用可能とするライフログ情報データベース装置と、
前記ユーザ端末を用いてアクセスするユーザが自己を現すものとして選んだ分身キャラクターの情報を登録する分身キャラクター情報登録部と、
前記分身キャラクター情報登録部が登録した情報を格納して利用可能とする分身キャラクター情報データベース装置と、
前記専門家端末を用いてアクセスする専門家を登録する専門家情報登録部と、
前記専門家情報登録部が登録した情報を格納して利用可能とする専門家情報データベース装置
とを有し、
前記情報加工サーバは、
前記ユーザ情報データベース装置と前記分身キャラクター情報データベース装置と前記専門家情報データベース装置とから必要な情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部が取得した情報のうち秘匿すべき情報を捨象する情報捨象部と、
前記情報取得部が取得し、前記情報捨象部が捨象した後の情報を開示可能な情報に整える情報加工部
とを有し、
前記情報開示サーバは、
アクセスするユーザの本人確認をする本人確認部と、
ユーザの会員の種別に応じて開示可能な情報を開示する情報開示部
とを有し、
前記コミュニティ形成サーバは、
前記ユーザ端末を用いてアクセスするユーザ同士又は前記ユーザと前記専門家との間のコミュニティを前記分身キャラクター同士でのチャット又は音声を用いた会話により実現するためのトークルームを運営するトークルーム運営部と、
前記トークルーム運営部が運営するトークルームでの交流を申し出る手続を受け付ける処理をする交流申し出部と、
前記交流申し出部が受け付けた交流申し出を受諾する処理をする交流受諾部
とを有し、
前記情報加工部は、前記ユーザ体型情報データベース装置からユーザの体型情報を得るとともに、前記ライフログ情報データベース装置からユーザのライフログ情報を得て、それらに基づいて前記分身キャラクターの表情に反映させ、
前記情報開示部は、前記情報加工部が加工した前記分身キャラクターの表情を開示可能である
ことを特徴とするヘルスケアシステム。
【請求項6】
ユーザ端末と、専門家端末と、3Dボディスキャナと、管理サーバと、情報加工サーバと、情報開示サーバと、コミュニティ形成サーバとをインターネットで接続してなるヘルスケアシステムであって、
前記管理サーバは、
前記ユーザ端末を用いてアクセスするユーザを登録するユーザ情報登録部と、
前記ユーザ情報登録部が登録した情報を格納して利用可能とするユーザ情報データベース装置と、
前記3Dボディスキャナを用いて前記ユーザが自己の体型をスキャンした結果を登録するユーザ体型情報登録部と、
前記ユーザ体型情報登録部が登録した情報を格納して利用可能とするユーザ体型情報データベース装置と、
前記ユーザ端末を用いてアクセスするユーザの日々の睡眠時間、睡眠の深さ、食事の時間、食事の内容、運動の内容を含む生活情報に関するライフログを登録するライフログ情報登録部と、
前記ライフログ情報登録部が登録したライフログ情報を格納して利用可能とするライフログ情報データベース装置と、
前記ユーザ端末を用いてアクセスするユーザが自己を現すものとして選んだ分身キャラクターの情報を登録する分身キャラクター情報登録部と、
前記分身キャラクター情報登録部が登録した情報を格納して利用可能とする分身キャラクター情報データベース装置と、
前記専門家端末を用いてアクセスする専門家を登録する専門家情報登録部と、
前記専門家情報登録部が登録した情報を格納して利用可能とする専門家情報データベース装置
とを有し、
前記情報加工サーバは、
前記ユーザ情報データベース装置と前記分身キャラクター情報データベース装置と前記専門家情報データベース装置とから必要な情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部が取得した情報のうち秘匿すべき情報を捨象する情報捨象部と、
前記情報取得部が取得し、前記情報捨象部が捨象した後の情報を開示可能な情報に整える情報加工部
とを有し、
前記情報開示サーバは、
アクセスするユーザの本人確認をする本人確認部と、
ユーザの会員の種別に応じて開示可能な情報を開示する情報開示部
とを有し、
前記コミュニティ形成サーバは、
前記ユーザ端末を用いてアクセスするユーザ同士又は前記ユーザと前記専門家との間のコミュニティを前記分身キャラクター同士でのチャット又は音声を用いた会話により実現するためのトークルームを運営するトークルーム運営部と、
前記トークルーム運営部が運営するトークルームでの交流を申し出る手続を受け付ける処理をする交流申し出部と、
前記交流申し出部が受け付けた交流申し出を受諾する処理をする交流受諾部
とを有し、
前記情報加工部は、前記ユーザ体型情報データベース装置からユーザの体型情報を得るとともに、前記ライフログ情報データベース装置からユーザのライフログ情報を得て、それらに基づいて前記分身キャラクターの動作に反映させ、
前記情報開示部は、前記情報加工部が加工した前記分身キャラクターの動作を開示可能である
ことを特徴とするヘルスケアシステム。
【請求項7】
請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載されたヘルスケアシステムであって、
前記分身キャラクター情報登録部は、外部のコンピュータで作成した分身キャラクターを実装することを可能とすることを特徴とするヘルスケアシステム。
【請求項8】
請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載されたヘルスケアシステムであって、
前記コミュニティ形成サーバのトークルームでは、分身キャラクター同士でのチャットや会話が可能であり、専門家からの健康管理上のアドバイスを分身キャラクター同士のチャットや会話として実行可能であることを特徴とするヘルスケアシステム。
【請求項9】
請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載されたヘルスケアシステムであって、
前記3Dボディスキャナをユーザが用いて自己の体型をスキャンする際に、スキャン操作と連携してユーザが分身キャラクターの生成作業を実行可能としたことを特徴とするヘルスケアシステム。
【請求項10】
請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載されたヘルスケアシステムであって、
前記情報開示部は、前記分身キャラクターの表示に重ね合わせて、当該ユーザの体型サイズを表示可能であることを特徴とするヘルスケアシステム。
【請求項11】
請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載されたヘルスケアシステムであって、
前記情報開示部は、ユーザに対する健康管理上のアドバイスを当該ユーザの分身キャラクターからのメッセージとして、チャット又は会話にて渡すことが可能であることを特徴とするヘルスケアシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、会社又は団体が従業員に対して提供するヘルスケアシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
ヘルスケアシステムには、さまざまなものがある。
【0003】
特許文献1には、建物内に敷設されたデータ伝送媒体と、前記建物内に設置され、個人の日常的生理活動に使用される少なくとも1つの第1の住設機器と、前記第1の住設機器に作動的に関連づけて配置され、個人による前記第1の住設機器の使用に関連して当該個人の少なくとも1つの身体的特徴を検出して、当該個人を認識するための第1のデータを発生する第1の測定装置と、前記第1の住設機器に作動的に関連づけて配置され、個人による前記第1の住設機器の使用に関連して当該個人の少なくとも1つの生理学的特徴を検出して、当該個人の健康状態を表す第2のデータを発生する第2の測定装置と、前記第1および第2測定装置と伝送媒体とを相互に接続し、前記第1および第2データを第1および第2測定装置から伝送媒体へと伝送する第1のインターフェース・ユニットと、前記建物内設置され、個人の健康管理・健康維持活動に使用される少なくとも1つの第2の住設機器と、前記第2の住設機器に作動的に関連づけて配置され、個人による前記第2住設機器の使用に関連して当該個人の少なくとも1つの身体的特徴を検出して、当該個人を認識するための第3のデータを発生する第3の測定装置と、前記第2の住設機器を制御する制御装置と、前記第3測定装置および制御装置と伝送媒体とを相互に接続し、前記第3測定装置および制御装置と伝送媒体との間のデータの伝送を制御する第2のインターフェース・ユニットと、メモリを備えたコントローラと、前記コントローラと伝送媒体とを相互に接続し、前記コントローラと伝送媒体との間のデータの伝送を制御する第3のインターフェース・ユニット、とを備えてなり、前記第1および第2測定装置は、個人による前記第1住設機器の使用に関連して受動的に、個人を認識するための前記第1データと当該個人の健康状態を表す前記第2データとを夫々発生して、各データを伝送媒体に伝送せしめ、前記コントローラは、伝送媒体に伝送された前記第1データに基づいて特定の個人を認識し、伝送媒体に伝送された前記第2データを前記特定の個人に関連づけてメモリに格納し、前記第3測定装置は、個人による前記第2住設機器の使用に関連して受動的に、個人を認識するための前記第3データを発生すると共に、該第3データを伝送媒体に伝送せしめ、前記コントローラは、第3装置による伝送媒体への第3データの伝送に応答して、第3データに対応する特定の個人を認識すると共に、特定された個人の健康状態を表す第2のデータを伝送媒体に伝送せしめ、第2住設機器の前記制御装置は、コントローラにより伝送媒体に伝送された前記第2データに基づいて第2住設機器を制御することを特徴とする健康管理ネットワークシステムが開示されている。
