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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-13
(45)【発行日】2022-07-22
(54)【発明の名称】ソフトルアー
(51)【国際特許分類】
   A01K 85/00 20060101AFI20220714BHJP
   A01K 85/16 20060101ALI20220714BHJP
【FI】
A01K85/00 C
A01K85/16
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2019105937
(22)【出願日】2019-06-06
(65)【公開番号】P2020198787
(43)【公開日】2020-12-17
【審査請求日】2022-01-27
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】508292017
【氏名又は名称】有限会社マドネスジャパン
(74)【代理人】
【識別番号】100121418
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 修
(72)【発明者】
【氏名】岩本 諭
【審査官】櫻井 健太
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-072109(JP,A)
【文献】国際公開第2015/133971(WO,A1)
【文献】米国特許第06041540(US,A)
【文献】特開2018-046778(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0078114(US,A1)
【文献】特表2013-521817(JP,A)
【文献】米国特許第06182391(US,B1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0050898(US,A1)
【文献】登録実用新案第3174888(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01K 85/00 - 85/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
軟質素材で成形されたルアー本体の前側半部における高さ中央部分から、下縁部および/または上縁部にかけて、前後方向に伸びるフック保持用スリットが形成され、該フック保持用スリットの両側壁に間隔をあけて縦方向または横方向に肉抜き溝が形成されて、両側壁が襞状となされている、ソフトルアー。
【請求項2】
フック保持用スリットがルアー本体の前側半部における高さ中央部分から下縁部にかけて形成され、前記前側半部におけるルアー本体の上面に、左右方向に間隔をあけて前後方向に伸びる隣り合う一対の凸条が形成されて、両凸条間がフック保持用凹溝となされている、請求項1のソフトルアー。
【請求項3】
ルアー本体の後側半部に所定間隔をあけて薄肉状のジョイントが形成され、且つ後側半部がその前側から後側に向かって高さが減少し、ルアー本体の後端部にはテールが形成されて、当該ルアー全体が魚形のソフトベイト形態となされている、請求項1または請求項2記載のソフトルアー。
【請求項4】
少なくともルアー本体が略棒状であるワーム形態となされている、請求項1または請求項2記載のソフトルアー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、軟質塩化ビニルやエラストマー等の軟質素材で構成されるソフトルアーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の軟質素材で構成されるソフトルアーとしては、全体が魚形態であって、前部が魚の頭部(ヘッド)、後部が魚の尾部(テール)であり、頭部と尾部の中間部分が魚の魚体(ボディ)を構成するものが一般的に知られている。
【0003】
そして、前述したソフトルアーに使用されるフック(鈎)としては、基部のフックアイ部分をルアーの頭部から突出させ、先端部のフックポイント(鈎先)およびバーブ(かえし)をルアー本体に埋め込むか若干突出させるようにセットする所謂、オフセットフックが知られている。
【0004】
また、ソフトルアーの柔軟特性を生かしつつ、その形態保持性を担保するために、例えば軟質ゴム、ゲルまたは軟質樹脂等で構成したソフトルアーの先端部に、ねじ込むための金属製コイルがフックアイに取り付けられたフックも知られている。該フックは、ルアー本体の頭部に前記金属製コイルをねじ込んで固定し、固定した該コイルを支点としてフックポイント(鈎先)およびバーブ(かえし)をソフトルアーのボディに差し込むものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特許第5131944号公報