【0004】
特許文献2には、一又は複数のライフケアセンターに夫々設置された一又は複数のライフケアセンター端末と、一又は複数の解析センターに夫々設置された一又は複数の解析センターサーバと、一又は複数の研究センターに夫々設置された一又は複数の研究センターサーバとからなり、前記ライフケアセンター端末と前記解析センターサーバとは接続可能であると共に前記解析センターサーバと前記研究センターサーバとは接続可能であることを特徴とする健康情報の解析・研究及び健康維持・長寿実現のための総合支援システムが開示されている。
また、前記ライフケアセンター端末は、健康情報の解析・研究及び健康維持・長寿実現のための総合支援システムの会員(以下、会員という。)の氏名・住所のデータ(以下、名前データという。)及び/若しくは、会員の性別・年齢・生誕地等の個人履歴と健康に関するアンケート調査結果のデータ(以下、アンケートデータという。)及び/若しくは、会員の骨密度・肺活量等の生理的データ(以下、生理的データという。)と、を有する会員データをデータベースへ保存蓄積する手段と、蓄積された会員データを前記解析センターサーバへ送信する手段と、を備えることを特徴とする。
前記解析センターサーバは、ライフケアセンター端末から送信された会員データを新規に受信した場合には、新規会員データとしてデータベースのデータファイル上に新規会員レコードを形成する手段と、これらの新規会員レコードの所定の対応する箇所に、前記会員データ中の個々のデータを保存蓄積する手段と、会員の血液・尿等の生体試料を分析して得られたデータ(以下、生化学的データという。)を前記会員レコードの対応する所定の箇所に保存蓄積する手段と、全会員の会員データ・生化学的データから構成される個人総合データファイルを形成する手段と、全会員のアンケートデータ・生理的データ・生化学的データを基に性別・年齢別・地域別の解析を行う手段と、を備えることを特徴とする。
【0005】
特許文献3には、使用者が携帯可能な携帯端末装置からなる携帯端末装置群と,該携帯端末装置群から送信されたデータの管理を行う患者データ管理 センターの情報処理装置と、前記患者データ管理センターのデータの利 用が可能であって、前記使用者に対する医療サービスを行う医療機関の 医療端末装置群とを、ネットワークを介して接続したシステムであって、前記携帯端末装置は、使用者の食物摂取内容を含む生活データの入力が可能な入力部と、データの表示を行う表示部と、前記生活データを含む基礎データを送信して医療データを受信する通信部とを有し、前記情報処理装置は、 前記基礎データに基づいて、 臨床データを作成 する臨床データ作成部と、前記臨床データを蓄積する臨床データベースとを有し、 基礎データを受信して臨床データを送信する通信部とを有し、前記医療端末装置は、前記臨床データを受信して該臨床データに基づいて作成した医療データを送信する通信部を有することを特徴とする生活習慣病患者一医療機関連携システムが開示されている。
前記携帯端末装置には、使用者の生体内物質に関する測定を行って生体データを得ることができる測定部を有し、前記基礎データは、前記生体データおよび前記生活データを含むことを特徴とする。
前記データ格納部は、前記携帯端末装置に対して取り外し可能に設けられたことを特徴とする。
前記生体データには、前記測定部による前記生体内物質に関する測定を行つた測定時点データを含有することを特徴とする。
前記携帯端末装置の前記測定部は、前記携帯端末装置本体に着脱可能かつ情報伝達可能に接続した生体内物質測定機であることを特徴とする。
前記携帯端末装置の前記表示部、入力部または通信部は、該携帯端末装置本体に着脱可能かつ情報伝達可能に接続した携帯電話機の表示部、入力部または通信部を用いたことを特徴とする。
前記食物摂取内容を入力する入力部は、使用者の食生活に合わせて、予め朝、昼、晩等の生活習慣に基づいたパターンおよび特殊条件による食物摂取パターンを設定し、各食物ごとに、一定単位量を多量、中量、少量等の段階に分けて選択可能としたことを特徴とする。
【0006】
特許文献4には、病院の外部に設けられるパーソナル健康管理システムにおいて、生体検査データ又は検体検査データを収集する収集手段と、前記収集手段により収集された検査データに基づいて、健康状態の異常を示す異常値を検出する異常値検出手段と、前記異常値検出手段による異常値の検出に応じて、該検出結果を前記病院に通知するための通信手段とを具備することを特徴とするパーソナル健康管理システムが開示されている。
病院にて収集された健康診断情報又は病歴情報を管理する手段をさらに具備することを特徴とする。
家庭に設けられ、家庭外の施設に対し、通常時に通信を行うための通常通信手段及び緊急時に通信を行うための緊急通信手段を含むパーソナル通信手段を具備するパーソナル健康管理システムにおいて、通常時に個人の健康を管理する通常時健康管理手段と、在宅医療を行う際に、該在宅医療に関する情報を管理する在宅医療時管理手段と、個人に関する情報を管理する個人情報管理手段と、生活に関する情報を管理する生活情報管理手段と、在宅勤務のための業務情報を管理する業務情報管理手段と、の少なくとも一つの手段をさらに具備することを特徴とするパーソナル健康管理システムが開示されている。
前記通常健康管理手段は、生体検査データ又は検体検査データを収集する収集手段と、該収集手段により収集された検査データを検査・解析し、健康状態の異常を示す異常値を検出する異常値検出手段と、該異常値検出手段による異常値の検出に応じて、検出結果を前記パーソナル通信手段を用いて病院に報告する結果報告手段とから成る在宅検査手段を含むことを特徴とする。
前記通常健康管理手段は、前記パーソナル通信手段を介して取得した健康診断に関する情報を管理する健康診断情報管理手段を含むことを特徴とする。
前記通常健康管理手段は、体力測定データを管理する体力測定データ管理手段を含むことを特徴とする。
前記通常健康管理手段は、食事メニュー、食事療法、食事サービス、食事情報に関する食事情報を管理する食事情報管理手段を含むことを特徴とする。
前記通常健康管理手段は、家庭に常備する常備薬剤あるいは病院にて処方された処方薬剤に関する情報を管理する薬剤情報管理手段を含むことを特徴とする。
前記通常健康管理手段は、前記パーソナル通信手段を用いて病院の医師と通信し、健康について相談するための健康相談支援手段を含むことを特徴とする。
前記通常健康管理手段は、前記パーソナル通信手段を用いて病院又はサービス業者に対し所定のサービスを要請するサービス要請手段を含むことを特徴とする。
【0007】
特許文献5には、電子メールの発信先アドレスと発信する文書を対にして一組以上記憶する記憶手段と、電子メールの発信を指示する1つ以上のスイッチと、通信手段と接続し指定されたアドレスへ信号を発信する手段と、上記各手段の動作を制御する制御手段を設け、制御手段において、押下されたスイッチの種類を検知し、記憶手段からスイッチの種類に対応する発信先アドレスと文書を選択し、該文書を該アドレスへ向けて発信する指示を発信手段に行うことを特徴とした健康管理装置が開示されている。
また、生体の各種測定値及び前記健康管理装置において文書編集手段と記憶手段内に生体の各種測定値を格納する領域を設け、制御手段は測定手段からの通知を受けて生体の各種測定値を上記領域へ書き込み、スイッチの種類に対応した文書を選択した後、文書編集手段において上記領域内の各種測定値を読み出して該文書内に埋め込むことを特徴とした健康管理装置が開示されている。
【0008】
特許文献6には、家屋のトイレット空間内に複数の健康情報測定装置を配置し、夫々の測定装置の出力部を光による無線通信を行うことの可能な無線光通信手段に夫々接続して、測定装置で検出された個人の健康情報を光信号により前記トイレット空間内に送信可能にし、前記トイレット空間と同一の室内空間内に光による無線通信と電波による無線通信とを行うことの可能な単一の無線通信中継手段を配置して、前記光通信手段から送信された光信号による健康情報を受信すると共に、該健康情報を電波信号により家屋内に送信可能にし、前記トイレット空間から離隔された他の室内空間内に電波による無線通信を行うことの可能な単一の無線電波通信手段を配置して、前記単一の無線通信中継手段から送信された電波信号による健康情報を受信可能にし、前記無線電波通信手段を前記他の室内空間内に配置した情報処理装置に接続し、前記単一の無線通信中継手段は、前記複数の健康情報測定装置からの光信号を受光する光受光部と、前記電波信号を発信する電波発信部と、前記光受光部および電波発信部を制御する制御部を備えた中継器であることを特徴とする家庭用健康管理ネットワーク装置が開示されている。
前記他の室内空間内に配置した情報処理装置を公衆通信回線に接続されたモデムに接続し、公衆通信回線に接続された外部情報処理装置に健康情報を伝送可能にしたことを特徴とする。
前記無線電波通信手段は外部情報処理装置からの情報を電波信号により前記単一の無線通信中継手段に送信可能であり、前記無線通信中継手段は更に前記光信号を投光する光投光部と、前記電波信号を受信する電波受信部とを備え、前記制御部は前記光投光部および前記電波受信部を制御し、前記無線通信中継手段は外部情報処理装置からの電波信号による情報を受信して該情報を光信号により前記光通信手段へと送信可能であり、前記光通信手段は外部情報処理装置からの光信号による情報を前記複数の健康情報測定装置に伝送可能であることを特徴とする。
外部情報処理装置からの情報は健康情報測定の勧告であることを特徴とする。
外部情報処理装置からの情報は健康に関する所見であることを特徴とする。
【0009】
特許文献7には、 血圧計、体温計、体重計等の健康に関するデータを計測する少なくとも1種類の健康測定機器と、健康測定機器において測定した計測データを入力する入力手段と、入力した計測データを管理する管理手段と、健康測定機器の使用状況を画像データとして取り込むための撮像手段と、ネットワークを介して外部端末とデータ通信を行うための通信手段と、一連の操作をするための操作手段とを有する端末装置と、からなる在宅健康管理システムにおいて、健康に関するデータを計測する際に使用者が身体等に装着する個々に特徴的な形状を有するか又は個々に特徴的なマークを付された少なくとも1つの測定プローブを健康測定機器に付加し、カメラ等を有する撮像手段により得られた画像から健康測定機器の測定プローブ部分に設けられた形状またはマークを抽出する形状認識手段と、測定プローブの形状またはマークに基づき、各測定プローブの相対的な位置関係もしくは利用者の特徴点と測定プローブとの相対的な位置関係を評価する相対位置判定手段と、標準取付位置情報に基づき、別の測定プローブまたは利用者の特徴点に対する測定プローブの取り付け位置が不正確であると判断される場合には、使用者にその旨を通知する通知手段とを端末装置に付加するようにしたことを特徴とする在宅健康管理システムが開示されている。
撮像手段から入力した画像データより利用者の体勢の情報を抽出する体勢抽出手段と、利用者の測定状態を評価する測定状態評価手段とを端末装置に付加し、健康データの測定に適さないと判断される場合には通知手段によりその旨を通知するようにしたことを特徴とする。
撮像手段から入力した画像データより、健康測定機器の測定プローブの取り付け位置と利用者の身体の画像とを抽出し、測定プローブの取り付け位置を評価する取付位置評価手段を端末装置に付加し、標準取付位置情報に基づき測定プローブの身体への取り付け位置が不正確であると判断される場合には通知手段によりその旨を通知するようにしたことを特徴とする。
画像を表示する表示手段と、測定プローブの取り付け方法等に関するデータを表示手段に再生するとともに撮像手段から取り込んだ利用者の画像と再生している画像との相関を評価する相関評価調整手段とを端末装置に付加し、測定プローブの取り付け方法等に関するデータに基づいて測定プローブの取り付け位置及び利用者の特徴点による体勢が不正確であると判断される場合には再度取り付け方法等に関するデータを表示手段に表示するようにしたことを特徴とする。
撮像手段から入力した画像データより画像の変化を検出する画像変化検出手段と、画像変化検出手段により検出された画像を評価する画像変化評価手段とを端末装置に付加し、画像変化評価手段において画像が大きく変化したと評価される場合には、測定データが不正確であると判断し、通知手段によりその旨を通知するようにしたことを特徴とする。
【0010】
特許文献8には、測定者の生体データを測定する生体センサーに無線通信回路が設けられ、該無線通信回路によって送信された前記生体センサーによる生体データを受信及び保存する測定者の専用ターミナルがケーブルテレビ回線を介してセンター局側に設けられたセンター用ターミナルに接続され、該センター用ターミナルに接続されたセンター局のセンター装置から前記専用ターミナルにポーリングを行うことにより前記専用ターミナルに保存された測定者の生体データを前記センター装置に収集することによって測定者の健康管理を支援するようにしたことを特徴とする健康管理支援システムが開示されている。
前記生体センサーは、測定者の血圧及び脈拍を測定するための発光ダイオードと受光ダイオードと、心電図を測定するためのセンサー電極と、体温を測定するための温度センサーとを備えたことを特徴とする。
前記生体センサーは測定者の腕に装着するように小型化され、測定者の血圧、脈拍、心電図、体温に関する生体データを測定する発光ダイオードと受光ダイオードとセンサー電極と温度センサーとが測定者の腕に密着するように設けられたことにより、測定者の生体データを常時測定可能としたことを特徴とする。
前記生体センサーは測定者が携帯するように小型化され、測定者の血圧、脈拍、心電図、体温に関する生体データを測定する発光ダイオードと受光ダイオードとセンサー電極と温度センサーとが前記生体センサーに接続されたことにより、これらのセンサーを所定の身体部位に付着して測定者の生体データを測定可能としたことを特徴とする。
【0011】
特許文献9には、健康状態を測定する手段及び測定したデータを記憶する手段及び記憶されたデータをデータ転送装置に送信する手段を備えた複数の健康測定機器と、健康測定機器と接続され、健康測定機器が送信したデータを読み取る手段及び読み取ったデータを端末装置にワイヤレス送信する手段を備えたデータ転送装置と、データ転送装置がワイヤレス送信したデータを受信する手段及び受信したデータを管理する手段及び使用者が操作するための操作手段を備えた端末装置とからなることを特徴とする在宅健康管理システムが開示されている。
データ転送装置が使用者を特定する手段を備え、使用者を特定するための手段により特定された人のIDデータを端末装置へ送信できるようにしたことを特徴とする。
データ転送装置が端末装置をリモートコントロールするための手段を備え、端末装置をリモートコントロールするための制御コードを端末装置へ送信できるようにしたことを特徴とする。
【0012】
特許文献10には、健康状態を測定する測定手段と測定したデータを端末装置に送信する送信手段とを備えた健康測定機器と、健康測定機器が送信したデータを受信する受信手段と受信したデータを管理する管理手段とを備えた端末装置とからなる在宅健康管理システムにおいて、有線通信と無線通信との割り込み処理を行う通信制御部を端末装置に備え、通信制御部は、有線通信によりデータを受信中に、無線通信によるデータを受信した場合、有線通信によるデータの受信を中断し、無線通信によるデータを優先して受信した後、改めて有線通信によるデータを受信するようにしたことを特徴とする在宅健康管理システムが開示されている。
健康状態を測定する測定手段と測定したデータを端末装置に送信する送信手段とを備えた健康測定機器と、健康測定機器が送信したデータを受信する受信手段と受信したデータを管理する管理手段とを備えた端末装置とからなる在宅健康管理システムにおいて、有線通信と無線通信との割り込み処理を行う通信制御部を端末装置に備え、通信制御部は、無線通信によりデータを受信中に、有線通信によるデータを受信した場合、無線通信によるデータの受信を中断せず、無線通信によるデータを優先して受信した後、改めて有線通信によるデータを受信するようにしたことを特徴とする。
【0013】
特許文献11には、情報発信局と少なくとも一つの利用者端末とを具備するヘルスケアシステムであって、前記情報発信局は、健康に関する情報を当該システム内の全利用者端末に対して発信する情報発信手段を備え、前記利用者端末は、前記情報発信手段が発信した情報を選択的に受信し得る受信手段と、該受信手段が受信した情報を出力する出力手段と、該出力手段での出力結果に応答する情報を入力するための少なくとも一つ以上の入力手段と、該入力手段で入力された応答情報を前記情報発信局に送信する送信手段とを備え、さらに、前記情報発信局は、前記送信手段から送信された応答情報を個別に受信する応答受信手段と、該応答受信手段が受信した応答情報を基に所定の処理を行う処理実行手段とを備えることを特徴とするヘルスケアシステムが開示されている。
前記利用者端末は、前記出力手段および前記入力手段が人体に装着し得るように構成されたものであることを特徴とする。
【0014】
特許文献12には、健康状態を測定する測定手段と測定したデータを端末装置に送信する送信手段とを備えた健康測定機器と、健康測定機器が送信したデータを受信する受信手段と受信したデータを処理する処理手段とを備えた端末装置とからなる在宅健康管理システムにおいて、受信されるデータの通信方式を判別し、判別された通信方式に基づいてデータの処理方法を決定する通信方式判別部を端末装置に付加し、健康測定機器にあっては、健康測定機器と端末装置との通信経路が確立されてから通信方式毎に予め定められた遅延時間が経過した後にデータを送信するようにしておき、端末装置の通信方式を判別する通信方式判別部にあっては、健康測定機器と端末装置との通信経路が確立されてからデータの送信が開始されるまでの時間を計測することで健康測定機器が用いる通信方式を判別するようにしたことを特徴とする在宅健康管理システムが開示されている。