【文献】特開2012-044972号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ソフトルアーに装着される前述したオフセットフックや金属コイル付きフックは、いずれもそれらのフックポイント側部分をソフトルアーのボディ内に差し込むと共に、フックポイントを、ボディの上縁部分にセットするか、或いはボディの上縁部分から上方に僅かに突出させてセットするのであるが、このフックポイントのセットが非常に難しく、前記突出程度が大きい場合には、ソフトルアーの使用中にフックポイントが水草や水中の障害物その他に引っ掛かって所謂、根掛かりが発生し易く、また逆にフックポイントの突出程度が少ない場合には、ソフトルアーに魚が喰いついてもフッキングしない場合があった。
【0007】
また、ソフトルアーに対する前記フックポイントの突出程度が使用当初は適切であっても、ソフトルアーのキャスティングを繰り返すうちに、該ソフトルアーにセットされたフックの位置が徐々にずれてきて適切なフッキングが行えない場合もあった。
【0008】
更に、ソフトルアーを構成する軟質素材の柔らかさの調整も難しく、柔らか過ぎる場合には、繰り返しのキャスティングや前記根掛かりによって、当該ソフトルアーが破損し易く、逆に軟質素材の柔らかさが少ない場合には、前述したキャスティングにおける破損の問題が生じないものの、当該ソフトルアーに魚が喰いついてもフックポイントがルアーのボディから十分に突出せず、そのためフッキングに失敗するおそれがあった。
【0009】
本発明の目的は、前述したフックポイントの突出程度や素材の柔らかの程度に関係なく、簡単且つ確実にフッキングが行えるソフトルアーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1記載の本発明は、軟質素材で成形されたルアー本体の前側半部における高さ中央部分から、下縁部および/または上縁部にかけて、前後方向に伸びるフック保持用スリットが形成され、該フック保持用スリットの両側壁に間隔をあけて縦方向または横方向に肉抜き溝が形成されて、両側壁が襞状となされているソフトルアーである。
【0011】
本発明のソフトルアーを構成する軟質素材としては、軟質塩化ビニル、エラストマー、シリコーン等が挙げられる。
【0012】
請求項2記載の本発明は、前記請求項1記載のソフトルアーについて、フック保持用スリットがルアー本体の前側半部における高さ中央部分から下縁部にかけて形成され、前記前側半部におけるルアー本体の上面に、左右方向に間隔をあけて前後方向に伸びる隣り合う一対の凸条が形成されて、両凸条間がフック保持用凹溝となされていることを特徴とする。
【0013】
請求項3記載の本発明は、前記請求項1または請求項2記載のソフトルアーについて、ルアー本体の後側半部に所定間隔をあけて薄肉状のジョイントが形成され、且つ後側半部がその前側から後側に向かって高さが減少し、ルアー本体の後端部にはテールが形成されて、当該ルアー全体が魚形のソフトベイト形態となされているものである。
【0014】
請求項4記載の本発明は、前記請求項1または請求項2記載のソフトルアーについて、少なくともルアー本体が略棒状であるワーム形態となされていることを特徴とする。本発明においては、前記ワーム形態には、ストレートワームやピンテールワーム、パドルワーム等々、種々の形態のワームが含まれる。
【発明の効果】
【0015】
請求項1記載の本発明に係るソフトルアーは、前述した通り、軟質素材で成形されたルアー本体の前側半部における高さ中央部分から、下縁部および/または上縁部にかけて、前後方向に伸びるフック保持用スリットが形成されているため、当該ルアーの使用において、前記フック保持用スリットを介してフックを簡単且つ確実にルアー本体にセットすることができ、しかも前記フック保持用スリットの形成に伴ってフックが保持されているルアー本体の前側部分の変形性が高められるため、当該ルアーにブラックバス等の魚が喰いついた際にルアー本体の前側部分が容易に湾曲収縮してフック先端のフックポイントがルアー本体から突出し易く、そのため魚に対するフッキング率が向上する。
【0016】
請求項2記載の本発明は、前記請求項1記載のソフトルアーについて、フック保持用スリットの両側壁に間隔をあけて縦方向または横方向に肉抜き溝が形成されて、両側壁が襞状となされているため、前述したルアー本体の前側部分の変形性が更に高められて、魚に対するフッキング性がいっそう向上する。また、フック保持用スリット内において、その両側壁とフックとの接触面積が前記襞状とすることで減少するため、軟質素材からなるルアー本体の粘着性にかかわらず、フック保持用スリットの両側壁とフックとの摩擦抵抗が減少し、その結果、魚が喰いついた際のルアー本体からのフックの突出性が更に向上し、これに伴って前記フッキング性がいっそう高められる。
【0017】
請求項3記載の本発明は、前記請求項1または請求項2記載のソフトルアーについて、前述した通り、フック保持用スリットがルアー本体の前側半部における高さ中央部分から下縁部にかけて形成され、前記前側半部におけるルアー本体の上面に、左右方向に間隔をあけて前後方向に伸びる隣り合う一対の凸条が形成されて、両凸条間がフック保持用凹溝となされているため、当該ルアーの前側半部上面でフックの先端部分がフック保持用凹溝内に収容されることとなり、その結果、当該ルアーがキャスティングされ、水中でスイミングしている際の障害物回避性が向上して所謂、根掛かりを有効に防止することができる。
【0018】