接続端子を端末装置に1つ設け、前記接続端子を介して送信装置から送信されるデータを通信方式判別部にて受信するようにしたことを特徴とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0015】
【文献】特許3144030号公報
【文献】特開2004-185192号公報
【文献】特WO2003-103485号公報
【文献】特開平09-028682号公報
【文献】特開平11-009561号公報
【文献】特許3612952号公報
【文献】特許3225907号公報
【文献】特開2000-005138号公報
【文献】特許3019084号公報
【文献】特許3013844号公報
【文献】特開2000-166882号公報
【文献】特許3053091号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
上記のとおりヘルスケアシステムはさまざまあるが、アバター(米国二十世紀フォックス社の登録商標)を含む分身キャラクターの体型、表情、動作にユーザの体型を反映させる考え方は従来なかった。本発明は、分身キャラクターを用いることにより、ユーザ自身の体型、体型の変化を自覚し、ユーザが自らの体型維持、健康管理に役立てるシステムを提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記解決課題に鑑みて鋭意研究の結果、本発明者は、以下の実施形態に示されるような解決方法を発明するに至った。
【0018】
本発明に係るヘルスケアシステムは、ユーザ端末と、専門家端末と、3Dボディスキャナと、管理サーバと、情報加工サーバと、情報開示サーバと、コミュニティ形成サーバとをインターネットで接続してなるヘルスケアシステムであって、前記管理サーバは、前記ユーザ端末を用いてアクセスするユーザを登録するユーザ情報登録部と、前記ユーザ情報登録部が登録した情報を格納して利用可能とするユーザ情報データベース装置と、前記3Dボディスキャナを用いて前記ユーザが自己の体型をスキャンした結果を登録するユーザ体型情報登録部と、前記ユーザ体型情報登録部が登録した情報を格納して利用可能とするユーザ体型情報データベース装置と、前記ユーザ端末を用いてアクセスするユーザの日々の睡眠時間、睡眠の深さ、食事の時間、食事の内容、運動の内容を含む生活情報に関するライフログを登録するライフログ情報登録部と、前記ライフログ情報登録部が登録したライフログ情報を格納して利用可能とするライフログ情報データベース装置と、前記ユーザ端末を用いてアクセスするユーザが自己を現すものとして選んだ分身キャラクターの情報を登録する分身キャラクター情報登録部と、前記分身キャラクター情報登録部が登録した情報を格納して利用可能とする分身キャラクター情報データベース装置と、前記専門家端末を用いてアクセスする専門家を登録する専門家情報登録部と、前記専門家情報登録部が登録した情報を格納して利用可能とする専門家情報データベース装置とを有し、前記情報加工サーバは、前記ユーザ情報データベース装置と前記分身キャラクター情報データベース装置と前記専門家情報データベース装置とから必要な情報を取得する情報取得部と、前記情報取得部が取得した情報のうち秘匿すべき情報を捨象する情報捨象部と、前記情報取得部が取得し、前記情報捨象部が捨象した後の情報を開示可能な情報に整える情報加工部とを有し、前記情報開示サーバは、アクセスするユーザの本人確認をする本人確認部と、ユーザの会員の種別に応じて開示可能な情報を開示する情報開示部とを有し、前記コミュニティ形成サーバは、前記ユーザ端末を用いてアクセスするユーザ同士又は前記ユーザと前記専門家との間のコミュニティを実現するためのトークルームを運営するトークルーム運営部と、前記トークルーム運営部が運営するトークルームでの交流を申し出る手続を受け付ける処理をする交流申し出部と、前記交流申し出部が受け付けた交流申し出を受諾する処理をする交流受諾部とを有し、前記情報加工部は、前記ユーザ体型情報データベース装置からユーザの体型情報を得て、それに基づいて前記分身キャラクターの体型に反映させ、前記情報開示部は、前記情報加工部が加工した前記分身キャラクターの体型を開示可能であることを特徴とする。
これにより、ユーザ自身の体型を、反映した分身キャラクターを表示させ、ユーザが自身の体型又はその変化を自覚することができる。
【0019】
ユーザ端末と、専門家端末と、3Dボディスキャナと、管理サーバと、情報加工サーバと、情報開示サーバと、コミュニティ形成サーバとをインターネットで接続してなるヘルスケアシステムであって、前記管理サーバは、前記ユーザ端末を用いてアクセスするユーザを登録するユーザ情報登録部と、前記ユーザ情報登録部が登録した情報を格納して利用可能とするユーザ情報データベース装置と、前記3Dボディスキャナを用いて前記ユーザが自己の体型をスキャンした結果を登録するユーザ体型情報登録部と、前記ユーザ体型情報登録部が登録した情報を格納して利用可能とするユーザ体型情報データベース装置と、前記ユーザ端末を用いてアクセスするユーザの日々の睡眠時間、睡眠の深さ、食事の時間、食事の内容、運動の内容を含む生活情報に関するライフログを登録するライフログ情報登録部と、前記ライフログ情報登録部が登録したライフログ情報を格納して利用可能とするライフログ情報データベース装置と、前記ユーザ端末を用いてアクセスするユーザが自己を現すものとして選んだ分身キャラクターの情報を登録する分身キャラクター情報登録部と、前記分身キャラクター情報登録部が登録した情報を格納して利用可能とする分身キャラクター情報データベース装置と、前記専門家端末を用いてアクセスする専門家を登録する専門家情報登録部と、前記専門家情報登録部が登録した情報を格納して利用可能とする専門家情報データベース装置とを有し、前記情報加工サーバは、前記ユーザ情報データベース装置と前記分身キャラクター情報データベース装置と前記専門家情報データベース装置とから必要な情報を取得する情報取得部と、前記情報取得部が取得した情報のうち秘匿すべき情報を捨象する情報捨象部と、前記情報取得部が取得し、前記情報捨象部が捨象した後の情報を開示可能な情報に整える情報加工部とを有し、前記情報開示サーバは、アクセスするユーザの本人確認をする本人確認部と、ユーザの会員の種別に応じて開示可能な情報を開示する情報開示部とを有し、前記コミュニティ形成サーバは、前記ユーザ端末を用いてアクセスするユーザ同士又は前記ユーザと前記専門家との間のコミュニティを実現するためのトークルームを運営するトークルーム運営部と、前記トークルーム運営部が運営するトークルームでの交流を申し出る手続を受け付ける処理をする交流申し出部と、前記交流申し出部が受け付けた交流申し出を受諾する処理をする交流受諾部とを有し、前記情報加工部は、前記ユーザ体型情報データベース装置からユーザの体型情報を得て、それに基づいて前記分身キャラクターの表情に反映させ、前記情報開示部は、前記情報加工部が加工した前記分身キャラクターの表情を開示可能であることを特徴とする。
これにより、ユーザ自身の体型又はその変化を、表情に反映させた分身キャラクターを表示させ、ユーザが自身の体型又はその変化を自覚することができる。
【0020】
ユーザ端末と、専門家端末と、3Dボディスキャナと、管理サーバと、情報加工サーバと、情報開示サーバと、コミュニティ形成サーバとをインターネットで接続してなるヘルスケアシステムであって、前記管理サーバは、前記ユーザ端末を用いてアクセスするユーザを登録するユーザ情報登録部と、前記ユーザ情報登録部が登録した情報を格納して利用可能とするユーザ情報データベース装置と、前記3Dボディスキャナを用いて前記ユーザが自己の体型をスキャンした結果を登録するユーザ体型情報登録部と、前記ユーザ体型情報登録部が登録した情報を格納して利用可能とするユーザ体型情報データベース装置と、前記ユーザ端末を用いてアクセスするユーザの日々の睡眠時間、睡眠の深さ、食事の時間、食事の内容、運動の内容を含む生活情報に関するライフログを登録するライフログ情報登録部と、前記ライフログ情報登録部が登録したライフログ情報を格納して利用可能とするライフログ情報データベース装置と、前記ユーザ端末を用いてアクセスするユーザが自己を現すものとして選んだ分身キャラクターの情報を登録する分身キャラクター情報登録部と、前記分身キャラクター情報登録部が登録した情報を格納して利用可能とする分身キャラクター情報データベース装置と、前記専門家端末を用いてアクセスする専門家を登録する専門家情報登録部と、前記専門家情報登録部が登録した情報を格納して利用可能とする専門家情報データベース装置とを有し、前記情報加工サーバは、前記ユーザ情報データベース装置と前記分身キャラクター情報データベース装置と前記専門家情報データベース装置とから必要な情報を取得する情報取得部と、前記情報取得部が取得した情報のうち秘匿すべき情報を捨象する情報捨象部と、前記情報取得部が取得し、前記情報捨象部が捨象した後の情報を開示可能な情報に整える情報加工部とを有し、前記情報開示サーバは、アクセスするユーザの本人確認をする本人確認部と、ユーザの会員の種別に応じて開示可能な情報を開示する情報開示部とを有し、前記コミュニティ形成サーバは、前記ユーザ端末を用いてアクセスするユーザ同士又は前記ユーザと前記専門家との間のコミュニティを実現するためのトークルームを運営するトークルーム運営部と、前記トークルーム運営部が運営するトークルームでの交流を申し出る手続を受け付ける処理をする交流申し出部と、前記交流申し出部が受け付けた交流申し出を受諾する処理をする交流受諾部とを有し、前記情報加工部は、前記ユーザ体型情報データベース装置からユーザの体型情報を得て、それに基づいて前記分身キャラクターの動作に反映させ、前記情報開示部は、前記情報加工部が加工した前記分身キャラクターの動作を開示可能であることを特徴とする。
これにより、ユーザ自身の体型又はその変化を、動作に反映させた分身キャラクターを表示させ、ユーザが自身の体型又はその変化を自覚することができる。
【0021】
ユーザ端末と、専門家端末と、3Dボディスキャナと、管理サーバと、情報加工サーバと、情報開示サーバと、コミュニティ形成サーバとをインターネットで接続してなるヘルスケアシステムであって、前記管理サーバは、前記ユーザ端末を用いてアクセスするユーザを登録するユーザ情報登録部と、前記ユーザ情報登録部が登録した情報を格納して利用可能とするユーザ情報データベース装置と、前記3Dボディスキャナを用いて前記ユーザが自己の体型をスキャンした結果を登録するユーザ体型情報登録部と、前記ユーザ体型情報登録部が登録した情報を格納して利用可能とするユーザ体型情報データベース装置と、前記ユーザ端末を用いてアクセスするユーザの日々の睡眠時間、睡眠の深さ、食事の時間、食事の内容、運動の内容を含む生活情報に関するライフログを登録するライフログ情報登録部と、前記ライフログ情報登録部が登録したライフログ情報を格納して利用可能とするライフログ情報データベース装置と、前記ユーザ端末を用いてアクセスするユーザが自己を現すものとして選んだ分身キャラクターの情報を登録する分身キャラクター情報登録部と、前記分身キャラクター情報登録部が登録した情報を格納して利用可能とする分身キャラクター情報データベース装置と、前記専門家端末を用いてアクセスする専門家を登録する専門家情報登録部と、前記専門家情報登録部が登録した情報を格納して利用可能とする専門家情報データベース装置とを有し、前記情報加工サーバは、前記ユーザ情報データベース装置と前記分身キャラクター情報データベース装置と前記専門家情報データベース装置とから必要な情報を取得する情報取得部と、前記情報取得部が取得した情報のうち秘匿すべき情報を捨象する情報捨象部と、前記情報取得部が取得し、前記情報捨象部が捨象した後の情報を開示可能な情報に整える情報加工部とを有し、前記情報開示サーバは、アクセスするユーザの本人確認をする本人確認部と、ユーザの会員の種別に応じて開示可能な情報を開示する情報開示部とを有し、前記コミュニティ形成サーバは、前記ユーザ端末を用いてアクセスするユーザ同士又は前記ユーザと前記専門家との間のコミュニティを実現するためのトークルームを運営するトークルーム運営部と、前記トークルーム運営部が運営するトークルームでの交流を申し出る手続を受け付ける処理をする交流申し出部と、前記交流申し出部が受け付けた交流申し出を受諾する処理をする交流受諾部とを有し、前記情報加工部は、前記ライフログ情報データベース装置からユーザのライフログ情報を得て、それに基づいて前記分身キャラクターの体型に反映させ、前記情報開示部は、前記情報加工部が加工した前記分身キャラクターの体型を開示可能であることを特徴とする。
これにより、ユーザのライフログ情報が体型に与える影響をユーザ自身が自覚することができる。
【0022】
ユーザ端末と、専門家端末と、3Dボディスキャナと、管理サーバと、情報加工サーバと、情報開示サーバと、コミュニティ形成サーバとをインターネットで接続してなるヘルスケアシステムであって、前記管理サーバは、前記ユーザ端末を用いてアクセスするユーザを登録するユーザ情報登録部と、前記ユーザ情報登録部が登録した情報を格納して利用可能とするユーザ情報データベース装置と、前記3Dボディスキャナを用いて前記ユーザが自己の体型をスキャンした結果を登録するユーザ体型情報登録部と、前記ユーザ体型情報登録部が登録した情報を格納して利用可能とするユーザ体型情報データベース装置と、前記ユーザ端末を用いてアクセスするユーザの日々の睡眠時間、睡眠の深さ、食事の時間、食事の内容、運動の内容を含む生活情報に関するライフログを登録するライフログ情報登録部と、前記ライフログ情報登録部が登録したライフログ情報を格納して利用可能とするライフログ情報データベース装置と、前記ユーザ端末を用いてアクセスするユーザが自己を現すものとして選んだ分身キャラクターの情報を登録する分身キャラクター情報登録部と、前記分身キャラクター情報登録部が登録した情報を格納して利用可能とする分身キャラクター情報データベース装置と、前記専門家端末を用いてアクセスする専門家を登録する専門家情報登録部と、前記専門家情報登録部が登録した情報を格納して利用可能とする専門家情報データベース装置とを有し、前記情報加工サーバは、前記ユーザ情報データベース装置と前記分身キャラクター情報データベース装置と前記専門家情報データベース装置とから必要な情報を取得する情報取得部と、前記情報取得部が取得した情報のうち秘匿すべき情報を捨象する情報捨象部と、前記情報取得部が取得し、前記情報捨象部が捨象した後の情報を開示可能な情報に整える情報加工部とを有し、前記情報開示サーバは、アクセスするユーザの本人確認をする本人確認部と、ユーザの会員の種別に応じて開示可能な情報を開示する情報開示部とを有し、前記コミュニティ形成サーバは、前記ユーザ端末を用いてアクセスするユーザ同士又は前記ユーザと前記専門家との間のコミュニティを実現するためのトークルームを運営するトークルーム運営部と、前記トークルーム運営部が運営するトークルームでの交流を申し出る手続を受け付ける処理をする交流申し出部と、前記交流申し出部が受け付けた交流申し出を受諾する処理をする交流受諾部とを有し、前記情報加工部は、前記ライフログ情報データベース装置からユーザのライフログ情報を得て、それに基づいて前記分身キャラクターの表情に反映させ、前記情報開示部は、前記情報加工部が加工した前記分身キャラクターの表情を開示可能であることを特徴とする。
これにより、ユーザのライフログ情報が体型に与える影響を、分身キャラクターの表情を見て、ユーザ自身が自覚することができる。
【0023】
ユーザ端末と、専門家端末と、3Dボディスキャナと、管理サーバと、情報加工サーバと、情報開示サーバと、コミュニティ形成サーバとをインターネットで接続してなるヘルスケアシステムであって、前記管理サーバは、前記ユーザ端末を用いてアクセスするユーザを登録するユーザ情報登録部と、前記ユーザ情報登録部が登録した情報を格納して利用可能とするユーザ情報データベース装置と、前記3Dボディスキャナを用いて前記ユーザが自己の体型をスキャンした結果を登録するユーザ体型情報登録部と、前記ユーザ体型情報登録部が登録した情報を格納して利用可能とするユーザ体型情報データベース装置と、前記ユーザ端末を用いてアクセスするユーザの日々の睡眠時間、睡眠の深さ、食事の時間、食事の内容、運動の内容を含む生活情報に関するライフログを登録するライフログ情報登録部と、前記ライフログ情報登録部が登録したライフログ情報を格納して利用可能とするライフログ情報データベース装置と、前記ユーザ端末を用いてアクセスするユーザが自己を現すものとして選んだ分身キャラクターの情報を登録する分身キャラクター情報登録部と、前記分身キャラクター情報登録部が登録した情報を格納して利用可能とする分身キャラクター情報データベース装置と、前記専門家端末を用いてアクセスする専門家を登録する専門家情報登録部と、前記専門家情報登録部が登録した情報を格納して利用可能とする専門家情報データベース装置とを有し、前記情報加工サーバは、前記ユーザ情報データベース装置と前記分身キャラクター情報データベース装置と前記専門家情報データベース装置とから必要な情報を取得する情報取得部と、前記情報取得部が取得した情報のうち秘匿すべき情報を捨象する情報捨象部と、前記情報取得部が取得し、前記情報捨象部が捨象した後の情報を開示可能な情報に整える情報加工部とを有し、前記情報開示サーバは、アクセスするユーザの本人確認をする本人確認部と、ユーザの会員の種別に応じて開示可能な情報を開示する情報開示部とを有し、前記コミュニティ形成サーバは、前記ユーザ端末を用いてアクセスするユーザ同士又は前記ユーザと前記専門家との間のコミュニティを実現するためのトークルームを運営するトークルーム運営部と、前記トークルーム運営部が運営するトークルームでの交流を申し出る手続を受け付ける処理をする交流申し出部と、前記交流申し出部が受け付けた交流申し出を受諾する処理をする交流受諾部とを有し、前記情報加工部は、前記ライフログ情報データベース装置からユーザのライフログ情報を得て、それに基づいて前記分身キャラクターの動作に反映させ、前記情報開示部は、前記情報加工部が加工した前記分身キャラクターの動作を開示可能であることを特徴とする。
これにより、ユーザのライフログ情報が体型に与える影響を、分身キャラクターの動作を見て、ユーザ自身が自覚することができる。
【0024】
前記分身キャラクター情報登録部には、外部のコンピュータで作成した分身キャラクターを実装することを可能とする。
これにより、ユーザが既に他の状況で用いて、親しんでいる分身キャラクターをこのシステムで利用可能となる。
【0025】
前記コミュニティ形成サーバのトークルームでは、分身キャラクター同士でのチャットや会話が可能であり、専門家からの健康管理上のアドバイスを分身キャラクター同士のチャットや会話として実行可能である。