請求項4記載の本発明は、前記請求項1~請求項3のうちのいずれか一項記載のソフトルアーについて、ルアー本体の後側半部に所定間隔をあけて薄肉状のジョイントが形成され、且つ後側半部がその前側から後側に向かって高さが減少し、ルアー本体の後端部にはテールが形成されて、当該ルアー全体が魚形のソフトベイト形態となされているものであるが、この場合、前述したフック保持用スリットおよびその両側壁の肉抜き襞構造によって、当該ルアー全体の軽量化が図られ、且つ適度の形態保持性が担保されるため、ソフトベイトルアーの使用性が向上する。
【0019】
請求項5記載の本発明は、請求項1~請求項3のうちのいずれか一項記載のソフトルアーについて、少なくともルアー本体が略棒状であるワーム形態となされているものであるが、この場合、前述したフック保持用スリットおよびその両側壁の肉抜き襞構造によって、従来のワームよりもフックのセッティング性が向上すると共に、フッキング性も高められるという実用的利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】実施形態1に係るソフトベイトルアーの一部切欠側面図である。
図2図1におけるA-A線断面図である。
図3図1におけるB-B線断面図である。
図4】同実施形態のソフトベイトルアーにフックをセットした状態の一部切欠側面図である。
図5図4のソフトベイトルアーに魚が喰いついた際の変形状態を示す一部切欠側面図である。
図6図5におけるC-C線端面図である。
図7】同実施形態のソフトベイトルアーのスリット内でのフックの保持状態を示す概略図である。
図8】実施形態2に係るソフトベイトルアーの一部切欠側面図である。
図9図8におけるD-D線断面図である。
図10】実施形態3に係るワーム系ソフトルアーの一部切欠側面図である。
図11図10におけるE-E線断面図である。
図12】実施形態3に係るソフトベイトルアーの一部切欠側面図である。
図13図12におけるF-F線断面図である。
図14】同実施形態のソフトベイトルアーにフックをセットした状態の一部切欠側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
次に、本発明の実施形態を図面にしたがって説明するが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。
(実施形態1)
【0022】
図1図3に示すように、本実施形態は、全体が魚形の所謂ソフトベイト1であって、軟質塩化ビニルで構成され、ルアー本体2の前側半部2aには後述するフック保持用スリット3が形成され、ルアー本体2の後側半部2bには所定間隔をあけて薄肉状のジョイント11が形成され、且つ後側半部2bはその前側から後側に向かって高さHが徐々に減少し、ルアー本体2の後端部(後側半部2bの末端部)にはテール12が一体に形成されている。
【0023】
フック保持用スリット3は、前側半部2aにおける下縁部20aから高さH中央部分にかけて前後方向に形成されており、また本実施形態では、その両側壁3aに間隔をあけて縦方向に肉抜き溝4が形成されて両側壁3aが襞状となされている。また、本実施形態では、ルアー本体2の前側半部2aにおける上面に、左右方向に間隔をあけて前後方向に伸びる隣り合う一対の凸条5が形成されて、両凸条5間がフック保持用凹溝6となされている。
【0024】
そして、図4に示すように、本実施形態に係るソフトベイト1にセットされるフック7は、フックアイ7aに金属製の留めコイル8が係止され、フックアイ7aからフックポイント7b側に向かって通常のオフセットフックと同様のシャンク7c、ベンド7d、バーブ7e等を有する。
【0025】
次に、該フック7を本実施形態のソフトベイト1にセットする手順について説明すると、先ず前記留めコイル8をルアー本体2の前端部にねじ込んだ後、これを支点としてフック7のフックポイント7b、バーブ7eおよびこれに続くベンド7dをルアー本体2の前側半部2aに差し込むのであるが、この際、前述した通り、前側半部2aにおける下縁部20aから高さH中央部分にかけてフック保持用スリット3が形成されているため、前側半部2aにおける下縁部20aから高さH中央部分にかけては、一般的なソフトルアーとは異なり、フック7のフックポイント7b、バーブ7eおよびベンド7dをルアー本体2に差し込まずに、前記フック保持用スリット3内に挿入するだけでよく、そして、前側半部2aの高さH中央部分から上縁部20bにかけてフック7のフックポイント7b、バーブ7eおよびベンド7dを差し込むだけでフック7がセットされる。そのため、フック7のセットが一般的なソフトルアーに比べて非常に簡単に行え、非力な女性や子供のアングラーでもフック7のセットがスムーズに行える。
【0026】
そして、最終的には前記フック7のフックポイント7bをルアー本体2の前側半部2a上面から突出させることでフック7のセットが完了する。この際、前述したように、フック7は容易にルアー本体2の前側半部2aにおける高さH中央部分から上縁部20bにかけてだけ差し込めばよく、差し込む長さが短かいため、前述したフックポイント7bの突出も簡単かつ正確に行うことができるため、従来に比べて優れたフッキング性が得られる。
【0027】
また、図7に示すように、当該ソフトベイト1によれば、前記フック保持用スリット3の存在並びにその両側壁3aが襞状となされていることで、前述した通り、フック7の差し込みが容易であると共に、フック保持用スリット3の両側壁3aとフック7との接触面積が少ないため、フック保持用スリット3の両側壁3aとフック7との摩擦抵抗も軽減される。その結果、フック保持用スリット3内におけるフック7の動きがより円滑化される。