これにより、自分以外の他者であり、かつ現実の人を意識しない人からのアドバイスを受けることが可能になる。
【0026】
前記3Dボディスキャナをユーザが用いて自己の体型をスキャンする際に、スキャン操作と連携してユーザが分身キャラクターの生成作業を実行可能としたことを特徴とする。
これにより、ユーザの意思を反映させたキャラクターを自己の体型との関係で選択することが可能となる。
【0027】
前記情報開示部は、前記分身キャラクターの表示に重ね合わせて、当該ユーザの体型サイズを表示可能であることを特徴とするヘルスケアシステム。
これにより、イメージだけでなく、具体的な数値をもユーザが意識することができる。
【0028】
前記情報開示部は、ユーザに対する健康管理上のアドバイスを当該ユーザの分身キャラクターからのメッセージとして、チャット又は会話にて渡すことが可能であることを特徴とする。
これにより、他者を意識せず、ユーザ自身とユーザの分身キャラクターとの間のコミュニケーションにてアドバイスを受け取ることができる。
【発明の効果】
【0029】
以上、説明したように、本発明によれば、分身キャラクターを用いたヘルスケアシステムが提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】本発明の実施形態に係るヘルスケアシステムの構成を示すブロック図である。
図2】本発明の実施形態に係る管理サーバの内部構成を示す図である。
図3】本発明の実施形態に係る情報加工サーバの内部構成を示す図である。
図4】本発明の実施形態に係る情報開示サーバの内部構成を示す図である。
図5】本発明の実施形態に係るコミュニティ形成サーバの内部構成を示す図である。
図6】本発明の実施形態に係る3Dボディスキャナの外観を概略的に示す図である。
図7】ユーザが体型をスキャンし、分身キャラクターを選んでから、分身キャラクターが表示されるまでのシーケンス図である。
図8】ユーザがライフログを記録し、それに従って分身キャラクターの表示が変更されるまでのシーケンス図である。
図9】ユーザが本システムを用いてコミュニティ形成を進める手順の流れを示すシーケンス図である。
図10】分身キャラクターがユーザに健康管理上のアドバイスをする処理を示すシーケンス図である。
図11】ライフログを入力する画面の例である。
図12】ユーザが自身の分身キャラクターと対話する画面の例である。
図13】トークルームにおいて、分身キャラクターを用いてチャットする画面の例である。
図14】分身キャラクターの表示に重ねて体型サイズを表示する画面の例である。
図15】参加可能なトークルームを複数表示した画面の例である。
図16】ユーザの体型を3Dボディスキャナでスキャンすることと、分身キャラクターの表示との関連を示す図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下、本発明のシステムを実施するための最良の形態を詳細に説明する。本明細書にあっては、〇〇部、△△装置というとき、サーバ(サーバコンピュータ)などのコンピュータのCPU(中央処理装置)が必要なコンピュータプログラムを読み込んで機能する状態について表現する。したがって、これらの「〇〇部」「△△装置」は、物の発明の構成要素である。
また、本明細書において「〇〇データベース装置」というとき、それぞれの情報が他の情報と紐づけられて(関連付けられて)格納されており、その関連付けを頼りにして情報を抽出して利用可能となっている装置のことをいう。
【0032】
以上、本発明のシステムについて、具体的な実施の形態を示して説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。当業者であれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、上述の実施形態におけるサーバコンピュータの構成及び機能に様々な変更・改良を加えることが可能である。
また、実施形態において4つのサーバコンピュータを設けることとしたが、これらの有する機能を適宜、分担又は統合することによりサーバコンピュータの数を増減することが可能である。
【0033】
図1は、本発明の実施形態に係るヘルスケアシステムの構成を示すブロック図である。図1において、中央部に縦長の楕円で表示されているのは、インターネット網である。複数のユーザ端末1,3Dボディスキャナ10,ユーザ管理者端末11、専門家端末51,運営者端末71、管理サーバ100,情報加工サーバ200、情報開示サーバ300,コミュニティ形成サーバ400がインターネット網を介して接続している。
ユーザ端末1は、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ノートパソコンなどの端末機器であり、あらかじめ管理サーバ100又はウェブサイト上のアプリストアなどからアプリケーションプログラムをダウンロードし、インストールして使用する。
3Dボディスキャナ10は、多数のカメラを用いて同時にユーザの体型の撮影をしてその撮影の結果得られた情報を解析することによってユーザの立体的な体型情報を取得する装置である。詳しくは図6を参照しつつ後述する。
ユーザ管理者端末11は、ユーザが所属する会社又は団体において、社内のユーザをとりまとめて管理する立場の管理者が用いる端末装置である。
専門家端末51は、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ノートパソコン、デスクトップパソコンなどの端末機器であり、アプリケーションプログラムをダウンロードし、インストールして使用する。ここで専門家は、管理栄養士、健康管理士、医師、看護師、薬剤師、鍼灸師、健康アドバイザー、スポーツトレーナー、などの健康維持、健康管理、運動指導に関わる何らかの資格を有してユーザの健康をケアする立場の人をいう。
運営者端末71は、本発明に係るヘルスケアシステムを運営する側がこのシステムにアクセスする際に用いる端末装置である。
管理サーバ100は、ユーザの情報や専門家の情報を管理して、権原なき者に漏洩しないようセキュリティ管理をするサーバコンピュータである。管理サーバ100の内部構成については、図2を参照しつつ後述する。
情報加工サーバ200は、ユーザの体型に関する情報や、日々の生活についての情報などを、当該ユーザ自身又はその交流相手に開示するために、必要な情報を管理サーバ100から取得し、秘密にすべき情報を捨象して、加工したうえで情報開示サーバ300に引き渡す処理を実行するサーバコンピュータである。情報加工サーバ200の内部構成については、図3を参照しつつ後述する。
情報開示サーバ300は、ユーザの求めに応じてユーザ自身の体型、日々の生活、健康に関する情報を開示するサーバコンピュータである。ユーザが許可したユーザ以外の者に対しても、所定の範囲の情報を開示することが可能である。情報開示サーバ300の内部構成については、図4を参照しつつ後述する。
コミュニティ形成サーバ400は、複数のユーザの中で互いに交流、情報交換を希望する人同士の間でグループを形成してトークルームでの交流を実行したり、専門家が主催する会合に参加したりすることを可能にするサーバコンピュータである。コミュニティ形成サーバの内部構成については、図5を参照しつつ後述する。
【0034】
図2は、本発明の実施形態に係る管理サーバ100の内部構成を示す図である。ユーザ情報登録部105は、ユーザを特定するための個人情報、ユーザがこのヘルスケアシステムとどのように関わっているかについての履歴情報などを登録する装置である。ユーザ情報登録部105により登録された情報は、ユーザ情報データベース装置130に格納されて利用可能となる。
管理者情報登録部は107は、複数のユーザが所属する会社又は団体において、それらの複数のユーザを束ねて管理する立場の管理者がどの部署に所属するどのような役職の誰であるのかを登録する装置である。管理者情報登録部107にて登録された管理者情報は、管理者情報データベース装置132に格納されて利用可能となる。
ポイント情報登録部109は、ユーザが自身で立てた目標を達成できたときや、他のユーザから高評価を得られたときなどに、通貨と同様に使うことのできる価値をポイントとして付与する装置である。ポイント情報登録部109により登録されたポイント情報はポイント情報データベース装置134に格納されて利用可能となる。
ユーザ体型情報登録部110は、3Dボディスキャナ10を用いて取得したユーザの体型についての情報を登録する装置である。登録された情報は、ユーザ体型情報データベース装置140に格納されて利用可能となる。
プログラム管理部111は、ユーザや専門家が自身の所有する端末(スマートフォン、タブレットコンピュータ、ノートパソコン、デスクトップパソコンなど)にダウンロードしインストールして用いるアプリケーションプログラムを管理する装置である。プログラム情報データベース装置141に当該アプリケーションプログラムに関する情報が格納されて利用可能となる。
お知らせ登録部113は、システムのメンテナンスのために休止する日時を予告する、社内のイベント情報を知らせる、プログラムのアップデート情報を知らせるなどの情報を登録する装置である。お知らせ登録部113により登録された情報は、お知らせ情報データベース装置143に格納されて利用可能となる。
ライフログ情報登録部115は、ユーザが日々の睡眠時間、睡眠の深さ、食事の時間、食事の量、食事の内容、運動の量、運動の質などについての情報(ライフログ情報)を入力したことに基づいて登録する装置である。当該登録された情報は、ライフログ情報データベース装置150に格納されて利用可能となる。
分身キャラクター情報登録部120は、ユーザが自己を表現するキャラクターとして選んだものの情報を登録する装置である。分身キャラクターは、本ヘルスケアシステムがあらかじめ準備したものの中から選ぶこともできるが、ユーザの顔の似顔絵を用いることもできるし、外部機器で作成した分身キャラクターを用いることもできる。分身キャラクターに関する情報は、分身キャラクター情報データベース装置155に格納されて利用可能となる。
専門家情報登録部125は、専門家に関する情報を登録する装置である。当該情報は、専門家情報データベース装置160に格納されて利用可能となる。
通信処理部170は、インターネットを介して他のサーバや端末との通信を実行する装置である。なお、この通信処理部は、後述する情報加工サーバ200,情報開示サーバ300,コミュニティ形成サーバ400にも存在するが、図3図4図5においては、描くのを省略した。
【0035】
図3は、本発明の実施形態に係る情報加工サーバ200の内部構成を示す図である。情報取得部220は、管理サーバ100から必要な情報を取得する装置である。情報捨象部240は、情報取得部220が取得した情報の中に秘密にすべき情報や、開示するにふさわしくない情報が存在する場合にそれを捨象する装置である。情報加工部260は、情報の形式などを整えて開示するにふさわしいものにする装置である。
【0036】
図4は、本発明の実施形態に係る情報開示サーバ300の内部構成を示す図である。開示情報データベース装置320は、ユーザ端末や専門家端末がアクセスした際に開示すべき情報を格納しておいて利用可能とする装置である。
本人確認部340は、アクセスしてきた端末が権限を有するものであることを確認する装置である。情報開示部360は、アクセス権限が確認できた者に対して情報を開示する装置である。
【0037】
図5は、本発明の実施形態に係るコミュニティ形成サーバ400の内部構成を示す図である。交流申し出部420は、ユーザが他のユーザに交流を申し出ることを可能にする装置である。分身キャラクターの画像と簡単な自己紹介をあらかじめ準備しておいて、それを見た他のユーザが交流を申し出ることができるように構成することができる。
交流受諾部440は、交流申し出を受けたユーザがそれを受諾することを可能にする装置である。申し出、そして受諾により交流が開始できる。
交流部460は、交流を実行する装置である。チャットや、通話などの手段により交流することが可能である。
トークルーム運営部は、3人以上のユーザのグループでのトークなどを実現する装置である。ユーザのうちの一人がグループを作ること、又は専門家の誰かが主導してグループをつくることが可能である。
専門家評価部475は、ユーザが専門家の一人一人についてどれだけの好印象をもったかを評価する装置である。専門家はその評価を参考にして自身が提供する情報の傾向を選んだり、提供の仕方を変更したりすることができる。
管理者評価部480は、ユーザが自身の所属する組織(会社や団体)における管理者に対して評価し、要望やコメントを送ることを実現する装置である。管理者側は寄せられた評価、要望、コメントを参考にして今後のサービス提供に役立てることができる。
相互評価部485は、ユーザ同士や、専門家同士が互いに評価をし合うことを実現する装置である。ユーザは他のユーザからの評価を励みにして健康管理を続けていくことができる。専門家は他の専門家やユーザからの評価を励みにして発信活動などを続けていくことができる。
ポイント付与部490は、ユーザが立てた目標を達成したことに対してポイントを付与することや、他のユーザからの高評価を得たことに対してポイントを付与することができる装置である。このポイントは、金銭的価値を有するものであって、提携する食堂においてお金と同様に使うことが可能である。また、提携するマッサージ店やエステ店でお金と同様に使うことが可能である。
【0038】
図6は、本発明の実施形態に係る3Dボディスキャナ10の外観を概略的に示す図である。図6(a)に示すのは、上から見た平面図である。正八角形の角の部分に垂直な柱が合計8本立っていて、それぞれにカメラが5個設置される。したがって合計40個の3Dカメラが設置されている。図6(b)に示すのは、斜視図である。手前側が人が出入りする口である。その出入り口をはいった正面の箇所にはタッチパネルモニタが設置されており、ユーザに対して使用方法を案内し、操作可能となっている。図6(c)は、正面図である。出入り口から見た図であり、向こう側にタッチパネルモニタが見えている。図6(d)は、側面図である。
この装置を用いて撮影したデータは、パーソナルコンピュータを数台用いて3Dモデリング処理を行って、ユーザの体型情報を得る。図6に示す3Dボディスキャナ装置としては、たとえば、東京都八王子市の株式会社VRC(ブイアールシー)が提供するものを用いることができる。
【0039】
図7は、ユーザが体型をスキャンし、分身キャラクターを選んでから、分身キャラクターが表示されるまでのシーケンス図である。ユーザが3Dボディスキャナに入って、自身のスマホにQRコード(登録商標)を表示してそれを3Dボディスキャナ内の読み取り機に読み込ませる。その上で撮影すると、3Dボディスキャナは撮影した情報を解析して3Dモデリング処理を実行して、得られた体型情報を当該ユーザの体型情報として管理サーバに渡す。また、ユーザがユーザ端末を用いて分身キャラクターを選定すると、その情報が管理サーバに引き渡される(ここで、分身キャラクターは、たとえば、管理サーバがあらかじめ準備したものから選ぶこと、ユーザが他のシステムを用いてつくったもの、ユーザの顔写真からデフォルメしたイラスト、などの中から選ぶことができる)。
情報加工サーバは、管理サーバに情報を要求し、ユーザの体型情報、分身キャラクター情報などを取得する。そして、ユーザの体型情報を分身キャラクターの体型、表情、動作のいずれかに反映させて分身キャラクターを生成する。たとえば、体型がユーザの目標値に近づいているときはうれしい顔、遠ざかっているときは悲しい表情にすることができる。また、分身キャラクターの体型そのものをユーザの体型に似せて表示することもできる。さらに、体型がユーザの目標値に近い時には動作が喜びを表現する動作、たとえばスキップする、ジャンプするなどになり、体型がユーザの目標値に対して遠いときには、動作が悲しみや落胆を表現する動作、たとえば、肩を落とす、首を下に向けるなどにすることができる。
情報加工サーバで加工された情報は、情報開示サーバに引き渡されて、情報開示サーバのデータベース装置に格納される。情報開示サーバに格納された情報は、ユーザ端末からのアクセスがあると、情報開示を許諾し、必要な情報がユーザ端末に表示される。
このようにして、ユーザ端末に分身キャラクターが表示される。
【0040】
図8は、ユーザがライフログを記録し、それに従って分身キャラクターの表示が変更されるまでのシーケンス図である
ユーザは、ユーザ端末を用いて管理サーバに対して本人確認をしたあと、ライフログを記録、入力し、それを管理サーバに登録する。管理サーバはデータベース装置に格納する。ここで、ライフログは、当該ユーザのその日の睡眠時間、睡眠の深さ、朝食、昼食、夕食の内容、分量、栄養バランス、運動の量、程度、仕事の内容、程度、趣味に費やした時間、内容、程度などを記録するものである。
ユーザは、あらかじめ自己の健康管理の目標設定、体型目標の設定などを行っているものとする。
情報加工サーバは、ユーザの目標に関する情報と、ライフログ情報とを入手して、目標に照らして日々の睡眠、食事、運動量、仕事の量、趣味の時間などがどの程度であるのが望ましいか、比較した上で、その日のライフログの情報を分身キャラクターの表示(体型、表情、動作など)に反映する。
情報加工サーバが加工した情報が、情報開示サーバに引き渡されて、情報開示サーバのデータベース装置に格納される。ユーザ端末に対して情報開示サーバは情報開示許諾をし、ユーザ端末の画面にライフログを反映した分身キャラクターを表示する。
【0041】
図9は、ユーザが本システムを用いてコミュニティ形成を進める手順の流れを示すシーケンス図である。たとえばユーザ1がユーザ2に対して交流を申し出ると、コミュニティ形成サーバが仲介して交流の申し出処理がなされ、ユーザ2に伝達される。ユーザ2がその申し出を受諾する場合には、コミュニティ形成サーバ400を介してその旨が伝えられ、交流が受諾される。そして、コミュニティ形成サーバがお膳立てするのにしたがって、ユーザ1、ユーザ2のチャット、音声通話、ビデオ通話などの交流がなされる。交流した相手との間の交流に満足すると、相互評価をそれぞれの会員がなして、肯定的評価をすることにともなって運営者側がポイント付与をする。ここでは、ユーザ同士の交流としたが、ユーザと(管理者又は)専門家との交流も同様になされる。