【0028】
そして、図5および図6に示すように、本実施形態に係るソフトベイト1によれば、ブラックバス等の魚が喰いついた場合、ルアー本体2におけるフック保持用スリット3が形成された前側半部2aに主として上下方向からの外力が加わる結果、ルアー本体2の前側半部2aの外形がフック保持用スリット3を中心として容易に収縮するのに伴ってフック7のフックポイント7b、7eおよびベンド7dがルアー本体2の上面から容易に突出するため、喰いついた魚に対して簡単且つ確実にフッキングし得る。
【0029】
なお、本発明において、ルアー本体2の全長が短い場合やルアー本体2を構成する軟質素材の粘着性が比較的低い場合には、フック保持用スリット3の両側壁3aを前述したような襞状としないことも考えられる。
(実施形態2)
【0030】
図8および図9に示すように、本実施形態も、前述した実施形態1と同様、全体が魚形の所謂ソフトベイト21であって、軟質塩化ビニルで構成されており、ルアー本体22の前側半部22aには後述するフック保持用スリット23A・23Bが形成され、ルアー本体22の後側半部22bには所定間隔をあけて薄肉状のジョイント31が形成され、且つ後側半部22bはその前側から後側に向かって高さHが徐々に減少し、ルアー本体22の後端部(後側半部22bの末端部)にはテール32が一体に形成されている。
【0031】
フック保持用スリット23Aは、前記実施形態1におけるフック保持用スリット3と同様、ルアー本体22の前側半部22aにおける下縁部32aから高さH中央部分にかけて前後方向に形成されており、その両側壁23Aaに間隔をあけて縦方向に肉抜き溝24が形成されて両側壁23Aaが襞状となされている。
【0032】
フック保持用スリット23Bは、ルアー本体22の前側半部22aにおける上縁部32bから高さH中央部分にかけて前後方向に形成されており、その両側壁23Baに間隔をあけて縦方向に肉抜き溝24が形成されて両側壁23Baも襞状となされている。
【0033】
すなわち、本実施形態に係るソフトベイト21は、前述した通り、ルアー本体22の前側半部22aにおいて、上下方向に対向するフック保持用スリット23A・23Bが形成されている。そのため、当該ソフトベイト21によれば、前記実施形態1におけるフック保持用スリット3と同様の作用効果が二箇所のフック保持用スリット23A・23Bについて得られることが明確である。
【0034】
なお、本実施形態2のソフトベイト21において、前記フック保持用スリット23Aにおけるフックのセット方法は、前述した実施形態1と同様である。
【0035】
また、本実施形態2においては、前述した通り、ルアー本体22の前側半部22aにおいて、上下方向に対向するフック保持用スリット23A・23Bが形成されているが、下縁側のフック保持用スリット23Aを省略して上縁側のフック保持用スリット23Bのみとする場合もある。
(実施形態3)
【0036】
図10および図11に示すように、本実施形態に係るソフトルアーは、いわゆるピンテール形態のワーム41であって、軟質塩化ビニルで構成され、ルアー本体42の前側半部42aには後述するフック保持用スリット43が形成され、前記実施形態と同様、肉抜き溝44を有し、またルアー本体42の後側半部4bはピンテール51となされている。
【0037】
本実施形態における前記フック保持用スリット43の構造は、前述した実施形態1におけるフック保持用スリット3と同様である。また、フックのセット方法についても実施形態1と同様であるため、説明を省略する。
(実施形態3)
【0038】
図12図14に示すように、本実施形態3のソフトルアーは、前記実施形態1のソフトベイトルアー1と全体形態が同様なソフトベイトルアー51であって、フック保持用スリット53の構造が実施形態1と相違する。
【0039】
すなわち、本実施形態のソフトベイトルアー51は、フック保持用スリット53が、前側半部52aにおける下縁部60aから高さH中央部分にかけて前後方向に形成されており、そして、本実施形態では、その両側壁53aに間隔をあけて横方向に肉抜き溝54が形成されて両側壁53aが襞状となされている。
【0040】
本実施形態のソフトベイトルアー51におけるフック57のセット方法も前記実施形態1と同様であるが、本実施形態のソフトベイトルアー51では、フック保持用スリット53における横方向の肉抜き溝54がフック57のベンド57dに対して直交する状態となる。
【0041】
また、このようなフック保持用スリット53における横方向の肉抜き溝54によって、バス等の魚が喰いついた際の変形性およびフック突出性が更に向上する。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明に係るソフトルアーは、前述した通り、ルアー本体にフックを簡単且つ確実にセットすることができ、しかもバス等の魚に対するフッキング性も高いため、ルアーフィッシングの分野において幅広い利用が期待できる。
【符号の説明】
【0043】
1・21・31・51 ソフトルアー
2・22・42・52 ルアー本体
3.23・43・53 フック保持用スリット
2a・22a・42a・53a ルアー本体の前側半部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14