管理者又は専門家が、多数のユーザに対してトークルームの形成を申し出て、コミュニティ形成サーバがそれを受けてトークルームを形成する。ユーザ1、ユーザ2がそれに参加するというやり方でトークルームを開催することができる。形成されたトークルームにおいて、管理者又は専門家が自らの経験や知識に基づいて、コーチ、カウンセリング、指導、助言、コンサルタントを行い、また実地指導会を開催してそれへの参加を呼び掛けることができる。たとえばダイエット食に不慣れなユーザが実際の実地指導会に参加するなどして、ダイエット食の作り方に触れることで不安を払拭し、自分にもできると自信をもつことが期待できる。そのような交流実績に基づいて管理者又は専門家を評価して、ポイント付与することができる。
【0042】
図10は、分身キャラクターがユーザに健康管理上のアドバイスをする処理を示すシーケンス図である。
ユーザは、ユーザ端末を用いてライフログを記録、入力し、それを管理サーバに登録する。管理サーバはデータベース装置に格納する。
ユーザは、あらかじめ自己の健康管理の目標設定、体型目標の設定などを行っているものとする。
情報加工サーバは、ユーザの目標に関する情報と、ライフログ情報とを入手して、目標に照らして日々の睡眠、食事、運動量、仕事の量、趣味の時間などがどの程度であるのが望ましいか、比較した上で、その日のライフログの情報に基づいてユーザにアドバイスすべき情報を選択して、分身キャラクターにチャット又は音声によりアドバイスさせるように準備する。
情報加工サーバが加工した情報が、情報開示サーバに引き渡されて、情報開示サーバのデータベース装置に格納される。ユーザ端末からのアクセスがあると情報開示サーバは本人確認をしたうえで、情報開示許諾をし、ユーザ端末の画面にライフログを反映した分身キャラクターのアドバイスを表示又は音声での伝達をする。
図10(a)では、たとえば一日分のライフログ情報が蓄積された時点でそれらをまとめて処理してアドバイス情報を表示するようにする。
図10(b)では、ライフログ情報を入力する都度、そのライフログ情報の入力について、「おお、今日は一日分の野菜をすでにとりましたね」「一日分の鉄分を摂取完了!」「睡眠十分ですね」などとアドバイス情報をリアルタイムで表示するようにする。
【0043】
図11は、ライフログを入力する画面の例である。ユーザはスマートフォン又はタブレットコンピュータ、パソコンなどを用いて自身のタイムログ、すなわち日々の生活情報を入力する。食事をいつどれだけ何を食べたか、睡眠をどれだけとったか、睡眠時間の長さ、深さ、運動をどれだけしたか、勤務時間がどれだけだったかなどに関する情報である。とった食事がどれだけのカロリーがあり、栄養があるかについては、社員食堂のメニューや提携している外部の食堂のメニューをあらかじめ管理栄養士が分析して算出できるようにすることが可能である。
ユーザが入力する画面は、GUI(グラフィカルユーザインターフェース)を用いてメニュー表示をし、手軽に入力でき、毎日続けることができるようにする。
【0044】
図12は、ユーザが自身の分身キャラクターと対話する画面の例である。分身キャラクターは、当該ユーザが自ら選んだキャラクターであり、親しみが持てるものである。健康に関するアドバイスを分身キャラクターから受け取ると、他人から受け取るよりも素直に受け入れられると期待できる。また、分身キャラクターがユーザの体型、体型の変化を反映している表示をしていることで、ユーザは自らの体型をより客観的に見ることができるので、健康管理に対して主観的に取り組む自分と、それを客観的に捉える自分とをいったりきたりしながら、バランスの良い立ち位置で健康維持活動を続けることに役立つ。
【0045】
図13は、トークルームにおいて、分身キャラクターを用いてチャットする画面の例である。健康維持活動を続けるには、気の合う仲間がいて励まし合うことが役立つと考えられる。そのためにテーマを設定してそのテーマをめぐって対話することが役立つ。
【0046】
図14は、分身キャラクターの表示に重ねて体型サイズを表示する画面の例である。3Dボディスキャナでスキャンした体型情報は、身長、首の太さ、肩幅、胸回り、上腕の太さ、ウェスト、ヒップ、腿の太さ、ふくらはぎ、足首などの寸法を持っている。それらを分身キャラクターの表示に重ねて表記することによりユーザが自分の目標との関係で現在どのような状態であるかを知ることができる。
この数値は、スキャンした体型情報に基づく数値そのものであってもよいが、ユーザが決めた目標に対して「あと〇センチメートル」などというように相対的な数値とすることも可能である。
【0047】
図15は、参加可能なトークルームを複数表示した画面の例である。一つ一つのトークルームは、情報を発信したいと希望するユーザの一人が発起人となって他のユーザに呼びかけて形成する。あるいはスポーツトレーナー、エステティシャン、アロマセラピスト、管理栄養士、健康管理士、鍼灸師、ダイエット指導者などの専門家が主催してトークルームを形成してもよい。各トークルームには、テーマが設けられてそのテーマを中心としてやりとりする。チャットのやり取りをしたり、ときには電話会議やテレビ会議を開いたり、オフ会を開いたりすることもできる。
直接健康には関係のないと思われるような趣味をテーマとしたトークルームを開くことを許容してもよい。趣味などの好きなことを中心として会話が弾むと幸せな気持ちになり、健康を維持するにはプラスになると考えられる。
【0048】
図16は、ユーザの体型を3Dボディスキャナでスキャンすることと、分身キャラクターの表示との関連を示す図である。ユーザの体型を3Dボディスキャナでスキャンする際に、当該ユーザは自身が用いるスマホを使って二次元バーコードを表示し、それを3Dボディスキャナに備え付けられた読み取り機に読み込ませて、そのスキャンが自身のものであることを確認させる。それによって本発明に係るヘルスケアシステムは、そのスキャンによって得られた体型情報を当該ユーザに紐づける。
そして、その体型情報を当該ユーザの分身キャラクターに反映させる。その結果当該ユーザの分身キャラクターは、仮想空間においてユーザと同じ体型を持つ分身キャラクターとして振舞うことが可能となる。その分身キャラクターは、ユーザ自身と対話すること、また必要に応じて他のユーザと対話することもできる。
【0049】
このヘルスケアシステムを長期間にわたって、多くの会社に利用してもらうと、ライフログが体型に与える影響に関して、ビッグデータが得られ、男女別、年齢別、業種別などの統計情報が得られる。そのビッグデータは、健康関連の統計情報として財産的価値を有し、病院や各種施設などに利用することができる。
【0050】
以上、本発明のシステムについて、具体的な実施の形態を示して説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。当業者であれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、上述の実施形態におけるサーバコンピュータの構成及び機能に様々な変更・改良を加えることが可能である。
また、実施形態において4つのサーバコンピュータを設けることとしたが、これらの有する機能を適宜、分担又は統合することによりサーバコンピュータの数を増減することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明のシステムは、会社や団体などにおいて、その従業員の健康を維持、向上するために、ユーザ自身が自身の体型や健康情報に意識と関心を持ち、知識を広めることにより、健康で長く生活できるようにするコンピュータシステムとして広く利用することができる。
【符号の説明】
【0052】
1 ユーザ端末
10 3Dボディスキャナ
11 ユーザ管理者端末
51 専門家端末
71 運営者端末
100 管理サーバ
105 ユーザ情報登録部
107 管理者情報登録部
109 ポイント情報登録部
110 ユーザ体型情報登録部
111 プログラム管理部
113 お知らせ登録部
115 ライフログ情報登録部
120 分身キャラクター情報登録部
125 専門家情報登録部
130 ユーザ情報データベース装置
132 管理者情報データベース装置
134 ポイント情報データベース装置
140 ユーザ体型情報データベース装置
141 プログラム情報データベース装置
143 お知らせ情報データベース装置
150 ライフログ情報データベース装置
155 分身キャラクター情報データベース装置
160 専門家情報データベース装置
170 通信処理部
200 情報加工サーバ
220 情報取得部
240 情報捨象部
260 情報加工部
300 情報開示サーバ
320 開示情報データベース装置
340 本人確認部
360 情報開示部
400 コミュニティ形成サーバ
420 交流申し出部
440 交流受諾部
460 交流部
470 トークルーム運営部
475 専門家評価部
480 管理者評価部
485 相互評価部
490 ポイント付与部
【要約】      (修正有)
【課題】分身キャラクターを用いて健康管理するヘルスケアシステムを提供する。
【解決手段】ヘルスケアシステムにおいて、管理サーバ100は、ユーザの日々の睡眠時間、睡眠の深さ、食事の時間、食事の内容、運動の内容を登録するとともに、分身キャラクター情報を登録する。情報加工サーバ200は、管理サーバ100の分身キャラクターをユーザから取得したユーザの体型情報に反映させる処理を行う。情報開示サーバ300は、情報加工サーバ200が加工した分身キャラクターを表示させる。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16